JP2002310627A - 半導体素子の検査方法並びに半導体素子の検査プログラムおよびその半導体素子の検査プログラムが記録された記録媒体 - Google Patents

半導体素子の検査方法並びに半導体素子の検査プログラムおよびその半導体素子の検査プログラムが記録された記録媒体

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JP2002310627A JP2001120966A JP2001120966A JP2002310627A JP 2002310627 A JP2002310627 A JP 2002310627A JP 2001120966 A JP2001120966 A JP 2001120966A JP 2001120966 A JP2001120966 A JP 2001120966A JP 2002310627 A JP2002310627 A JP 2002310627A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体素子の良否の判定にかかる時間を短縮
できる半導体素子の検査方法並びに半導体素子の検査プ
ログラムおよびその半導体素子の検査プログラムが記録
された記録媒体を提供する。 【解決手段】 カメラ2に半導体素子を撮像して、カメ
ラ2の撮像により得られた画像から、半導体素子1の輪
郭を抽出する。そして、半導体素子1の輪郭に外接する
矩形領域10を求める。引き続き、矩形領域10内の一
部であるBadマーク検出エリア,隅部を走査して、B
adマーク検出エリア,隅部の画素の2値データに基い
て、半導体素子1の良否を判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体素子の検査
方法並びに半導体素子の検査プログラムおよびその半導
体素子の検査プログラムが記録された記録媒体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体素子の検査方法として
は、特開平05−118993号公報に開示されたもの
がある。この従来の半導体素子の検査方法では、半導体
素子をカメラで撮像し、このカメラの撮像により得られ
た画像に基づいて、半導体素子の面積および重心を求め
ている。そして、上記半導体素子の面積と基準面積とを
比較して半導体素子の良否を判定すると共に、半導体素
子の重心位置から決まる基準輪郭と、半導体素子の形状
とを比較して半導体素子の良否を判定する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
半導体素子の検査方法では、半導体素子よりもずっと大
きな認識エリアを設定し、その認識エリア内の全画素を
走査して、半導体素子の面積および重心を求めている。
このように、上記半導体素子よりも大きな認識エリア内
の全画素を走査するため、走査時間が長くなって、半導
体素子の良否を判定するのに時間がかかるという問題が
ある。上記半導体素子の良否の判定に要する時間は、ボ
ンディング装置のタクトが早くなってくるにつれて製造
時間全体に占める割合が高くなる。そのため、上記半導
体素子の良否の判定に時間がかかるのは大きな問題とな
っている。
【0004】そこで、本発明の課題は、半導体素子の良
否の判定にかかる時間を短縮できる半導体素子の検査方
法並びに半導体素子の検査プログラムおよびその半導体
素子の検査プログラムが記録された記録媒体を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の半導体素子の検査方法は、撮像装置に半導
体素子を撮像させる工程と、上記撮像装置の撮像により
得られた画像から、上記半導体素子の輪郭を抽出する工
程と、上記半導体素子の輪郭に外接する矩形領域を求め
る工程と、上記矩形領域内の一部または全部である走査
領域を走査して、上記走査領域の画素の2値データに基
いて、上記半導体素子の良否を判定する工程とを備えた
ことを特徴としている。
【0006】上記構成の半導体素子の検査方法によれ
ば、上記撮像装置の撮像により得られた画像から半導体
素子の輪郭を抽出して、半導体素子の輪郭に外接する矩
形領域を求める。引き続いて、上記矩形領域内の走査領
域の画素を走査し、その走査領域の画素の2値データを
検出する。そして、上記走査領域の画素の2値データに
基づいて、半導体素子の良否を判定する。このように、
上記矩形領域内の一部または全部である走査領域の画素
を走査するから、従来の半導体素子の検査方法よりも走
査範囲が狭くなる。その結果、上記走査領域を走査する
のに要する時間が短くなり、半導体素子の良否の判定に
かかる時間を短縮できる。
【0007】一実施形態の半導体素子の検査方法は、上
記矩形領域の面積を求める工程と、上記矩形領域の面積
と基準値とを比較して、上記撮像装置が撮像した上記画
像が上記半導体素子の画像であるか否かを判定する工程
とを備える。
【0008】上記実施形態の半導体素子の検査方法によ
れば、上記矩形領域の面積を求め、この矩形領域の面積
と基準値とを比較する。このとき、上記矩形領域の面積
が基準値の範囲内であるか否かにより、撮像装置が撮像
した画像が半導体素子の画像であるか否かを判定する。
このように、上記矩形領域の面積に基づいて、撮像装置
が撮像した画像が半導体素子の画像であるか否かを判定
するから、例えばゴミなどが半導体素子として認識され
る恐れがなくなり、検査の信頼性を向上できる。
【0009】一実施形態では、上記半導体素子の良否を
判定する工程における上記走査領域うちの一つは上記半
導体素子の輪郭内に位置する。
【0010】上記実施形態の半導体素子の検査方法によ
れば、上記半導体素子の良否を判定する工程における走
査領域のうちの一つは半導体素子の輪郭内に位置するか
ら、その走査領域のうちの一つは面積が小さい。その結
果、上記走査領域のうちの一つを走査するのに要する時
間は短くて、半導体素子の良否の判定にかかる時間を短
縮できる。
【0011】一実施形態では、上記半導体素子の良否を
判定する工程における上記走査領域のうちの少なくとも
二つは、上記矩形領域において互いに対向する対角位置
にある隅部であって、上記隅部の画素の2値データに基
づいて、上記半導体素子の良否を判定する。
【0012】上記実施形態の半導体素子の検査方法によ
れば、上記半導体素子にチップ欠けが生じていると、矩
形領域において互いに対向する対角位置の一方の隅部
と、上記互いに対向する対角位置の他方の隅部とでは、
しきい値レベル以下またはしきい値レベル以上の画素の
総数が異なる。したがって、上記半導体素子の良否を判
定する工程における走査領域のうちの少なくとも二つ
を、矩形領域において互いに対向する対角位置にある隅
部として、この隅部の画素の2値データに基づくことに
より、半導体素子のチップ欠けを検出することができ
る。
【0013】一実施形態では、上記半導体素子の良否を
判定する工程における上記走査領域は、2組の上記互い
に対向する対角位置にある隅部である。
【0014】上記実施形態の半導体素子の検査方法によ
れば、上記半導体素子の良否を判定する工程における上
記走査領域は、2組の上記互いに対向する対角位置にあ
る隅部であって、この隅部を走査するから、検査の信頼
性が向上し、半導体素子のチップ欠けを確実に検出する
ことができる。
【0015】また、一実施形態では、上記半導体素子の
検査方法の工程をコンピュータに実行させるための半導
体素子の検査プログラムを提供する。
【0016】また、一実施形態では、上記半導体素子の
検査プログラムが記録されている記録媒体を提供する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の半導体素子の検査
方法を図示の実施の形態により詳細に説明する。
【0018】図1は、本発明の実施の一形態の半導体素
子の検査方法を行うために使用される検査装置の構成を
示すブロック図である。なお、本実施形態では、上記半
導体素子の検査方法の工程を、電気特性検査の工程の後
に行っている。この電気特性検査の一工程では、電気的
に不良であると判別した半導体素子にBadマークを付
けている。
【0019】上記検査装置は、図1に示すように、撮像
装置の一例としてのカメラ2と、このカメラ2が撮像し
た画像を取り込んで記憶する画像取込部3と、この画像
取込部3に記憶された画像を出力モニタ7に出力する画
像出力部4と、半導体素子1を検査するための半導体素
子の検査プログラムが記憶されるプログラムメモリ5
と、その半導体素子の検査プログラムにしたがって処理
を行う制御演算部6とを備えている。上記カメラ2は、
半導体ウェハ100から劈開により分離される半導体素
子1を撮像する。その半導体ウェハ100は、複数の半
導体素子1からなり、図示しない粘着シートに貼り付け
られている。そして、上記半導体素子1の劈開は、半導
体ウェハ100にダイシングラインを形成した後、粘着
シートを伸張させることによって行われる。
【0020】上記検査装置を用いて行われる半導体素子
の検査方法を図8のフローチャートを用いて説明する。
【0021】まず、図8に示すように、処理をスタート
させ、ステップS1で画像取込を行う。具体的には、上
記半導体ウェハ100から劈開された半導体素子1をカ
メラ2で撮像し、カメラ2の撮像に得られた画像を画像
取込部3に取り込んで記憶する。そして、ステップS2
で、第1のチップ有無検出の処理を行う。すなわち、上
記カメラ2が撮像した画像が半導体素子1の画像である
か否かを判定する。そして、ステップS3で、チップ有
り、つまりカメラ2で半導体素子1を撮像できていれ
ば、ステップS4に進む一方、チップ無し、つまりカメ
ラ2で半導体素子1を撮像できていなければ、ステップ
S14に進む。ステップS14に進んだ場合は、ステッ
プS14でチップ無処理を行って、半導体素子1を検査
するための処理を終了する。
【0022】次に、ステップS4で、チップエッジ検出
の処理を行う。すなわち、上記半導体素子1のチップエ
ッジを検出する。そして、ステップS5で、チップエッ
ジ有り、つまり半導体素子1にチップエッジがあると判
別すると、ステップS6に進む一方、チップエッジ無
し、つまり半導体素子1にチップエッジが無いと判別す
ると、ステップS14に進む。ステップS14に進んだ
場合は、ステップS14でチップ無処理を行って、半導
体素子1を検査するための処理を終了する。
【0023】次に、ステップS6で、チップ輪郭抽出の
処理を行った後、ステップS7で、第2のチップ有無検
出の処理を行う。すなわち、上記カメラ2が撮像した画
像が半導体素子1の画像であるか否かを再度判定する。
そして、ステップS8で、チップ有り、つまりカメラ2
で半導体素子1を撮像できていれば、ステップS9に進
む一方、チップ無し、つまりカメラ2で半導体素子1を
撮像できていなければ、ステップS14に進む。ステッ
プS14に進んだ場合は、ステップS14でチップ無処
理を行って、半導体素子1を検査するための処理を終了
する。
【0024】次に、ステップS9でチップ重心計算の処
理を行う。そして、ステップS10でBadマーク判定
を行う。具体的には、電気的な特性不良を示すBadマ
ークが半導体素子1に付いているか否かを識別する。そ
して、ステップS11で、Badマーク無、つまり半導
体素子1にBadマークが付いていなければ、ステップ
S12に進む一方、Badマーク有り、つまり半導体素
子1にBadマークが付いていれば、ステップS15に
進む。ステップS15に進んだ場合は、ステップS15
でチップNG処理を行った後、半導体素子1を検査する
ための処理を終了する。
【0025】次に、ステップS12で、チップ欠け判定
を行う。すなわち、上記半導体素子1にチップ欠けが生
じている否かを判別する。そして、ステップS13で、
チップ欠け無、つまり半導体素子1にチップ欠けが生じ
ていなければ、その半導体素子1は良品であると判定
し、半導体素子1を検査するための処理を終了する。一
方、ステップS13で、チップ欠け有り、つまり半導体
素子1にチップ欠けが生じていれば、ステップS15に
進む。ステップS15に進んだ場合は、ステップS15
でチップNG処理を行った後、半導体素子1を検査する
ための処理を終了する。
【0026】以下、上記ステップS2の第1のチップ有
無検出を具体的に説明する。
【0027】図2に示すように、カメラセンタ(X
)を始点とし、そのカメラセンタ(X,Y)の
画素の輝度を調べ、カメラセンタ(X,Y)の画素
がしきい値としての2値化レベル以上であるか否かを判
定する。このとき、上記カメラセンタ(X,Y)の
画素の輝度が2値化レベルに達しなければ、始点からX
軸方向にX,X,X,……と1画素ずつ一定範囲
(サンプリングエリアX)内を走査して、2値化レベル
以上の画素を探す。そして、上記カメラセンタ(X
)からX軸方向に一定範囲走査しても、2値化レベ
ル以上の画素が無い場合、Y軸方向に1画素移動させ、
再度、X軸方向にX,X,X,……と1画素ずつ
サンプリングエリアX内を走査して、2値化レベル以上
の画素を探す。それでも2値化レベル以上の画素が見つ
からない場合は、更に、Y軸方向にY,Y,Y
……と1画素ずつ一定範囲(サンプリングエリアY)内
移動させ、そのY,Y,Y,……の夫々に対して
X軸方向にX,X,X ,……と1画素ずつサンプ
リングエリアX内を走査して、2値化レベル以上の画素
を探す。上記サンプリングエリアX,Y内で2値化レベ
ル以上の画素が有った場合、カメラ2の撮像領域内には
半導体素子が存在すると判別する。すなわち、上記半導
体素子1がカメラ2で撮像されていると判定する。一
方、上記サンプリングエリアX,Y内で2値化レベル以
上の画素が無かった場合、カメラ2の撮像領域内には半
導体素子が存在しないと判別する。すなわち、上記半導
体素子1がカメラ2で撮像されていないと判定する。
【0028】以下、上記ステップS4のチップエッジ検
出、および、ステップS6のチップ輪郭抽出を具体的に
説明する。
【0029】図3に示すように、2値化レベル以上の輝
度の画素から、Y軸方向(図中の矢印U方向)に沿って
画素を走査していき、輝度レベルが規定画素数以上連続
して2値化レベル以下になる箇所を探し、その連続2値
化レベル以下画素の始まりの点をチップエッジとする。
このチップエッジを追跡開始点として半導体素子1の輪
郭を抽出する(長谷川他「画像処理の基本技法」(株)
技術評論社刊1986年、70〜72頁を参照)。
【0030】以下、上記ステップS7の第2のチップ有
無検出を具体的に説明する。
【0031】図4に示すように、上記輪郭抽出法で抽出
した半導体素子1の輪郭を構成する画素のX,Y座標に
おいて、X座標の最大値(Xmax)、X座標の最小値
(Xmin)、Y座標の最大値(Ymax)およびY座標の最
小値(Ymin)を夫々求める。このXmax、Xmin、Ymax
およびYminに基づいて、半導体素子1の輪郭に外接す
る矩形領域10を設定する。この矩形領域10の頂点
は、(Xmax,Ymax)、(Xmax,Ymin)、(Xmin,
Ymax)および(Xmin,Ymin)で表わされる。上記カ
メラ2のX軸またはY軸に対して半導体素子1の輪郭の
一辺が平行であれば、矩形領域10の大きさと半導体素
子1の大きさは一致するが、カメラ2のX軸またはY軸
に対して半導体素子1の輪郭の一辺が平行でなければ、
矩形領域10の大きさは半導体素子1の大きさよりも大
きくなる。そして、上記矩形領域10のX軸方向の辺の
長さ(Xmax−Xmin)、Y軸方向の辺の長さ(Ymax−
Ymin)から、矩形領域10の面積(Xmax−Xmin)×
(Ymax−Ymin)を求める。この矩形領域10の面積と
所定の基準値とを比較して、矩形領域10の面積が基準
値の範囲内であれば、チップ有りと判定する。すなわ
ち、上記カメラ2で撮像された画像が半導体素子1の画
像であると判定する。なお、上記基準値は、良品である
と判定されるべき半導体素子の面積に基づいて設定され
る。
【0032】単に、上記カメラ2で撮像した画像内に2
値化レベル以上の画素があるだけでは、ゴミなどにより
光る点があるだけでチップ有りと判定する恐れがある
が、矩形領域10面積と基準値との比較に基づけば、ゴ
ミなどを半導体素子1として誤認識する可能性は殆ど無
くなり、検査の信頼性が高くなる。
【0033】以下、上記ステップS10のBadマーク
判定を具体的に説明する。
【0034】図5に示すように、上記半導体素子1’に
Badマークが付けられているか否かを判定するため
に、矩形領域10の走査領域のうちの一つとしてのBa
dマーク検出エリア内の画素を走査する。このとき、上
記Badマーク検出エリア内の画素の走査はカメラ2の
X軸に沿って行う。そして、上記Badマーク検出エリ
ア内における2値化レベル以上の画素の数をカウントす
る。上記Badマーク検出エリア内の全画素数に対して
2値化レベル以上の画素の総数が占める割合が所定値以
下であれば、半導体素子1’にBadマークが付けられ
ていないと判定する。一方、上記Badマーク検出エリ
アの全画素数に対して2値化レベル以上の画素の総数が
占める割合が所定値以上であれば、半導体素子1’にB
adマークが付けられていないと判定する。
【0035】上記Badマーク検出エリア内の画素の走
査はカメラ2のX軸に沿って行うので、Badマークを
検出するのためのアルゴリズムを単純にすることができ
る。また、上記Badマークを検出するための走査範囲
は半導体素子1’の面積の10%程度で良いので、Ba
dマークを検出するのにかかる時間を短縮できる。な
お、上記Badマークは、半導体素子1’のほぼ中央に
付けられている。また、上記Badマークの塗料は、2
値化レベル以下とあるような例えば黒色の塗料である。
上記Badマーク検出エリアは、Badマークが存在す
る確率が高い箇所を含むように設定されている。上記B
adマークが存在する確率が高い箇所は、ステップS9
のチップ重心計算で求めた半導体素子1’の重心に基づ
いて設定してもよい。
【0036】以下、上記ステップS12のチップ欠け判
定を具体的に説明する。
【0037】図6に示すように、上記矩形領域10にお
いて2組の互いに対向する対角位置の走査領域としての
隅部(チップ欠け検出領域)10a,10b,10c,
10dに対して、画素の走査を行う。そして、各隅部1
0a,10b,10c,10d毎に輝度が2値化レベル
以上の画素の数をカウントする。上記隅部10a,10
b,10c,10dのうち2組の互いに対向する対角位
置の隅部10a,10b,10c,10dにおいて、2
値化レベル以上の画素の総数を比較する。具体的には、
上記隅部10aにおける2値化レベル以上の画素の総数
と、隅部10dにおける2値化レベル以上の画素の総数
とを比較すると共に、隅部10bにおける2値化レベル
以上の画素の総数と、隅部10cにおける2値化レベル
以上の画素の総数とを比較する。そして、上記隅部10
aと隅部10dとにおける2値化レベル以上の画素の総
数の比を求めると共に、隅部10bと隅部10cとにお
ける2値化レベル以上の画素の総数の比を求める。それ
らの比が所定値の範囲内であれば、半導体素子1にチッ
プ欠けが無いと判断する一方、それらの比が所定値の範
囲を超えれば、半導体素子1にチップ欠けがあると判断
する。上記半導体素子1にチップ欠けが無ければ、隅部
10aにおける2値化レベル以上の画素からなる領域の
面積と、隅部10dにおける2値化レベル以上の画素か
らなる領域の面積とがほぼ等しくなると共に、隅部10
bにおける2値化レベル以上の画素からなる領域の面積
と、隅部10cにおける2値化レベル以上の画素からな
る領域の面積とがほぼ等しくなる。
【0038】また、図7に示すように、チップ欠けが生
じた半導体素子1”の場合、矩形領域10”において互
いに対向する対角位置の走査領域としての隅部10”
a,10”d(図7中の領域A)の2値化レベル以上の
画素からなる領域の面積にも差が出る。つまり、上記半
導体素子1”にチップ欠けが生じていることにより、隅
部10”aにおける2値化レベル以上の画素かなる領域
の面積と、隅部10”dにおける2値化レベル以上の画
素かなる領域の面積とに差が生じる。したがって、上記
隅部10”aにおける2値化レベル以上の画素からなる
領域に対する、隅部10”dにおける2値化レベル以上
の画素からなる領域の面積比が、1から所定の値以上離
れていると、半導体素子1”にチップ欠け有りと判断す
ることができる。また、上記半導体素子1”にチップ欠
けが生じていることにより、隅部10”b,10”c
(図7中の領域B)では、2値化レベル以上の画素から
なる領域の面積に大きな差が生じているので、隅部1
0”bにおける2値化レベル以上の画素かなる領域の面
積と、隅部10”cにおける2値化レベル以上の画素か
なる領域の面積とを比較すれば、半導体素子1”にチッ
プ欠けが生じているのを容易かつ確実に判別することが
できる。要するに、上記隅部10”a,10”b,1
0”c,10”dにおいて少なくとも1組の互いに対向
する対角位置の隅部10”a,10”b,10”c,1
0”dに対して、2値化レベル以上の画素かなる領域の
面積の比較を行うと、半導体素子1”のチップ欠けを確
実に検出できる。また、上記隅部10”a,10”b,
10”c,10”dにおいて2組の互いに対向する対角
位置の隅部10”a,10”b,10”c,10”dに
対して、2値化レベル以上の画素かなる領域の面積の比
較を行えば、半導体素子1”のチップ欠けをより確実に
検出できる。
【0039】このように、上記矩形領域10,10”内
の一部であるBadマーク検出エリア,隅部10a,
…,10d,10”a,…,10”dの画素を走査する
だけだから、従来の半導体素子の検査方法よりも走査範
囲が狭くなる。その結果、上記Badマーク検出エリ
ア,隅部10a,…,10d,10”a,…,10”d
の画素の走査に要する時間が短く、半導体素子1,
1’,1”の良否の判定にかかる時間を短縮できる。
【0040】上記ステップS8のBadマーク判定の処
理時間は、チップ全体の面積より小さい領域の割合
(%)だけ短縮できる。
【0041】また、上記半導体素子1,1’,1”に対
してダイボンドを行う前に、半導体素子1,1’ ,
1”の4隅の画像処理(欠け検出)を行うことにより、
チップ欠けが生じている半導体素子1”がダイボンドさ
れるの阻止することができる。
【0042】また、上記半導体素子1,1’,1”が画
像認識時にが傾いていても精度よくチップ欠け判定を行
うことができる。
【0043】本発明の半導体素子の検査方法では、上記
半導体素子1,1’,1”を検査装置をセットするとき
に、半導体素子1,1’,1”の輪郭がカメラ2のX,
Y軸に平行になるように半導体素子1,1’,1”の位
置調整が行われているため、カメラ2のX軸に対して半
導体素子1の輪郭の一辺がなす角は最大でも約10°程
度である。
【0044】上記実施の形態では、上記電気的特性検査
が行われた後、本発明の半導体素子の検査方法の工程が
行われていたが、半導体素子の検査方法の工程が行われ
るのは電気的特性検査後に限定されるわけではない。
【0045】また、上記実施の形態では、矩形領域1
0,10”の一部であるBadマーク検出エリア,隅部
10a,…,10d,10”a,…,10”dの画素を
走査していたが、矩形領域10内の全部の画素を走査す
るようにしてもよい。
【0046】また、上記Badマーク検出エリアにおけ
る2値化レベル以上の画素の数をカウントしていたが、
Badマーク検出エリアにおける2値化レベル以下の画
素の数をカウントしてもよい。
【0047】また、上記隅部10a,10”aにおける
2値化レベル以上の画素の総数と、隅部10d,10”
dにおける2値化レベル以上の画素の総数とを比較する
と共に、隅部10b,10”bにおける2値化レベル以
上の画素の総数と、隅部10c,10”cにおける2値
化レベル以上の画素の総数とを比較していたが、隅部1
0a,10”aにおける2値化レベル以下の画素の総数
と、隅部10d,10”dにおける2値化レベル以下の
画素の総数とを比較すると共に、隅部10b,10”b
における2値化レベル以下の画素の総数と、隅部10c
における2値化レベル以下の画素の総数とを比較しても
よい。
【0048】また、本発明の半導体素子の検査方法の工
程をコンピュータに実行させる半導体素子の検査プログ
ラムは、例えば、FD(フロッピーディスク)、CD
(コンパクトディスク)、MO(光磁気)ディスク、D
VD(デジタル万能ディスク)などの記録媒体に記録さ
れていてもよい。
【0049】
【発明の効果】以上より明らかなように、本発明の半導
体素子の検査方法は、撮像装置により撮像された半導体
素子の画像の輪郭に外接する矩形領域を求め、この矩形
領域内の一部または全部である走査領域の画素を走査す
るから、従来の半導体素子の検査方法よりも走査範囲が
狭く、走査時間が短くなり、半導体素子の良否の判定に
要する時間を短縮できる。
【0050】一実施形態の半導体素子の検査方法は、上
記撮像装置が撮像した画像が半導体素子の画像であるか
否かの判定を矩形領域の面積に基づいて行うから、例え
ばゴミなどが半導体素子として認識される恐れがなくな
り、検査の信頼性を向上できる。
【0051】一実施形態の半導体素子の検査方法は、上
記走査領域のうちの一つは半導体素子の輪郭内に位置す
るから、走査領域のうちの一つを走査する時間は短く、
半導体素子の良否の判定にかかる時間を短縮できる。
【0052】一実施形態の半導体素子の検査方法は、上
記矩形領域において互いに対向する対角位置にある隅部
の画素を走査するから、半導体素子のチップ欠けを確実
に検出することができる。
【0053】一実施形態の半導体素子の検査方法は、上
記矩形領域において2組の互いに対向する対角位置にあ
る隅部の画素を走査するから、検査の信頼性が向上し、
半導体素子のチップ欠けを確実に検出することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の実施の一形態の半導体素子の
検査方法を行うために用いられる検査装置の構成を示す
ブロック図である。
【図2】 図2は上記半導体素子の検査方法におけるチ
ップ有無検出の工程を説明するための図である。
【図3】 図3は上記半導体素子の検査方法におけるチ
ップエッジ検出の工程を説明するための図である。
【図4】 図4は上記半導体素子の輪郭に外接する矩形
領域を求める工程を説明するための図である。
【図5】 図5は上記半導体素子の検査方法におけるB
adマーク検出の工程を説明するための図である。
【図6】 図6は上記半導体素子の検査方法におけるチ
ップ欠け判定の工程を説明するための図である。
【図7】 図7は上記半導体素子の検査方法におけるチ
ップ欠け判定の工程を説明するための図である。
【図8】 図8は上記半導体素子の検査方法のフローチ
ャートを示す図である。
【符号の説明】
1,1’,1” 半導体素子 2 カメラ 10,10” 矩形領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F065 AA03 AA12 AA14 AA54 BB02 CC20 DD06 DD07 FF04 JJ03 JJ19 QQ04 QQ24 QQ31 QQ38 RR02 RR07 SS04 2G051 AA61 AB03 CA04 DA15 EA11 EA14 ED22 ED23 5F047 FA74

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像装置に半導体素子を撮像させる工程
    と、 上記撮像装置の撮像により得られた画像から、上記半導
    体素子の輪郭を抽出する工程と、 上記半導体素子の輪郭に外接する矩形領域を求める工程
    と、 上記矩形領域内の一部または全部である走査領域を走査
    して、上記走査領域の画素の2値データに基いて、上記
    半導体素子の良否を判定する工程とを備えたことを特徴
    とする半導体素子の検査方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の半導体素子の検査方法
    において、 上記矩形領域の面積を求める工程と、 上記矩形領域の面積と基準値とを比較して、上記撮像装
    置が撮像した上記画像が上記半導体素子の画像であるか
    否かを判定する工程とを備えたことを特徴とする半導体
    素子の検査方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の半導体素子の
    検査方法において、 上記半導体素子の良否を判定する工程における上記走査
    領域のうちの一つは上記半導体素子の輪郭内に位置する
    ことを特徴とする半導体素子の検査方法。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1つに記載の
    半導体素子の検査方法において、 上記半導体素子の良否を判定する工程における上記走査
    領域のうちの少なくとも二つは、上記矩形領域において
    互いに対向する対角位置にある隅部であって、 上記隅部の画素の2値データに基づいて、上記半導体素
    子の良否を判定することを特徴とする半導体素子の検査
    方法。
  5. 【請求項5】 請求項5に記載の半導体素子の検査方法
    において、 上記半導体素子の良否を判定する工程における上記走査
    領域は、2組の上記互いに対向する対角位置にある隅部
    であることを特徴とする半導体素子の検査方法。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか1つに記載の
    半導体素子の検査方法の工程をコンピュータに実行させ
    るための半導体素子の検査プログラム。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の半導体素子の検査プロ
    グラムが記録された記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2018127973A1 (ja) * 2017-01-06 2018-07-12 株式会社Fuji ミラーダイ画像認識システム
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