JP2002285020A - 熱収縮性ラベル用白色フィルム、該フィルムから作製された熱収縮性ラベル、及び、該ラベルを熱収縮装着した容器 - Google Patents

熱収縮性ラベル用白色フィルム、該フィルムから作製された熱収縮性ラベル、及び、該ラベルを熱収縮装着した容器

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JP2002285020A
JP2002285020A JP2001084860A JP2001084860A JP2002285020A JP 2002285020 A JP2002285020 A JP 2002285020A JP 2001084860 A JP2001084860 A JP 2001084860A JP 2001084860 A JP2001084860 A JP 2001084860A JP 2002285020 A JP2002285020 A JP 2002285020A
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heat
styrene
weight
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Tomohisa Okuda
智久 奥田
Mutsumi Wakai
睦巳 若井
Hideo Hayashi
英生 林
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Gunze Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】プラスチックボトルやガラス瓶等の容器に熱収
縮装着されるラベルであって、遮光性を有し、且つ、伸
びにくく、硬さ(腰)があり、引き裂き強度も強いラベ
ルを作製するためのフィルムを提供すること。また、該
フィルムから作製されたラベルを提供すること。さらに
は、該ラベルを熱収縮装着した容器を提供すること。 【解決手段】5〜25重量%の二酸化チタンを含有し、
且つ、空洞を実質的に含まない熱収縮性ラベル用白色フ
ィルムする。より好ましくは該白色フィルム層を中間層
とし、実質的に無色透明なフィルム層を表裏層とする少
なくとも3層構成の熱収縮性ラベル用白色フィルムとす
る。また、このようなフィルムから作製されたラベルと
する。さらには、該ラベルが熱収縮装着した容器とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は容器に熱収縮装着さ
れる熱収縮性ラベルを作製するためのフィルム、該フィ
ルムから作製された熱収縮性ラベル、及び、該ラベルを
熱収縮装着した容器に関するものであって、より詳しく
は、可視光線を遮蔽して容器内に充填された飲料等の変
質や変色等を防止する熱収縮性ラベルを作製するための
白色フィルム、該白色フィルムから作製された熱収縮性
ラベル、及び、該ラベルを熱収縮装着した容器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】飲料等液状の商品は紙箱、金属缶、ペッ
トボトル等のプラスチックボトルやガラス瓶に充填され
て販売されるのが一般的である。しかしながら紙箱や金
属缶は、例えば内容量が500ml以上の1回では飲み
きれず、飲みさしを再封したいときに、再封手段を持た
ないため不便である。一方、プラスチックボトルやガラ
ス瓶はキャップという再封手段を有しているので、内容
量の多い飲料等液状の商品の容器として便利である。し
かしながらプラスチックボトルやガラス瓶は紙箱や金属
缶のような遮光性に欠けるため、例えば、清酒、ビー
ル、緑茶等のように光によって変質や変色が起こりやす
いものには、遮光性を付与するために着色されたプラス
チックボトルやガラス瓶が使用されているが、これらの
着色容器はリサイクルのときに問題となる場合が多い。
【0003】そこで無色透明なプラスチックボトルやガ
ラス瓶に、遮光性のある熱収縮性ラベル(以下単に、ラ
ベルと称す)を用いてそのほぼ全面に熱収縮装着させれ
ば、これらの問題が一挙に解決できる。遮光性のあるラ
ベルとしては、特開昭63−193822号公報や特開
平5−111960号公報で開示されたものがある。特
開昭63−193822号公報では、相溶性に欠けるポ
リエステル系樹脂とポリオレフィン系樹脂との混合物か
らなる未延伸フィルムを延伸することによって得られ
た、又は、インフレーション法にて押出及び延伸製膜す
ることによって得られた、内部に空洞を有する隠蔽度に
優れたラベルが開示されている。また、特開平5−11
1960号公報では、相溶性に欠けるポリエステル系樹
脂とポリスチレン系樹脂との混合物からなる未延伸フィ
ルムを延伸することによって得られた、内部に空洞を有
するクッション性に優れたラベルが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこれらの
ものは内部に空洞を有するラベル(フィルム)であるの
で、伸びやすく、硬さ(腰)も不足し、引き裂き強度も
弱く、以下のような問題がある。即ち、フィルムが伸
びやすいため、印刷時にピッチズレが起こりやすく、半
調印刷のような精巧な印刷が難しい。硬さ(腰)が不
足するため、自動機による容器への装着時に装着ミスが
起こりやすい。一般に、センターシール加工で筒状に
して巻き取ったフィルムの外側端部は、次工程でガイド
ロールを通過する際微細なクラックが入りやすいが、微
細なクラックがあると、引き裂き強度が弱いため熱収縮
装着時、収縮応力によってラベルが破れやすい。
【0005】本発明の課題は、プラスチックボトルやガ
ラス瓶等の容器に熱収縮装着されるラベルであって、遮
光性を有し、且つ、伸びにくく、硬さ(腰)があり、引
き裂き強度も強いラベルを作製するためのフィルムを提
供することにある。また、該フィルムから作製されたラ
ベルを提供することにあり、さらには、該ラベルを熱収
縮装着した容器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
め本発明は、5〜25重量%の二酸化チタンを含有し、
且つ、空洞を実質的に含まない熱収縮性ラベル用白色フ
ィルムであることを特徴とする。また、前記の白色フィ
ルム層を中間層とし、実質的に無色透明なフィルム層を
表裏層とする少なくとも3層構成の熱収縮性ラベル用白
色フィルムであることを特徴とする。また、このような
白色フィルムから作製されたラベルであることを特徴と
し、さらには、該ラベルが熱収縮装着した容器であるこ
とを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の二酸化チタンを含有する
白色フィルムとしては特に限定するものではなく、例え
ば、ポリスチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリプ
ロピレン系樹脂、高密度又は中密度ポリエチレン系樹
脂、環状オレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂等か
らなるフィルムが例示できる。これらの中でも、ポリス
チレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、又は環状オレフィ
ン系樹脂を主成分とするフィルムがより好ましい。環状
オレフィン系樹脂とは一般的な総称であり、具体的に
は、(a)環状オレフィンの開環(共)重合体を必要に
応じ水素添加した重合体、(b)環状オレフィンの付加
(共)重合体、(c)環状オレフィンとエチレン、プロ
ピレン等α−オレフィンとのランダム共重合体、(d)
前記(a)〜(c)を不飽和カルボン酸やその誘導体等
で変性したグラフト変性体等が例示できる。環状オレフ
ィンとしては特に限定するものではなく、例えばノルボ
ルネンやテトラシクロドデセン、あるいはそれらの誘導
体が例示できる。
【0008】フィルムに遮光性を付与するため本発明
は、フィルムに二酸化チタンを5〜25重量%、好まし
くは6〜20重量%、より好ましくは7〜15重量%、
さらに好ましくは7〜13重量%含有させる。5重量%
未満では遮光性に劣るので中味商品の変質や変色を防止
する能力が小さくなり、好ましくない。また、後記する
ように裏面に銀や墨のベタ印刷を施すと表側から銀や墨
の色が透けて見えるようになり、好ましくない。25重
量%を超えると、遮光性のさらなる向上はさほど見込め
ないばかりか、フィルムの機械的強度や収縮特性に悪影
響を及ぼす傾向にあり、好ましくない。二酸化チタンの
平均粒子径としては、通常、150〜400nmが望ま
しい。また、二酸化チタンとしては、ルチル型二酸化チ
タンが着色力(白色度)、耐候性、耐熱性、鮮明性等の
点からより好ましい。
【0009】フィルムの遮光性の目安としては、フィル
ムを主収縮方向に5%収縮させたときの、波長が400
〜700nmにおける光線透過率の平均値が好ましくは
50%以下、より好ましくは40%以下、更に好ましく
は35%以下である。主収縮方向に5%収縮させたとき
の、波長が400〜700nmにおける光線透過率の平
均値が50%以下、好ましくは40%以下、より好まし
くは35%以下の本発明のフィルムは、波長が200〜
400nmの紫外領域での最大透過率が15%以下、好
ましくは10%以下、より好ましくは7%以下となるの
で、紫外線によって変質や変色が起こりやすい商品であ
っても保護できるという利点もある。なお、主収縮方向
に5%収縮させるのは、容器の径に対して余裕率が5%
前後のラベルを使用するのが一般的だからである。
【0010】白色フィルムを構成する樹脂に二酸化チタ
ンを含有させる方法としては特に限定するものではな
く、公知の如何なる方法を用いてもよい。好ましい方法
として、樹脂と二酸化チタン、必要に応じ分散剤、酸化
防止剤等とを、ドラムタンブラーやヘンシェルミキサー
等を用いてドライブレンドし、2軸の混練押出機を用い
て溶融混練し、ストランドダイスからストランドにブレ
ンド物を押出し、空中又は水中でカッティングしてペレ
ット化する方法が例示できる。該ペレットは高濃度の二
酸化チタンを含むマスターバッチとしてもよい。なお、
二酸化チタンの水分含有率が高い場合には、押出の際に
微発泡が起こる場合があるが、この場合には2軸の混練
押出機において真空脱気することが望ましい。また、色
目の調整のために、ドライブレンド時にブルーイング剤
等で色目の調整を行ってもよい。
【0011】本発明のフィルムは二酸化チタンを含有す
る白色フィルムのみからなるものであってもよいが、白
色フィルム層を中間層とし、それと同種の又は異種の樹
脂からなる実質上透明なフィルム層を表裏層とする少な
くとも3層構成のフィルムがより好ましい。実質上透明
なフィルム層を表裏層として設けることにより、表面光
沢度が増すので、その上に印刷された印刷面の美麗感が
増す。また、センターシール加工時に於いて安定的な加
工ができる。さらには、表裏層がないと二酸化チタンの
欠落が起こりやすいが、表裏層を設けることによって二
酸化チタンの欠落を防止できる等の利点がある。
【0012】本発明のフィルムのより好ましい形態とし
て、中間層が、5〜25重量%の二酸化チタンを含有す
る耐衝撃性ポリスチレン樹脂及び/又はグラフトタイプ
耐衝撃性ポリスチレン樹脂を主成分とするフィルム層か
らなり、表裏層がスチレン−共役ジエンブロック共重合
体を主成分とする実質上透明なフィルム層からなる少な
くとも3層構成のフィルムを挙げることができる。
【0013】中間層を構成する耐衝撃性ポリスチレン樹
脂とは、ポリスチレンとポリブタジエンやポリイソプレ
ン等の合成ゴムとの混合物、または、ポリブタジエン、
ポリイソプレン等の合成ゴムにスチレン系単量体をグラ
フト重合させたものをいう。また、グラフトタイプ耐衝
撃性ポリスチレンとは、ポリスチレンからなる連続相
に、ポリスチレンを内部に包含し、且つ、ポリスチレン
がポリブタジエン等ゴム成分にグラフトしたゴム状重合
体からなる粒子が分散する構造を基本としたものをい
う。
【0014】中間層にはさらに、耐衝撃性ポリスチレン
樹脂及び/又はグラフトタイプ耐衝撃性ポリスチレン樹
脂100重量部に対して、スチレン−共役ジエンブロッ
クエラストマー2〜50重量部及び/又はスチレン−共
役ジエンブロック共重合体5〜60重量部を含む層とす
ることがより望ましい。スチレン−共役ジエンブロック
エラストマーとは、スチレンブロックとブタジエン、イ
ソプレン等の共役ジエンのブロックとを含み、スチレン
含有量5〜50重量%、共役ジエン含有量95〜50重
量%のエラストマーをいう。また、スチレン−共役ジエ
ンブロック共重合体とは、スチレンブロックとブタジエ
ン、イソプレン等の共役ジエンのブロックとを含み、ス
チレン含有量55〜95重量%、共役ジエン含有量45
〜5重量%の共重合体をいう。なお、スチレン−共役ジ
エンブロック共重合体に他の成分を含めた3元、4元コ
ポリマーであってもよい。他の成分としては、例えば、
アクリル酸、メタクリル酸、それらの金属塩(例えば、
Na、K、Li、Mg、Ca、Zn、Fe等の金属
塩)、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル等の
脂肪族カルボン酸やその誘導体が例示できる。さらには
共役ジエンに基づく二重結合残基の一部を水添したもの
も例示できる。また、中間層には本発明の本質を損なわ
ない範囲内で、帯電防止剤、滑剤、安定剤、紫外線吸収
剤等の各種添加剤や他の樹脂等公知のものを添加しても
よい。
【0015】表裏層を構成するスチレン−共役ジエンブ
ロック共重合体とは、スチレンブロックとブタジエン、
イソプレン等の共役ジエンのブロックとを含み、スチレ
ン含有量55〜95重量%、共役ジエン含有量45〜5
重量%の共重合体をいい、例えばS−J−SやJ−S−
J、あるいは(S−J)−Sや(J−S)−J(S
はスチレンブロック、Jは共役ジエンブロック、nは2
以上の整数を表す)が例示できる。また、スチレン−ブ
タジエンブロック共重合体に他の成分を含めた3元、4
元共重合体であってもよい。他の成分としては、例え
ば、アクリル酸、メタクリル酸、それらの金属塩(例え
ば、Na、K、Li、Mg、Ca、Zn、Fe等の金属
塩)、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル等の
脂肪族カルボン酸やその誘導体が例示できる。さらには
共役ジエンに基づく二重結合残基の一部を水添したもの
も例示できる。
【0016】スチレン−共役ジエンブロック共重合体は
ビカット軟化点が70℃以上であることが好ましい。よ
り好ましくは80〜100℃である。70℃未満だとフ
ィルムが温かいときにブロッキングし易い傾向にある。
100℃を超えると低温域での収縮速度に悪影響を及ぼ
す傾向にある。スチレン−共役ジエンブロック共重合体
はビカット軟化点や分子量等が違う2種以上の混合物で
あってもよい。
【0017】表裏層にはスチレン−共役ジエンブロック
共重合体に加えて、ポリスチレン(GPPS)をさらに
配合することが望ましい。ポリスチレンを配合すると、
自然収縮率のさらなる低減化、フィルムのブロッキング
防止性のさらなる向上等に有効であるからである。ま
た、表裏層には本発明の本質を損なわない範囲内で、帯
電防止剤、アンチブロッキング剤、滑剤、安定剤、紫外
線吸収剤等の各種添加剤や他の樹脂等公知のものを添加
してもよい。
【0018】ポリスチレンの配合量は、スチレン−共役
ジエンブロック共重合体100重量部に対して好ましく
は5〜70重量部、より好ましくは10〜40重量部、
さらに好ましくは20〜30重量部である。5重量部未
満では前記の効果が小さく、70重量部を超えると延伸
性が悪くなる傾向にあり、また、低温収縮性も悪くなる
傾向にある。表層と裏層とで配合量を変えてもよいが、
カール等の点からは同じ配合量であるのが望ましい。
【0019】中間層として、前記耐衝撃性ポリスチレン
及び/又はグラフトタイプ耐衝撃性ポリスチレンに代え
て、スチレン−アクリル酸エステル共重合体及び/又は
スチレン−メタクリル酸エステル共重合体であってもよ
い。スチレン−アクリル酸エステル共重合体又はスチレ
ン−メタクリル酸エステル共重合体とは、スチレン系単
量体とアクリル酸エステル又はメタクリル酸エステルと
の共重合体をいう。スチレン系単量体とはスチレンやα
−メチルスチレン、p−メチルスチレン等のスチレン誘
導体をいう。アクリル酸エステル又はメタクリル酸エス
テルとは、好ましくはアクリル酸又はメタクリル酸と少
なくとも1種の炭素数が1〜14の脂肪族アルコールと
のエステル、より好ましくは少なくとも1種の炭素数が
2〜10の脂肪族アルコールとのエステルである。さら
に好ましくはアクリル酸ブチルである。
【0020】スチレン−アクリル酸エステル共重合体又
はスチレン−メタクリル酸エステル共重合体はビカット
軟化点が80℃以下であることが好ましい。より好まし
くは75〜55℃である。80℃を超えると低温域での
熱収縮速度が低下し、一方、55℃未満だと夏場に樹脂
がブロッキングする恐れがある。スチレン−アクリル酸
エステル共重合体及び/又はスチレン−メタクリル酸エ
ステル共重合体はビカット軟化点や分子量等が違う2種
以上の混合物であってもよい。
【0021】中間層にはスチレン−アクリル酸エステル
共重合体及び/又はスチレン−メタクリル酸エステル共
重合体に加えて、スチレン−共役ジエンブロック共重合
体、耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)、グラフトタイ
プ耐衝撃性ポリスチレン等の各種ポリスチレン系樹脂を
さらに配合してもよい。とりわけスチレン−共役ジエン
ブロック共重合体を配合することがより望ましい。何故
ならば、スチレン−共役ジエンブロック共重合体を配合
することによって、フィルムのもろさ、伸度、耐衝撃強
度等が改善されるからである。スチレン−共役ジエンブ
ロック共重合体とは前記したものである。
【0022】スチレン−共役ジエンブロック共重合体の
配合量は、スチレン−アクリル酸エステル共重合体及び
/又はスチレン−メタクリル酸エステル共重合体100
重量部に対して好ましくは5〜95重量部、より好まし
くは10〜60重量部、さらに好ましくは20〜40重
量部である。5重量部未満では前記の効果が小さく、9
5重量部を超えると自然収縮率が大きくなる傾向にあ
る。スチレン−共役ジエンブロック共重合体はスチレン
含有量や分子量等が違う2種以上の混合物であってもよ
い。
【0023】フィルムのトータル厚さは特に限定するも
のではないが、通常20〜150μm、好ましくは30
〜80μmである。中間層と表裏層との厚さの比率は、
フィルムの熱収縮特性、耐ブロッキング性、自然収縮率
等を考慮して決めればよい。好ましくは表層/中間層/
裏層=1/2/1〜1/20/1、より好ましくは表層
/中間層/裏層=1/5/1〜1/12/1である。中
間層の厚さが1/2/1より小さい場合には低温域での
熱収縮特性が充分でなくなる傾向にあり、1/20/1
を超える場合には耐衝撃強度、耐ブロッキング性、自然
収縮率に対して好ましくなくなる傾向にある。積層方法
はドライラミ、押出しラミ等公知のいかなる方法でもよ
いが、共押出しによる方法が簡便でより好ましい。
【0024】本発明のフィルムのより好ましい他の形態
として、中間層が5〜25重量%の二酸化チタンを含有
するポリエステル系樹脂を主成分とするフィルム層から
なり、表裏層がポリエステル系樹脂を主成分とする実質
上透明なフィルム層からなる少なくとも3層構成のフィ
ルムを挙げることができる。ポリエステル系樹脂として
は、好ましくは一般に共重合ポリエステル樹脂と呼ばれ
る樹脂を主成分とするものである。共重合ポリエステル
樹脂を構成する酸成分としては公知のものでよく、例え
ば、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、2,6−
ナフタレンジカルボン酸等のナフタレンジカルボン酸
類、4,4’−ジカルボン酸ジフェニール等のジカルボ
キシビフェニール類、5−t−ブチルイソフタル酸等の
置換フタル酸類、2,2,6,6−テトラメチルビフェ
ニル−4,4’−ジカルボン酸等の置換ジカルボキシル
ビフェニル類、1,1,3−トリメチル−3−フェニル
インデン−4,5−ジカルボン酸及びその置換体、1,
2−ジフェノキシエタン−4,4’−ジカルボン酸及び
その置換体等の芳香族ジカルボン酸、シュウ酸、マロン
酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、アゼライン
酸、セバチン酸、ピメル酸、スぺリン酸、ウンデカン
酸、ドデカンジカルボン酸、ブラシリン酸、テトラデカ
ンジカルボン酸、タブシン酸、ノナデカンジカルボン
酸、ドコリンジカルボン酸等の脂肪族ジカルボン酸及び
その置換体、4,4’−ジカルボキシシクロヘキサン等
の脂環族ジカルボン酸及びその置換体等が挙げられる。
そしてジオール成分としては公知のものでよく、例え
ば、エチレングリコール、トリエチレングリコール、プ
ロピレングリコール、ブタンジオール、1,6−ヘキサ
ンジオール、1,10−デカンジオール、ネオペンチル
グリコール、2−メチル−2−エチル−1,3−プロパ
ンジオール、2−ジエチル−1,3−プロパンジオー
ル、2−エチル−2−n−ブチル−1,3−プロパンジ
オール等の脂肪族ジオール類、1,3−シクロヘキサン
ジメタノール、1,4−シクロヘキサンジメタノール等
の脂環族ジオール類、2,2−ビス(4’−β−ヒドロ
キシエトキシジフェニル)プロパン、ビス(4’−β−
ヒドロキシエトキシフェニル)スルホン等のビスフェノ
ール系化合物のエチレンオキサイド付加物、キシリレン
グリコール等の芳香族系のジオール類、あるいはジエチ
レングリコール等が挙げられる。共重合ポリエステル樹
脂は1種類でもよいし、2種類以上の混合物としてもよ
い。また、少量のポリエチレンテレフタレート樹脂やポ
リブチレンテレフタレート樹脂等を混合してもよい。中
間層と表裏層を構成する共重合ポリエステル樹脂は同種
のものであってもよいし、それぞれ異種のものであって
もよい。表層、中間層、裏層の厚さの比率及びフィルム
のトータル厚さは、前記したポリスチレン系多層フィル
ムと同様である。また各層には本発明の本質を損なわな
い範囲内で、帯電防止剤、アンチブロッキング剤、滑
剤、安定剤、紫外線吸収剤等の各種添加剤や他の樹脂等
公知のものを添加してもよい。
【0025】本発明のフィルムは、80℃温水中10秒
間浸漬したときの主収縮方向の熱収縮率が好ましくは1
5%以上、より好ましくは25%以上、さらに好ましく
は30%以上のものである。15%未満では、本発明の
フィルムから作製されたラベルを容器にタイトに熱収縮
装着することができない。ここでいう主収縮方向とは、
フィルムの縦方向と横方向とで収縮率が大きい方をい
う。主収縮方向と直交する方向の前記条件下での熱収縮
率は好ましくは10%以下、より好ましくは5%以下で
ある。本発明において熱収縮率の測定を、熱風によらず
に温水中としたのは、熱風よりも温水中の方が測定値の
バラツキが小さいためである。
【0026】また本発明のフィルムは、二酸化チタンを
含有しているので白色のものである。他商品との差別
化、商品の視認性の向上、注意書き等の目的で、通常、
フィルム表面には多色印刷が施される。もしも着色によ
って遮光性を付与したフィルムであれば、その着色を見
えなくするために白ベタ印刷を分厚くしなければならな
いが、本発明のフィルムは白色のものであるから、その
ような必要がない。場合によっては白ベタ印刷を省略す
ることもできる。また、さらなる遮光性を付与するため
に、場合によっては、フィルムの裏面に白、銀、墨等の
ベタ印刷を行ってもよい。
【0027】さらに、本発明のフィルムは空洞を実質的
に含まないフィルムである。本発明でいう空洞を実質的
に含まないフィルムとは、フィルムの断面を(電子)顕
微鏡写真に撮って観察して、ほとんどの二酸化チタン微
粒子(70%以上の二酸化チタン微粒子)がその周囲に
二酸化チタン微粒子の断面積以上の空洞を含まないも
の、好ましくはほとんどの二酸化チタン微粒子(70%
以上の二酸化チタン微粒子)がその周囲に微粒子の断面
積の半分以上の空洞を含まないもの、より好ましくは空
洞が殆ど認められないものをいう。(電子)顕微鏡写真
の倍率は二酸化チタン微粒子の直径(又は長径)によっ
て適宜選定すればよい。通常は10000〜10000
0倍程度が望ましい。また、フィルムが白色フィルム層
のみからなるものであれば、後記する測定法によって得
られるフィルムの見掛け比重をAとし、フィルムの原料
配合から計算によって得られるフィルム原料の真比重を
Bとして、下記式1から導かれるX値が0.88以上、
好ましくは0.91以上、より好ましくは0.94以
上、さらに好ましくは0.96以上のものとしても規定
できる。 X=A/B (式1) また、フィルムが白色フィルム層を中間層とし、それと
同種の又は異種の樹脂からなる実質上透明な樹脂層を表
裏層とする少なくとも3層構成の多層フィルムである場
合には、該多層フィルムと同じ厚さで同じ製造条件でも
って白色フィルム層のみからなるフィルムを製造してそ
のX値を求めてもよい。X値が0.88未満のフィルム
では実質的に空洞を含むので、伸びやすく、硬さ(腰)
も不足し、引き裂き強度も弱く前記したような問題が起
こりやすくなり、好ましくない。
【0028】本発明のフィルムはフラット法、チューブ
ラー法等公知の方法によって製造することができる。例
えばフラット法の場合では、(複数の)押出機を用いて
樹脂を溶融し、Tダイスから(共)押出し、引き取りロ
ールで引き取り、縦方向にロール延伸をし、横方向にテ
ンター延伸をし、アニールし、冷却し、印刷を施す面に
必要ならコロナ放電処理をして、巻き取り機にて巻き取
ることによりフィルムを得る方法が例示できる。延伸倍
率は主延伸方向(主収縮方向)に相当する方向が2〜1
2倍、好ましくは3〜8倍、それと直交する方向が1〜
3倍(1倍とは延伸していないという意味)、好ましく
は1〜2倍の、実質的には一軸延伸の範疇にある倍率比
を選定するのが望ましい。何故ならば、通常の二軸延伸
の倍率比で得られるフィルムは主延伸方向(主収縮方
向)と直交する方向の熱収縮率も大きくなるので、容器
に装着するとき容器の高さ方向にもフィルム(ラベル)
が熱収縮いわゆる縦引け現象が起こり、好ましくないか
らである。
【0029】かくして得たフィルムから収縮ラベルを作
製する方法を例示する。前記の実質的に一軸延伸の範疇
にある倍率比で製造したフィルムの表面にグラビア印刷
等適宜の方法によって印刷を施す。このときシール代と
なるフィルムの端部は非印刷部となるような印刷図柄と
するのが一般的である。
【0030】かくして得た印刷済みのフラット状熱収縮
性フィルムからチューブ状のラベルを得るための1実施
例として、有機溶剤によるセンターシールについて図1
に基づいて説明する。図1は代表的なセンターシール加
工方法を表す簡略図であり、1は表面印刷面が外側にく
るようにして両端部を封筒状にして折り畳んだフラット
状フィルム、2はセンターシールしてなるチューブ状フ
ィルム、3はセンターシール部、4はシール代、5は有
機溶剤を塗布するノズル、6はニップロールを示す。フ
ィルムは図1の矢印方向に走行し、ノズル5からシール
代4に有機溶剤が塗布され、ニップロール6にて圧着す
ることにより、チューブ状フィルムを作製する。次い
で、これを適宜の長さにカットしてラベルが得られる。
なお、センターシールの速度は通常80〜170m/
分、好ましくは120〜150m/分である。用いる有
機溶剤は、フィルムの表裏層を溶解又は膨潤させるもの
であれば特に限定するものではない。
【0031】本発明でいう容器とは、本発明のフィルム
(ラベル)が効果的に機能する無色透明な容器をいい、
例えば、無色のペットボトル等のプラスチックボトルや
無色のガラス瓶が例示できる。また、中味商品としては
特に限定するものではないが、可視光線や紫外線によっ
て変質や変色の起こりやすい飲料等において本発明のフ
ィルム(ラベル)が最も効果的に機能する。
【0032】
【実施例】次に本発明の代表的な実施例を挙げて説明す
る。
【0033】フィルムを80℃温水中10秒間浸漬した
ときの主収縮方向(主延伸方向)の熱収縮率の測定は以
下の方法による。即ち、フィルムから縦×横=100.
0mm×100.0mmのサンプル10枚を正確に切り
取る。そしてこのサンプルの1枚を80℃の温水中に1
0秒間浸漬させ、すぐに冷水にて冷却した後、縦方向ま
たは横方向(主収縮方向、即ち、主延伸方向に相当する
方向)の長さL(mm)を測定する。そして100−L
を算出する。同様のことを残りの9枚のサンプルで繰り
返し、計10枚の平均値を80℃温水中10秒間浸漬し
たときの主収縮方向の熱収縮率とした。
【0034】フィルムを主収縮方向に5%収縮させたと
きの波長が400〜700nmにおける光線透過率の平
均値は以下の方法による。即ち、フィルムから主収縮方
向×直角方向=150.0mm×100.0mmのサン
プルを切り取る。次いで、主収縮方向の長さが判るよう
に100.0mm間隔の標線をサンプルに正確に入れ
る。次いで、間隔が95.0mmの治具の両端部に標線
がくるようにして(即ち、主収縮方向にサンプルを5%
たるませて)セットし、80℃温水中に治具ごと10秒
間浸漬させ、すぐに冷水にて冷却した後、治具からサン
プルを取り外す。次いで、5%収縮させた部分を切り取
り、メタノールで表裏面を洗浄し、風乾する。このよう
にして得られたサンプルを分光光度計(日立製作所製
U−3410 spectro photomete
r)にセットして、400nmから700nmまで連続
的に測定した光線透過率の平均値を求めた(JIS K
−7105に準拠)。同様にして計10回測定を繰り返
し、光線透過率の平均値の平均値を、主収縮方向に5%
収縮させたときの波長が400〜700nmにおける光
線透過率の平均値とした。併せて、200nmから40
0nmまでの紫外線透過率も測定した。
【0035】フィルムを主収縮方向に5%収縮させたと
きの表面及び裏面の光沢度の測定は以下の方法による。
即ち、前記と同様にして得られたサンプルの表面及び裏
面を光沢度測定機(日本電色工業株式会社製 Glos
s Meter VG2000)にセットして、表面及
び裏面の光沢度を測定した(JIS Z−8741に準
拠)。同様して計10回測定を繰り返し、その平均値
を、フィルムを主収縮方向に5%収縮させたときの表面
及び裏面の光沢度とした。
【0036】フィルム断面の電子顕微鏡写真による評価
は以下の方法による。即ち、OsO 染色超薄切片法に
て調製したフィルムの断面を、透過型電子顕微鏡(日本
電子JEM−1200EX)を用いて倍率50000倍
にて写真に撮り、空洞の有無を観察した。
【0037】X値の求め方は以下の方法による。即ち、
フィルムから縦×横=100.0mm×100.0mm
のサンプルを正確に切り取る。次いでその厚さを100
点測定して厚さの平均値α(μm)を求める。次いで、
その重さβ(mg)を測定する。そして、(β×10
−3)/(10×10×α×10―4)を計算によって
求め、サンプルの見掛け比重A’とする。同様にして計
10回繰り返して得られた各サンプルの見掛け比重A’
の平均値をフィルムの見掛け比重Aとする。一方、フィ
ルムの原料配合から計算によって得られるフィルム原料
の真比重をBとする。そして下記式1からX値を求め
た。 X=A/B (式1)
【0038】(実施例1)中間層(B)としてグラフト
タイプ耐衝撃性ポリスチレン(A&Mスチレン株式会社
製 SS−700)100重量部とスチレン−ブタジエ
ンブロックエラストマー(旭化成工業株式会社製 タフ
プレン126)8重量部と二酸化チタンマスターバッチ
(ベース樹脂:A&Mスチレン株式会社製 SS−70
0 40重量%、ルチル型二酸化チタン(平均粒子径2
20nm)60重量%)20重量部との混合物を押出機
を用いて溶融混練し、更にもう2台の押出機を用いて、
表裏層(A)(C)としてポリスチレン(GPPS)2
0重量%を含むスチレン−ブタジエンブロック共重合体
(電気化学工業株式会社製 クリアレン200ZH)1
00重量部と帯電防止剤マスターバッチ(花王株式会社
製 エレストマスターSB−10)1.4重量部とアン
チブロッキング剤マスターバッチ(ベース樹脂:電気化
学工業株式会社製 クリアレン200ZH 90重量
%、有機系アンチブロッキング剤:東振化学株式会社製
アートパールF−5P 10重量%)0.8重量部と
の混合物を溶融混練し、(A)/(B)/(C)の順に
なるように190℃のTダイス内で融着積層して押出
し、45℃の引き取りロールを用いて引き取り、温度9
0℃で縦方向に1.4倍ロール延伸し、115℃で14
秒間予熱した後、90℃で横方向に5.0倍テンター延
伸し、テンター出口近辺で温度85℃、時間17秒かけ
て3.7%横方向に弛緩させながらアニールし、40℃
の冷却ロールを用いて冷却して、熱収縮性ラベル用白色
フィルムを得た。フィルムの平均厚さは表層(A)、裏
層(C)が共に5μm、中間層(B)が40μm、トー
タル50.0μmであった。80℃温水中10秒間浸漬
したときの主収縮方向(横方向)の熱収縮率、フィルム
を主収縮方向に5%収縮させたときの波長が400〜7
00nmにおける光線透過率の平均値、及び、フィルム
を主収縮方向に5%収縮させたときの表面と裏面の光沢
度を表1に示す。また、このフィルムの断面を電子顕微
鏡写真に撮って確認したところ、空洞は認められなかっ
た。なお、主収縮方向と直交する方向(縦方向)の80
℃温水中10秒間浸漬したときの熱収縮率は−1%、波
長が200〜400nmの紫外領域での最大透過率は3
%(400nmの所)であった(図2参照)。
【0039】(実施例2)このフィルムの裏面(C)に
グラビア印刷機で5色印刷をした。印刷図柄はフィルム
の幅方向に3丁取りで、それぞれの端部は非印刷部とな
るものを使用した。次いで、スリッター機で3丁にスリ
ットした。次いで、有機溶剤としてn−ヘキサン/テト
ラヒドロフラン=100/20(重量比)の混合溶剤を
用い、印刷面が外にくるようにして、図1に示す装置で
加工速度130m/分でセンターシールした。なお、折
り径は113mm、シール代は4mm幅であった。 次
いで、このチューブを183mm長にカットしてラベル
とし、内容量が500mlのペットボトルに被せ、湿熱
方式の収縮トンネル(長さ5m、温度80℃−85℃−
93℃の3ゾーン)を用いて8秒で熱収縮装着させた。
ラベルはタイトにボトルに装着しており、シワ、アバタ
等のない美麗なものであった。
【0040】(実施例3)グラフトタイプ耐衝撃性ポリ
スチレン(A&Mスチレン株式会社製 SS−700
真比重:1.08)100重量部とスチレン−ブタジエ
ンブロックエラストマー(旭化成工業株式会社製 タフ
プレン126 真比重:0.95)8重量部と二酸化チ
タンマスターバッチ(ベース樹脂:A&Mスチレン株式
会社製 SS−700 40重量%、ルチル型二酸化チ
タン(平均粒子径220nm、真比重4.10)60重
量%)20重量部との混合物を押出機を用いて溶融混練
し、実施例1と同様にして厚さ50.0μmの単層のフ
ィルムを得た。80℃温水中10秒間浸漬したときの主
収縮方向(横方向)の熱収縮率、フィルムを主収縮方向
に5%収縮させたときの波長が400〜700nmにお
ける光線透過率の平均値、フィルムを主収縮方向に5%
収縮させたときの表面と裏面の光沢度、及びX値を表1
に示す。なお、主収縮方向と直交する方向(縦方向)の
80℃温水中10秒間浸漬したときの熱収縮率は−2
%、波長が200〜400nmの紫外領域での最大透過
率は2%(400nmの所)であった(図3参照)。次
いでこのフィルムを用いて実施例2と同様にしてラベル
を作製し、ペットボトルに熱収縮装着させた。ラベルは
タイトにボトルに装着しており、シワ、アバタ等のない
美麗なものであった。
【0041】
【0042】
【発明の効果】本発明は以上のような構成からなるの
で、以下の効果を奏す。
【0043】本発明のフィルムは空洞を含むフィルムに
比し、伸びにくく、硬さ(腰)があり、引き裂き強度に
優れるので、優れたラベルを作製することができる。ま
た、遮光性に優れるため、本発明のフィルムから作製さ
れたラベルを熱収縮装着した無色透明な容器は、可視光
線や紫外線で変質や変色が起こりやすい中味商品を保護
する機能を有している。さらに、容器は無色透明なもの
であるので、リサイクル時に問題がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】有機溶剤によるセンターシール加工方法を示す
簡略図である。
【図2】実施例1で得たフィルムの波長が200〜80
0nmにおける光線透過率の測定チャート図である。
【図3】実施例3で得たフィルムの波長が200〜80
0nmにおける光線透過率の測定チャート図である。
【符号の説明】
1 フラット状フィルム 2 チューブ状フィルム 3 センターシール部 4 シール代 5 有機溶剤を塗布するノズル 6 ニップロール
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年5月22日(2001.5.2
2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正内容】
【0043】本発明のフィルムは空洞を含むフィルムに
比し、伸びにくく、硬さ(腰)があり、引き裂き強度に
優れるので、優れたラベルを作製することができる。ま
た、遮光性に優れるため、本発明のフィルムから作製さ
れたラベルを熱収縮装着した無色透明な容器は、可視光
線や紫外線で変質や変色が起こりやすい中味商品を保護
する機能を有している。また、白色であるため、本発明
のフィルムから作製されたラベルを熱収縮装着した無色
透明な容器は清潔感に富む。さらに、容器は無色透明な
ものであるので、リサイクル時に問題がない。 1
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 3/22 C08K 3/22 G09F 3/04 G09F 3/04 C // B29K 101:12 B29K 101:12 105:02 105:02 B29L 7:00 B29L 7:00 Fターム(参考) 3E062 AA09 AC02 AC06 JA04 JA08 JB05 3E067 AC01 BA03B BA18C BB08B BB14B BB18C BB25C CA01 CA12 FB01 FC02 4F071 AA12 AA22 AA75 AA77 AB18 AE12 AE16 AF30 AF30Y AF32 AF32Y AF61 AF61Y AG28 AG29 AH06 BB06 BB07 BB08 BC01 BC09 BC12 4F210 AA16 AA47 AB12 AB13 AE01 AG01 AG03 RA03 RC02 RG02 RG04 RG09 RG43 4J002 BB031 BB121 BC031 BD031 BK001 CF001 DE136 GG01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】5〜25重量%の二酸化チタンを含有し、
    且つ、空洞を実質的に含まない熱収縮性ラベル用白色フ
    ィルム。
  2. 【請求項2】請求項1記載の白色フィルム層を中間層と
    し、実質的に無色透明なフィルム層を表裏層とする少な
    くとも3層構成の熱収縮性ラベル用白色フィルム。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載の白色フィルムから
    作製された熱収縮性ラベル。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の熱収縮性ラベルを熱収縮
    装着した容器。
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