JPH06313827A - 光ファイバテープ心線 - Google Patents
光ファイバテープ心線Info
- Publication number
- JPH06313827A JPH06313827A JP5103265A JP10326593A JPH06313827A JP H06313827 A JPH06313827 A JP H06313827A JP 5103265 A JP5103265 A JP 5103265A JP 10326593 A JP10326593 A JP 10326593A JP H06313827 A JPH06313827 A JP H06313827A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- optical fiber
- coating layer
- optical
- collective coating
- collective
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 薄型でも機械的強度が十分であり、かつ光フ
ァイバ素線の単心分離が可能な光ファイバテープ心線の
提供。 【構成】 二次被覆層６（最外被覆層）を有する光ファ
イバ素線２・・・を８本並列させ一括被覆層５により一体
化した光ファイバテープ心線であって、光ファイバ素線
２の二次被覆層６と一括被覆層３との間の密着力が９０
゜Ｔ−Ｐｅｅｌ強度で１０ｇ／ｃｍ以上であり、かつ一
括被覆層３の破断強度が０．２ｋｇ／ｍｍ2以上２．５
ｋｇ／ｍｍ2以下である光ファイバテープ心線１１。 【効果】 このような光ファイバテープ心線で薄型のも
のを用いて光ケーブルを製造すると、従来に比べてより
多くの光ファイバテープ心線を光ケーブル内に収納する
ことが可能で、結果として光ファイバ素線をより高密度
に収納することができる。
ァイバ素線の単心分離が可能な光ファイバテープ心線の
提供。 【構成】 二次被覆層６（最外被覆層）を有する光ファ
イバ素線２・・・を８本並列させ一括被覆層５により一体
化した光ファイバテープ心線であって、光ファイバ素線
２の二次被覆層６と一括被覆層３との間の密着力が９０
゜Ｔ−Ｐｅｅｌ強度で１０ｇ／ｃｍ以上であり、かつ一
括被覆層３の破断強度が０．２ｋｇ／ｍｍ2以上２．５
ｋｇ／ｍｍ2以下である光ファイバテープ心線１１。 【効果】 このような光ファイバテープ心線で薄型のも
のを用いて光ケーブルを製造すると、従来に比べてより
多くの光ファイバテープ心線を光ケーブル内に収納する
ことが可能で、結果として光ファイバ素線をより高密度
に収納することができる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、単心分離可能な光ファ
イバテープ心線に関する。
イバテープ心線に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来より光ファイバ素線を光ケーブル内
に高密度に収納するために、複数本の光ファイバ素線を
テープ状に一体化した光ファイバテープ心線を多数積層
し、さらにこの積層体を複数個集合させ、これらを被覆
して光ケーブルを構成する方法が行なわれている。この
ような光ケーブルにおいては、光ケーブルの多心−単心
引き落としを行うために、図５に示すような単心分離可
能な光ファイバテープ心線が用いられてきた。
に高密度に収納するために、複数本の光ファイバ素線を
テープ状に一体化した光ファイバテープ心線を多数積層
し、さらにこの積層体を複数個集合させ、これらを被覆
して光ケーブルを構成する方法が行なわれている。この
ような光ケーブルにおいては、光ケーブルの多心−単心
引き落としを行うために、図５に示すような単心分離可
能な光ファイバテープ心線が用いられてきた。
【０００３】図５中符号１は、光ファイバテープ心線で
ある。この光ファイバテープ心線１は、光ファイバ素線
２を複数本平行に並べて紫外線硬化型樹脂などからなる
一括被覆層３にて被覆してなるもので、その断面形状は
平坦となっている。上記光ファイバ素線２は、光ファイ
バ裸線４の外周表面に一次被覆層５を形成し、さらにこ
れの外周表面に着色紫外線硬化型樹脂からなる二次被覆
層６を形成してなるものである。このような光ファイバ
テープ心線１においては、光ファイバ素線２・・・を単心
分離可能とするために、光ファイバ素線２の最外被覆層
である二次被覆層６の表面に離型剤を塗布したり、一括
被覆層３中に離型剤を添加しておくことによって、図６
に示すように一括被覆層３を引き裂くことで、一括被覆
層３から光ファイバ素線２・・・をそれぞれ容易に取り出
せるようになっていた。
ある。この光ファイバテープ心線１は、光ファイバ素線
２を複数本平行に並べて紫外線硬化型樹脂などからなる
一括被覆層３にて被覆してなるもので、その断面形状は
平坦となっている。上記光ファイバ素線２は、光ファイ
バ裸線４の外周表面に一次被覆層５を形成し、さらにこ
れの外周表面に着色紫外線硬化型樹脂からなる二次被覆
層６を形成してなるものである。このような光ファイバ
テープ心線１においては、光ファイバ素線２・・・を単心
分離可能とするために、光ファイバ素線２の最外被覆層
である二次被覆層６の表面に離型剤を塗布したり、一括
被覆層３中に離型剤を添加しておくことによって、図６
に示すように一括被覆層３を引き裂くことで、一括被覆
層３から光ファイバ素線２・・・をそれぞれ容易に取り出
せるようになっていた。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、光ファ
イバ素線２を光ケーブル内により高密度に収納するため
に、光ファイバテープ心線１の厚さＴ1を光ファイバ素
線２の外径より１〜２０μｍ大きい程度の薄型とした場
合、機械的強度が小さくなり、例えば、光ファイバテー
プ心線１を複数個集合させて光ケーブルを製造する際、
光ファイバテープ心線１が捻回を受けると一括被覆層３
が破れ、一括被覆層３から光ファイバ素線２・・・が離れ
てしまうという問題があり、光ケーブルの高密度化の妨
げとなっていた。
イバ素線２を光ケーブル内により高密度に収納するため
に、光ファイバテープ心線１の厚さＴ1を光ファイバ素
線２の外径より１〜２０μｍ大きい程度の薄型とした場
合、機械的強度が小さくなり、例えば、光ファイバテー
プ心線１を複数個集合させて光ケーブルを製造する際、
光ファイバテープ心線１が捻回を受けると一括被覆層３
が破れ、一括被覆層３から光ファイバ素線２・・・が離れ
てしまうという問題があり、光ケーブルの高密度化の妨
げとなっていた。
【０００５】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、薄型でも機械的強度が十分であり、かつ光ファイバ
素線の単心分離が可能な光ファイバテープ心線を提供す
ることにある。
で、薄型でも機械的強度が十分であり、かつ光ファイバ
素線の単心分離が可能な光ファイバテープ心線を提供す
ることにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明の光ファイバテー
プ心線は、最外被覆層を有する光ファイバ素線を複数本
並列させ一括被覆層により一体化した光ファイバテープ
心線であって、前記光ファイバ素線の最外被覆層と一括
被覆層との間の密着力が９０゜Ｔ−Ｐｅｅｌ強度で１０
ｇ／ｃｍ以上であり、かつ前記一括被覆層の破断強度が
０．２ｋｇ／ｍｍ2以上２．５ｋｇ／ｍｍ2以下であるこ
とを特徴とする。
プ心線は、最外被覆層を有する光ファイバ素線を複数本
並列させ一括被覆層により一体化した光ファイバテープ
心線であって、前記光ファイバ素線の最外被覆層と一括
被覆層との間の密着力が９０゜Ｔ−Ｐｅｅｌ強度で１０
ｇ／ｃｍ以上であり、かつ前記一括被覆層の破断強度が
０．２ｋｇ／ｍｍ2以上２．５ｋｇ／ｍｍ2以下であるこ
とを特徴とする。
【０００７】
【作用】本発明の光ファイバテープ心線にあっては、光
ファイバ素線の最外被覆層と一括被覆層との間の密着力
が９０゜Ｔ−Ｐｅｅｌ強度で１０ｇ／ｃｍ以上であるこ
とにより、光ファイバ素線と一括被覆層とが強固に接着
したものとなり、例えば光ファイバテープ心線を複数個
集合させて光ケーブルを製造する際、光ファイバテープ
が捻回を受けても一括被覆層が破れることがなく、光フ
ァイバ素線が一括被覆層から離れてしまうことが防止さ
れる。また、光ファイバテープ心線の一括被覆層の破断
強度が２．５ｋｇ／ｍｍ2以下であることにより、一括
被覆層を引き裂くことが可能となり、かつ一括被覆層の
強度が０．２ｋｇ／ｍｍ2以上であることにより、機械
的強度が十分なものとなる。
ファイバ素線の最外被覆層と一括被覆層との間の密着力
が９０゜Ｔ−Ｐｅｅｌ強度で１０ｇ／ｃｍ以上であるこ
とにより、光ファイバ素線と一括被覆層とが強固に接着
したものとなり、例えば光ファイバテープ心線を複数個
集合させて光ケーブルを製造する際、光ファイバテープ
が捻回を受けても一括被覆層が破れることがなく、光フ
ァイバ素線が一括被覆層から離れてしまうことが防止さ
れる。また、光ファイバテープ心線の一括被覆層の破断
強度が２．５ｋｇ／ｍｍ2以下であることにより、一括
被覆層を引き裂くことが可能となり、かつ一括被覆層の
強度が０．２ｋｇ／ｍｍ2以上であることにより、機械
的強度が十分なものとなる。
【０００８】本発明における９０゜Ｔ−Ｐｅｅｌ強度と
は、図１に示すようなＴ−Ｐｅｅｌ測定方法によって測
定される値である。このＴ−Ｐｅｅｌ測定を行うには、
ガラス板７上に光ファイバ素線の最外被覆層をなす材料
を塗布し、これを硬化させて厚さ約１０μｍのシート８
を形成し、これの上に一括被覆層をなす材料を塗布し、
これを硬化させて厚さ約５０μｍのシート９を形成す
る。そして、シート９に幅Ｗ1が１ｃｍで一定の長さの
短冊状の切れ目を入れた後、これの一端を剥し、一定長
さを９０゜に折り曲げて折り曲げ部９ａを作る。次い
で、この折り曲げ部９ａの先端部を引っ張って全体を剥
離させ、剥離時の引張り力を上記幅Ｗ1で割った値を９
０゜Ｔ−Ｐｅｅｌ強度とする。
は、図１に示すようなＴ−Ｐｅｅｌ測定方法によって測
定される値である。このＴ−Ｐｅｅｌ測定を行うには、
ガラス板７上に光ファイバ素線の最外被覆層をなす材料
を塗布し、これを硬化させて厚さ約１０μｍのシート８
を形成し、これの上に一括被覆層をなす材料を塗布し、
これを硬化させて厚さ約５０μｍのシート９を形成す
る。そして、シート９に幅Ｗ1が１ｃｍで一定の長さの
短冊状の切れ目を入れた後、これの一端を剥し、一定長
さを９０゜に折り曲げて折り曲げ部９ａを作る。次い
で、この折り曲げ部９ａの先端部を引っ張って全体を剥
離させ、剥離時の引張り力を上記幅Ｗ1で割った値を９
０゜Ｔ−Ｐｅｅｌ強度とする。
【０００９】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。図２は、本発明の光ファイバテープ心線の
一実施例を示すもので、図２に示した光ファイバテープ
心線１１が図５に示した光ファイバテープ心線１と異な
るところは、厚さＴ2が２８０μｍ程度と薄型とし、光
ファイバ素線２の最外被覆層である二次被覆層６と一括
被覆層３との間の密着力を９０゜Ｔ−Ｐｅｅｌ強度で１
０ｇ／ｃｍ以上とし、かつ上記一括被覆層３の破断強度
を０．２ｋｇ／ｍｍ2以上２．５ｋｇ／ｍｍ2以下とした
点である。
に説明する。図２は、本発明の光ファイバテープ心線の
一実施例を示すもので、図２に示した光ファイバテープ
心線１１が図５に示した光ファイバテープ心線１と異な
るところは、厚さＴ2が２８０μｍ程度と薄型とし、光
ファイバ素線２の最外被覆層である二次被覆層６と一括
被覆層３との間の密着力を９０゜Ｔ−Ｐｅｅｌ強度で１
０ｇ／ｃｍ以上とし、かつ上記一括被覆層３の破断強度
を０．２ｋｇ／ｍｍ2以上２．５ｋｇ／ｍｍ2以下とした
点である。
【００１０】二次被覆層６と一括被覆層３との間の密着
力を９０゜Ｔ−Ｐｅｅｌ強度で１０ｇ／ｃｍ以上とする
には、二次被覆層６をなす着色紫外線硬化型樹脂にシリ
コーン系の剥離剤および極性モノマーを添加し、これら
の添加量を調製することによって、密着力が上記範囲に
なるようにする。ここで用いられる極性モノマーとして
は、Ｎ−ビニルピロリドン、Ｎ−ビニルカプロラクタム
などが挙げられる。
力を９０゜Ｔ−Ｐｅｅｌ強度で１０ｇ／ｃｍ以上とする
には、二次被覆層６をなす着色紫外線硬化型樹脂にシリ
コーン系の剥離剤および極性モノマーを添加し、これら
の添加量を調製することによって、密着力が上記範囲に
なるようにする。ここで用いられる極性モノマーとして
は、Ｎ−ビニルピロリドン、Ｎ−ビニルカプロラクタム
などが挙げられる。
【００１１】上記一括被覆層３は、破断強度が０．２ｋ
ｇ／ｍｍ2以上２．５ｋｇ／ｍｍ2以下の紫外線硬化型樹
脂からなり、破断強度を上記範囲になるように調製する
には、例えばベースとなる樹脂のオリゴマーの主鎖中の
ソフトセグメントの比率を下げるなどによってなされ
る。
ｇ／ｍｍ2以上２．５ｋｇ／ｍｍ2以下の紫外線硬化型樹
脂からなり、破断強度を上記範囲になるように調製する
には、例えばベースとなる樹脂のオリゴマーの主鎖中の
ソフトセグメントの比率を下げるなどによってなされ
る。
【００１２】このような光ファイバテープ心線１１は、
二次被覆層６と一括被覆層３との間の密着力が９０゜Ｔ
−Ｐｅｅｌ強度で１０ｇ／ｃｍ以上であることにより、
光ファイバ素線２・・・と一括被覆層３とが強固に接着し
たものとなり、例えば光ファイバテープ心線１１を複数
個集合させて光ケーブルを製造する際、光ファイバテー
プ１１が捻回を受けても一括被覆層３が破れることがな
く、光ファイバ素線２・・・が一括被覆層３から離れてし
まうことを防止できる。また、一括被覆層３の破断強度
が０．２ｋｇ／ｍｍ2以上２．５ｋｇ／ｍｍ2以下である
ことにより、一括被覆層３を容易に引き裂くことができ
るとともに薄型でも機械的強度が十分となる。従って、
光ファイバ素線２と光ファイバ素線２との間の一括被覆
層３を引き裂くことによって、図３に示すように光ファ
イバ素線２・・・をそれぞれ単心分離することができる。
このような薄型の光ファイバテープ心線１１を用いて光
ケーブルを製造すると、従来に比べてより多くの光ファ
イバテープ心線を光ケーブル内に収納することが可能
で、結果として光ファイバ素線をより高密度に収納する
ことができる。
二次被覆層６と一括被覆層３との間の密着力が９０゜Ｔ
−Ｐｅｅｌ強度で１０ｇ／ｃｍ以上であることにより、
光ファイバ素線２・・・と一括被覆層３とが強固に接着し
たものとなり、例えば光ファイバテープ心線１１を複数
個集合させて光ケーブルを製造する際、光ファイバテー
プ１１が捻回を受けても一括被覆層３が破れることがな
く、光ファイバ素線２・・・が一括被覆層３から離れてし
まうことを防止できる。また、一括被覆層３の破断強度
が０．２ｋｇ／ｍｍ2以上２．５ｋｇ／ｍｍ2以下である
ことにより、一括被覆層３を容易に引き裂くことができ
るとともに薄型でも機械的強度が十分となる。従って、
光ファイバ素線２と光ファイバ素線２との間の一括被覆
層３を引き裂くことによって、図３に示すように光ファ
イバ素線２・・・をそれぞれ単心分離することができる。
このような薄型の光ファイバテープ心線１１を用いて光
ケーブルを製造すると、従来に比べてより多くの光ファ
イバテープ心線を光ケーブル内に収納することが可能
で、結果として光ファイバ素線をより高密度に収納する
ことができる。
【００１３】（試験例）外径１２５μｍのシングルモー
ド光ファイバの外周表面に紫外線硬化型樹脂からなる一
次被覆層５を形成し、さらにこれに外周表面にシリコー
ンオイルおよびフッ素系剥離剤が添加された紫外線硬化
型インクを５μｍ厚で塗布して二次被覆層６を形成し、
光ファイバ素線２とした。このとき一次被覆層５の外径
は２５０μｍであり、光ファイバ素線２の外径は２６０
μｍであった。ついで、このような光ファイバ素線２を
８本用意し、これらを平列させてダイスに通し、紫外線
硬化型樹脂からなる一括被覆層３を形成して図２に示す
ものと同様の８心の光ファイバテープ心線１１を得た。
この際、紫外線硬化型インク中のシリコーンオイルおよ
びフッ素系剥離剤の添加量を変更して二次被覆層６と一
括被覆層３との間の密着力９０゜Ｔ−Ｐｅｅｌ強度で
０．３〜３００ｇ／ｃｍの範囲で変化させた。また、一
括被覆層３をなす紫外線硬化型樹脂として、破断強度が
０．１〜５．０ｋｇ／ｍｍ2の範囲で異なるものを用い
た。なお、光ファイバテープ心線１１の幅Ｗ2は２．１
ｍｍ、厚さＴ2は０．２８ｍｍと一定とした。
ド光ファイバの外周表面に紫外線硬化型樹脂からなる一
次被覆層５を形成し、さらにこれに外周表面にシリコー
ンオイルおよびフッ素系剥離剤が添加された紫外線硬化
型インクを５μｍ厚で塗布して二次被覆層６を形成し、
光ファイバ素線２とした。このとき一次被覆層５の外径
は２５０μｍであり、光ファイバ素線２の外径は２６０
μｍであった。ついで、このような光ファイバ素線２を
８本用意し、これらを平列させてダイスに通し、紫外線
硬化型樹脂からなる一括被覆層３を形成して図２に示す
ものと同様の８心の光ファイバテープ心線１１を得た。
この際、紫外線硬化型インク中のシリコーンオイルおよ
びフッ素系剥離剤の添加量を変更して二次被覆層６と一
括被覆層３との間の密着力９０゜Ｔ−Ｐｅｅｌ強度で
０．３〜３００ｇ／ｃｍの範囲で変化させた。また、一
括被覆層３をなす紫外線硬化型樹脂として、破断強度が
０．１〜５．０ｋｇ／ｍｍ2の範囲で異なるものを用い
た。なお、光ファイバテープ心線１１の幅Ｗ2は２．１
ｍｍ、厚さＴ2は０．２８ｍｍと一定とした。
【００１４】次いで、このようにして得られた光ファイ
バテープ心線１１について、単心分離特性、捻回強度に
ついて調べた。
バテープ心線１１について、単心分離特性、捻回強度に
ついて調べた。
【００１５】単心分離特性は、光ファイバ素線２と光フ
ァイバ素線２との間の一括被覆層３を手で引き裂くこと
によって、図３に示すように光ファイバ素線２・・・をそ
れぞれ単心分離することが可能であるか不可能であるか
を調査し、可能であるものを○、不可能であるものを×
とし、図６に示したように光ファイバ素線２・・・が一括
被覆層３から離れてしまうものを分離状態として評価し
た。結果を下記表１に示す。
ァイバ素線２との間の一括被覆層３を手で引き裂くこと
によって、図３に示すように光ファイバ素線２・・・をそ
れぞれ単心分離することが可能であるか不可能であるか
を調査し、可能であるものを○、不可能であるものを×
とし、図６に示したように光ファイバ素線２・・・が一括
被覆層３から離れてしまうものを分離状態として評価し
た。結果を下記表１に示す。
【００１６】捻回強度は、図４に示すような捻回試験装
置２０を用い、長さ１ｍの光ファイバテープ心線１１の
両端を上記捻回試験装置２０に固定し、スパン２０ｃ
ｍ、ピッチ１ｃｍまで捻回したときの破壊の有無を調査
し、破壊しなかったものを○、破壊したものを×として
評価した。結果を下記表１に示す。
置２０を用い、長さ１ｍの光ファイバテープ心線１１の
両端を上記捻回試験装置２０に固定し、スパン２０ｃ
ｍ、ピッチ１ｃｍまで捻回したときの破壊の有無を調査
し、破壊しなかったものを○、破壊したものを×として
評価した。結果を下記表１に示す。
【００１７】
【表１】
【００１８】表１の結果から明らかなように光ファイバ
素線２の二次被覆層６と一括被覆層３との間の密着力が
９０゜Ｔ−Ｐｅｅｌ強度で１０ｇ／ｃｍ以上であり、か
つ一括被覆層３の破断強度が０．２ｋｇ／ｍｍ2以上
２．５ｋｇ／ｍｍ2以下の条件を満たしている光ファイ
バテープ心線は、薄型でも捻回強度が良好で機械的強度
が優れたものであり、かつ単心分離特性も優れたもので
あることが確認された。
素線２の二次被覆層６と一括被覆層３との間の密着力が
９０゜Ｔ−Ｐｅｅｌ強度で１０ｇ／ｃｍ以上であり、か
つ一括被覆層３の破断強度が０．２ｋｇ／ｍｍ2以上
２．５ｋｇ／ｍｍ2以下の条件を満たしている光ファイ
バテープ心線は、薄型でも捻回強度が良好で機械的強度
が優れたものであり、かつ単心分離特性も優れたもので
あることが確認された。
【００１９】また、機械的強度および単心分離特性が優
れた光ファイバテープ心線で５００ｍ長のものを束にし
てオーブン中に入れ、温度範囲を−４０℃〜＋６０℃で
変化させたときの損失増を測定する損失温度特性につい
て調査したが、いずれも低温時および高温時において全
く損失増が認められず良好な特性を有したものであっ
た。
れた光ファイバテープ心線で５００ｍ長のものを束にし
てオーブン中に入れ、温度範囲を−４０℃〜＋６０℃で
変化させたときの損失増を測定する損失温度特性につい
て調査したが、いずれも低温時および高温時において全
く損失増が認められず良好な特性を有したものであっ
た。
【００２０】
【発明の効果】以上説明したように本発明の光ファイバ
テープ心線は、光ファイバ素線の最外被覆層と一括被覆
層との間の密着力が上記範囲であることにより、光ファ
イバ素線と一括被覆層とが強固に接着したものとなり、
例えば光ファイバテープ心線を複数個集合させて光ケー
ブルを製造する際、光ファイバテープが捻回を受けても
一括被覆層が破れることがなく、光ファイバ素線が一括
被覆層から離れてしまうことを防止できる。また、一括
被覆層の破断強度が上記範囲であることにより、一括被
覆層を引き裂くことができるとともに薄型でも機械的強
度が十分となる。従って、光ファイバ素線と光ファイバ
素線との間の一括被覆層を引き裂くことによって、光フ
ァイバ素線を単心分離することができる。このような光
ファイバテープ心線で薄型のものを用いて光ケーブルを
製造すると、従来に比べてより多くの光ファイバテープ
心線を光ケーブル内に収納することが可能で、結果とし
て光ファイバ素線をより高密度に収納することができ
る。
テープ心線は、光ファイバ素線の最外被覆層と一括被覆
層との間の密着力が上記範囲であることにより、光ファ
イバ素線と一括被覆層とが強固に接着したものとなり、
例えば光ファイバテープ心線を複数個集合させて光ケー
ブルを製造する際、光ファイバテープが捻回を受けても
一括被覆層が破れることがなく、光ファイバ素線が一括
被覆層から離れてしまうことを防止できる。また、一括
被覆層の破断強度が上記範囲であることにより、一括被
覆層を引き裂くことができるとともに薄型でも機械的強
度が十分となる。従って、光ファイバ素線と光ファイバ
素線との間の一括被覆層を引き裂くことによって、光フ
ァイバ素線を単心分離することができる。このような光
ファイバテープ心線で薄型のものを用いて光ケーブルを
製造すると、従来に比べてより多くの光ファイバテープ
心線を光ケーブル内に収納することが可能で、結果とし
て光ファイバ素線をより高密度に収納することができ
る。
【図１】 Ｔ−Ｐｅｅｌ測定方法の説明図である。
【図２】 本発明の光ファイバテープ心線の一実施例を
示す横断面図である
示す横断面図である
【図３】 図２に示した光ファイバテープ心線から光フ
ァイバ素線を単心分離した状態を説明するための図であ
る。
ァイバ素線を単心分離した状態を説明するための図であ
る。
【図４】 捻回試験装置を示す図である。
【図５】 従来の光ファイバテープ心線の一例を示す横
断面図である。
断面図である。
【図６】 図５に示した従来の光ファイバテープ心線か
ら光ファイバ素線を単心分離した状態を説明するための
図である。
ら光ファイバ素線を単心分離した状態を説明するための
図である。
２・・・光ファイバ素線、３・・・一括被覆層、６・・・二次被
覆層（最外被覆層）、１１・・・光ファイバテープ心線
覆層（最外被覆層）、１１・・・光ファイバテープ心線
フロントページの続き (72)発明者 荒木 真治 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉工場内
Claims (1)
- 【請求項１】 最外被覆層を有する光ファイバ素線を複
数本並列させ一括被覆層により一体化した光ファイバテ
ープ心線であって、前記光ファイバ素線の最外被覆層と
一括被覆層との間の密着力が９０゜Ｔ−Ｐｅｅｌ強度で
１０ｇ／ｃｍ以上であり、かつ前記一括被覆層の破断強
度が０．２ｋｇ／ｍｍ2以上２．５ｋｇ／ｍｍ2以下であ
ることを特徴とする光ファイバテープ心線。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5103265A JPH06313827A (ja) | 1993-04-28 | 1993-04-28 | 光ファイバテープ心線 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5103265A JPH06313827A (ja) | 1993-04-28 | 1993-04-28 | 光ファイバテープ心線 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06313827A true JPH06313827A (ja) | 1994-11-08 |
Family
ID=14349605
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5103265A Pending JPH06313827A (ja) | 1993-04-28 | 1993-04-28 | 光ファイバテープ心線 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06313827A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004206048A (ja) * | 2002-11-06 | 2004-07-22 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 光ファイバテープ心線及びその製造方法 |
| JP2004354889A (ja) * | 2003-05-30 | 2004-12-16 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 光ファイバテープ心線 |
| JP2005316246A (ja) * | 2004-04-30 | 2005-11-10 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 単心分離型光ファイバテープ心線及びその分離方法 |
| US7151879B2 (en) | 2002-11-06 | 2006-12-19 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Optical fiber ribbon that is easily branched into individual optical fibers and optical fiber cable using the same |
| JP2007058206A (ja) * | 2005-07-28 | 2007-03-08 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 光ファイバテープ心線及び光ファイバテープユニット |
| JP2014074910A (ja) * | 2012-10-03 | 2014-04-24 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 光ファイバテープ心線 |
-
1993
- 1993-04-28 JP JP5103265A patent/JPH06313827A/ja active Pending
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