JP2002308145A - パネル結合構造 - Google Patents
パネル結合構造Info
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Abstract
の枚数に変動があっても、結合後の全体的なパネルの厚
みが変化しないようにできるパネル結合構造を提供す
る。 【解決手段】 車両のピラー10において、アウタパネ
ル11の平坦なフランジ部14と、インナパネル12の
フランジ部15に設けられて補強パネル13の端縁17
における切欠き18へ挿入された突出段部16とが重ね
合わされて、部分Bでそれぞれスポット溶接により結合
されていると共に、アウタパネル11の平坦なフランジ
部14と、補強パネル13の端縁17と、インナパネル
12のフランジ部15において突出段部16が設けられ
ていない部分とが重ね合わされて、部分Aでそれぞれス
ポット溶接により結合されている。
Description
ー等のように、スポット溶接、接着剤、ボルト等の手段
により結合されるパネルの枚数に変動がある場合の結合
構造に関する。
されているように、キャブ1のフロントピラー2はアウ
タパネル3のフランジ部4と、インナパネル5のフラン
ジ部6とをスポット溶接等により結合して、閉断面構造
となっているが、車両の用途等に応じてフロントピラー
2を強化する必要がある場合、従来は両パネル3、5間
に補強パネル7を配置し、両フランジ部4、6間に補強
パネル7のフランジ部8を挟み込むようにして、各フラ
ンジ部4、6、8をスポット溶接等により一体的に結合
するようにしている。なお、9はフロントガラスであ
る。
合と補強パネル7が配置されていない場合とを比較する
と、左右に配置されたフロントピラー2の外形寸法を一
定とすれば、前者の場合には、フロントピラー2の内法
Wが補強パネルのフランジ部8の厚みdの2倍だけ後者
の場合より小さくなるので、それだけ室内幅が狭くなる
結果、キャブ1の内部で車幅方向一杯に設置されるイン
スツルメントパネルやフロントピラートリム等の全長、
及び、それら各艤装部品の左右両端、すなわち、フロン
トピラー2の内側面に接する部分における取付け角度を
上記後者の場合から変化させる必要があり、また、キャ
ブ1の溶接組立て用治具も上記後者の場合から変更する
必要があって、製造コストを格段に増大させるという問
題があった。
ー等において、結合されるパネルの枚数に変動があって
も、結合後の全体的なパネルの厚みが変化しないように
できるパネル結合構造を提供しようとするものである。
るパネル結合構造は、平坦なフランジ部をそなえた第1
パネルと、長手方向に間隔をおいて突出段部が設けられ
たフランジ部をそなえた第2パネルとを有し、上記第1
パネルのフランジ部と上記第2パネルの突出段部とが結
合されて、上記突出段部が設けられていない上記第2パ
ネルのフランジ部分と上記第1パネルのフランジ部との
間に空隙が形成されている。
パネルの突出段部とが相互に結合されて、突出段部が形
成されていない第2パネルのフランジ部分と第1パネル
のフランジ部との間に空隙が形成されているので、その
空隙内に他のパネルの端縁が挿入されていなくても、あ
るいは、挿入されていても、相互に結合された第1パネ
ル及び第2パネルの全体的厚みに変化は生じないので、
両パネルの外形的な寸法を一定とすることができる。
て説明する。図1〜図3において、商用車のキャブにお
けるフロントピラー10は、アウタパネル11とインナ
パネル12と両パネル11、12間に配置された補強パ
ネル13とをそなえ、アウタパネル11のフランジ部1
4が平坦であるのに対し、インナパネル12のフランジ
部15には長手方向の上下に間隔をおいて突出段部16
が設けられており、突出段部16の高さは補強パネル1
3の板厚と等しくされている。
ナパネル12の突出段部16に合致する部分に切欠き1
8が形成されていて、インナパネル12の突出段部16
がアウタパネル11のフランジ部14に重ね合わされて
いると共に、補強パネル13の切欠き18内にインナパ
ネル12の突出段部16が位置し、かつ、アウタパネル
11のフランジ部14と、インナパネル12のフランジ
部15において突出段部16が形成されていない部分と
の間に形成された空隙内に補強パネル13の端縁17が
挿入されるように組み合わされている。
4と、補強パネル13の端縁17と、インナパネル12
のフランジ部15において突出段部16が形成されてい
ない部分との3枚が重ね合わされた部分Aがそれぞれス
ポット溶接等で結合されていると共に、アウタパネル1
1のフランジ部14と、インナパネル12の突出段部1
6とが重ね合わされた部分Bがそれぞれスポット溶接等
で結合されていて、フロントピラー10が閉断面構造を
形成している。
強度を必要とはされていないフロントピラー20では、
上記フロントピラー10から補強パネル13が除かれ、
かつ、アウタパネル11のフランジ部14と、インナパ
ネル12の突出段部16とが重ね合わされた部分Bがそ
れぞれスポット溶接等で結合されているが、アウタパネ
ル11のフランジ部14と、インナパネル12のフラン
ジ部15において突出段部16が形成されていない部分
との間に空隙21が形成されたままとなっている。
ため補強パネル13が組み込まれたフロントピラー10
を使用したキャブと、とくに強度を必要とはされてはい
ないため補強パネル13が組み込まれていないフロント
ピラー20を使用したキャブとは、フロントピラー1
0、20におけるフランジ部分の全体的厚みが同等とな
って、それぞれ左右のフロントピラー10及びフロント
ピラー20の車幅方向における外形寸法及び内法がすべ
て同一となるので、キャブ内部に設置されるインスツル
メントパネルやフロントピラートリム等の全長、及び、
それら各艤装部品の左右両端における取付け角度を等し
くすることができるため、両種のキャブに対する各艤装
部品を共通化させることが可能となり、従ってまた、両
種キャブの溶接組立て用治具も同一のものを使用するこ
とができるようになる結果、キャブの製造コストを低く
抑制することが可能となる大きな利点がある。
のフランジ部が平坦であって、インナパネルのフランジ
部に突出段部が形成されているが、必要に応じてインナ
パネルのフランジ部を平坦とし、アウタパネルのフラン
ジ部に突出段部を形成するようにすることができ、ま
た、補強パネルとして複数のパネルを重ね合わせたもの
を用いることもでき、さらに、上記各構造は商用車のキ
ャブにおけるサイドフロアフレームやルーフサイドレー
ル等はもちろんのこと、乗用車におけるフロントピラ
ー、センタピラー、リヤピラー、サイドシル、ルーフサ
イドレール等にも必要に応じて同様に採用できることは
いうまでもない。
は、突出段部が形成されていない第2パネルのフランジ
部と第1パネルのフランジ部との間の空隙内に他のパネ
ルの端縁が挿入されていなくても、あるいは、挿入され
ていても、相互に結合された第1パネル及び第2パネル
の全体的厚みに変化が生ぜず、両パネルの外形的な寸法
を一定とすることができるので、相互に結合されたこれ
ら両パネルの構造体を使用する場合に、その構造体に接
続される他の構造体には上記他のパネルの存否に関係な
くとくに変更が不要となる結果、全体的な製造コストを
容易に低減させることができる。
当の断面図。
Claims (2)
- 【請求項1】 平坦なフランジ部をそなえた第1パネル
と、長手方向に間隔をおいて突出段部が設けられたフラ
ンジ部をそなえた第2パネルとを有し、上記第1パネル
のフランジ部と上記第2パネルの突出段部とが結合され
て、上記突出段部が設けられていない上記第2パネルの
フランジ部分と上記第1パネルのフランジ部との間に空
隙が形成されたパネル結合構造。 - 【請求項2】 請求項1において、上記第1パネル及び
上記第2パネル間に第3パネルが配置され、上記第3パ
ネルの端縁が上記空隙内に挿入されて、重ね合わされた
上記第1パネルのフランジ部と上記突出段部が形成され
ていない上記第2パネルのフランジ部分と上記第3パネ
ルの端縁とが結合されたパネル結合構造。
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2001
- 2001-04-17 JP JP2001117623A patent/JP3925099B2/ja not_active Expired - Fee Related
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