JP2002307512A - 射出成形機における成形条件換算用プログラム及び射出成形機の制御装置 - Google Patents
射出成形機における成形条件換算用プログラム及び射出成形機の制御装置Info
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Abstract
ていた成形条件に対応する新たな成形条件を容易かつ短
時間に得る。 【解決手段】 入力部Aから入力される、これまで使用
していた射出成形機のスクリュ径等の仕様及び同射出成
形機について用いていた射出工程の射出速度、射出速度
切換位置、金型への充填時間等の成形条件と、これから
使用する射出成形機のスクリュ径等の仕様とは記憶手段
Bに記憶される。記憶手段に記憶された諸データが、演
算手段Cにより、金型への材料の充填量・充填時間を同
じにする前提条件から得られた所定の変換式に代入され
て、これから使用する射出成形機における射出速度、射
出速度切換位置等の成形条件を演算によって求められ
る。演算手段Cによって求められた、これから使用する
射出成形機における射出速度、射出速度切換位置等の成
形条件は表示手段Dによって表示される。
Description
成形条件換算用プログラム及び射出成形機の制御装置に
関する。
射出成形機に変える場合、同じ機種であれば、成形条件
を同じに設定するだけでこれまでとほぼ同じ製品が成形
できる。しかしながら、新たに導入する射出成形機がこ
れまでものと比べて機種が変わる場合には、たとえ同じ
製品を得るときであっても、新たにその機種に適する成
形条件を見つけ出す必要がある。
が異なる新たな射出成形機を導入する場合には、これま
で使用していた射出成形機の成形条件のデータは参考程
度にしか利用することができず、オペレータが、射出成
形機の各部品の動きをみて、全くの勘を頼りに試行錯誤
により新たな成形条件を見つ出すしか手がなかった。特
に、新旧の射出成形機間で設定単位系が異なる場合に
は、これまで使用していた成形条件のデータは参考にす
ることもできなかった。上述した新たな成形条件を見つ
け出す作業は、煩わしいばかりでなく、長時間を要し異
なる射出成形機導入の際の立ち上がり時間を長くする大
きな要因であった。
で、その目的とするところは、新たな機種を導入する場
合、これまで使用していた成形条件に対応する新たな成
形条件を容易かつ短時間に得ることができ、異なる射出
成形機導入の際の立ち上がり時間を大幅に短縮できる、
射出成形機における成形条件換算用プログラム及び射出
成形機の制御装置を提供することにある。
目的を達成するために、本願発明では、一の射出成形機
で用いていた成形条件を、機種の異なる他の射出成形機
へ移すための射出成形機における成形条件換算用プログ
ラムであって、図1に示すように、コンピュータに、入
力部Aから入力される、前記一の射出成形機のスクリュ
径及び前記一の射出成形機について用いていた射出工程
の射出速度、射出速度切換位置、金型への充填時間の成
形条件と、前記他の射出成形機のスクリュ径とを記憶す
る記憶手段B、該記憶手段に記憶された前記諸データ
を、金型への材料の充填量・充填時間を同じにする前提
条件から得られた変換式に代入して、前記他の射出成形
機における射出速度、射出速度切換位置の成形条件を演
算によって求める演算手段C、該演算手段によって求め
られた他の射出成形機における射出速度、射出速度切換
位置の成形条件を表示する表示手段D、として機能させ
ることを特徴とする。
用いていた成形条件を、機種の異なる他の射出成形機へ
移すための射出成形機における成形条件換算用プログラ
ムであって、コンピュータに、入力部から入力される、
前記一の射出成形機の保持圧力の設定最大値、最大射出
圧力及び前記一の射出成形機について用いていた射出工
程の保持圧力の成形条件を記憶する記憶手段、該記憶手
段に記憶された前記諸データを、比例を前提条件とする
変換式に代入して、前記他の射出成形機における保持圧
力の成形条件を演算によって求める演算手段、該演算手
段によって求められた他の射出成形機における保持圧力
の成形条件を表示する表示手段、として機能させること
を特徴とする。
形機で用いていた成形条件を、機種の異なる他の射出成
形機へ移すための射出成形機における成形条件換算用プ
ログラムであって、コンピュータに、入力部から入力さ
れる、前記一の射出成形機のスクリュ径及び前記一の射
出成形機について用いていた計量工程のスクリュ回転切
換位置、計量時間、クッション位置の成形条件と、前記
他の射出成形機のスクリュ径、最高スクリュ回転数、最
大可塑化能力とを記憶する記憶手段、該記憶手段に記憶
された前記諸データを、クッション位置と計量時間とを
同じにする前提条件から得られた変換式に代入して、前
記他の射出成形機における計量工程のスクリュ回転の成
形条件を演算によって求める演算手段、該演算手段によ
って求められた他の射出成形機におけるスクリュ回転の
成形条件を表示する表示手段、として機能させることを
特徴とする。
本的な考え方について説明する。
の成形条件の換算について>加工条件の内、射出に関し
機種によって変化する設定は、速度・圧力である。時間
要素は機種によらず秒設定であるため、変換の必要はな
い。
の前進速度を差し、当然スクリュ径により同じ前進速度
設定でもノズル部から突出される1秒当たりの樹脂量は
違ってしまう。これをノズル部からの吐出量を設定単位
(射出率)にすれば、少なくともスクリュ径による設定
の違いはなくすことができる。同時に、金型に対する樹
脂充填量を時間に対し同じにすれば充填過程における加
工条件としてはほぼ同じにすることができる。
機の単位系を工業単位系に変換する。各速度とその工程
距離の関係から、その時間の総和が充填時間となる。も
ともと加工条件が工業単位系であれば(1)式となる。
には次の(2)式が求められる。
近似するまで繰り返さなければならないため、上記
(2)式を変形しVmaxを除去し、第n速の設定値Vnを
求める式にする。
第3速を計算する場合(図2参照)には、以下のように
なる。
S3)、その項はゼロとする。
業単位を付与することが可能となる。同時にV1からVn
までの設定は比例設定であっても工業単位設定であって
も、その比がリニアであれば工業単位系であるmm/s
に変換することができるため、既存の条件を入力する際
に単位が何であるかを選択する必要がない。
の充填量・充填時間を等しくするため、次の換算を行
う。充填・保圧の切換位置が条件間で同設定になるよう
に各工程の切換位置を体積換算する。
うに変換する。
ができ、この条件下での充填時間はほぼ同じになる。
条件の換算について>保持圧設定は完全な比例を基本と
し、次式を元に換算する。
式または設定と圧力の関係を示すテーブルがある場合に
は、上記式を用いずに換算し、単位の違いのみを整え
る。
算について>可塑化能力は一般的にスクリュ回転に正比
例している。逆に、計量時間を求める場合、単純には計
量値(g)/単位時間当たりの可塑化能力(g/s)と
なる。
により、換算する側の最大可塑化能力・スクリュ回転か
ら比例計算により多段に切り換えられたスクリュ回転設
定を変換することができる。まず設定スクリュが後退す
るであろうVsrを計算する。
係も持たないためTchに対する第n回転数設定Rnの制
御時間を計算しそれが同じになるようにR’nを計算す
る。
を求める式の固定項と同じであることから、
ゼロとする。
ば、その単位は問う必要がない。ただし、計量時間(可
塑化能力)は樹脂による違い・背圧設定による違いが大
きく、上記(10)式での換算は目安にしかならない
が、全く設定単位の違う機械について概略でも換算でき
るメリットは非常に大きい。
図面に参照して説明する。本発明のプログラムは、前記
図1に示すように、コンピュータに、キーボード等の入
力部Aから入力される、いままで使用していた射出成形
機のスクリュ径等の仕様、及び同射出成形機について用
いていた射出速度、射出速度切換位置、金型への充填時
間等の成形条件と、これから使用する他の射出成形機の
スクリュ径等の仕様とを記憶する記憶手段B、この記憶
手段Bに記憶された諸データを所定の変換式に代入し
て、前記これらか使用する他の射出成形機における成形
条件を演算によって求める演算手段C、この演算手段C
によって求められたこれから使用する他の射出成形機に
おける成形条件を表示する表示手段D、として機能させ
るものである。
成形条件の内、射出工程の射出速度と射出速度切換位置
を求めるものと、充填後の保持圧を求めるものと、計量
工程のスクリュ回転を求めるものとの3つある。
図3に示すフローチャートに基づき説明する。これから
使用する他の射出成形機の成形条件を演算により求める
前に、まず、前記入力部Aから入力される、いままで使
用していた射出成形機の用いていた射出速度、射出速度
切換位置の成形条件が正しく入力されているか否か判断
し、あやまって入力されている場合には、それを補正す
る。
ある0を設定し、インクリーメントする(ステップ1,
2)。ここで、射出速度切換位置S1が次の射出速度切
換位置S2より小さいか否か判断する(ステップ3)。
射出速度切換位置S1が次の射出速度切換位置S2に比べ
て等しいかあるいはそれよりも大きい場合には、射出速
度切換位置等が正しく入力されていると判断し、ステッ
プ2に戻って、nに2を設定する。
度切換位置S2よりも小さい場合には、誤入力と判断し
射出速度切換位置S2の値を射出速度切換位置S3の値と
入れ換えるとともに、1段目の射出速度V1の値を2段
目の射出速度V2に入れ換える(ステップ4)。上記一
連の処理(ステップ1〜4)を射出速度の設定された段
数分だけ繰り返して行ない(ステップ5)、それが終了
するとステップ6に至る。
を設定し、インクリーメントする(ステップ7)。次い
で、前記記憶手段Bに記憶されている、いままで使用し
ていた射出成形機のスクリュ径D及び同射出成形機につ
いて用いていた射出速度切換位置S1,…Sn等の成形条
件と、前記他の射出成形機のスクリュ径D’を前記式
(7)に代入して、前記他の射出成形機における1段目
の射出速度切換位置S1’を演算によって求める(ステ
ップ8)。
憶手段Bに記憶されている、いままで使用していた射出
成形機のスクリュ径D及び同射出成形機について用いて
いた射出速度V1sv,…Vnsv、射出速度切換位置S1,
…Sn、金型への充填時間Tvpの成形条件を前記(6)
式に代入し、同射出成形機について用いていた射出速度
V1svを工業単位系であるmm/sに変換する(ステッ
プ9)
機の射出速度V1および同射出成形機のスクリュ径D
と、前記これから使用する前記他の射出成形機のスクリ
ュ径D’を前記式(7)に代入して、前記他の射出成形
機における1段目の射出速度V 1’を演算によって求め
る(ステップ10)。上記一連の処理(ステップ7〜1
0)を射出速度の設定された段数分だけ繰り返し行ない
(ステップ11)、それが終了するとステップ12に至
る。
0を設定し、インクリーメントする(ステップ13)。
次いで、前記記憶手段Bに記憶されている、いままで使
用していた射出成形機の保持圧力の設定最大値及び最大
射出圧力、同射出成形機について用いていた保持圧力の
成形条件を前記(9)式に代入して、これから使用する
前記他の射出成形機における保持圧力Pnを演算によっ
て求める(ステップ14)。上記一連の処理(ステップ
13,14)を保持圧力の段数分だけ繰り返し行ない
(ステップ15)、それが終了するとステップ16に至
る。
0を設定し、インクリーメントする(ステップ17)。
次いで、前記記憶手段Bに記憶されている、いままで使
用していた射出成形機について用いていた計量工程のス
クリュ回転切換位置S1〜Sn、計量時間Tchの成形条件
と、前記他の射出成形機のスクリュ径D、最高スクリュ
回転数Rmax、最大可塑化能力Chmaxとを(10)式に
代入して、前記他の射出成形機における計量工程のスク
リュ回転R’nの成形条件を演算によって求める(ステ
ップ18)。上記一連の処理(ステップ17,18)を
スクリュ回転の段数分だけ繰り返し行ない(ステップ1
9)、それが終わると全ての処理が終了する。
表した表示パネルの内容であり、ここには、いままで使
用していた射出成形機(図4中には他機種成形機と記載
している)のスペック(仕様)20、成形条件21、動
作条件22(本願の請求項に記載された発明では成形条
件に含まれる)が、キーボード等の入力部から入力され
てそれぞれ表示される。また、この表示パネルでは、こ
の表示パネルが搭載された、これから使用する射出成形
機のスペックが下側に表示されている。そして、オペレ
ータが条件算出のボタン23を押すと、前記図3に示す
フローチャートに沿って所定の演算が行われ、表示が変
わってこの射出成形機における射出条件が表示される。
新たな機種を導入する場合、これまで使用していた成形
条件に対応する新たな成形条件を容易かつ短時間に得る
ことができ、異なる射出成形機導入の際の立ち上がり時
間を大幅に短縮できる。また、所定の変換式を用いるこ
とにより、射出速度が比例設定あるいは工業単位設定の
いずれであっても工業単位系に変換することができ、い
ままで使用していた射出成形機の成形条件を入力するに
際し、射出速度の単位が何であるか選択する必要がな
い。
算用プログラムの機能ブロック図である。
算用プログラムの機能を説明する図である。
算用プログラムの機能を説明するフローチャートであ
る。
ネルを示す図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 一の射出成形機で用いていた成形条件
を、機種の異なる他の射出成形機へ移すための射出成形
機における成形条件換算用プログラムであって、 コンピュータに、 入力部から入力される、前記一の射出成形機のスクリュ
径及び前記一の射出成形機について用いていた射出工程
の射出速度、射出速度切換位置、金型への充填時間の成
形条件と、前記他の射出成形機のスクリュ径とを記憶す
る記憶手段、 該記憶手段に記憶された前記諸データを、金型への材料
の充填量・充填時間を同じにする前提条件から得られた
変換式に代入して、前記他の射出成形機における射出速
度、射出速度切換位置の成形条件を演算によって求める
演算手段、 該演算手段によって求められた他の射出成形機における
射出速度、射出速度切換位置の成形条件を表示する表示
手段、 として機能させることを特徴とする射出成形機における
成形条件換算用プログラム。 - 【請求項2】 前記変換式は下記とおりであることを特
徴とする請求項1記載の射出成形機における成形条件換
算用プログラム。 【数1】 - 【請求項3】 一の射出成形機で用いていた成形条件
を、機種の異なる他の射出成形機へ移すための射出成形
機における成形条件換算用プログラムであって、 コンピュータに、 入力部から入力される、前記一の射出成形機の保持圧力
の設定最大値、最大射出圧力及び前記一の射出成形機に
ついて用いていた射出工程の保持圧力の成形条件を記憶
する記憶手段、 該記憶手段に記憶された前記諸データを、比例を前提条
件とする変換式に代入して、前記他の射出成形機におけ
る保持圧力の成形条件を演算によって求める演算手段、 該演算手段によって求められた他の射出成形機における
保持圧力の成形条件を表示する表示手段、 として機能させることを特徴とする射出成形機における
成形条件換算用プログラム。 - 【請求項4】 前記変換式は下記とおりであることを特
徴とする請求項3記載の射出成形機における成形条件換
算用プログラム。 【数2】 - 【請求項5】 一の射出成形機で用いていた成形条件
を、機種の異なる他の射出成形機へ移すための射出成形
機における成形条件換算用プログラムであって、 コンピュータに、 入力部から入力される、前記一の射出成形機のスクリュ
径及び前記一の射出成形機について用いていた計量工程
のスクリュ回転切換位置、計量時間、クッション位置の
成形条件と、前記他の射出成形機のスクリュ径、最高ス
クリュ回転数、最大可塑化能力とを記憶する記憶手段、 該記憶手段に記憶された前記諸データを、クッション位
置と計量時間とを同じにする前提条件から得られた変換
式に代入して、前記他の射出成形機における計量工程の
スクリュ回転の成形条件を演算によって求める演算手
段、 該演算手段によって求められた他の射出成形機における
スクリュ回転の成形条件を表示する表示手段、 として機能させることを特徴とする射出成形機における
成形条件換算用プログラム。 - 【請求項6】 前記変換式は下記とおりであることを特
徴とする請求項1記載の射出成形機における成形条件換
算用プログラム。 【数3】 - 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の射出成
形機における成形条件換算用プログラムが組み込まれて
なることを特徴とする射出成形機の制御装置。
Priority Applications (1)
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JP2001120051A JP3613764B2 (ja) | 2001-04-18 | 2001-04-18 | 射出成形機における成形条件換算用プログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Publications (2)
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JP2002307512A true JP2002307512A (ja) | 2002-10-23 |
JP3613764B2 JP3613764B2 (ja) | 2005-01-26 |
Family
ID=18970165
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001120051A Expired - Fee Related JP3613764B2 (ja) | 2001-04-18 | 2001-04-18 | 射出成形機における成形条件換算用プログラム |
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-
2001
- 2001-04-18 JP JP2001120051A patent/JP3613764B2/ja not_active Expired - Fee Related
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