JP2002190595A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JP2002190595A
JP2002190595A JP2000388661A JP2000388661A JP2002190595A JP 2002190595 A JP2002190595 A JP 2002190595A JP 2000388661 A JP2000388661 A JP 2000388661A JP 2000388661 A JP2000388661 A JP 2000388661A JP 2002190595 A JP2002190595 A JP 2002190595A
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conductivity type
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Masatoshi Kato
政利 加藤
Hiroyasu Ito
伊藤  裕康
Takashi Arakawa
隆史 荒川
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トレンチゲート型のIGBTで、耐圧の向上
を図りつつ電流能力の向上も図る。 【解決手段】 半導体基板22(高濃度p型基板23に
高濃度n型エピタキシャル層24,低濃度n型エピタキ
シャル層25を有する)にp型チャネル層26を形成
し、トレンチ29を浅く形成する。チャネル層26の最
も深い接合深さaよりもトレンチ29の深さ寸法bを浅
く形成し、トレンチ29は側面でチャネル層26のpn
接合と接するように形成する。チャネル層26には高濃
度n型領域27及び高濃度p型領域28が形成され、コ
ンタクト孔33を通じて電極34a,34bが形成され
ている。一方の電極34aは通電端子として用い、他方
の電極34bは浮遊状態とする。これにより、トレンチ
29底部での電界集中を緩和して耐圧の向上が図れ、浮
遊状態の領域を設けることで電流能力の向上を図ること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、本発明は、溝型ゲ
ート(トレンチゲート)構造を有する半導体装置、特
に、電力用などの高耐圧と高電流能力を実現するための
半導体装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来のトレンチゲート
構造を有する半導体装置を示す第1の例として、トレン
チゲート型IBGTの模式的な断面構成を図32に示
す。半導体基板は、高濃度p型基板1の上に高濃度n型
のエピタキシャル層2と低濃度n型エピタキシャル層3
を積層形成してなるもので、コレクタ領域を形成してい
る。また、低濃度n型エピタキシャル層3にはチャネル
領域であるp型のチャネル層4が形成され、表面側から
このチャネル層4を貫通して低濃度n型のエピタキシャ
ル層3内に達するように溝(トレンチ)が形成され、こ
の溝内にトレンチゲート電極5がゲート絶縁膜6を介し
て形成されている。
【0003】さらに、チャネル層4の表面領域にはエミ
ッタ領域である高濃度n型層7及び高濃度p型層8が形
成されている。この構成において、トレンチゲート電極
5の深さ方向の寸法bの大きさは、チャネル層4の最も
深い位置の深さ寸法aよりも大きくなるように形成され
ている。
【0004】このような構造のトレンチゲート電極型の
IGBTにおいて、コレクタ・エミッタ間の耐圧とし
て、ゲートの電位をゼロとしたピンチオフ状態でコレク
タ電極に正の高電圧を印加したときの電圧とすると、そ
の耐圧は、トレンチゲート電極5の底部領域における電
界の分布の仕方で決まる。そこで、発明者らは、上記構
造のIGBTを想定して、シミュレーションによって降
伏時におけるトレンチゲート電極底部の電界強度分布を
求めた。
【0005】図33(b)は、同図(a)に示す従来構
成における降伏時でのトレンチゲート底部の水平方向の
電界強度の分布をシミュレーションで求めた結果を示し
ている。この図から明らかなように、従来構成のもので
は、トレンチゲート電極5の底部で電界が集中し(ピー
ク値で2.90×105 V/cm程度)、耐圧の低下を
引き起こす原因となっていることがわかる。また、この
ことは、トレンチゲート電極の底部で降伏が起こってい
る場合に、降伏時に発生するホットキャリアがゲート絶
縁膜6を通じて移動することになり、信頼性の低下を招
く原因ともなっている。
【0006】また、高電流能力を実現する第2の従来技
術として、例えば特開平7−135309号に開示され
たものがある。図34は、その素子の断面構造を示すも
のである。この素子は、トレンチゲート電極を有するM
OSトランジスタとして構成されたもので、主たるMO
Sトランジスタを第1のMOSトランジスタとし、これ
に第2のMOSトランジスタを付加した構成とされてい
る。
【0007】第1のMOSトランジスタは、高濃度n型
基板9に低濃度n型エピタキシャル層10を積層した半
導体基板をドレイン領域として用い、これにp型チャネ
ル層11及びソース領域としての高濃度n型領域12を
形成し、これらを貫通するように形成したトレンチにゲ
ート絶縁膜13を介してトレンチゲート電極14を形成
した構成とされている。また、2つのトレンチゲート電
極14間に高濃度n型領域12を設けないでp型チャネ
ル層11のみを設けた部分とし、これに第2のMOSト
ランジスタ15のを接続した構成としている。
【0008】この構成によれば、第1のMOSトランジ
スタをオン状態にし、第2導電型ソース層から第2導電
型ベース層に第1極性のキャリアを注入する際に、第2
のMOSトランジスタ15またはMOSゲートのチャネ
ルを消滅させ、これにより、素子内の第2極性のキャリ
アが素子外に排出するのを防止でき、低いオン抵抗を実
現するものである。
【0009】しかしながら、この素子は、第1のMOS
トランジスタと第2のMOSトランジスタを交互にター
ンオン、ターンオフさせるために別々にMOSトランジ
スタを設計する必要があり、チップ面積を増大させるだ
けでなく、ターンオン、ターンオフのタイミングのズレ
による損失の増大を生じる。
【0010】これまで述べたように、従来構成のもので
は、トレンチゲート電極の底部において降伏時に電界が
集中する構成となっているので、その部分で降伏が起こ
ると、構造的にここで耐圧が決まることになり、耐圧が
基板耐圧より低くなるという問題点とキャリアを有効に
活用するために必要なチップ面積が増大し、この結果タ
ーンオン、オフ損失が増大するという問題点がある。
【0011】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、上記の2つの問題点すなわち、トレン
チゲート電極底部での電界集中に起因した耐圧の低下を
解決すると共に電流能力の向上を図るため、簡単な構成
を採用しながら特殊な工程を採用することなく、トレン
チゲート電極の底部の電界を緩和し、電流能力の優れた
トレンチゲート型の半導体装置及びその製造方法を提供
することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明によれ
ば、例えば第2導電型の下地基板に第1導電型層の表面
層を形成した半導体基板を用いてIGBT(絶縁ゲート
型バイポーラトランジスタ)として形成した場合に、そ
の半導体基板側をコレクタ、島状第2導電型領域をチャ
ネル層、高濃度第1導電型領域をエミッタとし、多結晶
シリコン領域をトレンチゲート電極とした構成とした場
合に、コレクタ・エミッタ間の耐圧は、トレンチゲート
電極の電位を0Vとしたピンチオフ状態でコレクタ電極
に正の高電圧を印加した時の電圧で表される。
【0013】トレンチゲート構造を採用する場合におい
て、逆方向に電圧を印加した状態でトレンチゲート電極
の底部の電界強度が強くなる構造では、ここで降伏が起
こりやすくなることからその部分で耐圧が決まることに
なる。したがって、トレンチゲート電極の底部の部分で
の電界強度を緩和することが耐圧の向上につながること
になる。
【0014】この点で、請求項1の発明では、従来構成
のものと異なり、トレンチゲート電極の深さが、半導体
基板の第1導電型層とチャネル層である島状第2導電型
領域との間に形成される少なくとも最も深いpn接合面
よりも浅くすることで、簡便に、島状第2導電型領域
(チャネルP層)から延びる空乏層の形状をなだらかに
してトレンチゲート電極の底部における電界集中をなく
し、耐圧を向上させることができる。また、このこと
は、IGBTのみならず、パワーMOS等の他のトレン
チゲート構造を持つ半導体装置においても同様である。
【0015】さらに、請求項1の発明では、トレンチゲ
ート電極の両側の半導体基板表面に形成したコンタクト
孔を介して形成する電極の一方を電気的に浮遊状態とな
るように構成しているので、従来技術で述べた如くのキ
ャリアの移動を制御するための第2のMOSトランジス
タを形成する必要がなく、浮遊せしめた半導体基板領域
でのキャリア(正孔)の注入蓄積効率を高め、伝導変調
効果による基板抵抗の低減を図ることができ、この結
果、オン電圧を下げることができて電流能力を高めるこ
とができるようになる。
【0016】請求項2の発明によれば、上述の場合で、
コンタクト孔を、溝の両側に位置する一方の領域側に形
成し、他方の領域には形成しない構成とし、そのコンタ
クト孔を通じて外部と電気的に導通させ、コンタクト孔
を形成しない側の領域を電気的に浮遊状態となるように
構成しているので、従来技術と異なり、第2のMOSト
ランジスタを形成することなく、また、高濃度第2導電
型領域(高濃度p型エミッタ層)を形成する工程を省略
して浮遊せしめた半導体基板領域での正孔の注入蓄積効
率を高め、伝導変調効果による基板抵抗を低減でき、オ
ン電圧を下げて電流能力を高めることができる。
【0017】請求項3の発明によれば、上記した請求項
1の発明と同様に、IGBTを想定した場合には、トレ
ンチゲート電極の深さが、半導体基板の第1導電型層と
チャネル層である島状第2導電型領域との間に形成され
る少なくとも最も深いpn接合面よりも浅くすること
で、簡便に、島状第2導電型領域(チャネルP層)から
延びる空乏層の形状をなだらかにしてトレンチゲート電
極の底部における電界集中をなくし、耐圧を向上させる
ことができる。また、このことは、IGBTのみなら
ず、パワーMOS等の他のトレンチゲート構造を持つ半
導体装置においても同様である。
【0018】さらに、トレンチゲート電極の両側の半導
体基板表面に形成したコンタクト孔を介して形成する電
極の一方を電気的に浮遊状態となるように構成している
ので、従来技術と異なり、キャリアの移動を制御するた
めの第2のMOSトランジスタを形成する必要がなく、
浮遊せしめた半導体基板領域でのキャリア(正孔)の注
入蓄積効率を高め、伝導変調効果による基板抵抗の低減
を図ることができ、この結果、オン電圧を下げることが
できて電流能力を高めることができるようになる。
【0019】請求項4の発明によれば、上記した耐圧の
効果に加えて、浮遊状態とする領域の島状第2導電型領
域内(チャネル層)に形成された高濃度第1導電型領域
(高濃度n型エミッタ層)と高濃度第2導電型領域(高
濃度p型エミッタ層)の少なくともいずれか一方を形成
しない構成とすることで、従来技術と異なり、第2のM
OSトランジスタを形成する必要がなく、また、高濃度
な第1導電型領域(高濃度n型エミッタ層)と第2導電
型領域(高濃度p型エミッタ層)の少なくともいずれか
一方を形成する工程を省略することができ、これによ
り、浮遊状態に形成した半導体基板領域での正孔の注入
蓄積効率を高め、伝導変調効果による基板抵抗を低減で
き、オン電圧を下げて電流能力を高めることができる。
【0020】請求項5の発明によれば、請求項1ないし
4の発明において、溝の開口部の形状を長尺状をなすよ
うに形成しているので、これを利用したトレンチゲート
電極は、ゲート面積を広く占有することができ、チップ
面積当たりの電流能力を高めることができるようにな
る。
【0021】請求項6の発明によれば、請求項5の発明
において、少なくとも2本の溝を、互いに両端部を連結
して閉じた形状となるように形成し、その閉じた領域内
の部分を前述した電気的に浮遊状態となるように形成す
る領域とする構成にしているので、溝で囲われた閉じた
領域の側が構造的に電気的浮遊状態になりやすいものと
することができ、従来技術と異なり、第2のMOSトラ
ンジスタを形成することなく、浮遊せしめた半導体基板
領域での正孔の注入蓄積効率を高め、伝導変調効果によ
る基板抵抗を低減でき、オン電圧を下げて電流能力を高
めることができるようになる。
【0022】請求項7の発明によれば、請求項1ないし
6の発明において、溝の両側に位置する半導体基板表面
に形成される電極形成領域のうち、電気的に浮遊状態と
する領域の幅寸法を、外部と接続する領域の幅寸法と同
等もしくは小さくなるように設定しているので、浮遊状
態にした領域の半導体基板においてポテンシャル分布を
急峻にして電子の引き出しを高効率にすることができ、
これによって、従来技術と異なり、第2のMOSトラン
ジスタを形成することなく、浮遊状態にした半導体基板
領域での正孔の注入蓄積効率を高め、伝導変調効果によ
る基板抵抗を低減でき、オン電圧を下げて電流能力を高
めることができる。
【0023】請求項8の発明によれば、請求項6の発明
において、隣接する2つの閉じた溝の間隔寸法を、閉じ
た溝の短辺寸法と同等もしくは長く設定しているので、
浮遊状態にした領域の半導体基板においてポテンシャル
分布を急峻にして電子の引き出しを高効率にすることが
でき、従来技術と異なり、第2のMOSトランジスタを
形成することなく、浮遊状態にした半導体基板領域での
正孔の注入蓄積効率を高め、伝導変調効果による基板抵
抗を低減でき、オン電圧を下げて電流能力を高めること
ができる。
【0024】請求項9の発明によれば、請求項1ないし
8の発明において、半導体基板表面に形成される電気的
に浮遊状態となるように形成された電極形成領域を、そ
の表面が多結晶シリコン膜で覆われた状態に形成するの
で、浮遊状態にした領域の半導体基板においてポテンシ
ャル分布を急峻にして電子の引き出しを高効率にするこ
とができ、これによって、従来技術と異なり、第2のM
OSトランジスタを形成することなく、浮遊状態にした
半導体基板領域での正孔の注入蓄積効率を高め、伝導変
調効果による基板抵抗を低減でき、オン電圧を下げて電
流能力を高めることができる。
【0025】請求項10ないし13の発明によれば、そ
れぞれ、請求項1ないし4の発明における構成の半導体
装置を製造する場合に好適し、特殊なプロセスを採用す
ることなく前述の構成を形成することができ、しかも、
異方性エッチング処理により形成した溝の形状を、犠牲
酸化処理の工程を実施することで、溝内部の形状を丸め
るように整えるので、これによって溝すなわちトレンチ
ゲート電極の底部での電界集中を抑制することができる
と共に、電流能力の向上を図ることができるようにな
る。
【0026】請求項14の発明によれば、請求項10な
いし13の発明において、島状第2導電型領域を形成す
る工程では、後工程で前記溝を形成する基板表面領域の
少なくとも一部を除いて第2導電型の領域を形成するの
で、従来技術と異なり、トレンチゲート電極の深さが半
導体基板の第1導電型層(低濃度n型エピタキシャル
層)と島状第2導電型領域(p型チャネル層)の間に形
成される少なくとも最も深いpn接合面よりも浅くする
ことで簡便に、島状第2導電型層領域(p型チャネル
層)から延びる空乏層の形状をなだらかにしてトレンチ
ゲート電極の底部における電界集中をなくし、耐圧を向
上させることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下、本発明
をトレンチゲート型IGBTに適用した場合の第1の実
施形態について、図1ないし図11を参照しながら説明
する。図1は、IGBT21のセルの模式的な断面構造
を示すもので、半導体基板22は、高濃度p型(第2導
電型)に形成されたシリコン基板23上に高濃度n型
(第1導電型)のエピタキシャル層24及び第1導電型
層である低濃度n型エピタキシャル層25を順次積層し
てなるものである。この場合、高濃度p型半導体基板2
2は、例えば、不純物濃度が2×1018/cm3 程度に
設定されたものであり、高濃度n型エピタキシャル層2
4は、層厚15μm程度で不純物濃度が5×1016/c
3 程度に設定されたものであり、低濃度n型エピタキ
シャル層25は、層厚が60μm程度で1.2×1014
/cm3 程度に設定されたものである。
【0028】このように構成された半導体基板22のエ
ピタキシャル層25側には、島状第2導電型領域として
p型のチャネル層26が表面領域に所定の島状の形状に
形成されており、さらに、その表面側の領域には高濃度
第1導電型領域としてのn型の不純物が高濃度で導入さ
れた高濃度n型層27が形成されると共に、第2導電型
であるp型の不純物が高濃度で導入された高濃度第2導
電型領域である高濃度p型層28が形成されている。こ
れらチャネル層26、高濃度n型層27及び高濃度p型
層28は、後述するようにイオン注入処理及びこれに続
く熱処理を行うことにより所定の濃度で深さ寸法となる
ように形成されている。
【0029】そして、高濃度n型層27の表面からチャ
ネル層26を貫通するようにして低濃度n型エピタキシ
ャル層25の領域に達するようにトレンチ(溝)29が
形成されている。このトレンチ29は図中紙面の背面方
向に延びるように形成されたものであり、幅寸法が例え
ば1μm程度に設定されており、その底部は異方性エッ
チング処理を行った後に丸め処理を行って滑らかな形状
に形成されている。このトレンチ29の内壁面にはシリ
コン酸化膜からなる例えば60nm程度の膜厚のゲート
絶縁膜30が形成されており、さらに内部にはリンをド
ープした多結晶シリコンを充填した多結晶シリコン領域
としてのトレンチゲート電極31が形成されている。
【0030】トレンチゲート電極31の表面に露出して
いる部分は、BPSG(Boron-doped Phosphor-Silicat
e Glass )膜32により覆われており、このBPSG膜
32の電極形成部分にはコンタクト孔33が形成され、
アルミニウム製のエミッタ電極34が設けられている。
この場合、ひとつのトレンチゲート電極31の両側に位
置するエミッタ電極34a,34bのうち、一方のエミ
ッタ電極34aは外部と電気的に接続され、他方のエミ
ッタ電極34bは外部に接続せずそのままとして浮遊状
態つまりフローティングゲートとして機能するように設
けている。
【0031】上述の場合、図示のようにチャネル層26
は、低濃度n型エピタキシャル層25との間に形成され
るpn接合が湾曲した形状となっており、トレンチゲー
ト電極31と接する部分では最も浅くなり、その中間の
位置では下(基板裏面方向に対して)に凸となるように
して最も深く形成された部分(深さ寸法a)が設けられ
ている。そして、トレンチゲート電極31は、その底部
までの深さ寸法bが上述のpn接合の最も深い部分の深
さ寸法a以下の寸法となるように設定されている(a≧
b)。
【0032】なお、上述したトレンチゲート電極31の
深さ寸法bと、低濃度n型エピタキシャル層25及びチ
ャネル層26の間に形成される最も深いpn接合面の深
さaとの両者の値の差である寸法ΔT(=a−b)が、
次式(1)の関係を満たすように設定されると良く、さ
らに望ましくは、次式(2)の関係を満たすように設定
されると良い。
【0033】 0≦ΔT≦0.6μm …(1) 0≦ΔT≦0.3μm …(2) したがって、例えば、チャネル層26の深さ寸法aが
3.0μmに設定された場合には、トレンチゲート電極
31の深さ寸法bが、2.4μm〜3.0μmの範囲に
設定されることが好ましく、さらに望ましくは、2.7
μm〜3.0μmの範囲に設定されることが好ましい。
【0034】また、トレンチゲート電極31の底部にお
ける丸め処理を行った結果の曲率半径Rを0.2μm以
上(R≧0.2μm)もしくはトレンチゲート電極31
の幅寸法dの1/5以上(R≧d/5)となるように設
定することが好ましい。したがって、トレンチゲート電
極31の幅寸法が例えば1.0μmの場合には、両者の
条件は一致することになる。
【0035】次に、上記構成のIGBT21の製造工程
について説明する。まず、図2(a)に示すように、半
導体基板22として、例えばp型の不純物の濃度が2×
1018/cm3 で導入されたシリコン基板23上にn型
の不純物を高濃度(5×1016/cm3 )で導入した膜
厚15μm程度のエピタキシャル層24を形成すると共
に、n型の不純物を低濃度(1.2×1014/cm3
で導入した膜厚60μm程度の低濃度n型エピタキシャ
ル層25を順次積層してなる構成のものを準備する。
【0036】次に、同図(b)に示すように熱酸化処理
を行って半導体基板22の表面にシリコン酸化膜35を
30nm程度形成した後、第1導電型層としての低濃度
n型エピタキシャル層25中に島状第2導電型領域であ
るp型チャネル層26を形成するため、不純物としての
ボロンイオン(B+)をイオン注入により導入する(図
中領域36で示す部分)。イオン注入の条件は、例えば
エネルギーが80keVで注入量が1×1014/cm2
程度である。
【0037】この後、同図(c)に示すようにイオン注
入したボロンを低濃度n型エピタキシャル層25内に拡
散させるため1100℃以上の熱処理でドライブインを
行う。熱処理温度は例えば1150℃で、10分ドライ
ブインを行うことで、p型チャネル層26は2.0μm
程度拡散する。続いて、エミッタ電極34を形成するた
めフォトリソグラフィ技術によってレジスト37をパタ
ーニングし、高濃度第1導電型領域としての高濃度n型
層27を形成するために、不純物としての砒素イオン
(As+)をイオン注入により導入する。イオン注入の
条件は、例えばエネルギーが150keVで注入量が5
×1015/cm2 程度である。
【0038】続いて、トレンチ29を形成するため、同
図(d)に示すようにトレンチマスク用としてシリコン
酸化膜38を例えば400nm程度成膜する(以下、図
では簡単のため、シリコン酸化膜35及びシリコン酸化
膜38の積層部分は、シリコン酸化膜38として示
す)。そして、同図(e),(f)に示すように、フォ
トリソグラフィ技術によってレジスト39をパターニン
グし、異方性ドライエッチングによりトレンチマスク用
のシリコン酸化膜38をエッチングする。
【0039】次に、同図(g)に示すように、シリコン
酸化膜38をトレンチマスク材として異方性ドライエッ
チングにより低濃度n型エピタキシャル層25に達する
トレンチ溝29を形成する。この後、同図(h)に示す
ように、犠牲酸化工程として、例えば、1050℃で2
0分のドライ酸化を行うことにより犠牲酸化膜を形成し
た後除去することを行い、これによってトレンチエッチ
ング処理時に発生したトレンチ29内壁のダメージ層を
除去すると共に、酸化膜の成長特性を利用してトレンチ
29の底部及び開口部コーナー部を丸める処理を行う。
【0040】この場合、トレンチ29の底部を丸める量
としては、発明者らによる実測データに従って決定して
おり、犠牲酸化工程での酸化膜厚とトレンチの底部にお
ける曲率半径の関係を実測したデータに基づいて、トレ
ンチ29底部で、前述したように0.2μm(=200
nm)以上の曲率半径を得るようにするため、例えば3
0nm以上の酸化膜厚が得られるように犠牲酸化をして
いる。
【0041】次に、図3(i)に示すように、トレンチ
29の内壁部に形成するゲート絶縁膜30として、例え
ば熱酸化によりシリコン酸化膜を60nm程度成膜す
る。そして、この後LP−CVD法によりリン(P)を
ドーピングした多結晶シリコン39を1.0μm成膜し
てトレンチ29内を埋め込む。そして、埋め込んだ多結
晶シリコン36中のリンを安定化させるため、例えば8
75℃で10分間のドライ酸化処理を行い、この後、酸
化工程で発生した多結晶シリコン上39の酸化膜をフッ
酸により除去する。続いて、同図(j)に示すようにト
レンチ29内にのみに多結晶シリコン39を残すように
エッチバックし、埋め込み電極用として多結晶シリコン
領域であるトレンチゲート電極31を形成する。
【0042】次に、LP−CVD法によりリン(P)を
ドーピングした多結晶シリコンを例えば370nm成膜
した後、レジスト40を塗布してフォトリソグラフィ処
理によりパターニングしてエッチング処理を行い、同図
(k)に示すように、トレンチゲート電極31の表面部
分に配線用多結晶シリコン31aを形成する。
【0043】この後、875℃、10分のウェット酸化
で配線用多結晶シリコン31aを酸化した後、同図
(l)に示すように、高濃度第2導電型領域としての高
濃度p型層28を形成するため、レジスト41を塗布し
てフォトリソグラフィ処理によりパターニングし、ボロ
ンイオン(B+)をイオン注入により導入する。この場
合、イオン注入の条件は、エネルギーが30keVで注
入量が4×1015/cm2程度である。続いて、同図
(m)に示すようにBPSG膜42を例えば400nm
成膜した後、900℃で20分間の熱処理(アニール)
を窒素(N2 )雰囲気中で行う。
【0044】次に、同図(n)に示すように、BPSG
膜42にレジスト43を塗布してフォトリソグラフィ処
理によってパターニングし、BPSG膜42をエッチン
グしてコンタクト孔33を形成する。続いて、同図
(p)に示すように、配線用のアルミニウム膜44をス
パッタ法により所定膜厚で全面に形成し、レジスト45
を塗布してフォトリソグラフィ処理によってパターニン
グし、アルミニウム膜44をエッチングすることにより
必要な部分にアルミニウム膜44を残してエミッタ電極
34a,34bを形成する。
【0045】このようにして、上記のすべての熱処理の
結果、低濃度n型エピタキシャル層25とチャネル層2
6との間に形成されるpn接合のうちの、最も深い接合
面の深さ寸法aに対してトレンチゲート電極31の基板
表面からの深さ寸法bとは、a≧bなる関係を満足する
ように形成される。また、低濃度n型エピタキシャル層
25とチャネル層26との間に形成されるpn接合面の
形状を、半導体基板22の表面に対して「裏面側に凸な
形状」となるように形成することができ、これによりト
レンチゲート型半導体装置21が完成される。
【0046】次に、上記構成を採用した本実施形態にお
けるトレンチゲート型IGBT21の電気的特性を説明
するにあたり、最適な構成の条件を示すと共にその構成
における電気的に優れた効果を併せて説明する。
【0047】まず、発明者らは、上記構成のIGBT2
1により得られるべき各種の電気的特性をシミュレーシ
ョンにより導いた。図4(a)は、図5及び図6で示す
シミュレーション結果の計算に用いた本実施形態の構成
のIGBT21のモデルであり、同図(b)は従来タイ
プのIGBT(図32の構成に相当)のモデルである。
両者の構造上の差は、トレンチゲート電極31がチャネ
ル層26の最も深いpn接合面よりも浅く形成されてい
る本実施形態の構成か、深く形成されている従来構成の
ものかの違いである。また、これらのモデルでは、チャ
ネル層の最も深い部分の深さ寸法を3.0μmとして固
定し、トレンチゲート電極の深さ寸法を、本発明のもの
を2.7μmとし、従来構成のものを5.0μmとして
設定したものを想定している。
【0048】はじめに上記した両者のモデルを用いて、
オフ特性として、降伏時のトレンチゲート電極の底部近
傍の電界分布をシミュレーションした結果を図5に示
す。図において、横軸は図4(a),(b)に示した各
モデルのトレンチゲート電極底部近傍に示した破線の矢
印で走査した場合つまりトレンチゲート電極直下の位置
を走査した場合の横方向の距離(μm)を示し、縦軸は
電界強度(V/m)を示している。図から明らかなよう
に、本発明で提案している構成のものが全体的に電界強
度を低く抑えることができ、電界集中を緩和させる効果
がある。
【0049】このことは、従来構成のものがトレンチゲ
ート電極直下の部分で降伏しているとすると、本発明の
ものでは、同じ電界強度がかかっていないことから、ト
レンチゲート直下での降伏が発生していないことを意味
している。このような本発明の構成を採用することで、
降伏時にゲート絶縁膜がホットキャリアにより劣化する
のを防止することができるようになる。
【0050】次に、上記の点を確認するために、図4
(a),(b)に示した各モデルのもので、降伏時のホ
ットキャリアに相当する電子密度の水平分布をトレンチ
ゲート電極底部の近傍でみたときのシミュレーション結
果を図6に示す。横軸は上述同様であり、縦軸は電子密
度(個/cm3 )を示している。図から明らかなよう
に、本発明で提案している構成のものが、降伏時におい
ては従来の構成のものに比べて1/10程度まで低減さ
れている。すなわち、ホットキャリアによるゲート絶縁
膜の劣化を十分に防止することができることがわかっ
た。
【0051】図7は耐圧特性をシミュレーションにより
求めたもので、これは、チャネル層の深さ寸法を一定
(例えば3.0μm)にしてトレンチゲート電極の深さ
寸法をパラメータとして変化させた場合のコレクタ電圧
(V)に対するコレクタ電流(A)の特性を求めたもの
である。ここで、トレンチゲート電極の深さ寸法が3.
0μm以下のもの、すなわち、チャネル層の深さ以下の
寸法である3.0μm、2.7μm及び2.4μmのも
のが本発明の条件に適合するものであり、3.5μm及
び4.0μmのものが従来のものに相当している。
【0052】この結果を、トレンチゲート電極の深さ寸
法(μm)に対するコレクタ遮断電圧(V)の特性とし
てプロットし直すと図8に示すようになる。この図8か
ら明らかなように、本発明の構成を採用することで、耐
圧が数十から100V近くまで高くなるように改善を図
ることができている。図9は発明者らが試作した素子に
ついて測定した耐圧の結果であり、ここでは、従来タイ
プのものとの比較の都合で、チャネル層の深さ寸法を
3.5μmに合わせて試作した素子の結果について示し
ている。この結果からも、トレンチゲート電極の深さ寸
法をチャネル層よりも浅くすることで、耐圧が改善され
ていることがわかる。
【0053】次に、図10は、本発明の構成を採用する
ことで、電流能力が向上することを示すために、オン特
性を調べたシミュレーション結果であり、「本発明」と
したものに対して、「従来」のタイプとしてトレンチゲ
ート電極が深く形成されたものと、「比較データ」とし
てトレンチゲート電極は浅くしているがトレンチゲート
電極の両側ともに電流を流すようにした電極を設けたタ
イプのものについて示している。
【0054】この結果からわかるように、従来タイプの
ものに比べて、トレンチゲート電極を浅く形成して耐圧
の改善を行う構造とすることで(比較データとしたも
の)オン特性は高めにシフトするが、電気的に浮遊状態
の領域を設ける本発明の構成を採用することでオン電圧
も従来のものよりも改善することができ、電流能力が向
上することがわかる。
【0055】また、図11は、従来技術と本発明との双
方において、トレンチゲート電極の両側におけるチャネ
ル出口付近の電界強度、電子密度、正孔密度をシミュレ
ーションにより調べた結果である。「左」はトレンチゲ
ート電極の左側に位置する領域を示し、エミッタ電極が
外部と接続される側のものに対応しており、「右」はト
レンチゲート電極の右側に位置する領域を示し、エミッ
タ電極が浮遊(フローティング)状態とされたものに対
応している。この結果からもわかるように、本発明の電
気的にフローティング状態とした領域においても電子及
び正孔が存在することがわかり、オン電圧が下がること
を証明するものである。
【0056】このような本実施形態によれば、トレンチ
ゲート電極31を設けるトレンチ29の深さ寸法を、p
型チャネル層26の最も深い部分のpn接合深さよりも
浅く形成し、p型チャネル層26のpn接合がトレンチ
29の側面で接するように形成することで、トレンチゲ
ート電極31の底部における電界集中を緩和することが
でき、これによって素子の耐圧向上を図ることができる
ようになる。
【0057】また、本実施形態によれば、トレンチゲー
ト電極31を挟んだ一方の領域を電気的に浮遊状態とす
ることで、キャリア密度の増大を図れる構成とし、これ
によってオン特性の改善を図り電流能力の向上を図るこ
とができるようになる。また、トレンチゲート電極31
を形成するためのトレンチ29の異方性エッチング処理
後の表面処理に対応して、電気的に浮遊状態とする領域
についても表面に高濃度n型領域27を形成するので、
その表面からの不純物濃度に依存したエッチング量を変
化させて肩の部分をなだらかな形状とすることができる
ようになる。
【0058】(第2の実施形態)図12及び図13は、
本発明の第2の実施形態を示すもので、第1の実施形態
と異なるところは、構成上においては、電気的に浮遊状
態とする側のエミッタ電極34bを設けない構成とした
ところである。すなわち、第1の実施形態においては、
コンタクト孔33を介してエミッタ電極34bを形成
し、これをフローティング状態として使用するように形
成したことで前述の効果を得るようにしたのに対して、
この実施形態においては、コンタクト孔そのものを設け
ずにその領域をフローティング状態となるように形成し
たところが異なるところである。
【0059】図12において、前述同様に、半導体基板
22は、高濃度p型に形成されたシリコン基板23上に
高濃度n型のエピタキシャル層24及び低濃度n型エピ
タキシャル層25を順次積層してなるものである。エピ
タキシャル層25側には、p型のチャネル層26が表面
領域に島状に形成され、さらに、その表面側の領域には
高濃度n型層27が形成されると共に、エミッタ電極3
4aを形成する側にのみ高濃度p型層28が形成されて
いる。
【0060】高濃度n型層27の表面からチャネル層2
6を貫通するようにして低濃度n型エピタキシャル層2
5の領域に達するようにトレンチ29が形成され、その
底部は異方性エッチング処理を行った後に丸め処理を行
って滑らかな形状に形成されている。このトレンチ29
の内壁面にはシリコン酸化膜からなるゲート絶縁膜30
が形成されており、さらに内部にはリンをドープした多
結晶シリコンを充填した多結晶シリコン領域としてのト
レンチゲート電極31が形成されている。トレンチゲー
ト電極31の表面に露出している部分は、BPSG膜3
2により覆われており、このBPSG膜32のエミッタ
電極34aを形成する領域に対応してコンタクト孔33
が形成され、アルミニウム製のエミッタ電極34aが設
けられている。
【0061】上述の場合、チャネル層26は、前述と同
様にして、低濃度n型エピタキシャル層25との間に形
成されるpn接合が湾曲した形状となっており、トレン
チゲート電極31と接する部分では最も浅くなり、その
中間の位置では下(基板裏面方向に対して)に凸となる
ようにして最も深く形成された部分(深さ寸法a)が設
けられている。トレンチゲート電極31は、その底部ま
での深さ寸法bが上述のpn接合の最も深い部分の深さ
寸法a以下の寸法となるように設定されている(a≧
b)。
【0062】図13は製造工程の一部を示すもので、第
1の実施形態と異なる部分について示している。すなわ
ち、前述した図3(l)のボロンイオンを注入する工程
において、高濃度p型層28を形成する際に、この実施
形態では、図13(a)に示すように、コンタクト孔3
3を形成しない領域にはボロンイオンの注入時にレジス
ト41aのパターニングによりマスクする。また、この
後の工程で、表面に形成するBPSG膜47について
も、前述したように、コンタクト孔を形成しないので、
その形成工程は第1の実施形態のものとは異なるが、こ
の点を除いては同様であるので、詳細な製造過程は図示
しないが、最終的に同図(b)に示すような状態に形成
される。
【0063】このような第2の実施形態によっても、第
1の実施形態と同様にして、コンタクト孔を形成しない
側のチャネル層26がフローティング状態となり、耐圧
の向上を図ると共に、電流能力の向上を図ることができ
るようになる。
【0064】(第3の実施形態)図14及び15は本発
明の第3の実施形態を示すものであり、以下、第1の実
施形態と異なる部分について説明する。すなわち、この
実施形態においては、図示のように、IGBT48は、
構造的にみるとn型層49が付加された構成となってい
る点が異なり、製造工程においてはこの形成工程が入る
ことにより前述の高濃度n型領域の形成工程が後になる
点で相違している。
【0065】このn型層49は、不純物濃度が低濃度n
型エピタキシャル層25よりも高濃度で、後述のように
高濃度n型領域27の不純物濃度よりも低濃度となるよ
うに設定されている。
【0066】以下、上記構成の製造工程について第1の
実施形態と異なる点について図15を参照して説明す
る。すなわち、第1の実施形態において図2(c)で示
した工程では、図15(a)に示すように、イオン注入
を行う際に、その条件として砒素イオン(As+)を、
注入エネルギーが80keV程度で、注入量を8×10
14/cm2 程度で実施し、これによってn型層49を形
成する。
【0067】また、この第3の実施形態では、第1の実
施形態において図3(k),(l)で示した工程の間
に、図15(b)で示す製造工程が追加される。すなわ
ち、高濃度n型層27を形成するために、レジスト50
をフォトリソグラフィ処理によりパターニングして砒素
イオン(As+)を注入する。このときのイオン注入条
件は、例えば、エネルギーが150keVで注入量が5
×1015/cm2 程度である。この後、図15(c)に
示すようにAl配線34a,34bを形成する。その他
の製造工程は第1の実施例の図2と同じであるため他の
製造工程の説明については省略する。
【0068】このような第3の実施形態によれば、上記
各実施形態と同様の作用効果が得られると共に、トレン
チ29を形成するに先だってn型層49を形成するの
で、トレンチ29の異方性エッチング処理後に行う表面
処理で不純物濃度に依存したエッチング量で表面をエッ
チングすることで、トレンチ29の肩部分を滑らかな形
状とすることができる。
【0069】(第4の実施形態)図16ないし図21は
本発明の第4の実施形態を示すもので、ここでは、3つ
のタイプのIGBT51,52,53について説明す
る。これら3つのタイプのIGBT51〜53は、第2
の実施形態の構成すなわち浮遊状態にする領域側のBP
SG膜32ににコンタクト孔33を設けない構成のもの
に、第3の実施形態で示したn型層49を設ける構成を
組み合わせたもので、その組合わせ方のバリエーション
である。
【0070】第1のタイプのIGBT51は、図16に
示しており、これは、n型層49及び高濃度n型領域2
7は共に形成するが、高濃度p型領域28については浮
遊状態にした領域側に形成しない構成としたものであ
る。また、第2のタイプのIGBT52は、図17に示
しており、これは、浮遊状態にした領域側には高濃度n
型領域27を設けないようにした構成である。そして、
第3のタイプのIGBT53は、図18に示しており、
これは、浮遊状態にした領域側に高濃度p型領域28及
び高濃度n型領域27のいずれも設けない構成としたも
のである。
【0071】上記した3つのタイプのIGBT51〜5
3は、いずれもコンタクト孔を設けない側の領域つまり
電気的に浮遊状態となるように形成した領域を設ける構
成であるから、第2の実施形態と同様の作用効果を得る
ことができるものである。また、それぞれの構成におい
ては、トレンチ溝29を形成する前にその開口部に対応
した領域にn型の不純物が導入された領域として、高濃
度n型層27もしくはn型層49が形成されているの
で、トレンチ溝29の異方性エッチング処理とその後の
ウェットエッチング処理などで開口部の肩部を不純物濃
度に応じたエッチング量でエッチングすることができ、
なだらかな形状に丸める処理を行うことができる。
【0072】上記各構成の製造方法としては、基本的に
は第2の実施形態と同じであるが、次の各点で異なる。
すなわち、第1のタイプのIGBT51では、図19に
示すように、コンタクト孔を形成しない側の領域には高
濃度p型領域28を形成する際のボロンイオン注入時の
レジスト54のパターニングで、この領域を覆うように
形成する。これにより、エミッタ電極34aを形成する
側にのみ高濃度p型領域28を形成することができる。
【0073】また、第2のタイプのIGBT52では、
図20に示すように、コンタクト孔を形成しない側の領
域には高濃度n型領域27を形成する際の砒素イオン注
入時に、レジスト55のパターニングで、この領域を覆
うように形成する。これにより、エミッタ電極34aを
形成する側にのみ高濃度n型領域27を形成することが
できる。
【0074】そして、第3のタイプのIGBT53で
は、図21に示すように、コンタクト孔を形成しない側
の領域には高濃度p型領域28及び高濃度n型領域27
を形成するためのイオン注入の際に、いずれもレジスト
のパターニングでその領域を覆うように形成する。これ
により、エミッタ電極34aを形成する側にのみ高濃度
n型領域27及び高濃度p型領域28を形成することが
できる。
【0075】(第5の実施形態)図22ないし図24は
本発明の第5の実施形態を示すもので、上記各実施形態
と異なるところは、IGBT56の構成のうち、電気的
に浮遊状態とする領域側に対応してトレンチゲート電極
31を閉じた形状に形成したトレンチゲート電極57を
設ける構成としたところである。
【0076】図22はその基本構成を示すもので、トレ
ンチゲート電極57を長方形状として電気的に浮遊状態
とする領域を囲うように形成している。この実施形態に
おいては、トレンチゲート電極57で囲んでいないエミ
ッタ電極34aを形成すべき領域にコンタクト孔33を
形成し、トレンチゲート電極57で囲んだ領域にはコン
タクト孔を形成しない構成としている。また、この構成
では、トレンチゲート電極31で囲われた領域には高濃
度p型領域28を形成せず、コンタクト孔33を形成す
る側にのみ高濃度p型領域28を形成している。
【0077】図23(a)に示すIGBT58は、上記
構成のIGBT56の構成において、トレンチゲート電
極57の形状をコーナー部に傾斜部を設けたパターンと
したトレンチゲート電極59としたものであり、同図
(b)に示すIGBT60は、同様にしてトレンチゲー
ト電極57の形状をコーナー部を丸くするパターンとし
たトレンチゲート電極61としたものである。
【0078】これにより、トレンチゲート電極59,6
1のように環状に閉じたパターンを形成する際に、熱応
力等による結晶欠陥の発生を抑制することができ、ゲー
ト特性の向上を図ることができるようになる。
【0079】(第6の実施形態)図25は本発明の第6
の実施形態を示すもので、上記各実施形態と異なるとこ
ろは、第1の実施形態で示した工程中、p型チャネル層
26を形成する方法である。すなわち、この実施形態に
おいては、図25に示すように、第2導電型領域である
p型チャネル層26を形成するのにイオン注入する時
に、全面に注入するのではなく、トレンチゲート電極3
1を形成する領域を除くようにレジスト64によりパタ
ーニングしてこれをイオン注入のマスクとする。
【0080】このようにしてイオン注入を前述の条件す
なわち、ボロンイオン(B+)を、例えばエネルギーが
80keVで注入量が1×1014/cm2 程度でイオン
注入してイオン注入領域65を形成する。この後の製造
工程については前記した各実施形態と同様にして行われ
るので、ここでは説明を省略する。
【0081】さて、上述のようにしてp型チャネル領域
を形成するためのイオン注入領域65を形成すると、こ
の後の熱処理過程を経ることにより、分離状態に形成さ
れているイオン注入領域65が横方向にも拡散する作用
によってその間隔が狭くなる。そして、狭くなった領域
にトレンチ溝29が異方性エッチング処理により形成さ
れ、トレンチゲート電極31が形成されると、そのトレ
ンチゲート電極31を挟んで両側にp型チャネル領域2
6として第1の実施形態で示したと同様に繋がった状態
に形成されることになる。
【0082】そして、この場合、トレンチゲート電極3
1と繋がる部分のp型チャネル層26のpn接合の形状
は、横方向拡散の効果を利用していることから、第1の
実施形態や他の実施形態のものと異なり、トレンチ溝2
9の側壁に接する部分の深さ寸法がより浅くなり、また
pn接合の形状をなだらかな形状で下に凸の形状とする
ことができ、トレンチゲート電極31の底部での電界集
中を緩和すると共に、チャネルを短くすることができる
ことから、電流能力の向上も図ることができるようにな
る。
【0083】(第7の実施形態)図26及び図27は本
発明の第7の実施形態を示すもので、第5の実施形態と
異なるところは、この実施形態に係るIGBT66は、
図26に示す構成、すなわち、図22に示した基本構成
において隣接する閉じたトレンチゲート電極57を形成
しているトレンチ溝29,29間の間隔寸法W1に対し
て、その閉じたトレンチ溝29の内部の幅寸法(短辺
側)W2が小さくなるように(W1>W2)設定して形
成した点である。
【0084】上記構成を採用することで、W1とW2を
同じ寸法に設定した場合に比べて、さらに電流能力の向
上を図ることができるようになる。発明者らは、上記の
構成を採用することの実用的な効果を確認するために、
IGBT66の構成を用いてオン特性をシミュレーショ
ンにより求めた。図27はその結果を示すものであり、
隣接する閉じたトレンチ溝29,29間の間隔寸法W1
が閉じたトレンチ溝29の内部の幅寸法(短辺)W2に
対して2倍の長さ寸法に設定されたとき(W1=2×W
2)の時オン特性の電流能力を示す傾き△I/△Vが上
がり、電流能力が向上していることがわかる。
【0085】(第8の実施形態)図28ないし図31は
本発明の第8の実施形態を示すもので、図28に上面図
で示すIGBT67においては、第5の実施形態と異な
り、電気的に浮遊状態とする領域の上面部を配線用多結
晶シリコン68が覆うように形成したところである。こ
のIGBT67は、第5の実施形態における図22に示
した構成のものに配線用多結晶シリコン68を覆うよう
に形成したものである。
【0086】また、図29(a),(b)に示すIGB
T69,70は、同様にして図23(a),(b)に示
した構成のものに電気的に浮遊状態とする領域の上面部
に配線用多結晶シリコン68を覆うように形成したもの
であり、図30(a),(b)に示すIGBT71,7
2は、図24(a),(b)に示した構成のものに電気
的に浮遊状態とする領域の上面部に配線用多結晶シリコ
ン68を覆うように形成したものである。
【0087】上述のように、配線用多結晶シリコン68
を電気的に浮遊状態とする領域の上面部に形成すること
で、オン電圧を低下させることができ、電流能力の向上
を図ることができるようになる。図31は、上記構成を
採用したことで得られる電流能力として、オン特性をシ
ミュレーションで求めた結果を示している。この結果か
らわかるように、トレンチ溝の両側のどちらか一方を電
気的に浮遊させ、浮遊させた領域を配線用多結晶シリコ
ンで覆うことでオン電圧が下がり、電流能力は向上して
いることがわかる。
【0088】(他の実施形態)本発明は、上記実施形態
にのみ限定されるものではなく、次のように変形また拡
張できる。IGBT以外にもMOSFETやトレンチゲ
ート構造を採用する他の半導体装置に適用することがで
きる。不純物を導入する際のイオン注入の条件は適宜変
更設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す要部の模式的縦
断側面図
【図2】製造工程毎に示すゲート部分の模式的縦断側面
図(その1)
【図3】製造工程毎に示すゲート部分の模式的縦断側面
図(その2)
【図4】本発明及び対比するための従来のもののシミュ
レーションモデルを示す図
【図5】一次降伏時の水平方向の電界強度分布のシミュ
レーション結果を示す図
【図6】一次降伏時の水平方向の電子密度分布のシミュ
レーション結果を示す図
【図7】トレンチ深さをパラメータとした耐圧特性のシ
ミュレーション結果を示す図
【図8】トレンチ深さに対するコレクタ遮断電圧の関係
のシミュレーション結果を示す図
【図9】トレンチ深さに対するコレクタ遮断電圧の関係
の実測データを示す図
【図10】オン特性を示す図
【図11】トレンチゲート電極の左右に位置する電流を
流すセルと浮遊したセルとの電界強度、電子密度及び正
孔密度のシミュレーション結果を示す図
【図12】本発明の第2の実施形態を示す図1相当図
【図13】第1の実施形態と異なる製造工程に対応した
ゲート部分の模式的縦断側面図
【図14】本発明の第3の実施形態を示す図1相当図
【図15】第1の実施形態と異なる製造工程に対応した
ゲート部分の模式的縦断側面図
【図16】本発明の第4の実施形態の第1のタイプを示
す図1相当図
【図17】第2のタイプを示す図1相当図
【図18】第3のタイプを示す図1相当図
【図19】第1のタイプにおける第1の実施形態と異な
る製造工程に対応したゲート部分の模式的縦断側面図
【図20】第2のタイプにおける図19相当図
【図21】第3のタイプにおける図19相当図
【図22】本発明の第5の実施形態における第1のタイ
プのIGBTを電極部分を除いた状態で示す上面図
【図23】第2及び第3のタイプのIGBTの図22相
当図
【図24】第4及び第5のタイプのIGBTの図22相
当図
【図25】本発明の第6の実施形態を示す第1の実施形
態と異なる製造工程に対応したゲート部分の模式的縦断
側面図
【図26】本発明の第7の実施形態を示す図22相当図
【図27】オン特性を示す図
【図28】本発明の第8の実施形態を示す第1のタイプ
の図22相当図
【図29】第2及び第3のタイプを示す図22相当図
【図30】第4及び第5のタイプを示す図22相当図
【図31】オン特性を示す図
【図32】従来例を示す図1相当図
【図33】シミュレーションモデルと一次降伏時の水平
方向の電界強度分布のシミュレーション結果を示す図
【図34】異なる従来例を示す図1相当図
【符号の説明】
21,46,48,51〜53,56,58,60,6
2,63,66,67,69〜72はトレンチゲート型
IGBT(半導体装置)、22は半導体基板、25は低
濃度n型エピタキシャル層(第1導電型層)、26はp
型チャネル層(島状第2導電型領域)、27は高濃度n
型領域(高濃度第1導電型領域)、28は高濃度p型領
域(高濃度第2導電型領域)、29はトレンチ溝
(溝)、30はゲート絶縁膜(絶縁層)、31,57,
59,61はトレンチゲート電極(多結晶シリコン領
域)、32,47はBPSG膜、33はコンタクト孔、
34aは電極、49はn型領域(第1導電型領域)、6
8は配線用多結晶シリコンである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/336 H01L 29/78 658G

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも表面層に第1導電型層を有す
    る半導体基板と、 この半導体基板の表面層中に島状に形成された島状第2
    導電型領域と、 前記島状第2導電型領域内に前記半導体基板の不純物濃
    度よりも高不純物濃度に形成された高濃度第1導電型領
    域と、 前記高濃度第1導電型領域の表面から前記島状第2導電
    型領域を貫通するように形成された溝と、 前記溝の内部に絶縁層を介して形成された多結晶シリコ
    ン領域と、 前記島状第2導電型領域内の前記高濃度第1導電型領域
    が形成されていない領域に形成され前記島状第2導電型
    領域の不純物濃度より高濃度に設定された高濃度第2導
    電型領域と、 前記高濃度第1導電型領域と前記高濃度第2導電型領域
    とを共に接続するように形成された電極形成用のコンタ
    クト孔とを具備し、 前記溝は、前記島状第2導電型領域の前記半導体基板と
    の間のpn接合面のうちの最も深い部分よりも浅く形成
    されたpn接合深さの部分と接すると共に、最も深い部
    分のpn接合深さ寸法と同じもしくはそれよりも浅い深
    さ寸法に溝形状が形成され、 前記コンタクト孔を介して形成する電極を、前記溝の両
    側に位置する一方を外部と電気的に導通させ、他方を電
    気的に浮遊状態となるように構成したところに特徴を有
    する半導体装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも表面層に第1導電型層を有す
    る半導体基板と、 この半導体基板の表面層中に島状に形成された島状第2
    導電型領域と、 前記島状第2導電型領域内に前記半導体基板の不純物濃
    度よりも高不純物濃度に形成された高濃度第1導電型領
    域と、 前記高濃度第1導電型領域の表面から前記島状第2導電
    型領域を貫通するように形成された溝と、 前記溝の内部に絶縁層を介して形成された多結晶シリコ
    ン領域と、 前記島状第2導電型領域内の前記高濃度第1導電型領域
    が形成されていない領域に形成され前記島状第2導電型
    領域の不純物濃度より高濃度に設定された高濃度第2導
    電型領域と、 前記高濃度第1導電型領域と前記高濃度第2導電型領域
    とを共に接続するように形成された電極形成用のコンタ
    クト孔とを具備し、 前記溝は、前記島状第2導電型領域の前記半導体基板と
    の間のpn接合面のうちの最も深い部分よりも浅く形成
    されたpn接合深さの部分と接すると共に、最も深い部
    分のpn接合深さ寸法と同じもしくはそれよりも浅い深
    さ寸法に溝形状が形成され、 前記コンタクト孔は、前記溝の両側に位置する一方の領
    域側に形成して外部と電気的に接続するための電極を形
    成可能な状態とし、他方の領域には形成しない構成とし
    てそのコンタクト孔を形成しない側の領域を電気的に浮
    遊状態となるように構成し、 その浮遊状態に形成された領域は、前記高濃度第2導電
    型領域の形成対象領域から除外するようにしたところに
    特徴を有する半導体装置。
  3. 【請求項3】 少なくとも表面層に第1導電型層を有す
    る半導体基板と、 この半導体基板の表面層中に島状に形成された島状第2
    導電型領域と、 前記島状第2導電型領域内に前記半導体基板の不純物濃
    度よりも高不純物濃度に形成された第1導電型領域と、 前記第1導電型領域の表面から前記島状第2導電型領域
    を貫通するように形成された溝と、 前記溝の内部に絶縁層を介して形成された多結晶シリコ
    ン領域と、 前記島状第2導電型領域内に形成され前記第1導電型領
    域よりも不純物濃度が高濃度に設定された高濃度第1導
    電型領域と、 前記島状第2導電型領域内の前記第1導電型領域が形成
    されていない領域に形成され前記島状第2導電型領域の
    不純物濃度より高濃度に設定された高濃度第2導電型領
    域と、 前記高濃度第1導電型領域と前記高濃度第2導電型領域
    とを共に接続するように形成された電極形成用のコンタ
    クト孔とを具備し、 前記溝は、前記島状第2導電型領域の前記半導体基板と
    の間のpn接合面のうちの最も深い部分よりも浅く形成
    されたpn接合深さの部分と接すると共に、最も深い部
    分のpn接合深さ寸法と同じもしくはそれよりも浅い深
    さ寸法に溝形状が形成され、 前記コンタクト孔を介して形成する電極を、前記溝の両
    側に位置する一方を外部と電気的に導通させ、他方を電
    気的に浮遊状態となるように形成したところに特徴を有
    する半導体装置。
  4. 【請求項4】 少なくとも表面層に第1導電型層を有す
    る半導体基板と、 この半導体基板の表面層中に島状に形成された島状第2
    導電型領域と、 前記島状第2導電型領域内に前記半導体基板の不純物濃
    度よりも高不純物濃度に形成された第1導電型領域と、 前記第1導電型領域の表面から前記島状第2導電型領域
    を貫通するように形成された溝と、 前記溝の内部に絶縁層を介して形成された多結晶シリコ
    ン領域と、 前記島状第2導電型領域内に形成され前記第1導電型領
    域よりも不純物濃度が高濃度に設定された高濃度第1導
    電型領域と、 前記島状第2導電型領域内の前記第1導電型領域が形成
    されていない領域に形成され前記島状第2導電型領域の
    不純物濃度より高濃度に設定された高濃度第2導電型領
    域と、 前記高濃度第1導電型領域と前記高濃度第2導電型領域
    とを共に接続するように形成された電極形成用のコンタ
    クト孔とを具備し、 前記溝は、前記島状第2導電型領域の前記半導体基板と
    の間のpn接合面のうちの最も深い部分よりも浅く形成
    されたpn接合深さの部分と接すると共に、最も深い部
    分のpn接合深さ寸法と同じもしくはそれよりも浅い深
    さ寸法に溝形状が形成され、 前記コンタクト孔は、前記溝の両側に位置する一方の領
    域側に形成して外部と電気的に接続するための電極を形
    成可能な状態とし、他方の領域には形成しない構成とし
    てそのコンタクト孔を形成しない側の領域を電気的に浮
    遊状態となるように構成し、 その浮遊状態に形成された領域は、前記第2導電型領域
    及び高濃度第1導電型領域の少なくとも一方を形成する
    対象領域としたところに特徴を有する半導体装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載の半
    導体装置において、 前記溝は、その開口部の形状が長尺状をなすように形成
    されていることを特徴とする半導体装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の半導体装置において、 少なくとも2本の前記溝が、互いに両端部を連結して閉
    じた形状となるように形成され、その閉じた側の領域内
    の部分が電気的に浮遊状態となるように形成されている
    ことを特徴とする半導体装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかに記載の半
    導体装置において、 前記溝の両側に位置する半導体基板表面に形成される電
    極形成領域のうち、電気的に浮遊状態とする領域の幅寸
    法は、外部と接続する領域の幅寸法と同等もしくは小さ
    くなるように設定されていることを特徴とする半導体装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項6に記載の半導体装置において、 隣接する2つの閉じた前記溝の間隔寸法は、閉じた前記
    溝の短辺寸法と同等もしくは長く設定されていることを
    特徴とする半導体装置。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし8のいずれかに記載の半
    導体装置において、 前記半導体基板表面に形成される電気的に浮遊状態とな
    るように形成された電極形成領域は、その表面が多結晶
    シリコン膜で覆われた状態に形成されていることを特徴
    とする半導体装置。
  10. 【請求項10】 少なくとも表面層が第1導電型に形成
    された半導体基板に島状第2導電型領域を形成する工程
    と、 前記島状第2導電型領域内に前記半導体基板よりも高不
    純物濃度の高濃度第1導電型領域を形成する工程と、 前記高濃度第1導電型領域の表面から厚さ方向に異方性
    エッチング処理を行って溝を形成する工程と、 熱酸化により犠牲酸化膜を形成した後これを除去する工
    程と、 前記溝内部に絶縁層を形成する工程と、 前記絶縁層で被覆された溝内に多結晶シリコンを充填し
    て多結晶シリコン領域を形成する工程と、 前記島状第2導電型領域内の前記高濃度第1導電型領域
    が形成されていない領域に前記島状第2導電型領域の不
    純物濃度より高濃度に設定された高濃度第2導電型領域
    を形成する工程と、 前記高濃度第1導電型領域と前記高濃度第2導電型領域
    とを共に接続するように電極形成用のコンタクト孔を形
    成する工程とを具備し、 前記溝を形成する工程では、最終工程終了時における前
    記溝が、前記島状第2導電型領域の前記半導体基板との
    間のpn接合面のうちの最も深い部分よりも浅く形成さ
    れたpn接合深さの部分と接するように形成されると共
    に、その溝の深さが前記pn接合面の最も深い部分のp
    n接合深さと同じもしくはそれよりも浅くなるように形
    成し、 前記コンタクト孔を介して形成する電極を、前記溝の両
    側に位置する一方を外部と電気的に導通させ、他方を電
    気的に浮遊状態となるように形成することを特徴とする
    半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 少なくとも表面層が第1導電型に形成
    された半導体基板に島状第2導電型領域を形成する工程
    と、 前記島状第2導電型領域内に前記半導体基板よりも高不
    純物濃度の高濃度第1導電型領域を形成する工程と、 前記高濃度第1導電型領域の表面から厚さ方向に異方性
    エッチング処理を行って溝を形成する工程と、 熱酸化により犠牲酸化膜を形成した後これを除去する工
    程と、 前記溝内部に絶縁層を形成する工程と、 前記絶縁層で被覆された溝内に多結晶シリコンを充填し
    て多結晶シリコン領域を形成する工程と、 前記島状第2導電型領域内の前記高濃度第1導電型領域
    が形成されていない領域に前記島状第2導電型領域の不
    純物濃度より高濃度に設定された高濃度第2導電型領域
    を形成する工程と、 前記高濃度第1導電型領域と前記高濃度第2導電型領域
    とを共に接続するように電極形成用のコンタクト孔を形
    成する工程とを具備し、 前記溝を形成する工程では、最終工程終了時における前
    記溝が、前記島状第2導電型領域の前記半導体基板との
    間のpn接合面のうちの最も深い部分よりも浅く形成さ
    れたpn接合深さの部分と接するように形成されると共
    に、その溝の深さが前記pn接合面の最も深い部分のp
    n接合深さと同じもしくはそれよりも浅くなるように形
    成し、 前記コンタクト孔を形成する工程では、前記溝の両側に
    位置する一方の領域側にコンタクト孔を形成して電極を
    形成することで外部と電気的に導通可能とし、他方の領
    域にはコンタクト孔を形成しない状態としてその領域を
    電気的に浮遊状態とし、 前記高濃度第2導電型領域の形成工程では、前記浮遊状
    態に形成される領域に対して、その高濃度第2導電型領
    域の形成対象領域から除外するようにしているところに
    特徴を有する半導体装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 少なくとも表面層が第1導電型に形成
    された半導体基板に島状第2導電型領域を形成する工程
    と、 前記島状第2導電型領域内に前記半導体基板よりも高不
    純物濃度の第1導電型領域を形成する工程と、 前記第1導電型領域の表面から厚さ方向に異方性エッチ
    ング処理を行って溝を形成する工程と、 熱酸化により犠牲酸化膜を形成した後これを除去する工
    程と、 前記溝内部に絶縁層を形成する工程と、 前記絶縁層で被覆された溝内に多結晶シリコンを充填し
    て多結晶シリコン領域を形成する工程と、 前記島状第2導電型領域内に形成され前記第1導電型領
    域よりも不純物濃度が高濃度に設定された高濃度第1導
    電型領域を形成する工程と、 前記島状第2導電型領域内の前記第1導電型領域が形成
    されていない領域に前記島状第2導電型領域の不純物濃
    度より高濃度に設定された高濃度第2導電型領域を形成
    する工程と、 前記高濃度第1導電型領域と前記高濃度第2導電型領域
    とを共に接続するように電極形成用のコンタクト孔を形
    成する工程とを具備し、 前記溝を形成する工程では、最終工程終了時における前
    記溝が、前記島状第2導電型領域の前記半導体基板との
    間のpn接合面のうちの最も深い部分よりも浅く形成さ
    れたpn接合深さの部分と接するように形成されると共
    に、その溝の深さが前記pn接合面の最も深い部分のp
    n接合深さと同じもしくはそれよりも浅くなるように形
    成し、 前記コンタクト孔を介して形成する電極を、前記溝の両
    側に位置する一方を外部と電気的に導通させ、他方を電
    気的に浮遊状態となるように形成することを特徴とする
    半導体装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 少なくとも表面層が第1導電型に形成
    された半導体基板に島状第2導電型領域を形成する工程
    と、 前記島状第2導電型領域内に前記半導体基板よりも高不
    純物濃度の第1導電型領域を形成する工程と、 前記第1導電型領域の表面から厚さ方向に異方性エッチ
    ング処理を行って溝を形成する工程と、 熱酸化により犠牲酸化膜を形成した後これを除去する工
    程と、 前記溝内部に絶縁層を形成する工程と、 前記絶縁層で被覆された溝内に多結晶シリコンを充填し
    て多結晶シリコン領域を形成する工程と、 前記島状第2導電型領域内に形成され前記第1導電型領
    域よりも不純物濃度が高濃度に設定された高濃度第1導
    電型領域を形成する工程と、 前記島状第2導電型領域内の前記第1導電型領域が形成
    されていない領域に前記島状第2導電型領域の不純物濃
    度より高濃度に設定された第2導電型領域を形成する工
    程と、 前記高濃度第1導電型領域と前記高濃度第2導電型領域
    とを共に接続するように電極形成用のコンタクト孔を形
    成する工程とを具備し、 前記溝を形成する工程では、最終工程終了時における前
    記溝が、前記島状第2導電型領域の前記半導体基板との
    間のpn接合面のうちの最も深い部分よりも浅く形成さ
    れたpn接合深さの部分と接するように形成されると共
    に、その溝の深さが前記pn接合面の最も深い部分のp
    n接合深さと同じもしくはそれよりも浅くなるように形
    成し、 前記コンタクト孔を形成する工程では、前記溝の両側に
    位置する一方の領域側にコンタクト孔を形成して電極を
    形成することで外部と電気的に導通可能とし、他方の領
    域にはコンタクト孔を形成しない状態としてその領域を
    電気的に浮遊状態とし、 その浮遊状態に形成された領域は、前記高濃度第2導電
    型領域及び高濃度第1導電型領域の各形成工程におい
    て、少なくとも一方を形成する対象領域としたところに
    特徴を有する半導体装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 請求項10ないし13のいずれかに記
    載の半導体装置の製造方法において、 前記島状第2導電型領域を形成する工程では、後工程で
    前記溝を形成する基板表面領域の少なくとも一部を除い
    た領域に形成することを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
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