JP7193328B2 - 射出成形機の制御装置及び成形条件ファイル管理システム - Google Patents

射出成形機の制御装置及び成形条件ファイル管理システム Download PDF

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Description

本発明は、射出成形機の制御装置及び成形条件ファイル管理システムに関する。
従来、最大加速度や、最大トルクといった制御軸の最大能力が異なる射出成形機の間で、金型を移管して成形を行うことが行われる。このような場合、ユーザが設定する射出成形機の成形条件を同一にしても、同一の成形品が得られないという問題がある。
他方、引用文献1には、射出成形機の構造が異なる場合に、射出成形機の設定の互換性を確保した射出成形機を提供する技術が開示されている。
特開2017-154497号公報
特許文献1に記載の技術は、射出成形機の構造が現構造とは異なる別構造であったときの設定値を用いて、射出成形機の構造が現構造であるときの操作量を生成する場合に、制御量の検出値を補正するものである。しかしながら、検出値の補正量は、予め試験等により求める必要があるため、ユーザの負担になっていた。
本発明は、射出成形機の最大能力に差異があっても同一の成形品を得られるように射出形成の操作量を自動的に補正する射出成形機の制御装置、成形条件ファイル管理装置及び成形条件ファイル管理システムを提供することを目的とする。
(1)本発明の射出成形機(例えば、後述の「射出成形機1B」)の制御装置(例えば、後述の「制御部10」)は、第1機械能力値を記憶する能力値記憶部(例えば、後述の「能力値記憶部22」)と、設定された第1成形条件と、前記能力値記憶部に記憶された前記第1機械能力値とに基づいて、可動部を制御する制御指令値を生成する指令値生成部(例えば、後述の「指令値生成部11」)と、生成された前記制御指令値に基づいて前記可動部を制御する動作制御部(例えば、後述の「動作制御部12」)と、他の機械(例えば、後述の「射出成形機1A」)において設定された第2成形条件と、前記第2成形条件に固有の第2機械能力値とを含む成形条件ファイルを受け付ける成形条件ファイル受付部(例えば、後述の「ファイル受付部13」)と、受け付けた前記成形条件ファイルの前記第2成形条件に固有の前記第2機械能力値と、前記能力値記憶部に記憶された前記第1機械能力値とに基づいて、前記制御指令値を補正する指令値補正部(例えば、後述の「指令値補正部15」)と、を備え、前記動作制御部は、前記指令値補正部による補正後の前記制御指令値に基づいて、前記可動部を制御する。
(2) (1)に記載の射出成形機の制御装置において、前記他の機械に対して入出力可能に接続されており、前記成形条件ファイル受付部は、前記成形条件ファイルを、前記他の機械から受け付けてもよい。
(3) (1)又は(2)に記載の射出成形機の制御装置において、前記第2機械能力値は、前記可動部の最大速度、最大加速度、最大トルク、最大推力、イナーシャ、重量及び射出スクリュ径のうちのいずれか1つ以上であってもよい。
(4) (1)から(3)までのいずれかに記載の射出成形機の制御装置において、前記成形条件ファイル受付部が受け付けた前記成形条件ファイルに含まれる前記第2成形条件を、前記第1成形条件として設定する成形条件設定部(例えば、後述の「成形条件設定部14」)を備えてもよい。
(5)本発明の各機械に対して通信可能に接続された成形条件ファイル管理装置(例えば、後述の「管理サーバ205」)は、各機械(例えば、後述の「射出成形機1A」、「射出成形機1B」)において設定された成形条件と、前記成形条件に固有の機械能力値とを含む成形条件ファイルを、各機械から受信する成形条件ファイル受信部(例えば、後述の「成形条件ファイル受信部251」)と、前記成形条件ファイル受信部が受信した前記成形条件ファイルを、受信元の各機械を識別可能に記憶する成形条件ファイル記憶部(例えば、後述の「成形条件ファイル記憶部261」)と、一の機械から移管前の機械を識別する機械識別情報を含む要求を受け付けた場合に、前記機械識別情報に対応付けられた前記成形条件ファイルを前記成形条件ファイル記憶部から抽出する成形条件ファイル抽出部(例えば、後述の「成形条件ファイル抽出部252」)と、前記成形条件ファイル抽出部から抽出した前記成形条件ファイルを、前記一の機械に送信する成形条件ファイル送信部(例えば、後述の「成形条件ファイル送信部253」)と、を備える。
(6)本発明の成形条件ファイル管理システム(例えば、後述の「成形条件ファイル管理システム200」)は、(1)から(4)までのいずれかに記載の射出成形機の制御装置と、(5)に記載の成形条件ファイル管理装置と、を備える。
本発明によれば、射出成形機の最大能力に差異があっても同一の成形品を得られるように射出形成の操作量を自動的に補正する射出成形機の制御装置、成形条件ファイル管理装置及び成形条件ファイル管理システムを提供することができる。
本実施形態に係る射出成形機の機能ブロック図である。 本実施形態に係る射出成形機の能力値記憶部に記憶される機械能力値の例を示す図である。 本実施形態に係る2つの射出成形機での処理の概要を説明するための図である。 本実施形態に係る射出成形機の制御処理を示すフローチャートである。 本実施形態に係る射出成形機のファイル生成処理を示すフローチャートである。 本実施形態に係る射出成形機の補正制御処理を示すフローチャートである。 変形形態に係る成形条件ファイル管理システムの構成を示す図である。
(実施形態)
まず、本発明の実施形態の概略を説明する。本実施形態は、一の射出成形機で得られる成形品と同一の成形品を、その射出成形機とは最大能力が異なる他の射出成形機でも得られるようにするためのものに関する。
以下において、後述する成形条件ファイルを送信する側の射出成形機1を、射出成形機1Aとし、成形条件ファイルを受信する側の射出成形機1を、射出成形機1Bとして説明する。ここで、射出成形機1Aと、射出成形機1Bとは、機械の最大能力が異なるものであり、射出成形機1Bの方が、射出成形機1Aより最大能力が高いものとして説明する。
また、射出成形機1Aと、射出成形機1Bとを区別しない場合には、単に射出成形機1として説明する。
図1は、本実施形態に係る射出成形機1Bの機能ブロック図である。
図2は、本実施形態に係る射出成形機1Bの能力値記憶部22に記憶される機械能力値の例を示す図である。
図1に示す射出成形機1Bは、制御部10(制御装置)と、記憶部20と、射出部24と、型締部25と、入力部27と、表示部28と、通信部29とを備える。
制御部10は、例えば、マイクロプロセッサ等から構成される。制御部10は、記憶部20から読み出した各プログラムを実行し、射出部24及び型締部25等の制御を行う。また、各プログラムの実行の際に、制御部10は、記憶部20から情報を読み出し、記憶部20に情報の書き込みを行い、入力部27、表示部28、通信部29等の制御を行う。
制御部10は、指令値生成部11と、動作制御部12と、ファイル受付部13(成形条件ファイル受付部)と、成形条件設定部14と、指令値補正部15とを備える。
指令値生成部11は、後述する設定画面を用いて設定された成形条件(第1成形条件)と、後述する能力値記憶部22に記憶された機械能力値(第1機械能力値)とに基づいて、可動部を制御する制御指令値を生成する。
ここで、成形条件は、射出成形作業に関する条件であり、例えば、金型毎の射出速度や、保圧圧力等である。
また、機械能力値は、射出成形機1Bに固有の値である。そして、機械能力値は、射出成形機1Bの最大能力を示す。機械能力値は、例えば、可動部の最大速度、最大加速度、最大トルク、最大推力、イナーシャ、重量及び射出スクリュ径等である。
さらに、可動部は、軸を動作させるためのものであり、例えば、スクリュ前後進動作によって圧力制御を行うスクリュ前後進軸であってもよい。また、可動部は、その他、エジェクタ中子の動作によって金型キャビティ部の圧力制御を行うエジェクタ軸であってもよいし、型盤の圧縮動作によって金型キャビティ部の圧力制御を行う型開閉軸であってもよい。
動作制御部12は、生成された制御指令値に基づいて可動部を制御する。また、動作制御部12は、後述する補正後の制御指令値に基づいて可動部を制御する。
ファイル受付部13は、射出成形機1Aにおいて設定された成形条件(第2成形条件)と、この成形条件に固有の機械能力値(第2機械能力値)とを含む成形条件ファイルを、射出成形機1Aから受け付ける。
成形条件設定部14は、ファイル受付部13が受け付けた成形条件ファイルの成形条件を、この射出成形機1Bの成形条件(第1成形条件)として設定する。
指令値補正部15は、ファイル受付部13が受け付けた成形条件ファイルの成形条件に固有の機械能力値と、能力値記憶部22に記憶された機械能力値とに基づいて、制御指令値を補正する。
記憶部20は、例えば半導体メモリやハードディスクドライブ等で構成される。記憶部20は、プログラム記憶部21と、能力値記憶部22とを備える。
プログラム記憶部21は、射出成形機1Bのシーケンス動作を制御するシーケンスプログラム、射出成形機1Bの可動部である各軸を駆動制御する運動軸制御プログラム、各軸のサーボモータを制御するサーボ制御プログラム等の各種プログラムを記憶する記憶領域である。
能力値記憶部22は、機械能力値を記憶する記憶領域である。図2に示すように、能力値記憶部22には、射出成形機1Bに固有の各種の機械能力値が記憶されている。
なお、記憶部20は、その他、成形条件、パラメータ、マクロ変数等成形データ等が記憶されている。
射出部24は、一般の射出成形機の射出装置と同様である。射出部24は、ホッパに貯留された樹脂が射出シリンダ内に供給されて、射出シリンダ内のスクリュによって、射出シリンダの先端部に設けられたノズル方向に搬送される。搬送にあたっては、射出シリンダの周囲に設けられたヒータによって加熱され、この加熱によって射出シリンダの内部の樹脂が溶融される。そして溶融された樹脂が、射出シリンダの先端部のノズルから金型内に射出される。
型締部25は、金型を型締めする装置である。型締部25によって金型を型締めすることによって、成形品が成形される。
入力部27は、例えばキーボード、表示部の表示面に重ねて設けられるタッチパネル等の入力装置等で構成される。
表示部28は、例えば、液晶ディスプレイ等の表示デバイスにより構成され、制御部10からの指示を受けて画面を表示する。
通信部29は、例えば、LAN(Local Area Network)を対象として構成される。通信部29は、例えば、成形工場内のネットワークを介して、射出成形機1Aとデータ通信する。
なお、この例では、通信部29を有するものとして説明するが、これに限定されない。例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリ等の記憶媒体を介して、射出成形機1Bで生成したデータを射出成形機1Aに入力できればよく、例えば、記憶媒体との接続部であってもよい。
なお、射出成形機1Aは、制御部10のファイル受付部13、成形条件設定部14及び指令値補正部15を有さなくてもよい。また、射出成形機1Aは、成形条件ファイルを生成して送信する機能を有する。成形条件ファイルを生成する機能は、射出成形機1Aで設定した成形条件(第2成形条件)と、射出成形機1Aに固有の機械能力値(第2機械能力値)とを含む成形条件ファイルを生成する機能である。この成形条件ファイルを生成する機能は、射出成形機1Bも有してもよい。
次に、射出成形機1Aでの成形品と同一の成形品を、射出成形機1Bで生産する場合の概要を説明する。
図3は、本実施形態に係る射出成形機1A及び射出成形機1Bでの処理の概要を説明するための図である。
図3に示す射出成形機1Aでは、(1)に示すように、表示部28に表示された設定画面を用いて、成形条件である速度(ここでは、100mm/s)を設定する。また、能力値記憶部22に記憶された射出成形機1Aの機械能力値は、例えば、制御軸の最大加速度が1m/sである。
射出成形機1Aの制御部10(指令値生成部11)は、(2)に示すように、設定画面で設定した成形条件と、射出成形機1Aの機械能力値とに基づいて、制御指令値を生成する。そして、射出成形機1Aの制御部10(動作制御部12)は、(3)に示すように、生成した制御指令値に基づいて可動部を制御する。
なお、図中(A)で示すグラフは、(2)において生成された制御指令値の速度波形である。
そして、射出成形機1Aでの成形品と同一の成形品を、別の射出成形機1Bで生産したい場合には、射出成形機1Aの制御部10は、(4)に示すように、成形条件ファイルを生成する。成形条件ファイルは、設定した成形条件と、射出成形機1Aの機械能力値とを含む。
次に、射出成形機1Aから金型が移管された射出成形機1Bでの処理について説明する。
射出成形機1Bの制御部10(ファイル受付部13)は、(5)に示すように、射出成形機1Aで生成した成形条件ファイルを受け付ける。
射出成形機1Bは、受け付けた成形条件ファイルに含まれる成形条件を、(6)に示すように、表示部28に表示された設定画面に出力する。また、能力値記憶部22に記憶された射出成形機1Bの機械能力値は、例えば、制御軸の最大加速度が2m/sである。
このように、射出成形機1Bの機械能力値は、射出成形機1Aの機械能力値とは異なり、射出成形機1Bの方が、射出成形機1Aより機械能力値が高い。
そこで、射出成形機1Bの制御部10(指令値生成部11)は、(7)に示すように、設定画面に出力されている成形条件と、射出成形機1Bの機械能力値とに基づいて、制御指令値を生成する。前述したように、射出成形機1Bの機械能力値は、射出成形機1Aの機械能力値より高い。そこで、図中(B)で示すグラフのように、(7)において生成された制御指令値の速度波形は、図中(A)で示すグラフと異なるものになる(後者の方が、初動時の加速度が大きい)。よって、成形条件が同じであっても、このままだと、射出成形機1Bは、射出成形機1Aの成形品と同一のものを生産できない。
そこで、射出成形機1Bの制御部10(指令値補正部15)は、(8)に示すように、射出成形機1Bの機械能力値と、成形条件ファイルに含まれる射出成形機1Aの機械能力値とに基づいて、生成した制御指令値を補正する。具体的には、加速度は、小さくなるように補正される。
そして、射出成形機1Bの制御部10(動作制御部12)は、(9)に示すように、補正後の制御指令値に基づいて可動部を制御する。
図中(C)で示すグラフは、(8)において補正された補正後の制御指令値の速度波形である。(C)で示される速度波形は、(A)で示される速度波形と同じ形状である。そのため、射出成形機1Bにおいても、射出成形機1Aと同一の成形品を得られるように射出形成の操作量を自動的に補正することができる。
次に、前述した処理を、フローチャートに基づき説明する。
まず、射出成形機1Aにおける制御処理について、図4に基づき説明する。
図4は、本実施形態に係る射出成形機1Aの制御処理を示すフローチャートである。
図4のステップS(以降、「ステップS」を、単に「S」という。)11において、制御部10は、設定画面を用いて成形条件を設定する。前述の例では、成形条件として、速度を説明したが、これに限定されるものではない。成形条件であれば、他の項目でもよい。また、成形条件は、1つに限定されない。
S12において、制御部10は、成形条件が設定されたか否かを判断する。例えば、入力部27を介して成形条件が入力され、確定するオペレーションがされた場合に、制御部10は、成形条件が設定されたと判断してもよい。成形条件が設定された場合(S12:YES)には、制御部10は、処理をS13に移す。他方、成形条件が設定されていない場合(S12:NO)には、制御部10は、処理をS11に移し、成形条件が設定されるのを待つ。
S13において、制御部10(指令値生成部11)は、設定された成形条件と、機械能力値とに基づいて、可動部の制御指令値を生成する。
S14において、制御部10(動作制御部12)は、生成された制御指令値に基づいて可動部を制御する。
S15において、制御部10は、射出成形機1Bにおいて、射出成形機1Aでの成形品と同一の成形品を生産するための処理を行うか否か、つまり、制御部10は、成形条件ファイルを生成するか否かを判断する。制御部10は、この判断を、例えば、オペレータによる成形条件ファイル生成のための操作にしたがって判断することができる。成形条件ファイルを生成する場合(S15:YES)には、制御部10は、処理をS16に移す。他方、成形条件ファイルを生成しない場合(S15:NO)には、制御部10は、本処理を終了する。
S16において、制御部10は、ファイル生成処理を行う。その後、制御部10は、本処理を終了する。
次に、ファイル生成処理について、図5に基づき説明する。
図5は、本実施形態に係る射出成形機1Aのファイル生成処理を示すフローチャートである。
図5のS21において、制御部10は、記憶部20に記憶されている成形条件と、能力値記憶部22に記憶されている機械能力値とを含む成形条件ファイルを生成する。
S22において、制御部10は、生成した成形条件ファイルを、記憶部20に記憶させる。
S23において、制御部10は、成形条件ファイルを射出成形機1Bに送信するか否かを判断する。制御部10は、この判断を、例えば、オペレータによる成形条件ファイル送信のための操作にしたがって判断することができる。成形条件ファイルを送信する場合(S23:YES)には、制御部10は、処理をS24に移す。他方、成形条件ファイルを送信しない場合(S23:NO)には、制御部10は、本処理を終了する。なお、成形条件ファイルは、記憶部20に記憶されているので、例えば、オペレータの指示にしたがって任意のタイミングで射出成形機1Bに送信できる。
S24において、制御部10は、成形条件ファイルを通信部29を介して射出成形機1Bに送信する。その後、制御部10は、本処理を終了する。
次に、射出成形機1Bにおける補正制御処理について、図6に基づき説明する。
図6は、本実施形態に係る射出成形機1Bの補正制御処理を示すフローチャートである。
図6のS31において、射出成形機1Bの制御部10(ファイル受付部13)は、通信部29を介して射出成形機1Aから成形条件ファイルを受信する。
S32において、制御部10(成形条件設定部14)は、受信した成形条件ファイルを読み出し、成形条件ファイルに含まれる成形条件を、設定画面に出力する。
S33において、制御部10(指令値生成部11)は、設定画面に出力されている成形条件と、能力値記憶部22に記憶されている射出成形機1Bの機械能力値とに基づいて、可動部の制御指令値を生成する。
S34において、制御部10(指令値補正部15)は、受信した成形条件ファイルに含まれる射出成形機1Aの機械能力値と、能力値記憶部22に記憶されている射出成形機1Bの機械能力値とに基づいて、生成した制御指令値を補正する。
S35において、制御部10(動作制御部12)は、補正後の制御指令値に基づいて可動部を制御する。その後、制御部10は、本処理を終了する。
なお、上記で説明したのは、射出成形機1Bにおいて、射出成形機1Aと同一の成形品を生産するための処理である。よって、射出成形機1Bの最大能力を用いて成形品を生産する場合には、射出成形機1Bは、図4に記載した制御処理を行えばよい。
このように、射出成形機1Aでは、射出成形機1Aで使用した成形条件と、機械能力値とを含む成形条件ファイルを生成する。そして、機械能力値の異なる射出成形機1Bに金型を移管して成形を行う際に、射出成形機1Bでは、射出成形機1Aから受信した成形条件ファイルに含まれる射出成形機1Aの最大能力に基づいて同一の成形品が得られるように、可動部を制御する制御指令値を補正する。よって、射出成形機1Bの射出成形の操作量を自動的に補正できる。
制御指令値の補正は、射出成形機1Aと射出成形機1Bとの機械能力値に基づいて自動的に行われるため、オペレータ等は、各射出成形機1の違いを考慮した成形条件の調整を行う必要がなくなり、負担が軽減できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に限るものではない。本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更を施した形態での実施が可能である。
(変形例1)
前述した実施形態では、機械能力値として加速度を例に説明したが、これに限定されない。加速度ではない他の機械能力値を用いてもよい。例えば、射出成形機1Aと、射出成形機1Bとの間で、射出スクリュ径が異なる場合、成形条件である速度が同じであっても、単位時間あたりに吐出する射出体積(mm/sec)が、スクリュ径の断面に比例した量になる。よって、射出成形機1Bでは、射出成形機1Aの機械能力値と、射出成形機1Bの機械能力値とを用いて制御指令値を補正すればよい。
また、複数の機械能力値を用いてもよい。例えば、射出成形機1Aと、射出成形機1Bとの間で、制御軸の最大加速度と、重量との両方が異なる場合には、射出成形機1Bでは、射出成形機1Aの機械能力値と、射出成形機1Bの機械能力値とを、運動方程式に基づく算出を行って制御指令値を補正すればよい。
さらに、前述した実施形態では、機械能力値として加速度を例に説明し、射出成形機1Bが、射出成形機1Aよりも機械能力値が高いものとして説明した。最大加速度だけに着目すればよい場合、この例のように、最大加速度の能力だけ上回っていればよく、図2に例示した他の項目の機械能力値は、射出成形機1Bが、射出成形機1Aよりも下回ってもよい。
(変形例2)
前述した実施形態では、射出成形機1Aで生成した成形条件ファイルを、射出成形機1Bに直接送信するものを例に説明したが、これに限定されない。例えば、各射出成形機1の成形条件ファイルを管理する管理サーバを有した成形条件ファイル管理システムを構築してもよい。
図7は、変形形態に係る成形条件ファイル管理システム200の構成を示す図である。
成形条件ファイル管理システム200は、複数の射出成形機1(1A,1B,・・・)と、管理サーバ205(成形条件ファイル管理装置)とを備える。
管理サーバ205は、例えば、成形工場内のネットワーク等のネットワークNを介して、成形工場内の射出成形機1(1A,1B,・・・)と接続されている。
管理サーバ205は、制御部250と、記憶部260と、通信部269とを備える。
そして、管理サーバ205の制御部250は、射出成形機1(1A,1B,・・・)において設定された成形条件と、成形条件に固有の機械能力値とを含む成形条件ファイルを、射出成形機1(1A,1B,・・・)の各々から受信する成形条件ファイル受信部251を備える。
また、管理サーバ205の制御部250は、受信した成形条件ファイルを、受信元の射出成形機1(1A,1B,・・・)を識別可能に記憶する成形条件ファイル記憶部261を備える。
そして、例えば、前述の実施形態のように、射出成形機1Bが、射出成形機1Aの成形条件ファイルを用いて成形品を生産するような場合について検討する。この場合、管理サーバ205の制御部250は、射出成形機1Bから、射出成形機1Aを識別する機械識別情報を含む要求を受け付けたこと応じて、機械識別情報に対応付けられた射出成形機1Aの成形条件ファイルを、成形条件ファイル記憶部から抽出する成形条件ファイル抽出部252を備える。
また、管理サーバ205の制御部250は、成形条件ファイル抽出部から抽出した射出成形機1Aの成形条件ファイルを、射出成形機1Bに送信する成形条件ファイル送信部253を備える。
このように、成形条件ファイル管理システム200は、管理サーバ205が、ネットワークNを介して接続された各射出成形機1の成形条件ファイルを、一元的に管理できる。そして、射出成形機1Aで生産した成形品と同一の成形品を生産する他の射出成形機1Bに、同一の成形品を生産するのに必要な射出成形機1Aの成形条件ファイルを、容易に受け渡すことができる。
なお、本発明で使用するプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えば、フレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば、光磁気ディスク)、CD-ROM(Read Only Memory)、CD-R、CD-R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
1,1A,1B 射出成形機
10,250 制御部
11 指令値生成部
12 動作制御部
13 ファイル受付部(成形条件ファイル受付部)
14 成形条件設定部
15 指令値補正部
20,260 記憶部
22 能力値記憶部
27 入力部
28 表示部
29 通信部
200 成形条件ファイル管理システム
205 管理サーバ
251 成形条件ファイル受信部
252 成形条件ファイル抽出部
253 成形条件ファイル送信部
261 成形条件ファイル記憶部

Claims (5)

  1. 第1機械能力値を記憶する能力値記憶部と、
    設定された第1成形条件と、前記能力値記憶部に記憶された前記第1機械能力値とに基づいて、可動部を制御する制御指令値を生成する指令値生成部と、
    生成された前記制御指令値に基づいて前記可動部を制御する動作制御部と、
    他の機械において設定された第2成形条件と、前記第2成形条件に固有の第2機械能力値とを含む成形条件ファイルを受け付ける成形条件ファイル受付部と、
    受け付けた前記成形条件ファイルの前記第2成形条件に固有の前記第2機械能力値と、前記能力値記憶部に記憶された前記第1機械能力値とに基づいて、前記制御指令値を補正する指令値補正部と、
    を備え、
    前記第2機械能力値は、前記可動部の最大速度、最大加速度、最大トルク、最大推力、イナーシャ及び重量のうちのいずれか1つ以上であり、
    前記動作制御部は、前記指令値補正部による補正後の前記制御指令値に基づいて、前記可動部を制御する、射出成形機の制御装置。
  2. 前記他の機械に対して入出力可能に接続されており、
    前記成形条件ファイル受付部は、前記成形条件ファイルを、前記他の機械から受け付ける、請求項1に記載の射出成形機の制御装置。
  3. 前記成形条件ファイル受付部が受け付けた前記成形条件ファイルに含まれる前記第2成形条件を、前記第1成形条件として設定する成形条件設定部を備える、請求項1又は請求項2に記載の射出成形機の制御装置。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の前記射出成形機及び前記他の機械を含む各機械と、
    各機械に対して通信可能に接続された成形条件ファイル管理装置と、
    を備える成形条件ファイル管理システムであって、
    前記成形条件ファイル管理装置は、
    各機械において設定された成形条件と、前記成形条件に固有の機械能力値とを含む成形条件ファイルを、各機械から受信する成形条件ファイル受信部と、
    前記成形条件ファイル受信部が受信した前記成形条件ファイルを、受信元の各機械を識別可能に記憶する成形条件ファイル記憶部と、
    一の機械から移管前の機械を識別する機械識別情報を含む要求を受け付けた場合に、前記機械識別情報に対応付けられた前記成形条件ファイルを前記成形条件ファイル記憶部から抽出する成形条件ファイル抽出部と、
    前記成形条件ファイル抽出部から抽出した前記成形条件ファイルを、前記一の機械に送信する成形条件ファイル送信部と、
    を備える成形条件ファイル管理システム
  5. 前記射出成形機の制御装置は、前記他の機械を識別する前記機械識別情報を、前記成形条件ファイル管理装置に対して要求する手段を備え、
    前記成形条件ファイル受付部は、前記他の機械の前記機械識別情報に対応付けられた前記成形条件ファイルを、前記成形条件ファイル管理装置から受け付ける、請求項4に記載の成形条件ファイル管理システム
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