JP2002293294A - 船舶用高揚力二枚舵システム - Google Patents

船舶用高揚力二枚舵システム

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JP2002293294A JP2001102745A JP2001102745A JP2002293294A JP 2002293294 A JP2002293294 A JP 2002293294A JP 2001102745 A JP2001102745 A JP 2001102745A JP 2001102745 A JP2001102745 A JP 2001102745A JP 2002293294 A JP2002293294 A JP 2002293294A
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Shoichi Fujii
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】優れた操縦性能を維持しながら推進効率も高
く、船の船首揺、上下揺、縦揺を抑制することで波浪中
でも推進効率の向上と安全性を高め得る船舶用高揚力二
枚舵システムを提供する。 【解決手段】 一基の推進プロペラ3の後方に一対の高
揚力舵1、2を配置する船舶用高揚力二枚舵システムで
あって、各舵ブレード4、5の内舷側の面上で推進プロ
ペラの軸心とほぼ同じ水準位置にフィン18、22を設
け、推進プロペラ翼が上昇方向に回転する舷側に対向す
る一方の舵ブレード4のフィン18は所定の迎え角をな
す姿勢を有し、フィン18の端面20に端板21を設
け、同様推進プロペラ翼が下降方向に回転する舷側に対
向する他方の舵ブレード5のフィン22は別の所定迎え
角をなす姿勢を有し、フィン22の端面24にも同様端
板25を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は船舶用高揚力二枚舵
システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、船舶の操縦性を向上させる一手段
として、図9〜図10に示すように、二枚の高揚力舵
1、2を一基の一方向回転の推進プロペラ3の後方に推
進プロペラ軸心に対して左右対称に配設したものがあ
る。
【0003】各高揚力舵1、2の左舷舵ブレード4およ
び右舷舵ブレード5の頂端部と底端部にはそれぞれ左右
の舷側に張り出した平板状の頂端板6、7と底端板8、
9を設けており、底端板8、9は側縁部が下方に若干屈
曲する形状をなし、舵ブレード4、5に舵軸10、11
を接続している。
【0004】舵ブレード4、5はその水平断面の輪郭が
前方へ半円形状に突出させた前縁部12、13と前縁部
12、13に連続して流線型に幅を増大させた後に最小
幅部14a、15aに向けて徐々に幅を減少させた中間
部14、15と中間部14、15に連続して所定幅の後
方端16a、17aに向けて徐々に幅を増大させた魚尾
後縁部16、17とからなる形状を有している。かつ、
中間部14、15と魚尾後縁部16、17の内舷側はほ
ぼ直線をなすような輪郭を有している。
【0005】頂端板6、7と底端板8、9は推進プロペ
ラ後流を効果的に舵ブレード4、5の高揚力断面輪郭を
有する側面に取り込み、舵ブレード4、5の頂端部と底
端部における翼端面影響を減少させて高い揚力を発生さ
せるものである。
【0006】図11に示すように、それぞれの高揚力舵
1、2の舵角を組み合わせることにより推進プロペラ後
流を制御して、前後左右のいずれの方向にも推力を発生
でき、推進プロペラ3は前進方向回転のままで船の前後
進、左右旋回、船首・船尾の回頭、ホーバーリング、微
速航行ができるなど、高い操縦性を発揮する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術による
高揚力二枚舵システムにおいては、舵角を与えたとき高
い揚力を発生して船を操縦する力が大きくなる反面、舵
を中立位置にしての船の直進時に、舵が二枚であるこ
と、および舵ブレードの主として魚尾後縁部に水流屈折
部があることにより粘性抵抗(抗力損失)が大きくなり
易く、従って推進効率が低下し易いという問題があっ
た。
【0008】近年は特に、推進プロペラを含む舵の系に
おいて推進効率を向上させて船舶の省エネルギー化を図
ることが要請されている。更に、荒天航行時において船
の船首揺(ヨーイング)、上下揺(ヒービング)および
縦揺(ピッチング)を減少させること、また、それによ
って波浪中の推進効率を向上させ、並びに安全性を高め
ることが求められている。
【0009】ところで、推進プロペラが後方から見て時
計方向回転(右回転)する場合には、推進プロペラ後流
の流束は右に回転しながら後方に流れることが知られて
いる。この推進プロペラ後流の流束の回転エネルギーを
舵によって、前進方向成分を推力として利用できるよう
な揚力に変換すれば推進効率が向上する。
【0010】また、高揚力特性を有する二枚の舵によっ
て船の船首揺(ヨーイング)が抑制されることに加え、
舵に船尾部の上下動に対する抵抗を与える機能を付与す
ることにより、船の上下揺(ヒービング)および縦揺
(ピッチング)が抑制され、波浪中の航行における推進
効率が向上するとともに船の安全性が高まる。
【0011】本発明は、前記した課題を解決するもので
あり、推進プロペラ後流の流束の回転エネルギーを舵に
よって揚力に効率良く変換し、その前進方向成分を推力
として利用できるようにすることによって、従来の優れ
た操縦性能は維持しながら推進効率も高いという高揚力
二枚舵システムであって、かつ、船の船首揺(ヨーイン
グ)および上下揺(ヒービング)、縦揺(ピッチング)
を舵によって抑制することによって、波浪中にあっても
推進効率を向上させるとともに安全性を高め得る船舶用
高揚力二枚舵システムを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に係る本発明の船舶用高揚力二枚舵システ
ムは、一基の推進プロペラの後方に推進プロペラ軸心に
対して対称の位置にほぼ平行に一対の高揚力舵を配設し
てなり、各高揚力舵が舵ブレードの頂端部と底端部にそ
れぞれ頂端板と底端板を有し、舵ブレードが水平断面の
輪郭において前方へ半円形状に突出させた前縁部と前縁
部に連続して流線型に幅を増大させた後に最小幅部に向
けて徐々に幅を減少させた中間部と中間部に連続して所
定幅の後方端に向けて徐々に幅を増大させた魚尾後縁部
からなる形状を有する船舶用高揚力二枚舵システムにお
いて、各舵ブレードの内舷側の面上で推進プロペラの軸
心とほぼ同じ水準位置に前縁部から後方に向けて所定の
翼弦長を有するフィンを設け、推進プロペラ翼が上昇方
向に回転する舷側に対向する一方の舵ブレードのフィン
は流れの上向き方向の成分を有する推進プロペラ後流に
よって発生する前進方向推力と抗力の比が最大となる迎
え角をなす姿勢を有し、かつ、フィンの端面に所定長さ
だけ上方または下方にまたは上下両方に屈曲する端板を
設け、推進プロペラ翼が下降方向に回転する舷側に対向
する他方の舵ブレードのフィンは流れの下向き方向の成
分を有する推進プロペラ後流によって発生する前進方向
推力と抗力の比が最大となる迎え角をなす姿勢を有し、
かつ、フィンの端面に所定長さだけ下方または上方にま
たは上下両方に屈曲する端板を設ける構成としたもので
ある。
【0013】上記した構成により、例えば推進プロペラ
が後方から見て時計方向に回転(右回転)する場合に、
推進プロペラの後流は推進プロペラ翼が上昇する側、す
なわち左舷舵の内舷側につけた左舷フィン、および、推
進プロペラ翼が下降する側、すなわち右舷舵の内舷側に
つけた右舷フィンのそれぞれにおいて前進方向成分を有
する揚力を発生し、これらの前進方向成分とこれらに対
抗する抗力の成分との差分だけ推進に寄与することにな
り、推進効率を向上させることができる。
【0014】また、左右舷フィンの翼端面にそれぞれ端
板を設けたことにより、フィンの翼端部における端面影
響が少なくなり、フィンに発生する揚力が大きくなる。
さらに、フィン翼面上の揚力分布が端部まで延長される
ことにより、また、フィンの翼端面に発生する自由渦が
弱められることにより、フィンに発生する揚力がより大
きくなる。すなわち、推力として利用できる前進方向成
分もより大きくなる。また、これらの端板は自由渦の一
部を前進力に変換する効果がある。これらの作用効果に
より、推進効率をより向上させることができる。
【0015】さらに、これらのフィンは、乱流状態にあ
る推進プロペラ後流を整流するように作用し、この点か
らも推進効率を向上させることができる。また、船の上
下揺(ヒービング)と縦揺(ピッチング)を抑制する効
果があり、二枚の高揚力舵による船首揺(ヨーイング)
抑制効果と併せて、荒天時における波浪中の推進効率を
向上させることができ、燃料経済性を高めるとともに安
全航行に寄与することができる。
【0016】請求項2に係る本発明の船舶用高揚力二枚
舵システムは、双方の端板を推進プロペラの後流の端板
の部位における流線ベクトルと平行になるように配設し
たものである。
【0017】上記した構成によって、端板の粘性抵抗が
小さくなり推進効率をさらに向上させることができる。
請求項3に係る本発明の船舶用高揚力二枚舵システム
は、双方の端板はそれぞれ翼断面形状をなし、端板の部
位における推進プロペラの後流の流線ベクトルによって
発生する前進方向推力と抗力の比が最大となるような迎
え角をなす姿勢に配設したものである。
【0018】上記した構成によって、左右舷フィンの端
板もそれぞれ揚力を発生し、これらの揚力は前進方向の
成分を有することから、これらの前進方向成分とこれら
に対抗する抗力の成分との差分だけ推進に寄与する推力
となる。
【0019】従って、端板による前進寄与推力が左右舵
フィンによる前進寄与推力に加わることにより推進効率
がさらに向上する。請求項4に係る本発明の船舶用高揚
力二枚舵システムは、左右舷フィンの翼断面形状がほぼ
半円形をなす前縁部、前縁部に接続して後方へ流線型に
いったん幅を増大させた後で、徐々に幅を直線的に最小
幅にまで小さくする中間部、および、最小幅部分の後端
から後方へ徐々に幅を直線的に若干大きくした魚尾後縁
部からなるものである。
【0020】上記した構成によって、左右舷フィンに
は、迎え角による揚力発生に加えて、魚尾後縁部におけ
る水流の屈折によって発生する反力の前進方向成分が作
用するので、推進効率を更に高めることが可能となる。
また、翼断面形状が直線的であるために製造が容易にな
る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。先に図9〜図11において説明し
た従来の技術と基本的に同様の作用を行う部材について
は同一番号を付して説明を省略する。
【0022】図1〜図4において、推進プロペラ3は、
後方から見て時計方向に回転(右回転)する状態を示し
ている。推進プロペラ翼が上昇方向に回転する舷側に対
向する左舷舵ブレード4の内舷側の面4a上には推進プ
ロペラ3の軸心とほぼ同じ水準位置に左舷フィン18を
突設しており、左舷フィン18は前縁部19から後方に
向けて所定の翼弦長を有する翼断面をなし、流れの上向
き方向の成分を有する推進プロペラ3の後流によって発
生する前進方向推力と抗力の比が最大となるような迎え
角αをなす姿勢に配設している。左舵フィン18の端面
20には所定の長さだけ上方および下方に屈曲する平板
状の端板21を設ける。
【0023】推進プロペラ翼が下降方向に回転する舷側
に対向する右舷舵ブレード5の内舷側の面上5aには推
進プロペラ3の軸心とほぼ同じ水準位置に右舷フィン2
2を突設しており、右舷フィン22は前縁部23から後
方に向けて所定の翼弦長を有する翼断面をなし、流れの
下向き方向の成分を有する推進プロペラ3の後流によっ
て発生する前進方向推力と抗力の比が最大となるような
迎え角αをなす姿勢に配設している。右舷フィン22の
端面24には所定の長さだけ下方および上方に屈曲する
平板状の端板25を設ける。
【0024】推進プロペラ3の後流の流束は、船の船尾
形状等によりその程度が影響されるが、一般的に後方に
向かって上昇する。従って、左右舷フィン18、22の
配設は、この推進プロペラ後流の上昇流を考慮に入れた
ものである。
【0025】以下、上記した構成における作用を説明す
る。推進プロペラ3の後流の流束は、上述したように推
進プロペラ3が後方から見て時計方向に回転(右回転)
する場合に右に回転しながら後方に流れる。この推進プ
ロペラ後流の流束中のある垂直面における流れの速度ベ
クトルは、推進プロペラ3の設計等によって異なるが、
例えば図5(a)に示すように後方への速度ベクトル
と、図5(b)に示すように推進プロペラ翼が上昇する
側においては上向きとなる速度ベクトル、および推進プ
ロペラ翼が下降する側においては下向きとなる速度ベク
トルとをもっている。
【0026】従って、推進プロペラ3の後流は、左舷フ
ィン18に対しては後方および上向きの速度ベクトルを
もって迎え角αで流入し、右舷フィン22に対しては後
方および下向きの速度ベクトルをもって迎え角αで流入
し、左舷フィン18および右舷フィン22に揚力を発生
させる。これらの揚力は前進方向の成分を有することか
ら、これらの前進方向成分とこれらに対抗する抗力の成
分との差分だけ推進に寄与する推力となって推進効率が
向上する。
【0027】左右舷フィン18、22の端面20、24
にそれぞれ端板21、25を設けたことにより、フィン
18、22の翼端部における端面影響が少なくなり、フ
ィン18、22に発生する揚力が大きくなる。さらに、
フィン翼面上の揚力分布が端部まで延長されることによ
り、また、フィン18、22の翼端部に発生する自由渦
が弱められることにより、フィン18、22に発生する
揚力がより大きくなる。すなわち、推力として利用でき
る前進方向成分もより大きくなる。また、これらの端板
は自由渦の一部を前進力に変換する効果がある。これら
の作用効果により、推進効率がより向上する。
【0028】また、これら左右舷フィン18、22は、
その端板21、25とともに、乱流状態にある推進プロ
ペラ3の後流を整流するように作用し、この点からも推
進効率を向上させることができる。また、左右舷フィン
18、22は船の上下揺(ヒービング)と縦揺(ピッチ
ング)を抑制する効果があり、二枚の高揚力舵による船
首揺(ヨーイング)抑制効果と併せて、荒天時における
波浪中の推進効率を向上させることができ、燃料経済性
を高めるとともに安全航行に寄与することができる。
【0029】なお、上記実施の形態においては、左右舷
フィン18、22のそれぞれの端板21、25は推進プ
ロペラ3の軸心と平行に配設しているが、図6に示すよ
うに、端板21、25を推進プロペラ3の後流の端板2
1、25の部位における流線ベクトルと平行になるよう
に配設してもよい。
【0030】このようにすることによって、端板21、
25の粘性抵抗が小さくなり、推進効率をさらに向上さ
せることができる。図7は本発明の他の実施の形態を示
すものである。左舷フィン18の端面20には所定の長
さだけ上方および下方に屈曲する、水平断面が翼形状を
した端板31を設け、右舷フィン22の端面24には所
定の長さだけ下方および上方に屈曲する、水平断面が翼
形状をした端板32を設ける。
【0031】端板31、32はそれぞれ端板31、32
の部位における推進プロペラ3の後流の流線ベクトルに
よって発生する前進方向推力と抗力の比が最大となるよ
うな迎え角βをなす姿勢に配設している。
【0032】このため、左右舷フィン18、22の端板
21、25もそれぞれ揚力を発生し、これらの揚力は前
進方向の成分を有することから、これらの前進方向成分
とこれらに対抗する抗力の成分との差分だけ推進に寄与
する推力となる。
【0033】従って、端板21、25は、先の実施の形
態で述べた作用と効果を与えることのほかに、端板2
1、25による推進寄与推力が左右舵フィン18、22
による推進寄与推力に加わることにより、推進効率がさ
らに向上する。
【0034】図8は本発明のさらに他の実施の形態を示
すものである。左右舷フィン41、42の翼断面形状
を、図8に示すように、ほぼ半円形をなす前縁部43、
前縁部43に接続して後方へ流線型にいったん幅を増大
させた後で、徐々に幅を直線的に最小幅にまで小さくす
る中間部44、および、最小幅部分の後端から後方へ徐
々に幅を直線的に若干大きくした魚尾後縁部45からな
る。これにより、フィン41、42には、迎え角αによ
る揚力発生に加えて、魚尾後縁部45における水流の屈
折によって発生する反力の前進方向成分が作用するの
で、推進効率を更に高めることが可能となる。また、翼
断面形状が直線的であるために製造が容易になる。
【0035】尚、左右舷フィン18、22あるいは左右
舷フィン41、42の端板21、25あるいは端板3
1、32は端面20、24から上下両方に屈曲させる代
わりに、上方または下方の一方にのみ屈曲するようにし
ても、本発明の目的を達成することができる。
【0036】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、高揚
力二枚舵システムにおいて、推進プロペラの軸心とほぼ
同じ水準位置で左右舷の各舵ブレードのそれぞれ内舷側
に、推進プロペラ後流に対して迎え角を有する左右舷フ
ィンを設け、かつ、フィン端面に端板を設けたことによ
り、推進プロペラ後流の回転エネルギーを効率よく前進
推力に変換することができ、高揚力二枚舵システム固有
の高い操縦性を維持しながら推進効率も高い舵システム
を提供でき、また二枚の高揚力舵固有の船首揺抑制と併
せて、左右舷フィンにより船の上下揺と縦揺れを抑制し
て荒天時における波浪中の推進効率を向上させるととも
に安全航行に寄与するなど卓越した効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における船舶用高揚力二枚
舵システムを示す背面図である。
【図2】同船舶用高揚力二枚舵システムの図1における
a−a矢視断面平面図である。
【図3】同船舶用高揚力二枚舵システムの図1における
b−b矢視側面図である。
【図4】同船舶用高揚力二枚舵システムの図1における
c−c矢視側面図である。
【図5】(a)、(b)は推進プロペラ後流の流束の一
断面における流れの速度ベクトルを示す模式図である。
【図6】本発明の他の実施の形態における船舶用高揚力
二枚舵システムにおいて左右舷フィン端板を推進プロペ
ラ後流の流線ベクトルと平行になるようにしたことを示
す部分断面平面図である。
【図7】本発明のさらに他の実施の形態における船舶用
高揚力二枚舵システムを示す部分断面平面図である。
【図8】本発明のさらに他の実施の形態における船舶用
高揚力二枚舵システムの左右舷フィンを示す垂直断面図
である。
【図9】従来の船舶用高揚力二枚舵システムを示す鳥瞰
図である。
【図10】同船舶用高揚力二枚舵システムの図9におけ
るd−d矢視平面断面図である。
【図11】同船舶用高揚力二枚舵システムの作動を示す
説明図である。
【符号の説明】
α 迎え角 β 迎え角 1、2 高揚力舵 3 推進プロペラ 4 左舷舵ブレード 4a 内舷側の面 5 右舷舵ブレード 5a 内舷側の面 6、7 頂端板 8、9 底端板 10、11 舵軸 12、13 前縁部 14、15 中間部 14a、15a 最小幅部 16、17 魚尾後縁部 16a、17a 後方端 18 左舷フィン 19 前縁部 20 端面 21 端板 22 右舷フィン 23 前縁部 24 端面 25 端板 31 端板 32 端板 41 左舷フィン 42 右舷フィン 43 前縁部 44 中間部 45 魚尾後縁部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一基の推進プロペラの後方に推進プロペ
    ラ軸心に対して対称の位置にほぼ平行に一対の高揚力舵
    を配設してなり、各高揚力舵が舵ブレードの頂端部と底
    端部にそれぞれ頂端板と底端板を有し、舵ブレードが水
    平断面の輪郭において前方へ半円形状に突出させた前縁
    部と前縁部に連続して流線型に幅を増大させた後に最小
    幅部に向けて徐々に幅を減少させた中間部と中間部に連
    続して所定幅の後方端に向けて徐々に幅を増大させた魚
    尾後縁部からなる形状を有する船舶用高揚力二枚舵シス
    テムにおいて、 各舵ブレードの内舷側の面上で推進プロペラの軸心とほ
    ぼ同じ水準位置に前縁部から後方に向けて所定の翼弦長
    を有するフィンを設け、推進プロペラ翼が上昇方向に回
    転する舷側に対向する一方の舵ブレードのフィンは流れ
    の上向き方向の成分を有する推進プロペラ後流によって
    発生する前進方向推力と抗力の比が最大となる迎え角を
    なす姿勢を有し、かつ、フィンの端面に所定長さだけ上
    方または下方にまたは上下両方に屈曲する端板を設け、
    推進プロペラ翼が下降方向に回転する舷側に対向する他
    方の舵ブレードのフィンは流れの下向き方向の成分を有
    する推進プロペラ後流によって発生する前進方向推力と
    抗力の比が最大となる迎え角をなす姿勢を有し、かつ、
    フィンの端面に所定長さだけ下方または上方にまたは上
    下両方に屈曲する端板を設けたことを特徴とする船舶用
    高揚力二枚舵システム。
  2. 【請求項2】 双方の端板を推進プロペラの後流の端板
    の部位における流線ベクトルと平行になるように配設し
    たことを特徴とする請求項1記載の船舶用高揚力二枚舵
    システム。
  3. 【請求項3】 双方の端板はそれぞれ翼断面形状をな
    し、端板の部位における推進プロペラの後流の流線ベク
    トルによって発生する前進方向推力と抗力の比が最大と
    なるような迎え角をなす姿勢に配設したことを特徴とす
    る請求項1記載の船舶用高揚力二枚舵システム。
  4. 【請求項4】 左右舷フィンの翼断面形状がほぼ半円形
    をなす前縁部、前縁部に接続して後方へ流線型にいった
    ん幅を増大させた後で、徐々に幅を直線的に最小幅にま
    で小さくする中間部、および、最小幅部分の後端から後
    方へ徐々に幅を直線的に若干大きくした魚尾後縁部から
    なることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載
    の船舶用高揚力二枚舵システム。
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