JP2002311054A - プローブカード、電子回路装置の測定装置および測定方法 - Google Patents

プローブカード、電子回路装置の測定装置および測定方法

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JP2002311054A
JP2002311054A JP2001111562A JP2001111562A JP2002311054A JP 2002311054 A JP2002311054 A JP 2002311054A JP 2001111562 A JP2001111562 A JP 2001111562A JP 2001111562 A JP2001111562 A JP 2001111562A JP 2002311054 A JP2002311054 A JP 2002311054A
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connection terminal
electronic circuit
measuring
circuit device
pin
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Koichiro Ono
光一郎 小野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】半導体チップ等の電子回路装置の電気的特性を
測定するのに用いられるプローブカードおよび測定装置
において、電子回路装置とプローブカードとの接触不良
を確実に検出でき、電子回路装置の電気的特性を正確に
測定することができるプローブカードおよび電子回路装
置の測定装置および測定方法を提供する。 【解決手段】基板22と、チップに形成されたパッドに
接触可能に前記基板に保持されたプローブピン26と、
チップに形成されたパッドに接触可能に基板22に保持
され、パッドの表面を引っ掻くためのダミーピン26と
を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体チップ等の
電子回路装置の電気的特性を測定するのに用いられるプ
ローブカード、測定装置および測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の製造プロセスにおける、た
とえば、シリコン等の半導体ウェーハの検査工程では、
ウェーハ上に形成された半導体チップの電極と半導体装
置の試験装置(LSIテスター)とをプローブカードに
よって電気的に接続し、半導体チップの電気的特性のテ
ストをしている。上記のプローブカードは、LSIテス
ターと電気的に接続される配線が形成された基板と、基
端側が基板に形成された配線と電気的に接続され、先端
側が測定する半導体チップの各電極の配置に合わせて配
列された導電性の複数のプローブピン(探針)とを備え
ている。半導体チップの電気的測定に際しては、プロー
ブカードを測定する半導体チップに対して位置決めし、
プローブピンを対応する電極に接触させる。プローブピ
ンを通じて、半導体チップに電力が供給され、各種の電
気的測定が行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
なプローブカードを用いた半導体チップの電気的特性の
測定においては、プローブカードのプローブピンを半導
体チップのパッドに接触させ、試験装置からの信号を半
導体チップに伝達している。このため、半導体チップの
パッドを構成している金属がプローブピンの先端に付着
することがある。パッドを構成している金属がプローブ
ピンの先端に付着すると、プローブピンとパッドとの間
の電気抵抗が上昇し、プローブピンとパッドとの間の接
触不良が発生し、正常な測定を行うことができない可能
性がある。従来においては、プローブピンとパッドとの
間の接触不良が発生していても、接触不良を検出する機
構がなかった。このため、試験装置による測定データを
確認したのち、接触不良が発生していると推定される場
合には、半導体チップの電気的特性を再び測定する必要
があり、結果として、全体の測定時間が長時間化すると
いう不利益が存在した。また、試験装置による測定デー
タに基づいて、接触不良が発生しているか否かを正確に
判別することは容易ではなかった。すなわち、測定デー
タの異常には、製品自体に起因する異常と、接触不良等
の測定系に起因する異常とが存在する。これらの異常を
測定データから判別するには、良品の製品を再測定し、
再測定データと異常測定データとを比較する必要があ
り、非常に手間のかかる作業であった。
【0004】本発明は、上述の問題に鑑みて成されたも
のであって、電子回路装置とプローブカードとの接触不
良を確実に検出でき、電子回路装置の電気的特性を正確
に測定することができるプローブカードおよび電子回路
装置の測定装置および測定方法を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のプローブカード
は、電子回路装置の電気的特性を測定する測定装置と前
記電子回路装置とを電気的に接続するプローブカードあ
って、基板と、前記電子回路装置に形成された接続端子
に接触可能に前記基板に保持されたプローブピンと、前
記電子回路装置に形成された接続端子に接触可能に前記
基板に保持され、当該接続端子の表面を引っ掻くための
ダミーピンとを有する。
【0006】好適には、前記電子回路装置は、ウェーハ
上に整列して複数形成されており、前記ダミーピンが一
の電子回路装置の接続端子に接触した状態において、前
記プローブピンが前記一の電子回路装置に隣り合う電子
回路装置の接続端子に接触可能に配置されている。
【0007】本発明の電子回路装置の測定装置は、電子
回路装置の電気的特性を測定する測定装置本体と、基
板、前記電子回路装置に形成された接続端子に接触可能
に前記基板に保持されたプローブピン、および、前記電
子回路装置に形成された接続端子に接触可能に前記基板
に保持され、当該接続端子の表面を引っ掻くためのダミ
ーピンを備え、前記測定装置本体と前記電子回路装置と
を電気的に接続するプローブカードと、前記ダミーピン
が前記接続端子に当接した状態において、前記ダミーピ
ンが前記接続端子の表面を引っ掻くように、前記プロー
ブカードと前記電子回路装置とを相対移動させる移動手
段とを有する。
【0008】また、本発明の電子回路装置の測定装置
は、前記ダミーピンによって前記接続端子の表面を引っ
掻いた状態で、当該ダミーピンと接続端子との間の抵抗
値を測定する第1の抵抗値測定手段と、前記ダミーピン
によって引っ掻かれた前記接続端子の表面に前記プロー
ブピンを当接させた際に、前記プローブピンと接続端子
との間の抵抗値を測定する第2の抵抗値測定手段と、測
定した前記各抵抗値を比較し、当該抵抗値間の差が所定
の範囲外にあるか否かを判別する判別手段とをさらに有
する。
【0009】また、本発明の電子回路装置の測定装置
は、前記ダミーピンによって前記接続端子の表面を引っ
掻いた状態で、当該ダミーピンと接続端子との間の抵抗
値を測定する第1の抵抗値測定手段と、前記ダミーピン
によって引っ掻かれた前記接続端子の表面に前記プロー
ブピンを当接させた際に、前記プローブピンと接続端子
との間の抵抗値を測定する第2の抵抗値測定手段と、を
さらに有し、前記測定装置本体は、測定した前記ダミー
ピンと接続端子との間の抵抗値および前記プローブピン
と接続端子との間の抵抗値に基づいて、前記電子回路装
置の電気的特性の測定処理を行う。
【0010】本発明の電子回路装置の測定方法は、基板
と、電子回路装置に形成された接続端子に接触可能に前
記基板に保持されたプローブピンと、前記電子回路装置
に形成された接続端子に接触可能に前記基板に保持さ
れ、当該接続端子の表面を引っ掻くためのダミーピンと
を有するプローブカードを用いて、前記電子回路装置の
電気的特性を測定する電子回路装置の測定方法であっ
て、前記ダミーピンを接続端子の表面に当接させ、摺動
させることによりを当該接続端子の表面を引っ掻くステ
ップと、前記ダミーピンによって引っ掻かれた前記接続
端子の表面に前記プローブピンを当接させて前記電子回
路装置の電気的特性を測定するステップとを有する。
【0011】また、本発明の電子回路装置の測定方法
は、前記ダミーピンによって前記接続端子の表面を引っ
掻いた状態で、当該ダミーピンと接続端子との間の抵抗
値を測定するステップと、前記ダミーピンによって引っ
掻かれた前記接続端子の表面に前記プローブピンを当接
させた際に、前記プローブピンと接続端子との間の抵抗
値を測定するステップと、測定した前記ダミーピンと接
続端子との間の抵抗値および前記プローブピンと接続端
子との間の抵抗値を比較し、当該抵抗値間の差が所定の
範囲外にあるか否かを判別するステップとをさらに有す
る。
【0012】また、本発明の電子回路装置の測定方法
は、前記ダミーピンによって前記接続端子の表面を引っ
掻いた状態で、当該ダミーピンと接続端子との間の抵抗
値を測定するステップと、前記ダミーピンによって引っ
掻かれた前記接続端子の表面に前記プローブピンを当接
させた際に、前記プローブピンと接続端子との間の抵抗
値を測定するステップと、測定した前記ダミーピンと接
続端子との間の抵抗値および前記プローブピンと接続端
子との間の抵抗値に基づいて、前記電子回路装置の電気
的特性の測定処理を行うステップとをさらに有する。
【0013】本発明では、プローブピンを電子回路装置
の接続端子に接触させる前に、ダミーピンによって接続
端子の表面を引っ掻く。これにより、接続端子の表面に
形成された酸化膜や表面に付着した異物が除去される。
このダミーピンによって引っ掻かれた接続端子の表面に
プローブピンを接触させ、電子回路装置と測定装置とを
電気的に接続する。
【0014】また、本発明では、ダミーピンによって接
続端子の表面を引っ掻いた際に、接続端子とダミーピン
との間の抵抗値を測定する。さらに、プローブピンを接
続端子の表面に接触させた際に、プローブピンと接続端
子との間の抵抗値を測定する。そして、これらの抵抗値
を比較し、両者の差が所定の範囲外にある場合には、た
とえば、プローブピンと接続端子とは接続不良であると
判断することができる。
【0015】さらに、本発明では、接続端子とダミーピ
ンとの間の抵抗値およびプローブピンと接続端子との間
の抵抗値の情報を電子回路装置の電気的特性を測定する
のに利用する。これにより、電子回路装置の電気的特性
が不良である場合に、プローブピンと接続端子との間の
接続不良によるものと、接続不良によらないものとに確
実に分けることが可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形
態に係る測定装置の構成を示す図である。測定装置1
は、ウェーハWを載置するXYステージ2と、プローブ
カード21と、プローブカード21を保持するZ軸移動
機構4と、テスタ11とを有する。
【0017】ウェーハWは、たとえば、SiやGaP等
の単結晶を薄い板状にしたものであり、図2に示すよう
に、表面に複数のチップCpが形成される。ウェーハW
上に形成されたチップCpは、等間隔で縦横に整列され
ており、図2(b)に示すように、ウェーハW表面から
突出している。このチップCpは、受動素子、能動素
子、集積回路等が形成された電子回路装置であり、ウェ
ーハW上に形成されたのち、ダイシング装置等を用いて
細片(ダイ)に切断される。切断されたチップCpは、
通常、パッケージされる。
【0018】チップCpの表面には、複数のパッドPd
が形成されている。このパッドPdは、チップCpをパ
ッケージする際に、外部引出し線とチップCpとを電気
的に接続するために形成された、アルミニウム合金や銅
合金等の金属被膜による接続端子である。このパッドP
dを通じて、チップCpに形成された電子回路を駆動す
る電力の供給や、各種の電気信号が送受される。本実施
形態の測定装置1は、ウェーハW上に形成されたチップ
Cpをパッケージする前に、上記のパッドPdを通じ
て、電力供給や各種電気信号の送受によって、チップC
pの電気的特性を測定し、チップCpの良品、不良品の
判別を行う装置である。
【0019】XYステージ2は、ウェーハWのチップC
pの形成面とは反対の裏面側を保持し、ウェーハWをX
−Y平面(水平面)に沿って所望の位置に位置決めする
ための装置である。なお、XYステージ2はウェーハW
を固定するために、たとえば、真空吸着機構等のチャッ
ク機構を備えている。
【0020】プローブカード21は、後述するテスタ1
1とウェーハWに形成されたチップCpとを電気的に接
続する。なお、プローブカード21の具体的構造につい
ては後述する。
【0021】Z軸移動機構4は、プローブカード21を
水平に保持し、このプローブカード21をX−Y平面に
垂直なZ軸方向(鉛直方向)に移動位置決めする。Z軸
移動機構4によって、プローブカード21を下降させ、
ウェーハWに形成されたチップCpに当接する位置に位
置決めする。
【0022】図3は、プローブカード21の構成を示す
図であって、(a)は平面図であり、(b)は側面図で
ある。図3に示すように、プローブカード21は、基板
22と、基板22の中央部に設けられたプローブピン搭
載部23と、このプローブピン搭載部23に隣接する位
置に設けられたダミーピン搭載部25とを有している。
【0023】基板22は、円板状の部材からなり、たと
えば、ポリイミド等の樹脂で形成されている。この基板
22には、配線パターンおよび電子部品を搭載するため
のスルーホール等が形成されている。基板22に形成さ
れた配線パターンは、テスタ11と接続されている。
【0024】プローブピン搭載部23は、上記したウェ
ーハWに形成されたチップCpのパッドPdの配置に合
わせて、パッドPdに接触可能な複数のプローブピン2
4を保持している。プローブピン24は、たとえば、金
属等の導電性の材料から形成されており、基板22に形
成された配線パターンと接続されている。プローブピン
24を通じて、チップCpに電力が供給され、各種電気
信号の送受が行われる。
【0025】ダミーピン搭載部25は、上記したウェー
ハWに形成されたチップCpのパッドPdの配置に合わ
せて、パッドPdに接触可能な複数のダミーピン26を
保持している。ダミーピン26は、たとえば、金属等の
導電性の材料から形成されており、基板22に形成され
た配線パターンと接続されている。このダミーピン26
は、パッドPdの表面を引っ掻くためのものである。
【0026】ダミーピン26およびプローブピン24
は、ダミーピン26があるチップCpのパッドPdに接
触した状態において、プローブピン24が上記のチップ
Cpにに隣り合うチップCpのパッドPdに接触可能に
配置されている。
【0027】ここで、ダミーピン26について、図4お
よび図5を参照してさらに詳述する。図4は、チップC
pのパッドPd上に酸化膜が形成されている場合に、プ
ローブピン24とパッドPdとの間に発生する接続不良
を説明するための図である。上記したように、パッドP
dは、アルミニウム合金や銅合金等の金属被膜によって
形成されている。このため、パッドPdは酸化しやす
い。パッドPdの表面に酸化膜が形成されると、図4に
示すように、プローブピン24をパッドPdの表面に接
触させた際に、プローブピン24とパッドPdとの間に
抵抗Reが形成されてしまう。このような抵抗Reが存
在すると、チップCpの電気的特性を正常に測定するこ
とができない可能性がある。また、上記のような酸化膜
だけでなく、パッドPdの表面に異物が存在する場合に
も、同様な抵抗Reが形成される可能性がある。
【0028】このため、本実施形態では、プローブピン
24をパッドPdの表面に接触させる前に、ダミーピン
26によってパッドPdの表面を引っ掻くことにより、
酸化膜や異物を除去する。図5は、ダミーピン26によ
る酸化膜等の除去作用を説明するための図である。ダミ
ーピン26によって酸化膜等を除去するためには、たと
えば、図5(a)に示すように、表面に酸化膜ILの形
成されたパッドPdにダミーピン26の先端を押し当て
る。パッドPdにダミーピン26の先端を押し当てるに
は、上記したXYステージ2を位置決めし、ダミーピン
26が対応するパッドPd上に位置させる。その後に、
Z軸移動機構4を動作させて、プローブカード21を下
降させ、パッドPdにダミーピン26の先端が接触する
位置に位置決めする。
【0029】次いで、図5(b)に示すように、パッド
Pdにダミーピン26の先端が接触した状態で、XYス
テージ2を所定の向きに所定量移動させ、パッドPdと
ダミーピン26とを相対移動させる。これにより、パッ
ドPdの表面はダミーピン26の先端により引っ掻か
れ、パッドPdの表面に形成された酸化膜ILの一部が
除去される。
【0030】次いで、図5(c)に示すように、XYス
テージ2を元の位置に復帰させ、その後に、Z軸移動機
構4を動作させて、プローブカード21を上昇させる。
【0031】図1に示したように、テスタ11は、プロ
ーブカード21の各プローブピン24およびダミーピン
26と電気的に接続されており、プローブピン24に電
力や各種電気信号を供給し、プローブピン24から入力
される電気信号を受信する。このテスタ11は、特性測
定部12と、第1抵抗値測定部13と、第2抵抗値測定
部14と、比較判定部15と、アラーム出力部16とを
有する。
【0032】特性測定部12は、プローブピン24から
入力される電気信号に基づいて、チップCpの電気的特
性を測定し、チップCpの良否を判別するテスト回路を
備えている。一般的には、この特性測定部12によって
不良と判断されたチップCpは、識別のために、図示し
ないインクマーカ等により、インクが付着される。
【0033】第1抵抗値測定部13は、ダミーピン26
と電気的に接続されており、パッドPdの表面をダミー
ピン26の先端で引っ掻いた際に、パッドPdとダミー
ピン26との間の抵抗値R1 を測定する。
【0034】第2抵抗値測定部14は、プローブピン2
4と電気的に接続されており、パッドPdの表面にプロ
ーブピン24を接触させた際に、パッドPdとプローブ
ピン26との間の抵抗値R2 を測定する。
【0035】比較判定部15は、第1抵抗値測定部13
で測定された抵抗値R1 と第2抵抗値測定部14で測定
された抵抗値R2 を比較し、抵抗値R1 と抵抗値R2
の抵抗値差ΔRを算出する。比較判定部15は、算出し
た抵抗値差ΔRを特性測定部12に出力する。さらに、
比較判定部15は、抵抗値差ΔRが予め規定された範囲
内にあるか否かを判断し、規定範囲外の場合には、アラ
ーム出力部16に起動信号15sを出力する。すなわ
ち、比較判定部15は、抵抗値差ΔRが規定範囲外の場
合には、プローブピン24とパッドPdとが接続不良で
あると判断する。
【0036】アラーム出力部16は、起動信号15sが
入力された場合には、測定装置1によりチップCpの電
気的特性の測定作業を行っている作業者に、プローブピ
ン24とパッドPdとが接続不良であることを知らせる
アラームを、たとえば、視覚的あるいは聴覚的に知らせ
る。また、アラーム出力部16は、測定装置1の測定動
作を中断させる信号を出力することも可能である。
【0037】次に、上記構成の測定装置1を用いたウェ
ーハWに形成されたチップCpの電気的特性の測定方法
の一例について図6および図7に示すフローチャートを
参照して説明する。まず、ウェーハWをXYステージ2
に搭載し、ウェーハW上に形成された測定すべきチップ
CpのパッドPdとプローブカード21の対応するダミ
ーピン26との位置合わせを行う(ステップS1)。ウ
ェーハWに形成されたチップCpのうち、最初に測定を
開始するチップCpを、たとえば、図8に示すCpaと
する。
【0038】次いで、プローブカード21をZ軸方向に
下降させ、ダミーピン26をチップCPaの対応するパ
ッドPdに押し当てる(ステップS2)。XYステージ
2を所定量移動させて、ダミーピン26とチップCPa
とを相対移動させ、ダミーピン26によりチップCPa
のパッドPdの表面を引っ掻く(ステップS3)。
【0039】次いで、XYステージ2を元の位置に復帰
させ、ダミーピン26とパッドPdとの間の抵抗値R1
を測定する(ステップS4)。この状態では、パッドP
dの表面に存在する酸化膜や異物が除去されているの
で、抵抗値R1 の値は低い値を示す。
【0040】抵抗値R1 の測定が完了したのち、プロー
ブカード21をZ軸方向に上昇させ、パッドPdとダミ
ーピン26とを離隔させる(ステップS5)。次いで、
ウェーハW上に形成された測定すべきチップCpのパッ
ドPdとプローブカード21の対応するプローブピン2
4との位置合わせを行う(ステップS6)。この位置合
わせは、チップCpaのパッドPdのダミーピン26に
よって引っ掻いた位置にプローブピン24が位置するよ
うに行う。
【0041】次いで、プローブカード21をZ軸方向に
下降させ、プローブピン24をチップCPaの対応する
パッドPdに押し当てる。なお、このとき、ダミーピン
26は、チップCPaに隣接するチップCpbのパッド
Pdに接触した状態となっている。この状態において、
チップCPaにプローブピン24を通じて電力を供給
し、チップCPaの電気的特性を測定する(ステップS
7)。
【0042】さらに、プローブピン24をパッドPdに
押し当てた状態において、プローブピン24とパッドP
dとの間の抵抗値R2 を測定する(ステップS8)。プ
ローブピン24が接触しているパッドPdの表面がダミ
ーピン26により引っ掻かれ、酸化膜あるいは異物が適
切に除去されている場合には、抵抗値R2 は抵抗値R1
と同様に低い値を示す。一方、パッドPdの表面の酸化
膜あるいは異物がダミーピン26により適切に除去され
ていない場合や、プローブピン24がパッドPdの表面
に適切に接触していない場合には、抵抗値R2 は抵抗値
1 と比べて高い値を示す。
【0043】この後は、上記と同様に、抵抗値R2 を測
定後に、XYステージ2を所定量移動させて、ダミーピ
ン26によりチップCpaに隣接するチップCPbの対
応するパッドPdの表面を引っ掻き、さらに、XYステ
ージ2を元の位置に復帰させ、ダミーピン26とパッド
Pdとの間の抵抗値R1 を測定し、電気的特性の測定を
行い、抵抗値R2 を測定する動作を、図8に示す順序で
全てのチップCpについて測定を行う。
【0044】図7は、テスタ11における処理の一例を
示すフローチャートである。テスタ11は、測定が開始
されると、抵抗値R1 および抵抗値R2 を取得する(ス
テップS11)。
【0045】さらに、特性測定部12は、電気的特性を
測定するための各種信号を受信する(ステップS1
2)。
【0046】比較判定部15では、抵抗値R1 および抵
抗値R2 を比較し、抵抗値差ΔRを算出する(ステップ
S13)。算出した抵抗値差ΔRを特性測定部12に出
力する(ステップS14)。また、抵抗値差ΔRが規格
範囲内にあるかを判断する(ステップS15)。
【0047】規格範囲外の場合には、プローブピン24
とパッドPdとの間の接続が不良であると判断し、アラ
ーム出力を行う(ステップS16)。規格範囲内の場合
には、次のチップCpについての処理を行う。
【0048】一方、チップCpに係わる電気信号および
抵抗値差ΔRを取得した特性測定部12は、チップCp
の電気的特性を測定し、チップCpが良品か不良品かを
判断する。たとえば、不良品と判断した場合に、抵抗値
差ΔRの値を判断し、不良品と判断された原因がプロー
ブピン24とパッドPdとの間の接続不良によるものな
のか、その他の原因によるものであるのかを特定する。
【0049】以上のように、本実施形態によれば、プロ
ーブピン24をチップCpのパッドPdに接触させる前
に、ダミーピン26によりパッドPdの表面を引っ掻く
ことにより、プローブピン24とパッドPdとの接続不
良を低減することができる。また、本実施形態によれ
ば、ダミーピン26およびプローブピン24とパッドP
dとの間の抵抗値R1 ,R2 を測定し、これらの抵抗値
1 ,R2 からプローブピン24とパッドPdとの接続
状態を検出することができるため、不適切な測定を継続
して行うことを未然に防止することができる。さらに、
本実施形態によれば、プローブピン24を通じて得られ
たチップCpの電気的特性を測定するための信号に基づ
いて、チップCpの良品、不良品を判断する際に、抵抗
値差ΔRを参照することによりプローブピン24とパッ
ドPdとの間の接続状態が正常か異常かの情報が得られ
るため、チップCp自体が原因で不良と判断されたの
か、接続不良によるものなのかを容易に区別することが
できる。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、半導体チップ等の電子
回路装置の接続端子とプローブピンとの接触不良を確実
に検出できる。また、本発明によれば、電子回路装置の
接続端子の表面に存在する接続不良を発生させる金属酸
化膜や異物をダミーピンによって除去することにより、
接続不良による誤測定を低減することができる。また、
本発明によれば、プローブピンおよびダミーピンと接続
端子との間の抵抗値をそれぞれ測定し、これらの抵抗値
を電気的特性試験に利用することにより、電気的特性が
不良である場合に、接続不良によるものと、電子回路装
置自体のの異常によるものとを容易に区別することがで
き、測定精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る電子回路装置の測定
装置の構成を示す図である。
【図2】ウェーハWに形成されたチップCpを説明する
ための図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るプローブカードの構
成を示す図であって、(a)は平面図であり、(b)は
側面図である。
【図4】チップのパッドPd上に酸化膜が形成されてい
る場合に発生する接続不良を説明するための図である。
【図5】ダミーピンによる酸化膜除去作用を説明するた
めの図である。
【図6】本発明の測定方法の手順を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図7】テスタ11における処理の一例を説明するため
のフローチャートである。
【図8】ウェーハWに形成されたチップCpの測定順序
の一例を説明するための図である。
【符号の説明】
1…測定装置、2…XYステージ、4…Z軸移動機構、
11…テスタ、12…特性測定部、13…第1抵抗値測
定部、14…第2抵抗値測定部、15…比較判定部、1
6…アラーム出力部、21…プローブカード、22…基
板、23…プローブピン搭載部、24…プローブピン、
25…ダミーピン搭載部、26…ダミーピン、W…ウェ
ーハ。
フロントページの続き Fターム(参考) 2G003 AA07 AA10 AG03 AG08 AG12 AH05 AH06 2G011 AA02 AA17 AB06 AB07 AC00 AC04 AC14 AF07 2G132 AE01 AE14 AE16 AF02 AF06 AL00 AL03 AL04 AL38 4M106 AA01 AA02 BA01 CA70 DD03 DD10 DD13 DD30 DJ04 DJ05

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電子回路装置の電気的特性を測定する測定
    装置と前記電子回路装置とを電気的に接続するプローブ
    カードあって、 基板と、 前記電子回路装置に形成された接続端子に接触可能に前
    記基板に保持されたプローブピンと、 前記電子回路装置に形成された接続端子に接触可能に前
    記基板に保持され、当該接続端子の表面を引っ掻くため
    のダミーピンとを有するプローブカード。
  2. 【請求項2】前記電子回路装置は、ウェーハ上に整列し
    て複数形成されており、 前記ダミーピンが一の電子回路装置の接続端子に接触し
    た状態において、前記プローブピンが前記一の電子回路
    装置に隣り合う電子回路装置の接続端子に接触可能に配
    置されている請求項1に記載のプローブカード。
  3. 【請求項3】電子回路装置の電気的特性を測定する測定
    装置本体と、 基板、前記電子回路装置に形成された接続端子に接触可
    能に前記基板に保持されたプローブピン、および、前記
    電子回路装置に形成された接続端子に接触可能に前記基
    板に保持され、当該接続端子の表面を引っ掻くためのダ
    ミーピンを備え、前記測定装置本体と前記電子回路装置
    とを電気的に接続するプローブカードと、 前記ダミーピンが前記接続端子に当接した状態におい
    て、前記ダミーピンが前記接続端子の表面を引っ掻くよ
    うに、前記プローブカードと前記電子回路装置とを相対
    移動させる移動手段とを有する電子回路装置の測定装
    置。
  4. 【請求項4】前記ダミーピンによって前記接続端子の表
    面を引っ掻いた状態で、当該ダミーピンと接続端子との
    間の抵抗値を測定する第1の抵抗値測定手段と、 前記ダミーピンによって引っ掻かれた前記接続端子の表
    面に前記プローブピンを当接させた際に、前記プローブ
    ピンと接続端子との間の抵抗値を測定する第2の抵抗値
    測定手段と、 測定した前記各抵抗値を比較し、当該抵抗値間の差が所
    定の範囲外にあるか否かを判別する判別手段とをさらに
    有する請求項3に記載の電子回路装置の測定装置。
  5. 【請求項5】前記ダミーピンによって前記接続端子の表
    面を引っ掻いた状態で、当該ダミーピンと接続端子との
    間の抵抗値を測定する第1の抵抗値測定手段と、 前記ダミーピンによって引っ掻かれた前記接続端子の表
    面に前記プローブピンを当接させた際に、前記プローブ
    ピンと接続端子との間の抵抗値を測定する第2の抵抗値
    測定手段と、をさらに有し、 前記測定装置本体は、測定した前記ダミーピンと接続端
    子との間の抵抗値および前記プローブピンと接続端子と
    の間の抵抗値に基づいて、前記電子回路装置の電気的特
    性の測定処理を行う請求項3に記載の電子回路装置の測
    定装置。
  6. 【請求項6】基板と、電子回路装置に形成された接続端
    子に接触可能に前記基板に保持されたプローブピンと、
    前記電子回路装置に形成された接続端子に接触可能に前
    記基板に保持され、当該接続端子の表面を引っ掻くため
    のダミーピンとを有するプローブカードを用いて、前記
    電子回路装置の電気的特性を測定する電子回路装置の測
    定方法であって、 前記ダミーピンを接続端子の表面に当接させ、摺動させ
    ることによりを当該接続端子の表面を引っ掻くステップ
    と、 前記ダミーピンによって引っ掻かれた前記接続端子の表
    面に前記プローブピンを当接させて前記電子回路装置の
    電気的特性を測定するステップとを有する電子回路装置
    の測定方法。
  7. 【請求項7】前記ダミーピンによって前記接続端子の表
    面を引っ掻いた状態で、当該ダミーピンと接続端子との
    間の抵抗値を測定するステップと、 前記ダミーピンによって引っ掻かれた前記接続端子の表
    面に前記プローブピンを当接させた際に、前記プローブ
    ピンと接続端子との間の抵抗値を測定するステップと、 測定した前記ダミーピンと接続端子との間の抵抗値およ
    び前記プローブピンと接続端子との間の抵抗値を比較
    し、当該抵抗値間の差が所定の範囲外にあるか否かを判
    別するステップとをさらに有する請求項6に記載の電子
    回路装置の測定方法。
  8. 【請求項8】前記ダミーピンによって前記接続端子の表
    面を引っ掻いた状態で、当該ダミーピンと接続端子との
    間の抵抗値を測定するステップと、 前記ダミーピンによって引っ掻かれた前記接続端子の表
    面に前記プローブピンを当接させた際に、前記プローブ
    ピンと接続端子との間の抵抗値を測定するステップと、 測定した前記ダミーピンと接続端子との間の抵抗値およ
    び前記プローブピンと接続端子との間の抵抗値に基づい
    て、前記電子回路装置の電気的特性の測定処理を行うス
    テップとをさらに有する請求項6に記載の電子回路装置
    の測定方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008252048A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Tokyo Electron Ltd プロービング方法、プローブ装置及び記憶媒体

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JP2008252048A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Tokyo Electron Ltd プロービング方法、プローブ装置及び記憶媒体

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