JP2002315675A - 電気貯湯容器 - Google Patents

電気貯湯容器

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JP2002315675A JP2001122255A JP2001122255A JP2002315675A JP 2002315675 A JP2002315675 A JP 2002315675A JP 2001122255 A JP2001122255 A JP 2001122255A JP 2001122255 A JP2001122255 A JP 2001122255A JP 2002315675 A JP2002315675 A JP 2002315675A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電動ポンプにおける有効なキャビテーション
対策を講じる。 【解決手段】 給湯初期における所定時間の間あるいは
所定回数だけ電動ポンプの断続運転を行うように構成し
て、電動ポンプへのキャビテーション発生が起き易い給
湯初期に電動ポンプの駆動停止が繰り返されるようにし
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、電気ポット等と
して使用される電気貯湯容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】湯沸かし用の内容器と、該内容器を加熱
する加熱手段と、前記内容器内の湯を給湯通路を介して
給湯する電動ポンプとを備えた電気貯湯容器は、従来か
ら良く知られており、このような構造の電気貯湯容器に
おいて、給湯通路に給湯流量を測定する流量センサーを
設けることにより、給湯流量を液晶表示装置に表示した
り、予め設定された給湯量を前記流量センサーにより測
定して定量給湯を行うようにしたものも従来から良く知
られている。そして、上記構成の電気貯湯容器の場合、
電動ポンプの駆動により給湯通路を介して内容器内のお
湯を外部へ吐出することとなっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、電動ポンプ
においては、所定の条件で内部に泡が発生するキャビテ
ーション現象が発生することがある。該キャビテーショ
ン現象が発生すると、電動ポンプからのお湯の吐出が不
安定となったり、吐出不能になったりするばかりでな
く、無理に駆動を継続していると、電動ポンプ自体が損
傷してしまうおそれがある。
【0004】本願発明は、上記の点に鑑みてなされたも
ので、電動ポンプにおける有効なキャビテーション対策
を講じることを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、上
記課題を解決するための手段として、湯沸かし用の内容
器と、該内容器を加熱する加熱手段と、前記内容器内の
湯を給湯通路を介して給湯する電動ポンプとを備えてな
る電気貯湯容器において、給湯初期における所定時間の
間あるいは所定回数だけ前記電動ポンプの断続運転を行
うように構成している。
【0006】上記のように構成したことにより、電動ポ
ンプへのキャビテーション発生が起き易い給湯初期にお
いては所定時間の間あるいは所定回数だけ電動ポンプの
断続運転が行われることとなる。つまり、電動ポンプの
駆動停止が繰り返されることとなり、電動ポンプ内に泡
が混入するキャビテーションが発生したとしても、この
泡がポンプ外へ排出され易くなるのである。従って、キ
ャビテーションの発生が抑制されることとなる。
【0007】請求項2の発明におけるように、請求項1
記載の電気貯湯容器において、前記電動ポンプの断続運
転期間を、給湯開始時点から前記給湯通路の吐出口から
お湯が吐出され始めるまでの間とした場合、電動ポンプ
の断続運転によるお湯の不安定吐出が回避できることと
なり、給湯中においては安定した吐出が得られる。
【0008】請求項3の発明におけるように、請求項1
記載の電気貯湯容器において、前記給湯通路に、給湯流
量を測定する流量測定手段を設けるとともに、前記電動
ポンプの断続運転期間を、給湯開始後において前記流量
測定手段からの最初の信号出力があった時点からの経過
時間とした場合、内容器内の湯量によって給湯開始時点
から吐出開始時点までの時間が変わってくるが、流量測
定手段からの最初の信号出力があった時点から吐出開始
までの時間は湯量に関係なく同じであるところから、湯
量の多少にかかわらず、電動ポンプの断続運転期間を設
定することができることとなり、適正な断続運転期間の
設定ができる。
【0009】請求項4の発明におけるように、請求項
1、2および3のいずれか一項記載の電気貯湯容器にお
いて、前記電動ポンプへの給湯初期における印加電圧
を、定常給湯時より低く設定した場合、電動ポンプの単
位時間当たりの吐出量が抑えられることとなるところか
ら、お湯が給湯通路から外部へ吐出されるまでの時間を
長くできることとなり、電動ポンプの断続運転によるキ
ャビテーション防止をより確実に行うことができる。
【0010】請求項5の発明では、上記課題を解決する
ための手段として、湯沸かし用の内容器と、該内容器を
加熱する加熱手段と、前記内容器内の湯を給湯通路を介
して給湯する電動ポンプとを備え、前記給湯通路には、
給湯流量を測定する流量測定手段を設けてなる電気貯湯
容器において、給湯中における前記流量測定手段により
検知される検知流量が予め設定された設定流量以下とな
っている場合には、前記電動ポンプの運転制御を、キャ
ビテーション防止用運転制御に切り換えるように構成し
ている。
【0011】上記のように構成したことにより、電動ポ
ンプ内にキャビテーションが発生すると、吐出流量が極
端に落ちてくるところから、給湯中における流量測定手
段の検知流量が設定流量以下に低下したことにより、キ
ャビテーション発生が検知され、このときには、電動ポ
ンプの運転制御がキャビテーション防止用運転制御に切
り換えられる。従って、電動ポンプにおけるキャビテー
ション発生を確実に解消することができる。
【0012】請求項6の発明におけるように、請求項5
記載の電気貯湯容器において、前記キャビテーション防
止用運転制御を、前記電動ポンプを所定時間だけあるい
は所定回数だけ断続運転する制御とした場合、電動ポン
プを断続運転するだけで電動ポンプ内の泡の排出が可能
となり、簡単な運転制御変更のみでキャビテーションを
効果的に解消することができる。
【0013】請求項7の発明では、上記課題を解決する
ための手段として、湯沸かし用の内容器と、該内容器を
加熱する加熱手段と、前記内容器内の湯を給湯通路を介
して給湯する電動ポンプと、予め設定された設定給湯量
だけ給湯を行うように前記電動ポンプの駆動制御を行う
定量給湯制御手段とを備えた電気貯湯容器において、前
記内容器内のお湯の沸き上がり直後においては所定の給
湯不可時間を設けるとともに、該給湯不可時間を、通常
給湯時と定量給湯時とで同じになるように設定してい
る。
【0014】上記のように構成したことにより、電動ポ
ンプ内への泡の混入が起こり易い(即ち、キャビテーシ
ョンが発生し易い)お湯の沸き上がり直後には、給湯が
不可能とされる時間が設定され、その結果としてキャビ
テーションの発生が効果的に抑制されるとともに、この
給湯不可時間が、通常給湯時と定量給湯時とで同じにな
るところから、給湯不可時間の存在を故障と勘違いする
ことがなくなる。
【0015】請求項8の発明では、上記課題を解決する
ための手段として、湯沸かし用の内容器と、該内容器を
加熱する加熱手段と、前記内容器内の湯を給湯通路を介
して給湯する電動ポンプと、予め設定された設定給湯量
だけ給湯を行うように前記電動ポンプの駆動制御を行う
定量給湯制御手段とを備えた電気貯湯容器において、前
記内容器内のお湯の沸き上がり直後においては所定の給
湯不可時間を設けるとともに、該給湯不可時間を、通常
給湯時より定量給湯時の方が長くなるように設定してい
る。
【0016】上記のように構成したことにより、電動ポ
ンプ内への泡の混入が起こり易い(即ち、キャビテーシ
ョンが発生し易い)お湯の沸き上がり直後には、給湯が
不可能とされる時間が設定され、その結果としてキャビ
テーションの発生が効果的に抑制されるとともに、お湯
の沸き上がり直後においては定量給湯における誤差が大
きくなるところから、定量給湯時の給湯不可時間を通常
給湯時の場合より長くすることにより、上記誤差の影響
を可及的に排除することができる。
【0017】請求項9の発明では、上記課題を解決する
ための手段として、湯沸かし用の内容器と、該内容器を
加熱する加熱手段と、前記内容器内の湯を給湯通路を介
して給湯する電動ポンプとを備えてなる電気貯湯容器に
おいて、前記内容器内のお湯の沸き上がり直後から所定
時間だけ前記電動ポンプをお湯の吐出ができない程度の
出力で駆動させるようにしている。
【0018】上記のように構成したことにより、沸き上
がり直後においては電動ポンプ内に泡が入ってキャビテ
ーションと同じ状態となることがあっても、沸き上がり
直後から所定時間だけ電動ポンプをお湯の吐出ができな
い程度の出力で駆動させて、泡を電動ポンプ内から排出
させることができる。従って、沸騰に起因して電動ポン
プ内に入る泡の除去が可能となり、キャビテーションの
発生を未然に防止することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して、本
願発明の幾つかの好適な実施の形態について詳述する。
【0020】第1の実施の形態 図1ないし図14には、本願発明の第1の実施の形態に
かかる電気貯湯容器が示されている。
【0021】この電気貯湯容器は、図1および図2に示
すように、貯湯用の内容器3を備えた容器本体1と、該
容器本体1を開閉する蓋体2と、前記内容器3を加熱す
る加熱手段である電気ヒータ4と、前記内容器3内の湯
を外部へ給湯するための給湯通路5と、該給湯通路5を
介して湯を送り出す電動ポンプ6とを備えて構成されて
いる。
【0022】前記容器本体1は、外側面を構成する合成
樹脂製の外ケース7と、内周面を構成する前記内容器3
と、前記外ケース7と内容器3とを結合する合成樹脂製
の環状の肩部材8と、底面を構成する合成樹脂製の底板
9とからなっている。
【0023】前記内容器3は、ステンレス製の有底円筒
形状の内筒10とステンレス製の外筒11との間に真空
空間を有する真空二重構造体からなっており、その底部
には、外周部を除いて前記内筒10の底部のみにより構
成された1枚板部3aが形成されている。該1枚板部3
aの下面には、前記電気ヒータ4(例えば、雲母板に発
熱体を保持させてなるマイカヒータ)が取り付けられて
いる。前記内容器3の上端部には、前記内筒10の上端
部を絞り加工してなる小径の給水口3bが形成されてい
る。符号12は内容器3の温度(換言すれば、湯温)を
検出する湯温検出手段として作用する温度センサー、1
3は内容器3の満水位を表示する満水位表示部である。
【0024】前記蓋体2は、合成樹脂製の上板14と該
上板14に対して外周縁が結合された合成樹脂製の下板
15とからなっており、前記肩部材8の後部に設けられ
たヒンジ受け16に対してヒンジピン17を介して開閉
自在且つ着脱自在に支持されている。
【0025】また、この蓋体2には、電源が接続されて
いない状態でも給湯通路5を介しての給湯が可能なよう
に、手動操作により駆動されるエアーポンプ18が配設
されている。該エアーポンプ18は、前記蓋体2の略中
央部に形成された円筒形状の凹部19内に配設されたベ
ローズタイプのものとされており、押圧板20を介して
の押圧操作により加圧空気が内容器3内に吹き込まれ、
該加圧空気の圧力により内容器3内のお湯が給湯通路5
を介して外部へ押し出されることとなっている。符号2
1は蒸気排出通路、22は蒸気排出通路21の途中に配
設された転倒止水弁である。
【0026】前記蓋体2における下板15には、金属製
のカバー部材23が固定されており、該カバー部材23
の外周縁には、蓋体2の閉蓋時において前記内容器3の
給水口3bに圧接されるシールパッキン24が設けられ
ている。
【0027】前記給湯通路5の途中である前記内容器3
の下方位置には、前記電動ポンプ6が配設されており、
この給湯通路5において内容器3における満水位表示部
13より下方となる直管部5aには、該給湯通路5を通
るお湯の流量を測定するための流量測定手段として作用
する流量センサー25が設けられている。
【0028】該流量センサー25は、図3および図4に
示すように、前記給湯通路5の途中の直管部5aに設け
られた透明なガラス管26と、該ガラス管26内におい
て回転自在に枢支された回転体27と、該回転体27の
回転数を検出する光センサー28とからなっている。
【0029】前記回転体27は、前記給湯通路直管部5
a内において前記ガラス管26を挟むようにして上下設
けられた軸受29,29に対して軸支された回転軸30
にボス27aを遊嵌することにより回転自在に支持され
るものであり、図5に示すように、給湯通路5を通るお
湯の圧力を受ける3枚の駆動羽根31,31,31と、
該駆動羽根31,31,31の上方であって前記光セン
サー28の発光素子28aから受光素子28bへの光の
照射を遮断する一対の遮光羽根32,32とを備えて構
成されている。該遮光羽根32,32は、前記ボス27
aの外周に対して直角に立設された四角羽根とされてい
る。
【0030】前記光センサー28は、前記ガラス管26
の外側であって前記回転体27におけるボス27aを避
けた位置において発光素子28aから受光素子28bへ
光が照射されるように構成されており、回転体27にお
ける遮光羽根32,32により発光素子28aから受光
素子28bへの光の照射が遮断される回数を測定するこ
とにより回転体27の回転数が測定できるようになって
いる。前記発光素子28aおよび受光素子28bは、前
記ガラス管26の外周に取り付けられ、着脱自在なセン
サーカバー34により閉蓋された箱状のセンサーホルダ
33内に保持されている。なお、本実施の形態において
は、回転体27における遮光羽根32,32は、光セン
サー28における発光素子28aと受光素子28bとの
間に常時位置せしめられることとなっている。
【0031】図1において、符号35は後述する各種ス
イッチ類を備えた操作パネル部、36はスイッチ基板、
37は前記電動ポンプ6を駆動させる駆動電源回路を備
えた電源基板である。
【0032】前記操作パネル部35には、図2に示すよ
うに、給湯スイッチ38、ロック解除スイッチ39、沸
騰/カルキ抜き/おやすみタイマースイッチ40、保温
選択スイッチ41、定量給湯/キッチンタイマースイッ
チ42、設定量変更スイッチ43,44、給湯表示灯4
5、沸騰表示灯46、保温表示灯47、給湯量表示等を
行う表示部として作用する液晶表示装置48、定量給湯
表示灯51が設けられている。
【0033】前記設定量変更スイッチ43,44は、時
刻合わせ時の時刻設定変更際に操作されるとともに、電
動ポンプ6による給湯量を所定量に設定する定量給湯設
定手段として作用するものであり、設定給湯量の設定変
更を行う際にも操作される。
【0034】通常給湯時および定量給湯時には、上記各
種スイッチ類および各種表示灯は、以下のように操作さ
れ且つ表示される。
【0035】(1) 通常給湯 ロック解除スイッチ39を押すと、給湯表示灯45が点
灯し、給湯スイッチ38を押すと、通常の電動給湯が可
能となるようになっている。
【0036】(2) 定量給湯 定量給湯/キッチンタイマースイッチ42を1回押す
と、設定量変更スイッチ43,44が光り、該設定量変
更スイッチ43,44で給湯量が設定されると、ロック
解除スイッチ39が光り、該ロック解除スイッチ39を
押すと、給湯スイッチ38が光り、給湯スイッチ38を
押すと、液晶表示装置48における時刻/数量表示部に
表示されている定量給湯量表示が給湯とともに自動的に
減算され、0mlになると、給湯が自動停止される。こ
の間、給湯スイッチ39は押し続けられる。このように
すると、定量給湯時におけるスイッチ操作が、定量給湯
/キッチンタイマースイッチ42→設定量変更スイッチ
43,44→ロック解除スイッチ39→給湯スイッチ3
8の順でナビゲートされた一方向となり、操作ミスを減
少させることができる。
【0037】図6は、本実施の形態にかかる電気貯湯容
器における制御系の構成を示すブロック図であり、マイ
クロコンピュータユニット(以下、マイコンという)4
9には、前記各種スイッチ類38〜44、温度センサー
12および流量センサー25からの信号が入力され、各
種演算処理を行い、その結果が制御信号として電気ヒー
タ4、電動ポンプ6、液晶表示装置48およびブザー5
0に出力されることとなっている。
【0038】前記マイコン49は、前述した各種制御機
能に加えて、予め設定された設定給湯量だけ給湯を行う
ように電動ポンプ6の駆動制御を行う定量給湯制御手段
としての機能と、給湯初期における所定時間ts1(例
えば、1.3秒)の間あるいは所定回数(例えば、3
回)だけ電動ポンプ6の断続運転を行うように制御する
手段としての機能と、電動ポンプ6への給湯初期におけ
る印加電圧を、定常給湯時より低く設定する手段として
の機能と、給湯中における流量センサー25により検知
される検知流量Aが予め設定された設定流量B以下とな
っている場合には、電動ポンプ6の運転制御を、キャビ
テーション防止用運転制御(例えば、電動ポンプ6を所
定時間だけあるいは所定回数だけ断続運転する制御)に
切り換える手段としての機能と、お湯の沸き上がり直後
においては所定の給湯不可時間ts 2(例えば、2分)
を設ける手段としての機能とを有している。
【0039】ついで、図7〜図16に示すフローチャー
トを参照して、上記構成の電気貯湯容器におけるキャビ
テーション防止制御について説明する。
【0040】(I) 給湯初期(図7のフローチャート
参照) ステップS1において給湯スイッチ38がON操作され
たと判定されると、ステップS2において電動ポンプ6
に対して定常時(例えば、9.0V〜10.5V)より
低い8.5Vの電圧が印加される。
【0041】そして、ステップS3において流量センサ
ー25からの最初の信号入力があったと判定されると、
ステップS4において当該信号のカウントが開始され、
ステップS5において3個の信号入力が確認されると、
ステップS6においてマイコン49に内蔵されているタ
イマーがスタートされ、ステップS7において信号のカ
ウントが停止され、それまでの信号カウント数がリセッ
トされる。このようにした理由は、内容器3内の湯量に
よって給湯開始から流量センサー25にお湯が到達する
までの時間が変わってくるので、この時間差を無効とす
るためである。なお、流量センサー25からの信号入力
があったとしても、外乱等の影響を考慮する必要がある
ところから、ステップS5において流量センサー25か
らの信号が3個入力されたのを確認するようにしてい
る。
【0042】ついで、ステップS8において電動ポンプ
6の断続運転が開始される。該断続運転は、ステップS
9において所定時間ts1(例えば、1.3秒)が経過
したと判定されるまで行われる。この断続運転は、例え
ば、電動ポンプ6への電圧印加を0.3秒間停止した
後、電動ポンプ6へ8.5Vの電圧を0.2秒間印加す
ることを3回繰り返すことにより行われることとなって
いる。
【0043】ステップS9において所定時間ts1(例
えば、1.3秒)が経過した(あるいは、断続運転が3
回繰り返された)と判定された場合には、ステップS1
0において断続運転が停止され、ステップS11におい
て通常運転(即ち、9V〜10.5Vの印加電圧での運
転)が開始される。
【0044】上記したように、給湯初期における所定時
間ts1(例えば、1.3秒)の間あるいは所定回数
(例えば、3回)だけ電動ポンプ6の断続運転を行うよ
うに構成して、電動ポンプ6の駆動停止が繰り返される
ようにしたので、電動ポンプ6内に泡が混入するキャビ
テーションが発生したとしても、この泡がポンプ外へ排
出され易くなり、キャビテーションの発生が抑制される
こととなる。
【0045】この場合、電動ポンプ6への給湯初期にお
ける印加電圧を、定常給湯時より低く設定しているた
め、電動ポンプ6の単位時間当たりの吐出量が抑えられ
ることとなるところから、お湯が給湯通路5から外部へ
吐出されるまでの時間を長くできることとなり、電動ポ
ンプ6の断続運転によるキャビテーション防止をより確
実に行うことができる。
【0046】ところで、前記電動ポンプ6の断続運転期
間は、給湯開始時点から給湯通路5の吐出口からお湯が
吐出され始めるまでの間とするのが、電動ポンプ6の断
続運転によるお湯の不安定吐出が回避できる点で望まし
い。
【0047】(II) 給湯中(図8のフローチャート
参照) ステップS1において給湯中であると判定されると、ス
テップS2において所定時間ts0(例えば、0.9
秒)における入力信号数Aがカウントとされ、ステップ
S3において当該入力信号数Aと設定値Bとの比較がな
される。ここで、設定値Bは、図9に示すように、例え
ば印加電圧を最高電圧である10.5Vに上げた場合に
おける最低入力信号数である36に設定される。
【0048】ステップS3においてA>Bと判定された
場合には、そのまま給湯を継続するが、A≦Bと判定さ
れた場合には、ステップS4においてマイコン49に内
蔵されているタイマーがスタートされ、ステップS5に
おいて断続運転が開始される(即ち、電動ポンプ6の運
転制御がキャビテーション防止用制御に切り換わる)。
該断続運転は、ステップS6において所定時間ts
1(例えば、1.3秒)が経過したと判定されるまで行
われる。この断続運転は、前述した給湯初期の場合と同
様に、例えば、電動ポンプ6への電圧印加を0.3秒間
停止した後、電動ポンプ6へ8.5Vの電圧を0.2秒
間印加することを3回繰り返すことにより行われること
となっている。
【0049】ステップS6において所定時間ts1(例
えば、1.3秒)が経過した(あるいは、断続運転が3
回繰り返された)と判定された場合には、ステップS7
において断続運転が停止され、ステップS8において通
常運転(即ち、9V〜10.5Vの印加電圧での運転)
が開始される。
【0050】上記したように、電動ポンプ6内にキャビ
テーションが発生すると、吐出流量が極端に落ちてくる
ところから、給湯中における流量センサー25の検知流
量Aが設定流量B以下に低下したことにより、キャビテ
ーション発生が検知され、このときには、電動ポンプ6
の運転制御がキャビテーション防止用運転制御に切り換
えられる(即ち、電動ポンプ6の断続運転が開始され
る)こととなっているので、電動ポンプ6におけるキャ
ビテーション発生を確実に解消することができる。しか
も、キャビテーション防止用運転制御を、電動ポンプ6
を所定時間ts1(例えば、1.3秒)だけあるいは所
定回数(例えば、3回)だけ断続運転する制御としてい
るので、電動ポンプ6を断続運転するだけで電動ポンプ
6内の泡の排出が可能となり、簡単な運転制御変更のみ
でキャビテーションを効果的に解消することができる。
【0051】なお、キャビテーション防止用制御として
は、電動ポンプ6の断続運転制御の他にも、電動ポンプ
6の低速運転等が考えられる。
【0052】(III) 沸騰直後(図10のフローチ
ャート参照) ステップS1において沸騰が開始されたと判定される
と、ステップS2において沸騰表示灯46が点灯され、
ステップS3において電気ヒータ4による湯沸かし動作
が実行される。
【0053】そして、ステップS4において沸騰が検知
されたと判定されると、ステップS5においてブザー5
0の吹鳴により沸騰報知がなされ、ステップS6におい
て沸騰表示灯46が消灯され且つ保温表示灯47が点灯
され、ステップS7において給湯不可状態(即ち、給湯
スイッチ38をON操作しても電動ポンプ6への電圧印
加が行われない状態)とされる。この給湯不可状態は、
ステップS8において所定時間ts2(例えば、2分)
が経過したと判定されるまで継続され、ステップS8に
おいて所定時間ts2が経過したと判定されると、ステ
ップS9において給湯不可状態が解除され(即ち、給湯
スイッチ38をON操作すると、電動ポンプ6への電動
印加が行われ)、その後ステップS1へリターンする。
【0054】上記したように、電動ポンプ6内への泡の
混入が起こり易い(即ち、キャビテーションが発生し易
い)お湯の沸き上がり直後には、給湯が不可能とされる
時間ts2(例えば、2分)が設定され、その結果とし
てキャビテーションの発生が効果的に抑制される。な
お、この給湯不可時間tsは、通常給湯時と定量給湯時
とで同じとされる。このようにすると、給湯不可時間t
2の存在を故障と勘違いすることがなくなる。
【0055】ところで、この種の電気貯湯容器において
は、沸騰直前から沸騰直後の間に給湯を行うと、お湯が
飛び散ったり、蓋体2に設けられている転倒止水弁22
がシールされて内圧が異常上昇してお湯が急に勢いよく
出過ぎたりすることがある。
【0056】そこで、本実施の形態においては、図11
に示すフローチャートにおけるように、電動ポンプ6へ
の印加電圧を調整することにより、上記した異常吐出に
対する対策を行っている。
【0057】即ち、ステップS1において沸騰中である
か否かの判定がなされ、ここで肯定判定された場合に
は、ステップS2に進み、給湯スイッチ38がON操作
されたか否かの判定がなされ、ここで否定判定される
と、ステップS1へリターンするが、肯定判定される
と、ステップS3において流量センサー25による所定
時間(例えば、0.9秒)当たりの検知信号数Aがカウ
ントされ、ステップS4においてA=B−Cとなるよう
に電動ポンプ6への印加電圧が調整される。ここで、B
は通常時(即ち、沸騰前後以外の時)に電動ポンプ6に
印加される電圧、Cは予め設定された設定値である。
【0058】一方、ステップS1において否定判定され
た場合には、ステップS5に進み、沸騰検知後所定時間
が経過したか否かの判定がなされる。ステップS1とス
テップS5とにおいては、電気貯湯容器が沸騰前後にあ
るかどうかを判断しているのである。ここで、否定判定
された場合には、沸騰直後と判断してステップS2に進
み、既に説明した以後の制御が実行されるが、肯定判定
された場合には、ステップS4に進み、通常の給湯制御
が行われる(即ち、電動ポンプ6には流量センサー25
による所定時間(例えば、0.9秒)当たりの検知信号
数がBとなるように電動ポンプ6への印加電圧が調整さ
れる)。
【0059】上記したような制御を行うことにより、沸
騰前後においては、通常給湯時における流量センサー2
5の検知信号数Bよりも設定値Cだけ少ない信号数とな
るように電動ポンプ6への印加電圧調整が行われること
となり、沸騰前後での給湯を通常より緩やかに行うこと
ができる。従って、前述したお湯の飛び散りや急激な吐
出を未然に防止することができる。
【0060】また、異常吐出対策としては、図12のフ
ローチャートに示す制御を実行する場合もある。
【0061】即ち、ステップS1において沸騰前後であ
ると判定され、ステップS2において給湯スイッチ38
がONそしてされたと判定された場合には、ステップS
3において流量センサー25による所定時間(例えば、
0.9秒)当たりの検知信号数Aがカウントされる。こ
こで、沸騰前後とは、沸騰モード(電気ヒータ4がON
状態)中で且つ湯温が所定の温度以上(例えば、98℃
以上)の状態か、あるいは沸騰検知後所定の時間(例え
ば、2分)が経過するまでとされる。
【0062】そして、ステップS4において前記検知信
号数Aと設定値D(例えば、図9における61)との比
較がなされ、ここでA≧Dと判定されると、お湯が勢い
よく出過ぎと判断して、ステップS5において電動ポン
プ6の駆動が停止され(即ち、電圧印加が停止され)、
液晶表示装置48に注意表示が行われる。
【0063】上記したような制御を行うことにより、沸
騰前後において流量センサー25による検知信号数Aが
設定値D以上となった場合には、異常吐出が発生する可
能性があるため電動ポンプ6を駆動停止し且つ液晶表示
装置48への注意表示によりユーザに警告することがで
きる。従って、前述したお湯の飛び散りや急激な吐出を
未然に防止することができる。
【0064】また、本実施の形態にかかる電気貯湯容器
のようにエアーポンプ18を具備した電気貯湯容器の場
合、早く給湯したいがために電動ポンプ6を駆動させつ
つエアーポンプ18をも駆動させるという誤った使用を
する場合がある。このような誤使用を行うと、給湯通路
5内の圧力が高くなり過ぎて、故障(例えば、流量セン
サー25の故障、パッキンの外れ、転倒止水弁の持ち上
がり等)の原因となる。
【0065】そこで、本実施の形態においては、図13
に示すフローチャートにおけるような制御を行うことに
より、誤使用を防止するようにしている。
【0066】即ち、ステップS1において給湯スイッチ
38がON操作されたと判定されると、ステップS2に
おいて電動ポンプ6の駆動が開始され、ステップS3に
おいて流量センサー25による所定時間(例えば、0.
9秒)当たりの検知信号数Aがカウントされる。そし
て、ステップS4において前記検知信号数Aと設定値D
(例えば、図9における61)との比較がなされ、ここ
でA≧Dと判定されると、電動ポンプ6とエアーポンプ
18とが併用されていると判断して、ステップS5にお
いて電動ポンプ6の駆動が停止され、ステップS6にお
いて液晶表示装置48にエラー表示が行われ、その後ス
テップS1へリターンする。なお、ステップS4におい
てA<Dと判定されると、ステップS2に戻り、電動ポ
ンプ6の駆動が開始される。
【0067】上記したような制御を行うことにより、給
湯時において流量センサー25による検知信号数Aが設
定値D以上となった場合には、電動ポンプ6とエアーポ
ンプ18とが併用されていると判断して電動ポンプ6を
駆動停止し且つ液晶表示装置48へのエラー表示により
ユーザに警告することができる。従って、前述した誤使
用に伴う故障の発生を未然に防止することができる。
【0068】また、本実施の形態にかかる電気貯湯容器
の場合、流量センサー25を具備しているため、これを
用いて内容器3内のお湯がなくなったことを報知する給
水報知を行うこともできる。
【0069】この給水報知制御について、図14に示す
フローチャートを参照して、以下に説明する。
【0070】ステップS1において給湯スイッチ38が
ON操作されたと判定されると、ステップS2において
電動ポンプ6が駆動開始されるが、ステップS3におい
て流量センサー25からの信号出力の有無が判定され、
ここで肯定判定された場合には、内容器3内にお湯が残
っていることを示しているので、制御は終わるが、否定
判定された場合には、給湯通路5を通るお湯がないこと
を示しているので、ステップS4において電動ポンプ6
の駆動が一旦停止され、ステップS5においてカウンタ
が1だけ加算される。そして、ステップS3においてカ
ウンタ=3となっていると判定されると、ステップS7
において液晶表示装置48に給湯報知がなされる。この
ようにした理由は、流量センサー25からの信号出力が
ない場合として、内容器3内にお湯が残っているが、電
動ポンプ6にキャビテーションが発生してお湯の吐出が
なされない場合があるので、これを除外するためであ
る。
【0071】上記したような制御を行うことにより、電
動ポンプ6のキャビテーションと間違うことなく、内容
器3内にお湯が残っていないことをユーザに知らせる給
湯報知を確実に行うことができる。
【0072】第2の実施の形態 図15には、本願発明の第2の実施の形態にかかる電気
貯湯容器における沸騰直後のキャビテーション防止制御
のフローチャートが示されている。
【0073】この場合、内容器3内のお湯の沸き上がり
直後においては所定の給湯不可時間を設けるとともに、
該給湯不可時間を、通常給湯時ts2より定量給湯時t
3の方が長くなるように設定している。
【0074】即ち、ステップS1において再沸騰/カル
キ抜き/おやすみスイッチ40がON操作されたと判定
されると、ステップS2において沸騰表示灯46が点灯
され、ステップS3において電気ヒータ4による湯沸か
し動作が実行される。
【0075】そして、ステップS4において沸騰が検知
されたと判定されると、ステップS5においてマイコン
49に内蔵されているキャビテーションタイマー(時限
ts 2=2分)がスタートされ、ステップS6において
給湯不可状態(即ち、給湯スイッチ38をON操作して
も電動ポンプ6への電圧印加が行われない状態)とされ
る。この給湯不可状態は、ステップS7において所定時
間ts2(例えば、2分)が経過したと判定されるまで
継続され、ステップS7において所定時間ts 2が経過
したと判定されると、ステップS8においてブザー50
の吹鳴により沸騰報知がなされ、ステップS9において
沸騰表示灯46が消灯され且つ保温表示灯47が点灯さ
れ、ステップS10においてマイコン49に内蔵されて
いる定量給湯タイマー(時限=1分)がスタートされ
る。
【0076】ステップS11において定量モードが選択
されたか否か(換言すれば、定量給湯/キッチンタイマ
ースイッチ42がON操作されたか否か)の判定がなさ
れ、ここで、肯定判定された場合(換言すれば、定量モ
ードが選択された場合)には、ステップS12において
ブザー警告報知がなされ、ステップS13において液晶
表示装置48に警告表示がなされ、ステップS14にお
いて定量モードが自動的に解除される(換言すれば、通
常モードに強制的に移行される)。即ち、定量給湯がで
きないこととなる。
【0077】一方、ステップS11において否定判定さ
れた場合(換言すれば、通常モードが選択された場合)
には、ステップS15において給湯不可状態が解除され
る(即ち、通常給湯だけは可能となる)。つまり、キャ
ビテーションタイマーの時限である設定時間ts2(例
えば、2分)が経過した後においては通常給湯は可能と
なつているのである。
【0078】そして、ステップS16において定量給湯
タイマーの時限である設定時間ts 3(例えば、1分)
が経過したと判定されると、ステップS17において定
量モードの制限が解除され、その後ステップS1へリタ
ーンする。つまり、キャビテーションタイマーと定量給
湯タイマーとの両方がカウントアップした時点(即ち、
ts2+ts3)からは定量給湯が可能となっているので
ある。
【0079】上記したように、本実施の形態において
は、電動ポンプ6内への泡の混入が起こり易い(即ち、
キャビテーションが発生し易い)お湯の沸き上がり直後
には、給湯が不可能とされる時間が設定され、その結果
としてキャビテーションの発生が効果的に抑制されると
ともに、お湯の沸き上がり直後においては定量給湯にお
ける誤差が大きくなるところから、定量給湯時の給湯不
可時間を通常給湯時の場合より長くすることにより、上
記誤差の影響を可及的に排除することができるのであ
る。
【0080】その他の構成および作用効果は、第1の実
施の形態におけると同様なので説明を省略する。
【0081】第3の実施の形態 図16には、本願発明の第3の実施の形態にかかる電気
貯湯容器における操作パネル部が示され、図17には、
本願発明の第3の実施の形態にかかる電気貯湯容器にお
ける沸騰直後のキャビテーション防止制御のフローチャ
ートが示されている。
【0082】この場合、沸騰報知後、温度センサー12
により検出される温度Tが沸点温度TBから0.5℃
(即ち、マイコン最小検知温度)低下するまでは定量給
湯ができないように、給湯制限を行うようにしている。
そこで、操作パネル部35には、定量給湯が可能な場合
に点灯する定量給湯表示灯51が設けられている。
【0083】次に、図17のフローチャートを参照し
て、本実施の形態にかかる電気貯湯容器におけるキャビ
テーション防止制限について説明する。
【0084】ステップS1において沸騰が開始している
と判定されると、ステップS2において沸騰表示灯46
が点灯され、ステップS3において電気ヒータ4による
湯沸かし動作が実行される。
【0085】そして、ステップS4において沸騰が検知
されたと判定されると、ステップS5においてブザー5
0の吹鳴により沸騰報知がなされ、ステップS6におい
て沸騰表示灯46が消灯され且つ保温表示灯47が点灯
される。
【0086】ついで、ステップS7において温度センサ
ー12により検知された湯温Tと沸点TBからマイコン
最小検知温度である0.5℃を差し引いた値(TB−
0.5℃)との比較がなされ、ここでT>TB−0.5
℃と判定された場合には、ステップS8において定量モ
ードの設定ができない状態とされ、ステップS9におい
て保温制御が実行され、ステップS10において定量表
示灯51が消灯される。つまり、T>TB−0.5℃と
判定されている間は、定量給湯モードの選択ができない
こととなっているのである。
【0087】一方、ステップS7においてT≦TB−
0.5℃と判定された場合には、ステップS11におい
て定量表示灯51が点灯され、ステップS12において
保温制御が実行され、その後ステップS1へリターンす
る。つまり、T≦TB−0.5℃と判定された時点から
定量給湯が可能となるのである。
【0088】上記したように、本実施の形態において
は、電動ポンプ6内への泡の混入が起こり易い(即ち、
キャビテーションが発生し易い)お湯の沸き上がり直後
であって、湯温Tが沸点TBより0.5℃低下するまで
の間は、給湯が不可能とされ、その結果としてキャビテ
ーションの発生が効果的に抑制される。また、定量給湯
表示灯51を設けて、これを点灯/消灯するようにして
いるので、ユーザにはっきりと知らせることが可能とな
る。
【0089】その他の構成および作用効果は、第1の実
施の形態におけると同様なので説明を省略する。
【0090】第4の実施の形態 図18には、本願発明の第4の実施の形態にかかる電気
貯湯容器における沸騰直後のキャビテーション防止制御
のフローチャートが示されている。
【0091】この場合、内容器3内のお湯の沸き上がり
直後から所定時間ts4(例えば、5秒)だけ電動ポン
プ6をお湯の吐出ができない程度の出力(例えば、2V
の印加電圧)で駆動させるようにしている。
【0092】即ち、ステップS1において沸騰が開始し
ていると判定されると、ステップS2において電気ヒー
タ4による湯沸かし動作が実行される。
【0093】そして、ステップS3において沸騰が検知
されたと判定されると、ステップS4において電動ポン
プ6に2Vの電圧が印加される。この2Vの電圧印加に
よっては、電動ポンプ6はお湯の吐出ができない程度の
出力で駆動されることとなっている。
【0094】ついで、ステップS5においてマイコン4
9に内蔵されているタイマー(時限=ts4)がスター
トされ、ステップS6において設定時間ts4(例え
ば、5秒)が経過したと判定されると、ステップS7に
おいて電動ポンプ6の駆動が停止される。
【0095】上記したように、本実施の形態において
は、沸き上がり直後において電動ポンプ6内に泡が入っ
てキャビテーションと同じ状態となることがあっても、
沸き上がり直後から所定時間ts4(例えば、5秒)だ
け電動ポンプ6をお湯の吐出ができない程度の出力で駆
動させるようにしているので、該駆動によって泡を電動
ポンプ6内から排出させることができる。従って、沸騰
に起因して電動ポンプ6内に入る泡の除去が可能とな
り、キャビテーションの発生を未然に防止することがで
きる。
【0096】その他の構成および作用効果は、第1の実
施の形態におけると同様なので説明を省略する。
【0097】ところで、上記各実施の形態においては、
流量測定手段として、光センサー式の流量センサーを採
用しているが、プロペラ式、電動ポンプ連動式、磁気セ
ンサー式等のものを採用することもできる。
【0098】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、湯沸かし用の
内容器と、該内容器を加熱する加熱手段と、前記内容器
内の湯を給湯通路を介して給湯する電動ポンプとを備え
てなる電気貯湯容器において、給湯初期における所定時
間の間あるいは所定回数だけ前記電動ポンプの断続運転
を行うように構成して、電動ポンプへのキャビテーショ
ン発生が起き易い給湯初期に電動ポンプの駆動停止が繰
り返されるようにしたので、電動ポンプ内に泡が混入す
るキャビテーションが発生したとしても、この泡がポン
プ外へ排出され易くなり、キャビテーションの発生が効
果的に抑制されるという効果がある。
【0099】請求項2の発明におけるように、請求項1
記載の電気貯湯容器において、前記電動ポンプの断続運
転期間を、給湯開始時点から前記給湯通路の吐出口から
お湯が吐出され始めるまでの間とした場合、電動ポンプ
の断続運転によるお湯の不安定吐出が回避できることと
なり、給湯中においては安定した吐出が得られる。
【0100】請求項3の発明におけるように、請求項1
記載の電気貯湯容器において、前記給湯通路に、給湯流
量を測定する流量測定手段を設けるとともに、前記電動
ポンプの断続運転期間を、給湯開始後において前記流量
測定手段からの最初の信号出力があった時点からの経過
時間とした場合、内容器内の湯量によって給湯開始時点
から吐出開始時点までの時間が変わってくるが、流量測
定手段からの最初の信号出力があった時点から吐出開始
までの時間は湯量に関係なく同じであるところから、湯
量の多少にかかわらず、電動ポンプの断続運転期間を設
定することができることとなり、適正な断続運転期間の
設定ができる。
【0101】請求項4の発明におけるように、請求項
1、2および3のいずれか一項記載の電気貯湯容器にお
いて、前記電動ポンプへの給湯初期における印加電圧
を、定常給湯時より低く設定した場合、電動ポンプの単
位時間当たりの吐出量が抑えられることとなるところか
ら、お湯が給湯通路から外部へ吐出されるまでの時間を
長くできることとなり、電動ポンプの断続運転によるキ
ャビテーション防止をより確実に行うことができる。
【0102】請求項5の発明によれば、湯沸かし用の内
容器と、該内容器を加熱する加熱手段と、前記内容器内
の湯を給湯通路を介して給湯する電動ポンプとを備え、
前記給湯通路には、給湯流量を測定する流量測定手段を
設けてなる電気貯湯容器において、給湯中における前記
流量測定手段により検知される検知流量が予め設定され
た設定流量以下となっている場合には、前記電動ポンプ
の運転制御を、キャビテーション防止用運転制御に切り
換えるように構成して、給湯中における流量測定手段の
検知流量が設定流量以下に低下したことにより、キャビ
テーション発生を検知し、このときには、電動ポンプの
運転制御がキャビテーション防止用運転制御に切り換え
られるようにしたので、電動ポンプにおけるキャビテー
ション発生を確実に解消することができるという効果が
ある。
【0103】請求項6の発明におけるように、請求項5
記載の電気貯湯容器において、前記キャビテーション防
止用運転制御を、前記電動ポンプを所定時間だけあるい
は所定回数だけ断続運転する制御とした場合、電動ポン
プを断続運転するだけで電動ポンプ内の泡の排出が可能
となり、簡単な運転制御変更のみでキャビテーションを
効果的に解消することができる。
【0104】請求項7の発明によれば、湯沸かし用の内
容器と、該内容器を加熱する加熱手段と、前記内容器内
の湯を給湯通路を介して給湯する電動ポンプと、予め設
定された設定給湯量だけ給湯を行うように前記電動ポン
プの駆動制御を行う定量給湯制御手段とを備えた電気貯
湯容器において、前記内容器内のお湯の沸き上がり直後
においては所定の給湯不可時間を設けるとともに、該給
湯不可時間を、通常給湯時と定量給湯時とで同じになる
ように設定しているので、電動ポンプ内への泡の混入が
起こり易い(即ち、キャビテーションが発生し易い)お
湯の沸き上がり直後におけるキャビテーションの発生が
抑制されるという効果があるとともに、給湯不可時間
が、通常給湯時と定量給湯時とで同じにしたことによ
り、給湯不可時間の存在を故障と勘違いすることがなく
なるという効果もある。
【0105】請求項8の発明によれば、湯沸かし用の内
容器と、該内容器を加熱する加熱手段と、前記内容器内
の湯を給湯通路を介して給湯する電動ポンプと、予め設
定された設定給湯量だけ給湯を行うように前記電動ポン
プの駆動制御を行う定量給湯制御手段とを備えた電気貯
湯容器において、前記内容器内のお湯の沸き上がり直後
においては所定の給湯不可時間を設けるとともに、該給
湯不可時間を、通常給湯時より定量給湯時の方が長くな
るように設定しているので、電動ポンプ内への泡の混入
が起こり易い(即ち、キャビテーションが発生し易い)
お湯の沸き上がり直後におけるキャビテーションの発生
が抑制されるという効果があるとともに、お湯の沸き上
がり直後においては定量給湯における誤差が大きくなる
ところから、定量給湯時の給湯不可時間を通常給湯時の
場合より長くすることにより、上記誤差の影響を可及的
に排除することができるという効果もある。
【0106】請求項9の発明によれば、湯沸かし用の内
容器と、該内容器を加熱する加熱手段と、前記内容器内
の湯を給湯通路を介して給湯する電動ポンプとを備えて
なる電気貯湯容器において、前記内容器内のお湯の沸き
上がり直後から所定時間だけ前記電動ポンプをお湯の吐
出ができない程度の出力で駆動させるようにしているの
で、沸き上がり直後においては電動ポンプ内に泡が入っ
てキャビテーションと同じ状態となることがあっても、
沸き上がり直後から所定時間だけ電動ポンプをお湯の吐
出ができない程度の出力で駆動させて、泡を電動ポンプ
内から排出させることができることとなり、沸騰に起因
して電動ポンプ内に入る泡の除去が可能となって、キャ
ビテーションの発生を未然に防止することができるとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気貯湯
容器の縦断面図である。
【図2】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気貯湯
容器における操作パネル部の平面図である。
【図3】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気貯湯
容器における流量センサーの拡大縦断側面図である。
【図4】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気貯湯
容器における流量センサーの拡大横断平面図である。
【図5】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気貯湯
容器における流量センサーの構成部品である回転体を示
し、(イ)は側面図、(ロ)は平面図である。
【図6】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気貯湯
容器における制御系のブロック図である。
【図7】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気貯湯
容器における給湯初期のキャビテーション防止制御の内
容を示すフローチャートである。
【図8】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気貯湯
容器における給湯中のキャビテーション防止制御の内容
を示すフローチャートである。
【図9】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気貯湯
容器における流量センサーにより単位時間当たりの信号
数と電動ポンプの印加電圧との関係を示す図表である。
【図10】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気貯
湯容器における沸騰直後のキャビテーション防止制御の
内容を示すフローチャートである。
【図11】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気貯
湯容器における沸騰前後における異常吐出防止制御の内
容を示すフローチャートである。
【図12】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気貯
湯容器における沸騰前後における異常吐出防止制御の他
の例の内容を示すフローチャートである。
【図13】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気貯
湯容器における異常吐出防止制御の内容を示すフローチ
ャートである。
【図14】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気貯
湯容器における給水報知制御の内容を示すフローチャー
トである。
【図15】本願発明の第2の実施の形態にかかる電気貯
湯容器における沸騰直後のキャビテーション防止制御の
内容を示すフローチャートである。
【図16】本願発明の第3の実施の形態にかかる電気貯
湯容器における操作パネル部の平面図である。
【図17】本願発明の第3の実施の形態にかかる電気貯
湯容器における沸騰直後のキャビテーション防止制御の
内容を示すフローチャートである。
【図18】本願発明の第4の実施の形態にかかる電気貯
湯容器における沸騰直後のキャビテーション防止制御の
内容を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1は容器本体、2は蓋体、3は内容器、4は加熱手段
(電気ヒータ)、5は給湯通路、6は電動ポンプ、25
は流量測定手段(流量センサー)、38は給湯スイッ
チ、48は液晶表示装置、49はマイコン。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 湯沸かし用の内容器と、該内容器を加熱
    する加熱手段と、前記内容器内の湯を給湯通路を介して
    給湯する電動ポンプとを備えてなる電気貯湯容器であっ
    て、給湯初期における所定時間の間あるいは所定回数だ
    け前記電動ポンプの断続運転を行うように構成したこと
    を特徴とする電気貯湯容器。
  2. 【請求項2】 前記電動ポンプの断続運転期間を、給湯
    開始時点から前記給湯通路の吐出口からお湯が吐出され
    始めるまでの間としたことを特徴とする前記請求項1記
    載の電気貯湯容器。
  3. 【請求項3】 前記給湯通路には、給湯流量を測定する
    流量測定手段を設けるとともに、前記電動ポンプの断続
    運転期間を、給湯開始後において前記流量測定手段から
    の最初の信号出力があった時点からの経過時間としたこ
    とを特徴とする前記請求項1記載の電気貯湯容器。
  4. 【請求項4】 前記電動ポンプへの給湯初期における印
    加電圧を、定常給湯時より低く設定したことを特徴とす
    る前記請求項1、2および3のいずれか一項記載の電気
    貯湯容器。
  5. 【請求項5】 湯沸かし用の内容器と、該内容器を加熱
    する加熱手段と、前記内容器内の湯を給湯通路を介して
    給湯する電動ポンプとを備え、前記給湯通路には、給湯
    流量を測定する流量測定手段を設けてなる電気貯湯容器
    であって、給湯中における前記流量測定手段により検知
    される検知流量が予め設定された設定流量以下となって
    いる場合には、前記電動ポンプの運転制御を、キャビテ
    ーション防止用運転制御に切り換えるように構成したこ
    とを特徴とする電気貯湯容器。
  6. 【請求項6】 前記キャビテーション防止用運転制御
    を、前記電動ポンプを所定時間だけあるいは所定回数だ
    け断続運転する制御としたことを特徴とする前記請求項
    5記載の電気貯湯容器。
  7. 【請求項7】 湯沸かし用の内容器と、該内容器を加熱
    する加熱手段と、前記内容器内の湯を給湯通路を介して
    給湯する電動ポンプと、予め設定された設定給湯量だけ
    給湯を行うように前記電動ポンプの駆動制御を行う定量
    給湯制御手段とを備えた電気貯湯容器であって、前記内
    容器内のお湯の沸き上がり直後においては所定の給湯不
    可時間を設けるとともに、該給湯不可時間を、通常給湯
    時と定量給湯時とで同じになるように設定したことを特
    徴とする電気貯湯容器。
  8. 【請求項8】 湯沸かし用の内容器と、該内容器を加熱
    する加熱手段と、前記内容器内の湯を給湯通路を介して
    給湯する電動ポンプと、予め設定された設定給湯量だけ
    給湯を行うように前記電動ポンプの駆動制御を行う定量
    給湯制御手段とを備えた電気貯湯容器であって、前記内
    容器内のお湯の沸き上がり直後においては所定の給湯不
    可時間を設けるとともに、該給湯不可時間を、通常給湯
    時より定量給湯時の方が長くなるように設定したことを
    特徴とする電気貯湯容器。
  9. 【請求項9】 湯沸かし用の内容器と、該内容器を加熱
    する加熱手段と、前記内容器内の湯を給湯通路を介して
    給湯する電動ポンプとを備えてなる電気貯湯容器であっ
    て、前記内容器内のお湯の沸き上がり直後から所定時間
    だけ前記電動ポンプをお湯の吐出ができない程度の出力
    で駆動させるようにしたことを特徴とする電気貯湯容
    器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007296028A (ja) * 2006-04-28 2007-11-15 Tiger Vacuum Bottle Co Ltd 電気ポット
JP2012006625A (ja) * 2010-06-24 2012-01-12 Hoshizaki Electric Co Ltd 飲料供給装置
JP2023509567A (ja) * 2019-11-12 2023-03-09 ベステル エレクトロニク サナイー ベ ティカレト エー.エス. 液体加熱装置および液体加熱方法

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