JP2002236459A - 電気光学装置、その製造方法、半導体装置および電子機器 - Google Patents

電気光学装置、その製造方法、半導体装置および電子機器

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JP2002236459A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 基板上のパッドとフレキシブル配線基板など
の配線との間の導通不良を防ぐ。 【解決手段】 本発明に係る電気光学装置の基板上に
は、外部からの信号が入力されるパッドが形成されてい
る。基板の面上には、上記パッドに対応する部分を有す
る第1導電膜271と、当該第1導電膜271を覆う第
1層間絶縁膜283と、当該第1層間絶縁膜283の面
上に形成され、上記パッドに対応する部分を有する第2
導電膜272と、第1層間絶縁膜283の面上に形成さ
れた第2層間絶縁膜と、上記パッドを構成する第3導電
膜273とが形成されている。第2層間絶縁膜は、上記
パッドが形成される領域と当該パッドの周辺の領域とか
らなるパッド形成領域を避けて形成されている。第3導
電膜273は、当該パッド形成領域内において第2導電
膜272と接触する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気光学装置、そ
の製造方法、半導体装置および電子機器に関し、特に、
外部からの信号が入力されるパッド近傍の構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】電気光学装置は、液晶やEL(エレクト
ロルミネッセンス)素子といった電気光学物質を保持す
る基板と、当該電気光学物質に対して電圧を印加するた
めの電極とを備えた構成が一般的である。さらに、この
種の電気光学装置として、上記基板上に複数のパッドが
形成されたものが知られている。かかる構成の下、上記
電極への印加電圧を指示する信号(すなわち表示画像に
応じた信号)は、外部装置から上記パッドを介して入力
されるようになっている。
【0003】図22は、従来の電気光学装置の一例たる
液晶装置の構成を示す平面図である。なお、同図におい
ては、上記電極に与えられるべき駆動信号を生成して出
力する駆動回路(走査線駆動回路およびデータ線駆動回
路)が、基板の表面に直接形成された液晶装置が例示さ
れている。同図に示すように、液晶装置10は、アクテ
ィブマトリクス基板20と対向基板30とがシール材4
0を介して貼り合わされ、両基板間に液晶が封止された
構成となっている。すなわち、シール材40に設けられ
た液晶注入口41から液晶が注入された後、当該液晶注
入口41が封止材42によって封止される。対向基板3
0には、その全面にわたって対向電極が形成されるとと
もに、表示に寄与し得る領域以外の領域を遮光する遮光
層31が形成されている。一方、アクティブマトリクス
基板20の面上には、複数の走査線およびデータ線と、
これらの各交差に対応して設けられた画素電極および薄
膜トランジスタとが設けられている。また、アクティブ
マトリクス基板20は、対向基板30から張り出した領
域を有しており、この領域には、上記走査線に対して走
査信号を出力する走査線駆動回路211と、データ線に
対してデータ信号を出力するためのデータ線駆動回路2
12とが形成されている。これらの駆動回路は、複数の
引廻し配線213を介して、アクティブマトリクス基板
20の縁辺に沿って列をなす複数のパッド214の各々
に接続されている。そして、アクティブマトリクス基板
20のうちパッド214の近傍の領域には、フレキシブ
ルプリント基板(Flexible Print Circuit;以下、「F
PC」と表記する)の一方の縁端部が接合されるように
なっている。このような構成の下、走査線駆動回路21
1およびデータ線駆動回路212は、外部装置からFP
Cを介してパッドに入力された信号に応じて走査信号ま
たはデータ信号をそれぞれ生成する。
【0004】図23は、図22に示した液晶装置10の
パッド214近傍の構成を示す断面図である。同図に示
すように、アクティブマトリクス基板20を覆うゲート
絶縁膜282上には第1導電膜271と第2導電膜27
2と第3導電膜273とが形成され、当該第3導電膜2
73がパッド214として機能する。この第3絶縁膜2
73は、底側から開口側に向かってテーパー状に広くな
る断面凹状の形状となっており、開口側に鍔状の接地面
2731を有している。また、隣接するパッド214同
士の間には、第1層間絶縁膜283と第2層間絶縁膜2
84とが図23における下側から順に設けられている。
より具体的には、第1層間絶縁膜283のうち第1導電
膜271上の部分は除去されており、第2導電膜272
はこの部分を介して第1導電膜271と導通するように
なっている。また、第2層間絶縁膜284のうち第2導
電膜272上の部分は除去されており、第3導電膜27
3はこの部分を介して第2導電膜272と導通するよう
になっている。すなわち、第1導電膜271と第2導電
膜272と第3導電膜273とは相互に導通している。
【0005】一方、パッド214に接続されるFPC
は、図24(a)に示すように、略平行に配列された複
数の金属導線91の周囲を絶縁性の合成樹脂層92によ
って被覆したものであり、可撓性を有する平板状の実装
部品である。ここで、図24(b)は、このFPC9の
うちアクティブマトリクス基板20と接合されるべき部
分の近傍の構成を示す断面図である。同図に示すよう
に、FPC9の縁端部においては、金属導線91に対し
て一方の側の合成樹脂層92が剥離されるとともに、当
該合成樹脂層92に代えて異方性導電膜93が貼着され
ている。この異方性導電膜93は、多数の導通粒子93
1が分散された接着剤932からなる。この導通粒子9
31としては、金属のメッキが施された樹脂製の粒子、
または銅などの金属や導電性樹脂材料などからなる粒子
が用いられる。
【0006】次に、図25は、FPC9がアクティブマ
トリクス基板2に接合された状態を示す断面図である。
これらを接合する場合、パッド214(第3導電膜27
3)上にFPC9の金属導線91を重ね合わせた状態
で、当該FPC9をアクティブマトリクス基板2側に熱
圧着する。そしてこれにより、図25に示すように、F
PC9上の金属導線91と、アクティブマトリクス基板
20上の第3導電膜273の接地面2731および内面
2732とが、接着剤932中の金属粒子931を介し
て導通するのである。
【0007】また、図26は、従来の電気光学装置の他
の例として液晶装置11の構成を示す平面図である。同
図に示すように、この液晶装置11は、走査線駆動回路
211およびデータ線駆動回路212がアクティブマト
リクス基板20上に形成されておらず、これらの駆動回
路が外部に設けられている点で、図22に示した液晶装
置10とは異なっている。かかる液晶装置11のアクテ
ィブマトリクス基板20上には、走査線およびデータ線
の本数と同数以上のパッド215が設けられている。図
27は、この液晶装置11におけるパッド215の構成
を示す概略断面図である。同図に示すように、この液晶
装置11におけるパッド215の層構造は、前掲図23
に示した液晶装置10におけるパッド214の構成と同
様である。すなわち、パッド215を構成する第3導電
膜273は、その下層に形成された第1導電膜271お
よび第2導電膜272と導通している。そして、第3導
電膜273は、底側から開口側に向かってテーパー状に
広くなる断面視凹状であり、開孔部に鍔状の接地面27
31を有している。ただし、図26に示した液晶装置1
1は、図22に示した液晶装置10と比較してパッド2
15の数が多いため、パッド215同士の間隔が狭くな
っている。図28は、液晶装置11のアクティブマトリ
クス基板20に図24に示したFPC9を接合した状態
を表す断面図である。図28に示すように、これらが接
合された状態において、FPC9の金属導線91と、第
3導電膜273の接地面2731および内面2732と
が、導通粒子931を介して導通される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た液晶装置10または11においては、金属導線91と
第3導電膜273との接触面積が少ないため、パッド2
14または215と金属導線91とが導通不良を起こし
やすいという問題があった。これは、第3導電膜273
がテーパー状に設けられた第2層間絶縁膜283の開孔
部に入り込むように形成されるため、当該第2層間絶縁
膜283の面上に位置する接地面2731を狭くせざる
を得ず、加えて、当該第3導電膜273の段差が大きい
ため導通粒子931および接着剤932が第3導電膜2
73の全面にわたって接触しないためである。特に、図
26に示した液晶装置11のように、駆動回路が外部に
設けられている構成を採った場合には、数多くのパッド
215を形成する必要があるため、隣接するパッド21
5同士の間隔を狭くせざるを得ない。このため、各パッ
ド215に対応する第3導電膜273の接地面2731
の面積が極めて狭くなってしまい、当該第3導電膜27
3と金属導線91との導通不良が生じやすいという問題
が生じていた。
【0009】加えて、近年においては、表示の高精細化
および高解像度化の要請が強い。かかる要請に応えるべ
く入力信号の数を増大させた場合には、さらにパッド2
14または215同士の間隔を狭くせざるを得ない。か
かる事情を考慮すると、第3導電膜273の接地面27
31の面積を充分に確保することがより一層困難になっ
てきており、これに伴ってパッド214または215と
FPC9との導通不良がより一層生じやすくなってきて
いるといえる。また、これらの問題は、液晶装置に限ら
れるものではなく、ELディスプレイパネルなどの他の
電気光学装置においても同様に生じ得る問題である。
【0010】本発明は、以上説明した事情に鑑みてなさ
れたものであり、FPCなどの実装部品の端子との間で
導通不良が生じにくいパッドを備えた電気光学装置、そ
の製造方法、半導体装置および電子機器を提供すること
を目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の電気光学装置は、基板上のパッドを介し
て入力された信号に応じて画像を表示する電気光学装置
であって、前記基板の面上に形成され、前記パッドに対
応する部分を有する第1導電膜と、前記基板の面上に形
成されて前記第1導電膜を覆う第1層間絶縁膜と、前記
第1層間絶縁膜の面上に形成され、前記パッドに対応す
る部分を有する第2導電膜と、前記第1層間絶縁膜の面
上にあって前記パッドが形成される領域と当該パッドの
周辺の領域とからなるパッド形成領域を避けて形成され
た第2層間絶縁膜と、前記第2導電膜と接触して、前記
パッドを構成する第3導電膜とを具備することを特徴と
している。
【0012】この電気光学装置においては、第2層間絶
縁膜がパッド形成領域を除く領域に設けられているた
め、当該第2層間絶縁膜の厚さの分だけ、第3導電膜の
段差を低く抑えることができる。このため、上記パッド
のうちフレキシブルプリント基板などの実装部品の配線
との導通に用いられ得る部分の面積を広く確保すること
ができるから、当該パッドと実装部品の配線との間の導
通不良を防止することができる。このため、歩留まりを
向上させることができる。
【0013】すなわち、第2層間絶縁膜をパッド形成領
域にも至るように形成するとともに、第2導電膜と第3
導電膜とを、パッドに対応して当該第2層間絶縁膜に設
けられた開孔部を介して導通させる構成を採った場合に
は、当該第2層間絶縁膜の厚さに対応して、第3導電膜
の段差(すなわち、底側から開口側までの深さ)が大き
くなり、基板と実装部品とを接合するための接着剤を第
3導電膜の窪み部分に十分に入り込ませることができな
い。また、上記第2層間絶縁膜の開孔部の形状を、第2
導電膜側の開口面積よりも第3導電膜が形成される側の
開口面積の方が大きくなるテーパー状の形状とすると、
第3導電膜のうち第2層間絶縁膜の面上に位置する接地
面の面積を狭くせざるを得ない。このように、第2層間
絶縁膜をパッド形成領域にも至るように形成した場合に
は、実装部品との接合に用いられ得る面積を十分に確保
することができないため、当該実装部品の配線とパッド
との導通不良が生じやすくなってしまう。これに対し、
本発明によれば、上述した通り、かかる問題を解決でき
るのである。
【0014】上記電気光学装置においては、前記第2層
間絶縁膜が、前記パッド形成領域に加えて当該パッド形
成領域から前記基板の縁辺に至る縁辺領域を避けて形成
されていることが望ましい。こうすれば、パッド形成領
域と縁辺領域との段差を抑えることができるから、特に
フレキシブルプリント基板のような実装部品を基板に接
合する場合に、その接合を容易に行なうことができる。
なお、上記電気光学装置においては、前記パッド形成領
域を、前記基板上に列をなす複数の前記パッドのうち隣
接するパッド同士の間の領域を含むものとしてもよい。
こうすれば、パッドの近傍の段差をより少なくすること
ができるから、パッドと実装部品の配線との導通不良を
より確実に抑えることができる。
【0015】また、上記電気光学装置においては、前記
第2導電膜のうち前記パッド形成領域内に位置する周縁
部を覆う保護絶縁層をさらに設けることが望ましい。上
述したように、第2層間絶縁膜はパッド形成領域を避け
るように形成されているため、第2導電膜の周縁部が第
3導電膜のみによって覆われた構成を採ることも考えら
れる。しかしながら、かかる構成の下では、場合によっ
ては第2導電膜が、その周縁部において第1層間絶縁膜
から剥離しやすくなるといった問題が生じ得る。これに
対し、上記保護絶縁膜によって第2導電膜の周縁部を覆
う構成を採れば、当該第2導電膜が周縁部において剥離
する事態が抑えられるのである。
【0016】なお、保護絶縁層を設けた場合には、上記
第1導電膜が、当該保護絶縁層のうち第2導電膜の周縁
部に沿った内周縁よりも内側に形成された構成を採るこ
とが望ましい。換言すれば、基板面と垂直方向からみ
て、保護絶縁層と第1導電膜とが重ならない構成を採る
ことが望ましい。こうすれば、両者が重なる構成を採っ
た場合と比較して、保護絶縁層の表面の高さを第1導電
膜の厚さの分だけ低くすることができるから、パッド近
傍の領域をより確実に平坦化することができる。この場
合、前記保護絶縁層の厚さと前記第1導電膜の厚さとを
略同一とすれば、パッド近傍の領域をほとんど段差のな
い平坦な領域にすることができる。
【0017】また、上記課題を解決するため、本発明
は、基板上のパッドを介して入力された信号に応じて画
像を表示する電気光学装置であって、前記基板の面上に
形成され、前記パッドに対応する部分を有する第1導電
膜と、前記基板の面上に形成されて前記第1導電膜を覆
う第1層間絶縁膜と、前記第1層間絶縁膜の面上に形成
され、前記パッドに対応する部分を有する第2導電膜
と、前記第1層間絶縁膜の面上に積層された複数の絶縁
層からなる第2層間絶縁層であって、前記複数の絶縁層
のうちの一部の絶縁層は前記パッドが形成される領域と
当該パッドの周辺の領域とからなるパッド形成領域を避
けて形成される一方、他の絶縁層は前記パッド形成領域
を含む領域にわたって形成された第2層間絶縁層と、前
記他の絶縁層に形成された開孔部を介して前記第2導電
膜に接触し、前記パッドを構成する第3導電膜とを具備
することを特徴としている。
【0018】かかる電気光学装置によれば、第2層間絶
縁膜を構成する一部の絶縁層がパッド形成領域を避けて
形成されている。このため、第2層間絶縁層の全部をパ
ッド形成領域にも至るように形成した場合と比較して、
当該一部の絶縁層の厚さの分だけ、第3導電膜に生じる
段差を抑えることができる。このため、上述した電気光
学装置について示したのと同様の理由により、当該第3
導電膜によって構成されるパッドと、実装部品の配線と
の導通不良を防止することができる。なお、この電気光
学装置においても、上記と同様に、前記一部の絶縁層
を、前記パッド形成領域に加えて当該パッド形成領域か
ら前記基板の縁辺に至る縁辺領域を避けて形成されたも
のとしてもよいし、または前記パッド形成領域を、前記
基板上に列をなす複数の前記パッドのうち隣接するパッ
ド同士の間の領域を含むものとしてもよい。
【0019】また、この電気光学装置においては、前記
開孔部を、前記他の絶縁層のうち前記第3導電膜に対応
する領域の大部分にわたって設けた構成が望ましい。こ
うすれば、第2導電膜と第3導電膜とを当該開孔部に対
応する広い領域にわたって接触させることができるか
ら、当該パッドにおける抵抗値を低く抑えることができ
る。
【0020】なお、かかる開孔部を設けた場合には、前
記他の絶縁層が、前記第2導電膜のうち前記パッド形成
領域内に位置する周縁部を覆う構成とすることが望まし
い。こうすれば、第2導電膜が、その周縁部において第
1層間絶縁膜の表面から剥離するのを抑えることができ
るから、かかる剥離部分から水分などが浸入して第2導
電膜の腐食の原因となるのを抑えることができる。さら
にこの場合、前記第1導電膜を、前記開孔部の内周縁よ
りも内側に形成することが望ましい。こうすれば、第1
導電膜が他の絶縁層と重なるように形成された場合と比
較して、他の絶縁層の表面の高さを第1導電膜の厚さの
分だけ低く抑えることができる。換言すれば、第1導電
膜を設けない場合と比較して、第3導電膜の中央部近傍
の高さを当該第1導電膜の厚さの分だけ高く維持するこ
とができる。したがって、当該パッド近傍の領域に形成
される段差を抑えることができるから、より確実に導通
不良を抑えることができるのである。
【0021】一方、他の絶縁層のうちパッドに対応する
領域の大部分にわたって前記開孔部を設けるのではな
く、前記他の絶縁層のうち前記パッドに対応する領域内
に複数の開孔部を設けた構成としてもよい。こうすれ
ば、第3導電膜のうち開孔部に対応する領域以外の領域
の高さを他の絶縁層の厚さの分だけ高く維持することが
できるから、パッド近傍の領域をより平坦化することが
できる。なお、この構成を採った場合には、前記複数の
開孔部が、前記第3導電膜によって覆われる領域内にお
いて略均等に分布するようにしてもよいし、略矩形状の
前記第3導電膜によって覆われる領域のうち対向する二
辺の近傍に偏在するようにしてもよい。後者の構成を採
る場合には、さらに前記第3導電膜のうちの中央部近傍
に対応して開孔部を設けることも望ましい。
【0022】また、上記のように他の絶縁層に複数の開
孔部を設けた場合であって、第3導電膜と実装部品の端
子とを導通粒子を介して接続する場合には、当該開孔部
の大きさが、前記開孔部に対応して前記第3導電膜に形
成された窪みに前記導通粒子が嵌り込むように選定され
ることが望ましい。こうすれば、窪みに嵌り込んだ導通
粒子が、その位置から移動してしまうのを回避すること
ができるから、上記実装部品の端子と第3導電膜との間
に確実に導通粒子を位置させることができる。さらにこ
の場合、前記第3導電膜の窪みに嵌り込んだ前記導通粒
子の一部が当該第3導電膜の表面に対して突出するよう
に、前記開孔部の大きさを選定することが望ましい。導
通粒子が第3導電膜の窪みに完全に入り込むとすれば、
この導通粒子は、実装部品の端子とパッドとの導通に何
ら寄与し得ないものとなるが、開孔部の大きさを上記の
ように選定することによってかかる事態を抑えることが
でき、この結果、両者の導通をより確実に図ることがで
きる。
【0023】また、本発明に係る電気光学装置において
は、前記第1層間絶縁膜のうち前記第1導電膜と第2導
電膜とが対向する領域に設けられた開孔部を介して、当
該第1導電膜と当該第2導電膜とが接触した構成が望ま
しい。こうすれば、当該パッドにおける抵抗値を低く抑
えることができる。
【0024】なお、この場合には、前記第1層間絶縁膜
のうち前記第3導電膜に対応する領域の大部分にわたっ
て前記開孔部を設けた構成とすれば、第1導電膜と第2
導電膜との接触面積を大きくすることができるから、よ
り大幅に抵抗値を低くすることができる。一方、前記第
1層間絶縁膜において、前記第3導電膜に対応する領域
内に複数の開孔部を設けた構成とすれば、第1層間絶縁
膜のうち開孔部以外の部分において、当該第1層間絶縁
膜の厚さの分だけ第3導電膜の高さを高く維持すること
ができるから、パッド近傍の領域を段差の少ない平坦な
領域とすることができる。
【0025】また、本発明に係る電気光学装置において
は、前記基板の面上に形成された薄膜トランジスタを具
備し、前記第1導電膜は、前記薄膜トランジスタのゲー
ト電極と同一層から形成され、前記第2導電膜は、前記
薄膜トランジスタのソース電極と同一層から形成されて
いることが望ましい。こうすれば、薄膜トランジスタの
形成工程において、同時にパッド近傍の構成要素を形成
することができるから、製造工程をより簡素化すること
ができる。なお、この場合の薄膜トランジスタは、画素
電極に接続されて当該画素電極に印加される電圧を制御
するためのものであってもよいし、または基板上に形成
された駆動回路に含まれる薄膜トランジスタであっても
よい。なお、前者の場合には、前記第3導電膜が、前記
画素電極と同一層から形成されるものとすれば、製造工
程をより一層簡素化することができる。
【0026】また、上記課題を解決するため、本発明に
係る電子機器は、上述した電気光学装置を備えることを
特徴としている。上述したように、本発明に係る電気光
学装置によれば、パッドと実装部品の端子との導通不良
を有効に抑えることができるから、これを搭載した電子
機器においても、高い信頼性を確保することができる。
【0027】また、上記課題を解決するため、本発明に
係る電気光学装置の製造方法は、基板上のパッドを介し
て入力された信号に応じて画像を表示する電気光学装置
の製造方法であって、前記パッドに対応する部分を有す
る第1導電膜を前記基板の面上に形成する第1工程と、
前記第1導電膜を覆う第1層間絶縁膜を前記基板の面上
に形成する第2工程と、前記パッドに対応する部分を有
する第2導電膜を前記第1層間絶縁膜の面上に形成する
第3工程と、前記第1層間絶縁膜の面上に、前記パッド
に対応する領域と当該パッドの周辺の領域とからなるパ
ッド形成領域を避けて第2層間絶縁膜を形成する第4工
程と、前記第2導電膜に接触する第3導電膜を前記パッ
ドとして形成する第5工程とを有することを特徴として
いる。
【0028】また、本発明に係る電気光学装置の他の製
造方法は、基板上のパッドを介して入力された信号に応
じて画像を表示する電気光学装置の製造方法であって、
前記パッドに対応する部分を有する第1導電膜を前記基
板の面上に形成する第1工程と、前記第1導電膜を覆う
第1層間絶縁膜を前記基板の面上に形成する第2工程
と、前記パッドに対応する部分を有する第2導電膜を前
記第1層間絶縁膜の面上に形成する第3工程と、前記第
1層間絶縁膜の面上に複数の絶縁層を積層して第2層間
絶縁膜を形成する工程であって、前記複数の絶縁層のう
ちの一部の絶縁層を前記パッドに対応する領域と当該パ
ッドの周辺の領域とからなるパッド形成領域を避けて形
成する一方、他の絶縁層を前記パッド形成領域を含む領
域にわたって形成する第4工程と、前記他の絶縁層に形
成された開孔部を介して前記第2導電膜と接触する第3
導電膜を前記パッドとして形成する第5工程とを有する
ことを特徴としている。
【0029】これらの製造方法によって得られた電気光
学装置によれば、上述したのと同様の理由により、パッ
ドと実装部品の端子との間の導通不良を有効に抑えるこ
とができる。
【0030】上記製造方法を、前記基板上に形成された
薄膜トランジスタを具備する電気光学装置に適用した場
合、前記第1工程を、前記薄膜トランジスタのゲート電
極の形成とともに当該ゲート電極と同一の層から前記第
1導電膜を形成する工程とする一方、前記第3工程を、
前記薄膜トランジスタのソース電極の形成とともに当該
ソース電極と同一の層から前記第2導電膜を形成する工
程とすることが望ましい。こうすれば、第1導電膜と第
2導電膜とを基板上に形成する工程を別個に実行する必
要がなくなるため、製造工程の簡素化が図られる。
【0031】また、前記薄膜トランジスタが、電気光学
物質に電圧を印加する画素電極に接続されるものである
場合、前記第5工程を、前記画素電極の形成とともに当
該画素電極と同一の層から前記第3導電膜を形成する工
程とすることが望ましい。こうすれば、第3導電膜を形
成するための工程を独立して実行する必要がないから、
製造工程をさらに簡素化することができる。
【0032】さらに、上記製造方法においては、前記第
4工程を、前記基板上に形成された前記第2層間絶縁膜
のうち、当該薄膜トランジスタと前記画素電極とを電気
的に接続するための開孔部に対応する領域と、前記パッ
ド形成領域とを同時に除去する工程を含むものとするこ
とが望ましい。こうすれば、薄膜トランジスタと画素電
極とを接続するための開孔部と、パッド形成領域を除去
するための工程とを各々別個に実行した場合と比較し
て、製造工程を簡素化することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施形態について説明する。かかる実施の形態は、本発
明の一態様を示すものであり、この発明を限定するもの
ではなく、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可
能である。なお、以下に示す各図においては、各層や各
部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各
層や各部材ごとに縮尺を異ならせてある。
【0034】<A−1:第1実施形態> <A−1−1:電気光学装置の構成>まず、電気光学物
質として液晶を用いた液晶装置に本発明を適用した第1
実施形態について説明する。図1は、本実施形態に係る
液晶装置の構成を示す平面図である。同図に示す液晶装
置101は、スイッチング素子としてTFT(Thin Fil
m Transistor)を用いたアクティブマトリクス方式の液
晶装置である。さらに、液晶装置101は、画素電極に
データ信号を書き込むか否かを制御するTFTに加え、
駆動回路(走査線駆動回路およびデータ線駆動回路)を
構成するTFTについても基板上に形成された構成とな
っている。
【0035】図1に示すように、液晶装置101は、相
互に対向するアクティブマトリクス基板20と対向基板
30とが略長方形状のシール材40を介して貼り合わさ
れるとともに、両基板とシール材40とによって囲まれ
た領域に、電気光学物質として例えばTN(Twisted Ne
matic)型などの液晶が封入された構成となっている。
アクティブマトリクス基板20および対向基板30は、
ガラスや石英、プラスチックといった光透過性を有する
絶縁性の板状部材である。このうち対向基板30におけ
るアクティブマトリクス基板20との対向面上には、そ
の全面にわたってITO(Indium Tin Oxide)などの透
明導電材料からなる対向電極が形成されるとともに、表
示に寄与し得る領域以外の領域を遮光するための遮光層
31などが形成されている。一方、アクティブマトリク
ス基板20の面上には、画素電極やTFTなどが形成さ
れている。なお、実際には、アクティブマトリクス基板
20および対向基板30の外側表面には、入射光を反射
させるための偏光板や、干渉色を補償するための位相差
板などが貼着されるが、本発明とは直接の関係がないた
め、その図示および説明を省略する。
【0036】ここで、アクティブマトリクス基板20
は、対向基板30の縁辺から張り出した部分(以下、
「張出領域」と表記する)201を有する。そして、こ
の張出領域201には、図示しない外部回路からの各種
信号が入力される複数のパッド221と、引廻し配線2
13を介して当該各パッド221に接続された走査線駆
動回路211およびデータ線駆動回路212とが形成さ
れている。この走査線駆動回路211およびデータ線駆
動回路212は、アクティブマトリクス基板20上に直
接形成されたTFTを含む回路であり、各パッド221
から入力された信号に応じて走査信号およびデータ信号
をそれぞれ生成して出力する。
【0037】また、アクティブマトリクス基板20のう
ちシール材40の内側に対応する領域(以下、「表示領
域」と表記する)には、所定の方向に延在する複数の走
査線と、当該走査線に交差する方向に延在する複数のデ
ータ線とが設けられている(ともに図示略)。さらに、
表示領域には、走査線およびデータ線の各交差に対応し
て、TFTと、当該TFTを介して走査線およびデータ
線に接続された画素電極とが設けられている。複数の画
素電極は、ITOなどの透明導電材料によって形成され
てマトリクス状に配列するとともに、対向基板30上の
対向電極に液晶を挟んで対向するようになっている。か
かる構成の下、画素電極と対向電極との間に挟まれた液
晶は、両電極の間に印加された電圧に応じてその配向方
向が変化する。
【0038】次に、図2は、表示領域内において各画素
に対応して設けられたTFT24の近傍の構成を示す断
面図である。同図に示すように、アクティブマトリクス
基板20の表面には、SiO2(酸化珪素)などからな
る下地保護膜281を下地として、シリコン層241が
形成されている。このシリコン層241の表面はゲート
絶縁膜282によって覆われている。そして、このシリ
コン層241のうち、ゲート絶縁膜282を挟んでゲー
ト電極242と重なる領域がチャネル領域241aとな
っている。このゲート電極242は走査線の一部であ
る。一方、シリコン層241およびゲート電極242が
形成された下地保護膜281の表面は、SiO2などか
らなる第1層間絶縁膜283によって覆われている。
【0039】また、図2に示すように、シリコン層24
1のうちチャネル領域241aのソース側には低濃度ソ
ース領域241bおよび高濃度ソース領域241Sが設
けられる一方、チャネル領域241aのドレイン側には
低濃度ドレイン領域241cおよび高濃度ドレイン領域
241Dが設けられて、いわゆるLDD(Lightly Dope
d Drain)構造となっている。このうち、高濃度ソース
領域241Sは、ゲート絶縁膜282と第1層間絶縁膜
283とにわたって開孔するコンタクトホールを介し
て、ソース電極243に接続されている。このソース電
極243は、上述したデータ線(図2における紙面垂直
方向に延在する)の一部として構成される。一方、高濃
度ドレイン領域241Dは、ゲート絶縁膜282と第1
層間絶縁膜283とにわたって開孔するコンタクトホー
ルを介して、ソース電極243と同一層からなるドレイ
ン電極244に接続されている。
【0040】ソース電極243およびドレイン電極24
4が形成された第1層間絶縁膜283の表面は、例えば
アクリル系の樹脂材料などからなる第2層間絶縁膜28
4によって覆われている。そして、上述した画素電極2
3は、この第2層間絶縁膜284の面上に形成されると
ともに、当該第2層間絶縁膜284に設けられたコンタ
クトホール23aを介してドレイン電極244に接続さ
れている。すなわち、画素電極23は、ドレイン電極2
44を介して、シリコン層241の高濃度ドレイン領域
241Dに接続されている。
【0041】なお、走査線駆動回路211およびデータ
線駆動回路212に含まれるTFT、すなわち、例えば
これらの駆動回路のうちシフトレジスタに含まれるイン
バータを構成するNチャネル型およびPチャネル型のT
FTは、後の製造プロセスの説明において詳述するよう
に、画素電極23と接続されていない点を除いて上記T
FT24と同様の構成となっている。
【0042】次に、アクティブマトリクス基板20の張
出領域201に形成されたパッド221の構成について
説明する。図1に示すように、外部装置から与えられた
信号の入力端子として機能するパッド221は、アクテ
ィブマトリクス基板20の縁辺に沿って列をなすように
形成される。ここで、図3(a)は、このパッド221
近傍の構成を示す断面図であり、図3(b)はアクティ
ブマトリクス基板20と前掲図24に示したFPC9と
を接合した状態におけるパッド221近傍の構成を示す
断面図である。
【0043】図3(a)に示すように、アクティブマト
リクス基板20を覆うゲート絶縁膜282上には、パッ
ド221に対応した部分を有する第1導電膜271およ
び第2導電膜272と、当該パッド221を構成する第
3導電膜273とが形成されている。このうち第1導電
膜271は、上述したゲート電極242(すなわち走査
線)と同一層から形成される一方、第2導電膜272
は、上述したソース電極243(およびドレイン電極2
44)と同一層から形成される。ここで、表示領域内に
おいてゲート電極242とソース電極243との間に第
1層間絶縁膜283が介在しているのは図2を例示して
説明した通りであるが、この第1層間絶縁膜283は張
出領域201にも至るように形成されている。ただし、
第1層間絶縁膜283のうちパッド221に対応する部
分には開孔部272aが設けられており、当該開孔部2
72aを介して第1導電膜271と第2導電膜272と
が面接触するようになっている。逆に、隣接するパッド
221同士の間の領域においては、表示領域と同様に第
1層間絶縁膜283が形成されている。このように第1
導電膜271と第2導電膜272とを導通させるのは、
パッド221から走査線駆動回路211またはデータ線
駆動回路212に至る引廻し配線213の抵抗値を低く
抑えるためである。
【0044】また、パッド221に相当する第3導電膜
273は、上述した画素電極23と同一層から形成され
る。ここで、表示領域内において画素電極23とソース
電極243との間に第2層間絶縁膜284が介在してい
るのは上述した通りであるが、この第2層間絶縁膜28
4は、表示領域のみならず張出領域201にも至るよう
に形成される。ただし、本実施形態における第2層間絶
縁膜284は、図1に示すように、各パッド221が形
成された領域と当該各パッド221の周辺の領域(すな
わち、各パッド221の外側の領域であって当該パッド
221を包囲する領域)とからなるパッド形成領域20
1a内には設けられていない。なお、このようにパッド
形成領域201a内には第2層間絶縁膜284は形成さ
れていないので、図3(a)においては当該第2層間絶
縁膜284は現われていない。また、本実施形態におい
ては、図1に示すように、アクティブマトリクス基板2
0上に列をなす複数のパッド221の各々の間の領域
も、パッド形成領域201aに含まれるようになってお
り、この領域にも第2層間絶縁膜284は設けられてい
ない。
【0045】さらに、本実施形態においては、上記パッ
ド形成領域201aに加えて、当該パッド形成領域20
1aからアクティブマトリクス基板20における当該各
パッド221に近接する縁辺までの領域(以下、「縁辺
領域」と表記する)201bにおいても、第2層間絶縁
膜284が設けられていない。このように、本実施形態
においては、第2層間絶縁膜284がパッド形成領域2
01aおよび縁辺領域201bを避けるように形成され
ているため、パッド221を構成する第3導電膜273
は、第2導電膜272の表面を覆うとともに当該第2導
電膜272と接触するように形成され、図3(a)に示
すように断面視凹状の形状となっている。かかる構成に
より、第1導電膜271と第2導電膜272と第3導電
膜273とが相互に導通するようになっている。
【0046】そして、かかるアクティブマトリクス基板
20のうちパッド221近傍の領域には、図24に示し
たFPC9が接合される。すなわち、パッド221とF
PC9の金属導線91とがACF93を挟んで対向する
ようにアクティブマトリクス基板20とFPC9とを配
置させるとともに、ACF93の接着剤932を加熱し
た状態で両者を圧着するのである。このとき、図3
(b)に示すように、パッド221とFPC9との導通
は金属導線91と第3導電膜273の表面全体との接触
により得られる。
【0047】以上説明したように、本実施形態に係る液
晶装置101においては、アクティブマトリクス基板2
0を覆う第2層間絶縁膜284が、パッド形成領域20
1aおよび縁辺領域201bを避けるように形成されて
いる。すなわち、第2導電膜272と第3導電膜273
との間や隣接するパッド221同士の間には、第2層間
絶縁膜284が形成されていない。したがって、第2導
電膜272の表面を覆うように第3導電膜273が形成
されたとき、図23に示した従来の液晶装置と比較し
て、第3導電膜273の凹状の内面の深さを第2層間絶
縁膜284の厚さの分だけ浅くすることができる。この
ため、FPC9の接着剤932は第3導電膜273の内
面に充分に入り込むことができるから、第3導電膜27
3の表面全体をFPC9との接合に利用することができ
る。このように、本実施形態に係る液晶装置101によ
れば、パッド221(第3導電膜273)におけるFP
C9と接触する部分の面積を十分に確保することができ
るから、当該パッド221とFPC9の金属導線91と
を導通粒子931を介して確実に導通させることができ
る。こうして両者間の導通不良が防止される結果、液晶
装置の歩留まりが向上される。また、第2導電膜272
の表面を覆うように第3導電膜273が形成されるの
で、第2導電膜272と第3導電膜273との導通がよ
り一層確実なものとなる。
【0048】さらに、この液晶装置101においては、
第2層間絶縁膜284が、パッド形成領域201aに加
えて縁辺領域201bをも避けるように形成されてい
る。このため、パッド221の近傍の領域と縁辺領域2
01bとの段差を少なくすることができるから、アクテ
ィブマトリクス基板20とFPC9との接合を容易に行
なうことができる。
【0049】<A−1−2:製造プロセス>次に、本実
施形態に係る液晶装置101の製造プロセスについて説
明する。まず、図4ないし図6を参照して、液晶装置1
01の製造プロセス、特にアクティブマトリクス基板2
0上の各構成要素に関する製造プロセスを説明する。な
お、図4ないし図6に示す各断面図は、図1中のA−
A’線の断面のうち駆動回路が形成される領域の断面
(図面左側)と、TFT24が形成される領域の断面
(図面中央)と、パッド形成領域201aおよび縁辺領
域201bの断面(図面右側)とにそれぞれ対応してい
る。なお、以下の説明において、不純物濃度は、いずれ
も活性化アニール後の不純物濃度として表されている。
【0050】まず、図4(a)に示すように、石英基板
やガラス基板などの絶縁性基板であるアクティブマトリ
クス基板20の表面に、シリコン酸化膜などからなる下
地保護膜281を形成する。次に、ICVD法、プラズ
マCVD法などを用いてアモルファスシリコン層501
を形成した後、レーザアニール法または急速加熱法によ
り結晶粒を成長させてポリシリコン層とする。さらに、
図4(b)に示すように、当該ポリシリコン層をフォト
リソグラフィ法によってパターニングして、島状のシリ
コン層241、251および261を残す。このうちシ
リコン層241は、表示領域内に形成されて画素電極2
3に接続されるTFT(以下、「画素用TFT」と表記
する場合がある)24を構成するものであり、シリコン
層251および261は、走査線駆動回路211または
データ線駆動回路212に含まれるPチャネル型および
Nチャネル型のTFT(以下、「駆動回路用TFT」と
表記する場合がある)25および26をそれぞれ構成す
るものである。
【0051】次に、プラズマCVD法、熱酸化法などに
より、シリコン層の全表面に厚さが約30nm〜約20
0nmのシリコン酸化膜からなるゲート絶縁膜282を
形成する。ここで、熱酸化法を利用してゲート絶縁膜2
82を形成する際には、シリコン層241、251およ
び261の結晶化も行い、これらのシリコン層をポリシ
リコン層とすることができる。チャネルドープを行う場
合には、例えば、このタイミングで約1×1012cm-2
のドーズ量でボロンイオンを打ち込む。その結果、シリ
コン層241、251および261は、不純物濃度が約
1×1017cm -3の低濃度P型のシリコン層となる。
【0052】次に、図4(c)に示すように、ゲート絶
縁膜282の表面全体に、ドープドシリコンやシリサイ
ド膜、あるいはアルミニウム膜やクロム膜、タンタル膜
といった金属膜などからなるゲート電極形成用導電膜5
02を形成する。当該導電膜502の厚さはおおむね2
00nm程度である。
【0053】次に、ゲート電極形成用導電膜502の表
面にパターニング用マスク503を形成し、この状態で
パターニングを行なって、図4(d)に示すように、P
チャネル型の駆動回路用TFT25を構成するゲート電
極252を形成する。このとき、ゲート電極形成用導電
膜502のうち、画素用TFT24およびNチャネル型
の駆動回路用TFT26に対応する部分はパターニング
用マスク503で覆われているので、上記パターニング
に際して除去されない。また、ゲート電極形成用導電膜
502のうちパッド221に対応する部分も除去される
ことはない。
【0054】続いて、図4(e)に示すように、上記パ
ターニングにおいて除去されることなく残ったゲート電
極形成用導電膜502をマスクとして用い、シリコン層
251に対してボロンイオンを約1×1015cm-2ドー
ズ量でイオン注入する。その結果、不純物濃度が1×1
20cm-3の高濃度のソース領域251Sおよびドレイ
ン領域251Dがゲート電極252に対してセルフアラ
イン的に形成される。シリコン層251のうちゲート電
極252によって覆われていた領域はチャネル領域25
1aとなる。
【0055】次に、図5(a)に示すように、Pチャネ
ル型の駆動回路用TFT25に対応する部分を完全に覆
うとともに、画素用TFT24のゲート電極およびNチ
ャネル型の駆動回路用TFT26のゲート電極が形成さ
れるべき領域を覆うパターニング用マスク504を形成
する。このとき、同時にパッド形成領域201a内にお
いて第1導電膜271となるべき領域もパターニング用
マスク504によって覆う。この後、図5(b)に示す
ように、パターニング用マスク504を使用してゲート
電極形成用導電膜502をパターニングし、画素用TF
T24のゲート電極242と、Nチャネル型の駆動回路
用TFT26のゲート電極262と、張出領域201内
の第1導電膜271とを同時に形成する。
【0056】次に、パターニング用マスク504を残し
たまま、リンイオンを1×1015cm-2のドーズ量でイ
オン注入する。その結果、パターニング用マスク504
に対してセルフアライン的に不純物が導入されて、シリ
コン層241および261中に高濃度ソース領域241
Sおよび261Sならびに高濃度ドレイン領域241D
および261Dが形成される。ここで、シリコン層24
1および261のうち、高濃度のリンが導入されない領
域は、ゲート電極242および262によって覆われて
いた領域よりも広い。したがって、シリコン層241お
よび261において、ゲート電極242および262
と、高濃度ソース領域241Sおよび261Sならびに
高濃度ドレイン領域241Dおよび261Dとの間(す
なわち、ゲート電極242および262の両側)には、
高濃度のリンが導入されない領域が形成される。
【0057】次いで、パターニング用マスク504を除
去し、この状態でリンイオンを1×1013cm-2のドー
ズ量でイオン注入する。その結果、シリコン層241お
よび261にはゲート電極242および262に対して
セルフアライン的に低濃度の不純物が導入され、図5
(c)に示すように、低濃度ソース領域241bおよび
261b、ならびに低濃度ドレイン領域241cおよび
261cが形成される。一方、ゲート電極242および
262と重なる領域にはチャネル形成領域241aおよ
び261aがそれぞれ形成される。この後、図5(d)
に示すように、アクティブマトリクス基板20の全面に
わたって第1層間絶縁膜283を形成するとともに、フ
ォトリソグラフィ法を用いて当該第1層間絶縁膜283
をパターニングすることによって、各TFTのソース電
極およびドレイン電極に対応する位置にコンタクトホー
ルを形成する。このとき、同時に第1層間絶縁膜283
のうち各パッド221に対応する部分を除去して、第1
導電膜271と第2導電膜272とを接触させるための
開孔部272aを形成する。
【0058】次に、第1層間絶縁膜283を覆うよう
に、アルミニウムやクロム、タンタルなどの金属からな
る導電膜505を形成する。この導電膜505の厚さは
概ね200nmないし300nm程度である。この後、
導電膜505のうちTFT24、25および26のソー
ス電極およびドレイン電極が形成されるべき領域と、パ
ッド形成領域201a内の第2導電膜272が形成され
るべき領域を覆うようにパターニング用マスク506を
形成するとともに、当該導電膜505をパターニングし
て、図5(e)に示すソース電極243、253、26
3、ドレイン電極244および254、ならびに第2導
電膜272を同時に形成する。
【0059】次いで、図6(a)に示すように、これら
が形成された第1層間絶縁膜283を覆う第2層間絶縁
膜284を、例えばアクリル系などの樹脂材料によって
形成する。この第2層間絶縁膜284は、約1μmない
し2μm程度の厚さに形成されることが望ましい。続い
て、図6(b)に示すように、当該第2層間絶縁膜28
4のうち画素用TFT24のドレイン電極244に対応
する部分をエッチングなどによって除去してコンタクト
ホール23aを形成する。このとき、同時に第2層間絶
縁膜284のうちパッド形成領域201aおよび縁辺領
域201bに対応する領域も除去する。
【0060】この後、アクティブマトリクス基板20の
全面を覆うようにITOなどの透明導電材料からなる薄
膜を形成する。そして、当該薄膜をパターニングするこ
とにより、図6(c)に示すように、上記第2層間絶縁
膜284のコンタクトホール23aを介してドレイン電
極244と導通する画素電極23を形成すると同時に、
第2導電膜272の上面に位置する第3絶縁膜273を
パッド221として形成する。さらに、当該アクティブ
マトリクス基板20の表示領域を覆うように配向膜を形
成するとともに、当該配向膜に対して所定の方向にラビ
ング処理を施す。
【0061】こうして各構成要素が形成されたアクティ
ブマトリクス基板20のうち対向基板30と対向すべき
領域の縁辺に沿って、光硬化性樹脂インクをディスペン
サによって描画し、未硬化のシール材40を形成する。
このとき、シール材40の一部には液晶注入口41を形
成しておく。
【0062】他方、アクティブマトリクス基板20とは
別に、透明な絶縁基板である対向基板30の一方の面上
に、対向電極および遮光層31を形成するとともに、配
向膜を塗布して所定の方向にラビング処理を施す。
【0063】次に、以上の工程により得られたアクティ
ブマトリクス基板20と対向基板30とを、それぞれの
基板に形成された配向膜が内側を向くように対向させ、
未硬化のシール材40を硬化させて両基板を貼り合わせ
る。その後、液晶注入装置を用いることにより、アクテ
ィブマトリクス基板20と対向基板30と間に液晶注入
口41を介して液晶を注入する。そして、液晶注入口4
1を封止剤42で封止して液晶装置101が完成する。
【0064】以上説明したように、本実施形態に係る液
晶装置101の製造方法においては、パッド221に対
応する第1導電膜271とTFT(画素用TFTおよび
駆動回路用TFT)のゲート電極、パッド221に対応
する第2導電膜272とTFTのソース電極(およびド
レイン電極)、パッド221を構成する第3導電膜27
3と画素電極23が、それぞれ同一の工程において同一
の層から形成されるようになっている。加えて、本実施
形態においては、画素用TFT24と画素電極23とを
接続するためのコンタクトホール23aを第2層間絶縁
膜284に形成すると同時に、当該第2層間絶縁膜28
4のうちパッド形成領域201aおよび縁辺領域201
bに相当する領域を除去するようになっている。このた
め、TFTを形成すると同時にパッド221が形成さ
れ、パッド221を形成するための特別な工程を追加す
る必要がない。したがって、TFTを備える一般的な液
晶装置の製造と同等の生産効率を確保しつつ、導通不良
が生じにくいパッドを備えた液晶装置を製造することが
できるのである。
【0065】<A−2:第2実施形態>次に、図7を参
照して、本発明の第2実施形態に係る液晶装置について
説明する。前掲図1を例示して説明したように、上記第
1実施形態に係る液晶装置101においては、第2層間
絶縁膜284が、パッド形成領域201aに加えて縁辺
領域201bを避けるように形成された構成とした。こ
れに対し、本実施形態に係る液晶装置102は、図7に
示すように、第2層間絶縁膜284がパッド形成領域2
01aのみを避けるように形成されており、縁辺領域2
01bには形成されている点で、上記第1実施形態に示
した液晶装置101とは異なっている。
【0066】本実施形態に係る液晶装置102において
も、第2層間絶縁膜284がパッド形成領域201aを
避けるように形成されているため、第2導電膜272と
第3導電膜273との間や隣接するパッド221同士の
間には、第2層間絶縁膜284が存在しない。したがっ
て、第2導電膜272の表面を覆うように第3導電膜2
73が形成され、第3導電膜273の凹状の内面の深さ
が、第2層間絶縁膜284の厚さの分だけ浅くなる。こ
のため、第3導電膜273の内面にACF93の接着剤
932を十分に入り込ませることができるから、パッド
221におけるFPC9と接触する部分の面積を十分に
確保することができ、パッド221とFPC9の金属導
線91とを導通粒子931を介して確実に導通させるこ
とができるという第1実施形態と同様の効果が得られ
る。
【0067】<A−3:第3実施形態>次に、本発明の
第3実施形態に係る液晶装置について説明する。上記第
1または第2実施形態においては、第2層間絶縁膜28
4が単一層からなる構成を例示した。これに対し、本実
施形態に係る液晶装置は、第2層間絶縁膜284が複数
の層からなる構成を採る。
【0068】図8は、アクティブマトリクス基板20の
うち表示領域内に形成された(画素用)TFT24近傍
の構成を示す断面図である。同図に示すように、本実施
形態に係る液晶装置においては、第2層間絶縁膜284
と画素電極23との間に、アルミニウムや銀といった光
反射性を有する材料からなる反射層29が形成されてい
る。かかる構成の下、対向基板30側から入射した太陽
光や室内照明光などの外光は、当該反射層29の表面で
反射して対向基板30側に出射し、これによりいわゆる
反射型表示が実現される。さらに、本実施形態において
は、第1層間絶縁膜283と画素電極23との間に介在
する第2層間絶縁膜284が、当該第1層間絶縁膜28
3側に位置する下側絶縁層284aと、画素電極23側
に位置する上側絶縁層284bの2層から構成されてい
る。詳述すると、以下の通りである。
【0069】本実施形態においては、第2層間絶縁膜2
84のうち反射層29に接する表面(すなわち、上側絶
縁層284bの表面)が、多数の微細な凹凸(図示略)
が形成された粗面となっている。したがって、かかる粗
面上に薄膜状に形成された反射層29の表面には、当該
粗面を反映した凹凸(すなわち散乱構造)が形成される
こととなる。この結果、対向基板30側からの入射光
は、当該反射層29の表面において適度に散乱した後に
対向基板30側に出射するため、当該反射層29表面に
おける鏡面反射を回避して広い視野角を確保することが
できるのである。そして、本実施形態においては、第2
層間絶縁膜284の表面を粗面化するために以下に示す
方法を用いる。すなわち、まず、ソース電極243など
が形成された第1層間絶縁膜283を覆うように樹脂層
を形成するとともに、当該絶縁層表面のうち表示領域内
の多数の微細な部分をエッチングによって選択的に除去
し、表面に凹凸を有する下側絶縁層284aを形成す
る。このようにエッチングによって形成された凹凸は滑
らかな粗面とはならず、角部を有している。次いで、か
かる下側絶縁層284aの表面に樹脂材料を塗布するこ
とによって上側絶縁層284bを形成する。この結果、
上側絶縁層284bの表面は、先に形成された下側絶縁
層284a表面の凹凸を反映し、かつ滑らかな凹凸形状
の粗面となる。このように滑らかな粗面上に反射層29
を形成することによって、当該反射層29の表面に良好
な特性をもった散乱構造を形成することができるのであ
る。すなわち、本実施形態においては、良好な散乱特性
を有する反射層を形成するために樹脂材料を二度塗りす
るようになっており、この各々の工程において下側絶縁
層284aおよび上側絶縁層284bが形成される。
【0070】次に、本実施形態に係る液晶装置のパッド
221の構成を説明する。図9(a)は、各パッド22
1の構成を示す概略断面図であり、図9(b)はアクテ
ィブマトリクス基板20とFPC9とを接合した状態を
示す断面図である。下側絶縁層284aと上側絶縁層2
84bの2層からなる第2層間絶縁膜284は、表示領
域のみならず張出領域201にも至るように形成され
る。しかしながら、このうちの上側絶縁層284bは、
パッド221が形成される領域および当該パッド221
の周辺の領域からなるパッド形成領域201aと、当該
パッド形成領域201aからアクティブマトリクス基板
20の縁辺に至る縁辺領域201bとを除く領域に設け
られている。このため、図9(a)および(b)中に上
側絶縁層284bは現われていない。その一方、下側絶
縁層284aは、図9(a)および(b)に示すよう
に、パッド形成領域201aおよび縁辺領域201bに
も至るように形成されている。そして、下側絶縁層28
4aのうちパッド221に対応する領域には開孔部27
3aが形成されている。パッド221を構成する第3導
電膜273は、当該下側絶縁層284aを覆うように形
成されるため、開孔部273aを介して第2導電膜27
2と面接触する。
【0071】このように、本実施形態に係る液晶装置に
おいては、隣接するパッド221同士の間や第2導電膜
272と第3導電膜273との間には下側絶縁層284
aのみが形成されており、上側絶縁層284bは形成さ
れていない。このため、第3導電膜273の凹状の内面
の深さを、上側絶縁層284bの厚さの分だけ薄くする
ことができる。この結果、図9(b)に示すように、第
3導電膜273の内面に接着剤932を充分に行き渡ら
せることができ、第3導電膜273の表面全体をFPC
9との接合に利用することができる。これにより、本実
施形態に係る液晶装置においても、上記第1または第2
実施形態に係る液晶装置と同様に、パッド221におけ
るFPC9と接触する部分の面積を十分に確保すること
ができ、パッド221とFPC9の金属導線91とを導
通粒子931を介して確実に導通させることができると
いう効果が得られる。
【0072】<A−4:第4実施形態>次に、図10を
参照して、本発明の第4実施形態に係る液晶装置104
について説明する。上述した第1実施形態においては、
走査線駆動回路211およびデータ線駆動回路212が
アクティブマトリクス基板20上に直接形成された液晶
装置101を例示した(図1参照)。これに対し、本実
施形態に係る液晶装置104においては、図10に示す
ように、駆動回路がアクティブマトリクス基板20上に
は形成されていない。すなわち、本実施形態において
は、FPC9のうちアクティブマトリクス基板20に接
合されるべき縁端部とは反対側の縁端部に回路基板が接
合されるようになっており、この回路基板上に走査線駆
動回路およびデータ線駆動回路を搭載したICチップが
実装されているのである。このように、本実施形態にお
いては、外部に設けられた駆動回路から各走査線および
各データ線に対して駆動信号が与えられるようになって
いるため、アクティブマトリクス基板20には、走査線
およびデータ線の数と同数のパッド222が設けられて
いる。したがって、図10に示すように、液晶装置10
4のパッド222は、図1に示した液晶装置101のパ
ッド221と比較して数が多く、かつパッド222同士
の間隔が狭くなっている。なお、以下では、アクティブ
マトリクス基板20上に駆動回路が直接形成された液晶
装置におけるパッド(すなわち図1に示したパッド22
1)と、駆動回路が外部に設けられた液晶装置における
パッド(すなわち図4に示すパッド222)とを特に区
別する場合、前者を「大パッド」と表記する一方、後者
を「小パッド」と表記するものとする。
【0073】図11(a)は、本実施形態に係る液晶装
置104のパッド222近傍の構造を示す概略断面図で
あり、図11(b)は、アクティブマトリクス基板20
とFPC9とを接続した状態を示す断面図である。これ
らの図に示すように、本実施形態におけるパッド222
近傍の層構造は、上記第1実施形態と同様の構造となっ
ている。すなわち、画素電極23と同一層から形成され
てパッド222を構成する第3導電膜273が、ソース
電極243(もしくは253または263)と同一層か
らなる第2導電膜272、およびゲート電極242(も
しくは252または262)と同一層からなる第1導電
膜271と導通する。そして、表示領域内においてソー
ス電極243と画素電極23との間に介在する第2層間
絶縁膜284は、パッド形成領域201aおよび縁辺領
域201bを避けるように形成されている。ただし、本
実施形態においては、上述したように、隣接するパッド
222同士の間隔および各パッド自体の幅が狭いため、
各パッド222に対応して第1層間絶縁膜283に形成
された開孔部272aも面積が小さい。したがって、当
該開孔部272aに入り込んだ第2導電膜272の表面
は概ね平坦となる。この結果、前掲図3に示した第3導
電膜273と比較すれば明らかな通り、第2導電膜27
2を覆うように形成された第3導電膜273の表面は概
ね平坦となる。したがって、アクティブマトリクス基板
20とFPC9とを接合した場合、図11(b)に示す
ように、当該FPC9の金属導線91は、第3導電膜2
73の表面全体と接触して導通することとなる。
【0074】このように、本実施形態においても、上記
第1実施形態と同様に、第2層間絶縁膜284がパッド
形成領域201aおよび縁辺領域201bを避けるよう
に形成されているため、図11(a)に示すように、隣
接するパッド222同士の間や第2導電膜272と第3
導電膜273との間には、第2層間絶縁膜284が存在
しない。この結果、第3導電膜273の表面を概ね平坦
にすることができるから、パッド222同士の間隔およ
び各パッド222の幅が狭いにもかかわらず、FPC9
の金属導線91との接触に利用できる第3導電膜273
の面積を十分に確保することができる。したがって、パ
ッド222とFPC9の金属導線91とを導通粒子93
1を介して確実に導通させることができ、両者間の導通
不良を有効に防止することができる。また、第2導電膜
272の表面を覆うように第3導電膜273が形成され
るので、第2導電膜272と第3導電膜273との導通
がより一層確実なものとなる。
【0075】<A−5:第5実施形態>次に、図12
は、本発明の第5実施形態に係る液晶装置105の構成
を示す平面図である。同図に示すように、この液晶装置
105は、第2層間絶縁膜284がパッド形成領域20
1aのみを避けるように設けられている点で、パッド形
成領域201aおよび縁辺領域201bの双方の領域に
わたって第2層間絶縁膜284が除去された構成を採る
上記第4実施形態に係る液晶装置104(図10参照)
とは異なっている。
【0076】本実施形態においても、第2層間絶縁膜2
84がパッド形成領域201aを避けるように形成され
ているため、第2導電膜272と第3導電膜273との
間やパッド222同士の間には第2層間絶縁膜284が
存在しない。この結果、第2導電膜272の表面を覆う
ように形成された第3導電膜273の表面を、前掲図1
1(a)および(b)に示したのと同様に、概ね平坦な
形状にすることができる。したがって、第3導電膜27
3の表面全体をFPC9の金属導線91との接触に利用
することができるから、パッド222同士の間隔や各パ
ッド222自体の幅が狭いにもかかわらず金属導線91
との接触に利用できる第3導電膜273の面積を十分に
確保することができる。したがって、パッド222とF
PC9の金属導線91とを導通粒子931を介して確実
に導通させることができ、両者間の導通不良を防止する
ことができる。
【0077】<A−6:第6実施形態>次に、本発明の
第6実施形態に係る液晶装置について説明する。本実施
形態に係る液晶装置は、第2層間絶縁膜284が下側絶
縁層284aおよび上側絶縁層284bの2層から構成
される点で、上記第3実施形態に示した液晶装置と共通
するが、走査線駆動回路およびデータ線駆動回路が外部
に設けられているため、当該第3実施形態に示した液晶
装置と比較してパッド222の数が多く、かつパッド2
22同士の間隔が狭くなっている。
【0078】図13(a)は、本実施形態に係る液晶装
置の構成を示す概略断面図であり、図13(b)は、ア
クティブマトリクス基板20とFPC9とが接続された
状態を示す断面図である。これらの図に示すように、本
実施形態におけるパッド222近傍の層構造は、上記第
3実施形態に示したものと同様である。すなわち、第2
層間絶縁膜284は表示領域のみならず張出領域201
にも至るように形成されるが、図13(a)および
(b)に示すように、当該第2層間絶縁膜284のうち
上側絶縁層284bは、パッド222が形成される領域
および当該パッド222の周辺の領域からなるパッド形
成領域201aと、当該パッド形成領域201aからア
クティブマトリクス基板20の縁辺に至る縁辺領域29
1bとを除く領域に設けられている。その一方、下側絶
縁層284aは、パッド形成領域201aおよび縁辺領
域201bにも至るように形成されるとともに、当該下
側絶縁層284aのうちパッド222に対応する領域に
設けられた開孔部273aを介して、第2導電膜272
と第3導電膜273とが接触するようになっている。こ
の場合、第3導電膜273は、図13(a)および
(b)に示すように、底側から開口側に向かってテーパ
ー状に広くなる断面視凹状であり、下側絶縁層284a
の面上に位置する鍔状の接地面2731を有している。
【0079】このように、本実施形態においては、第2
導電膜272と第3導電膜273との間やパッド222
同士の間には下側絶縁層284aのみが形成されてお
り、上側絶縁層284bは形成されていない。このた
め、第3導電膜273の凹状の内面の深さを、上側絶縁
層284bの厚さの分だけ薄くすることができる。この
ため、図13(b)に示すように、FPC9の接着剤9
32を第3導電膜273の内面に十分に行き渡らせるこ
とができるから、第3導電膜273の表面全体をFPC
9との接合に利用することができる。また、第3導電膜
273の底側から開口側までの深さが浅いため、第3導
電膜273の底側の内径と開口側の内径との差が小さく
なる。この結果、パッド222同士の間隔が狭いにもか
かわらず、FPC9との接触に利用できる第3導電膜2
73の接地面2731の面積を十分に確保することがで
きる。したがって、この液晶装置においても、パッド2
22におけるFPC9と接触する部分の面積を十分に確
保することができ、パッド222とFPC9の金属導線
91とを導通粒子931を介して確実に導通させること
ができ、両者間の導通不良を有効に防止することができ
る。
【0080】ところで、上記第3または第6実施形態に
おいては、第2層間絶縁膜284のうち上側絶縁層28
4bをパッド形成領域201aおよび縁辺領域201b
を避けるように形成した場合を想定したが、これらの領
域を避けるように形成されるのは必ずしも上側絶縁層2
84bである必要はない。すなわち、上記の例とは逆
に、下側絶縁層284aをパッド形成領域201aおよ
び縁辺領域201bを避けるように形成する一方、上側
絶縁層284bを両領域に至るように形成してもよい。
反射層29の散乱構造を形成するために、第2層間絶縁
膜284を下側絶縁層284aと上側絶縁層284bの
2層から形成する場合には、下側絶縁層284aをパッ
ド形成領域201aおよび縁辺領域201bを避けるよ
うに形成する方がむしろ望ましいといえる。その理由
は、以下の通りである。すなわち、第2層間絶縁膜28
4の表面(上側絶縁層284bの表面)を粗面とする場
合には、上記第3実施形態において例示したように、下
側絶縁層284aとなる樹脂層表面を選択的に除去する
ことによって微細な凹凸を形成した後、この面上に上側
絶縁層284bを形成する方法を採ることが考えられ
る。かかる方法を採った場合には、下側絶縁層284a
の表面を選択的に除去するのと同時に、当該下側絶縁層
284aのうちパッド形成領域201aおよび縁辺領域
201bに対応する領域を除去すれば、上側絶縁層28
4bの一部を除去する場合と比較して、絶縁層のうちパ
ッド形成領域201aおよび縁辺領域201bに対応す
る部分を除去するためだけの独立した工程が不要とな
り、製造プロセスを簡素化することができるのである。
【0081】また、上記第3または第6実施形態におい
ては、第2層間絶縁膜284が2層から形成される場合
を例示したが、当該第2層間絶縁膜284を構成する層
の数はこれに限られるものではない。要は、第2層間絶
縁膜284が複数の層から構成されるとともに、そのう
ちの一部の層がパッド形成領域201a(またはパッド
形成領域201aおよび縁辺領域201bの双方)を避
けるように形成される一方、他の一部の層が当該領域に
も至るように形成されていればよいのである。
【0082】<A−7:第7実施形態>次に、本発明の
第7実施形態に係る液晶装置の構成を説明する。上記第
3実施形態においては、パッド形成領域201aに至る
ように形成された第2層間絶縁膜284の一部の層(下
側絶縁層284a)のうち、パッド221に対応する領
域の大部分にわたって開孔部273aが形成され、第2
導電膜272と第3導電膜273とが当該開孔部273
aを介して接触する構成を例示した。これに対し、本実
施形態に係る液晶装置は、第2層間絶縁膜284のうち
上側絶縁層284bがパッド形成領域201aにも至る
ように形成される一方、当該上側絶縁層284bのうち
第3導電膜273に対応する領域内に複数の開孔部27
3aが設けられた構成となっている。
【0083】図14(a)は本実施形態に係る液晶装置
のパッド221近傍の構成を示す平面図であり、同図
(b)は(a)におけるB−B’線視断面図である。図
14(a)に示すように、本実施形態においては、第2
層間絶縁膜284のうち、下側絶縁層284aはパッド
形成領域201aを避けるように形成される一方、上側
絶縁層284bはパッド形成領域201a内にも形成さ
れて第2導電膜272を覆うようになっている。そし
て、上側絶縁層284bのうちパッド221に対応する
領域内には、複数(本実施形態においては9個)の開孔
部273aが設けられている。パッド221を構成する
第3導電膜273は、かかる上側絶縁層284bを覆う
ように形成されるため、当該第3導電膜273の一部は
上記開孔部273aに入り込んで第2導電膜272と接
触する。さらに、本実施形態においては、ひとつのパッ
ド221に対応して上側絶縁層284bに設けられた複
数の開孔部273aが、当該パッド221に対応する領
域内にわたって概ね均等に(すなわち、当該領域内の一
部に偏ることなく)分布するようになっている。
【0084】また、本実施形態においては、第3導電膜
273とFPC9の金属導線91とを導通させるための
導通粒子931の径に対応して、上側絶縁層284bに
設けられた開孔部273aの大きさが選定されている。
具体的には、図14(b)に示すように、各開孔部27
3aに対応して第3導電膜273の表面に形成される窪
みに上記導通粒子931が嵌り込むように、各開孔部2
73aの大きさが選定されているのである。さらに、本
実施形態においては、図14(b)に示すように、導通
粒子931の全体が上記窪みに完全に入り込むのではな
く、その一部のみが当該窪みに嵌りこむように、すなわ
ち導通粒子931の一部が第3導電膜273の表面から
みて突出するように、当該開孔部273aの大きさが選
定されている。
【0085】このように、本実施形態においては、上側
絶縁層284bのうちパッド221に対応する領域に、
相互に離間する複数の開孔部273aが形成されるよう
になっているため、パッド221の表面を広い範囲にわ
たって平坦化することができる。したがって、接着剤9
32をパッド221の全面に容易に行き渡らせることが
できるから、パッド221とFPC9の金属導線91と
を導通粒子931を介してより確実に導通させることが
できる。
【0086】さらに、本実施形態においては、パッド2
21とFPC9の金属導線91とを導通させるための導
通粒子931が第3導電膜273の窪みに嵌り込むよう
に、開孔部273aの大きさが選定されている。ここ
で、アクティブマトリクス基板20とFPC9との接合
時には、加熱により軟化した接着剤932が流動するた
め、これに伴って導通粒子931も移動しやすくなる。
しかしながら、本実施形態によれば、図14(b)に示
したように第3導電膜273の窪みに嵌り込んだ導通粒
子931は、当該接着剤932の流動にもかかわらず、
その位置が保持されることとなる。この結果、導通対象
となるパッド221と金属導線91との間に位置すべき
導通粒子931が接着剤932の流動に伴って移動して
しまうといった事態を回避することができるから、両者
の導通をより確実に図ることができるのである。また、
本実施形態においては、導通粒子931の全体が第3導
電膜273の窪みに完全に入り込むことは回避されるよ
うになっているから、この観点からも両者の導通が確実
に図られる。
【0087】なお、本実施形態においては、走査線駆動
回路211およびデータ線駆動回路212がアクティブ
マトリクス基板20に直接形成され、大パッド221を
備える液晶装置を例示したが、これらの駆動回路が外部
に設けられ、小パッド222を備える液晶装置において
も同様の構成を採ることができる。すなわち、この場合
には、図15(a)および(b)に示した構成とすれば
よい。なお、この場合にも、開孔部273aの大きさ
を、導通粒子931の大きさに応じて選定することが望
ましい。
【0088】<A−8:第8実施形態>次に、本発明の
第8実施形態に係る液晶装置について説明する。図16
(a)は、本実施形態に係る液晶装置のパッド近傍の構
成を示す平面図であり、同図(b)は(a)におけるD
−D’線視断面図である。なお、図16(a)および
(b)においては、走査線駆動回路およびデータ線駆動
回路が外部に設けられ、小パッドを備えた液晶装置が例
示されている。
【0089】上記第7実施形態においては、上側絶縁層
284bに形成された複数の開孔部273aが、パッド
221に対応する領域内において略均等に分布する構成
を採った。これに対し、本実施形態においては、図16
(a)および(b)に示すように、複数の開孔部273
aがパッド222に対応する領域のうち特定の部分に偏
在するようになっている。具体的には、上側絶縁層28
4bの面上にあってパッド222に対応する略長方形状
の領域のうち、対向する二辺(短辺)の近傍に偏在する
ように、複数の開孔部273aが形成されている。な
お、図16(a)および(b)においては、上記二辺の
近傍にそれぞれ4個の開孔部273aが形成された場合
が例示されている。加えて、本実施形態においては、パ
ッド222に対応する領域の中央部近傍にも開孔部27
3aが形成されている。かかる構成を採った場合にも、
上記第7実施形態と同様の効果が得られる。なお、本実
施形態においても、開孔部273aの大きさを、導通粒
子931の大きさに応じて選定することが望ましい。
【0090】<A−9:第9実施形態>次に、図17
(a)および(b)を参照して、本発明の第9実施形態
に係る液晶装置について説明する。前掲図9に示した第
3実施形態に係る液晶装置においては、第1導電膜27
1と第2導電膜272とが第1層間絶縁膜283に形成
された開孔部272aを介して導通する構成を例示し
た。これに対し、本実施形態においては、図17(a)
および(b)に示すように、第1層間絶縁膜283には
開孔部272aが形成されていない。したがって、第1
導電膜271と第2導電膜272との間には第1層間絶
縁膜283が介在し、両導電膜は導通していない。
【0091】また、本実施形態における第2層間絶縁膜
284は、下側絶縁層284aおよび上側絶縁層284
bの2層からなり、このうち下側絶縁層284aはパッ
ド形成領域201aを避けるように形成されている一
方、上側絶縁層284bはパッド形成領域201a内に
も形成されている。ただし、上側絶縁層284bのうち
各パッド222に対応する領域には、図17(b)に示
すように、その大部分にわたって開孔部273aが形成
されている。第3導電膜273は、第2層間絶縁膜28
4の面上に形成されるから、当該開孔部273aを介し
て第2導電膜272に面接触する。さらに、図17
(b)に示すように、上側絶縁層284bの開孔部27
3aは、その内周縁が第2導電膜272の外周縁よりも
内側に位置するようになっている。換言すれば、第2導
電膜272の外周縁は、上側絶縁層284bによって覆
われているのである。かかる構成を採った場合、第2導
電膜272が、その外周縁において第1層間絶縁膜28
3から剥離するのを抑えることができる。したがって、
両者の剥離部分から侵入した水分などに起因して当該第
2導電膜272が腐食するといった事態を防止すること
ができるのである。
【0092】加えて、本実施形態においては、第1層間
絶縁膜283に覆われた第1導電膜271が、上側絶縁
層284bの開孔部273aにおける内周縁よりも内側
の領域に形成されている。すなわち、アクティブマトリ
クス基板20の基板面と垂直な方向からみて、第1導電
膜271は、その全体にわたって上側絶縁層284bと
重ならないようになっている。ここで、上側絶縁層28
4bの内周縁の近傍と、第1導電膜271の外周縁の近
傍とが重なる構成を採った場合、当該上側絶縁層284
bにおける内周縁近傍の表面の高さは第1導電膜271
の厚さ分だけ高くなる。これに対し、本実施形態によれ
ば、上側絶縁層284bが第1導電膜271と重ならな
いようになっているから、上記の場合と比較して、上側
絶縁層284bの表面の高さを第1導電膜271の厚さ
の分だけ低くすることができる。その一方、第3導電膜
273の下側(アクティブマトリクス基板20側)には
第1導電膜271が形成されているから、当該第1導電
膜271が形成されていない場合と比較して、第3導電
膜273表面の高さは第1導電膜271の厚さの分だけ
高くなる。このように、本実施形態によれば、上側絶縁
層284bの表面の高さを低く抑える一方、第3導電膜
273の表面の高さを第1導電膜271の厚さ分だけ高
く維持することができるから、両表面の間に生じる段差
を小さくすることができる。したがって、アクティブマ
トリクス基板20とFPC9とを接合するときに、当該
FPC9の接着剤932を第3導電膜273の全面にわ
たって行き渡らせることができる。この結果、アクティ
ブマトリクス基板20とFPCとがより確実に接合され
るとともに、パッド222と金属導線91とを導通粒子
931を介して確実に導通させることができる。
【0093】<A−10:第10実施形態>次に、本発
明の第10実施形態に係る液晶装置について説明する。
上記第1および2実施形態においては、パッド形成領域
201a内の第2層間絶縁膜284を完全に除去する構
成を採った。この場合、図3からも明らかなように、第
2導電膜272のうち第1層間絶縁膜283の面上に至
った外周縁は、第3導電膜273のみによって覆われて
いる。このため、場合によっては、製造プロセス中で第
3導電膜273をパターニングする際に当該第2導電膜
272のうち外周縁近傍の部分が電触によって同時に除
去されたり、当該第2導電膜272が外周縁において第
1層間絶縁膜283から剥離し、両者の間に水分が浸入
して当該第2導電膜272が腐食するといった事態が起
こり得る。本実施形態は、かかる事態を有効に抑えると
いう観点に基づくものである。
【0094】図18(a)は本実施形態に係る液晶装置
のパッド222近傍の構成を示す平面図であり、同図
(b)は(a)におけるF−F’線視断面図である。同
図に示すように、本実施形態に係る液晶装置は、第2層
間絶縁膜284の全部がパッド形成領域201aを避け
るように形成されている点で上記第1または第2実施形
態と共通するが、第1層間絶縁膜283の面上に位置す
る第2導電膜272の外周縁が、保護絶縁層285によ
って覆われている点で異なっている。この保護絶縁層2
85は、SiNなどの絶縁性物質によって第1層間絶縁
膜283の面上に形成される。パッド222を構成する
第3導電膜273は、図18(b)に示すように、その
外周縁の近傍の領域が保護絶縁層285の面上に位置す
ることとなる。つまり、前掲図17(b)に示した第9
実施形態に係る液晶装置においては、第2層間絶縁膜2
84のうち上側絶縁層284bによって第2導電膜27
2の外周縁を覆う構成を採ったが、本実施形態において
は、この上側絶縁層284bに代えて保護絶縁層285
を別途設け、これによって第2導電膜272の外周縁を
覆う構成となっているのである。
【0095】かかる保護絶縁層285は、図6(b)に
示した工程において、アクティブマトリクス基板20の
全面を覆う第2層間絶縁膜284のうちパッド形成領域
201a内の部分を除去した後、第2導電膜272を覆
う第3導電膜273を形成する工程(図6(c)に示す
工程)の前に形成される。すなわち、図6(b)に示し
た工程の後、アクティブマトリクス基板20の全面を覆
うようにSiNなどからなる薄膜を形成し、この薄膜を
フォトリソグラフィやエッチングの技術を用いてパター
ニングすることによって、上述した形状の保護絶縁層2
85を形成するのである。なお、この保護絶縁層285
は、アクティブマトリクス基板20の基板面全体にわた
って形成されていてもよいが、液晶装置の薄型化などを
考慮すると、パッド形成領域201a内にのみ形成され
ることが望ましいと考えられる。
【0096】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、上記第2実施形態と同様の効果を得ることができ
る。加えて、本実施形態によれば、第2導電膜272の
うち第1層間絶縁膜283の面上に位置する外周縁を覆
うように保護絶縁層285が形成されているため、第3
導電膜273パターニングの際に当該第2導電膜272
のうち外周縁近傍の部分が電蝕によって同時に除去され
たり、当該第2導電膜272が外周縁において第1層間
絶縁膜283から剥離してこの隙間に水分などが浸入す
るといった事態を抑えることができるから、液晶装置の
信頼性をより向上させることができる。
【0097】<A−11:第11実施形態>次に、本発
明の第11実施形態に係る液晶装置の構成を説明する。
この液晶装置は、第2導電膜272と第3導電膜273
とが第1層間絶縁膜283に設けられた複数の開孔部2
72aを介して導通する点で上記第10実施形態に係る
液晶装置とは異なっている。
【0098】ここで、図19(a)は本実施形態に係る
液晶装置のパッド222近傍の構成を示す平面図であ
り、同図(b)は(a)におけるG−G’線視断面図で
ある。上記第10実施形態においては、第1導電膜27
1と第2導電膜272とが、第1層間絶縁膜283のう
ちパッド222に対応する領域の大部分にわたって設け
られた開孔部272aを介して面接触する構成とした。
これに対し、本実施形態においては、図19(a)およ
び(b)に示すように、第1導電膜271がその大部分
にわたり第1層間絶縁膜283によって覆われている一
方、当該第1層間絶縁膜283のうちパッド222に対
応する領域内に設けられた複数の開孔部272aを介し
て第1導電膜271と第2導電膜272とが導通するよ
うになっている。図19(a)および(b)において
は、第1層間絶縁膜283のうち、ひとつのパッド22
2に対応する領域内に、2つの開孔部272aが形成さ
れた場合が図示されている。なお、第2導電膜272の
うち第1層間絶縁膜283の面上に位置する外周縁を覆
うように保護絶縁層285が形成されている点は上記第
10実施形態と同様である。
【0099】かかる構成を採る本実施形態においても、
上記第10実施形態と同様の効果が得られる。さらに、
本実施形態においては、第1導電膜271と第2導電膜
272とを導通させることにより抵抗値を低く抑えるこ
とができるとともに、パッド222に対応する領域の大
部分にわたって第1層間絶縁膜283が形成されている
ため、パッド222を構成する第3導電膜273の表面
を平坦化することができる。例えば、前掲図18(b)
に示した第10実施形態に係る液晶装置においては、第
3導電膜273の中央部と周縁部との間に第1層間絶縁
膜283の厚さに対応する段差が形成されるが、本実施
形態によれば、図19(b)に示すようにかかる段差は
生じない。したがって、第3導電膜273表面の大部分
を金属導線91との接続に用いることができるから、両
者の間の導通不良を有効に抑えることができる。
【0100】<A−12:第12実施形態>次に、本発
明の第12実施形態に係る液晶装置の構成を説明する。
この液晶装置は、第2導電膜272のうち第1層間絶縁
膜283の面上に位置する外周縁を覆うように保護絶縁
層285が設けられている点で上記第10または第11
実施形態に示した液晶装置と共通するが、第1層間絶縁
膜283に開孔部272aが設けられていない点で異な
っている。
【0101】図20(a)は本実施形態に係る液晶装置
のパッド222近傍の構成を示す平面図であり、同図
(b)は(a)におけるH−H’線視断面図である。同
図に示すように、本実施形態においては、第1導電膜2
71がその全面にわたって第1層間絶縁膜283に覆わ
れており、当該第1層間絶縁膜283の面上に設けられ
た第2導電膜272とは導通していない。さらに、第1
層間絶縁膜283によって覆われた第1導電膜271
は、保護絶縁層285の内周縁(すなわち、第2導電膜
272の外周縁に沿った縁部)よりも内側の領域に形成
されている。逆にいえば、保護絶縁層285は、第1導
電膜271の外周縁よりも外側に形成されているのであ
る。つまり、アクティブマトリクス基板20の基板面と
垂直な方向からみて、第1導電膜271は、その全体に
わたって保護絶縁層285と重ならないように形成され
ている。
【0102】かかる構成を採った場合、保護絶縁層28
5が形成されたパッド222の周縁部近傍においては、
第1導電膜281が形成されていない分だけ当該保護絶
縁層285の表面の高さを抑えることができる。他方、
パッド222の中央部近傍においては、保護絶縁層28
5が形成されていないものの第1導電膜281が形成さ
れている分だけ第3導電膜273の表面の高さを高く維
持することができる。このように、本実施形態によれ
ば、パッド222の周縁部と中央部との間に段差が形成
されるのを抑えて、当該パッド222の近傍の領域を平
坦化することができる。特に、図20(b)に示すよう
に、第1導電膜271の厚さと保護絶縁層285の厚さ
とを略同一とすれば、パッド222近傍の領域をほとん
ど段差のない平坦な領域とすることができる。
【0103】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、パッド222近傍の領域を平坦化することができる
から、パッド222の周縁部における表面と中央部にお
ける表面との間に段差がある場合(例えば図3に示した
場合)と比較して、当該パッド222と金属導線91と
をより確実に接続することができる。上述したように、
この効果は、第1導電膜271の厚さと保護絶縁層28
5の厚さとを略同一とした場合により顕著に現れる。
【0104】<B:変形例>以上この発明の一実施形態
について説明したが、上記実施形態はあくまでも例示で
あり、上記実施形態に対しては、本発明の趣旨から逸脱
しない範囲で様々な変形を加えることができる。変形例
としては、例えば以下のようなものが考えられる。
【0105】<B−1:変形例1>上記第7ないし第1
2実施形態においては、第2層間絶縁膜284の一部ま
たは全部が、パッド形成領域201aのみを除くように
形成された場合を例示したが、上記第1または第4実施
形態に示したように、当該第2層間絶縁膜284の一部
または全部が、パッド形成領域201aのみならず縁辺
領域201bをも避けるように形成されるようにしても
よい。また、第9ないし第12実施形態においては、走
査線駆動回路およびデータ線駆動回路が外部に設けら
れ、小パッドを備える液晶装置を例示したが、上記第1
ないし第3実施形態に示したように、走査線駆動回路お
よびデータ線駆動回路がアクティブマトリクス基板20
上に直接形成され、大パッドを備える液晶装置にあって
も同様の構成を採用することができることは言うまでも
ない。
【0106】<B−2:変形例2>上記各実施形態にお
いては、パッド221(または222)近傍の各構成要
素、すなわち第1ないし第3導電膜ならびに第1および
第2層間絶縁膜を、TFTの形成工程と同時に形成する
ようにした。かかる製造プロセスを用いた場合、上述し
たようにパッド221に関わる製造プロセスを独立して
実行する必要がないため、生産性の低下を回避すること
ができるという利点があるが、必ずしもこうする必要は
なく、パッド221に関わる構成要素をTFTとは別個
の工程において形成してもよい。
【0107】<B−3:変形例3>上記各実施形態にお
いては、電気光学物質として液晶を用いた液晶装置に本
発明を適用した場合を例示したが、本発明を適用できる
電気光学装置はこれに限られるものではない。すなわ
ち、電気光学物質としてEL素子を用いたELディスプ
レイパネルや、電気光学物質としてガスを用いたプラズ
マディスプレイパネルなど、電気光学物質の電気光学効
果によって表示を行なう各種の装置にも、本発明を適用
可能である。このように、表示画像を指示する信号が入
力されるパッドを基板上に備えた構成を採る電気光学装
置であれば、他の構成要素の態様の如何を問わず本発明
を適用可能である。また、本発明は、電気光学装置のみ
ならず、半導体装置にも適用できる。この場合において
も、パッドにおける外部との接続に使用されるFPCな
どと接触する部分の面積を十分に確保することができ、
当該パッドとFPCとを導通粒子を介して確実に導通さ
せることができる。
【0108】<C:電子機器>次に、本発明に係る電気
光学装置を用いた電子機器について説明する。
【0109】<C−1:モバイル型コンピュータ>ま
ず、本発明に係る電気光学装置を、可搬型のパーソナル
コンピュータ(いわゆるノート型パソコン)の表示部に
適用した例について説明する。図21(a)は、このパ
ーソナルコンピュータの構成を示す斜視図である。同図
に示すように、パーソナルコンピュータ81は、キーボ
ード811を備えた本体部812と、本発明に係る電気
光学装置を適用した表示部813とを備えている。
【0110】<C−2:携帯電話機>続いて、本発明に
係る電気光学装置を、携帯電話機の表示部に適用した例
について説明する。図21(b)は、この携帯電話機の
構成を示す斜視図である。同図に示すように、携帯電話
機82は、複数の操作ボタン821のほか、受話口82
2、送話口823とともに、本発明に係る電気光学装置
を適用した表示部824を備える。
【0111】なお、本発明に係る電気光学装置を適用可
能な電子機器としては、図21(a)に示したパーソナ
ルコンピュータや同図(b)に示した携帯電話機のほか
にも、液晶テレビや、ビューファインダ型・モニタ直視
型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、
ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワーク
ステーション、テレビ電話、POS端末、ディジタルス
チルカメラ、あるいは本発明に係る電気光学装置をライ
トバルブとして用いたプロジェクタなどが挙げられる。
上述したように、本発明に係る電気光学装置によれば、
基板上のパッドと実装部品の配線(端子)との導通不良
を抑えることができるから、これを具備する電子機器に
おいては、かかる導通不良に起因して生じ得る不都合を
防止して高い信頼性を確保することができる。
【0112】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る電気
光学装置によれば、第2層間絶縁膜の一部または全部
が、パッドが形成されるべき領域および当該パッドの周
辺の領域からなるパッド形成領域を避けるように形成さ
れているので、FPCなどの実装部品を基板に接合する
際に、その接合に利用できる面積を十分に確保すること
ができる。したがって、実装部品の配線(端子)とパッ
ドとの間の導通不良を抑えることができる。
【0113】また、本発明の電気光学装置の製造方法に
よれば、パッドと薄膜トランジスタを同時に形成するこ
とができる。したがって、パッドを形成するために特段
の工程を増やすことなく、一般的なTFTを有する液晶
装置を製造する製造方法と同等の生産効率を維持しつ
つ、TFTを備え、かつ実装部品とパッドとの間の導通
不良が生じにくい電気光学装置を製造することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係る液晶装置の外観
構成を示す平面図である。
【図2】 同液晶装置の表示領域内に形成されたTFT
近傍の構成を示す断面図である。
【図3】 (a)は、同液晶装置のパッド近傍の構成を
示す概略断面図であり、(b)は当該パッドとFPCと
を接続した状態を示す断面図である。
【図4】 (a)ないし(e)は同液晶装置の製造プロ
セスの一部を示す断面図である。
【図5】 (a)ないし(e)は同液晶装置の製造プロ
セスのうち上記図4に示す工程に続いて行なわれる工程
を示す断面図である。
【図6】 (a)ないし(c)は同液晶装置の製造プロ
セスのうち上記図5に示す工程に続いて行なわれる工程
を示す断面図である。
【図7】 本発明の第2実施形態に係る液晶装置の外観
構成を示す平面図である。
【図8】 本発明の第3実施形態に係る液晶装置の表示
領域内に形成されたTFT近傍の構成を示す断面図であ
る。
【図9】 (a)は本発明の第3実施形態に係る液晶装
置のパッド近傍の構成を示す断面図であり、(b)は当
該パッドとFPCとを接続した状態を示す断面図であ
る。
【図10】 本発明の第4実施形態に係る液晶装置の外
観構成を示す平面図である。
【図11】 (a)は同液晶装置のパッド近傍の構成を
示す断面図であり、(b)は当該パッドとFPCとを接
続した状態を示す断面図である。
【図12】 本発明の第5実施形態に係る液晶装置の外
観構成を示す平面図である。
【図13】 (a)は本発明の第6実施形態に係る液晶
装置のパッド近傍の構成を示す断面図であり、(b)は
当該パッドとFPCとを接続した状態を示す断面図であ
る。
【図14】 (a)は本発明の第7実施形態に係る液晶
装置のパッド近傍の構成を示す平面図であり、(b)は
(a)におけるB−B’線視断面図である。
【図15】 (a)は上記第7実施形態の他の例に係る
液晶装置のパッド近傍の構成を示す平面図であり、
(b)は(a)におけるC−C’線視断面図である。
【図16】 (a)は本発明の第8実施形態に係る液晶
装置のパッド近傍の構成を示す平面図であり、(b)は
(a)におけるD−D’線視断面図である。
【図17】 (a)は本発明の第9実施形態に係る液晶
装置のパッド近傍の構成を示す平面図であり、(b)は
(a)におけるE−E’線視断面図である。
【図18】 (a)は本発明の第10実施形態に係る液
晶装置のパッド近傍の構成を示す平面図であり、(b)
は(a)におけるF−F’線視断面図である。
【図19】 (a)は本発明の第11実施形態に係る液
晶装置のパッド近傍の構成を示す平面図であり、(b)
は(a)におけるG−G’線視断面図である。
【図20】 (a)は本発明の第12実施形態に係る液
晶装置のパッド近傍の構成を示す平面図であり、(b)
は(a)におけるH−H’線視断面図である。
【図21】 (a)は本発明に係る電気光学装置を適用
した電子機器の一例たるパーソナルコンピュータの構成
を示す斜視図であり、(b)は本発明に係る電気光学装
置を適用した電子機器の一例たる携帯電話機の構成を示
す斜視図である。
【図22】 従来の液晶装置の外観構成を示す平面図で
ある。
【図23】 同液晶装置のパッド近傍のの構造を示す断
面図である。
【図24】 (a)はフレキシブルプリント基板(FP
C)の外観構成を示す斜視図であり、(b)は当該FP
Cの縁端部近傍の構成を示す断面図である。
【図25】 図23に示したパッドに図24に示したF
PCを接続した状態を示す断面図である。
【図26】 従来の他の液晶装置の外観構成を示す平面
図である。
【図27】 同液晶装置のパッド近傍の構成を示す断面
図である。
【図28】 図27に示したパッドに図24に示したF
PCを接続した状態を示す断面図である。
【符号の説明】
101,102,104,105……液晶装置(電気光
学装置)、2……アクティブマトリクス基板(基板)、
201……張出領域、201a……パッド形成領域、2
01b……縁辺領域、221,222……パッド、23
……画素電極、24,25,26……TFT、242,
252,262……ゲート電極、243,253,26
3……ソース電極、244,254……ドレイン電極、
271……第1導電膜、272……第2導電膜、272
a,273a……開孔部、273……第3導電膜、28
2……ゲート絶縁膜、283……第1層間絶縁膜、28
4……第2層間絶縁膜、284a……下側絶縁層、28
4b……上側絶縁層、29……反射層、30……対向基
板、9……FPC(実装部品)、91……金属導線、9
3……ACF、931……導通粒子、932……接着
剤。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H092 GA48 GA50 NA15 5C094 AA21 AA42 BA43 DA15 DB03 FB12 FB15 HA08 5F110 AA30 BB02 BB04 CC02 DD01 DD02 DD03 DD13 EE03 EE04 EE05 EE09 FF02 FF23 FF30 GG02 GG13 GG32 GG34 GG44 GG45 GG52 HJ01 HJ04 HJ13 HL03 HL04 HM15 NN03 NN04 NN23 NN27 NN72 PP02 PP03 QQ11

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上のパッドを介して入力された信号
    に応じて画像を表示する電気光学装置であって、 前記基板の面上に形成され、前記パッドに対応する部分
    を有する第1導電膜と、 前記基板の面上に形成されて前記第1導電膜を覆う第1
    層間絶縁膜と、 前記第1層間絶縁膜の面上に形成され、前記パッドに対
    応する部分を有する第2導電膜と、 前記第1層間絶縁膜の面上にあって前記パッドが形成さ
    れる領域と当該パッドの周辺の領域とからなるパッド形
    成領域を避けて形成された第2層間絶縁膜と、 前記第2導電膜と接触して、前記パッドを構成する第3
    導電膜とを具備することを特徴とする電気光学装置。
  2. 【請求項2】 前記第2層間絶縁膜は、前記パッド形成
    領域に加えて当該パッド形成領域から前記基板の縁辺に
    至る縁辺領域を避けて形成されていることを特徴とする
    請求項1に記載の電気光学装置。
  3. 【請求項3】 前記パッド形成領域は、前記基板上に列
    をなす複数の前記パッドのうち隣接するパッド同士の間
    の領域を含むことを特徴とする請求項1または2に記載
    の電気光学装置。
  4. 【請求項4】 前記第2導電膜のうち前記パッド形成領
    域内に位置する周縁部を覆う保護絶縁層を具備すること
    を特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の電気
    光学装置。
  5. 【請求項5】 前記第1導電膜は、前記保護絶縁層のう
    ち前記第2導電膜の周縁部に沿った内周縁よりも内側に
    形成されていることを特徴とする請求項4に記載の電気
    光学装置。
  6. 【請求項6】 前記保護絶縁層の厚さと前記第1導電膜
    の厚さとは略同一であることを特徴とする請求項5に記
    載の電気光学装置。
  7. 【請求項7】 基板上のパッドを介して入力された信号
    に応じて画像を表示する電気光学装置であって、 前記基板の面上に形成され、前記パッドに対応する部分
    を有する第1導電膜と、 前記基板の面上に形成されて前記第1導電膜を覆う第1
    層間絶縁膜と、 前記第1層間絶縁膜の面上に形成され、前記パッドに対
    応する部分を有する第2導電膜と、 前記第1層間絶縁膜の面上に積層された複数の絶縁層か
    らなる第2層間絶縁層であって、前記複数の絶縁層のう
    ちの一部の絶縁層は前記パッドが形成される領域と当該
    パッドの周辺の領域とからなるパッド形成領域を避けて
    形成される一方、他の絶縁層は前記パッド形成領域を含
    む領域にわたって形成された第2層間絶縁層と、 前記他の絶縁層に形成された開孔部を介して前記第2導
    電膜に接触し、前記パッドを構成する第3導電膜とを具
    備することを特徴とする電気光学装置。
  8. 【請求項8】 前記一部の絶縁層は、前記パッド形成領
    域に加えて当該パッド形成領域から前記基板の縁辺に至
    る縁辺領域を避けて形成されていることを特徴とする請
    求項7に記載の電気光学装置。
  9. 【請求項9】 前記パッド形成領域は、前記基板上に列
    をなす複数の前記パッドのうち隣接するパッド同士の間
    の領域を含むことを特徴とする請求項7または8に記載
    の電気光学装置。
  10. 【請求項10】 前記開孔部は、前記他の絶縁層のうち
    前記第3導電膜に対応する領域の大部分にわたって設け
    られていることを特徴とする請求項7ないし9のいずれ
    かに記載の電気光学装置。
  11. 【請求項11】 前記他の絶縁層は、前記第2導電膜の
    うち前記パッド形成領域内に位置する周縁部を覆うこと
    を特徴とする請求項10に記載の電気光学装置。
  12. 【請求項12】 前記第1導電膜は、前記開孔部の内周
    縁よりも内側に形成されていることを特徴とする請求項
    7ないし11のいずれかに記載の電気光学装置。
  13. 【請求項13】 前記開孔部は、前記他の絶縁層のうち
    前記パッドに対応する領域内に複数設けられていること
    を特徴とする請求項7ないし9のいずれかに記載の電気
    光学装置。
  14. 【請求項14】 基板上のパッドを介して入力された信
    号に応じて画像を表示する電気光学装置であって、 前記基板の面上に形成され、前記パッドに対応する部分
    を有する第1導電膜と、 前記基板の面上に形成されて前記第1導電膜を覆う第1
    層間絶縁膜と、 前記第1層間絶縁膜の面上に形成され、前記パッドに対
    応する部分を有する第2導電膜と、 前記パッドに対応する領域と当該パッドの周辺の領域と
    からなるパッド形成領域を含んで形成されて前記第2導
    電膜を覆う第2層間絶縁膜と、 前記第2層間絶縁膜のうち前記パッド形成領域内に形成
    された複数の開孔部を介して前記第2導電膜に接触し、
    前記パッドを構成する第3導電膜とを具備することを特
    徴とする電気光学装置。
  15. 【請求項15】 前記複数の開孔部は、前記第3導電膜
    によって覆われる領域内において略均等に分布すること
    を特徴とする請求項13または14に記載の電気光学装
    置。
  16. 【請求項16】 前記複数の開孔部は、前記第3導電膜
    によって覆われる領域内に形成され、かつ略矩形状の当
    該第3導電膜のうち対向する二辺の近傍に偏在すること
    を特徴とする請求項13または14に記載の電気光学装
    置。
  17. 【請求項17】 前記第3導電膜のうちの中央部近傍に
    対応して、前記開孔部がさらに設けられていることを特
    徴とする請求項16に記載の電気光学装置。
  18. 【請求項18】 前記第3導電膜は、導通粒子を介して
    実装部品の端子と接続されるものであり、 前記開孔部は、前記開孔部に対応して前記第3導電膜に
    形成された窪みに前記導通粒子が嵌り込むように、その
    大きさが選定されていることを特徴とする請求項13な
    いし18のいずれかに記載の電気光学装置。
  19. 【請求項19】 前記開孔部は、前記第3導電膜の窪み
    に嵌り込んだ前記導通粒子の一部が当該第3導電膜の表
    面に対して突出するように、その大きさが選定されてい
    ることを特徴とする請求項18に記載の電気光学装置。
  20. 【請求項20】 前記第1層間絶縁膜のうち前記第1導
    電膜と第2導電膜とが対向する領域に設けられた開孔部
    を介して、当該第1導電膜と当該第2導電膜とが接触し
    ていることを特徴とする請求項1ないし19のいずれか
    に記載の電気光学装置。
  21. 【請求項21】 前記第1層間絶縁膜には、前記第3導
    電膜に対応する領域の大部分にわたって前記開孔部が設
    けられていることを特徴とする請求項20に記載の電気
    光学装置。
  22. 【請求項22】 前記第1層間絶縁膜には、前記第3導
    電膜に対応する領域内に複数の前記開孔部が設けられて
    いることを特徴とする請求項20に記載の電気光学装
    置。
  23. 【請求項23】 前記基板の面上に形成された薄膜トラ
    ンジスタを具備し、 前記第1導電膜は、前記薄膜トランジスタのゲート電極
    と同一層から形成され、 前記第2導電膜は、前記薄膜トランジスタのソース電極
    と同一層から形成されていることを特徴とする請求項1
    ないし22のいずれかに記載の電気光学装置。
  24. 【請求項24】 前記薄膜トランジスタに接続されて、
    電気光学物質に電圧を印加する画素電極を具備し、 前記第3導電膜は、前記画素電極と同一層から形成され
    ていることを特徴とする請求項23に記載の電気光学装
    置。
  25. 【請求項25】 請求項1ないし24のいずれかに記載
    の電気光学装置を備えることを特徴とする電子機器。
  26. 【請求項26】 基板の面上に形成され、前記パッドに
    対応する部分を有する第1導電膜と、 前記基板の面上に形成されて前記第1導電膜を覆う第1
    層間絶縁膜と、前記第1層間絶縁膜の面上に形成され、
    前記パッドに対応する部分を有する第2導電膜と、 前記第1層間絶縁膜の面上にあって前記パッドが形成さ
    れる領域と当該パッドの周辺の領域とからなるパッド形
    成領域を避けて形成された第2層間絶縁膜と、 前記第2導電膜と接触して、前記パッドを構成する第3
    導電膜とを具備することを特徴とする半導体装置。
  27. 【請求項27】 基板の面上に形成され、前記パッドに
    対応する部分を有する第1導電膜と、 前記基板の面上に形成されて前記第1導電膜を覆う第1
    層間絶縁膜と、 前記第1層間絶縁膜の面上に形成され、前記パッドに対
    応する部分を有する第2導電膜と、 積層された複数の絶縁層からなる第2層間絶縁層であっ
    て、前記複数の絶縁層のうちの一部の絶縁層は前記パッ
    ドが形成される領域と当該パッドの周辺の領域とからな
    るパッド形成領域を避けて形成される一方、他の絶縁層
    は前記パッド形成領域を含む領域にわたって形成された
    第2層間絶縁層と前記他の絶縁層に形成された開孔部を
    介して前記第2導電膜と接触して、前記パッドを構成す
    る第3導電膜とを具備することを特徴とする半導体装
    置。
  28. 【請求項28】 基板上のパッドを介して入力された信
    号に応じて画像を表示する電気光学装置の製造方法であ
    って、 前記パッドに対応する部分を有する第1導電膜を前記基
    板の面上に形成する第1工程と、 前記第1導電膜を覆う第1層間絶縁膜を前記基板の面上
    に形成する第2工程と、 前記パッドに対応する部分を有する第2導電膜を前記第
    1層間絶縁膜の面上に形成する第3工程と、 前記第1層間絶縁膜の面上に、前記パッドに対応する領
    域と当該パッドの周辺の領域とからなるパッド形成領域
    を避けて第2層間絶縁膜を形成する第4工程と、 前記第2導電膜に接触する第3導電膜を前記パッドとし
    て形成する第5工程とを有することを特徴とする電気光
    学装置の製造方法。
  29. 【請求項29】 基板上のパッドを介して入力された信
    号に応じて画像を表示する電気光学装置の製造方法であ
    って、 前記パッドに対応する部分を有する第1導電膜を前記基
    板の面上に形成する第1工程と、 前記第1導電膜を覆う第1層間絶縁膜を前記基板の面上
    に形成する第2工程と、 前記パッドに対応する部分を有する第2導電膜を前記第
    1層間絶縁膜の面上に形成する第3工程と、 前記第1層間絶縁膜の面上に複数の絶縁層を積層して第
    2層間絶縁膜を形成する工程であって、前記複数の絶縁
    層のうちの一部の絶縁層を前記パッドに対応する領域と
    当該パッドの周辺の領域とからなるパッド形成領域を避
    けて形成する一方、他の絶縁層を前記パッド形成領域を
    含む領域にわたって形成する第4工程と、 前記他の絶縁層に形成された開孔部を介して前記第2導
    電膜と接触する第3導電膜を前記パッドとして形成する
    第5工程とを有することを特徴とする電気光学装置の製
    造方法。
  30. 【請求項30】 前記電気光学装置は、前記基板上に形
    成された薄膜トランジスタを具備し、 前記第1工程は、前記薄膜トランジスタのゲート電極の
    形成とともに当該ゲート電極と同一の層から前記第1導
    電膜を形成する工程であり、 前記第3工程は、前記薄膜トランジスタのソース電極の
    形成とともに当該ソース電極と同一の層から前記第2導
    電膜を形成する工程であることを特徴とする請求項28
    または29に記載の電気光学装置の製造方法。
  31. 【請求項31】 前記電気光学装置は、前記薄膜トラン
    ジスタに接続されて、電気光学物質に電圧を印加する画
    素電極を具備し、 前記第5工程は、前記画素電極の形成とともに当該画素
    電極と同一の層から前記第3導電膜を形成する工程であ
    ることを特徴とする請求項30に記載の電気光学装置の
    製造方法。
  32. 【請求項32】 前記第4工程は、前記基板上に形成さ
    れた前記第2層間絶縁膜のうち、当該薄膜トランジスタ
    と前記画素電極とを電気的に接続するための開孔部に対
    応する領域と、前記パッド形成領域とを同時に除去する
    工程を含むことを特徴とする請求項31に記載の電気光
    学装置の製造方法。
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