JP2002242065A - 粒状粉体を保持した不織布製シート - Google Patents

粒状粉体を保持した不織布製シート

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JP2002242065A
JP2002242065A JP2001086361A JP2001086361A JP2002242065A JP 2002242065 A JP2002242065 A JP 2002242065A JP 2001086361 A JP2001086361 A JP 2001086361A JP 2001086361 A JP2001086361 A JP 2001086361A JP 2002242065 A JP2002242065 A JP 2002242065A
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nonwoven fabric
granular powder
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kgf
basis weight
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JP2001086361A
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Minoru Furukita
稔 古北
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K S T KK
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K S T KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異臭や有毒ガスを吸着する活性炭や光消臭性
能を有する金属酸化物などの各種粒状粉体を充分保持し
た不織布を提供する。 【解決手段】 目付けが10ないし100g/mで、
かつタテ、ヨコ強度の平均値が2kgf/5cm以上で
あるベース不織布に短繊維を機械的に絡合させてなり、
かつ絡合後の全体の見掛け密度が0.05ないし0.1
5g/cmである不織布に粒状粉体を50ないし80
0g/m保持させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、異臭や有毒ガスな
どを吸着または分解し、あるいは吸放湿性を有してい
て、フィルターや建築材料あるいは寝装材料などの用途
に使用される不織布製シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、不織布上にホットメルト樹脂を用
いて粒状粉体を固定して得られるシートをフィルター素
材などに用いる方法は特開平10−128020号公報
や特開平10−180022号公報などに開示されてい
る。
【0003】しかし、ここに示された方法では不織布に
充分な量の粒状粉体を固着させることができず、しかも
2層以上の不織布を貼り合わせなければならず、経済的
にロスが大きくなってしまう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、異臭や有毒
ガスを吸着する活性炭や光消臭性能を有する金属酸化物
などの各種粒状粉体を充分保持した不織布を提供しよう
とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、目付けが10
ないし100g/mで、かつタテ、ヨコ強度の平均値
が2kgf/5cm以上であるベース不織布に短繊維を
機械的に絡合させてなり、かつ絡合後の全体の見掛け密
度が0.05ないし0.15g/cmである不織布に
粒状粉体50ないし800g/m、または粒状粉体と
ホットメルト樹脂とを総量で50ないし1000g/m
保持させたことを特徴とする不織布製シートである。
前記短繊維には熱融着繊維が30%以上に含まれている
ことが望ましい。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明に使用される不織布は、ベ
ース不織布上に短繊維ウェブが載置され、短繊維ウェブ
側からニードルパンチや水流ジェットなどによって、機
械的な力が加えられ、短繊維ウェブがベース不織布に絡
合されたものである。
【0007】前記ベース不織布には、スパンボンドやサ
ーマルボンドあるいはスパンレース不織布などが用いら
れるが、タテ強度やヨコ強度のバランスがとれ、しかも
しっかりした組織をもつスパンボンドが最も好ましく用
いられる。
【0008】前記ベース不織布は10g/mから10
0g/m程度の目付けのものが好ましく、特に20g
/mから80g/mまでのものが好適である。10
g/mより小さい目付けのベース不織布はニードルパ
ンチなど機械的な処理によって破壊することがあるの
で、好ましくない。反対に、100g/mを超える目
付けのベース不織布は通気性に乏しくなり、本発明の不
織布製シートをフィルターなどに供するとき、圧力損失
が上昇して好ましくなくなる。
【0009】ベース不織布のタテ、ヨコ強度の平均値は
合成長繊維不織布試験方法により測定するとき、2kg
f/5cm以上が好ましいが、特には3kgf/5cm
以上が望ましい。2kgf/5cmより小さい場合はニ
ードルパンチなどにより、ベース不織布の組織が破壊し
全体の機械的強度が保持されなくなる。
【0010】次に、ベース不織布上に載置される短繊維
ウェブは、カードなどによって調整される。短繊維ウェ
ブの目付け15g/mから150g/m程度まで目
的によって適宜変更される。好ましい目付けは30g/
から120g/m程度である。目付けが15g/
より小さいと、短繊維ウェブはベース不織布に絡合
されにくい上、粒状粉体を充分な量だけ保持させること
ができない。一方、150g/mを超えると、粒状粉
体が繊維間に分散されにくくなる。
【0011】短繊維ウェブを構成する繊維はレーヨン、
木綿、ポリエステル、ナイロン、ビニロンあるいはポリ
プロピレンなどの単体、あるいは混合綿が用いられる
が、少なくとも30%以上、好ましくは50%以上の熱
融着繊維を含んでいることが望まれる。
【0012】短繊維ウェブを機械的な力でベース不織布
に絡合させた場合、ウエブの載置された側とは反対側の
ベース不織布面上に繊維が突出して、ベース不織布の反
対側の表面が見苦しくなる。必要に応じてベース不織布
の反対側を熱融着繊維の融点よりも高い温度で、例えば
カレンダー処理することによって、表面を平滑にするこ
とができると同時に、短繊維ウェブのベース不織布に対
する絡合力、言い換えれば、短繊維ウェブとベース不織
布との剥離強力が大幅に向上する。また、熱融着繊維の
混綿によって、短繊維ウェブの剥離も防止され、粒状粉
体の保持力も著しく向上し、さらにベース不織布のみな
らず、短繊維ウェブが粒状粉体を保持したのち、短繊維
ウェブの表面に被覆されるカバー材料との接着性も向上
する。
【0013】ここで、熱融着繊維とは加熱によって融着
する繊維であって、ポリプロピレン/ポリエチレン、ポ
リエステル/ポリエチレン、ポリプロピレン/変性ポリ
プロピレンなどの複合繊維が好んで用いられる。熱可塑
性繊維が用いられているベース不織布の繊維の融点より
も低い融点を有する成分を含む熱融着繊維を短繊維ウェ
ブに用いることが望ましい。
【0014】短繊維ウェブをベース不織布に機械的作用
によって絡合させた後の不織布全体の目付けは約25g
/mから250g/m程度となるが、その見掛密度
は0.05g/mから0.15g/m、好ましくは
0.07g/mから0.12g/mまで範囲に調整
することが極めて肝要である。短繊維ウェブの密度は短
繊維ウェブを構成する繊維の種類や繊度や短繊維ウェブ
に加える機械的作用の強弱を調整することによって達成
することができる。
【0015】不織布全体の見掛け密度が0.05g/m
より小さい場合は形態安定が不充分となる。また見掛
け密度が0.15g/mより大きい場合は、本発明の
最大の特性の一つである充分な量の粒状粉体が効率よく
保持されにくくなる。
【0016】本発明の不織布製シートは、上記のように
得られた不織布の短繊維ウェブ側に異臭や各種ガスを吸
着する活性炭や、光学活性のある金属酸化物、酸化チタ
ンや、吸湿性のあるシリカゲルなどの粒状粉体が散布さ
れることにより得られる。ベース不織布を含めた不織布
重量の約5倍程度までの粒状粉体を保持させることも可
能である。
【0017】粒状粉体とともにホットメルト樹脂を同時
に散布および熱処理すれば、粒状粉体はより安定して不
織布に固着し、不織布重量の約10倍程度までの粒状粉
体を不織布に保持させることも可能である。この場合、
使用されるホットメルト樹脂の量は粒状粉体重量に対
し、5%ないし100%程度である。5%より小さい場
には粒状粉体を固着させる効果に乏しく、反対に100
%を超えて使用すると、粒状粉体の持つ効力を阻害する
こととなり、不経済でもある。
【0018】なお、本発明において、見掛け密度は不織
布試験法に示された測定法により求められた目付けと厚
みから計算される。
【0019】本発明に用いられるホットメルト樹脂とし
ては酢酸ビニル共重合体、ポリオレフィン系、ポリアミ
ド、ポリエステル、合成ゴム、ポリウレタンあるいはポ
リビニルアルコール系などの各種の樹脂を挙げることが
できる。
【0020】粒状粉体としては活性炭、炭、金属、金属
酸化物あるいはシリカゲルなどを用いることができる。
【0021】粒状粉体は50g/mないし800g/
不織布に保持させることができる。50g/m
り少ない場合には、効果が乏しく、800g/mを超
える場合には、粒状粉体を完全に不織布上に固着するこ
とは困難となる。
【0022】粒状粉体は不織布の短繊維ウェブ側に散布
された後、短繊維ウェブ側表面は必要に応じて、ホット
メルト樹脂などによりプレコートされた不織布で被覆さ
れ粒状粉体が外部磨耗などによって脱落しないように保
護される。
【0023】この時ウェブ中に使用された熱融着繊維は
該被覆材料との接着力の向上に寄与する。
【0024】
【実施例】以下、本発明を実施例によって詳細に説明す
る。
【0025】実施例1 目付け25g/m、タテ強度9.5kgf/5cm、
ヨコ強度2.5kgf/5cmのポリエチレンテレフタ
レート(PET)スパンボンド(融点263℃)上に芯
がポリエチレンテレフタレート、鞘がポリエチレン(融
点135℃)である4.4dtex、繊維長51mmの
短繊維複合繊維からなる目付60g/mのカードウェ
ブをのせ、ニードルパンチによって前記スパンボンドに
絡合した。
【0026】かくして得られた不織布は目付約85g/
、厚みは1.0mm(見掛密度0.085g/cm
)であった。粒状活性炭100gに対しEVA系ホッ
トメルトレジン(東京インキ製2030M)を20g
(粒状活性炭に対し20%)の割合で混合し、前記不織
布のウェブ側に500g/mの割合で散布し、ウェブ
側の表面をEVAレジンでコートされたPETスパンボ
ンドで被覆し、ネットにはさんで、150℃の熱風で1
分間連続的に処理した。
【0027】その結果、粒状粉体は不織布中に極めて安
定的にしかも均一に保持され、製品内部での剥離や製品
外面の毛羽も少なく、各種ガスの吸着性能に優れたシー
トを得ることができた。
【0028】実施例2 目付30g/m、タテ強度11.0kgf/5cm、
ヨコ強度3.0kgf/5cmのPETスパンボンド上
に芯がポリプロピレン、鞘がポリエチレンの5dte
x、繊維長64mmの複合繊維60%と2.3dtex
のポリエステル繊維40%からなる目付80g/m
カードウェブをのせ、ニードルパンチによって両者を絡
合させ、目付110g/m、厚み1.3mmの不織布
を得た。
【0029】この不織布を用いて、実施例1に示した粒
状活性炭350g/mを粒状活性炭420g/m
代えて実施例1と同様にして繰り返したところ、実施例
1と同様に優れた吸着性能を有する不織布製シートが得
られた。
【0030】参考例 目付50g/m、タテ強度15kgf/5cm、ヨコ
強度5.5kgf/5cmのPETスパンボンドに1.
7dtexのレーヨン50g/mの短繊維カードウェ
ブをのせ、ニードルパンチにより両者を絡合させ、厚み
0.5mmの不織布を得た(この不織布の見掛けの密度
は0.2g/cmである。)。
【0031】かくして得られた不織布上には実施例1と
同様の活性炭を均一に保持させることは不可能であっ
た。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、従来の不織布に比較
し、単位面積あたり、多量の粒状粉体を均一に保持した
不織布を効率的に提供できるようになった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D019 AA01 BA13 BB03 BC05 BC10 BD06 BD10 DA01 DA06 4D052 AA08 CA02 CC06 GA04 GB12 HA01 HA21 HA36 4L031 AB01 AB34 BA02 BA04 BA09 BA20 DA00 DA08 DA13 4L047 AB02 BA03 BA09 CA02 CA19 CB01 CB10 CC12 DA00 EA14 EA19

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 目付けが10ないし100g/mで、
    かつタテ、ヨコ強度の平均値が2kgf/5cm以上で
    あるベース不織布に短繊維を機械的に絡合させてなり、
    かつ絡合後の全体の見掛け密度が0.05ないし0.1
    5g/cmである不織布に粒状粉体を50ないし80
    0g/m保持させたことを特徴とする不織布製シー
    ト。
  2. 【請求項2】 目付けが10ないし100g/mで、
    かつタテ、ヨコ強度の平均値が2kgf/5cm以上で
    ある不織布に短繊維を機械的に絡合させてなり、かつ絡
    合後の全体の見掛け密度が0.05ないし0.15g/
    cmである不織布に粒状粉体とホットメルト樹脂とを
    総量で50ないし1000g/m保持させたことを特
    徴とする不織布製シート。
  3. 【請求項3】 前記短繊維には熱融着繊維が30%以上
    に含まれていることを特徴とする請求項1または請求項
    2記載の不織布製シート。
JP2001086361A 2001-02-19 2001-02-19 粒状粉体を保持した不織布製シート Pending JP2002242065A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005034710A (ja) * 2003-07-17 2005-02-10 Toyobo Co Ltd 耐水性フィルタ
JP2006118103A (ja) * 2004-10-25 2006-05-11 Mitsubishi Chemicals Corp 機能性布帛の製造方法及び機能性布帛
JP2007098356A (ja) * 2005-10-07 2007-04-19 Ambic Co Ltd 複合プリーツフィルター
CN103908112A (zh) * 2014-04-10 2014-07-09 江苏同康特种活性炭纤维面料有限公司 活性炭纤维靠垫
CN103908111A (zh) * 2014-04-10 2014-07-09 江苏同康特种活性炭纤维面料有限公司 活性炭纤维床垫
CN103908143A (zh) * 2014-04-10 2014-07-09 江苏同康特种活性炭纤维面料有限公司 活性炭纤维窗帘

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