JP2002254463A - 布帛による凹凸模様のある極薄ゴムシートの製造方法 - Google Patents

布帛による凹凸模様のある極薄ゴムシートの製造方法

Info

Publication number
JP2002254463A
JP2002254463A JP2002011389A JP2002011389A JP2002254463A JP 2002254463 A JP2002254463 A JP 2002254463A JP 2002011389 A JP2002011389 A JP 2002011389A JP 2002011389 A JP2002011389 A JP 2002011389A JP 2002254463 A JP2002254463 A JP 2002254463A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rubber
rubber sheet
fabric
cloth
liner
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002011389A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Hashizume
博 橋爪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Achilles Corp
Original Assignee
Achilles Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Achilles Corp filed Critical Achilles Corp
Priority to JP2002011389A priority Critical patent/JP2002254463A/ja
Publication of JP2002254463A publication Critical patent/JP2002254463A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 緩衝材、パッキング材、制振材、ルーフィン
グ材などの産業資材用途に適用する、布帛による凹凸模
様のある極薄ゴムシートの製造方法 【解決手段】 混練りしたゴムをカレンダー成形にて所
定のゴム厚に圧延し、布帛ライナーに転着したのち、引
き出して加硫し、布帛ライナーを剥離する、布帛による
凹凸模様のある極薄ゴムシートの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、緩衝材、パッキン
グ材、制振材、ルーフィング材などの産業資材用途に適
用する布帛による凹凸模様のある極薄ゴムシートの製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ゴムシートは、カレンダー成
形や、プレス成形により製造されている。しかしなが
ら、極薄のゴムシートを得ようとすると、カレンダー成
形では、カレンダーロールよりゴムシートを引き出す際
に、ゴムシートが伸びたり切れたりしてロールに取られ
て巻きついてしまうという問題があり、1mm程度にす
るのが限度であり、これ以上薄いゴムシートを得ること
は困難であった。これを解決するために、離型紙を使用
して極薄ゴムシートを製造する方法が提案されている
(特公平3−29575号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の方法により、カ
レンダー成形でも、極薄のゴムシートが得られるように
はなったものの、離型紙は繰り返し使用が不可能である
ため、高価であり、経済的に問題があった。また、離型
紙が平滑であるため、離型紙とゴムとの転着の際、密着
性が悪く、離型紙とゴムシートの間の浮きやエアーロー
ド、ゴム中のエアー巻き込みが発生し易い、引き出しが
スムーズでなく、またロールに巻きつくなどの問題も充
分には解決されていない。
【0004】本発明は、前記従来技術の課題を背景にな
されたもので、カレンダー成形により極薄ゴムシートを
得るに際し、ロールへの巻きつきがなく、離型紙とゴム
シート間の浮きやエアーロード、ゴム中のエアー巻き込
みがなく、ロールに巻き付かず、引き出しもスムーズで
あり、しかも仕上がり外観、感触の良い布帛による凹凸
模様のあるシートを、経済的に得ることのできる製造方
法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、混練りしたゴ
ムをカレンダー成形にて所定のゴム厚に圧延し、布帛ラ
イナーに転着したのち、引き出して加硫し、布帛ライナ
ーを剥離することを特徴とする布帛による凹凸模様のあ
る極薄ゴムシートの製造方法を提供するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の製造方法を、図1を用い
て説明する。図1は、本発明の製造方法の1例を示す概
略図である。カレンダーロール機はサイドロール10、
トップロール20、センターロール30、ボトムロール
40、ラバーロール50からなっている。混練りされた
ゴム60を、ロール10とロール20の間、ロール20
とロール30の間、ロール30とロール40の間を順に
通し、3段階で圧延して、均一なゴム厚のシートとす
る。ロール10とロール20では、得ようとするゴムシ
ートの厚みより若干厚く、2.0〜1.5倍程度に圧延
し、次のロール20と30の間では、これより少し薄
く、1.5〜1.2倍程度にしておくのが好ましい。そ
して、ロール30とロール40の間で所定厚にすればよ
い。ロールを通すのは、2段階でもかまわないが、この
ように3段階で少しずつ圧延してゆくことにより、シー
トの厚みをより均一にすることができる。
【0007】このようにして、所定のゴム厚に圧延した
ゴムシートを、送られてきた布帛ライナー70と、ロー
ル40とロール50の間で転着する。布帛ライナーとし
ては、ナイロン、ポリエステル、レーヨン、アセテー
ト、絹などのフィラメント糸を用いた織布、編布、不織
布などの布帛が用いられるが、特にナイロン、ポリエス
テルの70〜75deの糸を打ち込み、密度180〜2
20本/インチの布帛が好ましい。また、布帛ライナー
としては、これらの布帛に、フッ素加工、シリコン樹脂
加工などのように離型性となるように処理した布帛を用
いることができる。このような布帛ライナーを用いるこ
とにより、ゴムとの転着の際にゴムとの密着性を向上で
き、布帛ライナーとゴムシート間の浮きやエアーロー
ド、ゴム中エアー巻き込みの発生を無くし、引き出しを
容易にすることができ、また仕上がり外観、感触の良い
布帛による凹凸模様のある極薄ゴムシートを得ることが
できるのである。また、布帛は、離型紙と違って繰り返
し使用が可能であり、非常に経済的である。
【0008】ロール40とロール50の間でゴムと布帛
ライナーを転着したのち、これを引き出して加硫し、布
帛ライナーを剥離して、極薄ゴムシートを連続的に得る
ことができる。加硫は、既存の引布用加硫装置であるピ
ン加硫機などの連続加硫装置でインラインで加硫して
も、布帛ライナーと転着して未加硫のままシートに巻取
り、これを後で加硫する、巻き蒸し加硫と呼ばれる方法
で行ってもよいが、引布用加硫装置による連続加硫が、
能率、コスト面で有効である。本発明により、カレンダ
ー成形によっても、1.0mm以下、0.1mm程度ま
での極薄ゴムシートを得ることができ、連続的に生産す
ることが可能になる。このようにして得られた極薄ゴム
シートは、ゴム表面に布帛による凹凸模様ができてい
る。これにより、布帛ライナーを剥離後でもゴムどうし
の貼り付きがなく、シートが非常に取扱い易い。また、
仕上がり外観も良く、感触の良い極薄ゴムシートが得ら
れる。さらに、極薄ゴムシートを他の素材と接着して利
用する場合、アンカー効果により接着性を向上すること
ができる。また、このような凹凸模様をゴムシートに後
から加工することは非常に困難なので、本発明の方法は
布帛による凹凸模様のある極薄ゴムシートを得るには大
変有用なものである。
【0009】なお、ローラの周速は、全て同じでよく、
布帛ライナーの送り出し速度、ゴムシートの引き出し速
度もこれに合わせればよい。以上、片面に布帛ライナー
を転着したものについて説明してきたが、同様にして、
両面に布帛ライナーを転着してもよい。この場合の製造
方法の概略図を図2に示す。この場合は、ロール30と
40の間で、送られてきた布帛ライナー71と転着した
のち、ロール40とロール50の間でさらに、布帛ライ
ナーの転着されていないゴム面に送られてきた布帛ライ
ナー72を転着する。このようにして得られた極薄ゴム
シートは、両面に凹凸模様のできたものである。
【0010】
【作用】本発明においては、カレンダー成形により凹凸
模様のある極薄ゴムシートを得るに際して、平滑な離型
紙に換えて布帛ライナーを用いる。従来の離型紙では表
面が平滑なのでゴムとの密着性が悪く、ロールに取られ
て巻き付いたり、ゴムと離型紙の間に浮きやエアーロー
ド、ゴム中エアー巻き込みの発生が避けられず、引き出
しもスムースではなかった。しかしながら、本発明で
は、布帛ライナーを用いているので、ゴムとの密着がよ
く、上記の問題はすべて解決される。さらに、ゴム表面
に凹凸模様ができるため、仕上がり外観、感触の良いシ
ートを得ることができ、しかも、布帛が繰り返し使用で
きるので、非常に経済的である。
【0011】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的
に説明する。 実施例1 図1に示す工程で、混練りしたCRゴムを用い、片面布
帛つき極薄ゴムシートを製造した。ロール40でゴム厚
が0.20mmになるように、ロール10と20の間隙
を0.40mm、ロール20と30の間隙を0.30m
m、ロール30と40の間隙を0.20mmに設定し
た。ロール40と50の間隙は0.27mmとした。
【0012】混練りしたCRゴム60を、ロール10か
ら40まで通し、徐々に圧延し、ロール40と50の間
で送られてきた布帛ライナー70と転着した。布帛ライ
ナーは厚さ0.07mmのナイロンタフタであった。こ
のようにして転着し、打粉処理したのち、連続オープン
加硫装置で連続的に加硫した。加硫は130〜160℃
で5m/分の速度行った。加硫後、布帛を剥離して布帛
による凹凸模様のある極薄ゴムシートを得た。コムシー
トの片面には布帛の凹凸が転写されていた。
【0013】実施例2 図2に示す工程で、混練りしたSBRゴムを用い、両面
布帛つき極薄ゴムシートを製造した。ロール30でゴム
厚が0.20mmになるように、ロール10と20の間
隙を0.35mm、ロール20と30の間隙を0.30
mmに設定した。ロール30と40の間隙は0.20m
m、ロール40と50の間隙は0.27mmとした。混
練りしたSBRゴム60を、ロール10から30まで通
し、徐々に圧延し、ロール30と40の間で、送られて
きた布帛ライナー71と転着したのち、再びロール40
と50の間で、送られてきた布帛ライナー72と布帛ラ
イナーの付いていないゴム面を転着した。布帛ライナー
は実施例1と同様のものを用いた。これを実施例1と同
様に加硫し、両面布帛ライナーつきゴムシートの布帛を
剥離して布帛による凹凸模様のある極薄ゴムシートを得
た。
【0014】
【発明の効果】本発明の製造方法により、カレンダー成
形により1.0mm〜0.1mm程度の極薄ゴムシート
を、ロールへの巻き付き、ゴムと布帛ライナーとの間の
浮きやエアーロード、ゴム中エアー巻き込みを発生させ
ず、引き出しも容易に、製造できるようになった。ま
た、ゴム表面に凹凸模様ができるため、仕上がり外観、
感触の良いシートを得ることができ、しかも、布帛が繰
り返し使用できるので、非常に経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法の1例を示す工程概略図であ
る。
【図2】本発明の他の製造方法の1例を示す工程概略図
である。
【符号の説明】
60 ゴム 70 布帛ライナー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 混練りしたゴムをカレンダー成形にて所
    定のゴム厚に圧延し、布帛ライナーに転着したのち、引
    き出して加硫し、布帛ライナーを剥離することを特徴と
    する布帛による凹凸模様のある極薄ゴムシートの製造方
    法。
  2. 【請求項2】 ゴム厚が0.1〜1.0mmであり、布
    帛ライナーが70〜75デニールのフィラメント糸を密
    度180〜220本/インチで打ち込んだ布帛である請
    求項1記載の布帛による凹凸模様のある極薄ゴムシート
    の製造方法。
JP2002011389A 2002-01-21 2002-01-21 布帛による凹凸模様のある極薄ゴムシートの製造方法 Pending JP2002254463A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002011389A JP2002254463A (ja) 2002-01-21 2002-01-21 布帛による凹凸模様のある極薄ゴムシートの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002011389A JP2002254463A (ja) 2002-01-21 2002-01-21 布帛による凹凸模様のある極薄ゴムシートの製造方法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35789192A Division JP3312408B2 (ja) 1992-12-25 1992-12-25 極薄ゴムシートの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002254463A true JP2002254463A (ja) 2002-09-11

Family

ID=19191668

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002011389A Pending JP2002254463A (ja) 2002-01-21 2002-01-21 布帛による凹凸模様のある極薄ゴムシートの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002254463A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104227900A (zh) * 2013-06-14 2014-12-24 上海新星印刷器材有限公司 一种印刷橡皮布制造中的内胶层压延方法
JP2019073422A (ja) * 2017-10-19 2019-05-16 Toyo Tire株式会社 成形袋用引布の製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104227900A (zh) * 2013-06-14 2014-12-24 上海新星印刷器材有限公司 一种印刷橡皮布制造中的内胶层压延方法
JP2019073422A (ja) * 2017-10-19 2019-05-16 Toyo Tire株式会社 成形袋用引布の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10029882B2 (en) Looped pile film roll core
US6784125B1 (en) Nonwoven thermoplastic elastomer fabric roll and method and apparatus for making same
US5252379A (en) Embossed process paper and production thereof
US6818091B1 (en) Cut and puncture resistant laminated fabric
JP3312408B2 (ja) 極薄ゴムシートの製造方法
US4044183A (en) Synthetic suede and process therefor
JP2002254463A (ja) 布帛による凹凸模様のある極薄ゴムシートの製造方法
US2689378A (en) Process for embossing plastic sheet materials
JP3587210B2 (ja) シボつき極薄ゴムシートの製造方法
JPH09124199A (ja) フイルムの巻取方法および装置
JPH0542754A (ja) ベルトスリーブへのマーク転写方法
US20200180192A1 (en) Systems and methods for making dust agent free vulcanized rubber products
JPH02172718A (ja) 長尺歯付ベルトの製造法
KR20030078991A (ko) 폐 피혁을 재활용한 인조피혁 제조방법
JP4209500B2 (ja) 水密・気密性3次元構造布の製造方法
EP1319488B1 (en) Method for manufacturing a polymeric coated bias fabric
JPH0615786A (ja) 織布を仮貼りした複合シート
JP4153594B2 (ja) 染色された表生地を使用した発泡ゴム引布の製造方法
US3686050A (en) Method and apparatus for making seamless cross-bias reinforced tissue-fiber laminates
US2635065A (en) Method of producing stretchable cloth having an elastomeric dam
JPH0760758A (ja) ゴムシートの連続加硫方法
CN201998431U (zh) 橡胶制品生产设备
JPS5936132B2 (ja) マスキングロ−ルおよびその製造方法
JP2004114555A (ja) 伝動ベルトの製造方法
JPH09124177A (ja) 樹脂製長尺ベルトおよび樹脂製長尺ベルトの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040817