JP2002239959A - 乗物用電子パートナーシステム - Google Patents

乗物用電子パートナーシステム

Info

Publication number
JP2002239959A
JP2002239959A JP2001043581A JP2001043581A JP2002239959A JP 2002239959 A JP2002239959 A JP 2002239959A JP 2001043581 A JP2001043581 A JP 2001043581A JP 2001043581 A JP2001043581 A JP 2001043581A JP 2002239959 A JP2002239959 A JP 2002239959A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
partner
electronic
electronic partner
control signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001043581A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Mori
健司 森
Masayuki Irimoto
昌之 圦本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2001043581A priority Critical patent/JP2002239959A/ja
Publication of JP2002239959A publication Critical patent/JP2002239959A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manipulator (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • Toys (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 乗物の同乗者的存在、すなわち、乗物の操作
者のパートナーを実現させる。 【解決手段】 乗物用電子パートナーシステム1は、乗
物に乗物の操作者(通常はドライバー)と共に同乗可能
なペット型ロボット(電子パートナー)2と、乗物に設
置される電子パートナー支援装置3とが、相互にデータ
の送受信が可能に接続されて、構成されている。ペット
型ロボット2は、電子パートナー支援装置3から送信さ
れる乗物の動作状態に基づく自己反応を決定し、決定さ
れた自己反応に対応した表現動作を行う。また、ペット
型ロボット2は、乗物の操作者によりペット型ロボット
2へ与えらた指示入力を乗物に設けられた機器の動作制
御信号に変換し、電子パートナー支援装置3に送信す
る。電子パートナー支援装置3は、指示入力から出力さ
れる動作制御信号に基づいて、乗物に設けられた機器の
動作制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗物に同乗可能な
ロボット、乗物に設置されこのロボットと通信する装
置、及びこれらロボットと装置とで構成されるシステム
に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、移動手段として、車両、飛行機等
の様々な乗物が利用されている。このような乗物も、単
なる移動手段としてばかりではなく、乗員が移動時間を
快適に過ごすために各種装置が装備されている。例え
ば、車両には、ラジオ受信機、カセットテープやCD等
の各種音楽記録媒体の再生装置等を設置することがで
き、ドライバーは移動時間を快適に過ごすことができ
る。
【0003】一方、車両等で移動する場合、ドライバー
の他に同乗者がいることも多い。同乗者はドライバーと
会話をし、同乗者は外部の状況をドライバーに伝えるこ
とができる。また、同乗者は、ドライバーのためにCD
をかけたり、地図を見たりするすることができる。ま
た、ドライバーは、同乗者が楽しそうにするのをみるこ
とで、気分が良くなることもある。このように、同乗者
は、上述した装置と同様に、移動時間の快適さを向上さ
せることができる。他方、ドライバーの運転が荒い場合
には、同乗者は、気分が悪くなり、時には怒ったりする
こともある。このような場合には、ドライバーは同乗者
の存在を意識して自発的に運転を変える。このように、
同乗者は、ドライバーにとって気を配る存在となること
もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ここで、前述した移動
時間を快適に過ごすためのラジオ受信機等の装置は、ド
ライバーに一方的に情報を提供するものであり、時には
ドライバーにとって退屈なものになることがある。
【0005】この点、同乗者は、移動時間を快適に過ご
すために有用な存在ともなるし、ドライバーは常に同乗
者に気を配ることで自然に安全運転を実現することがで
きるので、ドライバーにとって同乗者の存在は理想的な
存在である。
【0006】このように考察してくると、乗物に同乗者
が常にいることは好ましいが、現実問題として常に同乗
者がいるとは限らない。
【0007】ところで、近年、外部の状況又は入力に基
づいて、所定の動作をするロボットが様々な産業分野で
開発されている。ここで、ロボットの一種として、擬態
化させた動物、ペット等を各種情報処理装置で具現化さ
せる電子ペットが開発されている。操作者は、電子ペッ
トに餌を与えたり、遊んであげたりすることで、実際に
ペットを飼っているような育成シミュレーションを体験
することができる。
【0008】電子ペットに関する技術として、特開平1
1−126017号公報には、電子ペットを各種の装置
で実現することができるようにする記憶媒体、ロボッ
ト、情報処理装置並びに電子ペットシステムに関する技
術が開示されている。
【0009】ここに開示されている電子ペットは、通常
は電子ペットを立体的なロボットで具現化し、旅行で乗
物等を利用して移動する場合は、携帯性を考慮し、持ち
運び可能な情報処理装置で表示させて具現化させる。し
かし、この電子ペットは、場所を問わず具現化すること
ができるが、電子ペットを乗物に同乗させた場合であっ
ても、この電子ペットは、飼育シミュレーション、つま
り、飼育の延長として存在する。
【0010】すなわち、電子ペットは、乗物と連動した
動作を行ったり、乗物の同乗者としてドライバーにとっ
て気の利いた動作をすることはなかった。従って、電子
ペットは、上述したようなラジオ受信機等のドライバー
が移動時間を快適に過ごすための装置と同種のものであ
り、同乗者的な存在とは異なる。
【0011】そこで、本発明は、上記課題を解決するた
めになされたもので、乗物の操作者の同乗者的存在、す
なわち、乗物の操作者のパートナーを情報処理装置を用
いて実現することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の乗物用電子パー
トナーシステムは、乗物に同乗可能な電子パートナー
と、乗物に設置され、前記電子パートナーと通信する電
子パートナー支援装置と、で構成される乗物用電子パー
トナーシステムであって、前記電子パートナー支援装置
は、乗物の動作状態を検知する動作状態検知手段と、前
記動作状態検知手段により検知された動作状態を送信す
る送信手段と、を含み、前記電子パートナーは、前記送
信手段から送信された動作状態を受信する受信手段と、
前記受信手段で受信した動作状態に基づき、自己反応を
決定し、決定された自己反応に対応した表現動作を行う
ように制御する反応制御手段と、を含むことを特徴とす
る。
【0013】本発明の電子パートナー支援装置は、乗物
に同乗している電子パートナーと通信する電子パートナ
ー支援装置であって、乗物の動作状態を検知する動作状
態検知手段と、前記動作状態検知手段により検知された
動作状態を電子パートナーに送信する送信手段と、を含
むことを特徴とする。
【0014】本発明の電子パートナーは、乗物に同乗可
能な電子パートナーであって、乗物から送信される乗物
の動作状態についての情報を受信する受信手段と、前記
受信手段で受信した動作状態に基づき、自己反応を決定
し、決定された自己反応に対応する表現動作を行うよう
に制御する反応制御手段と、を含むことを特徴とする。
【0015】また、本発明の乗物用電子パートナーシス
テムは、乗物に同乗可能な電子パートナーと、乗物に設
置され、前記電子パートナーと通信する電子パートナー
支援装置と、で構成される乗物用電子パートナーシステ
ムであって、前記電子パートナーは、電子パートナーへ
与えられた指示入力を予め定められた動作制御信号に変
換する動作制御信号変換手段と、前記動作制御信号変換
手段で変換された動作制御信号を送信する送信手段と、
を含み、前記電子パートナー支援装置は、前記送信手段
から送信された動作制御信号を受信する受信手段と、前
記受信手段で受信した動作制御信号に基づいて、乗物に
設けられた機器の動作を制御する動作制御手段と、を含
み、ユーザによる電子パートナーの操作により乗物に設
けられた機器の動作制御を可能とすることを特徴とす
る。
【0016】さらに、本発明の電子パートナーは、乗物
に同乗可能な電子パートナーであって、電子パートナー
へ与えられた指示入力を予め定められた動作制御信号に
変換する動作制御信号変換手段と、前記動作制御信号変
換手段で変換された動作制御信号を乗物に送信する送信
手段と、を含み、ユーザによる電子パートナーの操作に
より乗物に設けられた機器の動作制御を可能とすること
を特徴とする。
【0017】さらに、本発明の電子パートナー支援装置
は、乗物に同乗している電子パートナーと通信する電子
パートナー支援装置であって、前記電子パートナーから
送信される動作制御信号を受信する受信手段と、前記受
信手段で受信した動作制御信号に基づいて、乗物に設け
られた機器の動作制御を行う動作制御手段と、を含むこ
とを特徴とする。
【0018】さらに、本発明の乗物用電子パートナーシ
ステムは、乗物に同乗可能な電子パートナーと、乗物に
設置され、前記電子パートナーと通信する電子パートナ
ー支援装置と、で構成される乗物用電子パートナーシス
テムであって、前記電子パートナー支援装置は、乗物の
動作状態を検知する動作状態検知手段と、前記電子パー
トナーから送信されてくる動作制御信号を受信し、前記
動作状態検知手段により検知された動作状態を電子パー
トナーに送信する第1の送受信手段と、を含み、前記電
子パートナーは、与えられた指示入力を予め定められた
動作制御信号に変換する動作制御信号変換手段と、前記
電子パートナー支援装置から送信されてくる乗物の動作
状態を受信し、前記動作制御信号変換手段で変換された
動作制御信号を電子パートナー支援装置に送信する第2
の送受信手段と、を含み、前記第1の送受信手段と前記
第2の送受信手段が相互にデータの送受信を行うことを
特徴とする。
【0019】さらに、本発明の電子パートナー支援装置
は、乗物に同乗している電子パートナーと通信する電子
パートナー支援装置であって、乗物の動作状態を検知す
る動作状態検知手段と、前記動作状態検知手段により検
知された動作状態を電子パートナーに送信し、電子パー
トナーから送信されてくる電子パートナーへの指示入力
についての動作制御信号を受信する送受信手段と、電子
パートナーから送信されてくる動作制御信号に基づい
て、乗物の機器の動作制御を行う動作制御手段と、を含
むことを特徴とする。
【0020】さらに、本発明の電子パートナーは、乗物
に同乗可能な電子パートナーであって、電子パートナー
へ与えられた指示入力を予め定められた動作制御信号に
変換する動作制御信号変換手段と、乗物から送信されて
くる乗物の動作状態を受信し、前記動作制御信号変換手
段で変換された動作制御信号を乗物に送信する送受信手
段と、受信した乗物の動作状態に基づき、自己反応を決
定し、決定された自己反応に対応した表現動作を行うよ
うに制御する反応制御手段と、を含むことを特徴とす
る。
【0021】さらに、本発明の電子パートナー支援装置
は、電子パートナーに電源を供給する電源供給手段を含
むことを特徴とする。
【0022】さらに、本発明の電子パートナー支援装置
は、電子パートナーが乗物に存在することを検知する存
在検知手段を含むことを特徴とする。
【0023】さらに、本発明の電子パートナーの存在検
知手段は、電子パートナーとの通信状態を確認すること
で電子パートナーの存在を検知することを特徴とする。
【0024】さらに、本発明の電子パートナー支援装置
は、前記存在検知手段により、電子パートナーが乗物に
存在することを検知した場合に、電子パートナーと通信
を行うことを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
(以下、実施形態という)について、図面を参照し説明
する。なお、同一の部材には同一の符号を付してその説
明を省略する。
【0026】実施形態の概要 図1は、本実施形態の乗物用電子パートナーシステムの
概念構成を示す図である。本実施形態においては、乗物
の操作者の同乗者的存在となる電子パートナーをペット
型ロボットで構成して説明する。図1に示すように、乗
物用電子パートナーシステム1は、乗物に乗物の操作者
(通常はドライバー)と共に同乗可能なペット型ロボッ
ト2と、乗物に設置される電子パートナー支援装置3と
が、相互にデータの送受信が可能に接続されて、構成さ
れている。
【0027】ペット型ロボット2は、基本的に、自己の
おかれた状況に応じて自己反応を決定し、決定された自
己反応に対応する表現動作を行う機能を有する。
【0028】ペット型ロボット2は、乗物に同乗する
と、乗物の操作者のパートナーとして、本発明の特徴的
な動作を行う。すなわち、電子パートナー支援装置3か
ら送信される乗物の動作状態に基づく自己反応を決定
し、決定された自己反応に対応した表現動作を行い、ま
た、乗物の操作者によりペット型ロボット2へ与えらた
指示入力を乗物に設けられた機器の動作制御信号に変換
し、電子パートナー支援装置3に送信する。
【0029】電子パートナー支援装置3は、ペット型ロ
ボット2へ乗物の動作状態を送信し、また、ペット型ロ
ボット2の指示入力から出力される動作制御信号に基づ
いて、乗物に設けられた機器の動作制御を行う。
【0030】このように、ペット型ロボットは、乗物の
動作状態に基づいて自己反応を決定して動作する。そこ
で、ドライバーは、ペット型ロボットを人間の同乗者と
同様のパートナーとして感じることができる。さらに、
ドライバーはペット型ロボットにさわったりすること
で、乗物の機器の制御ができ、ペット型ロボットとの親
近感を増すことができる。
【0031】ペット型ロボットの外形と設置例 図1に示すように、本実施形態のペット型ロボット2
は、犬型の外形をしている。なお、ペット型ロボット2
の外形は、本実施形態の犬型に限定されるものではな
く、犬等のその他の動物、魚、仮想的な動物、漫画、ア
ニメ等のキャラクターや、人の形等のあらゆる物を擬態
化させたものを含む。また、ペット型ロボット2に、所
定の動作を行わせつつ、鳥型にした場合は羽をパタパタ
させる等の擬態化させた生物特有の動作を行わせると、
人間にとって親しみやすいものとなり、好適である。
【0032】図2(a)〜(d)は、車両への設置例で
あり、図2(e)は、バイクへの設置例を示す図であ
る。図2(a)は、ペット型ロボット2を運転席と助手
席との間に設置し、図2(b)は、それを上から見た様
子を示している。また、図2(c)に示すように、フロ
ントパネルの中央位置や、図2(d)に示すように、座
席の上にチャイルドシートのような専用台を設け、その
専用台に設置することも可能である。また、図2(e)
に示すように、バイクへは、バイク前面のかごに設置す
ることができ、大型バイク(図示せず)には、後部座席
位置に設置することができる。このように、ペット型ロ
ボットは、乗物の操作者等の視界に入る位置で、さほど
手を伸ばさなくても触れることが可能な位置に、設置す
ることが好適である。
【0033】なお、設置可能な乗物は、図2に示すよう
に車両やバイクに限られず、電車、飛行機、船、潜水
艦、ロケット、宇宙船等に設置可能である。
【0034】図3は、本実施形態における乗物用電子パ
ートナーシステムの装置構成を示す図である。図3を参
照して、乗物用電子パートナーシステムについて、電子
パートナー支援装置、ペット型ロボットの順に説明す
る。以下、特に断らない限り、ペット型ロボットが車両
に同乗した例を取り、乗物は車両を意味するものとして
説明する。
【0035】電子パートナー支援装置 電子パートナー支援装置3は、上述したように、ペット
型ロボット2へ乗物の動作状態を送信し、また、ペット
型ロボット2の指示入力から出力される動作制御信号に
基づいて、乗物に設けられた機器の動作制御を行ってい
る。
【0036】電子パートナー支援装置3のシステム構成
を図3(左)に示す。電子パートナー支援装置3は、各
種データ処理を行い全体動作を制御する制御部10を有
している。この制御部10は、通常CPU、ROM、R
AMなどで構成され、デジタルデータの処理を行う。デ
ータ記憶部12には、各種の検出値や、制御部10によ
る処理結果のデータなど各種のデータが記憶される。ま
た、動作プログラムもここに記憶するとよい。動作状態
検知部14には、各種センサが接続されており、これら
センサからの検出信号が供給される。センサとして、ド
ア開閉検知センサ、車速センサ、車間距離センサ、温度
センサ、操舵センサ等が含まれ、車外カメラ、ナビゲー
ション装置、オーディオ装置、エアコンなどの動作状態
も動作状態検知部14によって検知される。これら検知
結果は、デジタルデータとして制御部10に供給され
る。
【0037】動作制御部16は、乗物に設けられた各種
機器を制御するものであり、乗物の始動、ドアの開閉、
車外カメラ、ナビゲーション装置、オーディオ装置、エ
アコンなどの動作がこの動作制御部16によって制御さ
れる。この動作制御部16は、制御部10からのデータ
に基づき、上記機器を制御する。
【0038】送受信部18は、ペット型ロボット2と通
信するためのものであり、制御部10からのデータをペ
ット型ロボット2に送信し、ペット型ロボット2から送
られてくる信号を受信し、これを制御部10に供給す
る。ペット型ロボット2との通信は、無線で行ってもよ
いし、有線で行ってもよい。送受信部18は、後述する
取り付け検知部20がペット型ロボット2の存在を確認
した場合に、ペット型ロボット2と通信を開始しても好
適である。
【0039】取り付け検知部20は、ペット型ロボット
2が乗物に同乗していることを検知するものである。例
えば、送受信部18により、ペット型ロボットとの通信
を行うことで、ペット型ロボット2の存在を確認すれば
よい。また、通信に限らず、ペット型ロボット2が所定
位置にあることを検知する物理的なスイッチでペット型
ロボット2の存在を検出してもよい。
【0040】電源供給部22は、ペット型ロボット2へ
電源を供給するもので、乗物の電源回路からの所定の直
流電力をペット型ロボット2に供給する。ペット型ロボ
ット2は、基本的に乗物の外でも機能することができ、
自己のバッテリの電力で動作する。しかし、乗物内にお
いては、乗物側の電源から電力供給を受けることが好ま
しく、この電源供給部22から電力供給を受けること
で、自己のバッテリの消耗を防ぎ、必要に応じてその充
電を行う。
【0041】ペット型ロボット ペット型ロボットは、基本的に、自己のおかれた状況に
応じて自己反応を決定し、決定された自己反応に対応す
る表現動作を行う機能を有する。ここで、自己反応に対
応する表現動作とは、ペット型ロボットが、自己のおか
れた状況に応じて、「怒る」、「嬉しい」等の感情や
「空腹」、「眠気」等の内部状態等の自己反応を決定
し、これらの自己反応に基づいてペット型ロボットの各
部を駆動させて、外部に自己反応を表出する表現動作を
行うことをいう。この場合において、ペット型ロボット
がおかれている状況は、通常はセンサや操作者の指示入
力によって判断される。このようなペット型ロボットの
自己反応に対応する表現動作により、ペット型ロボット
は、あたかも感情を有し行動している感覚を操作者に与
え、操作者は、飼育シミュレーションやコミュニケーシ
ョンを体験することができる。更に、ペット型ロボット
は、外部の状況又は指示入力等によって、自己反応の表
現機能を変化させたり、向上させる学習機能を有してい
る。
【0042】本実施形態における乗物用電子パートナー
システム1は、このような機能を有するペット型ロボッ
トと電子パートナー支援装置とが、相互にデータの送受
信が可能に接続され、種々の動作を行う。
【0043】ペット型ロボット2は、図3(右)のよう
な構成を有しており、基本的構成は電子パートナー支援
装置3と同様である。制御部30は、各種データ処理お
よび全体制御を行う。
【0044】センサ部32は、ドライバーの操作に基づ
く指示入力を検出する。例えば、ペット型ロボットの
頭、背中などをなでる(タッチする)操作や、頭を左右
や、上下に動かす操作を検出する。センサ部32には、
音を検出する聴覚センサ、ペット型ロボットへの接触を
検出する接触センサ、周辺の状態を視覚的に捕らえるC
CD装置等のセンサやスイッチやボタン等の入力手段等
が含まれる。また、ペット型ロボット2は、車両に同乗
されることから、センサ部32は、車両走行により生じ
る加速度、減速度を検出するセンサを含んでもよい。ペ
ット型ロボット2は、本発明の特徴的な動作である乗物
の動作状態に基づく表現動作を行いつつ、聴覚センサ等
で検出されたドライバーの声に対応する動作を行っても
よい。また、ペット型ロボット2の加速度、減速度検出
センサで検出された情報に基づき、前方に傾いたりする
動作をしてもよい。これらのセンサの情報に基づいて、
表現動作を行うことで、ペット型ロボット2が車両に同
乗している環境を表現でき、ドライバーとの一体感を向
上させることができる。
【0045】データ記憶部34は、ペット型ロボット2
において必要なデータを記憶する。特に、ペット型ロボ
ット2は、過去の動作の履歴を学習しておき将来の動作
を決定することができる。このため、このような学習に
必要な動作履歴データ等のデータもここに記憶する。な
お、このデータ記憶部34に動作プログラムを記憶する
ことも好適である。
【0046】反応制御部36は、ペット型ロボット2が
実行する各種の自己反応について決定する。すなわち、
電子パートナー支援装置3から供給される各種のデータ
を処理して、ペット型ロボット2が行う表現動作などを
決定する。
【0047】駆動制御部38は、ペット型ロボット2内
の各種アクチュエータを制御して、手足首耳しっぽ等の
動きを制御するとともに、音声出力なども制御する。す
なわち、ペット型ロボット2による首を振る、しっぽを
振る、声を出す、立ち上がる、耳を動かすなどの各種動
作が駆動制御部38によって制御される。
【0048】制御信号処理部40は、センサ部32にお
いて、入力されたドライバーの操作に基づく、検出信号
から、車両の各種機器の動作制御信号に変換する。
【0049】送受信部42は、電子パートナー支援装置
3における送受信部18との間で通信を行うものであ
る。取り付け検知部44は、電子パートナー支援装置3
の取り付け検知部20に対応するものであり、電子パー
トナー支援装置3との関係が樹立したことを検知する。
電源部46は、ペット型ロボット2内の各部に電力を供
給する電源であり、この例では、電子パートナー支援装
置3の電源供給部22からの電力供給を受けられるよう
になっている。また、この電源部46は、例えばニッケ
ル水素、リチウムイオンなどの二次電池で構成されてお
り、充電器を利用した商用電源からの充電も可能になっ
ている。
【0050】次に、乗物用電子パートナーシステム1の
動作について説明する。
【0051】(ア)ドアオープン動作 ペット型ロボット2と電子パートナー装置3の通信方法
は無線でも可能なので、ペット型ロボット2が車両から
所定範囲内に連れてこられると、ペット型ロボット2と
電子パートナー装置3は通信可能になる。このような場
合においては、ペット型ロボット2が車両の所定範囲内
まで連れてこられたとき、ドライバーは、ペット型ロボ
ット2へボタン操作等によりドアオープンの指示入力を
行う。これによって、ペット型ロボット2への指示入力
が動作制御信号に変換され、ドアが開かれる。
【0052】したがって、ペット型ロボット2を連れて
こないときは、ドアが開かれず、反射的な効果として車
両の盗難を防止することができる。
【0053】このようにして、ペット型ロボット2とド
ライバーとの一体感を得ることができる。もちろん、ペ
ット型ロボットがいない場合において、所定の入力によ
り、正当なドライバーが車両に乗車できるように設定し
ておくことが好ましい。この場合においても、ペット型
ロボット2を連れていれば容易に車両に入ることがで
き、連れていない場合には、追加の操作が必要なこと
で、ドライバーにおいてペット型ロボット2の必要性お
よび親近感を認識することができる。
【0054】(イ)ペット型ロボットの同乗 ペット型ロボット2は、電子パートナー支援装置3と通
信可能状態になると、乗物に同乗したあるいは同乗する
という「嬉しさ」という自己反応を目を光らせたり、音
を発したり、振動する動作を行う。その他、首をぶるぶ
る横に振る動作をすることが好適である。
【0055】すなわち、ペット型ロボット2はドライバ
ーに車両に乗せてもらえたことを喜び、ドライバーは、
ペット型ロボット2が喜ぶことで喜びを感じられるから
である。また、ドライバーは、ペット型ロボット2が電
子パートナー支援装置3と接続されたことをペット型ロ
ボット2の動作によって確認することができる。
【0056】ペット型ロボット2の通信可能状態は、電
子パートナー支援装置3の取り付け検知部20およびペ
ット型ロボット2の取り付け検知部44で検知される。
【0057】(ウ)スタータの始動 ペット型ロボット2の存在を電子パートナー支援装置3
が検知したことにより、車両が始動可能になる。
【0058】さらに、ペット型ロボット2の各部に接触
センサ(圧力センサ)を設けておき、ペット型ロボット
2への頭をなでる、お尻を軽くたたく、又は呼びかけ等
の指示入力を検出し、これに応じて、車両を始動をさせ
ることもできる。これによって、エンジンの始動自体
も、通常のキー操作ではなくペット型ロボット2への操
作によって行うことができる。特に、この操作は、ペッ
ト型ロボット2を車両内に持ち込んだときだけであり、
これによりペット型ロボット2を持ち込むことのメリッ
トが大きくなる。
【0059】これによって、車両の盗難防止、ペット型
ロボット2への操作が多くなることで、ペット型ロボッ
ト2への親近感を増すことができる。
【0060】(エ)ドアの開閉 ドアが開いた動作状態が検知されると、ペット型ロボッ
ト2は「興味」を示し、ドアの方向に顔を向ける、又は
耳を上げる、尾を振る等の動作を行う。
【0061】これにより、ドライバーとパートナーのペ
ット型ロボットとの親近感を向上させることができる。
【0062】また、ドライバーが席を離れるという外部
の状況、ドアが閉まる動作状態が検知されると、ペット
型ロボット2は「寂しい」と自己反応を決定し、泣いた
り、ドライバーの目を見たり、また一緒に連れて行って
ほしそうな動作をする。
【0063】これにより、ドライバーとパートナーのペ
ット型ロボットとの一体感を向上させることができる。
【0064】さらに、ペット型ロボット2または電子パ
ートナー支援装置3に、顔認識機能や、香り認識機能な
どの所有者とその他の者との識別機能を設けることによ
り、所有者以外の者に対しては、逆の行動をとる(例え
ば、入ってくる人に対して吠えるなど)ことにより、あ
たかも「人見知り」をしているようにし、所有者たるド
ライバーに優越感を感じさせることも好適である。
【0065】(オ)ガソリンの補給 乗物の動作状態として「ガソリン残量が少ない」場合
に、ペット型ロボットがこの動作状態に基づく自己反応
を決定し、所定の動作を行う場合について説明する、図
4は、ペット型ロボットが乗物の動作状態として「ガソ
リン残量が少ない」場合に所定の動作を行うフローチャ
ートである。この場合において、データ記憶部12に
は、「ガソリン残量が5リットル以下」の場合にペット
型ロボット2へ乗物の動作状態を送信するという閾値が
記憶されている。
【0066】まず、電子パートナー支援装置3の動作状
態検知部14が、ガソリン残量を検知し(S10)、制
御部10に動作状態を供給する(S12)。制御部10
は、データ記憶部12のデータを参照し、「ガソリン残
量が5リットル以下」か否かを判断する(S14)。制
御部10は、「ガソリン残量が5リットル以下」である
と判断した場合に、送受信部18にガソリン残量が低下
したことの動作状態情報を供給する(S16)。
【0067】電子パートナー支援装置3の送受信部18
は、ガソリン残量が所定の少量になったことについての
動作状態をペット型ロボット2の送受信部42に送信し
(S18)、ペット型ロボット2の送受信部42がこれ
を受信する(S20)。
【0068】送受信部42で受信されたガソリン残量の
動作状態は、制御部30を介して、反応制御部36に供
給される(S22)。反応制御部36は、データ記憶部
34の自己反応に関するデータ、動作履歴データ等を参
照し、「ガソリン残量が5リットル以下」という動作状
態から「空腹」という自己反応を決定し、「空腹」とい
う自己反応に基づく表現動作を制御する(「おなかが減
ったよぉ」と簡単な言葉と前足を上げる等)駆動信号を
制御部30に出力する(S24)。制御部30は、駆動
信号を駆動制御部38に供給し、駆動制御部38は、所
定の動作を行う出力部に音声出力命令や駆動命令を出力
し、出力部は、駆動制御部38の音声出力命令や駆動命
令によって「おなかが減ったよぉ」と簡単な言葉と前足
を上げる等の表現動作を行う(S26)。
【0069】さらに、車両にナビゲーション装置が設置
してある場合、ナビゲーション装置と連動することも好
適である。すなわち、「ガソリン残量が5リットル以
下」の場合に、ナビゲーション装置からの車両がガソリ
ンスタンドに近いという情報がペット型ロボット2に供
給されると、ペット型ロボット2は、「嬉しい」ことを
示す自己反応を生起する。さらに、ガソリンスタンドと
車両との相対位置情報をペット型ロボット2に供給する
ことによって、ペット型ロボット2は、ガソリンスタン
ドの手前からガソリンスタンドの方へ顔を向け、ガソリ
ンスタンドの存在をドライバーに知らせる。そして、こ
のようなペット型ロボット2の動作に合致して、車両が
ガソリンスタンドに入った場合には、ナビゲーション装
置からの情報によって、これがペット型ロボット2に知
らせられる。そこで、ペット型ロボット2は、「喜ん
で」前足を上げて左右に振って踊る動作をする。
【0070】ガソリンスタンドで、ガソリンが給油さ
れ、ガソリン残量が満たされているという動作状態が検
知されると、ペット型ロボット2は、「満足」の状態
を、喜んだり、その一定時間経過後は、あくびをする等
の動作を行う。
【0071】また、ドライバーがペット型ロボット2に
対し、よくやったという表現の一つとして頭をなでるな
どの行為をすることによって、ペット型ロボット2がさ
らに喜ぶことも好適である。
【0072】このようにして、ドライバーは、単なるナ
ビゲーション装置からガソリンスタンドの位置を知らせ
られるのとは異なり、同乗しているペット型ロボット2
の表現動作からガソリンスタンドの位置を知る。これに
よって、ドライバーは、ペット型ロボット2とコミュニ
ケーションをとることができ、これによってドライバー
は一人でドライブしているのではなく、ペット型ロボッ
ト2を同乗者として一緒にドライブしている気分にな
り、ドライブを楽しむことができるという効果が得られ
る。
【0073】このように、ペット型ロボット2は、車両
の動作状態に応じて決定された自己反応に基づく表現動
作を行う。これによって、ドライバーは直接的な指示で
はなく、同乗者たるペット型ロボット2の動作として、
車両の状況に応じた情報を得ることができる。そこで、
単なる表示などではなく、ドライバーは連帯感のあるパ
ートナーであるペット型ロボットとのコミュニケーショ
ンにより情報を得ることができ、乗物に同乗者がいる場
合と同様の満足感を得ることができる。
【0074】(カ)走行時間 乗物が始動してから一定時間の経過が検知されると、ペ
ット型ロボット2は、「退屈」し、あくびをしたり、う
とうとして首を振りながら目覚めたり、ねむそうな動作
をする。また、窓の方向を向いたり、「休憩しない?」
等の言葉を発して、休憩を勧める動作をしてもよい。
【0075】これにより、長時間の運転によるドライバ
ーの退屈や疲労した状態を緩和させることができる。
【0076】(キ)低速走行状態 低速走行状態の一定時間の経過が検知されると、ペット
型ロボット2は、「いらいら」し、たばこを吸っている
ような動作や、指を動かしていらいら状態を表現した
り、ぐったりしたような動作を行う。
【0077】低速走行状態の一定時間の経過は、通常、
道路が渋滞している状態が予想される。従って、ペット
型ロボットがドライバーが渋滞の際に行うであろう動作
を同調して行うことによって、ドライバー自身のいらい
らする状態を解消することができる。
【0078】(ク)急ブレーキ、急加速度検知 急ブレーキや急激な加速度が検知されると、ペット型ロ
ボット2は、「びっくりした」状態を、前方に傾いた
り、ころがる動作で表現する。
【0079】これにより、ドライバーへ安全運転を示唆
することができる。
【0080】(ケ)オーディオ連動 オーディオ再生装置で、オーディオの再生が検知される
と、ペット型ロボット2は、「楽しい」自己反応とし
て、首を振ってリズムを刻むなどの動作をする。
【0081】反応制御部36は、乗物の動作状態に基づ
く自己反応を決定する際に、データ記憶部34の動作履
歴データを参照している。例えば、自己反応制御部36
は、周期的な低音の同じ動作状態に対して繰り返し自己
反応しているという履歴があれば、「楽しい」自己反応
にとして、リズムを刻む動作とは異なる踊る等の動作を
する。このような場合は、ドライバーが、何度も同じC
Dをかけ、ドライバーがそのCDを好んでいる状態と推
測されからである。
【0082】このように、同じ動作状態に対して、異な
る表現をすることによって、ペット型ロボットのドライ
バーへの理解度を表現できる。
【0083】(コ)カメラの制御 車両には、ドライバーの死角に入りやすい場所や遠方の
外部の状況(特に死角となる場所についての状況)を認
識するために、車外カメラが取り付けられる場合があ
る。乗物に設けられた機器の動作制御を行う場合の例と
して、この車外カメラの操作をペット型ロボット2への
指示入力によって行う場合について説明する。
【0084】図5は、乗物用電子パートナーシステム1
と車両に設けらた車外カメラの構成を示す図であり、図
6は、ペット型ロボット2への指示入力によって、車外
カメラの操作を行う場合のフローチャートを示す図であ
る。
【0085】図5に示すように、車外カメラ6のカメラ
方向受信部60は、外部からのカメラ方向を指示する制
御信号を受信し、この制御信号に基づいてカメラ駆動部
62が撮像部(カメラ)64の撮像方向を変える。そし
て、撮像部64は外部の状況を撮像し、撮影した映像を
映像送信部66を介し、車内の電子パートナー支援装置
3の映像受信部68に送信する。そして、映像表示部7
0は撮像した映像を表示する。
【0086】このような車外カメラ6について、ペット
型ロボット2へのドライバーによる入力(指示入力)に
よってカメラ方向を操作する場合について説明する。
【0087】ペット型ロボット2の頭部を左右方向に回
すと、ペット型ロボット2の首に設けられたセンサ部3
2の角度センサが角度を検知する(S30)。角度セン
サ32で検知された角度は、制御部30を介して、制御
信号処理部40に供給される(S32)。制御信号処理
部40は、データ記憶部34の動作制御信号データを参
照し、この指示入力を車外カメラのカメラ方向を変更さ
せる動作制御信号に変換する(S34)。そして、変換
された動作制御信号は、制御部30を介して送受信部4
2に供給される。
【0088】送受信部42は、動作制御信号を電子パー
トナー支援装置3の送受信部18に送信し(S36)、
送受信部18は、動作制御信号を受信する(S38)。
送受信部18で受信した動作制御信号は、制御部10を
介して、動作制御部16に供給される(S40)。そし
て、動作制御部16は、この動作制御信号を車外カメラ
6のカメラ方向受信部60に送信する(S42)。そし
て、上述したように、カメラ駆動部62はこの動作制御
信号に基づいてカメラの方向を変え、外部の状況を撮像
する。
【0089】なお、カメラの操作を頻繁に行う場合は、
ペット型ロボット2にカメラ方向送信部を設け、直接車
外カメラ6のカメラ方向受信部60に送信してもよい。
【0090】このように、ドライバーは、ペット型ロボ
ット2の頭を回すことによって、撮像部64の撮像方向
を制御することができる。従って、元々頭をなでれば喜
ぶようなペット型ロボット2に対する頭を動かすという
操作によって、車両に設けられた機器を操作することが
でき、ペット型ロボット2とのスキンシップをとりなが
ら車載機器の操作が行えるというメリットが得られる。
また、ペット型ロボット2が、ドライバー(ご主人様)
にかまってもらえたことで、機嫌がよくなるということ
も期待できる。
【0091】(サ)ナビゲーション装置の目的地の設定 ドライバーは、車両に乗って目的地を設定せずに、ドラ
イブを楽しむことがある。このような場合に、パートナ
ーのペット型ロボット2は、ナビゲーション装置に目的
地等の提案を行うことができる。
【0092】ドライバーは、まず、ペット型ロボット2
へ目的地の提案の指示入力を行う。ペット型ロボット2
へ与えられた指示入力によって、任意の動作制御信号に
変換され、ナビゲーション装置に目的地や、30分、1
時間、2時間のドライブコースがナビゲーション装置に
設定される。
【0093】これにより、ドライバーは、パートナーの
ペット型ロボット2の提案によってドライブを楽しむこ
とができる。
【0094】ここで、ペット型ロボット2への指示入力
による乗物に設けられた機器の動作結果は、電子パート
ナー支援装置3からペット型ロボット2のデータ記憶部
34に供給され、データ記憶部34は、動作結果、提案
した日時、曜日等と共に動作履歴データとして記憶す
る。
【0095】次に、ペット型ロボット2へ目的地の提案
の指示入力があった場合、制御信号処理部40は、デー
タ記憶部34の動作履歴データを参照して、ナビゲーシ
ョン装置に目的地等を設定する。
【0096】データ記憶部34に提案した動作をしたと
記憶されている場合、すなわち、提案したとおりのドラ
イブをした場合は、前回と似たようなコース、又は前回
より複雑なコースを設定する。
【0097】このような場合は、ドライバーが、ペット
型ロボットの提案を好意的に受け入れ、ドライブ好きで
あると認識される。パートナーであるペット型ロボット
2は、それに同調してドライブ好きになって、次々にバ
リエーションに飛んだコースの提案を行う。
【0098】また、データ記憶部34に過去の同じ曜
日、日時に提案した動作が却下されたと記憶されている
場合、すなわち、提案したとおりのドライブをしなかっ
た場合は、前回とは、異なるコースを設定する。例え
ば、短い時間のドライブコースを設定する。
【0099】このような場合は、ドライバーはこの時間
帯は他の用事等があり時間的に余裕がないと予想され
る。ペット型ロボットは、ドライバーの好みに沿うよう
にコースの提案を行う。
【0100】このように、ドライバーは、ペット型ロボ
ットの様々なドライブコースの提案によって、ドライブ
をあたかもパートナーの提案によってしているような体
験をすることができる。
【0101】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
乗物の操作者とともに同乗可能な電子パートナーと、乗
物に設置される電子パートナー支援装置とが、相互にデ
ータの送受信が可能に接続し、乗物用電子パートナーシ
ステムを構成している。
【0102】これにより、電子パートナーは、乗物の動
作状態に基づいて自己反応を決定して動作し、乗物の操
作者は、電子パートナーを人間の同乗者と同様のパート
ナーとして感じることができる。さらに、乗物の操作者
は、電子パートナーにさわったりすることで、乗物に設
けられた機器の制御ができ、電子パートナーとの親近感
を増すことができる。
【0103】このように、本発明によれば、乗物の同乗
者的存在、すなわち、乗物の操作者のパートナーを実現
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態の電子パートナーシステムの概念を
示す図である。
【図2】 実施形態におけるペット型ロボットの外形と
乗物への設置例を示す図である。
【図3】 本実施形態における電子パートナーシステム
の装置構成を示す図である。
【図4】 ペット型ロボットが乗物の動作状態に基づく
自己反応を決定し、所定の動作を行う例を示したフロー
チャートである。
【図5】 乗物用電子パートナーシステムと車両に設け
らた車外カメラの構成を示す図である。
【図6】 ペット型ロボットへの指示入力によって、車
外カメラの操作を行う場合のフローチャートである。
【符号の説明】
1 乗物用電子パートナーシステム、2 ペット型ロボ
ット、3 電子パートナー支援装置、10 制御部、1
2 データ記憶部、14 動作状態検知部、16 動作
制御部、18 送受信部、20 取り付け検知部、22
電源供給部、30 制御部、32 センサ部、34
データ記憶部、36 反応制御部、38駆動制御部、4
0 制御信号処理部、42 送受信部、44 取り付け
検知部、46 電源部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C150 AA14 BA11 CA01 CA02 CA04 DA24 DA25 DA26 DA27 DA28 DF03 DF04 DF06 DF08 DF33 ED42 ED52 EF03 EF07 EF13 EF16 EF23 EF28 EF29 EF33 EF36 3C007 AS36 JS02 KS10 KS23 KS31 KS39 KT04 MT14 WA02 WA03 WA04 WB14 WB16 WB17 WB24 WC03 WC11 WC16

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乗物に同乗可能な電子パートナーと、 乗物に設置され、前記電子パートナーと通信する電子パ
    ートナー支援装置と、 で構成される乗物用電子パートナーシステムであって、 前記電子パートナー支援装置は、 乗物の動作状態を検知する動作状態検知手段と、 前記動作状態検知手段により検知された動作状態を送信
    する送信手段と、 を含み、 前記電子パートナーは、 前記送信手段から送信された動作状態を受信する受信手
    段と、 前記受信手段で受信した動作状態に基づき、自己反応を
    決定し、決定された自己反応に対応した表現動作を行う
    ように制御する反応制御手段と、 を含むことを特徴とする乗物用電子パートナーシステ
    ム。
  2. 【請求項2】 乗物に同乗している電子パートナーと通
    信する電子パートナー支援装置であって、 乗物の動作状態を検知する動作状態検知手段と、 前記動作状態検知手段により検知された動作状態を電子
    パートナーに送信する送信手段と、 を含むことを特徴とする電子パートナー支援装置。
  3. 【請求項3】 乗物に同乗可能な電子パートナーであっ
    て、 乗物から送信される乗物の動作状態についての情報を受
    信する受信手段と、 前記受信手段で受信した動作状態に基づき、自己反応を
    決定し、決定された自己反応に対応する表現動作を行う
    ように制御する反応制御手段と、 を含むことを特徴とする電子パートナー。
  4. 【請求項4】 乗物に同乗可能な電子パートナーと、 乗物に設置され、前記電子パートナーと通信する電子パ
    ートナー支援装置と、 で構成される乗物用電子パートナーシステムであって、 前記電子パートナーは、 電子パートナーへ与えられた指示入力を予め定められた
    動作制御信号に変換する動作制御信号変換手段と、 前記動作制御信号変換手段で変換された動作制御信号を
    送信する送信手段と、 を含み、 前記電子パートナー支援装置は、 前記送信手段から送信された動作制御信号を受信する受
    信手段と、 前記受信手段で受信した動作制御信号に基づいて、乗物
    に設けられた機器の動作を制御する動作制御手段と、 を含み、 ユーザによる電子パートナーの操作により乗物に設けら
    れた機器の動作制御を可能とすることを特徴とする乗物
    用電子パートナーシステム。
  5. 【請求項5】 乗物に同乗可能な電子パートナーであっ
    て、 電子パートナーへ与えられた指示入力を予め定められた
    動作制御信号に変換する動作制御信号変換手段と、 前記動作制御信号変換手段で変換された動作制御信号を
    乗物に送信する送信手段と、 を含み、 ユーザによる電子パートナーの操作により乗物に設けら
    れた機器の動作制御を可能とすることを特徴とする電子
    パートナー。
  6. 【請求項6】 乗物に同乗している電子パートナーと通
    信する電子パートナー支援装置であって、 前記電子パートナーから送信される動作制御信号を受信
    する受信手段と、 前記受信手段で受信した動作制御信号に基づいて、乗物
    に設けられた機器の動作制御を行う動作制御手段と、 を含むことを特徴とする電子パートナー支援装置。
  7. 【請求項7】 乗物に同乗可能な電子パートナーと、 乗物に設置され、前記電子パートナーと通信する電子パ
    ートナー支援装置と、 で構成される乗物用電子パートナーシステムであって、 前記電子パートナー支援装置は、 乗物の動作状態を検知する動作状態検知手段と、 前記電子パートナーから送信されてくる動作制御信号を
    受信し、前記動作状態検知手段により検知された動作状
    態を電子パートナーに送信する第1の送受信手段と、 を含み、 前記電子パートナーは、 与えられた指示入力を予め定められた動作制御信号に変
    換する動作制御信号変換手段と、 前記電子パートナー支援装置から送信されてくる乗物の
    動作状態を受信し、前記動作制御信号変換手段で変換さ
    れた動作制御信号を電子パートナー支援装置に送信する
    第2の送受信手段と、 を含み、 前記第1の送受信手段と前記第2の送受信手段が相互に
    データの送受信を行うことを特徴とする乗物用電子パー
    トナーシステム。
  8. 【請求項8】 乗物に同乗している電子パートナーと通
    信する電子パートナー支援装置であって、 乗物の動作状態を検知する動作状態検知手段と、 前記動作状態検知手段により検知された動作状態を電子
    パートナーに送信し、電子パートナーから送信されてく
    る電子パートナーへの指示入力についての動作制御信号
    を受信する送受信手段と、 電子パートナーから送信されてくる動作制御信号に基づ
    いて、乗物の機器の動作制御を行う動作制御手段と、 を含むことを特徴とする電子パートナー支援装置。
  9. 【請求項9】 乗物に同乗可能な電子パートナーであっ
    て、 電子パートナーへ与えられた指示入力を予め定められた
    動作制御信号に変換する動作制御信号変換手段と、 乗物から送信されてくる乗物の動作状態を受信し、前記
    動作制御信号変換手段で変換された動作制御信号を乗物
    に送信する送受信手段と、 受信した乗物の動作状態に基づき、自己反応を決定し、
    決定された自己反応に対応した表現動作を行うように制
    御する反応制御手段と、 を含むことを特徴とする電子パートナー。
  10. 【請求項10】 前記電子パートナー支援装置は、電子
    パートナーに電源を供給する電源供給手段を含むことを
    特徴とする請求項1、4、7のいずれかに記載の乗物用
    電子パートナーシステム又は請求項2、6、8のいずれ
    かに記載の電子パートナー支援装置。
  11. 【請求項11】 前記電子パートナー支援装置は、電子
    パートナーが乗物に存在することを検知する存在検知手
    段を含むことを特徴とする請求項1、4、7のいずれか
    に記載の乗物用電子パートナーシステム又は請求項2、
    6、8のいずれかに記載の電子パートナー支援装置。
  12. 【請求項12】 前記存在検知手段は、電子パートナー
    との通信状態を確認することで電子パートナーの存在を
    検知することを特徴とする請求項11に記載の乗物用電
    子パートナーシステム又は電子パートナー装置。
  13. 【請求項13】 前記電子パートナー支援装置は、前記
    存在検知手段により、電子パートナーが乗物に存在する
    ことを検知した場合に、電子パートナーと通信を行うこ
    とを特徴とする請求項11に記載の乗物用電子パートナ
    ーシステム又は電子パートナー装置。
JP2001043581A 2001-02-20 2001-02-20 乗物用電子パートナーシステム Pending JP2002239959A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001043581A JP2002239959A (ja) 2001-02-20 2001-02-20 乗物用電子パートナーシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001043581A JP2002239959A (ja) 2001-02-20 2001-02-20 乗物用電子パートナーシステム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002239959A true JP2002239959A (ja) 2002-08-28

Family

ID=18905719

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001043581A Pending JP2002239959A (ja) 2001-02-20 2001-02-20 乗物用電子パートナーシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002239959A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004291175A (ja) * 2003-03-27 2004-10-21 Denso Corp ロボット固定装置
JP2005088095A (ja) * 2003-09-12 2005-04-07 Denso Corp 車載ロボットハンド
JP2005329800A (ja) * 2004-05-19 2005-12-02 Denso Corp 車載機器制御装置
JP2006015435A (ja) * 2004-06-30 2006-01-19 Honda Motor Co Ltd 警備ロボット
JP2006015433A (ja) * 2004-06-30 2006-01-19 Honda Motor Co Ltd 商品説明ロボット
JP2006015436A (ja) * 2004-06-30 2006-01-19 Honda Motor Co Ltd 監視ロボット
WO2009107185A1 (ja) * 2008-02-25 2009-09-03 パイオニア株式会社 車載ロボット
WO2020045658A1 (ja) * 2018-08-30 2020-03-05 Groove X株式会社 ロボット及び音声生成プログラム

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004291175A (ja) * 2003-03-27 2004-10-21 Denso Corp ロボット固定装置
JP2005088095A (ja) * 2003-09-12 2005-04-07 Denso Corp 車載ロボットハンド
JP2005329800A (ja) * 2004-05-19 2005-12-02 Denso Corp 車載機器制御装置
JP4594663B2 (ja) * 2004-06-30 2010-12-08 本田技研工業株式会社 警備ロボット
JP2006015435A (ja) * 2004-06-30 2006-01-19 Honda Motor Co Ltd 警備ロボット
JP2006015433A (ja) * 2004-06-30 2006-01-19 Honda Motor Co Ltd 商品説明ロボット
JP2006015436A (ja) * 2004-06-30 2006-01-19 Honda Motor Co Ltd 監視ロボット
US7636045B2 (en) 2004-06-30 2009-12-22 Honda Motor Co., Ltd. Product presentation robot
WO2009107185A1 (ja) * 2008-02-25 2009-09-03 パイオニア株式会社 車載ロボット
JPWO2009107185A1 (ja) * 2008-02-25 2011-06-30 パイオニア株式会社 車載ロボット
WO2020045658A1 (ja) * 2018-08-30 2020-03-05 Groove X株式会社 ロボット及び音声生成プログラム
JPWO2020045658A1 (ja) * 2018-08-30 2021-09-24 Groove X株式会社 ロボット及び音声生成プログラム
JP7420385B2 (ja) 2018-08-30 2024-01-23 Groove X株式会社 ロボット及び音声生成プログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3632607B2 (ja) 乗物の表現動作制御システム及び乗物のコミュニケーションシステム、表現動作を行う乗物
JP3619380B2 (ja) 車載入出力装置
JP6736685B2 (ja) 感情推定装置、および、感情推定システム
US20170153636A1 (en) Vehicle with wearable integration or communication
US7020544B2 (en) Vehicle information processing device, vehicle, and vehicle information processing method
JP6515764B2 (ja) 対話装置及び対話方法
US9524034B2 (en) Communication control system
JP7329755B2 (ja) 支援方法およびそれを利用した支援システム、支援装置
JP3891202B2 (ja) エージェント装置
JP3873386B2 (ja) エージェント装置
JP3965538B2 (ja) エージェント装置
US20180093673A1 (en) Utterance device and communication device
JP6083441B2 (ja) 車両用乗員感情対応制御装置
JPH10315799A (ja) 居眠り運転防止装置
JP2002239959A (ja) 乗物用電子パートナーシステム
JP2016137204A (ja) 車両用乗員感情対応制御装置
JP2016137200A (ja) 車両用乗員感情対応制御装置
JP4253918B2 (ja) エージェント装置
JP2000222378A (ja) 疑似感情及び/又は疑似性格を用いた制御対象の制御方法、使用者に適合して動作する自律装置、使用者の特徴に装置の動作を適合させる方法
JP6213488B2 (ja) 車両用乗員感情対応制御装置
JP2002331890A (ja) 乗物の推奨操作表現システム
JP2002104103A (ja) 車両用報知装置
JP2020086801A (ja) 自動運転制御装置および自動運転制御方法
JP4007224B2 (ja) ロボット固定装置
EP3380011A1 (en) Vehicle with wearable integration or communication

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040901

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040921

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041122

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20041122

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050215

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050414

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20050419

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20050708