JP2002336948A - 局部加圧ピンの駆動制御方法 - Google Patents

局部加圧ピンの駆動制御方法

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JP2002336948A
JP2002336948A JP2001142320A JP2001142320A JP2002336948A JP 2002336948 A JP2002336948 A JP 2002336948A JP 2001142320 A JP2001142320 A JP 2001142320A JP 2001142320 A JP2001142320 A JP 2001142320A JP 2002336948 A JP2002336948 A JP 2002336948A
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pressure pin
pressure
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JP2001142320A
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Makoto Tsuji
眞 辻
Toshiaki Nakano
敏彰 中野
Toshiaki Toyoshima
俊昭 豊島
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Shibaura Machine Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Machine Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D17/00Pressure die casting or injection die casting, i.e. casting in which the metal is forced into a mould under high pressure
    • B22D17/20Accessories: Details
    • B22D17/32Controlling equipment
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D27/00Treating the metal in the mould while it is molten or ductile ; Pressure or vacuum casting
    • B22D27/09Treating the metal in the mould while it is molten or ductile ; Pressure or vacuum casting by using pressure
    • B22D27/11Treating the metal in the mould while it is molten or ductile ; Pressure or vacuum casting by using pressure making use of mechanical pressing devices

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 加圧ピンが目標ストロークとなるように駆動
制御するための制御量の設定を簡単なプロセスによって
自動的且つ短時間に決定する。 【解決手段】 加圧ピンの制御量として加圧シリンダへ
の供給流量を採用した場合、その初期設定値Q1を流量
制御弁の開度換算で50%とし、次いでその最大開度1
00%と50%の中間の値である75%の開度に相当す
る流量Q2とし以後、Q3、Q4、Q5はその直前の設
定値及びその前の設定値の中間値を順次設定して所定の
ストローク目標、範囲にストローク値が入るまで試行成
形を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ダイカストマシンにお
ける加圧鋳造方法に係わり、特に加圧鋳造のための加圧
ピンの駆動制御方法に関する。
【0002】
【背景技術】通常、ダイカストマシンの如き加圧鋳造に
おいては、溶湯が金型内キャビティに充填されて凝固す
る際、体積収縮し、このとき鋳造品内部に引け巣が生
じ、鋳造品としての強度及び気密性等に悪影響を及ぼ
す。特にダイカストマシンでは温度勾配が大きく、引け
巣の発生が著しい。このような引け巣の発生を防止する
べく従来よりダイカストマシンにおいては種々の方法が
提案されており、なかでも溶湯をキャビティ内へ充填後
同キャビティ内に突出する加圧ピンを用いて溶湯をスク
イズして組織を均質化する方式が主流となっている。こ
のような加圧ピンを用いる方法の例を図4乃至図12を
用いて以下に説明する。
【0003】図4は加圧ピン制御方法が適用されるダイ
カストマシンの主要構成が示されている。同図におい
て、1は金型であり、この金型1のキャビティ2内に、
射出スリーブ3から溶湯4が注湯される。
【0004】金型1は可動型5と固定型6とから成って
おり、可動型5はダイカストマシンの可動盤51に取付
けられ、一方固定型6は固定盤61に取付けられ、可動
盤51を移動させることにより型締めおよび型開きを行
なうようになっている。
【0005】射出スリーブ3は固定盤61に取付けら
れ、その先端開口部がゲート部7を介して金型1のキャ
ビティ2内と連通しており、射出スリーブ3内に挿入さ
れた射出プランジャ8によって内部の溶湯4が射出され
る。射出プランジャ8は射出スリーブ3と同軸的に配置
された射出シリンダ9によって駆動制御される。この射
出シリンダ9には射出圧力検出センサ10が設けられて
いる。
【0006】そして、金型1には可動型5と可動盤51
との間に加圧ピン11と、この加圧ピン11を駆動する
ための加圧ピンシリンダ12とが内蔵されている。
【0007】加圧ピン11は可動型5に穿設されたピン
孔13内に挿入され、その先端がキャビティ2内に突出
可能となっており、加圧ピンシリンダ12と加圧ピン1
1とが同軸的に配置されている。
【0008】さらに、上記加圧ピン11のストロークを
検出するためのストローク検出センサ14が設けられて
いる。このストローク検出センサ14はアブソリュート
式の変位検出器で、この実施例では差動変圧器を使用し
ている。このアブソリュート式のストローク検出センサ
14は原点位置をセンサ自体で決定するために、あるス
トロークにおける出力値は常に一定となるものである。
この実施例では、ストローク検出センサ14を加圧ピン
シリンダ12内に収納してある。
【0009】すなわち、図6に示すように、加圧ピンシ
リンダ12のシリンダヘッド15にコイル部16が固定
され、ピストン17内部にコイル部16を覆うようにス
リーブ状のコア18が内蔵されている。そして、ピスト
ン17が動くと内蔵されたスリーブコア18も一緒に動
くため、コイル部16とスリーブコア18の位置関係が
ずれて、ピストン17の位置に応じた電圧を出力するよ
うになっている。このピストン17と加圧ピン11は一
体に連結されているために、ピストン17の位置を検出
することによって加圧ピン11のストロークを検出でき
る。
【0010】ストローク検出センサ14としてはアブソ
リュート式に限るものではなく、インクリメンタル式の
ものを用いても良いが、インクリメンタル式では原点位
置の信号が必要で、スペース上、環境上の問題があり、
アブソリュート式のものが好ましい。
【0011】そして、このストローク検出センサ14お
よび上記射出圧力検出センサ10は制御手段であるコン
トローラ20の入力装置21に接続され、各出力信号が
入力される。コントローラ20は、入力装置21の他
に、中央処理装置(CPU)22、記憶装置(メモリ)
23および出力装置24を備えている。
【0012】出力装置24は、アンプ25を通して直接
上記加圧ピンシリンダ12を駆動制御するソレノイドバ
ルブ26に接続されている。
【0013】また、27はダイカストマシンの各種制御
を行なうための制御盤であり、加圧ピン11の最適スト
ロークSoの初期設定等の各種情報を入力するために、
コントローラ20に接続されている。
【0014】加圧ピン11の制御は、図8(a)、
(b)に示すように、射出圧力Pが設定圧力Poに達し
た時点、この線図では増圧切換時点で、後記する発進タ
イマ201を作動させる。そして所定の発進タイミング
時間Toが経過してタイムアップした時点で、発進信号
を出力してソレノイドバルブ26を切換え、加圧ピンシ
リンダ12を作動させて加圧ピン11を発進させてスク
イズを行なうものである。
【0015】図7は上記コントローラ20による制御ブ
ロック図を示している。
【0016】すなわち、ストローク検出センサ14によ
って加圧ピン11の実際のストロークSaを検出し、こ
の検出ストロークSaをフィードバックして、記憶装置
23内に記憶されている最適ストロークSoの許容範囲
So±α内に入っているかどうかを比較し、この比較結
果に基づいて発進タイミング時間修正手段200によっ
て発進タイミング時間の設定値Toに記憶装置23に記
憶されている微小時間単位ΔTを加減算して修正し次の
工程に移る。
【0017】そして、修正した発進タイミング時間を発
進タイマ201のタイムアップ時間とし、射出圧力Pが
記憶装置23内に記憶されている所定の射出圧力Poに
達すると発進タイマ201をセットし、修正された発進
タイミング時間To経過後にソレノイドバルブ26に対
して発進信号を送信する。さらに加圧ピンシリンダ12
を駆動して加圧ピン11のストロークを検出して検出値
をフィードバックし、順次射出工程を繰り返して加圧ピ
ン11の射出ストロークSaが最適の射出ストロークS
oの許容範囲So±αに入るように自動制御するもので
ある。
【0018】以下に、この加圧ピンの駆動制御について
図5のフローチャートに基づいて説明する。
【0019】まず、射出圧力Po、最適ストロークS
o、最適ストロークSoの許容範囲±α、金型1のコー
ドNo.発進タイマ201のタイムアップ時間である発
進タイミング時間To、発進タイミング時間Toの修正
単位となる微小時間単位ΔT、修正するデータとするシ
ョットの回数nをプリセットし(ステップ1)、射出動
作をスタートする(ステップ2)。
【0020】そして、射出圧力センサ10によって検出
された射出圧力Pがコントローラ20の入力装置21か
ら入力され、射出圧力Pが記憶装置23にプリセットさ
れた所定の圧力Poに達すると発進タイマ201がセッ
トされる(ステップ3、4)。
【0021】次に、発進タイマ201がタイムアップし
たかどうかを判断し(ステップ4)、タイムアップする
と加圧ピン11を発進させる発進信号を出力装置24を
通してソレノイドバルブ26に送る。これによりソレノ
イドバルブ26が切換って加圧ピンシリンダ12が駆動
され、加圧ピン11が発進して金型1内の溶湯4のスク
イズが開始される(ステップ5)。
【0022】スクイズされる溶湯4は凝固途中の段階で
あり、凝固が進むと加圧ピン11がそれ以上進まなくな
って停止する。この停止時の加圧ピンストロークSaが
ストローク検出センサ14によって検出され、中央処理
装置22において記憶装置23に記憶されている最適の
ストロークSoと比較し、検出されたストロークSaが
最適ストロークSoの許容範囲So±α内にあるかどう
かを判断する(ステップ7)。
【0023】そして、検出ストロークSaが許容範囲に
あれば、最初に設定した発進タイミング時間Toを記憶
装置23に記憶し(ステップ10)、次の射出工程をス
タートする。
【0024】検出ストロークSaが許容範囲になけれ
ば、発進タイミング時間Toを修正して次の射出工程を
スタートする。発進タイミング時間の修正はToに予め
設定した微少時間単位ΔTを加算あるいは減算すること
により行なう(ステップ9)。
【0025】すなわち、加圧ピン11のストロークSa
が設定値Soの許容範囲So−αより小さい場合は、加
圧ピン11が設定ストロークSoに到達する前に凝固が
完了しているわけであるから、加圧ピン11を出すタイ
ミングが早くなるように発進タイミング時間ToからΔ
Tを減算する。
【0026】一方、加圧ピン11のストロークSaが設
定値の許容範囲So+αより大きい場合には、スクイズ
をかけたい部分が凝固しないうちにスクイズをかけてい
るわけであるから、発進タイミング時間が遅くなるよう
にToにΔTを加算する。
【0027】このように、設定ストロークはプリセット
値Soにある許容範囲±αを与え、検出された加圧ピン
11の実ストロークSaがその範囲に入るようにコント
ローラ20は常時フィードバックをかける。そして、表
示手段202を設けることにより、デジタル表示等によ
り検出ストロークSaを表示することもできる。このよ
うに検出ストロークを表示するようにしておけば、実際
の製品との比較評価を容易に行なうことができる。
【0028】ここで、修正工程は1ショット毎に限ら
ず、数ショット毎に行なうようにしてもよく、この例で
は、データとなるショット回数nを入力して、ステップ
7のストローク判別工程とステップ9の発進タイミング
時間修正工程との間にショット回数を判別する判別工程
を設けてある(ステップ8)。例えば、nを1に設定し
ておくと、ショット毎に発進タイマ201の発進タイミ
ング時間Toが修正され、nを複数例えば3に設定して
おくと、3ショット毎に前2ショットのデータに基づい
て発進タイミング時間Toが修正されることになる。
【0029】また、ある判定基準を設け、そのときの発
進タイマ201の発進タイミング時間を予め記憶装置2
3上に記憶し、金型毎、または同じ金型でも鋳造条件毎
にそのタイマの値を記憶しておくことにより、次回鋳造
時の初期値としてその値を使用する。
【0030】なお、上記の例では射出シリンダ9の圧力
を基準として加圧ピン11の発進タイミング時間を決定
したが、他の油圧力、射出速度、射出ストローク、金型
や押出しピン等のひずみ量等を発進タイミング決定の基
準としてもよい。
【0031】上述した例では、加圧ピンシリンダ12内
にストローク検出センサ14を備えているが、金型の内
部に精密な検出器を設けねばならない。この点を別な装
置を用いてストローク検出器の不要な方法が特開平8−
132211号に示されている。この方式は、図4に示
すように加圧ピンシリンダ12に供給される圧油の流量
を所定の単位でカウントする流量カウンタ100を設け
るものであって、この流量カウンタ100のカウンタ値
を計測して加圧ピン11のストローク量を間接的に計測
しようとするものである。
【0032】また、前記特開平8−132211号公報
には加圧ピンの目標ストロークに対しその測定値との間
の差が所定量を超えた場合、加圧ピンを駆動するタイミ
ングを変化させたり、また圧油の圧力Pを変化させたり
あるいは、圧油の流量Qを変化させる等の方法が開示さ
れている。
【0033】図9は上述した各物理量T、P、Qを用い
て加圧ピンシリンダを制御するときの制御ブロックを示
し特にΔP、ΔQ、ΔTの補正量に係わる部分を鎖線部
Zで示す。図10は、そのときの加圧ピンの動作の説明
用タイムチャートであり、図11は凝固収縮に近似追従
した加圧ピンの制御の様子を示すべく射出圧力Pが設定
圧P1に達したときから時間T経過後加圧ピンの移動が
開始され、所望のストロークエンドに達するまでのスト
ローク波形Sを示す。以上説明した加圧ピンのストロー
ク制御においてはストローク量に目標値との間に差があ
る場合、換言すれば、所定の範囲内にストローク位置が
入らないときの修正は、図9のZ部に示す如く、単位補
正量ΔT、ΔP、ΔQを予め設定しておいて、これらの
値を単位量として目標ストロークとなるよう徐々に近づ
けるようにしており、単に1回のショット測定により偏
差量が算出されたからといって、次回にその偏差量を全
量与えても、目標値に収束するということにはならなか
った。これはキャビティに充填された溶湯の凝固過程が
複雑でありその温度低下プロセスと体積収縮のプロセス
を正確に把握しきれていない状況で間接的な制御量であ
るT、Q、Pによって同プロセスを制御しようとするこ
とからやむを得ないものである。
【0034】従って、図9に示すように、ΔT、ΔP、
ΔQを与え漸近的に近づけるようにするのが実際的であ
った。しかし、このことは図12に示すように初期設定
から目標ストローク値に達するまでに要するショット数
を多く必要とする。(同図では10回以上の漸近動作を
行って目標範囲へ達する例を示す。
【0035】本発明の目的は、上述した漸近的方法によ
って試行的成形のための各ショットの結果が許容目標値
またはその許容範囲に達するよう制御することにおい
て、必要ショット数が多く要るという課題を解決するも
のである。
【0036】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
め、本発明に係る加圧ピンの駆動制御方法は、所望の鋳
造品に対応して形成された一対の金型キャビティー内に
溶湯を射出充填した後そのキャビティ内溶湯の冷却凝固
過程に合わせて前記キャビティ内へ進退可能に設けた加
圧ピンを押しこむよう駆動制御する方法において、予め
前記キャビティ内に充填された溶湯によって所望の鋳造
品を成形するときの前記加圧ピンストローク量の目標値
またはその許容範囲を設定する第1のステップと、少な
くとも射出圧力が予め定めた設定値に達してから加圧ピ
ンの駆動を開始するまでの待ち時間T、加圧ピンシリン
ダへの供給流量Q、同シリンダへの供給圧力Pのいずれ
か1つに対応する前記加圧ピンの駆動に係わる制御量の
値を特定する第2のステップと、前記特定された制御量
の値に基づいて1乃至複数回前記鋳造品の試行成形を遂
行すると共にその成形毎の加圧ピンの実ストロークの値
を設定する第3のステップと、前記1乃至複数回の試行
成形時に測定された前記加圧ピンの実ストロークの値が
前記目標値またはその許容範囲より小さい場合、前記特
定された制御量の値と許容最大制御量の値とから求まる
中間の値を次回以降の新たな制御量の値とし、また大き
い場合、前記特定された制御量の値と許容最小制御量の
値とから求まる中間の値を次回以降の新たな制御量の値
とし、さらに目標値またはその許容範囲内にある場合は
その値を制御量の値として保持せしめる制御量の修正ま
たは保持を行う第4のステップと、前記第4のステップ
で修正された制御量の値により前記第3のステップを遂
行する第5のステップと、前記第5のステップにおける
鋳造品成形時に測定された加圧ピンストロークの値が目
標ストロークの値またはその許容範囲からはずれた場合
は前記第4のステップで修正された制御量の値とその修
正直前の制御量の値とから求まる中間の値を更に次回以
降の制御量の値として再修正を行う第6のステップと、
前記第6のステップで修正された制御量の値に基づいて
前記第3のステップを遂行しその結果加圧ピンのストロ
ークの値が許容範囲内の場合はその値をその後の制御量
として保持せしめ、許容範囲からはずれた場合は修正時
の制御量とその直前の制御量とからその中間の値を求め
る第7のステップとからなる加圧ピンの駆動制御方法を
提案するものであって、漸近方法による試行的ショット
の回数を大幅に減らすことを可能とするものである。
【0037】第4のステップは、制御量の値と目標値の
差の値を算出しその差に比例した値で修正することもで
きる。
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例について
図1乃至図3により説明する。
【0038】図1は、その各構成要素の説明について
は、図6と略同じであるので、相違点のみを以下に述べ
る。即ち、図6においては、加圧ピン11用のシリンダ
ー12には、ストロークセンサ14が取り付けられてい
るが図1では、ストロークセンサ14はなく、従って、
入力装置21には、その代わりに流量カウンタ100の
計数値が各ショット毎に入力されるようになっている。
【0039】図2、図3は本実施例のプロセスを説明す
るフローチャートであり、図3は各ショット毎の加圧ピ
ンストローク量の推移を説明するための推移のグラフで
ある。
【0040】図2は、制御量T、P、Qのうち流量Qを
使用する場合であって、ステップST1において、加圧
ピンのストローク量の目標値または許容範囲を設定す
る。次いでステップST2において、各制御量T、P、
Qの許容最小値及び最大値を設定する。さらに所定射出
圧力値すなわち、加圧ピンの駆動を開始させるときの条
件としての射出圧力到達値を同様に設定する。
【0041】次いで、ステップST3において、制御量
としてQを選択するか否かを定める。ステップST3で
NOであれば、さらにステップST4において制御量T
を選択しているかを訊ねてくる。これによりNOのとき
はステップST5の制御量の処理ルーチンへ入る。また
YESのときはステップST6のTルーチンへ入る。
今、ここでは、制御量Qを選択しているのでP、Tの各
ルーチンの詳細は略する。以下、一点鎖線にて囲まれた
Qルーチンに相当する部分を説明する。
【0042】ステップ7において制御量Qとして初期値
Q1を設定する。今この初期値Q1は、制御バルブの仕
様に対する流量即ち最大流量の50%に設定する。次い
でステップST8において、インデックスiの値をi=
1とする。次にステップST9において、試行成形開始
指令の有無をチェックする。開始指令がなければST1
0で所定時間を待つ。開始指令があるときは、ステップ
ST11において実際の試行成形用のショット動作が行
われる(ここでは1ショットを実行する)。次にステッ
プST12において、上記ショット動作中の流量計のカ
ウント値により加圧ピンストローク量L(i)を算出す
る。ステップST13においてこのストローク量L
(i)が目標範囲内か否かをチェックする。そしてステ
ップST14において、目標、範囲に対応する制御量Q
1をメモリへ保存する。
【0043】ここで、ステップST13でNOの場合
は、ステップ15で初回のショットか否かを訊いてく
る。ここで、初回ショットのときはステップST16で
インデックスiをi=i+1に変え、ステップST18
において目標値の許容範囲より大きいかまたは小さいか
に対応して制御量Qの新たな値を算出する。
【0044】また、前記ステップST15において2シ
ョット目以降のときは、ステップST17においてイン
デックスiをi=i+1とし、次いでステップST19
において制御量Q(i+1)を前回、前々回に指令した
制御量から新たに算出する。
【0045】このステップST18,ST19で算出し
た新たな制御量Q(i+1)は合流点Bを経由してステ
ップST11でのショット動作を実行する。このような
合流点AからB、そして合流点BからAへのループを数
回繰り返すことにより、ストロークL(i)は目標範囲
内へ達することとなる。
【0046】図3は、具体例を示す。同図において、初
期値Q1とし前述の如く50%を与える。この1ショッ
ト目の結果、加圧ピンのストロークL(1)は目標スト
ローク範囲に到達しなかったとする。1ショット目の結
果から、2ショット目は流量を増加させる必要がある。
その値としては、最大流量100%と前回の値50%と
の中間である75%を次の指令値制御量Q2として与え
る。そのときの2ショット目のストローク量L(2)が
図示の如く目標範囲を超えた場合は、3ショット目では
前回の75%と前々回の50%の中間の値である62.
5%を次の指令値制御量Q3とする。この指令値Q3に
よってもストローク量L(3)が未だ許容範囲に到達し
ないので、次にはその前回と前々回の指令値62.5%
及び75%の中間の値である68.75%が指令値制御
量Q4として与えられ、そのときのストローク量L
(4)が、やはり目標範囲を超えているので、更に次の
ショット用指令値としては65.625%の指令値制御
量Q5が与えられる。同図では指令値制御量Q5のとき
の加圧ピンのストローク量が目標範囲内に入っており正
常ストローク状態である。
【0047】以上本発明の一実施例について図1乃至図
3により説明したが、この実施例に限られるものではな
く、以下のような変形例も本発明の趣旨に含まれるべき
である。即ち、上述の例では制御量として加圧ピンシリ
ンダへの流量Qを例としたが、待ち時間Tや加圧ピンシ
リンダへの供給圧力Pを対象にしても良い。
【0048】また、図2、図3に示した例では中間値の
算出として単に前回と前々回の値の加算平均としたが、
例えば目標値との差に応じた比率で測定ストロークデー
タ(L(i))を修正してもよい。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
徐々に加圧ピンストロークの目標値または目標範囲とな
るよう制御量T、Q、Pのうち少なくとも1つを次第に
目標値へ収束するように絞り込んでいくので、オペレー
タが、新規の鋳造品に対し加圧ピンストロークを設定す
る際の試行成形作業の回数を大幅に減らすと共に特別な
熟練を必要とせず、確実に目標ストローク量または範囲
に対応する制御量に到達させるようにすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の方法を遂行するための装置の要部構
成図である。
【図2】本願発明の方法を説明するフローチャートであ
る。
【図3】本願発明の方法を遂行したとき、加圧ピンスト
ロークが目標値に収束していく様子を示す加圧ストロー
ク図である。
【図4】従来の加圧ピンのストローク制御装置の構成図
である。
【図5】図4中の制御工程を説明するフローチャートで
ある。
【図6】図4のシステムの位置センサ部の詳細図であ
る。
【図7】図4のシステムの制御ブロック図である。
【図8】図4のシステムの動作を説明する波形図であっ
て、それぞれ(a)は射出圧力の波形図、(b)は加圧
ピストンストロークの波形図である。
【図9】制御量P、Q、Tの一定値増分ΔP、ΔQ、Δ
Tを与える従来方式の一実施例の制御ブロック図であ
る。
【図10】図9に示す従来方式における1ショット中の
充填後の時間経過に対する加圧ピンストロークの波形図
である。
【図11】図9に示す従来方式における1ショット全体
の射出圧力、射出速度及び加圧ピンストロークを示す図
である。
【図12】図9に示す従来方式による加圧ピンの目標ス
トロークへの到達状況を示す図である。
【符号の説明】
1 金型 2 キャビティ 3 スリーブ 4 溶湯 10 射出圧力センサ 11 加圧ピン 12 加圧シリンダ 100 流量カウンタ
フロントページの続き (72)発明者 豊島 俊昭 神奈川県座間市ひばりが丘4丁目5676番地 東芝機械株式会社相模工場内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所望の鋳造品に対応して形成された一対
    の金型キャビティー内に溶湯を射出充填した後そのキャ
    ビティ内溶湯の冷却凝固過程に合わせて前記キャビティ
    内へ進退可能に設けた加圧ピンを押しこむよう駆動制御
    する方法において、予め前記キャビティ内に充填された
    溶湯によって所望の鋳造品を成形するときの前記加圧ピ
    ンストローク量の目標値またはその許容範囲を設定する
    第1のステップと、少なくとも射出圧力が予め定めた設
    定値に達してから加圧ピンの駆動を開始するまでの待ち
    時間T、加圧ピンシリンダへの供給流量Q、同シリンダ
    への供給圧力Pのいずれか1つに対応する前記加圧ピン
    の駆動に係わる制御量の値を特定する第2のステップ
    と、前記特定された制御量の値に基づいて1乃至複数回
    前記鋳造品の試行成形を遂行すると共にその成形毎の加
    圧ピンの実ストロークの値を設定する第3のステップ
    と、前記1乃至複数回の試行成形時に測定された前記加
    圧ピンの実ストロークの値が前記目標値またはその許容
    範囲より小さい場合、前記特定された制御量の値と許容
    最大制御量の値とから求まる中間の値を次回以降の新た
    な制御量の値とし、また大きい場合、前記特定された制
    御量の値と許容最小制御量の値とから求まる中間の値を
    次回以降の新たな制御量の値とし、さらに目標値または
    その許容範囲内にある場合はその値を制御量の値として
    保持せしめる制御量の修正または保持を行う第4のステ
    ップと、前記第4のステップで修正された制御量の値に
    より前記第3のステップを遂行する第5のステップと、
    前記第5のステップにおける鋳造品成形時に測定された
    加圧ピンストロークの値が目標ストロークの値またはそ
    の許容範囲からはずれた場合は前記第4のステップで修
    正された制御量の値とその修正直前の制御量の値とから
    求まる中間の値を更に次回以降の制御量の値として再修
    正を行う第6のステップと、前記第6のステップで修正
    された制御量の値に基づいて前記第3のステップを遂行
    しその結果加圧ピンのストロークの値が許容範囲内の場
    合はその値をその後の制御量として保持せしめ、許容範
    囲からはずれた場合は修正時の制御量とその直前の制御
    量とからその中間の値を求める第7のステップとからな
    ることを特徴とする加圧ピンの駆動制御方法。
  2. 【請求項2】 第4のステップは、制御量の値と目標値
    の差の値を算出しその差に比例した値で修正することを
    特徴とする請求項1記載の加圧ピンの駆動制御方法。
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