JP2002285802A - 回転機械のラビリンスシール装置 - Google Patents

回転機械のラビリンスシール装置

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JP2002285802A JP2001087435A JP2001087435A JP2002285802A JP 2002285802 A JP2002285802 A JP 2002285802A JP 2001087435 A JP2001087435 A JP 2001087435A JP 2001087435 A JP2001087435 A JP 2001087435A JP 2002285802 A JP2002285802 A JP 2002285802A
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seal fins
labyrinth
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田 竜 朗 内
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    • F16JPISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
    • F16J15/00Sealings
    • F16J15/44Free-space packings
    • F16J15/447Labyrinth packings
    • F16J15/4472Labyrinth packings with axial path
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F05INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
    • F05CINDEXING SCHEME RELATING TO MATERIALS, MATERIAL PROPERTIES OR MATERIAL CHARACTERISTICS FOR MACHINES, ENGINES OR PUMPS OTHER THAN NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES
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  • Sealing Using Fluids, Sealing Without Contact, And Removal Of Oil (AREA)
  • Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱膨張差による軸線方向への位置ずれを起こ
した場合でも対向するシールフィン同士のクリアランス
を小さく保って、シール性能を確保する。 【解決手段】 動翼1の端部とケーシング4との間の隙
間部分に、いわゆるくし型のラビリンスシール装置S1
が設けられている。このシール装置S1は、当該隙間部
分の両側に互いに対向して設けられた複数のシールフィ
ン2,3を有している。これらのシールフィン2,3
を、それぞれ軸線方向に不等ピッチで配置することで、
ケーシング4とロータ6の熱膨張差による軸線方向への
位置ずれを起こした場合でも、対向するシールフィン
2,3同士のクリアランスが小さくなる部分が生じう
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば軸流タービ
ンのような回転機械における複数のシールフィンによっ
て構成されたラビリンスシール装置に関する。
【0002】
【従来の技術】蒸気タービン、ガスタービンなどの軸流
タービンのような回転機械においては、動翼や静翼の端
部とケーシングやロータとの間の隙間部分から主流へ流
れ込む流量を極力少なくすることが望まれている。
【0003】従来、この隙間を通過する流量を減らすた
め、隙間部分の一方側(回転側または静止側)に凸部を
設け、他方側には複数のシールフィンを軸線方向へ等間
隔に設けた構造の、いわゆるHi-Lo型ラビリンスシール
が用いられている。また、図4に示すように、隙間部分
の両側に、複数のシールフィン2,3を互いに対向させ
て、それぞれ軸線方向へ等ピッチP1,P2で配置した
構造の、いわゆるくし型ラビリンスシールなども用いら
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般的に、上記のよう
なラビリンスリール装置において、シール性能は「凸部
やシールフィンの段数を増す」、「クリアランスを小さ
くする」などにより上げることができる。
【0005】ところが、Hi-Lo型のシール装置は、回転
機械の起動から停止までの間に発生するケーシングとロ
ータの熱膨張差(熱伸び差)による軸線方向のずれによ
りフィンと凸部が接触しないよう、これらに軸線方向の
クリアランスを持たせる必要がある。そのため、例えば
軸線方向で40mmの範囲にフィンと凸部の組合わせを
2、3組程度の段数しか設けることができない。従っ
て、段数を増やすことのできないHi-Lo型は、クリアラ
ンスを小さくしたとしてもシール性能に限界がある。
【0006】一方、図4に示すようなくし型のシール装
置は、上記の熱膨張差による軸線方向のずれが生じた場
合でもシールフィン2,3同士が接触することは無いの
で、フィン2,3の段数を増やすことができる。従っ
て、Hi-Lo型よりも優れたラビリンスシール装置である
と言える。
【0007】ところで、このくし型のシール装置は、対
向するシールフィン2,3同士のクリアランスが常に最
小に保たれていればシール性能は高い。しかし、熱膨張
差による軸線方向のずれが生じた場合、対向したフィン
2,3同士のクリアランスが大きくなり、シール性能は
一気に低下してしまうことになる。
【0008】この熱膨張差による性能低下を吸収するた
め、軸線方向へ多数のシールフィンを配置する手段も考
えられる。しかし、シールフィンの段数が或る数を越え
るとシール部を流れる流体は吹き抜けを起こしてしまう
ため、組み込み可能な段数には限界がある。
【0009】本発明は、上述のような問題に鑑みてなさ
れたものであり、熱膨張差による軸線方向への位置ずれ
を起こした場合でも対向するシールフィン同士のクリア
ランスを小さく保って、シール性能の低下を抑制するこ
とができるような回転機械のラビリンスシール装置を提
供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、動翼が設
けられたロータと、このロータを囲み、静翼が設けられ
たケーシングとを備えた回転機械において、前記動翼の
端部と前記ケーシングとの間と、前記静翼の端部と前記
ロータとの間の少なくとも一方の隙間部分に設けられる
ラビリンスシール装置であって、前記隙間部分の両側に
複数のシールフィンを互いに対向させて設けると共に、
前記隙間部分の少なくとも一方側のシールフィンを軸線
方向に不等ピッチで配置した、ことを特徴とする回転機
械のラビリンスシール装置である。
【0011】この第1の発明によれば、隙間部分の少な
くとも一方側のシールフィンを軸線方向に不等ピッチで
配置することで、熱膨張差による軸線方向への位置ずれ
を起こした場合でも、対向するシールフィン同士のクリ
アランスが小さくなる部分が生じうる。
【0012】第2の発明は、第1の発明において、前記
シールフィンよりも軸線方向の幅が大きい凸部を、前記
シールフィンの一部と対向させて設けたものである。
【0013】この第2の発明によれば、熱膨張差による
軸線方向への位置ずれを起こした場合に、互いに対向す
る凸部とシールフィンとの間では、シールフィン同士の
間よりもクリアランスが小さく保たれる可能性が高くな
る。
【0014】第3の発明は、第2の発明において、前記
凸部と対向するシールフィンのピッチが、その他のシー
ルフィンのピッチよりも狭くなっているものである。
【0015】この第3の発明によれば、クリアランスが
小さく保たれる可能性の高い部分でのシールフィンの段
数を増やすことで、シール性能の向上を図ることができ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。図1乃至図3は本発明によ
る回転機械のラビリンスシール装置の実施の形態を示す
図である。なお、図1乃至図3に示す本発明の実施の形
態において、図4に示す従来例と同一の構成部分には同
一符号を付して説明する。
【0017】[第1の実施形態]まず、図1により、本
発明による回転機械のラビリンスシール装置の第1の実
施形態について説明する。
【0018】図1には、動翼1が設けられたロータ6
と、このロータ6を囲み、静翼(図示せず)が設けられ
たケーシング4とを備えた回転機械(例えば軸流タービ
ン)が示されている。この回転機械において、動翼1の
端部とケーシング4との間の隙間部分に、いわゆるくし
型のラビリンスシール装置S1が設けられている。
【0019】このラビリンスシール装置S1は、当該隙
間部分の両側に互いに対向して設けられた複数のシール
フィン2,3を有している。これらのシールフィン2,
3は、それぞれ軸線方向に不等ピッチで配置されてい
る。具体的には、本実施形態のシールフィン2,3は、
それぞれ軸線方向の一側から他側に向かって次第にピッ
チが広がるように配置されている。
【0020】本実施形態によれば、シールフィン2,3
を軸線方向に不等ピッチで配置することで、ケーシング
4とロータ6の熱膨張差による軸線方向への位置ずれを
起こした場合でも、対向するシールフィン2,3同士の
クリアランスが小さくなる部分が生じうる。このため、
従来のように全てのシールフィンを等間隔で配置する場
合に比べて、上記熱膨張差による軸線方向への位置ずれ
に伴うシール性能の低下を抑制することができる。
【0021】また、従来のラビリンスシール装置に対し
てシールフィンの配置を変更するだけなので、それほど
製造コストを高くせずに、シール性能を改善して、回転
機械の性能を向上させることが可能となる。
【0022】[第2の実施形態]次に、図2により、本
発明による回転機械のラビリンスシール装置の第2の実
施形態について説明する。
【0023】本実施形態のラビリンスシール装置S2
は、シールフィン2,3の具体的な配置において上記第
1の実施形態と異なり、その他の構成は図1に示す上記
第1の実施形態の装置S1と同様である。
【0024】すなわち、本実施形態における動翼1側の
シールフィン2は、軸線方向の一側から他側に向かって
ピッチが一旦狭まった後、再び広がって行くような不等
ピッチで配置されている。一方、ケーシング4側のシー
ルフィン3は、軸線方向の一側から他側に向かってピッ
チが狭まって行き、中央部で一旦広がってから再び狭ま
り、その後また広がって行くような不等ピッチで配置さ
れている。
【0025】本実施形態によっても、上記第1の実施形
態の場合と同様、シールフィン2,3を軸線方向に不等
ピッチで配置することで、上記のような熱膨張差による
軸線方向への位置ずれに伴うシール性能の低下を抑制す
ることができる。
【0026】[第3の実施形態]次に、図3により、本
発明による回転機械のラビリンスシール装置の第3の実
施形態について説明する。
【0027】本実施形態のラビリンスシール装置S3
は、シールフィン2,3よりも軸線方向の幅が大きい凸
部5を、シールフィン3の一部と対向させて動翼1の端
部に設けた点で上記第1の実施形態と異なり、その他の
構成は図1に示す上記第1の実施形態の装置S1と略同
様である。
【0028】但し、本実施形態においては、凸部5の設
けられた動翼1側のシールフィン2は略等ピッチで配置
されている。また、ケーシング4側のシールフィン3
は、凸部5と対向するフィン3のピッチが、その他のフ
ィン3のピッチよりも狭くなるように配置されている。
【0029】本実施形態によれば、上記のような熱膨張
差による軸線方向への位置ずれを起こした場合に、互い
に対向する凸部5とシールフィン3との間では、シール
フィン2,3同士の間よりもクリアランスが小さく保た
れる可能性が高くなる。従って、上記第1および第2の
実施形態の場合よりもさらに、熱膨張差による軸線方向
への位置ずれに伴うシール性能の低下を抑制することが
可能となる。
【0030】また、凸部5と対向するフィン3のピッチ
が、その他のフィン3のピッチよりも狭くなるように配
置されているので、クリアランスが小さく保たれる可能
性の高い部分でのシールフィン3の段数を増やすこと
で、シール性能の向上を図ることができる。
【0031】以上、凸部5を動翼1側に1つだけ設ける
場合について説明したが、動翼1側またはケーシング4
側に複数の凸部5を設けてもよい。また、図3では3本
のシールフィン3が凸部5と対向するようになっている
が、凸部5と対向するシールフィン2または3の数は任
意に定めることができる。
【0032】[変形例]上記第1および第2の実施形態
において、隙間部分の両側のシールフィン2および3を
それぞれ不等ピッチで配置する場合について説明した
が、隙間部分の一方側のシールフィン2または3のみを
不等ピッチで配置するだけでも、本発明による効果を得
ることが可能である。
【0033】また、以上の実施形態では、隙間部分の各
側におけるシールフィン2,3の配置は、それぞれフィ
ン間隔の密な領域が1ヶ所または2ヶ所存在するような
配置であったが、そのような密な領域がそれより多く存
在するような配置であってもよい。さらに、シールフィ
ン2,3の不等ピッチ配置は、例えば指数関数や三角関
数等の初等関数に従って定めたものであってもよい。な
お、指数関数を用いる場合は、その指数係数を1.0以
上10未満とすることが望ましい。
【0034】また、以上の実施形態では、動翼1の端部
とケーシング4との間の隙間部分に本発明によるラビリ
ンスシール装置S1,S2,S3を用いる場合について
説明したが、静翼(図示せず)の端部とロータ6との間
の隙間部分に本発明によるラビリンスシール装置を用い
ても同様な効果が得られる。
【0035】さらに、以上の実施形態では軸線方向に対
して直角に配置されたシールフィン2,3を示したが、
シールフィン2,3を軸線方向に対して上流側へ傾けて
配置することで、さらなるシール性能の向上を図ること
ができる。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、隙間部分の少なくとも
一方側のシールフィンを軸線方向に不等ピッチで配置す
ることで、熱膨張差による軸線方向への位置ずれを起こ
した場合でも、対向するシールフィン同士のクリアラン
スが小さくなる部分が生じうる。このため、全てのシー
ルフィンを等間隔で配置する場合に比べて、熱膨張差に
よる軸線方向への位置ずれに伴うシール性能の低下を抑
制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による回転機械のラビリンスシール装置
の第1の実施形態を模式的に示す断面図。
【図2】本発明による回転機械のラビリンスシール装置
の第2の実施形態を模式的に示す断面図。
【図3】本発明による回転機械のラビリンスシール装置
の第3の実施形態を模式的に示す断面図。
【図4】従来の回転機械のラビリンスシール装置を模式
的に示す断面図。
【符号の説明】
S1,S2,S3 ラビリンスシール装置 1 動翼 2 シールフィン 3 シールフィン 4 ケーシング 5 凸部 6 ロータ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】動翼が設けられたロータと、 このロータを囲み、静翼が設けられたケーシングとを備
    えた回転機械において、前記動翼の端部と前記ケーシン
    グとの間と、前記静翼の端部と前記ロータとの間の少な
    くとも一方の隙間部分に設けられるラビリンスシール装
    置であって、 前記隙間部分の両側に複数のシールフィンを互いに対向
    させて設けると共に、 前記隙間部分の少なくとも一方側のシールフィンを軸線
    方向に不等ピッチで配置した、ことを特徴とする回転機
    械のラビリンスシール装置。
  2. 【請求項2】前記シールフィンよりも軸線方向の幅が大
    きい凸部を、前記シールフィンの一部と対向させて設け
    た、ことを特徴とする請求項1記載の回転機械のラビリ
    ンスシール装置。
  3. 【請求項3】前記凸部と対向するシールフィンのピッチ
    が、その他のシールフィンのピッチよりも狭くなってい
    る、ことを特徴とする請求項2記載の回転機械のラビリ
    ンスシール装置。
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