JP2002318324A - 光コネクタフェルール用ハウジング、ハウジング付き光コネクタフェルール、光コネクタ - Google Patents

光コネクタフェルール用ハウジング、ハウジング付き光コネクタフェルール、光コネクタ

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JP2002318324A
JP2002318324A JP2001123095A JP2001123095A JP2002318324A JP 2002318324 A JP2002318324 A JP 2002318324A JP 2001123095 A JP2001123095 A JP 2001123095A JP 2001123095 A JP2001123095 A JP 2001123095A JP 2002318324 A JP2002318324 A JP 2002318324A
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Japan
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housing
optical connector
ferrule
connector ferrule
positioning
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Application number
JP2001123095A
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English (en)
Inventor
Koji Seo
浩司 瀬尾
Kazuhiro Takayama
一洋 高山
Tomoki Inoue
智貴 井上
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】光ファイバーが挿通固定された光コネクタフェ
ルールを光ファイバーの軸方向前後に移動可能になるよ
な収容空間を持ち、環境の変化に影響されることなく確
実な接続を可能とする光コネクタを提供する。 【解決手段】光コネクタフェルール用ハウジング1は、
光コネクタフェルール2の鍔部6の前面16に当接する
位置決め面14と、位置決め面から軸方向後方に外広が
りとなるテーパ面15とが形成され、フェルールの鍔部
前面が位置決め面に当接している間はハウジングの定位
置に固定されるが、フェルールにより光ファイバーが接
続された状態では、鍔部外周面がコイルスプリング20
の付勢力に抗して後退し、ハウジング内面と非接触の状
態で保持され、光コネクタフェルールの良好な接続が図
られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光コネクタフェル
ールを収容するハウジングと、ハウジングに収容された
光コネクタフェルールと、ハウジングに収容された光コ
ネクタフェルールを用いた光コネクタとに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来から各種の光コネクタが開発されて
いるが、その一つに図5に示す光コネクタがある。この
光コネクタは、光ファイバAが挿通固定された2つの光
コネクタ用フェルールB(以下「フェルールB」)が個
々にハウジングC内に収容され、それら2つのフェルー
ルB同士がアダプタDによって接続・接続解除可能とさ
れたものである。ここで、夫々のフェルールBはこれに
挿通固定されている光ファイバAの軸方向前後に往復移
動可能なるようにハウジングC内に収容されると共に、
同ハウジングC内に配置されたコイルスプリングPによ
って、常に前記軸方向前方(図5aの矢印X方向)へ付
勢されている。従って、相手方フェルールBとの接続前
においては、鍔部Eの前面FがハウジングC内に設けら
れた位置決め面Gに押し付けられて位置決めされ(図5
a)、接続後は、前記コイルスプリングPの付勢に抗し
て前記軸方向後方(図中の矢印Y方向)へ移動し、鍔部
Eの前面FがハウジングCの位置決め面Gから離れ、コ
イルスプリングPの付勢によってその接続端面Hが相手
方フェルールBの接続端面Hに押し付けられる(図5
b)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の光コネクタ
には次のような課題があった。 (1)図5(a)(b)に示すように、ハウジングC内
に収容されたフェルールB(詳しくは鍔部E)の外周面
Jと同ハウジングCの内周面Kとの間にクリアランスが
殆ど存在しない。従って、接続時(図5b)にハウジン
グCに何らかの外力が加わると、内部のフェルールBに
側圧が作用し、伝送ロスが変動する。 (2)ハウジングCは材質的・構造的にフェルールBに
比べて熱収縮率が大きい。従って、環境温度が低下する
と、ハウジングCが収縮して内部のフェルールBを固定
してしまう。この様な状態になると、コイルスプリング
Pの付勢によるフェルールBの押出しが効かなくなり、
両フェルールBの接続端面H同士の密着度が低下し、接
続が不安定となる。
【0004】そこで、図6(a)に示すようにフェルー
ルB(詳しくは鍔部E)の外周面JとハウジングCの内
周面Kとの間のクリアランスを拡大して前記課題を解決
することも考えられる。しかし、図6(a)に示すよう
なフェルールBを用いた光コネクタには、次のような別
の課題がある。 (1)前記鍔部Eの外周面JとハウジングCの内周面K
との間のクリアランスが大きいため、同ハウジングC内
においてフェルールBが上下(図6aの矢印Z方向)に
位置ずれを生じ易い。従って、図6(b)に示すよう
に、前記フェルールB同士を接続させる際に、一方のフ
ェルールBの接続端面Hから突出しているガイドピンL
の軸線と、相手方フェルールBの接続端面Hに開設され
ているガイドピン孔Mの軸線とが一致せず、両フェルー
ルBの接続が極めて困難になる。また、前記ガイドピン
Lが相手方フェルールBの接続端面Hに接触し、同端面
Hを傷付ける虞がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
【0006】本件出願の光コネクタフェルール用ハウジ
ングは、光ファイバが挿通固定された光コネクタフェル
ールを前記光ファイバの軸方向前後に往復移動可能なる
ように収容する収容空間を備えた光コネクタフェルール
用ハウジングであって、収容空間内には光コネクタフェ
ルールの鍔部前面に当接して同フェルールを位置決め可
能な位置決め面と、その位置決め面から前記軸方向後方
へ向けて外広がりとなるテーパー面とが形成され、テー
パー面は光コネクタフェルールの鍔部前面が位置決め面
に当接している間は同フェルールの鍔部外周面に接触
し、鍔部前面が位置決め面から離れると、鍔部外周面と
非接触となるものである。
【0007】本件出願のハウジング付き光コネクタフェ
ルールは、光ファイバが挿通固定された光コネクタフェ
ルールをハウジング内に収容してなるハウジング付き光
コネクタフェルールであって、ハウジングは光コネクタ
フェルールをこれに挿通固定されている光ファイバの軸
方向前後に往復移動可能なるように収容する収容空間
と、収容空間内に収容された光コネクタフェルールをそ
の接続端面側に付勢する弾性部材とを備え、収容空間内
には前記弾性部材の付勢によって接続端面側に押出され
た光コネクタフェルールの鍔部前面に当接して同フェル
ールを位置決め可能な位置決め面と、その位置決め面か
ら前記軸方向後方に向けて外広がりとなるテーパー面と
が形成され、テーパー面は前記弾性部材の付勢によって
接続端面側に押出された光コネクタフェルールの鍔部前
面が位置決め面に当接している間は同フェルールの鍔部
外周面に接触し、光コネクタフェルールが弾性部材の付
勢に抗して後退し、鍔部前面が位置決め面から離れる
と、鍔部外周面と非接触となるものである。
【0008】本件出願のハウジング付き光コネクタフェ
ルールは、光ファイバが挿通固定された光コネクタフェ
ルールをハウジング内に収容してなるハウジング付き光
コネクタフェルールであって、ハウジングは光コネクタ
フェルールをこれに挿通固定されている光ファイバの軸
方向前後に往復移動可能なるように収容する収容空間
と、収容空間内に収容された光コネクタフェルールをそ
の接続端面側に付勢する弾性部材とを備え、収容空間内
には弾性部材の付勢によって接続端面側に押出された光
コネクタフェルールの鍔部前面に当接して同フェルール
を位置決め可能な位置決め面が形成され、光コネクタフ
ェルールの鍔部外周面は接続端面側から反対側に向けて
外広がりなテーパー状に形成され、その鍔部外周面は前
記弾性部材によって接続端面側に押出された当該光コネ
クタフェルールの鍔部前面が位置決め面に当接している
間はハウジングの収容空間内面に接触し、当該光コネク
タフェルールが弾性部材の付勢に抗して後退し鍔部前面
が位置決め面から離れると前記収容空間内面と非接触と
なるものである。
【0009】本件出願の光コネクタは、ハウジング付き
光コネクタフェルールを筒状のアダプタ内に2つ収容
し、同アダプタの内周面の案内に従って互いのハウジン
グ付き光コネクタフェルール同士を接近させると、それ
らフェルール同士が突き合わされて接続されるようにし
たものである。
【0010】
【発明の実施の形態】(実施形態1)本発明のハウジン
グ付き光コネクタフェルールの実施形態の一例を図1
(a)(b)に基づいて説明する。本実施形態に示すハ
ウジング付き光コネクフェルールは図1(a)に示すよ
うに、光ファイバ4が挿通固定された光コネクタフェル
ール2(以下「フェルール2」)をハウジング1内に収
容したものである。
【0011】図1(a)に示すフェルール2は、光ファ
イバ4を挿通固定可能であり、少なくとも挿通固定され
た光ファイバ4の端面が外部に露出する接続端面5と、
他の部分よりも外径寸法が大きな鍔部6とを備えてい
る。このフェルール2では、図1(b)に示すように、
2つのフェルール2の接続端面5同士を突き合せると、
互いのフェルール2に挿通固定されている光ファイバ4
の端面同士が突き合されて、それら光ファイバ4同士が
光学的に接続される。
【0012】図1(a)に示すハウジング1は、前記フ
ェルール2をこれに挿通固定されている光ファイバ4の
軸方向前後に往復移動可能なるように収容する収容空間
10を備えた略角筒状の形状を有する。前記収容空間1
0はフェルール2の鍔部6を収容可能な広空間11と、
その先に形成された小空間12とから構成され、小空間
12は大空間11側から反対側に向けて次第に内径寸法
が拡大する外広がりに形成されている。尚、前記大空間
11は図示されていない開口部によって外部と連通して
おり、収容空間10内にフェルール2を収容する際に
は、当該開口部からフェルール2を差し入れる。その
際、フェルール2はその接続端面5側から差し入れる。
【0013】図1(a)に示すように、前記大空間11
と小空間12との間には、フェルール2の鍔部6の前面
13(以下「鍔部前面13」)に当接し、同フェルール
2がそれ以上光ファイバ4の軸方向前方(図中の矢印X
方向)へ移動することを規制可能な位置決め面14と、
その位置決め面14の端部から前記大空間11側に向け
て次第に外広がりとなるテーパー面15とが形成されて
いる。さらにテーパー面15は、フェルール2の鍔部前
面13が位置決め面14に当接している状態(図1aに
示す状態)においては、同鍔部前面13の角部16に接
触して、当該フェルール2が光ファイバ4の軸方向(図
中の矢印X方向及び矢印Y方向)と交差する方向(図中
の矢印Z方向)へ移動することを規制し、鍔部前面13
が位置決め面14から離れている状態(図1bに示す状
態)においては、同鍔部前面13の角部16と非接触と
なって前記規制を解除するようにしてある。
【0014】図1(a)に示すように、ハウジング1の
収容空間10内に収容されたフェルール2は、これに挿
通固定されている光ファイバ4の周囲に配置されたコイ
ルスプリング20によって、常時接続端面5側(図中の
矢印X方向)へ付勢されている。
【0015】以上によって、相手方フェルール2と接続
される前のフェルール2(図1a)は、コイルスプリン
グ20の付勢によって鍔部前面13が位置決め面14に
当接する位置まで図1(a)の矢印X方向へ押出され
(鍔部前面13が位置決め面14に押し付けられ)、前
記矢印X方向への移動が規制される。さらに、コイルス
プリング20の付勢によって同図の矢印Y方向への移動
も規制される。加えて、テーパー面15によって、同図
の矢印Z方向への移動も規制される。即ち、接続前のフ
ェルール2はそれに挿通固定されている光ファイバ4の
軸方向前後及びこれと交差する方向への移動が全て規制
され、ハウジング1の収容空間2内における位置が一意
的に定まる。一方、相手方フェルール2と接続された後
のフェルール2(図1b)は、相手方フェルール2によ
って図1(b)の矢印Y方向へ押圧されるため、コイル
スプリング20の付勢に抗して同方向へ後退する。これ
によって、鍔部前面13が位置決め面14から離れると
共に、同鍔部前面13の角部16がテーパー面15と非
接触となって前記規制が全て解除される。即ち、接続後
のフェルール2とハウジング1との間には十分なクリア
ランスが生じ、フェルール2は収容空間10内において
浮遊する。ここで、フェルール2とハウジング1との間
に生じるクリアランスは、ハウジング1に何らかの外力
が加わって同ハウジング1が傾いても、ハウジング1の
周面30がフェルール2に接触しない程度とする。ま
た、テーパー面15の長さ(図1bにL1で示す)は、
フェルール2の後退距離(図1bにL2で示す)よりも
小さくし、接続後のフェルール2の鍔部6が完全に大空
間11内に存在するようにしてある。
【0016】(実施形態2)本発明のハウジング付き光
コネクタフェルールの実施形態の他例を図2(a)
(b)に基づいて説明する。本実施形態に示すハウジン
グ付き光コネクタフェルールの基本構成は前記実施形態
1に示すものと同一である。異なるのは図2(a)に示
すように、フェルール2の鍔部6の外周面33(以下
「鍔部外周面33」)を接続端面5側から反対側に向け
て次第に外広がりとなるテーパー状としたことと、ハウ
ジング1の位置決め面14と大空間11との間に、同大
空間11の周面31と平行な水平面32を形成したこと
である。即ち、前記図1(a)(b)に示すテーパー面
15を大空間11の周面31と平行な面としたことであ
る。
【0017】図2(a)に示すように、フェルール2の
鍔部前面13がハウジング1の位置決め面14に当接し
ている状態では、同フェルール2の鍔部外周面33が前
記水平面32の角部34に接触するので、当該フェルー
ル2は光ファイバ4の軸方向(図中の矢印X方向及び矢
印Y方向)と交差する方向(図中の矢印Z方向)へ移動
が規制される。一方、図2(b)に示すように、フェル
ール2が後退して、鍔部前面13が位置決め面14から
離れると、鍔部外周面33が水平面32の角部34と非
接触となり前記規制が解除される。
【0018】以上によって、相手方フェルール2と接続
される前のフェルール2(図2a)は、コイルスプリン
グ20の付勢によって鍔部前面13が位置決め面14に
当接する位置まで図2(a)の矢印X方向へ押出され
(鍔部前面13が位置決め面14に押し付けられ)、同
方向への移動が規制される。さらに、コイルスプリング
20の付勢によって図中の矢印Y方向への移動も規制さ
れる。加えて、水平面32(詳しくは、その角部34)
によって、図中の矢印Z方向への移動も規制される。即
ち、接続前のフェルール2はそれに挿通固定されている
光ファイバ4の軸方向前後及びこれと交差する方向への
移動が規制され、ハウジング1の収容空間2内における
位置が一意的に定まる。一方、相手方フェルール2と接
続された後のフェルール2(図2b)は、相手方フェル
ール2によって図2(b)の矢印Y方向へ押圧されるた
め、コイルスプリング20の付勢に抗して同方向へ後退
する。これによって、鍔部前面13が位置決め面14か
ら離れる共に、同鍔部外周面33が水平面32と非接触
となって前記規制が全て解除される。即ち、接続後のフ
ェルール2とハウジング1との間に前記と同様の十分な
クリアランスが生じ、フェルール2は収容空間10内に
おいて浮遊する。
【0019】(実施形態3)本発明の光コネクタの実施
形態の一例を図3(a)(b)に基づいて説明する。本
実施形態に示す光コネクタは、前記図1(b)に示すハ
ウジング付き光コネクタフェルール同士をアダプタ3を
用いて接続・接続解除可能としたものである。具体的に
は次のようにして2つのハウジング付き光コネクタフェ
ルール同士を接続・接続解除する。
【0020】(1)図3(a)に示すような筒状のアダ
プタ3内にその長手方向一方側から前記図1(a)に示
すハウジング付き光コネクタフェルールを収容し、他方
側から図1(a)に示す別のハウジング付き光コネクタ
フェルールを収容する。この際、夫々のハウジング付き
光コネクタフェルールをハウジング1内に収容されてい
るフェルール2の接続端面5同士が対向する向きでアダ
プタ3内に収容することは勿論である。また、いずれか
一方のフェルール2(図3aでは左側のフェルール2)
は、その接続端面5にガイドピン41が突設され、他方
のフェルール2(図3aでは右側のフェルール2)は、
その接続端面5に前記ガイドピン41が挿入されるガイ
ドピン孔42が開口されている。 (2)図3(a)に示す2つのハウジング付き光コネク
タフェルールをアダプタ3の内周面40のガイドに従っ
て互いに接近させ、前記ガイドピン41を前記ガイドピ
ン孔42に挿入する。このとき、互いのハウジング付き
光コネクタフェルールにおけるフェルール2は、夫々の
ハウジング1の収容空間10内においてその位置が一意
的に定められている。従って、一方のフェルール2の接
続端面5から突出しているガイドピン41の軸線と、他
方のフェルール2の接続端面5に開口されたガイドピン
孔42の軸線とが必ず一致し、ガイドピン41をスムー
ス且つ容易にガイドピン孔42に挿入することができ
る。また、ガイドピン41が相手方フェルール2の接続
端面5に接触して、同端面5を傷付ける虞もない。 (3)互いのハウジング付き光コネクタフェルールをさ
らに接近させて、両フェルール2の接続端面5同士を図
3(b)に示すように突き合せる。これによって、互い
のフェルール2に挿通固定されている光ファイバ4の端
面同士も突き合わされて、それら光ファイバ4同士が光
学的に接続される。この状態になると、夫々のフェルー
ル2はハウジング1の内部空間10内において浮遊する
ため、ハウジング1に何らかの外力が加わって同ハウジ
ング1が傾いても、フェルール2に側圧が作用すること
がない。
【0021】以上のようにして接続された2つのハウジ
ング付き光コネクタフェルールの接続を解除するには、
図3(b)に示す2つのハウジング付き光コネクタフェ
ルールを夫々外側に引っ張る。このとき、ハウジング1
内に収容されているフェルール2は浮遊状態にあるた
め、場合によっては図4(a)に示すように傾いてしま
うことがある。しかし、フェルール2にはコイルスプリ
ング20による付勢が働いているので、同図に示す状態
でバランスがとれることはなく、ハウジング1のテーパ
ー面15にガイドされて必ず図3(a)に示す状態に復
帰する。ここで、図4(b)に示すように、前記テーパ
ー面15に相当する面60が水平面であると、フェルー
ル2はコイルスプリング20の付勢によって完全に同図
に示す状態で固定され(ロックされ)、所謂「咬む」と
いう状態が発生する。即ち、本発明の光コネクタによれ
ば、接続作業がスムース且つ容易になるのみでなく、接
続解除時に前記「咬む」という状態が発生することもな
い。
【0022】図3に示すアダプタ3内に前記図2(a)
に示す2つのハウジング付き光コネクタフェルールを収
容し、それらを接続・接続解除可能とした光コネクタも
本発明の光コネクタに含まれ、それは前記図3(a)
(b)に示す光コネクタと同様の作用及び効果を発揮す
る。
【0023】
【発明の効果】本件出願の光コネクタフェルール用ハウ
ジングは、光コネクタフェルールを収容可能な収容空間
内に同フェルールの鍔部前面に当接して同フェルールを
位置決め可能な位置決め面と、その位置決め面から前記
軸方向後方へ向けて外広がりとなるテーパー面とが形成
されている。さらに、前記テーパー面はフェルールの鍔
部前面が位置決め面に当接している間は同フェルールの
鍔部外周面に接触し、鍔部前面が位置決め面から離れる
と、鍔部外周面と非接触となる。従って、ハウジング内
に収容されたフェルールは、同様のハウジング内に収容
された相手方フェルールと接続される前においては、収
容空間内における位置が一意的に定まり、接続後は収容
空間内で浮遊する。この結果、接続時に双方のフェルー
ルの軸線が一致するため接続作業がスムース且つ容易に
なる。また、一方のフェルールの接続端面からガイドピ
ンが突出している場合、このガイドピンが他方のフェル
ールの接続端面に接触して同接続端面が傷付くこともな
い。接続後はハウジングに何らかの外力が加わっても、
内部のフェルールに側圧が作用することがないので、伝
送ロスが変動することがない。接続解除時にはハウジン
グ内でフェルールが咬むことがない。
【0024】本件出願のハウジング付き光コネクタフェ
ルールの一つは、光ファイバが挿通固定された光コネク
タフェルールがハウジングの収容空間内に収容され、そ
の収容空間内にはフェルールの鍔部前面に当接して同フ
ェルールを位置決め可能な位置決め面と、その位置決め
面から前記軸方向後方へ向けて外広がりとなるテーパー
面とが形成されている。さらに、前記テーパー面はフェ
ルールの鍔部前面が位置決め面に当接している間は同フ
ェルールの鍔部外周面に接触し、鍔部前面が位置決め面
から離れると、鍔部外周面と非接触となる。従って、前
記光コネクタフェルール用ハウジングに光コネクタフェ
ルールを収容した場合と同様の効果が得られる。
【0025】本件出願のハウジング付き光コネクタフェ
ルールの他の一つは、光ファイバが挿通固定された光コ
ネクタフェルールがハウジングの収容空間内に収容さ
れ、収容空間内にはフェルールの鍔部前面に当接して同
フェルールを位置決め可能な位置決め面が形成され、光
コネクタフェルールの鍔部外周面は接続端面側から反対
側に向けて外広がりなテーパー状に形成されている。さ
らに、前記鍔部外周面は前記弾性部材によって接続端面
側に押出された当該光コネクタフェルールの鍔部前面が
位置決め面に当接している間はハウジングの収容空間内
面に接触し、当該光コネクタフェルールが弾性部材の付
勢に抗して後退し鍔部前面が位置決め面から離れると前
記収容空間内面と非接触となる。従って、前記光コネク
タフェルール用ハウジングに光コネクタフェルールを収
容した場合と同様の効果が得られる。
【0026】本件出願の光コネクタは、前記本発明のハ
ウジング付き光コネクタフェルールをアダプタによって
接続・接続解除可能としたものである。従って、前記本
発明のハウジング付き光コネクタフェルールと同様の効
果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のハウジング付き光コネクタフェルール
の実施形態の一例を示す図であって、(a)は接続前の
状態を示す一部断面の説明図、(b)は接続後の状態を
示す一部断面の説明図。
【図2】本発明のハウジング付き光コネクタフェルール
の実施形態の他例を示す図であって、(a)は接続前の
状態を示す一部断面の説明図、(b)は接続後の状態を
示す一部断面の説明図。
【図3】本発明の光コネクタの一例を示す図であって、
(a)は接続前の状態を示す一部断面の説明図、(b)
は接続後の状態を示す一部断面の説明図。
【図4】(a)は図3に示す光コネクタの接続解除時に
フェルールが傾いた状態を示す一部断面の説明図、
(b)は光コネクタの接続解除時にフェルールが咬んだ
状態を示す一部断面の説明図。
【図5】従来の光コネクタの一例を示す図であって、
(a)は接続前の状態を示す一部断面の説明図、(b)
は接続後の状態を示す一部断面の説明図。
【図6】従来の光コネクタの他例を示す図であって、
(a)は接続前の状態を示す一部断面の説明図、(b)
は接続後の状態を示す一部断面の説明図。
【符号の説明】
1 ハウジング 2 光コネクタフェルール 3 アダプタ 4 光ファイバ 5 フェルールの接続端面 6 フェルールの鍔部 10 ハウジングの収容空間 11 大空間 12 小空間 13 鍔部前面 14 位置決め面 15 テーパー面 16 鍔部の前面角部 20 コイルスプリング 30 収容空間の内面 31 大空間の内面 32 水平面 33 鍔部外周面 34 水平面の角部 40 アダプタの内周面
フロントページの続き (72)発明者 井上 智貴 東京都千代田区丸の内二丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 Fターム(参考) 2H036 QA03 QA32 QA46 QA49

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光ファイバが挿通固定された光コネクタフ
    ェルールを前記光ファイバの軸方向前後に往復移動可能
    なるように収容する収容空間を備えた光コネクタフェル
    ール用ハウジングであって、収容空間内には光コネクタ
    フェルールの鍔部前面に当接して同フェルールを位置決
    め可能な位置決め面と、その位置決め面から前記軸方向
    後方へ向けて外広がりとなるテーパー面とが形成され、
    テーパー面は光コネクタフェルールの鍔部前面が位置決
    め面に当接している間は同フェルールの鍔部外周面に接
    触し、鍔部前面が位置決め面から離れると、鍔部外周面
    と非接触となることを特徴とする光コネクタフェルール
    用ハウジング。
  2. 【請求項2】光ファイバが挿通固定された光コネクタフ
    ェルールをハウジング内に収容してなるハウジング付き
    光コネクタフェルールであって、ハウジングは光コネク
    タフェルールをこれに挿通固定されている光ファイバの
    軸方向前後に往復移動可能なるように収容する収容空間
    と、収容空間内に収容された光コネクタフェルールをそ
    の接続端面側に付勢する弾性部材とを備え、収容空間内
    には前記弾性部材の付勢によって接続端面側に押出され
    た光コネクタフェルールの鍔部前面に当接して同フェル
    ールを位置決め可能な位置決め面と、その位置決め面か
    ら前記軸方向後方に向けて外広がりとなるテーパー面と
    が形成され、テーパー面は前記弾性部材の付勢によって
    接続端面側に押出された光コネクタフェルールの鍔部前
    面が位置決め面に当接している間は同フェルールの鍔部
    外周面に接触し、光コネクタフェルールが弾性部材の付
    勢に抗して後退し、鍔部前面が位置決め面から離れる
    と、鍔部外周面と非接触となることを特徴とするハウジ
    ング付き光コネクタフェルール。
  3. 【請求項3】光ファイバが挿通固定された光コネクタフ
    ェルールをハウジング内に収容してなるハウジング付き
    光コネクタフェルールであって、ハウジングは光コネク
    タフェルールをこれに挿通固定されている光ファイバの
    軸方向前後に往復移動可能なるように収容する収容空間
    と、収容空間内に収容された光コネクタフェルールをそ
    の接続端面側に付勢する弾性部材とを備え、収容空間内
    には弾性部材の付勢によって接続端面側に押出された光
    コネクタフェルールの鍔部前面に当接して同フェルール
    を位置決め可能な位置決め面が形成され、光コネクタフ
    ェルールの鍔部外周面は接続端面側から反対側に向けて
    外広がりなテーパー状に形成され、その鍔部外周面は前
    記弾性部材によって接続端面側に押出された当該光コネ
    クタフェルールの鍔部前面が位置決め面に当接している
    間はハウジングの収容空間内面に接触し、当該光コネク
    タフェルールが弾性部材の付勢に抗して後退し、鍔部前
    面が位置決め面から離れると前記収容空間内面と非接触
    となることを特徴とするハウジング付き光コネクタフェ
    ルール。
  4. 【請求項4】請求項1又は請求項2記載のハウジング付
    き光コネクタフェルールを筒状のアダプタ内に2つ収容
    し、同アダプタの内周面の案内に従って互いのハウジン
    グ付き光コネクタフェルール同士を接近させると、それ
    らフェルール同士が突き合わされて接続されるようにし
    たことを特徴とする光コネクタ。
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