JP2014051131A - フロントピラー構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】フロントピラーの重量を増加させることなく車重が増加した際の自重による折れ変形の進行を抑制する。
【解決手段】サイドメンバアウターパネル2とサイドメンバインナーパネル3を接合することにより閉断面を形成して成るフロントピラーの閉断面内部に、フロントピラー1の下方側に当該フロントピラーの長手方向に沿ってフロントピラーリインフォースメント4が配設され、フロントピラーの上方側に当該フロントピラーの長手方向に沿ってレールリインフォースメント5が配設されている。フロントピラーリインフォースメントの下側の端面4aとレールリインフォースメントの下側の端面5aとが対向配置され且つ交差するように当該フロントピラーリインフォースメント及び当該レールリインフォースメントが形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車のフロントピラー構造に係り、特に、自動車が正面衝突した際の衝突荷重によるフロントピラーの折れ変形の進行を抑制するフロントピラー構造に関する。
従来から、自動車にはフロントガラスの両側を支えるためにフロントピラーが設けられている。このフロントピラーは、サイドメンバアウターパネルとサイドメンバインナーパネルを接合することにより閉断面が形成され、この閉断面内部には、フロントピラーの下方側に当該フロントピラーの長手方向(軸線方向)に沿ってフロントピラーリインフォースメントが配設され、フロントピラーの上方側に当該フロントピラーの長手方向に沿ってレールリインフォースメントが配設されている。
このように構成されているフロントピラーは車重の重い自動車の場合には、正面衝突時において自重によって折れが進行し易くなるので、その自重による折れ変形の進行を抑制できる構造にしなければならない。このようなフロントピラー構造として図4(A)、(B)、(C)に示すように、フロントピラーリインフォースメント51の延在端部51aとレールリインフォースメント52の延在端部52aとを重合させ、フロントピラー50の長手方向における略中間部の剛性を高めて、当該フロントピラー50の折れの進行を抑制する車両のフロントピラーの補強構造が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
なお、この車両のフロントピラーの補強構造は、フロントピラー50の長手方向における略中間部の剛性が高められていることから、フロントピラー50の上端となる第1の屈曲部(ルーフ屈曲部)50a、及びフロントピラー50の下端となる第2の屈曲部(ウエスト屈曲部)50bにそれぞれ曲げモーメントが集中することになるので、フロントピラーリインフォースメント51及びレールリインフォースメント52の板厚を厚くして、曲げモーメントがフロントピラー50の第1の屈曲部50a及び第2の屈曲部50bに集中することを防ぐことになる。
一方、フロントピラーは車重の軽い自動車の場合には、正面衝突時において自重による折れ変形量は車重の重い自動車よりは少ないので、図5(A)、(B)、(C)に示すようなフロントピラー補強構造を採用することができる(例えば、特許文献2参照。)。このフロントピラー補強構造は、互いに対向するフロントピラーリインフォースメント61の端部61aとレールリインフォースメント62の端部62aとが交差するように配置されているので、フロントピラー60の長手方向に沿って衝突荷重が作用しても、フロントピラーリインフォースメント61の端部61aがレールリインフォースメント62の端部62aをすり抜けることなく、当該レールリインフォースメント62の端部62aに突き当てることができるので、車両の重力増加を抑制しつつフロントピラー60の反力を向上させることができる。
また、このフロントピラー補強構造は、レールリインフォースメント62の端部62a側の下側に形成されたフランジ62bと対向配置されているフロントピラーリインフォースメント61の端部61a側の下側に形成されたフランジ61bに、当該フロントピラーリインフォースメント61の長手方向に沿って切り欠かれている切欠61cが設けられている。この切欠61cは、フロントピラー60の長手方向に沿って予め定められた衝突荷重以上の衝突荷重が作用した場合に、その切欠61cを起点にしてフロントピラー60の上半分が折れることで衝突エネルギーを吸収できるようになっている。
特開2002−249069号公報 特開2005−145369号公報
近年、軽量な自動車よりも比較的車重の重い自動車であっても燃費向上を図るために軽量化が望まれており、この軽量化の観点からフロントピラーの材料の板厚を薄くしても折れ変形を抑制できる構造が望まれているが、背景技術に記載した図5(A)、(B)、(C)に示すフロントピラー補強構造では、サイドメンバアウターパネル63、サイドメンバインナーパネル64、フロントピラーリインフォースメント61及びレールリインフォースメント62はそれぞれ車重の軽い自動車にのみ対応する板厚で形成されると共に、分離されているフロントピラーリインフォースメント61及びレールリインフォースメント62はそれぞれ分離された状態でサイドメンバアウターパネル63及びサイドメンバインナーパネル64に接合され、さらには、フロントピラーリインフォースメント61に衝突荷重が大きい場合にフロントピラー60の上半分を折るための切欠61cが設けられているので、正面衝突時において自重によって折れ変形が進行し易くなり、車室の変形量が大きくなってしまう難点がある。
一方、車重の軽い自動車に、背景技術に記載した図4(A)、(B)、(C)に示すフロントピラー構造を採用した場合には、フロントピラー50の折れ変形の進行を抑制することはできるが車重が増加してしまう難点がある。なお、このフロントピラー構造において、各リインフォースメント51、52に所謂高張力鋼板よりも引っ張り強度が高い超高張力鋼板を採用すれば板厚を薄くすることができるので、車重の増加を防ぐことはできる。しかしながら、超高張力鋼板は、フロントピラー50の長手方向に対する圧縮変形には強くなるが、延性が低いので一定以上の衝突荷重が作用すると曲げ変形することなく折れてしまう難点がある。
本発明は、このような従来の難点を解消するためになされたもので、フロントピラーの重量を増加させることなく車重が増加した際の自重による折れ変形の進行を抑制することができるフロントピラー構造を提供することを目的とする。
上述の目的を達成する本発明の第1の態様であるフロントピラー構造は、サイドメンバアウターパネルとサイドメンバインナーパネルを接合することにより閉断面を形成して成るフロントピラーの閉断面内部に、フロントピラーの下方側に当該フロントピラーの長手方向に沿ってフロントピラーリインフォースメントが配設され、フロントピラーの上方側に当該フロントピラーの長手方向に沿ってレールリインフォースメントが配設されているフロントピラー構造において、フロントピラーリインフォースメントの下側の端面とレールリインフォースメントの下側の端面とが対向配置され且つ交差するように当該フロントピラーリインフォースメント及び当該レールリインフォースメントが形成され、レールリインフォースメントの上側の端面側部位に対してフロントピラーリインフォースメントの上側が重合するように、当該フロントピラーリインフォースメントの上側の端面側部位にレールリインフォースメント方向に向けて重合用部位が延在され、フロントピラーリインフォースメントの重合用部位の上面側は、レールリインフォースメントの上側の端面側部位に対してサイドメンバアウターパネル及びサイドメンバインナーパネルと共に接合されているものである。
なお、本明細書において、「配設」とはそれぞれの位置に設けることを意味する。また、「延在」とは延び出た状態にすることを意味する。
このような第1の態様であるフロントピラー構造によれば、フロントピラーにフロントピラーの長手方向に沿って衝突荷重が作用すると、フロントピラーリインフォースメントの下側の端面とレールリインフォースメントの下側の端面とが交差していることから、その端面同士が突き当たることでフロントピラーの折れ変形の進行を抑制することができ、さらに、このフロントピラーリインフォースメントの下側の端面とレールリインフォースメントの下側の端面との付き当てだけでは、フロントピラーリインフォースメントの移動を阻止できずにフロントピラーが上方に向かうような折れ変形を進行させてしまうような衝突荷重が作用しても、フロントピラーリインフォースメントの重合用部位の上面側と、レールリインフォースメントの上側の端面側部位とがサイドメンバアウターパネル及びサイドメンバインナーパネルと共に接合されているので、フロントピラーが上方に向かうような折れ変形に対して引張応力を発生させることができるので、フロントピラーの折れ変形の進行を抑制することができる。
本発明の第2の態様は第1の態様であるフロントピラー構造において、フロントピラーリインフォースメントの重合用部位の上面側には切欠が設けられていると共に、重合用部位が重合するレールリインフォースメントの端面側部位の上面側には切欠に嵌合するセギリが設けられているものである。
このような第2の態様であるフロントピラー構造によれば、フロントピラーリインフォースメントの重合用部位の上面側に設けられた切欠に、レールリインフォースメントの端面側部位の上面側に設けられたセギリが嵌合しているので、フロントピラーに当該フロントピラーの長手方向に沿って衝突荷重が作用した際、側面視でフロントピラーが上方に向かうような折れ変形と共に、平面視で車両外側方向に向かうような折れ変形が発生した場合においても、その車両外側方向に向かうような折れ変形に対してフロントピラーリインフォースメントの重合用部位の上面側の切欠と、レールリインフォースメントの端面側部位の上面側に設けられたセギリとが相互に干渉し合うので、フロントピラーの折れ変形の進行を抑制することができる。
本発明のフロントピラー構造によれば、フロントピラーの重量を増加させることなく車重が増加した際の自重による折れ変形の進行を抑制することができるようになる。
本発明のフロントピラー構造における好ましい実施の形態を示す図で、(A)は車両斜め後方外側から見た斜視図、(B)は(A)の1点鎖線で囲んだP1部の詳細図である。 図1(A)に示すフロントピラー構造の分解斜視図である。 (A)は図1(B)のA−A線断面図、(B)は図1(B)のB−B線断面図である。 従来のフロントピラー構造を示す図で、(A)は車両斜め後方外側から見た斜視図、(B)は(A)の1点鎖線で囲んだP2部の詳細図、(C)は(B)のC−C線断面図である。 従来の他のフロントピラー構造を示す図で、(A)は車両斜め後方外側から見た斜視図、(B)は(A)の1点鎖線で囲んだP3部の詳細図、(C)は(B)のD−D線断面図である。
以下、本発明のフロントピラー構造を実施するための形態例について、図面を参照して説明する。なお、本発明のフロントピラー構造は、図1(A)、(B)、図2では車幅方向の一方側のみを図示し、この一方側について説明する。また、この発明を実施するための形態で使用する各図中において矢印で方向を示してあるが、これは運転席に着座した乗員から見た方向を示している。矢印UPは車両上方向、矢印FRは車両前方向、矢印OUTは車幅外側方向をそれぞれ示している。さらに、各矢印は各部品がフレームとして組み込まれたときの方向性を示している。
本発明のフロントピラー構造は図1(A)、(B)、図2、図3(A)、(B)に示すように、車両外側方向に配置されるサイドメンバアウターパネル2と、車両内側方向に配置されるサイドメンバインナーパネル3を接合することにより閉断面が形成され、この閉断面内部10には、フロントピラー1の下方側に当該フロントピラー1の長手方向(軸線方向)に沿ってフロントピラーリインフォースメント4が配設され、フロントピラー1の上方側に当該フロントピラー1の長手方向に沿ってレールリインフォースメント5が配設されている。なお、図1(A)においては、サイドメンバアウターパネル2はフロントピラーリインフォースメント4及びレールリインフォースメント5を見易くするために、二点鎖線で示してある。
サイドメンバアウターパネル2は、当該サイドメンバアウターパネル2の長手方向(軸線方向)において上から見た断面形状が、開口部が車両内方に向いているコの字状に形成され、サイドメンバインナーパネル3は、当該サイドメンバインナーパネル3の長手方向(軸線方向)において上から見た断面形状が、開口部が車両外方に向いているコの字状に形成され、フロントピラーリインフォースメント4は、当該フロントピラーリインフォースメント4の長手方向(軸線方向)において上から見た断面形状が、開口部が車両内方に向いているコの字状に形成され、レールリインフォースメント5は、当該レールリインフォースメント5の長手方向(軸線方向)において上から見た断面形状が、開口部が車両内方に向いているコの字状に形成されている。
また、サイドメンバアウターパネル2及びサイドメンバインナーパネル3を接合することにより形成される閉断面における両端の接合部には、フロントピラー1の長手方向に沿ってサイドメンバアウターパネル2及びサイドメンバインナーパネル3それぞれにフランジ2a、2b、3a、3bが延設され、サイドメンバアウターパネル2の上側となる一方のフランジ2aと、サイドメンバインナーパネル3の上側となる一方のフランジと3aを接合させ、サイドメンバアウターパネル2の下側となる他方のフランジ2bと、サイドメンバインナーパネル3の下側となる他方のフランジ3bとを接合させることで、フロントピラー1の両端の接合部にフランジ部11a、11bが延設されることになる。なお、この場合、フロントピラーリインフォースメント4及びレールリインフォースメント5の各上側は、サイドメンバアウターパネル2の一方のフランジ2aと、サイドメンバインナーパネル3の一方のフランジ3aとの間に接合され、フランジ部11aを構成している。また、フロントピラーリインフォースメント4及びレールリインフォースメント5の各下側は、サイドメンバアウターパネル2の他方のフランジ2bとサイドメンバインナーパネル3の他方のフランジ3bとの間に接合され、フランジ部11bを構成している。
また、フロントピラーリインフォースメント4及びレールリインフォースメント5は、フロントピラーリインフォースメント4の下側の端面4aと、レールリインフォースメント5の下側の端面5aとが対向配置され且つ交差するように当該フロントピラーリインフォースメント4及び当該レールリインフォースメント5が形成されている。このフロントピラーリインフォースメント4及びレールリインフォースメント5の断面形状が、それぞれ上述したような開口部が車両内方に向いているコの字状に形成されている場合には、コの字形状の大きさを変えることで、フロントピラーリインフォースメント4の下側の端面4aとレールリインフォースメント5の下側の端面5aとを交差させることができる。
このようなフロントピラーリインフォースメント4の下側の端面4aと、レールリインフォースメント5の下側の端面5aとの隙間G1(図1(B)参照。)は、フロントピラー1に当該フロントピラー1の長手方向に沿って衝突荷重が作用した場合に、サイドメンバアウターパネル2及びサイドメンバインナーパネル3が、フロントピラー1が上方に向かうような折れ変形を進行させる前に付き当てることができるような距離に設定されている。
さらに、レールリインフォースメント5の上側の端面側部位5bに対してフロントピラーリインフォースメント4の上側が重合するように、当該フロントピラーリインフォースメント4の上側の端面側部位4bにレールリインフォースメント5方向に向けて重合用部位4cが延在されている。また、フロントピラーリインフォースメント4の重合用部位4cの上面側4dには切欠4eが設けられていると共に、重合用部位4cが重合するレールリインフォースメント5の上方側の端面側部位5bの上面側5cには切欠4eに嵌合する段差状のセギリ5dが設けられている。この上面側5cはレールリインフォースメント5の表側の板面上から窪むように形成され、レールリインフォースメント5の上側の端面側部位5bにフロントピラーリインフォースメント4の重合用部位4cを重合させることでセギリ5dが切欠4eに嵌合すると、レールリインフォースメント5の上側における表側の板面とフロントピラーリインフォースメント4の上側における表側の板面とは面一になるように設定されている。これにより、レールリインフォースメント5の上側における表側の板面、及びフロントピラーリインフォースメント4の上側における表側の板面に、サイドメンバアウターパネル2の一方のフランジ2aを平面接合させることができる。
この場合において、サイドメンバアウターパネル2、サイドメンバインナーパネル3、フロントピラーリインフォースメント4及びレールリインフォースメント5の断面形状が、それぞれ上述したようなコの字状に形成されている場合には、レールリインフォースメント5に対向するフロントピラーリインフォースメント4の下側を切り欠くことで、当該フロントピラーリインフォースメント4に重合用部位4cを設けることができる。即ち、フロントピラーリインフォースメント4の上側の端面側部位4bにレールリインフォースメント5方向に向けて重合用部位4cが延在されることになる。
なお、本発明のフロントピラー構造における部材の接合には、例えばスポット溶接やレーザー溶接が採用され、また、その接合部分はシェア接合になっている。このスポット溶接の溶接点数はシェア接合の剛性を低下させないような値でよい。特に、フロントピラーリインフォースメント4の重合用部位4cの上面側4dは、レールリインフォースメント5の上側の端面側部位5bに対してサイドメンバアウターパネル2及びサイドメンバインナーパネル3と共に接合されている。
この際、フロントピラーリインフォースメント4の重合用部位4cの上面側4dに切欠4eが設けられ、重合用部位4cが重合するレールリインフォースメント5の上側の端面側部位5bの上面側5cに段差状のセギリ5dが設けられている場合には図1(b)に示すように、フロントピラーリインフォースメント4の重合用部位4cの上面側4dは、レールリインフォースメント5の上側の端面側部位5bの上面側5c、サイドメンバアウターパネル2の一方のフランジ2a及びサイドメンバインナーパネル3の一方のフランジ3aにスポット溶接され、レールリインフォースメント5のセギリ5dは、サイドメンバアウターパネル2の一方のフランジ2a及びサイドメンバインナーパネル3の一方のフランジ3aにスポット溶接されている。
また、レールリインフォースメント5の上方側の端面側部位5bと、当該端面側部位5bに重合するフロントピラーリインフォースメント4の重合用部位4cとは、上述のようにスポット溶接されている部位以外はスポット溶接されていない。なお、図1(B)においては、スポット溶接点は丸印の中に×印が描かれているマークで示している。
このように構成された本発明のフロントピラー構造において、フロントピラー1に当該フロントピラー1の長手方向に沿って衝突荷重が作用すると、フロントピラーリインフォースメント4の下側の端面4aとレールリインフォースメント5の下側の端面5aとが交差していることから、その端面同士が突き当たることで圧縮荷重に対して圧縮応力が作用するので、フロントピラー1の折れ変形の進行を抑制することができる。
また、このフロントピラーリインフォースメント4の下側の端面4aとレールリインフォースメント5の下側の端面5aとの付き当てだけでは、フロントピラーリインフォースメント4の移動を阻止できずにフロントピラー1が上方に向かうような折れ変形を進行させてしまうような衝突荷重が作用しても、フロントピラーリインフォースメント4の重合用部位4cの上面側4dと、レールリインフォースメント5の上側の端面側部位5bとがサイドメンバアウターパネル2の一方のフランジ2a及びサイドメンバインナーパネル3の一方のフランジ3aと共に接合されているので、側面視でフロントピラー1が上方に向かうような折れ変形に対して引張応力を発生させることができる。即ち、この接合部位により引張荷重に対して引張応力が作用するので、フロントピラー1の折れ変形の進行を抑制することができる。
さらに、フロントピラーリインフォースメント4の重合用部位4cの上面側4dには切欠4eが設けられていると共に、重合用部位4cが重合するレールリインフォースメント5の端面側部位5bの上面側5cには切欠4eに嵌合するセギリ5dが設けられている場合には、次のような作用、効果を得ることができる。
即ち、フロントピラー1に当該フロントピラー1の長手方向に沿って衝突荷重が作用した際、側面視でフロントピラー1が上方に向かうような折れ変形と共に、平面視で車両外側方向に向かうような折れ変形が発生した場合においても、その車両外側方向に向かうような折れ変形に対してフロントピラーリインフォースメントの重合用部位の上面側の切欠と、レールリインフォースメントの端面側部位の上面側に設けられたセギリとが相互に干渉し合うので、フロントピラーの折れ変形の進行を抑制することができる。
なお、フロントピラー1は平面視で車両外側方向に向かって湾曲している場合には、フロントピラー1の長手方向に沿って衝突荷重が作用すると、平面視で車両外側方向に向かって折れ変形が発生することになる。
したがって、各リインフォースメント4、5に所謂高張力鋼板よりも引っ張り強度が高い超高張力鋼板を採用して板厚を薄くした場合でも、フロントピラーリインフォースメント4の下側の端面4aとレールリインフォースメント5の下側の端面5aとの付き当てだけでは、フロントピラーリインフォースメント4の移動を阻止できずにフロントピラー1が上方に向かうような折れ変形を進行させてしまうような衝突荷重が作用しても、フロントピラーリインフォースメント4の重合用部位4cの上面側4d、及びレールリインフォースメント5の上方側の端面側部位5bの接合部位により引張荷重に対して引張応力が作用するので、フロントピラー1の折れ変形の進行を抑制することができるようになる。また、この場合において、側面視でフロントピラー1が上方に向かうような折れ変形と共に、平面視で車両外側方向に向かうような折れ変形が発生しても、その車両外側方向に向かうような折れ変形に対してフロントピラーリインフォースメントの重合用部位の上面側の切欠と、レールリインフォースメントの端面側部位の上面側に設けられたセギリとが相互に干渉し合うので、フロントピラーの折れ変形の進行を抑制することができる。
このことから、本発明のフロントピラー構造では軽量な自動車よりも比較的車重の重い自動車でも、背景技術に記載した車重の軽い自動車に適用されるフロントピラーに使用されるような板厚の薄い材料を使用することができるようになる。
これまで本発明について図面に示した特定の実施の形態をもって説明してきたが、本発明は図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の効果を奏する限り、これまで知られたいかなる構成であっても採用することができることはいうまでもないことである。
1……フロントピラー
10……閉断面内部
2……サイドメンバアウターパネル
3……サイドメンバインナーパネル
4……フロントピラーリインフォースメント
4a……下側の端面
4b……上側の端面側部位
4c……重合用部位
4d……重合用部位の上面側
4e……切欠
5……レールリインフォースメント
5a……下側の端面
5b……上側の端面側部位
5c……端面側部位の上面側
5d……セギリ

Claims (2)

  1. サイドメンバアウターパネルとサイドメンバインナーパネルを接合することにより閉断面を形成して成るフロントピラーの閉断面内部に、前記フロントピラーの下方側に当該フロントピラーの長手方向に沿ってフロントピラーリインフォースメントが配設され、前記フロントピラーの上方側に当該フロントピラーの長手方向に沿ってレールリインフォースメントが配設されているフロントピラー構造において、
    前記フロントピラーリインフォースメントの下側の端面と前記レールリインフォースメントの下側の端面とが対向配置され且つ交差するように当該フロントピラーリインフォースメント及び当該レールリインフォースメントが形成され、
    前記レールリインフォースメントの上側の端面側部位に対して前記フロントピラーリインフォースメントの上側が重合するように、当該フロントピラーリインフォースメントの前記上側の端面側部位に前記レールリインフォースメント方向に向けて重合用部位が延在され、
    前記フロントピラーリインフォースメントの前記重合用部位の上面側は、前記レールリインフォースメントの前記上側の前記端面側部位に対して前記サイドメンバアウターパネル及び前記サイドメンバインナーパネルと共に接合されていることを特徴とするフロントピラー構造。
  2. 前記フロントピラーリインフォースメントの前記重合用部位の前記上面側には切欠が設けられていると共に、前記重合用部位が重合する前記レールリインフォースメントの前記端面側部位の上面側には前記切欠に嵌合するセギリが設けられていることを特徴とする請求項1記載のフロントピラー構造。
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