JP2002239779A - ガスシールドアーク溶接用細径鋼ワイヤ - Google Patents

ガスシールドアーク溶接用細径鋼ワイヤ

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JP2002239779A
JP2002239779A JP2001042412A JP2001042412A JP2002239779A JP 2002239779 A JP2002239779 A JP 2002239779A JP 2001042412 A JP2001042412 A JP 2001042412A JP 2001042412 A JP2001042412 A JP 2001042412A JP 2002239779 A JP2002239779 A JP 2002239779A
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Tsuneharu Ishihara
庸晴 石原
Koji Sasaki
浩治 佐々木
Kenji Shiiyama
健治 椎山
Chikao Aoki
千賀夫 青木
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Nippon Steel Welding and Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワイヤ送給に軟質で長尺のコンジットケーブ
ルを使用し、S字あるいはJ字状に曲げて溶接される場
合においても、ワイヤ送給ローラ部でのスリツプガ少な
く、またコンジットチューブ内での摩擦抵抗が少ないな
ど、ワイヤ送給性が良好で、さらにワイヤ表面の潤滑剤
が離脱しにくくチップ詰まりが生じず、長時間アークが
安定した溶接が可能なガスシールドアーク溶接用細径鋼
ワイヤを提供する。 【解決手段】 ガスシールドアーク溶接用細径鋼ワイヤ
のワイヤ表面粗さRaが0.05〜0.14μmである
ワイヤ表面に、ワイヤ10kg当たり二硫化モリブデン
および二硫化タングステンの1種または2種を0.05
〜0.30g、四弗化エチレンを0.02〜0.10
g、金属石鹸を0.04〜0.25gおよび液体潤滑剤
を0.1〜0.8g有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスシールドアー
ク溶接用鋼ワイヤに係り、さらに詳しくは、ワイヤ径
0.8〜1.6mmの溶接時にワイヤ送給性が優れたガ
スシールドアーク溶接用細径鋼ワイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】ガスシールドアーク溶接用細径鋼ワイヤ
は、溶接の自動化、高能率化が進むとともに、さらに大
量に使われる傾向にあるが、対象となる構造物によって
は溶接が狭隘部で行われる場合が多く、溶接機のワイヤ
供給装置の送給ローラから溶接トーチまでのコンジット
ケーブルはS字あるいはJ字状に曲げて使いやすくする
ため、軟らかく、かつ長くなる傾向にある。このように
長くて曲げやすいコンジットケーブルが狭隘部で使用さ
れると、ワイヤ送給時そのコンジットケーブル内のコン
ジットチューブをワイヤが通る時に摩擦抵抗が大きくな
り、溶接時のワイヤ送給に支障をきたし、アークが不安
定となって溶接ができなくなる。このため、これまでに
ガスシールドアーク溶接用細径鋼ワイヤには、ワイヤ送
給性を良くするために、種々の対策が施されているが未
だ十分なものはない。
【0003】ワイヤ送給性の問題に関しては特公昭58
−3256号公報に代表されるワイヤ表面に動植物油お
よび鉱物油あるいはそれらの混合油を塗布したワイヤ、
特開昭61−27198号公報のようにワイヤ表面に平
均粒径50〜750μmのショットブラストを用いてシ
ョット加工で凹部を付与した後潤滑剤を塗布したワイ
ヤ、特開昭58−184095号公報にグラファイト、
二硫化モリブデン、ガラス粉末などの固形潤滑剤を混合
したものをワイヤ表面に塗布したガスシールドアーク溶
接用細径鋼ワイヤ、あるいは特開平5−23731号公
報に四弗化エチレン、二硫化モリブデン、グラファイト
等からなる潤滑剤を用いて伸線および該潤滑剤を塗布し
たフラックス入りワイヤなど、各種のガスシールドアー
ク溶接用細径鋼ワイヤが提案されている。
【0004】しかしながら、これらのガスシールドアー
ク溶接用細径鋼ワイヤにおいても前述した軟質で長尺の
コンジットケーブルをS字あるいはJ字状に曲げてワイ
ヤを送給して溶接する場合、コンジットチューブ内での
摩擦抵抗が大きくなり送給ローラ部でワイヤがスリップ
して、溶接時ワイヤの送給に支障をきたし、アークが不
安定になる。さらに、図3に示すように金属線1を螺旋
状に巻いてなるコンジットチューブ2内でワイヤ3表面
の潤滑剤が螺旋状の金属線1に接触して離脱し、長時間
溶接すると図4に示すように螺旋状の金属線1の谷間に
潤滑剤4が蓄積されて、ワイヤ3のコンジットチューブ
2内面との接触面積が多くなり、摩擦抵抗が大きくなっ
てワイヤ送給抵抗が大きくなるとともに、チップ内壁へ
と蓄積された潤滑剤4が持ち込まれて、ついにはワイヤ
がチップに詰まって溶接できなくなる場合も生じる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、ワ
イヤ送給に軟質で長尺のコンジットケーブルを使用し、
S字あるいはJ字状に曲げて溶接される場合において
も、ワイヤ送給ローラ部でのスリップが少なく、またコ
ンジットチューブ内での摩擦抵抗が少ないなど、ワイヤ
送給性が良好で、さらにワイヤ表面の潤滑剤が離脱しに
くくチップ詰まりが生じず、長時間アークが安定した溶
接が可能なガスシールドアーク溶接用細径鋼ワイヤを提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、ガスシ
ールドアーク溶接用細径鋼ワイヤのワイヤ表面粗さRa
が0.05〜0.14μmであるワイヤ表面に、ワイヤ
10kg当たり二硫化モリブデンおよび二硫化タングス
テンの1種または2種を0.05〜0.30g、四弗化
エチレンを0.02〜0.10g、金属石鹸を0.04
〜0.25gおよび液体潤滑剤を0.1〜0.8g有す
ることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】ガスシールドアーク溶接用細径鋼
ワイヤ表面に適度な表面粗さRaと二硫化モリブデンお
よび二硫化タングステンの1種または2種、四弗化エチ
レン、金属石鹸および液体潤滑剤を適量有することによ
り、ワイヤ送給に軟質で長尺のコンジットケーブルを使
用し、S字あるいはJ字状に曲げて溶接される場合にお
いても、ワイヤ送給ローラ部でのスリップが少なく、ま
たコンジットチューブ内での摩擦抵抗が少ないのでワイ
ヤ送給性が極めて良好で、さらにワイヤ表面の潤滑剤が
離脱しにくくチップ詰まりが生じず、長時間アークが安
定した溶接が可能となる。これらの効果は、ワイヤ表面
粗さRaおよびワイヤ表面潤滑剤の各組成物それぞれの
共存による単独および相乗効果によりなし得たものであ
るが、それぞれの限定理由について以下に述べる。
【0008】ワイヤ表面粗さRaは0.05〜0.14
μmとする。ワイヤ表面粗さRaが0.05μm未満で
あると、溶接時に送給ローラ部でワイヤがスリップして
送給むらが生じてアークが不安定となる。また、ワイヤ
表面の二硫化モリブデンおよび二硫化タングステン、四
弗化エチレン、金属石鹸および液体潤滑剤が不均一に塗
布された状態となり、コンジットチューブ内での摩擦抵
抗が大きくなってワイヤ送給性が不良となる。逆に、ワ
イヤ表面粗さRaが0.14μmを超えると、コンジッ
トチューブ内での摩擦抵抗が大きくなってワイヤ送給性
が不良となる。
【0009】すなわち、ワイヤ表面粗さRaを0.05
〜0.14μmとすることにより圧下力を用いる送給ロ
ーラ部でのワイヤのスリップ防止効果およびコンジット
ケーブルの曲がりによる摩擦抵抗の増加とそれによるワ
イヤのスリップを以下に示す潤滑剤との相乗効果で防止
する。なお、ワイヤの表面粗さRaは、JIS B06
01に基づき、Ra(算術平均粗さ)をワイヤ長手方向
に測定した値をいう。
【0010】ワイヤ10kg当たり二硫化モリブデンお
よび二硫化タングステンの1種または2種を0.05〜
0.30gとする。二硫化モリブデンおよび二硫化タン
グステンの1種または2種は、コンジットチューブ内で
の摩擦抵抗を少なくしワイヤ送給性を良好にする。二硫
化モリブデンおよび二硫化タングステンの1種または2
種が0.05g未満であると、ワイヤ表面全体に付着せ
ずワイヤの金属面とコンジットチューブとの接触が多く
なりコンジットチューブ内での摩擦抵抗が大きくなって
ワイヤの送給性が不良となる。逆に0.30gを超える
と、前述のワイヤ表面粗さRaの凹凸を越える付着とな
ってワイヤ送給ローラ部でワイヤがスリップして送給む
らが生じてアークが不安定となる。
【0011】四弗化エチレンは、ワイヤ10kg当たり
0.02〜0.10gとする。四弗化エチレンは、二硫
化モリブデンおよび二硫化タングステンと金属石鹸を均
一にワイヤ表面に分散させ、潤滑剤の潤滑性能を均一に
してワイヤ送給性を良好にする。四弗化エチレンが0.
02g未満であると、ワイヤ表面に二硫化モリブデンお
よび二硫化タングステンと金属石鹸が均一に付着しない
ので、コンジットチューブ内での摩擦抵抗が大きくなり
ワイヤ送給ローラ部でワイヤがスリップしてアークが不
安定となる。逆に、四弗化エチレンが0.10gを超え
ると、コンジットチューブ内で潤滑剤が離脱し易くな
り、コンジットチューブ内でのワイヤ摩擦抵抗が大きく
なってワイヤ送給不良になるとともに、長時間溶接する
と潤滑剤がコンジットチューブの螺旋状の金属線間へ蓄
積され、さらにはチップ内壁に潤滑剤が持ち込まれてワ
イヤがチップに詰まる場合も生じる。
【0012】金属石鹸は、ワイヤ10kg当たり0.0
4〜0.25gとする。金属石鹸は、液体潤滑剤との共
存でワイヤ表面への付着性が良好となり二硫化モリブデ
ンおよび二硫化タングステンと四弗化エチレンをワイヤ
表面に強固に付着させ、ワイヤ送給ローラ部およびコン
ジットチューブ内での潤滑剤の離脱を防止する。金属石
鹸が0.01g未満であると、二硫化モリブデンおよび
二硫化タングステンと四弗化エチレンがワイヤ送給ロー
ラ部およびコンジットチューブ内で剥離して、コンジッ
トチューブでの摩擦抵抗が大きくなりワイヤ送給ローラ
部でスリップして、アークか不安定となる。他方、金属
石鹸が0.25gを超えると金属石鹸中の解離電圧の低
いCa,K,Na等が多くなりアークが不安定となって
スパッタ発生量が多くなる。なお、金属石鹸とは、カリ
石鹸、ナトリウム石鹸、カルシウム石鹸などをいう。
【0013】液体潤滑剤は、界面張力でワイヤ全面を薄
膜で覆って空気や水との接触を防止してワイヤ表面の耐
錆性を良好とするとともに、金属石鹸との共存で二硫化
モリブデンおよび二硫化タングステン、四弗化エチレン
と金属石鹸をワイヤ表面に強固に付着させる。液体潤滑
剤がワイヤ10kg当たり0.1g未満であると耐錆性
が劣るとともに二硫化モリブデンおよび二硫化タングス
テン、四弗化エチレンと金属石鹸が、ワイヤ送給ローラ
部およびコンジットチューブ内で離脱し易く、コンジッ
トチューブでの摩擦抵抗が大きくなりワイヤ送給ローラ
部でスリップしてアークが不安定となる。逆に、液体潤
滑剤が0.8gを超えると、ワイヤ送給ローラ部でワイ
ヤがスリップして送給むらが生じアークが不安定とな
る。液体潤滑剤とは、動植物油、鉱物油、合成油の1種
または2種をいう。
【0014】なお、本発明のガスシールドアーク溶接用
細径鋼ワイヤ表面の潤滑剤は、前記二硫化モリブデンお
よび二硫化タングステンの1種または2種、四弗化エチ
レン、金属石鹸および液体潤滑剤を基本に構成される
が、さらにグラファイト、炭酸カルシウム、タルク、マ
イカ、セリサイト、酸化チタン等の固体潤滑剤を適量含
有することができる。本発明のガスシールドアーク溶接
用細径鋼ワイヤとはJIS Z3312、Z3315、
Z3317等に規定されるSi−Mn系、Si−Mn−
Ti系のソリッドワイヤ、JIS Z3321に規定さ
れるステンレス鋼用ソリッドワイヤ、JIS Z331
3、Z3318、Z3319、Z3320に規定される
フラックス入りワイヤおよびJIS Z3323に規定
されるステンレス鋼用フラックス入りワイヤを示す。
【0015】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明する。まず、表1に示すガスシールドアーク溶接用細
径鋼ワイヤ表面の表面粗さRa、二硫化モリブデンおよ
び二硫化タングステン、四弗化エチレン、金属石鹸およ
び液体潤滑剤の量を種々変化したワイヤ径1.2〜1.
6mmのJIS Z3112に規定されるYGW11の
ソリッドワイヤおよびJIS Z3313に規定される
YFW−50DRのシームレスフラックス入りワイヤ
(フラックス充填率15%)を試作し、スプール巻きワ
イヤとした。ワイヤ送給性の調査は図1に示す装置を用
いた。すなわち、コンジットチューブ内での摩擦抵抗を
高める目的で図2に示すループ径D150mmを2回付
与した6mのコンジットケーブル6にスプール(図示せ
ず)から引き出されたワイヤ3を送給ローラ5によって
送給して溶接トーチ7に送り、ビードオンプレートで、
表2に示す溶接条件で各試験ともワイヤ15kg溶接し
た。
【0016】ワイヤ送給性の測定は、スプールから送り
出されたワイヤ3に負荷が加わるとワイヤ送給部の反力
によってワイヤ3が後退するがこの時に生じる力をロー
ドセル9によって送給抵抗Rとして測定する。また、ワ
イヤ送給ローラ5部でのスリップ率Sは、送給ローラ5
の周速(TG)と溶接トーチ7の部分にメジャリングロ
ーラ8を設置してワイヤ通過速度(PG)を測定して下
記式で算出する。 スリップ率S=(TG−PG)100/TG 安定した溶接ができる範囲内である送給抵抗Rは6kg
以下、スリップ率は5%以下である。また、コンジット
チューブは各試験未使用のものを用い、溶接終了後コン
ジットチューブのループ部を切断して螺旋状の金属線の
間の潤滑剤の蓄積状況を調べた。それらの結果も表1に
まとめて示す。
【0017】
【表1】
【0018】
【表2】
【0019】表2中、試験No.1〜8が本発明例、試
験No.9〜18が比較例である。本発明例の試験N
o.1〜8は、ワイヤ表面に適度な表面粗さRaを有
し、また二硫化モリブデンおよび二硫化タングステンの
1種または2種、四弗化エチレン、金属石鹸および液体
潤滑剤を適量有しているので、ワイヤ送給に長尺のコン
ジットケーブルを曲げて溶接しても、ワイヤ送給ローラ
部でのスリップが少なく、またコンジットチューブ内で
の摩擦抵抗が少ないのでワイヤ送給性が極めて良好で、
さらにワイヤ表面の潤滑剤が離脱しにくくチップ詰まり
が生じず、長時間アークが安定した溶接が可能であり、
極めて満足な結果であった。
【0020】比較例中、試験No.9は、ワイヤ表面粗
さRaが低いので、スリップ率Sが高くなり送給むらが
生じ、また、ワイヤ表面の二硫化モリブデンおよび二硫
化タングステン、四弗化エチレン、金属石鹸および液体
潤滑剤が不均一に塗布された状態となり、送給抵抗Rが
大きくなり、ワイヤ送給性が不良となる。試験No.1
0は、ワイヤ表面粗さRaが高く、また、試験No.1
1は、二硫化モリブデンの量が低いので、いずれも送給
抵抗Rが大きくなってアークが不安定となった。
【0021】試験No.12は、二硫化モリブデンと二
硫化タングステンの合計量が多く、また、試験No.1
8は液体潤滑剤量が多いので、いずれもスリップ率Sが
大きくなって送給むらが生じてアークが不安定となっ
た。試験No.13は、四弗化エチレンの量が少ないの
で、ワイヤ表面に二硫化モリブデンおよび二硫化タング
ステンと金属石鹸が均一に付着せず、スリップ率Sが高
く、また、摩擦抵抗Rも高くなってアークが不安定とな
った。試験No.14は、四弗化エチレンの量が多いの
で、コンジットチューブ内で潤滑剤が離脱し、送給抵抗
Rが高くなりアークが不安定になった。また、コンジッ
トチューブのループ部に潤滑剤が多く蓄積されていた。
【0022】試験No.15は、金属石鹸の量が少な
く、また、試験No.17は、液体潤滑剤の量が少ない
ので、いずれも二硫化モリブデンおよび二硫化タングス
テン、四弗化エチレンおよび金属石鹸がワイヤ送給ロー
ラ部およびコンジットチューブ内で離脱して、スリップ
率Sが高く、また、送給抵抗Rも高くなってアークが不
安定となった。さらに、コンジットチューブのループ部
に潤滑剤が多く蓄積されていた。試験No.16は、金
属石鹸の量が多いので、アークが不安定となってスパッ
タ発生量が多くなった。
【0023】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のガスシー
ルドアーク溶接用細径鋼ワイヤによれば、ワイヤ送給に
軟質で長尺のコンジットケーブルを使用し、S字あるい
はJ字状に曲げて溶接される場合においても、ワイヤ送
給ローラ部でのスリップが少なく、またコンジットチュ
ーブ内での摩擦抵抗が少ないなど、ワイヤ送給性が良好
で、さらにワイヤ表面の潤滑剤が離脱しにくくチップ詰
まりが生じず、長時間アークが安定した溶接が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】ワイヤの送給工程を示す図である。
【図2】本発明の実施例に用いたコンジットケーブルの
屈曲負荷状態を示す図である。
【図3】コンジットチューブ内面をワイヤが送給される
状態を示す断面図である。
【図4】潤滑剤が離脱してコンジットチューブ内に蓄積
された状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 金属線 2 コンジットチューブ 3 ワイヤ 4 潤滑剤 5 送給ローラ 6 コンジットケーブル 7 溶接トーチ 8 メジャリングローラ 9 ロードセル
フロントページの続き (72)発明者 椎山 健治 東京都中央区築地三丁目5番4号 日鐵溶 接工業株式会社内 (72)発明者 青木 千賀夫 山口県光市浅江4丁目2番1号 日鐵溶接 工業株式会社光工場内 Fターム(参考) 4E084 AA31 AA38 CA25 DA10

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスシールドアーク溶接用細径鋼ワイヤ
    のワイヤ表面粗さRaが0.05〜0.14μmである
    ワイヤ表面に、ワイヤ10kg当たり二硫化モリブデン
    および二硫化タングステンの1種または2種を0.05
    〜0.30g、四弗化エチレンを0.02〜0.10
    g、金属石鹸を0.04〜0.25gおよび液体潤滑剤
    を0.1〜0.8g有することを特徴とするガスシール
    ドアーク溶接用細径鋼ワイヤ。
JP2001042412A 2001-02-19 2001-02-19 ガスシールドアーク溶接用細径鋼ワイヤ Pending JP2002239779A (ja)

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