JP2002258519A - 電子写真用乾式トナー - Google Patents
電子写真用乾式トナーInfo
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Abstract
ィルミング現象を発生させることなく、かつ感光体を傷
つけることなく、又、現像機内で飛散を生じないで、多
数枚のコピーを鮮明になし得るための電子写真用乾式ト
ナーを提供する。 【解決手段】 少なくとも結着樹脂と、着色剤とを含有
するトナー粒子を主成分とする電子写真用トナーに於い
て、前記トナー粒子に酸化チタンとアルミナとの複合酸
化物(TiO2-Al2O3) を付着してなる電子写真用乾式
トナー.
Description
プリンター等に用いられる電子写真用乾式トナーに関す
るものである。
散したトナーが用いられる一成分現像剤と、そのトナー
にキャリアを混合した二成分現像剤とに大別され、前者
を使用した現像方法としては、一成分現像方式が、又、
後者を使用したものとして二成分現像方式が実用化され
ている。いずれの場合も、複写するに際しては、感光体
に形成された静電潜像をこれらの現像剤で現像し、感光
体上のトナーを紙等の被転写材に転写するものである。
トナーが感光体表面に残るために、帯電工程前にクリー
ニングブレードやファーブラシでクリーニングが行われ
る。ところが、最近の高画質化の志向に相まって、トナ
ーの粒径が小粒径化の傾向があり、そのためにトナーの
流動性が低下し、結果として感光体の表面にトナーが固
着するフィルミングを生ずる問題点を有するものであっ
た。このような従来の問題点を解決するために、トナー
粒子の表面に酸化チタン、酸化チタン、アルミナ等の無
機微粉末やポリフッ化ビニリデン等の各種の樹脂粒子を
研磨剤として付着させることが提案されていた。
(研磨材)に於いては、酸化チタン、アルミナ、チタニ
ア等の無機微粉末の場合には、流動性を向上することが
できるが、硬度が高いために、感光体表面にへこみや傷
を付け易く、傷ついた部分でトナーの固着を生じ易いと
いう問題がある。
生そのものを根本的に防止するものではなく、感光体表
面に発生したフィルミングを強制的に研磨するため、比
較的脆い表面を有する有機感光体(OPC)ではフィル
ミング層のみでなく、感光層まで損傷するという重大な
問題を有するものであった。その結果、感光体本来の機
能が損なわれ、損傷に起因する縦筋等の欠陥を生じるも
のであった。
復コピーした場合も感光体表面へトナーのフィルミング
に起因する画像濃度の低下、カブリ、機内飛散が少な
く、感光体削れも小さいトナーを提供することを目的と
する。
題を鋭意検討した結果、低温定着特性が良好で、フィル
ミングの発生そのものを防止できる電子写真用トナーを
提供するもので、その概要は、以下に記載のとおりであ
る。請求項1の発明は、少なくとも結着樹脂と、着色剤
とを含有するトナー粒子を主成分とする電子写真用トナ
ーに於いて、前記トナー粒子に酸化チタンとアルミナと
の複合酸化物(TiO2-Al2O3) を付着してなることを
特徴とする電子写真用乾式トナーであり、請求項2の発
明は、トナー粒子100重量部に対して、酸化チタンと
アルミナとの複合酸化物(TiO2-Al2O3) が0.05
〜5重量部付着されていることを特徴とする請求項1記
載の電子写真用乾式トナーであり、請求項3の発明は、
酸化チタンとアルミナとの複合酸化物(TiO2-Al2O3)
が気相法により製造されたものであることを特徴とす
る請求項1記載の電子写真用乾式トナーである。
を構成するトナー粒子は、結着樹脂と着色剤を主成分と
している。該樹脂としては、従来公知の種々のものが使
用できる。例えば、ポリスチレン、ポリ−P−クロロス
チレン、ポリ−α−メチルスチレン、スチレン−クロロ
スチレン共重合体、スチレン−プロピレン共重合体、ス
チレン−ビニルトルエン共重合体、スチレン−ビニルナ
フタレン共重合体、スチレン−アクリル酸メチル共重合
体、スチレン−アクリル酸エチル共重合体、スチレン−
アクリル酸ブチル共重合体、スチレン−アクリル酸オク
チル共重合体、スチレン−メタクリル酸メチル共重合
体、スチレン−メタクリル酸エチル共重合体、スチレン
−メタクリル酸ブチル共重合体、スチレン−αクロロメ
タクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリルニトリ
ル共重合体、スチレン−ビニルメチルエーテル共重合
体、スチレン−ビニルエチルエーテル共重合体、スチレ
ン−ビニルエチルケトン共重合体、スチレン−ブタジエ
ン共重合体、スチレン−アクリルニトリル−インデン共
重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−マ
レイン酸エステル等のスチレン系共重合体、ポリメチル
メタクリレート、ポリエチルメタクリレート、ポリブチ
ルメタクリレート、それらの共重合体、ポリ塩化ビニ
ル、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリエステル、ポリウレタン、ポリアミド、エポキシ樹
脂、ポリビニルブチラール樹脂、ロジン、変性ロジン、
テルペン樹脂、フェノール樹脂、脂肪族又は脂環族炭化
水素樹脂、芳香族系石油樹脂、塩素化パラフィン、パラ
フィンワックス等が単独或いは混合して用いられる。
リンブラック、アニリンブルー、カルコイルブルー、ク
ロムイエロー、ウルトラマリンブルー、デュポンオイル
レッド、キノリンイエロー、メチレンブルークロライ
ド、フタロシアニンブルー、マラカイトグリーンオクサ
レート、ランプブラック、ローズベンガル、ローダミン
系染料又は顔料、アントラキノン系染料、モノアゾ及び
ジスアゾ系染料、キナクリドンマゼンタ顔料等が挙げら
れる。
粒子径が25〜70nm、特に30〜55nmであり、比表
面積が110m2/g以下であるものが好ましい。この
ようなカーボンブラックを使用すると、溶融・混練によ
る解砕性及び他の材料との分散性が良好である。着色剤
の含有量は現像により可視像を形成することができるよ
うなトナーを着色するに十分な量であればよく、例えば
結着樹脂100重量部に対して2〜20重量部が好まし
い。2重量部未満では、着色効果が不十分であり、20
重量部より多いと着色目的より多すぎて、トナーの性能
を低下させる。
との複合酸化物(TiO2-Al2O3)は、酸化チタンとアル
ミナとを構成成分とする気相法により製造される焼結物
で、全体的には両者が強く結合した均一構造のセラミッ
クである。具体的には表1に示す昭和電工社製の商品名
で上市されている、F−2A50、F−4A02、F−
4A05及びF−6A05が本発明で使用できる。本発
明に於いて、トナー粒子の表面に当該複合酸化物を付着
させるとは、トナー粒子と当該複合酸化物を混合し攪拌
機にて攪拌して、該粒子の表面に当該複合酸化物をまぶ
した状態で付着してもよいし、又、両者の混合物を粒子
表面改質機に投入し、該粒子の表面に当該複合酸化物の
微粒子の一部を埋没させた状態でもよい。
物は、トナー粒子100重量部に対して0.05〜5重
量部付着させることが好ましい。該複合体がトナー粒子
100重量部に対して0.05重量部未満では、フィル
ミングの除去に不十分であり、5重量部を超えて多いと
複写機内にトナー飛散を生ずるおそれがある。
剤、例えば荷電制御剤、離型剤等を含有していてもよ
い。荷電制御剤としては、例えば含金アゾ系染料、サリ
チル酸金属錯体、ニグロシン染料、第4級アンモニウム
塩、トリフェニルメタン系制御剤、オイルブラック等の
油溶性染料、ナフテン酸、サリチル酸、オクチル酸、及
びそれらのマンガン、コバルト、鉄、亜鉛、アルミニウ
ム、鉛等の金属塩、アルキルサリチル酸金属キレート等
が挙げられる。
他の添加材として離型剤(滑材)を用いる場合、例えば
低分子量ポリプロピレン、低分子量ポリエチレン等のポ
リアルキレンワックス、パラフィンワックス、高級脂肪
酸、脂肪酸アミド等が挙げられる。その添加量は結着樹
脂100重量部に対して0.1重量部が好ましい。荷電制
御剤、離型剤等をトナーに含有させる方法としては、ト
ナー内部に添加する内添の方法とトナー粒子の表面に付
着する方法があるが、内添する場合が一般的である。そ
のほか、感光体を保護し、現像特性の劣化を防止して高
品質の画像を得るため、高級脂肪酸、その金属塩等を適
宜添加してもよい。
本発明を更に詳細に説明する。なお、下記の例中の
「部」は「重量部」を意味する。先ず以下にトナー粒子
の配合例を示し、ついでこのトナー粒子に本発明で用い
る酸化チタンとアルミナとの複合酸化物(TiO2-Al2O
3) と、疎水性シリカとを付着してトナーとした実施例
のトナーと、疎水性シリカに、アルミナと酸化チタンを
適宜選択して付着した比較例のトナーとを挙げてある。
そして、これらの性能を比較試験した結果を表2及び表
3に示してある。
ーで溶融混合押出し、冷却固化後、ジエットミル、風力
分級機にて粉砕分級し平均粒子径が11μmの母体トナ
ー粒子を作製した。
ーで溶融混合押出し、冷却固化後、ジエットミル、風力
分級機にて粉砕分級し平均粒子径が11μmのトナー粒
子を作製した。
エロジル社製 商品名:R−972)0.5部と、酸化
チタンとアルミナとの複合酸化物(TiO2-Al2O3)
(昭和電工社製 商品名:F−2A50)1.0部とを
ヘンシェルミキサーによって、該トナー粒子の表面に付
着させ電子写真用乾式トナーを得た。
エロジル社製 商品名:R−972)0.5部と、酸化
チタンとアルミナとの複合酸化物(TiO2-Al 2O3)
(昭和電工社製 商品名:F−2A50)2.0部とを
ヘンシェルミキサーによって、該トナー粒子の表面に付
着させ電子写真用乾式トナーを得た。
エロジル社製 商品名:R−972)0.5部と、酸化
チタンとアルミナとの複合酸化物(TiO2-Al2O3)
(昭和電工社製 商品名:F−2A50)1.0部とを
ヘンシェルミキサーによって、該トナー粒子の表面に付
着させ電子写真用乾式トナーを得た。
エロジル社製 商品名:R−972)0.5部と、酸化
チタンとアルミナとの複合酸化物(TiO2-Al2O3)
(昭和電工社製 商品名:F−2A50)2.0部とを
ヘンシェルミキサーによって、該トナー粒子の表面に付
着させ電子写真用乾式トナーを得た。
エロジル社製 商品名:R−972)0.5部と、アル
ミナ(Al2O3)(日本アエロジル社製 商品名:アルミ
ナC)0.5部と、酸化チタン(TiO2) (日本アエロ
ジル社製 商品名:T−805)0.5部とをヘンシェ
ルミキサーによって、該トナー粒子の表面に付着させ電
子写真用乾式トナーを得た。
エロジル社製 商品名:R−972)0.5部と、アル
ミナ(Al2O3)(日本アエロジル社製 商品名:アルミ
ナC)1.0部と、酸化チタン( TiO2)(日本アエロ
ジル社製 商品名:T−805)1.0部とをヘンシェ
ルミキサーによって、該トナー粒子の表面に付着させ電
子写真用乾式トナーを得た。
エロジル社製 商品名:R−972)0.5部と、アル
ミナ(Al2O3)(日本アエロジル社製 商品名:アルミ
ナC)0.5部と、酸化チタン(TiO2) (日本アエロ
ジル社製 商品名:T−805)0.5部とをヘンシェ
ルミキサーによって、該トナー粒子の表面に付着させ電
子写真用乾式トナーを得た。
エロジル社製 商品名:R−972)0.5部と、アル
ミナ(Al2O3)(日本アエロジル社製 商品名:アルミ
ナC)1.0部と、酸化チタン(TiO2) (日本アエロ
ジル社製 商品名:T−805)1.0部とをヘンシェ
ルミキサーによって、該トナー粒子の表面に付着させ電
子写真用乾式トナーを得た。
エロジル社製 商品名:R−972)0.5部と、アル
ミナ(Al2O3)(日本アエロジル社製 商品名:アルミ
ナC)0.5部とをヘンシェルミキサーによって、該ト
ナー粒子の表面に付着させ電子写真用乾式トナーを得
た。
エロジル社製 商品名:R−972)0.5部と、アル
ミナ(Al2O3)(日本アエロジル社製 商品名:アルミ
ナC)0.5部とをヘンシェルミキサーによって、該ト
ナー粒子の表面に付着させ電子写真用乾式トナーを得
た。
エロジル社製 商品名:R−972)0.5部と、酸化
チタン(Al2O3)(日本アエロジル社製 商品名:T−
805)0.5部とをヘンシェルミキサーによって、該
トナー粒子の表面に付着させ電子写真用乾式トナーを得
た。
エロジル社製 商品名:R−972)0.5部と、酸化
チタン(TiO2) (日本アエロジル社製 商品名:T−
805)0.5部とをヘンシェルミキサーによって、該
トナー粒子の表面に付着させ電子写真用乾式トナーを得
た。
記実施例1,2及び比較例1,2,5,7で得られたト
ナー5部と平均粒子径90μmのフェライトキャリア9
5部を混合して現像剤を製作し、市販の二成分現像方式
を使用した複写機(コピースピード:横型A4用紙を6
0枚/分)にて連続して50,000枚のコピーを行
い、その連続コピーの前後での画像特性を調べた。その
結果は表2に示すとおりである。なお、感光体フィルミ
ングは視覚判定により発生しなかったものを○、発生し
たものを×とした。又画像濃度は、マクベス反射濃度計
により、カブリはハンター白色度により評価した。更に
又、感光体削れはマイクロメータ(実用上の支障のない
範囲:15μm以下)で測定した。
000枚のコピーの前後では大きな差は認められず、良
好であった。一方比較例1では初期は良であったが、5
0,000枚のコピーの後では画像濃度が許容限度以下
まで低下した。又、比較例2では、画像濃度は50,0
00枚のコピーの後でも許容レベルとなったが、カブリ
が許容外まで悪化した。又、比較例5では初期より画像
濃度が低く許容外で推移した。又、比較例1,2,5で
は大幅な感光体削れが見られた。比較例7では50,0
00枚後には感光体フィルミングが発生し、画像濃度の
低下が見られた。
合>実施例3,4及び比較例3,4,6,8の各々のト
ナーにて、市販の非磁性一成分現像方式を使用したレー
ザープリンター(NEC社製 商品名:マルチライタ2
000XE)にて連続して5,000枚のプリントを行
い、その前後での画像特性を調べた。その結果は表3に
示すとおりである。なお、この場合に於いても感光体フ
ィルミングは視覚判定により、画像濃度は、マクベス反
射濃度計により、カブリはハンター白色度により、プリ
ント上の縦すじは視覚判定により、感光体削れはマイク
ロメータ(実用上の支障のない範囲:15μm以下)で
測定した。なお、フィルミングは発生なしを○、発生を
×とし、プリント上の縦すじは発生なしを○、発生を×
とした。
の前後で大きな差が見られず良好であった。一方、比較
例3では初期は良好であったが、5,000枚のプリン
ト後では画像濃度が許容限度以下まで低下し、感光体削
れの進行に伴いプリント上に縦すじが見られた。又、比
較例4では比較例3で見られた問題点が更に顕著に観察
された。又、比較例6では初期より画像濃度が低く許容
外で推移した。又、比較例3,4,6では大幅な感光体
削れが見られた。更に比較例8では5,000枚のプリ
ント後にはフィルミングが発生し、画像濃度の低下も見
られた。
枚、50,000枚という多数枚コピーでも、感光体表
面へのフィルミングを生ずることがなく画像濃度が殆ど
変わらず、カブリも少なく、トナーの機内飛散及び感光
体削れを生じることがなく、プリント上に縦すじが発生
しないトナーを比較的安価に提供することができる。
Claims (3)
- 【請求項1】 少なくとも結着樹脂と、着色剤とを含有
するトナー粒子を主成分とする電子写真用トナーに於い
て、前記トナー粒子の表面に酸化チタンとアルミナとの
複合酸化物(TiO2-Al2O3) を付着してなることを特
徴とする電子写真用乾式トナー。 - 【請求項2】 トナー粒子100重量部に対して、酸化
チタンとアルミナとの複合酸化物(TiO2-Al2O3) が
0.05〜5重量部付着されていることを特徴とする請
求項1記載の電子写真用乾式トナー。 - 【請求項3】 酸化チタンとアルミナとの複合酸化物
(TiO2-Al2O3) が気相法により製造されたものであ
ることを特徴とする請求項1記載の電子写真用乾式トナ
ー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001053682A JP4610759B2 (ja) | 2001-02-28 | 2001-02-28 | 電子写真用乾式トナー |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001053682A JP4610759B2 (ja) | 2001-02-28 | 2001-02-28 | 電子写真用乾式トナー |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002258519A true JP2002258519A (ja) | 2002-09-11 |
JP2002258519A5 JP2002258519A5 (ja) | 2007-06-28 |
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Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1048872A (ja) * | 1996-07-31 | 1998-02-20 | Canon Inc | 静電荷像現像用トナー |
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2001
- 2001-02-28 JP JP2001053682A patent/JP4610759B2/ja not_active Expired - Fee Related
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