JP2002310664A - 角速度センサ - Google Patents

角速度センサ

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JP2002310664A
JP2002310664A JP2001120158A JP2001120158A JP2002310664A JP 2002310664 A JP2002310664 A JP 2002310664A JP 2001120158 A JP2001120158 A JP 2001120158A JP 2001120158 A JP2001120158 A JP 2001120158A JP 2002310664 A JP2002310664 A JP 2002310664A
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signal
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differential
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JP2001120158A
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Yuji Higuchi
祐史 樋口
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 振動型の角速度センサにおいて、検出信号に
ノイズとして現れる駆動信号の回り込みを低減できるよ
うにする。 【解決手段】 半導体基板12に、相直交する第1及び
第2の方向へ振動可能な錘部30を形成し、錘部30の
第1の方向への駆動振動のもと角速度が印加されたとき
の錘部30の第2の方向への検出振動に基づく容量変化
によって角速度を検出するようにした角速度センサにお
いて、検出電極を4個に分割された電極部50a〜50
dより構成し、検出振動の際に、隣り合う一組の電極部
同士50a、50bの信号Va、Vbの差動をとるとと
もに、隣り合う他の一組の電極部同士50c、50dの
信号Vc、Vdの差動をとった後、これら両組からの差
動信号Vab、Vcdの差動をとり、検出信号Vout
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体基板に振動
子としての錘部及び検出電極を形成し、この錘部を駆動
させつつ角速度が印加されたときに、錘部と検出電極と
の容量変化を検出する振動型の角速度センサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の角速度センサとし
て、半導体基板に、相直交する第1の方向及び第2の方
向へ振動可能な錘部、この錘部を第1の方向へ駆動振動
させるために錘部に周期的に変化する駆動信号を印加す
るための駆動電極、該駆動振動のもと第1及び第2の方
向と直交する軸回りに角速度が印加されたときに発生す
る錘部の第2の方向へのコリオリ力に起因する検出振動
を検出信号として検出するための検出電極を、形成した
ものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は上記従来の
振動型の角速度センサについて、試作検討を行った。図
5は、本発明者が試作した試作品としての角速度センサ
を示す概略平面図である。この試作品は、2枚のシリコ
ン基板が酸化膜を介して貼り合わされたSOI(シリコ
ンオンインシュレータ)基板を用い、周知の半導体製造
技術を用いて作ることができる。
【0004】図5には、一方のシリコン基板(半導体基
板)12の平面形状が示されており、この一方のシリコ
ン基板12には、溝を形成することにより、各部が形成
されている。錘部30は、一方のシリコン基板12を支
持する酸化膜及び他方のシリコン基板を部分的に除去す
ることにより形成された開口部14上に、配置されてい
る。
【0005】錘部30は、図中のx方向へバネ変形可能
な駆動梁33及びy方向へバネ変形可能な検出梁34を
介して、錘部30の外周の基部20に支持されており、
錘部30は、x方向(第1の方向)及びx方向と直交す
るy方向(第2の方向)へ振動可能となっている。錘部
30の外周部と基部20とが対向する部位には、次に述
べるような櫛歯状の各電極部が形成されている。
【0006】即ち、錘部30をx方向へ駆動振動させる
ために錘部30に駆動信号を印加する駆動電極40と、
x及びy方向と直交するz軸回りに角速度Ωが印加され
たときに発生する錘部30のy方向への振動を検出信号
として検出するための両検出電極150、160とが形
成されている。
【0007】ここで、検出電極150、160は、錘部
30の異なる2箇所とそれぞれ対向する第1の検出電極
150と第2の検出電極160とより構成されている。
また、各電極40、150、160には、それぞれ対応
したワイヤボンディング用のパッド41、151、16
1が形成されている。
【0008】この図5に示すセンサの検出回路構成を図
6に示し、この図6を参照しながら、検出方法について
述べる。まず、駆動電極40と錘部30の櫛歯部35と
の間に、錘部30のx方向への共振周波数を持つ交流の
電圧差(駆動信号)を印加し、駆動梁33によって錘部
30をx方向へ駆動振動させる。例えば、錘部30側を
一定電圧にし、基部20に固定された駆動電極40の方
に交流電圧を印加する。
【0009】この錘部30の駆動振動のもと、上記角速
度Ωが印加されると、錘部30にはy方向にコリオリ力
が発生し、錘部30は検出梁34によってy方向へ振動
(検出振動)する。すると、この検出振動によって、両
検出電極150、160と錘部30の櫛歯部36との間
の静電容量が変化する。
【0010】そして、図6に示す様に、C/V変換回路
152、162および差動回路170によって、第1の
検出電極150における容量変化を電圧V1に変換し、
第2の検出電極160における容量変化を電圧V2に変
換した後、これら両信号V1、V2を差動・増幅して、
これを検出信号Voutとして検出することにより、角
速度Ωの大きさを求めることができる。
【0011】ところで、図5に示すような角速度センサ
においては、駆動電極40と両検出電極150、160
との間には、センサパターン間(溝の間)のフリンジ容
量や、各電極に対応したパッド41、151、161に
形成されたボンディングワイヤ間の寄生容量等の寄生容
量が存在する。
【0012】検出における容量変化の信号は、極めて小
さな容量変化であり(例えば1aF〜1fF)、電気的
なノイズに非常に敏感である。また、駆動信号の交流成
分は、例えば±数Vと非常に大きい。そのため、これら
の寄生容量を介して、駆動信号の交流成分が検出信号に
回り込み、ノイズとなって出力されてしまう。
【0013】この駆動信号の回り込みノイズ成分を取り
除くため、従来の角速度センサにおいては、検出電極
を、錘部30の異なる2箇所とそれぞれ対向する第1の
検出電極150と第2の検出電極160とより構成する
ことにより、上記図6に示した様な差動検出を行ってい
る。
【0014】ここで、互いの検出電極150、160
を、駆動電極40からの距離が等しく且つその形状も対
称となるように加工して、両検出電極150、160に
おいて互いに駆動信号の回り込みが同一となるようにで
きれば、駆動信号の回り込みノイズ成分をキャンセルで
きる。
【0015】しかしながら、ある程度の加工ばらつき
(エッチングばらつき等)は避けられず、両検出電極1
50、160において互いに駆動信号の回り込みを同一
にできない。そのため、両検出電極150、160から
の信号V1、V2の差動をとっても、駆動信号の回り込
み分を十分に低減できず、さらに、増幅するとノイズ分
まで増幅されてしまう。
【0016】そこで、本発明は上記問題に鑑み、振動型
の角速度センサにおいて、検出信号にノイズとして現れ
る駆動信号の回り込みを低減できるようにすることを目
的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、半導体基板(12)
に、相直交する第1及び第2の方向(x、y)へ振動可
能な錘部(30)と、錘部に駆動信号を印加するための
駆動電極(40)と、錘部の検出振動から角速度を検出
するための検出電極(50a、50b、50c、50
d)とが形成されてなる角速度センサにおいて、検出電
極を、4以上の複数個に分割された電極部より構成し、
検出振動の際に、複数個の電極部のうち隣り合う一組の
電極部同士(50a、50b)の信号(Va、Vb)の
差動をとるとともに、隣り合う他の一組の電極部同士
(50c、50d)の信号(Vc、Vd)の差動をとっ
た後、前記一組の電極部同士の差動信号(Vab)と前
記他の一組の電極部同士の差動信号(Vcd)との差動
をとることを特徴としている。
【0018】ここで、隣り合う電極部とは、ある一組に
おける同組内の電極部同士の距離が、当該一組の電極部
と他の一組の電極部との距離よりも近いものであること
を意味する。
【0019】本発明では、検出電極を少なくとも4分割
した電極部より構成し、互いに距離が近く且つ駆動信号
の回り込みの度合が近い2個の電極部同士を選択する。
そして、選択された2個の電極部よりなる2つの組にお
いて、各組内にて電極部同士から差動信号をとる。
【0020】それにより、一組の電極部同士の差動信号
と他の一組の電極部同士の差動信号とのそれぞれにおい
て、駆動信号の回り込みを低減することができる。その
ため、さらに、これら両組の差動信号の差動をとって検
出信号を出力すれば、従来に比べて、検出信号にノイズ
として現れる駆動信号の回り込みを、大幅に低減するこ
とができる。
【0021】ここで、請求項2に記載の発明のように、
検出電極を、4以上の偶数個に分割された電極部(50
a〜50d)より構成することにより、複数個の電極部
のうち隣り合う電極部同士の組において信号の差動をと
る目的のために、電極部の数を過不足なく構成すること
ができるので、好ましい。
【0022】さらに、請求項3に記載の発明では、検出
電極(50a〜50d)は櫛歯形状であり、錘部(3
0)には、検出電極と噛み合うように配置されて対向す
る櫛歯部(36)が形成されていることを特徴してい
る。
【0023】検出電極と錘部とが対向する検出部を、櫛
歯形状のような複雑な形状とした場合、その加工ばらつ
きが比較的大きく、検出電極における駆動電極からの距
離や形状のばらつきが大きくなる等により、上記した問
題が顕著となりやすい。そのため、櫛歯形状をなす検出
電極を有する角速度センサに対して、本発明は特に有効
である。
【0024】また、請求項4に記載の発明においては、
差動検出を行うために錘部(30)の異なる2箇所とそ
れぞれ対向して設けられた第1の検出電極(50a、5
0b)と第2の検出電極(50c、50d)とを、それ
ぞれ複数個の電極部(50a〜50d)に分割し、第1
及び第2の検出電極のそれぞれにて、複数個の電極部か
らの信号(Va、Vb、Vc、Vd)の差動をとった
後、第1の検出電極における差動信号(Vab)と第2
の検出電極における差動信号(Vcd)との差動をとる
ことを特徴としている。
【0025】本発明によれば、第1及び第2の検出電極
のそれぞれを少なくとも2分割した電極部より構成する
ことで、第1及び第2の検出電極の各々において、互い
の電極部における駆動信号の回り込みの度合を、第1の
検出電極と第2の検出電極との間の度合よりも小さくす
ることができる。
【0026】よって、第1及び第2の検出電極の各々に
おいて、各電極部からの信号の差動をとった後、これを
各検出電極の差動信号とし、さらに、両検出電極におけ
る差動信号の差動をとり、これを検出信号とすれば、従
来に比べて、検出信号にノイズとして現れる駆動信号の
回り込みを大幅に低減することができる。
【0027】また、請求項5に記載の発明では、第1の
検出電極(50a、50b)および第2の検出電極(5
0c、50d)が櫛歯形状であり、錘部(30)には、
第1および第2の検出電極のそれぞれと噛み合うように
配置されて対向する櫛歯部(36)が形成されているこ
とを特徴としている。
【0028】この請求項5の発明のように、検出部を櫛
歯形状のような複雑な形状とした場合にも、請求項4の
発明を適用すれば、上記請求項3の発明にて述べたのと
同様の理由から、特に有効である。
【0029】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一
例である。
【0030】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1は、本発明
の第1実施形態に係る角速度センサS1を示す平面図で
あり、図2は、図1中のA−A断面図である。なお、こ
の角速度センサS1は図2に示す様に、回路チップK1
に接着剤等を介して固定されている。また、上記図5と
同一部分には、図中、同一符号を付してある。
【0031】角速度センサS1は、半導体基板に周知の
マイクロマシン加工を施すことにより形成される。セン
サS1を構成する基板は、図2に示す様に、第1の半導
体基板としての第1シリコン基板11上に絶縁層として
の酸化膜13を介して第2の半導体基板としての第2シ
リコン基板12を貼り合わせてなる矩形状のSOI基板
10である。
【0032】ここで、第2シリコン基板12が本発明で
いう半導体基板であり、第2シリコン基板12には、エ
ッチング加工を施すことにより溝を形成し、当該基板1
2を周辺部側に位置する枠状の基部20と、この基部2
0の内周側に位置して可動する錘部30とに区画してい
る。
【0033】ここで、錘部30に対応した部分において
は、第1シリコン基板11及び酸化膜13は除去されて
おり、開口部14が形成されている。そして、基部20
は、この開口部14の縁部にて酸化膜13を介して第1
シリコン基板11に支持されている。
【0034】錘部30は、第2シリコン基板12の中央
部に位置する略長方形状の第1の可動部31と、第1の
可動部31におけるx方向(第1の方向)の両外側に設
けられた柱状の第2の可動部32とよりなる。そして、
錘部30においては、第2の可動部32は略コの字形状
をなす駆動梁33を介して基部20に連結され、第1の
可動部31は、検出梁34を介して第2の可動部32に
連結されている。
【0035】ここで、駆動梁33は、実質的にx方向に
のみ自由度を持つものであり、この駆動梁33によって
錘部30全体がx方向へ振動可能となっている。一方、
検出梁34は、実質的にy方向(第2の方向)にのみ自
由度を持つものであり、この検出梁34によって錘部3
0のうち第1の可動部31がy方向へ振動可能となって
いる。
【0036】また、第2シリコン基板12のうち、第2
の可動部32におけるx方向の両外側には、開口部14
の縁部に支持された櫛歯状の駆動電極40(図示例では
1個ずつ)が形成されている。この駆動電極40は、錘
部30全体をx方向(第1の方向)へ駆動振動させるた
めに錘部30に駆動信号を印加するためのものである。
【0037】そして、駆動電極40は、第2の可動部3
2から突出する櫛歯部(駆動用櫛歯部)35に対し、互
いの櫛歯が噛み合うように対向して配置されている。こ
こで、駆動電極40には、回路チップK1とワイヤボン
ディング等により電気的に接続されるためのパッド(駆
動電極用パッド)41がアルミ等により形成されてい
る。
【0038】また、第2シリコン基板12のうち、第1
の可動部31におけるy方向の両外側には、開口部14
の縁部に支持された櫛歯状の検出電極50a、50b、
50c、50dが形成されている。
【0039】この検出電極50a〜50dは、錘部30
の駆動振動のもとx及びy方向と直交するz軸回りに角
速度Ωが印加されたときに発生する錘部30(第1の可
動部32)のy方向(第2の方向)への振動(検出振
動)を検出信号として検出するためのものである。
【0040】図1に示す例では、検出電極50a〜50
dは、4個に分割された櫛歯状の電極部より構成されて
いる。これら電極部は、第1の可動部31におけるy方
向の上側に位置して隣り合う2個よりなる一組の電極部
50a、50bの組と、第1の可動部31におけるy方
向の下側に位置して隣り合う2個よりなる他の一組の電
極部50c、50dとより構成されている。
【0041】ここで、隣り合う電極部とは、ある一組に
おける同組内の電極部同士の距離が、当該一組の電極部
と他の組の電極部との距離よりも近いものであることを
意味し、このことは、図1に示す様に、一組の電極部5
0a及び50bと他の一組の電極部50c及び50dと
の位置関係から明らかである。
【0042】また、これら4個の電極部50a〜50d
は、一組の電極部50a及び50bを第1の検出電極と
し、他の一組の電極部50c及び50dを第2の検出電
極として構成されており、最終的には、第1の検出電極
50a、50bからの信号と第2の検出電極50c、5
0dからの信号との差動をとり、これを検出信号として
出力するようにしている。
【0043】そのため、本例の角速度センサS1におい
ては、差動検出を行うために錘部30の異なる2箇所と
それぞれ対向して設けられた第1の検出電極50a、5
0bと第2の検出電極50c、50dとを、それぞれ2
個の電極部に分割した構成となっている、とも言える。
【0044】そして、錘部30における第1の可動部3
1のうち検出電極50a〜50dと対向する部位には、
櫛歯部(検出用櫛歯部)36が突出して形成されてお
り、各電極部50a〜50dは、この検出用櫛歯部36
に対し、互いの櫛歯が噛み合うように対向して配置され
ている。
【0045】本実施形態では、図1に示す様に、第1の
可動部31におけるy方向の上下両端部に、各々3個の
櫛歯部36を設け、3個の櫛歯部36および基部20か
ら延びる2個の検出電極(電極部)50a〜50dを、
櫛歯部と検出電極とが交互に位置するように配置してい
る。
【0046】ここで、図1に示す電極部50a〜50d
と検出用櫛歯部36との対向間隔のうち、狭い方の間隔
が、容量検出が行われる検出間隔である。そして、図1
に示す様に、同じ組における電極部同士50aと50
b、50cと50dでは、検出間隔の位置が互いに上下
逆である。
【0047】つまり、第1の可動部31がy方向へ振動
するとき、同じ組における一方の電極部50a(50
c)と検出用櫛歯部36との検出間隔では、両者が近づ
いて容量値が増加する一方、他方の電極部50b(50
d)と検出用櫛歯部36との検出間隔では、両者が離れ
容量値が減少するようになっている。
【0048】また、各電極部50a〜50dには、それ
ぞれ、回路チップK1とワイヤボンディング等により電
気的に接続されるためのパッド(検出電極用パッド)5
1a、51b、51c、51dがアルミ等により形成さ
れている。
【0049】また、第2シリコン基板12のうち、第2
の可動部32におけるx方向の両外側には、開口部14
の縁部に支持された櫛歯状のモニタ電極60(図示例で
は2個ずつ)が形成されている。このモニタ電極60
は、錘部30のx方向への駆動振動をモニタし、モニタ
信号を検出するためのものである。
【0050】そして、モニタ電極60は、第2の可動部
32から突出する櫛歯部(モニタ用櫛歯部)37に対
し、互いの櫛歯が噛み合うように対向して配置されてい
る。ここで、モニタ電極60には、回路チップK1とワ
イヤボンディング等により電気的に接続されるためのパ
ッド(モニタ電極用パッド)61がアルミ等により形成
されている。
【0051】なお、上記した基部20、錘部30、駆動
電極40、検出電極50a〜50d及びモニタ電極60
といった第2シリコン基板12に形成された各部は、上
記溝により互いに電気的に絶縁されている。
【0052】かかる角速度センサS1においては、回路
チップK1から駆動電極用パッド41を介して駆動電極
40に周期的に変化する駆動信号(正弦波電圧等の交流
電圧)を印加して、上記駆動用櫛歯部35と駆動電極4
0との間に静電気力を発生させる。
【0053】ここで、具体的には、図1中の左右の両駆
動電極40において、互いに逆位相の信号を入力する。
それにより、その信号の周波数にて、駆動梁33によっ
て錘部30全体がx方向へ駆動振動する。
【0054】このとき、モニタ電極60とモニタ用櫛歯
部37との間の容量変化を調べることにより、錘部30
の駆動振動の周波数や振幅等をモニタする。そして、モ
ニタされた容量変化がモニタ信号として、モニタ電極用
パッド61から回路チップK1へフィードバックされる
ことにより、駆動信号が調整され、錘部30は正常な駆
動振動が可能となっている。
【0055】この錘部30の駆動振動のもと、z軸回り
に角速度Ωが印加されると、錘部30には、y方向にて
振動速度に比例したコリオリ力が印加され、錘部30の
うち第1の可動部31が、検出梁34によってy方向へ
検出振動する。すると、この検出振動によって、検出電
極50a〜50dと検出用櫛歯部36との間の容量が変
化するため、この容量変化を回路チップKにて検出する
ことにより、角速度Ωの大きさを求めることができる。
【0056】ここにおいて、本実施形態では、次のよう
な独自の検出方法を採用しており、この検出方法につい
て、図3を参照して述べる。図3は、回路チップKに設
けられた検出回路の構成を示す説明図である。なお、図
3にて、錘部30や検出電極50a〜50d、櫛歯部3
6は模式的に示してある。
【0057】図3に示す様に、検出振動の際に、4個の
電極部50a〜50dのそれぞれにおける容量値は、C
/V変換(容量−電圧変換)回路52a、52b、52
c、52dにより電圧Va、Vb、Vc、Vdに変換さ
れる。
【0058】次に、差動回路53a、53bおよび図示
しない増幅回路によって、4個の電極部のうち隣り合う
一組の電極部同士50a、50bの電圧VaとVbとの
差動・増幅を行い、これを差動信号Vabとするととも
に、隣り合う他の一組の電極部同士50c、50dの電
圧VcとVdとの差動・増幅を行い、これを差動信号V
cdとする。
【0059】続いて、後段の差動回路53cによって、
一組の電極部同士50a、50bの差動信号Vabと他
の一組の電極部同士50c、50dの差動信号Vcdと
の差動をとり、この差動をとった後の信号Voutを角
速度の検出信号として出力する。こうして、角速度が求
められるようになっている。
【0060】ところで、「課題」の欄にて述べたよう
に、検出電極に対しては、駆動信号の回り込み(カップ
リング容量による電荷の変化によるノイズ)が発生する
が、この駆動信号の回り込み信号は、駆動電極と検出電
極との間の寄生容量に比例すると考えられる。駆動およ
び検出の両電極間に発生する寄生容量は、一般的に、当
該両電極間の距離が大きいほど少ないと考えられてい
る。
【0061】ここで、従来の角速度センサにおいては、
上記図6に示した様な差動検出を行っているため、原理
的には、上記回り込み信号は相殺されて無くなるはずで
ある。しかし、差動をとる検出電極のペアが、それぞれ
違う値の回り込み信号を持っている場合は、差動回路で
は、うまく相殺されずに残ってしまう。
【0062】本発明の対象である角速度センサは、半導
体プロセスで作製されるため、それぞれの電極の構造
は、非常に寸法の揃った形で形成されるものの、エッチ
ングなどの諸工程における不均一性のために、各電極間
の距離が遠いほど、互いの加工ばらつきが大きくなる。
【0063】つまり、上記図5に示したような従来の角
速度センサにおいては、第1の検出電極150と第2の
検出電極160とが、半導体基板(チップ)12の両端
近傍に別れて配置されており、このように、両検出電極
の距離が遠い場合、互いの検出電極にて回り込み信号成
分の値が大きく相違しやすい。そのため、検出信号に
は、回り込み信号による大きなノイズが残りやすい。
【0064】その点、本実施形態においては、検出電極
50a〜50dを4分割した電極部50a、50b、5
0c、50dより構成し、隣り合う2個の電極部同士を
選択し、選択された2個の電極部50aと50b、50
cと50dよりなる2つの組において、各組内にて電極
部同士から差動信号をとるようにしている。
【0065】同じ組の個々の電極部においては、互いに
距離が近く且つ駆動信号の回り込みの度合が近い。その
ため、一組の電極部50aおよび50b同士の差動信号
Vabと、他の一組の電極部50cおよび50d同士の
差動信号Vcdとのそれぞれにおいて、回り込み信号
(駆動信号の回り込み)を低減することができる。
【0066】そして、本実施形態では、さらに、これら
両組の差動信号Vab、Vcdの差動をとって検出信号
Voutを出力するようにしているため、従来に比べ
て、検出信号にノイズとして現れる駆動信号の回り込み
を、大幅に低減することができる。
【0067】本実施形態における駆動信号の回り込みの
低減効果について、その低減度合の一例を述べておく。
まず、図6に示す従来の角速度センサにおいて、駆動信
号として、2.5±1.0Vpp、周波数3kHzの正
弦波信号を、左右の両駆動電極40において、互いに逆
位相となるように入力する。このとき、駆動共振周波数
は5kHzであるため、錘部30は振動せず、駆動信号
の回り込みだけが検出電極へ出力される。
【0068】そして、角速度Ωが印加されたとき、第1
の検出電極150における電圧V1は、例えば28.9
0mVであり、第2の検出電極160における電圧V2
は、例えば30.80mVであり、これら両信号V1、
V2の差動をとり、約10倍に増幅したときの検出信号
Voutは18.42mVであった。
【0069】それに対して、図3に示す本実施形態の角
速度センサS1では、同じ駆動信号、角速度の条件の場
合、一組の電極部同士50a、50bの電圧Va、電圧
Vbは、それぞれ13.66mV、13.33mVであ
り、これらの差動信号Vabは3.26mV(増幅率1
0倍)であった。
【0070】一方、他の一組の電極部同士50c、50
dの電圧Vc、電圧Vdは、それぞれ14.42mV、
14.55mVであり、これらの差動信号Vcdは1.
09mV(増幅率10倍)であった。そして、両差動信
号Vab、Vcdの差動をとり約10倍に増幅した差動
信号Voutは2.40mVであった。
【0071】この例のように、本実施形態では、隣り合
っており互いに距離が近い電極部同士50aと50b
(50cと50d)において、互いの電圧VaとVb
(VcとVd)は、従来に比べて(つまり、上記電圧V
1とV2との差に比べて)、駆動信号の回り込みの度合
が近い。
【0072】そして、同じ組内にて差動をとることで、
各差動信号Vab、Vcdにおいて大幅に駆動信号の回
り込みを低減することができるため、上記例では、検出
信号における駆動信号の回り込みを、本実施形態の方が
従来に比べて、約1/10程度まで低減できている。
【0073】また、図1に示す例では、検出電極50a
〜50dは櫛歯形状であり、錘部30には、各検出電極
50a〜50dと噛み合うように配置されて対向する櫛
歯部36が形成された構成としているが、検出部形状
は、櫛歯形状に限定するものではない。
【0074】しかし、検出電極50a〜50dと錘部3
0とが対向する検出部を、櫛歯形状のような複雑な形状
とした場合、その加工ばらつきが比較的大きく、第1の
検出電極50a、50bと第2の検出電極50c、50
dとで、駆動電極40からの距離や互いの形状のばらつ
きが大きくなりやすい。
【0075】すると、検出信号にノイズとして現れる駆
動信号の回り込みを十分にキャンセルすることが難しく
なるが、本実施形態によれば、上記電極部を用いた構成
を採用しているので、そのような問題を適切に防止する
ことができる。
【0076】また、本実施形態によれば、1個の電極部
に対して複数の櫛歯部を対向させているため、各櫛歯部
36及び各電極部50a〜50dにおけるx方向へのび
る櫛歯の長さを、上記図5に比べて短くしても、検出容
量を確保することができるため、各櫛歯のy方向への曲
げ剛性を高めることができる。そのため、y方向への振
動の際に、各櫛歯がたわんで付着してしまう現象(ステ
ィッキング)の発生を防止しやすくでき、好ましい。
【0077】(第2実施形態)図4は、本発明の第2実
施形態に係る角速度センサS2を示す平面図である。本
実施形態のセンサS2は、上記図1に示した角速度セン
サS1に比べて、錘部30(第1の可動部31)の櫛歯
部36及び検出電極(電極部)50a〜50dの形状を
変更したものであり、他の部分は同一である。
【0078】上記図1に示すセンサS1では、第1の可
動部31におけるy方向の上下両端部に、各々3個の櫛
歯部36を設け、3個の櫛歯部36および基部20から
延びる2個の検出電極(電極部)50a〜50dを、櫛
歯部と検出電極とが交互に位置するように配置してい
る。
【0079】それに対して、本実施形態では、図4に示
す様に、第1の可動部31におけるy方向の上下両端部
に、各々1個の櫛歯部36が設けられ、各1個の櫛歯部
36の左右両側に検出電極(電極部)50a〜50dが
1個ずつ対向して配置されている。
【0080】このような構成では、各櫛歯のy方向への
曲げ剛性を高める効果は、上記第1実施形態に比べて弱
くなるものの、それ以外は、上記第1実施形態と同様の
効果が得られる。
【0081】(他の実施形態)なお、検出電極を構成す
る電極部は4個よりも多くても良く、さらには、4以上
の偶数個(6、8、10、……)に分割された電極部よ
り構成することが好ましい。それにより、複数個の電極
部のうち隣り合う電極部同士の組において信号の差動を
とる目的のために、電極部の数を過不足なく構成するこ
とができる。
【0082】また、上記実施形態では、開口部14は矩
形状であったが、開口部14は矩形状でなくとも他の幾
何学的形状であっても良い。また、開口部14は、酸化
膜13及び第1シリコン基板11の厚み方向を貫通する
ものでなくとも良く、例えば、犠牲層エッチング等によ
り酸化膜13を除去し、第1シリコン基板11は残すこ
とにより凹部を形成し、当該凹部を開口部として構成し
ても良い。
【0083】また、本発明の角速度センサを構成する半
導体基板としては、上記SOI基板10に限定されな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る角速度センサを示
す平面図である。
【図2】図1中のA−A断面図である。
【図3】図1に示す角速度センサの検出回路の構成を示
す説明図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係る角速度センサを示
す平面図である。
【図5】本発明者が試作した試作品としての角速度セン
サを示す概略平面図である。
【図6】図5に示す角速度センサの検出回路の構成を示
す説明図である。
【符号の説明】
12…第2シリコン基板、30…錘部、36…櫛歯部
(検出用櫛歯部)、40…駆動電極、50a〜50d…
検出電極(電極部)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F105 BB03 CC04 CD03 CD05 CD11 CD13 4M112 AA02 BA07 CA03 CA04 CA05 CA13 DA03 EA03 EA06 EA11 FA01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板(12)に、第1の方向
    (x)及びこの第1の方向と直交する第2の方向(y)
    へ振動可能な錘部(30)と、 この錘部を前記第1の方向へ駆動振動させるために前記
    錘部に周期的に変化する駆動信号を印加するための駆動
    電極(40)と、 前記駆動振動のもと前記第1及び第2の方向と直交する
    軸(z)回りに角速度が印加されたときに発生する前記
    錘部の前記第2の方向への検出振動を、検出信号として
    検出するための検出電極(50a、50b、50c、5
    0d)と、が形成されてなる角速度センサにおいて、 前記検出電極は、4以上の複数個に分割された電極部よ
    り構成され、 前記検出振動の際に、前記複数個の電極部のうち隣り合
    う一組の電極部同士(50a、50b)の信号の差動を
    とるとともに、隣り合う他の一組の電極部同士(50
    c、50d)の信号の差動をとった後、前記一組の電極
    部同士の差動信号と前記他の一組の電極部同士の差動信
    号との差動をとることを特徴とする角速度センサ。
  2. 【請求項2】 前記検出電極は、4以上の偶数個に分割
    された電極部(50a〜50d)より構成されているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の角速度センサ。
  3. 【請求項3】 前記検出電極(50a〜50d)は櫛歯
    形状であり、 前記錘部(30)には、前記検出電極と噛み合うように
    配置されて対向する櫛歯部(36)が形成されているこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の角速度セン
    サ。
  4. 【請求項4】 半導体基板(12)に、第1の方向
    (x)及びこの第1の方向と直交する第2の方向(y)
    へ振動可能な錘部(30)と、 この錘部を前記第1の方向へ駆動振動させるために前記
    錘部に周期的に変化する駆動信号を印加するための駆動
    電極(40)と、 前記駆動振動のもと前記第1及び第2の方向と直交する
    軸(z)回りに角速度が印加されたときに発生する前記
    錘部の前記第2の方向への検出振動を、検出信号として
    検出するための検出電極(50a〜50d)と、が形成
    されており、 前記検出電極は、前記錘部の異なる2箇所とそれぞれ対
    向する第1の検出電極(50a、50b)と第2の検出
    電極(50c、50d)とより構成され、 前記検出振動の際に、前記第1の検出電極と前記錘部と
    の間の容量変化に基づく信号と前記第2の検出電極と前
    記錘部との間の容量変化に基づく信号とを差動検出する
    ことにより、前記検出信号を検出するようにした角速度
    センサにおいて、 前記第1の検出電極及び前記第2の検出電極は、それぞ
    れ複数個の電極部(50a〜50d)に分割されてお
    り、 前記第1及び第2の検出電極のそれぞれにて、前記複数
    個の電極部からの信号の差動をとった後、前記第1の検
    出電極における差動信号と前記第2の検出電極における
    差動信号との差動をとることを特徴とする角速度セン
    サ。
  5. 【請求項5】 前記第1の検出電極(50a、50b)
    および前記第2の検出電極(50c、50d)は櫛歯形
    状であり、 前記錘部(30)には、前記第1の検出電極及び前記第
    2の検出電極のそれぞれと噛み合うように配置されて対
    向する櫛歯部(36)が形成されていることを特徴とす
    る請求項4に記載の角速度センサ。
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