JP2002201923A5 - - Google Patents

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JP2002201923A5
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Description

【0004】
一方、オイルポンプから吐出されるオイルをエンジン内部の各潤滑部に供給するためにクランクケース内部に形成されるメインオイルギャラリー(主オイル通路)も、クランク軸の下方付近に略平行に配置され、このメインオイルギャラリーから延びる複数のジャーナルオイル通路がクランク軸を軸支する複数のクランクジャーナル受けに通じるようになっている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明に係る車両用並列多気筒エンジンは、請求項1に記載したように、アッパーケースとロアーケースを備えて上下に分割されるクランクケースを備え、このクランクケースの分割面に設けられた複数のクランクジャーナル受けにクランク軸が軸支され、上記ロアーケースの内部にメインオイルギャラリーが上記クランク軸の下方にクランク軸と略平行に形成され、このメインオイルギャラリーから延びる複数のジャーナルオイル通路が上記各クランクジャーナル受けに通じ、さらに上記クランク軸に回転駆動されて振動を緩和するバランサー装置が、その軸心をクランク軸と平行にして設置された車両用並列多気筒エンジンにおいて、上記メインオイルギャラリーの一部の区間を寸断し、この寸断区間の両端部の間をバイパスパイプで接続し、上記バイパスパイプには下方に湾入する略U字形状を付与し、この略U字形状の内側に上記バランサー装置の少なくとも一部を配置し、上記クランク軸の軸方向視でメインオイルギャラリーとバランサー装置とをオーバーラップさせたことを特徴とする。
【0012】
また、本発明に係る車両用並列多気筒エンジンは、請求項2に記載したように、請求項1の構成において、前記クランク軸の軸方向視で前記クランクジャーナル受けのジャーナル締付ボルトの間に挟まれる領域に前記バランサー装置の軸心を配置した。これにより、クランクケースの内部でも最も剛性の高い部分にバランサー装置が軸支されるため、バランサー装置の制振効果が向上するとともに、バランサー装置の支持に伴ってクランクケースや他の関連部分の強度を向上させる必要がなくなるため、エンジンの製造コストダウンと小形軽量化を図ることができる。
【0015】
さらに、本発明に係る車両用並列多気筒エンジンは、請求項5に記載したように、請求項1〜請求項4の構成において、前記メインオイルギャラリーの寸断区間の両端部と前記バイパスパイプの両端部との接続位置を、前記複数のクランクジャーナル受けのうちの両端部のクランクジャーナル受けを除いた隣接する2つのクランクジャーナル受けの下方付近とし、バイパスパイプを前記ロアーケースの下方に接合されるオイルパンの内部に配置した。この構成により、バイパスパイプがクランクケースとオイルパンの内部に隠蔽されるため、外力によるバイパスパイプの破損を回避すると同時に、エンジンの外観性を向上させることができる。
【0022】
この並列多気筒エンジン13は、例えば並列4気筒であり、そのクランクケース25の上にシリンダーアッセンブリー26が前傾して設置されている。クランクケース25は、アッパーケース27とロアーケース28を備えて上下に分割される構造であり、ロアーケース28の下面にはオイルパン29が接合され、アッパーケース27とロアーケース28の分割面に形成された6つのクランクジャーナル受け31〜36に車幅方向に沿うクランク軸37が軸支されている。各クランクジャーナル受け31〜36は、それぞれクランク軸37を挟むようにして設けられる一対のジャーナル締付ボルト38,39(図4参照)により締め付けられ、高い剛性を保ってクランク軸37を回転自在に保持する。
【0025】
ロアーケース28の内部には、クランク軸37の下方にクランク軸37と平行してメインオイルギャラリー(主オイル通路)52が形成され、このメインオイルギャラリー52から延びる6本のジャーナルオイル通路53〜58と、1本のヘッドオイル通路59と、1本のミッションオイル通路60が、それぞれ各クランクジャーナル受け31〜36と、シリンダーヘッド42の内部と、クランクケース25の内部に収容されたトランスミッション(非図示)とに通じている。ここで、各ジャーナルオイル通路53〜58はそれぞれアッパーケース27とロアーケース28の分割面に対し直角に形成されている。
【0026】
また、図2に示すように、クランクケース25の内部にはオイルポンプ62が設置されており、このオイルポンプ62は図示しないカウンター軸に駆動されてオイルパン29内に貯溜されたオイルをストレーナー63から汲み上げ、メインオイルギャラリー52に吐出する。したがって、メインオイルギャラリー52から各クランクジャーナル受け31〜36とシリンダーヘッド42の内部とトランスミッションにオイルが供給され、各部の潤滑がなされる。なお、クランクケース25の前面かつ車幅方向中央部にはオイルフィルター64が設けられており、オイルポンプ62から吐出されたオイルは先ずこのオイルフィルター64を通過して不純物を濾過されてからメインオイルギャラリー52に流れる。
【0028】
さらに、この並列多気筒エンジン13には、クランク軸37の回転に伴って発生する二次振動を緩和するためのバランサー装置70が備えられている。このバランサー装置70は、その軸心がクランク軸37に平行するように、かつクランク軸37の軸方向視(図2参照)でシリンダーボア軸延長線Cの近傍であると同時に、クランクジャーナル受け31〜36のジャーナル締付ボルト38,39(図4参照)の間に挟まれる領域に配置されている。
【0029】
バランサー装置70は、偏心支持軸71とバランサー回転体72とを備えて構成されており、偏心支持軸71の両端部は隣り合う2つのクランクジャーナル受け32,33の立壁部に密に挿入されることにより支持され、偏心支持軸71の中間部にバランサー回転体72がローラーベアリング73を介し回転自在に軸支されている。バランサー回転体72の右端部にはバランサーウェイト74が一体に形成される一方、バランサー回転体72の左端部には緩衝ダンパー75を介してバランサードリブンギヤ76が設けられ、このギヤ76がクランク軸37に形成されたバランサードライブギヤ77に噛合している。
【0033】
ところで、ロアーケース28の内部に形成されたメインオイルギャラリー52は、その一部の区間が寸断されており、その寸断区間の両端部は閉塞され、これらの閉塞部の間が別体のバイパスパイプ85により接続される構造となっている。このバイパスパイプ85は下方に湾入する略U字形状に湾曲形成されており、メインオイルギャラリー52とバイパスパイプ85の両端部との接続位置は、クランクケース25の内部に形成された6つのクランクジャーナル受け31〜36のうちの両端のクランクジャーナル受け31と36を除いた隣接する2つのクランクジャーナル受けの下方付近とされている。
【0034】
この実施形態では、図5に拡大して示すように、バイパスパイプ85の左端部の接続位置がクランクジャーナル受け32の下部とされ、バイパスパイプ85の右端部の接続位置がクランクジャーナル受け33と34の間の下部とされている。
【0041】
また、バランサー装置70は、その軸心がクランク軸37の軸方向視でクランクジャーナル受け31〜36のジャーナル締付ボルト38,39間の領域内に位置するように配置されており、この部分はクランクケース25の内部でも最も剛性の高い部分であるため、この点でもバランサー装置70の制振効果を向上させることができる。しかも、この高剛性な部分にバランサー装置70を設置したことにより、バランサー装置70の支持に伴ってクランクケース25や他の関連部分の強度を向上させる必要がなくなるため、並列多気筒エンジン13のコストアップや重量増大を避けることができる。
【符号の説明】
1 自動二輪車
13 並列多気筒エンジン
25 クランクケース
27 アッパーケース
28 ロアーケース
29 オイルパン
31〜36 クランクジャーナル受け
37 クランク軸
38,39 ジャーナル締付ボルト
52 メインオイルギャラリー
53〜58 ジャーナルオイル通路
70 バランサー装置
71 偏心支持軸
72 バランサー回転体
81 回動調整部
85 バイパスパイプ
86,87 接続口
88 パイプ材
89,90 挿入部
93 パイプ受け部

Claims (5)

  1. アッパーケースとロアーケースを備えて上下に分割されるクランクケースを備え、このクランクケースの分割面に設けられた複数のクランクジャーナル受けにクランク軸が軸支され、上記ロアーケースの内部にメインオイルギャラリーが上記クランク軸の下方にクランク軸と略平行に形成され、このメインオイルギャラリーから延びる複数のジャーナルオイル通路が上記各クランクジャーナル受けに通じ、さらに上記クランク軸に回転駆動されて振動を緩和するバランサー装置が、その軸心をクランク軸と平行にして設置された車両用並列多気筒エンジンにおいて、上記メインオイルギャラリーの一部の区間を寸断し、この寸断区間の両端部の間をバイパスパイプで接続し、上記バイパスパイプには下方に湾入する略U字形状を付与し、この略U字形状の内側に上記バランサー装置の少なくとも一部を配置し、上記クランク軸の軸方向視でメインオイルギャラリーとバランサー装置とをオーバーラップさせたことを特徴とする車両用並列多気筒エンジン。
  2. 前記クランク軸の軸方向視で前記クランクジャーナル受けのジャーナル締付ボルトの間に挟まれる領域に前記バランサー装置の軸心を配置した請求項1に記載の車両用並列多気筒エンジン。
  3. 前記メインオイルギャラリーの寸断区間の両端部に、それぞれ略下方に開口する接続口を設け、前記バイパスパイプの両端部には上記接続口に液密に挿入される挿入部を設ける一方、前記ロアーケースの下方に接合されるオイルパンにパイプ受け部を形成し、このパイプ受け部をバイパスパイプに下方から当接させることにより、バイパスパイプの挿入部がメインオイルギャラリーの接続口から抜脱することを防止した請求項1または請求項2に記載の車両用並列多気筒エンジン。
  4. 前記バランサー装置を、中間部が両端部に対し偏心した偏心支持軸と、この偏心支持軸の中間部に回転自在に軸支されるバランサー回転体とを備えて構成し、上記偏心支持軸の両端部を前記クランクケースに支持させるとともに、偏心支持軸の一端に設けた回動調整部をクランクケースの一側面に露出させ、この回動調整部を回動させることにより、偏心支持軸の中間部と前記クランク軸との間の軸間距離を調整可能にした請求項1〜請求項3に記載の車両用並列多気筒エンジン。
  5. 前記メインオイルギャラリーの寸断区間の両端部と前記バイパスパイプの両端部との接続位置を、前記複数のクランクジャーナル受けのうちの両端部のクランクジャーナル受けを除いた隣接する2つのクランクジャーナル受けの下方付近とし、バイパスパイプを前記ロアーケースの下方に接合されるオイルパンの内部に配置した請求項1〜請求項4に記載の車両用並列多気筒エンジン。
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