JP2002276654A - 軸 受 - Google Patents

軸 受

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JP2002276654A
JP2002276654A JP2001079569A JP2001079569A JP2002276654A JP 2002276654 A JP2002276654 A JP 2002276654A JP 2001079569 A JP2001079569 A JP 2001079569A JP 2001079569 A JP2001079569 A JP 2001079569A JP 2002276654 A JP2002276654 A JP 2002276654A
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bush
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inner peripheral
bearing
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Yoshiro Kusumi
美朗 久住
Koichi Inagaki
孝一 稲垣
Haruhiko Sudo
晴彦 須藤
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Oiles Industry Co Ltd
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    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラック軸にラジアル方向の力が作用した状態
での操舵においてもラック軸と軸受との間の摺動抵抗を
小さく保ち、かつラック軸の変位量を小さくすることが
でき、円滑な操舵を可能とした軸受を提供すること。 【解決手段】 軸受31は、弾性を有する合成樹脂から
なるアウターブッシュ32と、アウターブッシュ32内
に固定されたインナーブッシュ33とを具備しており、
アウターブッシュ32の外周面35には、ギアケース3
6の内周面37に当接する領域38と、領域38の軸方
向の一方の端部に隣接してギアケース36の内周面37
に部分的に当接しない領域39とが形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の車輌に
おけるラック・ピニオン式ステアリング装置において、
ラック軸をギアケース内に摺動自在に支承する軸受に関
する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】自動車等の車輌におけ
るラック・ピニオン式ステアリング装置は、操舵輪(ハ
ンドル)の回転によってこれに連なるピニオン軸を回転
させ、該ピニオン軸と噛合するラック軸をギアケース内
で左右方向に摺動させ、これに連繋する操向輪の操向を
行うようになっている。
【0003】このようなラック・ピニオン式ステアリン
グ装置におけるラック軸をギアケース内に摺動自在に支
承する手段としては、例えば、図7に示すように、内側
リング1と外側リング2との間にゴム3を介在させ、ゴ
ム3においてラック軸4のラジアル(径)方向変位を吸
収しつつラック軸4を摺動自在に支承するように構成さ
れた軸受5又は図8に示すように、外周面10に、ギア
ケース11の内周面12と接触する円弧状をなす接触領
域13とギアケース11の内周面12と接触しない平坦
状の非接触領域14とを周方向に交互に備えると共に接
触領域13の略中央部に係止突起15を備え、内周面1
6に、ギアケース11の内周面12と接触しない非接触
領域14に対応して配されており、内周面16内に配さ
れるラック軸(図示せず)の周面と所定の締め代をもっ
て摺接する領域19と、ギアケース11の内周面12と
接触する接触領域13に対応して配されており、ラック
軸の周面と締め代をもたずに摺接する領域20とを周方
向に交互に備えた弾性を有する合成樹脂からなる軸受2
1等がある。
【0004】軸受5においては、ラック軸4の外径公差
及び軸受5の内側リング1の内径公差を考慮し、かつ軸
受5のラック軸4に対する摺動抵抗を最小限に抑えるよ
うに、ラック軸4と内側リング1との間に摺動隙間(ク
リアランス)が設けられるが、この摺動隙間が大きいと
きにはラック軸4の振れ回りが大きくなり、操舵感の悪
化が問題となる。
【0005】軸受21にあっては、軸受21の非接触領
域14とギアケース11の内周面12との間に、寸法誤
差を吸収してかつ空気を流通するための隙間22が形成
されることになるが、非接触領域14では薄肉化されて
いるため、当該部位の剛性が低く、例えば操舵時等にお
いて、ラック軸にラジアル方向の力が作用した場合、隙
間22と対応する部位でラック軸が大きく撓み、ラック
軸と軸受21との間の摺動抵抗が増大し、操舵感の悪化
を招くという問題、ラック軸にラジアル方向の力が作用
した状態での操舵においては、ラック軸と軸受21との
間の摺動抵抗が増大し、操舵が重たくなるという問題、
軸受21自体が弾性を有する合成樹脂で形成されている
ことによるラック軸の変位量が大きいという問題があ
る。
【0006】本発明は、前記諸点に鑑みてなされたもの
であって、その目的とするところは、ラック軸にラジア
ル方向の力が作用した状態での操舵においてもラック軸
と軸受との間の摺動抵抗を小さく保ち、かつラック軸の
変位量を小さくすることができ、円滑な操舵を可能とし
た軸受を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の第一の態様の軸
受は、ギアケースとラック軸との間に介装されて、ラッ
ク軸をギアケース内で摺動可能に支持するための軸受で
あって、弾性を有する合成樹脂からなるアウターブッシ
ュと、このアウターブッシュ内に固定されたインナーブ
ッシュとを具備しており、アウターブッシュの外周面に
は、ギアケース内周面に当接する領域と、当該領域と軸
方向において隣接してギアケース内周面に部分的に当接
しない領域とが形成されていると共に、その内周面に
は、ラック軸の周面と所定の締め代をもって摺接する領
域とラック軸の周面と締め代をもたずに摺接する領域と
をギアケース内周面に部分的に当接しない領域に対応し
て周方向に備えた軸支承面と、この軸支承面と軸方向に
隣接してかつ環状肩部を介して軸支承面に対して拡径し
た拡径円筒面とを備えており、アウターブッシュの外周
面のギアケース内周面に部分的に当接しない領域におけ
る当該ギアケース内周面に当接しない部位には、軸方向
に伸びた突条部が軸支承面の所定の締め代を有する領域
に対応して設けられており、アウターブッシュの外周面
のギアケース内周面と部分的に当接しない領域側でのア
ウターブッシュの端面は周方向に連続的に伸びて無端環
状連続面となっており、アウターブッシュの内周面の拡
径円筒面には、インナーブッシュが固定されていること
を特徴とする。
【0008】上記第一の態様の軸受において、好ましく
は、本発明の第二の態様の軸受のように、アウターブッ
シュの外周面において、少なくともギアケース内周面と
当接する領域には、軸方向に伸びたセレーションが形成
されている。軸受をギアケース内に圧入固定する際に、
ギアケースの内周面に軸受を密に圧接するが、このセレ
ーションにより、アウターブッシュの拡径円筒面に圧入
固定されたインナーブッシュの内径寸法精度への影響が
防止される。なお、このセレーションと同等であって、
当該セレーションと連続するセレーションを、ラック軸
の周面と締め代をもたずに摺接する領域に対応するアウ
ターブッシュの外周面のギアケース内周面と部分的に当
接しない領域にも設けて、上記と同等の作用が得られる
ようにしてもよい。
【0009】本発明の第三の態様の軸受においては、ア
ウターブッシュの内周面の拡径円筒面には、環状肩部か
らその軸方向に所定の間隔を隔ててリップ部が形成され
ている。このリップ部は、拡径円筒面に圧入さて固定さ
れたインナーブッシュの軸方向の抜け止めの役割を果た
す。リップは、拡径円筒面に周方向に連続して形成され
ていてもよいが、不連続に形成されていてもよい。
【0010】アウターブッシュを形成する弾性を有する
合成樹脂としては、柔軟であってかつ強靭であり、概ね
ショア硬さ(D型)40〜80、反発弾性値(JIS−
K6301)が40〜80を有していてゴム状の弾性挙
動を残存しているもので、例えばポリエステル・エーテ
ル共重合体あるいはポリウレタン等が好適に使用され
る。
【0011】インナーブッシュとしては、好ましくは、
本発明の第四又は第五の態様の軸受のように、鋼薄板
と、該鋼薄板の表面に一体に接合された焼結金属層と、
該焼結金属層に含浸被覆された合成樹脂層との三層構造
からなり、該合成樹脂層を内側にして円筒状に捲回した
所謂巻きブッシュ又は同様に三層構造からなり、合成樹
脂層を内側にして絞り加工により形成した継ぎ目無しの
円筒状ブッシュが使用される。
【0012】また、インナーブッシュとしては、好まし
くは、本発明の第六の態様の軸受のように、鋼薄板と、
該鋼薄板の表面に一体に被着形成された合成樹脂滑り層
とからなり、該合成樹脂滑り層を内側にして円筒状に捲
回して形成される巻きブッシュ又は合成樹脂滑り層を内
側にして絞り加工により形成した継ぎ目無しの円筒状ブ
ッシュが使用される。
【0013】本発明の軸受はギアケースとラック軸との
間に介装されるが、抜け止め又は回り止めとして、本発
明の第六の態様の軸受のように、アウターブッシュの外
周面には、ギアケース内周面に嵌合する係止用の突起が
設けられる。この突起は、アウターブッシュの一端面側
に一対設けてもよいが、これに代えて一個又は3個以上
設けても、更には、アウターブッシュの他端面側に一個
以上設けてもよい。
【0014】次に本発明及び本発明の実施の形態を、図
に示す好ましい例に基づいて更に詳細に説明する。な
お、本発明は、これら例に何ら限定されないのである。
【0015】
【発明の実施の形態】図1から図3において、本例の軸
受31は、弾性を有する合成樹脂からなるアウターブッ
シュ32と、アウターブッシュ32内に固定されたイン
ナーブッシュ33とを具備している。
【0016】アウターブッシュ32の外周面35には、
ギアケース36(図4参照)の内周面37に当接する領
域38と、領域38の軸方向の一方の端部に隣接してギ
アケース36の内周面37に部分的に当接しない領域3
9とが形成されている。領域39には、軸方向に伸びた
セレーション41と、当該領域39におけるギアケース
36の内周面37に当接しない部位としての、円筒を軸
方向に切除してなる複数個、本例では3個の平坦面40
とが周方向に関して交代的に形成されている。
【0017】アウターブッシュ32の内周面45には、
軸支承面46と、軸支承面46と軸方向において隣接し
てかつ環状肩部47を介して軸支承面46に対して拡径
した拡径円筒面48とが形成されている。拡径円筒面4
8は、ギアケース36の内周面37に当接する領域38
にほぼ対応して設けられている。
【0018】軸支承面46は、ラック軸50(図4参
照)の周面51と所定の締め代をもって摺接する複数
個、本例では3個の領域52と、ラック軸50の周面5
1と締め代をもたずに摺接する複数個、本例では3個の
領域53とを領域39に対応してかつ周方向において交
代的に等間隔をもって備えている。各領域52は、領域
39の平坦面40に平行な平坦面54として形成されて
おり、各平坦面54がラック軸50の周面51に締め代
をもって摺接するようになっている。なお、各領域52
は、平坦面54として形成する代わりに、凸面又は凹面
として形成してもよい。
【0019】ギアケース36の内周面37に当接しない
部位としての領域39の平坦面40には、軸方向に伸び
た断面三角形状の突条部57が軸支承面46の領域52
に対応して設けられている。なお、突条部57の断面形
状については三角形に限らず、その他四角形、半円形又
は半楕円形等であってもよい。各突条部57は、各平坦
面40におけるアウターブッシュ32の補強リブとして
機能する。
【0020】領域39においてアウターブッシュ32は
周方向に連続的に伸びて無端円筒体となっており、而し
て、領域39側でのアウターブッシュ32の端面59は
周方向に連続的に伸びて無端環状連続面となっており、
これにより、端面59側でのアウターブッシュ32の拡
径が防止されている。なお、本例では領域38において
もアウターブッシュ32は周方向に連続的に伸びて無端
円筒体となっており、領域38側でのアウターブッシュ
32の端面60は周方向に連続的に伸びて無端環状連続
面となっている。端面60側においてウターブッシュ3
2の外周面35には、抜け止め用又は回り止め用である
係止用の突起62が周方向において等間隔に三個設けら
れている。
【0021】アウターブッシュ32の外周面35におい
て、領域38には、軸方向に伸びたセレーション65が
形成されている。セレーション65は、セレーション4
1と軸方向において連続して形成されている。領域38
及び39において、セレーション65及び41の各頂部
がギアケース36の内周面37に実質的に当接するよう
になっている。
【0022】アウターブッシュ32の内周面45の拡径
円筒面48には、環状肩部47から軸方向に所定の間隔
を隔てて環状のリップ部70が形成されており、環状肩
部47とリップ部70との間にインナーブッシュ33が
圧入、固定されている。リップ部70は、インナーブッ
シュ33の軸方向への抜け止めの役割を果たす。リップ
部70は、周方向において連続的に延びて無端環状的に
なっていても、周方向において断続的に延びていてもよ
い。
【0023】インナーブッシュ33には、薄鋼板と、こ
の薄鋼板の表面に一体に接合された焼結金属層と、この
焼結金属層に含浸被覆された合成樹脂層の三層構造から
なり、合成樹脂層を内側にして円筒状に捲回した所謂巻
きブッシュが使用される。また、この巻きブッシュに代
えて、同様に三層構造からなり、合成樹脂層を内側にし
て絞り加工により形成される継ぎ目無しの円筒状ブッシ
ュを使用してもよい。
【0024】さらに、インナーブッシュとしては、鋼薄
板と、該鋼薄板の表面に一体に被着形成された合成樹脂
滑り層とからなり、該合成樹脂滑り層を内側にして円筒
状に捲回して形成される巻きブッシュ又は合成樹脂滑り
層を内側にして絞り加工により形成した継ぎ目無しの円
筒状ブッシュを使用しても良い。
【0025】以上の軸受31は、図4に示すように、ギ
アケース36の内周面37に、突起62をギアケース3
6の内周面37に形成された軸方向溝75の夫々に嵌合
して、固定される。
【0026】軸受31によれば、操舵輪(ハンドル)が
操作(回転)されない際には、ラック軸50は、アウタ
ーブッシュ32において、突条部57により外側から補
強された領域52の平坦面54で実質的に軸方向に摺動
自在に支持されており、したがって、操舵時等におい
て、ラック軸50にラジアル方向の力が作用した場合で
も、ラック軸50に撓みが生じ難く、ラック軸50と軸
受31との間に打音が生じず、そして、ラック軸50に
ラジアル方向の力が作用した状態での操舵においては、
ラック軸50がインナーブッシュ33の内周面80によ
り実質的に摺動自在に支持されるため、ラック軸50と
軸受31との間の摺動抵抗の増大はそれ程なく、操舵が
重たくなるということがない。
【0027】また、インナーブッシュ33が鋼薄板を具
備した巻きブッシュ又は円筒状ブッシュからなると、イ
ンナーブッシュ33自体に加えて軸受31全体のラジア
ル方向の変形が少なく、ラック軸50にラジアル方向の
力が作用してもラック軸50がそれ程変形せず、ラック
軸50の円滑な摺動を確保することができる。
【0028】更に、ラック軸50にラジアル方向の力が
作用して、平坦面54に同様にラジアル方向の力が作用
した場合でも、アウターブッシュ32の端面59が周方
向に連続的に伸びて無端環状連続面となっているため
に、平坦面54におけるラック軸50の周面51を締め
代をもって摺接するという機能が長期の使用でアウター
ブッシュ32が領域39側で拡径して劣化するようなこ
とを防止できる。
【0029】なお、上記では、突起62をギアケース3
6の内周面37に形成された軸方向溝75の夫々に嵌合
して、軸受31をギアケース36の内周面37に固定し
たが、これに代えて、図5及び図6に示すように、端面
60側においてアウターブッシュ32に突起62を分割
するようにして軸方向に伸びる切割り溝83を形成する
一方、ギアケース36の内周面37に突起62が嵌合す
る凹所82を形成し、斯かる凹所82への突起62の嵌
合でもって軸受31をギアケース36の内周面37へ固
定してもよく、図5及び図6に示す軸受31では、突起
62の凹所82への嵌合の際には、軸受31を端面60
側において切割り溝83を介し若干縮径し、ギアケース
36の内周面37に配することができる。
【0030】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ラック軸
と軸受との間にラジアル方向の力が作用した状態での操
舵においてもラック軸と軸受との間の摺動抵抗を小さく
保ち、かつラック軸の変位量を小さくすることができ、
円滑な操舵を可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の好ましい一例の側面図で
ある。
【図2】図1に示す例のII−II線断面図である。
【図3】図1に示す例の平面図である。
【図4】図1に示す例をラック・ピニオン式ステアリン
グ装置におけるラック軸及びギアケース間に配した断面
図である。
【図5】本発明の実施の形態の好ましい他の例の平面図
である。
【図6】図5に示す例をラック・ピニオン式ステアリン
グ装置におけるラック軸及びギアケース間に配した断面
図である。
【図7】従来例の説明図である。
【図8】他の従来例の説明図である。
【符号の説明】
31 軸受 32 アウターブッシュ 33 インナーブッシュ 35 外周面 38、39 領域 46 軸支承面 48 拡径円筒面 52、53 領域 57 突状部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 須藤 晴彦 神奈川県藤沢市桐原町8番地 オイレス工 業株式会社藤沢事業場内 Fターム(参考) 3J104 AA43 AA63 AA69 AA76 AA79 BA53 BA57 BA72 CA13 CA33 DA06 DA13 EA04

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ギアケースとラック軸との間に介装され
    て、ラック軸をギアケース内で摺動可能に支持するため
    の軸受であって、弾性を有する合成樹脂からなるアウタ
    ーブッシュと、このアウターブッシュ内に固定されたイ
    ンナーブッシュとを具備しており、アウターブッシュの
    外周面には、ギアケース内周面に当接する領域と、当該
    領域と軸方向において隣接してギアケース内周面に部分
    的に当接しない領域とが形成されていると共に、その内
    周面には、ラック軸の周面と所定の締め代をもって摺接
    する領域とラック軸の周面と締め代をもたずに摺接する
    領域とをギアケース内周面に部分的に当接しない領域に
    対応して周方向に備えた軸支承面と、この軸支承面と軸
    方向に隣接してかつ環状肩部を介して軸支承面に対して
    拡径した拡径円筒面とを備えており、アウターブッシュ
    の外周面のギアケース内周面に部分的に当接しない領域
    における当該ギアケース内周面に当接しない部位には、
    軸方向に伸びた突条部が軸支承面の所定の締め代を有す
    る領域に対応して設けられており、アウターブッシュの
    外周面のギアケース内周面と部分的に当接しない領域側
    でのアウターブッシュの端面は周方向に連続的に伸びて
    無端環状連続面となっており、アウターブッシュの内周
    面の拡径円筒面には、インナーブッシュが固定されてい
    ることを特徴とする軸受。
  2. 【請求項2】 アウターブッシュの外周面において、少
    なくともギアケース内周面に当接する領域には、軸方向
    に伸びたセレーションが形成されている請求項1に記載
    の軸受。
  3. 【請求項3】 アウターブッシュの内周面の拡径円筒面
    には、環状肩部からその軸方向に所定の間隔を隔ててリ
    ップ部が形成されている請求項1又は2に記載の軸受。
  4. 【請求項4】 インナーブッシュは、鋼薄板と、該鋼薄
    板の表面に一体に接合された焼結金属層と、該焼結金属
    層に含浸被覆された合成樹脂層との三層構造からなり、
    該合成樹脂層を内側にして円筒状に捲回した巻きブッシ
    ュからなる請求項1から3のいずれか一項に記載の軸
    受。
  5. 【請求項5】 インナーブッシュは、鋼薄板と、該鋼薄
    板の表面に一体に接合された焼結金属層と、該焼結金属
    層に含浸被覆された合成樹脂層との三層構造からなり、
    該合成樹脂層を内側にして絞り加工により形成された継
    ぎ目無しの円筒状ブッシュからなる請求項1から3のい
    ずれか一項に記載の軸受。
  6. 【請求項6】 インナーブッシュは、鋼薄板と、該鋼薄
    板の表面に一体に被着形成された合成樹脂滑り層とから
    なり、該合成樹脂滑り層を内側にして円筒状に捲回して
    形成される巻きブッシュからなる請求項1から3のいず
    れか一項に記載の軸受。
  7. 【請求項7】 アウターブッシュの外周面には、ギアケ
    ース内周面に嵌合する係止用の突起が設けられている請
    求項1から6のいずれか一項に記載の軸受。
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