JP2002299769A - 半導体レーザ装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体レーザ装置およびその製造方法

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歩 辻村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高温高出力動作時においても高い信頼性を有
するGaN系半導体レーザ装置およびその製造方法を提
供する。 【解決手段】 窒化物半導体からなる基板の裏面を異方
性エッチングして凹凸面とし、表面積を約3倍以上に増
加させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光情報処理分野など
への応用が期待されている窒化ガリウム(GaN)系短
波長半導体レーザおよびその製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】V族元素として窒素(N)を有する窒化
物半導体は、そのバンドギャップの大きさから、短波長
発光素子の材料として有望視されている。中でも、DVD
等の光ディスク装置の大容量化を目指して、400nm
帯を発振波長とする半導体レーザが熱望されている。特
にGaN系窒化物半導体(AlxGayInzN(0≦x,
y, z≦1、x+y+z=1))から構成されるレーザ
は研究が盛んに行われ、現在では実用レベルに達しつつ
ある。
【0003】図1はGaN系半導体レーザ素子の共振器
に直交する断面の構造図である。GaN基板101上に
有機金属気相成長法により、n−AlGaNコンタクト
層102、n−AlGaNクラッド層103、n−Ga
N光ガイド層104、Ga1- xInxN/Ga1-yIny
(0<y<x<1)からなる多重量子井戸(MQW)活
性層105、p−GaN光ガイド層106、p−AlG
aNクラッド層107、p−GaNコンタクト層108
が成長される。そしてp−GaNコンタクト層108上
に幅約2μmのリッジストライプが形成され、その両側
は絶縁膜110によって埋め込まれる。その後リッジス
トライプおよび絶縁膜110上に、例えばNi/Auか
らなるp電極109、また一部をn−AlGaNコンタ
クト層102が露出するまでエッチングした表面に例え
ばTi/Alからなるn電極111が形成される。
【0004】n電極111を接地し、p電極109に電
圧を印加して電流を注入すると、MQW活性層105内
で電子とホールが再結合して発光し、光学利得を生じ、
波長400nm付近でレーザ発振を起こす。MQW活性
層105を構成するGa1-xInxN/Ga1-yInyN薄
膜の組成や膜厚によって発振波長は制御される。
【0005】例えば「Jpn. J. Appl. Phys.第39巻第L
647ページ」には、上記のようなGaN系半導体レー
ザの推定寿命は、60℃30mW出力CW動作時において
15000時間であると開示されている。この例では、
レーザ構造の結晶成長に先立ち、GaN基板101上に
選択横方向成長を行い、電流が注入されるストライプ状
の活性層領域に存在する転位密度を7×105cm-2
低減させることにより、素子の信頼性を向上させてい
る。
【0006】一般に、半導体レーザ素子のサイズは数百
μm角であり、レーザ共振器面は半導体結晶の劈開によ
り作製される。結晶成長工程、素子化工程では基板のハ
ンドリングが容易である等の理由により基板厚さは数百
μm程度が選ばれているが、数百μmの共振器長を高い
歩留りで劈開するためには、劈開工程に先立って、基板
の厚さが50〜150μm程度になるまで基板の裏面側
を研磨あるいはエッチングして薄くする必要がある。こ
のようにして得られる面は、通常平坦である。基板裏面
側の電極はこの平坦面上に形成される。
【0007】半導体レーザ素子に通電すると、pn接合
部の温度が上昇する。温度上昇は、光出力や発振波長等
の発振特性を変化させるだけでなく、素子寿命に多大な
影響を及ぼす。したがって、高出力レーザ等の高い動作
電流を必要とするレーザ素子をパッケージに実装する際
は、放熱特性を向上させるために、素子のpn接合面側
をヒートシンクにボンディングする、つまり素子の基板
裏面側を露出させる、いわゆるジャンクションダウン配
置で実装するのが一般的である。一例を図2に示す。こ
れは、サブマウント113を介してヒートシンク114
に実装されている例である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】GaAsやInP等を
基板に用いた従来の半導体レーザ素子に比べて、GaN
等の窒化物半導体を基板に用いた半導体レーザ素子で
は、基板の熱伝導率は約1.5W/cmKと約2倍以上
高く、良好な放熱特性を有するので、半導体レーザ装置
のサーマルマネジメントは比較的容易である。
【0009】しかしながら、今後は窒化物半導体レーザ
においてもより高温動作かつ高出力動作を求められるこ
とが予測される。そこで、本願発明者が検討した結果、
上述した従来技術で構成されたGaN系半導体レーザ装
置では、例えば60℃30mW出力動作時に比べて80
℃60mW出力動作時に素子寿命が極端に短くなること
がわかった。高温領域での電流−光出力特性において、
発振閾電流値の増加は顕著ではない(つまり、特性温度
の低下は顕著ではない)が、50〜100mW程度の高
出力時にスロープ効率が低下することが認められたの
で、熱飽和が生じ始めていると考えられた。この現象は
不十分な放熱特性に起因するものと考えられる。
【0010】本発明は上記の事情を鑑みてなされたもの
であり、高温高出力動作時においても信頼性の高い窒化
物半導体レーザ素子を用いた半導体レーザ装置およびそ
の製造方法を提供するものである。特に光ディスク用レ
ーザ装置への応用において効果的である。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の半導体レーザ装置は、窒化物半導体レーザ
素子がジャンクションダウン配置で実装された半導体レ
ーザ装置であって、窒化物半導体レーザ素子の基板裏面
が凹凸面である。前記構成においては、凹凸面が六角錘
状ファセット、六角錘台状ファセットあるいは柱状孔か
らなる。
【0012】また、窒化物半導体レーザ素子の基板が窒
化物半導体からなることが好ましい。前記構成において
は、窒化物半導体からなる基板の裏面にp型あるいはn
型の電極が形成されていることが好ましい。さらに、窒
化物半導体からなる基板の裏面が−c極性面であること
が好ましい。
【0013】別の本発明の半導体レーザ装置は、窒化物
半導体レーザ素子がジャンクションダウン配置あるいは
ジャンクションアップ配置で実装された半導体レーザ装
置であって、素子の表面、裏面のいずれもがサブマウン
トあるいはヒートシンクに固着されている。
【0014】また、本発明の半導体レーザ装置の製造方
法は、窒化物半導体からなる基板上に半導体レーザ装置
を製造する方法であって、基板裏面を異方性エッチング
することにより凹凸面を得る工程を含む。
【0015】また、少なくともリン酸を含有する薬液を
用いて基板裏面を処理する工程を含む。前記構成におい
ては、リン酸がトリリン酸、メタリン酸、トリメタリン
酸、テトラメタリン酸、ピロリン酸、オルトリン酸の内
から選ばれる少なくとも一つであることが好ましい。
【0016】また、オルトリン酸、硝酸および水を含有
する薬液を用いて基板裏面をエッチングすることにより
凹凸面を得る工程を含む。前記構成においては、薬液の
温度が100℃以上250℃以下であることが好まし
い。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて詳細に説明する。
【0018】(実施例1)図3は本発明の一実施の形態
による半導体レーザ装置を模式的に示す図である。Ga
N系半導体レーザ素子がサブマウント113を介してジ
ャンクションダウン配置でヒートシンク114に実装さ
れている状態を共振器に直交する断面で模式的に示した
ものである。半導体レーザ素子はn−AlGaN基板1
15上にn−AlGaNクラッド層103、n−GaN
光ガイド層104、GaInN/GaNからなるMQW
活性層105、p−GaN光ガイド層106、リッジ状
のp−AlGaNクラッド層107およびp−GaNコ
ンタクト層108が順次積層されており、リッジの両側
は絶縁膜110によって埋め込まれ、p電極109がp
−GaNコンタクト層108上に、n電極111がn−
AlGaN基板115裏面(すなわち、活性層が形成さ
れている側の面と異なる面)にそれぞれ形成されてな
る。
【0019】n−AlGaN基板115の裏面が凹凸面
であることに本実施例のポイントがある。凹凸面は六角
錘状ファセット116、六角錘台状ファセット117あ
るいは柱状孔118からなる。このレーザ装置の製造工
程は順次、結晶成長、ドライエッチング、p電極蒸着、
基板裏面研磨、基板裏面処理、n電極蒸着、劈開、端面
コーティング、素子分離、実装等の各工程からなるが、
本発明のポイントは基板裏面処理工程にある。
【0020】レーザ素子作製に用いるn−AlGaN基
板115は、例えば直径2インチ、厚さ約300μm、
Al混晶比3%、キャリア濃度1×1018cm-3(ドー
パントはSi)、面方位(0001)である。基板裏面
研磨工程まで終了したn−AlGaN基板115の表面
側にはレーザ素子構造が形成されており、裏面研磨によ
り基板厚さが約100μmとなっている。基板裏面処理
は、例えば160℃のオルトリン酸に2分間浸漬して行
う。表面全面を覆っているp電極109およびGaN系
半導体の(0001)面は、この条件ではオルトリン酸
にほとんど侵されないが、この実施の形態と異なる素子
構造を採用する場合やこれよりも過酷な処理条件を採用
する場合には、必要に応じて、オルトリン酸に侵されな
いよう表面全面をSiO2膜等で保護しておくことがで
きる。
【0021】処理後のn−AlGaN基板115裏面の
光学顕微鏡像を図4および図5に示す。図4には、図3
で断面を模式的に示した六角錘状ファセット116、六
角錘台状ファセット117あるいは柱状孔118が示さ
れている。基板裏面の全面が径約数十〜数百μm程度、
深さ約数〜10μm程度の六角錘および六角錘台で覆わ
れていることがわかる。また、図5には柱状孔118が
示されている。柱状孔118の形状は直径5μm前後の
六角形ないし円形で、深さは約10〜20μm程度であ
る。密度は約2×106cm-2である。密集している部
分では独立な柱状孔が重なり合って大きな孔となってい
る。
【0022】基板裏面の面方位は(000−1)面、つ
まり−c極性面である。−c極性面とは、図6に示す六
方晶GaN結晶構造において4本のGa−N結合の内3
本が下を向いている方の面である。GaN系半導体の表
面原子再配列構造は不明であるが、−c極性面が+c極
性面よりもオルトリン酸に侵されやすいのは、ダングリ
ングボンドの構成の違いに起因して、−c極性面の方が
オルトリン酸と反応しやすく、Ga3PO4等のリン酸ガ
リウム塩を生成しやすいためである。柱状孔118が形
成される理由は不明であるが、その密度を考慮すると、
転位が速やかにエッチングされたものと考えることがで
きる。
【0023】n−AlGaN基板115裏面の表面積を
測定したところ、処理前は20.1cm2であったのに対
して、処理後は75.6cm2と3倍以上増加している
ことがわかった。柱状孔118の形成による表面積増加
の寄与が大きいものと推察される。
【0024】基板裏面処理工程の後、n−AlGaN基
板115裏面にn電極111を蒸着し、750μm間隔
でバー状に劈開を行った。劈開歩留まりには基板裏面が
凹凸であることは影響しなかった。さらに後端面の高反
射率コーティング、素子分離を行い、サブマウント11
3を介してヒートシンク114にジャンクションダウン
配置で実装した。
【0025】半導体レーザ装置の放熱特性を評価するた
めに熱抵抗を測定したところ、比較のため基板裏面処理
を行わずに作製した半導体レーザ装置では、約25〜3
5℃/Wであったのに対して、本発明に基づく基板裏面
処理を行ったものでは約15〜25℃/Wと向上してい
た。そのため、例えば100℃CW動作時の電流−光出
力特性には改善が見られ、従来の課題であった50〜1
00mW出力動作時におけるスロープ効率の低下は認め
られなくなった。さらに、80℃60mW出力動作時の
素子寿命は伸張した。
【0026】以上、本実施例に基づき、基板裏面の表面
積を拡大させたことにより放熱特性が改善され、高温高
出力動作時の信頼性を向上させることができた。
【0027】なお、本実施例では、基板としてn−Al
GaNを用いた場合について説明したが、GaNやある
いはその他の窒化物半導体、例えばGaInN等を用い
ても同様の効果を得ることができる。さらには、窒化物
半導体以外の基板、例えばSiC、Si、Al23等を
用いてもよい。この場合、それぞれの基板に凹凸面を形
成するための適当な裏面処理方法が用いられる。
【0028】基板の導電型については、n型だけでな
く、p型あるいは半絶縁性であってもよい。また、基板
の極性については、窒化物半導体基板の裏面が−c極性
面の場合だけでなく、+c極性面の場合であってもよ
い。ただし、この場合は前述のように、より過酷な裏面
処理条件が必要となる。
【0029】また、本実施例では、基板裏面に電極が形
成されている素子について説明したが、図1および図2
に示したような基板表面側にp型、n型両電極が形成さ
れている素子の場合でも、同様の効果を得ることができ
る。
【0030】本実施例では、窒化物半導体基板の裏面処
理にオルトリン酸を用いたが、オルトリン酸(H3
4)は加熱によって脱水縮合してピロリン酸(H42
7)、トリリン酸(H5310)、メタリン酸(HP
3)となり、メタリン酸は多量体化して通常トリメタ
リン酸(H339)、テトラメタリン酸(H4
412)として存在するので、これらのリン酸類を少な
くとも含む薬液を用いた場合でも、同様の効果を得るこ
とができる。窒化物半導体はこれらのリン酸類と反応し
て、リン酸ガリウムのキレート化合物を生成しやすいた
めである。
【0031】なお、オルトリン酸が脱水縮合するのを抑
制するためには、これに硝酸および水を加えておくこと
が好ましい。これにより、窒化物半導体からなる基板裏
面を安定かつ再現性よくエッチングして凹凸面を得るこ
とができる。この薬液の温度は100℃未満では反応性
に乏しく、250℃を超えると脱水縮合が進むので10
0℃以上250℃以下で用いるのが好ましい。
【0032】さらに、基板裏面に凹凸面を設ける方法と
して、リン酸処理以外に、溶融アルカリ処理等窒化物半
導体と反応しやすいウェットエッチングの方法を選ぶこ
とができる。また、異方性エッチングとなるような反応
性を有するドライエッチングを用いてもよい。
【0033】(実施例2)図7は本発明の他の実施の形
態による半導体レーザ装置を模式的に示す図である。G
aN系半導体レーザ素子がサブマウント113を介して
ジャンクションダウン配置でヒートシンク114に実装
されている状態を共振器に直交する断面で模式的に示し
たものである。半導体レーザ素子はGaN基板101上
にn−AlGaNコンタクト層102、n−AlGaN
クラッド層103、n−GaN光ガイド層104、Ga
InN/GaNからなるMQW活性層105、p−Ga
N光ガイド層106、リッジ状のp−AlGaNクラッ
ド層107およびp−GaNコンタクト層108が順次
積層されており、リッジの両側は絶縁膜110によって
埋め込まれ、p電極109がp−GaNコンタクト層1
08上に、n電極111がn−AlGaNコンタクト層
102までエッチングされた表面上にそれぞれ形成され
てなる。
【0034】本実施例のポイントは、GaN基板101
の裏面にもヒートシンク114が設けられている点であ
る。これにより、裏面からの放熱特性が向上する。サブ
マウント113およびヒートシンク114は、熱伝導率
の高い物質群の中から、実装に伴う熱歪み発生を抑える
よう半導体レーザ素子との熱膨張係数差を考慮されて選
ばれる。通常サブマウント113にはダイヤモンド、S
iC、Si、AlN等が用いられる。ヒートシンク11
4は、半導体レーザ装置のパッケージ中でポストに相当
する部分であるが、Cu、コバール等の金属が用いられ
る。さらに、基板裏面に設けるヒートシンク114は放
射率が高いことが望ましく、通常、金属でよい。
【0035】基板裏面に設けるヒートシンクの形状は、
図7に示したような平板状でもよいが、図8に示すよう
に、ヒートシンクの表面積を増加させるためにくし型状
としてもよい。また、図9に示すように、熱伝導性を高
めるために基板裏面を覆う金属パッド119を介してポ
ストのヒートシンク114に接続してもよい。
【0036】半導体レーザ装置の放熱特性を評価するた
めに熱抵抗を測定したところ、比較のため基板裏面にヒ
ートシンクを設けずに作製した半導体レーザ装置では、
約25〜35℃/Wであったのに対して、本実施例に基
づきヒートシンクを固着させたものでは約15〜25℃
/Wと向上していた。そのため、例えば100℃CW動
作時の電流−光出力特性には改善が見られ、従来の課題
であった50〜100mW出力動作時におけるスロープ
効率の低下は認められなくなった。さらに、80℃60
mW出力動作時の素子寿命は伸張した。
【0037】以上、本発明に基づき、基板裏面にヒート
シンクを固着させたことにより放熱特性が改善され、高
温高出力動作時の信頼性を向上させることができた。
【0038】なお、本実施例では、基板としてGaNを
用いた場合について説明したが、その他の窒化物半導
体、例えばAlGaN、GaInN等、あるいは、窒化
物半導体以外の基板、例えばSiC、Si、Al23
を用いてもよい。
【0039】また、本実施例では、基板表面側にp型、
n型両電極が形成されている素子について説明したが、
基板裏面に電極が形成されている素子の場合でも、同様
の効果を得ることができる。
【0040】また、本実施例では、半導体レーザ素子が
ジャンクションダウン配置で実装されている場合につい
て説明したが、ジャンクションアップ配置で実装されて
いる場合でも、基板表面にヒートシンクを固着させるこ
とにより、大きな効果を得ることができる。
【0041】本発明は、レーザ素子に関するものである
が、高温高出力動作を必要とするような電子素子など他
の半導体素子およびその製造方法にも適用でき、高い信
頼性を与えるものである。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の半導体レ
ーザ装置およびその製造方法によると、高温高出力動作
時にも放熱特性の良好な信頼性の高いGaN系半導体レ
ーザ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】GaN系半導体レーザ素子の共振器に直交する
断面の構造図
【図2】従来のGaN系半導体レーザ素子がサブマウン
トを介して実装されている状態を示す共振器に直交する
断面の模式図
【図3】本発明の一実施の形態によるGaN系半導体レ
ーザ素子がサブマウントを介して実装されている状態を
示す共振器に直交する断面の模式図
【図4】本発明の一実施の形態によるGaN系半導体レ
ーザ素子の基板裏面の光学顕微鏡像を示す図
【図5】本発明の一実施の形態によるGaN系半導体レ
ーザ素子の基板裏面の光学顕微鏡像を示す図
【図6】六方晶GaN結晶(0001)面および(00
0−1)面の極性を示す模式図
【図7】本発明の一実施の形態によるGaN系半導体レ
ーザ素子がサブマウントを介して実装されている状態を
示す共振器に直交する断面の模式図
【図8】本発明の一実施の形態によるGaN系半導体レ
ーザ素子がサブマウントを介して実装されている状態を
示す共振器に直交する断面の模式図
【図9】本発明の一実施の形態によるGaN系半導体レ
ーザ素子がサブマウントを介して実装されている状態を
示す共振器に直交する断面の模式図
【符号の説明】
101 GaN基板 102 n-AlGaNコンタクト層 103 n-AlGaNクラッド層 104 n-GaN光ガイド層 105 活性層 106 p-GaN光ガイド層 107 p-AlGaNクラッド層 108 p-GaNコンタクト層 109 p電極 110 絶縁膜 111 n電極 112 半田 113 サブマウント 114 ヒートシンク 115 n-AlGaN基板 116 六角錘状ファセット 117 六角錘台状ファセット 118 柱状孔 119 金属パッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F043 AA05 BB06 DD07 FF10 GG04 5F073 AA11 AA45 AA74 BA06 CA03 CB02 DA22 DA23 DA24 DA32 EA24 EA27 EA28 FA14

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 窒化物半導体レーザ素子がジャンクショ
    ンダウン配置で実装された半導体レーザ装置であって、
    窒化物半導体レーザ素子の基板裏面が凹凸面であること
    を特徴とする半導体レーザ装置。
  2. 【請求項2】 窒化物半導体レーザ素子の基板裏面の凹
    凸面が六角錘状ファセット、六角錘台状ファセットある
    いは柱状孔からなることを特徴とする請求項1に記載の
    半導体レーザ装置。
  3. 【請求項3】 窒化物半導体レーザ素子の基板が窒化物
    半導体からなることを特徴とする請求項1に記載の半導
    体レーザ装置。
  4. 【請求項4】 窒化物半導体からなる基板の裏面にp型
    あるいはn型の電極が形成されていることを特徴とする
    請求項3に記載の半導体レーザ装置。
  5. 【請求項5】 窒化物半導体からなる基板の裏面が−c
    極性面であることを特徴とする請求項3に記載の半導体
    レーザ装置。
  6. 【請求項6】 窒化物半導体レーザ素子がジャンクショ
    ンダウン配置あるいはジャンクションアップ配置で実装
    された半導体レーザ装置であって、素子の表面、裏面の
    いずれもがサブマウントあるいはヒートシンクに固着さ
    れていることを特徴とする半導体レーザ装置。
  7. 【請求項7】 窒化物半導体からなる基板上に半導体レ
    ーザ装置を製造する方法であって、基板裏面を異方性エ
    ッチングすることにより凹凸面を得る工程を含むことを
    特徴とする半導体レーザ装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 窒化物半導体からなる基板上に半導体レ
    ーザ装置を製造する方法であって、少なくともリン酸を
    含有する薬液を用いて基板裏面を処理する工程を含むこ
    とを特徴とする半導体レーザ装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 リン酸がトリリン酸、メタリン酸、トリ
    メタリン酸、テトラメタリン酸、ピロリン酸、オルトリ
    ン酸の内から選ばれる少なくとも一つであることを特徴
    とする請求項8に記載の半導体レーザ装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 窒化物半導体からなる基板上に半導体
    レーザ装置を製造する方法であって、オルトリン酸、硝
    酸および水を含有する薬液を用いて基板裏面をエッチン
    グすることにより凹凸面を得る工程を含むことを特徴と
    する半導体レーザ装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 薬液の温度が100℃以上250℃以
    下であることを特徴とする請求項10に記載の半導体レ
    ーザ装置の製造方法。
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