JP2002267816A - 射出成形に用いるための反射防止層付与用シート、これを用いた射出成形方法、および反射防止層が積層された射出成型品 - Google Patents

射出成形に用いるための反射防止層付与用シート、これを用いた射出成形方法、および反射防止層が積層された射出成型品

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JP2002267816A
JP2002267816A JP2001065170A JP2001065170A JP2002267816A JP 2002267816 A JP2002267816 A JP 2002267816A JP 2001065170 A JP2001065170 A JP 2001065170A JP 2001065170 A JP2001065170 A JP 2001065170A JP 2002267816 A JP2002267816 A JP 2002267816A
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layer
sheet
antireflection layer
mold
heat
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JP2001065170A
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English (en)
Inventor
Fumihiro Arakawa
文裕 荒川
Hiroko Suzuki
裕子 鈴木
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
  • Surface Treatment Of Optical Elements (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多層薄膜積層型に替えて、微細凹凸により射
出成形品の反射防止を行なうに際し、射出成形品に適用
するための手間の増加や形状上の適用制限を解消するこ
と、および微細凹凸を金型に形成し、射出成形と同時に
微細凹凸付与を行なう方法における多品種少量生産に向
かない欠点を解消することを課題とする。 【解決手段】 上から順に、剥離性シート基材5a、下
面に微細凹凸を有する剥離性層5b、低屈折率層4、反
射防止層4、および熱融着性層5を順に積層した転写シ
ートを、熱融着性層5側が内側になるよう金型内にセッ
トし、溶融樹脂を射出することにより、成形時に反射防
止層3を成形品と一体化し、上記課題を解消した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、種々の光学的用途
に適した反射防止層付与用シート、このような反射防止
層付与用シートを用いた射出成形方法、および反射防止
層付与用シートを用いた射出成形方法により得られる射
出成形品とに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ディスプレイ装置としては、種々のもの
が知られているが、いずれの種類のディスプレイを使用
する際にも、そのディスプレイが置かれた空間の照明
(人工照明であると、天然照明であるとを問わない。)
が問題となる。例えば、家庭でテレビ放送を視聴する際
に、テレビの置かれた部屋の照明が、映像の見易さに影
響を与えることは日常経験することである。また、視聴
する者の位置によっては、画面に照明が写って映像が見
えないことすらある。車載用のテレビであれば、朝日や
夕日が車窓から差し込んで、画面で反射し、見づらいこ
とも少なからずある。
【0003】勿論、従来から、そのような問題点への対
処は色々な方法で行なわれており、その一つに、互いに
屈折率の異なる光学薄膜どうしを多層に重ねた多層薄膜
積層型の透明板を使用して、反射防止を図ることが行な
われていた。しかし、この方式によるときは、スパッタ
等の真空での薄膜形成の速度が充分でなく、生産効率が
悪いこと、また、見る角度によっては、各薄膜内での光
の行路長が変化することから、赤みを帯びたり、青みを
帯びる欠点もある。あるいは、透明板の表面を梨地状態
とし、反射防止を図ることも行なわれているが、効果が
十分とはいえないものであった。
【0004】また、ディスプレイの中には、CRTのよ
うに、自身が発光し、輝度が比較的高いものもあるが、
液晶ディスプレイのように、自身は発光せず、照明手段
の助けを借りて、視認性を確保するものがある。このよ
うな照明手段を要するものにおいても、上記のような、
周囲の環境にある照明が問題となり、反射防止手段を講
じることが多いが、その反射防止手段がディスプレイか
ら発した光の一部を反射してしまい、見た目の輝度を低
下させることもある。
【0005】出願人は、特願2000−74347号に
おいて、光の波長以下のピッチの無数の微細凹凸が形成
された凹凸部を有している反射防止フィルムを提案した
が、この反射防止フィルムは、一旦作製した上で、対象
物に貼り付けるか、もしくは固定する等の、適用のため
の手段を別個に要するものであり、形状によっては適用
がむずかしい場合もあった。
【0006】勿論、このような微細凹凸を内面に形成し
た金型を使用して射出成形を行なえば、射出成形のみ
で、微細凹凸も形成されるから、製造効率の向上が図れ
る。けれども、元来、製作に手間のかかる製品の形状毎
の金型に、さらに微細凹凸を形成する手間が加わるた
め、金型の製作に時間がかかるので、同一製品を大量に
生産する際には向くとしても、比較的、少量の製品を多
品種生産する場合には、必ずしも適切な方法とは言えな
かった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明においては、従
来、ディスプレイ等で用いられてきた多層薄膜積層型の
反射防止手段の有する欠点、即ち、生産効率、見る角度
によって生じる着色、梨地状表面による反射防止性等の
項目において、不満足であった点を解消することを課題
とするものである。また、一旦、微細凹凸を有する反射
防止フィルムを製作して、射出成形品に適用する際の適
用のための手間の増加や形状上の適用制限を解消するこ
と、および微細凹凸を金型に形成しておいて、射出成形
と同時に微細凹凸付与を行なう方法における多品種少量
生産に向かない欠点をも解消することを課題とするもの
である。
【0008】
【課題を解決する手段】本発明と同じ出願人は、特願2
000−74347号において、光の波長以下のピッチ
の微細凹凸が形成された凹凸部を有する反射防止フィル
ムを既に提案しており、この反射防止フィルムを種々の
成形品に適用するには、貼付け等の手段を要していたの
を、射出成形と同時に、反射防止層を含む層の貼付け、
もしくは転写を行なうことにより、課題を解決すること
ができた。
【0009】第1の発明は、基材シート上に、光の波長
以下のピッチの無数の微細凹凸からなり、厚み方向に光
の屈折率が変化する反射防止層が積層されており、前記
基材シートの前記反射防止層が積層されたのとは反対側
の面が少なくとも熱融着性であり、前記基材シートおよ
び前記反射防止層がいずれも透明性を有することを特徴
とする射出成形に用いるための反射防止層付与用シート
に関するものである。第2の発明は、第1の発明におい
て、前記基材シートは、前記反射防止層側が非熱融着性
層、前記反射防止層側とは反対側が熱融着性層であるこ
とにより、前記基材シートの前記反射防止層が積層され
たのとは反対側の面が熱融着性であり、前記非熱融着性
層および前記熱融着性層が、いずれも透明性を有するこ
とにより前記基材シートが透明性を有することを特徴と
する射出成形に用いるための反射防止層付与用シートに
関するものである。第3の発明は、第1または第2の発
明において、前記反射防止層の露出面に、透明性を有す
る低屈折率層が積層されていることを特徴とする射出成
形に用いるための反射防止層付与用シートに関するもの
である。第4の発明は、少なくとも片面が剥離性面であ
る剥離性シートの前記剥離性面が、請求項1記載の反射
防止層の前記微細凹凸とは逆型形状を有した付型面を構
成しており、前記付型面には、透明樹脂層が前記逆型形
状を充填して積層されることにより、請求項1記載の反
射防止層が構成されており、前記反射防止層の前記剥離
性面とは反対側の面には、熱融着性層が積層されてお
り、少なくとも、前記透明樹脂層および前記熱融着性層
が透明性を有することを特徴とする射出成形に用いるた
めの反射防止層付与用シートに関するものである。第5
の発明は、第4の発明において、基材シートの片面に、
表面が請求項1記載の反射防止層の前記微細凹凸とは逆
型形状を有する硬化性樹脂の硬化物層が積層されること
により前記剥離性シート、前記剥離性面および前記付型
面を構成していることを特徴とする射出成形に用いるた
めの反射防止層付与用シートに関するものである。第6
の発明は、第4または第5の発明において、前記反射防
止層の前記付型面側の前記微細凹凸に沿って、透明性を
有する低屈折率層が積層されていることを特徴とする射
出成形に用いるための反射防止層付与用シートに関する
ものである。第7の発明は、第1〜第3いずれかの発明
の反射防止層付与用シートを、前記基材シートの熱融着
性である側が、キャビティの内側を向くようにして金型
内にセットした後、金型を閉じ、その後、前記金型の内
部に透明性を有する成形用樹脂を射出して充填し、充填
後に冷却し、冷却後に金型を開いて成形品を取り出すこ
とを特徴とする反射防止層を有する成形品の製造方法に
関するものである。第8の発明は、第4〜第6いずれか
の発明の反射防止層付与用シートを、前記熱融着性層側
が、キャビティの内側を向くようにして金型内にセット
した後、金型を閉じ、その後、前記金型の内部に透明性
を有する成形用樹脂を射出して充填し、充填後に冷却
し、冷却後に金型を開いて成形品を取り出すこと、およ
び前記剥離性シートを剥離することを行なうことを特徴
とする反射防止層を有する成形品の製造方法に関するも
のである。第9の発明は、第7または第8の発明におい
て、前記反射防止層付与用シートを、予め予備成形して
から、前記金型内にセットすることを特徴とする反射防
止層を有する成形品の製造方法に関するものである。第
10の発明は、第7または第8の発明において、前記反
射防止層付与用シートを、前記金型を利用して、予備成
形することにより、前記金型内にセットすることを特徴
とする反射防止層を有する成形品の製造方法に関するも
のである。第11の発明は、射出成型品の表面に沿っ
て、第1〜第3いずれかの発明の反射防止層付与用シー
トの前記熱融着性である面側が積層されたことを特徴と
する反射防止層が積層された射出成型品。第12の発明
は、射出成型品の表面に沿って、第4〜第6いずれかの
発明の反射防止層付与用シートから前記剥離性シートを
伴なわず、前記熱融着性層側が積層されたことを特徴と
する反射防止層が積層された射出成型品に関するもので
ある。
【0010】
【発明の実施の形態】図を用いて、本発明の反射防止層
付与用シート1を説明するが、図1に示すものが、貼着
用シートであり、図2に示すものが、いわゆる転写シー
トである。
【0011】図1(a)に示すように、本発明の反射防
止層付与用シート1は、基材シート2上に、反射防止層
3が積層されたものであって、基材シート2は、下面側
が熱融着性であり、反射防止層3は、その上面側が、光
の波長以下のピッチの無数の微細凹凸からなり、厚み方
向に光の屈折率が変化する反射防止構造を有するもので
ある。この反射防止層付与用シート1は、適宜な対象物
に貼って、反射防止性を付与するための貼着用シートで
ある。反射防止層3は、このような性状を発揮するため
にかならず透明である。基材シート2は、このような反
射防止層付与用シート1を対象物に貼って、単に反射防
止性のみ与える場合であれば、不透明でもよいが、通
常、貼る対象物自体が透明性であることにより、機能を
発揮しているものなので、基材シート2も透明であるこ
とが好ましい。
【0012】貼着用シートである反射防止層付与用シー
ト1は、図1(b)に示すような変形されたものであっ
てもよい。まず、基材シート2は、図1(a)において
は、一層からなっていたが、反射防止層3側が非熱融着
性層2a、下面側が熱融着性層2bの二層からなってい
てもよい。この二層構造であれば、種々の透明性プラス
チックフィルムの中から、非熱融着性で、かつ様々な適
性があり、非熱融着性層2aとして適したものを選択
し、これとは別に、ヒートシール剤として知られている
ようなプラスチックを用いて熱融着性層2bを構成する
ことができるので、一層のものにくらべて、素材の選択
範囲が広がる利点がある。非熱融着性層2a、および熱
融着性層2bの二層は、基材シートとして透明なものを
使用することが好ましい場合には、いずれも、透明性の
ものを選択して構成する。さらに、反射防止層3は、そ
の上側に低屈折率層4が積層されていてもよく、積層に
より反射防止層3を汚染や傷付きから防護し得る利点が
生じる。低屈折率層4は、図示のように、反射防止層3
の微細凹凸に沿って積層されていてもよいが、反射防止
層3の微罪凹凸を埋めてならすように積層されていても
よい。低屈折率層3は、図1(a)に示す反射防止層付
与用シート1の最上面に積層されていてもよい。
【0013】図2(a)に示すように、本発明の反射防
止層付与用シート1は、少なくとも下面側が剥離性であ
る剥離性シート5の下面側に、反射防止層3および熱融
着性層6が積層されたものであってもよい。このような
反射防止層付与用シート1は、通常、転写シートと呼ば
れるものである。このような剥離性シート5は、適宜な
プラスチックフィルムに所定の形状を有するエンボス版
を使用して製作することができる。剥離性シート5は、
下面側に、反射防止層3が備えているべき微細凹凸形状
の逆型形状を有しており、この逆型形状の下面には、透
明樹脂層が充填されて積層されているので、この透明樹
脂層の上面は、微細凹凸形状を有しており、厚み方向に
光の屈折率が変化する反射防止層3を構成する。この反
射防止層付与用シート1は、剥離性シート5以外の層、
即ち、反射防止層3および熱融着性層6を、熱融着性層
6の接着性を利用して貼り付け、対象物に反射防止性を
付与することができる。このような反射防止層付与用シ
ート1は、通常、転写シートと呼ばれる。従って、反射
防止層3は必ず透明であり、熱融着性層6は、貼る対象
の透明性を活かす場合には、透明であることが好まし
い。
【0014】転写シートである反射防止層付与用シート
1は、図2(b)に示すような変形されたものであって
もよい。図2(a)で示す剥離性シート5は、剥離性シ
ート基材5aと剥離性層5bとの積層体で構成してあっ
てもよく、このような積層構造であれば、剥離性を必ず
しも有しない種々のプラスチックフィルムの中から、強
度等の取扱い上の適性を考慮して選択したものを剥離性
シート基材5aとして使用し、適宜な剥離剤を塗付する
等して剥離性シートを構成できる利点がある。さらに、
反射防止層3は、その上側、即ち剥離性シート5との
間、もしくは剥離性層5bがあるときは剥離性層5bと
の間に、低屈折率層4が積層されていてもよく、転写
後、反射防止層3を汚染や傷付きから防護し得る利点が
生じる。低屈折率層4は、図示のように、反射防止層3
の微細凹凸に沿って積層されていることが好ましく、反
射防止層3の微細凹凸を埋めてならすものは、好ましく
ない。と言うのは、反射防止層3と剥離性シート5の下
面もしくは剥離性層5bの下面が、反射層3の微細凹凸
の形状をもたらすものであるからである。この低屈折率
層4は、図2(a)に示す反射防止層付与用シートに適
用してもよい。
【0015】反射防止層3が有する、光の波長以下のピ
ッチの微細凹凸の形状としては、図3(a)に例示する
ような、断面の上縁の形状が正弦曲線のもの、断面の頂
部3aが円弧状で、立ち上がり部分3bが直線状であ
り、上へ行くほどすぼまった形状のもの(図3
(b))、上側が尖った三角波状のもの(図3
(c))、断面が上すぼまりの台形状のもの(図3
(d))等の種々のバリエーションがあり得る。
【0016】微細凹凸の形状としては上記の図3
(a)、図3(b)、図3(c)、および図3(d)に
示すような断面形状のものが好ましく、このような断面
形状のものを使用すると、反射防止層3の厚み方向の位
置により、光の屈折率が連続的に変化する性質が付与さ
れる。
【0017】特に図3(a)、図3(b)、および図3
(c)に示すような形状のものが空気中に存在する場
合、反射防止層3の最上部では、透明樹脂層存在する割
合が限りなく0%に近いので、この部分での屈折率は、
周囲を取り巻く物質(通常の生活空間では空気であり、
透明層の屈折率より明らかに低く、その屈折率はほぼ
1.0である。)の屈折率と等しく、凹凸の最も下部で
は、透明樹脂層の存在する割合が限りなく100%に近
いので、透明樹脂層を構成する素材の屈折率と等しく、
中間部では、その高さにおける透明樹脂層の面積率(即
ち、そのスライスレベルにおける透明樹脂層の断面積が
全体に占める割合)に比例した屈折率を有し、従って、
透明樹脂層の微細凹凸からなる反射防止層3は、その厚
み方向に、空気の屈折率から透明層の屈折率の間で連続
的に屈折率が変化するものである。
【0018】なお、図3(a)、図3(b)、図3
(c)、および図3(d)に示す反射防止層3の構造の
場合、凹凸の底部よりも下の部分では、屈折率は、透明
樹脂層の屈折率そのもので、一定である。
【0019】以上の説明からも明らかなように、逆に、
厚み方向の位置と屈折率との要望される関係が与えられ
れば、反射防止層3の断面形状を設計することが可能で
ある。断面形状によって、屈折率の変化が連続的なもの
も、不連続的なものも、いずれも形成可能であるが、屈
折率が不連続なものは、屈折率の異なる層を重ねて積層
することによっても実現でき、むしろ、本発明において
は、反射防止層3の部分では、屈折率が連続的に変化す
るものとして製作してあるものの方が好ましく、かつ、
屈折率が空気の屈折率から成形品2の屈折率まで連続的
に変化するものがより好ましい。低屈折率4が反射防止
層3の微細凹凸を埋めてならすように積層されている場
合には、屈折率が空気の屈折率から低屈折率層4の素材
の持つ屈折率まで連続的に変化するものであることがよ
り好ましい。
【0020】これらの断面形状を持つ反射防止層3を、
凹凸のある側から観察するとき、微細凹凸の配列として
は、図4(a)(斜視図である。)中に示す凹部3’が
平行に配列したものや、図4(b)もしくは図4(c)
に上方から見た図(同心円は等高線を示す。)で示すよ
うに、平面的に並べて配列して形成したものとが有り得
る。いずれのタイプのものも、反射防止性を有するが、
図4(a)に示すような溝状のタイプのものは方向性を
有するために、入射光の方向によって反射率が変わる。
これに対し、図4(b)もしくは図4(c)に示すよう
な凹凸を二次元に配列した二次元配列の微細凹凸を有す
るものは、方向性が事実上無く、好ましい。勿論、図4
(b)もしくは図4(c)に示すような、凹凸を二次元
に配列したものの凸部の形状を、(この図のものは凸部
が円形であるが、)楕円形にして方向性を持たせること
もできる。
【0021】反射防止層3の微細凹凸の形状自体には種
々のものがあり得るが、断面形状に表れる凹凸の波のピ
ッチ(=周期)は、光の波長以下の微細なものである必
要があり、ピッチとしては、300nm以下が好まし
い。型の精度や、製品における型の再現性を考慮する
と、ピッチとしては、100nm以上であることが好ま
しいが、下限は特になく、もっと細かくてもよい。
【0022】反射防止層3は微細凹凸の凹凸の高低差が
大きい方が、反射率が低くなり、反射防止効果があるた
め、高低差が50nm以上であることが好ましい。上限
は特に無いが、通常のピッチである100nm〜300
nmを想定すると、ピッチの値の50%〜200%程度
であることが好ましく、50nm〜600nm程度であ
る。勿論、これらの範囲を外れるものもあり得る。
【0023】以上のような反射防止層3の微細凹凸は、
感光性樹脂層に対するレーザー光干渉法、好ましくは、
レーザー光を2ないしそれ以上に分割して干渉させるこ
とによって露光し、現像することによって得られる微細
凹凸、ガラスやガラス上の金属薄膜等に対するレーザー
もしくは電子ビームの露光によって得られる微細凹凸、
もしくはサンドブラスト法によって得られる微細凹凸、
もしくはその逆型形状のものを原型とし、この原型を使
用して複製を行なうか、または、これら原型を通常は、
メッキ等により複製した複製用型を利用して製造し、好
ましくは、プラスチックフィルムと、複製用型の微細凹
凸を有する面との間に熱可塑性樹脂、好ましくは硬化性
樹脂、より好ましくは、紫外線や電子線で硬化する電離
放射線硬化性樹脂をはさんで硬化させることにより、複
製する。
【0024】なお、硬化性樹脂の硬化物、好ましくは電
離放射線硬化性樹脂の硬化物で構成された微細凹凸の面
は、接着性が乏しい、すなわち、剥離性を有するので、
この微細凹凸上にさらに熱可塑性樹脂、好ましくは硬化
性樹脂、より好ましくは、電離放射線硬化性樹脂を積層
して硬化させて得られる層は、剥離させることができ
る。
【0025】本発明の反射防止層付与用シート1が貼着
用シートであるときの基材シート2、もしくは非熱融着
性層2aは、それらが不透明であり得ることを除けば、
透明なプラスチックフィルムを使用して構成することが
好ましい。また、本発明の反射防止層付与用シート1が
転写シートであるときの剥離性シート5、もしくは剥離
性シート基材5aは、剥離性シート5や剥離性シート基
材5aが不透明であり得ることを除けば、いずれも、透
明なプラスチックフィルムを使用して構成することがで
きる。
【0026】透明なプラスチックフィルムとしては、透
明性、平滑性を備え、異物の混入のないものが好まし
く、また、加工上および製品の使用上の理由で機械的強
度があるものが好ましい。さらに、反射防止層付与用シ
ートの製作時、貼着時もしくは転写時、または適宜な対
象に貼着した後、対象物(例;ディスプレイ)の熱が伝
わって来るような場合には、耐熱性があるものが好まし
い。また、本発明においては、基材シート2、剥離性シ
ート5、および剥離性シート基材5aは、金型の形状に
追随する必要性から、成形温度において、熱成形性を有
するものであることが好ましい。
【0027】好ましいものとしては、セルロースジアセ
テート、セルローストリアセテート、セルロースアセテ
ートブチレート、ポリエステル、ポリアミド、ポリイミ
ド、ポリエーテルスルフォン、ポリスルフォン、ポリプ
ロピレン、ポリメチルペンテン、ポリ塩化ビニル、ポリ
ビニルアセタール、ポリエーテルケトン、ポリメタクリ
ル酸メチル、ポリカーボネート、もしくはポリウレタン
等のプラスチックフィルムを挙げることができる。熱成
形性を有するものとしては、上記のいずれも、程度の差
はともかく、熱成形性を有するが、特に熱成形性の大き
いものを要する場合には、ポリ塩化ビニル、ABS、ポ
リスチレン、ポリプロピレン等を使用することが好まし
い。これらのうち、比較的、熱融着温度が低いものは、
そのまま貼着用シートの基材シートとして使用し、別層
としての熱融着性層を伴なわなくても、対象物との熱融
着を行なうことができる。
【0028】写真用乳剤を塗布した写真用フィルムの場
合に、よく用いられるポリエステルは機械強度やコーテ
ィング適性の点で好ましい。透明性が高く、光学的に異
方性がなく、かつ低屈折率である点では、セルロースト
リアセテート等が好ましい。透明性と耐熱性を備えた点
ではポリカーボネートが好ましい。
【0029】なお、これらのプラスチックフィルムはフ
レキシブルで使いやすいが、取り扱い時も含めて曲げる
必要が全くなく、硬いものが望まれるときは、上記の樹
脂の板やガラス板等の板状のものも使用できる。厚みと
しては、8〜1000μm程度が好ましく、25〜30
0μm程度がより好ましい。板状のものの場合には、こ
の範囲を超えてもよい。
【0030】上記のプラスチックフィルムには、その上
面、もしくは上面および下面に形成する層との接着性の
向上のために、通常、行なわれ得る各種の処理、即ち、
コロナ放電処理、酸化処理等の物理的な処理のほか、ア
ンカー剤もしくはプライマーと呼ばれる塗料の塗布を予
め行なって、プライマー層(図示せず。)を形成してお
いてもよい。
【0031】上記のプラスチックフィルムに熱融着性を
与えるには、プラスチックフィルム自体、熱融着性を有
するものを使用するか、熱融着性を有しないプラスチッ
クフィルムに、熱接着性の接着剤、いわゆるヒートシー
ル剤を熱融着性層として積層する。
【0032】ヒートシール剤としては、ポリエステル、
アクリル、ポリオレフィン、塩素化ポリオレフィン、ゴ
ム系、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合
体、もしくはエチレン/ビニルアルコール共重合体等の
樹脂を主体とするものが使用できる。これらのヒートシ
ール剤は、適宜な溶剤もしくは希釈剤により溶解もしく
は分散させ、グラビアコート、もしくはロールコート等
のコート法により、塗布し、乾燥させて、熱融着性層6
とすることができ、厚みとしては、2〜10μm、より
好ましくは、3〜5μmである。
【0033】上記のプラスチックフィルムは、塗付する
材料によっては、元々、剥離性を有している場合もあ
る。例えば、ポリエステル樹脂フィルムやポリオレフィ
ン系の樹脂フィルムは、ほとんどのインキもしくは塗料
のバインダ樹脂に対し、剥離性を有している。一般的に
は、プラスチックフィルムに対し、剥離性塗料もしくは
剥離性インキによる塗膜である剥離性層5bを積層し
て、積層した後の表面を剥離性とすることが普通であ
る。
【0034】剥離性層5bを構成するための剥離性塗料
もしくは剥離性インキとしては、一般的な熱可塑性樹脂
もしくは熱硬化性樹脂をバインダ樹脂とし、ワックス、
シリコーン等の離型性を付与する材料を配合したものを
使用することが好ましい。
【0035】反射防止層3は、前述したように、熱可塑
性樹脂、好ましくは硬化性樹脂の硬化物、より好ましく
は、紫外線や電子線で硬化する電離放射線硬化性樹脂の
硬化物により形成されるが、製造速度や耐熱性、硬さ等
の点で、電離放射線硬化性樹脂の硬化物により形成され
ることが好ましい。
【0036】電離放射線硬化性樹脂として使用するの
は、具体的には、分子中に重合性不飽和結合または、エ
ポキシ基を有するプレポリマー、オリゴマー、及び/又
はモノマーを適宜に混合した電離放射線硬化性樹脂組成
物である。電離放射線とは、電磁波又は荷電粒子線のう
ち分子を重合又は架橋し得るエネルギー量子を有するも
のを指し、通常、紫外線、もしくは電子線を用いる。
【0037】電離放射線硬化性樹脂組成物中のプレポリ
マー、オリゴマーの例としては、不飽和ジカルボン酸と
多価アルコールの縮合物等の不飽和ポリエステル類、ポ
リエステルメタクリレート、ポリエーテルメタクリレー
ト、ポリオールメタクリレート、メラミンメタクリレー
ト等のメタクリレート類、ポリエステルアクリレート、
エポキシアクリレート、ウレタンアクリレート、ポリエ
ーテルアクリレート、ポリオールアクリレート、メラミ
ンアクリレート等のアクリレート類、もしくはカチオン
重合型エポキシ化合物が挙げられる。
【0038】電離放射線硬化性樹脂組成物中のモノマー
の例としては、スチレン、α−メチルスチレン等のスチ
レン系モノマー、アクリル酸メチル、アクリル酸−2−
エチルヘキシル、アクリル酸メトキシエチル、アクリル
酸ブトキシエチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸メト
キシブチル、アクリル酸フェニル等のアクリル酸エステ
ル類、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタ
クリル酸プロピル、メタクリル酸メトキシエチル、メタ
クリル酸エトキシメチル、メタクリル酸フェニル、メタ
クリル酸ラウリル等のメタクリル酸エステル類、アクリ
ル酸−2−(N,N−ジエチルアミノ)エチル、アクリ
ル酸−2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル、アクリ
ル酸−2−(N,N−ジベンジルアミノ)メチル、アク
リル酸−2−(N,N−ジエチルアミノ)プロピル等の
不飽和置換の置換アミノアルコールエステル類、アクリ
ルアミド、メタクリルアミド等の不飽和カルボン酸アミ
ド、エチレングリコールジアクリレート、プロピレング
リコールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジア
クリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレー
ト、トリエチレングリコールジアクリレート等の化合
物、ジプロピレングリコールジアクリレート、エチレン
グリコールジアクリレート、プロピレングリコールジメ
タクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート
等の多官能性化合物、及び/又は分子中に2個以上のチ
オール基を有するポリチオール化合物、例えばトリメチ
ロールプロパントリチオグリコレート、トリメチロール
プロパントリチオプロピレート、ペンタエリスリトール
テトラチオグリコレート等が挙げられる。
【0039】通常、電離放射線硬化性樹脂組成物中のモ
ノマーとしては、以上の化合物を必要に応じて、1種若
しくは2種以上を混合して用いるが、電離放射線硬化性
組成物に通常の塗布適性を与えるために、前記のプレポ
リマー又はオリゴマーを5重量%以上、前記モノマー及
び/又はポリチオール化合物を95重量%以下とするの
が好ましい。
【0040】電離放射線硬化性樹脂組成物を硬化させた
ときのフレキシビリティーが要求されるときは、モノマ
ー量を減らすか、官能基の数が1又は2のアクリレート
モノマーを使用するとよい。電離放射線硬化性樹脂組成
物を硬化させたときの耐摩耗性、耐熱性、耐溶剤性が要
求されるときは、官能基の数が3つ以上のアクリレート
モノマーを使う等、電離放射線硬化性樹脂組成物の設計
が可能である。ここで、官能基が1のものとして、2−
ヒドロキシアクリレート、2−ヘキシルアクリレート、
フェノキシエチルアクリレートが挙げられる。官能基が
2のものとして、エチレングリコールジアクリレート、
1,6−ヘキサンジオールジアクリレートが挙げられ
る。官能基が3以上のものとして、トリメチロールプロ
パントリアクリレート、ペンタエリスリトールトリアク
リレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、
ジペンタエリスリトールヘキサアクレリート等が挙げら
れる。
【0041】電離放射線硬化性樹脂組成物を硬化させた
ときのフレキシビリティーや表面硬度等の物性を調整す
るため、電離放射線硬化性樹脂組成物に、電離放射線照
射では硬化しない樹脂を添加することもできる。具体的
な樹脂の例としては次のものがある。ポリウレタン樹
脂、セルロース樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリ
エステル樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポ
リ酢酸ビニル等の熱可塑性樹脂である。中でも、ポリウ
レタン樹脂、セルロース樹脂、ポリビニルブチラール樹
脂等の添加がフレキシビリティーの向上の点で好まし
い。
【0042】電離放射線硬化性樹脂組成物の硬化が紫外
線照射により行われるときは、光重合開始剤や光重合促
進剤を添加する。光重合開始剤としては、ラジカル重合
性不飽和基を有する樹脂系の場合は、アセトフェノン
類、ベンゾフェノン類、チオキサントン類、ベンゾイ
ン、ベンゾインメチルエーテル等を単独又は混合して用
いる。また、カチオン重合性官能基を有する樹脂系の場
合は、光重合開始剤として、芳香族ジアゾニウム塩、芳
香族スルホニウム塩、芳香族ヨードニウム塩、メタセロ
ン化合物、ベンゾインスルホン酸エステル等を単独又は
混合物として用いる。光重合開始剤の添加量は、電離放
射線硬化性樹脂組成物100重量部に対し、0.1〜1
0重量部である。
【0043】電離放射線硬化性樹脂組成物には、次のよ
うな有機反応性ケイ素化合物を併用してもよい。
【0044】有機ケイ素化合物の1は、一般式RmSi
(OR’)nで表せるもので、RおよびR’は炭素数1
〜10のアルキル基を表し、Rの添え字mとR’の添え
字nとは、各々が、m+n=4の関係を満たす整数であ
る。
【0045】具体的には、テトラメトキシシラン、テト
ラエトキシシラン、テトラ−iso−プロポキシシラ
ン、テトラ−n−プロポキシシラン、テトラ−n−ブト
キシシラン、テトラ−sec−ブトキシシラン、テトラ
−tert−ブトキシシラン、テトラペンタエトキシシ
ラン、テトラペンタ−iso−プロポキシシラン、テト
ラペンタ−n−プロポキシシラン、テトラペンタ−n−
ブトキシシラン、テトラペンタ−sec−ブトキシシラ
ン、テトラペンタ−tert−ブトキシシラン、メチル
トリエトキシシラン、メチルトリプロポキシシラン、メ
チルトリブトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、
ジメチルジエトキシシラン、ジメチルエトキシシラン、
ジメチルメトキシシラン、ジメチルプロポキシシラン、
ジメチルブトキシシラン、メチルジメトキシシラン、メ
チルジエトキシシラン、ヘキシルトリメトキシシラン等
が挙げられる。
【0046】電離放射線硬化性樹脂組成物に併用し得る
有機ケイ素化合物の2は、シランカップリング剤であ
る。
【0047】具体的には、γ−(2−アミノエチル)ア
ミノプロピルトリメトキシシラン、γ−(2−アミノエ
チル)アミノプロピルメチルジメトキシシラン、β−
(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキ
シシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ
−メタクリロキシプロピルメトキシシラン、N−β−
(N−ビニルベンジルアミノエチル)−γ−アミノプロ
ピルメトキシシラン・塩酸塩、γ−グリシドキシプロピ
ルトリメトキシシラン、アミノシラン、メチルメトキシ
シラン、ビニルトリアセトキシシラン、γ−メルカプト
プロピルトリメトキシシラン、γ−クロロプロピルトリ
メトキシシラン、ヘキサメチルジシラザン、ビニルトリ
ス(β−メトキシエトキシ)シラン、オクタデシルジメ
チル[3−(トリメトキシシリル)プロピル]アンモニ
ウムクロライド、メチルトリクロロシラン、ジメチルジ
クロロシラン等が挙げられる。
【0048】電離放射線硬化性樹脂組成物に併用し得る
有機ケイ素化合物の3は、電離放射線硬化性ケイ素化合
物である。具体的には、電離放射線の照射によって反応
し架橋する複数の官能基、例えば、重合性二重結合基を
有する分子量5,000以下の有機ケイ素化合物が挙げ
られ、より具体的には、片末端ビニル官能性ポリシラ
ン、両末端ビニル官能性ポリシラン、片末端ビニル官能
ポリシロキサン、両末端ビニル官能ポリシロキサン、又
はこれらの化合物を反応させたビニル官能性ポリシラ
ン、もしくはビニル官能性ポリシロキサン等が挙げられ
る。
【0049】より具体的には、次のような化合物であ
る。
【0050】
【化1】
【0051】その他、電離放射線硬化性樹脂組成物に併
用し得る有機ケイ素化合物としては、3−(メタ)アク
リロキシプロピルトリメトキシシラン、3−(メタ)ア
クリロキシプロピルメチルジメトキシシラン等の(メ
タ)アクリロキシシラン化合物等が挙げられる。電離放
射線硬化性樹脂としては、硬化後の硬度が、JIS K
5400で示す鉛筆硬度試験で「H」以上の硬度を示す
ものがより好ましい。
【0052】なお、いずれのタイプの樹脂も、反射防止
性能を発揮するためには屈折率が低い方が好ましいが、
反射防止性成形品として長期間使用するには、表面の耐
久性、特に耐擦傷性が必要であり、硬度を高くした方が
有利になるため、密度を上げて硬度を高くする必要があ
る。反射防止構造の屈折率としては、1.4〜1.7、
より好ましくは、1.6以下である。
【0053】低屈折率層4は、反射防止の意味もある
が、射出成形品に本発明を適用した際に、得られる射出
成形品の表面の、不用意な接触による傷付きや汚染を防
止する意味で設けられ、反射防止層3よりも光の屈折率
が低い樹脂組成物で構成する。
【0054】特に、低屈折率層4をフッ素系樹脂もしく
はシリコーン系樹脂の素材で形成すると、いずれも光の
屈折率が1.3〜1.4であるため、電離放射線硬化性
樹脂組成物の硬化物で反射層3を構成したときの一般的
な屈折率(アクリレート系の樹脂組成物の硬化物であ
り、光の屈折率は1.5以上である。)よりも低いので
好ましく、なお、これら素材の水との接触角が100度
以上あるため、防汚性も有していて好ましい。上記のフ
ッ素系樹脂もしくはシリコーン系樹脂等の使用によっ
て、低屈折率層4に特別の機能を持たせる必要性が低い
ときは、反射防止層3との接着を考慮して選択したフッ
素系樹脂・シリコーン系樹脂以外の熱可塑性樹脂を用い
て低屈折率層を構成してもよい。
【0055】これらの素材は、蒸着等の乾式工程、もし
くは通常のコーティングのような湿式工程のいずれによ
って形成してもよい。
【0056】帯電防止処理は、具体的には帯電防止剤や
導電性微粒子を適用することにより行なえ、射出成形品
本体10を構成する素材中に配合するか、最終的な製品
の最表面を構成する層に配合することによって行なう。
あるいは最表面に金属酸化物薄膜を形成することによ
り、帯電防止処理を行なうこともできる。
【0057】本発明の射出成形品は、以上に説明した本
発明の反射防止層付与用シートを射出成形の際に用いて
得られる物である。本発明の射出成形品は、図5(a)
に示すように、射出成形によって得られる射出成形品本
体10に、図1(a)に示す反射防止層付与用シート1
が基材シート2を射出成形品本体10側を向いて積層し
たものである。図示はしないが、図1(b)に示すよう
に、基材シート2が非熱融着性層2aおよび熱融着性層
2bの二層からなっているものが積層したものでもよ
い。あるいは、図1(a)に示す転写シートである反射
防止層付与用シート1の剥離性シート5を除いた部分が
熱融着性層6側が射出成形品本体10側を向いて積層し
たものである。また、図示はしないが、図2(b)に示
すものから剥離性シート基材5aおよび剥離性層5bを
除いた部分が積層したものであってもよい。
【0058】図5(b)に示すように、本発明の射出成
形品は、図5(a)を引用して説明したいずれの場合に
おいても、さらに、最上面に低屈折率層4が積層されて
いてもよい。
【0059】また、図5(c)に示すように、本発明の
射出成形品は、射出成形品本体10の上側のみならず、
下側に基材シート2(もしくは熱融着性層6)、反射防
止層3、および低屈折率層4等が積層さていてもよい。
射出成形品本体10の上下に積層するものは、図5
(a)および図5(b)を引用して説明したいかなるタ
イプのものが積層していてもよく、上と下で、同じ物が
積層していても、異なるものが積層していてもよい。
【0060】本発明の射出成形品は、熱可塑性樹脂で構
成してもよいが、熱硬化性樹脂(製品の状態では硬化済
みである。)で構成してもよく、後者に概念的に含まれ
る、電離放射線硬化性樹脂(製品の状態では、やはり硬
化済みである。)で構成してもよい。これらのタイプの
異なる樹脂を併用することもあり得る。また、少なくと
も表面に反射防止性を付与する目的からは射出成形品は
不透明でもよいが、光透過性の製品に反射防止性を付与
することが多いので、射出成形品としては透明性を有す
るものであることが好ましい。
【0061】透明性素材として熱可塑性樹脂を用いる場
合には、ポリスチレン、ABS樹脂、ACS樹脂、AE
S樹脂、セルロース樹脂、ポリアリレート、ポリブタジ
エン、ポリブチレン、アイオノマー、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリメチルペンテン、ポリメタクリル酸
メチルやポリメタクリル酸エチル等のメタクリル樹脂、
ポリアクリル酸ブチル等のアクリル樹脂、メタクリル/
スチレン共重合体、ニトリル樹脂、ポリアセタール、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレー
ト、ポリエチレンテレフタレート・イソフタレート共重
合体等のポリエステル系樹脂、ポリブチレンテレフタレ
ート、ポリカーボネート、ポリフッ化塩化ビニル、ポリ
フッ化ビニリデン、ポリ4フッ化エチレン、エチレン・
4フッ化エチレン共重合体等のポリフッ化エチレン系樹
脂、ナイロン6、ナイロン66等のポリアミド樹脂、ポ
リイミド樹脂、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル/酢酸ビニ
ル共重合体、エチレン・ビニルアルコール共重合体等の
ビニル系樹脂、三酢酸セルロース、セロファン等のセル
ロース系樹脂等を、単独もしくは混合、あるいはこれら
の共重合体として使用することができる。
【0062】透明性素材として熱硬化性樹脂を用いる場
合、不飽和ポリエステル樹脂、もしくはエポキシ樹脂等
を使用することができる。
【0063】本発明の射出成形品は、図6に示すように
射出成形装置20を用いて製造することが好ましい。図
4は射出成形装置20の概要を示す図であって、左右に
可動側型板21、および固定側型板22がそれぞれ取り
付けられ、両型板21および22の間にキャビティ23
が形成されるものである。
【0064】両型板21および22の間の上方より、本
発明の反射層付与用シート1が巻き出され、キャビティ
23が形成される部分に供給される。供給された反射層
付与用シート1は、図6(b)に示すように、一方の型
板21を利用した真空成形等により、キャビティ23の
概略形状に成形されて、キャビティに固定され、両型板
21および22を閉じて、射出口24より固定側型板2
2を経由して溶融した樹脂がキャビティ23内に射出さ
れ、射出時の熱および射出圧により、反射層付与用シー
ト1がさらに、型板形状に沿って変形すると共に、射出
された樹脂24と密着する。冷却後、両型板21および
22を開放すると、反射層付与用シート1が片方に積層
した射出成形品が得られているので、必要に応じて、反
射層付与用シート1を切断もしくは所要の形状に打抜い
て、反射層付与用シート1が積層した製品とする。反射
層付与用シート1が転写シートであるときは、剥離性シ
ート5、もしくは剥離性シート基材5aおよび剥離性層
5bを剥離して製品とする。
【0065】上記において、反射層付与用シート1を予
め成形するのを、射出成形機外の成形装置にて行ない、
キャビティ23内に供給してもよい。また、形状によっ
ては、このように、射出成形に先立っての反射層付与用
シート1の予備成形を行なわないこともあり得るが、予
備成形した方が、反射層付与用シート1の金型への追随
性が増し、部分的に極端に伸ばされる等の欠点が生じに
くい。
【0066】また、射出された樹脂から発生するガスを
除去して、得られる成形品に歪みが残らないようにする
ため、キャビティ23内を真空引きできる射出成形機を
使用することもできる。
【0067】本発明によって得られる射出成形品は、種
々の用途において利用することができ、当った光の反射
を抑制して眩しさを減らすことができるが、逆に、当っ
た光を反対側に有効に出射する用途において使用するこ
ともできる。反射を抑制して眩しさを減らす目的では、
本来的な機能との兼ね合いもあるが、自動車、鉄道車
両、船舶、航空機等の交通機関の窓、展望用窓、ドア
等、あるいは、建造物の窓、天窓、ドア、はめ殺しの
窓、明かり採り窓等(総称して窓等と言う。)がある。
これら窓等は、太陽光や夜間の自動車のヘッドライト等
を反射して、予期しない場合に、眩しさをもたらすこと
が有り得るので、これらの窓等の外側に、もしくはこら
らに置き換えて本発明の射出成形品を適用し得る。これ
らにおいては反射防止構造が屋外側、もしくは外側にな
るようにする。
【0068】勿論、これら窓等においては、交通機関内
部、もしくは建造物内部に設置された照明が内部で反射
するために、屋外を眺めるときに支障をもたらすことも
あるので、そのような場合には、本発明の射出成形品を
反射防止構造を内側に向けて、窓等に適用することも有
り得る。従って、場合によっては、窓等の外側と内側に
反射防止構造を必要とすることがあり、別々の射出成形
品を、窓等の外側と内側との両方に適用してもよいが、
図5(c)を引用して説明したような、両面に反射防止
層を有する射出成形品を用いてもよい。
【0069】上記のような交通機関においては、運転
席、操縦席やその他の場所に備えられた計器類やディス
プレイの表面に、本発明の射出成形品を反射防止構造を
観察側に向けて、適用することが出来る。眩しさを減ら
して、計器やディスプレイの視認性を向上させ得る。
【0070】また、一般的な電気器具、音響機器、時
計、もしくはカメラ等の機器類が有する種々の表示部分
にも、本発明の射出成形品を適用することが出来る。例
を挙げると、電卓、パソコンのディスプレイ(CRT、
液晶ディスプレイ、PDP等がある。)や携帯可能な端
末機器のディスプレイ、携帯電話、IC録音機、CDプ
レーヤー、DVDプレーヤー、MDプレーヤー、ビデオ
テープレコーダー、各種オーディオ機器、ビデオカメ
ラ、デジタルカメラの表示機構を有する機器類である。
外光の反射防止の目的で、本発明の射出成形品を反射防
止層側を外側にして適用する。これらに適用する際に
は、基板が偏光板であったり、帯電防止性であってもよ
いし、また、基板がタッチパネルであってもよい。
【0071】これら計器やディスプレイは、自己発光型
のものも有り得るが、通常は、バックライト、もしくは
フロントライトにより、照明して視認性を付与している
ことが多いので、窓等の例で述べたのと同様に、両面に
反射層を有する射出成形品を用いてもよい。一つの例と
して、フロントライト型の液晶ディスプレイにおいて、
導光板の液晶側に反射防止構造を適用した射出成形品を
使用することが好ましい。観察側は、通常、傾斜を持っ
ているか、もしくは稜線が平行になるよう廃止されたプ
リズムアレイを形成したものであるが、必要によって
は、観察側にも、反射防止層を適用するとよい。
【0072】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、多層薄膜積層
型や梨地による反射防止性の不十分さが解消でき、射出
成形時の積層により反射防止性を直ちに付与でき、形状
追随性があり、製品の形状毎に、金型への微細凹凸を行
なうことが不要になる、反射防止層付与用シートを提供
することができる。請求項2の発明によれば、請求項1
の発明の効果に加え、基材シートを非熱融着性層と熱融
着性層との積層で形成したので、各々適性が高いものを
選択して使用可能な反射防止層付与用シートを提供する
ことができる。請求項3の発明によれば、請求項1また
は請求項2の発明の効果に加え、さらに低屈折率層を有
するので、反射防止効果と共に、表面の耐久性を増した
反射防止層付与用シートを提供することができる。請求
項4の発明によれば、請求項1の発明とほぼ同様な効果
を有し、射出成形時の積層により反射防止性を直ちに付
与できる反射防止層付与用シートを提供することができ
る。請求項5の発明によれば、請求項4の発明の効果に
加え、凹凸再現性がよく、しかも、反射層付与用シート
の保存時に、微細凹凸が損なわれることが少ない、反射
防止層付与用シートを提供することができる。請求項6
の発明によれば、請求項4または請求項5の発明の効果
に加え、微細凹凸に沿って低屈折率が積層されているの
で、反射防止効果と共に、表面の耐久性が向上した反射
防止層付与用シートを提供することができる。請求項7
の発明によれば、請求項1〜請求項3いずれかの発明の
反射防止層付与用シートを金型内にセットすることによ
り、成形により成形品の表面に反射防止性を付与するこ
とが可能な、反射防止層を有する成形品の製造方法を提
供することができる。請求項8の発明によれば、請求項
4〜請求項6いずれかの発明の反射防止層付与用シート
を成形の際に金型内にセットし、成形後、剥離性シート
を剥離することにより、成形品の表面に反射防止性を付
与することが可能な、反射防止層を有する成形品の製造
方法を提供することができる。請求項9の発明によれ
ば、請求項7または請求項8の発明の効果に加え、反射
防止層付与用シートを、予め予備成形するので、反射防
止層付与用シートの金型への追随性が向上した、反射防
止層を有する成形品の製造方法を提供することができ
る。請求項10の発明によれば、請求項7または請求項
8の発明の効果に加え、別の金型を準備せずに予備成形
が行なえる、反射防止層を有する成形品の製造方法を提
供することができる。請求項11の発明によれば、請求
項1〜請求項3いずれかの発明の効果を有する反射防止
層付与用シートが射出成形品の表面に積層された、反射
防止層を有する成形品を提供することができる。請求項
12の発明によれば、請求項4〜請求項6いずれかの発
明の効果を有する反射防止層付与用シートから剥離性シ
ートを除いた部分が射出成形品の表面に積層された、反
射防止層を有する成形品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】貼着シートタイプの反射防止層付与用シートの
断面構造を示す図である。
【図2】転写シートタイプの反射防止層付与用シートの
断面構造を示す図である。
【図3】反射防止性成形品の微細凹凸の例を示す図であ
る。
【図4】反射防止性成形品の微細凹凸の配列を示す図で
ある。
【図5】射出成形品の例を示す図である。
【図6】射出成形品の製造方法を示す図である。
【符号の説明】
1 反射防止層付与用シート 2 基材シート(2a;非熱融着性層、2b;熱融
着性層) 3 反射防止層 4 低屈折率層 5 剥離性シート(5a;剥離性シート基材、5
b;剥離性層) 6 熱融着性層 10 射出成形品本体 20 射出成形機 21 可動側型板 22 固定側型板 23 キャビティ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H042 BA04 BA12 BA20 2K009 AA02 AA12 BB24 BB25 BB28 CC24 CC34 CC42 DD15 EE03 4F100 AJ06A AK01A AK01D AK17C AK25B AK41A AK46A AK52C AR00C AT00A BA02 BA03 BA04 BA10A BA10B BA10C BA10D DD07B EH36D GB41 JB14B JL02 JL12A JN01A JN01B JN01C JN06B JN18C 4F206 AA16 AA24 AA33 AA43 AG03 AH33 JA07 JB13

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材シート上に、光の波長以下のピッチ
    の無数の微細凹凸からなり、厚み方向に光の屈折率が変
    化する反射防止層が積層されており、前記基材シートの
    前記反射防止層が積層されたのとは反対側の面が少なく
    とも熱融着性であり、前記基材シートおよび前記反射防
    止層がいずれも透明性を有することを特徴とする射出成
    形に用いるための反射防止層付与用シート。
  2. 【請求項2】 前記基材シートは、前記反射防止層側が
    非熱融着性層、前記反射防止層側とは反対側が熱融着性
    層であることにより、前記基材シートの前記反射防止層
    が積層されたのとは反対側の面が熱融着性であり、前記
    非熱融着性層および前記熱融着性層が、いずれも透明性
    を有することにより前記基材シートが透明性を有するこ
    とを特徴とする請求項1記載の射出成形に用いるための
    反射防止層付与用シート。
  3. 【請求項3】 前記反射防止層の露出面に、透明性を有
    する低屈折率層が積層されていることを特徴とする請求
    項1または請求項2記載の射出成形に用いるための反射
    防止層付与用シート。
  4. 【請求項4】 少なくとも片面が剥離性面である剥離性
    シートの前記剥離性面が、請求項1記載の反射防止層の
    前記微細凹凸とは逆型形状を有した付型面を構成してお
    り、前記付型面には、透明樹脂層が前記逆型形状を充填
    して積層されることにより、請求項1記載の反射防止層
    が構成されており、前記反射防止層の前記剥離性面とは
    反対側の面には、熱融着性層が積層されており、少なく
    とも、前記透明樹脂層および前記熱融着性層が透明性を
    有することを特徴とする射出成形に用いるための反射防
    止層付与用シート。
  5. 【請求項5】 基材シートの片面に、表面が請求項1記
    載の反射防止層の前記微細凹凸とは逆型形状を有する硬
    化性樹脂の硬化物層が積層されることにより前記剥離性
    シート、前記剥離性面および前記付型面を構成している
    ことを特徴とする請求項4記載の射出成形に用いるため
    の反射防止層付与用シート。
  6. 【請求項6】 前記反射防止層の前記付型面側の前記微
    細凹凸に沿って、透明性を有する低屈折率層が積層され
    ていることを特徴とする請求項4または請求項5記載の
    射出成形に用いるための反射防止層付与用シート。
  7. 【請求項7】 請求項1〜請求項3いずれか記載の反射
    防止層付与用シートを、前記基材シートの熱融着性であ
    る側が、キャビティの内側を向くようにして金型内にセ
    ットした後、金型を閉じ、その後、前記金型の内部に透
    明性を有する成形用樹脂を射出して充填し、充填後に冷
    却し、冷却後に金型を開いて成形品を取り出すことを特
    徴とする反射防止層を有する成形品の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項4〜請求項6いずれか記載の反射
    防止層付与用シートを、前記熱融着性層側が、キャビテ
    ィの内側を向くようにして金型内にセットした後、金型
    を閉じ、その後、前記金型の内部に透明性を有する成形
    用樹脂を射出して充填し、充填後に冷却し、冷却後に金
    型を開いて成形品を取り出すこと、および前記剥離性シ
    ートを剥離することを行なうことを特徴とする反射防止
    層を有する成形品の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記反射防止層付与用シートを、予め予
    備成形してから、前記金型内にセットすることを特徴と
    する請求項7または請求項8記載の反射防止層を有する
    成形品の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記反射防止層付与用シートを、前記
    金型を利用して、予備成形することにより、前記金型内
    にセットすることを特徴とする請求項7または請求項8
    記載の反射防止層を有する成形品の製造方法。
  11. 【請求項11】 射出成型品の表面に沿って、請求項1
    〜請求項3いずれか記載の反射防止層付与用シートの前
    記熱融着性である面側が積層されたことを特徴とする反
    射防止層が積層された射出成型品。
  12. 【請求項12】 射出成型品の表面に沿って、請求項4
    〜請求項6いずれか記載の反射防止層付与用シートから
    前記剥離性シートを伴なわず、前記熱融着性層側が積層
    されたことを特徴とする反射防止層が積層された射出成
    型品。
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