JP2002311313A - テープ状光ケーブル - Google Patents

テープ状光ケーブル

Info

Publication number
JP2002311313A
JP2002311313A JP2001115770A JP2001115770A JP2002311313A JP 2002311313 A JP2002311313 A JP 2002311313A JP 2001115770 A JP2001115770 A JP 2001115770A JP 2001115770 A JP2001115770 A JP 2001115770A JP 2002311313 A JP2002311313 A JP 2002311313A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tape
optical cable
unit
core
core units
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001115770A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihisa Sato
登志久 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority to JP2001115770A priority Critical patent/JP2002311313A/ja
Publication of JP2002311313A publication Critical patent/JP2002311313A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 テープ状光ケーブルを所望の寸法形状にする
ことが困難であったり、その取り扱い中に心線ユニット
が分離してしまう可能性があった。 【解決手段】 横並び状態で相互に平行に配列する複数
の心線ユニット11a,11bと、これら心線ユニット
11a,11bを一括して覆うユニット一括被覆部12
とを具え、厚みがほぼ一定であるテープ状光ケーブル1
0であって、心線ユニット11a,11bが、横並び状
態で相互に平行に配列する複数本の光ファイバ13と、
これら光ファイバ13を一括して覆うファイバ一括被覆
部14a,14bとを有し、個々の光ファイバ13が、
光の伝送に与かるコア部13iおよびこのコア部13i
を囲むクラッド部13oからなる光ファイバ素線13s
と、この光ファイバ素線13sを覆う保護被覆部13p
とをそれぞれ含み、隣り合う心線ユニット11a,11
bの厚みが相互に異なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、横並び状態で相互
に平行に配列する複数の心線ユニットを有し、これら心
線ユニット毎に分離し得るテープ状光ケーブルに関す
る。
【0002】
【従来の技術】光通信網などで用いられるテープ状光ケ
ーブルは、横並び状態で相互に平行に配列する複数の心
線ユニットと、これら心線ユニットを相互に結合する結
合樹脂部とを具えており、個々の心線ユニットは、横並
び状態で相互に平行に配列する複数本の光ファイバと、
これら光ファイバを一括して覆うファイバ一括被覆部と
でそれぞれ構成されている。このようなテープ状光ケー
ブルの布設や配線作業に伴い、その末端部における心線
ユニットの延在方向に沿って結合樹脂部を引き裂いた
り、あるいはこの結合樹脂部を引き剥がすことにより、
個々の心線ユニットをばらばらに分離する端末処理を行
う場合がある。このため、テープ状光ケーブルの端末処
理を容易にするための種々の工夫が例えば特開平11−
326720号公報や特開2000−111771号公
報などで提案されている。
【0003】特開平11−326720号公報に開示さ
れたテープ状光ケーブルは、2つの心線ユニットを一括
して覆う結合樹脂部としてのユニット一括被覆部の厚み
をテープ状光ケーブルの一端面側とその反対側の他端面
側とで異ならせ、心線ユニットの延在方向に沿って一方
の心線ユニットを他方の心線ユニットに対して繰り返し
曲げを与えることにより、硬化収縮歪みが相対的に大き
な端面側、すなわち厚みが薄い方のユニット一括被覆部
の裂断を促進させ、2つの心線ユニットを分離できるよ
うにしたものである。
【0004】特開2000−111771号公報に開示
されたテープ状光ケーブルは、いわゆるエッジボンディ
ング型と呼称されるものであり、隣り合う2つの心線ユ
ニットの間に接合用樹脂を介在させ、この接合用樹脂を
介して2つの心線ユニットが露出状態で相互に平行に配
列している。従って、2つの心線ユニットを掴んで接合
用樹脂を心線ユニットの延在方向に沿って引き裂くこと
により、個々の心線ユニットをばらばらに分離すること
ができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】特開平11−3267
20号公報に開示された従来のテープ状光ケーブルは、
は、ユニット一括被覆部の中心に対して2つの心線ユニ
ットをオフセット状態で埋設する必要があるため、その
製造時にテープ状光ケーブルの一端面側とその反対側の
他端面側とでユニット一括被覆部の厚みを任意に調整す
ることが困難であり、所望の寸法形状を持ったテープ状
光ケーブルを容易に得ることができない。
【0006】特開2000−111771号公報などに
開示されたエッジボンディング型のテープ状光ケーブル
は、個々の心線ユニットが露出状態となっているため、
接合用樹脂を引き裂いてこれらをばらばらに分離する端
末処理を比較的容易に行うことができるものの、その容
易性が逆に災いし、テープ状光ケーブルの取り扱い中に
接合用樹脂が剥離したり、予期しない外力を受けて個々
の心線ユニットが分離してしまう可能性があった。
【0007】
【発明の目的】本発明の目的は、エッジボンディング型
のテープ状光ケーブルと同程度の分離性を有するテープ
状光ケーブルを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によるテープ状光
ケーブルは、横並び状態で相互に平行に配列する複数の
心線ユニットと、これら心線ユニットを一括して覆うユ
ニット一括被覆部とを具え、厚みがほぼ一定であるテー
プ状光ケーブルであって、前記心線ユニットが、横並び
状態で相互に平行に配列する複数本の光ファイバと、こ
れら光ファイバを一括して覆うファイバ一括被覆部とを
有し、個々の前記光ファイバが、光の伝送に与かるコア
部およびこのコア部を囲むクラッド部からなる光ファイ
バ素線と、この光ファイバ素線を覆う保護被覆部とをそ
れぞれ含み、隣り合う前記心線ユニットの厚みが相互に
異なることを特徴とするものである。
【0009】本発明によると、隣り合う前記心線ユニッ
トの厚みが相互に異なっているため、個々の心線ユニッ
トを覆うユニット一括被覆部の肉厚が隣り合う心線ユニ
ット間で相違した状態となっている。個々の心線ユニッ
トをばらばらに分離すべく、これらの境界部分に沿って
テープ状光ケーブルのユニット一括被覆部に剪断力を加
えると、これによる応力集中が隣り合う心線ユニット間
で発生する結果、隣り合う心線ユニットがこれらの境界
部分から相互に分離されてばらばらとなる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明によるテープ状光ケーブル
において、相互に隣り合う一方の心線ユニットの厚みが
光ファイバの外径とほぼ同じであってよく、この場合、
他方の心線ユニットの厚みを一方の心線ユニットの厚み
よりも厚くする必要がある。
【0011】隣り合う心線ユニットは、それぞれのファ
イバ一括被覆部を介して相互に当接しているものであっ
てよい。
【0012】個々の光ファイバは、保護被覆部を覆う着
色被覆部をそれぞれさらに含み、これら着色被覆部の色
が相互に異なるものであってよい。
【0013】心線ユニットを2つ具えたものであってよ
い。
【0014】ユニット一括被覆部およびファイバ一括被
覆部をそれぞれ紫外線硬化型樹脂にて形成することが可
能である。
【0015】
【実施例】本発明によるテープ状光ケーブルの一実施例
について、図1〜図4を参照しながら詳細に説明する
が、本発明はこのような実施例に限らず、この特許請求
の範囲に記載された本発明の概念に包含されるあらゆる
変更や修正が可能であり、従って本発明の精神に帰属す
る他の技術にも当然応用することができる。
【0016】本実施例によるテープ状光ケーブルの断面
構造を図1に示す。すなわち、本実施例によるテープ状
光ケーブル10は、横並び状態で相互に平行に配列する
2つの心線ユニット11a,11bと、これら心線ユニ
ット11a,11b(以下、これらを一括して11と略
記する場合がある)を一括して覆うユニット一括被覆部
12とを具えており、ユニット一括被覆部12は紫外線
硬化型樹脂などで形成される。このユニット一括被覆部
12の厚みはほぼ一定、つまり心線ユニット11の配列
方向に沿って延在するユニット一括被覆部12の一端面
12Fとその反対側の他端面12Rとの間隔が、心線ユ
ニット11の配列方向に沿ってほぼ一定となっており、
本実施例では340μmに設定してある。
【0017】このテープ状光ケーブル10の心線ユニッ
ト11が正常に分離された状態の断面構造を図2に示
す。すなわち、本実施例によるテープ状光ケーブル10
は、隣り合う心線ユニット11を境にしてユニット一括
被覆部12がテープ状光ケーブル10の長手方向に沿っ
て破断されることが必要である。
【0018】特開2000−266973号公報に開示
されているように、JISK7128にて規定されたト
ラウザー引裂法によるユニット一括被覆部12の引裂強
さが9800N/m(0.10kgf/mm)よりも大きい場
合、ユニット一括被覆部12に最初の裂け目を入れる口
出し作業により生じた亀裂をテープ状光ケーブル10の
長手方向に進行させることが困難となり、逆に980N
/m(0.01kgf/mm)よりも小さい場合には、テープ状
光ケーブル10の取り扱い中に予期せぬ亀裂がユニット
一括被覆部12に発生するおそれがあるので、トラウザ
ー引裂法でのユニット一括被覆部12の引裂強さは、9
80〜9800N/mの範囲にあることが好ましい。ま
た、JISK7128にて規定された直角形引裂法によ
るユニット一括被覆部12の引裂強さが294kN/m
(3.0kgf/mm)よりも大きい場合、上述した口出し作
業が困難となり、逆に9.8kN/m(0.1kgf/mm)よりも
小さい場合には、テープ状光ケーブル10の取り扱い中
に予期せぬ亀裂がユニット一括被覆部12に発生するお
それが生ずるので、直角形引裂法でのユニット一括被覆
部12の引裂強さは、9.8〜294kN/mの範囲にある
ことが好ましい。
【0019】個々の心線ユニット11は、横並び状態で
相互に平行に配列する複数本(図示例では4本)の光フ
ァイバ13と、これら光ファイバ13を一括して覆うほ
ぼ矩形断面の輪郭形状を有するファイバ一括被覆部14
a,14bとを有し、これらファイバ一括被覆部14
a,14b(以下、これらを一括して14と略記する場
合がある)も紫外線硬化型樹脂にて形成されている。ま
た、個々の光ファイバ13は、光の伝送に与かるコア部
13iおよびこのコア部13iを囲むクラッド部13o
からなる光ファイバ素線13sと、この光ファイバ素線
13sを覆う保護被覆部13pと、この保護被覆部13
pをさらに覆う着色被覆部13cとをそれぞれ有し、保
護被覆部13pおよび着色被覆部13cも紫外線硬化型
樹脂にてそれぞれ形成することができる。本実施例にお
ける着色被覆部13cは、心線ユニット11における個
々の光ファイバ13を識別または特定するためのもので
あるので、そのような必要がない場合には、着色被覆部
13cを形成せずともよい。これら心線ユニット11
は、それぞれのファイバ一括被覆部14を介して面接触
状態となっているが、これらの当接部分を半円弧状断面
の輪郭形状に設定して線接触状態にすることも可能であ
る。さらに、相互に隣り合う2つの心線ユニット11の
間にユニット一括被覆部12を介在させるようにしても
よい。
【0020】特開2000−231042号公報に開示
されているように、ユニット一括被覆部12の降伏点応
力が9.8MPa(1.0kg/mm2)よりも大きい場合、ファ
イバ一括被覆部14が損傷を受けて心線ユニット11を
構成する個々の光ファイバ13がそれぞれの心線ユニッ
ト11から分離してしまうおそれが生じ、逆に2.9MPa
(0.30kg/mm2)よりも小さい場合には、テープ状光
ケーブル10の取り扱い中にこれが塑性変形を生じて曲
がり癖が付き、布設作業や配線作業時における作業性が
損なわれるので、ユニット一括被覆部12の降伏点応力
は2.9〜9.8MPaの範囲にあることが好ましい。ま
た、ユニット一括被覆部12のヤング率が490MPa
(50kg/mm2)を越えると、テープ状光ケーブル10の
光伝送損失が増大する上にその変動やビットエラーも生
じ、逆に98MPa(10kg/mm2)よりも小さい場合に
は、ユニット一括被覆部12自体に粘着性が発生し、テ
ープ状光ケーブル10を巻き込んだ格納状態からこれを
引き出す際に、相互に重なり合ったユニット一括被覆部
12がくっついてしまい、ユニット一括被覆部12とフ
ァイバ一括被覆部14との間で界面剥離が生ずるおそれ
があるため、ユニット一括被覆部12のヤング率は98
〜490MPaの範囲にあることが好ましい。
【0021】ユニット一括被覆部12と心線ユニット1
1のファイバ一括被覆部14との密着力に関しては、特
開平10−197767号公報に開示されているよう
に、この密着力が98N/m(100g/cm)よりも大きい
場合、心線ユニット11の分割時にファイバ一括被覆部
14も引き裂かれてしまう場合があり、逆に0.98N/
m(1g/cm)よりも小さい場合には、高温多湿雰囲気や
温水浸漬状態において、ユニット一括被覆部12とファ
イバ一括被覆部14との界面に部分的な剥離が生じ、こ
こに水滴が溜まってテープ状光ケーブル10の光伝送損
失の増大を招来するため、ユニット一括被覆部12とフ
ァイバ一括被覆部14との密着力は、0.98〜98N/
mの範囲にあることが好ましい。
【0022】本実施例における一方の心線ユニット11
aの厚みは260μmであって、光ファイバ13の着色
被覆部13cの外径とほぼ同じに設定しているが、この
着色被覆部13cが完全に埋まるように、この一方の心
線ユニット11aの厚みを光ファイバ13の外径よりも
多少厚く設定してもよい。他方の心線ユニット11bの
厚みは、一方の心線ユニット11aの厚みよりも充分厚
くする必要があり、本実施例では330μmに設定し
た。従って、本実施例において一方の心線ユニット11
aを覆うユニット一括被覆部12の部分の肉厚は40μ
mであり、他方の心線ユニット11bを覆うユニット一
括被覆部12の部分の肉厚は5μmである。このよう
に、2つの心線ユニット11の厚みを異ならせることに
より、厚い方の心線ユニット11bを覆うユニット一括
被覆部12の厚みが非常に薄くなるため、この部分の硬
化が促進されて相対的に脆くなり、曲げ力や剪断力など
の負荷によって亀裂が発生しやすくなる。しかも、心線
ユニット11がユニット一括被覆部12によって覆われ
ているため、このテープ状光ケーブル10の取り扱い中
に多少の外力が加わっても、2つの心線ユニット11が
予期せず分離してしまうような不具合を抑制することが
できる。
【0023】このような厚みの異なる複数の心線ユニッ
ト11を有するテープ状光ケーブル10は、ファイバ一
括被覆部を14を形成するための成形ダイスの出口孔の
寸法形状を調整することにより、例えば特開平2000
−231042号公報に開示された周知の方法を利用し
て製造することができる。
【0024】なお、何れの心線ユニット11において
も、ファイバ一括被覆部14を通して光ファイバ13の
着色被覆部13cが視認できるように、ファイバ一括被
覆部14を透明または半透明にすることが好ましい。
【0025】上述したテープ状光ケーブル10における
心線ユニット11の厚みをそれぞれ変更し、個々の分離
性について検証を行う場合、図3に示す如き分離工具1
を使用し、テープ状光ケーブル10の端末部の1mの長
さに亙って2つの心線ユニット11を分離させ、2つの
心線ユニット11が図2に示すように正常に分離された
場合以外、例えば図4に示すように一方の心線ユニット
11aの途中で分離が起きたか否かを判定することが有
効である。この場合、心線ユニット11aの厚みが薄
く、かつ心線ユニット11bの厚みが厚いほど、正常な
心線ユニット11の分離をより確実に行うことができよ
う。
【0026】なお、分離工具1は、相互に対向する剪断
刃2,3をそれぞれ有する一対のカッタ4,5と、これ
らカッタ4,5を摺動自在に保持するカッタホルダ6と
を有し、カッタ4,5の間に形成された隙間にテープ状
光ケーブル10を差し込み、これらこれらカッタ4,5
をテープ状光ケーブル10側に押し込むことにより、正
常な分離が行われた場合にはテープ状光ケーブル10が
剪断刃2,3によってその中央部から剪断されることと
なる。
【0027】ところで、このようなテープ状光ケーブル
10の製造時やその取り扱い中にテープ状光ケーブル1
0がねじられ、心線ユニット11が分離してしまうおそ
れがあることから、このようなねじれに対するテープ状
光ケーブル10の耐性を把握しておくことは重要であ
る。特開平4−166808号公報にはこのような目的
で用いられる捻回試験装置が開示されており、この捻回
試験装置を用いて上述したテープ状光ケーブル10の捻
回特性について検査することも可能である。具体的には
500mmの長さのテープ状光ケーブル10を用意し、こ
れに500g重の張力を印加した状態で200,50,
30mmピッチの捻回を与え、ユニット一括被覆部12の
破断によって心線ユニット11が分離するか否かを判定
する。捻回ピッチを30mmにした状態において心線ユニ
ット11が分離しなければ、ねじれに対する耐性が充分
であると言える。
【0028】上述した実施例では、2つの心線ユニット
11を持ったテープ状光ケーブル10について説明した
が、3つ以上の心線ユニットを横並びにしたテープ状光
ケーブルに応用することも可能である。同様に、個々の
心線ユニット11がそれぞれ2本以上の光ファイバ13
を有していればよく、これら心線ユニット11が相互に
異なる数の光ファイバを有するものであっても何ら問題
はない。
【0029】
【発明の効果】本発明のテープ状光ケーブルによると、
隣り合う心線ユニットの厚みが相互に異なっているの
で、これら心線ユニットを覆うユニット一括被覆部の肉
厚が隣り合う心線ユニット間で相違する結果、これらの
境界部分に沿ってテープ状光ケーブルのユニット一括被
覆部に剪断力を加えると、応力集中がこれらの境界部分
に作用してここから確実に分離することができる。しか
も、複数の心線ユニットがユニット一括被覆部によって
被覆されているため、テープ状光ケーブルの取り扱い中
に誤って心線ユニットが分離してしまうような事故を未
然に防止することができる。
【0030】相互に隣り合う一方の心線ユニットの厚み
を光ファイバの外径とほぼ同じにした場合、他方の心線
ユニットの厚みとの差を大きくすることができるため、
これらの境界部分に沿ってテープ状光ケーブルのユニッ
ト一括被覆部に剪断力を加えると、より大きな応力集中
がこれらの境界部分に作用する結果、隣り合う心線ユニ
ットをこれらの境界部分からより確実に分離することが
できる。
【0031】隣り合う心線ユニットをそれぞれのファイ
バ一括被覆部を介して相互に当接させた場合には、これ
らの間にユニット一括被覆部が介在していないので、こ
れらの境界部分に沿ってテープ状光ケーブルのユニット
一括被覆部に剪断力を加えることにより、隣り合う心線
ユニットをこれらの境界部分から容易に分離することが
できる。
【0032】個々の光ファイバが保護被覆部を覆う着色
被覆部をさらに含み、これら着色被覆部の色が相互に異
なっている場合には、分離された心線ユニットを構成す
る個々の光ファイバを着色被覆部の色に基づいて容易に
識別することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるテープ状光ケーブルの一実施例の
断面図である。
【図2】図1に示したテープ状光ケーブルを分離した状
態の断面図である。
【図3】図1に示したテープ状光ケーブルの分割治具の
一例をテープ状光ケーブルと共に表す断面図である。
【図4】テープ状光ケーブルの分離が正常に行われなか
った場合の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
10 テープ状光ケーブル 11a,11b 心線ユニット 12 ユニット一括被覆部 12F ユニット一括被覆部の一端面 12R ユニット一括被覆部の他端面 13 光ファイバ 13i コア部 13o クラッド部 13s 光ファイバ素線 13p 保護被覆部 13c 着色被覆部 14a,14b ファイバ一括被覆部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年5月7日(2001.5.7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】特開2000−266973号公報に開示
されているように、JISK7128にて規定されたト
ラウザー引裂法によるユニット一括被覆部12の引裂強
さが980N/m(0.10kgf/mm)よりも大きい場合、
ユニット一括被覆部12に最初の裂け目を入れる口出し
作業により生じた亀裂をテープ状光ケーブル10の長手
方向に進行させることが困難となり、逆に98N/m
(0.01kgf/mm)よりも小さい場合には、テープ状光
ケーブル10の取り扱い中に予期せぬ亀裂がユニット一
括被覆部12に発生するおそれがあるので、トラウザー
引裂法でのユニット一括被覆部12の引裂強さは、9
980N/mの範囲にあることが好ましい。また、JI
SK7128にて規定された直角形引裂法によるユニッ
ト一括被覆部12の引裂強さが294kN/m(3.0kgf
/mm)よりも大きい場合、上述した口出し作業が困難と
なり、逆に0.98kN/m(0.1kgf/mm)よりも小さい
場合には、テープ状光ケーブル10の取り扱い中に予期
せぬ亀裂がユニット一括被覆部12に発生するおそれが
生ずるので、直角形引裂法でのユニット一括被覆部12
の引裂強さは、0.98〜294kN/mの範囲にあるこ
とが好ましい。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 横並び状態で相互に平行に配列する複数
    の心線ユニットと、これら心線ユニットを一括して覆う
    ユニット一括被覆部とを具え、厚みがほぼ一定であるテ
    ープ状光ケーブルであって、 前記心線ユニットが、横並び状態で相互に平行に配列す
    る複数本の光ファイバと、これら光ファイバを一括して
    覆うファイバ一括被覆部とを有し、 個々の前記光ファイバが、光の伝送に与かるコア部およ
    びこのコア部を囲むクラッド部からなる光ファイバ素線
    と、この光ファイバ素線を覆う保護被覆部とをそれぞれ
    含み、 隣り合う前記心線ユニットの厚みが相互に異なることを
    特徴とするテープ状光ケーブル。
  2. 【請求項2】 相互に隣り合う一方の前記心線ユニット
    の厚みが前記光ファイバの外径とほぼ同じであることを
    特徴とする請求項1に記載のテープ状光ケーブル。
  3. 【請求項3】 隣り合う前記心線ユニットは、それぞれ
    の前記ファイバ一括被覆部を介して相互に当接している
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のテー
    プ状光ケーブル。
  4. 【請求項4】 前記個々の光ファイバは、前記保護被覆
    部を覆う着色被覆部をそれぞれさらに含み、これら着色
    被覆部の色が相互に異なっていることを特徴とする請求
    項1から請求項3の何れかに記載のテープ状光ケーブ
    ル。
JP2001115770A 2001-04-13 2001-04-13 テープ状光ケーブル Pending JP2002311313A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001115770A JP2002311313A (ja) 2001-04-13 2001-04-13 テープ状光ケーブル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001115770A JP2002311313A (ja) 2001-04-13 2001-04-13 テープ状光ケーブル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002311313A true JP2002311313A (ja) 2002-10-23

Family

ID=18966615

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001115770A Pending JP2002311313A (ja) 2001-04-13 2001-04-13 テープ状光ケーブル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002311313A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022108476A (ja) * 2021-01-13 2022-07-26 古河電気工業株式会社 光ファイバテープ心線及び光ファイバケーブル

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022108476A (ja) * 2021-01-13 2022-07-26 古河電気工業株式会社 光ファイバテープ心線及び光ファイバケーブル
JP7335903B2 (ja) 2021-01-13 2023-08-30 古河電気工業株式会社 光ファイバテープ心線及び光ファイバケーブル

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4224092B2 (ja) 光ファイバケーブル及びその分岐方法
JP2009163045A (ja) 光ファイバテープ心線およびその分割方法
CA2222159A1 (en) Fiber optic ribbon cable assembly and method for its manufacture
WO2005101080A1 (ja) 光ファイバテープユニット及び光ファイバケーブル
JP2006053346A (ja) 光ファイバ素線及び光ファイバテープ心線
JP2011102915A (ja) 光ファイバの製造方法および光ファイバ
JP2002311313A (ja) テープ状光ケーブル
JPH01251005A (ja) 分割型光ファイバテープ
JP2003232973A (ja) 光ファイバテープ心線
JP3774173B2 (ja) 光ファイバケーブル
JP3067763B1 (ja) 分割型光ファイバテ―プ心線
JPH01150106A (ja) テープ状光ファイバ心線
JP2006208940A (ja) 光ファイバテープおよび光ケーブル
JPH06313827A (ja) 光ファイバテープ心線
JPH01137208A (ja) テープ状光ファイバ心線
JP2006209023A (ja) 光ファイバケーブル
JP6534953B2 (ja) 光ファイバテープ心線、光ファイバテープ心線の分離方法
JPH1123919A (ja) 光ファイバ心線およびその製造方法
JP2009217194A (ja) 光ファイバケーブル
JPH10115737A (ja) 光ファイバ単心線
JP5460347B2 (ja) 光ファイバ用補強スリーブ
JP2009217195A (ja) 光ファイバケーブル
JPH01271715A (ja) 分割型光ファイバテープ
JP2002174759A (ja) 光ファイバテープ心線
JPH11295567A (ja) 光ファイバコードおよびテープコード