JPH08117220A - X線透視撮影方法およびx線装置 - Google Patents

X線透視撮影方法およびx線装置

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JPH08117220A
JPH08117220A JP7098263A JP9826395A JPH08117220A JP H08117220 A JPH08117220 A JP H08117220A JP 7098263 A JP7098263 A JP 7098263A JP 9826395 A JP9826395 A JP 9826395A JP H08117220 A JPH08117220 A JP H08117220A
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理香 馬場
Hironori Ueki
広則 植木
Takeshi Ueda
健 植田
Keiji Umetani
啓二 梅谷
Kensuke Sekihara
謙介 関原
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 X線透視画像もしくはX線撮影画像またはX
線CT画像の視野を拡大する。 【構成】 複数方向から被検体14のX線透視像もしく
はX線撮影像またはX線CT計測値を得るX線透視・撮
影方法及びX線装置において、X線管2とX線画像X線
検出器を同一回転中心の円軌道上を移動させると同時
に、被検体14を該円軌道面に平行に移動させながら被
検体14のX線透視像もしくはX線撮影像またはX線C
T計測値を得るものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、X線透視・撮影方法お
よびX線装置に関し、特に、X線CT(Computed Tom
ography)スキャン方法およびX線CT装置における人
体の胸部等の大視野を3次元的に計測するために好適な
技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、X線透視・撮影像を複数方向から
計測し立体的な動画像を観察または記録する方法とし
て、回転DA(Digital Angiography)あるいは回転
DSA(Digital Subtraction Angiography)の方法
が東芝メディカルレビュー誌45号(1992年)7頁
に記載されている。これは、Cアーム上の一端にX線管
と対向にX線イメージインテンシファイアが取付けられ
ており、Cアームを回転させながら連続画像等をモニタ
に写し出すことにより立体感のある動画像を観察した
り、種々の方向からのDSA画像を得るものである。
【0003】また、より完全なX線立体像を得る方法と
しては、X線CT装置によって得られた断層像を画像処
理によってつなぎ合わせる方法が一般的であった。しか
し、X線CTでは撮影時間が長くなるという問題があ
る。
【0004】撮影時間短縮のためには、X線検出器とし
て2次元X線検出器を用い、X線源から円錐(コーン)
状に放射されるX線による被検体の2次元透過像を用い
て、被検体のX線3次元像の再構成を行うコーンビーム
CT装置が有利である。
【0005】メディカルイメージングテクノロジー誌、
第10巻(1992年)第113〜118頁には、2次
元X線検出器としてX線イメージインテンシファイアと
テレビカメラを用いたコーンビームCT装置が示されて
いる。
【0006】また、ラジオロジー誌,185(P)巻
(1992年)271頁、(RADIOLOGY, Vol.185(P)(199
2), p.271)には、2次元X線検出器として、大型蛍光板
とテレビカメラを用いた大視野コーンビームCT装置が
示されている。
【0007】コーンビームCT装置における3次元画像
再構成の代表的なアルゴリズムとしては、フェルドカン
プの方法(Practical Cone-Beam Algorithm; L.A.Feldk
amp,et al.; J. Optical Society of America, A/Vol.
1(6),(1984), pp.612-619)がある。
【0008】また、IEEE トランザクションズ オ
ン メディカル イメージング、12巻(1993
年)、第13号、486−496頁(A General Cone-Be
am Reconstruction Algorithm; Ge Wang, et al.; IEEE
Transactions on Medical Imaging, Vol.12, No.13,(1
993), pp.486-496)にはX線源とX線検出器とからなる
撮影系を被検体の周りに回転すると同時に、被検体を回
転面と垂直な方向に移動することで、被検体の回転軸方
向に対する視野を拡大する方法及びその再構成アルゴリ
ズムが示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の回転DAあるい
は回転DSA装置では、計測視野はX線イメージインテ
ンシファイアの視野サイズにより制限される。
【0010】また、前記メディカルイメージングテクノ
ロジー誌記載の装置では、大視野かつ高解像度のX線イ
メージインテンシファイアを得ることが技術的に困難で
あることから、大視野高画質の立体画像を得ることは困
難である。従って、胸部等の大視野を必要とする対象を
高画質で得る場合にはその一部を撮影するに留まってい
る。
【0011】また、前記ラジオロジー誌に記載された装
置では、高感度かつ高解像度の蛍光板を得ることが技術
的に困難であることから、大視野高画質の立体画像を得
ることは困難である。
【0012】これまで、通常の1次元X線検出器配列を
用いるX線CT装置においても、2次元X線検出器を用
いるコーンビームCT装置においても、各横断断層面の
視野は円形である。検出器のサイズによる視野の制限に
対し、横断断層面の視野を拡大する技術は提案されてい
ない。したがって、検診等に適用した場合、患部が視野
に入らない場合が生じるという問題があった。
【0013】本発明の目的は、X線透視画像もしくはX
線撮影画像またはX線CT画像の視野を拡大することが
可能な技術を提供することにある。
【0014】本発明の他の目的は、高画質の立体画像の
横断断層面の視野を拡大することが可能な技術を提供す
ることにある。
【0015】本発明の他の目的は、高画質の立体画像を
高速に得ることが可能な技術を提供することにある。
【0016】本発明の他の目的は、肺癌等の診断能を向
上させることが可能なX線CT装置を提供することにあ
る。
【0017】本発明の前記ならびにその他の目的および
新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面によって
明らかになるであろう。
【0018】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば、以
下のとおりである。
【0019】手段1.X線源とこれと対向するX線検出
器を同一回転中心の円軌道上を回転移動させると同時
に、被検体(人体を除く)を前記円軌道面に平行に移動
させながら透視または撮影を行うX線透視・撮影方法も
しくはCTスキャン方法である。
【0020】手段2.手段1のX線透視・撮影方法もし
くはCTスキャン方法において、被検体の移動が、前記
X線源とX線検出器の回転面に平行な直線上を往復する
往復移動であって、その周期が前記X線源とX線検出器
の回転移動の周期と一致している方法である。
【0021】手段3.被検体の移動が、前記X線源とX
線検出器の回転面に平行な直線上を往復移動する移動
と、前記X線源とX線検出器の回転面に垂直に移動する
移動とを組合せた複合移動である方法である。
【0022】手段4.X線源とこれと対向するX線検出
器から構成される撮影系を同一回転中心の円軌道上を回
転移動させると同時に、被検体(人体を除く)を前記円
軌道面に平行に移動させながら透視または撮影もしくは
CTスキャンを行うX線装置である。
【0023】手段5.X線源とこれと対向するX線検出
器から構成される撮影系を同一回転中心の円軌道上を回
転移動させると同時に、被検体(人体を除く)を前記円
軌道面に平行および垂直に移動させながら透視または撮
影を行うX線装置である。
【0024】手段6.被検体のX線透視・撮影部位もし
くはX線CT計測部位を限定する寝台天板を有し、X線
源とこれと対向するX線検出器のあらかじめ定めた位置
における前記X線源とX線検出器の中心を結ぶ中心線上
に寝台天板の中心位置を設定し、前記X線源とX線検出
器を同一回転中心の円軌道上を移動させて複数方向から
被検体のX線透視像もしくはX線撮影像またはX線CT
計測値を得るX線装置であって、前記寝台天板を前記円
軌道面に平行な直線上を往復移動させる手段と、該寝台
天板の往復移動の周期と前記X線源およびX線検出器の
回転移動の周期とを一致させる手段とを備えたものであ
る。
【0025】手段7.手段6のX線装置において、X線
源が回転中心に対して互いに点対称の位置にあるとき被
検体のX線透視・撮影部位もしくはX線CT計測部位を
決定する寝台天板の位置が往復移動の中点に対して互い
に点対称の位置にあり、かつ、X線源が回転中心を通り
回転面に平行で、かつ、寝台天板の往復移動方向に垂直
な直線に対して互いに線対称の位置にあるとき寝台天板
が往復運動の中点に対して互いに点対称の位置にあるよ
うに制御する制御手段を備えたものである。
【0026】手段8.手段6あるいは7のX線装置にお
いて、X線源とX線検出器の対が水平位置を起点として
円軌道上を1回転すると同時に寝台天板が往復移動の中
心位置を起点として水平方向に往復移動し、前記回転お
よび往復移動中におけるX線透視もしくはX線撮影また
はX線CT計測を行うとともに、前記X線透視もしくは
X線撮影またはX線CT計測の終了後にX線源とX線検
出器の対が同一軌道上を逆方向に1回転反転すると同時
に寝台天板は前記往復移動と同一の移動を再度行い、前
記反転および往復移動中におけるX線透視もしくはX線
撮影またはX線CT計測を行うように制御する制御手段
を備えたものである。
【0027】手段9.手段6ないし8のうちいずれかの
手段のX線装置において、X線検出器が2次元検出器で
あり、X線源から発するX線ビームを円錐ビームとして
利用するものである。
【0028】手段10.手段9のX線装置において、撮
影系の回転軸に平行であり、かつ被検体に対して固定さ
れた一本の仮想的回転軸が表示画面上で常に固定された
状態で被検体のX線透視像およびX線撮影像を表示する
ものであり、検者が画像を見やすくするための画像表示
方法を実現するものである。
【0029】手段11.手段4ないし10のうちいずれ
かの手段のX線装置において、撮影系の回転面上におい
て検出された被検体の透過データに対して、撮影系に固
定された座標上でフィルタリング処理を行い、かつフィ
ルタリング処理後のデータをX線CT像を構成する任意
の再構成点に対して逆投影をすることで、被検体のX線
CT像の再構成を行うものであり、上記撮影方式におい
て、再構成を簡単に行うための、本撮影方式に特有の座
標系を実現するものである。
【0030】手段12.手段4ないし11のうちいずれ
かの手段のX線装置において、撮影系の回転面上以外の
検出面位置において検出された被検体の透過データに対
して、検出面上に存在しかつ前記検出面位置を通りかつ
回転面に平行な直線と、X線の発生点とを同時に含む平
面上で前記撮影系に固定された座標を用いてフィルタリ
ング処理を行い、かつフィルタリング処理後のデータを
X線CT像を構成する任意の再構成点に対して逆投影す
ることで被検体のX線CT像の画像再構成を行うもので
あり、前記(11)に記載のX線CT装置で実現された
座標系の、3次元空間全体への拡張を実現するものであ
る。
【0031】手段13.手段11ないし12のうちいず
れかの手段のX線装置において、撮影系を被検体の周り
に複数回回転し、収集されたすべての被検体の透過デー
タに対してフィルタリング処理を行い、フィルタリング
処理後のデータをX線CT像を構成する任意の再構成点
に対して逆投影する時に、逆投影すべきデータの検出位
置が前記の複数回回転におけるある回転のある回転角度
においてX線検出器の視野内に存在せず欠落する場合は
その逆投影を行わず、前記の逆投影を行わないデータを
他の回転における前記回転角のデータで代用して逆投影
を行うものであり、撮影系の1回の回転では収集しきれ
ない被検体のX線透過データを複数回の回転で補い、こ
うして収集された全ての透過データを並び換えることな
く再構成を行うための、本撮影方式に特有の再構成方法
を実現するものである。
【0032】手段14.手段13のX線装置において、
逆投影すべきデータが前記の複数回の回転におけるある
回転角度に対して重複して存在する場合、重複するデー
タを平均した後に逆投影を行うものであり、前記の撮影
方式により収集された投影データを全て有効に用いて、
S/Nの高い被検体のX線3次元像を得るための再構成
方法を実現するものである。
【0033】手段15.手段13あるいは14のX線装
置において、被検体のX線像の再構成の途中において、
再構成の途中結果を順次画像表示するものであり、再構
成の途中においても、X線CT像の概観を得るための表
示方法を実現するものである。
【0034】
【作用】手段1ないし8によれば、複数方向から被検体
のX線透視像もしくはX線撮影像またはX線CT計測値
を得るX線透視・撮影方法およびX線装置において、X
線源とX線検出器を同一回転中心の円軌道上を移動させ
ると同時に、被検体を前記円軌道面に平行移動させなが
らX線透視もしくはX線撮影またはX線CT計測を行う
ので、X線源の回転面に平行な方向にX線検出器の視野
よりも広い領域のX線像を得ることができる。
【0035】これにより、X線透視像もしくはX線撮影
像またはX線CT画像の横断断層面の視野を拡大するこ
とができ、肺癌等の診断能を向上させることができる。
【0036】また、X線源とX線検出器を同一回転中心
の円軌道上を移動させると同時に、被検体を前記円軌道
面に平行移動させながらX線透視もしくはX線撮影また
はX線CT計測を行うので、高画質の立体画像の横断断
層面を高速に得ることができる。
【0037】特にX線CT計測において、X線源とX線
透過像検出器とから構成される撮影系を被検体の周りに
複数回回転すると同時に、撮影系の回転中心と被検体と
の相対的な位置関係を回転面と平行な方向に変動し、か
つ各々の回転において前記の変動方法を互いに異とする
ことにより、再構成に必要な全てのデータのうち、X線
検出器の視野が被検体に対して小さいために1回の回転
では収集しきれないデータを、複数回の回転ですべて収
集することができる。
【0038】いま、再構成を行う領域を撮影系の回転面
内のみに限定して、被検体のX線2次元断層像を得る場
合、コーンビームCTにおける再構成は通常のX線CT
装置における再構成と等価になる。
【0039】通常のX線CT装置においては、被検体に
対して撮影系の回転中心は常に固定されており、再構成
の計算にはこの回転中心を原点として、撮影系に固定さ
れた座標系が用いられる。ここではこの座標系を固定中
心座標系と名付ける。固定中心座標系を用いた再構成
は、投影データに対するフィルタリング処理の過程と、
フィルタリング処理後の投影データの逆投影の過程とい
う二つの過程から構成されており、撮影系の座標と再構
成に用いる座標系が等しいため、計算が簡単に行えると
いう利点がある。
【0040】また通常のコーンビームCT装置において
は、被検体のX線3次元像を構成する全ての再構成点の
うち、回転面内に含まれるものについては前記の固定中
心座標系を直接用いることにより、また回転面内に含ま
れないものについては、X線の発生点と再構成点とを含
む平面で、かつX線検出器の検出面との交線が回転面と
平行になる平面を、近似的に回転面とみなして固定中心
座標系を用いることにより、固定中心座標系を3次元空
間全体に拡張して再構成を行う。
【0041】これに対して、本撮影方式においては、撮
影系の回転中心が被検体に対して常に移動する。ここで
はこのときの撮影系の座標を移動中心座標系と名付け
る。移動中心座標系上で収集される投影データに、前記
の固定中心座標系上で定義される再構成方法を適用して
再構成を行うためには、再構成に入る前に以下の処理を
行う必要がある。
【0042】(処理1)投影データを全て固定中心座標
系の投影データに変換する。 (処理2)投影データを、X線検出器の視野拡大のため
に並び換える。
【0043】ここで処理1は移動中心座標系上で得られ
る投影データを、固定中心座標系の投影データに変換す
る処理である。また処理2について、上記X線CT撮影
方式においては、再構成に必要な全ての投影データを、
撮影系の複数回の回転により収集する。従って、このと
き投影データは各回転毎に固定座標系に対してばらばら
に収集されるので、これらを並び換えるために処理2が
必要となる。しかしながら、これらの処理を行うには以
下のような問題がある。
【0044】(問題1)処理1を行う手間がかかるこ
と。 (問題2)処理2を行う手間がかかること。 (問題3)3次元空間全体において、処理2の並び換え
ができないこと。 (問題4)投影データが全て収集されるまで処理2が行
えないこと。
【0045】問題1および問題2について、処理1と処
理2は同時に行うことが可能であるが、収集される全て
の投影データについてこのような処理を行うことは、非
常に手間のかかる作業であり、計算時間ががかる。また
処理装置も複雑なものとなる。
【0046】問題3について、2次元のX線検出器を用
いて被検体のX線3次元像の再構成を行うコーンビーム
CT装置においては、X線源から円錐状に放射されるX
線による被検体の投影データを用いて再構成を行うた
め、投影データを空間的に同一な平面内で並び換えるこ
とができない。これはコーンビームCTに特有の問題で
あり、従来の固定中心座標系による再構成方法が本撮影
方式には適用できないこと、従って従来の再構成法では
再構成が不可能であることを意味する。
【0047】問題4について、処理2は投影データが全
て収集されるまで行うことができない。従って、再構成
も同様である。このため、データの収集途中において
も、同時に再構成の演算を行うことができず、撮影から
再構成像の表示までの一連の作業に、時間がかかる。
【0048】そこで本発明においては、本発明における
撮影方式に特有の新しい座標系、および新しい演算方法
を用いることで、上記の全ての問題を解決する。
【0049】手段11は、上記の撮影方式において撮影
系に固定した移動中心座標系を用いて再構成を行う機能
を有し、上記の処理1を行うことなく再構成を行うため
の、本撮影方式に特有の座標系を実現するものである。
従って上記の問題1が解決される。またこのとき、再構
成の過程は固定中心座標系を用いた場合と同様、投影デ
ータに対するフィルタリング処理の過程およびフィルタ
リング処理後の投影データの逆投影の過程から構成され
る。
【0050】手段12は、手段11に記載の移動中心座
標系を3次元空間全体に拡張する機能を有し、上記撮影
方式で収集した投影データを用いて、被検体のX線3次
元CT像を得るための座標系を実現するものである。
【0051】手段13は、手段11および手段12に記
載の装置において、撮影系を複数回回転する機能と、各
々の回転において不足するデータを別の回転で得られる
データで補う機能とを有し、上記撮影方式により拡大さ
れるX線検出器の視野に対して、投影データを並び換え
ることなく再構成を行うための、本撮影方式に特有の演
算方法を実現するものである。これは上記の処理2を行
うことなく再構成を行うための演算方法であり、従って
上記の問題2および問題3が解決される。
【0052】手段16は、フィルタリング処理後の全て
の投影データのうち、X線検出器の視野の境界付近に存
在するものを捨て去る機能を有し、視野の境界付近にお
いて視野が途切れることが原因で生じる投影データ補正
用フィルタの影響を取り除き、より正確なX線CT像を
得るための再構成方法を実現するものである。X線検出
器の視野が僅かに小さくなるものの、簡単に処理が行え
るという利点がある。
【0053】手段17は、X線検出器の視野内で得られ
るフィルタリング処理前の投影データから、X線検出器
の視野外の投影データを外挿により求める機能を有し、
視野の境界付近において視野が途切れることが原因で生
じる投影データ補正用フィルタの影響を減少し、上記手
段16のように視野の境界付近のデータを捨て去ること
なく、すなわちX線検出器の視野を小さくすることな
く、被写体のX線CT像をより広い範囲で得ることがで
きる。
【0054】手段14は、複数の回転における投影デー
タのうち、逆投影を行う際に重複しているものについて
は投影データの平均を行う機能を有し、被検体の投影デ
ータを最大限利用して、S/Nの高いX線CT像を得る
ための再構成方法を実現できる。
【0055】手段18は、複数の回転における投影デー
タのうち、逆投影を行う際に重複しているものについて
は投影データの選択を行う機能を有するもので、これに
より被検体の投影データのうち、再構成に適した投影デ
ータのみを用いた再構成方法を実現できる。
【0056】手段19は、手段18における投影データ
の選択において、X線CT像の再構成点から最も離れた
位置から発生したX線による投影データを選択する機能
を有するもので、これにより再構成領域を近似的に3次
元空間全体に拡張する際に、最も精度のよい近似を用い
て拡張を行うことができる。
【0057】手段20は、本発明のX線装置において被
検体の投影データを収集する処理と併行して、順次再構
成を行う機能を有するもので、これにより被検体の撮影
からX線CT像の表示までの一連の作業を並列して、高
速に行うことができる。
【0058】手段15は、本発明のX線装置において順
次再構成されていく被検体のX線CT像を、再構成の途
中においても順次表示する機能を有するもので、これに
より再構成像の評価に緊急を要する場合においても、再
構成が完全に終了するのを待つことなく、再構成の途中
結果像によって評価を行うことができるようになる。
【0059】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0060】(実施例1)図1および図2は、本発明の
一実施例に係るコーンビームX線CT装置の概略図およ
び正面模式図である。本実施例1に係るX線撮影装置
は、撮影制御手段1、X線管2、X線グリッド3、X線
イメージインテンシファイア4、光学レンズ系5、テレ
ビカメラ6、画像収集・処理手段7、回転板8、寝台天
板9、回転板駆動手段10、天板駆動手段11、回転板
角度計測手段12、天板位置計測手段13、画像表示手
段21等により構成される。なお、前記各装置および機
構は公知のものを用いる。
【0061】X線検出器はX線イメージインテンシファ
イア4、光学レンズ系5およびテレビカメラ6からな
る。また、撮影系は前記X線検出器およびX線管2、回
転板8からなる。被検体14は寝台天板9上に位置し、
撮影***は仰臥位を標準とする。そして、被検体14の
撮りたい部位の中心を前記撮影系の回転中心付近に設定
する。
【0062】図2において、X線管2の回転半径Dは7
20mm、X線管2とX線検出器との距離は1100m
m、X線検出器のX線入力面の直径は380mmであ
る。
【0063】X線管2がX線検出器を見込む角度2αは
19.6°である。X線管2およびX線検出器の回転周
期の代表例は5秒である。前記のテレビカメラ6は、撮
影素子として高解像度撮像管を使用している。
【0064】次に、前記各部の概要を説明する。
【0065】撮影制御手段1は、X線検出器とX線管2
の対が固定された回転板8を回転させる移動シーケン
ス、および寝台天板9を移動させる移動シーケンスを規
定する。また、X線管2のX線発生とX線検出器の撮影
動作を制御する撮影シーケンスを規定する。回転板角度
計測手段12は回転角度データを出力する。寝台天板9
は被検体14の透視撮影部位を設定する。寝台天板9は
水平に位置し、回転撮影時にはX線検出器の回転面に平
行な方向に移動する。天板位置計測手段13は寝台天板
9の位置データを出力する。
【0066】次に、本実施例1に係るコーンビームX線
CT装置の動作を説明する。図1および図2において、
X線管2から発生されたX線は被検体14を透過し、X
線グリッド3により散乱線が遮蔽され、X線イメージイ
ンテンシファイア4により可視光像に変換され、光学レ
ンズ系5によってテレビカメラ6に結像される。テレビ
カメラ6は画像をビデオ信号に変換し、画像収集・処理
手段7に入力する。テレビカメラ6のCTスキャンにお
ける標準走査モードは毎秒60フレーム、走査線数52
5本であるが、毎秒30フレーム、走査線数1050本
による撮影も可能である。また、高精細撮影モードとし
て毎秒7.5フレーム、走査線数2100本による撮影
も可能である。CTスキャンにおける標準走査モードで
は、1.25度毎に毎秒60枚の画像を計測し、4.8
秒間に288枚の画像を得る。画像収集・処理手段7は
ビデオ信号をA/D変換し、回転角度データおよび寝台
天板位置データと共に内部のフレームメモリに記憶し、
各投影像に対して画像の幾何学的歪の補正と画像の濃度
レベルのシェーディング補正とを行った後に3次元再構
成を行う。このとき画像の幾何学的歪の補正から3次元
再構成までの一連の作業は、各投影像が得られると同時
に順次行うことも可能であるし、あるいは全ての投影像
が収集された後に行うことも可能である。画像表示手段
21は、3次元再構成したX線3次元像を表示する。こ
のときX線3次元像の表示は、再構成を行いながらその
途中結果を順次表示することも可能であるし、再構成が
全て終了した後に表示することも可能である。
【0067】テレビカメラ6により透視または撮影モー
ドで得られた画像は、そのまままたは前記補正を行った
後に、リアルタイムで画像表示手段21により表示する
ことが可能である。
【0068】図3は、実施例1において撮影系および被
検体14の移動の関係の一例を説明するための正面模式
図である。図3において、被検体14の往復運動の変位
は、時間に対する正弦波とする。X線管2とX線検出器
の対の回転は反時計回りを+と表す。
【0069】以下、前記撮影系の回転運動と被検体14
の移動との関係について説明する。図3において、起点
(A)では、X線管2とX線検出器の対は水平方向にあ
り、被検体14の中心はX線管2の回転中心に位置す
る。X線管2とX線検出器が反時計回りに回転を始める
と同時に、被検体14は回転中心に平行な平面内を水平
方向に右向きに移動を開始し、透視または撮影を開始す
る。X線管2とX線検出器が起点から+90度回転した
時点(B)で被検体14の移動方向を反転し、左向きと
する。
【0070】X線管2とX線検出器が起点から+180
度回転した時点(C)で被検体14は回転中心位置に戻
る。X線管2とX線検出器が起点より+270度回転し
た時点(D)で被検体14の移動方向を反転し、右向き
とする。X線管2とX線検出器が起点より+360度回
転した時点(E)、即ち、起点(A)に戻った時点で、
X線管2とX線検出器の回転方向を反転し、時計回りと
する。
【0071】X線管2とX線検出器が時計回りに回転を
始めると同時に、被検体14は回転中心に平行な平面内
を水平方向右向きに移動を開始する。X線管2とX線検
出器が起点(A)から−90度回転した時点(F)で被
検体14の移動方向を反転し、左向きとする。
【0072】X線管2とX線検出器が起点(A)から−
180度回転した時点(G)で被検体14は回転中心位
置に戻る。X線管2とX線検出器が起点(A)より−2
70度回転した時点(H)で被検体14の移動方向を反
転し、右向きとする。X線管2とX線検出器が起点
(A)より−360度回転した時点(I)、即ち、起点
(A)にもどった時点でX線管2とX線検出器の回転お
よび被検体14の移動を停止し、透視または撮影を終了
する。
【0073】図4は、本発明における透視・撮影および
CTスキャンの手順を示したブロック図である。図4は
全体の流れを示す概要図であり、別に3次元画像再構成
については図14において詳細に説明する。
【0074】図4において、最初に撮影条件を設定する
(301)。撮影条件はX線照射を行う際の寝台天板9
の位置および撮影系の位置を決定するものである。撮影
条件は、i番目の撮影条件としてi−1番目の撮影位置
との差である寝台天板9の水平移動距離xiおよび撮影
系の回転角度Φiで与えられる。撮影条件はテーブルと
して保持されており、撮影が進むに従って次々と読み出
され、次のX線照射までに1回分の移動および回転が実
行される。移動および回転を実行するシーケンスは撮影
制御手段1により制御される。
【0075】撮影が開始されると、まず寝台天板9およ
び撮影系が移動を開始する。撮影開始位置から寝台天板
9の位置がx1水平移動すると同時に撮影系がΦ1回転
し、寝台天板9および撮影系の位置が1回目の撮影位置
に設定された(302)時点でX線照射が行われ(30
3)、データ収集が行われる(304)。透視・撮影系
(A)の場合は、収集されたデータを画像表示手段21
に表示しながら(305)、次の撮影のための移動を行
う。CT系(B)の場合は、収集されたデータを3次元
画像再構成に用いる(306)と同時に画像表示手段2
1に表示しながら(307)、次の撮影のための移動を
行う。1回目の撮影位置から寝台天板9の位置がx2水
平移動すると同時に撮影系がΦ2回転し、寝台天板9お
よび撮影系の位置が2回目の撮影位置に設定された(3
02)時点で2回目のX線照射が行われ(303)、デ
ータ収集が行われる(304)。この手順を、撮影終了
まで順次繰り返す。
【0076】以下、寝台天板9に対して水平右方向、お
よび垂直上方を表す座標系として(p,q)座標系と
(X,Y)座標系を定義する。ただし、(p,q)座標
系は撮影系の回転中心を常に原点とした、即ち、撮影系
の回転中心に対して常に固定された座標系とする。ま
た、(X,Y)座標系は被検体の中心を原点として、被
検体に常に固定された座標系とする。更に、p軸に対す
るX線管2の回転角をΦとする。図3において(A)の
状態、即ち、Φ=0のとき(X,Y)座標系と(p,
q)座標系は一致する。
【0077】図3には補足のため、寝台天板9のp座
標、X線管2のp座標及びq座標の時間変化を図示して
ある。X線管2およびX線検出器の回転の周期をTとす
ると、時間tにおけるΦは、次式の数1で表される。
【0078】
【数1】
【0079】X線管2の位置は(p,q)座標系でそれ
ぞれ、(p,q)=(DcosΦ,DsinΦ)で表さ
れる。
【0080】また、寝台天板9は、X線管2およびX線
検出器の回転角Φとともに水平方向に対して正弦波関数
で位置を変化させる。その移動距離(片側)を寝台天板
9を移動しない場合の視野半径の約1/2の(D/2)
tanαに選択すると、寝台天板9のp座標wは、次式
の数2で表される。
【0081】
【数2】
【0082】なお、X線管2の位置S(X,Y)は、被
検体に固定された(X,Y)座標系では、それぞれ次式
の数3で表される。
【0083】
【数3】
【0084】ここで、前記X座標は位相が若干回転する
結果、視野の形状はX軸およびY軸に対してやや非対称
となる。
【0085】前記の起点(A)から(I)の位置迄の走
査を行うことにより、従来のコーンビームX線CTと同
様に視野全面にわたってX線管2の位置が上下および左
右の両方向からデータが計測される。
【0086】本実施例1では、寝台天板9を移動しない
場合の視野半径の約1/2の移動(片側)を横方向に行
うことにより、横方向の視野は視野半径の約1/2増大
し、縦方向の視野はほぼ変化しない。一般に、およそ寝
台天板9の移動距離相当分だけ横方向の視野は増大す
る。
【0087】撮影された投影像は、画像収集・処理装置
にて、各々幾何学的歪と感度の不均一を補正される。補
正後の投影像を用いて、3次元再構成を行う。
【0088】さらに、透視または撮影された画像のうち
2枚を用い、ステレオ視を行うことも可能である。
【0089】前述の実施例1の起点(A)から(I)の
位置迄のスキャンのうち、一部のスキャンを行うことも
可能である。スキャン範囲を起点(A)から(E)の位
置迄、または(E)の位置から(I)の位置迄とするこ
とにより、計測時間が半分で同等の視野を得ることがで
き、かつ、スキャン途中にX線管2とX線検出器の反転
動作を必要としない簡便なスキャンとすることができ
る。
【0090】ただし、スキャン範囲を起点(A)から
(E)の位置迄とした場合は、視野の左境界付近では計
測データはX線管2が上、X線検出器が下の状態でのみ
撮影され、視野の右境界付近では計測データは、X線管
2が下、X線検出器が上の状態でのみ撮影され、その結
果データの内容が厳密には異なることになる。
【0091】例えば、左肺は上から、右肺は下から撮影
したことになる。スキャン範囲を(E)の位置から
(I)の位置迄とした場合は、逆に、視野の左境界付近
では、計測データはX線管2が下、X線検出器が上の状
態でのみ撮影され、視野の右境界付近では計測データは
X線管2が上、X線検出器が下の状態でのみ撮影され
る。
【0092】スキャン範囲を(C)の位置から(G)の
位置迄とすることにより、計測時間が半分で同等の視野
を得ることができ、かつ、視野の全体で撮影の方向が同
一であるスキャンにすることができる。ただし、起点
(A)から(I)の位置迄の範囲のスキャンおよび寝台
天板9を移動しない従来のコーンビームX線CTでは視
野全面にわたって上下(および左右)両方向からデータ
が計測されるのに対し、この場合は一方向からの計測に
なる。
【0093】前述の実施例1以外にも、図2に示した動
作のどこを起点にするかによって、様々な移動シーケン
スが考えられる。
【0094】図5は、X線源(X線管2)の回転軌道面
上の位置と横断断層面の視野との関係を被検体14に固
定した座標系で表した図であり、(A)は被検体を移動
させない従来技術の場合、(B)〜(E)は本発明によ
る被検体を移動させる場合を表している。図5におい
て、点SはX線源(X線管2)、点Oは視野の中心であ
り、被検体14を移動させない場合はX線源SおよびX
線検出器の回転中心と同一である。
【0095】X線源Sの回転半径をD、線源が検出器を
見込む角度を2α、X線源S及び検出器の基準位置から
の反時計回りの回転角度をΦとする。視野サイズを表す
指標として、画像検出器で計測される境界線m及びnを
考え、該境界線m及びnと視野中心Oとの距離を視野半
径と定義する。被検体14を移動させない場合の視野半
径a0は、図3の(A)に示すように、Φに依存せず、
次式の数4となる。
【0096】
【数4】
【0097】被検体14をX軸の負の方向に片側に|w
|だけ移動した場合は、図5の(B)に示すように、一
方の側(右側)では視野が拡大し、もう一方の側(左
側)では視野が縮小し、視野半径はそれぞれ次式の数5
で表されるaおよびbとなる。
【0098】
【数5】
【0099】視野の中央部付近の計測データの抜けが生
じることを防ぐために、aとbのうち小さい方(図5の
(B)ではb)の値が負にならないようにする必要があ
る。即ち、次式の数6に示すwの値となる。
【0100】
【数6】
【0101】wを代表例としてX線源SおよびX線検出
器の回転角ΦとともにX軸方向に対して正弦波関数で変
化する次式の数7に示す関数、
【0102】
【数7】
【0103】に設定したときのΦ=0°の時の様子を図
5の(C)に示す。
【0104】視野半径はa,bともにD・sinαで被
検体を移動しない従来方式と同一となる。Φ=180°
の場合も同一である。一方、Φ=90°の場合(図5の
(D))は、次式の数8となり、右側で視野が縮小し左
側で視野が拡大する。
【0105】
【数8】
【0106】Φ=270°の場合(図5の(E))は、
次式の数9となり、右側で視野が拡大し左側で視野が縮
小する。
【0107】
【数9】
【0108】したがって、被検体14の位置を、X線源
SおよびX線検出器の回転角ΦとともにX座標が正弦波
関数となるように制御し、Φを0°から360°の範囲
で計測を行えば、被検体14を静止したまま計測する場
合に比較してX軸方向に視野が拡大した計測が行われ
る。
【0109】X線源Sが回転中心Oに対して互いに点対
称の位置にあるとき寝台天板9が往復運動の中点に対し
て互いに点対称の位置にあり、かつ、X線源Sが回転中
心Oを通り回転面に平行で、かつ、寝台天板9の往復運
動方向に垂直な直線に対して互いに線対称の位置にある
とき、寝台天板9が往復運動の中点に対して互いに点対
称の位置にあることにより、互いに足りない投影像を補
うことができる。
【0110】X線源SとX線検出器の対が水平位置を起
点として円軌道上を1回転すると、同時に寝台天板9が
往復運動の中心位置を起点として水平方向に往復運動
し、X線源SとX線検出器の対が同一軌道上を逆方向に
1回転反転すると同時に、寝台天板9が往復運動と同一
の運動を再度行うことにより、X線源Sが往復回転する
間に被検体14の全方向の投影像を得ることができる。
そして、X線検出器が2次元検出器であることにより、
高速に投影像を得ることができる。
【0111】個々の撮影投影像に対して幾何学的歪と感
度の不均一性の補正を行うことにより、解像度の高い正
確な再構成画像を得ることができる。
【0112】被検体14の往復運動の変位が時間に対し
て正弦波であることにより、被検体14の移動が滑らか
になり、被検体14の精神的および肉体的負担を柔らげ
ることができる。
【0113】なお、前記X線管2およびX線検出器の対
の回転運動と被検体14の往復運動は、前記実施例1で
は、連続的に移動させたが、間欠的(ステップ状)に移
動させてもよいことはいうまでもない。
【0114】次に、本撮影方式におけるX線透視像ある
いはX線撮影像の表示方法について説明する。以下で
は、一般的に、被検体14の移動が撮影系の回転面と平
行な方向について任意に移動する場合に対して説明を進
める。従って、以下の説明は、本実施例1に示した移動
方式に対してもそのまま適用することができる。
【0115】図7は、被検体14と撮影系との位置関係
を被検体14に固定した(X,Y)座標系上で示した正
面模式図である。本実施例においては、撮影系の回転軸
71(a)と被検体14との相対的な位置関係が撮影の
途中において順次変動するため、被検体14の中心軸7
2(a)のX線検出器(検出面)における投影位置72
(b)が、該X線検出器(検出面)の中央位置71
(b)に対して順次左右に変動する。
【0116】このため、一般には、撮影系の回転軸の投
影位置71(b)は、図8(A)に示すように表示画面
73の中央に常に固定されることから、X線検出器によ
る被検体14のX線透過像をそのまま表示画面73上に
表示すると、同図(A)に示すように、表示画面73上
の撮影系の回転軸の投影位置71(b)に対して、被検
体14の中心軸の投影位置72(b)が撮影系の回転に
伴い順次左右に変動してしまう。このため被検体の位置
が表示画面73上で絶えず左右に変動し、検者が観察し
にくいという問題が生じる。
【0117】このため、本実施例では、図8(B)に示
すように、被検体14の中心軸の投影位置72(b)が
撮影系の回転軸の投影位置71(b)と常に一致するよ
うに表示されるようになっている。具体的には、たとえ
ば、メモリに格納された画像情報を表示画面73との関
係で横方向のずれを補正することによって容易に実現す
ることができる。すなわち、図7において、Φ、Oφが
判れば検出面の中心71(b)に対する72(b)のず
れ量が判ることから、このずれ量に基づいて補正するこ
とができる。
【0118】このように構成することによって、検者は
被検体14の中心軸の投影位置72(b)を表示画面7
3上で常に画面の中心位置に固定したまま投影像を観察
することができるようになる。
【0119】この場合、図8(B)に示す画像におい
て、被検体14のX線透過像を示す表示部分74が表示
画面73に対して左右に変動して表示されることから、
表示画面73としては従来よりも横長のものとなってい
る。これにより、表示画面73内にて被検体14のX線
透過像をその欠損が生じることなく全て表示することが
できる。
【0120】また、一般に、X線透過像はデジタル画像
信号であるため、上記のように表示画面73に対して表
示画像を左右にシフトさせることは、画像を構成する画
素を画面上で左右にシフトすることに相当する。しか
し、このシフト量は画像の画素間隔を単位として常に整
数値になるとは限らないことから、正確に画像をシフト
させることが困難となる。
【0121】このため、本実施例では、該シフトを正確
に行うため、画素間のデータを補間する方法を用いて、
該シフト量を画素間隔を単位として整数値となるようし
ている。
【0122】また、他の実施例として該シフト量を最も
近い整数値で近似するようにしてもよい。
【0123】次に、本撮影方式におけるX線CT像の再
構成の方法について説明する。以下では、一般的に、被
検体14の移動が撮影系の回転面と平行な方向について
任意に移動する場合に対して説明を進める。従って以下
の説明は、本実施例1に示した移動方式に対してそのま
ま適用することができる。
【0124】理解を容易にするため、まず、3次元再構
成における再構成の領域を、X線源の回転軌道面上の2
次元の領域に限定して説明を進める。
【0125】まず、図9(A)は、撮影系の回転中心と
被検体との相対的な位置関係が変動しない従来のコーン
ビームCT装置において、X線源Sの回転軌道面上にお
ける位置と、X線源Sの軌跡16と、X線断層像の再構
成可能領域15との関係を、被検体に固定した座標系
(X,Y)で示した図である。同図(A)において、点
Oは被検体に固定した座標系(X,Y)の原点、斜線の
領域はX線断層像の再構成可能領域、DはX線源Sの回
転半径を示す。ここで再構成可能領域とは、その内部に
被検体が完全に包含される場合においてのみ、被検体の
X線像が再構成可能となる限界の領域をいう。
【0126】このような従来のコーンビームCT装置
は、被検体に対して固定された回転中心の周りに撮影系
を一回転させながら、X線検出器から再構成に必要な透
過データを収集する。いま、このときの回転中心の位置
をOとすると、再構成可能領域は同図(A)に示される
ような直径2dの円の内部となる。例えば本実施例1の
上記装置に従い、X線源Sの回転半径Dを720mm、
X線源Sと検出器の距離を1100mm、X線検出器の
X線入力面の直径を380mmとすると、再構成可能領
域の直径2dは250mmとなる。
【0127】遠藤真広,梅垣洋一郎:新しいX線撮像法
−コンピュータ断層撮影,医用電子と生体工学,第14
巻,第5号,369−378頁(1976年)の375
ページに記載の投影切断面定理によれば、ある領域がX
線断層像の再構成可能領域であるための必要十分条件
は、この領域内において、図9(B)に示すようなX線
の平行ビーム17による被検体の透過像が任意の角度方
向θ1について存在することである。従って本実施例の
撮影方式において、撮影系の複数回の回転および回転中
心と被検体との相対的な位置関係の変動を自由に組み合
わせることにより、回転軌道面上で任意の大きさを持つ
再構成可能領域について上記のような平行ビームを揃え
るに足る、すなわち、再構成を行うに足る全データを収
集することができる。
【0128】図10(A),(B)は、本実施例のコー
ンビームCT装置において、被検体の移動が本実施例1
の上記の移動方式に従って変動する場合について、X線
源Sの回転軌道面上における位置と、X線源Sの軌跡1
6と、X線断層像の再構成可能領域15との関係を、被
検体に固定した座標系(X,Y)で説明した図である。
図10(A),(B)において、ΦはX線源Sと回転中
心とを結ぶ直線がX軸となす角度、2cは寝台移動の振
幅を示す。このとき上記移動方式における一回転目およ
び二回転目の回転中心の位置は、(X,Y)座標系では
それぞれ
【0129】
【数10】
【0130】と表される。ここでΦ1およびΦ2は、Φの
一回転目および二回転目の回転における回転角にそれぞ
れ対応しており、時間に対してそれぞれ
【0131】
【数11】
【0132】である。このときのX線源Sの通る軌跡は
図10(A)で示される。またこのときの再構成可能領
域は、図10(B)に示されるようなX線検出器の視野
の境界線22によって囲まれる領域の内部となる。図1
0(B)と図9(A)とを比較すると、本移動方法によ
り再構成可能領域がX軸方向に拡大されていることがわ
かる。例えば図9の場合と同様、X線源Sの回転半径D
を720mm、X線源Sと検出器の距離を1100m
m、X線検出器のX線入力面の直径を380mmとし、
寝台移動の振幅2cを100mmとした場合、図10
(B)における再構成可能領域の大きさはX軸方向に3
43.3mm、Y軸方向に250mmとなり、再構成可
能領域はX軸方向に93.3mm拡大される。
【0133】このように本実施例のコーンビームCT装
置においては、X線管2およびX線検出器から構成され
る撮影系を被検体の周りに複数回回転させ、このとき同
時に回転中心と被検体との相対的な位置関係を回転面と
平行な方向に変動させることで、拡大された再構成可能
領域に対して、再構成に必要な全てのデータを収集す
る。従って撮影時においては、撮影系の回転中心は被検
体に対して常に移動する。この明細書では、この回転中
心を原点として撮影系に固定された座標系を移動中心座
標系と称する。
【0134】これに対して、従来のコーンビームCT装
置においては、被検体に対して撮影系の回転中心は常に
固定されており、再構成の演算には、この回転中心を原
点として撮影系に固定された座標系が用いられる。この
明細書ではこの座標系を固定中心座標系と称する。
【0135】一般に、CTスキャン装置における従来の
再構成方法およびコーンビームCT装置においてCTス
キャンにおける再構成方法を近似的に3次元空間に拡張
する再構成方法は、従来にみられるように全て上述した
固定中心座標系を用いた再構成方法となっている。従っ
て、本実施例の撮影方式において収集される被検体の投
影データを、従来の再構成方法に適用するためには、移
動中心座標系のデータを、全て固定中心座標系のデータ
に変換する必要が生じる。しかしながら、収集される全
ての投影データについてこのような処理を行うことは非
常に手間のかかる作業となり、計算時間がかかる。ま
た、これにともなって処理装置も複雑なものとなる。
【0136】このため、本実施例においては、移動中心
座標系という特有の座標系を用いて以下に説明する再構
成を行う。
【0137】図11は、被検体のX線透過像における着
目ビームの位置を、被写体に固定した(X,Y)座標系
で示した図である。図中、X線源Sから放射されて再構
成点18を透過するX線ビームの位置は、二つのパラメ
ータ(u,θ)を用いて一意に表現される。換言すれ
ば、パラメータ(u,θ)によって再構成点18を通過
するX線ビームを特定することができる。ここでu軸は
Oを原点とし、X線源Sと再構成点18とを結ぶ直線に
直角な方向を向き、uはu軸上における位置である、ま
たθはu軸がX軸となす角度である。このとき前記のオ
プティカル ソサイエティ オブ アメリカ誌613ペ
ージに記載の(9)式によれば、点(X,Y)における
被検体のX線透過率f(X,Y)は、(u,θ)で表さ
れるX線ビームによる被検体のX線透過像の強度をp
(u,θ)とすると、
【0138】
【数12】
【0139】となる。ただし、
【0140】
【数13】
【0141】は投影データ補正用フィルタであり、その
代表的なものとしてラマチャンドラン(Ramacha
ndran)のフィルタや、シェップ アンド ローガ
ン(Shepp and Logan)のフィルタ等が
挙げられる。
【0142】また図12は、被検体のX線透過像におけ
る着目ビームの位置を、移動中心座標系で示した図であ
る。図中、X線源Sから放射されて再構成点18を透過
するX線ビームの位置は、移動中心座標系を表現する二
つのパラメータ(y,Φ)を用いて表現される。ここ
で、x軸は回転中心を原点とし、X線源Sと回転中心と
を結ぶ直線方向を向く。また、y軸は回転中心を原点と
し、x軸と直角をなす方向を向き、yはy軸上における
位置である。またΦはX線源SのX軸に対する回転角度
である。更に図中には、図11で示される固定中心座標
系も重ねて描かれている。
【0143】このように、移動中心座標系において、X
線ビームの位置がパラメータ(y,Φ)により一意に表
現されるためには、少なくともX線源Sの通る軌跡が
(X,Y)平面上で閉じている必要がある。このこと
は、撮影系がX軸に対して一回転したとき、すなわちΦ
が0ラジアンから2πラジアンまで変化したときに、回
転中心が(X,Y)平面上で元の位置に戻る必要がある
ことを意味する。従ってもしこの条件が満たされ、しか
も再構成可能領域を通過する全てのX線ビームが、移動
中心座標系のパラメータで一意に表現されるように移動
が行われる場合は、X線透過像の強度を表す関数p
(u,θ)を、移動中心座標系のパラメータ(y,Φ)
によりpΦ(y)と書き直すことができる。このときパ
ラメータ(u,θ)はパラメータ(y,Φ)によってそ
れぞれ
【0144】
【数14】
【0145】と表すことができるので、
【0146】
【数15】
【0147】であることを考慮して、数12を(y,
Φ)を用いて書き直すと、
【0148】
【数16】
【0149】となる。ただし、
【0150】
【数17】
【0151】は回転と共に移動する回転中心からみた再
構成点18の位置である。ここで数16中のf2におい
【0152】
【数18】
【0153】として数16中のf2を書きかえると、
【0154】
【数19】
【0155】となり、X線源SおよびX線検出器から構
成される撮影系が被検体の周りを一回転したとき、回転
中心が被検体に対して元の位置に戻って来る場合、f2
は閉曲線上の線積分の形となり、Cauchyの積分定
理より、f2の値は0となる。この移動条件は、移動中
心座標系において、X線ビームの位置がパラメータ
(y,Φ)により一意に表現されるための必要条件であ
るため、常に満たされる必要があり、従って結局、数1
6においてf(X,Y)=f1として再構成を行えばよ
いということがわかる。
【0156】以上、移動中心座標系を用いた再構成法に
ついて述べたが、次に本実施例の撮影方式においてこの
ような回転を複数回行い、再構成可能領域を拡大する場
合の、演算方法について述べる。
【0157】一般に、撮影系の複数の回転における個々
の回転においては、X線検出器の視野が被検体に対して
小さいため、拡大された再構成可能領域について、再構
成に必要な全てのデータを収集することができない。従
って、再構成を行うためには、複数回の回転によりばら
ばらに収集される全ての投影データについて、それらを
ある統一された座標系上の投影データの形に全て並び換
える必要がある。ここで、統一された座標系としては、
固定中心座標系を用いる場合や、あるいは、ある一つの
回転に対する移動中心座標系を用いる場合が考えられる
が、いずれの座標系を用いる場合でも、全ての投影デー
タを並び変えねばならないという困難さを伴う。また、
2次元のX線検出器を用いて被検体のX線3次元像の再
構成を行うコーンビームCT装置においては、X線源か
ら円錐状に放射されるX線による被検体の投影データを
用いて再構成を行うため、統一された座標系上におい
て、投影データを空間的に同一な平面上で並び換えるこ
とができない。これはコーンビームCTに特有の問題で
あり、投影データの並び換えを用いる再構成方法が、コ
ーンビームCTには適用できないことを意味している。
【0158】そこで、本実施例においては、撮影系の複
数回の回転における個々の回転について、前記の移動中
心座標系を用いて順次再構成を行い、このとき個々の回
転において不足する投影データを別の回転で得られる投
影データで近似的に代用するようになっている。これに
より、投影データを並び換えることなく、被検体のX線
3次元像を得るための再構成を実現できる。
【0159】すなわち、移動中心座標系の再構成の式f
(X,Y)=f1は、以下の二つの過程(1)、(2)
から構成される。
【0160】(1)投影データのフィルタ補正の過程
【0161】
【数20】
【0162】(2)フィルタ補正されたデータの逆投影
の過程
【0163】
【数21】
【0164】である。
【0165】ここで、投影データのフィルタ補正の過程
は、投影データと補正用フィルタとの畳み込み積分の形
になっており、再構成の際にはあらゆる角度方向Φにお
いて得られたX線投影像に対して、前処理として行われ
る。また逆投影の過程は、フィルタ補正された投影デー
タについて、X線源Sから放射され、再構成点18を透
過して得られる投影データを360度あらゆる方向から
重ね合わせて逆投影する過程である。
【0166】図13は本撮影方式における、X線透過像
とX線検出器との位置関係を示す図である。ここで、撮
影系の複数回の回転における個々の回転については、そ
れぞれの移動中心座標系を用いて再構成が行われ、再構
成の過程は上記のように投影データのフィルタリング処
理および逆投影の各過程から構成される。
【0167】この場合、各回転における近似した位置の
X線源Sにおける逆投影の過程において、たとえば図1
3(A)に示すように、ある回転については投影データ
が存在するが他の回転においては存在しない場合があ
る。また、図13(B)に示すように、各回転において
投影データがいずれも重複して存在する場合がある。さ
らに、図13(C)に示すように、ある回転について投
影データが存在する場合においても、そのデータがX線
検出器上で視野の境界領域19に存在してしまう場合が
ある。この図13(C)の場合には、投影像が途中で途
切れることによる投影データ補正用フィルタの影響が生
じてしまうことになる。
【0168】それ故、本実施例においては、以下の処理
が考慮されて逆投影が行われる。
【0169】(1)複数回の回転における個々の回転に
ついて、再構成可能領域内で順次再構成を行い、このと
き個々の回転において検出されない投影データについて
は処理をしない。検出されない投影データが画像再構成
のためのデータとして用いられることの弊害を除くため
である。
【0170】(2)また検出されるものについては、複
数回の回転全体における投影データの重複度を求めて、
平均あるいは選択を行う。複数の回転によって得られる
撮影データには被検体の位置(領域)に応じて多数の重
複データが得られたりそうでない場合が生じるのを平均
あるいは選択によって修正するためである。
【0171】(3)上記の検出された投影データのう
ち、視野の境界付近に存在するものについては(1)に
おいて検出されなかったものとして取り扱う。画像再構
成のためのデータとして不適当なものは採用しない趣旨
である。
【0172】画像再構成に必要な投影データのうち、あ
る一回の回転について、視野外あるいは視野の境界付近
に存在するために得られないものについては、上記の処
理(1)により別の回転において組み込まれるようにな
る。また、画像再構成に必要な投影データのうち、複数
回の回転において重複するものについては、上記の処理
(2)により事前に平均あるいは選択がおこなわれるの
で、該再構成において重複することはなくなる。
【0173】このように、上記の画像再構成方法は、個
々の回転において不足する投影データを別の回転で得ら
れる投影データで代用する方法となっている。しかしな
がら、撮影系の回転中心の移動方法がそれぞれの回転に
よって異なるために、移動中心座標系もそれぞれの回転
によって異なり、従って厳密には個々の回転で不足する
投影データを他の回転で収集されるデータで代用するこ
とはできない。このような座標系の違いによる投影デー
タへの影響は、具体的にはフィルタリング処理の過程に
おいて生じるが、撮影系の回転半径に対して回転中心の
移動距離がそれほど大きくないことから、この影響は極
めて小さくなり、したがって、実用上問題となることは
ない。
【0174】図14は、本発明の再構成法における逆投
影の手順を、ステップ図で示したものである。同図にお
いて、nはn番目の回転を表し、Nは全回転数を表す。
また、ΔΦは撮影系の回転ステップ角を示す。本実施例
1に示される装置においては、N=2、ΔΦ=1.25
度となっている。
【0175】逆投影は、1回目の回転からN回目の回転
まで順番に行う。図中、ステップ101において開始さ
れた逆投影は、ステップ102において1回転目の回転
に初期設定され、ステップ107において次の回転に移
る。そして、ステップ103において回転がN回終了し
たと判断された時点で、逆投影はステップ104におい
て終了する。
【0176】また、それぞれの各回転においては、回転
角Φは0度から360度まで増加し、このときのそれぞ
れの各回転角において逆投影を行う。図中、回転角Φは
ステップ105において0度に初期化され、ステップ1
13においてΔΦずつ増加する。また、ステップ106
において回転角Φが360度となった時点でステップ1
07において次の回転に移る。
【0177】さらに、それぞれの各回転角においては、
X線源Sから放射されて、再構成点18を透過するX線
の投影データが存在するかどうを判断し(ステップ10
8)、投影データが存在する場合には、それが検出器上
で視野の境界付近に存在するかどうかを判断する(ステ
ップ109)。このとき境界付近に存在しない投影デー
タについては重複度を求めて(ステップ110)、投影
データの平均あるいは選択をあらかじめ行った(ステッ
プ111)後に逆投影を行う(ステップ112)。
【0178】また、ステップ108において投影データ
が存在しないと判断された場合は逆投影処理を行うこと
なく、ステップ113において次の回転角に移る。ま
た、投影データが存在すると判断された場合は次のステ
ップ109において、投影データが検出器の境界付近に
存在するかどうか判断される。この場合、境界付近に存
在すると判断されたものについては、投影データが途中
で途切れることによる投影データ補正フィルタの影響が
生じてしまうので、逆投影処理を行わずに、ステップ1
13において次の回転角に移る。他の回転における回転
角のデータを代用して逆投影を行う趣旨からである。
【0179】すなわち、投影データに補正フィルタの影
響が生じているデータは画像再構成のデータとして用い
ないようにする趣旨である。
【0180】また、境界付近に存在しないと判断された
場合は、ステップ119において、投影データが別の回
転における投影データと重複しないかどうか、その重複
度を調べ、更にステップ111において前記の重複度に
従い投影データの平均、あるいは選択を行う。このよう
な操作がなされるのは、X線源Sの回転にともなって検
出される各情報のうち被検体の位置(領域)によって多
数重複されて得られるものとそうでないものとがあるか
らである。また、平均を行うのはS/Nを向上させる趣
旨である。その後、ステップ112において逆投影を行
う。最後にステップ113により次の回転角に移る。
【0181】図15は被検体のX線透過像における着目
ビームのうち、X線検出器の視野の境界付近を通過する
ものを示した図であり、ステップ図14のステップ10
9において、投影データが境界領域に存在するかどうか
を判断する手段について説明した図である。
【0182】前述のようにX線像の再構成過程は、投影
データのフィルタ補正の過程と、フィルタ補正された投
影データの逆投影の過程とからなる。投影データのフィ
ルタ補正の過程は数20に示されるように、投影データ
と補正用フィルタとの畳み込み積分の形になっているた
め、被検体の投影像がX線検出器の視野からはみ出す場
合は、視野の境界付近において投影像が途切れることに
よる、投影データ補正用フィルタの影響が生じてしま
う。
【0183】いま、投影データ補正用フィルタとして例
えば、シェップ アンド ローガン(Shepp an
d Logan)のフィルタを用いたとすると、ディジ
タル信号ではこの補正関数は図15(A)のような値を
とる。このとき、補正関数の振幅は中心からの距離の2
乗に比例して減少する。同図(A)において、たとえ
ば、中心における振幅を1とすると、サンプリングピッ
チを単位として中心から5チャンネル離れた点において
は、振幅は99分の1、また20チャンネル離れた点に
おいては、振幅は1599分の1まで減少する。
【0184】このため、投影像が途切れることによる投
影データ補正用フィルタの影響は、図15(B)に示す
ように、視野の境界付近19(a)である20チャンネ
ル程度の範囲に出現し、その距離は検出器上のチャンネ
ル間隔に依存する。例えば本実施例1で示される装置に
従い、検出器の幅を380mm、チャンネル数を512
点とした場合、20チャンネル間隔の距離は14.8m
mとなり、このとき有効な検出器の幅は、350.3m
mとなる。
【0185】また、上記のように境界付近の投影データ
を捨ててしまうことで(図14のステップ113に移行
することに対応する)、有効な検出器の幅が減少するこ
とを防ぐために、図15(C)の19(b)に示される
ように、検出器の境界外の20チャンネル程度の範囲に
おいて、投影データを何らかの手段により外挿するよう
になっている。
【0186】ここで、外挿の簡単な例としては、たとえ
ば検出器の一番端で得られるデータを外挿データとして
そのまま使う方法や、被検体の形状を楕円などの簡単な
幾何図形で近似して外挿データを推定する方法等が挙げ
られる。
【0187】このようにすることによって、検出器内で
検出される投影データを全て有効に利用することができ
るようになる。
【0188】図16は移動中心座標系を用いた再構成方
法において、投影データの重複度を求める手段について
説明した図である(図14のステップ110に対応す
る)。図中、nはX線源Sの全N回の回転におけるn番
目の回転軌跡を示してるとともに、簡単に説明するため
n−1〜n+1番目の回転軌跡を示してある。
【0189】いま、X線源Sが、一般的にn番目の回転
におけるある回転角Φに存在するものとして、このとき
の重複度の求め方を以下に示す。
【0190】図16において、 (a1)再構成点18からn番目の回転におけるX線源
の位置S(n)に向かって半直線20を引く。
【0191】(a2)半直線20とk番目(k=1〜
N)の回転軌道16(k)との交点上にそれぞれX線源
S(k)が存在すると仮定する。
【0192】(a3)それぞれのX線源S(k)につい
て、再構成点18が視野内に入るかどうかを調べる。
【0193】(a4)このとき視野内に入るものの個数
がM個(M=1〜N)であったとすると、再構成点18
の、回転角Φにおける重複度はMとなる。
【0194】ここで、上述した過程は事前のシーケンス
によって明らかにしておき、Mの選定はこのシーケンス
に基づいて行うようになっている。
【0195】このようにして求めた重複度Mについて、
例えば投影データの情報をできるだけ有効に利用するた
め、投影データをMで割った後に逆投影を行うことで、
事前に投影データの平均を行う。また複数回の回転全体
において、投影データを何らかの統一された判断基準に
基づいて選択する場合は、選択されなかった投影データ
については、投影データが存在しなかったものとみなし
て逆投影を行わず、選択されたデータについてのみ逆投
影を行えばよい(図14のステップ111に対応す
る)。
【0196】これまでは簡単のため、3次元再構成にお
ける再構成の領域を、X線源の回転軌道面上の2次元の
領域に限定して話を進めてきたが、以下ではこれを3次
元の領域に拡張する。
【0197】前記のオプティカル ソサイアティ オブ
アメリカ誌に記載のフェルドカンプの3次元再構成法
は、被検体のX線3次元像を構成する全ての再構成点の
うち、撮影系の回転面内に含まれるものについては回転
面内で固定中心座標系を直接用いることにより、また回
転面内に含まれないものについてはX線の発生点と再構
成点とを含み、かつX線検出器の検出面との交線が回転
面と平行になる平面を近似的に回転面とみなして固定中
心座標系を用いることにより、固定中心座標系を3次元
空間全体に拡張して再構成を行う方法である。従ってそ
の計算方法は、2次元の計算方法がベースとなってい
る。
【0198】いま本発明の、移動中心座標系上で定義さ
れる再構成式f(X,Y)=f1において、被検体に対
する回転中心の位置を常に0とした場合、これは固定中
心座標系における従来の2次元再構成を表す式となる。
このときf1においては、回転中心から見た再構成点の
位置を表す数17が、
【0199】
【数22】
【0200】となって、被検体に固定された絶対座標上
の位置となる。これは逆に言えば、数22を数17に置
き換えれば、従来の固定中心座標系上で定義される再構
成式は移動中心座標系上で定義される再構成式に変換さ
れることを意味する。
【0201】従って、固定中心座標系を3次元空間に拡
張した前記のフェルドカンプの方法において、数22を
数17で置き換えれば、同様に移動中心座標系を3次元
空間に拡張することができる。
【0202】図17は、被検体のX線透過像における着
目ビームの位置を、3次元空間に拡張された移動中心座
標系で示した図であり、図12を3次元空間に拡張して
表現したものである。図中z軸は回転中心を通り、X−
Y平面と垂直に交わるものとする。このとき前記のオプ
ティカル ソサイアティ オブ アメリカ誌615ペー
ジに記載の、(28)〜(32)式に示されるフェルド
カンプの再構成式において、数22を数17に置き換え
ると、結果は以下のようになる。
【0203】
【数23】
【0204】ただしpΦ(y,z)は、X線源Sから放
射され、移動中心座標系で(y,z)を通過するX線ビ
ームによる、被検体のX線透過像の強度を示す。数23
を用いて、3次元のX線透過像の再構成を行うことが可
能となる。
【0205】図18は、3次元空間に拡張された移動中
心座標系を用いた再構成方法において、投影データの重
複度を求める手段について説明した図であり、図16を
3次元空間に拡張して表現したものである。図中、nは
全N回の回転におけるn番目の回転を示し、ここでは簡
単のためn−1〜n+1番目の回転のみ示してある。
【0206】いまX線源Sが、一般的にn番目の回転に
おけるある回転角Φに存在するものとして、このときの
重複度の求め方を以下に示す。
【0207】まず、図18において、 (b1)再構成点18からX線源Sの回転軌道面に下ろ
した垂線が、回転軌道面と交わる点を偽再構成点18
(a)とする。
【0208】(b2)偽再構成点18(a)からn番目
の回転におけるX線源の位置S(n)に向かって半直線
20を引く。
【0209】(b3)半直線20とk番目(k=1〜
N)の回転軌道16(k)との交点上にそれぞれX線源
S(k)が存在すると仮定する。
【0210】(b4)それぞれのX線源S(k)につい
て、再構成点18が視野内に入るかどうかを調べる。
【0211】(b5)このとき視野内に入るものの個数
がM個(M=1〜N)であったとすると、再構成点18
の、回転角Φにおける重複度はMとなる。
【0212】このようにして求めた重複度Mについて、
投影データの平均、あるいは選択を行う際は、2次元の
場合と同様に行えばよい。
【0213】上記の3次元再構成法では、図18におい
てX線源S(n)(n=1〜N)から放射され、再構成
点18を通過して得られる投影データを、あたかもX線
源S(n)から放射され、偽再構成点18(a)を通過
して得られたものとして取り扱うことで、2次元の再構
成法を近似的に3次元に拡張したものである。従って、
上記の二つの投影における投影角度のずれα(n)が小
さければ小さい程、前記の近似の精度が向上するため、
上記の投影データの選択を行う際の一例として、重複す
るM個の投影データのうち、偽再構成点18(a)から
最も遠い位置にあるX線源から放射された投影データを
常に選択することで、近似精度が一番よい状態で再構成
を行うことができる。
【0214】以上、3次元再構成の方法について述べた
が、本発明の再構成方法においては再構成の過程が投影
データのフィルタ補正の過程と、フィルタ補正された投
影像の逆投影の過程とから構成される。また投影データ
の重複度を求めることで、個々の回転において不足およ
び重複するデータを、あらかじめ予測することができ
る。従って、データが全て収集されるのを待つことな
く、X線投影データの収集と同時に再構成を行うことが
可能であり、データ収集からX線3次元像の再構成まで
の一連の作業を並列して、高速かつ効率的に行うことが
できる。
【0215】更に、このとき逆投影によって順次再構成
されていくX線3次元像については、その再構成の途中
結果を順次表示することにより、使用者は被検体の状態
をいち早く確認することが可能となる。
【0216】以上の説明からわかるように、本実施例1
によれば、複数方向から被検体のX線透過像を得るX線
CTスキャンにおいて、X線管2とX線検出器を同一回
転中心の円軌道上を移動させると同時に、被検体14を
前記円軌道面に平行で該円軌道面の中心点を含む直線上
を往復移動させながらX線画像を検出するので、X線管
2の回転面に平行な方向にX線検出器の視野よりも広い
領域のX線CT像を得ることができる。
【0217】これにより、X線CT像の横断断層面の視
野を拡大することができるので、肺癌等の診断能を向上
させることができる。
【0218】(実施例2)図6は、本発明による実施例
2の動作を説明するための正面模式図である。本実施例
2において、図6に示すように、起点(A)ではX線管
2とX線検出器の対は垂直方向にあり、被検体14の中
心は最も左に位置する。X線管2とX線検出器が時計回
りに回転を始めると同時に、被検体14は回転中心に平
行な平面内を水平方向に右向きに移動を開始し、透視ま
たは撮影を開始する。X線管2とX線検出器が起点から
−90度回転した時点(B)で、X線管2とX線検出器
の回転方向を反転し、反時計回りとする。反時計回りの
回転を開始してから+90度回転した時点(C)、即
ち、X線管2とX線検出器が起点(A)にもどった時点
で、被検体14の移動方向を反転し、左向きとする。X
線管2とX線検出器が起点(A)より+180度回転し
た時点(E)の位置で被検体14の移動方向を反転し、
右向きとする。X線管2とX線検出器が起点(A)から
+270度回転した時点(F)の位置で、X線管2とX
線検出器の回転方向を反転し、時計回りとする。時計回
りの回転を開始してから−90度回転した時点(G)の
位置で、被検体14の移動方向を反転し、左向きとす
る。さらに、−180度回転した時点(I)の位置、即
ち、起点(A)にもどった時点でX線管2とX線検出器
の回転および被検体14の移動を停止し、透視または撮
影を終了する。
【0219】実施例2によれば、起点(A)での撮影画
像と、X線管2とX線検出器の対が起点より−90度回
転したのち反転して起点(A)にもどった時点での透視
または撮影画像によって、被検体14の撮影範囲が推定
できる。
【0220】また、撮影方式が本実施例2に従う場合の
X線CT像の再構成は実施例1に記載の方法と同様の方
法で行うことができる。
【0221】(実施例3)本発明による実施例3は、前
記被検体14を固定し、X線管2とX線検出器の対と被
検体14との相対的な位置関係が前述の実施例1,2と
等しくなるように、X線管2とX線検出器の対を往復運
動させるものである。
【0222】このように、被検体14を固定することに
より、被検体14の精神的および肉体的苦痛を柔らげる
ことができる。
【0223】(実施例4)本発明による実施例4は、被
検体14の運動方法が上記実施例1に述べた正弦波以外
に、矩形波、台形波等に従うもの、あるいは8の字を描
く軌道に従うものである。
【0224】また、撮影方式が本実施例4に従う場合の
X線CT像の再構成は実施例1に記載の方法と同様の方
法で行うことができる。
【0225】(実施例5)本発明による実施例5は、被
検体14をX線管2とX線検出器の対の回転面に対して
平行な平面だけでなく、垂直な方向へも移動するもので
ある。
【0226】以下に撮影方式が本実施例5に従う場合の
X線CT像の再構成方法を示す。
【0227】前記のオプティカル ソサイアティ オブ
アメリカ誌に記載のフェルドカンプの3次元再構成法
を一般的に拡張した方法として、前記のIEEE トラ
ンザクションズ オン メディカル イメージング誌に
記載のジィ ウェンの方法がある。本方法は、X線管2
とX線検出器とからなる撮影系の回転に対し、被検体を
回転面と垂直な方向に動かすことで、被検体の回転軸方
向に対する視野を拡大する方法であるが、その再構成ア
ルゴリズムは基本的にフェルドカンプの再構成アルゴリ
ズムを応用したものである。従って本発明において、移
動中心座標系を前記のフェルドカンプの再構成方法に適
用したのと同様の方法で、前記のジィウェンの再構成方
法にもこれを適用することができる。具体的な再構成式
はここでは省略するが、これは前記のIEEE トラン
ザクションズ オン メディカル イメージング誌の4
89ページに記載の(10)式において、数22を数1
7に置き換えること、すなわち被検体に固定された絶対
座標系上で表される再構成点の位置を、回転中心から見
た相対的な位置で置き換えることにより、実現すること
ができる。
【0228】ここで撮影は、撮影系を被検体の周りに複
数回回転すると同時に、被検体を回転面と垂直および平
行な方向へ移動しながら行う。こうして被検体に対する
撮影視野を、回転面と平行および垂直な方向に拡大する
ことができる。例えば本撮影の一実施例として、撮影系
の回転を4回行い、それぞれの回転において撮影系の回
転中心が被検体に固定された(X,Y,Z)座標系上で
次のような位置となるように撮影を行う場合が考えられ
る。
【0229】
【数24】
【0230】ただしlは、撮影系の一回の回転に対す
る、撮影系の回転中心の回転面と垂直な方向への移動距
離である。またΦ1,2およびΦ3,4は撮影系の一、二回転
面および三、四回転目の回転における回転角にそれぞれ
対応しており、時間に対してそれぞれ
【0231】
【数25】
【0232】である。このような移動は、被検体を乗せ
た寝台天板を左右に正弦的に動かすと同時に、体軸方向
に往復運動することで、簡単に実現することができる。
【0233】図19は、回転中心の移動が上記の数24
に従う場合の、X線源SとX線源Sが通る軌跡16との
関係を示した図である。図中、X線源Sの通る軌跡16
は被検体に対して螺旋状になる。
【0234】また図20は、被検体を撮影系の回転面に
対して水平および垂直な方向に移動する上記の撮影方式
において、投影データの重複度を求める手段について説
明した図である。図中、nは全N回の回転におけるn番
目の回転を示し、ここでは簡単のためn−1〜n+1番
目の回転のみ示してある。
【0235】いまX線源Sが、一般的にn番目の回転に
おけるある回転角Φに存在するものとして、このときの
重複度の求め方を以下に示す。
【0236】(c1)図20において、再構成点18と
n番目の回転におけるX線源の位置S(n)とを通りX
Y平面に垂直に交わる平面で、かつ再構成点18をその
境界上にもつ半平面23を考える。
【0237】(c2)半平面23とk番目(k=1〜
N)の回転軌道16(k)との交点上にそれぞれX線源
S(k)が存在すると仮定する。
【0238】(c3)それぞれのX線源S(k)につい
て、再構成点18が視野内に入るかどうかを調べる。
【0239】(c4)このとき視野内に入るものの個数
がM個(M=1〜N)であったとすると、再構成点18
の、回転角Φにおける重複度はMとなる。
【0240】このようにして求めた重複度Mについて、
投影データの平均、あるいは選択を行う際は、2次元の
場合と同様に行えばよい。
【0241】以上、本発明を実施例に基づき具体的に説
明したが、本発明は、前記実施例に限定されるものでは
なく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更し得
ことはいうまでもない。
【0242】例えば、本発明は、一般的なX線透視装
置、X線撮影装置、立体X線撮影装置等にも適用できる
ことは勿論である。
【0243】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、以
下のとおりである。
【0244】胸部等の大視野を必要とする対象に対し
て、高画質の立体画像の視野を拡大することができる。
特に、X線CTにおける横断断層面の視野の拡大に有効
である。その結果、肺癌等の診断能を向上させることが
できる。
【0245】また、高画質の立体画像の横断断層面を高
速に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による実施例1に係るコーンビームX線
CT装置の概略構成を示す斜視図である。
【図2】本発明による実施例1に係るコーンビームX線
CT装置の概略構成を示す正面模式図である。
【図3】本発明による実施例1に係るX線管、X線検出
器および被検体の移動の関係を示す正面図である。
【図4】本発明における透視・撮影およびCTスキャン
の手順を示すブロック図である。
【図5】本発明による実施例1に係るX線源の回転軌道
面上の位置と横断断層面の視野の関係を示す図である。
【図6】本発明による実施例2に係るX線管、X線検出
器および被検体の移動の関係を示す正面図である。
【図7】本発明の撮影方式における被検体と撮影系との
位置関係を、被検体に固定した座標系で示した正面図で
ある。
【図8】本発明の撮影方式における被検体のX線透視像
およびX線撮影像の表示方法を説明する図である。
【図9】従来のCTスキャン装置における、X線源の位
置とX線断層像の再構成可能領域との関係を示す図であ
る。
【図10】本発明による実施例1に係るX線源の位置
と、X線断層像の再構成可能領域との関係を示す図であ
る。
【図11】被検体のX線透過像における着目ビームの位
置を、固定中心座標系で示した図である。
【図12】被検体のX線透過像における着目ビームの位
置を、移動中心座標系で示した図である。
【図13】被検体のX線透過像における着目ビームの位
置と、X線検出器の位置との関係を示す図である。
【図14】本発明における、X線CT像再構成の計算手
順を示すブロック図である。
【図15】被検体のX線透過像における着目ビームのう
ち、X線検出器の視野の境界付近を通過するものを示し
た図である。
【図16】移動中心座標系を用いた再構成方法におい
て、投影データの重複度を求める手段について説明した
図である。
【図17】被検体のX線透過像における着目ビームの位
置を、3次元空間に拡張された移動中心座標系で示した
図である。
【図18】3次元空間に拡張された移動中心座標系を用
いた再構成方法において、投影データの重複度を求める
手段について説明した図である。
【図19】本発明による実施例5に係る、X線源の位置
と、X線源の通る軌跡との関係を示す図である。
【図20】本発明による実施例5に係る、投影データの
重複度を求める手段について説明した図である。
【符号の説明】
1…撮影制御手段、2…X線管、3…X線グリッド、4
…X線イメージインテンシファイヤ、5…光学レンズ
系、6…テレビカメラ、7…画像収集、処理手段、8…
回転板、9…寝台天板、10…回転板駆動手段、11…
天板駆動手段、12…回転板角度計測手段、13…天板
位置計測手段、14…被検体、15…再構成可能領域、
16…X線源の通る軌跡、18…再構成点、21…画像
表示手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 梅谷 啓二 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 関原 謙介 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X線源とこれと対向するX線検出器を同
    一回転中心の円軌道上を回転移動させると同時に、被検
    体(人体を除く)を前記の円軌道面に平行に移動させな
    がらX線透視またはX線撮影もしくはCTスキャンを行
    うことを特徴とするX線透視・撮影方法及びCTスキャ
    ン方法。
  2. 【請求項2】 前記の被検体の移動が、前記のX線源と
    X線検出器の回転面に平行な直線上を往復する往復移動
    であって、その周期が前記のX線源とX線検出器の回転
    移動の周期と一致していることを特徴とする請求項1に
    記載のX線透視・撮影方法及びCTスキャン方法。
  3. 【請求項3】 X線源とこれと対向するX線検出器を同
    一回転中心の円軌道上を回転移動させると同時に、被検
    体(人体を除く)を前記の円軌道面に平行な直線上を往
    復運動する移動と、前記のX線源とX線検出器の回転面
    に垂直に移動する移動とを組合せた複合移動をさせなが
    らX線透視またはX線撮影もしくはCTスキャンを行う
    ことを特徴とするX線透視・撮影方法及びCTスキャン
    方法。
  4. 【請求項4】 X線を発生するX線発生手段と、前記の
    X線発生手段により発生したX線が被検体(人体を除
    く)を透過した後のX線を検出するX線検出手段と、前
    記のX線発生手段とX線検出手段とから構成される撮影
    系を被検体の周囲を回転させる回転手段と、前記のX線
    検出手段の出力信号をデジタル信号に変換して収集する
    データ収集手段と、前記のデータ収集手段により収集し
    たデータを信号処理する信号処理手段と、前記のデータ
    収集手段により収集したデータおよび前記の信号処理手
    段により信号処理されたデータを画像として表示する画
    像表示手段から構成され、複数の方向からの被検体のX
    線透過データを収集し、被検体のX線透過像またはX線
    CT像を生成し表示するX線装置において、前記の撮影
    系の回転中心と被検体との相対的位置を前記の回転の回
    転面と平行な方向に変動させる位置変動手段を有し、前
    記の回転手段により撮影系を被検体の周りに回転すると
    同時に前記の位置変動手段により前記の相対的位置を前
    記の回転面と平行な方向に変動させながらX線透視また
    はX線撮影もしくはCTスキャンを行うことを特徴とす
    るX線装置。
  5. 【請求項5】 前記の位置変動手段が前記の撮影系の回
    転中心と被検体との相対的位置を前記の回転面と平行な
    方向の他に、前記の回転面と垂直な方向にも変動させる
    機能を有し、前記の回転手段により前記の撮影系を被検
    体の周りに回転すると同時に前記の位置変動手段により
    前記の回転中心と被検体の相対的位置を前記の回転面と
    平行および垂直な方向に変動させながらX線透視または
    X線撮影もしくはCTスキャンを行うことを特徴とする
    請求項4に記載のX線装置。
  6. 【請求項6】 被検体のX線透視または撮影もしくはC
    Tスキャンを行う部位を限定する寝台天板と、前記の寝
    台天板を前記の回転面に平行な直線上を往復移動させる
    手段と、前記の往復移動の周期と前記の撮影系の回転移
    動の周期とを一致させる手段とを備えたことを特徴とす
    る請求項4または5に記載のX線装置。
  7. 【請求項7】 前記のX線発生手段が前記の回転中心に
    対して互いに点対称の位置にあるとき前記の寝台天板の
    位置が前記の往復移動の中点に対して互いに点対称の位
    置にあり、かつ、前記のX線発生手段が回転中心を通り
    回転面に平行で、かつ、前記の往復移動方向に垂直な直
    線に対して互いに線対称の位置にあるとき前記の寝台天
    板が前記の往復運動の中点に対して互いに点対称の位置
    にあるように制御する制御手段を備えたことを特徴とす
    る請求項4〜6に記載のX線装置。
  8. 【請求項8】 前記の撮影系が水平位置を起点として円
    軌道上を1回転すると同時に前記の寝台天板が前記の往
    復移動の中心位置を起点として水平方向に往復移動し、
    前記の回転および往復移動中におけるX線透視またはX
    線撮影もしくはCTスキャンを行うとともに、前記のX
    線透視またはX線撮影もしくはCTスキャンの終了後に
    前記の撮影系が前記の円軌道上を逆方向に1回転反転す
    ると同時に寝台天板は前記の往復移動と同一の移動を再
    度行い、前記の反転および往復移動中におけるX線透視
    またはX線撮影もしくはCTスキャンを行うように制御
    する制御手段を備えたことを特徴とする請求項4〜7に
    記載のX線装置。
  9. 【請求項9】 前記のX線検出手段が2次元検出器であ
    り、X線発生手段から発するX線ビームを円錐ビームと
    して利用することを特徴とする請求項4ないし8のいず
    れかに記載のX線装置。
  10. 【請求項10】 前記の画像表示手段による被検体のX
    線透過像は、前記の撮影系の回転における回転軸と平行
    でかつ被検体に対して固定された一本の仮想的回転軸を
    表示画面上の一定位置に固定させた状態で表示がなされ
    る手段を備えることを特徴とする請求項9に記載のX線
    装置。
  11. 【請求項11】 前記の仮想的回転軸を前記の画像表示
    手段における表示画面上で固定させるため前記の表示画
    面上における被検体のX線透過像のシフト量を、前記の
    X線透過像のデジタル画像上の画素間隔を単位とした整
    数値でない場合に、前記のシフト量に最も近い整数値を
    シフト量とする手段を備えることを特徴とする請求項1
    0に記載のX線装置。
  12. 【請求項12】 前記のX線検出手段の前記回転面上に
    おいて得られた被検体の透過データに対して、前記の撮
    影系に固定された座標を用いたフィルタリング処理を行
    い、そのフィルタリング処理後のデータをX線CT像を
    構成する任意の再構成点に対して逆投影することで被検
    体のX線CT像の画像再構成を行う手段を備えることを
    特徴とする請求項4ないし11のうちいずれかに記載の
    X線装置。
  13. 【請求項13】 前記のX線検出手段の前記回転面上以
    外の検出面位置において検出された被検体の透過データ
    に対して、前記検出面上に存在しかつ前記検出面位置を
    通りかつ前記回転面に平行な直線と、前記のX線発生手
    段におけるX線の発生点とを同時に含む平面上で前記撮
    影系に固定された座標を用いたフィルタリング処理を行
    い、そのフィルタリング処理後のデータをX線CT像を
    構成する任意の再構成点に対して逆投影することで被検
    体のX線CT像の画像再構成を行う手段を備えることを
    特徴とする請求項4ないし12のうちいずれかに記載の
    X線装置。
  14. 【請求項14】 前記の回転手段により前記の撮影系を
    被検体の周りに複数回回転し、前記の複数回回転におい
    て収集されたすべての被検体の透過データに対して前記
    のフィルタリング処理を行い、前記のフィルタリング処
    理後のデータをX線CT像を構成する任意の再構成点に
    対して逆投影し、前記の逆投影において逆投影すべきデ
    ータを計測すべき前記のX線検出手段の検出面位置が前
    記複数回回転におけるある回転のある回転角度において
    検出面の視野内に存在せず欠落する場合に、その逆投影
    を行うことなく他の回転において得られる前記回転角の
    データを代用して逆投影を行う手段を備えることを特徴
    とする請求項4ないし13のうちいずれかに記載のX線
    装置。
  15. 【請求項15】 前記のフィルタリング処理後のデータ
    をX線CT像を構成する任意の再構成点に対して逆投影
    し、前記の逆投影において逆投影すべきデータを計測す
    べき前記のX線検出手段の検出面位置が前記複数回回転
    におけるある回転のある回転角度において前記回転面と
    平行な方向について検出面の視野の境界付近に存在する
    場合に、その逆投影を行うことなく他の回転において得
    られる前記回転角のデータを代用して逆投影を行う手段
    を備えることを特徴とする請求項4ないし14のうちい
    ずれかに記載のX線装置。
  16. 【請求項16】 前記回転面と平行な方向について前記
    X線検出手段の検出面の視野外を通過するために検出さ
    れない被検体の透過データを前記検出面の視野内で検出
    される被検体の透過データに基づく外挿により求め、こ
    の外挿によって仮想的に拡大された検出面に対する被検
    体の透過データに対し前記フィルタリング処理を行う手
    段を備えることを特徴とする請求項14あるいは請求項
    15に記載のX線装置。
  17. 【請求項17】 前記の逆投影において逆投影すべきデ
    ータが前記複数回回転においてある回転角度に対して重
    複して存在する場合に、逆投影は該重複するデータを平
    均することによって得られるデータに基づいて行う手段
    を備えることを特徴とする請求項14ないし16のうち
    いずれかに記載のX線装置。
  18. 【請求項18】 前記の逆投影において逆投影すべきデ
    ータが前記複数回回転においてある回転角度に対して重
    複して存在する場合に、逆投影は該重複するデータから
    任意に選択された一つのデータに基づいて行う手段を備
    えることを特徴とする請求項14ないし16のうちいず
    れかに記載のX線装置。
  19. 【請求項19】 前記の逆投影を行うデータの選択にお
    いて、前記逆投影の対象となる再構成点から最も遠い位
    置から発生したX線により得られるデータを選択する手
    段を備えることを特徴とする請求項18に記載のX線装
    置。
  20. 【請求項20】 前記のデータ収集手段により被検体の
    X線透過データを収集する処理と併行して、前記の信号
    処理手段により前記透過データに対するフィルタリング
    処理および逆投影処理を順次行う手段を備えることを特
    徴とする請求項12ないし19のうちいずれかに記載の
    X線装置。
  21. 【請求項21】 前記の信号処理手段による被検体のX
    線像の再構成の段階において、再構成の途中結果を前記
    の画像表示手段により順次表示する手段を備えることを
    特徴とする請求項12ないし20のうちいずれかに記載
    のX線装置。
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