JP3587210B2 - シボつき極薄ゴムシートの製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、緩衝材、パッキング材、制振材、ルーフィング材などの産業資材用途に適用するシボつき極薄ゴムシートの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ゴムシートは、カレンダー成形や、プレス成形により製造されている。しかしながら、極薄のゴムシートを得ようとすると、カレンダー成形では、カレンダーロールよりゴムシートを引き出す際に、ゴムシートが伸びたり切れたりしてロールに取られて巻きついてしまうという問題があり、0.5mm程度にするのが限度であり、これ以上薄いゴムシートを得ることは困難であった。これを解決するために、離型紙を使用して極薄ゴムシートを製造する方法が提案されている(特公平3−29575号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記の方法によれば、カレンダー成形でも、極薄のゴムシートが得られるようにはなったものの、離型紙が平滑であるため、離型紙とゴムとの転着の際、密着が悪く、離型紙とゴムシートの間の浮きやエアーロード、ゴム中のエアー巻き込みが発生し易く、引き出しもスムースでなく、またロールに巻きつくなど、未だに充分に問題が解決されていない。
【0004】
本発明は、前記従来技術の課題を背景になされたもので、離型紙を用いカレンダー成形により極薄ゴムシートを得るに際し、ロールへの巻きつきがなく、離型紙とゴムシート間の浮きやエアーロード、ゴム中のエアー巻き込みがなく、ロールに巻き付かず、引き出しもスムースであり、しかも仕上がり外観、感触の良い極薄ゴムシートを得ることのできる製造方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、混練りしたゴムをカレンダー成形にて圧延してゴムシートとなし、次いでシボの深さが0.005mm〜0.3mmであるシボつきの離型紙にロール間で該ゴムシートを転着したのち、引き出してピン加硫または巻き蒸し加硫することを特徴とするシボつき極薄ゴムシートの製造方法を提供するものである。
【0006】
本発明の製造方法を、図1を用いて説明する。図1は、本発明の製造方法の1例を示す概略図である。カレンダーロール機は、サイドロール10、トップロール20、センターロール30、ボトムロール40、ラバーロール50からなっている。混練りされたゴム70を、ロール10とロール20の間、ロール20とロール30の間、ロール30とロール40の間を順に通し、3段階で混練り圧延して、均一なゴム厚のシートとする。ロール10とロール20では、得ようとするゴムシートの厚みより若干厚く、2.0〜1.5倍程度に圧延し、次のロール20と30の間では、これより少し薄く、1.5〜1.2倍程度にしておくのが好ましい。そして、ロール30とロール40の間で所定厚にすればよい。ロールを通すのは、2段階でもかまわないが、このように3段階で少しずつ圧延してゆくことにより、シートの厚みをより均一にすることができる。
【0007】
このようにして、所定のゴム厚に圧延したゴムシートを、ガイドロール60から送られてきたシボつき離型紙80と、ロール40とロール50の間で転着する。シボつき離型紙としては、シボの深さが0.005mm〜0.3mm程度のものが好ましく、さらに好ましくは0.005〜0.05mmである。このようなシボつきの離型紙を用いることにより初めて、ゴムとの転着の際にゴムとの密着性を向上でき、離型紙とゴムシート間の浮きやエアーロード、ゴム中エアー巻き込みの発生を無くし、引き出しを容易にすることができ、また仕上がり外観、感触の良い極薄ゴムシートを得ることができるのである。
【0008】
ロール40とロール50の間でゴムとシボつき離型紙を転着したのち、これを引き出して加硫して、シボつき極薄ゴムシートを連続的に得ることができる。加硫は、既存の引布用加硫装置であるピン加硫機などの連続加硫装置でインラインで加硫しても、離型紙を転着して未加硫のままシートに巻き取り、これを後で加硫する、巻き蒸し加硫と呼ばれる方法で行ってもよい。
このようにして得られた極薄ゴムシートの断面図を図3に示す。ゴム70表面に離型紙80による凹凸模様ができている。これにより、離型紙を剥離後でもゴムどうしの貼り付きがなく、シートが非常に取扱い易い。また、仕上がり外観も良く、感触の良い極薄ゴムシートが得られる。さらに、極薄ゴムシートを他の素材と接着して利用する場合、アンカー効果により接着性を向上することができる。また、このような凹凸模様を極薄ゴムシートに後から加工することは非常に困難なので、本発明の方法は凹凸模様のある極薄ゴムシートを得る時に大変有用なものである。本発明により、カレンダー成形によっても、1.0mm以下の極薄ゴムシートを得ることができ、連続的に生産することが可能になる。
【0009】
なお、ローラの周速は、全て同じでよく、離型紙の送り出し速度、ゴムシートの引き出し速度もこれに合わせればよい。
以上、片面にシボつき離型紙を転着したものについて説明してきたが、同様にして、両面にシボつき離型紙を転着してもよい。この場合の製造方法の概略図を図2に示す。この場合は、ロール30と40の間でガイドロール61から送られてきた離型紙81と転着したのち、ロール40とロール50の間でさらに、離型紙の転着されていないゴム面にロール62から送られてきた離型紙82を転着する。このようにして得られた極薄ゴムシートの断面は図4のようになっており、両面シボつきの極薄ゴムシートが得られる。
【0010】
【作用】
本発明においては、離型紙を用いてカレンダー成形により極薄ゴムシートを得るに際して、平滑な離型紙に換えて、シボつきの離型紙を用いる。従来の離型紙では表面が平滑なのでゴムとの密着性が悪く、ロールに取られて巻き付いたり、ゴムと離型紙の間に浮きやエアーロード、ゴム中エアー巻き込みの発生が避けられず、引き出しもスムースではなかった。しかしながら、本発明では、シボつき離型紙を用いているので、ゴムとの密着が向上し、上記の問題はすべて解決される。さらに、ゴム表面に凹凸模様ができるため、仕上がり外観、感触の良い極薄ゴムシートを得ることができる。
【0011】
【実施例】
以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する。
実施例1
図1に示す工程で、混練りしたCRゴムを用い、片面シボつき極薄ゴムシートを製造した。ロール40でゴム厚が0.08mmになるように、ロール10と20の間隙を0.12mm、ロール20と30の間隙を0.10mm、ロール30と40の間隙を0.08mmに設定した。ロール40と50の間隙は0.22mmとした。
【0012】
混練りしたCRゴム70を、ロール10から40まで通し、徐々に圧延し、ロール40と50の間でガイドロール60から送られてきた離型紙と転着した。離型紙の厚さは0.15mm、シボの凹凸の深さは0.02mmであった。
このようにして得られた極薄シートを、離型紙と貼り合わせたまま巻き取った。これを130℃〜150℃で3時間巻き蒸し加硫し、片面シボつき極薄ゴムシートを得た。このゴムシートは使用時、離型紙を剥離して用いればよい。
【0013】
実施例2
図2に示す工程で、混練りしたCRゴムを用い、両面シボつき極薄ゴムシートを製造した。ロール30でゴム厚が0.08mmになるように、ロール10と20の間隙を0.10mm、ロール20と30の間隙を0.08mmに設定した。ロール30と40の間隙は0.22mm、ロール40と50の間隙は0.36mmとした。
混練りしたCRゴム70を、ロール10から30まで通し、徐々に圧延し、ロール30と40の間でガイドロール61から送られてきた離型紙81と転着したのち、再びロール40と50の間でガイドロール62から送られてきた離型紙82と離型紙の付いていないゴム面を転着した。離型紙は実施例1と同様のものを用いた。このようにして得られた極薄シートを、離型紙と貼り合わせたまま巻き取った。これを実施例1と同様に巻き蒸し加硫し、両面シボ付き極薄ゴムシートを得た。
【0014】
【発明の効果】
本発明の製造方法により、離型紙を用いてカレンダー成形により極薄ゴムシートを得るに際して、ロールへの巻き付き、ゴムと離型紙との間の浮きやエアーロード、ゴム中エアー巻き込みの発生を防ぐことができ、引き出しも容易となった。さらに、ゴム表面に凹凸模様ができるため、仕上がり外観、感触の良いシートを得ることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法の1例を示す工程概略図である。
【図2】本発明の他の製造方法の1例を示す工程概略図である。
【図3】本発明の製造方法により得られた片面シボつきの極薄ゴムシートの断面図である。
【図4】本発明の製造方法により得られた両面シボつきの極薄ゴムシートの断面図である。
【符号の説明】
70 ゴム
80 離型紙

Claims (1)

  1. 混練りしたゴムをカレンダー成形にて圧延してゴムシートとなし、次いでシボの深さが0.005mm〜0.3mmであるシボつきの離型紙にロール間で該ゴムシートを転着したのち、引き出してピン加硫または巻き蒸し加硫することを特徴とするシボつき極薄ゴムシートの製造方法。
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