JP2002198132A - 電子部品内蔵ケーブルコネクタ - Google Patents

電子部品内蔵ケーブルコネクタ

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JP2002198132A
JP2002198132A JP2000394873A JP2000394873A JP2002198132A JP 2002198132 A JP2002198132 A JP 2002198132A JP 2000394873 A JP2000394873 A JP 2000394873A JP 2000394873 A JP2000394873 A JP 2000394873A JP 2002198132 A JP2002198132 A JP 2002198132A
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JP
Japan
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terminal
electronic component
insulator
conductor terminal
built
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JP2000394873A
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English (en)
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Chikahiro Yoshioka
近弘 吉岡
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
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  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリント基板の品種を減少させつつ、組立性
に優れた電子部品内蔵ケーブルコネクタを提供するこ
と。 【解決手段】 一対のリード端子13a、13bを備え
た電子部品6の両リード端子13a、13bをシールド
ケーブル2の導体8及び内導体端子7に接続し、電子部
品6の外周に樹脂モールド部15を覆設して接続端末部
3を形成する。そして、この接続端末部3を絶縁体4内
部に設けた端末部収容室16に装着すると共に絶縁体4
及びシールドケーブル2の編組反転部12の外周に外導
体端子5を覆設して一体とし、コネクタハウジング内部
に装着した電子部品内蔵ケーブルコネクタとする。この
ような構成にすることで、接続端末部3の強度が向上す
ると共に安定性が向上し、取り扱いが容易になる。ま
た、ケーブルコネクタ側に電子部品6が内蔵されている
ので、プリント基板の品種を減少させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品内蔵ケー
ブルコネクタに関し、更に詳しくは、シールドケーブル
コネクタ内部に電子部品を内蔵した電子部品内蔵ケーブ
ルコネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車等を中心に高性能、高機能
化が急速に進められてきており、それに伴い、通信機
器、オーディオ機器等の電子機器や制御機器といったエ
レクトロニクス機器の数も増加する一方にある。一般
に、このようなエレクトロニクス機器の内部には、電子
部品やIC(集積回路)等が多数実装されたプリント基
板が備えられており、このプリント基板に設けられたコ
ネクタを介してシールドケーブル等のケーブルが接続さ
れ、他のエレクトロニクス機器と電気信号を相互に送受
信できるようになっている。
【0003】最近、このようなエレクトロニクス機器間
に接続されたケーブルには、高周波化された電気信号が
伝送されるようになってきており、エレクトロニクス機
器に対して誤作動等の悪影響を及ぼすノイズ信号が発生
され易くなっている。このようなノイズには、ケーブル
等の導線を介して伝導する伝導ノイズ或いは空間を介し
て伝播する伝播ノイズがあり、これらノイズを除去する
目的で、コンデンサ等の電子部品をプリント基板上に実
装したり、ケーブルコネクタ内に内蔵したりすることが
行われている。
【0004】例えば、図6(a)、(b)は、リード端
子付コンデンサをコネクタ内部に備えたコンデンサ内蔵
ケーブルコネクタの分解斜視図及び断面図を示したもの
である。このコンデンサ内蔵ケーブルコネクタ60の構
成について簡単に説明する。
【0005】シールドケーブル61は、端末部のケーブ
ル外被62が皮剥されて導体63が露出されると共に編
組64が後方に反転されている。導体63の先端には、
一対のリード端子65a、65bを備えたリード端子付
コンデンサ66の一方のリード端子65aが半田67接
続されており、他方のリード端子65bは前方に向かっ
て突出されている。編組64の後方には、シールドケー
ブル61に先通しされた筒状の蓋68が備えられてい
る。
【0006】外導体端子69には、シールドケーブル6
1の編組64を加締め固定するための圧着部70と、こ
の圧着部70から前方に延設されると共に外側に向かっ
て湾曲された一対のアーム片71a、71bが形成され
ている。
【0007】絶縁材料からなる絶縁チューブ72は、筒
状に形成されており、内部にリード端子付コンデンサ6
6が挿通されて、リード端子付コンデンサ66の外周に
覆設されるものである。
【0008】筒状に形成されたコネクタハウジング73
の側面には、後方から前方に向かって案内溝74a、7
4b(74b図示されず)が設けられ、外導体端子69
のアーム片71a、71bを案内できるようになってい
る。コネクタハウジング73の前端部には、コネクタハ
ウジング73より小さな径にて筒状に形成された内導体
端子75が延設されている。この内導体端子75の先端
には、リード端子付コンデンサ66のリード端子65b
が挿通される挿通孔76が形成されている。
【0009】次に、上記構成を備えたコンデンサ内蔵ケ
ーブルコネクタ60の組み付け作業について説明する。
初めに、シールドケーブル61の編組64部分に外導体
端子69の圧着片70を装着し、両側から加締めて抜き
脱不能に固定する。次いで、絶縁チューブ72の後端開
口からリード端子65bを挿入してリード端子付コンデ
ンサ66上に絶縁チューブ72を覆設する。次いで、コ
ネクタハウジング73の後端開口からリード端子65b
を挿入しつつ外導体端子69のアーム片71a、71b
を案内溝74a、74bに押し込む。
【0010】また同時に、内導体端子75先端の挿通孔
76にリード端子65bを挿通する。次いで、シールド
ケーブル61に先通しされた蓋68をコネクタハウジン
グ73の後端に嵌合して位置決めする。その後、リード
端子65bと内導体端子75を挿通孔76部分で半田7
7接続した後、リード端子65bの不要部分を切断す
る。こうしてコンデンサ内蔵ケーブルコネクタ60の組
み付け作業が終了する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
ように、プリント基板上にコンデンサ等の電子部品が実
装されている場合、コンデンサの容量等の違いにより、
プリント基板の品種(=ユニットの品種)が増加し、取
り扱いが困難になるといった問題があった。
【0012】また、後者のコンデンサ内蔵ケーブルコネ
クタの場合、リード端子付コンデンサのリード端子とシ
ールドケーブルの導体との半田接続部付近が非常に不安
定であり、半田接続部より前方が腰折れしてしまう等、
取り扱いが困難であるといった問題があった。また、リ
ード端子付コンデンサのリード端子を内導体端子先端の
挿通孔に挿通しにくく、組立作業性が悪化するといった
問題があった。
【0013】本発明は、上記従来技術の欠点に鑑みてな
されたもので、本発明が解決しようとする課題は、プリ
ント基板の品種を減少させつつ、組立性に優れた電子部
品内蔵ケーブルコネクタを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明に係る請求項1に記載の電子部品内蔵ケーブ
ルコネクタは、シールドケーブルの導体と一対のリード
端子を備えた電子部品の一方のリード端子の端部とが接
続されると共に、他方のリード端子の端部と接続相手方
となる相手側端子と接続可能な内導体端子の後端部とが
接続され、前記電子部品の外周に樹脂モールド部が覆設
されて接続端末部が形成され、該接続端末部が絶縁体内
部に設けられた収容室に装着されると共に前記絶縁体及
び前記シールドケーブルの編組の外周に外導体端子が覆
設されて一体とされ、コネクタハウジング内部に装着さ
れていることを要旨とするものである。
【0015】また、本発明に係る請求項2に記載の電子
部品内蔵ケーブルコネクタは、後方下部が半割形状に形
成された前方外導体端子の内部に装着された絶縁体に固
設された内導体端子とシールドケーブルの導体との間に
一対のリード端子を備えた電子部品が介設され、該電子
部品の一方のリード端子の端部と前記内導体端子の後端
部とが接続されると共に前記電子部品の他方のリード端
子の端部と前記導体とが接続されて接続端末部が形成さ
れ、前方上部が半割形状に形成されると共に内周に沿っ
て絶縁体が装着された後方外導体端子が前記接続端末部
上方に覆設されて一体とされ、コネクタハウジング内部
に装着されていることを要旨とするものである。
【0016】請求項1に記載の電子部品内蔵ケーブルコ
ネクタによれば、電子部品の両リード端子がそれぞれシ
ールドケーブルの導体及び内導体端子に接続され、この
電子部品の外周に樹脂モールド部が覆設されることによ
り接続端末部が形成されているので、接続端末部の強度
が向上すると共に安定性が向上し、取り扱いが容易にな
る。また、接続端末部の腰折れ等の問題が生じることが
ない。
【0017】そして、この接続端末部が絶縁体内部の収
容室に装着されると共に、外導体端子が覆設されて一体
とされ、コネクタハウジング内部に装着されるので、組
立性に優れ、作業性が向上する。また、ケーブルコネク
タ側に電子部品が内蔵されているので、プリント基板の
品種を減少させることができ、取り扱いが容易になる。
【0018】また、請求項2に記載の電子部品内蔵ケー
ブルコネクタによれば、後方下部が半割形状に形成され
た前方外導体端子に装着された絶縁体に固設された内導
体端子の上方が開口されているので、内導体端子及びシ
ールドケーブルの導体と電子部品の両リード端子とを容
易に接続することができるようになり、接続時の作業効
率が向上する。
【0019】そして、電子部品の両リード端子がそれぞ
れ内導体端子とシールドケーブルの導体に接続されて接
続端末部が形成された後に、前方上部が半割形状に形成
されると共に内周に沿って絶縁体が装着された後方外導
体端子が前記接続端末部上方に覆設されて一体とされ、
コネクタハウジング内部に装着されるので、組立性に優
れ、作業性が向上する。また、ケーブルコネクタ側に電
子部品が内蔵されているので、プリント基板の品種を減
少させることができ、取り扱いが容易になる。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て、図面を用いて詳細に説明する。尚、以下において、
電子部品内蔵ケーブルコネクタの接続相手方コネクタ方
向を前方とする。また、各実施例において同一のものに
ついては同一の名称、符合を用いた。
【0021】(実施例1)図1〜図3を参照しつつ、実
施例1に係る電子部品内蔵ケーブルコネクタについて説
明する。図1は、実施例1に係る電子部品内蔵ケーブル
コネクタ(コネクタハウジング図示せず)の分解斜視図
を、図2は、シールドケーブルの端末に形成される接続
端末部の形成工程を、図3は、実施例1に係る電子部品
内蔵ケーブルコネクタの断面図(コネクタハウジング図
示せず)を示したものである。
【0022】実施例1に係る電子部品内蔵ケーブルコネ
クタ1は、図1に示すように、シールドケーブル2の端
末に接続端末部3が形成され、この接続端末部3が絶縁
体4内部に装着されると共に絶縁体4の外部に外導体端
子5が覆設されて一体化され、コネクタハウジング(図
示せず)内部に装着されるようになっている。
【0023】図2は、実施例1に係る電子部品内蔵ケー
ブルコネクタ1における接続端末部3の形成工程につい
て示したものである。以下に図2を用いて、接続端末部
3の構成について、その形成工程順に説明する。
【0024】図2(a)に示すように、シールドケーブ
ル2は、導体8と、導体8の外周に周設された絶縁被覆
9と、絶縁被覆9の外周に巻回された編組10と、編組
10の外周に覆設されたケーブル外被11とから構成さ
れている。このシールドケーブル2先端部は端末加工さ
れることにより、導体8、絶縁被覆9及び編組10が露
出された形態とされ、編組10が後方に反転されて編組
反転部12が形成されている。
【0025】コンデンサ6には、一対のリード端子13
a、13bが設けられており、一方のリード端子13a
は後方側に屈曲されて延出されると共に、他方のリード
端子13bは前方側に屈曲されて延出されている。この
コンデンサ6は、導体8を介して伝導する伝導ノイズ或
いは空間を介して伝播する伝播ノイズ等を除去するため
のものである。
【0026】内導体端子7は、金属材料等からなる平坦
状の導電性部材が折曲げ加工されて略直方体に形成され
ており、後方部が突出されて、コンデンサ6のリード端
子13bと接続できるようになっている。また、内導体
端子7の内部には、接続相手方となる相手側端子(図示
せず)との接続部となるばね舌片(図示せず)が設けら
れており、相手側端子(図示せず)と接続されて電気信
号の受け渡しを行うことができるようになっている。
【0027】そしてこれらは、図2(b)に示すよう
に、シールドケーブル2の導体8とコンデンサ6のリー
ド端子13aとが半田14aにより接続されると共に、
リード端子13bと内導体端子7の後端部とが半田14
bにより接続されて、電子信号が伝送可能とされてい
る。
【0028】そして図2(c)に示すように、コンデン
サ6の外周(内導体端子7の後端部及び絶縁被覆9の先
端部までを含む)には、ホットメルト樹脂等からなる樹
脂モールド部15が覆設されている。この樹脂モールド
部15は、コンデンサ6部分を電気的に絶縁すると共に
編組反転部12より前方を補強するためのものである。
以上のようにして、シールドケーブル2の端末に接続端
末部3が形成される。
【0029】次に、図1において、絶縁体4は、電気絶
縁材料により略筒状に形成されており、その内部には、
接続端末部3の外形に沿って形成された端末部収容室1
6が内部を前後に貫通するようにして設けられている。
そしてこの絶縁体4の後端開口から接続端末部3を挿入
し、接続端末部3を装着可能とされている。尚、絶縁体
4の形状は、例えば、略角形状に形成されていても良
く、その形状は特に限定されるものではない。
【0030】また、外導体端子5は、外部からのノイズ
を電磁気的にシールドするためのもので、金属材料等に
より、絶縁体4及びシールドケーブル2の編組反転部1
2の外形に沿って略筒状に形成されており、絶縁体4部
分を覆うフード部17と、編組反転部12部分を覆う加
締め固定部18とを備えている。この加締め固定部18
は、編組反転部12の外周に覆設された後、加締められ
て外導体端子5を抜き脱不能に固定すると共に、外導体
端子5と編組反転部12との導通をとるためのものであ
る。
【0031】尚、外導体端子5の形状についても絶縁体
4と同様に、例えば、略角形状に形成されていても良
く、その形状は特に限定されることなく絶縁体4の形状
に合わせて種々変更可能である。また、加締め固定部1
8の形状についても、U字形状に形成されていても良
い。
【0032】また、外導体端子5のフード部17の外周
面には、内部に向かって突出された突片19が設けられ
いる。この突片19は、絶縁体4外周に外導体端子5が
覆設された際に、絶縁体4外周に設けられた溝19aに
係止されることにより、外導体端子5を抜き止め状態に
すると共に外導体端子5が回転しないように固定するた
めのものである。この突片19及び溝19aは、それぞ
れフード部17外周面及び絶縁体4外周面に複数個設け
られていても良く、特に限定されるものではない。
【0033】尚、コネクタハウジングについては図示は
しないが、コネクタハウジングは、合成樹脂等から一体
に形成されるものであり、その内部には、上述した外導
体端子5の外形に沿って形成されると共に、係止構造
(金属ランス、樹脂ランスどちらでも可能)を有する外
導体収容室を備えている。そして、シールドケーブル2
の端末に形成された接続端末部3に絶縁体4と外導体端
子5とが覆設されて一体化されたシールドケーブル2の
先端を挿入して装着し、接続相手方コネクタに嵌合可能
とされている。
【0034】次に、上記構成を備えた実施例1の電子部
品内蔵ケーブルコネクタ1の組み付け操作について、図
1及び図3を用いて説明する。
【0035】先ず、シールドケーブル2に外導体端子5
を先通しする。そして、シールドケーブル2の先端部を
端末加工して、導体8、絶縁被覆9及び編組10を露出
させ、編組10を後方に反転させて編組反転部12を形
成する。次いで、コンデンサ6の一方のリード端子13
aの端部と導体8とを半田14a接続すると共に、他方
のリード端子13bの端部と内導体端子7の後端部とを
半田14b接続する。
【0036】次いで、コンデンサ6の外周に、内導体端
子7の後端部及び絶縁被覆9の先端部を含むようにして
樹脂モールド部15を覆設し、接続端末部3を形成す
る。そして絶縁体4の後端開口から接続端末部3を挿入
しつつ、端末部収容室16に装着して一体とする。この
際、内導体端子7の先端部は、絶縁体4の前端開口付近
まで押し込まれて装着される。
【0037】次いで、先通しされた外導体端子5を後方
から前方に向けて移動させつつ、外導体端子5の加締め
固定部18がシールドケーブル2の編組反転部12の外
周に位置するところまで覆い被せる。そして、加締め固
定部18の外周を圧着して加締めることにより、外導体
端子5とシールドケーブル2とが抜き脱不能に一体化さ
れる。尚、この際、シールドケーブル2の編組反転部1
2表面と加締め固定部18の内周面とが接触すること
で、電気的に導通可能となる。
【0038】このようにして接続端末部3、絶縁体4、
外導体端子5とが一体化されたシールドケーブル2の先
端を、コネクタハウジングの外導体収容室に挿入して装
着することで電子部品内蔵ケーブルコネクタ1の組み付
け操作が終了する。
【0039】この本発明に係る電子部品内蔵ケーブルコ
ネクタによれば、コンデンサの両リード端子がそれぞれ
シールドケーブルの導体及び内導体端子に接続され、こ
のコンデンサの外周に樹脂モールド部が覆設されること
により接続端末部が形成されているので、接続端末部の
強度が向上すると共に安定性が向上し、取り扱いが容易
になる。また、接続端末部の腰折れ等の問題が生じるこ
とがない。
【0040】そして、この接続端末部が絶縁体内部の端
末部収容室に装着されると共に、外導体端子が覆設され
て一体とされ、コネクタハウジング内部に装着されるの
で、組立性に優れ、作業性が向上する。また、ケーブル
コネクタ側にコンデンサが内蔵されているので、プリン
ト基板の品種を減少させることができ、取り扱いが容易
になる。
【0041】(実施例2)図4及び図5を参照しつつ、
実施例2に係る電子部品内蔵ケーブルコネクタについて
説明する。図4は、実施例2に係る電子部品内蔵ケーブ
ルコネクタの分解斜視図と組み立て図(コネクタハウジ
ング図示せず)を、図5は、実施例2に係る電子部品内
蔵ケーブルコネクタの断面図(コネクタハウジング図示
せず)を示したものである。
【0042】実施例2に係る電子部品内蔵ケーブルコネ
クタ30は、図4(a)、(b)に示すように、前方外
導体端子31に装着された絶縁体32に固設された内導
体端子7とシールドケーブル2の導体8との間にコンデ
ンサ6が介設されて電気的に接続されることにより接続
端末部33が形成され、この接続端末部33上方に、絶
縁体34が装着された後方外導体端子35が覆設されて
一体とされ、コネクタハウジング内部(図示されず)に
装着されるようになっている。
【0043】シールドケーブル2、コンデンサ6及び内
導体端子7については、実施例1において説明したもの
と同じものであるため、その説明は省略する。
【0044】前方外導体端子31は、金属材料等により
略筒状に形成されると共に、その後方下部は半割形状に
形成されている。前方外導体端子31の外周面上部に
は、後方外導体端子35に装着された絶縁体34に形成
された突起36(後述する)が係合される係合孔37が
形成されている。
【0045】前方外導体端子31の内部には、後方下部
が半割形状に形成された絶縁体32が装着されており、
この絶縁体32には内導体端子7が固設されている。こ
の内導体端子7は、前端部が絶縁体32に埋設されると
共に、半割形状に形成された前方外導体端子31の開口
部38に後端部が露出された形態とされている。
【0046】この内導体端子7の後端部と、シールドケ
ーブル2の導体8との間には、一対のリード端子13
a、13bを備えたコンデンサ6が介設され、両リード
端子13b、13aの端部がそれぞれ、内導体端子7の
後端部及びシールドケーブル2の導体8に半田14b、
14a接続されることにより接続端末部33が形成され
ている。
【0047】尚、コンデンサ6は、図4(a)に示すよ
うに、先にリード端子13aの端部と導体8とを半田1
4a接続した後、内導体端子7の後端部にリード端子1
3bの端部を半田14b接続しても良いし、先に内導体
端子7の後端部にリード端子13bの端部を半田14b
接続した後に、リード端子13aの端部と導体8とを半
田14a接続しても良く、その接続順序は特に限定され
るものではない。
【0048】次に、後方外導体端子35は、金属材料等
により略筒状に形成されると共に、その前方上部が半割
形状に形成されたフード部39と、シールドケーブル2
の編組反転部12の外形に沿って略筒状に形成された加
締め固定部40とを備えている。この加締め固定部40
は、シールドケーブル2の編組反転部12の外周に覆設
された後、加締められて、後方外導体端子35を抜き脱
不能に固定すると共に、後方外導体端子35と編組反転
部12との導通をとるためのものである。
【0049】尚、加締め固定部40の形状については、
U字形状に形成されていても良く、特に限定されるもの
ではない。また、フード部39後方の外周面には、相対
向して一対の孔41a、41bが形成されている。
【0050】後方外導体端子35のフード部39内部に
は、フード部39の内周壁に沿って絶縁体34が装着さ
れている。この絶縁体34は、先端部上方に突起36が
延設されており、前方外導体端子31に設けられた係合
孔37に係合可能とされている。
【0051】また、絶縁体34の後方外周面には、後方
外導体端子35のフード部39に形成された孔41a、
41bに嵌合される一対の突片42a、42bが設けら
れている。この突片42a、42bは、後方外導体端子
35に絶縁体34が装着された際に、突片42a、42
bと孔41a、41bとが嵌合されることにより、後方
外導体端子35と絶縁体34とを抜き止め状態に固定す
るためのものである。
【0052】尚、コネクタハウジングについては図示は
しないが、コネクタハウジングは、合成樹脂等から形成
されるものであり、その内部には、上述した前方外導体
端子31及び後方外導体端子35が嵌合されて一体とな
った際の外形に沿って形成されると共に、係止構造(金
属ランス、樹脂ランスどちらでも可能)を有する外導体
収容室を備えている。そして、シールドケーブル2の端
末に形成された接続端末部33に絶縁体32、絶縁体3
4、前方外導体端子31及び後方外導体端子35とが覆
設されて一体化されたシールドケーブル2の先端を挿入
して装着し、接続相手方コネクタに嵌合可能とされてい
る。
【0053】次に、上記構成を備えた実施例2の電子部
品内蔵ケーブルコネクタ30の組み付け操作について、
図4及び図5を用いて説明する。
【0054】初めに、絶縁体34を後方外導体端子35
に装着しておく。すなわち、絶縁体34を後方外導体端
子35の前方から挿入しつつ押し込み、絶縁体34の外
周面に形成された突片42a、42bを、後方外導体端
子35のフード部39に形成された孔41a、41bに
嵌合させることにより抜き止め状態に装着しておく。そ
して、この絶縁体34が装着された後方外導体端子35
をシールドケーブル2に先通しする。
【0055】次にシールドケーブル2の先端部を端末加
工して、導体8、絶縁被覆9及び編組10を露出させ、
編組10を後方に反転させて編組反転部12を形成す
る。次いで、コンデンサ6の一方のリード端子13aの
端部と導体8とを半田14a接続すると共に、前方外導
体端子31内部に装着された絶縁体32に固設されてい
る内導体端子7の後端部と他方のリード端子13bの端
部とを半田14b接続して接続端末部33を形成する。
【0056】次いで、先通しされた後方外導体端子35
を後方から前方に向けて移動させつつ、前方外導体端子
31の開口部38上を覆い、突起36を係合孔37に係
合させることにより、前方外導体端子31と後方外導体
端子35とを嵌合して一体化する。この時、シールドケ
ーブル2の編組反転部12の外周は、後方外導体端子3
5の加締め固定部40により覆われている。
【0057】そして、加締め固定部40の外周を圧着し
て加締めることにより、後方外導体端子35とシールド
ケーブル2とが抜き脱不能に一体化される。尚、この
際、シールドケーブル2の編組反転部12表面と加締め
固定部40の内周面とが接触することで、電気的に導通
可能となる。
【0058】このようにして接続端末部33、絶縁体3
2、前方外導体端子31、絶縁体34及び後方外導体端
子35とが一体化されたシールドケーブル2の先端を、
コネクタハウジングの外導体収容室に挿入して装着する
ことで電子部品内蔵ケーブルコネクタ30の組み付け操
作が終了する。
【0059】この本発明に係る電子部品内蔵ケーブルコ
ネクタによれば、後方下部が半割形状に形成された前方
外導体端子に装着された絶縁体に固設された内導体端子
の上方が開口されているので、内導体端子及びシールド
ケーブルの導体とコンデンサの両リード端子とを容易に
接続することができるようになり、半田接続時の作業効
率が向上する。また、接続端末部の腰折れ等の問題が生
じることがない。
【0060】そして、コンデンサの両リード端子がそれ
ぞれ内導体端子及びシールドケーブルの導体に接続され
て接続端末部が形成された後に、前方上部が半割形状に
形成されると共に内周に沿って絶縁体が装着された後方
外導体端子が接続端末部上方に覆われつつ嵌合されて一
体とされ、コネクタハウジング内部に装着されるので、
組立性に優れ、作業性が向上する。また、ケーブルコネ
クタ側にコンデンサが内蔵されているので、プリント基
板の品種を減少させることができ、取り扱いが容易にな
る。
【0061】以上実施例について説明したが、本発明は
上記実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の趣
旨を逸脱しない範囲で種々改変することができる。例え
ば、本実施例1及び2においては、電子部品として耐ノ
イズに対する性能を付与するために、リード端子付コン
デンサを用いたが、それ以外にも例えば、リード端子付
抵抗、リード端子付ダイオード等の他の電子部品を用途
に合わせて選択することができるものであり、特に限定
されるものではない。
【0062】また、実施例2においては、後方下部が半
割形状に形成されると共に内部に絶縁体が装着された前
方外導体端子と、前方上部が半割形状に形成されると共
に絶縁体が内部に装着された後方外導体端子とを用いた
が、それ以外にも例えば、下部が半割形状に形成される
と共に内部に内導体端子が固設された絶縁体が装着され
た下部外導体端子と、上部が半割形状に形成されると共
に内部に絶縁体が装着された上部外導体端子とを嵌合し
て外導体端子を一体に形成するようにしても良く、特に
限定されるものではない。
【0063】
【発明の効果】本発明に係る請求項1及び2の電子部品
内蔵ケーブルコネクタによれば、プリント基板の品種を
減少させつつ、組立性に優れた電子部品内蔵ケーブルコ
ネクタを得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1に係る電子部品内蔵ケーブルコネク
タ(コネクタハウジング図示せず)の分解斜視図であ
る。
【図2】 実施例1に電子部品内蔵ケーブルコネクタに
おける接続端末部の形成工程を示したものである。
【図3】 実施例1に係る電子部品内蔵ケーブルコネク
タ(コネクタハウジング図示せず)の断面図である。
【図4】 実施例2に係る電子部品内蔵ケーブルコネク
タ(コネクタハウジング図示せず)の分解斜視図及び組
立図である。
【図5】 実施例2に係る電子部品内蔵ケーブルコネク
タ(コネクタハウジング図示せず)の断面図である。
【図6】 従来の電子部品内蔵ケーブルコネクタの分解
斜視図及び断面図である。
【符号の説明】
1 電子部品内蔵ケーブルコネクタ 2 シールドケーブル 3 接続端末部 4 絶縁体 5 外導体端子 6 コンデンサ 7 内導体端子 13a リード端子 13b リード端子 15 樹脂モールド部 16 端末部収容室 30 電子部品内蔵ケーブルコネクタ 31 前方外導体端子 32 絶縁体 33 接続端末部 34 絶縁体 35 後方外導体端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉岡 近弘 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社オートネットワーク技術研究所内 Fターム(参考) 5E021 FA03 FA08 FB11 FB14 FB16 FB20 FC19 FC32 MA09 MA27 MA29 5E087 EE08 FF18 GG02 MM05 QQ04 QQ06 RR03 RR06 RR25

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シールドケーブルの導体と一対のリード
    端子を備えた電子部品の一方のリード端子の端部とが接
    続されると共に、他方のリード端子の端部と接続相手方
    となる相手側端子と接続可能な内導体端子の後端部とが
    接続され、前記電子部品の外周に樹脂モールド部が覆設
    されて接続端末部が形成され、該接続端末部が絶縁体内
    部に設けられた収容室に装着されると共に前記絶縁体及
    び前記シールドケーブルの編組の外周に外導体端子が覆
    設されて一体とされ、コネクタハウジング内部に装着さ
    れていることを特徴とする電子部品内蔵ケーブルコネク
    タ。
  2. 【請求項2】 後方下部が半割形状に形成された前方外
    導体端子の内部に装着された絶縁体に固設された内導体
    端子とシールドケーブルの導体との間に一対のリード端
    子を備えた電子部品が介設され、該電子部品の一方のリ
    ード端子の端部と前記内導体端子の後端部とが接続され
    ると共に前記電子部品の他方のリード端子の端部と前記
    導体とが接続されて接続端末部が形成され、前方上部が
    半割形状に形成されると共に内周に沿って絶縁体が装着
    された後方外導体端子が前記接続端末部上方に覆設され
    て一体とされ、コネクタハウジング内部に装着されてい
    ることを特徴とする電子部品内蔵ケーブルコネクタ。
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