JP2002274314A - エアバッグ用ガス発生器及びエアバッグ装置 - Google Patents

エアバッグ用ガス発生器及びエアバッグ装置

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JP2002274314A
JP2002274314A JP2001073948A JP2001073948A JP2002274314A JP 2002274314 A JP2002274314 A JP 2002274314A JP 2001073948 A JP2001073948 A JP 2001073948A JP 2001073948 A JP2001073948 A JP 2001073948A JP 2002274314 A JP2002274314 A JP 2002274314A
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airbag
gas
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JP2001073948A
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English (en)
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Yasunori Iwai
保範 岩井
Katsuto Miyaji
克人 宮地
Sen Hatomoto
専 波戸元
Toshiro Iwakiri
敏郎 岩切
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Daicel Corp
Original Assignee
Daicel Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】容器の全体的な大きさを抑え、且つ部品点数を
削減した簡易な構造として製造容易としながらも、作動
安全性及び確実性を担保したエアバッグ用ガス発生器と
する。 【解決手段】隔壁部材を配置して、ハウジングの内部空
間を2室以上に区画すると共に、該隔壁部材の内側に円
盤状の仕切部材を配設しており、該仕切部材の周面は、
隔壁部材の裾部側に向かって袴状に広がる爪部を備え、
該爪部は、環状周壁の内周面に設けられた周方向に沿う
溝部内に嵌入しているエアバッグ用ガス発生器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エアバッグ用ガス
発生器及びこれを用いたエアバッグ装置に関する。
【0002】
【従来技術】自動車を始め各種車両等に搭載されている
エアバッグシステムは、該車両が高速で衝突した際に、
ガスによって急速に膨張したエアバッグ(袋体)で搭乗
者を支持し、搭乗者が慣性によりハンドルや前面ガラス
等の車両内部の硬い部分に激突して負傷すること等を防
ぐことを目的とする。このようなエアバッグシステム
は、通常、車両の衝突によって作動してガスを放出する
ガス発生器と、該ガスを導入して膨張するエアバッグと
から構成されている。
【0003】かかるエアバッグシステムは、乗員の体格
(例えば座高の高い人若しくは低い人、又は大人若しく
は子供等)や、その搭乗姿勢(例えばハンドルにしがみ
ついた姿勢)等が異なる場合であっても、乗員を安全に
拘束可能であることが望ましい。そこで従来、作動時初
期の段階に於いて、乗員に対してできる限り衝撃を与え
ないで作動する様なエアバッグシステムの提案がなされ
ている。このようなガス発生器は、例えば特開平9-1833
59号、及び独国特許第19620758号等にも開示されてい
る。こらら文献中では、ハウジング内に、ガス発生剤が
収容された燃焼室を2室設けて、それぞれの燃焼室毎に
点火器を配置し、各点火器の作動タイミングを調整する
ことにより、ガス発生器の作動出力を調整可能としたガ
ス発生器が開示されている。しかしながら、何れのガス
発生器も、各燃焼室毎に配置される点火器は、それぞれ
別個に配置されることから、その組み付け(製造)が困
難なものとなり、またガス発生器の構造自体も複雑で、
容積も大きいものとなる。また、これらガス発生器で
は、それを構成する部品点数が多いことから、製造コス
トに関しては未だ改良の余地を有する。そして、このガ
ス発生器は、乗員の安全性を確保するために使用される
ものであることから、単に製造コストを削減するだけで
は足りず、更に作動確実性及び作動安全性を担保しなけ
ればならない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】依って本発明は、容器
の全体的な大きさを抑え、且つ部品点数を削減した簡易
な構造として製造容易としながらも、作動安全性及び確
実性を担保したエアバッグ用ガス発生器を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のエアバッグ用ガ
ス発生器では、上記課題を解決するために、ハウジング
内に隔壁部材を配置して、ハウジング内部空間を2室以
上に区画したガス発生器に於いて、当該隔壁部材の内側
に配置する仕切部材の構造、及びこの仕切部材の支持構
造、並びにこの仕切部材と点火手段との組み合わせ構造
等を改良したものである。
【0006】即ち、本発明のエアバッグ用ガス発生器
は、ガス排出口を有するハウジング内に、環状周壁を具
備する隔壁部材を配置して当該ハウジングの内部空間を
2室以上に区画してなるエアバッグ用ガス発生器であっ
て、該隔壁部材の内側には、その環状周壁の半径方向に
広がる円盤状の仕切部材が配設されており、該仕切部材
の周面は、その厚さ方向に袴状に広がる爪部を備え、該
爪部を、環状周壁の内周面に設けられた周方向に沿う溝
部内に嵌入していることを特徴とする。
【0007】上記仕切部材の周面が具備する爪部は、隔
壁部材の裾部に向かって袴状に広がるものとして形成す
ることができる。この隔壁部材の裾部とは、該隔壁部材
の内側に点火器を含んで構成された点火手段を収容する
場合には、当該点火器の存在する側の、隔壁部材軸方向
端部側を意味するものであり、またハウジングがガス排
出口を有する有蓋筒体形状のディフューザシェルと、こ
のディフューザシェルと共に内部空間を形成するクロー
ジャシェルとで形成される場合には、このクロージャシ
ェル側の、隔壁部材軸方向端部側を意味する。
【0008】依って、上記ガス発生器で、該隔壁部材の
内側には、点火器を含んで構成された点火手段を収容す
ると共に、該隔壁部材の裾部側には該点火器を配置した
場合には、当該仕切部材の周面が具備する爪部を、隔壁
部材の裾部方向に袴状に広がるものとして形成すること
ができる。
【0009】隔壁部材は、ハウジング内部空間を2室以
上に区画するものであり、少なくとも環状周壁を具備し
て形成される。このような隔壁部材としては、例えば円
筒形状や有蓋筒体形状に形成することができる。また仕
切部材は、隔壁部材の内側に2つの室を分けて形成する
為のものであり、これは環状周壁の半径方向に広がる円
盤状に形成されている。従って、この仕切部材は、隔壁
部材の内側を軸方向に閉じる形状、例えば当該隔壁部材
内側の水平断面形状に形成される。
【0010】これにより、該隔壁部材の内側を、円盤状
の仕切部材によって、簡易且つ確実に区画することがで
きる。つまり、爪部が溝部内に嵌入することから仕切部
材の逆戻りを抑止することができ、また隔壁部材と仕切
部材との間のシール効果を実現することができる。そし
て仕切部材の周縁をも隔壁部材内面の溝部内に嵌入させ
れば、当該周縁と爪部とで、この仕切部材を確実に固定
することができる。更に 爪部の先端及び外周面の一部
又は全てを、隔壁部材の溝部側面又は底面に密着させれ
ば、仕切部材と隔壁部との間のシールを確実に行うこと
ができる。即ち、このように形成した仕切部材は、その
爪部先端が溝部内に入り込むことから、簡易且つ確実に
隔壁部材内に取り付けることができると共に、隔壁部材
と仕切部材との間のシールを実現することができる。
【0011】また本発明のガス発生器では、隔壁部材の
内側には、その環状周壁の半径方向に広がる円盤状の仕
切部材を配設して、隔壁部材の裾部側に点火手段収容室
を区画し、該仕切部材の点火手段収容室側の面には、そ
の厚さ方向に窪む窪部を設けて、作動信号の受領に起因
して作動する点火手段の一部を収容する。点火手段が、
作動信号を受領する点火器と、該点火器の作動によって
着火燃焼される伝火薬を含んで構成される場合には、当
該伝火薬を窪部に収容することができる。この伝火薬
は、樹脂や金属などを用いて形成された容器内に収容し
た上で、当該窪部内に配置することができる。但し、こ
の伝火薬を収容する容器は、少なくとも点火器の作動に
よって破裂し得るものとして形成されるべきであり、こ
の観点からも、材質や厚さなどが選択されるべきであ
る。
【0012】特に伝火薬の量は、ガス発生器の作動性能
に関連する重要な要素であるが、本ガス発生器に於い
て、窪部を仕切部材の広さ方向に大きく形成すれば、十
分な量の伝火薬を配置することができる。この場合、窪
部の深さを抑える事ができ、また窪部の広さと深さを調
整すれば、点火器の作動によって生じた火炎を、伝火薬
の全体に行き渡らせることができるため、伝火薬を効果
的に燃焼させることができる。そして、点火手段を構成
する電気着火式点火器を、伝火薬を収容する容器に当接
して配置することにより、該伝火薬を確実に着火/燃焼
させることができる。
【0013】上記の如く仕切部材を形成して、必要な伝
火薬収容空間を確保すれば、例えば仕切部材で隔てられ
た点火手段収容室の反対側に、第二ガス発生剤を収容す
る第二燃焼室を形成したガス発生器でも、当該仕切部材
は第二の燃焼室側に突起しない。即ち、第二燃焼室の為
に必要な空間を確保しながらも、軸方向長さを極力抑え
ることができ、当該仕切部材は、隔壁部材の裾部から十
分な距離をおいて配置することができる。その結果、こ
のようなガス発生器に於いて、隔壁部材の半径方向外側
に第一の燃焼室を設け、隔壁部材の環状周壁には、伝火
薬の燃焼によって生じた火炎を第一燃焼室に噴出させる
ための第一伝火孔を形成したとしても、この第一伝火孔
は、当該第一燃焼室の軸方向中央近傍に形成することが
でき、当該伝火孔から噴出される伝火孔の火炎を、当該
第一燃焼室内全体に行き渡らせることができる。従っ
て、第一燃焼室内に収容される第一ガス発生剤の着火及
び燃焼性を向上させ、望ましい作動性能を発揮し得るガ
ス発生器とすることができる。
【0014】また、本発明のガス発生器では、ハウジン
グ内に配置される隔壁部材の内側に、その環状周壁の半
径方向に広がる円盤状の仕切部材を配設して、隔壁部材
の裾部側に点火手段収容室を区画し、該点火手段収容室
には、2つ以上の点火器を含んで構成された点火手段を
収容し、各点火器同士は樹脂によって一体化され、且つ
何れかの点火器は、該点火器同士を保持する樹脂に一体
形成された筒状容器と該筒状容器を塞ぐ仕切部材とで区
画された空間内に収容されるものとして形成することも
できる。
【0015】これにより、点火手段が2つ以上の点火器
を含んで構成される場合でも、1の点火器を、簡易な構
成によって確実に区画された空間内に配置することがで
きる、その結果、当該点火器は、他の点火器の影響を受
けることなく、独立して作動することができる。特に、
仕切部材で隔てられた点火手段収容室の反対側に、第二
ガス発生剤を収容する第二燃焼室を形成し、当該筒状容
器と仕切部材とで形成された空間内に配置された点火器
(以下、第二点火器)が、当該第二ガス発生剤を着火燃
焼する為のものである場合、仕切部材には第二点火器を
収容する空間と第二燃焼室とを連通させることのできる
連通孔を形成すると共に、筒状容器と仕切部材との間の
シール(即ち密閉状態)を確実なものとすることが望ま
しい。
【0016】そこで、仕切部材には、筒状容器内に収容
された点火器の軸方向対向位置に穿孔された連通孔と、
該連通孔を取り囲み、筒状容器端面の軸方向対向位置に
形成された環状溝を形成し、当該環状溝内にはOリング
を配置して、このOリングにより仕切部材と筒状容器軸
方向端面との間をより確実に密閉することが望ましい。
これにより、簡易な構造で、確実に第二点火器の収容空
間と第二燃焼室とを、他の点火器の収容空間から区画す
ることができる。なお、筒状容器と仕切部材との間のシ
ールは、当然に他の構成を採用することもできる。
【0017】上記ガス発生器では、2つの点火手段を1
つのカラー部材に平行に配置して、両点火器とカラー部
材とを樹脂によって一体化してなり、何れか1の点火器
は、当該樹脂に一体形成された筒状容器内に収容されて
いるイニシエータ組立体が使用されている。このイニシ
エータ組立体は、少なくとも一の点火器の周面全体が、
当該樹脂によって一体形成された筒状容器で包囲され
る。
【0018】また、何れかの点火器を他の点火器とは仕
切られた空間内に配置するには、当該何れかの点火器
を、他の点火器が存在する空間とは仕切られた、筒状の
シールカップ部材の内側に収容することもできる。例え
ば、このシールカップ部材の下端側に、半径方向に広が
る開放部分を形成し、上端側を仕切部材に形成された溝
部内に圧入すると共に、当該開放部分の内側であって、
シールカップ内に収容される点火器との間にはOリング
を配置して、点火器とシールカップとの間をシールする
ことができる。
【0019】そして、本発明のガス発生器では、上記特
徴、即ち、本明細書の特許請求の範囲に記載した発明を
任意に組み合わせることができる。具体的には、ガス排
出口を有するハウジング内に、環状周壁を具備する隔壁
部材を配置して当該ハウジングの内部空間を2室以上に
区画したエアバッグ用ガス発生器において、隔壁部材の
内側には、点火器を含んで構成された点火手段を収容す
ると共に、該隔壁部材の裾部側には該点火器を配置する
他、以下の(i)〜(iii)の特徴を任意に組み合わ
せることができる。 (i)隔壁部材の内側には、その環状周壁の半径方向に
広がる円盤状の仕切部材を配設し、該仕切部材の周面に
は、その厚さ方向、又は隔壁部材の裾部方向に向かって
袴状に広がる爪部を形成し、該爪部が、環状周壁の内周
面に設けられた周方向に沿う溝部内に嵌入しているエア
バッグ用ガス発生器。
【0020】また、このガス発生器に於いて、仕切部材
の周縁を隔壁部材内面の溝部内に嵌入させたり、仕切部
材の爪部先端及び爪部外周面の一部又は全てを、隔壁部
材の溝部側面又は底面に密着させたエアバッグ用ガス発
生器。
【0021】更に、前記隔壁部材の内側であって、前記
仕切部材の爪部先端側には点火手段収容室を設け、該点
火手段収容室には、作動信号を受領する点火器と、該点
火器の作動によって着火燃焼される伝火薬を含んで構成
された点火手段が収容されるエアバッグ用ガス発生器。 (ii)隔壁部材の内側には、その環状周壁の半径方向
に広がる円盤状の仕切部材を配設して、隔壁部材の裾部
側に点火手段収容室を区画し、該仕切部材の点火手段収
容室側の面には、その厚さ方向に窪む窪部を設けて、作
動信号の受領に起因して作動する点火手段の一部を収容
したエアバッグ用ガス発生器。
【0022】また、このガス発生器に於いて、点火手段
を、作動信号を受領する点火器と、該点火器の作動によ
って着火燃焼される伝火薬を含んで構成し、前記窪部内
には、当該該伝火薬を収容するエアバッグ用ガス発生
器。
【0023】更に、前記点火手段を構成する電気着火式
点火器は、前記伝火薬を収容する容器に当接し且つ正対
して配置されるエアバッグ用ガス発生器。 (iii)隔壁部材の内側には、その環状周壁の半径方
向に広がる円盤状の仕切部材を配設して、隔壁部材の裾
部側に点火手段収容室を区画し、該点火手段収容室に
は、2つ以上の点火器を含んで構成された点火手段が収
容され、各点火器同士は樹脂によって一体化され、且つ
何れかの点火器は、該点火器同士を保持する樹脂に一体
形成された筒状容器と該筒状容器を塞ぐ仕切部材とで区
画された空間内に収容されるエアバッグ用ガス発生器。
【0024】また、このガス発生器に於いて、仕切部材
は、筒状容器内に収容された点火器の軸方向に対向する
位置に穿孔された連通孔と、該連通孔を取り囲み、筒状
容器端面の軸方向に対向する位置に形成された環状溝を
具備し、該環状溝内にはOリングが配置され、該Oリン
グにより仕切部材と筒状容器軸方向端面との間がより確
実に密閉されているエアバッグ用ガス発生器。
【0025】そして、この(iii)と同様の効果は、
何れかの点火器を、他の点火器が存在する空間とは仕切
られた、筒状のシールカップ部材の内側に収容すること
によっても行うことができる。例えば、このシールカッ
プ部材の下端側に、半径方向に広がる開放部分を形成
し、上端側を仕切部材に形成された溝部内に圧入すると
共に、当該開放部分の内側であって、シールカップ内に
収容される点火器との間にはOリングを配置して、点火
器とシールカップとの間をシールする。
【0026】特に、上記(ii)と(iii)との特徴
を備えることにより、1つの仕切部材で点火手段収容室
を画成できる為、ガス発生器の製造を容易にし、またガ
ス発生器の構成部品を削減することができ、更に窪部の
形状によって、伝火薬を収容する為の十分な空間を確保
して、必要十分なガス発生器の作動性能を得ることがで
きる。
【0027】更に上記(ii)、(iii)の何れか又
は双方の組み合わせに対し、上記(i)の特徴を組み合
わせることにより、より一層、ガス発生器の構造を簡略
化することができる。これは、仕切部材の周面に形成さ
れた爪部が、隔壁部材と仕切部材との間のシールを確実
に行うことができることから、隔壁部材の内部空間を画
成する仕切部材が、画成された空間同士のシール機能を
兼ね備えたことによるものである。
【0028】上記本発明のガス発生器は、ハウジング内
に1つの燃焼室を設けたガス発生器においても実施する
ことができるが、好ましくはハウジング内に2つの燃焼
室を設け、各燃焼室内に収容されたガス発生剤を独立し
て着火及び燃焼させることのできるガス発生器に於いて
実施される。このようなガス発生器は、一般に複雑な構
造にならざるを得ないものと理解されているが、本発明
の特徴を具備すれば、より少ない構成部材で実施するこ
とができるためである。特に、筒状に形成した隔壁部材
の半径方向外側に第一燃焼室を設けると共に、該隔壁部
材の内側には、前記仕切部材を配置して、第二燃焼室と
点火手段収容室とに区画することができ、また両室を軸
方向に並べた構造とすれば、部品点数の削減による製造
コストの削減や軽量化の他、ガス発生器の小型化も実現
することができる。そして、本ガス発生器は、上記のよ
うに構造及び構成を簡易なものとし、製造コストを削減
しながらも、作動に際して要求される性能を充たすと共
に、この作動性能を確実に得ることのできる。つまり本
発明によれば、必要十分な作動性能及び作動確実性を担
保しながらも、製造コストを削減したガス発生器が実現
する。
【0029】そして、第二燃焼室内には、第二ガス発生
剤を支持する弾性支持部材を配置することもできる。こ
の弾性支持部材は、弾性部材と、第二燃焼室の半径方向
に広がって収容される平板円形の支持面を具備するもの
として形成する事ができる。弾性部材としては、コイル
バネや板バネ等各種バネを使用することができる。特に
皿バネを使用すれば、支持面との組み合わせを容易に行
うことができ、その結果、ガス発生器の製造容易性が向
上し、またコスト削減に寄与することとなる。
【0030】なお、本発明のガス発生器に於いて、上記
以外の構成要素、例えばガス発生剤や、ガス発生剤の燃
焼によって生じたガスの浄化や冷却を行うクーラント手
段(又はフィルター手段)、或いはガス発生剤を支持す
るためのプレート部材やクッション部材などは、公知の
技術を使用することができる。
【0031】上記のエアバッグ用ガス発生器は、該ガス
発生器で発生するガスを導入して膨張するエアバッグ
(袋体)と共にモジュールケース内に収容され、エアバ
ッグ装置となる。このエアバッグ装置は、衝撃センサが
衝撃を感知することに連動してガス発生器が作動し、ハ
ウジングのガス排出口から燃焼ガスを排出する。この燃
焼ガスはエアバッグ内に流入し、これによりエアバッグ
はモジュールカバーを破って膨出し、車両中の硬い構造
物と乗員との間に衝撃を吸収するクッションを形成す
る。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施の形態に基
づき、本発明のエアバッグ用ガス発生器を説明する。
【0033】図1は、本発明に関するエアバッグ用ガス
発生器の好ましい実施の形態を示す縦断面図であり、特
にこの態様のガス発生器は運転席側に配置するのに適し
た構造となっている。
【0034】このガス発生器は、ガス排出口10を有する
ディフューザシェル1と、該ディフューザシェル1と共
に内部収容空間を形成するクロージャシェル2とを接合
してなるハウジング3内に、略円筒形状の内筒部材4を
配置している。この内筒部材4は本発明に於ける隔壁部
材に該当するものであり、その周面は環状周壁に該当す
る。
【0035】本実施の形態に於いては、この内筒部材4
は、その裾部42をディフューザシェル1よりも下方に延
伸してハウジング3外に露出する如く配置されている。
なお、この内筒部材4は、その上端、即ちディフューザ
シェル1内面と接合する側の端部に、内向き又は外向き
フランジを一体形成することもできる。この場合、周面
が環状周壁となり、フランジを含んで隔壁部材とするこ
とができる。
【0036】内筒部材4の半径方向外側には、第一ガス
発生剤9aを収容する環状の第一燃焼室7aが設けられてお
り、この第一燃焼室7aの半径方向外側には、ハウジング
3の内周面との間に所定の間隙を確保した上で、環状の
クーラント・フィルター18が配置されている。このクー
ラント・フィルター18は、ガス発生剤の燃焼によって生
じた作動ガスの冷却や浄化の機能を果たすものであり、
積層金網又はこれに類するものを用いて形成することが
できる。
【0037】そして内筒部材4の内側には、該内筒部材
4の半径方向に広がる仕切部材5が配置されており、こ
の仕切部材5は、内筒部材4の内側に形成される空間を
軸方向に隣り合った2室に分けている。即ち、本実施の
形態では、当該内筒部材4の内側には、第二ガス発生剤
9bを収容する第二燃焼室7bと、点火手段を収容する点火
手段収容室6とが区画されている。この内、点火手段収
容室6は、内筒部材4の裾部42側に設けられ、第二燃焼
室7bは仕切部材5で隔てられて点火手段収容室6の反対
側に設けられている。
【0038】本実施の形態に於いて、この仕切部材5
は、図2に示すように、全体略円盤状に形成され、その
周面には、仕切部材5の背面側(即ち、内筒部材の裾部
42側)に向かって袴状に広がる爪部51を具備している。
この爪部51は、仕切部材5周面の全体に亘って形成する
他、一定の間隔毎に散点状に形成することもできる。但
し、仕切部材5周面の全体に亘って爪部51を形成すれ
ば、当該爪部51が内筒部材4と仕切部材5との間に於け
るシール機能を果たし得るので、より望ましいものとな
る。
【0039】この爪部51は、内筒部材4の内周面に設け
られた周方向に沿う溝部41内に嵌入し、当該内筒部材4
内に固定されている。即ち、内筒部材4の内周面には、
当該爪部51を受容する大きさ及び形状の溝部41が、当該
周面の周方向に沿って形成されている。特にこの溝部41
は、図1に示す如く、仕切部材5の周縁をも受容する深
さに形成すれば、当該溝内には仕切部材5の周縁と爪部
51とが嵌入し、当該仕切部材5の移動を阻止して内筒部
材4内に固定することができる。
【0040】そして爪部51の先端及び外周面の一部又は
全てを、前記隔壁部材の溝部41側面又は底面に密着させ
ることにより、隔壁部材と仕切部材5との間のシールを
行うことができる。その際、爪部51と溝部41とは、より
広い面積で密着することが望ましいことから、当該溝部
41の底面、即ち溝部41の深さ方向における底面の形状
は、当該溝内に受容する爪部51の外周面と当接する形
状、具体的には図1に示すように、裾部42側に向かって
溝部41が深くなるように傾斜した形状とすることが望ま
しい。
【0041】点火手段収容室6には、点火器を含んで構
成される点火手段が配置される。本実施の形態では、こ
の点火手段は、2つの点火器と、この点火器同士を保持
する樹脂15部材及びカラー部材13と、何れか一の点火器
(以下、第一点火器8a)に正対して配置される伝火薬17
とを含んで構成されている。2つの点火器同士は、カラ
ー部材13内に平行に設置されて、樹脂15により一体化さ
れ、内筒部材の裾部42の内側に収容されている。この点
火器を一体化する樹脂15は、前記一点火器8aとは別の点
火器(以下、第二点火器8b)の側面を囲む筒状容器14を
一体に形成している。第二点火器8bを包囲する筒状容器
14は、少なくとも第二点火器8bの上面を越える長さであ
って、仕切部材5の下面、即ち点火手段収容室6側の面
に当接するように形成する。これは、以下に説明する如
く、本実施の形態に示すガス発生器で、筒状容器14と仕
切部材5との間のシールを簡易に行う為である。
【0042】仕切部材5の下面、即ち点火手段収容室6
側には、仕切部材5の厚さ方向に窪む窪部52と、同じく
厚さ方向に貫通する連通孔53とが並んで形成されてい
る。
【0043】連通孔53は、前記第二点火器8bの正対位置
に形成されており、この連通孔53を取り囲んで環状溝54
が形成されている。環状溝54は前記第二点火器8bの周り
を囲む筒状容器14に対向して形成されており、当該環状
溝54内にOリング55が配置されている。この環状溝54内
のOリング55は、点火手段を点火手段収容室6に配置し
た状態に於いて、筒状容器14と仕切部材5との間のより
確実なシールを果たす。従って、第二点火器8bが収容さ
れた筒状容器14内側の空間は、連通孔53を介して第二燃
焼室7bに連通可能であり、同時にその他の点火手段収容
室6の内部空間(即ち第一点火器8aの存在する空間)か
らは画成されることとなる。
【0044】仕切部材5に形成される窪部52は、点火手
段の一部、本実施の形態では伝火薬17を収容するものと
して形成されている。即ち、伝火薬17は、アルミシート
を用いて形成された収容容器16内に収容された上で、こ
の窪部52内に収容されており、その下面は第一点火器8a
に当接して支持されている。特に本実施の形態では、第
一点火器8aと仕切部材5との間の空間は、比較的狭いも
のとして形成されているが、窪部52はハウジングの半径
方向に十分広く形成されていることから、ガス発生器の
作動に必要な伝火薬17を収容する為の容積を確保するこ
とができる。そして、この様に伝火薬17を、ハウジング
の半径方向に広く且つ軸方向に短い空間に収容する事に
より、第一点火器8aの火炎を伝火薬17の全体に行き渡ら
せることができ、望ましい態様となる。
【0045】内筒部材4の周面には、第一点火器8aの作
動により生じた火炎を第一燃焼室7aに噴出させる為の伝
火孔12と、第二燃焼室7bと第一燃焼室7aとを連通可能と
するガス流通孔11が、それぞれ周方向に沿って形成され
ている。伝火孔12は、第一点火器8aの作動によって着火
された伝火薬17の火炎を第一燃焼室7aに噴出し、当該第
一燃焼室7a内に収容されたガス発生剤を着火・燃焼させ
るものである。その為、当該伝火孔12は、第一点火器8
a、又は伝火薬17が収容された空間と第一燃焼室7aとを
連通可能として形成される。またガス流通孔11は、第二
ガス発生剤9bの燃焼によって生じたガスを、第一燃焼室
7a内に排出するものであり、この第一燃焼室7a内に噴出
されたガスは、当該第一燃焼室7aを通ってクーラント・
フィルター18、更にはガス排出口10に到達する。このガ
ス流通孔11は、第一燃焼室7aからの火炎の侵入を阻止す
る目的等のために、シールテープや他の封止部材で閉塞
することができ、伝火孔10は防湿目的によりシールテー
プや他の封止部材で閉塞することができる。
【0046】そして、本実施の形態に示すように、略円
盤状の仕切部材5で第二燃焼室7bを区画することによ
り、当該燃焼室内には何等突起するものが存在せず、そ
の結果、必要な空間容積を確保した上で、極力軸方向長
さを短くすることができる。この為、仕切部材5を、よ
り上方(即ち、ディフューザシェル1側)に配置でき、
伝火孔12を当該第一燃焼室7aの軸方向中央寄りに形成す
ることも可能となる。これにより、第一燃焼室7a内に収
容される第一ガス発生剤9aは、軸方向略中央から効果的
に着火・燃焼され、その結果、望ましいガス発生器の作
動性能を得ることができる。
【0047】そして、第一燃焼室7a内の第一ガス発生剤
9aは、ディフューザシェル側に配置されて内筒部材4に
外嵌する環状のアンダープレート20に依って支持され、
また第二燃焼室7b内の第二ガス発生剤9bは、弾性部分を
備えた円形の弾性支持部材19によって支持されている。
この弾性支持部材19は、第二ガス発生剤9bに接する平板
円形の支持面22と、当該支持面22に一体化され、ディフ
ューザシェル内面との間に於いてクッションとなる皿バ
ネ23とで構成され、第二燃焼室7b内に、その半径方向に
広がって配置されている。
【0048】この図に示すガス発生器の作動に際して
は、第一点火器8aが作動信号を受領して作動を開始する
と、その直上に配置された伝火薬17を着火・燃焼させ、
その火炎は伝火孔12から第一燃焼室7a内に噴出する。こ
れにより第一燃焼室7a内の第一ガス発生剤9aは着火・燃
焼し、エアバッグを膨張させるための作動ガスを生じさ
せる。この作動ガスは、第一燃焼室7aの半径方向外側に
配置されたクーラント・フィルター18を通過する間に浄
化、冷却され、ガス排出口10からハウジング3外に排出
される。一方、第二点火器8bが、第一点火器8aと同時
に、又は第一点火器8aよりも僅かに遅れて作動信号を受
領して作動を開始すると、作動した点火器から生じる火
炎等は、連通孔53を介して第二燃焼室7b内に噴出し、第
二ガス発生剤9bを着火・燃焼させる。この第二ガス発生
剤9bの燃焼により生じた作動ガスは、ガス流通孔11を介
して第一燃焼室7a内に流入し、前記第一燃焼室7a内で生
じた作動ガスと同様にガス排出口10からハウジング3外
に放出される。
【0049】上記のように構成されたガス発生器によれ
ば、ハウジング3内をより少ない部品点数で3室に区画
することができる。具体的には、第一燃焼室7a、第二燃
焼室7b、点火手段収容室6は内筒部材4と仕切部材5だ
けで区画することができる。また点火手段収容室6内の
第一点火器8aを収容する空間と第二点火器8bを収容する
空間とは、点火器同士を一体化する樹脂15部材とOリン
グ55とにより区画することができる。
【0050】その結果、このガス発生器は、部品点数を
削減し、またその組み立て工程も簡略化することがで
き、製造コストを大幅に削減することができる。
【0051】図3は、全体略筒状のシールカップ部材1
4'によって、第二点火器8bを収容する空間と第一点火器
8aを収容する空間とを区画したガス発生器の実施態様を
示す。
【0052】即ち、この図に示すガス発生器では、第二
点火器8bは、第一点火器8aが配置された空間とは仕切ら
れた、全体略筒状のシールカップ部材14'内に収容され
ている。
【0053】シールカップ部材14'は、全体略環状に形
成され、その下端側には、半径方向外側に広がるラッパ
状の開放部分21が形成されている。そして、仕切部材5
の点火手段収容室6側には、環状溝54'が形成され、当
該シールカップ部材14'の上端は、この環状溝54'内に圧
入又は嵌入されている。これにより、仕切部材5とシー
ルカップ部材14'との係合部分をガスや火炎が通過する
ことはない。更に、伝火薬17が燃焼した場合には、その
ガス圧は当該シールカップ部材14'の半径方向に作用
し、その結果、当該シールカップ部材14'が締まって、
仕切部材5とシールカップ部材14'との間のシールが確
実に果たされる。
【0054】シールカップ部材14'の開放部分21の内側
であって、この開放部分21とシールカップ部材14'内に
収容される第二点火器8bとの間にはOリング55'が配置
されている。このOリング55'は、第二点火器8bとシー
ルカップとの間をシールするものとして機能する。特
に、このように形成することにより、開放部分21はOリ
ング55'へのガスや火炎の吹き付けを防ぐこととなり、
汎用のゴム、例えばニトリルゴムを用いて形成されたO
リング55'も使用可能となる。
【0055】この図3中、他の構成については、図1と
同一符号を附して、その説明を省略する。
【0056】図4は、前記図1又は図3に示したガス発
生器を含んで構成した本発明のエアバッグ装置の実施例
を示す。
【0057】このエアバッグ装置は、ガス発生器200
と、衝撃センサ201と、コントロールユニット202と、モ
ジュールケース203と、そしてエアバッグ204からなって
いる。ガス発生器200は、図1又は図3に基づいて説明
したガス発生器が使用されており、その作動性能は、ガ
ス発生器作動初期の段階において、乗員に対してできる
限り衝撃を与えないように調整されている。
【0058】衝撃センサ201は、例えば半導体式加速度
センサからなることができる。この半導体式加速度セン
サは、加速度が加わるとたわむようにされたシリコン基
板のビーム上に4個の半導体ひずみゲージが形成され、
これら半導体ひずみゲージはブリッジ接続されている。
加速度が加わるとビームがたわみ、表面にひずみが発生
する。このひずみにより半導体ひずみゲージの抵抗が変
化し、その抵抗変化を加速度に比例した電圧信号として
検出するようになっている。
【0059】コントロールユニット202は、点火判定回
路を備えており、この点火判定回路に前記半導体式加速
度センサからの信号が入力するようになっている。セン
サ201からの衝撃信号がある値を越えた時点でコントロ
ールユニット202は演算を開始し、演算した結果がある
値を越えたとき、ガス発生器200の点火器8a,8bに作動信
号を出力する。
【0060】モジュールケース203は、例えばポリウレ
タンから形成され、モジュールカバー205を含んでい
る。このモジュールケース203内にエアバッグ204及びガ
ス発生器200が収容されてパッドモジュールとして構成
される。このパッドモジュールは、自動車の運転席側取
り付ける場合には、通常ステアリングホイール207に取
り付けられている。
【0061】エアバッグ204は、ナイロン(例えばナイ
ロン66)、またはポリエステルなどから形成され、その
袋口206がガス発生器のガス排出口を取り囲み、折り畳
まれた状態でガス発生器のフランジ部に固定されてい
る。
【0062】自動車の衝突時に衝撃を半導体式加速度セ
ンサ201が感知すると、その信号がコントロールユニッ
ト202に送られ、センサからの衝撃信号がある値を越え
た時点でコントロールユニット202は演算を開始する。
演算した結果がある値を越えたときガス発生器200の点
火器8a,8bに作動信号を出力する。これにより点火器8a,
8bが作動してガス発生剤に点火しガス発生剤は燃焼して
ガスを生成する。このガスはエアバッグ204内に噴出
し、これによりエアバッグはモジュールカバー205を破
って膨出し、ステアリングホイール207と乗員の間に衝
撃を吸収するクッションを形成する。
【0063】
【発明の効果】本発明のガス発生器によれば、部品点数
を削減した簡易な構造として製造容易とし、また製造コ
ストを削減することができる。しかも当該ガス発生器で
は、容器の全体的な大きさを抑える事ができる上、更に
作動安全性及び確実性を担保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガス発生器の一の実施態様を示す縦断
面図。
【図2】図1の仕切部材を示す要部拡大斜視図。
【図3】本発明のガス発生器の他の実施態様を示す縦断
面図。
【図4】本発明のエアバッグ装置の構成図。
【符号の説明】 3 ハウジング 4 内筒部材 5 仕切部材 6 点火手段収容室 7a,b 第一、第二燃焼室 8a,b 第一、第二点火器 9a,b 第一、第二ガス発生剤 10 ガス排出口 11 ガス流通孔 12 伝火孔 13 カラー部材 14 筒状容器 17 伝火薬 51 爪部 52 窪部 53 連通孔 54 環状溝 55 Oリング 200 ガス発生器 201 衝撃センサ 202 コントロールユニット 204 エアバッグ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩切 敏郎 兵庫県姫路市余部区上余部500 Fターム(参考) 3D054 DD11 DD28 DD40 FF15 4G068 DB14 DB15 DB18 DB23 DC01 DC04 DD04 DD15

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガス排出口を有するハウジング内に、環状
    周壁を具備する隔壁部材を配置して当該ハウジングの内
    部空間を2室以上に区画してなるエアバッグ用ガス発生
    器であって、 該隔壁部材の内側には、その環状周壁の半径方向に広が
    る円盤状の仕切部材が配設されており、 該仕切部材の周面は、その厚さ方向に袴状に広がる爪部
    を備え、 該爪部が、環状周壁の内周面に設けられた周方向に沿う
    溝部内に嵌入していることを特徴とするエアバッグ用ガ
    ス発生器。
  2. 【請求項2】ガス排出口を有するハウジング内に、環状
    周壁を具備する隔壁部材を配置して当該ハウジングの内
    部空間を2室以上に区画し、且つ該隔壁部材の内側に
    は、点火器を含んで構成された点火手段を収容すると共
    に、該隔壁部材の裾部側には該点火器を配置したエアバ
    ッグ用ガス発生器であって、 該隔壁部材の内側には、その環状周壁の半径方向に広が
    る円盤状の仕切部材が配設されており、 該仕切部材の周面は、隔壁部材の裾部方向に向かって袴
    状に広がる爪部を備え、該爪部を、環状周壁の内周面に
    設けられた周方向に沿う溝部内に嵌入していることを特
    徴とするエアバッグ用ガス発生器。
  3. 【請求項3】前記爪部の先端及び外周面の一部又は全て
    が、前記隔壁部材の溝部側面又は底面に密着している請
    求項1又は2記載のエアバッグ用ガス発生器。
  4. 【請求項4】前記隔壁部材の内側であって、前記仕切部
    材の爪部先端側には点火手段収容室が設けられており、
    該点火手段収容室には、作動信号を受領する点火器と、
    該点火器の作動によって着火燃焼される伝火薬を含んで
    構成された点火手段が収容される請求項1〜3の何れか
    一項記載のエアバッグ用ガス発生器。
  5. 【請求項5】ガス排出口を有するハウジング内に、環状
    周壁を具備する隔壁部材を配置して、当該ハウジングの
    内部空間を2室以上に区画し、該隔壁部材の裾部内側に
    は、点火器を含んで構成された点火手段を収容してなる
    エアバッグ用ガス発生器であって、 該隔壁部材の内側には、その環状周壁の半径方向に広が
    る円盤状の仕切部材を配設して、隔壁部材の裾部側に点
    火手段収容室を区画し、 該仕切部材の点火手段収容室側の面には、その厚さ方向
    に窪む窪部を設けて、作動信号の受領に起因して作動す
    る点火手段の一部を収容したことを特徴とするエアバッ
    グ用ガス発生器。
  6. 【請求項6】前記点火手段は、作動信号を受領する点火
    器と、該点火器の作動によって着火燃焼される伝火薬を
    含んで構成され、前記窪部内には、当該該伝火薬が収容
    される請求項5記載のエアバッグ用ガス発生器。
  7. 【請求項7】前記点火手段を構成する電気着火式点火器
    は、前記伝火薬を収容する容器に当接し且つ正対して配
    置される請求項6記載のエアバッグ用ガス発生器。
  8. 【請求項8】ガス排出口を有するハウジング内に、環状
    周壁を具備する隔壁部材を配置して、当該ハウジングの
    内部空間を2室以上に区画し、該隔壁部材の内側には、
    点火器を含んで構成された点火手段を収容すると共に、
    該隔壁部材の裾部側には該点火器を配置したエアバッグ
    用ガス発生器であって、 該隔壁部材の内側には、その環状周壁の半径方向に広が
    る円盤状の仕切部材を配設して、隔壁部材の裾部側に点
    火手段収容室を区画し、 該点火手段収容室には、2つ以上の点火器を含んで構成
    された点火手段を収し、 各点火器同士は樹脂によって一体形成され、且つ何れか
    の点火器は、該点火器同士を保持する樹脂に一体形成さ
    れた筒状容器と、該筒状容器を塞ぐ仕切部材とで区画さ
    れた空間内に収容されることを特徴とするエアバッグ用
    ガス発生器。
  9. 【請求項9】前記仕切部材は、筒状容器内に収容された
    点火器の軸方向の対向位置に穿孔された連通孔と、該連
    通孔を取り囲み、筒状容器端面の軸方向の対向位置に形
    成された環状溝を具備し該環状溝内にはOリングを配置
    し、該Oリングにより仕切部材と筒状容器軸方向端面と
    の間を密閉する請求項8記載のエアバッグ用ガス発生
    器。
  10. 【請求項10】ガス排出口を有するハウジング内に、環
    状周壁を具備する隔壁部材を配置して、当該ハウジング
    の内部空間を2室以上に区画し、該隔壁部材の内側に
    は、点火器を含んで構成された点火手段を収容すると共
    に、該隔壁部材の裾部側には該点火器を配置したエアバ
    ッグ用ガス発生器であって、 該隔壁部材の内側には、その環状周壁の半径方向に広が
    る円盤状の仕切部材を配設して、隔壁部材の裾部側に点
    火手段収容室を区画し、 該点火手段収容室には、2つ以上の点火器を含んで構成
    された点火手段を収し、 何れかの点火器は、他の点火器が存在する空間とは仕切
    られた、筒状のシールカップ部材の内側に収容されてい
    るエアバッグ用ガス発生器。
  11. 【請求項11】前記シールカップ部材は、その下端側
    に、半径方向に広がる開放部分が形成されており、上端
    側は仕切部材に形成された溝部内に圧入されると共に、
    開放部分の内側であって、シールカップ内に収容される
    点火器との間にはOリングが配置され、点火器とシール
    カップとの間をシールしている請求項10記載のエアバ
    ッグ用ガス発生器。
  12. 【請求項12】前記隔壁部材の半径方向外側には、ガス
    発生剤が収容される第一燃焼室が設けられ、該隔壁部材
    の内側には点火手段収容室が設けられており、前記環状
    周壁には、該第一燃焼室と点火手段収容室とを連通可能
    とする伝火孔が形成された請求項1〜11の何れか一項
    記載のエアバッグ用ガス発生器。
  13. 【請求項13】前記隔壁部材の内側には、前記仕切部材
    を配置して、環状周壁の裾部側に点火手段を収容する点
    火手段収容室を形成すると共に、該仕切部材で隔てられ
    た点火手段収容室の反対側には、第二ガス発生剤を収容
    する第二燃焼室を形成し、 当該仕切部材には該第二燃焼室に開口する連通孔を形成
    している請求項1〜12の何れか一項記載のエアバッグ
    用ガス発生器。
  14. 【請求項14】前記第二燃焼室内には、第二ガス発生剤
    を支持する弾性支持部材が配置されており、当該弾性支
    持部材は、弾性部材と、第二燃焼室の半径方向に広がっ
    て収容される平板円形の支持面を具備する請求項13記
    載のエアバッグ用ガス発生器。
  15. 【請求項15】エアバッグ用ガス発生器と、 衝撃を感知して前記ガス発生器を作動させる衝撃センサ
    と、 前記ガス発生器で発生するガスを導入して膨張するエア
    バッグと、 前記エアバッグを収容するモジュールケースとを含み、
    前記エアバッグ用ガス発生器が請求項1〜14の何れか
    一項記載のエアバッグ用ガス発生器であることを特徴と
    するエアバッグ装置。
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