JP6222133B2 - 静電荷像現像用トナーセット、静電荷像現像剤セット、トナーカートリッジセット、プロセスカートリッジセット、画像形成装置、及び画像形成方法 - Google Patents
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Description
特許文献2には、光輝性顔料を少なくとも含む第一の光輝性トナーと、光輝性顔料を少なくとも含み、第一の光輝性トナーとは異なる色を呈する第二の光輝性トナーと、を少なくとも有するトナーセットが開示されている。
請求項1に係る発明は、
光輝性顔料を含有する金色トナーと、
着色剤を含有し、ベタ画像を形成した場合のCIE1976L*a*b*表色系の座標値が45≦L*≦65、55≦a*≦75、40≦b*≦65であるレッドトナーと、
を含み、
前記レッドトナーの体積平均粒径と前記金色トナーの長軸径の平均値との比(レッド/金色)が0.3以上0.8以下である、静電荷像現像用トナーセット。
前記レッドトナーの体積平均粒径が2μm以上10μm以下であり、前記金色トナーの長軸径の平均値が5μm以上25μm以下である、請求項1に記載の静電荷像現像用トナーセット。
前記レッドトナーは、C.I.ピグメントオレンジ38及びC.I.ピグメントレッド185を含有する、請求項1又は請求項2に記載の静電荷像現像用トナーセット。
光輝性顔料を含有する金色トナーを含む第一の静電荷像現像剤と、
着色剤を含有し、ベタ画像を形成した場合のCIE1976L*a*b*表色系の座標値が45≦L*≦65、55≦a*≦75、40≦b*≦65であるレッドトナーを含む第二の静電荷像現像剤と、
を含み、
前記レッドトナーの体積平均粒径と前記金色トナーの長軸径の平均値との比(レッド/金色)が0.3以上0.8以下である、静電荷像現像剤セット。
前記レッドトナーの体積平均粒径が2μm以上10μm以下であり、前記金色トナーの長軸径の平均値が5μm以上25μm以下である、請求項4に記載の静電荷像現像剤セット。
前記レッドトナーは、C.I.ピグメントオレンジ38及びC.I.ピグメントレッド185を含有する、請求項4又は請求項5に記載の静電荷像現像剤セット。
請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の静電荷像現像用トナーセットを用いると共に、
前記金色トナーを収容し、画像形成装置に着脱される第一のトナーカートリッジと、
前記レッドトナーを収容し、画像形成装置に着脱される第二のトナーカートリッジと、
を含むトナーカートリッジセット。
請求項4〜請求項6のいずれか1項に記載の静電荷像現像剤セットを用いると共に、
前記第一の静電荷像現像剤を収容し、前記第一の静電荷像現像剤により、像保持体の表面に形成された第一の静電荷像を金色トナー画像として現像する現像手段を備え、画像形成装置に着脱される第一のプロセスカートリッジと、
前記第二の静電荷像現像剤を収容し、前記第二の静電荷像現像剤により、像保持体の表面に形成された第二の静電荷像をレッドトナー画像として現像する現像手段を備え、画像形成装置に着脱される第二のプロセスカートリッジと、
を含むプロセスカートリッジセット。
請求項4〜請求項6のいずれか1項に記載の静電荷像現像剤セットを用いると共に、
像保持体と、
前記像保持体の表面を帯電する帯電手段と、
帯電した前記像保持体の表面に静電荷像を形成する静電荷像形成手段と、
前記第一の静電荷像現像剤を収容し、前記第一の静電荷像現像剤により、前記像保持体の表面に形成された第一の静電荷像を金色トナー画像として現像する第一の現像手段と、
前記第二の静電荷像現像剤を収容し、前記第二の静電荷像現像剤により、前記像保持体の表面に形成された第二の静電荷像をレッドトナー画像として現像する第二の現像手段と、
前記像保持体の表面に形成された金色トナー画像及びレッドトナー画像を記録媒体の表面に転写する転写手段と、
前記記録媒体の表面に転写された金色トナー画像及びレッドトナー画像を定着する定着手段と、
を備える画像形成装置。
請求項4〜請求項6のいずれか1項に記載の静電荷像現像剤セットを用いると共に、
像保持体の表面を帯電する帯電工程と、
帯電した前記像保持体の表面に静電荷像を形成する静電荷像形成工程と、
前記第一の静電荷像現像剤により、前記像保持体の表面に形成された第一の静電荷像を金色トナー画像として現像する第一の現像工程と、
前記第二の静電荷像現像剤により、前記像保持体の表面に形成された第二の静電荷像をレッドトナー画像として現像する第二の現像工程と、
前記像保持体の表面に形成された金色トナー画像及びレッドトナー画像を記録媒体の表面に転写する転写工程と、
前記記録媒体の表面に転写された金色トナー画像及びレッドトナー画像を定着する定着工程と、
を有する画像形成方法。
本実施形態に係る静電荷像現像用トナーセット(単に「トナーセット」とも称する。)は、光輝性顔料を含有する金色トナーと、着色剤を含有し、ベタ画像を形成した場合のCIE1976L*a*b*表色系の座標値が45≦L*≦65、55≦a*≦75、40≦b*≦65であるレッドトナー(「特定レッドトナー」とも称する。)と、を含む。かかる構成により、本実施形態に係るトナーセットは、朱赤の画像をイエロートナー及びマゼンタトナーのみによって形成する場合に比べて、朱赤の画像と金色の画像とが隣接する境界部において金色の画像にくすみ(色が沈んで暗く見えることをいう。)が発生することを抑制する。その作用機構は、必ずしも明らかではないが、以下のように推察される。
そして、中間転写方式の画像形成装置を用いて朱赤の画像と金色の画像とを記録媒体上に隣接して形成する場合は、中間転写体上に、イエロートナーとマゼンタトナーとを重ね合せたトナー層(「朱赤トナー層」という。)と、金色トナーのトナー層(「金色トナー層」という。)とが隣接して形成されたのち、両トナー層が記録媒体に転写され、記録媒体上に転写された両トナー層が定着されて定着画像となる。
また、中間転写方式の画像形成装置ではイエロートナーの一次転写及びマゼンタトナーの一次転写は他色の一次転写に先だって行われるのが一般的であり、他色の一次転写の際に起こるリトランスファー(中間転写体から感光体への再転写)を見込んでイエロートナーのトナー層及びマゼンタトナーのトナー層を中間転写体上に厚めに形成しておく場合があるが、朱赤のように濃い色の画像を形成する場合は現実のリトランスファー量よりも見込み量が過剰になって朱赤トナー層がさらに厚くなってしまうことがある。この場合、前記段差がより大きくなる。
しかし、イエロー及びマゼンタのトナー粒径を小さくすると、一次転写及び二次転写におけるイエロートナー及びマゼンタトナーの転写効率が低くなるし、これら両トナーの転写効率を上げるために転写電圧を高くすれば、光輝性顔料を含有する金色トナーの転写効率が低くなってしまう。
本実施形態に係るトナーセットを用いれば、イエロートナー及びマゼンタトナーのみをかけ合せて朱赤を再現する場合に比べて、色再現のために必要なトナー量が少ない。そのため、中間転写体上において朱赤トナー層と金色トナー層との段差が小さく、二次転写の際に金色トナーの配列が乱れることが抑制され、また、金色トナーのトナー層にマゼンタトナーやイエロートナーが入り込むことが抑制される。その結果、朱赤の画像と金色の画像とが隣接する境界部において金色の画像にくすみが発生しにくいと考えられる。
なお、本実施形態に係るトナーセットに、さらにイエロートナー及びマゼンタトナーの少なくとも一方を組み合せて、朱赤の画像を形成してもよい。この場合でも、従来イエロートナー及びマゼンタトナーのみのかけ合わせで色再現を行っていた場合に比べて、色再現のために必要なトナー量が少なくて済む。
本実施形態において、レッドトナーのCIE1976L*a*b*表色系の座標値は、より好ましくは50≦L*≦65、60≦a*≦75、45≦b*≦60の範囲であり、更に好ましくは55≦L*≦65、60≦a*≦70、45≦b*≦55の範囲である。
試料となるレッドトナーをキャリアと混合したのち、画像形成装置の現像器に入れ、コート紙に、定着温度190℃、定着圧力4.0kg/cm2にて、トナー載り量4.5g/m2のベタ画像(濃度100%の画像)を形成する。そして、形成したベタ画像の、CIE1976L*a*b*表色系の座標値を、反射分光濃度計を用いて、任意に10か所測定し、L*値、a*値及びb*値の平均値を算出する。
本実施形態において、レッドトナーに係る、CIE1976L*a*b*表色系におけるPANTONE Warm Red Cとの色差ΔEは、以下の式で定義される。
金色トナー粒子は、光輝性顔料が結着樹脂により結着された態様が好ましく、離型剤、その他の内添剤をさらに含有してもよい。金色トナー粒子は、光輝性顔料以外の他の着色剤を含有していてもよい。
金色トナー粒子は、光輝性と共に金色を呈する光輝性顔料を含有するトナー粒子;光輝性顔料と、光輝性顔料以外の他の着色剤とを含有し、光輝性と共に金色を呈するトナー粒子;のいずれでもよい。
上記の中でも、鏡面反射強度の観点で金属粉末が望ましく、鏡面反射強度がより高い観点で、扁平な形状の金属粉末がより望ましい。金属粉末の中でも、扁平状の粉末を得やすい観点から、アルミニウムの粉末が望ましい。金属粉末の表面は、シリカ、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂等で被覆されていてもよい。
レッドトナー粒子は、着色剤及び結着樹脂を含有し、離型剤、その他の内添剤をさらに含有してもよい。レッドトナー粒子は、非光輝性トナー粒子であり、即ち、光輝性顔料を実質的に含まないトナー粒子である。レッドトナー粒子において、光輝性顔料の含有量は検出限界以下が好ましい。
レッドトナー粒子は、CIE1976L*a*b*表色系の座標値を前記範囲に制御する観点で、黄色顔料及び橙色顔料から選ばれる少なくとも1種と赤色顔料から選ばれる少なくとも1種とを含有することが好ましい。レッドトナー粒子は、上記観点で、C.I.ピグメントオレンジ38とC.I.ピグメントレッド185とを含有すること;C.I.ピグメントイエロー74と、C.I.ピグメントレッド48:1、C.I.ピグメントレッド48:3、C.I.ピグメントレッド57:1及びC.I.ピグメントレッド184からなる群より選択される少なくとも1種と、を含有すること;C.I.ピグメントイエロー155及びC.I.ピグメントイエロー185からなる群より選択される少なくとも1種と、C.I.ピグメントレッド238及びC.I.ピグメントレッド146からなる群より選択される少なくとも1種と、を含有すること;のいずれかが好ましい。
レッドトナー粒子が、PO38とPR185とを含有する場合、CIE1976L*a*b*表色系の座標値を前記範囲に制御する観点と、朱赤の色再現性に優れる観点で、これら顔料の含有量を調整することが好ましい。
本実施形態において、レッドトナー粒子、レッドトナー、トナーセット、レッド現像剤、及び現像剤セットについて、これらが朱赤の色再現性に優れることは、CIE1976L*a*b*表色系におけるPANTONE Warm Red Cとの色差ΔEを指標にして確認すればよい。前記色差ΔEは、小さいほど望ましく、30以下が望ましく、20以下がより望ましく、10以下がより望ましく、8以下がより望ましく、7以下がより望ましく、6以下が更に望ましく、5以下が更に望ましく、4以下が更に望ましい。
レッドトナー粒子中の、PO38の含有率の上限は、朱赤の色再現性に優れる点で、8.0質量%以下が望ましく、7.8質量%以下がより望ましく、7.6質量%以下が更に望ましい。
レッドトナー粒子中の、PR185の含有率の下限は、朱赤の色再現性に優れる点で、0.8質量%以上が望ましく、1.0質量%以上がより望ましく、1.2質量%以上が更に望ましい。
レッドトナー粒子中の、PR185の含有率の上限は、朱赤の色再現性に優れる点で、1.8質量%以下が望ましく、1.6質量%以下がより望ましく、1.4質量%以下が更に望ましい。
その他の着色剤としては、例えば、SiO2(シリカ)、TiO2(チタニア)、Al2O3(アルミナ)等の白色顔料;C.I.ピグメントレッド122、ローズベンガル等の赤色の顔料及び染料;C.I.ピグメントイエロー97、C.I.ピグメントイエロー12、キノリンイエロー、クロムイエロー等の黄色の顔料及び染料;マラカイトグリーン・オキサレート等の緑色の顔料及び染料;C.I.ピグメントブルー15:1、C.I.ピグメントブルー15:3、アニリンブルー、カルコイルブルー、ウルトラマリンブルー、フタロシアニンブルー、メチレンブルークロリド等の青色の顔料及び染料;カーボンブラック、ランプブラック、ニグロシン等の黒色の顔料及び染料;等が挙げられる。
レッドトナー粒子中の白色顔料の合計量は、朱赤の色再現を容易にする観点で、20質量%以下が望ましく、15質量%以下がより望ましく、10質量%以下が更に望ましく、5質量%以下が更に望ましく、1質量%以下が特に望ましい。
トナー粒子の結着樹脂としては、例えば、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、セルロース樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリスチレン、スチレン−(メタ)アクリル酸アルキル共重合体、スチレン−(メタ)アクリロニトリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体が挙げられる。これらの樹脂は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。金色トナー粒子の結着樹脂と、レッドトナー粒子の結着樹脂とは、同種でもよく異種でもよい。
多価カルボン酸は、ジカルボン酸と共に、架橋構造又は分岐構造をとる3価以上のカルボン酸を併用してもよい。3価以上のカルボン酸としては、例えば、トリメリット酸、ピロメリット酸、これらの無水物、又はこれらの低級(例えば炭素数1以上5以下)アルキルエステル等が挙げられる。
多価カルボン酸は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
多価アルコールは、ジオールと共に、架橋構造又は分岐構造をとる3価以上のアルコールを併用してもよい。3価以上のアルコールとしては、例えば、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール等が挙げられる。
多価アルコールは、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
ガラス転移温度は、示差走査熱量測定(DSC)により得られたDSC曲線より求める。より具体的にはJIS K7121−1987「プラスチックの転移温度測定方法」のガラス転移温度の求め方に記載の「補外ガラス転移開始温度」により求める。
ポリエステル樹脂の数平均分子量(Mn)は、2,000以上100,000以下が好ましい。
ポリエステル樹脂の分子量分布Mw/Mnは、1.5以上100以下が好ましく、2以上60以下がより好ましい。
樹脂の重量平均分子量及び数平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC)により測定する。GPCによる分子量測定は、測定装置として東ソー社製HLC−8120を用い、カラムとして東ソー社製TSKgel SuperHM−M15cm)を用い、溶媒としてテトラヒドロフランを用いて行う。重量平均分子量及び数平均分子量は、この測定結果から単分散ポリスチレン標準試料により作成した分子量校正曲線を使用して算出する。
離型剤としては、例えば、炭化水素系ワックス;カルナバワックス、ライスワックス、キャンデリラワックス等の天然ワックス;モンタンワックス等の合成又は鉱物・石油系ワックス;脂肪酸エステル、モンタン酸エステル等のエステル系ワックス;などが挙げられる。離型剤は、これに限定されるものではない。
離型剤の融解温度は、示差走査熱量測定(DSC)により得られたDSC曲線から、JIS K7121−1987「プラスチックの転移温度測定方法」の融解温度の求め方に記載の「融解ピーク温度」により求める。
トナー粒子は、無機酸化物粒子を含んでもよい。無機酸化物としては、例えば、SiO2(シリカ)、TiO2(チタニア)、Al2O3(アルミナ)、CuO、ZnO、SnO2、CeO2、Fe2O3、MgO、BaO、CaO、K2O、Na2O、ZrO2、CaO・SiO2、K2O・(TiO2)n、Al2O3・2SiO2、CaCO3、MgCO3、BaSO4、MgSO4等の金属酸化物が挙げられる。
無機酸化物粒子の表面は、予め疎水化処理されていなくてもよく、予め疎水化処理されていてもよい。
その他の添加剤としては、例えば、磁性体、帯電制御剤、無機粉体等の周知の添加剤が挙げられる。これらの添加剤は、内添剤としてトナー粒子に含まれる。
トナー粒子は、単層構造のトナー粒子であってもよいし、芯部(コア粒子)と芯部を被覆する被覆層(シェル層)とで構成された所謂コア・シェル構造のトナー粒子であってもよい。コア・シェル構造のトナー粒子は、例えば、結着樹脂と必要に応じて着色剤及び離型剤等のその他添加剤とを含んで構成された芯部と、結着樹脂を含んで構成された被覆層と、で構成されていることがよい。
測定に際しては、分散剤として、界面活性剤(アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムが好ましい)の5%水溶液2ml中に測定試料を0.5mg以上50mg以下加える。これを電解液100ml以上150ml以下中に添加する。
試料を懸濁した電解液は超音波分散器で1分間分散処理を行い、コールターマルチサイザーIIにより、アパーチャー径として100μmのアパーチャーを用いて2μm以上60μm以下の範囲の粒径の粒子の粒度分布を測定する。サンプリングする粒子数は50000個である。
測定される粒度分布を基にして分割された粒度範囲(チャネル)に対して体積、数をそれぞれ小径側から累積分布を描いて、累積16%となる粒径を体積粒径D16v、数粒径D16p、累積50%となる粒径を体積平均粒径D50v、数平均粒径D50p、累積84%となる粒径を体積粒径D84v、数粒径D84pと定義する。
これらを用いて、体積平均粒度分布指標(GSDv)は(D84v/D16v)1/2、数平均粒度分布指標(GSDp)は(D84p/D16p)1/2として算出される。
式:SF1=(ML2/A)×(π/4)×100
上記式中、MLはトナーの絶対最大長、Aはトナーの投影面積を各々示す。
具体的には、形状係数SF1は、主に顕微鏡画像又は走査型電子顕微鏡画像を画像解析装置を用いて解析することによって数値化され、以下のようにして算出される。すなわち、スライドガラス表面に散布した粒子の光学顕微鏡像をビデオカメラによりルーゼックス画像解析装置に取り込み、100個の粒子の最大長と投影面積を求め、上記式によって計算し、その平均値を求めることにより得られる。
金色トナーの長軸径の平均値は、例えば5μm以上25μm以下であり、金色トナーの短軸径の平均値は、例えば3μm以上20μm以下である。
金色トナーをビスフェノールA型液状エポキシ樹脂と硬化剤とを用いて包埋したのち、切削用サンプルを作製する。次にダイヤモンドナイフを備えた切削機(例えば、日立テクノロジーズ社製LEICAウルトラミクロトーム)を用いて−100℃の下、切削用サンプルを切削し、観察用サンプルを作製する。そして、観察用サンプルを透過型電子顕微鏡(TEM)により倍率5000倍前後で観察する。観察用サンプルの金色トナー像を解析し、外接長方形の長辺を長軸径とし短辺を短軸径とする。金色トナー500個を観察し、長軸径の平均値及び短軸径の平均値を算出する。
トナー粒径が小さいほど中間転写体への付着力が大きくなるためトナーの転写効率が低くなる傾向があり、一方、粒径の小さいトナーの転写効率を上げるために転写電圧を高くすると光輝性顔料を含有する金色トナーの転写効率が低くなってしまうところ、上記比が0.3以上であると、特定レッドトナーの転写効率と金色トナーの転写効率のバランスがよく、その結果、朱赤の画像と金色の画像とが隣接する境界部において金色の画像にくすみが発生することがより抑制される。
また、本実施形態に係るトナーセットは、特定レッドトナーの体積平均粒径と金色トナーの長軸径の平均値との比(レッド/金色)が0.8以下であることが望ましい。
通常、特定レッドトナーのトナー層の方が金色トナーのトナー層よりも厚いところ、トナー粒径が小さいほど中間転写体上に形成されるトナー層の嵩が減って薄くなる傾向があるので、上記比が0.8以下であると、特定レッドトナーのトナー層と金色トナーのトナー層との段差がより小さくなり、その結果、朱赤の画像と金色の画像とが隣接する境界部において金色の画像にくすみが発生することがより抑制される。
上記の観点で、特定レッドトナーの体積平均粒径と金色トナーの長軸径の平均値との比(レッド/金色)は0.3以上0.8以下であることが望ましく、0.4以上0.6以下であることがより望ましい。
外添剤としては、例えば、無機粒子が挙げられる。該無機粒子として、SiO2、TiO2、Al2O3、CuO、ZnO、SnO2、CeO2、Fe2O3、MgO、BaO、CaO、K2O、Na2O、ZrO2、CaO・SiO2、K2O・(TiO2)n、Al2O3・2SiO2、CaCO3、MgCO3、BaSO4、MgSO4等が挙げられる。
疎水化処理剤の量は、例えば、無機粒子100質量部に対して、1質量部以上10質量部以下である。
金色トナーは、金色トナー粒子を製造し、該トナー粒子をトナーとしてもよく、該トナー粒子に外添剤を外添してトナーとしてもよい。また、特定レッドトナーは、レッドトナー粒子を製造し、該トナー粒子をトナーとしてもよく、該トナー粒子に外添剤を外添してトナーとしてもよい。
結着樹脂となる樹脂粒子が分散された樹脂粒子分散液を準備する工程(樹脂粒子分散液準備工程)と、
光輝性顔料が分散された光輝性顔料分散液を準備する工程(光輝性顔料分散液準備工程)と、
着色剤が分散された着色剤分散液を準備する工程(着色剤分散液準備工程)と、
樹脂粒子分散液と光輝性顔料分散液と着色剤分散液とを混合した分散液中で、樹脂粒子、光輝性顔料及び着色剤粒子を凝集させ、凝集粒子を形成する工程(凝集粒子形成工程)と、
凝集粒子が分散された凝集粒子分散液を加熱し、凝集粒子を融合・合一して、トナー粒子を形成する工程(融合・合一工程)と、
を経て、金色トナー粒子を製造する。
なお、光輝性顔料が光輝性と共に金色を呈する顔料である場合は、着色剤及び着色剤分散液は用いなくてもよい。
結着樹脂となる樹脂粒子が分散された樹脂粒子分散液を準備する工程(樹脂粒子分散液準備工程)と、
着色剤が分散された着色剤分散液を準備する工程(着色剤分散液準備工程)と、
樹脂粒子分散液と着色剤分散液とを混合した分散液中で、樹脂粒子及び着色剤粒子を凝集させ、凝集粒子を形成する工程(凝集粒子形成工程)と、
凝集粒子が分散された凝集粒子分散液を加熱し、凝集粒子を融合・合一して、トナー粒子を形成する工程(融合・合一工程)と、
を経て、レッドトナー粒子を製造する。
樹脂粒子分散液準備工程によって、結着樹脂となる樹脂粒子が分散された樹脂粒子分散液を準備する。樹脂粒子分散液は、例えば、樹脂粒子を界面活性剤により分散媒中に分散させることにより調製する。
水系媒体としては、例えば、蒸留水、イオン交換水等の水、アルコール類等が挙げられる。これらは、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
界面活性剤は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
転相乳化法とは、分散すべき樹脂を、その樹脂が可溶な疎水性有機溶剤中に溶解せしめ、有機連続相(O相)に塩基を加えて、中和したのち、水媒体(W相)を投入することによって、W/OからO/Wへの、樹脂の変換(いわゆる転相)が行われて不連続相化し、樹脂を、水媒体中に粒子状に分散する方法である。
樹脂粒子の体積平均粒径は、レーザ回折式粒度分布測定装置(例えば、堀場製作所製、LA−700)の測定によって得られた粒度分布を用い、分割された粒度範囲(チャンネル)に対し、体積について小粒径側から累積分布を描き、全粒子に対して体積50%となる粒径を体積平均粒径D50vとする。他の分散液中の粒子の体積平均粒径も同様に測定される。
金色トナー粒子を製造する場合は、樹脂粒子分散液と光輝性顔料分散液と着色剤分散液とを混合し、混合分散液中で樹脂粒子と光輝性顔料と着色剤粒子とをヘテロ凝集させ、樹脂粒子と光輝性顔料と着色剤粒子とを含む凝集粒子を形成する。なお、着色剤分散液は必要に応じて用いる。
レッドトナー粒子を製造する場合は、樹脂粒子分散液と着色剤分散液とを混合し、混合分散液中で樹脂粒子と着色剤粒子とをヘテロ凝集させ、樹脂粒子と着色剤粒子とを含む凝集粒子を形成する。
上記いずれの場合も、離型剤分散液も混合して、凝集粒子に離型剤を含ませてもよい。
凝集粒子形成工程においては、例えば、混合分散液を回転せん断型ホモジナイザーで攪拌下、室温(例えば25℃)で凝集剤を添加し、混合分散液のpHを酸性(例えばpH2以上5以下)に調整し、必要に応じて分散安定剤を添加した後に、加熱を行ってもよい。
凝集剤と共に、該凝集剤の金属イオンと錯体又は類似の結合を形成する添加剤を用いてもよい。この添加剤としては、キレート剤が好適に用いられる。
キレート剤としては、水溶性のキレート剤を用いてもよい。キレート剤としては、例えば、酒石酸、クエン酸、グルコン酸等のオキシカルボン酸;イミノ二酢酸(IDA)、ニトリロ三酢酸(NTA)、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)等のアミノカルボン酸;などが挙げられる。
キレート剤の添加量は、例えば、樹脂粒子100質量部に対して0.01質量部以上5.0質量部以下が好ましく、0.1質量部以上3.0質量部未満がより好ましい。
次に、凝集粒子が分散された凝集粒子分散液を、例えば、樹脂粒子のガラス転移温度以上(例えば樹脂粒子のガラス転移温度より10℃から30℃高い温度以上)に加熱して、凝集粒子を融合・合一し、トナー粒子を形成する。
なお、凝集粒子が分散された凝集粒子分散液を得た後、当該凝集粒子分散液と、樹脂粒子が分散された樹脂粒子分散液と、をさらに混合し、凝集粒子の表面にさらに樹脂粒子を付着するように凝集して、第2凝集粒子を形成する工程と、第2凝集粒子が分散された第2凝集粒子分散液に対して加熱をし、第2凝集粒子を融合・合一して、コア・シェル構造のトナー粒子を形成する工程と、を経て、トナー粒子を製造してもよい。
洗浄工程は、帯電性の点から、イオン交換水による置換洗浄を充分に施すことがよい。また、固液分離工程は、特に制限はないが、生産性の点から、吸引濾過、加圧濾過等を施すことがよい。また、乾燥工程も特に方法に制限はないが、生産性の点から、凍結乾燥、フラッシュジェット乾燥、流動乾燥、振動型流動乾燥等を施すことがよい。
本実施形態に係る静電荷像現像剤セット(「現像剤セット」とも称する。)は、本実施形態に係るトナーセットを少なくとも含むものである。
即ち、本実施形態に係る現像剤セットは、光輝性顔料を含有する金色トナーを含む第一の静電荷像現像剤と、特定レッドトナーを含む第二の静電荷像現像剤と、を少なくとも含む。
本実施形態において、第二の静電荷像現像剤(「レッド現像剤」とも称する。)は、特定レッドトナーのみを含む一成分現像剤であってもよいし、当該トナーとキャリアとを混合した二成分現像剤であってもよい。
本実施形態に係る画像形成装置は、本実施形態に係る現像剤セットが適用されると共に、少なくとも金色現像剤及びレッド現像剤により記録媒体の表面に画像を形成する機構を備える。
即ち、本実施形態に係る画像形成装置は、像保持体と、前記像保持体の表面を帯電する帯電手段と、帯電した前記像保持体の表面に静電荷像を形成する静電荷像形成手段と、前記第一の静電荷像現像剤を収容し、前記第一の静電荷像現像剤により、前記像保持体の表面に形成された第一の静電荷像を金色トナー画像として現像する第一の現像手段と、前記第二の静電荷像現像剤を収容し、前記第二の静電荷像現像剤により、前記像保持体の表面に形成された第二の静電荷像をレッドトナー画像として現像する第二の現像手段と、前記像保持体の表面に形成された金色トナー画像及びレッドトナー画像を記録媒体の表面に転写する転写手段と、前記記録媒体の表面に転写された金色トナー画像及びレッドトナー画像を定着する定着手段と、を備える。
以下、第一の現像手段と第二の現像手段に共通する事項については、「現像手段」と総称して説明する。
本実施形態に係る画像形成装置が中間転写方式の装置の場合、転写手段は、例えば、表面にトナー画像が転写される中間転写体と、像保持体の表面に形成されたトナー画像を中間転写体の表面に一次転写する一次転写手段と、中間転写体の表面に転写されたトナー画像を記録媒体の表面に二次転写する二次転写手段と、を有する構成が適用される。
図1に示す画像形成装置は、色分解された画像データに基づく、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、レッド(R)、シアン(C)、ブラック(K)、金色(G)の各色の画像を出力する電子写真方式の第1乃至第6の画像形成ユニット10Y、10M、10R、10C、10K、10G(画像形成手段)を備えている。これらの画像形成ユニット(以下、単に「ユニット」と称する場合がある)10Y、10M、10R、10C、10K、10Gは、水平方向に互いに予め定められた距離離間して並設されている。これらユニット10Y、10M、10R、10C、10K、10Gは、画像形成装置に対して着脱されるプロセスカートリッジであってもよい。
各ユニット10Y、10M、10R、10C、10K、10Gの現像装置(現像手段の一例)4Y、4M、4R、4C、4K、4Gのそれぞれには、トナーカートリッジ8Y、8M、8R、8C、8K、8Gに収められたイエロー、マゼンタ、レッド、シアン、ブラック、金色の各トナーの供給がなされる。
一次転写ロール5Yは、中間転写ベルト20の内側に配置され、感光体1Yに対向した位置に設けられている。各ユニットの一次転写ロール5Y、5M、5R、5C、5K、5Gには、一次転写バイアスを印加するバイアス電源(図示せず)がそれぞれ接続されている。各バイアス電源は、図示しない制御部による制御によって、各一次転写ロールに印加する転写バイアスの値を変える。
まず、動作に先立って、帯電ロール2Yによって感光体1Yの表面が−600V乃至−800Vの電位に帯電される。
感光体1Yは、導電性(例えば20℃における体積抵抗率1×10−6Ωcm以下)の基体上に感光層を積層して形成されている。この感光層は、通常は高抵抗(一般の樹脂の抵抗)であるが、レーザ光線が照射されると、レーザ光線が照射された部分の比抵抗が変化する性質を持っている。そこで、帯電した感光体1Yの表面に、図示しない制御部から送られてくるイエロー用の画像データに従って、露光装置3Yからレーザ光線を照射する。それにより、イエローの画像パターンの静電荷像が感光体1Yの表面に形成される。
感光体1Y上に形成された静電荷像は、感光体1Yの走行に従って予め定められた現像位置まで回転する。そして、この現像位置で、感光体1Y上の静電荷像が、現像装置4Yによってトナー画像として現像され可視化される。
一方、感光体1Y上に残留したトナーは感光体クリーニング装置6Yで除去されて回収される。
こうして、第1ユニット10Yにてイエローのトナー画像が転写された中間転写ベルト20は、第2乃至第6のユニット10M、10R、10C、10K、10Gを通して順次搬送され、各色のトナー画像が重ねられて多重転写される。
定着後における画像表面の平滑性をさらに向上させるには、記録紙Pの表面も平滑であることが好ましく、例えば、普通紙の表面を樹脂等でコーティングしたコート紙、印刷用のアート紙等が好適に使用される。
本実施形態に係るプロセスカートリッジセットは、本実施形態に係る現像剤セットを用いると共に、金色現像剤を収容し、金色現像剤により、像保持体の表面に形成された第一の静電荷像を金色トナー画像として現像する現像手段を備え、画像形成装置に着脱される第一のプロセスカートリッジと、レッド現像剤を収容し、レッド現像剤により、像保持体の表面に形成された第二の静電荷像をレッドトナー画像として現像する現像手段を備え、画像形成装置に着脱される第二のプロセスカートリッジと、を含む。
図2に示すプロセスカートリッジ200は、例えば、取り付けレール116及び露光のための開口部118が備えられた筐体117により、感光体107(像保持体の一例)と、感光体107の周囲に備えられた帯電ロール108(帯電手段の一例)、現像装置111(現像手段の一例)、及び感光体クリーニング装置113(クリーニング手段の一例)を一体的に組み合わせて保持して構成し、カートリッジ化されている。
図2中、109は露光装置(静電荷像形成手段の一例)、112は転写装置(転写手段の一例)、115は定着装置(定着手段の一例)、300は記録紙(記録媒体の一例)を示している。
本実施形態に係るトナーカートリッジセットは、本実施形態に係るトナーセットを用いると共に、金色トナーを収容し、画像形成装置に着脱される第一のトナーカートリッジと、特定レッドトナーを収容し、画像形成装置に着脱される第二のトナーカートリッジと、を含む。トナーカートリッジは、画像形成装置内に設けられた現像手段に供給するための補給用のトナーを収容するものである。
また以下において、C.I.ピグメントオレンジ38を「PO38」と称し、C.I.ピグメントレッド185を「PR185」と称し、C.I.ピグメントレッド122を「PR122」と称し、C.I.ピグメントイエロー74を「PY74」と称し、C.I.ピグメントレッド238を「PR238」と称する。
[樹脂粒子分散液(1)の調製]
・テレフタル酸 :30モル部
・フマル酸 :70モル部
・ビスフェノールAエチレンオキサイド付加物 : 5モル部
・ビスフェノールAプロピレンオキサイド付加物:95モル部
攪拌装置、窒素導入管、温度センサ、及び精留塔を備えた内容量5リットルのフラスコに、上記の材料を仕込み、1時間を要して温度を220℃まで上げ、上記材料100部に対してチタンテトラエトキシド1部を投入した。生成する水を留去しながら0.5時間を要して230℃まで温度を上げ、該温度で1時間脱水縮合反応を継続した後、反応物を冷却した。こうして、重量平均分子量18,000、酸価15mgKOH/g、ガラス転移温度60℃のポリエステル樹脂(1)を合成した。なお、樹脂の酸価は、JIS K0070−1992に従って、中和滴定法で測定した。
次いで、容器内を乾燥窒素で置換し、温度を40℃に保持して、混合液を攪拌しながらイオン交換水400部を2部/分の速度で滴下し、乳化を行った。滴下終了後、乳化液を室温(20℃乃至25℃)に戻し、攪拌しつつ乾燥窒素により48時間バブリングを行うことにより、酢酸エチル及び2−ブタノールを1,000ppm以下まで低減させ、体積平均粒径200nmの樹脂粒子が分散した樹脂粒子分散液を得た。該樹脂粒子分散液にイオン交換水を加え、固形分量を20質量%に調整して、樹脂粒子分散液(1)とした。
・スチレン :310部
・n−ブチルアクリレート :100部
・β−カルボキシエチルアクリレート : 9部
・1,10−デカンジオールジアクリレート:1.5部
・ドデカンチオール : 3部
フラスコに、アニオン性界面活性剤(ダウケミカル社製ダウファックス)4部をイオン交換水550部に溶解した溶液を入れ、そこに上記の原料を混合した混合液を入れて乳化した。乳化液を10分間ゆっくりと攪拌しながら、過硫酸アンモニウム6部を溶解したイオン交換水50部を投入した。次いで、系内の窒素置換を充分に行った後、フラスコを攪拌しながらオイルバスで系内が75℃になるまで加熱し、そのまま4時間乳化重合を継続した。これにより、重量平均分子量33,000、ガラス転移温度53℃、体積平均粒径250nmの樹脂粒子が分散した樹脂粒子分散液を得た。該樹脂粒子分散液にイオン交換水を加え、固形分量を20質量%に調整して、樹脂粒子分散液(2)とした。
[光輝性顔料分散液(1)の調製]
・アルミニウム顔料(東洋アルミニウム社製2173EA):100部
・アニオン界面活性剤(第一工業製薬社製ネオゲンR) :1.5部
・イオン交換水 :900部
アルミニウム顔料のペーストから溶剤を除去した後、上記材料を混合し、乳化分散機キャビトロン(太平洋機工社製CR1010)を用いて1時間分散して、光輝性顔料(アルミニウム顔料)を分散させてなる光輝性顔料分散液(固形分量10質量%)を調製した。
[着色剤分散液(1)の調製]
・PO38(クラリアントジャパン社製NovopermRedHFG): 70部
・アニオン性界面活性剤(第一工業製薬社製ネオゲンRK) : 1部
・イオン交換水 :200部
上記の材料を混合し、ホモジナイザー(IKA社製ウルトラタラックスT50)を用いて10分間分散した。分散液中の固形分量が20質量%となるようにイオン交換水を加え、体積平均粒径190nmの着色剤粒子が分散された着色剤分散液(1)を得た。
・PR185(クラリアントジャパン社製NovopermCarmineHF4C−N VP502) : 70部
・アニオン性界面活性剤(第一工業製薬社製ネオゲンRK): 1部
・イオン交換水 :200部
上記の材料を混合し、ホモジナイザー(IKA社製ウルトラタラックスT50)を用いて10分間分散した。分散液中の固形分量が20質量%となるようにイオン交換水を加え、体積平均粒径190nmの着色剤粒子が分散された着色剤分散液(2)を得た。
・PR122(大日精化工業社製クロモファインマゼンタ6887): 70部
・アニオン性界面活性剤(第一工業製薬社製ネオゲンRK) : 1部
・イオン交換水 :200部
上記の材料を混合し、ホモジナイザー(IKA社製ウルトラタラックスT50)を用いて10分間分散した。分散液中の固形分量が20質量%となるようにイオン交換水を加え、体積平均粒径190nmの着色剤粒子が分散された着色剤分散液(3)を得た。
・PY74(クラリアント社製HansaYellow5GX01): 70部
・アニオン性界面活性剤(第一工業製薬社製ネオゲンRK) : 1部
・イオン交換水 :200部
上記の材料を混合し、ホモジナイザー(IKA社製ウルトラタラックスT50)を用いて10分間分散した。分散液中の固形分量が20質量%となるようにイオン交換水を加え、体積平均粒径190nmの着色剤粒子が分散された着色剤分散液(Y1)を得た。
・PR238(山陽色素社製) : 70部
・アニオン性界面活性剤(第一工業製薬社製ネオゲンRK): 1部
・イオン交換水 :200部
上記の材料を混合し、ホモジナイザー(IKA社製ウルトラタラックスT50)を用いて10分間分散した。分散液中の固形分量が20質量%となるようにイオン交換水を加え、体積平均粒径190nmの着色剤粒子が分散された着色剤分散液(M1)を得た。
[離型剤分散液(1)の調製]
・パラフィンワックス(日本精蝋社製HNP−9) :100部
・アニオン性界面活性剤(第一工業製薬社製ネオゲンRK): 1部
・イオン交換水 :350部
上記材料を混合して100℃に加熱し、ホモジナイザー(IKA社製ウルトラタラックスT50)を用いて分散した後、マントンゴーリン高圧ホモジナイザー(ゴーリン社製)で分散処理し、体積平均粒径200nmの離型剤粒子が分散された離型剤分散液(1)(固形分量20質量%)を得た。
・フェライト粒子(平均粒径50μm) :100部
・トルエン : 14部
・スチレン/メチルメタクリレート共重合体(共重合比15/85): 2部
・カーボンブラック :0.2部
フェライト粒子を除く上記材料をサンドミルにて分散して分散液を調製し、この分散液をフェライト粒子とともに真空脱気型ニーダに入れ、攪拌しながら減圧し乾燥させることによりキャリアを得た。
[金色トナー及び金色現像剤の作製]
・樹脂粒子分散液(1)(ポリエステル樹脂含有) :412部
・離型剤分散液(1) : 50部
・光輝性顔料分散液(1) : 22部
・着色剤分散液(Y1)(PY74含有) : 38部
・着色剤分散液(M1)(PR238含有) : 3部
・ノニオン性界面活性剤(IGEPAL CA897):1.4部
上記材料を2Lの円筒ステンレス容器に入れ、ホモジナイザー(IKA社製ウルトラタラックスT50)により4000rpmでせん断力を加えながら10分間分散して混合した。次いで、凝集剤としてポリ塩化アルミニウムの10%硝酸水溶液1.75部を徐々に滴下して、ホモジナイザーの回転数を5000rpmにして15分間分散して混合し、原料分散液を調製した。
次いで、層流を形成するための2枚パドルの攪拌翼を用いた攪拌装置、及び温度計を備えた重合釜に凝集粒子分散液を移し、攪拌回転数を550rpmにしてマントルヒーターにて加熱し始め、54℃にて凝集粒子の成長を促進させた。この際、0.3Nの硝酸及び1Nの水酸化ナトリウム水溶液で原料分散液のpHを2.2以上3.5以下の範囲に制御した。上記pH範囲で2時間ほど保持し、凝集粒子を形成した。この際、マルチサイザーII(アパーチャー径:50μm、コールター社製)を用いて測定した凝集粒子の体積平均粒径は10.6μmであった。
次に、樹脂粒子分散液(1)100部を追添加し、前記凝集粒子の表面に樹脂粒子を付着させた。56℃に昇温し、光学顕微鏡及びマルチサイザーIIで粒子の大きさ及び形態を確認しながら凝集粒子を整えた。
その後、凝集粒子を合一させるためにpHを8.0に上げた後、0.01℃/分の速度で80℃まで昇温させた。光学顕微鏡で凝集粒子が合一したのを確認した後80℃で保持したままpHを6.0まで下げ、2.5時間後に加熱を止め、1.0℃/分の降温速度で冷却した。その後20μmメッシュで篩分し、水洗を繰り返した後、真空乾燥機で乾燥して金色トナー粒子(1)を得た。
下記の作製方法により、顔料の含有量が表2に記載のとおりになるよう、レッドトナー粒子(1)を作製した。
・着色剤分散液(1)(PO38含有) : 43部
・着色剤分散液(2)(PR185含有) : 7.5部
・離型剤分散液(1) : 50部
・アニオン性界面活性剤(TaycaPower): 2部
上記材料を丸型ステンレス製フラスコに入れ、0.1Nの硝酸を添加してpHを3.5に調整した後、ポリ塩化アルミニウム濃度が10質量%の硝酸水溶液30部を添加した。続いて、ホモジナイザー(IKA社製ウルトラタラックスT50)を用いて30℃において分散した後、加熱用オイルバス中で45℃まで加熱し30分間保持した。その後、樹脂粒子分散液(1)100部を緩やかに追加し1時間保持し、0.1Nの水酸化ナトリウム水溶液を添加してpHを8.5に調整した後、攪拌を継続しながら85℃まで加熱し、5時間保持した。その後、20℃/分の速度で20℃まで冷却し、濾過し、イオン交換水で充分に洗浄し、乾燥させることにより、体積平均粒径7.5μmのレッドトナー粒子(1)を得た。
以下の作業、画像形成、及び測定は、温度25℃湿度60%RHの環境下で行った。
レッド現像剤を富士ゼロックス社製DocuCentre Color 400の現像器に入れ、コート紙(富士ゼロックス社製OSコート紙W)に、ベタ画像(100%濃度の画像)(大きさ5cm×5cm、トナー載り量4.5g/m2)を画像形成した。定着温度は190℃、定着圧力は4.0kg/cm2とした。
そして、形成した画像の、CIE1976L*a*b*表色系の座標値を、エックスライト社製X−Rite939(アパーチャー径4mm)を用いて、任意に10か所測定し、L*値、a*値及びb*値の平均値を算出した。
[金色トナー及び金色現像剤の作製]
実施例1と同じく、金色トナー(1)及び金色現像剤(1)を作製した。
・樹脂粒子分散液(1)(ポリエステル樹脂含有):425部
・着色剤分散液(Y1)(PY74含有) : 25部
・離型剤分散液(1) : 50部
・アニオン性界面活性剤(TaycaPower): 2部
上記材料を丸型ステンレス製フラスコに入れ、0.1Nの硝酸を添加してpHを3.5に調整した後、ポリ塩化アルミニウム濃度が10質量%の硝酸水溶液30部を添加した。続いて、ホモジナイザー(IKA社製ウルトラタラックスT50)を用いて30℃において分散した後、加熱用オイルバス中で45℃まで加熱し30分間保持した。その後、樹脂粒子分散液(1)100部を緩やかに追加し1時間保持し、0.1Nの水酸化ナトリウム水溶液を添加してpHを8.5に調整した後、攪拌を継続しながら85℃まで加熱し、5時間保持した。その後、20℃/分の速度で20℃まで冷却し、濾過し、イオン交換水で充分に洗浄し、乾燥させることにより、体積平均粒径7.5μmのイエロートナー粒子(1)を得た。
・樹脂粒子分散液(1)(ポリエステル樹脂含有):420部
・着色剤分散液(M1)(PR238含有) : 30部
・離型剤分散液(1) : 50部
・アニオン性界面活性剤(TaycaPower): 2部
上記材料を丸型ステンレス製フラスコに入れ、0.1Nの硝酸を添加してpHを3.5に調整した後、ポリ塩化アルミニウム濃度が10質量%の硝酸水溶液30部を添加した。続いて、ホモジナイザー(IKA社製ウルトラタラックスT50)を用いて30℃において分散した後、加熱用オイルバス中で45℃まで加熱し30分間保持した。その後、樹脂粒子分散液(1)100部を緩やかに追加し1時間保持し、0.1Nの水酸化ナトリウム水溶液を添加してpHを8.5に調整した後、攪拌を継続しながら85℃まで加熱し、5時間保持した。その後、20℃/分の速度で20℃まで冷却し、濾過し、イオン交換水で充分に洗浄し、乾燥させることにより、体積平均粒径7.5μmのマゼンタトナー粒子(1)を得た。
[金色トナー及び金色現像剤の作製]
・樹脂粒子分散液(2)(スチレン−アクリル樹脂含有):412部
・離型剤分散液(1) : 50部
・光輝性顔料分散液(1) : 22部
・着色剤分散液(Y1)(PY74含有) : 38部
・着色剤分散液(M1)(PR238含有) : 3部
・ノニオン性界面活性剤(IGEPAL CA897) :1.4部
上記材料を2Lの円筒ステンレス容器に入れ、ホモジナイザー(IKA社製ウルトラタラックスT50)により4000rpmでせん断力を加えながら10分間分散して混合した。次いで、凝集剤としてポリ塩化アルミニウムの10%硝酸水溶液1.75部を徐々に滴下して、ホモジナイザーの回転数を5000rpmにして15分間分散して混合し、原料分散液を調製した。
次いで、層流を形成するための2枚パドルの攪拌翼を用いた攪拌装置、及び温度計を備えた重合釜に凝集粒子分散液を移し、攪拌回転数を550rpmにしてマントルヒーターにて加熱し始め、54℃にて凝集粒子の成長を促進させた。この際、0.3Nの硝酸及び1Nの水酸化ナトリウム水溶液で原料分散液のpHを2.2以上3.5以下の範囲に制御した。上記pH範囲で2時間ほど保持し、凝集粒子を形成した。この際、マルチサイザーII(アパーチャー径:50μm、コールター社製)を用いて測定した凝集粒子の体積平均粒径は10.6μmであった。
次に、樹脂粒子分散液(2)100部を追添加し、前記凝集粒子の表面に樹脂粒子を付着させた。56℃に昇温し、光学顕微鏡及びマルチサイザーIIで粒子の大きさ及び形態を確認しながら凝集粒子を整えた。
その後、凝集粒子を合一させるためにpHを8.0に上げた後、0.01℃/分の速度で80℃まで昇温させた。光学顕微鏡で凝集粒子が合一したのを確認した後80℃で保持したままpHを6.0まで下げ、2.5時間後に加熱を止め、1.0℃/分の降温速度で冷却した。その後20μmメッシュで篩分し、水洗を繰り返した後、真空乾燥機で乾燥して金色トナー粒子(101)を得た。
下記の作製方法により、レッドトナー粒子(101)を作製した。レッドトナー粒子(101)は、顔料の含有量が、実施例1におけるレッドトナー粒子(1)と同じである。
・着色剤分散液(1)(PO38含有) : 43部
・着色剤分散液(2)(PR185含有) : 7.5部
・離型剤分散液(1) : 50部
上記材料を丸型ステンレス製フラスコに入れ、ホモジナイザー(IKA社製ウルトラタラックスT50)で混合し分散した。次いで、ポリ塩化アルミニウム0.5部を加え、ホモジナイザーで分散操作を継続した。その後、加熱用オイルバスで攪拌しながら50℃まで加熱し、50℃で60分保持した。その後、0.5Nの水酸化ナトリウム水溶液で系内のpHを5.5に調整した後、フラスコを密閉し、磁力シールを用いて攪拌を継続しながら95℃まで加熱し、5時間保持した。反応終了後、冷却し、濾過し、イオン交換水で充分に洗浄した後、ヌッチェ式吸引濾過により固液分離を施した。これを更に40℃のイオン交換水3Lに再分散し、15分300rpmで攪拌し洗浄した。これを5回繰り返し、濾液のpHが6.6、電気伝導度12μS/cmとなったところで、ヌッチェ式吸引濾過によりNo5A濾紙を用いて固液分離を行った。次いで真空乾燥を12時間継続した。こうして、体積平均粒径7.5μmのレッドトナー粒子(101)を得た。
実施例1と同様にして、レッド現像剤(レッドトナー)のCIE1976L*a*b*表色系の座標値を測定した。
[金色トナー及び金色現像剤の作製]
実施例101と同じく、金色トナー(101)及び金色現像剤(101)を作製した。
・樹脂粒子分散液(2)(スチレン−アクリル樹脂含有):525部
・着色剤分散液(Y1)(PY74含有) : 25部
・離型剤分散液(1) : 50部
上記材料を丸型ステンレス製フラスコに入れ、ホモジナイザー(IKA社製ウルトラタラックスT50)で混合し分散した。次いで、ポリ塩化アルミニウム0.5部を加え、ホモジナイザーで分散操作を継続した。その後、加熱用オイルバスで攪拌しながら50℃まで加熱し、50℃で60分保持した。その後、0.5Nの水酸化ナトリウム水溶液で系内のpHを5.5に調整した後、フラスコを密閉し、磁力シールを用いて攪拌を継続しながら95℃まで加熱し、5時間保持した。反応終了後、冷却し、濾過し、イオン交換水で充分に洗浄した後、ヌッチェ式吸引濾過により固液分離を施した。これを更に40℃のイオン交換水3Lに再分散し、15分300rpmで攪拌し洗浄した。これを5回繰り返し、濾液のpHが6.6、電気伝導度12μS/cmとなったところで、ヌッチェ式吸引濾過によりNo5A濾紙を用いて固液分離を行った。次いで真空乾燥を12時間継続した。こうして、体積平均粒径7.5μmのイエロートナー粒子(101)を得た。
・樹脂粒子分散液(2)(スチレン−アクリル樹脂含有):520部
・着色剤分散液(M1)(PR238含有) : 30部
・離型剤分散液(1) : 50部
上記材料を丸型ステンレス製フラスコに入れ、ホモジナイザー(IKA社製ウルトラタラックスT50)で混合し分散した。次いで、ポリ塩化アルミニウム0.5部を加え、ホモジナイザーで分散操作を継続した。その後、加熱用オイルバスで攪拌しながら50℃まで加熱し、50℃で60分保持した。その後、0.5Nの水酸化ナトリウム水溶液で系内のpHを5.5に調整した後、フラスコを密閉し、磁力シールを用いて攪拌を継続しながら95℃まで加熱し、5時間保持した。反応終了後、冷却し、濾過し、イオン交換水で充分に洗浄した後、ヌッチェ式吸引濾過により固液分離を施した。これを更に40℃のイオン交換水3Lに再分散し、15分300rpmで攪拌し洗浄した。これを5回繰り返し、濾液のpHが6.6、電気伝導度12μS/cmとなったところで、ヌッチェ式吸引濾過によりNo5A濾紙を用いて固液分離を行った。次いで真空乾燥を12時間継続した。こうして、体積平均粒径7.5μmのマゼンタトナー粒子(101)を得た。
実施例1、比較例1、実施例101、比較例101の各現像剤セットを用いて、下記の評価を行った。その結果を表1に示す。
評価用画像を形成する画像形成装置として、富士ゼロックス社製DocuCentre Color 400を用意し、その現像器に各現像剤を入れた。画像形成の際、定着温度は190℃、定着圧力は4.0kg/cm2とした。記録媒体は、光沢度が40%のコート紙(富士ゼロックス社製OSコート紙W)を使用した。なお、上記光沢度は、JIS K 5600−4−7(JIS Z 8741)の60°で測定して得られる光沢度を意味し、BYK−Gardner社製の型式4430 micro−TRI−glossで測定した。
JIS K 5600−4−3:1999「塗料一般試験方法−第4部:塗膜の視覚特性−第3節:色の目視比較」に準じた色観察用照明(自然昼光照明)下で、目視にて、朱赤画像に隣接する光輝性画像の境界部のくすみを評価した。レベル3以上が許容レベルである。
5:くすみがまったく感じられない。
4:くすみがわずかに感じられる。
3:くすみが感じられるが、問題にならない。
2:くすみが感じられ、違和感を感じる。
1:くすみが強く感じられる。
<実施例2〜54>
PO38及びPR185の各含有量が表2に記載のとおりになるよう樹脂粒子分散液及び着色剤分散液の各量を調整してレッドトナー粒子を作製した以外は、実施例1と同様にして、トナー粒子、トナー、及び現像剤を作製した。
実施例1〜54の各現像剤セットを用いて、前述と同じく画像形成を行い下記の評価を行った。その結果を表3に示す。
前述と同じ評価方法で評価した。
朱赤の画像の、CIE1976L*a*b*表色系の座標値を、エックスライト社製X−Rite939(アパーチャー径4mm)を用いて、任意に10か所測定し、L*値、a*値及びb*値の平均値を算出した。
市販の色見本(PANTONE社製PANTONE FORMULA GUIDE Solid Coated)のPANTONE Warm Red C(コート紙)についても、上記と同様にしてCIE1976L*a*b*表色系の座標値を測定し、L*値、a*値及びb*値の平均値を算出したところ、L1=59.0、a1=69.0、b1=50.9であった。
そして、下記の式に基き、朱色の指標(PANTONE Warm Red C)と形成した画像との間の色差ΔEを算出した。
L1、a1、b1は、朱色の指標のL*値、a*値、b*値であり、L2、a2、b2は、形成した画像のL*値、a*値、b*値である。
<実施例102>
レッドトナー粒子(1)をレッドトナー粒子(102)に変更した以外は、実施例1と同様にして、トナー及び現像剤を作製した。
レッドトナー粒子(102)は、着色剤分散液(3)(PR122含有)も使用し、各顔料の各含有量が表4に記載のとおりになるよう樹脂粒子分散液及び着色剤分散液の各量を調整した以外は、レッドトナー粒子(1)の作製と同様にして作製した。
レッドトナー粒子(1)をレッドトナー粒子(103)に変更した以外は、実施例1と同様にして、トナー及び現像剤を作製した。
レッドトナー粒子(103)は、下記の作製方法により作製した。
・PO38(クラリアントジャパン社製NovopermRedHFG): 7.2部
・PR185(クラリアントジャパン社製NovopermCarmineHF4C−N VP502) : 1.2部
・パラフィンワックス(日本精蝋社製HNP−9) : 8部
・シリカ(日本アエロジル社製RX50) :20部
上記材料をエクストルーダーで混練し、表面粉砕方式の粉砕機で粉砕した後、風力式分級機で細粒及び粗粒を分級し、体積平均粒径7.5μmのレッドトナー粒子(103)を得た。
レッドトナー粒子(1)をレッドトナー粒子(104)に変更した以外は、実施例1と同様にして、トナー及び現像剤を作製した。
レッドトナー粒子(104)は、下記の作製方法により作製した。
・PO38(クラリアントジャパン社製NovopermRedHFG): 7.2部
・PR185(クラリアントジャパン社製NovopermCarmineHF4C−N VP502) : 1.0部
・PR122(大日精化工業社製クロモファインマゼンタ6887) : 0.2部
・パラフィンワックス(日本精蝋社製HNP−9) : 8部
・シリカ(日本アエロジル社製RX50) :20部
上記材料をエクストルーダーで混練し、表面粉砕方式の粉砕機で粉砕した後、風力式分級機で細粒及び粗粒を分級し、体積平均粒径7.5μmのレッドトナー粒子(104)を得た。
実施例1〜54に対する評価と同様の評価を行った。その結果を表4に示す。
<実施例201〜206>
金色トナー粒子の製造条件を表5に示すとおりに変更した以外は実施例1と同様にして、トナー及び現像剤を作製した。これら実施例で使用したレッドトナーの体積平均粒径は7.5μmである。
既述の方法に従って測定した。
実施例1に対する評価と同様の評価を行った。その結果を表5に示す。
1Y、1M、1R、1C、1K、1G 感光体(像保持体の一例)
2Y、2M、2R、2C、2K、2G 帯電ロール(帯電手段の一例)
3Y、3M、3R、3C、3K、3G 露光装置(静電荷像形成手段の一例)
4Y、4M、4R、4C、4K、4G 現像装置(現像手段の一例)
5Y、5M、5R、5C、5K、5G 一次転写ロール(一次転写手段の一例)
6Y、6M、6R、6C、6K、6G 感光体クリーニング装置(クリーニング手段の一例)
8Y、8M、8R、8C、8K、8G トナーカートリッジ
20 中間転写ベルト(中間転写体の一例)
21 中間転写体クリーニング装置
22 駆動ロール
23 支持ロール
24 対向ロール
26 二次転写ロール(二次転写手段の一例)
28 定着装置(定着手段の一例)
P 記録紙(記録媒体の一例)
108 帯電ロール(帯電手段の一例)
109 露光装置(静電荷像形成手段の一例)
111 現像装置(現像手段の一例)
112 転写装置(転写手段の一例)
113 感光体クリーニング装置(クリーニング手段の一例)
115 定着装置(定着手段の一例)
116 取り付けレール
117 筐体
118 露光のための開口部
200 プロセスカートリッジ
300 記録紙(記録媒体の一例)
Claims (10)
- 光輝性顔料を含有する金色トナーと、
着色剤を含有し、ベタ画像を形成した場合のCIE1976L*a*b*表色系の座標値が45≦L*≦65、55≦a*≦75、40≦b*≦65であるレッドトナーと、
を含み、
前記レッドトナーの体積平均粒径と前記金色トナーの長軸径の平均値との比(レッド/金色)が0.3以上0.8以下である、静電荷像現像用トナーセット。 - 前記レッドトナーの体積平均粒径が2μm以上10μm以下であり、前記金色トナーの長軸径の平均値が5μm以上25μm以下である、請求項1に記載の静電荷像現像用トナーセット。
- 前記レッドトナーは、C.I.ピグメントオレンジ38及びC.I.ピグメントレッド185を含有する、請求項1又は請求項2に記載の静電荷像現像用トナーセット。
- 光輝性顔料を含有する金色トナーを含む第一の静電荷像現像剤と、
着色剤を含有し、ベタ画像を形成した場合のCIE1976L*a*b*表色系の座標値が45≦L*≦65、55≦a*≦75、40≦b*≦65であるレッドトナーを含む第二の静電荷像現像剤と、
を含み、
前記レッドトナーの体積平均粒径と前記金色トナーの長軸径の平均値との比(レッド/金色)が0.3以上0.8以下である、静電荷像現像剤セット。 - 前記レッドトナーの体積平均粒径が2μm以上10μm以下であり、前記金色トナーの長軸径の平均値が5μm以上25μm以下である、請求項4に記載の静電荷像現像剤セット。
- 前記レッドトナーは、C.I.ピグメントオレンジ38及びC.I.ピグメントレッド185を含有する、請求項4又は請求項5に記載の静電荷像現像剤セット。
- 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の静電荷像現像用トナーセットを用いると共に、
前記金色トナーを収容し、画像形成装置に着脱される第一のトナーカートリッジと、
前記レッドトナーを収容し、画像形成装置に着脱される第二のトナーカートリッジと、
を含むトナーカートリッジセット。 - 請求項4〜請求項6のいずれか1項に記載の静電荷像現像剤セットを用いると共に、
前記第一の静電荷像現像剤を収容し、前記第一の静電荷像現像剤により、像保持体の表面に形成された第一の静電荷像を金色トナー画像として現像する現像手段を備え、画像形成装置に着脱される第一のプロセスカートリッジと、
前記第二の静電荷像現像剤を収容し、前記第二の静電荷像現像剤により、像保持体の表面に形成された第二の静電荷像をレッドトナー画像として現像する現像手段を備え、画像形成装置に着脱される第二のプロセスカートリッジと、
を含むプロセスカートリッジセット。 - 請求項4〜請求項6のいずれか1項に記載の静電荷像現像剤セットを用いると共に、
像保持体と、
前記像保持体の表面を帯電する帯電手段と、
帯電した前記像保持体の表面に静電荷像を形成する静電荷像形成手段と、
前記第一の静電荷像現像剤を収容し、前記第一の静電荷像現像剤により、前記像保持体の表面に形成された第一の静電荷像を金色トナー画像として現像する第一の現像手段と、
前記第二の静電荷像現像剤を収容し、前記第二の静電荷像現像剤により、前記像保持体の表面に形成された第二の静電荷像をレッドトナー画像として現像する第二の現像手段と、
前記像保持体の表面に形成された金色トナー画像及びレッドトナー画像を記録媒体の表面に転写する転写手段と、
前記記録媒体の表面に転写された金色トナー画像及びレッドトナー画像を定着する定着手段と、
を備える画像形成装置。 - 請求項4〜請求項6のいずれか1項に記載の静電荷像現像剤セットを用いると共に、
像保持体の表面を帯電する帯電工程と、
帯電した前記像保持体の表面に静電荷像を形成する静電荷像形成工程と、
前記第一の静電荷像現像剤により、前記像保持体の表面に形成された第一の静電荷像を金色トナー画像として現像する第一の現像工程と、
前記第二の静電荷像現像剤により、前記像保持体の表面に形成された第二の静電荷像をレッドトナー画像として現像する第二の現像工程と、
前記像保持体の表面に形成された金色トナー画像及びレッドトナー画像を記録媒体の表面に転写する転写工程と、
前記記録媒体の表面に転写された金色トナー画像及びレッドトナー画像を定着する定着工程と、
を有する画像形成方法。
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