JP2002326577A - 電動式パワーステアリングの制御装置 - Google Patents

電動式パワーステアリングの制御装置

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JP2002326577A
JP2002326577A JP2001135888A JP2001135888A JP2002326577A JP 2002326577 A JP2002326577 A JP 2002326577A JP 2001135888 A JP2001135888 A JP 2001135888A JP 2001135888 A JP2001135888 A JP 2001135888A JP 2002326577 A JP2002326577 A JP 2002326577A
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steering
sensor
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JP2001135888A
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Toshihide Satake
敏英 佐竹
Masahiko Kurishige
正彦 栗重
Tomoyuki Inoue
知之 井上
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハンドルをゆっくりと切り始めた場合でも良
好な操舵感覚が実現可能な電動式パワーステアリングの
制御装置を提供する。 【解決手段】 ステアリングホイールの操舵トルクを検
出するトルクセンサの出力と車速を検出する車速センサ
の出力からベースアシスト電流値を決定する手段と、前
記トルクセンサの出力の微分値を前記ステアリングホイ
ールの単位時間当りの回転角に当たる値で除した値にゲ
インを掛けたトルク微分電流値を演算する手段と、前記
ベースアシスト電流値に前記トルク微分電流値を加え、
前記ステアリングホイールにアシストトルクを与えるモ
ータのモータドライブ回路に供給するモータ目標電流値
を演算する手段と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車輌のステアリ
ングホイールを操作した時の操舵トルクを電動モータの
力によるトルクを加えてアシストすることにより良好な
操作性を得るようにした電動式パワーステアリングのた
めの制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図14に例えば特開平10−29148
1号公報に開示された従来のこの種の電動式パワーステ
アリングシステムの構成を示す。図において、10はス
テアリングホイール、20はステアリングホイール10
のトルクを検出するトルクセンサ、30は車輌の速度を
検出する車速センサ、40はECU(Electronic Contro
l Unit)、50はギアを介してステアリングホイール1
0にアシストトルクを与えるモータを示す。また、図1
5にはソフトウェアで動作するマイクロコンピュータで
構成されるECU40の動作を説明するための図を示
す。
【0003】このようなシステムでは、ステアリングホ
イール10の操舵トルクをトルクセンサ20、車速を車
速センサ30が検出する。そして、ECU40ではトル
クセンサ20の出力と車速センサ30の出力からベース
アシスト電流値Ibaseを決定し、これにトルクセンサ2
0の出力の微分値dTと車速センサ30の出力から、あ
るいはトルクセンサ20の出力の微分値dTと車速セン
サ30の出力とトルクセンサ20の出力から決定される
トルク微分電流値IdTを加算してモータ駆動電流目標
値Irefを決定し、これに基づいてモータドライブ回路
がモータ50を駆動してステアリングホイール10の操
舵トルクにアシストトルクを付加する。なおモータドラ
イブ回路51(図14では図示省略)はモータ50側、E
CU40側あるいはこれらの間のどこに設けられていて
もよい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上のように構成され
た従来の電動式パワーステアリングの制御装置では、ト
ルク微分電流値IdTは、トルクセンサの出力を時間微
分した値(今回値と前回値の差分値)にゲインを乗じて決
定するので、ハンドルをゆっくりと切り始めた場合に
は、トルク微分電流値IdTが小さくなり、ステアリン
グ系の摩擦の影響を十分に補償できず、良好な操舵感覚
が実現できないという問題があった。
【0005】この発明は上記のような課題を解消するた
めになされたもので、ハンドルをゆっくりと切り始めた
場合でも良好な操舵感覚が実現可能な電動式パワーステ
アリングの制御装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的に鑑みこの発
明は、ステアリングホイールの操舵トルクを検出するト
ルクセンサの出力と車速を検出する車速センサの出力か
らベースアシスト電流値を決定する手段と、前記トルク
センサの出力の微分値を前記ステアリングホイールの単
位時間当りの回転角に当たる値で除した値にゲインを掛
けたトルク微分電流値を演算する手段と、前記ベースア
シスト電流値に前記トルク微分電流値を加え、前記ステ
アリングホイールにアシストトルクを与えるモータのモ
ータドライブ回路に供給するモータ目標電流値を演算す
る手段と、を備えたことを特徴とする電動式パワーステ
アリングの制御装置にある。
【0007】また、ステアリングホイールの操舵トルク
を検出するトルクセンサの出力と車速を検出する車速セ
ンサの出力からベースアシスト電流値を決定する手段
と、前記トルクセンサの出力の微分値にゲインK1を掛
けた値と、前記トルクセンサの出力の微分値を前記ステ
アリングホイールの単位時間当りの回転角に当たる値で
除した値にゲインK2を掛けたものを加算した値にゲイ
ンを掛けたトルク微分電流値を演算する手段と、前記ベ
ースアシスト電流値に前記トルク微分電流値を加え、前
記ステアリングホイールにアシストトルクを与えるモー
タのモータドライブ回路に供給するモータ目標電流値を
演算する手段と、を備えたことを特徴とする電動式パワ
ーステアリングの制御装置にある。
【0008】また、前記ゲインK1およびゲインK2
を、ステアリングホイールの回転角に当たる値又は単位
時間当たりの回転角に当たる値、又はトルクセンサの出
力値又はトルクセンサの出力の微分値に従って変更する
ことを特徴とする請求項2に記載の電動式パワーステア
リングの制御装置にある。
【0009】また、前記トルク微分電流値を演算する手
段が、前記ステアリングホイールの単位時間当りの回転
角に当たる値が基準値より小さい場合には、予め定めら
れた所定値に前記トルクセンサの出力値の符号又は前記
ステアリングホイールの単位時間当りの回転角に当たる
値の符号を掛けた値にゲインを掛けたトルク微分電流値
を演算することを特徴とする請求項1ないし3のいずれ
かに記載の電動式パワーステアリングの制御装置にあ
る。
【0010】また、前記トルク微分電流値を演算する手
段が、前記ステアリングホイールの回転角に当たる値又
は単位時間当りの回転角に当たる値又はトルクセンサの
出力値またはトルクセンサの出力の微分値が、予め定め
られた所定範囲内にある場合のみ、トルク微分電流値を
求める演算を行うことを特徴とする請求項1ないし4の
いずれかに記載の電動式パワーステアリングの制御装置
にある。
【0011】また、前記ステアリングホイールの単位時
間当りの回転角に当たる値を、前記ステアリングホイー
ルのための操舵角センサの出力の微分値又は前記アシス
トトルクを与えるモータのためのモータ角センサの出力
の微分値又は前記ステアリングホイールのための操舵角
速度センサの出力値又は前記アシストトルクを与えるモ
ータのためのモータ角速度センサの出力値から得ること
を特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の電動
式パワーステアリングの制御装置にある。
【0012】また、前記ステアリングホイールの回転角
に当たる値を、前記ステアリングホイールのための操舵
角センサの出力値又は前記アシストトルクを与えるモー
タのためのモータ角センサの出力値から得ることを特徴
とする請求項3または5に記載の電動式パワーステアリ
ングの制御装置にある。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明による電動式パワ
ーステアリングの制御装置を各実施の形態に従って説明
する。
【0014】実施の形態1.図1はこの発明の一実施の
形態による電動式パワーステアリングシステムの構成を
示す図である。図において、10はステアリングホイー
ル、20はステアリングホイール10のトルクを検出す
るトルクセンサ、60は同じくステアリングホイール1
0の操舵角を検出する操舵角センサ、30は車輌の速度
を検出する車速センサ、40aはこの発明によるEC
U、50はギアを介してステアリングホイール10にア
シストトルクを与えるモータを示す。また、図2にはソ
フトウェアで動作するマイクロコンピュータで構成され
るECU40aの動作を説明するための図を示した。
【0015】次に動作について説明する。まず図1にお
いて、ステアリングホイール10を操作すると、トルク
センサ20が操舵トルク、操舵角センサ60が操舵角を
それぞれ検出し、車速センサ30で検出された車速と合
わせてこれらの3つの電気信号がECU40aに入力さ
れる。ECU40aは図2に示すように、トルクセンサ
20の出力と車速センサ30の出力から後述するベース
アシスト電流値Ibaseを決定し、また、トルクセンサ2
0の出力と操舵角センサ60の出力と車速センサ30の
出力から、後述するトルク微分電流値IdT/dθを決定す
る。
【0016】そして、ベースアシスト電流値Ibaseとト
ルク微分電流値IdT/dθを加算したモータ目標電流値
Irefをもとに、モータドライブ回路51がモータ50
を例えばPWM(パルス幅変調)制御で駆動することによ
り、操舵トルクにアシストトルクが付加される。なおモ
ータドライブ回路51(図1では図示省略)はモータ50
側、ECU40側あるいはこれらの間のどこに設けられ
ていてもよい。
【0017】また、ECU40aにおいてベースアシス
ト電流値Ibaseを決定する際の動作のフローチャートを
図3、トルク微分電流値IdT/dθを決定する際の動作の
フローチャートを図4に示す。
【0018】図3に示すベースアシスト電流値Ibaseを
決定する際には、車速センサ30の出力からベースアシ
スト電流ゲインを所定の演算あるいは予め設けられたマ
ップ(図示略)に基づき決定し(ステップS1)、次に、ト
ルクセンサ20の出力にベースアシスト電流ゲイン乗じ
てベースアシスト電流値Ibaseを決定する(ステップS
2)。
【0019】また図4に示すトルク微分電流値IdT/dθ
を決定する際には、車速センサ30の出力からトルク微
分電流ゲインを所定の演算あるいは予め設けられたマッ
プ(図示略)に基づき決定し(ステップS1)、次に、トル
ク微分値dTを、トルクセンサ20の今回出力値と前回
出力値の差分から求め(ステップS2)、次に、操舵角微
分値dθを、操舵角センサ60の今回出力値と前回出力
値の差分から求める(ステップS3)。そして、トルク微
分値dTを操舵角微分値dθで除した値にトルク微分電
流ゲインを乗じてトルク微分電流値IdT/dθを決定する
(ステップS4)。
【0020】このようにしてこの発明においては、ステ
アリングホイールの操舵トルクを検出するトルクセンサ
の出力と車速を検出する車速センサの出力から決定され
るベースアシスト電流値Ibaseに、トルクセンサの出力
の微分値を操舵角センサの出力の微分値で除した値にゲ
インを掛けたトルク微分電流値IdT/dθを加えてモータ
目標電流Irefとする。これによりハンドルすなわちス
テアリングホイールをゆっくりと切り始めた場合でも、
トルク微分電流値IdT/dθが小さくならないので、従来
よりも操舵感覚が良い電動式パワーステアリングシステ
ムを実現できる。
【0021】なお、操舵角センサ60の代わりに図5の
ように、モータ50の回転角度を検出するモータ角セン
サ70を用いて同様の処理を行っても同様の効果が得ら
れる。
【0022】実施の形態2.図6はこの発明の別の実施
の形態による電動式パワーステアリングシステムの構成
を示す図である。図において、上記実施の形態と同一も
しくは相当部分は同一符号で示し、説明を省略する。こ
の実施の形態では実施の形態1の操舵角センサ60の代
わりに、操舵角速度センサ80を設けた。また、図7に
はこの実施の形態におけるソフトウェアで動作するマイ
クロコンピュータで構成されるECU40aの動作を説
明するための図を示した。
【0023】次に動作について説明する。まず図6にお
いて、ステアリングホイール10を操作すると、トルク
センサ20が操舵トルク、操舵角速度センサ80が操舵
角速度をそれぞれ検出し、車速センサ30で検出された
車速と合わせてこれらの3つの電気信号がECU40a
に入力される。ECU40aは図7に示すように、トル
クセンサ20の出力と車速センサ30の出力から実施の
形態1と同様にベースアシスト電流値Ibaseを決定し、
また、トルクセンサ20の出力と操舵角速度センサ80
の出力と車速センサ30の出力から、後述するトルク微
分電流値IdT/dθを決定する。
【0024】そして、ベースアシスト電流値Ibaseとト
ルク微分電流値IdT/dθを加算したモータ目標電流値I
refをもとに、モータドライブ回路51がモータ50を
例えばPWM(パルス幅変調)制御で駆動することによ
り、操舵トルクにアシストトルクが付加される。
【0025】また、ECU40aにおけるベースアシス
ト電流値Ibaseの決定の動作は実施の形態1において図
3のフローチャートに示したものと同様である。一方、
ECU40aにおけるトルク微分電流値IdT/dθを決定
する際の動作のフローチャートを図8に示す。
【0026】図8に示すトルク微分電流値IdT/dθを決
定する際には、車速センサ30の出力からトルク微分電
流ゲインを所定の演算あるいは予め設けられたマップ
(図示略)に基づき決定し(ステップS1)、次に、トルク
微分値dTを、トルクセンサ20の今回出力値と前回出
力値の差分から求め(ステップS2)、次に、操舵角微分
値dθを、操舵角速度センサ80の出力から求める(ス
テップS3)。そして、トルク微分値dTを操舵角微分
値dθで除した値にトルク微分電流ゲインを乗じてトル
ク微分電流値IdT/dθを決定する(ステップS4)。
【0027】このようにしてこの発明においては、ステ
アリングホイールの操舵トルクを検出するトルクセンサ
の出力と車速を検出する車速センサの出力から決定され
るベースアシスト電流値Ibaseに、トルクセンサの出力
の微分値を操舵角速度センサの出力で除した値にゲイン
を掛けたトルク微分電流値IdT/dθを加えてモータ目標
電流Irefとする。これによりハンドルすなわちステア
リングホイールをゆっくりと切り始めた場合でも、トル
ク微分電流値IdT/dθが小さくならないので、従来より
も操舵感覚が良い電動パワーステアリングの制御装置を
実現できる。
【0028】なお、操舵角速度センサ80の代わりに図
9のように、モータ50の回転角速度を検出するモータ
角速度センサ90を用いて同様の処理を行っても同様の
効果が得られる。
【0029】実施の形態3.図10はこの発明のさらに
別の実施の形態による電動式パワーステアリングシステ
ムのECU40aの動作を説明するための図を示す。図
において、上記実施の形態と同一もしくは相当部分は同
一符号で示す。この実施の形態では、トルクセンサ20
の出力の微分値dTにゲインK1を掛けたものと、トル
クセンサ20の出力の微分値dTを操舵角センサ60の
出力の微分値dθで除した値にゲインK2を掛けたもの
を加算し、加算したものと車速センサ30の出力からI
dT&dT/dθを決定する。そして、ベースアシスト電流値
Ibaseとトルク微分電流値IdT&dT/dθを加算したモー
タ目標電流値Irefをもとに、モータドライブ回路51
がモータ50を例えばPWM(パルス幅変調)制御で駆動
する。
【0030】この実施の形態では、このようにトルクセ
ンサ出力の微分値dTにゲインK1を掛けたものと、ト
ルクセンサ出力の微分値dTを操舵角センサ出力の微分
値dθで除した値にゲインK2を掛けたものを併用する
ので、ハンドルをゆっくりと切り始めた場合でも、トル
ク微分電流値IdT/dθが小さくならないようにでき、従
来よりも操舵感覚が良い電動パワーステアリングの制御
装置を実現できる。また、ゲインK1、ゲインK2によ
り、操舵感覚の細かな調整が可能になる。
【0031】また図10に示す実施の形態では、トルク
センサ20の出力の微分値dTを操舵角センサ60の出
力の微分値dθで除した値にゲインK2を掛けたが、操
舵角センサ60の出力の微分値の代わりに、モータ角セ
ンサ70の出力の微分値、操舵角速度センサ80の出
力、モータ角速度センサ90の出力としてもよい。
【0032】さらにこの実施の形態で示したゲインK
1、ゲインK2は予め定めた値であるが、これに限るも
のではなく、例えば図11に示すようにゲインK1、ゲ
インK2を、ステアリングホイールの回転角に当たる値
又は単位時間当たりの回転角に当たる値(すなわち操舵
角センサ60、あるいは操舵角速度センサ80、あるい
はモータ角センサ70、あるいはモータ角速度センサ9
0の出力値)、又はトルクセンサ20の出力値又はトル
クセンサ20の出力の微分値(図11の上側のトルクセ
ンサ20の出力または微分出力を使用しても可)に従っ
て変更するようにすれば、さらに操舵感覚が良く、ま
た、より細かい操舵感覚の調整が行える電動式パワース
テアリングの制御装置を実現することができる。
【0033】実施の形態4.なお上記実施の形態1ない
し3で、例えば図12に示すように操舵角センサ60の
出力の微分値、あるいはモータ角センサ70の出力の微
分値、あるいは操舵角速度センサ80の出力値、あるい
はモータ角速度センサ90の出力値、すなわちステアリ
ングホイール10の単位時間当りの回転角に当たる値が
所定の基準値より小さい場合には、トルクセンサ20の
出力の微分値をこれらで除した値ではなく、予め定めた
所定値にトルクセンサ20の出力値の符号、あるいは操
舵角センサ60の出力の微分値の符号、あるいはモータ
角センサ70の出力の微分値の符号、あるいは操舵角速
度センサ80の出力値の符号、あるいはモータ角速度セ
ンサ90の出力値の符号を掛けた値を用いるようにすれ
ば、さらに操舵感覚が良い電動式パワーステアリングシ
ステムを実現できる。
【0034】実施の形態5.また上記実施の形態1ない
し3で、例えば図13に示すようにトルクセンサ20の
出力値、あるいはトルクセンサ20の出力の微分値、操
舵角センサ60の出力値、あるいは操舵角センサ60の
出力の微分値、あるいはモータ角センサ70の出力値、
あるいはモータ角センサ70の出力の微分値、あるいは
操舵角速度センサ80の出力値、あるいはモータ角速度
センサ90の出力値が予め定められた所定範囲の値の場
合のみ、トルク微分電流値IdT/dθ、あるいはトルク微
分電流値IdT&dT/dθを計算して電流値Ibaseに加える
ようにすれば、操舵感覚が良く、かつ演算負荷の少ない
電動式パワーステアリングの制御装置を実現できる。
【0035】また上記各実施の形態では、微分を計算す
る際に今回値と前回値の差分を用いたが、これに限るも
のではなく、例えば数回前の値と今回値との差分や、差
分を移動平均した値等を用いても良い。
【0036】また上記各実施の形態では、トルク微分電
流ゲインを車速センサの出力から決定したが、操舵トル
クセンサ20の出力と車速センサ30の出力から決定し
ても良い。
【0037】なおこの発明において、ステアリングホイ
ールの回転角に当たる値は、ステアリングホイールのた
めの操舵角センサの出力値、アシストトルクを与えるモ
ータのためのモータ角センサの出力値のいずれかから得
ることができ、またステアリングホイールの単位時間当
りの回転角に当たる値は、ステアリングホイールのため
の操舵角センサの出力の微分値、アシストトルクを与え
るモータのためのモータ角センサの出力の微分値、ステ
アリングホイールのための操舵角速度センサの出力値、
アシストトルクを与えるモータのためのモータ角速度セ
ンサの出力値のいずれかから得られる。
【0038】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、ステア
リングホイールの操舵トルクを検出するトルクセンサの
出力と車速を検出する車速センサの出力からベースアシ
スト電流値を決定する手段と、前記トルクセンサの出力
の微分値を前記ステアリングホイールの単位時間当りの
回転角に当たる値で除した値にゲインを掛けたトルク微
分電流値を演算する手段と、前記ベースアシスト電流値
に前記トルク微分電流値を加え、前記ステアリングホイ
ールにアシストトルクを与えるモータのモータドライブ
回路に供給するモータ目標電流値を演算する手段と、を
備えたことを特徴とする電動式パワーステアリングの制
御装置としたので、ハンドルをゆっくりと切り始めた場
合においても、良好な操舵感覚が実現できる。
【0039】また、ステアリングホイールの操舵トルク
を検出するトルクセンサの出力と車速を検出する車速セ
ンサの出力からベースアシスト電流値を決定する手段
と、前記トルクセンサの出力の微分値にゲインK1を掛
けた値と、前記トルクセンサの出力の微分値を前記ステ
アリングホイールの単位時間当りの回転角に当たる値で
除した値にゲインK2を掛けたものを加算した値にゲイ
ンを掛けたトルク微分電流値を演算する手段と、前記ベ
ースアシスト電流値に前記トルク微分電流値を加え、前
記ステアリングホイールにアシストトルクを与えるモー
タのモータドライブ回路に供給するモータ目標電流値を
演算する手段と、を備えたことを特徴とする電動式パワ
ーステアリングの制御装置としたので、良好な操舵感覚
が実現でき、かつ操舵感覚の調整が可能となる。
【0040】また、前記ゲインK1およびゲインK2
を、ステアリングホイールの回転角に当たる値又は単位
時間当たりの回転角に当たる値、又はトルクセンサの出
力値又はトルクセンサの出力の微分値に従って変更する
ようにしたので、さらに操舵感覚が良く、またより細か
い操舵感覚の調整が可能となる。
【0041】また、前記トルク微分電流値を演算する手
段が、前記ステアリングホイールの単位時間当りの回転
角に当たる値が基準値より小さい場合には、予め定めら
れた所定値に前記トルクセンサの出力値の符号又は前記
ステアリングホイールの単位時間当りの回転角に当たる
値の符号を掛けた値にゲインを掛けたトルク微分電流値
を演算するようにしたので、さらに操舵感覚が良好にな
る。
【0042】また、前記トルク微分電流値を演算する手
段が、前記ステアリングホイールの回転角に当たる値又
は単位時間当りの回転角に当たる値又はトルクセンサの
出力値またはトルクセンサの出力の微分値が、予め定め
られた所定範囲内にある場合のみ、トルク微分電流値を
求める演算を行うようにしたので、演算負荷を低減させ
ることができる。
【0043】また、前記ステアリングホイールの単位時
間当りの回転角に当たる値を、前記ステアリングホイー
ルのための操舵角センサの出力の微分値又は前記アシス
トトルクを与えるモータのためのモータ角センサの出力
の微分値又は前記ステアリングホイールのための操舵角
速度センサの出力値又は前記アシストトルクを与えるモ
ータのためのモータ角速度センサの出力値から得るよう
にしたので、容易にかつ他機種のものに渡り実現可能で
ある。
【0044】また、前記ステアリングホイールの回転角
に当たる値を、前記ステアリングホイールのための操舵
角センサの出力値又は前記アシストトルクを与えるモー
タのためのモータ角センサの出力値から得るようにした
ので、容易にかつ他機種のものに渡り実現可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による電動式パワー
ステアリングの制御装置を含む電動式パワーステアリン
グシステムの構成を示す図である。
【図2】 図1の制御装置の動作を説明するための図で
ある。
【図3】 図2の制御装置においてベースアシスト電流
値を決定する際の動作のフローチャートである。
【図4】 図2の制御装置においてトルク微分電流値を
決定する際の動作のフローチャートである。
【図5】 この発明の実施の形態1の変形例による電動
式パワーステアリングの制御装置を含む電動式パワース
テアリングシステムの構成を示す図である。
【図6】 この発明の実施の形態2による電動式パワー
ステアリングの制御装置を含む電動式パワーステアリン
グシステムの構成を示す図である。
【図7】 図6の制御装置の動作を説明するための図で
ある。
【図8】 図7の制御装置においてトルク微分電流値を
決定する際の動作のフローチャートである。
【図9】 この発明の実施の形態2の変形例による電動
式パワーステアリングの制御装置を含む電動式パワース
テアリングシステムの構成を示す図である。
【図10】 この発明の実施の形態3による電動式パワ
ーステアリングの制御装置の動作を説明するための図で
ある。
【図11】 この発明の実施の形態3の変形例による電
動式パワーステアリングの制御装置の動作を説明するた
めの図である。
【図12】 この発明の実施の形態4による電動式パワ
ーステアリングの制御装置の動作を説明するための図で
ある。
【図13】 この発明の実施の形態5による電動式パワ
ーステアリングの御装置の動作を説明するための図であ
る。
【図14】 従来のこの種の電動式パワーステアリング
システムの構成を示す図である。
【図15】 従来の電動式パワーステアリングの制御装
置の動作を説明するための図である。
【符号の説明】
10 ステアリングホイール、20 トルクセンサ、3
0 車速センサ、40a ECU(電動式パワーステア
リングの制御装置)、50 モータ、51 モータドラ
イブ回路、60 操舵角センサ、70 モータ角セン
サ、80 操舵角速度センサ、90 モータ角速度セン
サ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 知之 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 3D032 CC08 DA03 DA13 DA15 DA23 DA64 DC03 DD02 DD10 EB11 EC23 3D033 CA03 CA13 CA16 CA17 CA19 CA21 CA28 CA29

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングホイールの操舵トルクを検
    出するトルクセンサの出力と車速を検出する車速センサ
    の出力からベースアシスト電流値を決定する手段と、 前記トルクセンサの出力の微分値を前記ステアリングホ
    イールの単位時間当りの回転角に当たる値で除した値に
    ゲインを掛けたトルク微分電流値を演算する手段と、 前記ベースアシスト電流値に前記トルク微分電流値を加
    え、前記ステアリングホイールにアシストトルクを与え
    るモータのモータドライブ回路に供給するモータ目標電
    流値を演算する手段と、 を備えたことを特徴とする電動式パワーステアリングの
    制御装置。
  2. 【請求項2】 ステアリングホイールの操舵トルクを検
    出するトルクセンサの出力と車速を検出する車速センサ
    の出力からベースアシスト電流値を決定する手段と、 前記トルクセンサの出力の微分値にゲインK1を掛けた
    値と、前記トルクセンサの出力の微分値を前記ステアリ
    ングホイールの単位時間当りの回転角に当たる値で除し
    た値にゲインK2を掛けたものを加算した値にゲインを
    掛けたトルク微分電流値を演算する手段と、 前記ベースアシスト電流値に前記トルク微分電流値を加
    え、前記ステアリングホイールにアシストトルクを与え
    るモータのモータドライブ回路に供給するモータ目標電
    流値を演算する手段と、 を備えたことを特徴とする電動式パワーステアリングの
    制御装置。
  3. 【請求項3】 前記ゲインK1およびゲインK2を、ス
    テアリングホイールの回転角に当たる値又は単位時間当
    たりの回転角に当たる値、又はトルクセンサの出力値又
    はトルクセンサの出力の微分値に従って変更することを
    特徴とする請求項2に記載の電動式パワーステアリング
    の制御装置。
  4. 【請求項4】 前記トルク微分電流値を演算する手段
    が、前記ステアリングホイールの単位時間当りの回転角
    に当たる値が基準値より小さい場合には、予め定められ
    た所定値に前記トルクセンサの出力値の符号又は前記ス
    テアリングホイールの単位時間当りの回転角に当たる値
    の符号を掛けた値にゲインを掛けたトルク微分電流値を
    演算することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか
    に記載の電動式パワーステアリングの制御装置。
  5. 【請求項5】 前記トルク微分電流値を演算する手段
    が、前記ステアリングホイールの回転角に当たる値又は
    単位時間当りの回転角に当たる値又はトルクセンサの出
    力値またはトルクセンサの出力の微分値が、予め定めら
    れた所定範囲内にある場合のみ、トルク微分電流値を求
    める演算を行うことを特徴とする請求項1ないし4のい
    ずれかに記載の電動式パワーステアリングの制御装置。
  6. 【請求項6】 前記ステアリングホイールの単位時間当
    りの回転角に当たる値を、前記ステアリングホイールの
    ための操舵角センサの出力の微分値又は前記アシストト
    ルクを与えるモータのためのモータ角センサの出力の微
    分値又は前記ステアリングホイールのための操舵角速度
    センサの出力値又は前記アシストトルクを与えるモータ
    のためのモータ角速度センサの出力値から得ることを特
    徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の電動式パ
    ワーステアリングの制御装置。
  7. 【請求項7】 前記ステアリングホイールの回転角に当
    たる値を、前記ステアリングホイールのための操舵角セ
    ンサの出力値又は前記アシストトルクを与えるモータの
    ためのモータ角センサの出力値から得ることを特徴とす
    る請求項3または5に記載の電動式パワーステアリング
    の制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN100336691C (zh) * 2003-11-21 2007-09-12 日产自动车株式会社 电动转向***
WO2014122907A1 (ja) 2013-02-08 2014-08-14 日本精工株式会社 電動パワーステアリング装置

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