JP2002307683A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP2002307683A
JP2002307683A JP2001116410A JP2001116410A JP2002307683A JP 2002307683 A JP2002307683 A JP 2002307683A JP 2001116410 A JP2001116410 A JP 2001116410A JP 2001116410 A JP2001116410 A JP 2001116410A JP 2002307683 A JP2002307683 A JP 2002307683A
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heater
film
semiconductor device
insulating layer
mos transistor
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Shuji Yoneda
修二 米田
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Sony Corp
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロジックを成すMOSトランジスタ等の能
動素子の他、高耐圧MOSトランジスタ及び該高耐圧M
OSトランジスタによりスイッチングされるヒーター4
5が半導体基板1に形成された半導体装置において、そ
のヒーター45で発生した熱の半導体基板1の上方(基
板1表面側)への伝導効率を高める。 【解決手段】例えばSiO2からなる、第1の絶縁層
(ヒーター下地膜)44を下地としてヒーター45を形
成し、該ヒーターの側部を第1の絶縁層と同じ材質の絶
縁層46で覆い、上側を上記第1の絶縁層よりも熱伝導
性の良い例えばSi34からなる第2の絶縁層42で覆
ってなる。 【効果】 ヒーター45の下地側及び側部よりも上側
の方が熱伝導性の高い絶縁材料からなるので、ヒーター
45から生じた熱が、下側及び側方よりも上側により有
効に伝導するようにできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置、特
に、半導体基板上にジュール熱を発生するヒーターを少
なくとも有する半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、プリンタ市場が拡大し、多様な需
要が生じ、高耐圧MOSトランジスタを用いたインクジ
ェット方式のプリンタの開発が進んでいる。この種のプ
リンタにおいては、ロジック回路を構成する数ボルト駆
動のMOSトランジスタ、インク吐出をさせるドライバ
を成す高耐圧MOSトランジスタ(数十V耐圧)等の能
動素子と、抵抗素子、容量素子等の受動素子と、インク
吐出をさせるためにジュール熱を発生するヒーターを同
一半導体基板に形成した半導体装置を用いて小型化、軽
量化を図ることが進められている。
【0003】従って、このようなプリンタに用いられる
半導体装置を提供する半導体製造技術分野には、数V程
度で動作するMOSトランジスタと、数十Vという高耐
圧MOSトランジスタと、抵抗、容量の如き受動素子
と、インク吐出をさせるに必要な発熱体たるヒーター
を、一つに搭載できる製造方法を確立することが求めら
れている。
【0004】図3〜図6は高耐圧MOSトランジスタ
(N型MOSトランジスタ)を備えた半導体装置のその
高耐圧MOSトランジスタ(N型MOSトランジスタ)
の製造方法を工程順に示す断面図である。尚、ロジック
を構成する通常のMOSトランジスタの製造は、既に確
立したMOSトランジスタ製造技術があるので、その説
明は省略する。
【0005】(1)P型シリコン半導体基板1上に既存
の技術を用いたプロセスフローで、低温N型エピタキシ
ャル層(比抵抗:約5Ωcm、厚さ:約5μm程度)2
を堆積させる。次に、該エピタキシャル層2の表面に熱
酸化膜(厚さ:約100nm)3を形成する。その後、
高耐圧MOSトランジスタの埋込部を形成すべき領域が
開口するようにパターニングされたレジスト膜4を上記
熱酸化膜3上に形成し、その状態で、N型埋込層を形成
するために、図3(1)に示すように、N型不純物、例
えばリンPのイオン打ち込み(エネルギー:例えば70
keV、ドーズ量:例えば8×1012cm-2)を行う。
矢印a1はそのイオン打ち込みを示す。その後、上記レ
ジスト膜4を硫酸と過酸化水素の混合液(硫酸過水)で
剥離する。
【0006】(2)次に、図3(2)に示すように、素
子分離領域を形成すべき部分のみが開口するようにパタ
ーニングされたレジスト膜5を形成し、素子分離領域を
形成するために、該レジスト膜5をマスクとしてP型不
純物、例えばボロンBのイオン打ち込み(エネルギー:
例えば360keV、ドーズ量:例えば1×1013cm
-2)を行う。矢印a2はそのイオン打ち込みを示す。そ
の後、上記レジスト膜4を硫酸と過酸化水素の混合液
(硫酸過水)で剥離する。 (3)次に、熱拡散処理(温度:例えば1200℃、時
間:例えば200分)を施すと、上記イオン打ち込みさ
れたN型不純物及びP型不純物が拡散し、その結果、図
3(3)に示すように、埋込層6と素子分離領域7が形
成される。
【0007】(4)次に、上記熱酸化膜3を除去し、そ
の後、上記エピタキシャル層2と同様の低濃度N型エピ
タキシャル層8を厚さ例えば5μm程度堆積させる。す
ると、そのエピタキシャル層8が形成されるに止まら
ず、その際の温度により上記埋込層8及び素子分離領域
7はそれ等のN型不純物及びP型不純物の上方拡散によ
り図3(4)に示すような形状に変わる。 (5)次に、半導体表面に熱酸化膜(厚さ:例えば50
nm)9を形成し、その後、高耐圧MOSトランジスタ
のドレインの一部となるNWELLを形成するために、
そのNWELLを形成すべき部分のみが開口するように
パターニングされたレジスト膜10を形成し、該レジス
ト膜10をマスクとしてN型不純物、例えばリンPをイ
オン打ち込み(エネルギー:例えば360keV、ドー
ズ量:例えば1×1013cm-2)を行う。図3(5)は
そのイオン打ち込み時の状態を示し、矢印a3はそのイ
オン打ち込みを示す。その後、レジスト膜10を例えば
硫酸過水を用いて除去する。
【0008】(6)次に、高耐圧MOSトランジスタの
ソースの一部を成すPWELLを形成すべき領域と素子
分離領域のみに開口が存在するようにパターニングされ
たレジスト膜11を表面に形成し、該レジスト膜11を
マスクとしてP型不純物、例えばボロンBをイオン打ち
込み(エネルギー:例えば360keV、ドーズ量:例
えば1×1013cm-2)を行う。図4(6)はそのイオ
ン打ち込み時に状態を示し、矢印a4はそのイオン打ち
込みを示す。尚、13aは図3(5)に示すイオン打ち
込み工程でそのイオン打ち込みにより形成されたN型不
純物打ち込み層を示す。その後、上記レジスト膜4を硫
酸と過酸化水素の混合液(硫酸過水)で剥離する。 (7)次に、半導体表面にパッド熱酸化膜12aを介し
てLP−Si34膜(厚さ:例えば約100nm)12
を形成し、熱拡散処理(温度:約1200℃、時間:約
200分)を行うことにより、図4(7)に示すよう
に、ドレインの一部を成すNWELL13、ソースの一
部を成すPWELL14及び素子分離領域7aを形成す
る。尚、該素子分離領域7aは既に下にできている素子
分離領域7と一体化するので、その後の図面では7aの
部分も含めて「7」の符号が付与された素子分離領域と
し、7aの符号は使用しない。
【0009】(8)次に、図4(8)に示すように、半
導体表面に、選択酸化膜を形成すべき領域のみに開口を
有するようにパターニングされたレジスト膜15を形成
する。その後、上記レジスト膜15をマスクとして上記
Si34膜12をRIE(Reactive Ion Etching)により
選択的にエッチングし、次いで、上記レジスト膜10を
例えば硫酸過水により除去する。 (9)次に、上記Si34膜12をマスクとして半導体
表面部を酸化することにより選択酸化膜(厚さ:例えば
700nm)16を形成し、その選択酸化の際にマスク
として用いた上記Si34膜12を例えばホットリン酸
等の薬液によりエッチングし、その後、温度例えば90
0〜1000℃でのスチーム酸化により厚さ例えば50
〜200nmの熱酸化膜17を形成する。該熱酸化膜1
7は高耐圧MOSトランジスタのゲート絶縁膜となるも
のである。
【0010】しかる後、図4(9)に示すように、ゲー
ト領域を形成すべき部分が開口するようにパターニング
されたレジスト膜18を形成し、該レジスト膜18をマ
スクとしてしきい値電圧調整用の不純物、例えばボロン
Bをイオン打ち込み(エネルギー:例えば60keV、
ドーズ量:例えば1×1012cm-2)して高耐圧MOS
トランジスタのしきい値電圧Vthを調節する。矢印a5
はそのイオン打ち込みを示す。その後、レジスト膜18
を除去する。 (10)次に、図5(10)に示すように、高耐圧MO
Sトランジスタのゲート領域を形成すべき部分のみを覆
うようにパターニングされたレジスト膜19を形成する その後、上記レジスト膜19をマスクとして上記熱酸化
膜17を例えばフッ酸系の薬液を用いてエッチングする
ことによりゲート絶縁膜17を形成する。そして、その
レジスト膜19を硫酸過水により除去する。
【0011】(11)次に、PWELL14のチャンネ
ルストッパを形成すべき部分及び素子分離領域7と対応
する部分が開口するようにパターニングされたレジスト
膜20を形成し、図5(11)に示すように、そのレジ
スト膜20をマスクとしてP型不純物、例えばボロンB
をイオン打ち込み(エネルギー:例えば360keV、
ドーズ量:例えば2×1014cm-2)を行う。その後、
該レジスト膜20を硫酸過水により除去する。 (12)次に、図5(12)に示すように、CVD法に
より多結晶シリコン膜(膜厚:400nm)22を形成
し、更に、該多結晶シリコン膜22上に、不純物(例え
ばリンP)が高濃度にドープされてシート抵抗が例えば
10〜40Ω/□程度となるようなGPSG膜23を形
成し、その後、熱拡散処理(温度:例えば950℃、時
間:例えば60分)を施してそのGPSG膜23中の不
純物を上記多結晶シリコン膜22中に拡散させて該多結
晶シリコン膜22を導体化する。尚、その後、GPSG
膜23と、多結晶シリコン膜22表面上に生じたSiO
2膜を例えばフッ酸系の薬液を用いて除去する。また、
図中、csは工程(11)でのイオン打ち込みにより生
じた不純物が熱拡散処理により拡散することにより生じ
たチャンネルストッパを示す。
【0012】(13)次に、上記多結晶シリコン膜22
を選択的に形成したレジスト膜をマスクとするドライエ
ッチングによってパターニングすることにより、図5
(13)に示すように、ゲート電極24を形成する。 (14)次に、ホットキャリア効果抑制のためLDD(L
ightly Doped Drain)構造にすべく、厚さ10nm程度
の熱酸化膜(図示せず)を形成し、その後、ライトリィ
ドープト領域を形成すべき部分のみが開口するようにパ
ターニングされたレジスト膜25を形成し、図6(1
4)に示すように、該レジスト膜25をマスクとしてN
型不純物、例えばリンPをイオン打ち込み(エネルギ
ー:例えば25keV、ドーズ量:例えば4×1013
-2)する。矢印a7はその不純物のイオン打ち込みを
示す。その後、レジスト膜25は除去する。
【0013】(15)次に、CVD法により厚さ例えば
300nm程度のSiO2膜を全面的に形成し、その
後、該SiO2膜に対してドライエッチングにより全面
エッチバックすることにより、図6(15)に示すよう
に、ゲート電極24の側壁にスペーサ100を形成す
る。 (16)次に、TEOS酸化膜(厚さ:例えば約20n
m、図示せず)を形成し、ソース領域及びドレイン領域
を形成すべき部分が開口するようにパターニングされた
レジスト膜28を選択的に形成し、該レジスト膜28を
マスクとして半導体表面にN型不純物、例えば砒素As
をイオン打ち込み(エネルギー:例えば70keV、ド
ーズ量:例えば3×1015cm-2)する。矢印a8はそ
の不純物のイオン打ち込みを示す。その後、レジスト膜
28を除去する。
【0014】(17)次に、CVD法により層間絶縁用
SiO2膜(膜厚:例えば150nm)30を形成し、
更に、CVD法により表面平坦化用の絶縁膜、例えばB
PSG膜(膜厚:例えば500nm)31を形成し、次
いで、リフロー処理(温度:例えば950℃、時間:例
えば30分)を施す。その後、そのリフロー処理された
BPSG膜31上に、ゲート領域、ソース・ドレイン領
域及びコンタクト領域が開口するようにパターニングさ
れたレジスト膜を形成し、該レジスト膜をマスクとして
上記絶縁膜31、SiO2膜30をエッチングすること
により接続孔を形成し、しかる後、例えばスパッタリン
グによりチタン等のバリアメタル層を備えたアルミニウ
ム層(1Al、厚さ:例えば700nm程度)を全面的
に形成し、更に、該アルミニウム層を選択的にパターニ
ングすることによりゲート領域、ソース領域、ドレイン
領域に電気的に接続された各電極33を形成する。以上
で高耐圧MOSトランジスタができあがる。
【0015】以上のように、高耐圧MOSトランジスタ
が形成された後、ヒーターが形成される。そこで、次
に、ヒーターがどのように形成されるかについて説明す
る。図7(1)〜(4)はヒーターの形成方法を工程順
に示す断面図である。 (1)上記電極33及び配線膜を形成した後、全面的に
プラズマTEOSSiO 2膜(膜厚:例えば600n
m)34を形成し、層間平滑化のためにSOG(SpinOn
Glass)膜35をコーティングし、その後、エッチバック
することより段差部のみにSOG膜35を残存させて表
面を平滑化する。しかる後、更に平坦化のために表面に
全面的に、プラズマナイトライド(P−Si34)膜
(厚さ:例えば600nm)36を形成する。図7
(1)は該プラズマナイトライド膜36形成後の状態を
示す。
【0016】(2)次に、スパッタリングによりヒータ
ーとなるチタンナイトライド(TiN)膜(厚さ:例え
ば100nm程度)を全面的に形成し、その後、該チタ
ンナイトライド膜をパターニングすることによりヒータ
ー37を形成する。その後、例えば約300nm程度の
厚さのSi34からなる層間絶縁膜38を形成する。図
7(1)は層間絶縁膜38形成後の状態を示す。 (3)次に、上記アルミニウム層(1Al)からなる電
極33及び上記ヒーター37と、後で形成されるアルミ
ニウム層(2Al)からなる配線膜とを接続するための
接続孔を形成すべき部分に開口を有するようにパターニ
ングされたレジスト膜を形成し、該レジスト膜をマスク
として絶縁層34、35、36をRIEによりエッチン
グすることにより接続孔を形成し、その後、チタンTi
等からなるバリアメタルを含むアルミニウム層(2A
l)を全面的に形成し、その後、該アルミニウム層をパ
ターニングすることにより配線膜(膜厚:例えば800
nm)41を形成する。図7(3)はその配線膜41形
成後におけるヒーター37とその近傍(高耐圧MOSト
ランジスタの一部)を示す。
【0017】(4)その後、例えばCVD法により表面
保護膜(厚さ:例えば300nm程度)42を形成し、
パッド膜を形成すべき部分(図面には現れない。)に開
口を形成し、焼結して半導体装置が完成する。43は層
間絶縁膜38の取り出し及び電極配線が形成されたヒー
ター37を含むヒーター部分を示す。このヒーター部分
43がプリンタの実際のインク吐出部の源となる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
技術によれば、インク吐出量、インク吐出速度を充分に
高めることが難しいという問題があり、プリンタの印刷
性能の向上を図るのを阻害していた。そこで、本願発明
者がその原因を追及したところ、アルミニウム層41に
より電流をヒーター37に流して発生させたジュール熱
が上方へのみならず下部へも伝導し、その熱のほとんど
を有効に上側に伝導させてインク吐出に寄与させること
ができないことが判明した。
【0019】更に、その原因を追及したところ、ヒータ
ー37の上側、側面及び下側が同じ材質の絶縁層36、
37、即ち、プラズマナイトライド(Si34)からな
る絶縁層により形成されている関係上、上へも下へも略
同じように熱が伝導するので、ヒーター37で発生した
熱のインク吐出への利用効率が低くなっていることが判
明した。本発明はこのような追求をし、その利用効率を
高めるための模索をした結果為されたものである。
【0020】即ち、本発明は、半導体基板上部に熱を発
生するヒーターを少なくとも有する半導体装置におい
て、そのヒーターで発生した熱の半導体基板の上方(基
板表面側)への伝導効率を高めることを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】請求項1の半導体装置
は、第1の絶縁層を下地としてヒーターを形成し、該ヒ
ーターの上側を上記第1の絶縁層よりも熱伝導性の良い
第2の絶縁層で覆ってなることを特徴とする。
【0022】従って、請求項1の半導体装置によれば、
ヒーターの下地側よりも上側の方が熱伝導性の高い絶縁
材料からなるので、ヒーターから生じた熱を、下側より
も上側により有効に伝導させることができる。従って、
ヒーターから生じた熱を半導体基板上方にて有効に利用
することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明は、基本的には、半導体基
板上部にジュール熱を発生するヒーターを少なくとも有
する半導体装置に関するものであるが、本発明の主対象
は、半導体基板にロジック回路を成すMOSトランジス
タと、ヒータと、該ヒーターをスイッチングするための
高耐圧MOSトランジスタを有する半導体装置である。
そして、ヒーターは高耐圧MOSトランジスタにより電
流の供給を受けてジュール熱を発生するものならばどの
ような材質のものでも良いが、現在、実用上最適である
といえるのがチタンナイトライド或いはタンタルであ
る。
【0024】ロジック回路と、ヒーターをスイッチング
(駆動)する高耐圧MOSトランジスタは、前述の従来
例、後述の実施例ではN型MOSトランジスタであった
が、必ずしもこれに限定されるものではなく、P型MO
Sトランジスタであっても良い。また、CMOSICに
より構成しても良いし、バイポーラトランジスタも含ん
だBiCMOSICにより構成しても良い等、実施の形
態は多様である。
【0025】そして、本発明の本質は、ヒーターの下地
側或いは更には側部と、該ヒーターを覆う上側の絶縁材
料とで熱導電性の異なるものを用いることとし、下地側
或いは及び側部の絶縁材料、即ち第1の絶縁層よりも、
ヒーターを覆う上側の絶縁材料の方を熱伝導性の良いも
のを用いることにあるが、第1の絶縁層としてSiO 2
を用い、第2の絶縁層としてSi34を用いるのが実用
上最適であるといえる。というのは、SiO2とSi3
4は、共に、例えばプラズマCVD法等の良質の膜を形
成する技術が確立しており、しかも、両者の熱伝導率は
SiO2が1.4W/km、Si34が10W/kmと
大きく相違するので、そのヒーターの上側の熱抵抗の方
を下側の熱抵抗よりも顕著に小さくすることができ、延
いては、ヒーターで発生した熱が下側よりも上側に有効
に伝導する割合をより大きくすることができるからであ
る。
【0026】
【実施例】以下、本発明を図示実施例に従って詳細に説
明する。図1(1)〜(3)は本発明半導体装置の第1
の実施例を製造する方法の一例の要部を工程順に示す断
面図である。尚、本製造方法は、図3〜図7に示す従来
の製造方法とは、ヒーターを形成する点でのみ相違し、
それ以外の点では共通する。具体的には、図3〜図6及
び図7(1)に示す工程は本発明半導体装置の製造方法
と同じである。従って、図3〜図6及び図7(1)の図
示、及びその工程の説明は省略し、それ以後の本発明半
導体装置の第1の実施例のヒーターの形成に関する製造
方法を工程順に図示及び説明をすることとする。
【0027】(1)プラズマナイトライド(P−Si3
4)膜(厚さ:例えば600nm)36[(図7
(1)参照]36上に、プラズマCVD法により、全面
的にSiO2膜(膜厚:例えば約200nm)を形成
し、該SiO2膜をパターニングすることにより、ヒー
ター(37)を形成すべき部分にそれより稍広めのヒー
ター下地膜(特許請求の範囲における第1の絶縁層に該
当)44を形成し、次に、例えばスパッタリングにより
ヒーター形成用のチタンナイトライド膜(膜厚:例えば
100nm程度)を全面的に形成し、その後、該チタン
ナイトライド膜を選択的にエッチングすることにより、
上記ヒーター下地膜44を下地とするヒーター45を形
成する。図1(1)は該ヒーター45形成後の状態を示
す。
【0028】(2)次に、図1(2)に示すように、表
面にCVD法によりプラズマSiO2膜(厚さ:例えば
400nm程度)46を全面的に形成する。 (3)次に、図7(3)、(4)に示す工程と全く同様
の工程により半導体装置を完成させる。
【0029】即ち、上記アルミニウム層(1Al)から
なる電極33及び上記ヒーター44と、後で形成される
アルミニウム層(2Al)からなる配線膜とを接続する
ための接続孔を形成すべき部分に開口を有するようにパ
ターニングされたレジスト膜を形成し、該レジスト膜を
マスクとして絶縁層34、35、36をRIEによりエ
ッチングすることにより接続孔を形成し、その後、チタ
ンTi等からなるバリアメタルを含むアルミニウム層
(2Al)を全面的に形成し、その後、該アルミニウム
層をパターニングすることにより配線膜(膜厚:例えば
800nm)41を形成する。
【0030】その後、例えばCVD法により表面保護膜
(厚さ:例えば300nm程度)42を形成し、パッド
膜を形成すべき部分(図面には現れない。)に開口を形
成し、焼結して図1(3)に示すような半導体装置が完
成し、この半導体装置が本発明半導体装置の第1の実施
例に該当するのである。そして、ヒーター45がインク
吐出に不可欠な熱源となる。
【0031】本半導体装置によれば、図2に示すよう
に、ヒーター45の下地を成す絶縁膜(ヒーター下地
膜)44及び側部を覆う絶縁膜46が1.4W/kmと
いう熱伝導率を有するSiO2からなり、ヒーター45
を覆う絶縁膜42が10W/kmという熱伝導率を有す
るSi34からなり、ヒーター下地膜44及び側部を覆
う絶縁膜46よりもヒーター45を覆う絶縁膜42の方
が熱伝導性が顕著に高い絶縁膜材料からなるので、ヒー
ター45から生じた熱を、下側よりも上側により有効に
伝導させることができる。
【0032】即ち、図2(A)に示すように、ヒーター
45から発生したジュール熱は、当然に矢印aに示すよ
うに下側へと、矢印bに示すように側方へと、矢印cに
示すように上側へと進むが、ヒーター45の上側を覆う
のは、主としてSi34からなる絶縁膜42及びアルミ
ニウム層(2Al)からなる配線層であり、従って、矢
印cに示す上側への熱放散経路における熱抵抗は小さ
い。それに対して、ヒーター45の側部を覆う絶縁膜4
6及びヒーター下地膜44は共にSi34よりも熱伝導
率の低いSiO2からなるので、矢印aに示す下側方
向、及び矢印bに示す側方向の熱放散経路の熱抵抗は大
きい。
【0033】従って、ヒーターから生じた熱を半導体基
板上方にて有効に利用することができ、依って、本半導
体装置をインクジェットプリンタのインク吐出に用いた
場合の、インク吐出量、インク吐出速度の向上及び安定
性の向上を図ることができるのである。
【0034】
【発明の効果】請求項1の半導体装置によれば、ヒータ
ーの下地側よりも上側の方が熱伝導性の高い絶縁材料か
らなるので、ヒーターから生じた熱を、下側よりも上側
により有効に伝導させることができる。従って、ヒータ
ーから生じた熱を半導体基板上方にて有効に利用するこ
とができる。
【0035】請求項2の半導体装置によれば、ヒーター
の側部にも第2の絶縁層と同じ材質からなる絶縁層が形
成されているので、ヒーターから側部への熱伝導をも抑
制することができる。従って、上側への熱伝導効率をよ
り高めることができる。
【0036】請求項3の半導体装置によれば、ヒーター
がチタンナイトライドからなり、チタンナイトライドの
形成及びパターニングは半導体製造において既に確立し
た技術で行うことができる。従って、半導体装置の信頼
性の低下や製造工数の増加等を伴うことなくヒータの形
成ができる。
【0037】請求項4の半導体装置によれば、第1の絶
縁層がSiO2からなり、第2の絶縁層がSi34から
なり、共に、共に、例えばプラズマCVD法等、良質の
膜を形成する高度の成膜技術が確立しており、しかも、
両者の熱伝導率はSiO2が1.4W/km、Si34
が10W/kmと大きく相違するので、そのヒーターの
上側の熱抵抗の方を下側の熱抵抗よりも顕著に小さくす
ることができ、延いては、ヒーターで発生した熱が下側
よりも上側に有効に伝導する割合をより大きくすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(1)〜(3)は本発明半導体装置の第1の実
施例の製造方法の一例の要部を工程順に示す断面図であ
り、(3)ができあがって半導体装置、即ち本発明半導
体装置の第1の実施例を示す。
【図2】(A)、(B)は上記実施例のヒーターが形成
された部分を示し、(A)は断面図、(B)は平面図で
ある。
【図3】(1)〜(5)は従来の半導体装置の高耐圧M
OSトランジスタの製造工程(1)〜(5)を順に示す
断面図である。
【図4】(6)〜(9)は従来の半導体装置の高耐圧M
OSトランジスタの製造工程(6)〜(9)を順に示す
断面図である。
【図5】(10)〜(13)は従来の半導体装置の高耐
圧MOSトランジスタの製造工程(10)〜(13)を
順に示す断面図である。
【図6】(14)〜(19)は従来の半導体装置の高耐
圧MOSトランジスタの製造工程(14)〜(19)を
順に示す断面図である。
【図7】(1)〜(4)は従来の半導体装置のヒーター
の製造工程(1)〜(4)を順に示す断面図である。
【符号の説明】
1・・・半導体基板、42・・・絶縁膜(第2の絶縁
膜)、44・・・ヒーター下地膜(第1の絶縁膜)、4
5・・・ヒーター、46・・・絶縁膜(第1の絶縁
膜)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 27/04 27/088 27/092 Fターム(参考) 2C057 AF53 AG37 AG46 AP52 AP53 5F038 AV05 AV06 CD16 CD18 EZ15 EZ20 5F048 AA05 AC03 AC06 AC10 BA07 BA12 BE03 BF02 BF11 BH01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 能動素子が表面部に形成された半導体基
    板の上側に第1の絶縁層を下地としてヒーターが形成さ
    れ、 上記第1の絶縁層よりも熱伝導性の高い材質からなる第
    2の絶縁層で上記ヒーターが覆われてなることを特徴と
    する半導体装置。
  2. 【請求項2】 上記ヒーターの側部と接する、第1の絶
    縁層と同じ熱伝導性の絶縁層が形成されていることを特
    徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 上記ヒーターがチタンナイトライドから
    なることを特徴とする請求項1又は2記載の半導体装
    置。
  4. 【請求項4】 上記第1の絶縁層がSiO2からなり、
    上記第2の絶縁層がSi34からなることを特徴とする
    請求項1、2又は3記載の半導体装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7293857B2 (en) 2004-01-29 2007-11-13 Samsung Electronics Co., Ltd. Inkjet printhead and method of manufacturing the same
KR101158916B1 (ko) 2003-10-24 2012-06-21 소니 주식회사 액체 토출 헤드, 액체 토출 장치 및 액체 토출 헤드의제조 방법

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