JP2002321376A - インクジェット式記録装置および同装置におけるワイピング手段の清掃制御方法 - Google Patents

インクジェット式記録装置および同装置におけるワイピング手段の清掃制御方法

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JP2002321376A JP2001313688A JP2001313688A JP2002321376A JP 2002321376 A JP2002321376 A JP 2002321376A JP 2001313688 A JP2001313688 A JP 2001313688A JP 2001313688 A JP2001313688 A JP 2001313688A JP 2002321376 A JP2002321376 A JP 2002321376A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワイピング部材に付着したインク廃液の増粘
により、再びワイピング動作を実行した場合に増粘イン
クによるインク滴の吐出不良の発生を防止させること。 【解決手段】 記録ヘッド15のノズル形成面を払拭す
るワイピング部材11bは、保持部材11a上に搭載さ
れて、上下方向に移動されるように構成されている。一
方、キャッピング手段9にはワイピング部材11bの側
壁に当接するワイパクリーナ12が配置されている。記
録ヘッド15のワイピング動作によって、ワイピング部
材11bに付着したインク廃液は、ワイピング部材11
bの降下に伴って、前記ワイパクリーナ12によって払
拭され、ワイピング部材11bからインク廃液が除去さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キャリッジに搭載
されて印刷デ−タに対応してインク滴を吐出するインク
ジェット式記録ヘッドと、前記記録ヘッドのノズル形成
面に摺接してインク廃液等を除去するワイピング手段を
具備した記録装置に関し、特にワイピング手段に付着し
たインク廃液等を清掃するワイパクリーナを備えた記録
装置および同装置におけるワイピング手段の清掃制御方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット式記録装置は、一般にイ
ンクカートリッジからインクの供給を受けるインクジェ
ット式記録ヘッドと、記録用紙を記録ヘッドに対して相
対的に移動させる紙送り手段が備えられ、記録ヘッドを
移動させながら印刷データに基づいて記録用紙にインク
滴を吐出させることで記録が行われる。そしてキャリッ
ジ上に例えばブラック、イエロー、シアン、マゼンタの
各インクの吐出が可能な記録ヘッドを搭載し、ブラック
インクによるテキスト印刷ばかりでなく、各カラーイン
クの吐出割合を変えることにより、フルカラー印刷を可
能にしている。
【0003】前記したインクジェット式記録ヘッドは、
圧力発生室で加圧したインクをノズルからインク滴とし
て記録用紙に吐出させて印刷を行う関係上、ノズル開口
からの溶媒の蒸発に起因するインク粘度の上昇や、イン
クの固化、塵埃の付着、さらには気泡の混入などにより
ノズル開口からのインクの吐出作用に障害を発生させて
印刷不良を起こすという問題を抱えている。
【0004】このために、この種の記録装置には、非印
刷時に記録ヘッドのノズル形成面を封止するためのキャ
ッピング手段を備えている。このキャッピング手段は、
記録ヘッドにおけるノズル開口のインクの乾燥を防止す
る蓋体として機能するだけでなく、ノズル開口に目詰ま
りが生じた場合には、キャッピング手段によりノズル形
成面を封止し、吸引ポンプからの負圧により、ノズル開
口からインクを吸引してノズル開口の目詰まりを解消す
る機能も備えている。
【0005】記録ヘッドの目詰まり解消のために行う強
制的なインクの吸引排出処理は、クリーニング操作と呼
ばれており、装置の長時間の休止後に印刷を再開する場
合や、ユーザが印刷不良を認識して例えばクリーニング
スイッチを操作した場合などに実行される。このクリー
ニング操作によると、吸引ポンプによる負圧を加えて記
録ヘッドよりキャッピング手段内にインクを吸引排出さ
せた後に、例えばゴム材料等により形成してなるワイピ
ング部材により、ノズル形成面を払拭して清掃する操作
が伴われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記したワ
イピング手段はクリーニング操作に伴い、ノズル形成面
に付着したインク廃液等を掻き取り、ノズル形成面を清
掃する機能を果たしており、前記ワイピング部材がノズ
ル形成面に摺接した場合には、インク廃液のみならず紙
粉やその他の塵埃も共に掻き取るように作用する。した
がって、ワイピング操作の繰り返しにより、ワイピング
部材には、これらのインク廃液等が蓄積し、ワイピング
操作に伴いワイピング部材がノズル形成面から離れた瞬
間に、ワイピング部材の復帰作用により、比較的多量の
インク廃液等が装置内に飛び散るという問題を抱えてい
る。
【0007】また、ワイピング部材に付着したインク廃
液等は、重力にしたがってワイピング部材に沿って流れ
落ちる状態になされている。したがって、ワイピング部
材から自由に流れ落ちるインク廃液等により、記録装置
内を広範囲に汚染し、これが駆動機構等に達した場合に
は、装置の正常な印刷動作を阻害させるという問題も招
来させる。
【0008】一方、ワイピング部材に付着しているイン
ク廃液等は、その溶媒の蒸発に伴ってワイピング部材上
において増粘または凝固する。この状態で再びワイピン
グ動作がなされた場合には、ノズル形成面における微細
なノズル開口に、前記増粘物または凝固物が入り込み、
当該ノズル開口からのインク滴の吐出を困難にさせて、
いわゆるドット抜けと称する印刷不良を発生させる。な
お、ワイピング部材に付着したインク廃液等を除去する
手段を設けることも考えられるが、この手段は、ワイピ
ング部材に付着したインク廃液を除去する際、インク廃
液の飛散を抑制できるものでなければならない。
【0009】本発明は、前記した問題点を解決するため
になされたものであり、前記した印刷不良の発生を抑制
させると共に、インク廃液等による記録装置内の汚染の
程度を低減させることができるインクジェット式記録装
置を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ためになされた本発明にかかるインクジェット式記録装
置は、往復移動可能なキャリッジに搭載されて印刷デ−
タに対応してインク滴を吐出するインクジェット式記録
ヘッドと、前記記録ヘッドのノズル形成面を封止すると
共に、吸引ポンプからの負圧を受けて前記記録ヘッドか
らインクを吸引排出させることができるキャッピング手
段と、前記記録ヘッドのノズル形成面に摺接して、ノズ
ル形成面を清掃することができるワイピング手段とを具
備したインクジェット式記録装置であって、前記ワイピ
ング手段は、前記記録ヘッドの移動経路に対して進退で
きるように構成されると共に、前記ワイピング手段に当
接して当該ワイピング手段の進退動作に伴って、ワイピ
ング手段の面方向に移動することにより、ワイピング手
段に付着した廃液インク等を除去するワイパクリーナが
備えられた構成とされる。
【0011】この場合、前記ワイパクリーナは、好まし
くは前記キャッピング手段における印刷領域側に配置さ
れた構成とされる。一方、好ましくは前記ワイピング手
段は、前記記録ヘッドの移動経路に対して、記録ヘッド
のノズル形成面に直交する方向に進退できるように構成
され、記録ヘッドの移動経路から退避する際に、前記ワ
イパクリーナの当接を受けるように構成される。
【0012】また、前記ワイパクリーナは、弾性素材に
より構成されていることが望ましい。加えて、前記ワイ
パクリーナは、インク廃液を吸収することができる素材
により構成されていることが望ましい。
【0013】そして、好ましい実施の形態においては、
前記ワイパクリーナは、キャッピング手段に形成され
て、前記記録ヘッドのノズル形成面に当接して封止する
ことができるキャップ部材と一体に成形された構成とさ
れる。また、好ましい他の実施の形態においては、前記
キャッピング手段に形成されて、前記記録ヘッドのノズ
ル形成面に当接して封止することができるキャップ部材
と、前記キャッピング手段に配置されたワイパクリーナ
との間には、箱状の空間を構成する凹部が形成されると
共に、当該凹部の下底部には貫通孔が形成され、前記貫
通孔を取り巻くようにして排出管が下方向に突出して形
成された構成とされる。
【0014】さらに、好ましい他の実施の形態において
は、前記キャッピング手段には、印刷領域側に箱状の空
間部を構成するワイパクリーナの収容部が形成されると
共に、前記収容部に収納されたワイパクリーナの一部が
水平方向に突出して、前記ワイピング手段に当接し得る
ように構成される。この場合においても、好ましくは前
記収容部の下底部には、貫通孔が形成され、前記貫通孔
を取り巻くようにして排出管が下方向に突出して形成さ
れた構成とされる。
【0015】そして、前記ワイピング手段が、前記記録
ヘッドの移動経路に対して直角な水平方向に進退する構
成とされる。この場合、前記ワイパクリーナが前記ワイ
ピング手段の進退経路の近傍に配設されていることが望
ましい。さらに、前記ワイパクリーナが、前記吸引ポン
プのフレームに配置されていることが望ましい。
【0016】また、前記ワイピング手段の駆動機構が、
前記吸引ポンプを駆動するポンプ駆動軸およびこのポン
プ駆動軸の回転によって駆動する歯車装置を有するカム
機構からなる構成も採用し得る。この場合、前記駆動機
構が、前記ポンプ駆動軸の吸引方向の回転によって前記
移動経路に進行させ、かつ吸引方向と反対方向の回転に
よって前記移動経路から退避させるような駆動力を前記
ワイピング手段に付与する駆動機構からなることが望ま
しい。
【0017】一方、本発明にかかるワイピング部材の清
掃制御方法は、往復移動可能なキャリッジに搭載されて
印刷デ−タに対応してインク滴を吐出するインクジェッ
ト式記録ヘッドと、前記記録ヘッドのノズル形成面を封
止すると共に、吸引ポンプからの負圧を受けて前記記録
ヘッドからインクを吸引排出させることができるキャッ
ピング手段と、前記記録ヘッドのノズル形成面に摺接し
て、ノズル形成面を清掃することができるワイピング手
段とを具備したインクジェット式記録装置におけるワイ
ピング部材の清掃制御方法であって、前記キャッピング
手段によって記録ヘッドのノズル形成面を封止した状態
において、ワイピング手段を記録ヘッドの移動経路に対
して進出させてワイパセット状態とするステップと、前
記キャッピング手段による記録ヘッドのノズル形成面の
封止を解いた状態で、キャッピング手段に配置されたワ
イパクリーナを、セット状態にある前記ワイピング手段
に当接させるステップと、前記記録ヘッドの印刷領域側
への移動に伴って、前記ワイピング手段がノズル形成面
を摺接するステップと、前記ワイピング手段に対してワ
イパクリーナが当接した状態で、ワイピング手段が記録
ヘッドの移動経路から退避され、ワイパクリーナによっ
て前記ワイピング手段に付着したインク廃液等を除去す
るステップとを順次実行するようになされる。
【0018】この場合、キャッピング手段によって記録
ヘッドのノズル形成面を封止した状態において、キャッ
ピング手段内に吸引ポンプによる負圧を作用させて記録
ヘッドからインクを吸引排出させるクリーニング動作が
実行される。
【0019】前記したワイピング部材の清掃制御方法を
採用したインクジェット式記録装置によると、ワイピン
グ手段は、記録ヘッドの移動経路に対して進退できるよ
うに構成されており、ワイピング手段が進出したセット
状態において、ワイパクリーナがワイピング手段に当接
される。そして、ワイピング手段が記録ヘッドの移動経
路より後退するリセット状態に移行する際に、ワイピン
グ手段に付着したインク廃液等は、ワイパクリーナによ
って払拭され、ワイピング手段の清掃がなされる。この
とき、ワイパクリーナはワイピング手段の面方向に相対
移動するため、ワイピング手段に付着したインク廃液の
飛散を抑制することができる。
【0020】この場合、キャッピング手段により記録ヘ
ッドを封止し、負圧により記録ヘッドからインクを吸引
排出させるクリーニング動作の実行中またはその直後に
おいて、ワイピング手段を記録ヘッドの移動経路に進出
させてセット状態となし、一方、前記ワイパクリーナを
キャッピング手段における印刷領域側に配置することに
より、記録ヘッドのキャッピング状態を解除した際に、
キャッピング手段の移動に伴い、前記ワイパクリーナを
ワイピング手段に当接させることができる。
【0021】そして、記録ヘッドの印刷領域側への移動
により、セット状態となされたワイピング手段によっ
て、ノズル形成面を払拭することができる。続いて、ワ
イパクリーナを記録ヘッドの移動経路から退避させてリ
セット状態に移行させることで、ワイピング手段に付着
したインク廃液等を前記ワイパクリーナによって除去す
ることができる。したがって、クリーニング動作の実行
ごとに、ワイピング手段に付着した廃液インク等がワイ
パクリーナによって払拭され、ワイピング手段に付着し
たインク廃液等の清掃を行うことができる。しかも、ワ
イパクリーナはワイピング手段の面方向に相対移動する
ため、ワイピング手段に付着したインク廃液の飛散を抑
制しつつ、払拭することができる。
【0022】それ故、ワイピング手段に付着したインク
廃液等が増粘し、再びワイピング動作がなされた場合
に、ノズル形成面における微細なノズル開口に前記増粘
物が入り込み、当該ノズル開口からのインク滴の吐出を
困難にさせる問題を効果的に防止させることができる。
【0023】また、クリーニング動作の実行ごとに、ワ
イピング手段に付着した廃液インク等がワイパクリーナ
によって払拭されるので、ワイピング操作が終了した瞬
間に、ワイピング部材の復帰作用により、インク廃液等
が装置内に飛び散る程度を低減させることもできる。さ
らに、後述するようにワイパクリーナによって払拭した
インク廃液等を収集して滴下させる対策を施すことによ
り、インク廃液等による機器内の汚染を効果的に低減さ
せることができ、長期にわたって装置の正常な印刷動作
を保証することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかるインクジェ
ット式記録装置について、図に示す実施の形態に基づい
て説明する。図1は本発明が適用されたインクジェット
式記録装置の基本構成を示すものである。図1において
符号1はキャリッジであり、このキャリッジ1はキャリ
ッジモータ2により駆動されるタイミングベルト3を介
し、ガイド部材4に案内されてプラテン5の軸方向に沿
って往復移動されるように構成されている。
【0025】キャリッジ1の記録用紙6に対向する面
(下側面)には、図1には現れていないが後述するイン
クジェット式記録ヘッドが搭載され、またその上部には
前記記録ヘッドにインクを供給するブラックインクカー
トリッジ7、およびカラーインクカートリッジ8が着脱
可能に装填されている。
【0026】図中符号9は、非印字領域(ホームポジシ
ョン)に配置されたキャッピング手段であって、キャリ
ッジ1に搭載された記録ヘッドが直上に移動した時に上
昇して、記録ヘッドのノズル形成面を封止することがで
きるように構成されている。前記キャッピング手段9
は、記録装置の休止期間中における記録ヘッドのノズル
開口の乾燥を防止する蓋体として機能する他、キャッピ
ング手段9に隣接して配置された吸引ポンプ10からの
負圧を記録ヘッドに作用させて、インクを吸引排出させ
るクリーニング操作の実行手段としての機能も備えてい
る。
【0027】また、前記キャッピング手段9の印刷領域
側には、ワイパクリーナ12が水平方向に突出するよう
に配置されている。さらに、キャッピング手段9に隣接
した印刷領域側には、後で詳細に説明するように例えば
ゴム素材を短冊状に成形したワイピング部材を備えるワ
イピング手段11が、記録ヘッドの移動経路に対して進
退できるように配置されている。なお、この実施の形態
においては、前記ワイピング手段11は上下方向に移動
されるように構成されている。
【0028】次に図2乃至図5は、前記したキャッピン
グ手段9における第1乃至第4の実施の形態をそれぞれ
断面図で示したものである。これら図2乃至図5に示し
た各キャッピング手段9は、外郭を構成するキャップホ
ルダ21内にキャップ部材22が、例えば二色成形法に
よって成形されている。このキャップ部材22は軟質性
素材、例えばエラストマーなどにより成形されており、
後述する記録ヘッドのノズル形成面に密封空間をもって
封止できるように構成されている。
【0029】前記したようにエラストマーなどの素材に
よるキャップ部材22の上端部は、キャップホルダ21
の開口端面21aに対して突出して形成されている。そ
して、キャップ部材22における突出部の断面形状は、
ほぼ三角形状を構成しており、その頂部の端面が記録ヘ
ッドのノズル形成面に当接してシールするシール部22
aを構成している。この構成により、記録ヘッドのノズ
ル形成面に対する密着度合いを向上させて、キャッピン
グ手段における内部空間の密封状態が良好に保持できる
ようになされている。
【0030】また、キャップ部材22の内底部からキャ
ップホルダ21を貫通してインク排出口21bが形成さ
れており、このインク排出口21bに連通して接続管2
1cがキャップホルダ21と一体に形成されている。こ
の接続管21cには、図には示されていないが、前記し
た吸引ポンプ10の吸引側が接続される。また、キャッ
プホルダ21には、その内底部から複数本のピン部材2
1dが直立して形成されている。この各ピン部材21d
は、熱かしめによってその上端部をつぶして変形させる
ことで、キャップ部材22の内底部に配置される図示せ
ぬシート状の多孔質部材を押さえる機能を備えている。
【0031】ここで、図2に示すキャッピング手段9の
第1の形態においては、ワイパクリーナ12が印刷領域
側に突出するように取り付けられている。このワイパク
リーナ12は、好ましくは弾性素材により構成されてお
り、より好ましくはインク廃液を吸収することができる
多孔質素材、例えばウレタンフォームにより形成されて
いる。このワイパクリーナ12は、図1にも示されてい
るように、前記ワイピング手段11の幅よりも若干大き
な幅をもって形成されており、後述するようにワイピン
グ手段11の側面に当接して払拭する際に、ワイピング
手段11の側面全体が払拭できるように構成されてい
る。
【0032】一方、図3に示すキャッピング手段9の第
2の形態においては、前記ワイパクリーナ12は、記録
ヘッドのノズル形成面に当接して封止することができる
キャップ部材22と一体に成形され、図2に示した形態
と同様に印刷領域側に突出するように形成されている。
この構成によると、ワイパクリーナ12は、キャップホ
ルダ21にキャップ部材22を二色成形法によって成形
する際に、同時に成形することができる。したがって、
この第2の形態におけるワイパクリーナ12は、前記キ
ャップ部材22と同一の材料であるエラストマーにより
成形される。
【0033】次に図4に示すキャッピング手段9の第3
の形態においては、キャップホルダ21上に成形された
キャップ部材22と、キャップホルダ21における印刷
領域側に取り付けられたワイパクリーナ12との間に
は、箱状の空間を構成する凹部23がキャップホルダ2
1に成形されている。そして、この凹部23は、その内
容積が直方体状に形成されており、図4の紙面上におい
て、紙面と垂直方向の凹部23の幅は、キャップ部材2
2の同方向の幅よりも若干大きな幅を有するように構成
されている。
【0034】また、当該凹部23の下底部には貫通孔2
3aが形成され、この貫通孔を取り巻くようにして排出
管21eが下方向に突出して形成されている。なお、こ
の第3の形態においても、図2に示した第1の形態と同
様にワイパクリーナ12は、弾性素材により構成されて
いることが好ましく、より好ましくはインク廃液を吸収
することができる多孔質素材、例えばウレタンフォーム
が用いられる。
【0035】この構成によると、後述するようにキャッ
プホルダ21が、印刷領域側に向かって若干下向きとな
るように傾斜した場合、キャップ部材22から溢れるイ
ンク廃液を、この凹部23によって受けることができ、
キャップ部材22から溢れるインク廃液が、ワイパクリ
ーナ12に達するのを阻止させることができる。そし
て、凹部23によって受けたインク廃液は、前記した貫
通孔23aを介して集中的に滴下させることができるの
で、その直下にインク廃液を受ける対策を施すことで、
インク廃液等による機器内の汚染を効果的に低減させる
ことができる。
【0036】さらに図5に示すキャッピング手段9の第
4の形態においては、キャップホルダ21の印刷領域側
には、箱状の空間部を構成するワイパクリーナの収容部
24が形成されている。そして、当該収容部24の全体
を埋設するようにしてワイパクリーナ12が収納されて
おり、収容部24の印刷領域側には切欠部21fを施す
ことにより窓孔が形成されている。これにより、ワイパ
クリーナ12の一部が水平方向に突出して、前記ワイピ
ング手段11の側壁に当接し得るように構成されてい
る。
【0037】この第4の形態においても、箱状の空間部
を構成する前記収容部24の下底部には、貫通孔23a
が形成され、この貫通孔を取り巻くようにして排出管2
1eが下方向に突出して形成されている。また、この第
4の形態においてもワイパクリーナ12は弾性素材によ
り構成されており、より好ましくはインク廃液を吸収す
ることができる多孔質素材、例えばウレタンフォームに
より形成されている。
【0038】この構成によると、キャップホルダ21
が、印刷領域側に向かって若干下向きとなるように傾斜
した場合、キャップ部材22から溢れるインク廃液を、
ワイパクリーナ12によって受けて吸収することができ
る。また、後述するようにワイピング手段11に摺接し
て、ワイピング手段11より除去したインク廃液も、ワ
イパクリーナ12によって吸収することができる。そし
て、ワイパクリーナ12によって吸収されたインク廃液
は、ワイパクリーナ12を伝わって前記収容部24の下
底部側に移動し、貫通孔23aを介して集中的に滴下さ
せることができる。したがって、その直下にインク廃液
を受ける対策を施すことで、インク廃液等による機器内
の汚染を効果的に低減させることができる。
【0039】また、図5に示したキャッピング手段の構
成によると、記録ヘッドに印字とは関係のない駆動信号
を印加してインク滴を空吐出させるフラッシング動作時
のインク滴の捕獲機能を持たせることができる。すなわ
ち、記録ヘッドの移動に伴う前記ワイパクリーナ12の
直上に位置する記録ヘッドのノズル開口より、順次イン
ク滴を空吐出させることで、ノズル開口から吐出された
インク滴は、例えばウレタンフォームにより形成された
前記ワイパクリーナ12によって確実に捕獲され吸収さ
れる。このように、記録ヘッド15が移動しつつ、ワイ
パクリーナ12に対してフラッシングによるインク滴を
空吐出させるように構成した場合、スループットを向上
させることが可能となる。
【0040】次に図6乃至図11は、前記したキャッピ
ング手段9が搭載され、キャリッジの移動に伴ってキャ
ッピング手段9を昇降させる昇降ユニットの動作ならび
にワイピング手段の動作を示したものである。なお、図
6はキャッピング状態を示しており、図7はキャッピン
グ状態におけるキャッピング手段に対して負圧を印加
し、同時にワイピング部材が上昇してセットされる状態
を示している。また、図8はキャッピング状態が解放さ
れた状態を示しており、図9はこれに続いてワイピング
動作がなされている状態を示している。さらに、図10
はワイピング動作が終了した状態を示しており、図11
はワイピング部材が降下してリセットされる状態を示し
ている。
【0041】なお、以下に説明する図6乃至図11にお
ける各構成に対応する各部の符号は主に図6に示してお
り、他においては、それぞれ代表部分に同一の符号を用
いて示している。また図6乃至図11においては、キャ
ッピング手段9として図2に示した第1の実施の形態を
採用した場合を示している。
【0042】図6乃至図11において、符号15はキャ
リッジ1の下側面に搭載された記録ヘッドを示す。そし
て、この記録ヘッド15はキャリッジ1の移動に伴っ
て、図において左右方向に移動される。一方、前記キャ
ップホルダ21はスライダ31上に搭載されており、ス
ライダ31とキャップホルダ21との間に介装された図
示せぬ圧縮バネによって、記録ヘッド15側に付勢され
た状態で取り付けられている。
【0043】前記スライダ31の下底部には一対の長穴
32がほぼ水平方向に形成されている。この各長穴32
内にはフレ−ム33に対して回動可能に取り付けられた
ア−ム34の自由端側に配置された水平軸35が、それ
ぞれ移動可能となるように収容されている。これによ
り、スライダ31はア−ム34を介してフレ−ム33に
対してほぼ円弧状軌跡をもって立ち上がることができ
る。
【0044】また、前記スライダ31の非印字領域側
(図において右側)の端部両側には、それぞれ水平方向
に突出するようにガイド突起36が形成されていて、こ
の一対のガイド突起36はフレ−ム33に形成された一
対の案内溝37によって支持されている。この案内溝3
7は、傾斜部37aと水平な高所部37bとにより構成
されており、これらが連通して形成されている。
【0045】なお、図には示されていないが、前記スラ
イダ31には、一端がフレ−ム33に固定された引っ張
りバネの他端が固定されていて、この引っ張りバネの作
用により、スライダ31は印字領域側(図において左
側)に牽引されている。これにより、スライダ31は記
録ヘッド15のノズル形成面から離間する方向、すなわ
ち、この実施の形態においては斜め下方に移動させる方
向に付勢されている。
【0046】そして、キャリッジ1が図6に示されたよ
うに右端部側に移動した場合、キャリッジ1に配置され
た係合体1aが、スライダ31に直立するように形成さ
れた被係合体31aに当接する。これにより、スライダ
31はア−ム34を介して立ち上げられる。また、スラ
イダ31に形成されたガイド突起36は、フレ−ム33
に形成された案内溝37を、傾斜部37aに沿って上昇
し水平な高所部37bに移動する。このような往動動作
により、キャップホルダ21上に形成されたキャップ部
材22は、キャリッジ1に配置された記録ヘッド15の
ノズル形成面15aを封止する。
【0047】また、例えば図8に示すようにキャリッジ
1が印字領域側に移動した場合には、スライダ31に配
置された被係合体31aに対するキャリッジ1側の係合
体1aの当接が解かれ、スライダ31は前記バネの引張
力により復動動作を受ける。これにより、図8に示した
ように、キャップ部材22による記録ヘッド15のノズ
ル形成面の封止が解除される。
【0048】なお図8に示したように、キャップ部材2
2による記録ヘッド15のノズル形成面の封止が解除さ
れた状態においては、キャップ部材22におけるシール
面、すなわち記録ヘッド15のノズル形成面に当接する
上端面は、記録ヘッド15のノズル形成面に対して非平
行状態となるように構成されている。すなわち、キャッ
プ部材22のシール面はホームポジション側に対して印
字領域側が僅かに下降するように傾斜状態になされてい
る。これは、スライダ31に形成された長穴32内に収
納された水平軸35の位置と、フレ−ム33に形成され
た案内溝37内を摺動するガイド突起36の配置位置と
の関係により構成されている。
【0049】そして、キャップ部材22は、記録ヘッド
15のノズル形成面を封止する状態においては、先ずホ
ームポジション側よりノズル形成面に当接し、スライダ
31の上昇にしたがうスライダ31とキャップホルダ2
1との間に介在された図示せぬ圧縮バネの縮小作用によ
り、記録ヘッド15のノズル形成面15aの全面を封止
するように作用する。また、キャップ部材22は、記録
ヘッド15のノズル形成面の封止を解く場合において
は、記録ヘッド15のノズル形成面に対して、先ず印字
領域側の端部から離れ、キャップ部材の印字領域側に、
より大きな距離をおいたままノズル形成面に対して非平
行状態で離間するように作用する。
【0050】このように、記録ヘッドのノズル形成面の
封止の解除に際しては、キャップ部材22は、記録ヘッ
ド15のノズル形成面より、印刷領域側の端部から離
れ、ノズル形成面に対して非平行状態で離間するように
作用するので、記録ヘッドのノズル形成面に残ろうとす
るインク廃液は、キャップ部材22内に貯留されたイン
ク廃液側に引き戻される作用を受ける。このような作用
により、記録ヘッド15のノズル形成面に残るインクの
量を極力低減させることができる。また、記録ヘッド1
5のノズル形成面に対するキャップ部材22の封止の解
除が、一方の端部から進行するため、キャップ部材22
内に貯留されたインク廃液が不要に泡立つという現象も
低減させることができる。
【0051】一方、前記したキャッピング手段9に隣接
するキャッピング手段の印刷領域側には、ワイピング手
段11が配置されている。このワイピング手段11は、
フレーム基板41に対して図中上下方向にスライドでき
るように取り付けられたワイパ保持部材11aと、この
ワイパ保持部材11aの上面に直立状態に取り付けられ
た例えばゴム素材を短冊状に成形したワイピング部材1
1bより構成されている。したがって、ワイパ保持部材
11aが図示せぬアクチュエータにより上下方向に移動
されることにより、ワイピング部材11bの先端部は、
記録ヘッドの移動経路に対して進出するセット状態と、
記録ヘッドの移動経路から退避するリセット状態が選択
されるように構成されている。
【0052】図12は、前記した構成の記録装置によっ
てなされるワイピング手段の清掃制御方法を説明するた
めのシーケンスを示している。以下、前記した図6乃至
図11に示した各図と対応させて、ワイピング手段によ
るワイピング動作とワイピング手段に付着したインク廃
液等を除去する動作について説明する。まず、クリーニ
ング処理が開始されると、ステップS11に示すよう
に、紙送り動作などのクリーニング処理に不必要な一切
の動作が禁止される。そして、ステップS12に示した
ようにキャッピング動作になされる。すなわち、キャリ
ッジ1は図6に示すようにキャッピングポジションに移
動される。
【0053】続いて、ステップS13に示すようにイン
クの吸引動作およびワイパセット動作がなされる。この
状態を図7に示しており、キャッピング状態において、
前記した吸引ポンプ10が駆動される。これによって、
キャッピング手段9内には負圧が印加され、記録ヘッド
よりインクが吸引排出される。前記記録ヘッドよりイン
クが吸引排出されている状態またはその直後に、図7に
示すようにワイパ保持部材11aが上方向に移動し、こ
れに伴い保持部材11aに取り付けられたワイピング部
材11bの先端部が、記録ヘッドの移動経路に進出して
セット状態とされる。
【0054】ここで、ステップS14として示したとお
り、負圧解除待機処理のステップが実行される。このス
テップにおいては、前記キャップ部材22により記録ヘ
ッド15のノズル形成面を封止した状態を保持し、キャ
ップ部材22の内部空間が大気圧に戻るに要する所定時
間が経過するまで待機するようになされる。この待機ス
テップにより記録ヘッドより所定量のインクが排出さ
れ、キャップ部材22の内部空間の負圧はほぼ大気圧に
等しくなる。
【0055】このようにして、キャップ部材22内の気
圧がほぼ大気圧となった時点で、ステップS15に示す
ように、キャップ部材22による記録ヘッドのノズル形
成面の封止を解除するキャッピング解除のステップが実
行される。このキャッピング解除を実行させるには、図
8に示したようにキャリッジ1の印刷領域側への移動に
より実現される。この時、キャップホルダ21に配置さ
れた前記ワイパクリーナ12の先端部が、セット状態に
ある前記ワイピング部材11bの側壁に当接する。
【0056】そして、キャリッジ1の印刷領域側へのさ
らなる移動により、図9に示したように直立状態に配置
されたワイピング部材11bが、ノズル形成面に摺接す
るワイピング動作(ステップS16)が実行され、ノズ
ル形成面の清掃が行なわれる。前記キャリッジ1は、ワ
イピング部材11bが相対的にノズル形成面の終端部に
位置した時に、その移動が停止される。図10はその状
態を示している。この状態で、ステップS17に移行
し、前記吸引ポンプ10が一時的に駆動される。この吸
引ポンプ10の駆動により、キャップ部材22からのイ
ンクの排出動作が実行される。
【0057】続いて、ステップS18に示したようにワ
イパリセットの動作が実行される。図11はその様子を
示しており、ワイパ保持部材11aに搭載されたワイピ
ング部材11bは、図において下方向に移動され、これ
により、ワイピング部材11bに付着したインク廃液等
は、その側壁に摺接するワイパクリーナ21によって除
去される。即ち、ワイピング手段の進退動作に伴って、
ワイパクリーナ21はワイピング手段に付着したインク
廃液等を除去する。この場合、図9にワイピング状態を
示したように、ワイピング動作によって記録ヘッドから
掻き取ったインク廃液の大部分は、ワイピング部材11
bにおけるワイパクリーナ21に対向する面に付着して
おり、前記したワイパリセットの動作に伴って、その殆
どのインク廃液はワイパクリーナ21によって除去され
る。しかも、ワイパクリーナ21はワイピング部材11
bの面方向に移動するため、ワイピング手段に付着した
インク廃液等の飛散を抑制しつつ、除去することができ
る。
【0058】そして、図11に示すワイパリセットの状
態において、キャリッジ1はホームポジション側に移動
され、再び図6に示したようにキャッピング状態になさ
れる(ステップS19)。続いて、ステップS20に示
すように、禁止されていたクリーニング処理以外の動作
を可能とし、ステップS21に示すように、クリーニン
グ用のフラッシング動作を実行した状態で待機状態とさ
れ、クリーニング動作が終了する。
【0059】なお、前記した図6乃至図11に示した構
成は、図2に示した第1の実施の形態のキャッピング手
段9を採用した場合を示しており、図3乃至図5に示し
た第2乃至第4に実施の形態に示すそれぞれのキャッピ
ング手段を利用することができる。この場合には、それ
ぞれのキャッピング手段が具備している前記した特質を
生かすことができる。
【0060】また、各実施形態(第1乃至第4実施形
態)においては、ワイパクリーナ12を動作部材として
のキャッピング手段9に配置する場合について説明した
が、本発明はこれに限定されず、図13および図14に
示すように固定部材としてのポンプフレーム等に配置し
ても各実施形態と同様の効果を奏する。
【0061】図13(a)および(b)は、本発明の第
5実施形態に係るインクジェット式記録装置におけるワ
イピング手段を記録ヘッドの移動経路に進行させたワイ
パセット状態を示す透視図である。図14は、同じく本
発明の第5実施形態に係るインクジェット式記録装置に
おけるワイピング手段を移動経路から退避させたワイパ
リセット状態を示す透視図である。これら図において、
図1乃至図11と同一の部材については同一の符号を付
し、詳細な説明は省略する。なお、前記ワイピング手段
11の移動動作および前記キャッピング手段9の内部空
間を負圧にする吸引ポンプ10の吸引動作には、前記記
録用紙6を搬送する紙送りモータの駆動力が利用され
る。
【0062】そして、前記ワイピング手段11は、前記
吸引ポンプ10の駆動動作に伴い前記記録ヘッド15の
移動経路内外を前記キャリッジ1の往復方向と直角な水
平方向に進退するように構成されている。また、前記吸
引ポンプ(チューブポンプ)10は、固定部材としての
取付用ベース(後述)に取り付けられている。
【0063】符号71で示すワイピング手段用の駆動機
構は、前記吸引ポンプ10のポンプフレーム53とこの
ポンプフレーム53の取付用ベース46(板金)との間
に配設されている。そして、この駆動機構71は、太陽
歯車72を有するポンプ用の駆動軸(ポンプ軸)43
と、この駆動軸43のヘッド移動方向に前後して位置す
るクリーナ駆動レバー73およびギア保持レバー74と
を備えている。
【0064】なお、前記取付用ベース46の非印刷領域
側部(ポンプ側部)には、前記ワイピング手段11を進
退方向に案内するガイド面46bが設けられている。そ
して、前記ワイピング手段11が安定した進退動作をし
得るように構成されている。ここで、図15(a)およ
び(b)に示すように、前記取付用ベース46の印刷領
域側部にガイド面46cを設けるとともに、前記ワイピ
ング手段11の進退方向に延在するワイパスライド用の
長孔46dを設けることにより、前記ワイピング手段1
1の安定した進退動作を可能としてもよい。この場合、
前記ワイピング手段11のワイパ保持部材11aには、
前記ガイド面46cを摺動可能な鉤形状の抜け止め用爪
部11A,11Bが上下方向に並列して設けられてい
る。
【0065】また、前記ポンプフレーム53のヘッド移
動経路側には、前記ワイピング手段11の進退経路に臨
むワイパクリーナ202が立ち上がり部53eを介して
設けられている。そして、このワイパクリーナ202
は、前記ワイピング手段11の進退時に前記ワイピング
部材11bへの摺接によって弾性変形し、そのインク払
拭部(ワイピング部材11bの非印刷領域側部)を清掃
し得るように構成されている。
【0066】前記クリーナ駆動レバー73は、前記駆動
軸43が挿通する円環状の基部73aおよびこの基部7
3aに突出する舌片状のレバー部73bを有し、前記ギ
ア保持レバー74の反ポンプ側に配設され、かつ前記駆
動軸43に所定の回動ストローク(回動ストロークを回
動角θとすると、θ≦66°を満足する範囲)内で回転
自在に枢支されている。このクリーナ駆動レバー73の
レバー部73bには、ポンプ側(水平方向)に突出する
円柱状の駆動ピン75が一体に設けられている。また、
クリーナ駆動レバー73の基部73aには、前記レバー
部73bと反対側に突出し、立ち上がり壁76aを外周
縁に有する平面扇形状の延在部76が一体に設けられて
いる。この延在部76の立ち上がり壁76aには、円周
方向に沿う内歯77が設けられている。
【0067】前記ワイピング手段11におけるワイパ保
持部材11aの上方端部には、前記ワイピング部材11
bを取り付けるための三角柱状の爪部22aおよびポン
プ側に突出する円柱状のスライドピン22bが設けられ
ている。前記ホルダ22の下方端部には、前記記録ヘッ
ド15の移動経路と直角な方向(左右方向)に延在する
凹溝22cが設けられている。また、前記ワイパ保持部
材11aには、上下方向に延在し、かつ前記駆動ピン7
5を案内する凹溝22dが設けられている。
【0068】前記ポンプフレーム53の上方端部には、
左右方向(記録ヘッド5の移動経路および凹溝22dの
延在方向と直角な方向)に延在し、かつ前記スライドピ
ン22bを案内する凹溝53aが設けられている。ポン
プフレーム53のヘッド移動経路側には、ワイピング手
段側に突出し、前記凹溝22c内に臨む円柱状の固定ピ
ン53bが設けられている。また、ポンプフレーム53
の下方端部には、後述するギア保持レバー74の回動停
止二位置に対応し、かつ円周方向に所定の間隔をもって
並列する二つのストッパ53c,53dが設けられてい
る。
【0069】一方、ギア保持レバー74は、前記駆動軸
43が挿通する円環状の基部(図示せず)およびこの基
部の放射方向に突出する矩形片状のレバー部74b,7
4cを有し、前記駆動軸43に回動停止二位置間で回転
自在に枢支されている。このギア保持レバー74のレバ
ー部74bには、前記両ストッパ53c,53dに係合
可能なストッパ係合部74C,74Dが設けられてい
る。また、レバー部74cには、前記クリーナ駆動レバ
ー73の内歯77に噛合可能な遊星歯車78が前記太陽
歯車72に噛合して回転自在に保持されている。そし
て、前記ギア保持レバー74は、両レバー部74b,7
4cのうち少なくともレバー部74cは、前記各ストッ
パ係合部74C,74Dが前記各ストッパ53c,53
dに係合する状態において、前記クリーナ駆動レバー7
3の回動による外力を受けて弾性変形し得るように構成
されている。これにより、ギア保持レバー74が回動停
止し、クリーナ駆動レバー73が回動した場合に、遊星
歯車78と内歯77との噛合による衝撃が吸収される。
【0070】以上の構成において、図14に示すワイパ
リセット状態から、太陽歯車72(駆動軸43)が正方
向(反時計方向)に回動を開始すると、この回動力が遊
星歯車78を介してギア保持レバー74に伝達され、ギ
ア保持レバー74が反時計方向(矢印e方向)に回動す
る。この場合、ギア保持レバー74が矢印e方向に回動
すると、ストッパ係合部74Dがストッパ53dから離
間する。なお、太陽歯車72の回動開始状態において
は、遊星歯車78と内歯77との噛合が解除されている
ため、クリーナ駆動レバー73が太陽歯車72からの駆
動力を受けず、図14に示すように回動開始位置に停止
したままである。また、駆動ピン75およびスライドピ
ン22bがそれぞれ凹溝22dの始端部(上端部)と凹
溝53aの始端部(左端部)に位置付けられているとと
もに、固定ピン53bが凹溝22cの始端部(右端部)
に位置付けられている。
【0071】そして、太陽歯車72がなおも反時計方向
に回動すると、ギア保持レバー74が矢印e方向にさら
に回動し、ストッパ係合部74Cをストッパ53cに係
合させて一方側の回動停止位置に配置される。この場
合、ギア保持レバー74が矢印e方向に回動すると、遊
星歯車78が内歯77に噛合して時計方向に回転しなが
ら内歯77上を転動する。このため、ストッパ係合部7
4Cがストッパ53cに係合するまでは、クリーナ駆動
レバー73が矢印f方向に(ワイピング手段11を進行
させる方向)に回動することはない。
【0072】この状態、すなわちストッパ係合部74C
がストッパ53cに係合した状態のまま、太陽歯車72
がさらに反時計方向に回動すると、遊星歯車78が時計
方向に回転し、クリーナ駆動レバー73が時計方向(矢
印f方向)への回動を開始する。この場合、太陽歯車7
2からの回動力が遊星歯車78を介してギア保持レバー
74に伝達されるが、レバー部74bのストッパ係合部
74Cがストッパ53cに係合しているため、ギア保持
レバー74が反時計方向(矢印e方向)に回動すること
はない。このため、太陽歯車72からの回動力が遊星歯
車78を介してギア保持レバー74に伝達されると、レ
バー部74cがレバー部74bに接近するような方向に
撓む。
【0073】そして、太陽歯車72がさらに反時計方向
に回動すると、遊星歯車78がさらに時計方向に回動
し、クリーナ駆動レバー73が矢印f方向に回動する。
この場合、ワイピング手段11が図16(a)に示す位
置から同図(b)に示す位置を経て同図(c)に示す位
置に移動し、図13(a)の矢印g方向に記録ヘッド5
の移動経路外から移動経路内に進行し、記録ヘッド15
の移動に伴いノズル形成面が払拭される。
【0074】なお、ワイピング手段11が記録ヘッド5
の移動経路内に進行する(クリーナ駆動レバー73が回
動開始位置から時計方向に66°回動する)と、図13
に示すようにギア保持レバー74のレバー部74cが弾
性復帰し、遊星歯車78と内歯77との噛合が解除され
る。このため、クリーナ駆動レバー73が太陽歯車72
からの駆動力を受けず、回動終了位置に配置される。ま
た、駆動ピン75が凹溝22dの始端部(上端部)から
移動して終端部(下端部)に位置付けられるとともに、
スライドピン22bが凹溝53aの始端部(左端部)か
ら移動して終端部(右端部)に位置付けられる。また、
固定ピン53bが凹溝22cの終端部(左端部)に位置
付けられる。
【0075】一方、図13に示すワイパセット状態か
ら、太陽歯車72(駆動軸43)が逆方向(時計方向)
に回動を開始すると、この回動力が遊星歯車78を介し
てギア保持レバー74に伝達され、ギア保持レバー74
が時計方向(矢印f方向)に回動する。この場合、ギア
保持レバー74が矢印f方向に回動すると、ストッパ係
合部74Cがストッパ53cから離間する。なお、太陽
歯車72の回動開始状態においては、遊星歯車78と内
歯77との噛合が解除されているため、クリーナ駆動レ
バー73が太陽歯車72からの駆動力を受けず、図13
に示すように回動終了位置に停止したままである。ま
た、駆動ピン75およびスライドピン22bがそれぞれ
凹溝22dの終端部(下端部)と凹溝53aの終端部
(右端部)に位置付けられているとともに、固定ピン5
3bが凹溝22cの終端部(左端部)に位置付けられて
いる。
【0076】そして、太陽歯車72がなおも時計方向に
回動すると、ギア保持レバー74が矢印f方向にさらに
回動し、ストッパ係合部74Dをストッパ53dに係合
させて他方側の回動停止位置に配置される。この場合、
ギア保持レバー74が矢印f方向に回動すると、遊星歯
車78が内歯77に噛合して反時計方向に回転しながら
内歯77上を転動する。このため、ストッパ係合部74
Dがストッパ53dに係合するまでは、クリーナ駆動レ
バー73が矢印e方向(ワイピング手段11を退避させ
る方向)に回動することはない。
【0077】この状態、すなわちストッパ係合部74D
がストッパ53dに係合した状態のまま、太陽歯車72
がさらに時計方向に回動すると、遊星歯車78が反時計
方向に回転し、クリーナ駆動レバー73が反時計方向
(矢印e方向)への回動を開始する。この場合、太陽歯
車72からの回動力が遊星歯車78を介してギア保持レ
バー74に伝達されるが、レバー部74bのストッパ係
合部74Dがストッパ53dに係合しているため、ギア
保持レバー74が矢印f方向に回動することがない。こ
のため、太陽歯車72からの回動力が遊星歯車78を介
してギア保持レバー74に伝達されると、レバー部74
cがレバー部74bから離間するような方向に撓む。
【0078】そして、太陽歯車72がさらに時計方向に
回動すると、遊星歯車78が反時計方向に回転し、クリ
ーナ駆動レバー73が矢印e方向に回動する。この場
合、ワイピング手段11が図16(c)に示す位置から
同図(b)に示す位置を経て同図(c)に示す位置に移
動し、図14の矢印h方向に記録ヘッド15の移動経路
内から移動経路外に退避する。
【0079】なお、ワイピング手段11が記録ヘッド1
5の移動経路外に退避する(クリーナ駆動レバー73が
回動終了位置から反時計方向に66°回動する)と、図
14に示すようにギア保持レバー74のレバー部74c
が弾性復帰し、遊星歯車78と内歯77との噛合が解除
される。このため、クリーナ駆動レバー73が太陽歯車
72からの駆動力を受けず、回動開始位置に配置され
る。ここで、ワイピング手段11が退避動作によって記
録ヘッド15から離間すると、記録ヘッド15がクリー
ナ位置から印刷領域側に移動する。すなわち、記録ヘッ
ド15が移動経路内におけるクリーニング位置を通過す
る直前に遊星歯車78と内歯77との噛合を解除してク
リーニング動作が終了する。
【0080】また、駆動ピン75が凹溝22dの終端部
(下端部)から移動して始端部(上端部)に位置付けら
れるとともに、スライドピン22bが凹溝53aの終端
部(右端部)から移動して始端部(左端部)に位置付け
られる。また、固定ピン53bが凹溝22cの始端部
(右端部)に位置付けられる。
【0081】したがって、本実施形態においては、ワイ
ピング部材11bに付着したインク廃液等がワイパクリ
ーナ202によって払拭されるため、第1〜第4実施形
態と同様にキャッピング手段動作上の信頼性を高めるこ
とができるとともに、装置内の汚染発生を低減すること
ができる。また、ワイパクリーナ21はワイピング部材
11bの面方向に移動するため、ワイピング部材11b
に付着したインク廃液等の飛散を抑制しつつ、除去する
ことができる。また、本実施形態において、ワイパクリ
ーナ202によるインク廃液等の払拭によってノズル開
口に増粘・凝固物が入り込まないため、印刷不良の発生
を防止できることは第1〜第4実施形態と同様である。
【0082】なお、本実施形態(第5実施形態)におい
ては、ワイパクリーナ202をポンプフレーム53に配
置する場合について説明したが、本発明はこれに限定さ
れず、ワイパカバー(図示せず)に配置してもよい。す
なわち要するに、ワイピング手段11の進退時にワイピ
ング部材11bのインク払拭部を清掃し得るような位置
にワイパクリーナ202が配置されていればよい。
【0083】
【発明の効果】以上の説明で明らかなとおり、本発明に
かかるワイピング手段の清掃制御方法を採用したインク
ジェット式記録装置によると、ワイピング手段は記録ヘ
ッドの移動経路に対して進退できるように構成されると
共に、ワイピング手段に当接して当該ワイピング手段の
進退動作によって摺接されるワイパクリーナが具備され
た構成とされているので、例えばクリーニング動作に伴
いワイピング手段に付着した廃液インク等を効果的に除
去することができる。したがって、ワイピング手段に付
着したインク廃液等が増粘し、再びワイピング動作がな
された場合に、ノズル開口に前記増粘物が入り込み、当
該ノズル開口からのインク滴の吐出を困難にさせる問題
を効果的に防止させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたインクジェット式記録装置
の主要構成を示した斜視図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係るインクジェット式
記録装置のキャッピング手段を示した断面図である。
【図3】同じく本発明の第2実施形態に係るインクジェ
ット式記録装置のキャッピング手段を示す断面図であ
る。
【図4】本発明の第3実施形態に係るインクジェット式
記録装置のキャッピング手段を示す断面図である。
【図5】本発明の第4実施形態に係るインクジェット式
記録装置のキャッピング手段を示す断面図である。
【図6】キャッピング手段により記録ヘッドをキャッピ
ングした状態を示す一部断面図である。
【図7】キャッピング手段に対して負圧を印加すると共
に、ワイピング部材が上昇してセットされた状態を示す
一部断面図である。
【図8】キャッピング状態が解放された状態を示す一部
断面図である。
【図9】ワイピング動作がなされている状態を示す一部
断面図である。
【図10】ワイピング動作が終了した状態を示す一部断
面図である。
【図11】ワイピング部材が降下してリセットされた状
態を示す一部断面図である。
【図12】クリーニング動作に伴うワイピング手段の清
掃制御方法を説明するためのフローチャートである。
【図13】(a)および(b)は、本発明の第5実施形
態に係るインクジェット式記録装置におけるワイピング
手段を記録ヘッドの移動経路に進行させたワイパセット
状態を示す透視図である。
【図14】本発明の第5実施形態に係るインクジェット
式記録装置におけるワイピング手段を移動経路から退避
させたワイパリセット状態を示す透視図である。
【図15】(a)および(b)は、本発明の第5実施形
態(変形例)に係るインクジェット式記録装置における
ワイパクリーナの取付状態を示す正面図と側面図であ
る。
【図16】(a)〜(c)は、本発明の第5実施形態に
係るインクジェット式記録装置におけるワイピング手段
の動作について説明するために示す平面図である。
【符号の説明】
1 キャリッジ 1a 係合体 2 キャリッジモータ 6 記録用紙 7 ブラックインクカートリッジ 8 カラーインクカートリッジ 9 キャッピング手段 10 吸引ポンプ 11 ワイピング手段 11a ワイパ保持部材 11b ワイピング部材 12 ワイパクリーナ 15 記録ヘッド 15a ノズル形成面 21 キャップホルダ 21e 排出管 21f 切欠部 22 キャップ部材 22a シール部 23 凹部 23a 貫通孔 24 クリーナ収容部 31 スライダ 31a 被係合体 33 フレ−ム 34 ア−ム 36 ガイド突起 37 案内溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 丸山 典広 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 高橋 優 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA16 JB04 JB08 JB09

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 往復移動可能なキャリッジに搭載されて
    印刷デ−タに対応してインク滴を吐出するインクジェッ
    ト式記録ヘッドと、前記記録ヘッドのノズル形成面を封
    止すると共に、吸引ポンプからの負圧を受けて前記記録
    ヘッドからインクを吸引排出させることができるキャッ
    ピング手段と、前記記録ヘッドのノズル形成面に摺接し
    て、ノズル形成面を清掃することができるワイピング手
    段とを具備したインクジェット式記録装置であって、 前記ワイピング手段は、前記記録ヘッドの移動経路に対
    して進退できるように構成されると共に、 前記ワイピング手段に当接して当該ワイピング手段の進
    退動作に伴って、ワイピング手段の面方向に移動するこ
    とにより、ワイピング手段に付着した廃液インク等を除
    去するワイパクリーナが備えられたインクジェット式記
    録装置。
  2. 【請求項2】 前記ワイパクリーナは、前記キャッピン
    グ手段における印刷領域側に配置されてなる請求項1に
    記載のインクジェット式記録装置。
  3. 【請求項3】 前記ワイピング手段は、前記記録ヘッド
    の移動経路に対して、記録ヘッドのノズル形成面に直交
    する方向に進退できるように構成され、記録ヘッドの移
    動経路から退避する際に、前記ワイパクリーナの当接を
    受けるように構成された請求項1または請求項2のいず
    れかに記載のインクジェット式記録装置。
  4. 【請求項4】 前記ワイパクリーナは、弾性素材により
    構成されてなる請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
    のインクジェット式記録装置。
  5. 【請求項5】 前記ワイパクリーナは、インク廃液を吸
    収することができる素材により構成された請求項1乃至
    請求項4のいずれかに記載のインクジェット式記録装
    置。
  6. 【請求項6】 前記ワイパクリーナは、前記キャッピン
    グ手段に形成されて、前記記録ヘッドのノズル形成面に
    当接して封止することができるキャップ部材と一体に成
    形された請求項2乃至請求項4のいずれかに記載のイン
    クジェット式記録装置。
  7. 【請求項7】 前記キャッピング手段に形成されて、前
    記記録ヘッドのノズル形成面に当接して封止することが
    できるキャップ部材と、前記キャッピング手段に配置さ
    れたワイパクリーナとの間には、箱状の空間を構成する
    凹部が形成されると共に、当該凹部の下底部には貫通孔
    が形成され、前記貫通孔を取り巻くようにして排出管が
    下方向に突出して形成された請求項2乃至請求項5のい
    ずれかに記載のインクジェット式記録装置。
  8. 【請求項8】 前記キャッピング手段には、印刷領域側
    に箱状の空間部を構成するワイパクリーナの収容部が形
    成されると共に、前記収容部に収納されたワイパクリー
    ナの一部が水平方向に突出して、前記ワイピング手段に
    当接し得るように構成した請求項2乃至請求項5のいず
    れかに記載のインクジェット式記録装置。
  9. 【請求項9】 前記ワイパクリーナの収容部における下
    底部には貫通孔が形成され、前記貫通孔を取り巻くよう
    にして排出管が下方向に突出して形成された請求項8に
    記載のインクジェット式記録装置。
  10. 【請求項10】 前記ワイピング手段が、前記記録ヘッ
    ドの移動経路に対して直角な水平方向に進退する構成と
    されている請求項1に記載のインクジェット式記録装
    置。
  11. 【請求項11】 前記ワイパクリーナが前記ワイピング
    手段の進退経路の近傍に配設されている請求項10に記
    載のインクジェット式記録装置。
  12. 【請求項12】 前記ワイパクリーナが、前記吸引ポン
    プのフレームに配置されている請求項10または請求項
    11に記載のインクジェット式記録装置。
  13. 【請求項13】 前記ワイピング手段の駆動機構が、前
    記吸引ポンプを駆動するポンプ駆動軸およびこのポンプ
    駆動軸の回転によって駆動する歯車装置を有するカム機
    構からなる請求項10乃至請求項12のいずれかに記載
    のインクジェット式記録装置。
  14. 【請求項14】 前記駆動機構が、前記ポンプ駆動軸の
    吸引方向の回転によって前記移動経路に進行させ、かつ
    吸引方向と反対方向の回転によって前記移動経路から退
    避させるような駆動力を前記ワイピング手段に付与する
    駆動機構からなる請求項13に記載されたインクジェッ
    ト式記録装置。
  15. 【請求項15】 往復移動可能なキャリッジに搭載され
    て印刷デ−タに対応してインク滴を吐出するインクジェ
    ット式記録ヘッドと、前記記録ヘッドのノズル形成面を
    封止すると共に、吸引ポンプからの負圧を受けて前記記
    録ヘッドからインクを吸引排出させることができるキャ
    ッピング手段と、前記記録ヘッドのノズル形成面に摺接
    して、ノズル形成面を清掃することができるワイピング
    手段とを具備したインクジェット式記録装置におけるワ
    イピング部材の清掃制御方法であって、 前記キャッピング手段によって記録ヘッドのノズル形成
    面を封止した状態において、ワイピング手段を記録ヘッ
    ドの移動経路に対して進出させてワイパセット状態とす
    るステップと、 前記キャッピング手段による記録ヘッドのノズル形成面
    の封止を解いた状態で、キャッピング手段に配置された
    ワイパクリーナを、セット状態にある前記ワイピング手
    段に当接させるステップと、 前記記録ヘッドの印刷領域側への移動に伴って、前記ワ
    イピング手段がノズル形成面を摺接するステップと、 前記ワイピング手段に対してワイパクリーナが当接した
    状態で、ワイピング手段が記録ヘッドの移動経路から退
    避され、ワイパクリーナによって前記ワイピング手段に
    付着したインク廃液等を除去するステップと、 を順次実行するようになされたインクジェット式記録装
    置におけるワイピング部材の清掃制御方法。
  16. 【請求項16】前記キャッピング手段によって記録ヘッ
    ドのノズル形成面を封止した状態において、キャッピン
    グ手段内に吸引ポンプによる負圧を作用させて記録ヘッ
    ドからインクを吸引排出させるステップが実行される請
    求項15に記載のインクジェット式記録装置におけるワ
    イピング部材の清掃制御方法。
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