JP3283866B2 - 回路パターンの欠陥検査方法及びその装置 - Google Patents

回路パターンの欠陥検査方法及びその装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント基板回路
パターン、セラミック上回路パターン、ハイブリッド回
路パターン、ファックス用電極回路パターン、薄膜回路
パターン、液晶表示素子用回路パターン、及びLSI回
路パターン等の電子回路(配線)パターンの欠陥を画像
処理により自動的に検査する回路パターン欠陥検査方法
及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】回路パターンの外観検査装置について
は、従来多くの事例がある。例えば、特公昭59−24
361号公報等がある。この場合は、2組の回路パター
ンを互いに比較し、互いに一致しない部分を欠陥として
検出するものである。欠陥検査は、高速を要するため、
回路パターンの比較処理回路は、回路パターン検出器の
速度に同期して処理を行うように構成されている。具体
的には、シフトレジスタを多数用いた「パイプライン処
理」と言われる論理回路によって構成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、パ
イプライン処理は高速に画像処理を行えるが、画像処理
の内容は単純であり、複雑な欠陥判定を高速で行うこと
ができないという課題を有していた。
【0004】本発明の目的は、高速で、しかも人間の目
が判定できる複雑な欠陥の導通上の有害性の判定を画像
処理によって行うことができるようにした回路パターン
欠陥検査方法及びその装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明では、上記
目的を達成するために、欠陥検査方法において、所定の
撮像信号で動作する撮像手段と試料とを相対的に移動さ
せながら撮像手段で表面にパターンが形成された試料を
撮像してこの試料の画像を得、試料を撮像しながら撮像
信号と同期して第1の処理速度で画像から欠陥候補を含
む部分画像を抽出して記憶手段に記憶し、この記憶した
部分画像を第1の処理速度よりも遅い第2の処理速度で処
理して欠陥候補を抽出し、この抽出した欠陥候補の大き
さまたは形状、または、抽出した欠陥候補とパターンと
の位置関係に基づいて抽出した欠陥候補の有害性を判定
するようにした。
【0006】また、本発明では、上記目的を達成するた
めに、欠陥検査方法において、所定の撮像信号と同期さ
せて試料を撮像して試料の画像を得、この画像を撮像信
号と同期させて第1の処理速度で処理することにより欠
陥候補を含む部分画像を順次抽出し、この抽出した欠陥
候補を含む部分画像を記憶手段に順次記憶し、この記憶
した欠陥候補を含む部分画像を第1の処理速度よりも遅
い第2の処理速度で順次処理して欠陥を分類するように
した。
【0007】また、本発明では、上記目的を達成するた
めに、欠陥検査方法において、所定のクロック周波数の
信号と同期させて試料を撮像して試料の画像を得、この
画像を信号と同期させて処理することにより欠陥候補を
含む部分画像を順次抽出し、この抽出した欠陥候補を含
む部分画像を記憶手段に順次記憶し、この記憶した欠陥
候補を含む部分画像を前記信号の所定のクロック周波数
よりも小さいクロック周波数の信号と同期させて順次処
理することにより抽出した欠陥候補を分類するようにし
た。
【0008】また、本発明では、上記目的を達成するた
めに、欠陥検査装置を、表面にパターンが形成された試
料を載置して平面内で移動可能なテーブル手段と、所定
の撮像信号で動作してテーブル手段に載置した試料を撮
像してこの試料の画像を得る撮像手段と、この撮像手段
で試料を撮像しながら前記得た試料の画像から欠陥候補
を含む部分画像を所定の撮像信号と同期して抽出する部
分画像抽出手段と、この部分画像抽出手段で抽出した欠
陥候補を含む部分画像を所定の撮像信号と同期して記憶
する記憶手段と、記憶した部分画像を所定の撮像信号よ
りも低い周波数の信号に同期処理して欠陥候補を抽出す
る欠陥候補抽出手段と、この欠陥候補抽出手段で抽出し
た欠陥候補の大きさまたは形状、または、抽出した欠陥
候補とパターンとの位置関係に基づいて抽出した欠陥候
補の有害性を判定する判定手段とを備えて構成した。
【0009】また、本発明では、上記目的を達成するた
めに、欠陥検査装置を、所定の撮像信号と同期させて試
料を撮像する撮像手段と、この撮像手段で試料を撮像し
て得た試料の画像を撮像信号と同期させて処理すること
により欠陥候補を含む部分画像を順次抽出する部分画像
抽出手段と、この部分画像抽出手段で抽出した欠陥候補
を含む部分画像を撮像信号と同期させて順次記憶する記
憶手段と、この記憶手段に記憶した欠陥候補を含む部分
画像を所定の撮像信号よりも低い周波数の信号に同期し
て順次処理して欠陥を分類する欠陥分類手段とを備えて
構成した。
【0010】また、本発明では、上記目的を達成するた
めに、欠陥検査装置を、所定のクロック周波数の信号と
同期させて試料を撮像して試料の画像を得る撮像手段
と、この撮像手段で得た画像を所定のクロック周波数の
信号と同期させて処理することにより欠陥候補を含む部
分画像を順次抽出する部分画像抽出手段と、この部分画
像抽出手段で抽出した欠陥候補を含む部分画像を順次記
憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶した欠陥候補を
含む部分画像を信号の所定のクロック周波数よりも小さ
いクロック周波数の信号と同期させて順次処理すること
により抽出した欠陥候補を分類する分類手段とを備えて
構成した。
【0011】上記構成により電気的な導通上有害な欠陥
とそうでない非有害欠陥とを、特に高密度で大形な基板
回路パターンに対して高速度で検査することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下本発明を図面に示す実施例に
基いて具体的に説明する。
【0013】まず、本発明の原理について図1、及び図
2に基いて説明する。図1において破線で囲った検査シ
ステムIは撮像装置(パターン検出装置)1、1’が出
力する画像信号を欠陥判定装置3で画像処理し、欠陥候
補を検出するものである。同図で撮像装置(パターン検
出装置)1、1’とは、例えばCCDリニアイメージセ
ンサ、あるいはレーザ光点を走査し反射光を検出する方
式等の走査形の光電変換装置である。通常回路パターン
AおよびBは図3に示すように同一のXYステージ15
上に乗せられ、対応部分を撮像装置1および1’で検出
する。図1において、XYステージ15および、照明装
置は省略されている。検査システムIとしては、図1に
示す他に、様々な形態が考えられる。即ち図2に示すよ
うに、検査システムIは、1台の撮像装置(パターン検
出装置)1と欠陥判定装置3からなる(例えば昭48年
電気学会全国大会No.1347に示されている。)。
【0014】図2において破線で囲った検査システムI
は、撮像装置(パターン検出装置)1が出力する画像信
号8と、基準パターン発生装置7が出力する基準画像信
号9'を欠陥判定装置3により画像処理し、欠陥候補を
検出する。基準パターン発生装置7としては、例えば、
図面に詳述されていないが、パターン記憶装置にあらか
じめ基準パターンを圧縮して記憶し、記憶したデータか
ら基準パターンを発生するものがある(例えば特開昭6
2−247498号公報に記されている。)。また、回
路パターンを描くのに用いた設計データを元に基準パタ
ーンを発生するものがある(例えば、計測自動制御学会
論文集vol.20,No.12.63〜70ページに
記されている。)。
【0015】本発明は、検査システムIの構成には依存
せずに、図1、及び図2に示すように検査システムI
に、部分画像検査システムIIを付属し、組み合わせるこ
とにより複雑な検査ができるようにしたことに特徴があ
る。部分画像検査システムIIにおいて部分画像処理装置
13は装置そのものが画像メモリを持っており、画像メ
モリに書き込まれた画像信号(例えば256×256画
素の画像)を適宜取りだして画像処理し、再び処理後の
画像信号を画像メモリに書き込むことを繰り返すことに
よって複雑な画像処理を実行することができる装置であ
る。個々の画像処理のアルゴリズムはソフトウェアによ
って指定できるが、装置によっては、この部分を論理回
路で組み、(部分的にパイプライン回路で組み)、高速
化を図ったものもある。この場合も画像信号は、一旦画
像メモリに書き込まれた後、処理が行われるので、検査
システムIの欠陥判定装置3のように高速な画像処理は
行えない。部分画像処理装置13の例として、文献映像
情報(I)1984年6月25〜31ぺ一ジがある。
【0016】ここで図1および図2の、検査システムI
において1画素あたりの検出、画像処理時間は0.1μ
s程度と(クロック周波数f=10MHz)高速に処理で
きるが、部分画像処理装置13は、例えば256×25
6=6.6×10個の画素の画像を0.1(s)程度
で処理するため、1画素当りの処理時間は0.1/
(6.6×104)=1.5μs程度かかる。このため
インターフェース11により検査システムIが出力する
画像信号から欠陥の周辺の部分画像信号をとりだして部
分画像メモリ12に記憶し、記憶した部分画像信号を部
分画像処理装置13に入力して複雑な画像処理を行い、
欠陥の有害性を判定をすることができる。
【0017】図4は図1の撮像装置(パターン検出装
置)1または1’が出力する回路パターンAの画像信号
8又は基準回路パターンBの画像信号9からの部分画像
信号Ip、欠陥判定装置3が処理結果として出力する欠
陥パターン画像信号10の部分画像信号Dpを1組とし
て部分画像メモリ12に記憶する概要を示している。図
1の撮像装置(パターン検出装置)1、1’の検出画素
数を例えば1024とすると、回路パターンAの画像信
号8、基準回路パターンBの画像信号9、欠陥パターン
画像信号10の水平画素数nは1024となる。この中
から欠陥を含むN×N画素(例えばN=256)の矩形
の部分画像信号Ip、Dpを部分画像メモリ12に記憶
する。なお部分画像信号Ipとしては回路パターン画像
信号8の部分画像信号Ipと基準回路パターン画像信号
9の部分画像信号Ipを部分画像メモリ12に記憶する
か、もしくは回路パターン画像信号9、基準回路パター
ン画像信号9のうち欠陥候補を含む部分画像信号Ipを
部分画像メモリ12に記憶することができる。
【0018】図5は図2の撮像装置(パターン検出装
置)1が出力する回路パターン画像信号8からの部分画
像信号Ip、基準パターン発生装置7が出力する基準回
路パターン画像9’からの部分画像信号Rp、欠陥判定
装置3が処理結果として出力する欠陥パターン画像信号
10の部分画像信号Dpを1組として部分画像メモリ1
2に記憶する概要を示している。図2の撮像装置(パタ
ーン検出装置)1の検出画素数を例えば1024とし、
基準パターン発生装置7からは同じ画素数で基準回路パ
ターンを発生すると、回路パターン画像信号8、基準回
路パターン画像信号9’、欠陥パターン画像信号10の
水平画素数nは1024となる。この中から欠陥(候
補)点の座標を含むN×N画素(例えばN=256)の
矩形の部分画像信号Ip、Rp、Dpをとりだして図2
の部分画像メモリ12に記憶する。複数の欠陥がある場
合にも、複数の部分画像信号Ip、Rp、Dpを部分画
像メモリ12に記憶する。
【0019】図6は図5における部分画像信号の部分画
像メモリ12への記憶方法を改善したものであり、欠陥
代表点4の座標を中心として、部分画像Ip’、R
p’、Dp’を部分画像メモリ12に記憶する。
【0020】図7は図6における部分画像信号の部分画
像メモリ12への記憶方法を改善したものであり、近接
して複数の欠陥代表点4がある場合も、重複した複数の
部分(重複部分)15についての部分画像信号画像I
p”、Rp”、Dp”を部分画像メモリ12に記憶す
る。
【0021】次に部分画像処理装置13による欠陥の有
害判定について示す。図8及び図9は回路パターンの導
通上欠陥において有害欠陥と非有害欠陥の例をしめすも
のである。図8イは線状回路パターンに欠けの欠陥が有
る場合であるが、欠けの部分の回路パターンに対して長
手方向の長さvが検査基準値より大きいと有害欠陥と
なり、それ以下の場合は有害欠陥とならない。図8ロは
線状回路パターンの中にピンホールが有る場合であり、
ピンホールの回路パターンに対して長手方向の長さv
が検査基準値より大きいと有害欠陥となり、それ以下の
場合は有害欠陥とならない。図8ハは線状回路パターン
に突起がある場合であるが、線状回路パターンの周囲の
正常回路パターンから突起までのパターン間隔の最少値
が検査基準値より小さい場合有害欠陥となり、以上
の場合は有害欠陥とならない。図8ニは孤立パターンが
有る場合で、孤立パターンから周囲の正常回路パターン
までのパターン間隔の最少値nが検査基準値より小さ
い場合有害欠陥となり、以上の場合は有害欠陥とならな
い。図9ホは大きな回路パターン上に欠けがある場合で
あるが、欠けの面積の合計ΣSiが検査基準値より大き
いばあい有害欠陥となり、それ以下の場合は有害欠陥と
ならない。図9へは大きな回路パターンの中にピンホー
ルがある場合であるが、ピンホールの最大径の合計Σl
iが検査基準値より大きい場合有害欠陥となり、それ以
下の場合は有害欠陥とならない。図9トは大きな回路パ
ターン上に突起がある場合であるが、周囲の正常回路パ
ターンから突起までのパターン間隔nが検査基準値よ
り小さい場合有害欠陥となり、それ以上の場合は有害欠
陥とならない。
【0022】検査システムIの場合は、図8及び図9に
おける有害欠陥と非有害欠陥を区別することはできな
い。このため作業者は、検査装置が指摘した全てのパタ
ーンを見て有害欠陥と非有害欠陥を区別する作業をしい
られていた。
【0023】本発明における、図8イの場合について
は、部分画像処理装置13でtほかにvを計測する
ことにより有害欠陥と非有害欠陥を区別している。図8
ロの場合については、tほかにvを計測することに
より有害欠陥と非有害欠陥を区別している。また図8ハ
の場合については、mとnを計測し有害欠陥と非有
害欠陥を区別している。図8ニの場合については、pと
を計測し有害欠陥と非有害欠陥を区別している。図
9ホの場合については、ΣSiを計測することにより有
害欠陥と非有害欠陥を区別している。図9への場合につ
いては、Σliを計測することにより有害欠陥と非有害
欠陥を区別している。また図9トの場合については、m
とnを計測し有害欠陥と非有害欠陥を区別してい
る。
【0024】このように本発明は、図1及び図2に示す
ように検査システムIと、部分画像検査システムIIを組
み合わせることによって検査システムIと同じ高速度で
検査を実行し、かつ部分画像処理装置13による詳細な
画像処理の利点を兼ね備えて図8及び図9に示す有害欠
陥と、非有害欠陥を区別することができる。すなわち、
図1及び図2において、検査システムIでパターンの検
査を実行し、欠陥候補を判定する。欠陥判定装置3から
は、欠陥代表点信号4が出力されるが、この欠陥代表点
信号4は図8及び図9に示す有害欠陥と非有害欠陥から
なる全ての欠陥候補を検出したことを示す出力信号であ
る。本発明のシステムでは、欠陥代表点信号4は、次の
ように用いられる。すなわち、欠陥代表点信号4を、部
分画像信号Ip、Rp、Dpを記憶するための制御信号
として用いることにより、図8及び図9に示す欠陥代表
点4の周囲の部分画像を部分画像メモリ12に記憶す
る。そして部分画像を部分画像処理装置13で処理する
ことにより、図8及び図9における導通上有害な欠陥と
非有害な欠陥とを区別する。本システムによれば、検査
システムIは、検査対象回路パターン全面の検査を高速
に行う。例えば検査対象回路パターンの大きさを300
×600mmとする。検出画素の大きさを0.01mmとす
ると、このときの処理画素数は、300×600/
(0.01×0.01)=1.8×10個であり、1
画素当りの検出、処理時間を0.1μsとすると、検査
システムIは、1.8×10×10=180(s)
で全面を検査をする。一方部分画像処理装置13は、1
枚の基板で欠陥候補が10点ある場合、平均180
(s)/10=18(s)かけて部分画像信号を処理し
て、導通上有害な欠陥と非有害な欠陥とを判別する。こ
のように本システムによって、検査システムI(パイプ
ライン形画像処理装置)の高速性と、部分画像処理装置
13が持っている詳細画像処理能力の両方の特性を生か
すことが可能となる。欠陥の判定基準も目視作業による
基準に合致させることが可能となる。
【0025】次に本発明の実施例を更に詳述する。即
ち、検査システムIと部分画像処理装置13については
公知のものを使うので、両者のインターフェース11の
部分がハードウェア回路として意味がある。以下インタ
ーフェース11の内容について記す。図1及び図2にお
いて、インターフェース11に撮像装置(パターン検出
装置)1から入力される回路パターン画像信号8は、図
10(a)に示すような得られるの時系列走査信号を2
値化回路(2値化回路は図1及び図2では省略されてい
る。)で2値化して得られる図10(b)に示すような
2値絵素化画像信号である。またインターフェース11
に入力される基準回路パターン画像信号9、9’は、図
1においては撮像装置(パターン検出装置)1’から入
力される2値化した2値絵素化画像信号であり、図2に
おいては基準パターン発生装置7から入力される基準と
なる2値絵素化時系列信号である。またインターフェー
ス11に入力される欠陥判定装置3からの欠陥パターン
画像信号10は、回路パターン画像信号8と基準回路パ
ターン画像信号9、9’を信号処理することによって得
られる時系列信号である。
【0026】図11はインターフェース11の回路例で
ある。図7に示すような水平画素数が例えばn=102
4の画像(回路パターン画像信号8、基準回路パターン
画像信号9(9’)、欠陥パターン画像信号10)をイ
ンターフェース11に入力し、欠陥代表点信号4に用い
てN×N画素(例えばN=256)の部分画像信号Ip
(Ip’、Ip”)、Rp(Rp’、Rp”)、Dp
(Dp’、Dp”)を部分画像メモリ12に記憶し、記
憶した部分画像信号Ip(Ip’、Ip”)、Rp(R
p’、Rp”)、Dp(Dp’、Dp”)を部分画像処
理装置13に入力する動作について示す(ただし、この
動作は部分画像信号Ipと部分画像信号Rpと部分画像
信号Dpとも同じであるため、図11はいずれか1つの
部分画像をとりだす回路例を示している。)。欠陥判定
装置3(図2)からの欠陥代表点信号4は欠陥を検出し
た時点t0にパルスを発生している。このためt0より
以前のN×N画像に含まれる画像をとりだすことができ
るように、回路パターン画像信号8、9(9’)、10
をN/2ライン分に対応した時間だけ遅延61により遅
延する。一方、欠陥代表点信号4をゲート発生62に入
力し、欠陥代表点信号4に基づきN画素に対応した期間
有効なゲート信号63をNライン回繰返し発生する。ゲ
ートの有効な期間に、書き込みアドレス発生64から書
き込みアドレス65を発生することにより欠陥代表点の
座標を中心としてN×N画素の画像を部分画像メモリ1
2に記憶できる。以上の処理は、撮像装置(パターン検
出装置)1の走査速度と同期して高速(クロック周波数
f0)に行われる。部分画像メモリ12は複数の欠陥が
ある場合に備え、複数の部分画像信号Ip”、Rp”、
Dp”が記憶できる。
【0027】次に、部分画像メモリ12に記憶した部分
画像信号Ip、Rp、Dpを部分画像処理装置13に入
力する。通常部分画像処理装置13はTVの画像入力用
に作られているので、N×N画像を1/60(s)程度
の速度で入力することになる。部分画像処理装置13か
らの水平同期信号69を読みだしアドレス発生67に入
力し、読みだしアドレス発生67から読みだしアドレス
66を出力する。読みだしアドレス発生67では水平同
期信号69を、読みだしアドレス66を強制的に発生す
るためのスタート信号として用いている。読みだしアド
レス66に同期して、部分画像信号Ip、Rp、Dpを
部分画像処理装置13に入力する。
【0028】書き込みアドレステーブル68は近接して
複数の欠陥代表点があり、部分画像信号Ip、Rp、D
pが重複する場合をサポートするために設けられたもの
である。重複する複数の部分画像信号Ip、Rp、Dp
を同時に部分画像メモリ12に書き込むことができない
ため、重複している箇所の画像は複数の部分画像信号I
p、Rp、Dpが共用する形式で部分画像メモリ12に
記憶する。部分画像メモリ12に記憶すると同時に、書
き込みアドレステーブル68に重複する複数の部分画像
信号Ip、Rp、Dpの各々について書き込みアドレス
65を記憶する。部分画像メモリ12から部分画像信号
Ip、Rp、Dpを読み出す場合はこの書き込みアドレ
ステーブル68を参照する。
【0029】以上のように、検査システムIによって欠
陥代表点を高速に検出し、検出した欠陥代表点を中心と
した周囲の部分画像信号を部分画像処理装置13に入力
することができる。
【0030】次に欠陥代表点周囲の部分画像信号を部分
画像処理装置13によって画像処理をして、欠陥の有害
性を判別する。図1において図4に示す部分画像信号I
p、Dpから欠陥の導通上有害性を判別する例を示す。
最初に欠陥が線状回路パターンにあるのか(または線状
回路パターンの中にあるのか)、大きな回路パターンに
あるのかを判別する。次に欠陥の有害性を判別する時間
を短縮化するため、部分画像信号Ipと部分画像信号D
pに(または部分画像信号Ipのみに)ウィンドウを設
定し、部分画像信号の1部のみ画像処理するようにす
る。さらに導通上の欠陥の種類には欠け、ピンホール、
突起、孤立パターンの欠陥があるため、欠陥がピンホー
ルもしくは孤立パターンであるか判別する。以上の実行
をした後、図8及び図9に示すような、各欠陥に対応し
て欠陥の導通上の有害性を判別する。
【0031】図12は欠陥が線状回路パターンにあるの
か(または線状回路パターンの中にあるのか)、大きな
回路パターンにあるのかを判別する例を示している。部
分画像信号Ipを線状回路パターンの画像信号vpと大
きな回路パターンの画像信号Vpに分割処理手段16に
より分割し、また部分画像信号Dpを拡大処理手段17
により拡大し、線状回路パターンの画像信号vpと大き
な回路パターンの画像信号Vpと部分画像信号Dpの拡
大画像信号LpをAND回路19a、19bを有する画
像間演算処理手段18により画像間演算処理し、欠け欠
陥の画像信号20と欠け欠陥のない画像信号21とが得
られる。図13(a)は線状回路パターンに(または線
状回路パターンの中に)欠陥がある場合のウィンドウの
設定例を示している。部分画像信号Ip、Ip’、I
p”と部分画像信号Dp、Dp’、Dp”の同じ位置
に、同じ大きさのウィンドウを設定している。ウィンド
ウは、欠陥から周囲に一定の距離(検査基準値であるパ
ターン幅の最大値とパターン間隔の最小値のうち大きい
値)以内の領域を含むように大きさと位置を設定してい
る。すなわち部分画像Dp、Dp’、Dp”から欠陥を
含む矩形の対角線上の座標(xmin,ymin)、(xma
x,ymax)をもとめ、ウィンドウの始点xs=xmin−
△w,ys=ymin−△w,終点xe=xmax+△w
,ye=ymax+△wを算出している。△wは欠
陥の有害性を判別するために必要な一定距離を示す値で
あり、検査基準値であるパターン幅の最大値とパターン
間隔の最小値のうち大きい値である。
【0032】図13(b)は、大きな回路パターンに
(または大きな回路パターンの中に)欠陥がある場合の
ウインドウの設定例を示している。部分画像信号Ip、
Ip’、Ip”と部分画像信号Dp、Dp’、Dp”の
同じ位置に、同じ大きさのウィンドウを設定している。
ウィンドウは、大きな回路パターンから周囲に一定の距
離△w(検査基準値であるパターン間隔の最小値)以
内の領域を含むように大きさと位置を設定している。す
なわち部分画像1から大きなパターンを含む矩形の対角
線上の座標(xmin,ymin)、(xmax,ymax)をもと
め、ウィンドウの始点xs=xmin−△w,ys=ym
in−△w,終点xe=xmax+△w,ye=ymax+
△wを算出している。△wは欠陥の有害性を判別す
るために必要な値であり、検査基準値であるパターン間
隔の最小値である。
【0033】図14は、欠陥がピンホールであることを
判別する例を示している。図13に示した部分画像信号
Ip、Ip’、Ip”のウィンドウ内画像28の穴の数
を計測し(ピンホール数計測29)、29’で示すよう
に穴の数>0(≠0)ならばピンホールの欠陥があり、
30で示すように穴の数=0であればピンホール以外の
欠陥である。
【0034】図15は、欠陥が孤立パターンであること
を判別する例を示している。図13に示した部分画像信
号Ip、Ip’、Ip”の白と黒を反転し、部分画像信
号Ip、Ip’、Ip”のウィンドウ内画像31の穴の
数を32に示すように計測する。33で示すように穴の
数>0(≠0)ならば孤立パターンの欠陥があり、34
に示すように穴の数=0であれば孤立パターン以外の欠
陥である。
【0035】次に図2において図7に示す部分画像信号
Ip”、Rp”、Dp”から欠陥の導通上有害性を判別
する例を示す。最初に欠陥が線状回路パターンにあるの
か(または線状回路パターンの中にあるのか)、大きな
回路パターンにあるのかを判別する。次に欠陥の導通上
有害性を判別する時間を短縮化するため、部分画像信号
Ip”と部分画像信号Rp”と部分画像信号Dp”に
(または部分画像信号Ip”と部分画像信号Rp”に)
ウィンドウを設定し、部分画像信号の1部のみ画像処理
するようにする。さらに導通上の欠陥の種類には欠け、
ピンホール、突起、孤立パターンの欠陥があるため、欠
陥がピンホールもしくは孤立パターンであるか判別す
る。以上の実行をした後、図8、図9に示すような、各
欠陥に対応して欠陥の有害性を判別する。図16は欠陥
が線状回路パターンにあるのか(または線状回路パター
ンの中にあるのか)、大きな回路パターンにあるのかを
判別する例を示している。部分画像信号Rp、Rp’、
Rp”を拡大処理手段33により拡大して拡大画像信号
34を得、この拡大画像信号34に対して分割処理手段
35により線状回路パターンの画像信号36と大きな回
路パターンの画像信号37とに分割し、線状回路パター
ンの画像信号36と大きな回路パターンの画像信号37
と部分画像信号Dp、Dp’、Dp”について、AND
回路39a,39bを有する画像間演算処理手段18に
より画像間演算処理して欠陥画像信号40と欠陥のない
画像信号41を得る。図17(a)は線状回路パターン
に(または線状回路パターンの中に)欠陥がある場合の
ウインドウの設定例を示している。部分画像信号Ipと
部分画像信号Rpと部分画像信号Dpの同じ位置に、同
じ大きさのウィンドウを設定している。ウィンドウの大
きさと位置の算出方法は、図13(a)の場合と同じで
ある。図17(b)は大きな回路パターンに(または大
きな回路パターンの中に)欠陥がある場合のウィンドウ
の設定例を示している。部分画像信号Ipと部分画像信
号Rpと部分画像信号Dpの同じ位置に、同じ大きさの
ウィンドウを設定している。ウィンドウは、大きな回路
パターンから周囲に一定の距離(検査基準値である回路
パターン間隔の最小値)以内の領域を含むように大きさ
と位置を設定している。すなわち部分画像Rpから大き
な回路パターンを含む矩形の対角線上の座標(Xmin,
ymin)、(xmax,ymax)をもとめているほかは、図
13(b)の場合と同じである。欠陥がピンホールであ
ることを判別する例は図14と同じである。欠陥が孤立
パターンであることを判別する例は図15と同じであ
る。
【0036】図18に図8イに示す線状回路パターンに
欠けがある場合の、欠陥の導電上有害性を判定するアル
ゴリズム例をしめす。ウィンドウ48(部分画像信号I
p)は欠けの欠陥を含んでいる部分画像信号Ipのウィ
ンドウ内の画像信号である。またウィンドウ49(部分
画像信号Rp)は基準パターン画像の部分画像信号Rp
のウィンドウ内画像信号である。最初にウィンドウ48
(部分画像信号Ip)の境界座標52(xi,yi)を
境界座標抽出手段50により抽出する。境界の座標を求
めるアルゴリズムはウィンドウ内の走査を行い、最初に
パターンにぶつかる点を求めた後、3×3のマスクパタ
ーンを利用する方法が良く知られている。
【0037】次にウィンドウ49(部分画像信号Rp)
から角度θ抽出手段51により各境界の座標における
『境界面の方向に垂直な角度θ』53を求める。角度θ
については3×3のマスクパターン54から求めること
ができる。求めることができる方向は55で示すように
16方向(360°を22.5゜で等分)である。ウィ
ンドウ49(部分画像信号Rp)から『境界面の方向に
垂直な角度θ』を求めるのはウィンドウ48(部分画像
信号Ip)には欠陥や凹凸があるためである。
【0038】以上のようにして求めた境界の座標(x
i,yi)から、56で示すように角度θ方向に検査基
準値である回路パターン幅t1の最小値だけ離れた点の
座標(xj,yj)を求め、その座標の画素の色を調べ
る。白画素が1個でもあれば導電上有害欠陥、全て黒画
素の場合導電上非有害欠陥である。
【0039】同様に境界の座標(xi,yi)から、5
7で示すように角度θ方向に最少パターン幅Cwだけ離
れた点の座標(xk,yk)の画素の色を求め、白画素
の連続する長さをもとめる。白画素の連続する長さv1
が検査基準値より大きい場合導通上有害欠陥で、検査基
準値以下の場合は導通上非有害欠陥である。
【0040】図19に図8ロに示す線状回路パターンの
中にピンホールがある場合の、欠陥の導通上有害性を判
別するアルゴリズム例を示す。ウィンドウ61(部分画
像信号Ip)はピンホールの欠陥を含んでいる部分画像
信号Ipのウィンドウ内の画像である。ウィンドウ61
(部分画像信号Ip)において線状回路パターンが傾い
ているため、回路パターン傾度測定・回転手段62によ
り線状回路パターンを回転し、計測しやすいような向き
にし、63で示す線状回路パターンを得る。回転の角度
は、回路パターン傾度測定・回転手段62により慣性主
軸の角度θを求めることにより得られる。回転はアフィ
ン変換を利用すればよく、回転パターン63を得ること
ができる。回転パターン63に対して白黒反転(NO
T)手段64により白黒反転(NOT)して65の画像
信号を得、ピンホール抽出手段68によりピンホール抽
出の処理を行い、ピンホール欠陥だけとりだした計測パ
ターン69を得る。ここでx(パターンの存在する最
少x座標)、y(パターンの存在する最少y座標)、
(パターンの存在する最大x座標)、y(パター
ンの存在する最大y座標)を求める。ピンホールのパタ
ーンに対して長手方向の長さvはx−xである。
が検査基準値より大きい場合は導通上有害欠陥、v
が検査基準値以下の場合は導通上非有害欠陥である。
【0041】次にピンホールから線状パターンの境界ま
での最短距離の和tはパターン幅をlとするとl−
(y−y)であるため、回転パターン63のピンホ
ールの穴埋めを穴埋め手段66により行い、計測パター
ン67を得る。この計測パターン67についてパターン
幅lを計測する。。穴埋めは回転パターン63と計測パ
ターン69のORをとればよく計測パターン67を得る
ことができる。計測パターン67において(x
)−(x,y)を結ぶ線上で線状パターンの長
手方向に対して垂直にパターンの幅lを計測すればよ
い。tが検査基準値より小さい場合は導通上有害欠
陥、検査基準値以上の場合は導通上非有害欠陥である。
【0042】図20に図8ハに示す線状回路パターンに
突起がある場合の、欠陥の導通上有害性を判定するアル
ゴリズム例を示す。ウィンドウ70(部分画像信号I
p)は突起の欠陥がある部分画像信号Ipのウィンドウ
内の画像である。またウィンドウ71(部分画像信号R
p)は基準回路パターン画像の部分画像信号Rpのウィ
ンドウ内画像である。最初はウィンドウ70(部分画像
信号Ip)から周囲パターン手段72により周囲パター
ン74を抽出する。次に境界座標抽出手段76により周
囲パターン74の境界座標(xi,yi)78を抽出す
る。境界の座標を求めるアルゴリズムは欠けの場合と同
様である。一方ウィンドウ71(部分画像信号Rp)か
ら周囲パターン手段73により周囲パターン75を抽出
し、角度θ抽出手段77により周囲パターン75から各
境界の座標における『境界面の方向に垂直な角度θ』7
9を求める。角度θを求めるアルゴリズムは欠けの場合
と同様である。3×3マスクパターンを80で示す。
【0043】以上のようにして78で求めた境界の座標
(xi,yi)から角度θ方向に検査基準値であるパタ
ーン間隔の最小値n1だけ離れた点の座標(xj,y
j)を81で求め、その座標の画素の色を調べる。黒画
素が1個でもあれば導通上有害欠陥、全て白画素の場合
導通上非有害欠陥である。
【0044】同様に境界の座標(xi,yi)から82
で示すように角度θ方向に最少パターン間隔Ciだけ離
れた点の座標(xk,yk)の画素の色を求め、黒画素
の連続する長さをもとめる。黒画素の連続する長さm1
が検査基準値より大きい場合導通上有害欠陥で、検査基
準値以下の場合は導通上非有害欠陥である。
【0045】図21に図8ニに示す孤立パターン欠陥が
ある場合の、欠陥の導通上有害性を判別するアルゴリズ
ム例を示す。ウィンドウ83(部分画像信号Ip)は孤
立パターンと周囲の正常回路パターンを含む部分画像信
号Ipのウィンドウ内の画像である。最初に、ウィンド
ウ83(部分画像信号Ip)を分割手段84により孤立
パターン85と周囲パターン86に分割する。分割の手
法としてはラベリングと呼ばれる方法が一般に知られて
いる。孤立パターンの最大径pは孤立パターン85から
同一2次モーメントを持つ楕円87を求め、計測パター
ン91を得、この計測パターンの楕円の長軸の長さpを
計測してもとめる。pが検査基準値より大きい場合は導
通上有害欠陥、検査基準値以下の場合は導通上非有害欠
陥である。
【0046】次に孤立パターンから周囲の正常パターン
までのパターン間隔n2計測するために、88により孤
立パターン85の境界の座標(xi,yi)を中心とし
てパターン間隔nの検査基準値を半径とした円を描き
ながら境界を一周し描画パターン89を得、さらに描画
パターン89と周囲パターン86のAND手段90によ
りANDをとり計測パターン92を得る。計測パターン
92においてパターン数≠0のときはパターン間隔n
は検査基準値より小さく導通上有害欠陥である。またパ
ターン数=0の場合、パターン間隔nが検査基準値以
上で導通上非有害欠陥である。
【0047】図22に図9ホに示す欠けが大きなパター
ンにある場合のパターンの欠陥の導通上有害性を判定す
るアルゴリズム例をしめす。ウィンドウ93(部分画像
信号Ip)は欠けがある部分画像信号Ipのウィンドウ
内の画像である。またウィンドウ94(部分画像信号R
p)は基準回路パターン画像の部分画像信号Rpのウィ
ンドウ内画像である。最初にウィンドウ93(部分画像
信号Ip)から欠陥のあるパターンの面積Sを求め
る。次にウィンドウ94(部分画像信号Rp)から欠陥
のないパターンの面積SをもとめΣSi=S−S
を算出する。面積ΣSiが検査基準値より大きい場合導
通上有害欠陥で、検査基準値以下の場合は導通上非有害
欠陥である。
【0048】図23に図9へに示すピンホールが大きな
回路パターンの中に有る場合の導通上有害性を判別する
アルゴリズム例を示す。ウィンドウ95(部分画像信号
Ip)はピンホールがある部分画像信号Ipのウィンド
ウ内の画像である。ウィンドウ95(部分画像信号I
p)に対してピンホール抽出手段96によるピンホール
抽出の処理を行い、ピンホールだけとりだしたピンホー
ル画像信号97を得る。ここで各ピンホールに対して9
8により同一2次モーメントを持つ楕円(計測画像9
9)をもとめ、楕円の長軸の長さliを計測し、Σli
を算出する。Σliが検査基準値より大きい場合は導通
上有害欠陥、検査基準値以下の場合は導通上非有害欠陥
である。
【0049】図9トに示す突起が大きな回路パターンに
ある場合の導通上有害性を判定するアルゴリズム例は、
図20の線状回路パターンに突起がある場合のアルゴリ
ズムと同様である。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
プリント基板等の回路パターンに対して目視による複雑
な検査基準に合致させて回路パターンの導通上有害な欠
陥と非有害な欠陥とに高速度で判別検査することがで
き、従来作業者が確認していた導通上本当の欠陥である
か否かの作業を省略することができる効果を奏する。特
に本発明によれば、上記回路パターンの導通上の欠陥検
査作業の合理化とこの欠陥検査の信頼性を向上させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明による回路パターンの欠陥検査
装置の一実施例の概略構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、本発明による回路パターンの欠陥検査
装置の一実施例の概略構成を示すブロック図である。
【図3】図3は、従来の回路パターンの欠陥検査装置の
一例の概略構成を示す斜視図である。
【図4】図4は、回路パターン画像信号、基準回路パタ
ーン画像信号、欠陥パターン画像信号に対する部分画像
信号を示す図である。
【図5】図5は、回路パターン画像信号、基準回路パタ
ーン画像信号、欠陥パターン画像信号に対する部分画像
信号を示す図である。
【図6】図6は、回路パターン画像信号、基準回路パタ
ーン画像信号、欠陥パターン画像信号に対する部分画像
信号を示す図である。
【図7】図7は、回路パターン画像信号、基準回路パタ
ーン画像信号、欠陥パターン画像信号に対する部分画像
信号を示す図である。
【図8】図8は、回路パターンに対する導通上有害な欠
陥と非有害な欠陥の形状を示した回路パターンの平面図
である。
【図9】図9は、回路パターンに対する導通上有害な欠
陥と非有害な欠陥の形状を示した回路パターンの平面図
である。
【図10】図10は、撮像装置から得られる画像信号と
2値絵素化画像信号とを示す図である。
【図11】図11は、インターフェース回路の一実施例
を示すブロック図である。
【図12】図12は、本発明における導通上有害な欠陥
と非有害な欠陥とを判定するアルゴリズムの例を示すブ
ロック図である。
【図13】図13は、本発明における導通上有害な欠陥
と非有害な欠陥とを判定するアルゴリズムの例を示すブ
ロック図である。
【図14】図14は、本発明における導通上有害な欠陥
と非有害な欠陥とを判定するアルゴリズムの例を示すブ
ロック図である。
【図15】図15は、本発明における導通上有害な欠陥
と非有害な欠陥とを判定するアルゴリズムの例を示すブ
ロック図である。
【図16】図16は、本発明における導通上有害な欠陥
と非有害な欠陥とを判定するアルゴリズムの例を示すブ
ロック図である。
【図17】図17は、本発明における導通上有害な欠陥
と非有害な欠陥とを判定するアルゴリズムの例を示すブ
ロック図である。
【図18】図18は、本発明における導通上有害な欠陥
と非有害な欠陥とを判定するアルゴリズムの例を示すブ
ロック図である。
【図19】図19は、本発明における導通上有害な欠陥
と非有害な欠陥とを判定するアルゴリズムの例を示すブ
ロック図である。
【図20】図20は、本発明における導通上有害な欠陥
と非有害な欠陥とを判定するアルゴリズムの例を示すブ
ロック図である。
【図21】図21は、本発明における導通上有害な欠陥
と非有害な欠陥とを判定するアルゴリズムの例を示すブ
ロック図である。
【図22】図22は、本発明における導通上有害な欠陥
と非有害な欠陥とを判定するアルゴリズムの例を示すブ
ロック図である。
【図23】図23は、本発明における導通上有害な欠陥
と非有害な欠陥とを判定するアルゴリズムの例を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
I…検査システム II…部分画像検査システム A
…回路パターン B…基準回路パターン 1,1’
…撮像装置 3…欠陥判定装置 4…欠陥(候補)
代表点信号 7…基準パターン発生装置 8…回路
パターン画像信号 9,9’…基準回路パターン画像信号 10…欠陥パ
ターン画像信号 11…インターフェース12…部分画像メモリ 13
…部分画像処理装置 Ip,Ip’,Ip”,Rp,Rp’,Rp”,Dp,
Dp’,Dp”…部分画像信号
フロントページの続き (72)発明者 北村 茂樹 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日立画像情報システム内 (56)参考文献 特開 昭59−149570(JP,A) 特開 昭50−131469(JP,A)

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の撮像信号で動作する撮像手段と試料
    とを相対的に移動させながら前記撮像手段で表面にパタ
    ーンが形成された試料を撮像して該試料の画像を得、前
    記試料を撮像しながら前記撮像信号と同期して第1の処
    理速度で前記画像から欠陥候補を含む部分画像を抽出し
    て記憶手段に記憶し、該記憶した部分画像を前記第1の
    処理速度よりも遅い第2の処理速度で処理して欠陥候補
    を抽出し、該抽出した欠陥候補の大きさまたは形状、ま
    たは、該抽出した欠陥候補と前記パターンとの位置関係
    に基づいて前記抽出した欠陥候補の有害性を判定するこ
    とを特徴とする欠陥検査方法。
  2. 【請求項2】前記欠陥候補の有害性の判定を、前記欠陥
    候補を含む部分画像の抽出よりも遅いクロック周波数で
    処理することを特徴とする請求項1記載の欠陥検査方
    法。
  3. 【請求項3】所定の撮像信号と同期させて試料を撮像し
    て前記試料の画像を得、前記画像を前記撮像信号と同期
    させて第1の処理速度で処理することにより欠陥候補を
    含む部分画像を順次抽出し、該抽出した欠陥候補を含む
    部分画像を記憶手段に順次記憶し、該記憶した欠陥候補
    を含む部分画像を前記第1の処理速度よりも遅い第2の処
    理速度で順次処理して前記欠陥候補を分類することを特
    徴とする欠陥検査方法。
  4. 【請求項4】前記欠陥候補を分類することが、前記抽出
    した欠陥候補の特徴量の情報を用いて分類することであ
    ることを特徴とする請求項記載の欠陥検査方法。
  5. 【請求項5】前記特徴量の情報が、前記抽出した欠陥候
    補の寸法に関する情報であることを特徴とする請求項
    記載の欠陥検査方法。
  6. 【請求項6】前記欠陥候補を分類することが、導通上の
    有害欠陥と非有害欠陥とに分類することであることを特
    徴とする請求項記載の欠陥検査方法。
  7. 【請求項7】所定のクロック周波数の信号と同期させて
    試料を撮像して前記試料の画像を得、該画像を前記信号
    と同期させて処理することにより欠陥候補を含む部分画
    像を順次抽出し、該抽出した欠陥候補を含む部分画像を
    記憶手段に順次記憶し、該記憶した欠陥候補を含む部分
    画像を前記信号の所定のクロック周波数よりも小さいク
    ロック周波数の信号と同期させて順次処理することによ
    り前記抽出した欠陥候補を分類することを特徴とする欠
    陥検査方法。
  8. 【請求項8】前記画像を前記信号と同期させて処理する
    ことにより欠陥候補を含む部分画像を順次抽出すること
    を、パイプライン型画像処理により行うことを特徴とす
    る請求項記載の欠陥検査方法。
  9. 【請求項9】前記欠陥候補を分類することが、導通上の
    有害欠陥と非有害欠陥とに分類することであることを特
    徴とする請求項記載の欠陥検査方法。
  10. 【請求項10】表面にパターンが形成された試料を載置
    して平面内で移動可能なテーブル手段と、所定の撮像信
    号で動作して前記テーブル手段に載置した前記試料を撮
    像して該試料の画像を得る撮像手段と、該撮像手段で前
    記試料を撮像しながら前記得た試料の画像から欠陥候補
    を含む部分画像を前記所定の撮像信号と同期して抽出す
    る部分画像抽出手段と、該部分画像抽出手段で抽出した
    欠陥候補を含む部分画像を前記所定の撮像信号と同期し
    て記憶する記憶手段と、該記憶した部分画像を前記所定
    の撮像信号よりも低い周波数の信号に同期処理して欠陥
    候補を抽出する欠陥候補抽出手段と、該欠陥候補抽出手
    段で抽出した欠陥候補の大きさまたは形状、または、該
    抽出した欠陥候補と前記パターンとの位置関係に基づい
    て前記抽出した欠陥候補の有害性を判定する判定手段と
    を備えたことを特徴とする欠陥検査装置。
  11. 【請求項11】所定の撮像信号と同期させて試料を撮像
    する撮像手段と、該撮像手段で試料を撮像して得た該試
    料の画像を前記撮像信号と同期させて処理することによ
    り欠陥候補を含む部分画像を順次抽出する部分画像抽出
    手段と、該部分画像抽出手段で抽出した前記欠陥候補を
    含む部分画像を前記撮像信号と同期させて順次記憶する
    記憶手段と、該記憶手段に記憶した前記欠陥候補を含む
    部分画像を前記所定の撮像信号よりも低い周波数の信号
    に同期して順次処理して前記欠陥を分類する欠陥分類手
    段とを備えたことを特徴とする欠陥検査装置。
  12. 【請求項12】所定のクロック周波数の信号と同期させ
    て試料を撮像して前記試料の画像を得る撮像手段と、該
    撮像手段で得た前記画像を前記所定のクロック周波数の
    信号と同期させて処理することにより欠陥候補を含む部
    分画像を順次抽出する部分画像抽出手段と、該部分画像
    抽出手段で抽出した欠陥候補を含む部分画像を順次記憶
    する記憶手段と、該記憶手段に記憶した前記欠陥候補を
    含む部分画像を前記信号の所定のクロック周波数よりも
    小さいクロック周波数の信号と同期させて順次処理する
    ことにより前記抽出した欠陥候補を分類する分類手段と
    を備えたことを特徴とする欠陥検査装置。
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