JP7410332B2 - キャップ - Google Patents

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Description

本開示は、光コネクタに用いられるキャップに関する。
特許文献1には、フェルールがハウジング内で浮動する光コネクタが開示されている。また、フェルールがハウジング内で浮動する光コネクタの一例として、例えばMPOコネクタ(JIS C5982に制定されるF13形多心光ファイバコネクタ)が知られている。
特開平4-235508号公報
フェルールをハウジング内で浮動させるためには、フェルールとハウジングとの間に隙間を設ける必要がある。但し、フェルールとハウジングとの間に隙間があるために、ハウジングに対するフェルールの位置がばらつくことがある。そして、フェルールがハウジングに対して不適切な位置にある状態で相手方光コネクタと接続すると、光ファイバ同士の光軸がずれてしまい、光信号の伝送損失が増大するおそれがある。
本発明は、光コネクタのフェルールを適切な位置に調整することを目的とする。
上記目的を達成するための主たる発明は、フェルールと、前記フェルールを摺動可能に収容するハウジングとを備えた光コネクタに装着可能なキャップであって、前記光コネクタに装着可能であり、前記ハウジングから突出する前記フェルールの接続端面と、前記ハウジングから突出する前記フェルールの側面とを覆う本体部と、前記本体部の内部で前記ハウジングと接触するハウジング接触部と、前記ハウジング接触部が前記ハウジングに接触した状態で前記フェルールの前記側面と接触するフェルール接触部と、を有するキャップである。
本発明の他の特徴については、後述する明細書及び図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、光コネクタのフェルールを適切な位置に調整することができる。
図1Aは、キャップ付き光コネクタ100の斜視図である。図1Bは、キャップ50を光コネクタ1から外した状態の斜視図である。 図2は、キャップ付き光コネクタ100の分解図である。 図3は、キャップ50の各方向の正投影図である。 図4は、キャップ50の斜視図である。 図5A及び図5Bは、キャップ50の内部構造を示す説明図である。 図6A及び図6Bは、光コネクタ1にキャップ50を装着した状態の説明図である。 図7A~図7Dは、キャップ装着時のキャップ50の内部の様子の説明図である。 図8は、第2実施形態のキャップ50を光コネクタ1に装着した状態の説明図である。 図9は、第3実施形態のキャップ50を光コネクタ1に装着した状態の説明図である。 図10は、第4実施形態のキャップ50の説明図である。 図11A及び図11Bは、フェルール10の位置ずれの説明図である。 図12Aは、フェルール10の位置ずれが生じる仕組みの説明図である。図12Bは、フェルール10の適切な位置の説明図である。
後述する明細書及び図面の記載から、本願発明の一例となる実施形態を説明する。
===第1実施形態===
図1Aは、キャップ付き光コネクタ100の斜視図である。図1Bは、キャップ50を光コネクタ1から外した状態の斜視図である。図2は、キャップ付き光コネクタ100の分解図である。
以下の説明では、図1Bに示すように、各方向を定義する。すなわち、光コネクタ1に対するキャップ50の着脱方向を「前後方向」とし、光コネクタ1に対するキャップ50の側を「前」とし、逆側を「後」とする。なお、前後方向のことを「着脱方向」と呼ぶこともある。また、フェルール10がハウジング20に対して前後方向に摺動可能であることから、前後方向のことを「摺動方向」と呼ぶこともある。また、前側のことを「先端側」と呼び、後側のことを「基端側」と呼ぶこともある。また、一対のガイドピン111(又はガイド穴11)の並ぶ方向を「左右方向」とし、後側から前側を見たときの右側を「右」とし、逆側を「左」とする。なお、左右方向のことを「幅方向」と呼ぶこともある。また、前後方向及び左右方向に垂直な方向を「上下方向」とし、光コネクタ1のキー21の設けられた側を「上」とし、逆側を「下」とする。なお、本実施形態のフェルール10の端面13は上側(キー21の側)ほど前側(先端側;不図示の相手方コネクタの側)に突出するように傾斜していることから(後述)、上側のことを「突出側」と呼び、下側のことを「非突出側」と呼ぶことがある。
本実施形態のキャップ付き光コネクタ100は、光コネクタ1と、キャップ50とを有する。
<光コネクタ1の構成>
本実施形態の光コネクタ1は、JIS C 5982やIEC 61754-7に制定されるMPO(Multifiber Push-On)光コネクタである。なお、光コネクタは、MPO光コネクタに限られるものではなく、他の光コネクタでも良い。光コネクタ1は、複数の光ファイバを一括接続可能な光コネクタである。光コネクタ1は、フェルール10と、ハウジング20と、フローティング機構40とを有する。
フェルール10は、光ファイバの端部を保持する部材である。本実施形態のフェルール10は、JIS C 5981やIEC 61754-5に制定されるMTコネクタ(MTフェルール)である。フェルール10は、一対のガイド穴11と、複数のファイバ穴12と、端面13とを有する。
ガイド穴11は、ガイドピン111が挿入される穴である。光コネクタ1が雄型の場合には、ガイド穴11からガイドピン111の端部が突出するように、ガイド穴11に予めガイドピン111が装着されている。光コネクタ1が雌型の場合には、ガイド穴11に相手方コネクタのガイドピン111が挿入することになる。ガイド穴11は、ガイドピン111とともに、位置決め部を構成する部位である。ガイド穴11(及びガイドピン111)は、前後方向に沿って配置されている。一対のガイド穴11(及びガイドピン111)は、幅方向に並んで配置されている。一対のガイド穴11(及びガイドピン111)は、複数のファイバ穴12を幅方向から挟むように配置されている。
ファイバ穴12は、光ファイバの端部を挿入するための穴である。各ファイバ穴12には、それぞれ光ファイバの端部が固定されている。それぞれのファイバ穴12は、前後方向に沿って形成されている。複数のファイバ穴12は、幅方向に並んで配置されている。ここでは、幅方向に並ぶ複数のファイバ穴12の列が上下2列に配置されており、各列には12本のファイバ穴12が幅方向に並んで配置されている。但し、幅方向に並ぶ複数のファイバ穴12の列は、1列でも良いし、2列以上でも良い。後述するように、本実施形態のファイバ穴12は、ガイドピン111とガイド穴11との隙間による位置ずれ量を予め見込んで、所定のオフセット量の分だけ上下方向にずれて配置されている。
端面13は、フェルール10の先端側(前側;不図示の相手方コネクタの側)の端面である。端面13は、相手方コネクタのフェルールとの接続端面となる。本実施形態では、端面13は傾斜している(端面13は傾斜端面である)。具体的には、端面13は、光ファイバの光軸に垂直な面に対して8度ほど傾斜している。端面13は、ファイバ穴12に挿入された光ファイバの端面とともに斜め研磨されて形成されている。本実施形態では、端面13は、上側(キー21の側)ほど先端側(前側;相手方コネクタの側)に突出するように、傾斜している。
フェルール10は、本体部14と、鍔部15とを有する。鍔部15は、本体部14の側面から外側に突出した部位(フランジ部)である。鍔部15がハウジング20の突出部22に接触することによって、フェルール10の前抜けが防止される。
フェルール10の端部(先端側の端部;前部)は、ハウジング20の開口から突出している。このため、端面13は、ハウジング20から突出している。また、フェルール10の先端側の側面も、ハウジング20から突出している。なお、フェルール10の側面は、本体部14の外周面を構成する面であり、フェルール10の図中の上面、下面、右面及び左面を含む。フェルール10はハウジング20に対して前後方向(摺動方向)に摺動可能であり、フェルール10の側面は、前後方向(摺動方向)に平行な面で構成される。本実施形態では、端面13が傾斜しており、フェルール10の側面のうちの上面は、下面(上面の反対側の面)よりもハウジング20から突出している。以下の説明では、フェルール10の突出側の側面(ここでは上面)のことを「第1側面10A」と呼び、フェルール10の非突出側の側面(ここでは下面)のことを「第2側面10B」と呼ぶことがある。
フェルール10の基端側(後側)には、ピンクランプ17が配置されている。本実施形態のように光コネクタ1が雄型の場合、ピンクランプ17は、ガイドピン111の基端(後端)を保持することになる。また、光コネクタ1が雄型の場合、ガイドピン111はフェルール10のガイド穴11を貫通して配置されており、ガイドピン111の先端が端面13から突出する。
ハウジング20は、筒状の収容部材である。ハウジング20は、フェルール10やフローティング機構40を収容する部材である。ハウジング20の開口からフェルール10の端部が突出しており、ハウジング20からフェルール10の端面13が突出している。ハウジング20は、フェルール10を摺動可能に収容しており、フェルール10を先端側(前側)に向かって押圧しながら後退可能に収容する。ハウジング20の内壁面には内側に向かって突出する突出部22(図6B参照)が設けられている。突出部22は、フェルール10の鍔部15と接触することによって、フェルール10の前抜けを防止する。ハウジング20の側面には、係止部23が設けられている。係止部23は、光コネクタ1の接続先の爪部(例えば光アダプタの爪部)の引っ掛かる部位であり、光コネクタ1の機械的基準位置となる部位である。
ハウジング20の外周にはカップリング30が配置されている。カップリング30は、ハウジング20に対して前後方向に移動可能に設けられている。カップリング30とハウジング20との間にはバネ31が配置されている。カップリング30は、バネ31によって、ハウジング20に対して前側に押圧されている。カップリング30は、光コネクタ1の抜去時に作業者が操作(ハウジング20に対して後側に移動させる操作)する部位である。
フローティング機構40は、フェルール10を先端側(前側)に向かって押圧する機構である。フローティング機構40は、スプリング41と、スプリングプッシュ42とを有する。スプリング41は、フェルール10を付勢する弾性部材(付勢部材)である。スプリング41は、フェルール10(詳しくはピンクランプ17)とスプリングプッシュ42との間で圧縮変形した状態でハウジング20に収容される。スプリングプッシュ42は、スプリング41を圧縮した状態でハウジング20内に収容させる部材である。スプリングプッシュ42は、一対の腕部421を有する。一対の腕部421の間の空間にスプリング41が収容される。腕部421の前端には外側に向かって爪部421Aが形成されている。爪部421Aがハウジング20の側面の窓部24に引っ掛かることによって、スプリング41を圧縮された状態でスプリングプッシュ42がハウジング20に取り付けることが可能である。スプリングプッシュ42の基端側(後側)には、ブーツ43を取り付けることが可能である。
ところで、光コネクタ1が相手方コネクタと接続した状態では、フェルール10が相手方コネクタのフェルールから力を受けることによって、フェルール10がハウジング20に対して後退し、フェルール10の鍔部15とハウジング20の突出部22とが離れた状態になる。フローティング機構40は、光コネクタ1が相手方コネクタと接続したときに、フェルール10の鍔部15とハウジング20の突出部22とが離れた状態で、フェルール10を相手方コネクタのフェルールに向かって所定の力で押圧することになる。なお、以下の説明では、フェルール10の鍔部15とハウジング20の突出部22とが離れた状態のことを「浮動状態」と呼ぶことがある。
<フェルール10の位置ずれについて>
図11A及び図11Bは、フェルール10の位置ずれの説明図である。図11Aは、フェルール10がハウジング20の中心に配置された様子の説明図である。図11Bは、フェルール10がハウジング20の中心に対してズレた様子の説明図である。
既に説明したように、フェルール10は、ハウジング20に対して摺動可能に構成されている。このため、フェルール10とハウジング20との間に隙間Cが必要になる。但し、この隙間Cがあるために、図11Bに示すように、フェルール10の位置が、ハウジング20の中心に対して幅方向の一方に偏ることがあり、フェルール10の幅方向の位置にばらつきが生じてしまう。そして、フェルール10の幅方向の位置にばらつきがあると、図11Bに示すように、相手方コネクタのフェルールに対して幅方向にズレた状態からフェルール同士を突き合わせることになり、この結果、接続される光ファイバ同士の光軸がずれてしまい、光信号の伝送損失が増大するおそれがある。なお、一方のフェルール10のガイドピン111を他方のフェルールのガイド穴11に挿入することによって、フェルール同士の位置決めが行われるが、ガイド穴11とガイドピン111との間にも隙間(後述)があるため、相手方コネクタのフェルールに対して幅方向にズレた状態からフェルール同士を突き合わせると、接続される光ファイバ同士の光軸がずれてしまうおそれがある。
このため、後述するように、本実施形態では、光コネクタ1にキャップ50を装着することによって、フェルール10をハウジング20の幅方向の中心に位置させるように、フェルール10を適切な位置に調整する。なお、フェルール10の適切な位置は、ハウジング20の中心に限られるものではない。この点について、次に説明する。
図12Aは、フェルール10の位置ずれが生じる仕組みの説明図である。図12Bは、フェルール10の適切な位置の説明図である。
図12Aに示すように、ガイド穴11の直径D2は、ガイドピン111の直径D1よりも大きく形成されており(D2>D1)、ガイド穴11とガイドピン111との間には隙間が形成されている。また、それぞれのフェルール10は、傾斜した端面13を付き合わせた状態で、相手方フェルールに向かって押圧されている。この結果、フェルール10は、図中の黒矢印に示すように、傾斜した端面13に沿って滑るように変位し、互いのフェルール10が上下方向にズレた状態になる(図12Bに示すように、互いのガイド穴11の中心軸が上下方向にズレた状態になる)。このため、フェルール10のファイバ穴12(図12Bでは不図示)は、図12Bに示すようにフェルール10が互いに上下方向にズレることを予め見込んだ位置に配置されている。言い換えると、互いのフェルール10が図12Bに示す状態のときに、光ファイバ同士の光軸が合うようにフェルール10が構成されている。なお、フェルール10のファイバ穴12(図12Bでは不図示)は、ガイド穴11の中心軸よりも(D2-D1)/2に相当するオフセット量の分だけ、上下方向にずれて配置されている(オフセット量には、ガイドピン111の剪断応力に対する変形量分が更に加算されても良い)。
一方、ガイドピン111とガイド穴11の中心軸を合わせた状態から互いのフェルール同士を突き合わせると、端面13の間に働く摩擦力によって、予め見込んだ量ほどフェルール10が上下にずれないおそれがある。この場合、光ファイバ同士の光軸がずれてしまい、光信号の伝送損失が増大するおそれがある。
このため、後述するように、本実施形態では、光コネクタ1にキャップ50を装着することによって、フェルール10がハウジング20に対して、傾斜した端面13の突出側に寄るように(図12B参照)、フェルール10を適切な位置に調整する。このように、フェルール10の適切な位置は、ハウジング20の中心に限られるものではなく、傾斜した端面13の突出側にシフトした位置になることもある。
<キャップ50の構成>
図3は、キャップ50の各方向の正投影図である。図4は、キャップ50の斜視図である。図5A及び図5Bは、キャップ50の内部構造を示す説明図である。図6A及び図6Bは、光コネクタ1にキャップ50を装着した状態の説明図である。
キャップ50は、光コネクタ1を保護する部材(光コネクタ用キャップ)である。キャップ50は、ハウジング20から突出するフェルール10の端面13と、ハウジング20から突出するフェルール10の側面とを覆う部材である。キャップ50は、光コネクタ1の先端部(前側の部位)に着脱可能である。キャップ50が光コネクタ1に装着されると、ハウジング20の開口から突出するフェルール10の先端部がキャップ50に覆われ、これによりフェルール10が保護される。本実施形態のキャップ50は、本体部50Aと、ハウジング接触部54と、フェルール接触部55とを備えている。
本体部50Aは、キャップ50の本体を構成する。本体部50Aは、光コネクタ1に装着可能であり、ハウジング20から突出するフェルール10の端面13と、ハウジング20から突出するフェルール10の側面とを覆う。本実施形態では、キャップ50(本体部50A)は、先端壁51と、側壁52とを有する。
先端壁51は、キャップ50(本体部50A)の先端側(前側)の部位(前壁部)である。先端壁51には、ガイドピン111を収容するための凹部51Aが設けられている。凹部51Aがキャップ50に設けられることによって、キャップ50を光コネクタ1に装着したときに、キャップ50とガイドピン111との干渉を抑制できる。
側壁52は、キャップ50(本体部50A)の側面を構成する部位である。側壁52は、キャップ50の外周を構成する部位であり、光コネクタ1の先端部を囲繞する部位(囲繞部)である。側壁52は、上壁部52Aと、上壁部52Aと対向する下壁部52Bと、上壁部52Aと下壁部52Bとを連結する左右の側壁部52Cと、によって構成されている。また、キャップ50は、収容部53を有する。収容部53は、光コネクタ1の先端部を収容する部位であり、先端壁51と側壁52とによって囲まれた空間で構成される。
本実施形態のキャップ50は、ハウジング接触部54と、フェルール接触部55と、スロープ部57と、押圧部58とを有する。
ハウジング接触部54は、本体部50Aの内部でハウジング20と接触する部位である。ここでは、ハウジング接触部54は、主に側壁52の内面(収容部53の側の面)で構成される。但し、ハウジング接触部54の構成はこれに限られるものではない。側壁52の内面で構成されたハウジング接触部54がハウジング20の外周と接触する(言い換えると嵌合する)ことによって、キャップ50が光コネクタ1に装着されることになる。
ハウジング接触部54は、フローティング状態のフェルール10から所定の押圧力(フローティング機構40がフェルール10を押圧する押圧力に相当)を受けたときにキャップ50がハウジング20に対して摺動する程度の嵌合力で、ハウジング20と接触することが望ましい。これにより、後述するように、フェルール10を浮動状態にしてフェルール10の位置を調整した後にフェルール10を非浮動状態(フェルール10の鍔部15とハウジング20の突出部22とが接触した状態)に戻すことができるため、光コネクタ1からキャップ50を取り外した後も、フェルール10を適切な位置に保ち易くなる。
フェルール接触部55は、フェルール10の側面と接触する部位である。フェルール接触部55は、ハウジング接触部54がハウジング20に接触するとき(つまり、キャップ50が光コネクタ1に装着されたとき)に、フェルール10の側面と接触する。フェルール接触部55がフェルール10の側面に接触することによって、フェルール接触部55がフェルール10を所定方向に押し、これにより、ハウジング20に対するフェルール10の位置が適切に調整される。つまり、フェルール接触部55は、ハウジング20に対してフェルール10の位置を調整する位置調整部となる。本実施形態では、フェルール接触部55は、シフト用接触部55Aと、センタリング用接触部55Bとを有する。但し、フェルール接触部55は、シフト用接触部55A及びセンタリング用接触部55Bの一方を有するだけでも良い。
シフト用接触部55Aは、フェルール10の第2側面10B(ここでは下面)と接触する部位である。シフト用接触部55Aは、第2側面10Bから第1側面10A(ここでは上面)に向かう方向(ここでは、下から上に向かう方向)に第2側面10Bを押す部位である。つまり、シフト用接触部55Aは、端面13の突出側にフェルール10をハウジング20に対してシフトさせる部位である。シフト用接触部55Aは、前後方向及び幅方向に平行な面(上下方向に垂直な面)で構成されている。但し、シフト用接触部55Aは、フェルール10の第2側面10B(ここでは下面)を押すことができれば、前後方向及び幅方向に平行な面に限られるものではなく、例えば前後方向に対して傾斜した面で構成されても良いし、平面状では無く凸条で構成されても良い。キャップ50を光コネクタ1に装着したとき(ハウジング接触部54がハウジング20に接触したとき)、シフト用接触部55Aは、フェルール10の第2側面10B(ここでは下面)と接触し、第2側面10Bから第1側面10A(ここでは上面)に向かう方向(ここでは、下から上に向かう方向)にフェルール10の第2側面10Bを押すことになる。これにより、端面13の突出側(ここでは上側)にフェルール10をハウジング20に対してシフトさせることができる。本実施形態では、キャップ50を外した光コネクタ1を相手方コネクタに接続したときに、図12Bに示すように予め見込んだオフセット量に近くなるようにフェルール10をずらした状態でフェルール同士を突き合わせることができるため、光ファイバ同士の光軸を合わせることができ(光軸を合わせ易くなり)、光信号の伝送損失を抑制できる。つまり、本実施形態では、シフト用接触部55Aによって、フェルール10をハウジング20に対して適切な位置に調整することができる。
ところで、仮に従来のMPOコネクタのキャップのように上下の内壁面にそれぞれキー溝521を設けてしまうと(仮にキャップを上下対称に構成すると)、キャップ50と光コネクタ1の上下の向きを合わせることができなくなってしまい、この結果、キャップ50を光コネクタ1に装着したときに、シフト用接触部55Aが、フェルール10の第2側面10B(下面)に接触するのではなく、逆側の第1側面10A(上面)に接触するおそれがある。これに対し、本実施形態では、キャップ50(本体部50A)の側壁52の1つの内壁面だけに、キー溝521が設けられている。つまり、本実施形態では、キャップ50(本体部50A)は、キー溝521を1つだけ備えており、上下に非対称な形状である。これにより、本実施形態では、キャップ50を光コネクタ1に装着するとき、光コネクタ1のキー21をキャップ50のキー溝521に合わせることによって、キャップ50と光コネクタ1の上下の向きを合わせることができ、キャップ50のシフト用接触部55Aをフェルール10の第2側面10B(下面)と接触させることができる。
センタリング用接触部55Bは、フェルール10の左右の側面と接触する部位である。センタリング用接触部55Bは、一対の対向面を有している。キャップ50を光コネクタ1に装着したとき(ハウジング接触部54がハウジング20に接触したとき)、一対の対向面の間にフェルール10が配置される。これにより、センタリング用接触部55Bは、ハウジング20の幅方向の中心にフェルール10を配置させること(センタリング)ができる。なお、本実施形態では、キャップ50を光コネクタ1に装着したときに、キャップ50の幅方向の中心にフェルール10を配置させるため、キャップ50は、幅方向に対称的な形状(左右対称な形状)である。本実施形態では、キャップ50を外した光コネクタ1を相手方コネクタに接続したときに、図11Bに示すように幅方向にフェルール同士がズレて接続されることを抑制できるため、光ファイバ同士の光軸を合わせることができ、光信号の伝送損失を抑制できる。つまり、本実施形態では、センタリング用接触部55Bによって、フェルール10をハウジング20に対して適切な位置に調整することができる。
本実施形態のキャップ50は、図5B及び図6Bに示すように、左右に一対の挿入片56を備えている。挿入片56は、フェルール10とハウジング20との間に挿入される板状の部位である(図6B参照)。挿入片56は、先端壁51から基端側(後側)に向かって突出した片持ち梁状の部位である。挿入片56は、幅方向(左右方向)に垂直な板状の部位であり、側壁部52Cとの間に隙間を開けて配置されている。図6Bに示すように、挿入片56と側壁部52Cとの間にはハウジング20の側壁が差し込まれることになる。本実施形態では、一対の挿入片56の内側の対向面が、センタリング用接触部55Bとなる(また、一対の挿入片56の外側の面は、ハウジング20と接触するハウジング接触部54となる)。なお、キャップ50が挿入片56を備えなくても良く、センタリング用接触部55B(フェルール接触部55)が挿入片56に配置されなくても良い。但し、この場合、センタリング用接触部55Bは、フェルール10の側面のうち、ハウジング20の開口から突出した側面だけに接触するため、センタリング用接触部55Bとフェルール10との接触面積が僅かになってしまう。これに対し、本実施形態では、センタリング用接触部55Bは、フェルール10の側面のうち、ハウジング20の開口から突出した側面だけでなく、ハウジング20の開口よりも基端側の側面にも接触するため、センタリング用接触部55Bとフェルール10との接触面積を増やすことができる。これにより、フェルール10をハウジング20に対して適切な位置に調整し易くなる。
スロープ部57は、ハウジング20と接触可能な傾斜面を有する部位である。スロープ部57は、フェルール接触部55(詳しくはシフト用接触部55A)がフェルール10の第2側面10B(ここでは下面)を押す方向とは逆方向からハウジング20をフェルール10に向かって押す部位である。本実施形態では、スロープ部57は、ハウジング20を上から下に向かって押すことになる。スロープ部57は、図6Aに示すように、キャップ50の先端壁51と上壁部52A(キー溝521の設けられた側壁52)との入隅に設けられている。スロープ部57は、先端側ほどシフト用接触部55Aとの上下方向の間隔が狭まるような傾斜面を有する。これにより、キャップ50を光コネクタ1に装着し、シフト用接触部55Aがフェルール10に接触し、スロープ部57がハウジング20に接触した状態から、更にキャップ50を光コネクタ1に対して基端側に移動させると、シフト用接触部55Aとスロープ部57との間にフェルール10とハウジング20の上部とが挟み込まれた状態になる(後述;図7C参照)。これにより、フェルール10がハウジング20に対して、傾斜した端面13の突出側に寄るように(図12B参照)、シフトしやすくなる。
本実施形態では、スロープ部57は、キー溝521の先端側に配置されており、ハウジング20のキー21の端部と接触可能である。これにより、スロープ部57は、ハウジング20の幅方向の中心でハウジング20と接触し、ハウジング20の幅方向の中心をフェルール10に向かって押すことができるため、ハウジング20が左右方向に傾くことを抑制でき、前後方向に真っ直ぐ動き易くなる。但し、スロープ部57がキー溝521の先端以外の部位に設けられても良いし、スロープ部57がハウジング20のキー21以外の部位に接触しても良い。
押圧部58は、フェルール10の先端部を押圧する部位である。押圧部58は、前後方向に垂直な面で構成されている。但し、押圧部58は、フェルール10の先端部を押圧できれば、他の形状でも良い。押圧部58がフェルール10を押圧することによって、フェルール10をハウジング20に対して後退させることができる。つまり、押圧部58がフェルール10を押圧することによって、フェルール10が浮動状態(フェルール10の鍔部15とハウジング20の突出部22とが離れた状態)になる。フェルール10が浮動状態になると、鍔部15と突出部22との間の摩擦力が働かなくなるため、フェルール接触部55がフェルール10を押したときに、フェルール10がハウジング20に対して移動し易くなり、フェルール10を適切な位置に調整し易くなる。
図7A~図7Dは、キャップ装着時のキャップ50の内部の様子の説明図である。各図の右側には、一部拡大図が示されている。
作業者が、キャップ50を光コネクタ1に装着するため、キャップ50の収容部53に光コネクタ1の先端部を挿入させていくと、図7Aに示すように、シフト用接触部55Aがフェルール10の第2側面10B(下面)と対向する。このとき、シフト用接触部55Aがフェルール10の第2側面10Bと接触しても良い。但し、この段階では、シフト用接触部55Aがフェルール10の第2側面10Bと接触していなくても良い。
図7Aに示す状態から、更に作業者がキャップ50の収容部53に光コネクタ1の先端部を挿入させていくと、図7Bに示すように、押圧部58がフェルール10の先端部に接触する。そして、押圧部58がフェルール10の先端部に接触した状態から、更に作業者がキャップ50の収容部53に光コネクタ1の先端部を挿入させていくと、図7Cに示すようにフェルール10が押圧部58に押圧されてハウジング20に対して後退し、フェルール10が浮動状態になる(フェルール10の鍔部15とハウジング20の突出部22とが離れ、この結果、フェルール10がハウジング20に対して移動し易い状態になる)。
また、図7Bに示す状態から、更に作業者がキャップ50の収容部53に光コネクタ1の先端部を挿入させていくと、図7Cに示すように、スロープ部57がハウジング20(詳しくはキー21の端部)に接触する。スロープ部57は、先端側ほどシフト用接触部55Aとの上下方向の間隔が狭まるような傾斜面で構成されているため、ハウジング20がキャップ50に対して先端側に移動するほど(作業者がキャップ50の収容部53に光コネクタ1の先端部を挿入させるほど)、シフト用接触部55Aとスロープ部57との間にフェルール10とハウジング20の上部とが挟み込まれた状態になる。これにより、仮に図7Aに示す段階ではシフト用接触部55Aがフェルール10の第2側面10Bと接触していなくても、シフト用接触部55Aは、フェルール10の第2側面10Bと接触することができる。また、ハウジング20がキャップ50に対して先端側に移動すると、図7Cに示すように、シフト用接触部55Aは、フェルール10の第2側面10Bを押すとともに、スロープ部57は、シフト用接触部55Aがフェルール10を押す方向とは逆方向からハウジング20をフェルール10に向かって押すことになる。これにより、フェルール10がハウジング20に対して、傾斜した端面13の突出側に寄るようにシフトする。
ところで、本実施形態では、図7Aに示すように、押圧部58とスロープ部57の基端部(ハウジング20がスロープ部57に最初に接触する部位)との間の前後方向の寸法をL1とし、フェルール10の先端部(押圧部58と接触する部位)とハウジング20の上面の先端部(スロープ部57と接触する部位;キー21の端部)との間の前後方向の寸法がL2としたとき、寸法L1は、寸法L2よりも短く設定されている(L1<L2)。なお、寸法L2は、ハウジング20の開口からのフェルール10の突出量にほぼ相当する。寸法L1が寸法L2よりも短く設定されることにより、押圧部58とフェルール10の先端部とが接触した段階では(図7B参照)、スロープ部57はハウジング20と接触しない状態になる(スロープ部57がハウジング20を押していない状態になる)。また、寸法L1が寸法L2よりも短く設定されることにより、スロープ部57がハウジング20と接触した段階では、押圧部58がフェルール10を押圧した状態であり、フェルール10が浮動状態になる。つまり、本実施形態では、寸法L1を寸法L2よりも短く設定することによって、押圧部58がフェルール10を押圧してフェルール10が浮動状態になった後に、スロープ部57がハウジング20(詳しくはキー21の端部)に接触することになる。これにより、フェルール10がハウジング20に対して移動し易くなった状態で、フェルール10の位置を調整することができる。
なお、フェルール10が非浮動状態で(すなわち、フェルール10の鍔部15とハウジング20の突出部22とが接触した状態で)、シフト用接触部55Aがフェルール10の第2側面10Bと接触しても良いし、スロープ部57がハウジング20(詳しくはキー21の端部)に接触しても良い。但し、この場合、フェルール10の鍔部15とハウジング20の突出部22とが接触した状態であるため、本実施形態と比べると、鍔部15と突出部22との間に働く摩擦力によってフェルール10がハウジング20に対して移動し難い状態になる。このため、本実施形態のように、フェルール10が浮動状態になった後に、スロープ部57がハウジング20(詳しくはキー21の端部)に接触し、シフト用接触部55Aがフェルール10の第2側面10Bと接触することが望ましい。つまり、本実施形態のように、寸法L1が寸法L2よりも短いことが望ましい。
作業者は、キャップ50を光コネクタ1に装着した後、キャップ50から指を離すことになる。キャップ50から作業者の指が離れると、フローティング機構40がフェルール10を先端側に押圧する力によって、キャップ50は、浮動状態のフェルール10から押圧力を受ける。これにより、キャップ50がハウジング20に対して先端側に移動(摺動)し、図7Cに示す状態から、図7Dに示す状態に移行する。キャップ50の移動に伴い、フェルール10は、浮動状態から非浮動状態(フェルール10の鍔部15とハウジング20の突出部22とが接触した状態)になる。
図7Dに示す状態では、フェルール10の鍔部15とハウジング20の突出部22とが接触した状態であるため、ハウジング20に対するフェルール10の位置は、保ち易くなる。なお、仮にキャップ50の装着中にフェルール10が浮動状態のままだとすると、キャップ50をつけたままの状態で放置された場合、接触や衝撃によって、ハウジング20に対するフェルール10の位置がズレてしまうおそれがある。これに対し、本実施形態では、フェルール10を浮動状態にしてフェルール10の位置を調整した後にフェルール10を非浮動状態(フェルール10の鍔部15とハウジング20の突出部22とが接触した状態)に戻すことができるため、キャップ50をつけたままの状態で放置された場合、接触や衝撃によって、ハウジング20に対するフェルール10の位置は、ズレにくい。このため、本実施形態では、光コネクタ1からキャップ50を取り外した後も、フェルール10を適切な位置に保ち易くなる。
キャップ50を光コネクタ1から外した後、光コネクタ1は、相手方コネクタと接続されることになる。本実施形態では、キャップ50の装着時にフェルール10が適切な位置に調整されているため、光コネクタ1を相手方コネクタに接続するときに、接続される光ファイバ同士の光軸のズレを抑制することができるため、光信号の伝送損失を抑制できる。
===第2実施形態===
図8は、第2実施形態のキャップ50を光コネクタ1に装着した状態の説明図である。第2実施形態においても、キャップ50は、本体部50Aと、ハウジング接触部54と、フェルール接触部55とを有している。
第2実施形態においても、フェルール10の端面13が傾斜しており、フェルール10の側面のうちの上面(第1側面10A)は、下面(上面の反対側の面;第2側面10B)よりもハウジング20から突出している。第2実施形態においても、フェルール接触部55は、シフト用接触部55Aを有しており、シフト用接触部55Aは、フェルール10の第2側面10Bに接触し、第2側面10Bから第1側面10A(ここでは上面)に向かう方向(ここでは、下から上に向かう方向)に第2側面10Bを押す。これにより、第2実施形態においても、端面13の突出側(ここでは上側)にフェルール10をハウジング20に対してシフトさせることができ、フェルール10をハウジング20に対して適切な位置に調整することができる。また、この結果、キャップ50を外した光コネクタ1を相手方コネクタに接続したときに、光ファイバ同士の光軸を合わせることができ、光信号の伝送損失を抑制できる。
第2実施形態のキャップ50は、スロープ部57が設けられていない。但し、キャップ50がスロープ部57を備えていなくても、図8に示すように、フェルール接触部55がフェルール10の側面(ここでは第2側面10B)と接触することによって、端面13の突出側(ここでは上側)にフェルール10をハウジング20に対してシフトさせることができ、フェルール10をハウジング20に対して適切な位置に調整することができる。
フェルール接触部55は、センタリング用接触部55Bを備えていなくても良い。キャップ50がセンタリング用接触部55Bを備えていない場合、キャップ50を光コネクタ1に装着しても、フェルール10の幅方向の位置を調整することができない。但し、フェルール接触部55がシフト用接触部55Aを有しているので、フェルール10の上下方向の位置を調整することは可能である。なお、第2実施形態においても、フェルール接触部55がセンタリング用接触部55Bを備えていても良い。
===第3実施形態===
図9は、第3実施形態のキャップ50を光コネクタ1に装着した状態の説明図である。第3実施形態においても、キャップ50は、本体部50Aと、ハウジング接触部54と、フェルール接触部55とを有している。
第3実施形態では、フェルール接触部55は、センタリング用接触部55Bを有している。第3実施形態のセンタリング用接触部55Bは、第1実施形態と同様に、一対の対向面を有しており、図9に示すようにキャップ50を光コネクタ1に装着したとき(ハウジング接触部54がハウジング20に接触したとき)、一対の対向面の間にフェルール10が配置される。これにより、第3実施形態においても、ハウジング20の幅方向の中心にフェルール10を配置させること(センタリング)ができ、フェルール10をハウジング20に対して適切な位置に調整することができる。また、この結果、キャップ50を外した光コネクタ1を相手方コネクタに接続したときに、光ファイバ同士の光軸を合わせることができ、光信号の伝送損失を抑制できる。
なお、第3実施形態では、キャップ50は、フェルール10とハウジング20との間に挿入される挿入片56を備えていない。このため、第3実施形態では、キャップ50の側壁52のうちの左右の側壁部52Cの一対の対向面が、フェルール接触部55(詳しくはセンタリング用接触部55B)となる。このように、キャップ50が挿入片56を備えなくても良く、センタリング用接触部55B(フェルール接触部55)が挿入片56に配置されなくても良い。
第3実施形態では、フェルール10の端面13は、傾斜しておらず、光ファイバの光軸に対して垂直な面で構成されている。このように、端面13が傾斜していない場合には、フェルール接触部55は、シフト用接触部55Aを備えていなくても良い。なお、フェルール10の端面13が傾斜している場合であっても、フェルール接触部55がシフト用接触部55Aを備えずにセンタリング用接触部55Bだけを備えていても良い。
===第4実施形態===
図10は、第4実施形態のキャップ50の説明図である。第4実施形態のキャップ50は、本体部50Aと、不図示のハウジング接触部54と、フェルール接触部55とを有している。
第4実施形態のハウジング接触部54は、ラッチ部59を有する。ラッチ部59は、ハウジング20の係止部23に引っ掛けるための爪状の部位である。第4実施形態では、ラッチ部59がハウジング20の係止部23に引っ掛かることによって、キャップ50の脱落を防止することができる。
===その他の実施形態===
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更・改良され得ると共に、本発明には、その等価物が含まれることは言うまでもない。
1 光コネクタ、10 フェルール、
10A 第1側面、10B 第2側面、
11 ガイド穴、111 ガイドピン、
12 ファイバ穴、13 端面、
14 本体部、15 鍔部、17 ピンクランプ、
20 ハウジング、21 キー、
22 突出部、23 係止部、24 窓部、
30 カップリング、31 バネ、
40 フローティング機構、41 スプリング、
42 スプリングプッシュ、421 腕部、421A 爪部、
43 ブーツ、
50 キャップ、50A 本体部、
51 先端壁、51A 凹部、
52 側壁、52A 上壁部、52B 下壁部、52C 側壁部、
521 キー溝、53 収容部、
54 ハウジング接触部、55 フェルール接触部、
55A シフト用接触部、55B センタリング用接触部、
56 挿入片、57 スロープ部、
58 押圧部、59 ラッチ部、
100 キャップ付き光コネクタ

Claims (7)

  1. フェルールと、前記フェルールを摺動可能に収容するハウジングとを備えた光コネクタに装着可能なキャップであって、
    前記光コネクタに装着可能であり、前記ハウジングから突出する前記フェルールの接続端面と、前記ハウジングから突出する前記フェルールの側面とを覆う本体部と、
    前記本体部の内部で前記ハウジングと接触するハウジング接触部と、
    前記ハウジング接触部が前記ハウジングに接触した状態で前記フェルールの前記側面と接触するフェルール接触部と、
    を有し、
    前記接続端面が傾斜端面で構成され、前記フェルールの前記側面のうちの第1側面は、当該第1側面とは反対側の第2側面よりも前記ハウジングから突出しており、
    前記フェルール接触部は、前記第2側面に接触し、前記第2側面から前記第1側面に向かう方向に前記第2側面を押すことを特徴とするキャップ。
  2. 請求項1に記載のキャップであって、
    前記ハウジングと接触可能な傾斜面を有するスロープ部を更に備え、
    前記スロープ部は、前記フェルール接触部が前記第2側面を押す方向とは逆方向から前記ハウジングを前記フェルールに向かって押すことを特徴とするキャップ。
  3. 請求項2に記載のキャップであって、
    前記フェルールの先端部を押圧可能な押圧部を更に備え、
    前記押圧部が前記フェルールの前記先端部を押圧した状態で、
    前記フェルール接触部が、前記第2側面を押すとともに、
    前記スロープ部が、前記フェルール接触部が前記第2側面を押す方向とは逆方向から前記ハウジングを前記フェルールに向かって押すことを特徴とするキャップ。
  4. 請求項3に記載のキャップであって、
    前記押圧部と前記スロープ部の基端部との間におけるキャップ着脱方向における寸法をL1とし、前記フェルールの前記先端部と前記ハウジングの先端部との間の前記キャップ着脱方向の寸法をL2としたとき、L1はL2よりも短いことを特徴とするキャップ。
  5. 請求項2~4のいずれかに記載のキャップであって、
    前記キャップの1つの内壁面に、前記光コネクタのキーに合わせるためのキー溝が設けられていることを特徴とするキャップ。
  6. 請求項1~5のいずれかに記載のキャップであって、
    前記フェルール接触部は、幅方向に対向する一対の対向面を有しており、
    前記ハウジング接触部が前記ハウジングに接触した状態で前記フェルールが一対の前記対向面の間に配置されることを特徴とするキャップ。
  7. 請求項6に記載のキャップであって、
    前記対向面は、前記フェルールと前記ハウジングとの間に挿入される挿入片に設けられることを特徴とするキャップ。
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