JP2002226739A - インクジェット用水性インクセット及びインクジェット記録方法 - Google Patents

インクジェット用水性インクセット及びインクジェット記録方法

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JP2002226739A JP2001021771A JP2001021771A JP2002226739A JP 2002226739 A JP2002226739 A JP 2002226739A JP 2001021771 A JP2001021771 A JP 2001021771A JP 2001021771 A JP2001021771 A JP 2001021771A JP 2002226739 A JP2002226739 A JP 2002226739A
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    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/21Ink jet for multi-colour printing
    • B41J2/2107Ink jet for multi-colour printing characterised by the ink properties

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  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好な噴射安定性を示すと共に、ブリー
ディング(異なる色間の境界部分の色の混ざり合い)を
効果的に低減し、良好な印字品質を与えることが可能な
インクジェット用水性インクセット及び、インクジェッ
ト記録方法を提供する。 【解決手段】 フードブラック2(4重量%)、ジ
エチレングリコール(20重量%)、水酸化バリウム
(0.5重量%)、純水(残部)をブラックインクと
し、アシッドイエロー23(1重量%)、グリセリン
(25重量%)、塩化アンモニウム(0.3重量%)、
純水(残部)をイエローインクとし、これらのインクを
用いて、オンデマンドタイプの記録ヘッドにより液滴を
発生させ、記録を行うと、ブラック印字とイエロー印字
の境界部分において、水酸化バリウムと塩化アンモニウ
ムの吸熱反応とともに固形物の析出が起こり、色の混ざ
り合いが少なくなるとともに良好な噴射安定性を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくとも2色以
上のインクを使用してインクジェット記録を行うインク
ジェット用水性インクセット、及び、少なくともイエロ
ー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色以上のインクを
使用してカラーインクジェット記録を行うインクジェッ
ト用水性インクセット、及び、該インクセットを微細な
液滴として飛翔させて記録を行うインクジェット記録方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方法は、例えば、静
電吸引方法、圧電素子を用いてインクに機械的振動又は
変位を与える方法、インクを加熱することにより気泡を
発生させ、この時に発生する圧力を利用する方法等、種
々のインク吐出方法により、インク滴を形成し、これら
の一部又は全部を紙等の被記録材に付着させて記録を行
うものである。
【0003】従来、このようなインクジェット記録方法
に使用するインクとしては、各種の水溶性染料又は顔料
を、水または水と水溶性有機溶剤から成る液媒体に溶解
または分散させたものが知られ、使用されている。
【0004】インクジェット方式のプリンタ普及が急激
に進む中で、特に、オフィスや一般家庭で使用されるコ
ピー用紙等の普通紙に対して、カラー記録を行う場合、
異なった色同士が隣接する部分で色の混ざり合い(ブリ
ーディング)が発生し、満足な印字品質が得られないと
いう問題があった。
【0005】また、上述のブリーディングは、イエロー
インクとブラックインクの場合に明暗差が激しいために
目立ちやすくなり、特に大きな問題である。
【0006】このような問題を解決する手段として、特
開昭55−65269号公報にはインク中に界面活性剤
等の浸透性を高める化合物を添加するインクを用いるこ
とが開示されている。また、特開平8−209049号
公報にはゲル形成種としてアルギン酸ナトリウムを含む
組成物とゲル化開始剤としてカルシウムカチオンを含む
組成物を組み合わせて、ゲル化反応による組成物同士の
混合を抑える方法が開示されている。また、浸透剤とし
てジエチレングリコールモノブチルエーテルのような多
価アルコールのアルキルエーテルをインクに配合するこ
とにより、ブリーディングを抑制する方法は、市販のカ
ラーインクジェットプリンタにおいても適用されている
一般的な方法として古くから知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術には以下に述べるような問題点があった。
【0008】界面活性剤の添加や、多価アルコールアル
キルエーテルの配合による方法では、ブリーディングの
抑止効果は十分とは言えず、さらに、インクの浸透性が
高くなるため、単色で印字した時の滲みが大きくなり、
鮮鋭なエッジの実現が難しくなる。また、ゲル化反応を
利用する方法では、カルシウムカチオンと不溶性の塩を
形成しない着色剤が限られているため、材料の選択範囲
が極端に狭いという問題がある。
【0009】また、オフィスや一般家庭で用いられる普
通紙は、繊維の太さや長さ、充填剤やサイズ剤の種類、
量等多種多様にわたっているため、ブリーディングをは
じめとする印字品質は紙の種類によって大きく左右され
てしまう。
【0010】本発明は上記のような従来の問題を解決す
るためになされたものであり、多種多様な普通紙に対す
る記録において、効果的にブリーディングを防止するこ
とのできるインクジェット用水性インクセットを提供す
ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1記載のインクジェット用水性インクセット
は、少なくとも2色以上のインクを使用してインクジェ
ット記録を行うインクジェット用水性インクセットであ
って、該インクセットを構成する第1のインクと、該イ
ンクセットを構成する該第1のインクとは異なる少なく
とも1種類以上のインクとからなり、該両インクが接触
した時に、吸熱反応を起こすことを特徴とする。
【0012】また、請求項2記載のインクジェット用水
性インクセットは、請求項1記載のインクジェット用水
性インクセットにおいて、該第1のインクと、該第1の
インクとは異なる少なくとも1種類以上のインクとが接
触した時に、さらに固形物の析出を起こすことを特徴と
する。
【0013】また、請求項3記載のインクジェット用水
性インクセットは、請求項1または2記載のインクジェ
ット用水性インクセットにおいて、該第1のインクがア
ンモニウム塩を含有し、該第1のインクとは異なる少な
くとも1種類以上のインクが水酸化バリウムを含有する
か、又は、該第1のインクが水酸化バリウムを含有し、
該第1のインクとは異なる少なくとも1種類以上のイン
クがアンモニウム塩を含有することを特徴とする。
【0014】また、請求項4記載のインクジェット用水
性インクセットは、請求項3記載のインクジェット用水
性インクセットにおいて、該アンモニウム塩が塩化アン
モニウム、硝酸アンモニウム、チオシアン酸アンモニウ
ムの少なくとも1種類以上から選ばれることを特徴とす
る。
【0015】また、請求項5記載のインクジェット用水
性インクセットは、少なくともイエロー、マゼンタ、シ
アン、ブラックの4色以上のインクからなり、該インク
を使用してカラーインクジェット記録を行うインクジェ
ット用水性インクセットであって、該イエローインクと
該ブラックインクが接触した時に、吸熱反応を起こすこ
とを特徴とする。
【0016】また、請求項6記載のインクジェット用水
性インクセットは、請求項5記載のインクジェット用水
性インクセットにおいて、該イエローインクと該ブラッ
クインクが接触した時に、さらに固形物の析出を起こす
ことを特徴とする。
【0017】また、請求項7記載のインクジェット用水
性インクセットは、請求項5または6記載のインクジェ
ット用水性インクセットにおいて、該イエローインクが
アンモニウム塩を含有し、該ブラックインクが水酸化バ
リウムを含有するか、又は、該イエローインクが水酸化
バリウムを含有し、該ブラックインクがアンモニウム塩
を含有することを特徴とする。
【0018】また、請求項8記載のインクジェット用水
性インクセットは、請求項7記載のインクジェット用水
性インクセットにおいて、該アンモニウム塩が塩化アン
モニウム、硝酸アンモニウム、チオシアン酸アンモニウ
ムの少なくとも1種類以上から選ばれることを特徴とす
る。
【0019】また、請求項9記載のインクジェット用水
性インクセットは、請求項5記載のインクジェット用水
性インクセットにおいて、さらに該マゼンタインク、シ
アンインクと該ブラックインクが接触した時に、吸熱反
応を起こすことを特徴とする。
【0020】また、請求項10記載のインクジェット用
水性インクセットは、請求項9記載のインクジェット用
水性インクセットにおいて、該イエロー、マゼンタ、シ
アンインクと該ブラックインクが接触した時に、さらに
固形物の析出を起こすことを特徴とする。
【0021】また、請求項11記載のインクジェット用
水性インクセットは、請求項5または9または10記載
のインクジェット用水性インクセットにおいて、該イエ
ロー、マゼンタ、シアンインクがアンモニウム塩を含有
し、該ブラックインクが水酸化バリウムを含有するか、
又は、該イエロー、マゼンタ、シアンインクが水酸化バ
リウムを含有し、該ブラックインクがアンモニウム塩を
含有することを特徴とする。
【0022】また、請求項12記載のインクジェット用
水性インクセットは、請求項11記載のインクジェット
用水性インクセットにおいて、該アンモニウム塩が塩化
アンモニウム、硝酸アンモニウム、チオシアン酸アンモ
ニウムの少なくとも1種類以上から選ばれることを特徴
とする。
【0023】また、請求項13記載のインクジェット記
録方法は、インクジェット用水性インクセットを微細な
液滴として飛翔させて記録を行うインクジェット記録方
法であって、請求項1から12のいずれかに記載のイン
クジェット用水性インクセットを使用することを特徴と
する。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0025】本発明における水性インクセットは一般的
にインクジェット用途に用いられる従来の水性インクと
同様に、基本的に水と水溶性有機溶剤と着色剤から成る
ものであるが、この基本成分に加えて、少なくとも異な
る色の2種類のインクがお互いに接触した時、吸熱反応
を起こすような成分をそれぞれのインクに含有させたこ
とを特徴としている。
【0026】吸熱反応の例としては、反応自体が吸熱反
応であり、加えて、反応により揮発性のある化合物が生
成し、該揮発成分が揮発するような反応系が挙げられ
る。
【0027】上述のような反応が、インクジェット記録
におけるブリーディングを効果的に防止にする機構は、
以下のように説明することができる。
【0028】ブラックインクとカラーインクが記録紙面
上で接触すると、吸熱反応が起こると同時に、反応生成
物としての揮発成分がインク同士の界面で揮発し、イン
ク同士の界面周辺のブラックインクとカラーインクは熱
を奪われ、温度低下が起こり、粘度が上昇する。このよ
うな機構により、結果としてインク同士の界面周辺のイ
ンク流動性が低下するため、インク同士の混ざり合いが
妨げられる。さらに、反応生成物である該揮発性化合物
は、気化することにより、インク同士の界面に気体の壁
を作り、加えてインク同士の混ざり合いが妨げられる。
【0029】上記2つの作用により、インク同士の混ざ
り合いが起きない状態が保たれている間に、インク同士
の界面周辺以外のブラックインクとカラーインクは紙面
内部に浸透し、さらに界面周辺のブラックインクとカラ
ーインクについても、流動性が抑えられ、気体の壁が形
成されているインク同士の界面方向に浸透することはな
く、紙面内部及び界面とは逆の方向にのみ選択的に浸透
が進むため、色の混ざり合いを起こさないまま、インク
の浸透乾燥が完了する。
【0030】また、上述の反応では、反応物として揮発
性化合物が生成する場合の効果について述べたが、揮発
性化合物に加えて、さらに反応物として析出物が生成す
る場合、該析出物もインク同士の界面で色の混ざり合い
を防止する壁として作用し、さらなるブリーディング防
止効果が得られる。
【0031】本発明における吸熱反応の具体例としては
以下のような反応が挙げられる。
【0032】
【式1】
【0033】
【式2】
【0034】
【式3】
【0035】上記反応式中の水酸化バリウムをブラック
インクに配合し、塩化アンモニウム、硝酸アンモニウ
ム、チオシアン酸アンモニウムのいずれかをイエロー、
マゼンタ、シアンの各カラーインクに配合することによ
り、上述のような機構によるブリーディング防止効果を
得る事ができる。
【0036】また、逆に、塩化アンモニウム、硝酸アン
モニウム、チオシアン酸アンモニウムのいずれかをブラ
ックインクに配合し、水酸化バリウムをカラーインクに
配合しても同様の効果を得ることができる。
【0037】さらに、塩化アンモニウム、硝酸アンモニ
ウム、チオシアン酸アンモニウムは単独で用いても良い
し、複数混合して配合しても良い。
【0038】特に、上記例示した吸熱反応の場合、反応
生成物としてのバリウム塩(塩化バリウム、硝酸バリウ
ム、チオシアン酸バリウム)はいずれも反応により固形
物として析出するため、インク同士の界面でさらに固体
析出物の壁を作り、より一層のブリーディング防止効果
が得られる。また、これらのバリウム塩は、水溶性の塩
であることから、反応直後は固形物として析出するもの
の、徐々にインクに再溶解するため、最終的な印字品質
に影響することはない。さらに、紙面上ではなく、記録
装置内で仮にインク同士が接触し、上記反応に起因する
析出が起こった場合にも、これらのバリウム塩はインク
への再溶解性があるため、ノズルの目詰まり等の原因に
なることもなく、インクジェット記録の信頼性を損なう
こともない。
【0039】このように、上述の水酸化バリウムとアン
モニウム塩の吸熱反応は、インクジェット記録に特に好
適な吸熱反応である。しかしながら、上述の例は本発明
の範囲を何ら制限するものではなく、本発明の効果が得
られる限りにおいて、その他の吸熱反応を起こす成分を
ブラックインクとカラーインクに配合することも可能で
ある。
【0040】また、上述の例においては、説明のため、
ブラックインクとカラーインクを用いるカラー記録の場
合を述べたが、本発明は、通常のカラー記録だけでな
く、2色以上のインクを使用する用途、例えば、2色以
上で構成されるチケットの印刷や、その他の特殊用途の
多色記録にも適用可能である。
【0041】上述の例における吸熱反応を起こす成分の
配合量としては、反応により吸収される熱量や、生成物
の気化、析出等の有無や程度によって、様々であるが、
おおよそインク全重量の0.01〜10重量%の範囲内
が好ましい。なぜなら、吸熱反応成分が0.01重量%
よりも少ないと十分なブリーディング防止効果が得られ
ず、逆に10重量%よりも多いとインク自体の性能や保
存安定性に悪影響を及ぼすことが考えられるためであ
る。
【0042】また、A+B→C+Dなる吸熱反応の場
合、ブラックインクに配合する反応成分Aとカラーイン
クに配合する反応成分Bの比率は、反応成分Aと反応成
分Bの反応当量とほぼ等しい比率とすることが望ましい
が、本発明の効果が得られる限りにおいて、特に限定さ
れるものではない。
【0043】本発明のインクに使用する水は、脱イオン
水(純水)であることが望ましい。この時の水の含有量
は、通常時のインク粘度を正常噴射可能な低粘度に保つ
ため、インク全重量に対して40重量%以上であること
が望ましい。
【0044】また、本発明のインクに使用する水溶性有
機溶剤としては、主としてインクジェットヘッドの先端
部におけるインクからの析出発生、乾固防止を目的とし
て使用され、従って揮発性が低く、着色剤の溶解性、分
散安定性の良好な溶剤を選択することが望ましい。この
ような水溶性有機溶剤としては、ポリエチレングリコー
ル等のポリアルキレングリコール類;エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ジエ
チレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチ
レングリコール、トリプロピレングリコール、1,2,
6−ヘキサントリオール、チオジグリコール、1,3−
ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペ
ンタンジオール、ヘキシレングリコール等のアルキレン
グリコール類;グリセリン;2−ピロリドン、N−メチ
ル−2−ピロリドン等のピロリドン類が挙げられる。こ
れらの水溶性有機溶剤は単独で用いてもよいし、2種類
以上混合して用いることも可能である。
【0045】インク中の上記水溶性有機溶剤の含有量
は、インク全量に対して重量%で5〜40重量%、好ま
しくは7〜40重量%、より好ましくは10〜35重量
%である。もし、5重量%未満であると、湿潤作用が不
十分となり、析出、乾固等の問題が生じる。また、40
重量%を越えると、インクが必要以上に増粘し、吐出不
能となったり、記録紙上での乾燥が極端に遅くなる等の
問題を生じる。
【0046】本発明のインクの着色剤としては、水溶性
染料、もしくは顔料が好適に使用される。
【0047】水溶性染料としては、塩基性染料、酸性染
料、直接染料、反応性染料等のカチオン性、アニオン性
の染料が好適に使用できる。具体的には、カラーインデ
ックスナンバーベーシックレッド1,1:1,2,1
2,13,14,18,22,27,28,29,3
4,38,39,46,46:1,67,69,70、
カラーインデックスナンバーベーシックバイオレット
1,2,3,4,5,7,8,10,11,11:1,
20,33、カラーインデックスナンバーベーシックブ
ルー3,6,7,9,11,12,16,17,24,
26,41,47,66、カラーインデックスナンバー
ベーシックグリーン1,4,5、カラーインデックスナ
ンバーベーシックイエロー1,11,19,21,2
4,25,28,29,36,45,51,67,7
3、カラーインデックスナンバーベーシックオレンジ1
4,21,22,32、カラーインデックスナンバーベ
ーシックブラウン1,4、カラーインデックスナンバー
ダイレクトブラック17,19,32,51,71,1
08,146,154,168、カラーインデックスナ
ンバーダイレクトブルー6,22,25,71,86,
90,106,199、カラーインデックスナンバーダ
イレクトレッド1,4,17,28,83,227、カ
ラーインデックスナンバーダイレクトイエロー12,2
4,26,86,98,132,142、カラーインデ
ックスナンバーダイレクトオレンジ34,39,44,
46,60、カラーインデックスナンバーダイレクトバ
イオレット47,48、カラーインデックスナンバーダ
イレクトブラウン109、カラーインデックスナンバー
ダイレクトグリーン59、カラーインデックスナンバー
アシッドブラック2,7,24,26,31,52,6
3,112,118、カラーインデックスナンバーアシ
ッドブルー9,22,40,59,93,102,10
4,113,117,120,167,229,23
4、カラーインデックスナンバーアシッドレッド1,
6,32,37,51,52,80,85,87,9
2,94,115,181,256,289,315,
317、カラーインデックスナンバーアシッドイエロー
11,17,23,25,29,42,61,71、カ
ラーインデックスナンバーアシッドオレンジ7,19、
カラーインデックスナンバーアシッドバイオレット4
9、カラーインデックスナンバーフードブラック1,
2、カラーインデックスナンバーリアクティブレッド1
80等が挙げられる。
【0048】上記の水溶性染料例は本発明に対して特に
好ましいものであるが、本発明はこれらの水溶性染料に
限定されるものではない。
【0049】顔料としては、カーボンブラックの他、多
くの無機顔料、有機顔料が使用できる。例えば、アゾレ
ーキ、不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、キレートアゾ顔
料などのアゾ顔料や、フタロシアニン顔料、ペリレン及
びペリノン顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔
料、ジオキサン顔料、チオインジゴ顔料、イソインドリ
ノン顔料、キノフタロン顔料などの多環式顔料や、塩基
性染料型レーキ、酸性染料型レーキなどの染料レーキ
や、ニトロ顔料、ニトロソ顔料、アニリンブラック昼光
蛍光顔料などの有機顔料、酸化チタン、酸化鉄系、カー
ボンブラック系等の無機顔料を挙げることができる。ま
た、その他の顔料であっても水相に分散可能なものであ
れば使用できる。さらに、上記顔料を界面活性剤や高分
子分散剤等で表面処理したもの、例えばグラフトカーボ
ン等も使用可能であり、顔料表面に化学的に官能基を導
入した自己分散可能なタイプの顔料も使用可能である。
これらの顔料例は本発明のインクに対して特に好ましい
ものであるが、本発明は、これらの顔料例に限定される
ものではない。
【0050】上記顔料のうち、自己分散型以外のものを
着色剤として使用する場合、適当な分散剤、溶剤、純水
及び必要に応じて他の添加剤と共に、従来知られている
方法により分散処理される。
【0051】分散剤としては、例えば特開昭62−10
1672号公報に記載されている顔料分散に用いられる
高分子分散剤や界面活性剤が使用でき、高分子分散剤と
しては、ゼラチン、アルブミン等のタンパク質、アラビ
アゴム、トラガントゴム等の天然ゴム類、サポニン等の
グルコシド類、メチルセルロース、カルボキシセルロー
ス、ヒドロキシメチルセルロース等のセルロース誘導
体、リグニンスルホン酸塩、セラック等の天然高分子、
ポリアクリル酸塩、スチレン−アクリル酸共重合物の
塩、ビニルナフタレン−アクリル酸共重合物の塩、スチ
レン−マレイン酸共重合物の塩、ビニルナフタレン−マ
レイン酸共重合物の塩、β−ナフタレンスルホン酸ホル
マリン縮合物のナトリウム塩、リン酸塩等の陰イオン性
高分子やポリビニルアルコール、ポリビニルピロリド
ン、ポリエチレングリコール等の非イオン性高分子等の
高分子分散剤、界面活性剤としては、高級アルコール硫
酸エステル塩類、液体脂肪油硫酸エステル塩類、アルキ
ルアリルスルホン酸塩類等の陰イオン界面活性剤、ポリ
オキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレ
ンアルキルエステル類、ソルビタンアルキルエステル
類、ポリオキシエチレンソルビタンアルキルエステル類
等の非イオン界面活性剤があり、これらの1種または2
種以上を適宜選択して使用できる。その使用量は、一般
的にインク全量に対して1〜20重量%が望ましい。
【0052】一方、上記顔料の分散に用いる分散機は、
一般的な分散機ならどんなものでも良いが、例えば、ボ
ールミル、ロールミル、サンドミル等が挙げられる。そ
の中でも特に高速型のサンドミルが好ましい。
【0053】また、上記の水溶性染料及び顔料はそれぞ
れ単独で用いても良いし、2種類以上を混合して使用す
ることも可能であり、その場合には単独では得られない
所望の色を得ることが可能となる。また、その含有量
は、所望される色や濃度に依存して広い範囲で決定され
るが、インク全量に対して0.1〜20重量%、好まし
くは0.3〜15重量%の範囲内である。
【0054】本発明に使用するインクの基本構成は以上
の通りであるが、その他従来公知の各種浸透剤、樹脂バ
インダー、分散剤、界面活性剤、粘度調整剤、表面張力
調整剤、pH調整剤、染料溶解剤、防腐防カビ剤等を必
要に応じて添加することができる。
【0055】また、インクの記録紙への浸透、乾燥性を
制御する目的で、エタノール、イソプロピルアルコール
等の1価アルコールを使用することも可能である。
【0056】尚、熱エネルギーの作用によってインクを
吐出させるタイプのインクジェット方式に適用する場合
には、熱的な物性値(例えば比熱、熱膨張係数、熱電導
率等)が調整されることもある。
【0057】以上のようにして得られる本発明で使用す
るインク及び該インクを使用したインクジェット記録方
法は、従来技術の問題点が十分に解決されており、良好
な噴射安定性を示すと共に、優れたブリーディング防止
効果を有している。
【0058】
【実施例】以下、本発明を具体化した実施例について説
明する。
【0059】尚、文、表中%とあるのは重量基準であ
る。 <実施例1> (ブラックインク) フードブラック2 4% ジエチレングリコール 20% 水酸化バリウム 5% 純水 残部 (イエローインク) アシッドイエロー23 1% グリセリン 25% 塩化アンモニウム 3% 純水 残部 上記各材料を十分に混合攪拌した後、0.8μmのメン
ブランフィルタで濾過を行いインクとした。
【0060】これらのインクを用いて、記録ヘッド内の
インクに熱エネルギーを与えて液滴を発生させ、記録を
行うオンデマンドタイプのマルチヘッド(吐出オリフィ
ス径35μm、発熱抵抗体抵抗値150オーム、駆動電
圧30ボルト、周波数2KHz)を有する2色以上の印
字が可能な記録装置、及び記録ヘッド内のインクにピエ
ゾ素子振動による圧力を与えて液滴を発生させ、記録を
行うオンデマンドタイプのマルチヘッド(吐出オリフィ
ス径40μm、駆動電圧30ボルト、周波数10KH
z)を有する2色以上の印字が可能な記録装置により、
以下の試験評価を行ったところ、いずれにおいても良好
な結果を得た。
【0061】(試験評価1)噴射安定性;室温、5℃、
40℃の雰囲気下でそれぞれ24時間の連続吐出を行っ
たが、いずれの条件でも終始安定した噴射が行えた。
【0062】(試験評価2)ブリーディング;以下に示
す普通紙に、ブラック印字とイエロー印字が隣接する部
分を含む2色記録を行い、ブリーディングの程度を評価
したが、色の混ざり合いはほとんどなく、鮮鋭で良好な
印字品質であった。
【0063】 普通紙:ゼロックス社製「ゼロックス4200」 ゼロックス社製「ゼロックスL」 三菱製紙社製「三菱PPC用紙」 シロキ社製「スピードマウス」 シロキ社製「再生紙100」 <実施例2> (ブラックインク) フードブラック2 4% ジエチレングリコール 20% 水酸化バリウム 0.5% 純水 残部 (イエローインク) アシッドイエロー23 1% グリセリン 25% 塩化アンモニウム 0.3% 純水 残部 (マゼンタインク) アシッドレッド52 1% グリセリン 20% ジエチレングリコールモノブチルエーテル 5% 純水 残部 (シアンインク) アシッドブルー9 1.5% グリセリン 20% ジエチレングリコールモノブチルエーテル 5% 純水 残部 上記各材料を十分に混合攪拌した後、0.8μmのメン
ブランフィルタで濾過を行いインクとした。
【0064】これらのインクを用いて、実施例1と同様
の4色印字可能な記録装置により、以下の試験評価を行
ったところ、いずれにおいても良好な結果を得た。
【0065】(試験評価1)噴射安定性;室温、5℃、
40℃の雰囲気下でそれぞれ24時間の連続吐出を行っ
たが、いずれの条件でも終始安定した噴射が行えた。
【0066】(試験評価2)ブリーディング;以下に示
す普通紙に、ブラック印字とカラー印字が隣接する部分
を含むカラー記録を行い、ブリーディングの程度を評価
したが、特に色の境界が判別しやすいブラック印字とイ
エロー印字の境界部分において、色の混ざり合いはほと
んどなく、全体的に良好な印象の印字品質であった。
【0067】 普通紙:ゼロックス社製「ゼロックス4200」 ゼロックス社製「ゼロックスL」 三菱製紙社製「三菱PPC用紙」 シロキ社製「スピードマウス」 シロキ社製「再生紙100」 <実施例3> (ブラックインク) フードブラック2 4% ジエチレングリコール 20% 水酸化バリウム 0.5% 純水 残部 (イエローインク) アシッドイエロー23 1% グリセリン 25% 塩化アンモニウム 0.3% 純水 残部 (マゼンタインク) アシッドレッド52 1% グリセリン 25% 塩化アンモニウム 0.3% 純水 残部 (シアンインク) アシッドブルー9 1.5% グリセリン 25% 塩化アンモニウム 0.3% 純水 残部 上記各材料を十分に混合攪拌した後、0.8μmのメン
ブランフィルタで濾過を行いインクとした。
【0068】これらのインクを用いて、実施例2と同様
の4色印字可能な記録装置により、以下の試験評価を行
ったところ、いずれにおいても良好な結果を得た。
【0069】(試験評価1)噴射安定性;室温、5℃、
40℃の雰囲気下でそれぞれ24時間の連続吐出を行っ
たが、いずれの条件でも終始安定した噴射が行えた。
【0070】(試験評価2)ブリーディング;以下に示
す普通紙に、ブラック印字とカラー印字が隣接する部分
を含むカラー記録を行い、ブリーディングの程度を評価
したが、いずれの境界部分も色の混ざり合いはほとんど
なく、鮮鋭で良好な印字品質であった。
【0071】 普通紙:ゼロックス社製「ゼロックス4200」 ゼロックス社製「ゼロックスL」 三菱製紙社製「三菱PPC用紙」 シロキ社製「スピードマウス」 シロキ社製「再生紙100」 <実施例4>実施例3におけるイエローインク、マゼン
タインク、シアンインクの塩化アンモニウム0.3%の
代わりに硝酸アンモニウム7%を使用し、実施例3のブ
ラックインクの水酸化バリウム0.5%を5%として、
実施例3と同様の試験評価を行ったところ、いずれにお
いても実施例3と同じく良好な結果を得た。 <実施例5>実施例3におけるイエローインク、マゼン
タインク、シアンインクの塩化アンモニウム0.3%の
代わりにチオシアン酸アンモニウム0.45%を使用
し、実施例3のブラックインクと組み合わせ、実施例3
と同様の試験評価を行ったところ、いずれにおいても実
施例3と同じく良好な結果を得た。 <実施例6>実施例3におけるブラックインクの水酸化
バリウム0.5%の代わりに塩化アンモニウム0.5%
を使用し、実施例3におけるイエローインク、マゼンタ
インク、シアンインクの塩化アンモニウム0.3%の代
わりに水酸化バリウム0.8%を使用し、実施例3と同
様の試験評価を行ったところ、いずれにおいても実施例
3と同じく良好な結果を得た。 <実施例7> (ブラックインク) ダイレクトブラック168 5% 1,5−ペンタンジオール 10% 水酸化バリウム 0.25% 純水 残部 (イエローインク) ダイレクトイエロー86 2% ポリエチレングリコール 20% (分子量200) 塩化アンモニウム 0.1% 硝酸アンモニウム 0.1% 純水 残部 (マゼンタインク) ダイレクトレッド227 2% ポリエチレングリコール 20% (分子量200) 塩化アンモニウム 0.1% チオシアン酸アンモニウム 0.1% 純水 残部 (シアンインク) ダイレクトブルー199 2% ポリエチレングリコール 20% (分子量200) 硝酸アンモニウム 0.1% チオシアン酸アンモニウム 0.1% 純水 残部 上記各材料を十分に混合攪拌した後、0.8μmのメン
ブランフィルタで濾過を行いインクとし、実施例3と同
様の試験評価を行ったところ、いずれにおいても実施例
3と同じく良好な結果を得た。 <実施例8> (ブラックインク) 自己分散型カーボンブラック 5% (末端カルボキシル基) グリセリン 15% 水酸化バリウム八水和物 0.5% 純水 残部 上記各材料を十分に混合攪拌した後、0.8μmのメン
ブランフィルタで濾過を行いブラックインクとし、該ブ
ラックインクと実施例7のイエローインク、マゼンタイ
ンク、シアンインクを組み合わせ、実施例3と同様の試
験評価を行ったところ、いずれにおいても実施例3と同
じく良好な結果を得た。 <比較例1> (ブラックインク) フードブラック2 4% ジエチレングリコール 20% 水酸化バリウム 5% 純水 残部 (イエローインク) アシッドイエロー23 1% グリセリン 20% ジエチレングリコールモノブチルエーテル 5% 純水 残部 上記各材料を十分に混合攪拌した後、0.8μmのメン
ブランフィルタで濾過を行いインクとし、実施例1と同
様の試験評価を行ったところ、試験評価1は良好であっ
たが、試験評価2においては、色の混ざり合いによる乱
れが目立ち、全体的な印字品質は良くない印象であっ
た。 <比較例2> (ブラックインク) フードブラック2 4% ジエチレングリコール 20% 水酸化バリウム 0.5% 純水 残部 (イエローインク) アシッドイエロー23 1% グリセリン 20% ジエチレングリコールモノブチルエーテル 5% 純水 残部 (マゼンタインク) アシッドレッド52 1% グリセリン 20% ジエチレングリコールモノブチルエーテル 5% 純水 残部 (シアンインク) アシッドブルー9 1.5% グリセリン 20% ジエチレングリコールモノブチルエーテル 5% 純水 残部 上記各材料を十分に混合攪拌した後、0.8μmのメン
ブランフィルタで濾過を行いインクとし、実施例3と同
様の試験評価を行ったところ、試験評価1は良好であっ
たが、試験評価2においては特にブラック印字とイエロ
ー印字の境界部分において、色の混ざり合いによる乱れ
が目立ち、全体的な印字品質は良くない印象であった。 <比較例3>比較例2におけるブラックインクの水酸化
バリウム0.5%の代わりに塩化アンモニウム0.5%
を使用し、比較例2におけるイエローインク、マゼンタ
インク、シアンインクと組み合わせて、実施例3と同様
の試験評価を行ったところ、試験評価1は良好であった
が、試験評価2においては境界部分での色の混ざり合い
による乱れが目立ち、印字品質は不良であった。 <比較例4>比較例2におけるブラックインクの水酸化
バリウム0.5%の代わりにジエチレングリコールモノ
ブチルエーテル5%を使用し、且つ、該ブラックインク
のジエチレングリコール20%を15%とし、比較例2
におけるイエローインク、マゼンタインク、シアンイン
クと組み合わせて、実施例3と同様の試験評価を行った
ところ、試験評価1は良好であったが、試験評価2にお
いては境界部分での色の混ざり合いによる乱れが目立
ち、印字品質は十分満足のいくものではなかった。 <比較例5>実施例3におけるイエローインク、マゼン
タインク、シアンインクの塩化アンモニウム0.3%を
12%、グリセリン25%を15%とし、実施例3にお
けるブラックインクと組み合わせて、実施例3と同様の
試験評価を行ったところ、試験評価1において、カラー
インクの不安定な噴射が観察され、特に5℃で噴射不良
は顕著であった。試験評価2においては、不安定な噴射
に起因する印字乱れを差し引けば、境界部での色の混ざ
り合いはほとんど観察されなかった。
【0072】
【表1】
【0073】
【表2】
【0074】
【表3】
【0075】以上のように本発明の実施例によれば、良
好な噴射安定性を示すと共に、優れたブリーディング防
止効果が得られる。一方、比較例においては、試験評価
のいずれかにおいて問題を有している。
【0076】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明の請求項1記載のインクジェット用水性インクセッ
トは、少なくとも2色以上のインクを使用してインクジ
ェット記録を行うインクジェット用水性インクセットで
あって、該インクセットを構成する第1のインクと、該
インクセットを構成する該第1のインクとは異なるイン
クの少なくとも1種類以上が接触した時に、吸熱反応を
起こすことを特徴としているため、良好な噴射安定性を
示すと共に、優れたブリーディング防止効果が得られ、
各種の方式のインクジェット用水性インクとして、優れ
た記録を与えることができる。
【0077】また、請求項2記載のインクジェット用水
性インクセットは、請求項1記載のインクジェット用水
性インクセットにおいて、該第1のインクと該第1のイ
ンクとは異なる少なくとも1種類以上のインクが接触し
た時に、さらに固形物の析出を起こすことを特徴として
いるため、良好な噴射安定性を示すと共に、優れたブリ
ーディング防止効果が得られ、各種の方式のインクジェ
ット用水性インクとして、優れた記録を与えることがで
きる。
【0078】また、請求項3記載のインクジェット用水
性インクセットは、請求項1または2記載のインクジェ
ット用水性インクセットにおいて、該第1のインクがア
ンモニウム塩を含有し、該第1のインクとは異なる少な
くとも1種類以上のインクが水酸化バリウムを含有する
か、又は、該第1のインクが水酸化バリウムを含有し、
該第1のインクとは異なる少なくとも1種類以上のイン
クがアンモニウム塩を含有することを特徴としているた
め、良好な噴射安定性を示すと共に、優れたブリーディ
ング防止効果が得られ、各種の方式のインクジェット用
水性インクとして、優れた記録を与えることができる。
【0079】また、請求項4記載のインクジェット用水
性インクセットは、請求項3記載のインクジェット用水
性インクセットにおいて、該アンモニウム塩が塩化アン
モニウム、硝酸アンモニウム、チオシアン酸アンモニウ
ムの少なくとも1種類以上から選ばれることを特徴とし
ているため、良好な噴射安定性を示すと共に、優れたブ
リーディング防止効果が得られ、各種の方式のインクジ
ェット用水性インクとして、優れた記録を与えることが
できる。
【0080】また、請求項5記載のインクジェット用水
性インクセットは、少なくともイエロー、マゼンタ、シ
アン、ブラックの4色以上のインクを使用してカラーイ
ンクジェット記録を行うインクジェット用水性インクセ
ットであって、該イエローインクと該ブラックインクが
接触した時に、吸熱反応を起こすことを特徴としている
ため、良好な噴射安定性を示すと共に、優れたブリーデ
ィング防止効果が得られ、各種の方式のインクジェット
用水性インクとして、優れた記録を与えることができ
る。
【0081】また、請求項6記載のインクジェット用水
性インクセットは、請求項5記載のインクジェット用水
性インクセットにおいて、該イエローインクと該ブラッ
クインクが接触した時に、さらに固形物の析出を起こす
ことを特徴としているため、良好な噴射安定性を示すと
共に、優れたブリーディング防止効果が得られ、各種の
方式のインクジェット用水性インクとして、優れた記録
を与えることができる。
【0082】また、請求項7記載のインクジェット用水
性インクセットは、請求項5または6記載のインクジェ
ット用水性インクセットにおいて、該イエローインクが
アンモニウム塩を含有し、該ブラックインクが水酸化バ
リウムを含有するか、又は、該イエローインクが水酸化
バリウムを含有し、該ブラックインクがアンモニウム塩
を含有することを特徴としているため、良好な噴射安定
性を示すと共に、優れたブリーディング防止効果が得ら
れ、各種の方式のインクジェット用水性インクとして、
優れた記録を与えることができる。
【0083】また、請求項8記載のインクジェット用水
性インクセットは、請求項7記載のインクジェット用水
性インクセットにおいて、該アンモニウム塩が塩化アン
モニウム、硝酸アンモニウム、チオシアン酸アンモニウ
ムの少なくとも1種類以上から選ばれることを特徴とし
ているため、良好な噴射安定性を示すと共に、優れたブ
リーディング防止効果が得られ、各種の方式のインクジ
ェット用水性インクとして、優れた記録を与えることが
できる。
【0084】また、請求項9記載のインクジェット用水
性インクセットは、請求項5記載のインクジェット用水
性インクセットにおいて、さらに該マゼンタインク、シ
アンインクと該ブラックインクが接触した時に、吸熱反
応を起こすことを特徴としているため、良好な噴射安定
性を示すと共に、優れたブリーディング防止効果が得ら
れ、各種の方式のインクジェット用水性インクとして、
優れた記録を与えることができる。
【0085】また、請求項10記載のインクジェット用
水性インクセットは、請求項9記載のインクジェット用
水性インクセットにおいて、該イエロー、マゼンタ、シ
アンインクと該ブラックインクが接触した時に、さらに
固形物の析出を起こすことを特徴としているため、良好
な噴射安定性を示すと共に、優れたブリーディング防止
効果が得られ、各種の方式のインクジェット用水性イン
クとして、優れた記録を与えることができる。
【0086】また、請求項11記載のインクジェット用
水性インクセットは、請求項5または9または10記載
のインクジェット用水性インクセットにおいて、該イエ
ロー、マゼンタ、シアンインクがアンモニウム塩を含有
し、該ブラックインクが水酸化バリウムを含有するか、
又は、該イエロー、マゼンタ、シアンインクが水酸化バ
リウムを含有し、該ブラックインクがアンモニウム塩を
含有することを特徴としているため、良好な噴射安定性
を示すと共に、優れたブリーディング防止効果が得ら
れ、各種の方式のインクジェット用水性インクとして、
優れた記録を与えることができる。
【0087】また、請求項12記載のインクジェット用
水性インクセットは、請求項11記載のインクジェット
用水性インクセットにおいて、該アンモニウム塩が塩化
アンモニウム、硝酸アンモニウム、チオシアン酸アンモ
ニウムの少なくとも1種類以上から選ばれることを特徴
としているため、良好な噴射安定性を示すと共に、優れ
たブリーディング防止効果が得られ、各種の方式のイン
クジェット用水性インクとして、優れた記録を与えるこ
とができる。
【0088】また、請求項13記載のインクジェット記
録方法は、インクジェット用水性インクセットを微細な
液滴として飛翔させて記録を行うインクジェット記録方
法であって、請求項1から12のいずれかに記載のイン
クジェット用水性インクセットを使用することを特徴と
しているため、良好な噴射安定性を示すと共に、優れた
ブリーディング防止効果が得られ、各種の方式のインク
ジェット記録において、優れた記録を与えることができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 直道 名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブラザー 工業株式会社内 (72)発明者 青山 美千子 名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブラザー 工業株式会社内 (72)発明者 古賀 成美 名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブラザー 工業株式会社内 (72)発明者 東山 俊一 名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブラザー 工業株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA05 FC01 FC02 2H086 BA04 BA53 BA59 4J039 BA04 BA10 BA13 BA14 BA17 BA30 BA35 BA37 BC39 BC54 BC60 BE03 BE04 BE05 CA03 CA06 EA15 EA16 EA17 EA19 EA42 EA47 GA24

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2色以上のインクを使用して
    インクジェット記録を行うインクジェット用水性インク
    セットにおいて、該インクセットを構成する第1のイン
    クと、該インクセットを構成する該第1のインクとは異
    なる少なくとも1種類以上のインクとからなり、該両イ
    ンクが接触した時に、吸熱反応を起こすことを特徴とす
    るインクジェット用水性インクセット。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のインクジェット用水性イ
    ンクセットにおいて、該第1のインクと、該第1のイン
    クとは異なる少なくとも1種類以上のインクとが接触し
    た時に、さらに固形物の析出を起こすことを特徴とする
    インクジェット用水性インクセット。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のインクジェット
    用水性インクセットにおいて、該第1のインクがアンモ
    ニウム塩を含有し、該第1のインクとは異なる少なくと
    も1種類以上のインクが水酸化バリウムを含有するか、
    又は、該第1のインクが水酸化バリウムを含有し、該第
    1のインクとは異なる少なくとも1種類以上のインクが
    アンモニウム塩を含有することを特徴とするインクジェ
    ット用水性インクセット。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のインクジェット用水性イ
    ンクセットにおいて、該アンモニウム塩が塩化アンモニ
    ウム、硝酸アンモニウム、チオシアン酸アンモニウムの
    少なくとも1種類以上から選ばれることを特徴とするイ
    ンクジェット用水性インクセット。
  5. 【請求項5】 少なくともイエロー、マゼンタ、シア
    ン、ブラックの4色以上のインクからなり、該インクを
    使用してカラーインクジェット記録を行うインクジェッ
    ト用水性インクセットにおいて、該イエローインクと該
    ブラックインクが接触した時に、吸熱反応を起こすこと
    を特徴とするインクジェット用水性インクセット。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のインクジェット用水性イ
    ンクセットにおいて、該イエローインクと該ブラックイ
    ンクが接触した時に、さらに固形物の析出を起こすこと
    を特徴とするインクジェット用水性インクセット。
  7. 【請求項7】 請求項5または6記載のインクジェット
    用水性インクセットにおいて、該イエローインクがアン
    モニウム塩を含有し、該ブラックインクが水酸化バリウ
    ムを含有するか、又は、該イエローインクが水酸化バリ
    ウムを含有し、該ブラックインクがアンモニウム塩を含
    有することを特徴とするインクジェット用水性インクセ
    ット。
  8. 【請求項8】 請求項7記載のインクジェット用水性イ
    ンクセットにおいて、該アンモニウム塩が塩化アンモニ
    ウム、硝酸アンモニウム、チオシアン酸アンモニウムの
    少なくとも1種類以上から選ばれることを特徴とするイ
    ンクジェット用水性インクセット。
  9. 【請求項9】 請求項5記載のインクジェット用水性イ
    ンクセットにおいて、さらに該マゼンタインク、シアン
    インクと該ブラックインクが接触した時に、吸熱反応を
    起こすことを特徴とするインクジェット用水性インクセ
    ット。
  10. 【請求項10】 請求項9記載のインクジェット用水性
    インクセットにおいて、該イエロー、マゼンタ、シアン
    インクと該ブラックインクが接触した時に、さらに固形
    物の析出を起こすことを特徴とするインクジェット用水
    性インクセット。
  11. 【請求項11】 請求項5または9または10記載のイ
    ンクジェット用水性インクセットにおいて、該イエロ
    ー、マゼンタ、シアンインクがアンモニウム塩を含有
    し、該ブラックインクが水酸化バリウムを含有するか、
    又は、該イエロー、マゼンタ、シアンインクが水酸化バ
    リウムを含有し、該ブラックインクがアンモニウム塩を
    含有することを特徴とするインクジェット用水性インク
    セット。
  12. 【請求項12】 請求項11記載のインクジェット用水
    性インクセットにおいて、該アンモニウム塩が塩化アン
    モニウム、硝酸アンモニウム、チオシアン酸アンモニウ
    ムの少なくとも1種類以上から選ばれることを特徴とす
    るインクジェット用水性インクセット。
  13. 【請求項13】 インクジェット用水性インクセットを
    微細な液滴として飛翔させて記録を行うインクジェット
    記録方法において、請求項1から12のいずれかに記載
    のインクジェット用水性インクセットを使用することを
    特徴とするインクジェット記録方法。
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