JP3606521B2 - ニューマチックケーソン - Google Patents

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治郎 角田
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正徳 松本
直昭 上月
健 押味
勝之進 高村
政樹 宮下
春生 長谷川
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大豊建設株式会社
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、スラブの上方に設けられ、かつスラブに沿って水平方向に延び内部空間が広く作業性を良好とした気閘室を備えたニューマチックケーソンに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ニューマチックケーソン工法における掘削作業において、ニューマチックケーソンのスラブの天井に敷設されたレールに、天井走行掘削機が走行自在に設けられ、この天井走行掘削機を用いて作業を行い、ケーソンの沈下完了後、掘削機を作業室内の高気圧下で解体し、地上に搬出している。
【0003】
また、近年では沈下完了後の掘削機を高気圧下の作業室で解体することなく縦型の円筒状ロックに回収する掘削機回収ロックが開発され実用化されている。
【0004】
また、大深度のニューマチックケーソンにおいては縦型筒状のマン気閘室で混合ガスあるいは酸素ガスを吸入しながら減圧を行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ケーソンが沈下完了したときは、一般に作業室内の圧力が最も高く、この高い圧力下で掘削機を長時間、日数を掛けて解体しなければならない。特に最近は機械技術の進歩により、掘削作業は、地上の遠隔操作室から行われるので、作業員は日常的に作業室の中に入ることなく沈下完了して掘削機を解体回収するときだけ高気圧に長時間暴露することになる。
【0006】
したがって、潜函病の発症率が高くなり、課題とされている。
【0007】
また、従来の回収ロックは筒を縦にした回収ロックのため、点検整備等ブームを下に降ろした状態で行わなければならないので、ロックと掘削機との間が狭く、また、開口部があるので、墜落、挟まれ等、安全上の課題もある。
【0008】
また、掘削機の回収にあたり、縦型回収シャフト内に掘削機を納めて整備する方法が提案されているが、この縦型回収シャフトを用いたものでは、縦型であるので、掘削機の周りが開口部になるだけでなく作業床が狭く不安全であるとともに、掘削機の動作確認を行うことが出来ない。また、縦シャフト内に掘削機が納められるので、上部のマテリアルロック、シャフト等を撤去しないと回収できない、という課題がある。
【0009】
本発明は上述のような課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、掘削機を速やかに回収し、かつ作業室外であって大気圧下で足下のしっかりした環境で点検整備等ができ、作業員が安全かつ速やかに地上、気閘室内を移動できる鋼製、あるいはコンクリート製気閘室を備えたニューマチックケーソンを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明では、ニューマチックケーソンの作業室Cの天井スラブBの上部に、掘削機14をほぼ水平姿勢で収納可能なマシン気閘室10とマン気閘室11をハッチを介して連通する鋼製ケーソン気閘室7を備え、前記マシン気閘室10は前記作業室Cと開口部3及びハッチ8とを介して連通され、前記マシン気閘室10の前記ハッチ8の略直上に設けられ、掘削機14を吊上げる掘削機吊上げ装置32を収納する異形シャフト19にマテリアルシャフト20及びマテリアルロック23を連結し、前記マン気閘室11は前記作業室Cと開口部4及びハッチ9とを介して連通され、前記マン気閘室11の上部又は側部に昇降用エレベータシャフト27を連通した構成とし、上記目的を達成している。
【0011】
また、前記ケーソン気閘室7は、前記マシン気閘室10と前記マン気閘室11を分離または増設可能に形成したことを特徴とする。
【0012】
また、前記昇降用エレベータシャフト27の下端にエレベータホール30を設けたエレベータボトムシャフトを設けたことを特徴とする。
【0013】
また、前記マン気閘室11に混合ガスまたは/および酸素吸入設備を設け、前記混合ガス用ホースは前記作業室C内に引込み可能としたことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の最も特徴とするところは、ケーソン気閘室をスラブに対してその上方にほぼ水平に設け、このケーソン気閘室はマシン、マン気閘室を有し、マシン気閘室に収納した掘削機をほぼ水平姿勢で収納し、広く足場の良い空間で安全に点検整備等が行え、かつ作業員昇降設備と接続されたマン気閘室とマシン気閘室とはほぼ水平に連通可能としたため、作業性が良く安全であるとともに双方を自由に出入りでき、かつ作業室で使用する掘削機の数によってはマシン気閘室の大きさを中間筒で調整して十分な内部空間を容易に確保することが出来、マン気閘室においても作業員の数に応じた広さにすることが出来る構成としたことにある。
【0015】
【実施例1】
図1は本発明の第1実施例で、このニューマチックケーソンにおいては、スラブ上方にスラブに対し広い空間を確保すべくほぼ水平方向に鋼製のケーソン気閘室を設け、このケーソン気閘室をマシン気閘室とマン気閘室にて構成し、かつマシン気閘室上部に掘削機搬入、搬出兼土砂搬出設備を接続し、マン気閘室の上部に作業員の昇降設備を設置し、かつ掘削機をマシン気閘室に収納した状態を示す。
【0016】
すなわち、図において、Aは下部に刃口aを有するコンクリート製のケーソン躯体で、下方には、天井1に作業室掘削機レール2が設けられたスラブBが形成され、このスラブBの下部は圧気式の作業室Cが形成されている。Dは掘削地盤である。
【0017】
スラブBには作業室Cから上方へ通じる複数個の開口部3、4が形成され、一方の開口部3にはマテリアルアンカーリング5が、他方の開口部4にはマンアンカーリング6がそれぞれ設けられ、これらアンカーリング5、6はスラブBの上方に設けられた鋼製のケーソン気閘室7にマテリアル作業室ハッチ8、マン作業室ハッチ9を介しそれぞれ接続されている。
【0018】
このケーソン気閘室7は、スラブBの上方に、スラブBの上面に沿ってほぼ水平方向に設置され、内部は大きく分けてマシン気閘室10とマン気閘室11とに分割されている。この分割はケーソン気閘室7内において適位置に設けられた開閉自在な仕切ハッチ12を有する仕切壁状の鏡板13によって行われている。
【0019】
図示の状態において、左側の広い空間を有する部分が掘削機14を収納し、その点検整備等の管理、解体等に利用されるマシン気閘室10、右側の空間が作業員の出入りに利用されるマン気閘室11である。この配置は逆にすることも可能である。
【0020】
マシン気閘室10は内部に掘削機14をほぼ水平ないしほぼ垂直の姿勢で収納し得る内部空間を有しており、この空間の確保は、マテリアルハッチ付仕切中間筒15とマテリアル鏡板筒16との間に取付取外し自在なマテリアル中間筒17を介し行っている。これらは特に図示しない鋼製のボルト等による組立式であるため、マテリアル中間筒17は必要に応じ適数設けることができ、また、他への転用も可能で、状況に応じた組み合わせが可能である。
【0021】
マシン気閘室10の天井には掘削機14を吊り下げるための掘削機レール18が設けられている。
【0022】
マシン気閘室10を構成するマテリアルハッチ付仕切中間筒15の適位置上部には掘削機14をマシン気閘室10内に搬入・搬出するための異形シャフト19が接続されている。
【0023】
この異形シャフト19はマシン気閘室10の下方に設けられたマテリアルアンカーリング5のほぼ上方位置に設けられている。
【0024】
この異形シャフト19は、掘削機14をマシン気閘室10の中に速やかに納める、あるいは搬出などするために設けたもので、このような拡径の異形シャフト19が無いと、ケーソン気閘室10の高さを大きくしなければならない。したがって、ケーソン気閘室10の大きさが十分大きい場合にはこの異形シャフト19は特に必要ない。
【0025】
異形シャフト19の上方には、この異形シャフト19より小径であってボルト等によって継ぎ足し自在なマテリアルシャフト20が設けられ、このマテリアルシャフト20の上部には、下ハッチ21、上ハッチ22を有するマテリアルロック23が設けられ、これら異形シャフト19、マテリアルシャフト20およびマテリアルロック23等により、掘削機搬入、搬出兼土砂搬出設備アが構成されている。この設備は掘削機14の部品の出し入れにも使用し得ることは勿論である。
【0026】
なお、上記した、マシン気閘室10は、マテリアル鏡板筒16、マテリアル中間筒17およびマテリアルハッチ付中間筒15にて構成され、このマシン気閘室10に隣接されるマン気閘室11は、マテリアルハッチ付中間筒15に接続されたボトムシャフト上部接続型マンロック24にて構成されている。
【0027】
これらからなる鋼製のケーソン気閘室7はボルト等の組み立て式であり、複数分割することができ、図1の例においては、マテリアルハッチ付中間筒15とマテリアル中間筒17とマテリアル鏡板筒16、そしてマン気閘室11の部分であるボトムシャフト上部接続型マンロック24とに分割できるようになっている。
【0028】
マシン気閘室10とマン気閘室11とは、開閉自在であって作業員が容易に通行可能な仕切ハッチ(12)を介し連通可能となっており、作業員が双方に自由に出入り可能となっている。
【0029】
マン気閘室11の上部にはマンロックハッチ25を介し作業員昇降設備イを構成する上部取付型エレベータボトムシャフト26の底部が接続されている。この上部取付型エレベータボトムシャフト26は下方のマンアンカーリング6のほぼ上方位置に設けられている。
【0030】
この上部取付型エレベータボトムシャフト26の上部にはエレベータシャフト27が接続され、その上部にはトップシャフト28が接続され、これらによって作業員昇降設備イが構成されている。
【0031】
そして、上部取付型エレベータボトムシャフト26、エレベータシャフト27等の内部にエレベータ29が昇降自在に設けられ、上部取付型エレベータボトムシャフト26内においてエレベータ29の周囲にエレベータホール30が構成されている。
【0032】
次に掘削機14を用いての本実施例の作業について説明する。
【0033】
作業室C内の掘削地盤Dは掘削機14によって掘削され、その掘削土砂は、マシン気閘室10の下部のマテリアル作業室ハッチ8を開け、掘削機搬入、搬出兼土砂搬出設備アを昇降自在な土砂バケット(図1においては図示せず)を用いるなどした適宜の方法により地上側へ搬出され、ケーソン躯体Aは沈降されていく。
【0034】
ケーソン躯体Aが所定の位置に沈降され、掘削作業終了後は掘削機14は回収される。
【0035】
回収にあたり、掘削機14は、掘削機吊り上げワイヤー31等を包有してなる周知構成の掘削機吊り上げ装置32を介してマテリアル作業室ハッチ8が開けられた、作業室Cから吊り上げられ、マシン気閘室10内に回収後、マテリアル作業室ハッチ8を閉め、マン作業室ハッチ9も閉め、特に図示しない周知の減圧手段を介しマシン気閘室10およびマン気閘室11を減圧し大気圧にする。
【0036】
次に作業者がマシン気閘室10内に回収された掘削機14を管理すべく点検整備等または解体を行う場合について説明する。
【0037】
作業者は、作業員昇降設備イへのトップシャフト28からエレベータ29に乗り込み、エレベータシャフト27内をエレベータ29で上部取付型エレベータボトムシャフト26まで下りる。そして、作業者は、エレベータ29から降りてエレベータホール30の下に設けたマンロックハッチ25を開け、大気圧に減圧されたマン気閘室11内に入る。
【0038】
マン気閘室11内の作業者は、仕切ハッチ12を開いてマシン気閘室10に移動する。この移動はマシン気閘室10とマン気閘室11とがほぼ水平に連通しているため、容易、かつ安全に行うことができる。
【0039】
掘削機14は、ブームを起こしながら矢印iの位置から矢印iiのようにブームをほぼ水平にする。この機構、操作は周知である。広いマシン気閘室10には掘削機レール18が設けてあり、また、掘削機旋回体14aによって掘削機14をある程度旋回可能にしてある。また、マシン気閘室10内は、ブームを伸縮することが出来る広さになっている。
【0040】
この実施例によれば、スラブ上部にほぼ水平に設置されたマテリアル気閘室10、マン気閘室11が仕切ハッチ12で連接され、マシン気閘室10に作業室Cより掘削機14を引き上げ、そこで大気圧状態で安全に点検整備ができるとともにマン気閘室11と仕切ハッチ12を介してほぼ水平に作業者が移動できるようにしている。点検整備等にあたり、マテリアルロック23内から部品等を降ろし交換したり、マシン気閘室10内で解体し部品をマテリアルシャフト20から容易に出すこともできる。
【0041】
【実施例2】
図2および図3は本発明の第2実施例を示すもので、この実施例では作業員昇降設備イを側方へずらし、その下方側部をマン気閘室11側のボトムシャフト側部接続型マンロック24a鏡板側部に接続し、鏡板取付型エレベータボトムシャフト26aの底部はスラブB上に設置したことに特徴を有している。
【0042】
すなわち、作業員昇降設備イを構成する鏡板取付型エレベータボトムシャフト26aの側方に接続筒が形成され、また、マン気閘室11の鏡板の対応位置に接続構成し、接続部分に開閉自在なマンロックハッチ25を設けた構成としている。
【0043】
また、マシン気閘室10は図1に示したマテリアル中間筒17を省いた構成例を示したが、広い空間を得たい場合には設けても良いことは勿論である。
【0044】
なお、図2は、作業室C内に掘削機14を導入し、かつ掘削土砂を土砂バケット33を用いて搬出する状態を示す。
【0045】
この土砂バケット33はマテリアルロック23、マテリアルシャフト20等を介し作業室Cから垂直に昇降できる位置に、吊り下げ、吊り上げ可能に設けられている。
【0046】
他の構成は第1実施例と同様のため、同じ部材は同じ符号で示し、詳細説明は省略する。
【0047】
【実施例3】
図4は本発明の第3実施例の要部平面図を示す。
【0048】
図1、図2および図3の第1、第2実施例では、ケーソン気閘室7のマシン気閘室10に対し、その長さ方向に沿ってマン気閘室11を一体的に設けたが、この第3実施例および後述の図5、図6に示す第4、第5実施例では、ケーソン気閘室を構成するマシン気閘室10とマン気閘室11とを分離して配置し、作業者が通行可能な大きさの接続筒34で相互を接続した構成としている。なお、鋼製であってボルト等の組み立て式の点については、第1、第2実施例と同様である。
【0049】
配置には種々のバリエーションが考えられ、ケーソン躯体Aの大きさ、形状、内部スペース、出入りする作業員の数、あるいはマシン気閘室10内への掘削機14の収納台数等に応じ、最適な配置が選定される。
【0050】
すなわち、この第3実施例では、マシン気閘室10の端部のマテリアルハッチ付中間筒15’の鏡板に、マンロック24bからなるマン気閘室11をマシン気閘室10に対しほぼ直交する方向に配置し、マシン気閘室10とマン気閘室11とを接続筒34にて接続している。
【0051】
マシン気閘室10を構成するマテリアルハッチ付中間筒15’の接続筒34側の底部には作業室Cへ通じる開閉自在なマンロックハッチ8が設けられている。
【0052】
マンロック24b内部のマン気閘室の内部は開閉自在な仕切ハッチ12を有する鏡板によって第1のマン気閘室11と第2のマン気閘室11’とに区画形成されている。
【0053】
第1のマン気閘室11は接続筒34を介しマシン気閘室10と接続され、かつ下部に作業室Cと連通可能なマン作業室ハッチ9が設けられている。
【0054】
第2のマン気閘室11’は接続筒34を介し鏡板取付型エレベータシャフト26aが接続されている。第2のマン気閘室11’側の接続筒34には開閉自在なマンロックハッチ25が設けられている。
【0055】
鏡板取付型エレベータシャフト26aはマシン気閘室10側に設けられ、内部には昇降自在なエレベータ29が設けられ、かつエレベータ29の前方はエレベータホール30となっている。
【0056】
図5は本発明の第4実施例の要部平面図を示す。
【0057】
図1および図2等の実施例では、マシン気閘室10に対し、その長さ方向に沿って横方向にマン気閘室11を直列的に設けたが、この実施例ではほぼ縦方向、つまりマシン気閘室10に対しほぼ直交する方向であってマシン気閘室10とほぼ平行に順次、マン気閘室11、鏡板取付型エレベータボトムシャフト26a等を配置、接続した例を示す。
【0058】
すなわち、マシン気閘室10のマテリアルハッチ付中間筒15’の胴部端部において接続筒34を介しマン気閘室11を構成するマンロック24bの端部が接続され、この接続筒34のマシン気閘室10側前端に開閉自在なマンロックハッチ25が設けられている。
【0059】
マン気閘室の内部は開閉自在な仕切ハッチ12を有する鏡板によって第1のマン気閘室11と第2のマン気閘室11’とに区画形成されている。
【0060】
第1のマン気閘室11の下部に作業室Cと連通可能なマン作業室ハッチ9が設けられている。
【0061】
第2のマン気閘室11’は接続筒34を介し鏡板取付型エレベータシャフト26aが接続されている。第2のマン気閘室11’側の接続筒34の前端には開閉自在なマンロックハッチ25が設けられている。
【0062】
鏡板取付型エレベータシャフト26aの内部には昇降自在なエレベータ29が設けられ、かつエレベータ29の前方はエレベータホール30となっている。
【0063】
図6は本発明の第5実施例の要部平面図を示す。
【0064】
この実施例では、マシン気閘室10にほぼ平行に並設されたマン気閘室を大人数の作業員に対応できるように大きな形状のものとし、かつマン気閘室の内部を第1〜第3のマン気閘室11a〜11cに分割し、第1、第3のマン気閘室11a、11bをそれぞれ接続筒34を介しマシン気閘室10と接続し、それぞれの接続筒34から同時または選択的にマシン気閘室10内に作業員が出入り可能とし、作業性の向上化を図るなどしたことに特徴を有している。
【0065】
すなわち、マン気閘室内はそれぞれ適位置に離間して設けられた2つの仕切ハッチ12を有する鏡板を介し、第1〜第3のマン気閘室11a〜11cに区画形成されている。
【0066】
一方の端部に設けられた第1のマン気閘室11aは接続筒34を介しマシン気閘室10のマテリアル中間筒17に接続されている。
【0067】
反対側の他方の端部側の第3のマン気閘室11bは接続筒34を介し、マシン気閘室10を構成するマテリアルハッチ付中間筒15’に接続されている。
【0068】
両側に仕切ハッチ12が設けられ、第1、第3のマン気閘室11a、11cの間に設けられた第2のマン気閘室11cにはエレベータボトムシャフト26bが接続筒34を介し接続されている。
【0069】
このエレベータボトムシャフト26bには昇降自在なエレベータ29が設けられ、かつその前方部はエレベータホール30となっている。
【0070】
なお、各接続筒34にはマンロックハッチ25が設けられている。
【0071】
上記のようにマン気閘室を複数分割すると作業性を向上させることができる。マン気閘室内の複数分割構造は図1、図2等の実施例にも適用し得る。このように、複数設けることで作業者の作業と作業者に対する減圧等をそれぞれ別の室で行うことが出来るとともに、大深度ケーソンにおいては混合ガスのホース等をスラブ直上の開口部から引き出すことが可能で、マン気閘室はほぼ水平に設置しているため、作業者は長時間の減圧に対して健康上好ましく、また、マン気閘室内の混合ガス、酸素ガスの吸入設備を容易に設置することも出来る。
【0072】
【実施例6】
すなわち、図7は、図1および図2に示した実施例におけるマン気閘室の変形例で、大深度ニューマチックケーソン施行に対応するため、マン気閘室を第1、第2のマン気閘室11a’、11b’の複数室に分割し、作業員は第2のマン気閘室11b’からヘリウム混合ガスを吸入しながら作業室Cに降りて掘削機14の点検整備等の作業を可能にした構成例を示す。
【0073】
この第6実施例では、第1のマン気閘室11a’に上部取付型エレベータボトムシャフト26をマンロックハッチ25を介しボトムシャフト上部接続型マンロック24に接続している。また、マシン気閘室10の下部にマテリアル作業室ハッチ8を設け、上部に異形シャフト19、マテリアルシャフト20等の掘削機搬入、搬出兼土砂搬出設備アを接続している。
【0074】
第1のマン気閘室11a’内には、作業室C内に引き込み可能なヘリウム混合ガスホース36が設けられ、ここで作業員はヘリウム混合ガスホース36と連なっている吸入マスク37を装着し、隣室においてマン作業室ハッチ9を開き、作業室Cに降り掘削機14の点検等の作業を行うことができるように構成されている。
【0075】
また、2つの仕切ハッチ12が設けられたマン作業室中間筒38の前端は、マシン気閘室10側の鏡板およびマテリアルハッチ付仕切中間筒15’に接続され、かつマン作業室中間筒38内に第2のマン気閘室11b’が形成され、このマン気閘室11b’内にはヘリウム混合ガス吸入設備およびそのホース36、酸素ガス吸入設備およびそのホース(図示せず)が複数備えられていて作業員は減圧時に必要に応じヘリウム混合ガスあるいは酸素ガス等を吸入することが出来るようになっている。この設備は第1のマン気閘室11aにも上述のように設けてある。
【0076】
スラブBに対しほぼ水平に設置する上記構成のマン気閘室とマシン気閘室10の組み合わせは、この図7の態様に限られず、図4〜図6のものであっても良い。また、ヘリウム混合ガス吸入設備も図1〜図6のものに適用し得る。
【0077】
なお、第1〜第の実施例において、地上から作業室C内への作業員の出入りはエレベータによらず螺旋階段等でも良いことは勿論である。
【0078】
また、上記図1から図7までの各気閘室には当然ではあるが地上の監視室との間にテレビカメラ、モニタ、音声連絡手段、送排気バルブ等が設けられていることは一般のマンロックと同じである。
【0079】
【発明の効果】
以上のように請求項1記載の本発明によれば、マシン気閘室10を有するケーソン気閘室7をスラブBに対しその上方にほぼ水平に設けたため、横方向に広い空間を得ることができるので、掘削機14をほぼ水平に収納でき、その点検整備等の管理、解体作業等を安全、かつ容易に行うことができる。
【0080】
また、請求項2記載によれば、ケーソン気閘室7は分離または増設可能であるため、所望の内部空間を得ることができ、ケーソン躯体Aの大きさ、形状、内部機構、掘削機の収容台数、作業員の人数等に適切に対応することができる。
【0081】
請求項記載によれば、エレベータホール30を有するエレベータボトムシャフトを設けたため、スペースを確保でき、エレベータの出入りが楽で、作業性が良い。
【0082】
請求項記載によれば、マン気閘室11に混合ガスまたは/および酸素吸入設備を設け、混合ガス用ホースは作業室C内に引込み可能としたため、上記効果に加え、作業者にとって健康を害することなく掘削作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の概略縦断面説明図を示す。
【図2】本発明の第2実施例の概略縦断面説明図を示す。
【図3】本発明の第2実施例のケーソン気閘室部分の平面図を示す。
【図4】本発明の第3実施例のケーソン気閘室部分の平面図を示す。
【図5】本発明の第4実施例のケーソン気閘室部分の平面図を示す。
【図6】本発明の第5実施例のケーソン気閘室部分の平面図を示す。
【図7】本発明の第6実施例の概略縦断面説明図を示す。
【符号の説明】
A ケーソン躯体
a 刃口
B スラブ
C 作業室
D 掘削地盤
ア 掘削機搬入、搬出兼土砂搬出設備
イ 作業員昇降設備
1 天井
2 作業室掘削機レール
3、4 開口部
5 マテリアルアンカーリング
6 マンアンカーリング
7 ケーソン気閘室
8 マテリアル作業室ハッチ
9 マン作業室ハッチ
10 マシン気閘室
11 マン気閘室
12 仕切ハッチ
13 鏡板
14 掘削機
15 マテリアルハッチ付仕切中間筒
15’ マテリアルハッチ付中間筒
16 マテリアル鏡板筒
17 マテリアル中間筒
18 掘削機レール
19 異形シャフト
20 マテリアルシャフト
21 下ハッチ
22 上ハッチ
23 マテリアルロック
24 ボトムシャフト上部接続型マンロック
24a ボトムシャフト側部接続型マンロック
24b マンロック
25 マンロックハッチ
26 上部取付型エレベータボトムシャフト
26a 鏡板取付型エレベータボトムシャフト
27 エレベータシャフト
28 トップシャフト
29 エレベータ
30 エレベータホール
31 掘削機吊り上げワイヤー
32 掘削機吊り上げ装置
33 土砂バケット
34 接続筒
35 マテリアル接続鏡板筒
36 ヘリウム混合ガスホース
37 吸入マスク
38 マン作業室中間筒
39 酸素ガスホース

Claims (4)

  1. ニューマチックケーソンの作業室(C)の天井スラブ(B)の上部に、掘削機(14)をほぼ水平姿勢で収納可能なマシン気閘室(10)とマン気閘室(11)をハッチを介して連通する鋼製ケーソン気閘室(7)を備え、
    前記マシン気閘室(10)は前記作業室(C)と開口部(3)及びハッチ(8)とを介して連通され、前記マシン気閘室(10)の前記ハッチ(8)の略直上に設けられ、
    掘削機(14)を吊上げる掘削機吊上げ装置(32)を収納する異形シャフト(19)にマテリアルシャフト(20)及びマテリアルロック(23)を連結し、
    前記マン気閘室(11)は前記作業室(C)と開口部(4)及びハッチ(9)とを介して連通され、前記マン気閘室(11)の上部又は側部に昇降用エレベータシャフト(27)を連通したことを特徴とするニューマチックケーソン。
  2. 前記ケーソン気閘室(7)は前記マシン気閘室(10)と前記マン気閘室(11)を分離または増設可能に形成されたことを特徴とする請求項1記載のニューマチックケーソン。
  3. 前記昇降用エレベータシャフト(27)の下端にエレベータホール(30)を設けたエレベータボトムシャフトを設けたことを特徴とする請求項1記載のニューマチックケーソン。
  4. 前記マン気閘室(11)に混合ガスまたは/および酸素吸入設備を設け、前記混合ガス用ホースは前記作業室(C)内に引込み可能としたことを特徴とする請求項1または2記載のニューマチックケーソン。
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