JP2002224637A - 遮水シート用保護シートの敷設方法 - Google Patents

遮水シート用保護シートの敷設方法

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JP2002224637A
JP2002224637A JP2001028522A JP2001028522A JP2002224637A JP 2002224637 A JP2002224637 A JP 2002224637A JP 2001028522 A JP2001028522 A JP 2001028522A JP 2001028522 A JP2001028522 A JP 2001028522A JP 2002224637 A JP2002224637 A JP 2002224637A
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sheet
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protective sheet
laying
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JP2001028522A
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Yasuyuki Gonda
泰之 権田
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Toa Boshoku Co Ltd
Kiso Kogyo KK
Original Assignee
Toa Boshoku Co Ltd
Kiso Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】遮水シートを長期にわたって確実に保護する保
護シートの敷設方法を提供する。 【解決手段】ポリエステル製の不織布層2と発泡架橋ポ
リエチレンシート層3とを積層して成り、発泡架橋ポリ
エチレンシート層3側全面に粘着剤4を塗布した複数の
長尺状保護シート1を、遮水シート5上に順次貼着す
る。そして、隣り合う保護シート1同士の接合部位にお
いて、一つの保護シート1の一方の側縁部を発泡架橋ポ
リエチレンシート層3側に折り返して自身に接着し、折
り返した不織布層2aと、隣り合う他の保護シート1の
不織布2とを、ハンドライスターを用いて熱融着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、埋立処分場の底部
等に施工される遮水シートの破損防止に用いられる保護
シートの敷設方法に関する。
【0002】
【従来の技術】産業廃棄物や一般廃棄物を投棄する埋立
型の廃棄物処分場等では、廃棄物から漏出する汚水が地
下に浸透することによる環境汚染を防止するために、処
分場の底部に遮水工事を施すことが義務づけられてい
る。かかる遮水工事としては、軟質の合成樹脂製または
ゴム製の遮水シートを敷設する工法が採用されている。
【0003】しかし、この遮水シートに廃棄物中の鋭利
な物質が突き刺さったり、あるいは重量の大きな物質が
高位置から投棄されたりすれば遮水シートは破損し、そ
こから汚水が地下へ漏出してしまう。そこで、この遮水
シートを保護するため、突き刺し抵抗に優れた不織布と
衝撃吸収能の高いシートとを積層して形成した長尺形状
の保護シートを、図5及び図6に示すように、側縁部同
士を10cm程度重ね合わせて遮水シート15上に敷き
並べ、その重ね合わせ部分を熱融着することにより保護
シート11を敷設する技術が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように保護シート11を敷設すれば、隣り合う保護シー
ト同士の接合部位11aにおいて、一方の保護シートの
不織布12と隣り合う他の保護シートの樹脂シート13
とが熱融着されるが、不織布12と樹脂シート13とは
熱膨張率が異なるので、長期間使用するうちに接合部位
11aが剥離し、そこから遮水シート15が破損するお
それがあった。そこで本発明は上記の問題点に鑑み、遮
水シートを長期にわたって確実に保護する保護シートの
敷設方法を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、埋立処分場の底部等に施
工される遮水シートを保護するために遮水シート上に敷
き並べる少なくとも熱可塑性合成樹脂製の第1の層と合
成樹脂製の第2の層とを積層して成る複数の長尺状保護
シートの敷設方法であって、前記複数の保護シートを敷
き並べた際の隣り合う保護シート同士の接合部位におい
て、一つの保護シートの側縁部を第2の層側に折り返し
て自身に接着し、その折り返した部分の第1の層と、隣
り合う他の保護シートの第1の層とを熱融着することを
特徴とする。
【0006】請求項2に記載の発明は、請求項1の発明
において、前記折り返した部分の接着方法が、保護シー
トの第2の層側の面における少なくとも一方の側縁部に
粘着剤を塗布し、その側縁部を折り返して粘着剤同士を
密着させることにより接着することを特徴とする。
【0007】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2の発明において、前記第1の層がポリエステル系樹脂
製の不織布であり、第2の層がポリオレフィン系樹脂製
のシートであることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面をもとに説明する。図1は、本発明にかかる遮水
シート用保護シート(以下単に保護シートという)の一
例を示す斜視図である。保護シート1は、ポリエステル
製の不織布層2と発泡架橋ポリエチレンシート層3とが
積層されて成り、発泡架橋ポリエチレンシート層3側全
面に粘着剤4が塗布され、幅2m,長さ10mの長尺形
状に形成されている。不織布層2は突き刺し抵抗に優
れ、鋭利な物質から遮水シート5を保護するとともに、
紫外線による劣化を防止する役割を果たす。また、発泡
架橋ポリエチレンシート層3は優れた衝撃吸収能を有
し、重量の大きな物質が高位置から投棄された際の衝撃
を緩和する役割を果たす。
【0009】次に、かかる保護シート1の敷設方法につ
いて図2乃至図4をもとに説明する。図2は、遮水シー
ト上に保護シート1,1・・を敷設する様子を示す斜視
図である。ここでは、複数の保護シート1,1・・を区
別するため、保護シートにA1,A2等の符号を付す。
また図3は、図2における矢印A方向から見た保護シー
ト1の接合部位の側面図である。図4は処分場底部に施
工された遮水シート5の全面に、保護シート1を本発明
にかかる敷設方法で敷設した状態を示す模式図である。
【0010】まず、保護シートA1を遮水シート5の端
縁に沿って貼着する。次いで、保護シートA2を、その
一方の側縁部が保護シートA1に10cmの幅で重なり
合うように遮水シート5に貼着し、重ね合わせた側縁部
5cmを発泡架橋ポリエチレンシート層3側に折り返し
て粘着剤4同士を密着させた後、折り返した不織布層2
aを保護シートA1の不織布層2の側縁部に重ね合わ
せ、それらを図示しないハンドライスターを用いて熱融
着する(図3)。同様にして保護シートA3,A4・・
を順次敷設し、最終的には図4に示すように遮水シート
5の全面に保護シート1を敷設する。
【0011】かかる保護シート1の敷設方法によれば、
隣り合う保護シート1の接合部位において、一方の保護
シート1の側縁部を折り返すことにより不織布層2同士
が接合するので強固に熱融着でき、しかも、長期間使用
しても前述した熱膨張率の差異に起因する剥離が起こら
ない。また、保護シート1には粘着剤4が塗布されてい
るので、敷設作業時においては折り返した側縁部を自身
に容易に接着でき、また施工後においては、粘着剤4の
作用により保護シート1が遮水シート5に対してずれて
しまうことがない。さらに保護シート1は、不織布層2
の素材にポリエステルを採用しているので、廃棄物中の
鋭利な物質から遮水シート5を効果的に保護でき、かつ
紫外線による劣化を防止することができる。一方、シー
ト層3の素材に発泡架橋ポリエチレンを採用しているの
で、重量の大きな物質が投棄される際の衝撃を緩和する
ことができる。
【0012】なお、本発明の遮水シート用保護シートは
上記実施の形態に限定されず、保護シートの構成・形
状,第1の層,第2の層,粘着剤等、本発明の趣旨に逸
脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、第1の層
を熱可塑性合成樹脂にて形成したシートとすることもで
きるが、不織布とすれば突き刺し抵抗が高いものとなる
ので好ましく、特にポリエステル系樹脂製の不織布とす
れば突き刺し抵抗はきわめて高いものになり、かつ紫外
線による劣化を防止する効果をも奏する点で好ましい。
また、第1の層を不織布とした場合、その厚みは特に限
定されないが、5mm以上であると突き刺し抵抗が飛躍
的に向上するので好ましい。さらに、JIS−L−10
85の試験法による長手方向,幅方向の引裂強力がそれ
ぞれ20kgf/cm以上の不織布を用いれば、保護シ
ートが非常に破れにくいものとなり、遮水シートを効果
的に保護できるものとなるので特に好ましい。なお、雨
・雪や紫外線からシートを保護するフェルトマット等の
フィルムを第1の層にコーティングすることも推奨され
る。
【0013】また、第2の層としては通常のポリオレフ
ィン系樹脂製シートや、あるいはEVA,ゴム系シート
等を好適に使用することができるが、気泡構造を有する
ポリエチレンシートを用いれば、保護シート自体が遮水
性に優れたものとなるので好ましい。気泡構造のシート
を採用する場合には、見かけ密度が約0.01〜0.5
g/cm3 である高発泡のものを用いれば保護シートが
軽量化し、作業性が向上する点で好ましい。さらに、シ
ートの厚みも特に限定されないが、4mm以上であれば
シートの衝撃吸収能が飛躍的に向上するので特に好まし
い。なお、樹脂シートとしては架橋されていないポリエ
チレンによる発泡シートを用いても差し支えない。
【0014】また、粘着剤を保護シートの一方の側縁部
にのみ塗布すれば、保護シートは遮水シートに対して拘
束されない結果、保護シートに加えられる応力を分散さ
せることができる。保護シート同士の接合部位における
熱融着方法にあっては、ハンドライスターを用いる方法
のみならず、押出溶着機その他を使用する方法をとるこ
とも可能である。保護シートの重ね幅(折り返し幅)に
ついても任意であるが、強度の点から5cm以上とする
のが好ましい。
【0015】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1に記載の
発明によれば、保護シート同士の接合部位が剥離せず、
遮水シートを長期にわたって確実に保護することができ
る。
【0016】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
の効果に加えて、保護シートの敷設作業の効率が向上す
る。
【0017】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
及び2の効果に加え、鋭利な物質や衝撃から遮水シート
を効果的に保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる保護シートを一部省略して示す
斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態を示す保護シートの敷設方
法を示す斜視図である。
【図3】図2における矢視A方向から見た保護シートの
側面図である。
【図4】埋立処分場の底部に施工された遮水シート全面
に、保護シートを本発明にかかる敷設方法で敷設した状
態を示す模式図である。
【図5】従来の保護シートの敷設方法を示す斜視図であ
る。
【図6】図5における矢視B方向から見た保護シートの
側面図である。
【符号の説明】
1・・保護シート、2・・不織布層(第1の層)、2a
・・折り返した不織布層、3・・発泡架橋ポリエチレン
シート層(第2の層)、4・・粘着剤、5・・遮水シー
ト。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 埋立処分場の底部等に施工される遮水シ
    ートを保護するために遮水シート上に敷き並べる少なく
    とも熱可塑性合成樹脂製の第1の層と合成樹脂製の第2
    の層とを積層して成る複数の長尺状保護シートの敷設方
    法であって、前記複数の保護シートを敷き並べた際の隣
    り合う保護シート同士の接合部位において、一つの保護
    シートの側縁部を第2の層側に折り返して自身に接着
    し、その折り返した部分の第1の層と、隣り合う他の保
    護シートの第1の層とを熱融着することを特徴とする遮
    水シート用保護シートの敷設方法。
  2. 【請求項2】 折り返した部分の接着方法が、保護シー
    トの第2の層側の面における少なくとも一方の側縁部に
    粘着剤を塗布し、その側縁部を折り返して粘着剤同士を
    密着させることにより接着する請求項1に記載の遮水シ
    ート用保護シートの敷設方法。
  3. 【請求項3】 第1の層がポリエステル系樹脂製の不織
    布であり、第2の層がポリオレフィン系樹脂製のシート
    である請求項1または2に記載の遮水シート用保護シー
    トの敷設方法。
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