JP2002260367A - 記録再生装置およびディスクカートリッジ - Google Patents

記録再生装置およびディスクカートリッジ

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JP2002260367A
JP2002260367A JP2001321147A JP2001321147A JP2002260367A JP 2002260367 A JP2002260367 A JP 2002260367A JP 2001321147 A JP2001321147 A JP 2001321147A JP 2001321147 A JP2001321147 A JP 2001321147A JP 2002260367 A JP2002260367 A JP 2002260367A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 対物レンズや対物レンズを備えた光ピックア
ップが移動する際等における圧力変動を抑制することに
より、光学ディスクの面振れを抑制し、安定して良好な
記録・再生の実現を図ることができる記録再生装置およ
びディスクカートリッジを提供する。 【解決手段】 ディスク1と光ピックアップ4との間に
は、光ピックアップ4と連動する透明安定化板5が配さ
れている。ディスク1を挟んで透明安定化板5と対向す
るように、スライダー7が配されている。スライダー7
は揺動可能に支持されており、ディスク1に対して対向
平面を有する。ディスク1回転時には、透明安定化板5
とディスク1との間の空気圧力と、スライダー7とディ
スク1との間の空気圧力とが釣り合うように、スライダ
ー7が進退移動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高密度な情報の記
録・再生が可能であり、特に、可撓性を有する光学ディ
スクに対して情報信号の記録および/または再生を行う
記録再生装置およびディスクカートリッジに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、レーザを用いて情報の記録・再生
を行う、光ディスクや光磁気ディスク等の光学ディスク
が知られている。近年、より多くの情報を記録するため
に、光学ディスクの高記録密度化が進められ、これに伴
い、記録ピットは小サイズ化されている。
【0003】このように高記録密度化された光学ディス
クを再生する光ピックアップでは、微小領域に記録され
た情報を読み取るために、光学ディスクに集光させる光
のスポットを微小な領域に絞り込む必要がある。このよ
うにスポットサイズを小さくすることにより、より多く
の情報を記録することができる。
【0004】上記スポットサイズは、使用する光源の波
長λに比例する一方、対物レンズにおける開口数NAに
反比例する。従って、光のスポットサイズを小さくする
には、使用する光源の波長λを小さくするか、または、
対物レンズにおける開口数NAを大きくする必要があ
る。
【0005】一方、使用する光源の波長λを小さくする
か、または、対物レンズにおける開口数NAを大きくし
た場合、光学ディスクが傾いた際、光ビームには大きな
コマ収差が発生する。これにより、光ビームを光学ディ
スクに精度良く集光することができなくなる。
【0006】そこで、従来、光学ディスク内部の光路を
短くして、光学ディスク基板の傾きに対する許容量を拡
大するために、光学ディスクの薄型化を図ってきた。
【0007】例えば、CD−ROM(Compact Disc Rea
d-Only Memory )は、開口数NA=0.45、波長λ=
780nm、光学ディスク基板の厚さは1.2mmであ
る。一方、DVD−ROM(Digital Versatile Disc R
ead-Only Memory )は、開口数NA=0.6、波長λ=
655nm、光学ディスク基板の厚さは0.6mmであ
る。このように、DVD−ROMはCD−ROMと比較
して、使用する光源の波長λを小さくし、対物レンズに
おける開口数NAを大きくし、光学ディスク基板の厚さ
を薄くすることにより、記録容量の増大と光学ディスク
基板の傾きに対する許容量の拡大を図ることができる。
【0008】しかしながら、さらに、光学ディスク基板
の傾きに対する許容量の拡大を図るため、光学ディスク
基板の厚さをさらに薄くすると、光学ディスク基板の剛
性が低下し、これにより、光学ディスク基板自体の面振
れに伴う光学ディスク基板の傾きは大きくなり逆効果と
なる。このため、光源の波長λを短くすることや、対物
レンズの開口数NAを大きくすることには限界がある。
【0009】そこで、特開平10−308059号公報
には、光学ディスクの回転駆動時の状態を安定させるこ
とにより、さらに、厚さの薄い光学ディスク、開口数N
Aの大きな対物レンズおよび波長λの短い光を用いるこ
とができる記録再生装置が記載されている。上記公報に
おける記録再生装置の構成を図11に示す。
【0010】同図に示すように、光学ディスク101に
対して情報の記録・再生を行う記録再生装置は、光学デ
ィスク101を回転させるスピンドル105、光ビーム
を光学ディスク101に集光照射する光ピックアップ1
03および光学ディスク101の回転状態を安定化させ
る安定化板102を備えている。光学ディスク101は
非常に薄く、可撓性を有している。また、光学ディスク
101は磁性を有するセンターハブ104を有してお
り、光学ディスク101は、センターハブ104におけ
る磁性結合によりスピンドル105に固定される。光ピ
ックアップ103は対物レンズ群等の集光手段を有す
る。安定化板102と光ピックアップ103とは光学デ
ィスク101を挟んで対向して配されている。
【0011】光学ディスク101における情報の記録・
再生時には、光学ディスク101を安定化板102に近
接させて回転させる。このとき、光学ディスク101と
安定化板102との間の空間が減圧状態となる。このた
め、可撓性を有する光学ディスク101は、安定化板1
02に吸い寄せられて、光学ディスク101と安定化板
102との間隔を一定に保ちながら回転する。従って、
光学ディスク101の回転時の面振れが抑制される。こ
れにより、光の波長を650nm以下とし、対物レンズ
群の開口数NAを0.7以上とする光ピックアップ10
3を用いた記録再生装置での記録・再生を実現すること
ができる。
【0012】さらに、上記公報には、図12に示すよう
に、安定化板102を一体的に構成したディスクカート
リッジ106を用いる記録再生装置が記載されている。
この場合、光ピックアップ103はディスクカートリッ
ジ106の図示しない開口部から挿入される。このよう
な記録再生装置においても、ディスクカートリッジ10
6に安定化板102を備えることにより、図11に示す
記録再生装置と同様、光学ディスク101の回転時の面
振れを抑制することができ、厚さの薄い光学ディスク1
01、開口数NAの大きな対物レンズおよび波長λの短
い光を用いた記録・再生を実現することができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
構成によれば、以下のような問題がある。
【0014】一般に、光学ディスクの記録・再生の際、
光学ディスクの情報記録面を、常に対物レンズ等の集光
手段の焦点深度内に保持するために、光学ディスクと集
光手段との距離を一定に保ち、レーザ光を合焦状態に維
持するフォーカス制御が行われる。
【0015】このように、光学ディスク101に情報の
記録・再生を行う際、フォーカス制御が行われ、光ピッ
クアップ103が光学ディスク101に近接することと
なる。このとき、上記公報に記載の構成では、図11に
示す記録再生装置においても、図12に示すディスクカ
ートリッジ106を用いた記録再生装置においても、光
ピックアップ103のディスク101と対向する面は対
物レンズ等の集光手段を有する面となるが、この面は比
較的凹凸の大きな面である。このため、フォーカス制御
を行うため集光手段が移動する度に集光手段周辺、即
ち、光ピックアップ103周辺に圧力変動が生じ、光ピ
ックアップ103と光学ディスク101との間の空気圧
力は変動しやすい。従って、集光手段が移動することに
よって、光学ディスク101に面振れが生じ、安定して
フォーカス制御を行うことができない。
【0016】このように、従来、光ピックアップにおけ
る集光手段が、例えば、フォーカス制御のために移動す
る際、光学ディスク周辺に圧力変動が生じ、これによ
り、光学ディスクに面振れが生じていた。従って、安定
したフォーカス制御ができないため、良好な記録・再生
を行うことが困難であった。
【0017】また、ディスクが可撓性を有していても、
有していなくても、ディスクの回転数が上がり、高速回
転になればなるほど、ディスクの面振れが生じ易くな
り、安定した記録・再生を行うことが困難となる。
【0018】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、高速回転時においても、面振れを抑
え、安定して良好な記録・再生が行え、しかも、対物レ
ンズが移動する際等における圧力変動を抑制することに
より、光学ディスクの面振れを抑制し、安定して良好な
記録・再生の実現を図ることができる記録再生装置およ
びディスクカートリッジを提供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明の記録再生装置
は、上記の課題を解決するために、回転状態にあるディ
スクに対して、レーザ光を照射し、情報の記録・再生を
行う記録再生装置において、上記ディスクに対向して配
され、かつ、揺動可能に支持される、対向平面を有する
安定化スライダーが設けられていることを特徴としてい
る。
【0020】上記の構成によれば、ディスク回転時に
は、ディスクが回転することにより、ディスクと安定化
スライダーとの間に空気が流れこみ、また、安定化スラ
イダーは対向平面を有するため、該安定化スライダーと
ディスクとの間にエアベアリングが形成される。しか
も、安定化スライダーは、揺動可能に支持されているの
で、ディスク回転時に、該ディスクに対して常に一定の
距離を隔てた位置に移動することができる。
【0021】したがって、安定化スライダーとディスク
との距離が一定に保たれた状態で、ディスクが回転する
ことになる。これにより、ディスクが高速に回転して
も、該ディスクの面振れを抑えることができるので、安
定して記録・再生を行うことができる。
【0022】また、上記ディスクを介して、上記安定化
スライダーに対向するように配された安定化板を設けて
もよい。
【0023】この場合、安定化スライダーとディスクと
の間にエアベアリングが生じるように、ディスク回転時
に、安定化板とディスクとの間にもエアベアリングが生
じる。このとき、安定化スライダーとディスクとの間の
圧力と、安定化板とディスクとの間の圧力とが釣り合う
ようになり、ディスクは安定化スライダーおよび安定化
板と一定の間隔を保ちながら回転する。これにより、デ
ィスク回転時におけるディスクの面振れを抑制すること
ができ、ディスクの回転の安定化をさらに図ることがで
きる。
【0024】上記安定化板は、揺動可能に支持される、
対向面を有するスライダーで構成されていてもよい。
【0025】この場合、安定化スライダーと同様に、安
定化板は、揺動可能に支持されているスライダーなの
で、ディスク回転時に、該ディスクに対して常に一定の
距離を隔てた位置に移動することができる。したがっ
て、安定化板とディスクとの距離が一定に保たれた状態
で、ディスクが回転することになる。これにより、ディ
スクが高速に回転しても、該ディスクの面振れを抑える
ことができるので、安定して記録・再生を行うことがで
きる。
【0026】よって、安定化スライダーに加えて、安定
化板をスライダーにすることにより、ディスク回転時に
おける、ディスクと安定化スライダーおよび安定化板そ
れぞれの間隔を一定に保つことを容易に行える。つま
り、ディスク回転時における、該ディスクの面振れを抑
え、安定して記録・再生の行える記録再生装置を容易に
提供することができる。
【0027】上記スライダーは、上記ディスクに照射さ
れるレーザ光を集光するための集光手段が設けられた集
光スライダーであってもよい。
【0028】この場合、スライダーに集光手段を設ける
ことにより、集光手段の移動に伴う圧力変動によるディ
スクの面振れを、スライダーによって抑えることができ
る。つまり、集光手段の移動に伴ってスライダーも同じ
方向に移動するので、該集光手段による圧力変動をスラ
イダーによって吸収することが可能となり、ディスク回
転時の面振れを抑制することができる。
【0029】これにより、ディスク回転時において、安
定して記録・再生を行うことができる。
【0030】上記集光スライダーに、集光手段としての
第1レンズと第2レンズとが所定の間隔で配置され、か
つ、該第1レンズと第2レンズの間隔を制御するための
圧電素子層を設けてもよい。
【0031】この場合、集光手段として、第1レンズと
第2レンズとからなる2群レンズを用いて、記録再生の
ための光を集光照射することにより、開口数を高くし、
より小さな光ビームスポット径を実現し、記録密度向上
を実現することができる。そして、第1レンズと第2レ
ンズの間隔を圧電素子層により制御することにより、基
板厚さやコート層厚さの分布に伴う焦点ずれを補正する
ことが可能となる。
【0032】上記安定化スライダーに、磁界を発生する
磁界発生素子を設けてもよい。
【0033】この場合、ディスクとして、記録に磁界が
必要な記録媒体を用いた光磁気ディスクにおいて、本発
明を適用することが可能となる。
【0034】また、磁界を発生する磁界発生素子として
の空芯コイルを、上記安定化板にもうけてもよい。
【0035】また、上記安定化板に、磁界を発生する空
芯コイルを設けた状態で、さらに、上記安定化スライダ
ーに、軟磁性体を設けてもよい。
【0036】この場合、安定化板に設けた空芯コイルと
安定化スライダーに設けた軟磁性体とのそれぞれの磁界
によって、光磁気ディスクに対して印加する記録磁界強
度を大きくすることが可能となり、再生信号品質を向上
させることができる。
【0037】また、本発明のディスクカートリッジは、
上記の課題を解決するために、上記の各記録再生装置で
使用されるディスクがカートリッジに収納され、かつ、
記録再生時にディスクが露出されるディスクカートリッ
ジであって、該ディスクカートリッジの内壁面が、上記
ディスク回転時に、該ディスクとの間の空間を減圧状態
とし得る安定化板であることを特徴としている。
【0038】上記の構成によれば、ディスクカートリッ
ジの両内壁面に構成された安定化板により、ディスクの
回転駆動時の面振れがさらに抑制されることにより、よ
り安定して良好な記録再生を実現することができる。
【0039】このとき、ディスクとディスクカートリッ
ジケースの両方の内壁面との距離が、それぞれ、10μ
m以上200μm以下に設定することにより、ディスク
の回転を安定化させることができる。
【0040】本発明の記録再生装置は、上記の課題を解
決するために、光源と、該光源から出射されたレーザ光
を、ディスクに集束して照射する集光手段と、上記ディ
スクを回転駆動する回転駆動手段とを備えた記録再生装
置において、上記ディスクと上記集光手段との間に配さ
れ、例えば対物レンズ等の集光手段と連動する第1安定
化板と、上記ディスクを挟んで上記第1安定化板と対向
するように配され、かつ、揺動可能に支持される、対向
平面を有するスライダーとを備えたことを特徴としてい
る。
【0041】上記の構成によれば、ディスクの記録・再
生時、即ち、ディスクの回転駆動時には、ディスクが回
転することにより、ディスクとスライダーとの間に空気
が流れ込み、また、スライダーは対向平面を有するた
め、スライダーとディスクとの間の空気圧力が上昇す
る。従って、スライダーとディスクとの間は加圧状態と
なる。同様に、ディスクが回転することにより、ディス
クと第1安定化板との間にも空気が流れ込み、従って、
ディスクと第1安定化板との間も加圧状態となってい
る。また、スライダーは揺動可能に支持されている。こ
のためスライダーは、ディスクと第1安定化板との間の
空気圧力と、スライダーとディスクとの間の空気圧力と
が釣り合うような位置に移動することができる。
【0042】このように、スライダーとディスクとの
間、および、第1安定化板とディスクとの間が共に加圧
状態となり、それらが釣り合うことにより、ディスクは
スライダーおよび第1安定化板と一定の間隔を保ちなが
ら回転する。これにより、ディスクの回転時におけるデ
ィスクの面振れを抑制することができ、ディスクの回転
の安定化を図ることができる。
【0043】ここで、第1安定化板を設けず、ディスク
と集光手段とがそれらの間に何も挟まず直接対向してい
る場合に、例えば、集光手段が光ピックアップに設けら
れて駆動されるとすると、光ピックアップのディスクと
対向する面は上記集光手段を有する面となるが、この面
は比較的凹凸の大きな面である。このため、集光手段が
移動する度に集光手段周辺に圧力変動が生じ、集光手段
とディスクとの間の空気圧力は変動しやすい。従って、
集光手段が移動することによって、ディスクに面振れが
生じる。
【0044】しかしながら、集光手段と連動する第1安
定化板をディスクと集光手段との間に配することによ
り、ディスクに対向する集光手段側の面が平坦な面とな
り、その面上におけるディスクとの間の空気圧力は均一
化される。このため、例えばフォーカス制御を行うため
に集光手段が移動したとしても、第1安定化板とディス
クとの間の空気圧力の変動が抑制され、ディスクの面振
れを抑制することができる。
【0045】また、スライダーがディスクに対して垂直
方向に揺動可能に支持されていることにより、例えばフ
ォーカス制御等を行う際に集光手段を有する光ピックア
ップ等が移動して、ディスクと第1安定化板との間の空
気圧力に変動があった場合でも、それに伴い、ディスク
と第1安定化板との間の空気圧力と、ディスクとスライ
ダーとの間の空気圧力とが釣り合うように、ディスクと
スライダーとの間の空気圧力を変化させることができ
る。
【0046】これにより、集光手段がディスクに対して
移動することがあり、第1安定化板が集光手段と連動し
て移動したとしても、ディスクと第1安定化板との間の
空気圧力と、ディスクとスライダーとの間の空気圧力と
が釣り合うように、スライダーもディスクに対して進退
移動する。しかも、スライダーも対向平面を有するの
で、相互の空気圧力の釣合いが、容易かつ安定してとれ
る。従って、ディスク周辺での圧力変動によるディスク
の垂直方向への位置変動、即ち、面振れが抑制され、例
えばフォーカス制御、および、トラッキング等が安定
し、容易となる。
【0047】この結果、集光手段や集光手段を備えた光
ピックアップが移動しても、ディスクの回転の安定化を
図ることができることにより、薄いディスクを用いて
も、安定して良好な記録・再生の実現を図ることができ
る記録再生装置を提供することができる。また、薄いデ
ィスクを用いることができることにより、ディスク内部
の光路を短くすることができ、ディスクの傾きに対する
許容量を大きくすることができる。従って、ディスクの
高記録密度化を図ることができる。
【0048】上記記録再生装置は、第1安定化板が、集
光手段に弾性を有する弾性部材を介して固定されている
ことが好ましい。
【0049】上記の構成によれば、外部からの振動によ
りスライダーが振動し、ディスクとスライダーとの間の
圧力により、ディスクが押されてスライダーの振動に伴
い振動した場合においても、弾性部材の伸縮により、デ
ィスクと第1安定化板との間の空気圧力と、ディスクと
スライダーとの間の空気圧力とが釣り合うように、ディ
スクの振動に第1安定化板が追従することができる。従
って、外部振動に伴うディスクと第1安定化板との衝突
によるディスクの損傷を防止することができる。
【0050】上記記録再生装置は、集光手段が、少なく
とも2つのレンズを組み合わせた群レンズであることが
好ましい。
【0051】上記の構成によれば、集光手段の開口数N
Aを大きくすることができ、これにより、ディスクに照
射するレーザ光のスポットサイズを小さくすることがで
きる。従って、ディスクの記録容量の増大を図ることが
でき、ディスクの高密度化を図ることができる。これに
より、高密度記録再生に適した記録再生装置を提供する
ことができる。
【0052】上記記録再生装置は、スライダーが、磁界
を発生する磁界発生素子を備えることが好ましい。
【0053】上記の構成によれば、スライダーが磁界発
生素子を備えることにより、記録に磁界が必要な記録媒
体を用いた光磁気ディスクを用いて、情報の記録・再生
を行うことができる記録再生装置を提供することができ
る。
【0054】上記記録再生装置は、第1安定化板が透明
であることが好ましい。
【0055】上記の構成によれば、第1安定化板がディ
スクと集光手段との間に配されていても、第1安定化板
が透明であることにより、光源から出射されたレーザ光
を、例えば第1安定化板にレーザ光を通すための開口部
等を設けることなく、そのまま通すことができる。
【0056】上記記録再生装置は、ディスクに対向し、
かつ、上記ディスク回転時には、該ディスクとの間の空
間を減圧状態とし得る位置に第2安定化板をさらに配設
したことが好ましい。なお、第2安定化板は、ディスク
の表裏いずれの対向面であっても良い。
【0057】上記の構成によれば、スライダーとは別個
に第2安定化板をディスクに近づけて対向するように配
することによって、ディスクが回転駆動する際には、デ
ィスクと第2安定化板との間を減圧状態とすることがで
きる。このとき、ディスクは、第2安定化板に吸い寄せ
られて、ディスクと第2安定化板との間隔を一定に保ち
ながら回転する。これにより、ディスクの回転時におけ
るディスクの面振れを抑制することができ、スライダー
および第1安定化板から離れた位置でのディスクの回転
の安定化を図ることができる。
【0058】従って、例えば、集光手段を備えた光ピッ
クアップが移動することにより、ディスクと第1安定化
板との間の空気圧力と、ディスクとスライダーとの間の
空気圧力とが釣り合うように第1安定化板およびスライ
ダーが移動する場合でも、第1安定化板およびスライダ
ーから離れた位置でのディスクの回転が安定しているた
め、ディスクが第1安定化板およびスライダーの移動に
よる圧力変動の影響を受けることが少なく、ディスクの
面振れがさらに抑制される。これにより、より安定して
良好な記録・再生の実現を図ることができる記録再生装
置を提供することができる。
【0059】上記記録再生装置は、第2安定化板に、記
録再生時にスライダーまたは第1安定化板がディスクに
近接するための開口部が形成されていることが好まし
い。
【0060】上記の構成によれば、記録再生時にスライ
ダーまたは第1安定化板がディスクに近接することがで
き、これにより、ディスクとスライダー、および、ディ
スクと第1安定化板との加圧状態の釣り合いの安定化を
図ることができる。
【0061】本発明のディスクカートリッジは、上記の
記録再生装置で使用されるディスクがカートリッジに収
納され、かつ、記録再生時にディスクが露出されるディ
スクカートリッジであって、上記ディスクに対する第2
安定化板がカートリッジの一方の内壁面で構成されてい
ることを特徴としている。
【0062】上記の構成によれば、上記第2安定化板が
カートリッジの一方の内壁面で構成されていることによ
り、ディスクが回転駆動する際には、ディスクとカート
リッジの一方の内壁面との間が減圧状態となる。このと
き、ディスクは、カートリッジの一方の内壁面に吸い寄
せられて、ディスクとカートリッジの一方の内壁面との
間隔を一定に保ちながら回転する。これにより、ディス
クの回転時におけるディスクの面振れを抑制することが
でき、スライダーおよび第1安定化板から離れた位置で
のディスクの回転の安定化を図ることができる。
【0063】従って、例えば、集光手段を備えた光ピッ
クアップが移動することにより、ディスクと第1安定化
板との間の空気圧力と、ディスクとスライダーとの間の
空気圧力とが釣り合うように第1安定化板およびスライ
ダーが移動する場合でも、第1安定化板およびスライダ
ーから離れた位置でのディスクの回転が安定しているた
め、ディスクが第1安定化板およびスライダーの移動に
よる圧力変動の影響を受けることが少なく、面振れがさ
らに抑制される。これにより、より安定して良好な記録
・再生の実現を図ることができる記録再生装置を提供す
ることができる。
【0064】また、上記第2安定化板がカートリッジの
一方の内壁面で構成されていることにより、第2安定化
板として新たに部品の増加を伴うことなく、ディスクの
回転を安定化させる第2安定化板を設けることができ
る。
【0065】本発明のディスクカートリッジは、ディス
クがカートリッジに収納され、かつ、記録再生時にディ
スクが露出されるディスクカートリッジにおいて、ディ
スクに対向し、かつ、上記ディスク回転時には、該ディ
スクとの間の空間を減圧状態とし得る位置にカートリッ
ジの両方の内壁面で構成される第2安定化板が設けられ
ていることを特徴としている。
【0066】上記の構成によれば、上記第2安定化板が
カートリッジの両方の内壁面で構成されていることによ
り、ディスクが回転駆動する際には、ディスクとカート
リッジの両方の内壁面との間が減圧状態となる。このと
き、ディスクは、ディスクはカートリッジの両方の内壁
面との間隔を一定に保ちながら安定して回転する。これ
により、ディスクの回転時におけるディスクの面振れを
抑制することができる。
【0067】また、上記第2安定化板がカートリッジの
両方の内壁面で構成されていることにより、第2安定化
板として新たに部品の増加を伴うことなく、ディスクの
回転をより安定化させる第2安定化板を設けることがで
きる。
【0068】具体的には、ディスクとカートリッジの両
方の内壁面との距離は、それぞれ、10μm以上、か
つ、200μm以下であることが好ましい。
【0069】上記の構成によれば、ディスクとカートリ
ッジの両方の内壁面との距離を、それぞれ、10μm以
上とすることにより、外部から振動等の影響が与えられ
た際に、ディスクとカートリッジとが衝突し、ディスク
に傷が発生することを防止することができる。
【0070】また、ディスクとカートリッジの両方の内
壁面との距離を、それぞれ、200μm以下とすること
により、ディスクは振動等の外部からの影響を受けにく
くなる。即ち、カートリッジ内の空間が制限されている
ため、カートリッジ内の圧力変動が少なくなる。従っ
て、外部で振動が生じたとしても、カートリッジの内壁
面とディスクとの間の減圧状態が阻害されることが少な
い。これにより、ディスクが振動等の外部からの影響を
受ける度に、カートリッジ内のディスクの回転が不安定
なものとなりディスクがカートリッジ内の空間で面振れ
を生じることを抑制できる。従って、ディスクの回転の
安定化を図ることができる。
【0071】上記のディスクカートリッジは、カートリ
ッジの両方の内壁面に、記録再生時にディスクを露出
し、かつ、記録再生装置で用いられる集光手段と上記デ
ィスクとの間に配され、該集光手段と連動する第1安定
化板と、上記ディスクを挟んで上記第1安定化板と対向
するように配され、かつ、揺動可能に支持される、対向
平面を有するスライダーとを上記ディスクに近接するた
めの開口部が形成されていることが好ましい。
【0072】上記の構成によれば、カートリッジの両方
の内壁面に開口部を有することにより、スライダーと第
1安定化板とがディスクに近接することができる。ま
た、ディスク回転時には、ディスクと、スライダーおよ
び第1安定化板との間に空気が流れ込み、ディスクと、
スライダーおよび第1安定化板との間は加圧状態とな
る。従って、このときの加圧状態を釣り合わせてディス
クの回転を安定させる第1安定化板とスライダーとをデ
ィスクに近接させることにより、ディスクとスライダ
ー、および、ディスクと第1安定化板との加圧状態の釣
り合いの安定化をより図ることができる。
【0073】本発明は、ディスクの可撓性の有無を問わ
ずに、適用することができるが、特に、可撓性を有する
ディスクに対して、効果的に適用することができる。つ
まり、同じ回転数であれば、可撓性を有するディスク
は、可撓性を有しないディスクよりも面振れが生じ易く
なる。したがって、面振れの生じ易い可撓性を有するデ
ィスクに対して、ディスク回転時の面振れを抑制するた
めになされた本発明は効果的に適用することができる。
【0074】
【発明の実施の形態】〔実施の形態1〕本発明の実施の
一形態について図1ないし図5、図11に基づいて説明
すれば、以下の通りである。なお、本実施の形態および
以下の実施の形態では、可撓性を有するディスクに本発
明を適用した場合について説明する。
【0075】図1は、記録再生装置の要部の構成を示す
断面図である。本実施の形態に係る記録再生装置は、同
図に示すように、スピンドル(回転駆動手段)3、光ピ
ックアップ4、透明安定化板(第1安定化板)5、支持
部6、スライダー7およびサスペンション8を備えてお
り、ディスク1に情報を記録・再生する。
【0076】光ピックアップ4上部には透明安定化板5
が一体的に固定されている。ディスク1の一方の面には
所定の距離を置いて透明安定化板5を備えた光ピックア
ップ4が設けられ、ディスク1の他方の面上の透明安定
化板5および光ピックアップ4に対向する位置にはスラ
イダー7が配置されている。光ピックアップ4とスライ
ダー7とは、スライダー7を支持する支持部材である支
持部6とサスペンション8とを介して一体的に固定され
ている。
【0077】ディスク1は透明樹脂からなっており、そ
の厚さは薄く、可撓性を有する。また、ディスク1は、
磁性を有するセンターハブ2を有しており、磁気結合に
よりスピンドル3にチャッキングされる。スピンドル3
が図示しないモータにより回転駆動されることにより、
ディスク1は回転駆動される。情報の記録・再生時に
は、ディスク1は回転している。
【0078】なお、ディスク1は、可撓性を有する光デ
ィスクであれば特に限定されるものではなく、基板表面
に凹部からなるピット列が形成されたROM( Read-On
ly Memory )ディスクであっても、記録媒体として有機
色素材料が用いられた追記型光ディスクであっても、ま
た、記録媒体として相変化材料が用いられた書き換え可
能型光ディスクであってもかまわない。
【0079】ここでは、ディスク1として追記型光ディ
スクまたは書き換え可能型光ディスクを用いるとする。
このとき、ディスク1は、図2に示すように、表面に凹
凸の案内溝が形成されたディスク基板1aと、凹凸の案
内溝を有する面に形成された記録媒体1bと、記録媒体
1bを保護するための保護層1cとからなる。
【0080】光ピックアップ4は図2に示すように、光
ピックアップ筐体15を備えている。光ピックアップ筐
体15内部には、発光検出光学系(光源)10、二軸ア
クチュエータ14、レンズホルダ13および対物レンズ
(集光手段)12が配されている。
【0081】発光検出光学系10は、光源である発光素
子を有し、レーザー光11をディスク1方向に出射す
る。二軸アクチュエータ14は、光ピックアップ筐体1
5に取り付けられており、レンズホルダ13を支持す
る。また、レンズホルダ13は対物レンズ12を、発光
検出光学系10と光ピックアップ4上部に配された透明
安定化板5との間に保持する。
【0082】二軸アクチュエータ14内に設けられたコ
イルが発生する電磁力により、対物レンズ12は、ディ
スク1の凹凸の案内溝に対して、フォーカス方向(ディ
スク1に対して垂直方向)及びトラッキング方向(図1
参照、図中矢印方向)に変位自在に駆動され、記録再生
装置に振動等が与えられても、ディスク1の面振れやデ
ィスク1上に形成されたトラックの偏心に追従できるよ
うになっている。
【0083】発光検出光学系10から出射されたレーザ
光11は、対物レンズ12により集束されてディスク1
に照射される。照射されたレーザ光11はディスク1の
記録媒体1bで反射される。この記録媒体1bからの反
射光は再び対物レンズ12を透過して発光検出光学系1
0へと導かれ、発光検出光学系10内の図示しない受光
素子にて検出される。これにより、情報の記録・再生が
行われる。
【0084】また、光ピックアップ4の上部、即ち、光
ピックアップ4におけるディスク1側の面上には、透明
安定化板5がディスク1と所定の距離をおいて設けられ
ており、光ピックアップ4と透明安定化板5とは連動す
る。透明安定化板5は、光ピックアップ4から出射され
たディスク1に照射されるレーザ光11を透過させるた
め、透明な材料からなる。
【0085】支持部6は、一端には光ピックアップ4が
固定されており、他端には先端にスライダー7を備えた
サスペンション8が固定されている。支持部6は、図示
しないリニアモータによって駆動され、光ピックアップ
4およびスライダー7をディスク1の所定位置へと導
く。これにより、光ピックアップ4と連動する透明安定
化板5およびスライダー7は一体的に移動する。
【0086】スライダー7は、サスペンション8により
支持部6に対してディスク1面の垂直方向に揺動可能に
支持されており、透明安定化板5とディスク1を挟んで
対向する。スライダー7における透明安定化板5と対向
する面は平面となっている。ディスク1の記録・再生
時、即ち、ディスク1の回転駆動時には、ディスク1が
回転することにより、ディスク1とスライダー7との間
に空気が流れ込み、また、スライダー7は対向平面を有
するため、スライダー7とディスク1との間の空気圧力
が上昇する。従って、スライダー7とディスク1との間
は加圧状態となる。同様に、ディスク1が回転すること
により、ディスク1と透明安定化板5との間にも空気が
流れ込み、従って、ディスク1と透明安定化板5との間
も加圧状態となっている。また、スライダー7は揺動可
能に支持されている。このため、スライダー7は、ディ
スク1と透明安定化板5との間の空気圧力と、スライダ
ー7とディスク1との間の空気圧力とが釣り合うような
位置に移動することができる。
【0087】このように、スライダー7とディスク1と
の間、および、透明安定化板5とディスク1との間が共
に加圧状態となり、それらが釣り合うことにより、ディ
スク1はスライダー7および透明安定化板5と一定の間
隔を保ちながら回転する。これにより、ディスク1の回
転時におけるディスク1の面振れを抑制することがで
き、ディスク1の回転の安定化を図ることができる。
【0088】なお、上記のようにスライダー7がディス
ク1に対する対向平面を有する場合は、ディスク1が回
転することにより、ディスク1とスライダー7との間に
空気が流れ込み、スライダー7とディスク1との間は加
圧状態となるが、スライダー7の対向平面がディスク1
の回転時に空気がディスク1とスライダー7との間から
流れ出るような溝構造を有する場合は、スライダー7と
ディスク1との間は減圧状態となる。
【0089】一般に、ディスク1への情報の記録・再生
の際、ディスク1における記録媒体1bを、常に対物レ
ンズ12の焦点深度内に保持するために、ディスク1と
対物レンズ12との距離を一定に保ち、レーザ光11を
合焦状態に維持するフォーカス制御が行われる。
【0090】ここで、図11に示すように、ディスク1
01と光ピックアップ103とがそれらの間に何も挟ま
ず直接対向している場合に、光ピックアップ103のデ
ィスク101と対向する面は、例えば対物レンズ等の集
光手段を有する面となるが、この面は比較的凹凸の大き
な面である。このため、フォーカス制御の際、集光手段
が移動する度に集光手段周辺に圧力変動が生じ、集光手
段とディスク101との間の空気圧力は変動しやすい。
従って、集光手段が移動することによって、ディスク1
01に面振れが生じる。
【0091】しかしながら、図1に示した上記構成によ
れば、透明安定化板5をディスク1と対物レンズ12と
の間に配することにより、ディスク1に対向する光ピッ
クアップ4側の面は透明安定化板5の平坦な面となり、
その面上におけるディスク1との間の空気圧力は均一化
される。このため、例えばフォーカス制御を行うために
対物レンズ12が移動したとしても、透明安定化板5と
ディスク1との間の空気圧力の変動が抑制され、ディス
ク1の面振れを抑制することができる。
【0092】また、スライダー7がディスク1に対して
垂直方向に揺動可能に支持されていることにより、例え
ばフォーカス制御等を行う際に対物レンズ12を有する
光ピックアップ4が移動して、ディスク1と透明安定化
板5との間の空気圧力に変動があった場合でも、それに
伴い、ディスク1と透明安定化板5との間の空気圧力
と、ディスク1とスライダー7との間の空気圧力とが釣
り合うように、ディスク1とスライダー7との間の空気
圧力を変化させることができる。
【0093】これにより、対物レンズ12がディスク1
に対して移動したり、透明安定化板5が光ピックアップ
4と連動して移動したとしても、ディスク1と透明安定
化板5との間の空気圧力と、ディスク1とスライダー7
との間の空気圧力とが釣り合うように、スライダー7も
ディスク1に対して進退移動する。しかも、スライダー
7はディスク1に対向した平面(対向平面)を有するの
で、スライダー7とディスク1との間の空気圧力の釣合
いが、容易かつ安定してとれる。従って、ディスク1周
辺での圧力変動によるディスク1の垂直方向への位置変
動、即ち、面振れが抑制され、既存のサーボ技術を用い
た二軸アクチュエータ14を用いても、フォーカス制御
や、レーザ光11をディスク1のトラック方向に追従さ
せるトラッキング等が安定し、容易となる。
【0094】この結果、対物レンズ12や光ピックアッ
プ4が移動しても、ディスク1の回転の安定化を図るこ
とができることにより、ディスク1として薄いディスク
を用いても、安定して良好な記録・再生の実現を図るこ
とができる記録再生装置を提供することができる。ま
た、薄いディスクを用いることができることにより、デ
ィスク1内部の光路を短くすることができ、ディスク1
の傾きに対する許容量を大きくすることができる。従っ
て、ディスク1の高記録密度化を図ることができる。
【0095】なお、ディスク1は光ディスクに限定され
るものではなく、例えば、記録媒体1bとして、光磁気
記録媒体を用いた光磁気ディスクを用いてもかまわな
い。
【0096】以下、ディスク1として光磁気ディスクを
用いて記録・再生を行う記録再生装置の例を図3を用い
て説明する。光磁気ディスクに対して記録を行うために
は、記録磁界が必要となる。このため、レーザ光11が
集光される部分に、記録磁界を印加する必要がある。そ
こで、スライダー7には磁気ヘッド(磁界発生素子)3
0が埋め込まれている。また、磁気ヘッド30を一体的
に有するスライダー7以外の構成については、図2に示
した構成と同一である。
【0097】ディスク1に情報を記録する際、ディスク
1上に照射されるレーザ光11がディスク基板1aに形
成された記録媒体1bの温度を上げることによって、記
録媒体1bの保磁力を小さくする。このとき、磁気ヘッ
ド30により磁界が発生しディスク1に磁界を与えるこ
とになる。
【0098】光ピックアップ4は、発光検出光学系10
から出射されたレーザ光11を対物レンズ12により集
束させてディスク1に照射する。上述したようにディス
ク1の保磁力を小さくするとともに、磁気ヘッド30か
ら磁界が与えられることによりディスク1上の磁化の向
きを変える。このとき、磁気ヘッド30と光ピックアッ
プ4とは一体的に駆動される。これにより、ディスク1
に情報の記録が行われる。
【0099】このように、スライダー7が磁気ヘッド3
0を備えることにより、記録に磁界が必要な記録媒体を
用いた光磁気ディスクを用いて、情報の記録・再生を行
うことができる記録再生装置を提供することができる。
【0100】図3に示した構成においても、図2に示し
た構成と同様、透明安定化板5を有し、また、透明安定
化板5とディスク1を挟んで対向するようにスライダー
7を備える。これにより、対物レンズ12や対物レンズ
12を備えた光ピックアップ4が移動しても、ディスク
1および光ピックアップ4周辺の圧力変動を抑制するこ
とにより、ディスク1の回転の安定化を図ることができ
ることにより、ディスク1として薄いディスクを用いて
も、安定して良好な記録・再生の実現を図ることができ
る記録再生装置を提供することができる。
【0101】また、対物レンズ12は、図2に示すよう
な単レンズに限定されるものではなく、少なくとも2つ
のレンズを組み合わせた群レンズを用いてもかまわな
い。例えば、図1に示した記録再生装置に、対物レンズ
12として2つのレンズを組み合わせた2群レンズを用
いた構成の一例を図4に示す。
【0102】対物レンズ12としての2群レンズはレン
ズ40とレンズ41とからなる。これにより、対物レン
ズ12の開口数NAを大きくすることができる。具体的
には、2群レンズを用いた場合、対物レンズ12の開口
数NAは0.7以上とすることができ、より好ましくは
0.8〜0.95程度とすることができる。従って、デ
ィスク1に照射するレーザ光11のスポットサイズを小
さくすることができるこれにより、ディスク1の記録容
量の増大を図ることができ、ディスク1の高密度化を図
ることができる。こうして、高密度記録再生に適した記
録再生装置を提供することができる。
【0103】対物レンズ12に単レンズを用いて開口数
NAを大きくすることも可能ではあるが、2群レンズを
用いることにより、開口数NAの大きな対物レンズ12
の製造が容易となる。従って、本実施の形態のように開
口数NAを0.7以上とする場合には、対物レンズ12
に2群レンズを用いることが好ましい。
【0104】なお、図4は、磁気ヘッド30を備えた構
成となっており、ディスク1として光磁気ディスクを用
いた例としているが、光ディスクを用いてもかまわな
い。この場合、磁気ヘッド30は不要である。
【0105】さらに、図5に示すように、透明安定化板
5は光ピックアップ4に板バネ50(弾性部材)を介し
て固定されていてもかまわない。図5に示す構成は、図
3に示した記録再生装置の構成に、さらに、透明安定化
板5と光ピックアップ4との間に板バネ50を追加した
構成である。
【0106】図5に示すように、透明安定化板5は板バ
ネ50を介して光ピックアップ筐体15に固定されてい
る。同図に示す構成によれば、外部からの振動によりス
ライダー7が振動し、ディスク1とスライダー7との間
の圧力により、ディスク1が押されて、スライダー7の
振動に伴い振動した場合においても、板バネ50の伸縮
により、ディスク1と透明安定化板5との間の空気圧力
と、ディスク1とスライダー7との間の空気圧力とが釣
り合うように、ディスク1の振動に透明安定化板5が追
従することができる。
【0107】従って、外部振動に伴うディスク1と透明
安定化板5との衝突によるディスク1の損傷を防止する
ことができる。
【0108】なお、板バネ50は弾性を有するものであ
れば、その材料はバネに限定されるものではなく、ゴム
や発泡性樹脂等を使用することもできる。ここで、バネ
とは、スプリングを含む概念である。このバネは荷重に
対して変位を大きくとれる点で好ましい。
【0109】〔実施の形態2〕本発明の他の実施の形態
について、図6ないし図10に基づいて説明すれば、以
下の通りである。なお、実施の形態1における構成要素
と同等の機能を有する構成要素については、同一の符号
を付記してその説明を省略する。
【0110】図6は、本実施の形態に係る記録再生装置
の要部断面図であり、図1に示した構成に、さらに、安
定化板(第2安定化板)60を追加したものである。ま
た、図7は安定化板60の平面図である。なお、図6
は、後述する第2開口部62における安定化板60の径
方向の中心線に沿った記録再生装置の要部断面図であ
る。
【0111】安定化板60は透明安定化板5よりも大き
く、例えば、図7に示すようにディスク1より僅かに大
きな円形をしている。また、安定化板60は、ディスク
1のセンターハブ2をスピンドル3にチャッキングする
ための第1開口部61と、透明安定化板5を有する光ピ
ックアップ4をディスク1に近接配置させるするための
第2開口部62とを有する。また、安定化板60は記録
再生装置において、ディスク1に対向し、かつ、ディス
ク1回転時には、ディスク1との間の空間を減圧状態と
し得る位置に固定されている。
【0112】このように、スライダー7および透明安定
化板5とは別個に、それらよりも大きな安定化板60を
ディスク1に近づけて対向するように配することによっ
て、ディスク1が回転駆動する際には、安定化板60の
外周側端部から空気が流れ出ることとなり、安定化板6
0とディスク1との間の空気圧力は低下する。これによ
り、ディスク1と安定化板60の外周側端部との間が減
圧状態となる。このとき、ディスク1は可撓性を有する
ため、安定化板60に吸い寄せられて、ディスク1と安
定化板60との間隔を一定に保ちながら回転する。
【0113】これにより、安定化板60と比較すると小
さく、かつ、第2開口部62内に配されるため、ディス
ク1回転時にはディスク1との間に空気が流れ込み、こ
のときの加圧状態を釣り合わせてディスク1の回転を安
定させる透明安定化板5とスライダー7とのみによりデ
ィスク1の回転を安定させるよりも、さらに安定化板6
0を設けた方がディスク1の回転が安定する。従って、
ディスク1の回転時のディスク1の面振れをより抑制す
ることができ、フォーカス制御等の際に移動することの
あるスライダー7および透明安定化板5から離れた位置
でのディスク1の回転の安定化を図ることができる。
【0114】従って、例えば、フォーカス制御の際、光
ピックアップ4が移動することにより、ディスク1と透
明安定化板5との間の空気圧力と、ディスク1とスライ
ダー7との間の空気圧力とが釣り合うように透明安定化
板5およびスライダー7が移動する場合でも、透明安定
化板5およびスライダー7から離れた位置でのディスク
1の回転が安定しているため、ディスク1が透明安定化
板5およびスライダー7の移動による圧力変動の影響を
受けることが少なく、ディスク1の面振れがさらに抑制
される。これにより、既存のサーボ技術を用いた二軸ア
クチュエータ14を用いてもフォーカス制御やトラッキ
ング等が安定し容易となり、より安定して良好な記録・
再生の実現を図ることができる記録再生装置を提供する
ことができる。
【0115】なお、ディスク1と安定化板60との間の
空間を減圧状態とし、ディスク1を安定して回転させる
ためには、ディスク1と安定化板60との距離を、10
μm以上、かつ、200μメートル以下とすることが望
ましい。
【0116】また、ディスク1を挟んだ光ピックアップ
4および透明安定化板5とスライダー7との位置関係は
ディスク1に対する上下が逆でもよく、スライダー7が
ディスク1の下部(ディスク1の安定化板60側)にあ
る場合は、安定化板60における第2開口部62は、ス
ライダー7をディスク1に近接配置するための開口部と
なる。
【0117】また、上記安定化板60は、図8に示すよ
うに、ディスク1を収納するカートリッジ80の内壁面
で構成されていてもかまわない。
【0118】図8は、図1に示した記録再生装置がディ
スクカートリッジ85のディスク1に情報の記録・再生
を行う場合の要部の構成を示す断面図である。ここで、
ディスクカートリッジ85とは、ディスク1を収納して
いるカートリッジ80である。同図に示すように、カー
トリッジ80は、その下面(カートリッジ80において
ディスク1と対向する面のうち、光ピックアップ4側の
面)が、上記安定化板60としての安定化板部80aと
なっている。即ち、カートリッジ80の下面が、上記安
定化板60としての機能を有する。なお、図8は、図9
に示す第2開口部82におけるディスク1の径方向の中
心線に沿った記録再生装置の要部断面図である。
【0119】安定化板部80aは、ディスク1のセンタ
ーハブ2をスピンドル3にチャッキングするための第1
開口部81と、透明安定化板5を有する光ピックアップ
4をディスク1に近接配置させるするための第2開口部
82とを有する。また、カートリッジ80の上面(カー
トリッジ80においてディスク1と対向する面のうち、
スライダー7側の面)には、第2開口部82と対向する
位置にスライダー7をディスク1に近接配置するための
第3開口部83を有する。
【0120】また、図9は、カートリッジ80を光ピッ
クアップ4側、即ち、カートリッジ80の下面側から見
たときの平面図である。同図に示すように、カートリッ
ジ80は、さらに、図中矢印方向に開閉可能であり、第
1開口部81および第2開口部82を覆うことができる
スライドシャッター84を備えている。スライドシャッ
ター84は、第1開口部81および第2開口部82が必
要となるディスク1の回転時には開けられているが、デ
ィスク1が収納されたカートリッジ80を記録再生装置
から取り出す際には閉じられる。
【0121】また、カートリッジ80の上面には、開口
部83を覆うように図示しないスライドシャッターが設
けられている。このスライドシャッターも、開口部83
が必要となるディスク1の回転時には開けられている
が、ディスク1が収納されたカートリッジ80を記録再
生装置から取り出す際には閉じられる。これにより、デ
ィスク1への防塵を図ることができる。
【0122】カートリッジ80の下面は安定化板部80
aとして上述した安定化板60と同様の働きをする。即
ち、安定化板60がカートリッジ80の一方の内壁面で
構成されている。これにより、ディスク1が回転駆動す
る際には、ディスク1と安定化板部80aとの間が減圧
状態となる。このとき、ディスク1は可撓性を有するた
め、安定化板部80aに吸い寄せられて、ディスク1と
安定化板部80aとの間隔を一定に保ちながら回転す
る。これにより、ディスク1の回転時におけるディスク
1の面振れを抑制することができ、スライダー7および
透明安定化板5から離れた位置でのディスク1の回転の
安定化を図ることができる。
【0123】従って、例えば、光ピックアップ4が移動
することにより、ディスク1と透明安定化板5との間の
空気圧力と、ディスク1とスライダー7との間の空気圧
力とが釣り合うように透明安定化板5およびスライダー
7が移動する場合でも、透明安定化板5およびスライダ
ー7から離れた位置でのディスク1の回転が安定してい
るため、ディスク1が透明安定化板5およびスライダー
7の移動による圧力変動の影響を受けることが少なく、
面振れがさらに抑制される。これにより、より安定して
良好な記録・再生の実現を図ることができる記録再生装
置を提供することができる。
【0124】また、カートリッジ80の下面は安定化板
部80aとして上述してた安定化板60と同様の働きを
することにより、安定化板60として新たに部品の増加
を伴うことなく、ディスク1の回転を安定化させること
ができる。
【0125】なお、ここでも、ディスク1を挟んだ光ピ
ックアップ4および透明安定化板5とスライダー7との
位置関係はディスク1に対する上下が逆でもよく、スラ
イダー7がディスク1の下部(安定化板80a側)にあ
る場合は、カートリッジ80における第2開口部82
は、スライダー7をディスク1に近接配置するための開
口部となり、第3開口部83は、透明安定化板5を有す
る光ピックアップ4をディスク1に近接配置するための
開口部となる。
【0126】次に、図10に基づいて、安定化板60
を、ディスク1を収納するカートリッジ90の両方の内
壁面で構成している記録再生装置について説明する。
【0127】図10に示すように、記録再生装置の構成
は図8と同様であるが、ディスクカートリッジ85では
なく、ディスク1がカートリッジ90に収納されたディ
スクカートリッジ91を備える。
【0128】カートリッジ90の下面は、カートリッジ
80と同様に図9に示す安定化板部80aを有し、第1
開口部81、第2開口部82、第3開口部83およびス
ライドシャッター84を有している。また、カートリッ
ジ90の上面にも、カートリッジ80と同様に、図示し
ないスライドシャッターが第3開口部83を覆うように
設けられている。これにより、ディスク1への防塵を図
ることができる。
【0129】また、カートリッジ90は図8に示したカ
ートリッジ80と異なり、カートリッジ90のディスク
1と対向する面におけるスライダー7側の面(以下、カ
ートリッジ90の上面と称する)と光ピックアップ4側
の面(以下、カートリッジ90の下面と称する)との間
の幅(ディスク1とカートリッジ90の両方の内壁面と
の距離)を、カートリッジ90が安定化板60と同様の
働きをする範囲に制限している。
【0130】即ち、カートリッジ90のディスク1に対
向する上下面が共に、安定化板60と同様の働きをする
ためには、カートリッジ90の上下面がディスク1との
間の空間を減圧状態にし得る位置になければならない。
【0131】具体的には、ディスク1とカートリッジ9
0の上面との距離、および、ディスク1とカートリッジ
90の下面との距離は、それぞれ、10μm以上、か
つ、200μメートル以下とすることが望ましい。
【0132】ディスク1と、カートリッジ90のうちデ
ィスク1と対向する面との間の距離を、10μm以上と
することにより、外部から振動等の影響が与えられた際
に、ディスク1とカートリッジ90とが衝突し、ディス
ク1に傷が発生することを防止することができる。
【0133】また、ディスク1と、カートリッジ90の
うちディスク1と対向する面との間の距離を、200μ
m以下とすることにより、ディスク1は振動等の外部か
らの影響を受けにくくなる。即ち、カートリッジ90内
の空間が制限されているため、外部で振動が生じたとし
ても、カートリッジ90の上下面とディスク1との間の
減圧状態が阻害されることが少ない。これにより、ディ
スク1が振動等の外部からの影響を受ける度に、カート
リッジ90内のディスク1の回転が不安定なものとなり
ディスク1がカートリッジ90内の空間で面振れを生じ
ることを抑制できる。従って、ディスク1の回転の安定
化を図ることができる。
【0134】上記のように、カートリッジ90の空間を
制限することにより、カートリッジ90のディスク1に
対向する上下面は共に、上述した安定化板60と同様の
働きをする。即ち、ディスク1とカートリッジ90との
間の減圧状態が安定し、ディスク1は振動等の外部から
の影響を受けにくくなる。これにより、ディスク1がカ
ートリッジ90内の空間で面振れを生じることはなく、
安定した回転駆動を行うことができる。また、ディスク
1のカートリッジ90の上下面への衝突によるディスク
1表面における傷の発生を防止することができる。
【0135】従って、上記カートリッジ90を備えた記
録再生装置は、例えば、光ピックアップ4が移動するこ
とにより透明安定化板5およびスライダー7が移動した
場合においても、スライダー7および透明安定化板5か
ら離れた位置でのディスク1の回転のさらなる安定化を
図ることができる。これにより、より安定して良好な記
録・再生を行うことができる。
【0136】また、上記安定化板60がカートリッジ9
0の上下面で構成されていることにより、第2安定化板
60として新たに部品の増加を伴うことなく、ディスク
1の回転をより安定化させることができる。
【0137】また、上記のように、ディスク1の回転の
安定化を図ることができることにより、ディスク1とし
て厚さの薄いディスクを用いることができる。ここで、
ディスク1に有効に可撓性を持たせるためには、ディス
ク1の厚さは30μm以上、かつ、400μmであるこ
とが望ましい。ディスク1は可撓性を有しているため、
その厚さが30μmより薄い場合、ディスク1が回転に
耐える強度を維持することが困難となる。また、ディス
ク1の厚さが400μmよりも厚い場合、ディスク1の
可撓性が弱くなり、これにより、ディスク1と安定化板
部80aとの間が減圧状態となっても、安定化板部80
aにディスク1が吸い寄せられず、ディスク1の回転時
の面振れの抑制効果が低減する。
【0138】前記実施の形態1および2では、何れも第
1安定化板として透明安定化板5を用いているが、本願
発明は、第1安定化板を透明な部材で構成しなくても実
現可能である。以下の各実施の形態では、第1安定化板
として、透明安定化板5の代わりに、安定化板自身に集
光手段(レンズ等)を設け、さらに、スライダーとして
の機能を有する集光スライダーを用いた例について説明
する。
【0139】〔実施の形態3〕本発明のさらに他の実施
の形態について図13〜図19に基づいて説明すれば、
以下の通りである。なお、本実施の形態では、記録再生
装置として、光ディスクに対して情報の記録再生を行う
光ディスク装置について説明する。
【0140】図13は、本実施の形態に係る光ディスク
装置の要部断面図である。本実施の形態に係る光ディス
ク装置は、同図に示すように、スピンドル(回転駆動手
段)203、集光スライダー204、光ピックアップ2
05、安定化スライダー206およびサスペンション2
07を備えており、可撓性を有する光ディスク201
(以下、単に光ディスクと称する)に対して情報の記録
・再生を行うようになっている。
【0141】上記光ディスク201は、センターハブ2
02を介してスピンドル203に対して固定され該スピ
ンドル203によって回転駆動される。ここで、上記光
ディスク201を挟み込むように、集光手段を有する集
光スライダー204と、サスペンション207により支
持された安定化スライダー206とが配置されている。
【0142】上記サスペンション207は、安定化スラ
イダー206の支持部分とは反対側で光ピックアップキ
ャリッジ208に固定されている。この光ピックアップ
キャリッジ208には、光ピックアップ205が設けら
れている。
【0143】上記集光スライダー204は、第1板バネ
209を介してスライダーホルダー210に固定され、
さらに、該スライダーホルダー210は、第2板バネ2
11を介して光ピックアップキャリッジ208に固定さ
れている。
【0144】上記集光スライダー204、上記光ピック
アップ205、及び上記安定化スライダー206は、図
示しないリニアモータ又はスイングアームにより、光デ
ィスク201の半径方向にアクセス駆動されるようにな
っている。
【0145】なお、上記集光スライダー204は、前記
の実施の形態1および2において説明した第1安定化板
として用いた透明安定化板5と同様の機能を有し、さら
に、光ピックアップ205からの光ビームを光ディスク
201に集光するための集光手段を備えた構成となって
いる。この集光スライダー204の構成の詳細について
は、後述する。
【0146】上記光ディスク201は、図14に示すよ
うに、光ディスク基板212と光記録媒体213と保護
コート214とで構成されており、光ピックアップ20
5から出射される光ビーム215は、集光スライダー2
04に固定された集光手段により、光記録媒体213上
に集光照射され、記録、消去、及び、再生が行われる。
【0147】ここで、光ディスク基板212としては、
ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム等のフ
レキシブル樹脂基板が用いられ、光ディスク基板212
の光ビーム集光面には、2P法等によりトラッキングの
ための案内溝が形成されている。
【0148】光記録媒体213としては、GeSbT
e,InAgSbTe等の相変化記録材料や、TbFe
Co等の光磁気記録材料や、TbFeCo及びGdFe
Co等を複数層積層した超解像光磁気記録材料や、色素
系有機材料を用いた追記型記録材料を用いることが可能
である。また、光ディスク基板212上に凹凸ピットを
形成し、光記録媒体213の変わりに反射膜を設けた読
出し専用の光ディスクであっても良い。
【0149】保護コート214は、光ディスク201が
安定化スライダー206に接触した際に、光記録媒体2
13が損傷することを目的に設けられるものである。保
護コート214としては、例えば、紫外線硬化樹脂層、
又は、樹脂シート接着層等の樹脂層とすることが可能で
ある。また、SiNやAlNやSiC等の薄膜を用いる
ことも可能である。さらに、これらの保護コート214
上にさらに潤滑性コート層を形成しても良い。
【0150】上記光ピックアップ205は、図15に示
すように、発光素子216、フォーカシング・トラッキ
ング用受光素子217、再生信号検出用受光素子218
の光学素子を有する光ピックアップ205が、光ピック
アップキャリッジ208に固定配置され、該光ピックア
ップ205から出た光ビーム215は、スライダーホル
ダー210上に固定配置された立上げミラー219によ
り、光ディスク201の方向へと曲げられ、圧電素子2
20を有する集光スライダー204に固定された第1レ
ンズ221と第2レンズ222とを通過し、光記録媒体
213上に集光照射される。
【0151】ここで、集光スライダー204は、第1板
バネ209を介して、スライダーホルダー210に固定
されており、この第1板バネ209によって該集光スラ
イダー204が光ディスク201の方向へと押圧されて
いる。また、安定化スライダー206は、サスペンショ
ン207を介して、光ピックアップキャリッジ208に
固定されており、該安定化スライダー206も光ディス
ク201の方向へと押圧されている。すなわち、上記集
光スライダー204と安定化スライダー206とは、光
ディスク201を両面から挟み込むように配置されてい
ることになる。
【0152】従って、光ディスク201の回転に伴い発
生する空気の流れにより、該光ディスク201と集光ス
ライダー204との間、及び、該光ディスク201と安
定化スライダー206との間にエアベアリングが形成さ
れ、該光ディスク201と集光スライダー204との間
の空気圧力と、該光ディスク201と安定化スライダー
206との間の空気圧力とが釣り合うべく、該光ディス
ク201は、集光スライダー204と安定化スライダー
206との間で、両スライダーと一定間隔を保って安定
に回転駆動された状態で、半径方向にアクセス駆動され
ることになる。
【0153】上記スライダーホルダー210は、第2板
バネ211を介して光ピックアップキャリッジ208に
対して固定されており、トラック方向223(ディスク
半径方向)に駆動可能となっている。スライダーホルダ
ー210を駆動することが可能な配置となっている。
【0154】また、上記光ピックアップキャリッジ20
8には、一対の永久磁石224が固定され、この永久磁
石224と、スライダーホルダー210に固定されたコ
イル225とで磁気回路が構成される。この磁気回路
は、上記スライダーホルダー210をトラック方向22
3に駆動可能とするトラッキングアクチュエータとな
り、集光スライダー204を、スライダーホルダー21
0とともにトラック方向223に駆動するようになって
いる。
【0155】ここで、上記トラッキングアクチュエータ
は、図14および15に示すように、光ピックアップ2
05内のフォーカシング・トラッキング用受光素子21
7から出力されるトラッキング誤差信号226を制御回
路227に入力し、この制御回路227からの制御信号
によってコイル225を駆動することにより、スライダ
ーホルダー210をトラック方向223に駆動(トラッ
キング)するようになっている。
【0156】ここで、集光スライダー204について、
以下に説明する。
【0157】上記集光スライダー204は、図16に示
すように、スライダー部材228により、圧電素子22
0が挟み込まれた構成となっている。
【0158】上記スライダー部材228としては、例え
ば、厚さが0. 2〜1. 5mmの金属板、セラミック
板、プラスチック板等の材料を用いることが可能であ
る。また、上記圧電素子220は、厚さが0. 2〜1.
0mmの積層型圧電素子、例えば、特開平11−121
820に記載されているような圧電素子を用いることが
可能である。
【0159】また、スライダー部材228の中心部分に
は、貫通孔229が設けられ、この貫通孔229に集光
手段としての第1レンズ221および第2レンズ222
が光ディスク201側から順に配置されている。
【0160】上記第1レンズ221と第2レンズ222
とは、圧電素子220を挟むように取付けられており、
該圧電素子220に電圧を印加することにより、該第1
レンズ221と第2レンズ222との距離が制御される
ようになっている。これにより、光ディスク201を構
成する光ディスク基板212の厚さ変動や、光ディスク
201集光スライダー204との間の浮上高さの変動等
により発生する光記録媒体213上での集光状態の異常
を修正すべく、第1レンズ221と第2レンズ222と
の距離の調整、すなわちフォーカシングが行われる。
【0161】上記圧電素子220は、図14および15
に示すように、フォーカシング・トラッキング用受光素
子217から出力されるフォーカス誤差信号230が制
御回路227に入力され、該制御回路227からの制御
信号によって駆動されるようになっている。
【0162】本実施の形態においては、集光スライダー
204の貫通孔229は、該集光スライダー204の光
ディスク201に対向する面と、スライダーホルダー2
10に対向する面に、それぞれ中心線を合わせたすり鉢
状の窪みを形成することにより形成し、上記貫通孔22
9のそれぞれのすり鉢状の窪みの斜面を基準面として、
第1レンズ221及び第2レンズ222を接着剤により
集光スライダー204に固定している。
【0163】このように、第1レンズ221と第2レン
ズ222とを集光スライダー204に対して接着固定す
ることにより、両レンズの位置合わせが容易になるとと
もに、両レンズの水平方向への位置ずれが発生しないこ
とになる。従って、トラッキングにより水平方向に第1
レンズ221及び第2レンズ222が駆動された場合に
おいても、第1レンズ221と第2レンズ222の光軸
ずれが発生することなく、安定して良好な集光状態を実
現することが可能となる。
【0164】(実施例1)本実施の形態に係る光ディス
ク装置の実施例について以下に説明する。なお、本実施
例では、図16に示す光ディスク装置の構成に適用した
場合について説明する。
【0165】上記光ディスク201は、厚さ50μmの
ポリエチレンテレフタレート製の光ディスク基板212
上に、幅0.23μmのランドとグルーブとがスパイラ
ル状に形成された凹凸案内トラックが、深さ20nmで
形成された厚さ5μmの2P樹脂層が設けられており、
該案内トラック上に、膜厚40nmのZnS−SiO2
干渉膜、膜厚15nmのAgInSbTe相変化記録
膜、膜厚20nmのZnS−SiO2 干渉膜、膜厚12
0nmのAg反射膜からなる光記録媒体213を順次積
層し、さらに、SiCからなる保護コート214を50
nmの厚さで形成した。
【0166】まず、上記構成の光ディスク201を、図
1に示すように、スピンドル203に取付け、3000
rpmで回転駆動した。安定な回転を実現するため、集
光スライダー204及び安定化スライダー206が配置
される領域以外の領域に図示しない安定化板を配置し
た。
【0167】次に、集光スライダー204及び安定化ス
ライダー206を光ディスク201に対して近接させ、
光ディスク201の回転により、該光ディスク201と
集光スライダー204との間、及び、該光ディスク20
1と安定化スライダー206との間にエアベアリングが
形成され、該光ディスク201と集光スライダー204
との間の空気圧力と、該光ディスク201と安定化スラ
イダー206との間の空気圧力とが釣り合うように、該
光ディスク201と集光スライダー204との間隔、及
び、該光ディスク201と安定化スライダー206との
間隔が一定となるように回転駆動した。このとき、光デ
ィスク201と集光スライダー204との間隔、及び、
光ディスク201と安定化スライダー206との間隔
は、それぞれ、およそ10μmとなった。
【0168】本実施例では、上記光ピックアップ205
内の発光素子216として、波長405nmの半導体レ
ーザを使用し、第1レンズ221と第2レンズ222と
は、実効的な開口数NAが0.9となるように設計し
た。この構成において、光記録媒体213上における最
適状態での光ビームスポット直径は350nmであっ
た。
【0169】ここで、上記発光素子216として使用す
る半導体レーザを、第1レンズ221から光記録媒体2
13への出射光が0.5mWとなるように連続発光さ
せ、光ディスク201からの反射光を用いて、光ピック
アップ205内のフォーカシング・トラッキング用受光
素子217から得られるトラッキング誤差信号226と
フォーカス誤差信号230とが制御回路227に入力さ
れる。制御回路227は、これらの入力信号に基づき、
圧電素子220へと一対のフォーカシング制御用導線2
31により給電し、フォーカシング制御を行い、トラッ
キングアクチュエータを構成するコイル225へと一対
のトラッキング制御用導線232により給電しトラッキ
ング制御を行った。
【0170】上記方法により、フォーカシング及びトラ
ッキングを行った状態で、発光素子216を第1レンズ
221の出射光パルスのピークパワーが5mWとなるよ
うにパルス発光させ、光記録媒体213のAgInSb
Te相変化記録膜上に直径0.18μmの記録マークを
0.36μmピッチで連続的に形成した。記録マーク形
成後、発光素子216を第1レンズ221の出射光が
0.5mWとなるように連続発光させ、光ディスク20
1からの反射光量変化を、再生信号検出用受光素子21
8(図15)により検出することにより再生を行った。
ここで、再生信号検出用受光素子218からの再生信号
をスペクトラムアナライザーで評価した結果、43dB
の信号対雑音比(CNR)が得られており、本実施例の
光ディスク装置において、記録再生装置として使用可能
な再生信号が得られることを確認した。
【0171】(実施例2)前記実施例1の構成において
は、図16に示すように、光ディスク201に対して、
可撓性を有する光ディスク基板212側から記録再生の
ための光を入射させ、光記録媒体213上に直径350
nmの光ビームスポットを形成し記録再生を行ったた
め、光ディスク基板212の板厚変動にともなう収差の
発生が存在し、安定したフォーカシングを実現するた
め、2群集光レンズの実効開口数を0.9とした。
【0172】本実施例2においては、図17に示すよう
に、光記録媒体213側から記録再生のための光を入射
させるように構成することにより、集光光学系(第1レ
ンズ221、第2レンズ222)が光ディスク基板21
2の板厚変動の影響を受けなくなるため、2群集光レン
ズの実効開口数を前記実施例1の0.9より高くし、光
ビームスポット直径をより小さくすることが可能とな
る。
【0173】本実施例2における光ディスク201は、
厚さ50μmのポリエチレンテレフタレート製の光ディ
スク基板212上に、幅0.20μmのランドとグルー
ブとがスパイラル状に形成された凹凸案内トラックが、
深さ15nmで形成された厚さ5μmの2P樹脂層が設
けられており、上記案内トラック上に膜厚120nmの
Ag反射膜、膜厚20nmのZnS−SiO2干渉膜、
膜厚15nmのAgInSbTe相変化記録膜、膜厚4
0nmのZnS−SiO2 干渉膜からなる光記録媒体2
13を順次積層し、SiCからなる保護コート214を
3nmの厚さで形成した構成である。上記保護コート2
14は、膜厚が極めて薄く、収差発生を伴う膜厚変動は
存在しなかった。
【0174】図13と同様に、上記光ディスク201を
スピンドル203に取付け、3000rpmで回転駆動
し、該光ディスク201と集光スライダー204との間
隔、及び、該光ディスク201と安定化スライダー20
6との間隔が一定となるように回転駆動した。上記光デ
ィスク201と集光スライダー204との間隔、及び、
該光ディスク201と安定化スライダー206との間隔
は、それぞれ、サスペンション207及び第1板バネ2
09による押圧力を調整することにより、およそ2μm
とした。
【0175】本実施例2では、光ピックアップ205内
の発光素子216として、波長405nmの半導体レー
ザを使用し、第1レンズ221と第2レンズ222と
は、実効的な開口数NAが1.0となるように設計し
た。この構成において、光記録媒体213上における最
適状態での光ビームスポット直径は320nmであっ
た。
【0176】ここで、発光素子216に使用される半導
体レーザを、第1レンズ221の出射光が0.4mWと
なるように連続発光させ、光ディスク201からの反射
光を用いて、光ピックアップ205内のフォーカシング
・トラッキング用受光素子217から得られるトラッキ
ング誤差信号226とフォーカス誤差信号230とが制
御回路227に入力される。制御回路227は、これら
の入力信号に基づき、圧電素子220へと制御信号を、
一対のフォーカシング制御用導線231により給電し、
フォーカシング制御を行うと共に、トラッキングアクチ
ュエータを構成するコイル225へと一対のトラッキン
グ制御用導線232により給電しトラッキング制御を行
った。
【0177】上記方法により、フォーカシング及びトラ
ッキングを行った状態で、発光素子216を第1レンズ
221の出射光パルスのピークパワーが5mWとなるよ
うにパルス発光させ、光記録媒体213のAgInSb
Te相変化記録膜上に直径0.16μmの記録マークを
0.32μmピッチで連続的に形成した。
【0178】そして、記録マーク形成後、発光素子21
6を第1レンズ221の出射光が0.4mWとなるよう
に連続発光させ、光ディスク201からの反射光量変化
を、再生信号検出用受光素子218により検出すること
により再生を行った。ここで、再生信号検出用受光素子
218からの再生信号をスペクトラムアナライザーで評
価した結果、45dBの信号対雑音比(CNR)が得ら
れており、実施例2の光ディスク装置において、記録再
生装置として使用可能な再生信号が得られることを確認
するとともに、実施例1よりも微小な記録マークにおい
て、実施例1よりも高いCNRを実現することがでるこ
とが分かった。
【0179】本実施の形態3においては、集光スライダ
ー204に設けた集光手段(第1レンズ221、第2レ
ンズ222)のフォーカシング制御を、該集光スライダ
ー204に設けた圧電素子220を駆動させることで行
っているが、これに限定されず、例えば、図18および
19に示すように、集光スライダー204とスライダー
ホルダー210との対向面に永久磁石250と空芯コイ
ル251とで構成される磁気回路を用いて行ってもよ
い。
【0180】図18では、集光スライダー204側に永
久磁石250を設け、スライダーホルダー210側に空
芯コイル251を設けてフォーカシング制御用の磁気回
路を構成し、図19では、スライダーホルダー210側
に永久磁石250を設け、集光スライダー204側に空
芯コイル251を設けてフォーカシング制御用の磁気回
路を構成している。
【0181】何れの場合も、空芯コイル251に制御信
号が供給されることで、該空芯コイル251と永久磁石
250との磁気の作用により集光スライダー204を光
ディスク201方向に駆動させることにより、該集光ス
ライダー204の光ディスク201への押圧力を制御す
ると共に、集光スライダー204と光ディスク201と
の間隔を制御して、フォーカシング制御を行うようにな
っている。
【0182】この場合、上述のように、永久磁石250
と空芯コイル251とで構成される磁気回路により集光
スライダー204を光ディスク201方向に駆動させる
ことができるので、図13等で説明したスライダーホル
ダー210と集光スライダー204との間に設け、集光
スライダー204を光ディスク201側に押圧するため
の第1板バネ209を設ける必要がなくなる。
【0183】〔実施の形態4〕本発明のさらに他の実施
の形態について説明すれば、以下の通りである。なお、
前記実施の形態3で示した部材と同一の機能を有する部
材には、同一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0184】本実施の形態に係る光ディスク装置は、図
20に示すように、可撓性を有する光ディスク201の
回転駆動をより安定化するために、光ディスクカートリ
ッジケース233の第1内壁面234と第2内壁面23
5とを安定化板として用いる構成となっている。図21
は、図20に示す光ディスクカートリッジケース233
の平面図である。
【0185】上記光ディスクカートリッジケース233
は、光ディスク201のセンターハブ202をスピンド
ル203にチャックするための第1開口部236と、集
光スライダー204及び安定化スライダー206を該光
ディスク201に近接配置するための第2開口部237
とを有している。また、光ディスクカートリッジケース
233には、防塵の目的で、開閉可能なスライドシャッ
ター238が設けられている。
【0186】前記の実施の形態3では、集光スライダー
204と安定化スライダー206により挟み込まれた領
域以外の領域における光ディスク201の回転状態を安
定化するために、図示しない安定化板を用いたが、 本実
施の形態4においては、光ディスクカートリッジケース
233の第1内壁面234と第2内壁面235とが、光
ディスク201に対する安定化板として働くことによ
り、該光ディスク201安定回転を実現するようにして
いる。
【0187】このように、光ディスクカートリッジケー
ス233を用いることにより、該光ディスクカートリッ
ジケース233内において、第1内壁面234と光ディ
スク201との間の空気圧力と、第2内壁面235と光
ディスク201との間の空気圧力とが釣り合うように、
該光ディスク201が回転駆動される。
【0188】ここで、第1内壁面234と光ディスク2
01の間の距離と、第2内壁面235と光ディスク20
1の間の距離とを、それぞれ、1 0μm以上200μm
以下とすることにより、上記光ディスク201は、空気
圧力とが釣り合うように、第1内壁面234と第2内壁
面235との中間位置で安定回転することになる。
【0189】なお、上記光ディスク201と第1内壁面
234の間の距離、及び、光ディスク201と第2内壁
面235との間の距離が10μmより小さくなると、光
ディスク201が第1内壁面234または第2内壁面2
35と衝突し、該光ディスク201表面に傷が発生する
ことになる。
【0190】また、上記光ディスク201と第1内壁面
234との間の距離、及び、光ディスク201と第2内
壁面235との間の距離が200μmより大きくなる
と、光ディスクカートリッジケース233内での光ディ
スクの自由度が増すため、第1内壁面234及び第2内
壁面235が安定化板として働くことができず、振動等
の外乱により光ディスクカートリッジケース233内で
の該光ディスク201の回転が不安定なものとなる。
【0191】以上のように、本実施の形態4において
は、光ディスクカートリッジケース233の第1内壁面
234と第2内壁面235により、光ディスク201の
回転駆動が安定化されることにより、該光ディスクカー
トリッジケース233内での光ディスク201のバタツ
キが抑制され、振動等の外乱に対して、より安定した回
転駆動を実現することが可能となる。
【0192】本実施の形態4において、前記実施の形態
3と同じ光ディスク201を用いて、前記実施の形態3
と同じ記録再生を行った結果、44.5dBの信号対雑
音比(CNR)が得られ、光ディスクカートリッジケー
ス233を用いた本実施の形態4の光ディスク装置にお
いて、記録再生装置として使用可能な再生信号が得られ
ることを確認した。
【0193】また、本実施の形態4における光ディスク
カートリッジケース233を、前記実施の形態3におけ
る実施例2の構成の光ディスク装置に適用することが可
能であることは明らかである。
【0194】上記の実施の形態1〜4では、記録再生装
置として、磁気を用いない記録ディスク(光ディスク)
に対して情報の記録・再生を行う光ディスク装置につい
て説明したが、本発明は、これに限定されるものではな
く、磁気を用いる記録ディスク(光磁気ディスク)に対
して情報の記録・再生を行う光磁気ディスク装置につい
ても適用可能である。この光磁気ディスク装置につい
て、以下の実施の形態5で説明する。
【0195】〔実施の形態5〕本発明のさらに他の実施
の形態について説明すれば、以下の通りである。なお、
本実施の形態では、前記の実施の形態3および4で説明
した部材と同一機能を有する部材には、同一符号を付記
し、その説明を省略する。また、本実施の形態で説明す
る光ディスク装置は、光磁気ディスクに情報の記録・再
生を行う装置、すなわち光磁気ディスク装置である。
【0196】本実施の形態に係る光磁気ディスク装置
は、図22に示すように、前記実施の形態2の図16に
示す光ディスク装置の安定化スライダー206内に、磁
気コア239と磁気コイル240からなる磁気ヘッド2
41が埋め込まれた構成となっている。他の構成につい
ては、図16に示す光ディスク装置と同じである。
【0197】本実施の形態では、上記磁気ヘッド241
として、直径0.2mmの円柱状の磁気コア239の周
りに、直径40μmの導線を用いた磁気コイル240が
巻きつけられた磁気ヘッドを用いた。
【0198】上記磁気ヘッド241の磁気コイル240
の一対の引出し導線242は、安定化スライダー206
の面の平滑性を良くするため、該安定化スライダー20
6のサスペンション207側から引き出され、該引出し
導線242に電圧を印加することにより、磁気コイル2
40に電流を流して、記録磁界を発生させるようにして
いる。
【0199】上記光磁気ディスク(以下、光ディスクと
称する)201は、厚さ50μmのポリエチレンテレフ
タレート製の光ディスク基板212上に、幅0.23μ
mのランドとグルーブとがスパイラル状に形成された凹
凸案内トラックが、深さ20nmで形成された厚さ5μ
mの2P樹脂層が設けられており、該案内トラック上
に、膜厚40nmのAlN干渉膜、膜厚30nmのGd
FeCo再生層、膜厚5nmのAlN中間層、膜厚30
nmのTbFeCo記録膜、膜厚20nmのSiN干渉
膜、膜厚120nmのAg反射膜からなる超解像の光磁
気記録媒体213を順次積層し、さらに、紫外線硬化樹
脂からなる保護コート214を5μmの厚さで形成し
た。
【0200】したがって、上記構成の光ディスク201
は、温度上昇した領域のみの記録層の磁化情報が、静磁
結合により再生層へと転写される超解像光磁気ディスク
である。
【0201】また、この光ディスク201を、前記実施
の形態4で示した光ディスクカートリッジケース233
に挿入して、回転の安定化を実現するようにしてもよ
い。この場合、光ディスクカートリッジケース233に
挿入した光ディスク201に対して、前記実施の形態3
と同じ第1レンズ221と第2レンズ222とを有する
集光スライダー204と、磁気ヘッド241が埋め込ま
れた安定化スライダー206を用いて記録再生を行っ
た。
【0202】ここで、第1レンズ221の出射光のパワ
ーを0.5mWにしてフォーカシング及びトラッキング
を行った後、第1レンズ221の出射光のピークパワー
が6mWとなるようにパルス発光させるとともに、引出
し導線242に交流電圧を印加し、磁気ヘッド241に
よりおよそ20kA/mの記録磁界を発生させ、光パル
ス磁界変調記録を行い、TbFeCo記録膜上に長さ
0.1μmの記録マークを0.2μmピッチで連続的に
形成した。
【0203】そして、記録マーク形成後、発光素子21
6を第1レンズ221の出射光が0.5mWとなるよう
に連続発光させ、光ディスク201からの反射光の偏光
状態を、再生信号検出用受光素子218により検出する
ことにより再生を行った。ここで、再生信号検出用受光
素子218からの再生信号をスペクトラムアナライザー
で評価した結果、44.5dBの信号対雑音比(CN
R)が得られており、本実施の形態の光磁気ディスク装
置において、記録再生装置として使用可能な再生信号が
得られることを確認した。
【0204】なお、本実施の形態においては、前記実施
の形態3の図16に示すように、光ディスク基板212
側から光ビーム215を入射させ記録再生を行う例につ
いて説明したが、これに限定されるものではなく、前記
実施の形態3の図17に示すように、光記録媒体213
側から光を入射させ記録再生を行うようにしてもよく、
この場合、さらに高い開口数の2群レンズを用いて、記
録密度の増大を図ることができるという効果を奏する。
【0205】また、磁界発生素子を安定化スライダー2
06に設けるのではなく、集光スライダー204側に設
けた例について、図23および24に示す光磁気ディス
ク装置を参照しながら以下に説明する。
【0206】図23に示す光磁気ディスク装置では、集
光スライダー204に固定された第1レンズ221を囲
むように、光記録媒体213に記録磁界を供給するため
の空芯コイル243が設けられている。本実施の形態に
おいては、集光スライダー204に内径φ0.15m
m、外径φ1.5mm、深さ0.5mmのドーナツ状の
窪みを形成し、その中に直径40μmの導線をらせん状
に巻き付けて空芯コイル243を形成している。
【0207】上記空芯コイル243の引出し導線244
は、スライダ面の平滑性を良くするため、集光スライダ
ー204の窪み部分に形成した直径0.2mmの導線通
過孔245から、該集光スライダー204のスライダー
ホルダー210に対向する面へと取り出され、該引出し
導線244に電圧を印加することにより、空芯コイル2
43に電流が流れて、記録磁界を発生させるようにして
いる。
【0208】本実施の形態においても、前記実施の形態
3と同様の光ディスクカートリッジケース233に光デ
ィスク201を収納し、記録再生の性能を測定した。な
お、集光手段としては、前記実施の形態3と同じ第1レ
ンズ221および第2レンズ222を使用した。
【0209】上記第1レンズ221の出射光のパワーを
0.5mWにしてフォーカシング及びトラッキングを行
った後、該第1レンズ221の出射光のピークパワーが
6mWとなるように発光素子216によってパルス発光
させるとともに、引出し導線244に交流電圧を印加
し、空芯コイル243によりおよそ10kA/mの記録
磁界を発生させ、光パルス磁界変調記録を行い、TbF
eCo記録膜上に長さ0.1μmの記録マークを0.2
μmピッチで連続的に形成した。
【0210】記録マーク形成後、発光素子216を第1
レンズ221の出射光が0.5mWとなるように連続発
光させ、光ディスク201からの反射光の偏光状態を、
再生信号検出用受光素子218により検出することによ
り再生を行った。ここで、再生信号検出用受光素子21
8からの再生信号をスペクトラムアナライザーで評価し
た結果、41dBの信号対雑音比(CNR)が得られて
おり、本光磁気ディスク装置において、記録再生装置と
して使用可能な再生信号が得られることを確認した。
【0211】この場合も、図23に示す光磁気ディスク
装置では、光ディスク基板212側から光ビーム215
を入射させ記録再生を行う例を示しているが、これに限
定されるものではなく、前記実施の形態3の図17に示
すように、光記録媒体213側から光を入射させる構成
にしてもよい。この場合、さらに高い開口数の2群レン
ズを用いて、記録密度の増大を図ることができるという
効果を奏する。
【0212】また、図23に示す光磁気ディスク装置で
は、集光スライダー204に磁界発生素子として空芯コ
イル243を設けた例を示したが、さらに、印加する磁
界強度(記録磁界強度)を大きくするため例について、
図24を参照しながら以下に説明する。
【0213】図24に示す光磁気ディスク装置は、図2
3に示す光磁気ディスク装置の構成に加えて、記録磁界
強度を大きくするため、安定化スライダー206に軟磁
性材料246が埋め込まれた構成となっている。
【0214】本実施の形態では、上記軟磁性材料246
として、MnZnフェライトを用いて記録再生を行っ
た。このように、軟磁性材料246を安定化スライダー
206に埋め込むことにより、空芯コイル243から発
生する磁界により、軟磁性材料246が磁化し、記録が
行われるべき光記録媒体213に対して、より大きな磁
界を印加することが可能となる。図23に示す光磁気デ
ィスク装置と同じ条件で空芯コイル243に電圧を印加
することで、20kA/mの記録磁界を発生させること
ができた。
【0215】図24に示す光磁気ディスク装置では、図
23に示す光磁気ディスク装置と同様に、磁界変調記録
により、光記録媒体213のTbFeCo記録層上に長
さ0.1μmの記録マークを0.2μmピッチで連続的
に形成し、再生信号検出用受光素子218からの再生信
号をスペクトラムアナライザーで評価した結果、44.
5dBの信号対雑音比(CNR)が得られた。したがっ
て、図24に示す光磁気ディスク装置は、図23に示す
光磁気ディスク装置よりも高品質な再生信号が得られる
ことが分かった。
【0216】なお、図24に示す光磁気ディスク装置で
は、前記実施の形態3の図16に示すように、光ディス
ク基板212側から光ビーム215を入射させ記録再生
を行う例を示したが、これに限定されるものではなく、
前記実施の形態3の図17に示すように、光記録媒体2
13側から光を入射させ記録再生を行うようにしてもよ
い。この場合、さらに高い開口数の2群レンズを用い
て、記録密度の増大を図ることができるという効果を奏
する。
【0217】
【発明の効果】本発明の記録再生装置は、以上のよう
に、回転状態にあるディスクに対して、レーザ光を照射
し、情報の記録・再生を行う記録再生装置において、上
記ディスクに対向して配され、かつ、揺動可能に支持さ
れる、対向平面を有する安定化スライダーが設けられて
いる構成である。
【0218】これにより、ディスク回転時には、ディス
クが回転することにより、ディスクと安定化スライダー
との間に空気が流れこみ、また、安定化スライダーは対
向平面を有するため、該安定化スライダーとディスクと
の間にエアベアリングが形成される。しかも、安定化ス
ライダーは、揺動可能に支持されているので、ディスク
回転時に、該ディスクに対して常に一定の距離を隔てた
位置に移動することができる。
【0219】したがって、安定化スライダーとディスク
との距離が一定に保たれた状態で、ディスクが回転する
ことになる。これにより、ディスクが高速に回転して
も、該ディスクの面振れを抑えることができるので、安
定して記録・再生を行うことができるという効果を奏す
る。
【0220】また、上記ディスクを介して、上記安定化
スライダーに対向するように配された安定化板を設けて
もよい。
【0221】これにより、安定化スライダーとディスク
との間にエアベアリングが生じるように、ディスク回転
時に、安定化板とディスクとの間にもエアベアリングが
生じる。このとき、安定化スライダーとディスクとの間
の圧力と、安定化板とディスクとの間の圧力とが釣り合
うようになり、ディスクは安定化スライダーおよび安定
化板と一定の間隔を保ちながら回転する。これにより、
ディスク回転時におけるディスクの面振れを抑制するこ
とができ、ディスクの回転の安定化をさらに図ることが
できるという効果を奏する。
【0222】上記安定化板は、揺動可能に支持される、
対向面を有するスライダーで構成されていてもよい。
【0223】これにより、安定化スライダーと同様に、
安定化板は、揺動可能に支持されているスライダーなの
で、ディスク回転時に、該ディスクに対して常に一定の
距離を隔てた位置に移動することができる。したがっ
て、安定化板とディスクとの距離が一定に保たれた状態
で、ディスクが回転することになる。これにより、ディ
スクが高速に回転しても、該ディスクの面振れを抑える
ことができるので、安定して記録・再生を行うことがで
きる。
【0224】よって、安定化スライダーに加えて、安定
化板をスライダーにすることにより、ディスク回転時に
おける、ディスクと安定化スライダーおよび安定化板そ
れぞれの間隔を一定に保つことを容易に行える。つま
り、ディスク回転時における、該ディスクの面振れを抑
え、安定して記録・再生の行える記録再生装置を容易に
提供することができるという効果を奏する。
【0225】上記スライダーは、上記ディスクに照射さ
れるレーザ光を集光するための集光手段が設けられた集
光スライダーであってもよい。
【0226】これにより、スライダーに集光手段を設け
ることにより、集光手段の移動に伴う圧力変動によるデ
ィスクの面振れを、スライダーによって抑えることがで
きる。つまり、集光手段の移動に伴ってスライダーも同
じ方向に移動するので、該集光手段による圧力変動をス
ライダーによって吸収することが可能となり、ディスク
回転時の面振れを抑制することができ、この結果、ディ
スク回転時において、安定して記録・再生を行うことが
できる。
【0227】上記集光スライダーに、集光手段としての
第1レンズと第2レンズとが所定の間隔で配置され、か
つ、該第1レンズと第2レンズの間隔を制御するための
圧電素子層を設けてもよい。
【0228】これにより、集光手段として、第1レンズ
と第2レンズとからなる2群レンズを用いて、記録再生
のための光を集光照射することにより、開口数を高く
し、より小さな光ビームスポット径を実現し、記録密度
向上を実現することができる。そして、第1レンズと第
2レンズの間隔を圧電素子層により制御することによ
り、基板厚さやコート層厚さの分布に伴う焦点ずれを補
正することができるという効果を奏する。
【0229】上記安定化スライダーに、磁界を発生する
磁界発生素子を設けてもよい。
【0230】これにより、ディスクとして、記録に磁界
が必要な記録媒体を用いた光磁気ディスクにおいて、本
発明を適用することができるという効果を奏する。
【0231】また、磁界を発生する磁界発生素子として
の空芯コイルを、上記安定化板にもうけてもよい。
【0232】また、上記安定化板に、磁界を発生する空
芯コイルを設けた状態で、さらに、上記安定化スライダ
ーに、軟磁性体を設けてもよい。
【0233】この場合、安定化板に設けた空芯コイルと
安定化スライダーに設けた軟磁性体とのそれぞれの磁界
によって、光磁気ディスクに対して印加する記録磁界強
度を大きくすることが可能となり、再生信号品質を向上
させることができるという効果を奏する。
【0234】また、本発明のディスクカートリッジは、
以上のように、上記の各記録再生装置で使用されるディ
スクがカートリッジに収納され、かつ、記録再生時にデ
ィスクが露出されるディスクカートリッジであって、該
ディスクカートリッジの内壁面が、上記ディスク回転時
に、該ディスクとの間の空間を減圧状態とし得る安定化
板である構成である。
【0235】これにより、ディスクカートリッジの両内
壁面に構成された安定化板により、ディスクの回転駆動
時の面振れがさらに抑制されることにより、より安定し
て良好な記録再生を実現することができる。
【0236】このとき、ディスクとディスクカートリッ
ジケースの両方の内壁面との距離が、それぞれ、10μ
m以上200μm以下に設定することにより、ディスク
の回転を安定化させることができるという効果を奏す
る。
【0237】本発明の記録再生装置は、以上のように、
ディスクと集光手段との間に配され、該集光手段と連動
する第1安定化板と、ディスクを挟んで第1安定化板と
対向するように配され、かつ、揺動可能に支持される、
対向平面を有するスライダーとを備えた構成である。
【0238】これにより、スライダーとディスクとの
間、および、第1安定化板とディスクとの間が共に加圧
状態となり、それらが釣り合うことにより、ディスクは
スライダーおよび第1安定化板と一定の間隔を保ちなが
ら回転する。従って、ディスクの回転時におけるディス
クの面振れを抑制することができ、ディスクの回転の安
定化を図ることができる。
【0239】また、集光手段と連動する第1安定化板を
ディスクと集光手段との間に配することにより、ディス
クに対向する集光手段側の面が平坦な面となり、その面
上におけるディスクとの間の空気圧力は均一化される。
このため、例えばフォーカス制御を行うために集光手段
が移動したとしても、第1安定化板とディスクとの間の
空気圧力の変動が抑制され、ディスクの面振れを抑制す
ることができる。
【0240】さらに、スライダーがディスクに対して垂
直方向に揺動可能に支持されていることにより、例えば
集光手段を有する光ピックアップ等が移動して、ディス
クと第1安定化板との間の空気圧力に変動があった場合
でも、それに伴い、ディスクと第1安定化板との間の空
気圧力と、ディスクとスライダーとの間の空気圧力とが
釣り合うように、スライダーもディスクに対して進退移
動する。しかも、スライダーも対向平面を有するので、
相互の空気圧力の釣合いが、容易かつ安定してとれる。
従って、ディスク周辺での圧力変動によるディスクの面
振れが抑制され、例えばフォーカス制御、および、トラ
ッキング等が安定し、容易となる。
【0241】この結果、集光手段や集光手段を備えた光
ピックアップが移動しても、ディスクの回転の安定化を
図ることができることにより、薄いディスクを用いて
も、安定して良好な記録・再生の実現を図ることができ
る記録再生装置を提供することができるといった効果を
奏する。
【0242】本発明の記録再生装置は、第1安定化板
が、集光手段に弾性を有する弾性部材を介して固定され
ている構成である。
【0243】これにより、外部からの振動によりスライ
ダーが振動し、ディスクとスライダーとの間の圧力によ
り、ディスクが押されてスライダーの振動に伴い振動し
た場合においても、弾性部材が伸縮することにより、外
部振動に伴うディスクと第1安定化板との衝突によるデ
ィスクの損傷を防止することができるといった効果を奏
する。
【0244】本発明の記録再生装置は、集光手段が、少
なくとも2つのレンズを組み合わせた群レンズである構
成である。
【0245】これにより、集光手段の開口数NAを大き
くすることができ、ディスクに照射するレーザ光のスポ
ットサイズを小さくすることができる。従って、ディス
クの記録容量の増大を図ることができ、ディスクの高密
度化を図ることができる。この結果、高密度記録再生に
適した記録再生装置を提供することができるといった効
果を奏する。
【0246】本発明の記録再生装置は、スライダーが、
磁界を発生する磁界発生素子を備える構成である。
【0247】これにより、記録に磁界が必要な記録媒体
を用いた光磁気ディスクを用いて、情報の記録・再生を
行うことができる記録再生装置を提供することができる
といった効果を奏する。
【0248】本発明の記録再生装置は、第1安定化板が
透明である構成である。
【0249】これにより、第1安定化板がディスクと集
光手段との間に配されていても、光源から出射されたレ
ーザ光を、例えば第1安定化板にレーザ光を通すための
開口部等を設けることなく、そのまま通すことができる
といった効果を奏する。
【0250】本発明の記録再生装置は、ディスクに対向
し、かつ、上記ディスク回転時には、該ディスクとの間
の空間を減圧状態とし得る位置に第2安定化板をさらに
配設した構成である。
【0251】これにより、スライダーとは別個に第2安
定化板をディスクに近づけて対向するように配すること
となり、ディスクが回転駆動する際には、ディスクと第
2安定化板との間を減圧状態とすることができ、ディス
クは第2安定化板との間隔を一定に保ちながら回転す
る。これにより、ディスクの回転時におけるディスクの
面振れを抑制することができ、スライダーおよび第1安
定化板から離れた位置でのディスクの回転の安定化を図
ることができる。
【0252】従って、例えば、集光手段を備えた光ピッ
クアップが移動することにより、ディスクと第1安定化
板との間の空気圧力と、ディスクとスライダーとの間の
空気圧力とが釣り合うように第1安定化板およびスライ
ダーが移動する場合でも、ディスクが第1安定化板およ
びスライダーの移動による圧力変動の影響を受けること
が少なく、ディスクの面振れがさらに抑制される。これ
により、より安定して良好な記録・再生の実現を図るこ
とのできる記録再生装置を提供することができるといっ
た効果を奏する。
【0253】本発明の記録再生装置は、第2安定化板
に、記録再生時にスライダーまたは第1安定化板がディ
スクに近接するための開口部が形成されている構成であ
る。
【0254】これにより、記録再生時にスライダーまた
は第1安定化板がディスクに近接することができる。従
って、ディスクとスライダー、および、ディスクと第1
安定化板との加圧状態の釣り合いの安定化を図ることが
できるといった効果を奏する。
【0255】本発明のディスクカートリッジは、上記の
記録再生装置で使用されるディスクがカートリッジに収
納され、かつ、記録再生時にディスクが露出されるディ
スクカートリッジであって、上記ディスクに対する第2
安定化板がカートリッジの一方の内壁面で構成されてい
る。
【0256】これにより、ディスクが回転駆動する際に
は、ディスクとカートリッジの一方の内壁面との間が減
圧状態となり、ディスクはカートリッジの一方の内壁面
との間隔を一定に保ちながら回転する。この結果、ディ
スクの回転時におけるディスクの面振れを抑制すること
ができ、スライダーおよび第1安定化板から離れた位置
でのディスクの回転の安定化を図ることができる。
【0257】従って、例えば、集光手段を備えた光ピッ
クアップが移動することにより、ディスクと第1安定化
板との間の空気圧力と、ディスクとスライダーとの間の
空気圧力とが釣り合うように第1安定化板およびスライ
ダーが移動する場合でも、ディスクが第1安定化板およ
びスライダーの移動による圧力変動の影響を受けること
が少なく、面振れがさらに抑制される。
【0258】これにより、より安定して良好な記録・再
生の実現を図ることができる記録再生装置を提供するこ
とができ、また、第2安定化板として新たに部品の増加
を伴うことなく、ディスクの回転を安定化させる第2安
定化板を設けることができるといった効果を奏する。
【0259】本発明のディスクカートリッジは、可撓性
を有するディスクがカートリッジに収納され、かつ、記
録再生時にディスクが露出されるディスクカートリッジ
において、ディスクに対向し、かつ、上記ディスク回転
時には、該ディスクとの間の空間を減圧状態とし得る位
置にカートリッジの両方の内壁面で構成される第2安定
化板が設けられている構成である。
【0260】これにより、ディスクが回転駆動する際に
は、ディスクとカートリッジの両方の内壁面との間が減
圧状態となる。このとき、ディスクは可撓性を有するた
め、ディスクはカートリッジの両方の内壁面との間隔を
一定に保ちながら安定して回転する。従って、ディスク
の回転時におけるディスクの面振れを抑制することがで
き、また、第2安定化板として新たに部品の増加を伴う
ことなく、ディスクの回転をより安定化させる第2安定
化板を設けることができるといった効果を奏する。
【0261】本発明のディスクカートリッジは、具体的
には、ディスクとカートリッジの両方の内壁面との距離
は、それぞれ、10μm以上、かつ、200μm以下で
あることが好ましい。
【0262】このように、ディスクとカートリッジの両
方の内壁面との距離を、それぞれ、10μm以上とする
ことにより、外部から振動等の影響が与えられた際に、
ディスクとカートリッジとが衝突し、ディスクに傷が発
生することを防止することができる。
【0263】また、ディスクとカートリッジの両方の内
壁面との距離を、それぞれ、200μm以下とすること
により、ディスクは振動等の外部からの影響を受けにく
くなる。従って、ディスクが振動等の外部からの影響を
受ける度に、カートリッジの内壁面とディスクとの間の
減圧状態が阻害されてカートリッジ内のディスクの回転
が不安定なものとなりディスクがカートリッジ内の空間
で面振れを生じることを抑制できる。従って、ディスク
の回転の安定化を図ることができるといった効果を奏す
る。
【0264】本発明のディスクカートリッジは、カート
リッジの両方の内壁面に、記録再生時にディスクを露出
し、かつ、記録再生装置で用いられる集光手段と上記デ
ィスクとの間に配され、該集光手段と連動する第1安定
化板と、上記ディスクを挟んで上記第1安定化板と対向
するように配され、かつ、揺動可能に支持される、対向
平面を有するスライダーとを上記ディスクに近接するた
めの開口部が形成されている構成である。
【0265】これにより、スライダーと第1安定化板と
がディスクに近接することができる。従って、ディスク
とスライダー、および、ディスクと第1安定化板との加
圧状態の釣り合いの安定化をより図ることができるとい
った効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る記録再生装置の要
部の構成を示す断面図である。
【図2】図1に示した記録再生装置の要部の構成を示す
拡大断面図である。
【図3】図1に示した記録再生装置において光磁気ディ
スクを用いる場合の要部の構成を示す拡大断面図であ
る。
【図4】図1に示した記録再生装置において2群レンズ
を用いる場合の要部の構成を示す拡大断面図である。
【図5】図1に示した記録再生装置において透明安定化
板を光ピックアップにバネを介して固定する場合の要部
の構成を示す拡大断面図である。
【図6】本発明の実施の他の一形態に係る記録再生装置
の要部の構成を示す断面図である。
【図7】安定化板の平面図である。
【図8】本発明の実施の他の一形態に係る記録再生装置
の安定化板がカートリッジの両方の内壁面で構成されて
いる場合の要部の構成を示す断面図である。
【図9】カートリッジの平面図である。
【図10】図8に示した記録再生装置においてディスク
カートリッジの空間を制限する場合の構成を示す断面図
である。
【図11】従来の記録再生装置の要部の構成を示す断面
図である。
【図12】従来のカートリッジを用いた記録再生装置の
要部の構成を示す断面図である。
【図13】本発明の他の実施の形態に係る記録再生装置
の要部の構成を示す断面図である。
【図14】図13に示した記録再生装置の要部の構成を
示す拡大断面図である。
【図15】図14に示した記録再生装置の要部の構成を
示す平面図である。
【図16】図13に示した記録再生装置において、ディ
スクのディスク基板側から光を照射する場合を示す説明
図である。
【図17】図13に示した記録再生装置において、ディ
スクの保護膜側から光を照射する場合を示す説明図であ
る。
【図18】図13に示した記録装置において、図13に
示すフォーカシング制御とは異なる方法でフォーカシン
グ制御を行う場合の構成を示す要部の拡大断面図であ
る。
【図19】図13に示した記録装置において、図13に
示すフォーカシング制御とは異なる方法でフォーカシン
グ制御を行う場合の構成を示す要部の拡大断面図であ
る。
【図20】本発明の実施の他の一形態に係る記録再生装
置の安定化板がカートリッジの両方の内壁面で構成され
ている場合の要部の構成を示す断面図である。
【図21】カートリッジの平面図である。
【図22】図13に示した記録再生装置において、光磁
気ディスクを用いる場合の要部の構成を示す拡大断面図
である。
【図23】図13に示した記録再生装置において、光磁
気ディスクを用いる場合の要部の構成を示す拡大断面図
である。
【図24】図13に示した記録再生装置において、光磁
気ディスクを用いる場合の要部の構成を示す拡大断面図
である。
【符号の説明】
1 ディスク 1a ディスク基板 1b 記録媒体 1c 保護層 2 センターハブ 3 スピンドル(回転駆動手段) 4 光ピックアップ 5 透明安定化板(第1安定化板) 6 支持部 7 スライダー 8 サスペンション(付勢手段) 10 発光検出光学系(光源) 11 レーザ光 12 対物レンズ(集光手段) 13 レンズホルダ 14 二軸アクチュエータ 30 磁気ヘッド(磁界発生素子) 40 レンズ(集光手段) 41 レンズ(集光手段) 50 板バネ(弾性部材) 60 安定化板(第2安定化板) 80 カートリッジ 201 光ディスク(ディスク) 201 センターハブ 203 スピンドル(回転駆動手段) 204 集光スライダー(安定化板) 205 光ピックアップ 206 安定化スライダー 207 サスペンション(付勢手段) 209 第1板バネ 210 スライダーホルダー 211 第2板バネ 212 光ディスク基板 213 光記録媒体 214 保護コート 215 光ビーム 216 発光素子(光源) 220 圧電素子(圧電層) 221 第1レンズ(集光手段) 222 第2レンズ(集光手段) 233 光ディスクカートリッジケース 241 磁気ヘッド(磁界発生素子) 243 空芯コイル(磁界発生素子) 246 軟磁性材料(磁界発生素子)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 11/105 566 G11B 11/105 566A 571 571G 21/21 101 21/21 101Z 23/033 102 23/033 102B Fターム(参考) 5D075 AA03 CD17 CD20 CF10 FH06 5D091 AA09 CC24 FF20 HH20 5D118 AA13 BA01 BB01 BB06 FA49 5D119 AA09 AA21 BA01 BB01 BB05 JA43 MA30

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転状態にあるディスクに対して、レーザ
    光を照射し、情報の記録・再生を行う記録再生装置にお
    いて、 上記ディスクに対向して配され、かつ、揺動可能に支持
    される、対向平面を有する安定化スライダーが設けられ
    ていることを特徴とする記録再生装置。
  2. 【請求項2】上記ディスクを介して、上記安定化スライ
    ダーに対向するように配された安定化板が設けられてい
    ることを特徴とする請求項1記載の記録再生装置。
  3. 【請求項3】上記安定化板は、揺動可能に支持される、
    対向面を有するスライダーからなることを特徴とする請
    求項2記載の記録再生装置。
  4. 【請求項4】上記スライダーは、上記ディスクに照射さ
    れるレーザ光を集光するための集光手段が設けられた集
    光スライダーであることを特徴とする請求項3記載の記
    録再生装置。
  5. 【請求項5】上記集光スライダーには、集光手段として
    の第1レンズと第2レンズとが所定の間隔で配置され、
    かつ、該第1レンズと第2レンズの間隔を制御するため
    の圧電素子層が設けられていることを特徴とする請求項
    4記載の記録再生装置。
  6. 【請求項6】上記安定化スライダーには、磁界を発生す
    る磁界発生素子が設けられていることを特徴とする請求
    項1ないし5の何れか1項に記載の記録再生装置。
  7. 【請求項7】上記安定化板には、磁界を発生する空芯コ
    イルが設けられていることを特徴とする請求項2ないし
    5の何れか1項に記載の記録再生装置。
  8. 【請求項8】上記安定化スライダーには、軟磁性体が設
    けられていることを特徴とする請求項7記載の記録再生
    装置。
  9. 【請求項9】請求項1ないし8の何れか1項に記載の記
    録再生装置で使用されるディスクがカートリッジに収納
    され、かつ、記録再生時にディスクが露出されるディス
    クカートリッジであって、該ディスクカートリッジの内
    壁面が、上記ディスク回転時に、該ディスクとの間の空
    間を減圧状態とし得る安定化板であることを特徴とする
    ディスクカートリッジ。
  10. 【請求項10】ディスクとディスクカートリッジケース
    の両方の内壁面との距離が、それぞれ、10μm以上2
    00μm以下であることを特徴とする請求項9記載のデ
    ィスクカートリッジケース。
  11. 【請求項11】光源と、該光源から出射されたレーザ光
    を、ディスクに集束して照射する集光手段と、上記ディ
    スクを回転駆動する回転駆動手段とを備えた記録再生装
    置において、 上記ディスクと上記集光手段との間に配され、該集光手
    段と連動する第1安定化板と、 上記ディスクを挟んで上記第1安定化板と対向するよう
    に配され、かつ、揺動可能に支持される、対向平面を有
    するスライダーとを備えたことを特徴とする記録再生装
    置。
  12. 【請求項12】第1安定化板は、集光手段に弾性を有す
    る弾性部材を介して固定されていることを特徴とする請
    求項11に記載の記録再生装置。
  13. 【請求項13】集光手段は、少なくとも2つのレンズを
    組み合わせた群レンズであることを特徴とする請求項1
    1または12に記載の記録再生装置。
  14. 【請求項14】スライダーは、磁界を発生する磁界発生
    素子を備えることを特徴とする請求項11ないし13の
    いずれか1項に記載の記録再生装置。
  15. 【請求項15】第1安定化板は、透明であることを特徴
    とする請求項11ないし14のいずれか1項に記載の記
    録再生装置。
  16. 【請求項16】ディスクに対向し、かつ、上記ディスク
    回転時には、該ディスクとの間の空間を減圧状態とし得
    る位置に第2安定化板をさらに配設したことを特徴とす
    る請求項11ないし15のいずれか1項に記載の記録再
    生装置。
  17. 【請求項17】第2安定化板には、記録再生時にスライ
    ダーまたは第1安定化板がディスクに近接するための開
    口部が形成されていることを特徴とする請求項16に記
    載の記録再生装置。
  18. 【請求項18】請求項16または17に記載の記録再生
    装置で使用されるディスクがカートリッジに収納され、
    かつ、記録再生時にディスクが露出されるディスクカー
    トリッジであって、上記ディスクに対する第2安定化板
    がカートリッジの一方の内壁面で構成されていることを
    特徴とするディスクカートリッジ。
  19. 【請求項19】ディスクがカートリッジに収納され、か
    つ、記録再生時にディスクが露出されるディスクカート
    リッジにおいて、ディスクに対向し、かつ、上記ディス
    ク回転時には、該ディスクとの間の空間を減圧状態とし
    得る位置にカートリッジの両方の内壁面で構成される第
    2安定化板が設けられていることを特徴とするディスク
    カートリッジ。
  20. 【請求項20】ディスクとカートリッジの両方の内壁面
    との距離が、それぞれ、10μm以上、かつ、200μ
    m以下であることを特徴とする請求項19に記載のディ
    スクカートリッジ。
  21. 【請求項21】カートリッジの両方の内壁面には、 記録再生時にディスクを露出し、かつ、記録再生装置で
    用いられる集光手段と上記ディスクとの間に配され、該
    集光手段と連動する第1安定化板と、上記ディスクを挟
    んで上記第1安定化板と対向するように配され、かつ、
    揺動可能に支持される、対向平面を有するスライダーと
    を上記ディスクに近接するための開口部が形成されてい
    ることを特徴とする請求項19または20に記載のディ
    スクカートリッジ。
  22. 【請求項22】上記ディスクは、可撓性を有しているこ
    とを特徴とする請求項1ないし8、11ないし17の何
    れか1項に記載の記録再生装置。
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