JP2000144686A - 遮水層用保護マット及びその敷設方法 - Google Patents

遮水層用保護マット及びその敷設方法

Info

Publication number
JP2000144686A
JP2000144686A JP10319194A JP31919498A JP2000144686A JP 2000144686 A JP2000144686 A JP 2000144686A JP 10319194 A JP10319194 A JP 10319194A JP 31919498 A JP31919498 A JP 31919498A JP 2000144686 A JP2000144686 A JP 2000144686A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
protective
protective mat
water
mat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10319194A
Other languages
English (en)
Inventor
Mamoru Kamitoku
守 神徳
Shuichi Matsumoto
修一 松本
Akio Nakao
昭夫 中尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
GEOTEX Ltd
Izumi Cosmo Co Ltd
Toray Industries Inc
Original Assignee
GEOTEX Ltd
Izumi Cosmo Co Ltd
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by GEOTEX Ltd, Izumi Cosmo Co Ltd, Toray Industries Inc filed Critical GEOTEX Ltd
Priority to JP10319194A priority Critical patent/JP2000144686A/ja
Publication of JP2000144686A publication Critical patent/JP2000144686A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 遮水層の損傷を防止すると共に、長期間にわ
たって優れた耐候性を発揮することを可能にした遮水層
用保護マット及びその敷設方法を提供する。 【構成】 廃棄物処分場等の遮水層の外表面を覆う保護
マット6であって、合成繊維からなる不織布6aを基材
とし、不織布6aの表面にアクリル樹脂の被覆層6bを
一体的にコーティングする。複数枚の保護マット6を廃
棄物処分場等の遮水層の外表面にその端部同士を互いに
重ね合わせるように配置し、重ね合わせ部6e,6eの
裏面側に多数の弾性フック7aを持つテープファスナー
7を配置すると共に、弾性フック7aを保護マット6の
不織布6aに係合させることにより隣り合う保護マット
6,6を互いに連結させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、廃棄物処分場等の遮水
層を被覆する保護マット及びその敷設方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、廃棄物の最終処分場は、地表に巨
大な貯留穴を堀り、その表面を遮水層で覆うことによっ
て廃棄物から出る汚水が地中にしみ込まないように構成
されている。この遮水層としては、主にゴム又は合成樹
脂からなる防水シートが使用されている。
【0003】しかし、上記遮水層は野外で常時日光に曝
された状態になっているため早期に劣化してしまう。こ
のように劣化した遮水層の上に廃棄物等の突起物が接触
すると貫通穴が開き、その穴から汚水が地中へ漏水して
環境汚染を起こす虞がある。この対策として、従来から
遮水層の最外表面を保護マット(不織布)で被覆するこ
とが厚生省の指針として提案されている。しかしなが
ら、不織布自体も優れた耐候性或いは耐光性を有するわ
けではないので、ある程度の機能を発揮するものの必ず
しも所期の目的が十分に達成されず、更なる改善が要求
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上述
した従来の問題を解消し、遮水層の損傷を防止すると共
に、長期間にわたって優れた耐候性を発揮することを可
能にした遮水層用保護マット及びその敷設方法を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の遮水層用保護マットは、廃棄物処分場等の遮水層の
外表面を覆う保護マットであって、合成繊維からなる不
織布を基材とし、該不織布の表面にアクリル樹脂の被覆
層を一体的にコーティングしてなることを特徴とするも
のである。このように不織布の表面にアクリル樹脂の被
覆層を設けた保護マットを遮水層の外表面を覆うように
敷設することにより、前記不織布の弾力性に基づいて遮
水層の損傷を防止すると共に、その表層に設けたアクリ
ル樹脂の被覆層により長期間にわたって優れた耐候性を
発揮することができる。上記被覆層のコーティング量は
20〜200g/m2 にするとよい。
【0006】また、本発明の遮水層用保護マットの敷設
方法は、上記保護マットを複数枚使用して、廃棄物処分
場等の遮水層の外表面にその端部同士を互いに重ね合わ
せるように配置し、該重ね合わせ部の裏面側に多数の弾
性フックを持つテープファスナーを配置すると共に、前
記弾性フックを前記保護マットの不織布に係合させるこ
とにより隣り合う保護マットを互いに連結させることを
特徴とするものである。このような敷設方法によれば、
遮水層の外表面に複数枚の保護マットを切れ目無く簡単
に敷設することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成について添付
の図面を参照して説明する。図1は本発明の実施形態か
らなる保護マットを使用した遮水構造を例示するもので
ある。図において、1は廃棄物処分場の貯留穴等におけ
る地盤表面であり、この地盤表面1上に下地材2、防水
シート3、緩衝材4、防水シート5が順次積層されるこ
とによって遮水層10が形成されている。この遮水層1
0の上に、本発明の保護マット6が被覆されている。
【0008】下地材2は、例えば厚さ10mm程度の不
織布から構成されている。この下地材2は地盤表面1か
ら突出する木の根っこや石に対して防水シート3を保護
するものである。また、下地材2には防水シート3が損
傷した場合に備えて、含水膨潤性の遮水シートを用いる
ことができる。この遮水シートとしては一対の不織布の
間に粉粒状の高吸水性高分子物質を挟み込み、これら一
対の不織布間をニードルパンチにより互いに連結したも
のを用いるとよい。上記遮水シートは防水シートの損傷
箇所から漏れ出した水分を吸収すると、高吸水性高分子
物質が膨潤して粒子同士が密着状態になって強力なシー
ル層を形成することにより、上記損傷箇所から地中への
漏水を防止することが可能である。
【0009】防水シート3,5は、例えば厚さ1.5m
m程度のゴム又は合成樹脂のシートから構成されてい
る。その構成材料としては、例えば、天然ゴムや合成ゴ
ムのほか、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド等
の熱可塑性樹脂が挙げられる。一方、これら2枚の防水
シート3,5に挟まれた緩衝材4は、厚さ10〜50m
mの不織布から構成されている。この緩衝材4を2枚の
防水シート3,5間に挿入することにより、その上を重
機等が走行しても衝撃を緩和し、防水シート3,5の破
損を防止する。
【0010】本発明の保護マット6は、図2に示すよう
に、不織布6aを基材とし、外気に曝される側の外表面
にアクリル樹脂の被覆層6bをコーティングした構造に
なっている。不織布6aの厚さは0.4〜20mmが好
ましく、その目付けは200〜2000g/m2 にする
とよい。不織布6aの厚さ及び目付けを上記範囲に設定
することにより、廃棄物等に含まれる突起物から遮水層
10を保護することができる。また、被覆層6bとの共
働により優れた耐候性(耐光性)を示すことができる。
この不織布の繊維としては、ポリエステル繊維、ポリア
ミド繊維、ポリプロピレン繊維等の合成繊維が挙げられ
る。
【0011】一方、被覆層6bを構成するアクリル樹脂
は、紫外線等に対する耐光性に優れ、かつ熱や雨水に対
する耐候性が優れているので、基材の不織布6aと共に
遮水層10の劣化を長期間にわたって防止することがで
きる。また、アクリル樹脂は無毒性であるので、廃棄物
処分場に敷設しても環境に悪影響を及ぼすことはない。
上記被覆層6bを構成するアクリル樹脂は必要に応じて
顔料又は染料により着色することが可能である。この着
色によって遮光性が向上するので劣化防止作用を一層高
めることができる。色彩の種類は特に限定されるもので
はないが、好ましくは緑色にするとよい。緑色とした場
合、山間部の廃棄物処分場において、周辺の森林と同色
であるので周辺環境に調和させることが可能である。
【0012】アクリル樹脂からなる被覆層6bのコーテ
ィング量は20〜200g/m2 にすることが好まし
い。このコーティング量が20g/m2 未満であると耐
候性が不十分になり、逆に200g/m2 を超えても効
果が飽和状態になるのでコストの増大を招くだけであ
る。上述のように廃棄物処分場の遮水構造において、不
織布6aとアクリル樹脂の被覆層6bとの積層体からな
る保護マット6を遮水層10の外表面を覆うように敷設
することにより、廃棄物等に突起物が混入している場合
であっても遮水層10の損傷を防止することができ、し
かも保護マット6の優れた耐候性によって遮水層10の
劣化を長期間にわたって防止することができる。
【0013】次に、上記保護マット6の敷設方法につい
て説明する。複数枚の保護マット6を廃棄物処分場等の
遮水層10の最外表面に敷設する場合、図3に示すよう
に、保護マット6を互いに端部6e,6e同士を重ね合
わせるように配置すると共に、その重ね合わせ端部6
e,6eの裏面側に沿ってテープファスナー7を平行に
配置する。テープファスナー7はテープ基材の表面に合
成樹脂モノフィラメント等から加工された多数の弾性フ
ック7aを植設して構成されたものである。これを重ね
合わせ端部6e,6eの裏面側に配置し、その弾性フッ
ク7aを不織布の繊維に係合させることにより隣り合う
保護マット6,6を互いに連結する。このようにして隣
り合う保護マット6を順次連結して行けば、遮水層10
の表面に複数枚の保護マット6を切れ目無く一体的に敷
設することができる。
【0014】また、保護マット6は表層にアクリル樹脂
の被覆層6bを備えているので、隣り合う保護マット
6,6の重ね合わせ端部6e,6eの合面を互いに熱融
着又は接着すれば、風雨の浸入を防止すると共に、重ね
合わせ端部6eが捲れることを防止し、それにより耐候
性を更に向上することができる。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、遮
水層用保護マットを合成繊維からなる不織布を基材と
し、該不織布の表面にアクリル樹脂の被覆層を一体的に
コーティングして構成したから、この保護マットを遮水
層の外表面を覆うように敷設することにより、遮水層の
損傷を防止すると共に、長期間にわたって優れた耐候性
を発揮することができる。
【0016】また、廃棄物処分場等において保護マット
を敷設する場合、複数枚の保護マットを互いに端部同士
を重ね合わせるように配置し、該重ね合わせ部の裏面側
に多数の弾性フックを持つテープファスナーを配置する
と共に、前記弾性フックを前記保護マットの不織布に係
合させて隣り合う保護マットを互いに連結させることに
より、遮水層の外表面に複数枚の保護マットを切れ目無
く簡単に敷設することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態からなる保護マットを使用し
た遮水構造を示す断面図である。
【図2】本発明の実施形態からなる保護マットを示す断
面図である。
【図3】本発明の実施形態からなる保護マットの連結部
を示す断面図である。
【符号の説明】
1 地盤表面 2 下地材 3 防水シート 4 緩衝材 5 防水シート 6 保護マット 6a 不織布 6b 被覆層 7 テープファスナー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 修一 神奈川県鎌倉市高野27−26 (72)発明者 中尾 昭夫 東京都中央区日本橋室町2−2−1 東レ 株式会社東京事業場内 Fターム(参考) 4D004 BB05 BB06

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 廃棄物処分場等の遮水層の外表面を覆う
    保護マットであって、合成繊維からなる不織布を基材と
    し、該不織布の表面にアクリル樹脂の被覆層を一体的に
    コーティングしてなる遮水層用保護マット。
  2. 【請求項2】 前記被覆層のコーティング量が20〜2
    00g/m2 である請求項1に記載の遮水層用保護マッ
    ト。
  3. 【請求項3】 前記被覆層を顔料又は染料で着色した請
    求項1又は請求項2に記載の遮水層用保護マット。
  4. 【請求項4】 前記被覆層を緑色に着色した請求項3に
    記載の遮水層用保護マット。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に
    記載の保護マットを複数枚使用して、廃棄物処分場等の
    遮水層の外表面にその端部同士を互いに重ね合わせるよ
    うに配置し、該重ね合わせ部の裏面側に多数の弾性フッ
    クを持つテープファスナーを配置すると共に、前記弾性
    フックを前記保護マットの不織布に係合させることによ
    り隣り合う保護マットを互いに連結させる遮水層用保護
    マットの敷設方法。
  6. 【請求項6】 前記保護マットの重ね合わせ部の合面を
    互いに熱融着させる請求項5に記載の遮水層用保護マッ
    トの敷設方法。
JP10319194A 1998-11-10 1998-11-10 遮水層用保護マット及びその敷設方法 Pending JP2000144686A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10319194A JP2000144686A (ja) 1998-11-10 1998-11-10 遮水層用保護マット及びその敷設方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10319194A JP2000144686A (ja) 1998-11-10 1998-11-10 遮水層用保護マット及びその敷設方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000144686A true JP2000144686A (ja) 2000-05-26

Family

ID=18107471

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10319194A Pending JP2000144686A (ja) 1998-11-10 1998-11-10 遮水層用保護マット及びその敷設方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000144686A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002224637A (ja) * 2001-02-05 2002-08-13 Kiso Kogyo Kk 遮水シート用保護シートの敷設方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002224637A (ja) * 2001-02-05 2002-08-13 Kiso Kogyo Kk 遮水シート用保護シートの敷設方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4896453A (en) Growth-preventing web for ground covering
KR102096858B1 (ko) 접합부 성형체와 방수방근 시트를 활용한 방수방근 시스템
CA2420097A1 (en) Foundation wall protector
KR101881318B1 (ko) 내항균성이 우수한 pet계 수지조성물, 이 pet계 수지조성물이 코팅된 방수/방근 시트, 이 방수/방근 시트를 이용한 방수/방근 공법
US5091234A (en) Composite water barrier sheet
JP2008306932A5 (ja)
JP2008306932A (ja) 植物栽培構造、防根構造ならびにこれらに使用する防根シート
KR101202763B1 (ko) 인공지반 녹화용 방근시트
US5833401A (en) Geoinsulation blanket and system for soil
JP2000144686A (ja) 遮水層用保護マット及びその敷設方法
JP7486804B2 (ja) 水硬化性土木シートの施工方法
JP2009022836A (ja) 水膨張性マット及び遮水構造並びに遮水構造の施工方法
JPH0957227A (ja) 遮水シートの保護構造
JPH1128439A (ja) 廃棄物処分場の法面における遮水層の保護構造
JPH11291370A (ja) 自己修復性遮水シート、廃棄物処分場の遮水構造及び廃棄物処分場の遮水シート施工方法
JP3734136B2 (ja) 遮水シートの保護部材
JP2000080896A (ja) 排水材
JP3062734B2 (ja) 遮水シート用補強シート
JP3974836B2 (ja) 遮水シート用接合構造およびその接合方法
KR102123387B1 (ko) 방수 구조체
JP4308962B2 (ja) 遮水構造
JPS6133085Y2 (ja)
JP2000144680A (ja) 遮水シート
KR20110085212A (ko) 방근 시트 및 옥상 녹화 시스템
JP2006205081A (ja) 遮水構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041004

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060816

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070109

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070529