JP2002219127A - パノラマx線ct撮影装置 - Google Patents

パノラマx線ct撮影装置

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JP2002219127A
JP2002219127A JP2001301642A JP2001301642A JP2002219127A JP 2002219127 A JP2002219127 A JP 2002219127A JP 2001301642 A JP2001301642 A JP 2001301642A JP 2001301642 A JP2001301642 A JP 2001301642A JP 2002219127 A JP2002219127 A JP 2002219127A
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Osamu Nakazawa
修 中澤
Hitotami Kadotani
仁民 廉谷
Takeshi Yamamoto
猛 山本
Fumiaki Akagi
史明 赤木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】被写体の一部分を照射する限られたコーンビー
ムを用いて、コーンビームに包含されない範囲、即ち全
歯顎域等の連続した部分のパノラマX線CT撮影装置の
提供を行う。 【解決手段】旋回アームの一端に被写体に対して限られ
た範囲のコーンビームを照射するX線源と、他端に被写
体を透過したX線を検知するX線検出器を対向配置さ
せ、その旋回アームが回転駆動ユニットおよび、回転駆
動制御手段によって回転する際にその回転中心位置を必
要に応じて適量、連続的に移動させ、且つ単位回転数/
移動量または、単位移動量/回転数の値を変化させるこ
とで、パノラマX線CT撮影時の再構成画像の範囲,幅
D×高さM×長さWを有効に変化させることが出来るパ
ノラマX線CT撮影装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被写体の頭頚部の
一部にX線コーンビームを照射して、被写体頭頚部領域
の一部または、任意の範囲のCT画像および、パノラマ
CT画像を得ることができるX線CT撮影装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来歯科用に用いられているCT装置
は、局所照射X線CT装置が公知技術として知られてい
る。この装置はコ−ンビ−ムを用いてX線発生器とX線
検出器とを対向配置させた旋回ア−ムを旋回させながら
被写体の一部にX線を局所照射して撮影する方法で具体
的には、旋回ア−ムの回転中心を被写体の一部である撮
影すべき局所部位の中心位置に固定した状態で、X線発
生器からはその局所のみを包含するX線コ−ンビ−ムを
局所照射しながら、旋回ア−ムを撮影条件に応じた36
0゜もしくはそれ以下の角度範囲旋回させることによっ
て局所部位内の任意の断層面のX線投影CT画像を得る
ことが出来る。また、パノラマ撮影を行う場合の旋回ア
−ムの回転中心は、正方線投影パノラマ撮影を行う際に
X線束を歯列弓に対し概略直交させる必要がありその軌
跡を連続的に描かせると包絡線の軌跡が生成される、こ
の包絡線に内接する円の中心に固定し、内接円の範囲に
コ−ンビ−ムを局所照射することよりパノラマ断層画像
を得ることができる局所照射X線CT装置が公知であ
る。
【0003】従来のこの種の局所型のX線CT撮影装置
は、CT撮影において1度の撮影による撮影可能な範囲
が限られるが、例えばインプラント手術等を行う場合
は、その周辺を含めた総合的な診断情報が必要なのに対
して撮影範囲が直径38mm、高さ29mmの円柱状
で、その断面は略口内法のデンタルフィルムの大きさと
同等なため撮影範囲がどうしても限られ、十分な診断情
報が得られない場合がある。また位置をずらして再度撮
影し、情報量を増やした場合は、両者の位置関係に十分
に配慮する必要があり、余分な神経と時間を費やす必要
があることが指摘されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の歯科
用のX線CT撮影装置がこの様な状況に鑑みて開発され
たもので、被検者の頭頚部領域、一般には歯顎領域の局
部、またはある範囲、あるいは右側から左側までの連続
した全顎の範囲等のX線CT撮影は勿論、耳鼻科領域に
も応用でき、必要に応じて3次元CT画像の再構成も可
能なパノラマX線CT撮影装置を提供することを第一の
目的とする。
【0005】本発明の他の目的は、局部以外の連続した
範囲のX線CT撮影を行う際に、再構成画像範囲の特に
奥行き方向の寸法を変化することができる上記パノラマ
X線CT撮影装置を提供することにある。
【0006】本発明のさらなる他の目的は、機能、操作
性、デザイン、コストパフォーマンス、は勿論、特に被
検者の安全に十分に配慮した前記パノラマX線CT撮影
装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決しようとする手段】上記目的を達成するた
めに、本発明のパノラマX線CT撮影装置においては、
回転駆動ユニットと、この回転駆動ユニット内の旋回ア
ーム回転制御モーターの回転軸に直接または、間接的に
接続された旋回ア−ムの1端に絞りを介して、限られた
範囲のコ−ンビ−ムを照射するX線源と、他端に被写体
を透過したX線を検知するX線検出器を対向配置させ、
前記旋回ア−ムが回転することにより被写体頭頚部のC
T撮影を行う、いわゆるX線CT撮影装置に於いて、回
転駆動ユニット内の旋回アーム回転制御モーターの回転
軸に接続された、該回転駆動ユニットから垂下する該旋
回アームは、該回転軸中心を回転中心として多回転が可
能で、撮影モ−ド設定手段により設定された撮影部位ま
たは,範囲に対して、その撮影の開始から撮影の終了ま
での間、回転駆動制御手段によりその撮影に必要な回転
角度範囲回転し、且つ、その回転中に該旋回ア−ムの回
転中心を撮影モ−ド設定によって予め設定された撮影軌
道に沿って、前記回転軸中心に直交する平面内を必要に
応じ、順次移動しながら頭頚部領域の任意な部位の直
線,または曲線、あるいは、その組み合わせによる任意
の断面の画像データーを取り込み、この画像データーを
画像処理することによって任意の部位または、範囲の再
構成画像を得られるようにしたことである。
【0008】また、回転駆動ユニット内の旋回アーム回
転制御モーターの回転軸に接続された、該回転駆動ユニ
ットから垂下する該旋回アームは、該回転軸中心を回転
中心として多回転が可能で、撮影モ−ド設定手段により
設定された撮影部位または、範囲によって、予め設定さ
れた旋回アームの回転中心の撮影軌道上の移動距離に対
して、回転駆動制御手段によりその撮影に必要な回転角
度範囲を単位距離あたりの回転数または、1回転あたり
の移動距離として変化させることを可能したことであ
る。
【0009】また、回転駆動ユニット内の旋回アーム回
転制御モーターの回転軸に接続された、該回転駆動ユニ
ットから垂下する該旋回アームは、該回転軸中心を回転
中心として多回転が可能で、撮影モ−ド設定手段により
設定された撮影部位または、範囲によって、予め設定さ
れた旋回アームの回転中心の撮影軌道上の移動距離に対
して、回転駆動制御手段によりその撮影に必要な回転角
度範囲を単位距離あたりの回転数または、1回転あたり
の移動距離として変化量を決定するアルゴリズムとして
プログラムされ、その選択手段を設けたことである。
【0010】また、回転駆動ユニット内の旋回アーム回
転制御モーターの回転軸に接続された、該回転駆動ユニ
ットから垂下する該旋回アームは,該回転軸中心を回転
中心として多回転が可能で、撮影モ−ド設定手段により
設定された撮影部位または、範囲によって、予め設定さ
れた旋回アームの回転中心の撮影軌道上の移動距離に対
して、回転駆動制御手段によりその撮影に必要な回転角
度範囲を単位距離あたりの回転数または、1回転あたり
の移動距離として変化量を数値入力し、任意に変化させ
ることを可能にしたことである。
【0011】また、回転駆動ユニット内の旋回アーム回
転制御モーターの回転軸に接続され、該回転駆動ユニッ
トから垂下する該旋回アームは,該回転軸中心を回転中
心として多回転が可能で、その下面に被写体干渉防止用
の安全スイッチを設けたことである。
【0012】また、被写体用椅子および、前記被写体用
頭部位置決め装置の相互間に被写体干渉防止用安全スイ
ッチを設け、椅子、被写体用頭部位置決め装置の個々の
高さに関係することなく一定距離以下に近づかない手段
を設けたことである。
【0013】また、被写体用の椅子と、被写体用頭部の
位置決め装置と、その上方に設けられた回転駆動ユニッ
トと、この回転駆動ユニット内の旋回アーム回転制御モ
ーターの回転軸に直接または、間接的に接続された旋回
ア−ムの1端にコ−ンビ−ムを照射するX線源と、他端
に被写体を透過したX線を検知するX線検出器を対向配
置させ、前記旋回ア−ムが回転することにより被写体頭
頚部のCT撮影を行う、いわゆるX線CT撮影装置に於
いて、回転駆動ユニット内の旋回アーム回転制御モータ
ーの回転軸に直接または、間接的に接続された、該回転
駆動ユニットから垂下する該旋回アームは、該回転軸中
心を回転中心として多回転が可能で、撮影モ−ド設定手
段により設定された撮影部位または、範囲に対して、そ
の撮影の開始から撮影の終了までの間、回転駆動制御手
段によりその撮影に必要な回転角度範囲回転し、且つ、
その回転中に該旋回ア−ムの回転中心を撮影モ−ド設定
によって予め設定された撮影軌道に沿って、前記回転軸
中心に直交する平面内を必要に応じて順次移動させる
か、あるいは前記旋回アームの回転中に前記回転軸の中
心に沿って平行に順次移動させるか、2者の選択手段を
設けたことである。
【0014】また、撮影モード設定手段により設定され
た撮影部位または、範囲に対して、前記回転駆動制御手
段は、その撮影に際して、撮影開始位置において前記旋
回アームの回転中心を移動させずに、例えば180゜あ
るいは、360゜等の所定の回転をおこなった後、順次
撮影完了位置迄、前記旋回と移動をおこない、この間の
画像データーの取得を行うか、または更に、撮影完了位
置でも前記旋回アームの回転中心を移動させずに再度前
記した所定回転と、引き続き画像データーの取得を行え
る様にしたことである。
【0015】そして、被写体を挟むような形で、支持フ
レ−ムの両端に対向配置されたX線コーンビームを照射
するX線源と、被写体を透過した該X線コンビームによ
る画像データーを取得するためのX線検出器と、被写体
を撮影に先立って位置付けするための頭部固定装置を有
する椅子部と、この頭部固定装置と椅子部を個別に上下
させるための昇降手段と、該椅子部を旋回及び水平方向
に移動させるための回転駆動手段を有し、該回転駆動手
段より立設する回転軸に軸支された椅子部は、該回転軸
を中心に多回転が可能で、撮影モ−ド設定手段により設
定された撮影部位または、範囲に対して、その撮影の開
始から撮影の終了までの間、回転駆動制御手段によりそ
の撮影に必要な回転角度範囲回転し、且つ、その回転中
に該椅子の回転中心を撮影モ−ド設定によって予め設定
された撮影軌道に沿って必要に応じて、前記回転軸中心
に直交する平面内を順次移動可能としたことである。
【0016】予め位置決めされた撮影部位の中心位置あ
るいは、撮影開始位置をさらに、正確に位置の補正を行
うための位置補正手段は、撮影部位に対して、X,Y軸
の直交する2方向からX線透視撮影を行い、この2方向
からの映像をモニター上に表示させ、表示された撮影対
象部位の撮影の中心あるいは、撮影開始位置としたい
X,Y軸方向のそれぞれの中心位置にモニター上の撮影
時センター位置カーソルを移動させ、そのカーソルが移
動した位置に自動的に前記旋回アームの回転中心位置
を、回転駆動ユニットの回転駆動制御手段を介して位置
補正を可能にしたことである。
【0017】
【発明の実施の形態】上記したように構成さたパノラマ
X線CT装置は、X線源と、X線検出器を対向配置した
回転駆動ユニットから垂下する該回転軸を回転中心とし
て、多回転が可能な該旋回アームは、撮影モ−ド設定手
段により任意に設定された撮影部位または、範囲に対し
て、その撮影の開始から撮影の終了までの間、回転駆動
制御手段によりその撮影に必要な回転角度範囲回転し、
且つ、その回転中に該旋回ア−ムの回転中心を撮影モ−
ド設定によって予め設定された撮影軌道に沿って、前記
回転軸中心に直交する平面内を必要に応じ、順次移動し
ながら頭頚部領域の任意な部位の直線、または曲線ある
いは、その組み合わせによる任意の断面のCT画像及び
パノラマCT画像の撮影が可能で、その都度術式に適し
た診断情報を得るために必要最小限の範囲、例えばデン
タルモード、ブロックモード、パノラマモード等の中で
更に各々任意な歯科、耳鼻科領域のエリアを選択して、
一度の撮影で今まで不可能だった最適な診断情報を得る
ことを可能とした。勿論、3次元画像の再構成が可能な
ことは言うまでもないことである。
【0018】また、上記した旋回アームの回転とその回
転軸中心の移動に対して、単位移動量に対する旋回アー
ムの回転数または、一回転当たりの上記移動量を変化さ
せる手段を設けることで、再構成画像範囲の特に奥行き
方向の寸法を変化させることができる。
【0019】また、前記した回転駆動ユニットから垂下
する該回転軸を回転中心として、多回転と、移動が可能
な該旋回アームは、その下面に被写体干渉防止用の安全
スイッチを設けたことで、被写体用椅子の昇降用スイッ
チの損傷等での昇降機能の暴走による被検者への危害を
回避できる。
【0020】また、被写体用椅子および、前記被写体用
頭部位置決め装置の相互間に被写体干渉防止用安全スイ
ッチを設け、椅子、被写体用頭部位置決め装置の個々の
高さに関係することなく一定距離以下に近づかない手段
を設けたことより、被写体用椅子の昇降用スイッチの損
傷等での昇降機能の暴走あるいは、前記被写体用頭部位
置決め装置の昇降機構または、昇降用スイッチの故障等
による個々あるいは、両方の暴走による被検者に対する
危害を回避できる。
【0021】また、回転駆動ユニット内の旋回アーム回
転制御モーターの回転軸に接続され、該回転駆動ユニッ
トから垂下する該旋回アームは、該回転軸中心を回転中
心として多回転が可能で、撮影モ−ド設定手段により設
定された撮影部位または、範囲に対して、その撮影の開
始から撮影の終了までの間、回転駆動制御手段によりそ
の撮影に必要な回転角度範囲回転し、且つ、その回転中
に該旋回ア−ムの回転中心を撮影モ−ド設定によって予
め設定された撮影軌道に沿って、前記回転軸中心に直交
する平面内を必要に応じて順次移動させるか、あるいは
前記旋回アームの回転中に前記回転軸の中心に沿って平
行に順次移動させるか、2者の選択手段を設けたこと
で、コーンビームを用いたX線CT撮影装置において、
コーンビームの照射角に左右される画像デ−タ−取得範
囲、再構成画像範囲を拡大でき、前記した術式に適した
最善のエリアを選択して、一度の撮影で最適な診断情報
の提供が可能となる。
【0022】また、撮影モード設定手段により設定され
た撮影部位または、範囲に対して、前記回転駆動制御手
段は、その撮影に際して、撮影開始位置において前記旋
回アームの回転中心を移動させずに、例えば180゜あ
るいは、360゜等の所定の回転をおこなった後、順次
撮影完了位置迄、前記旋回と移動をおこない、この間の
画像データーの取得を行うか、または更に、撮影完了位
置でも前記旋回アームの回転中心を移動させずに再度前
記した所定回転と、引き続き画像データーの取得を行え
る様にしたことにより、限られたボリュームのX線コー
ンビームを用いた撮影で、その同じ移動範囲の中での再
構成画像範囲を大幅に増やすことを可能とした。
【0023】そして、被写体を挟むような形で、支持フ
レ−ムの両端に対向配置されたX線コーンビームを照射
するX線源と、被写体を透過した該X線コンビームによ
る画像データーを取得するためのX線検出器と、被写体
を撮影に先立って位置付けするための頭部固定装置を有
する椅子部と、この頭部固定装置と椅子部を個別に上下
させるための昇降手段と、該椅子部を旋回及び水平方向
に移動させるための回転駆動手段を有し、該回転駆動手
段より立設する回転軸に軸支された椅子部は、該回転軸
を中心に多回転が可能で、撮影モ−ド設定手段により設
定された撮影部位または、範囲に対して、その撮影の開
始から撮影の終了までの間、回転駆動制御手段によりそ
の撮影に必要な回転角度範囲回転し、且つ、その回転中
に該椅子の回転中心を撮影モ−ド設定によって予め設定
された撮影軌道に沿って必要に応じて、前記回転軸中心
に直交する平面内を順次移動しつつ、頭頚部領域の任意
な部位の直線、または曲線あるいは,その組み合わせに
よる任意の断面のCT画像及びパノラマCT画像の撮影
を可能にすると同時に装置の設置面積を大幅に減らした
ことである。
【0024】予め位置決めされた撮影部位の中心位置あ
るいは、撮影開始位置をさらに、正確に位置の補正を行
うための位置補正手段は、撮影部位に対して、X,Y軸
の直交する2方向からX線投視撮影を行い、この2方向
からの映像をモニター上に表示させ、表示された撮影対
象部位の撮影の中心あるいは、撮影開始位置としたい
X,Y軸方向のそれぞれの中心位置にモニター上の撮影
時センター位置カーソルを移動させ、そのカーソルが移
動した位置に自動的に前記旋回アームの回転中心位置
を、回転駆動ユニットの回転駆動制御手段を介してより
正確に位置補正することを可能にした。
【0025】
【実施例】以下、従来公知例との比較をまじえ、本発明
の一実施例を添付図に従って説明する。第1図は、従来
公知(特開2000-139902)のコーンビームを用い、主と
して歯科用を対象とした局所照射X線CT撮影法の基本
原理を示す図である。図において、図示しない旋回アー
ムに対向配置されたX線源1と、X線検出器2は、実際
に撮影を行う局所部位Pを撮影するために局所部位の中
心位置Paを表している。本公知例は、その特許請求の
範囲からも明らかなように、旋回アームの回転中心を被
写体の一部である撮影すべき局所部位の中心位置に固定
した状態で、X線発生器からのその局所部位だけを包含
するX線コーンビームを局所照射しながら、旋回ア−ム
を撮影条件に応じた角度範囲(360°以下の範囲)旋
回させることによって、局所部位のX線撮影画像を2次
元イメージセンサー上に生成したX線投影画像を画像演
算処理することによって、局所部位の任意の断層面画像
を生成するようにした局所照射X線CT撮影装置が開示
されている。
【0026】また第2図(a)(b)(c)は、上記した局所照
射X線CT撮影装置を用いて従来法に準じた歯列弓のパ
ノラマX線断層画像を得る手法に関する基本原理が示さ
れている。本公知例も前記した特許請求の範囲から明ら
かなように、前記旋回アームの回転中心を、被写体の一
部である歯列弓のパノラマ画像を得るために必要なオル
ソX線コーンビーム軌跡を包むような仮想局所部位の中
心位置に固定させて、該旋回アームを、撮影条件に応じ
た角度範囲だけ回転させながら、前記X線発生器から,
その仮想局所部位のみを包含するX線コ−ンビームを照
射して、歯列弓のX線投影画像を2次元イメージセンサ
ー上に順次生成される歯列弓のX線投影画像のなかか
ら、前記オルソX線コーンビームによって生成された部
分X線投影画像を演算処理することによって、歯列弓の
2次元的なX線吸収係数分布情報を画像情報として取り
出し、その歯列弓のパノラマ画像を生成する局所部位の
任意の断層面画像を生成するようにした局所照射X線C
T撮影装置が開示されている
【0027】第3図(a)(b)は、X線源、X線検出器、撮
影部位、回転中心等の位置関係及び、限られたボリュー
ムのコーンビームによって得ることが出来る再構成画像
の範囲を示す図で、図中、被写体の撮影部位3の範囲の
CT撮影を行うに当たって、図示しない旋回アームの両
端に対向配置されたX線源1とX線検出器2は、旋回ア
ームの回転中心O(被写体撮影部位中心)を中心として
少なくとも180゜以上回転する間、X線源1から照射
されたコーンビーム4は、被写体撮影部位3の全体を透
過し、例えば0.9゜回転する毎に2次元画像データー
としてX線検出器に取得される。従って、前記撮影部位
3の全ての部分は少なくとも180゜間の2次元画像デ
ーターとしてX線検出器に取り込まれ記憶装置に記憶さ
れる。この記憶された2次元画像データーをコンピュー
ターによって演算処理等の画像処理が行われ再構成画像
の生成が可能となる。図に於いて撮影部位3での再構成
画像が可能な範囲は、直径M×高さMの円柱となる。ま
た、図(b)は、撮影中に、旋回アームの回転中心位置を
回転に加えて後に詳述する撮影軌道に沿って連続的に移
動させた場合の撮影部位3の再構成画像が可能な基本的
な範囲を示し、断面が、前記した直径Mに内接する方形
あるいは、矩形の幅D×高さM×長さWとなる。この長
さは、旋回アームの回転中心の移動距離に左右される。
【0028】第4図(a)(b)は、本件発明のX線CT撮影
装置の撮影原理を示す図である。図(a)において、上記
した公知技術との根本的な違いは、限られたボリューム
のX線コーンビームを用いて、撮影中、旋回アームをそ
の回転軸を中心に多回転させると同時に、且つ時時刻々
と該旋回アームの回転中心を該回転軸に直交する平面内
を予め設定された撮影軌道に沿って移動させることによ
って、前記X線コーンビームが前記公知例で包含しない
エリアを含めて1度の撮影で連続的に撮影しようとする
全く新たな発想によるものである。図中、図示しない旋
回アームに対向配置されたX線源1と、X線検出器2
は、実際に撮影を行う、例えば全歯顎域Pを撮影するた
めに、X線源1からは限られた範囲のX線コーンビーム
4が照射される。撮影中旋回アームは、その回転軸の中
心を軸としてその撮影範囲に対して必要な回転角度、例
えば1800゜(5回転)回転しながら前記した回転中
心が時時刻々と回転軸に直交する平面内を予め設定され
た撮影軌道に沿って移動しながら撮影を行う。この間、
撮影部位の画像再構成する範囲のすべての部分は、各々
180゜以上対向するX線検出器に順次2次元画像デ−
タ−として取り込まれる。この時の撮影画像データーの
取り込み数は、例えば旋回アームの回転角/撮影軌道上
の移動距離が、0.9゜/0.15mm毎の画像取り込
み信号によっておこなわれ、180゜回転/30mm移
動で200回の撮影画像デ−ターがX線検出器2を介し
て記憶装置に記憶される。 このようにして得られた2
次元画像データーを、コンピュ−タ−によって逆投影法
等の画像演算処理を行い、0.15mm毎に、また円弧
部分に関しては、その半径及び角度に従って、並べ替え
等の処理を行うことにより例えば、全歯顎領域のパノラ
マCT再構成画像、3次元再構成画像を生成し表示装置
に表示する。また必要に応じてハードコピー、また、各
画像データー及び、画像を記憶装置に保存できることも
勿論である。図(b)は、撮影中、旋回アームの回転中心
及び、画像データー取り込み範囲が回転とともに時時刻
々と予め定められた撮影軌道上を移動していく様子を示
している。
【0029】第5図は、後に詳述するが再構成画像範囲
を必要に応じて極力広く確保すべく撮影時に撮影開始位
置で旋回アームの回転中心軸を移動させずに、例えば1
80゜あるいは360゜回転させた撮影後に、引き続き
順次回転と移動を行い撮影完了位置で再度、前記同様1
80゜あるいは360゜回転中心を固定し撮影を行うこ
とによって撮影エリアを有効に増やすことが出来る。
【0030】第6図は、歯顎領域のパノラマCT撮影を
実施する場合の模式図で、被写体の正中までの範囲のX
線コーンビームの入射方向の進行を表した図で、例えば
撮影開始位置を0゜とし、正中までを900゜旋回アー
ムは、対向配置されたX線源と、X線検出器を旋回アー
ムの回転軸を中心に回転しつつ、且つ、該回転軸に直交
する平面を、予め設定された撮影軌道に沿って撮影開始
位置から正中の位置まで順次移動しつつ撮影が行われる
ことを表している。
【0031】第7図は、実際に全歯顎領域のパノラマC
T撮影を実施する場合の撮影モード設定手段によって予
め設定された撮影軌道5上に、被写体の歯列弓6が後述
する方法により正確に位置付けされた場合を表し、例え
ば図中、撮影開始位置(スタート原点位置)7は、旋回
アームの前記X線入射角方向0゜の位置で、その後旋回
アームの回転と、回転中心の前記撮影軌道上の移動が進
行し、X線照射開始位置8でのX線入射角方向は、90
゜となり、更に前記回転と、移動が進行して再構成画像
開始位置9でのX線入射角位置は、180゜となること
を示している。また正中ラインを線対称に左右対称とな
るため、再構成画像終了位置10では、前記同様に回転
と移動が進行してX線入射角位置は通算して1440゜
となり、そしてX線照射完了位置11、撮影完了位置1
2では、各々1620゜及び1800゜となる。尚、上
記数値は、一実施例で本数値にこだわらないことは勿論
のことである。
【0032】また図から容易に理解できるように、例え
ば全歯顎域のパノラマCT画像を撮影する際に利用する
撮影軌道5は、従来パノラマ断層撮影で言う仮想歯列弓
と等価であるため、前記した撮影に必要な回転角度が、
パノラマ断層撮影に必要な回転角度で、また必要な移動
の範囲が、同じく前記設定された撮影部位、範囲によっ
て決定され、図に於いて図示しない旋回アームの1端に
設けられたX線源からは、これも図示しない従来公知の
X線絞りを介してパノラマ断層撮影に適した縦長のコー
ンビームが照射され、被写体を透過した後、対向配置さ
れた図示しないX線検出器に連続して画像データーとし
て取り込まれる。この時の旋回アームの動きを撮影モー
ド設定手段によってパノラマ断層撮影を設定すること
で、対向配置されたX線源と、X線検出器とが旋回アー
ムの回転中心をパノラマCT撮影する場合の撮影軌道上
(仮想歯列弓)を、その軌道に対する接線方向に対して
略直角にX線の主線が入射するように回転駆動ユニット
および、回転駆動制御手段によってパノラマ断層用の回
転と移動を連続的におこなうことは機構をなんら変更す
ることなく容易に実施でき、こうして取り込まれた前記
画像データーを画像処理してパノラマ断層画像の撮影が
簡単に実現できることは勿論である。
【0033】第8図(a)(b)は、本発明に関わるパノラマ
X線CT撮影装置の一実施例を示し、図(a)は、その外
観正面図、図(b)は、外観側面図で、図に於いて、支持
フレーム14に支承された回転駆動ユニット15は、そ
の内部には後述する、X,Y軸テーブルと、そのための
X,Y軸制御モーター、旋回アーム16を回転させるた
めの制御モーター、旋回アーム16の多回転を実現する
ためのスリップリング接点等の主要部品で構成されてい
る。回転駆動ユニット15から垂下する旋回アーム16
は、その両端部に各々X線源1、およびX線検出器2が
対向配置されている。旋回アーム16は、後述するが、
その下面に被写体干渉防止用の安全スイッチ(1)31
が設けられている。被写***置付け用の椅子部17は、
従来公知の上下動可能で、被写体頭部位置決め用の頭部
位置決め装置18は、上下アクチェター、水平スイング
位置決め機構、前後調整機構、チンレスト、前後位置決
め用光ビーム照射手段、側頭部押さえ機構、固定ベルト
等の主要部品で構成され、上下アクチェターで全体的に
矢印で示す様に椅子部17とは別に上下動が可能であ
る。頭部位置決め装置18の個々の機構、動作は、従来
の歯科用パノラマX線撮影装置あるいは、セファロX線
撮影装置等で従来用いられている公知技術のため説明を
省略する。また、図に於いて前記した光ビーム手段に加
えて、被写体(被検者)の正中ラインを光ビームで指示
する正中ビーム照射手段19、被検者の前歯基準位置を
指示する前後位置決め用光ビーム照射手段21、上下位
置決めビーム照射手段20が設けられているが、これら
の光ビ−ム照射手段は、基本的に従来、歯科の領域では
パノラマX線撮影装置あるいは、セファロX線撮影装
置、医科の領域に於いては、各種CT装置、MRI装置
等で既に実用に供されているため詳しくは述べない。ま
た、X線検出器は、I.I、CCD等に限定されるもの
ではなく、TFT等の2次元センサーも含まれることは
勿論である。
【0034】そこで、実際の撮影についての手順につい
て述べると、まず、被検者(被写体)の椅子部17への
着座を容易に行うために、頭部位置決め装置18を水平
スイング位置決め機構を介して水平方向に90゜スイン
グさせて被検者を椅子部17に着座させた後、X線源1
から照射されるX線コーンビーム4の広がりの角度で決
まる撮影部位(旋回アーム回転中心位置)での高さ方向
の撮影範囲を示す、前記上下位置決めビーム照射手段2
0より照射される光ビームの上下幅の中に、被検者の撮
影すべき部位が位置するように椅子の高さを調整する。
次に頭部位置決め装置18を上下させ被検者の顎がチン
レストに接する高さに調整する。次に正中ビーム照射手
段19から照射される正中ビームに被検者を合わせ前記
した側頭部押さえ、必要に応じて固定ベルトで、被検者
の頭部を固定する。次に、図示しない撮影モード設定手
段によって撮影部位を特定する。設定された撮影部位あ
るいは、範囲によって予め設定された撮影軌道の撮影開
始位置に旋回アーム16の回転中心位置が回転駆動ユニ
ット15のX,Y軸テーブル用制御モーターが回転駆動
制御手段によって位置決めされる。
【0035】次に第9図に於いて、旋回アーム下面の3
カ所より、前記旋回アーム回転中心に向けてX線源側及
び、X線検出器側よりX線照射幅方向中心線上に重なる
ように照射される2本の光ビーム22,22’と、これ
に直交するように照射される断層位置確認用光ビーム2
2''で、撮影開始位置が実際の被検者の撮影部位に対し
て適切な位置にあるかどうかを確認して、位置の補正が
必要な場合は、図示しない操作ボックスを用いて、X、
Y軸の位置の補正を行う。更に正確に位置の補正を行う
ためには、図14(a)(b)に位置補正手段の一実施例を例
示する。位置補正手段43は、旋回アームの回転中心が
各モート゛設定手段によって予め設定されている標準的
な位置あるいは、前記した光ビームを利用して被写体の
位置付けを行った後、撮影部位に対して、X,Y軸の直
交する2方向からX線透視撮影を行いこの2方向からの
映像をモニター上に表示させ、表示された撮影対象部位
の撮影の中心あるいは、撮影開始位置としたいX,Y軸
方向のそれぞれの中心位置に、モニター上の撮影時セン
ター位置カーソルを移動させ、そのカーソルが移動した
位置に自動的に前記旋回アームの回転中心位置が回転駆
動制御手段によって位置決めされるため、より正確に必
要とする診断情報を得ることが出来る。またこの正面、
側面からの撮影に際して、濃度補正が行われることは当
然のことである。この様にして撮影の準備が完了した
後、設定された撮影を実施する。
【0036】次に、第10図は、本発明に関わる一実施
例の回転駆動ユニット15の平面図,第11図は同側面
図で、被検者の正中に対して、Y軸制御モーターによっ
て、前後方向に移動するY軸テーブル23と、同じくX
軸制御モーターによって、左右方向に移動するX軸テー
ブル24と、このX軸テーブルに固定された旋回アーム
16を回転させるための回転制御モーター27は、連結
用部材28を介して旋回アーム16に接続される。また
旋回アーム16の多回転を実現するためにスリップリン
グ29,30が設けられている。更に、旋回アーム16
の回転中心部の下面には、被写体の頭頂部が僅かにでも
干渉した場合には、直ちに椅子部17の昇降が停止する
ように複数のリミットスイッチと、タッチパネルで構成
された安全スイッチ(1)31が用意されている。そし
て、この部分の回路がセルフクローズ回路になっている
ことは勿論のことである。また、32,33,34,3
5,36,37,38等は、各種位置決めセンサーであ
る。回転駆動ユニット15が、この様に構成されている
ため、先に述べたように回転駆動ユニットから垂下する
該旋回アームは、回転制御モーターの回転軸中心を回転
中心として多回転が可能で、予め撮影モ−ド設定手段に
より設定された撮影部位または、範囲に対して、その撮
影の開始から撮影の終了までの間、回転駆動制御手段に
よりその撮影に必要な回転角度範囲回転し、且つ、必要
に応じてその回転中に該旋回ア−ムの回転中心を撮影モ
−ド設定によって予め設定された撮影軌道に沿って、前
記回転軸中心に直交する平面内を順次移動しつつ,頭頚
部領域の任意な部位または、範囲の直線、または曲線、
あるいは、その組み合わせによる任意の断面の画像デー
ターを取り込み、この画像データーを画像処理すること
によって任意の部位または、範囲の再構成画像を得るこ
とが可能となる。
【0037】次に第12,13図について被写体用椅子
部17と、被写体用頭部位置決め装置18の相互間に被
写体干渉防止用安全スイッチを設けた一実施例を説明す
ると、椅子部17と、頭部位置決め装置18は、各々個
別に上下動できるように構成されているため、操作の仕
方によって頭部位置決め装置18の下面と椅子部17の
座面が異常に接近する場合が発生する。この場合被写体
の太股部が圧迫される事故が考えられるため、それぞれ
の間に位置センサー40,40’を設け椅子部17と、
頭部位置決め装置18の相互間が一定距離以下に近づか
ないように構成することで誤動作等による被写体への干
渉による危害に関する安全対策に配慮がされている。
【0038】第15図及び、第16図は、本発明の再構
成画像範囲の平面図の幾つかの実施例を表したもので、
まず第15図に於いて、図(a)は、撮影部位3を照射範
囲とするX線コーンビームを用いて、回転中心Oを中心
に回転中心を固定して180゜あるいは、360゜撮影
した場合の略再構成画像範囲となり、高さをMとする
と、直径M×高さMの円柱となる。また図(b)〜(e)は,
撮影範囲3を照射範囲とする限られたX線コーンビーム
を用いて、パノラマ状にある範囲を連続して撮影する場
合を示し、図中X線照射開始位置から旋回アーム16の
回転中心を中心として、撮影モード設定手段によって設
定された撮影部位または範囲に対して、その撮影の開始
から撮影の終了までの間、回転駆動制御手段によってそ
の撮影に必要な回転角度範囲回転すると共に、その回転
中に前記撮影モード設定手段によって予め設定された撮
影軌道5に沿って、旋回アーム16の回転中心を順次移
動しつつ設定された範囲の撮影を行うことを示してい
る。図から明らかなように、単位回転数に対する移動距
離または、単位移動距離に対する回転数を変化させるこ
とによって、再構成画像の範囲の特にD寸法をD1〜D4
の様に変化させることが可能となる。
【0039】また、第16図は、再構成画像の範囲を変
化させるための他の実施例を示すもので、図(a)は、撮
影範囲3を照射範囲とする限られたX線コーンビームを
用いて、パノラマ状にある範囲を連続して撮影する場合
に、まず、撮影開始位置に於いて、撮影開始と同時に旋
回アームの回転中心位置を固定した状態で180゜また
は360゜回転させて撮影を行った後、引き続き回転さ
せると共に、図15で行ったように旋回アーム16の回
転中心位置を前記設定された撮影軌道に沿って順次移動
させて必要範囲の撮影を行い,更に必要に応じて撮影終
了位置で同様に、旋回アーム回転中心位置を固定した状
態で180゜または360゜回転させて撮影を行うこと
により、再構成画像範囲を変化させることが出来る。こ
のことは、限られた稼働範囲の中でパノラマ状の連続撮
影を実施する場合に特に有効となる。また、前記した単
位回転数に対する移動距離あるいは、単位移動距離に対
する回転数を撮影中に連続的に変化させることも可能で
ある。
【0040】第17図は、本発明に関する変形実施例の
一例である。図に於いて被写体を挟む様な形で、支持フ
レーム(2)41の両端に対向して回転することなく配
置されたX線源1’と、X線検出器2’に対して、被写
体を撮影に先立って位置付けするための頭部固定部42
を有する椅子部43は、頭部固定部と、椅子部が個別に
上下動するための昇降手段を有する。また頭部固定部は
被検者の椅子部への出入が容易なように水平方向に90
゜スイングでき被検者の位置づけに配慮がなされてい
る。床面に配置された回転駆動手段44より立設する回
転制御モーターの回転軸に接続された椅子部43は、回
転駆動手段44内の、水平面に対して移動可能なX,Y
軸テーブルと、移動のための各制御モーターと、更に回
転制御モーターによって、頭部固定装置と、椅子部によ
って先に述べた同様の手順で位置決めされた被検者が撮
影中、撮影モード設定手段によって予め設定された撮影
軌道に沿って必要回転範囲回転すると共に、必要範囲順
次移動しつつ撮影を行う。
【0041】図18は,本発明に関するブロックダイア
グラムの一実施例で,図中X線検出器がI.Iおよびカメ
ラで構成されているが,これらをフラットパネル(TF
T)等への変更は勿論可能である。この場合CCDカメ
ラに関係する電源および中継ボックス等は不要となる。
【0042】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に述べるような効果を奏する。
【0043】旋回アームに対向配置したX線源と、X線
検出器を、その回転中心軸を中心として回転させなが
ら、その回転中心位置を前記回転中心軸に直交する平面
を順次移動走査させることによって、限られたX線コー
ンビームに包含されない範囲、例えば、全歯顎域、右大
臼歯から中切歯、上顎洞域、外耳道等の回転中心固定で
は従来、撮影することのできなかった任意の範囲の撮影
ができ、然も必要に応じて3次元CT画像の再構成もで
きる。また、従来のパノラマ断層撮影も容易に行えるた
め、その都度術式に適した十分な診断情報をえるための
撮影が可能になり患者に対する説得力がより増大した。
【0044】そして、回転駆動ユニットから垂下する回
転軸を回転中心に多回転が可能な該旋回アームの回転中
心位置が、撮影モ−ド設定手段により設定された撮影部
位または、範囲によって、予め設定された撮影軌道上の
移動距離に対して、回転駆動制御手段によりその撮影に
必要な回転角度範囲を単位距離あたりの回転数または、
1回転あたりの移動距離として変化させることによっ
て、特に奥行き方向の寸法(D寸法)を撮影目的に合わ
せて変えることがてきるため、再構成画像範囲を変化で
きる効果を奏する。
【0045】そして、前記した回転駆動ユニットから垂
下する多回転と、撮影軌道上の移動が可能な該旋回アー
ムは、その下面に複数のリミットスイッチとタッチパネ
ルで構成された、安全スイッチは、そのタッチパネルの
任意の部分に数十グラムの力で物が干渉すると、直ちに
椅子部の昇降装置の動きを停止するようにもうけられて
いるため、このような被写体干渉防止用の安全スイッチ
を設けたことで、被写体用椅子の昇降用スイッチの損傷
等での昇降機能の暴走による被写体への万一の場合の危
害を防ぐための配慮がなされている。
【0046】そして、被写体用椅子および、前記被写体
用頭部位置決め装置の相互間に被写体干渉防止用安全ス
イッチを設け、椅子、被写体用頭部位置決め装置の個々
の高さに関係することなく一定距離以下に近づかないた
めの手段を設けたことより、被写体用椅子の昇降用スイ
ッチの損傷等での昇降機能の暴走あるいは,前記被写体
用頭部位置決め装置の昇降機構または、昇降用スイッチ
の故障等による個々あるいは、両方の暴走による被写体
に対する危害を防ぐための配慮がなされている。
【0047】そして、回転駆動ユニットから垂下する多
回転が可能な該旋回アームを、撮影モ−ド設定手段によ
り設定された撮影部位または,範囲に対して、その撮影
の開始から撮影の終了までの間、回転駆動制御手段によ
りその撮影に必要な回転角度範囲回転し、且つ、その回
転中に該旋回ア−ムの回転中心を撮影モ−ド設定によっ
て予め設定された撮影軌道に沿って、前記回転軸中心に
直交する平面内を必要に応じて順次移動させるか、ある
いは前記旋回アームの回転中に前記回転軸の中心に沿っ
て平行に順次移動させるか、2者の選択手段を設けたこ
とで、コーンビームを用いた歯科用X線CT撮影装置に
おいて、被写体の体軸方向あるいは、それに直交する平
面方向にコーンビームの照射角に左右される画像デ−タ
−取得範囲、再構成画像範囲を更に拡大でき、前記した
術式に適した最善のエリアを選択して、一度の撮影で最
適な診断情報の提供の可能性が大となった。
【0048】そして、撮影モード設定手段により設定さ
れた撮影部位または、範囲に対して前記回転駆動制御手
段は、その撮影に際して、撮影開始位置において前記旋
回アームの回転中心を移動させずに、例えば180゜あ
るいは、360゜等の所定の回転をおこなった後、順次
撮影完了位置迄、前記旋回と移動をおこない、この間の
画像データーの取得を行うか、または更に、撮影完了位
置でも前記旋回アームの回転中心を移動させずに再度前
記した所定回転と、引き続き画像データーの取得を行え
る様にしたことにより、限られたボリュームのX線コー
ンビームを用いた撮影で、その同じ移動範囲の中での再
構成画像範囲を更に増やすことが可能となり、限られた
移動範囲の中で、より多くの再構成画像範囲を必要とす
るときに便利である。
【0049】そして、被写体を挟むような形で、支持フ
レ−ムの両端に対向配置されたX線コーンビームを照射
するX線源と、被写体を透過した該X線コンビームによ
る画像データーを取得するためのX線検出器と、被写体
を撮影に先立って位置付けするための頭部固定装置を有
する椅子部と、この頭部固定装置と椅子部を個別に上下
させるための昇降手段と、該椅子部を旋回及び水平方向
に移動させるための回転駆動手段を有し、該回転駆動手
段より立設する回転軸に軸支された椅子部は、該回転軸
を中心に多回転が可能で、撮影モ−ド設定手段により設
定された撮影部位または、範囲に対して、その撮影の開
始から撮影の終了までの間、回転駆動制御手段によりそ
の撮影に必要な回転角度範囲回転し、且つ、その回転中
に該椅子の回転中心を撮影モ−ド設定によって予め設定
された撮影軌道に沿って必要に応じて、前記回転軸中心
に直交する平面内を順次移動しつつ、頭頚部領域の任意
な部位の直線、または曲線あるいは、その組み合わせに
よる任意の断面のCT画像及びパノラマCT画像の撮影
を可能に構成したことで、装置の設置面積を大幅に減ら
せ、比較的に設置スペ−スが少ないと言われている、一
般の開業医も購入対象機種とすることが容易となる。
【0050】さらに、正確に位置の補正を行うために位
置補正手段によって、撮影部位に対して、X,Y軸の直
交する2方向からX線透視撮影を行い、この2方向から
の映像をモニター上に表示させ、表示された撮影対象部
位の撮影の中心あるいは、撮影開始位置としたいX,Y
軸方向のそれぞれの中心位置にモニター上の撮影時セン
ター位置カーソルを移動させ、そのカーソルが移動した
位置に自動的に前記旋回アームの回転中心位置を、回転
駆動ユニットの回転駆動制御手段を介してより正確な位
置決めが可能となり、術者の熟練度に左右されることな
く正確に必要とする診断情報を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 局所照射X線CT撮影方法の撮影原理説明図
【図2】 局所照射X線CT撮影方法を利用して、従来
法に準じた歯列弓のパノラマ画像を得る手法に関する撮
影原理説明図
【図3】 本発明に関わるCT撮影方法の各部の位置関
係と再構成画像範囲を示す模式図
【図4】 本発明に関わるパノラマX線CT撮影方法の
撮影原理説明図
【図5】 撮影時、撮影開始位置で回転中心位置を固定
して、360゜回転撮影した後、引き続き撮影軌道に沿
って順次移動と回転をし、パノラマX線CT撮影を行う
場合の説明図
【図6】 歯顎領域のパノラマX線CT撮影をする場合
のX線入射角が回転中心の移動と共に進行することの説
明図
【図7】 実際に被写体の歯顎領域のパノラマX線CT
撮影をする場合の撮影範囲の説明図
【図8】 本発明に関わるパノラマX線CT撮影装置の
外観図で、(a)正面図,(b)側面図,(c)平面図
【図9】 旋回アーム下面の被写体干渉防止用安全スイ
ッチの設置例を示す説明図
【図10】 図8の本発明に関わるパノラマX線CT撮
影装置の回転駆動ユニットの平面詳細図
【図11】 図8の本発明に関わるパノラマX線CT撮
影装置の回転駆動ユニットの側面詳細図
【図12】 椅子部と頭部位置決め装置の相互間に被写
体干渉防止用スイッチを設けた設置例を示す説明図
【図13】 椅子部と頭部位置決め装置の相互間に被写
体干渉防止用スイッチを設けた設置例を示す説明図
【図14】 本発明に関わるパノラマX線CT撮影装置
の位置補正手段の説明図
【図15】 本発明に関わるパノラマX線CT撮影装置
の再構成画像範囲の変化についての説明図
【図16】 本発明に関わるパノラマX線CT撮影装置
の再構成画像範囲の他の変化例についての説明図
【図17】 本発明に関わるパノラマX線CT撮影装置
の他の実施例の外観図
【図18】 本発明に関わるパノラマX線CT撮影装置
の実施例のブロックダイアグラム
【符号の説明】
1. X線源 17. 椅子部 2. X線検出器 18. 頭部位
置決め装置 3. 撮影部位(撮影範囲) 23. Y軸テ
−ブル 4. コーンビーム 24. X軸テ
ーブル 5. 撮影軌道 25. Y軸制
御モーター 6. 歯列弓 26. X軸制
御モーター 7. 撮影開始位置 27. 回転制
御モーター 12. 撮影完了位置 31. 安全
スイッチ(1) 13. 再構成画像範囲 40. 安全
スイッチ(2) 14. 支持フレーム 41. 支持
フレーム(2) 15. 回転駆動ユニット 42. 回転
駆動手段 16. 旋回アーム 43. 位置
補正手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 猛 京都府乙訓郡大山崎町円明寺脇山1−338 (72)発明者 赤木 史明 京都府京田辺市大住が丘3丁目7−18 Fターム(参考) 4C093 AA10 AA22 CA33 CA37 DA05 FA13 FA33 FA44 FA55 5B057 AA09 BA03 BA24 CA02 CA08 CA12 CA16 CB02 CB08 CB12 CB13 CB16 CE10

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体用の椅子と、被写体用頭部の位置
    決め装置と、その上方に設けられた回転駆動ユニット
    と、この回転駆動ユニット内の旋回アーム回転制御モー
    ターの回転軸に直接または、間接的に接続された旋回ア
    −ムの1端に、被写体に対して限られた範囲のコ−ンビ
    −ムを照射するX線源と、他端に被写体を透過したX線
    を検知するX線検出器を対向配置させ、前記旋回ア−ム
    が回転することにより被写体頭頚部のCT撮影を行う、
    いわゆるX線CT撮影装置に於いて、回転駆動ユニット
    内の旋回アーム回転制御モーターの回転軸に直接また
    は、間接的に接続され、該回転駆動ユニットから垂下す
    る該旋回アームは、該回転軸中心を回転中心として多回
    転が可能で、撮影モ−ド設定手段により設定された撮影
    部位または、範囲に対して、その撮影の開始から撮影の
    終了までの間、回転駆動制御手段により、その撮影に必
    要な回転角度範囲回転し、且つ、その回転中に該旋回ア
    −ムの回転中心を撮影モ−ド設定によって予め設定され
    た撮影軌道に沿って、前記回転軸中心に直交する平面内
    を順次移動しつつ、頭頚部領域の任意な部位または、範
    囲の直線、または曲線、あるいは、その組み合わせによ
    る任意の断面の画像データーを取り込み、この画像デー
    ターを画像処理することによって任意の部位または、範
    囲の再構成画像を得ることを特徴とするパノラマX線C
    T撮影装置。
  2. 【請求項2】 回転駆動ユニット内の旋回アーム回転制
    御モーターの回転軸に直接または、間接的に接続され、
    該回転駆動ユニットから垂下する該旋回アームは、該回
    転軸中心を回転中心として多回転が可能で、撮影モ−ド
    設定手段により設定された撮影部位または、範囲によっ
    て、その撮影に必要な回転角度範囲回転すると共に、必
    要に応じて、予め設定された撮影軌道に沿って、前記旋
    回アームの回転中心が、前記回転軸中心に直交する平面
    内を順次移動する際の前記移動距離に対して、回転駆動
    制御手段により、その撮影に必要な回転角度範囲を単位
    距離あたりの回転数または、1回転あたりの移動距離と
    して変化させる手段を付加したことを特徴とする特許請
    求項第1項記載のパノラマX線CT撮影装置。
  3. 【請求項3】 回転駆動ユニット内の旋回アーム回転制
    御モーターの回転軸に直接または、間接的に接続され、
    該回転駆動ユニットから垂下する該旋回アームは、該回
    転軸中心を回転中心として多回転が可能で、撮影モ−ド
    設定手段により設定された撮影部位または、範囲によっ
    て、その撮影に必要な回転角度範囲回転すると共に、必
    要に応じて、予め設定された撮影軌道に沿って、前記旋
    回アームの回転中心が、前記回転軸中心に直交する平面
    内を順次移動する際の前記移動距離に対して、回転駆動
    制御手段により、その撮影に必要な回転角度範囲を単位
    距離あたりの回転数または、1回転あたりの移動距離と
    し、その変化量を決定するアルゴリズムとしてプログラ
    ムされていることを特徴とする特許請求項第1項記載の
    パノラマX線CT撮影装置。
  4. 【請求項4】 回転駆動ユニット内の旋回アーム回転制
    御モーターの回転軸に直接または、間接的に接続され、
    該回転駆動ユニットから垂下する該旋回アームは、該回
    転軸中心を回転中心として多回転が可能で、撮影モ−ド
    設定手段により設定された撮影部位または、範囲によっ
    て、その撮影に必要な回転角度範囲回転すると共に、必
    要に応じて、予め設定された撮影軌道に沿って、前記旋
    回アームの回転中心が、前記回転軸中心に直交する平面
    内を順次移動する際の前記移動距離に対して、回転駆動
    制御手段により、その撮影に必要な回転角度範囲を単位
    距離あたりの回転数または、1回転あたりの移動距離と
    して変化量を数値入力し、該入力値に対応して変化させ
    ることを特徴とする特許請求項第1項記載のパノラマX
    線CT撮影装置。
  5. 【請求項5】 回転駆動ユニットから垂下する前記回転
    軸中心を回転中心として多回転が可能な該旋回アーム
    は、その下面に被写体干渉防止用の安全スイッチを設け
    ていることを特徴とする特許請求項第1項〜第4項記載
    のパノラマX線CT撮影装置。
  6. 【請求項6】 前記椅子および、前記被写体用頭部位置
    決め装置の相互間に被写体干渉防止用安全スイッチを設
    け、椅子、被写体用頭部位置決め装置の個々の高さに関
    係することなく一定距離以内に近づかないようにしたこ
    とを特徴とする特許請求項第1項〜第5項記載のパノラ
    マX線CT撮影装置。
  7. 【請求項7】 被写体用の椅子と、被写体用頭部位置決
    め装置と、その上方に設けられた回転駆動ユニットと、
    この回転駆動ユニット内の旋回アーム回転制御モーター
    の回転軸に直接または、間接的に接続された旋回ア−ム
    の1端にコ−ンビ−ムを照射するX線源と、他端に被写
    体を透過したX線を検知するX線検出器を対向配置さ
    せ、前記旋回ア−ムが回転することにより被写体頭頚部
    のCT撮影を行う、いわゆるX線CT撮影装置に於い
    て、回転駆動ユニット内の旋回アーム回転制御モーター
    の回転軸に直接または、間接的に接続され、該回転駆動
    ユニットから垂下する該旋回アームは、該回転軸中心を
    回転中心として多回転が可能で、撮影モ−ド設定手段に
    より設定された撮影部位または、範囲に対して、その撮
    影の開始から撮影の終了までの間、回転駆動制御手段に
    より、その撮影に必要な回転角度範囲回転し、且つ、必
    要に応じて、その回転中に該旋回ア−ムの回転中心を撮
    影モ−ド設定によって予め設定された撮影軌道に沿っ
    て、前記回転軸中心に直交する平面内を必要に応じて順
    次移動させるか、あるいは前記旋回アームの回転中に前
    記回転軸の中心に沿って平行に順次移動させるか、2者
    の選択手段を有することを特徴とする特許請求項第2項
    〜第6項記載のパノラマX線CT撮影装置。
  8. 【請求項8】 撮影モード設定手段により設定された撮
    影部位または、範囲に対して、前記回転駆動制御手段
    は、その撮影に際して、撮影開始位置において前記旋回
    アームの回転中心を移動させずに、例えば180゜ある
    いは、360゜等の所定の回転をおこなった後、順次前
    記回転と前記撮影軌道に沿った移動をおこない、この間
    の画像データーの取り込みを行うか、または更に、撮影
    終了位置でも前記旋回アームの回転中心を移動させずに
    再度前記した所定回転と、引き続き画像データーの取り
    込みを行うことを特徴とする特許請求項第1項〜第7項
    記載のパノラマX線CT撮影装置。
  9. 【請求項9】 被写体を挟むような形で、支持フレ−ム
    の両端に対向配置されたX線コーンビームを照射するX
    線源と、被写体を透過した該X線コーンビームによる画
    像データーを取り込むためのX線検出器と、被写体を撮
    影に先立って位置付けするための頭部固定装置を有する
    椅子部と、この頭部固定装置と椅子部を個別に上下させ
    るための昇降手段と、該椅子部を旋回及び水平方向に移
    動させるための回転駆動手段を有し、該回転駆動手段の
    椅子回転制御モーターの回転軸に接続された椅子部は、
    該回転軸中心を回転中心として多回転が可能で、撮影モ
    −ド設定手段により設定された撮影部位または、範囲に
    対して、その撮影の開始から撮影の終了までの間、回転
    駆動制御手段によりその撮影に必要な回転角度範囲回転
    し、且つ、その回転中に該椅子の回転中心を撮影モ−ド
    設定によって予め設定された撮影軌道に沿って、必要に
    応じて,前記回転軸中心に直交する平面内を順次移動し
    つつ、頭頚部領域の任意な部位の直線、または曲線ある
    いは、その組み合わせによる任意の断面の画像データー
    を取り込み、この画像データーを画像処理することによ
    って任意の部位または、範囲の再構成画像を得ることを
    特徴とするパノラマX線CT撮影装置。
  10. 【請求項10】 撮影モ−ド設定手段により設定された
    撮影部位または、範囲に対して、予め回転駆動ユニット
    の回転駆動制御手段によって位置決めされた、撮影部位
    の中心位置あるいは、撮影開始位置を、さらに、正確に
    位置の補正を行うために撮影部位に対して、X,Y軸の
    直交する2方向からX線透視撮影を行い、この2方向か
    らの映像をモニター上に表示させ、表示された撮影対象
    部位の撮影の中心あるいは、撮影開始位置としたいX,
    Y軸方向のそれぞれの中心位置にモニター上の撮影時セ
    ンター位置カーソルを移動させ、そのカーソルが移動し
    た位置に自動的に前記旋回アームの回転中心位置を、回
    転駆動ユニットの回転駆動制御手段によって移動させ位
    置の補正が可能な位置補正手段を設けたことを特徴とす
    る特許請求項第1項〜第9項記載のパノラマX線CT撮
    影装置。
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