JP2002295891A - 空気調和機 - Google Patents
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Abstract
内機吹出口の風速分布の均一化、また室内機の寸法を大
きくすることなく、熱交換効率の向上を図る。 【解決手段】 ケーシング11と熱交換器30とターボ
ファン40とを備える。ターボファン40から熱交換器
30を介して複数の吹出口20に至る複数の空気通路3
5のうち、ターボファン40からの風向と対向する吹出
口20に至る空気通路35b、35dが他の空気通路3
5a、35cに比較して狭くなるように配置されてい
る。
Description
に、天井に埋設される空気調和機に関する。
器等を有し屋外に設置される室外機と、ファンや熱交換
器を有する室内機とを有している。室内機としては、壁
掛けタイプの室内機や、天井埋込型の室内機等が提供さ
れている。
口及び吹出口を有するケーシングと、ケーシング内部に
配置されたファンとしての遠心送風機と、遠心送風機と
吹出口との間に配置された熱交換器とを有している。こ
のような室内機では、遠心送風機により、吸込口から室
内の空気がケーシング内部に取り込まれ、さらに取り込
まれた空気は横方向に送風される。そして、この遠心送
風機から送り出された空気は、遠心送風機を取り囲むよ
うに配置された熱交換器において熱交換され、その後吹
出口から室内に供給される。
らの送風は、内部の通風部の形状により不均一になるこ
とがある。特に、天井埋込型の室内機では、天井裏に設
置されるためにケーシングの大きさが制限され、この制
限されたケーシングのスペース内に遠心送風機と熱交換
器とが配置されるために、不均一化を防ぐことが困難に
なる。そして、送風が不均一になると、風量の強い部分
から通風音が発生したり、また冷房、暖房性能の低下を
招くことになる。
型の室内機は熱交換器の大きさが制限されるので、限ら
れた空間の中において、できるだけ熱交換器と空気との
熱交換効率を向上させる必要がある。
調和機において、室内機吹出口の風速分布の均一化を図
ることにある。また、室内機の寸法を大きくすることな
く、熱交換効率の向上を図ることにある。
和機は、ケーシングと遠心送風機と熱交換器とを備えて
いる。ケーシングは、内部に空気を吸い込むための吸込
口と外部に空気を吹き出すための複数の吹出口とを有す
る。遠心送風機は、ケーシングの内部に配置されてい
る。熱交換器は、遠心送風機を囲むようにケーシングの
内部に設けられている。また、熱交換器は、遠心送風機
から熱交換器を介して複数の吹出口に至る複数の空気通
路のうち、遠心送風機からの風向と対向する吹出口に至
る空気通路が他の空気通路に比較して狭くなるように配
置されている。
れることにより、吸込口からケーシング内部に空気が吸
い込まれ、さらに複数の吹出口から空気が吹き出され
る。このとき、ケーシングの形状や吹出口の位置、さら
には遠心送風機、熱交換器及び吹出口の相互の位置関係
によって、遠心送風機と複数の吹出口との間に形成され
る空気通路はそれぞれ抵抗が異なる。このため、複数の
吹出口のそれぞれから吹き出される空気の風速が異な
り、場合によっては通風音が発生したり、また冷房、暖
房性能の低下を招く原因となる。
する吹出口からは、遠心送風機からの風向と対向してい
ない吹出口に比較して風量が多くなる。そこで、この空
気調和機では、複数の空気通路のうち、遠心送風機から
の風向と対向する吹出口に至る空気通路が他の空気通路
に比較して狭くなるように熱交換器が配置されている。
このため、この空気通路の抵抗が大きくなり、空気の流
速が抑えられ、複数の吹出口から吹き出される風速分布
の均一化を図ることができる。これにより、通風音を抑
えるとともに、冷房、暖房性能の低下を抑えることがで
きる。
記載の空気調和機であって、ケーシングは矩形形状であ
る。熱交換器は、その両側に比較してケーシングの側壁
にさらに近接する第1、第2及び第3近接部をそれぞれ
遠心送風機の回転方向に対して逆順に有し、熱交換器
の、第1近接部と第2近接部との間の第1領域の長さ
は、第2近接部と第3近接部との間の第2領域の長さと
ほぼ同じである。
の吹出口から吹き出される空気流量が均一になってお
り、第1及び第2領域を通る空気流量はそれぞれほぼ等
しくなる。しかも、ここでは、第1及び第2領域におけ
る熱交換器の長さがほぼ等しくなっているので、熱交換
効率がほぼ同一となる。これにより、各空気通路におけ
る熱交換効率が均一化され、冷房、暖房効率が向上し、
各吹出口からの空気の温度分布が均一化される。
グと遠心送風機と熱交換器とを備える。ケーシングは、
矩形であり、内部に空気を吸い込むための吸込口と外部
に空気を吹き出すための複数の吹出口とを有する。遠心
送風機はケーシングの内部に配置される。熱交換器は遠
心送風機を囲むようにケーシングの内部に設けられる。
また熱交換器は、その両側に比較してケーシングにさら
に近接する第1、第2及び第3近接部をそれぞれ遠心送
風機の回転方向に対して逆順に有している。熱交換器の
第1近接部及び第3近接部は、遠心送風機の中心を通り
且つケーシングの対向する第1及び第2側壁と直交する
軸の近傍に位置する。熱交換器の第2近接部は、遠心送
風機の中心を通り且つケーシングの対向する第3及び第
4側壁と直交する軸に対して熱交換器の第1近接部側に
ずれるように配置される。複数の吹出口は、ケーシング
の第1及び第2側壁のそれぞれにおいて、第1近接部を
挟むように設けられた第1及び第2吹出口と、第3近接
部を挟むように設けられた第3及び第4吹出口とを有し
ている。
れることにより、吸込口からケーシング内部に空気が吸
い込まれ、さらに4ヶ所の吹出口から空気が吹き出され
る。このとき、ケーシングの形状や吹出口の位置、さら
には遠心送風機、熱交換器及び吹出口の相互の位置関係
によって、遠心送風機と複数の吹出口との間に形成され
る空気通路はそれぞれ抵抗が異なる。このため、複数の
吹出口のそれぞれから吹き出される空気の風速が異な
り、場合によっては通風音が発生したり、また冷房、暖
房性能の低下を招く原因となる。
ングの第1側壁において、第1近接部を挟むように第1
吹出口及び第2吹出口が配置されている。したがって、
仮に遠心送風機の回転方向の下流側を第1吹出口とし、
上流側を第2吹出口とすると、第2吹出口に対しては遠
心送風機の風向が対向するので、風量が多くなり、逆に
第1吹出口に対しては風量が第2吹出口に比較して少な
くなる。これは、第3吹出口及び第4吹出口についても
同様である。
を、遠心送風機の中心を通り且つケーシングの側壁と直
交する軸に対して傾けて配置し、遠心送風機から吹出口
に至る空気通路の抵抗を調整して各吹出口からの風量の
均一化を図っている。
らすことにより、第1近接部と第2近接部との間に形成
される空気通路を、第3近接部と第2近接部との間に形
成される空気通路よりも狭くしている。狭められた空気
通路は、遠心送風機から吹き出される空気の流れに空気
抵抗を生じさせるため、第1及び第2近接部を通って第
2吹出口から吹き出される空気流量は、他の空気通路に
比較して少なくなり、複数の吹出口から吹き出される風
速分布の均一化を図ることができる。よって、通風音を
抑えるとともに、冷房、暖房性能の低下を抑えることが
できる。
に記載の空気調和機であって、熱交換器の、第1近接部
と第2近接部との間の第1領域の長さは、第2近接部と
第3近接部との間の第2領域の長さとほぼ同じである。
気通路における熱交換効率がほぼ同一となる。これによ
り、各空気通路における熱交換効率が均一化され、冷
房、暖房効率が向上し、各吹出口からの空気の温度分布
が均一化される。
又は4に記載の空気調和機であって、熱交換器は、第1
領域にケーシングの内部方向に屈曲する屈曲部を有して
いる。
いるため、第1及び第2領域の熱交換器の長さを等しく
するためには屈曲させる必要がある。ここでは、第1領
域の熱交換器をケーシングの内部方向に屈曲させてい
る。これにより、ケーシングの大きさを変更することな
く熱交換器の長さを等しくしており、構成が簡単にな
る。
から5のいずれかに記載の空気調和機であって、熱交換
器は、複数の熱交換器本体及び複数の熱交換器本体を接
続する接続部からなる。
器内部の構造にゆがみが生じる。このため、熱交換器の
屈曲加工による不良が生じる可能性がある。屈曲部が多
いと、それだけ屈曲加工の回数が増加し、不良が生じる
頻度が増す。
あることにより、一個当たりの屈曲加工の回数を減らす
ことができる。これにより、熱交換器の不良の発生頻度
を抑制することができる。
場合には、製造する熱交換器の種類が少なくなるため、
製造の省力化や費用削減を図ることができる。請求項7
に記載の空気調和機は、ケーシングと遠心送風機と熱交
換器と冷媒供給部とを備える。ケーシングは、内部に空
気を吸い込むための吸込口と、それぞれが矩形状に配置
された外部に空気を吹き出すための複数の吹出口とを有
している。遠心送風機はケーシングの内部に配置され
る。熱交換器は、遠心送風機を囲むようにケーシングの
内部に設けられ、前記複数の吹出口の内側に矩形状に配
置されている。冷媒供給部は、ケーシングの角部に設け
られており、熱交換器に冷媒を供給する。そして、熱交
換器は冷媒供給部に対して遠心送風機の回転方向下流側
に延伸部を有している。
れることにより、吸込口からケーシング内部に空気が吸
い込まれ、さらに複数の吹出口から空気が吹き出され
る。このとき、ケーシングの形状、吹出口の位置、冷媒
供給部の位置、さらには遠心送風機、熱交換器及び吹出
口の相互の位置関係によって、遠心送風機と複数の吹出
口との間に形成される空気通路はそれぞれ抵抗が異な
る。このため、複数の吹出口のそれぞれから吹き出され
る空気の風速が異なる。特に、冷媒供給部が設けられて
いるために、その付近において吹出口へ向かう空気通路
は狭められてしまう。このため、遠心送風機の回転方向
下流側において空気流量が増加し、空気の流れに乱れが
生じる。このため、冷媒供給部付近の吹出口から送風さ
れる空気が十分に空気調和されないまま吹き出されるこ
とになる。
通路のうち、冷媒供給部に対して遠心送風機の回転方向
下流側の熱交換器に延伸部を設けている。これにより、
複数の吹出口から吹き出される空気調和の均一化を図る
ことができるため、冷房、暖房性能の低下を抑えること
ができる。
に記載の空気調和機であって、延伸部は、ケーシングの
内部方向に屈曲する屈曲部である。ここでは、冷媒供給
部に対して遠心送風機の回転方向下流側における熱交換
器の延伸部がケーシングの内部方向に屈曲する屈曲部で
ある。これにより、ケーシングの大きさを変更すること
なく熱交換器の長さを延伸することができる。
施形態に係る空気調和機の室内機1の外観斜視図を図1
に、遠心送風機を含む面における室内機の垂直断面図を
図2に、水平断面図を図3に示す。
り、天井に埋め込まれるケーシング11を有している。
また、ケーシング11の内部にはターボファン(遠心送
風機)40及び熱交換器30が設けられている。この室
内機1は、設置されている室内の空気を取り込み、空気
調和を行って、室内に熱交換を行った空気調和後の空気
を供給するものである。
部材を保持するケースである。ケーシング11は、直方
体の外形をしており、その底部に底板12を有してい
る。底板12の長辺側において、外側に吹出口20が形
成され、この吹出口20の内側に吸込口21が設けられ
ている。吹出口20は室内機1で空気調和した空気を室
内へ供給するための通風口であり、吸込口21は室内か
ら室内機1へ空気を取り込むための通風口である。な
お、吹出口20は、ケーシング11の一対の長辺側の一
方において、中心よりターボファン40の回転方向下流
側に設けられた第1吹出口20aと、回転方向上流側に
設けられた第2吹出口20bとを有し、長辺側の他方に
おいて、中心より回転方向下流側で第2吹出口20bに
対向する位置に設けられた第3吹出口20cと、回転方
向上流側で第1吹出口20aに対向する位置に設けられ
た第4吹出口20dとを有している。
ぼ中央に位置する。ターボファン40は、外周部に多数
の翼を備えており、図3の矢印R方向に回転することに
より、ターボファン40内部にある空気を回転方向へ押
し出し、室内機1の内部に空気の流れを生じさせる。
交換を行う部材である。そして、この熱交換器30は、
ターボファン40を囲むようにほぼ菱形に形成されてお
り、それぞれ両側の他の部分よりもケーシング11の内
壁に近接する第1、第2及び第3近接部50a、50
b、50cを有している。第1近接部50aは、ターボ
ファン40の中心を通りケーシング11の長辺部と直交
する軸14の近傍に位置しており、第1吹出口20aと
第2吹出口20bとに挟まれている。第3近接部50c
は、第1近接部50aと対向する逆側に位置しており、
第3吹出口20cと第4吹出口20dとに挟まれてい
る。また、第2近接部50bは、ターボファン40の中
心を通りケーシング11の短辺部と直交する軸15から
所定の角度だけ第2吹出口20b側(第1近接部50a
側)に傾いた軸36上に位置している。また、この熱交
換器30は、その端部で冷媒供給部31に接続されてい
る。そして、冷媒供給部31は、軸15に対して第4吹
出口20d側に偏位して配置されている。
により、ターボファン40から各吹出口に至る空気通路
が形成される。すなわち、ターボファン40から第1吹
出口20aに至る第1空気通路35aが冷媒供給部31
と第1近接部50aとの間に形成され、ターボファン4
0から第2吹出口20bに至る第2空気通路35bが第
1近接部50aと第2近接部50bとの間に形成され、
ターボファン40から第3吹出口20cに至る第3空気
通路35cが第2近接部50bと第3近接部50cとの
間に形成され、ターボファン40から第4吹出口20d
に至る第4空気通路35dが第3近接部50cと冷媒供
給部31との間に形成される。
て、熱交換器30の各領域30a〜30dが配置されて
いる。すなわち、熱交換器30のうちの、冷媒供給部3
1と第1近接部50aとの間の第1領域30aが第1空
気通路35aに配置され、第1近接部50aと第2近接
部50bとの間の第2領域30bが第2空気通路35b
に配置されている。また、熱交換器30のうちの、第2
近接部50bと第3近接部50cとの間の第3領域30
cが第3空気通路35cに配置され、第3近接部50c
と冷媒供給部31との間の第4領域30dが第4空気通
路35dに配置されている。
て配置することにより、その第1及び第3領域30a、
30cは第2及び第4領域30b、30dに比較してそ
の長さが短くなっている。
る。まず、ターボファン40が回転することにより、室
内機1の内部を空気が通風する。空気は、室内に面して
いる吸込口21から室内機1の内部に取り込まれる。取
り込まれた空気は、ターボファン40により、その周囲
に送風される。押し出された空気は、ターボファン40
の周囲に配されている熱交換器30により熱交換され、
各吹出口20a〜20dから室内に供給される。
の、各空気通路35a〜35dの風速(風量)について
考察すると、以下のようになる。まず、軸14に対して
第2吹出口20b及び第3吹出口20c側をについて考
察する。
20b、20cの配置により、第2吹出口20bはター
ボファン40からの風向に対して対向しており、熱交換
器30が無い場合にはターボファン40からの空気流速
が速くなる。一方、第3吹出口20cは、ターボファン
40からの風向に沿った位置に配置されており、ターボ
ファン40からの風向に対向していない。すなわち、第
3吹出口20cは、熱交換器30がない場合にはターボ
ファン40からの空気流速が遅くなる位置に配置されて
いる。これは、軸14に対して第1吹出口20a及び第
4吹出口20d側についても同様であり、ターボファン
40の回転方向及び各吹出口20a、20dの配置によ
り、熱交換器30が無い場合には第4吹出口20dへの
空気流速が第1空気通路35aに比べて速くなる。
に、ほぼ菱形に形成された熱交換器30を軸15に対し
て傾けて配置されており、各吹出口20a〜20dへの
各空気通路35a〜35dにおける熱交換器30の各領
域の幅(長さ)は均等ではない。すなわち、第2及び第
4領域30b、30dの幅は第1及び第3領域30a、
30cの幅に比較して狭い。
0dを通過する際の空気の抵抗は、第1及び第3領域3
0a、30cを通過する際の抵抗よりも大きくなる。そ
の結果、各空気通路35a〜35dを通過してそれぞれ
の空気吹出口20a〜20dから吹き出される空気の量
(風速)が均一化される。
機2の水平断面図を図4に示す。
すことにより各空気通路の抵抗を変え、各吹出口からの
風量の均一化を図っている。この場合、各空気通路に配
置される熱交換器の各領域における長さ、すなわち熱交
換面積が異なっている。したがって、各吹出口からの風
量は均一化されるものの、温度分布が不均一になるおそ
れがある。
ら吹き出される空気の温度分布をも均一化することを目
的としてなされたものである。したがって、この第2実
施形態では、熱交換器の構成のみが第1実施形態と異な
り、他の構成は同じである。
交換を行う部材であり、前記同様に、ターボファン40
を囲むように配置されている。この熱交換器32は、タ
ーボファン40の中心を通りケーシング11の短辺部に
直交する軸15に対して第1及び第2吹出口20a、2
0b側に配置された第1本体321と、逆側の第3及び
第4吹出口20c、20d側に配置された第2本体32
2とから構成されている。そして、第1本体321と第
2本体322とは、軸15に沿った方向の一端側が接続
部材55により接続され、他端側が冷媒供給部33に接
続されている。なお、冷媒供給部33は軸15に対して
第4吹出口20d側に偏位して配置されている。
の他の部分よりもケーシング11の内壁に近接する第
1、第2及び第3近接部53a、53b、53cを有し
ている。第1近接部53aは、軸14の近傍に位置して
おり、第1吹出口20aと第2吹出口20bとに挟まれ
ている。第3近接部53cは、第1近接部53aと対向
する逆側に位置しており、第3吹出口20cと第4吹出
口20dとに挟まれている。また、第2近接部53b
は、軸15から所定の角度だけ第2吹出口20b側に傾
いた軸37の近傍に位置している。
により、ターボファン40から各吹出口に至る空気通路
が形成される。すなわち、ターボファン40から第1吹
出口20aに至る第1空気通路35aが冷媒供給部33
と第1近接部53aとの間に形成され、ターボファン4
0から第2吹出口20bに至る第2空気通路35bが第
1近接部53aと第2近接部53bとの間に形成され、
ターボファン40から第3吹出口20cに至る第3空気
通路35cが第2近接部53bと第3近接部53cとの
間に形成され、ターボファン40から第4吹出口20d
に至る第4空気通路35dが第3近接部53cと冷媒供
給部33との間に形成される。
うちの第1領域32aは第1空気通路35aに配置さ
れ、第1本体321のうちの第2領域32bは第2空気
通路35bに配置されている。さらに、熱交換器32の
第2本体322のうちの第3領域32cは第3空気通路
35cに配置され、第2本体322のうちの第4領域3
2dは第4空気通路35dに配置されている。
32a、32cにはケーシング11の外側に膨らむ屈曲
部54が形成され、第2及び第4領域32b、32dに
はケーシング11の内側に膨らむ屈曲部52が形成され
ている。これにより、4つの領域32a〜32dにおけ
る熱交換器の長さはほぼ等しく、したがって各領域の熱
交換面積がそれぞれほぼ等しくなる。
態における動作と同様である。ここで、第1実施形態で
説明したとおり、軸14に対して第2吹出口20b及び
第3吹出口20c側について考察すると、熱交換器がな
い場合には第2吹出口20bへの空気流速が第3吹出口
20cへの空気流速に比べて速くなる。また、軸14に
対して第1吹出口20a及び第4吹出口20d側につい
ても同様であり、第4吹出口20dへの空気流速が第1
吹出口20aへの空気流速に比べて速くなる。
第2近接部53bが軸15に対して傾けて配置されてお
り、各吹出口20a〜20dから吹き出される空気の量
(風速)が均一化されている。さらに、熱交換器32を
屈曲させることにより各領域における熱交換面積がほぼ
等しくなっており、各空気通路35a〜35dにおける
熱交換効率が均一化される。これにより、従来の空気調
和機に比べて冷房及び暖房の効率を向上することができ
る。また、各吹出口20a〜20dから吹き出される空
気の温度分布を均一化することができる。
て熱交換面積を確保しているので、室内機2のサイズを
拡大せずに熱交換面積を大きくできる。 [第3実施形態] <構成>本発明の第3実施形態に係る空気調和機の室内
機3の水平断面図を図5に示す。
であり、4つの角部に面取りが施されている。そして、
底板の外周部分には、4つの各辺に沿って吹出口22と
図示しない吸込口とが配されている。そして、ケーシン
グ13の中央部にはターボファン40が配置されてい
る。
てターボファン40を囲むようにほぼ正方形に配置され
ており、両端部はケーシング13の1つの角部に配置さ
れた冷媒供給部38に接続されている。そして、この熱
交換器34は、正方形の各辺に沿って配置するために、
各角部に対応する位置に屈曲部56を有している。ま
た、熱交換器34における4つの直線部のうち、冷媒供
給部38に対してターボファン40の回転方向下流側に
ケーシング13の内部に膨らむように屈曲する屈曲部5
2を有している。
態における動作と同様である。この実施形態では、前記
実施形態と同様に、ターボファン40から各吹出口22
に至る経路にそれぞれ空気通路が形成される。しかし、
4つの空気通路のうちの冷媒供給部38に近接するター
ボファン40の回転方向下流側の空気通路においては、
空気が冷媒供給部38の壁等に案内されて導かれ、他の
空気通路に比較して流れる空気が多くなる。
ちの、空気が多く流れる空気通路に位置する領域に屈曲
部52を設け、熱交換面積を大きくしている。これによ
り、熱交換効率が向上し、各吹出口22から吹き出され
る空気がほぼ均一に空気調和されて吹き出されるため、
冷房、暖房性能が向上する。
口から吹き出される風速分布の均一化を図ることができ
る。これにより、通風音を抑えるとともに、冷房、暖房
性能の低下を抑えることができる。
1及び第2領域の長さをほぼ同一にすることで、各空気
通路における熱交換効率がほぼ同一となる。これによ
り、冷房、暖房効率が向上するとともに、各吹出口から
の空気の温度分布が均一化される。
から吹き出される風速分布の均一化を図ることができ
る。よって、通風音を抑えるとともに、冷房、暖房性能
の低下を抑えることができる。
合と同様に、冷房、暖房効率が向上するとともに、各吹
出口からの空気の温度分布が均一化される。請求項5の
空気調和機では、第1領域の熱交換器をケーシングの内
部方向に屈曲させていることにより、ケーシングの大き
さを変更することなく熱交換器の長さを等しくしてお
り、構成が簡単になる。
換器が二個以上であることにより、一個当たりの屈曲加
工の回数を減らすことができる。請求項7の空気調和機
では、複数の空気通路のうち、冷媒供給部に対して遠心
送風機の回転方向下流側の熱交換器に延伸部を設けてい
る。これにより、複数の吹出口から吹き出される空気調
和の均一化を図ることができるため、冷房、暖房性能の
低下を抑えることができる。
シングの内部方向に屈曲する屈曲部であるので、ケーシ
ングの大きさを変更することなく熱交換器の長さを延伸
することができる。
の外観斜視図。
断面図。
断面図。
断面図。
断面図。
Claims (8)
- 【請求項1】内部に空気を吸い込むための吸込口(2
1)と外部に空気を吹き出すための複数の吹出口(2
0)とを有するケーシング(11)と、 前記ケーシング(11)の内部に配置された遠心送風機
(40)と、 前記遠心送風機(40)を囲むように前記ケーシング
(11)の内部に設けられた熱交換器(30)とを備
え、 前記遠心送風機(40)から熱交換器(30)を介して
複数の吹出口(20)に至る複数の空気通路(35b、
35c)のうち、前記遠心送風機からの風向と対向する
吹出口(30)に至る空気通路(35b)が他の空気通
路(35c)に比較して狭くなるように、前記熱交換器
(30)が配置されている、空気調和機(1)。 - 【請求項2】前記ケーシング(11)は矩形形状であ
り、 前記熱交換器(32)は、その両側に比較して前記ケー
シング(11)の側壁にさらに近接する第1、第2及び
第3近接部(53a,53b,53c)をそれぞれ前記
遠心送風機の回転方向(R)に対して逆順に有し、 前記熱交換器(32)の、前記第1近接部(53a)と
前記第2近接部(53b)との間の第1領域(32b)
の長さは、前記第2近接部(53b)と第3近接部(5
3c)との間の第2領域(32c)の長さとほぼ同じで
ある、請求項1に記載の空気調和機(2)。 - 【請求項3】内部に空気を吸い込むための吸込口(2
1)と外部に空気を吹き出すための複数の吹出口(2
0)とを有する矩形のケーシング(11)と、 前記ケーシング(11)の内部に配置された遠心送風機
(40)と、 前記遠心送風機(40)を囲むように前記ケーシング
(11)の内部に設けられた熱交換器(30)とを備
え、 前記熱交換器(30)は、その両側に比較して前記ケー
シング(11)にさらに近接する第1、第2及び第3近
接部(50a、50b、50c)をそれぞれ前記遠心送
風機の回転方向(R)に対して逆順に有しており、 前記熱交換器(30)の第1近接部(50a)及び第3
近接部(50c)は前記遠心送風機(40)の中心を通
り且つ前記ケーシング(11)の対向する第1及び第2
側壁と直交する軸(14)の近傍に位置し、前記熱交換
器(30、32)の第2近接部(50b)は前記遠心送
風機(40)の中心を通り且つ前記ケーシング(11)
の対向する第3及び第4側壁と直交する軸(15)に対
して前記熱交換器(30)の第1近接部(50a)側に
ずれるように配置され、 前記複数の吹出口(20)は、前記ケーシング(11)
の前記第1及び第2側壁のそれぞれにおいて、前記第1
近接部(50a)を挟むように設けられた第1及び第2
吹出口(20a、20b)と、前記第3近接部(50
c)を挟むように設けられた第3及び第4吹出口(20
c、20d)とを有している、空気調和機(1)。 - 【請求項4】前記熱交換器(32)の、前記第1近接部
(53a)と前記第2近接部(53b)との間の第1領
域(32b)の長さは、前記第2近接部(53b)と第
3近接部(53c)との間の第2領域(32c)の長さ
とほぼ同じである、請求項3に記載の空気調和機
(2)。 - 【請求項5】前記熱交換器(32)は、前記第1領域
(32b)に前記ケーシング(11)の内部方向に屈曲
する屈曲部(52)を有している、請求項2又は4に記
載の空気調和機(2)。 - 【請求項6】前記熱交換器(32)は、複数の熱交換器
本体(321、322)及び前記複数の熱交換器本体
(32)を接続する接続部(55)からなる、請求項1
から5のいずれかに記載の空気調和機(2)。 - 【請求項7】内部に空気を吸い込むための吸込口(2
1)と、それぞれが矩形状に配置された外部に空気を吹
き出すための複数の吹出口(22)とを有するケーシン
グ(13)と、 前記ケーシング(13)の内部に配置される遠心送風機
(40)と、 前記遠心送風機(40)を囲むように前記ケーシング
(13)の内部に設けられ、前記複数の吹出口(22)
の内側に矩形状に配置された熱交換器(34)と、 前記矩形状の熱交換器(34)の1つの角部に設けら
れ、前記熱交換器(34)に冷媒を供給する冷媒供給部
(38)とを備え、 前記熱交換器(34)は前記冷媒供給部(38)に対し
て前記遠心送風機(40)の回転方向(R)下流側に延
伸部(52)を有している、空気調和機(3)。 - 【請求項8】前記延伸部(52)は、前記ケーシング
(11)の内部方向に屈曲する屈曲部(52)である、
請求項7に記載の空気調和機(3)。
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