JP2002302957A - ニューマチックケーソン - Google Patents

ニューマチックケーソン

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JP2002302957A JP2001109583A JP2001109583A JP2002302957A JP 2002302957 A JP2002302957 A JP 2002302957A JP 2001109583 A JP2001109583 A JP 2001109583A JP 2001109583 A JP2001109583 A JP 2001109583A JP 2002302957 A JP2002302957 A JP 2002302957A
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定夫 関根
Jiro Tsunoda
治郎 角田
Hiroshi Hosaka
博 保坂
Masanori Matsumoto
正徳 松本
Naoaki Kozuki
直昭 上月
Takeshi Oshimi
健 押味
Katsunoshin Takamura
勝之進 高村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 掘削機が故障したときの修理時、またはケー
ソンを沈下させるための地盤掘削後における掘削機の解
体・回収時に、作業員が作業室に入らずに所要作業を能
率よくかつ安全に行い得るニューマチックケーソンを提
供すること。 【解決手段】 ケーソン躯体Aに、下部スラブBと上
部スラブBとを上下方向に所要の間隔をおいて構築
し、前記下部スラブBの下方に作業室Cを形成し、下
部スラブBと上部スラブB間の空間を気閘室Eと掘
削機整備室Fとに区画し、前記下部スラブBにおける
気閘室Eの箇所に、作業室Cと気閘室Eとを結びかつハ
ッチ4を備えた開口部3を設け、同下部スラブBにお
ける掘削機整備室Fの箇所に、作業室Cと掘削機整備室
Fとを結びかつハッチ8を備えた開口部7を設け、上部
スラブBにおける掘削機整備室Fの箇所に、掘削機5
1の一部を収納可能な掘削機収納部23を設けて構成し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ニューマチックケ
ーソンに係り、特に掘削機が故障したときの修理作業、
またはケーソンを沈下させるための地盤掘削後における
掘削機の解体・回収作業を行うために好適なニューマチ
ックケーソンに関する。
【0002】
【従来の技術】ニューマチックケーソンでは、従来から
掘削機で掘削作業を行っている。そして、掘削機の遠隔
操作の技術開発に伴い、掘削機による掘削作業中は、作
業員が作業室内に入る必要がない。
【0003】ところで、掘削機が故障したときの修理
時、またはケーソンを沈下させるための地盤掘削後にお
ける掘削機の解体・回収時に、所要作業を行うための従
来技術として、作業員が作業室内に入って掘削機を修理
しまたは回収する技術と、回収ロック内にいったん掘削
機を取り込んで修理しまたは回収する技術とがある。
【0004】前記従来技術のうちの、作業員が作業室内
に入って掘削機を修理しまたは回収する技術では、作業
員が高気圧下の作業室に入り、掘削機の修理または解体
・回収作業を行うようにしている。
【0005】前記従来技術のうちの、回収ロック内にい
ったん掘削機を取り込んで修理しまたは回収する技術で
は、回収ロック内に掘削機をいったん回収する。そし
て、掘削機の修理時には回収ロック内で掘削機のスライ
ドブームの作動確認や走行動作の確認等を行い、故障箇
所を修理する。また、ケーソンを沈下させるための地盤
掘削後における掘削機の解体・回収時には、作業室内に
底詰めコンクリートを充填した後、マテリアルロックや
シャフト等を解体し、回収ロック内に回収されている掘
削機を回収ロックから引き上げるようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術のうち、
作業員が作業室内に入って掘削機を修理しまたは回収す
る技術では、作業員が高気圧下の作業室に入らなければ
ならないので、作業員の健康管理上、好ましくないとい
う課題がある。
【0007】一方、掘削機をいったん回収ロック内に取
り込んで修理しまたは回収する技術では、回収ロック内
が狭いので、掘削機のスライドブームの作動確認や走行
動作の確認等を狭隘な回収ロック内で行わなければなら
ず、作業能率が上がらないばかりでなく、危険を伴うと
いう課題があった。
【0008】本発明は、上述のような課題を解決するた
めになされたもので、その目的とするところは、掘削機
が故障したときの修理時、またはケーソンを沈下させる
ための地盤掘削後における掘削機の解体・回収時に、作
業員が高気圧下の作業室内に入ることなく、所要作業を
能率よくかつ安全に行い得るニューマチックケーソンを
提供することにある。
【0009】さらに、本発明の他の目的は、掘削機が故
障したときの修理時や、ケーソンを沈下させるための地
盤掘削後における掘削機の解体・回収時の作業性を、よ
り一層向上させ得るニューマチックケーソンを提供する
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明ではケーソン躯体Aに、下部スラブBと上
部スラブBとを上下方向に所要の間隔をおいて構築
し、前記下部スラブBの下方に作業室Cを形成し、下
部スラブBと上部スラブB間の空間を気閘室Eと掘
削機整備室Fとに区画し、前記下部スラブBにおける
気閘室Eの箇所に、作業室Cと気閘室Eとを結びかつハ
ッチ4を備えた開口部3を設け、同下部スラブBにお
ける掘削機整備室Fの箇所に、作業室Cと掘削機整備室
Fとを結びかつハッチ8を備えた開口部7を設け、前記
上部スラブBにおける気閘室Eの箇所に、作業員用の
出入れ設備15を立設し、同上部スラブBにおける掘
削機整備室Fの箇所に、掘削機51の一部を収納可能な
掘削機収納部23を設け、この掘削機収納部23の上部
には異形シャフト25を介して、マテリアルロック43
を備えたバケットシャフト42を立設している。
【0011】また、前記目的を達成するため、本発明で
はケーソン躯体Aに、下部スラブB を構築し、この下
部スラブBの下方に作業室Cを形成し、前記下部スラ
ブB の上部に、下部スラブBと上部スラブBと隔
壁Dとに囲まれた空間を形成し、この空間を気閘室E
と掘削機整備室Fとに区画し、前記下部スラブBにお
ける気閘室Eの箇所に、作業室Cと気閘室Eとを結びか
つハッチ4を備えた開口部3を設け、同下部スラブB
における掘削機整備室Fの箇所に、作業室Cと掘削機整
備室Fとを結びかつハッチ8を備えた開口部7を設け、
前記上部スラブBにおける気閘室Eの箇所に、作業員
用の出入れ設備15を立設し、同上部スラブBの箇所
に、掘削機51の一部を収納可能でかつ収納キャップ2
6により閉じた掘削機収納部23を設け、前記下部スラ
ブBに、マテリアルロック43を備えたバケットシャ
フト42を立設している。
【0012】また、前記目的を達成するため、本発明で
は前記下部スラブBの上部に、下部スラブBと上部
スラブBと隔壁Dとケーソン躯体Aの側壁とに囲ま
れた空間を形成し、この空間を気閘室Eと掘削機整備室
Fとに区画している。
【0013】さらに、前記目的を達成するため、本発明
では前記掘削機整備室Fの天井に、掘削機51を移動さ
せるための横行レール21と走行レール22とを取り付
けている。
【0014】そして、前記目的を達成するため、本発明
では前記作業室Cと掘削機整備室Fとを結ぶ開口部7
と、掘削機整備室Fと、掘削機収納部23とにわたっ
て、掘削機51の吊り上げ支持設備を配備している。
【0015】また、上記において、下部スラブBと上
記スラブBとの間に設けた隔壁Dあるいは隔壁D
開口部12を設け、この開口部12に設けたハッチ13
により出入り自在にしている。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に基づいて説
明する。
【0017】図1〜図6は本発明の第1実施例を示すも
ので、その図1は縦断正面図、図2〜図6は掘削機を作
業室から掘削機整備室へ送り込む過程を示す説明図であ
る。
【0018】この第1実施例では、図1に示すように、
ケーソン躯体Aに下部スラブBと上部スラブB
が、互いに上下方向に所要の間隔をおいて構築されてい
る。
【0019】前記下部スラブBの下方には、図1に示
すように、作業室Cが形成されている。
【0020】前記下部スラブBと上部スラブB間の
空間部は、図1に示すように、隔壁Dにより気閘室Eと
掘削機整備室Fとに区画されている。
【0021】前記下部スラブBにおける気閘室Eの箇
所には、図1に示すように、マン下部ハッチアンカ1が
取り付けられており、このマン下部ハッチアンカ1の上
部には、マン下部ハッチ2が連結されている。そして、
前記マン下部ハッチアンカ1とマン下部ハッチ2を介し
て、作業室Cと気閘室Eとを結ぶ開口部3が設けられて
いる。この開口部3には、ハッチ4を備えている。
【0022】同下部スラブBにおける掘削機整備室F
の箇所には、図1〜図6に示すように、下部回収ハッチ
アンカ5が取り付けられており、この下部回収ハッチア
ンカ5の上部には、下部回収ハッチ6が連結されてい
る。そして、前記下部回収ハッチアンカ5と下部回収ハ
ッチ6を介して、作業室Cと掘削機整備室Fとを結ぶ開
口部7が設けられている。この開口部7には、ハッチ8
を備えている。また、前記開口部7内の下部寄りには、
図1〜図6に示すように、複数個で1組をなす回収ブロ
ック下部受け台9が固定されている。これらの回収ブロ
ック下部受け台9は、後述の掘削機51の吊り上げ支持
設備を構成している。
【0023】前記作業室Cの天井である下部スラブB
の下面には、図1〜図6に示すように、掘削機51の横
行レール10と、走行レール11とが取り付けられてい
る。
【0024】前記隔壁Dには、図1に示すように、気閘
室Eと掘削機整備室Fとを結ぶ開口部12が設けられて
いる。この開口部12には、ハッチ13を備えている。
【0025】前記上部スラブBにおける気閘室Eの箇
所には、図1に示すように、開口部14が設けられてお
り、この開口部14を通じて作業員用の出入れ設備15
が立設されている。この作業員用の出入れ設備15は、
気閘室E内に挿設されたボトムシャフト16と、これの
上部に連結されたエレベータシャフト17と、これの上
部に取り付けられたステージシャフト18と、エレベー
タ19と、ボトムシャフト16における出入れ口に設け
られたハッチ20とを備えて構成されている。なお、こ
れら出入り設備はラセン段階等であっても良い。
【0026】前記掘削機整備室Fの天井である上部スラ
ブBの下面には、図1〜図6に示すように、掘削機5
1の横行レール21と、走行レール22とが取り付けら
れている。
【0027】前記上部スラブBにおける掘削機整備室
Fの箇所には、図1〜図6に示すごとく、前記作業室C
と掘削機整備室Fとを結ぶ開口部7とほぼ同一軸線上
に、掘削機収納部23が設けられている。この掘削機収
納部23は、上部スラブBに取り付けられた上部収納
部アンカ24と、これの上部に連結された異形シャフト
25とを有して構成されている。そして、この掘削機収
納部23には、掘削機51の一部としての上部を収納し
得るように形成されている。
【0028】前記作業室Cと掘削機整備室Fとを結ぶ開
口部7と、掘削機整備室Fと、掘削機収納部23とにわ
たって、掘削機51の吊り上げ支持設備が配備されてい
る。この吊り上げ支持設備は、複数個で1組をなす前記
回収ブロック下部受け台9と、同じく複数個で1組をな
す回収ブロック上部受け台28と、同じく複数個で1組
をなす滑車ブロック取り付け部材受け台31と、滑車ブ
ロック33と、回収ブロック35と、ウインチ38と、
滑車39の列と、ワイヤ40とを備えている。これらワ
イヤ40の配置、ウィンチ38等は都合により変更して
もさしつかえない。各回収ブロック下部受け台9は、前
述のごとく、作業室Cと掘削機整備室Fとを結ぶ開口部
7内の下部寄りに固定されている。各回収ブロック上部
受け台28は、上部収納部アンカ24の下部寄りに固定
された当該ブラケット27にピン結合されていて、図3
に示す垂直の姿勢と、図5に示す水平の姿勢とにセット
可能に取り付けられている。前記複数個の回収ブロック
上部受け台28のうちの、掘削機整備室Fの天井に取り
付けられた横行レール21側の回収ブロック上部受け台
28には、横行レール部材29が設けられている。この
横行レール部材29は、図5に示すごとく、回収ブロッ
ク上部受け台28が、掘削機51を支持した回収ブロッ
ク35を受け止めたとき、前記掘削機整備室Fの横行レ
ール21に接続するようになっている。各滑車ブロック
取り付け部材受け台31は、異形シャフト25の内部に
おける上部側に固定されていて、滑車ブロック取り付け
部材32を支持するようになっている。前記滑車ブロッ
ク33は、前記滑車ブロック取り付け部材32の下部に
吊り下げ支持されている。前記回収ブロック35は、滑
車ブロック33の下部滑車に吊りワイヤ34を介して吊
り下げ支持されている。この回収ブロック35の下部に
は、横行レール部材36と、走行レール部材37と、ロ
ック機構(図示せず)とを備えている。前記横行レール
部材36と走行レール部材37とは、作業室Cの天井に
取り付けられた横行レール10と走行レール11から掘
削機51を受け取り、その掘削機51を回収ブロック上
部受け台28に設けられた横行レール部材29を経て掘
削機整備室Fの天井に取り付けられた横行レール21と
走行レール22に引き渡し得るように設けられている。
前記ロック機構は、回収ブロック35が作業室Cで掘削
機51を受け取った後、その掘削機51を回収ブロック
上部受け台28の横行レール部材29を介して掘削機整
備室Fへ引き渡すまでの間、回収ブロック35から掘削
機51が脱落しないように、ロックするようになってい
る。前記ウインチ38は、下部スラブB上に固定され
ている。このウインチ38には、滑車ブロック33から
引き出されかつ滑車39の列に掛け渡されたワイヤ40
が巻回されていて、このワイヤ40を繰り出しまたは巻
き取ることによって、滑車ブロック33を下降または上
昇させ得るようになっている。なお、ここではワイヤ4
0で引き上げる事例を述べているが、その他としてチェ
ーンまたはシリンダ等を用いてもよい。
【0029】前記掘削機収納部23の異形シャフト25
の上部には、図1に示すように、バケットシャフト42
と、マテリアルロック43とが連設されている。そし
て、マテリアルロック43、バケットシャフト42、掘
削機収納部23、掘削機整備室F、作業室Cと掘削機整
備室Fとを結ぶ開口部7を経て作業室C間に、ワイヤ4
5に吊り下げ支持された土砂バケット44を通過させ得
るようになっている。
【0030】前記掘削機51は、図1〜図6に示すよう
に、横行車輪52および走行車輪53を有する走行体5
4と、旋回体55と、スライドブーム56と、デリック
シリンダ57と、アーム58と、掘削バケット59等を
備えて構成されている。
【0031】次に、前記構成にかかる第1実施例の使用
方法について説明する。
【0032】まず、作業室Cの底部の地盤Gを掘削し、
ケーソンを沈下させるときは、作業室Cを高気圧に保持
したうえで、図1に示すように、作業Cの天井に取り付
けられた走行レール11に沿って、掘削機51を遠隔操
作により操作し、掘削機51の掘削バケット59により
地盤Gを掘削する。ついで、土砂バケット44をマテリ
アルロック43、バケットシャフト42、掘削機収納部
23、掘削機整備室Fおよび開口部7を通過させ、作業
室Cの底部の地盤G上に定着させ、掘削バケット59で
土砂バケット44に掘削土砂を積み込み、その土砂バケ
ット44を地上に引き上げ、排土する。
【0033】前記作業を繰り返して行い、作業室Cの地
盤Gを掘削し、ケーソンを沈下させて行く。
【0034】ところで、掘削機51が故障しこれを修理
するとき、またはケーソンを沈下させるための地盤掘削
後、掘削機51を回収するときは、次のようにして行
う。
【0035】まず、作業室Cと気閘室Eとを結ぶ開口部
3のハッチ4と、作業室Cと掘削機整備室Fとを結ぶ開
口部7のハッチ8とを閉じ、気閘室Eと掘削機整備室F
をほぼ大気圧まで減圧する。
【0036】ついで、マテリアルロック43およびバケ
ットシャフト42を通じて掘削機収納部23内に、掘削
機51の吊り上げ支持設備を構成する滑車ブロック取り
付け部材32、滑車ブロック33、吊りワイヤ34、回
収ブロック35やワイヤ40等を搬入する。
【0037】そして、作業員がその出入れ設備46ある
いは出入れ設備15を通じて気閘室Eに入り、ついで隔
壁Dに設けられた開口部12のハッチ13を通じて掘削
機整備室Fに入り、掘削機51の吊り上げ支持設備の滑
車ブロック取り付け部材受け台31上に滑車ブロック取
り付け部材32を設置し、この滑車ブロック取り付け部
材32に滑車ブロック35を取り付け、この滑車ブロッ
ク33に吊りワイヤ34を介して回収ブロック35を吊
り下げ支持する。一方、前記滑車ブロック33からワイ
ヤ40を引き出し、そのワイヤ40を滑車39の列およ
びウインチ38に掛け回し、掘削機51の吊り上げ支持
設備を使用可能に組み立てる。
【0038】ついで、図2から分かるように、掘削機5
1の吊り上げ支持設備における各回収ブロック上部受け
台28を垂直方向にセットしたらふたたび気閘室E、掘
削機整備室Fを作業室Cと同圧にし、作業室Cと掘削機
整備室Fとを結ぶ開口部7に設けられたハッチ8を開
け、掘削機51の吊り上げ支持設備のウインチ38によ
りワイヤ40を繰り出し、回収ブロック35を下降さ
せ、前記開口部7の下部寄りに固定された回収ブロック
下部受け台9上に回収ブロック35を設置する。この状
態では、作業室Cの天井に取り付けられた横行レール1
0に、回収ブロック35の下部に設けられた横行レール
部材36が接続される。
【0039】そして、作業室C内の掘削機51を前記横
行レール10に沿って図2に矢印aで示すように、開口
部7の位置へ移動させ、同図2に示すように、回収ブロ
ック35の横行レール部材36に掘削機51の横行車輪
52を、また回収ブロック35に設けられた走行レール
部材37に掘削機51の走行車輪53を載せ、回収ブロ
ック35に掘削機51を乗り移らせる。ついで、回収ブ
ロック35に設けられたロック機構(図示せず)を働か
せ、回収ブロック35から掘削機51が脱落しないよう
にロックする。
【0040】次に、図3に示すように、掘削機51の吊
り上げ支持設備のウインチ38によりワイヤ40を巻き
上げ、滑車ブロック33および吊りワイヤ34を介して
回収ブロック35と掘削機51とを図3に矢印bで示す
ように引き上げると同時に、掘削機51に設けられたデ
リックシリンダ57によりスライドブーム56とアーム
58とを図3に矢印cで示すように、徐々に垂直方向に
姿勢制御する。続いて、前記ウインチ38によりワイヤ
40を巻き上げ、掘削機整備室F内に掘削機51を取り
込み、開口部7に設けられたハッチ8を閉じる。そし
て、気閘室Eと掘削機整備室Fとをほぼ大気圧に調整す
る。
【0041】ついで、図4に示すように、掘削機収納部
23に設けられた各回収ブロック上部受け台28を水平
状態にセットする。この状態では、回収ブロック上部受
け台28の一方に設けられた横行レール部材29が、掘
削機整備室Fの天井に取り付けられた横行レール21に
接続される。
【0042】ついで、掘削機51の吊り上げ支持設備の
ウインチ38からワイヤ40を繰り出し、図4に矢印d
で示すように、滑車ブロック33および吊りワイヤ34
を介して回収ブロック35と掘削機51とを引き降ろす
と同時に、掘削機51のデリックシリンダ57によりス
ライドブーム56とアーム58とを、図4に矢印eで示
すように徐々に水平方向に姿勢制御する。そして、図5
に示すように、水平状態にセットされている回収ブロッ
ク上部受け台28上に回収ブロック35を設置する。こ
の状態では、回収ブロック上部受け台28の一方に設け
られた横行レール部材29に、回収ブロック35に設け
られた横行レール部材36が接続される。ついで、回収
ブロック35に設けられたロック機構による掘削機51
のロックを解除する。
【0043】この状態から、回収ブロック35に設けら
れた横行レール部材36および走行レール部材37、さ
らには回収ブロック上部受け台28に設けられた横行レ
ール部材29を通じて掘削機51を図5に矢印fで示す
ように、掘削機整備室Fに送り込む。続いて、図6に示
すように、掘削機51を掘削機整備室Fの天井に取り付
けられた横行レール21および走行レール22に沿って
掘削機整備室F内での作業に適する位置に移動させる。
【0044】ついで、気閘室Eと掘削機整備室Fとを結
ぶ開口部12のハッチ13を開け、作業員が気閘室Eか
ら掘削機整備室Fに入る。
【0045】そして、掘削機51の故障を修理するとき
は、掘削機整備室F内で、掘削機51のスライドブーム
56の作動確認や走行動作の確認等を行い、故障箇所を
割り出し、修理を行う。
【0046】掘削機51を修理した後、掘削機整備室F
から作業室Cへ送り出すときは、掘削機整備室Fの天井
に取り付けられた横行レール21と走行レール22、お
よび掘削機51の吊り上げ支持設備の回収ブロック上部
受け台28の一方に設けられた横行レール部材29を経
て、回収ブロック35に設けられた横行レール部材36
と走行レール部材37に掘削機51を乗り移らせ、回収
ブロック上部受け台28上で待機している回収ブロック
35に掘削機51を引き渡し、回収ブロック35に設け
られたロック機構を掛け、回収ブロック35から掘削機
51が脱落しないようにロックする。ついで、掘削機5
1をその吊り上げ支持設備により回収ブロック35と一
緒にいったん掘削機収納部23内に引き上げると同時
に、掘削機51のデリックシリンダ57によりスライド
ブーム56とアーム58を徐々に垂直方向に姿勢制御す
る。そして、作業室Cと掘削機整備室Fとを結ぶ開口部
7に設けられたハッチ8を開け、この開口部7を通じて
作業室Cに掘削機51を導入する。ついで、掘削機51
の吊り上げ支持設備の回収ブロック下部受け台9上に回
収ブロック35を載置し、ロック機構を解除し、回収ブ
ロック35に設けられた横行レール部材36と走行レー
ル部材37から、作業室Cの天井に取り付けられた横行
レール10と走行レール11に掘削機51を送り出す。
その後、回収ブロック35を掘削機整備室Fへ吊り上
げ、この掘削機整備室Fおよび掘削機収納部23内で、
掘削機51の吊り上げ支持設備のうちの、土砂バケット
44の通過軌跡上の機材、つまり滑車ブロック取り付け
部材32、滑車ブロック33、吊りワイヤ34、回収ブ
ロック35やワイヤ40等を取り外し、掘削機整備室F
内に保管するか、または掘削機収納部23からバケット
シャフト42およびマテリアルロック43を通じて地上
へ搬出して保管する。さらに、掘削機収納部23に設け
られた各回収ブロック上部受け台28を垂直方向にセッ
トする。
【0047】また、ケーソンを沈下させるための地盤掘
削後、掘削機51を解体・回収するときは、作業員が掘
削機整備室F内で掘削機51の解体作業を行い、解体さ
れた機材を掘削機収納部23の上部に取り付けられたバ
ケットシャフト42およびマテリアルロック43を通じ
て地上へ搬出し回収する。
【0048】この第1実施例によれば、ケーソン躯体A
に構築された下部スラブBと上部スラブB間に、気
閘室Eと、広大な掘削機整備室Fとを形成できるし、そ
の気閘室Eと掘削機整備室Fとを、作業室Cとは個別に
大気圧に調整できるので、掘削機51が故障したときの
修理時、またはケーソンを沈下させるための地盤掘削後
における掘削機51の解体・回収時に、掘削機51を掘
削機整備室F内に回収して所要作業を行うことができる
ため、作業員が高気圧下の作業室C内に入る必要がない
ので、作業員の健康管理の問題を解消できるし、所要作
業を広い掘削機整備室F内で行い得るので、掘削機51
の故障箇所の確認・修理作業や、解体・回収作業を能率
よくかつ安全に行うことができる。また、掘削機整備室
Fに複数の掘削機を収納することも可能である。
【0049】さらに、この第1実施例によれば、掘削機
整備室Fの天井に横行レール21と走行レール22とを
取り付け、さらには作業室Cと掘削機整備室Fとを結ぶ
開口部7、掘削機整備室Fおよび掘削機収納部23にわ
たって、掘削機51の吊り上げ支持設備を配備している
ので、掘削機51が故障したときの修理時やケーソンを
沈下させるための地盤掘削後における掘削機51の解体
・回収時において、作業室Cから掘削機整備室Fへ掘削
機51を送り込む作業、および掘削機51を修理後、掘
削機整備室Fから作業室Cへ掘削機51を送り出す作業
を、より一層能率よくかつ安全に行うことができる。
【0050】そして、この第1実施例によれば、掘削機
整備室Fにおける作業室Cと掘削機整備室Fとを結ぶ開
口部7とほぼ同一軸線上に掘削機収納部23を設け、掘
削機51が故障したときの修理時、またはケーソンを沈
下させるための地盤掘削後における掘削機51の解体・
回収時に、掘削機51を作業室Cから掘削機整備室Fへ
送り込むときは、掘削機51の吊り上げ支持設備により
掘削機51を吊り上げると同時に、掘削機51のスライ
ドブーム56とアーム58を徐々に垂直方向に姿勢制御
し、この状態で掘削機51の上部を掘削機収納部23内
に引き上げ、掘削機51を作業室Cから掘削機整備室F
と掘削機収納部23内に吊り上げた後、掘削機51の吊
り上げ支持設備により掘削機51を引き降ろすと同時
に、掘削機51のスライドブーム56とアーム58を徐
々に水平方向に姿勢制御し、この状態で掘削機51をそ
の吊り上げ支持設備から掘削機整備室Fへ送り込むこと
ができるし、掘削機51の修理後、掘削機51を掘削機
整備室Fから作業室Cへ送り出すときは、掘削機51の
スライドブーム56とアーム58を水平状態で掘削機5
1の吊り上げ支持設備に引き渡し、この吊り上げ支持設
備で掘削機51の上部をいったん掘削機収納部23内に
引き上げると同時に、前記スライドブーム56とアーム
58を徐々に垂直方向に姿勢制御し、この状態で掘削機
51を掘削機整備室Fから開口部7を経て作業室Cに送
り出すことができるので、掘削機整備室Fや掘削機収納
部23の高さを低く抑えることができる。
【0051】次に、図7は本発明の第2実施例を示すも
ので、一部分の縦断正面図である。
【0052】この図7に示す第2実施例では、作業室C
の天井に2組の走行レール11が取り付けられている。
これら2組の走行レール11は、横行レール10により
連絡されている。
【0053】また、掘削機整備室Fの天井にも2組の走
行レール22が取り付けられている。これら2組の走行
レール22も、横行レール21により連絡されている。
【0054】したがって、この第2実施例では、作業室
Cの底部の地盤Gを2台の掘削機51で同時に掘削する
ことができる。
【0055】さらに、この第2実施例では掘削機51が
故障したときの修理時、またはケーソンを沈下させるた
めの地盤掘削後における掘削機51の解体・回収時に、
掘削機整備室Fに2台の掘削機51を次々に送り込んで
所要作業を行うことができる。
【0056】それ故、この第2実施例によれば、特に大
型のニューマチックケーソンに適用して有効である。
【0057】ついで、図8は本発明の第3実施例を示す
縦断正面図である。
【0058】この図8に示す第3実施例では、下部スラ
ブBの上部に、所要の間隔をおいて上部スラブB
構築されている。そして、下部スラブBの上部に、こ
の下部スラブBと上部スラブBと隔壁Dとケーソ
ン躯体Aの側壁の一部とに囲まれた空間が形成されてい
る。
【0059】前記下部スラブBの下方には、作業室C
が形成されている。この作業室Cの天井には、複数組と
しての4組の走行レール11が取り付けられている。こ
れら4組の走行レール11は、横行レール10により連
絡されている。
【0060】前記下部スラブBと上部スラブBと隔
壁Dとケーソン躯体Aの側壁の一部とに囲まれた空間
は、隔壁Dにより気閘室Eと、掘削機整備室Fとに区
画されている。
【0061】前記下部スラブBにおける気閘室Eの箇
所には、マン下部ハッチアンカ1およびマン下部ハッチ
2を介して、前記作業室Cと気閘室Eとを結ぶ開口部3
が設けられている。この開口部3には、ハッチ4を備え
ている。
【0062】前記下部スラブBにおける掘削機整備室
Fの箇所には、下部回収ハッチアンカ5および下部回収
ハッチ6を介して、前記作業室Cと掘削機整備室Fとを
結ぶ開口部7が設けられている。この開口部7内の上部
には、ハッチ8を備え、また下部寄りには複数個で1組
をなす回収ブロック下部受け台9が固定されている。
【0063】前記気閘室Eと掘削機整備室Fとを区画し
ている隔壁Dには、開口部12が設けられている。こ
の開口部12には、ハッチ13を備えている。
【0064】前記掘削機整備室Fの天井には、掘削機5
1の横行レール21と、走行レール22とが取り付けら
れている。
【0065】前記上部スラブBにおける掘削機整備室
Fの箇所には、前記作業室Cと掘削機整備室Fとを結ぶ
開口部7とほぼ同一軸線上に、掘削機収納部23が設け
られている。この掘削機収納部23は、この第3実施例
では上部収納部アンカ24と、これの上部に着脱自在に
取り付けられた収納キャップ26とにより、密閉型に構
成されている。
【0066】前記作業室Cと掘削機整備室Fとを結ぶ開
口部7と、掘削機整備室Fと、掘削機収納部23とにわ
たって、掘削機51の吊り上げ支持設備が配備されてい
る。この吊り上げ支持設備は、前記作業室Cと掘削機整
備室Fとを結ぶ開口部7の下部寄りに固定されかつ複数
個で1組をなす回収ブロック下部受け台9と、前記掘削
機収納部23の下部寄りに固定されたブラケット27に
枢支され,かつ複数個で1組をなし,しかも1個には横
行レール部材29を設けた回収ブロック上部受け台28
と、掘削機収納部23の収納キャップ26の天井に滑車
ブロック吊り金具30を介して吊り下げ支持された滑車
ブロック33と、この滑車ブロック33に吊りワイヤ3
4により支持されかつ下部に横行レール部材36と走行
レール部材37とを備えた回収ブロック35と、掘削機
整備室Fに固定されたウインチ38と、適正配備された
滑車39の列と、前記滑車ブロック33から引き出さ
れ,かつ滑車39の列に掛け渡され,しかもウインチ3
8に巻回されたワイヤ40とを備えて構成されている。
しかして、この第3実施例における掘削機51の吊り上
げ支持設備は、前記第1実施例では滑車ブロック33を
滑車ブロック取り付け部材32に取り付け、その滑車ブ
ロック取り付け部材32を掘削機収納部23の異形シャ
フト25に固定された複数個で1組をなす滑車ブロック
取り付け部材受け台31上に載置し支持するようにして
いるのに対して、滑車ブロック33を掘削機収納部23
の収納キャップ26の天井に滑車ブロック吊り金具30
で直接吊り下げ支持した点が異なるのみで、他の構成に
ついては同様である。
【0067】前記下部スラブBにおける気閘室Eおよ
び掘削機整備室Fから外れた箇所には、下部バケットハ
ッチ41と、バケットシャフト42と、マテリアルロッ
ク43とが一連に立設されている。これら一連の下部バ
ケットハッチ41、バケットシャフト42およびマテリ
アルロック43の内部には、ワイヤ45で吊り下げ支持
された土砂バケット44を自由に通過させ得るようにな
っている。
【0068】前記上部スラブBにおける気閘室Eの箇
所には、作業員用の出入れ設備46が立設されている。
この出入れ設備46は、マン上部ハッチアンカ47と、
マン上部ハッチ48と、マンシャフト49と、マン上部
ハッチ48内においてマンシャフト49の下部に設けら
れたハッチ50とを備えて構成されている。
【0069】この第3実施例では、複数台の掘削機51
により作業室Cの底部の地盤Gを掘削する。そして、掘
削された土砂を下部バケットハッチ41、バケットシャ
フト42およびマテリアルロック43を通じて作業室C
に導入された土砂バケット44に入れ、その土砂バケッ
ト44を地上に引き上げ、排土する。
【0070】この第3実施例において、掘削機51の故
障・修理時、またはケーソン躯体Aを沈下させるための
地盤掘削の完了後の解体・回収時には、作業室Cの掘削
機51を、その吊り上げ支持設備の回収ブロック35に
乗り移らせ、この吊り上げ支持設備により、作業室Cと
掘削機整備室Fとを結ぶ開口部7を通じて、掘削機整備
室Fおよび掘削機収納部23内に吊り上げると同時に、
掘削機51のスライドブーム56とアーム58を徐々に
垂直方向に姿勢制御する。この状態から、掘削機51を
引き下げると同時に、掘削機51のスライドブーム56
とアーム58を徐々に水平方向に姿勢制御し、この状態
で吊り上げ支持設備の回収ブロック35から掘削機整備
室Fへ送り込む。
【0071】そして、掘削機51の故障を修理した後、
その掘削機51を掘削機整備室Fから、待機中の吊り上
げ支持設備の回収ブロック35に乗り移らせ、同吊り上
げ支持設備によりいったん掘削機収納部23内に引き上
げると同時に、掘削機51のスライドブーム56とアー
ム58を徐々に垂直方向に姿勢制御し、この状態で掘削
機51を掘削機整備室F、作業室Cと掘削機整備室Fと
を結ぶ開口部7を通じて作業室Cに導入し、吊り上げ支
持設備の回収ブロック35から作業室Cへ送り出す。
【0072】また、掘削機51を解体した後、回収する
ときは、掘削機51の吊り上げ支持設備を利用して、解
体された機材を掘削機整備室F内における搬出に適する
位置に運んで置く。そして、掘削機収納部23の上部収
納部アンカ24から収納キャップ26を取り外し、この
収納キャップ26と、掘削機51の吊り上げ支持設備に
おける収納キャップ26側に支持された機材とを地上に
引き上げ、掘削機収納部23を解放する。ついで、解体
された掘削機の機材を掘削機整備室Fから掘削機収納部
23を通じて地上へ引き上げる。
【0073】なお、解体後の掘削機の機材を回収すると
きは、他のルートを通じて地上へ搬出するようにしても
よい。
【0074】この第3実施例の他の作用については、前
記第1実施例と殆ど同様である。
【0075】また、この第3実施例においても、掘削機
整備室Fに複数台の掘削機51を送り込み得るように構
成してもよい。
【0076】この第3実施例によれば、下部スラブB
の上部に、この下部スラブBと上部スラブBと隔壁
とケーソン躯体Aの側壁の一部とにより囲まれた空
間を形成し、この空間を隔壁Dにより気閘室Eと掘削
機整備室Fとに区画しているので、既製のケーソンに簡
単に適用することができる。
【0077】なお、この第3実施例において、下部スラ
ブBと上部スラブBと隔壁Dとに囲まれた空間を
形成し、その空間を隔壁Dにより気閘室Eと掘削機整
備室Fとに区画するようにしてもよい。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によればケ
ーソン躯体Aに、下部スラブBと上部スラブBとを
上下方向に所要の間隔をおいて構築し、前記下部スラブ
の下方に作業室Cを形成し、下部スラブBと上部
スラブB間の空間を気閘室Eと掘削機整備室Fとに区
画し、前記下部スラブBにおける気閘室Eの箇所に、
作業室Cと気閘室Eとを結びかつハッチ4を備えた開口
部3を設け、同下部スラブBにおける掘削機整備室F
の箇所に、作業室Cと掘削機整備室Fとを結びかつハッ
チ8を備えた開口部7を設け、前記上部スラブBにお
ける気閘室Eの箇所に、作業員用の出入れ設備15を立
設し、同上部スラブBにおける掘削機整備室Fの箇所
に、掘削機51の一部を収納可能な掘削機収納部23を
設け、この掘削機収納部23の上部には異形シャフト2
5を介して、マテリアルロック43を備えたバケットシ
ャフト42を立設しているので、掘削機51が故障した
ときの修理時、またはケーソンを沈下させるための地盤
掘削後における掘削機51の解体・回収時に、作業員が
高気圧下の作業室C内に入ることなく、掘削機51の修
理作業や解体・回収作業を能率よくかつ安全に行い得る
効果がある。
【0079】また、本発明によればケーソン躯体Aに、
下部スラブBを構築し、この下部スラブBの下方に
作業室Cを形成し、前記下部スラブBの上部に、下部
スラブBと上部スラブBと隔壁Dとに囲まれた空
間を形成し、この空間を気閘室Eと掘削機整備室Fとに
区画し、前記下部スラブBにおける気閘室Eの箇所
に、作業室Cと気閘室Eとを結びかつハッチ4を備えた
開口部3を設け、同下部スラブBにおける掘削機整備
室Fの箇所に、作業室Cと掘削機整備室Fとを結びかつ
ハッチ8を備えた開口部7を設け、前記上部スラブB
における気閘室Eの箇所に、作業員用の出入れ設備15
を立設し、同上部スラブBの箇所に、掘削機51の一
部を収納可能でかつ収納キャップ26により閉じた掘削
機収納部23を設け、前記下部スラブBに、マテリア
ルロック43を備えたバケットシャフト42を立設して
いるので、掘削機51が故障したときの修理時、または
ケーソンを沈下させるための地盤掘削後における掘削機
51の解体・回収時に、作業員が高気圧下の作業室C内
に入ることなく、掘削機51の修理作業や解体・回収作
業を能率よくかつ安全に行い得る効果を有する外、既製
のケーソンにも適用し得る効果がある。
【0080】また、本発明によれば前記下部スラブB
の上部に、下部スラブBと上部スラブBと隔壁D
とケーソン躯体Aの側壁とに囲まれた空間を形成し、こ
の空間を気閘室Eと掘削機整備室Fとに区画しているの
で、既製のケーソンに、より一層簡単に適用し得る効果
がある。
【0081】さらに、本発明によれば前記掘削機整備室
Fの天井に、掘削機51を移動させるための横行レール
21と走行レール22とを取り付けているので、掘削機
整備室Fへの掘削機51の送り込み、および掘削機整備
室Fから他の部所への掘削機51の送り出しを、より一
層能率よくかつ安全に行い得る効果がある。
【0082】そして、本発明によれば前記作業室Cと掘
削機整備室Fとを結ぶ開口部7と、掘削機整備室Fと、
掘削機収納部23とにわたって、掘削機51の吊り上げ
支持設備を配備しているので、掘削機整備室Fへの掘削
機51の送り込み、および掘削機整備室Fから他の部所
への掘削機51の送り出しを、さらに能率よくかつ安全
に行い得る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す縦断正面図である。
【図2】第1実施例において、作業室内の掘削機をその
吊り上げ支持設備の回収ブロックに乗り移らせた状態を
示す図である。
【図3】図2に続いて、回収ブロックに乗り移らせた掘
削機を、その吊り上げ支持設備により掘削機整備室と掘
削機収納部に吊り上げた状態を示す図である。
【図4】図3に続いて、吊り上げ支持設備によりいった
ん吊り上げた掘削機を掘削機整備室に送り込むために引
き降ろす過程を示す図である。
【図5】図4に続いて、掘削機をその吊り上げ支持設備
により掘削機整備室へ送り込む位置に引き降ろした状態
を示す図である。
【図6】図5に続いて、掘削機をその吊り上げ支持設備
の回収ブロックから掘削機整備室へ送り込んだ状態を示
す図である。
【図7】本発明の第2実施例を示す一部分の縦断正面図
である。
【図8】本発明の第3実施例を示す縦断正面図である。
【符号の説明】
A ケーソン躯体 B下部スラブ B 上部スラブ C 作業室 D,D,D 隔壁 E 気閘室 F 掘削機整備室 G 地盤 3 作業室と気閘室とを結ぶ開口部 4 ハッチ 7 作業室と掘削機整備室とを結ぶ開口部 8 ハッチ 10 作業室の天井に取り付けられた横行レール 11 作業室の天井に取り付けられた走行レール 12 気閘室と掘削機整備室とを結ぶ開口部 13 ハッチ 15 作業員用の出入れ設備 21 掘削機整備室の天井に取り付けられた横行レール 22 掘削機整備室の天井に取り付けられた走行レール 23 掘削機収納部 25 異形シャフト 26 収納キャップ 9,27〜40 掘削機の吊り上げ支持設備を構成して
いる部材 41 下部バケットハッチ 42 バケットシャフト 43 マテリアルロック 44 土砂バケット 46 作業員用の出入れ設備 51 掘削機 54 走行体 55 旋回体 56 スライドブーム 57 デリックシリンダ 58 アーム 59 掘削バケット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 角田 治郎 東京都中央区新川1丁目24番4号 大豊建 設株式会社内 (72)発明者 保坂 博 東京都中央区新川1丁目24番4号 大豊建 設株式会社内 (72)発明者 松本 正徳 東京都中央区新川1丁目24番4号 大豊建 設株式会社内 (72)発明者 上月 直昭 東京都中央区新川1丁目24番4号 大豊建 設株式会社内 (72)発明者 押味 健 東京都中央区新川1丁目24番4号 大豊建 設株式会社内 (72)発明者 高村 勝之進 東京都中央区新川1丁目24番4号 大豊建 設株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーソン躯体(A)に、下部スラブ(B
    )と上部スラブ(B)とを上下方向に所要の間隔を
    おいて構築し、 前記下部スラブ(B)の下方に作業室(C)を形成
    し、下部スラブ(B)と上部スラブ(B)間の空間
    を気閘室(E)と掘削機整備室(F)とに区画し、 前記下部スラブ(B)における気閘室(E)の箇所
    に、作業室(C)と気閘室(E)とを結びかつハッチ
    (4)を備えた開口部(3)を設け、同下部スラブ(B
    )における掘削機整備室(F)の箇所に、作業室
    (C)と掘削機整備室(F)とを結びかつハッチ(8)
    を備えた開口部(7)を設け、 前記上部スラブ(B)における気閘室(E)の箇所
    に、作業員用の出入れ設備(15)を立設し、同上部ス
    ラブ(B)における掘削機整備室(F)の箇所に、掘
    削機(51)の一部を収納可能な掘削機収納部(23)
    を設け、この掘削機収納部(23)の上部には異形シャ
    フト(25)を介して、マテリアルロック(43)を備
    えたバケットシャフト(42)を立設した、ことを特徴
    とするニューマチックケーソン。
  2. 【請求項2】 ケーソン躯体(A)に、下部スラブ(B
    )を構築し、この下部スラブ(B)の下方に作業室
    (C)を形成し、 前記下部スラブ(B)の上部に、下部スラブ(B
    と上部スラブ(B)と隔壁(D)とに囲まれた空間
    を形成し、この空間を気閘室(E)と掘削機整備室
    (F)とに区画し、前記下部スラブ(B)における気
    閘室(E)の箇所に、作業室(C)と気閘室(E)とを
    結びかつハッチ(4)を備えた開口部(3)を設け、同
    下部スラブ(B)における掘削機整備室(F)の箇所
    に、作業室(C)と掘削機整備室(F)とを結びかつハ
    ッチ(8)を備えた開口部(7)を設け、 前記上部スラブ(B)における気閘室(E)の箇所
    に、作業員用の出入れ設備(15)を立設し、同上部ス
    ラブ(B)の箇所に、掘削機(51)の一部を収納可
    能でかつ収納キャップ(26)により閉じた掘削機収納
    部(23)を設け、 前記下部スラブ(B)に、マテリアルロック(43)
    を備えたバケットシャフト(42)を立設した、ことを
    特徴とするニューマチックケーソン。
  3. 【請求項3】 前記下部スラブ(B)の上部に、下部
    スラブ(B)と上部スラブ(B)と隔壁(D)と
    ケーソン躯体(A)の側壁とに囲まれた空間を形成し、
    この空間を気閘室(E)と掘削機整備室(F)とに区画
    したことを特徴とする請求項2記載のニューマチックケ
    ーソン。
  4. 【請求項4】 前記掘削機整備室(F)の天井に、掘削
    機(51)を移動させるための横行レール(21)と走
    行レール(22)とを取り付けたことを特徴とする請求
    項1,2または3記載のニューマチックケーソン。
  5. 【請求項5】 前記作業室(C)と掘削機整備室(F)
    とを結ぶ開口部(7)と、掘削機整備室(F)と、掘削
    機収納部(23)とにわたって、掘削機(51)の吊り
    上げ支持設備を配備したことを特徴とする請求項1,2
    または3記載のニューマチックケーソン。
  6. 【請求項6】 下部スラブ(B)と上記スラブ
    (B)の間に設けた隔壁(DまたはD)に開口部
    (12)を設け、この開口部(12)に設けたハッチ
    (13)により出入り自在にしたことを特徴とする請求
    項1,2または3記載のニューマチックケーソン。
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