JP2002249062A - 電動パワーステアリング制御装置 - Google Patents

電動パワーステアリング制御装置

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JP2002249062A
JP2002249062A JP2001050254A JP2001050254A JP2002249062A JP 2002249062 A JP2002249062 A JP 2002249062A JP 2001050254 A JP2001050254 A JP 2001050254A JP 2001050254 A JP2001050254 A JP 2001050254A JP 2002249062 A JP2002249062 A JP 2002249062A
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torque
pwm duty
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Toshihiro Takahashi
俊博 高橋
Tsuneo Tanaka
常雄 田中
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Toyoda Koki KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電動パワーステアリング制御装置において、
電動モータを異常停止する場合、電動モータの端子間を
短絡し、この短絡状態を電動モータの回転が停止するま
で持続させていたが、適正な操舵フィーリングを得なが
らの装置の停止はできなかった。 【解決手段】 制御装置10のモータ制御部19にPW
Mデューティ決定手段(短絡時間比率決定手段)21を
備え、短絡用PWMデューティマップ30からPWMデ
ューティを決定し、このPWMデューティに応じてPW
M信号を形成し、このPWM信号に基づいてブリッジ回
路26のスイッチング素子をオン/オフ制御することに
より、電動モータMの端子間を断続的に短絡し、電動モ
ータMを停止させるようにした。 【効果】 電動モータの制動トルクを予め設定された推
移で減衰させることができるため、前記課題が解消され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ステアリングホイ
ールに作用する操舵トルクを電動モータの駆動力によっ
て補助する電動パワーステアリングを制御する電動パワ
ーステアリング制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電動パワーステアリング制御装置
は、例えば特開平9−290762号公報に記載された
ような技術がある。これは、操舵トルクを検出するトル
クセンサの操舵トルク値等、各種センサの検出値が異常
状態となると電動モータの正確な制御ができなくなるた
め、各種センサの異常監視を行い、異常を検出した場合
には、電動モータを停止させるものである。
【0003】このように電動モータを停止させると、補
助トルクが急になくなるため、操舵に伴う操舵系の戻り
力(セルフアライニングトルク等によってステアリング
ホイールを中立位置に戻そうとする力)が急激に電動モ
ータおよびステアリングホイールに作用するが、この電
動パワーステアリング制御装置においては、電動モータ
を停止させるとき、電動モータの端子間を短絡させ、こ
れによって、電動モータが回生制動状態となって戻り力
が抑制され、ステアリングホイールに与える影響を軽減
している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の電動パワーステアリング制御装置においては、各種
センサに異常が発生した場合、制御装置は、電動モータ
の端子間を短絡させ、この短絡状態を所定時間あるいは
電動モータの回転が停止するまで持続させている。この
ため、電動モータによる制動トルクが減衰していく経過
(減衰率=時間に対する減衰割合)が、電動モータや駆
動回路等の諸元により決まってくる。
【0005】このように、従来装置では、電動モータに
よる制動トルクが減衰していく経過が、電動モータ諸元
等によって一義的に決まってしまう減衰率に委ねられる
ため、この減衰率が必ずしも良好な操舵フィーリングを
もたらすとは限らず、前記制動トルクの減衰が急激すぎ
る場合には、運転者がこれに対応しきれず、大きな違和
感を覚えることとなる。
【0006】そこで、本発明では、電動モータの端子間
を短絡させる手段を制御し、回生制動による制動トルク
が減衰していく経過を制御する。これにより、適正な操
舵フィーリングを得ながら、装置の停止を行うことを目
的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
め、本発明においては、以下の手段を採用した。請求項
1に記載の発明は、ステアリングホイールの操作により
発生する操舵トルクを補う補助トルクを発生する電動モ
ータと、スイッチング素子で構成されたモータ駆動回路
とを備えた電動パワーステアリングの、前記スイッチン
グ素子をオン/オフ制御する制御手段と、前記電動モー
タが補助トルクを発生中に前記電動モータを停止させる
手段とを備えた電動パワーステアリング制御装置におい
て、前記電動モータを停止させる手段を、前記スイッチ
ング素子をオン/オフ制御して、前記電動モータの端子
間を断続的に短絡することにより発生する制動トルクの
減衰を制御する減衰制御手段としたことを特徴とする電
動パワーステアリング制御装置を要旨とするものであ
る。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1におい
て、減衰制御手段は、短絡時間比率決定手段を備え、前
記短絡時間比率決定手段が決定した短絡時間比率に応じ
て、前記スイッチング素子をオン/オフ制御することを
特徴とする電動パワーステアリング制御装置を要旨とす
るものである。
【0009】請求項3に記載の発明は、請求項2におい
て、短絡時間比率決定手段は、前記減衰制御手段で前記
電動モータの端子間を断続的に短絡させるとき、前記電
動モータの制動トルクが予め設定されている推移で減衰
するように短絡時間比率を決定することを特徴とする電
動パワーステアリング制御装置を要旨とするものであ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の電動パワーステアリング
制御装置の主な電気的構成について、それをブロック図
で示す図1を参照して説明する。
【0011】まず、本発明の電動パワーステアリング制
御装置は、例えばラックアンドピニオン機構からなり車
輪を転向させる操舵機構、この操舵機構に連結されたス
テアリングホイール(以上、不図示)、このステアリン
グホイールの操作により発生する操舵トルクを検出する
トルクセンサ11、前記操舵トルクを補う補助トルクを
発生する電動モータM、前記トルクセンサ11により検
出された操舵トルクに対応する制御信号に基づいて前記
電動モータMを制御する制御手段を備えた電動パワース
テアリング装置に、前記制御手段として適用されるもの
である。この実施の形態では、制御装置10が前記制御
手段に相当する。
【0012】トルクセンサ11は、車両のステアリング
ホイールに連結された入力軸と操舵機構に連結された出
力軸とを相対回転可能に連結するトーションバーのねじ
れ量から操舵トルクを検出する。この検出された操舵ト
ルクは、車速センサ12によって検出された車速と共
に、制御装置10に入力される。
【0013】前記制御手段としての制御装置10は、イ
ンターフェース回路(以下、I/F回路と称する)1
3、マイクロコンピュータ14、電動モータ駆動回路1
5を備えており、I/F回路13とマイクロコンピュー
タ14を介して入力される操舵トルクおよび車速に基づ
いて、電動モータ駆動回路15へ送出すべき駆動電圧指
令値を決定する。電動モータ駆動回路15は、マイクロ
コンピュータ14から送出された駆動電圧指令値に対応
する駆動電流を電動モータMへ出力する。そして、電動
モータMは、操舵力を補助するためのトルクを発生し、
あるいは、ステアリングホイールを中立位置へ復元する
ためのトルクを発生する。
【0014】次に、制御装置10および電動モータ駆動
回路15の機能及び動作について、それをブロック図で
示す図2を参照して説明する。以下に記す機能は、制御
装置10内の図示しない読み出し専用メモリ(ROM)
に格納されたプログラムで実行される機能を示してい
る。
【0015】前記I/F回路13では、トルクセンサ1
1から出力されたトルクセンサ信号Tを入力し、操舵ト
ルクに対応するトルク信号Tへの変換と、車速センサ
12から出力された車速センサ信号Vを入力し、車速に
対応する車速信号Vへの変換をする。
【0016】前記マイクロコンピュータ14は、I/F
回路13から出力されたトルク信号Tを取り込み、ト
ルク演算手段16で操舵トルクを演算し、トルク演算値
Tをトルク指令値決定手段17へ送出する。トルク指
令値決定手段17では、トルク演算手段16から出力さ
れたトルク演算値TとI/F回路13から出力された
車速信号Vに基づいて、操舵トルクを補助する補助ト
ルクに対応するトルク指令値(電流値)Iを決定し、
電流指令値決定手段18へ送出する。
【0017】電流指令値決定手段18では、トルク指令
値Iに基づいて電動モータに送出する電流指令値を決
定し、電動モータ駆動電流Iとの電流偏差Iを算出
し、モータ制御部19へ送出する。モータ制御部19で
は、電流偏差Iを取り込み、電圧指令値決定手段20
で電流偏差Iに対応する駆動電圧指令値Vを決定
し、さらに、PWMデューティ決定手段(短絡時間比率
決定手段)21で駆動電圧指令値Vに対応したPWM
デューティDを決定して、電動モータ駆動回路15へ
送出する。
【0018】また、前記マイクロコンピュータ14は、
トルク監視手段22でトルク演算手段16により演算さ
れた操舵トルクに対応するトルク演算値Tを取り込
み、記憶手段24に記憶されている前回のトルク指令値
との比較をする。その比較結果が所定値の範囲内で
ある場合には、記憶手段に今回のトルク指令値Tを記
憶する。また、前記比較結果が所定値の範囲外である場
合には、トルクセンサに異常が発生したと判定する。
【0019】さらに、前記マイクロコンピュータ14
は、電流監視手段23で電動モータMに流れる電動モー
タ駆動電流Iを監視し、前回の監視で記憶手段24に
記憶された電動モータ駆動電流(以下、前駆動電流と称
す)Iとの比較をする。その比較結果が所定値の範囲
内である場合には、記憶手段24に電動モータ駆動電流
を記憶する。また、前記比較結果が所定値の範囲外
である場合には、電動モータM、マイクロコンピュータ
14の電流検出系等に異常が発生したと判定する。
【0020】(通常制御)前記各監視手段22、23に
よる監視が所定の周期で実行され、その結果、異常発生
との判定がなされなかった場合、電動モータMにより補
助トルクを発生させる通常制御を行う。
【0021】まず、前記電動モータ駆動回路15は、図
3に示すようにモータ制御部19から出力される駆動電
圧指令値VとPWMデューティDが入力されるゲー
ト駆動回路25とブリッジ回路26とを備えている。
【0022】前記ブリッジ回路26は、例えばMOS−
FET等のトランジスタが2個づつ直列に接続された2
組のトランジスタTR及びTR、TR及びTR
が並列に接続されており、トランジスタTR及びTR
の接続点が電源遮断手段(不図示)を介して電源に接
続され、TR及びTRの接続点が接地されていると
共に、TRとTRとの接続点及びTRとTR
の接続点間に電動モータMが接続されている。
【0023】前記ゲート駆動回路25は、例えばパルス
幅変調回路、論理回路等で構成され、電動モータMの回
転方向及び駆動量をマイクロコンピュータ14からの駆
動電圧指令値Vに従ってブリッジ回路26の各トラン
ジスタTR〜TRに電圧を供給することによって、
電動モータMへの駆動電流の制御を行っている。
【0024】例えば、駆動電圧指令値Vが右方向とし
て指定された場合には、トランジスタTR及びTR
のゲート端子に電圧を供給することによって、トランジ
スタTR、電動モータM、トランジスタTRの方向
に電流が流れて、電動モータMが正回転(右回転)す
る。
【0025】逆に、駆動電圧指令値Vが左方向として
指定された場合には、トランジスタTR及びTR
ゲート端子に電圧を供給することによって、トランジス
タTR、電動モータM、トランジスタTRの方向に
電流が流れて、電動モータMが逆回転(左回転)する。
【0026】このとき、ゲート駆動回路25で、指定さ
れた駆動電圧指令値VとPWMデューティDに応じ
て例えばPWM(Puls Width Modula
tion)信号を形成し、このPWM信号に基づいてト
ランジスタTR又はTRのゲート端子、もしくはト
ランジスタTR又はTRのゲート端子への電圧供給
を行うことによって、電動モータMに流れる電流の方向
と大きさを制御し、電動モータMを指定された方向に指
定された駆動量だけ駆動するようになっている。
【0027】(異常停止処理)そして、電流監視手段2
3またはトルク監視手段22で異常が検出されると、異
常信号I、Tがモータ制御部19へ送出され、モー
タ制御部19が電動モータMの通常制御を中止し、異常
停止処理を開始する。この実施の形態の特徴は、異常停
止処理において電動モータMを停止する際、電動モータM
の端子間を断続的に短絡させることにある。
【0028】具体的には、モータ制御部19のPWMデュ
ーティ決定手段21(短絡時間比率決定手段)と電動モ
ータ駆動回路15のゲート駆動回路25が減衰制御手段
として機能するものであり、このPWMデューティ決定
手段21には、図示しないROMに記憶された電動モー
タ端子間を断続的に短絡させるための短絡用PWMデュ
ーティマップ30が用意されている。
【0029】前記短絡用PWMデューティマップ30
は、図5に一例を示すように、PWMデューティが時間
とともに減少するように設定されている。この短絡用P
WMデューティマップ30におけるPWMデューティ
は、単位時間当たりの、電動モータMの端子間が短絡さ
れる(電動モータMが回生制動状態となる)時間、すな
わち短絡時間比率を表している。したがって、PWMデ
ューティの減少とともに、電動モータMによる制動トル
クが減衰(減少)することとなる。
【0030】前記端子間の短絡は、トランジスタTR
及びTRのゲート端子をオン状態、トランジスタTR
及びTRのゲート端子をオフ状態にすることにより
実現できる。この時の、各トランジスタのオン/オフ状
態をタイミングチャートで表すと図6のようになり、P
WMデューティが0となるまで、断続的に電動モータM
の端子間が短絡状態となる。もちろん、これに限定され
ず、トランジスタTR 及びTRのゲート端子をオフ
状態、トランジスタTR及びTRのゲート端子をオ
ン状態にして前記短絡を実現してもよい。
【0031】図5の例では、時間0の時点でのPWMデ
ューティが100、時間t(PWMデューティが0にな
る時間)の時点でのPWMデューティが0となるよう、
時間に比例してPWMデューティが減少するように設定
しているが、これは、適用される車両毎に、操舵フィー
リング、操縦安定性などを考慮した最適特性に設定すれ
ばよい。
【0032】次に、異常停止処理の動作について、それ
をブロック図で示す図2と処理の流れを示すフローチャ
ート図4を参照して説明する。マイクロコンピュータ1
4では、まず、記憶手段24から、前回の監視で記憶さ
れた電動モータ駆動電流である前駆動電流Iを取り込
む(ステップ(以下、Sと略す)1)とともに、電源遮
断手段により、電動モータMへ電力を供給する電源を遮
断する(S2)。
【0033】次に、前駆動電流Iが所定値の範囲内で
あるか否かの判定を行う(S3)。前駆動電流Iが所
定値の範囲外である場合には(S3:No)、電動モー
タMが補助トルクを発生中でないと判定して、S11に
進む。そして、前駆動電流I が所定値の範囲内である
場合には(S3:Yes)、電動モータMが補助トルク
を発生中であると判定し、S4に進む。なお、S3で
は、異常検出前の「前駆動電流I」を用いることによ
り、電流検出系に異常が発生している場合にも異常停止
処理の信頼性が確保される。
【0034】S4では、マイクロコンピュータ14に内
蔵されたタイマ(不図示)が示す異常停止処理の経過時
間をゼロに戻し、計時をスタートする。その後、PWM
デューティ決定手段21が、短絡用PWMデューティマ
ップ30から経過時間に対応するPWMデューティD
を決定し(S5)、PWMデューティDに応じたPW
M信号を形成する(S6)。
【0035】このPWM信号に基づいてトランジスタT
及びTRのゲート端子をオン状態、トランジスタ
TR及びTRのゲート端子をオフ状態、もしくはト
ランジスタTR及びTRのゲート端子をオフ状態、
トランジスタTR及TRびTRのゲート端子をオン
状態にし、前記電動モータMの端子間を短絡する(S
7)。
【0036】次に、前記PWM信号に基づいてトランジ
スタTR及びTRのゲート端子をオフ状態、もしく
はトランジスタTR及びTRのゲート端子をオフ状
態にし、前記電動モータMの端子間の短絡を解除する
(S8)とともに、経過時間を記録する(S9)。
【0037】このとき、前記経過時間がマップ30で設
定されている所定の時間tに達していない場合には(S
10:No)、S5に戻り、そのときの経過時間に対応
した異常停止処理を繰り返し行う。そして、異常停止処
理の経過時間が所定の時間tに達した場合には(S1
0:Yes)、トランジスタTR〜TRのゲート端
子をオフ状態にし(S11)、異常停止処理を終了す
る。
【0038】この実施の形態では、PWMデューティ決
定手段21で短絡用PWMデューティマップ30からP
WMデューティを決定し、このPWMデューティに応じ
てPWM信号を形成し、このPWM信号に基づいてブリ
ッジ回路26のスイッチング素子をオン/オフ制御する
ことにより、電動モータMの端子間を断続的に短絡し、
電動モータMを停止させるようにしたので、最適な操舵
フィーリングを得ながら、装置の停止ができるようにな
り、車種や電動モータ諸元等が変更された場合でも、短
絡用PWMデューティマップ30を最適特性に設定され
たマップに置き換えることにより、適用できる。
【0039】上記実施の形態では、直流モータを用いた
場合について説明したが、ブリッジ回路のスイッチング
素子を6個で構成し、ブラシレスモータを用いても可能
である。また、リニアモータを用いても可能である。
【0040】上記実施の形態では、ブリッジ回路のスイ
ッチング素子としてMOS−FET(電界効果トランジ
スタ)を用いた場合について説明したが、これ以外に電
動モータの端子間を断続的に短絡することができる構
成、例えば、図7に示すように、図3に示すブリッジ回
路のMOS−FETを他のトランジスタに置き換え、さ
らに、転流用のダイオードD〜Dが各トランジスタ
に逆並列接続した構成の場合でも可能である。
【0041】上記実施の形態では、トルク異常、電流異
常が検出された時に電動モータを停止させる場合につい
て説明したが、これに限らず、電動モータを停止させる
べき前記以外の異常が検出された場合でも可能である。
【0042】さらに、上記実施の形態では、電動モータ
Mの異常停止処理として電動モータMの端子間を短絡さ
せる技術を用いたが、電動モータMが補助トルクを発生
中に車両のイグニッションスイッチがオフされた場合に
も適用できる。その場合の動作も、図4のフローチャー
トに示すものと同様であり、イグニッションスイッチが
オフされたことを示す信号がモータ制御部19に入力さ
れ、この信号によってモータ制御部19が前記フローチ
ャートの動作を開始するようにすればよい。
【0043】上記実施の形態では、短絡用PWMデュー
ティマップとして時間0の時点でのPWMデューティが
100、時間tの時点でのPWMデューティが0となる
よう、時間に比例してPWMデューティが減少するよう
に設定されている場合について説明したが、これに限ら
ず、例えば、図8に示すように、時間0から時間tまで
でPWMデューティが減少していくように、操舵フィー
リング、操縦安定性などを考慮した最適特性に設定され
た、短絡用PWMデューティマップを用いても可能であ
る。
【0044】
【発明の効果】以上、詳述したように、本願発明によれ
ば、電動モータが操舵トルクを補う補助トルクを発生中
に電動モータを停止させるとき、電動モータの端子間を
断続的に短絡することにより、発生する制動トルクを減
衰させると共に、制動トルクの減衰を制御する手段を備
えることにより、操舵に伴う操舵系の戻り力がステアリ
ングホイールに急激に与える影響を軽減できる。また、
電動モータ諸元等によって一義的に決まっていた減衰率
を制御できるため、電動モータの諸元が変わっても、適
正な操舵フィーリングを得ながら、装置の停止を行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の電動パワーステアリング制
御装置の主な電気的構成を示すブロック図。
【図2】図1に示す制御装置及び電動モータ駆動回路の
主な電気的構成を示すブロック図。
【図3】図2に示す電動モータ駆動回路15の一例を示
すブロック図。
【図4】異常停止処理の一例を示すフローチャート。
【図5】短絡用PWMデューティマップ。
【図6】トランジスタのオン/オフ状態の一例を示すタ
イミングチャート。
【図7】電動モータ駆動回路15のその他の例を示すブ
ロック図。
【図8】短絡用PWMデューティマップ30のその他の
例を示すマップ。
【符号の説明】
M 電動モータ TR〜TR トランジスタ 10 制御装置 11 トルクセンサ 12 車速センサ 13 インターフェース回路(I/F回路) 14 マイクロコンピュータ 15 電動モータ駆動回路 16 トルク演算手段 17 トルク指令値決定手段 18 電流指令値決定手段 19 モータ制御部 20 電圧指令値決定手段 21 PWMデューティ決定手段 22 トルク監視手段 23 電流監視手段 24 記憶手段 25 ゲート駆動回路 26 ブリッジ回路 30 短絡用PWMデューティマップ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ステアリングホイールの操作により発生す
    る操舵トルクを補う補助トルクを発生する電動モータ
    と、スイッチング素子で構成されたモータ駆動回路とを
    備えた電動パワーステアリングの、前記スイッチング素
    子をオン/オフ制御する制御手段と、前記電動モータが
    補助トルクを発生中に前記電動モータを停止させる手段
    とを備えた電動パワーステアリング制御装置において、
    前記電動モータを停止させる手段を、前記スイッチング
    素子をオン/オフ制御して、前記電動モータの端子間を
    断続的に短絡することにより発生する制動トルクの減衰
    を制御する減衰制御手段としたことを特徴とする電動パ
    ワーステアリング制御装置。
  2. 【請求項2】前記減衰制御手段は、短絡時間比率決定手
    段を備え、前記短絡時間比率決定手段が決定した短絡時
    間比率に応じて、前記スイッチング素子をオン/オフ制
    御することを特徴とする請求項1記載の電動パワーステ
    アリング制御装置。
  3. 【請求項3】前記短絡時間比率決定手段は、前記減衰制
    御手段で前記電動モータの端子間を断続的に短絡させる
    とき、前記電動モータの制動トルクが予め設定されてい
    る推移で減衰するように短絡時間比率を決定することを
    特徴とする請求項2記載の電動パワーステアリング制御
    装置。
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