JP2002187963A - 二軸延伸ポリエステルフィルム - Google Patents

二軸延伸ポリエステルフィルム

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JP2002187963A
JP2002187963A JP2000388611A JP2000388611A JP2002187963A JP 2002187963 A JP2002187963 A JP 2002187963A JP 2000388611 A JP2000388611 A JP 2000388611A JP 2000388611 A JP2000388611 A JP 2000388611A JP 2002187963 A JP2002187963 A JP 2002187963A
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film
polyester film
polyester
biaxially stretched
germanium
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JP2000388611A
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English (en)
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Kozo Takahashi
弘造 高橋
Ryosuke Matsui
良輔 松井
Minoru Yoshida
実 吉田
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Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 繰返しの使用、成形加工後の使用、水雰囲気
下での使用の後にも優れた離型性を発現し、かつバラツ
キが小さく安定した性能を発揮する、離型性に優れた二
軸延伸ポリエステルフィルムを提供する。 【解決手段】 エチレンテレフタレート単位および/ま
たはエチレンナフタレート単位を主たる構成成分とする
ポリエステルからなるフィルムであって、該フィルムの
融点が180〜270℃であり、カルナウバワックスを
0.1〜2重量%(X重量%)含有し、10X≦Y≦8
0 を満たす量のゲルマニウム元素(Yppm)を含有
する二軸延伸ポリエステルフィルムである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、離型性に優れた二
軸延伸ポリエステルフィルムに関し、特に、繰返しの使
用、成形加工後の使用、水雰囲気下での使用の後にも優
れた離型性を発現し、かつバラツキが小さく安定した性
能を発揮する二軸延伸ポリエステルフィルムに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】ポリエステルフィルムはその優れた特性
から様々な用途に使用されている。しかしながらポリエ
ステルは、その分子骨格からして離型性には乏しく、離
型性を付与するには離型成分を表面にコートする技術を
用いることが一般的である。しかしながら、この方法で
は加工により表面が変形を受けた際に性能が低下した
り、コート層自体の強度が不足する等の理由で繰返し使
用する場合に性能が低下するなどの欠点があった。更に
は離型層とポリエステル層の接着力が乏しいために、水
雰囲気下での使用やレトルト、ボイルといった処理の後
には性能が著しく低下する等の問題もあった。後者につ
いてはプライマー層を設けたり、コート層で2成分を触
媒等で反応させ解決することが提案されているが、食品
用途に使用する際には不適であるばかりか、生産性が低
下する等の問題があった。上述のような多様な使用条件
下で安定して性能を満足させることは困難であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
した従来技術の問題点を解消することにあり、繰返しの
使用、成形加工後の使用、水雰囲気下での使用の後にも
優れた離型性を発現し、かつバラツキが小さく安定した
性能を発揮する、離型性に優れた二軸延伸ポリエステル
フィルムを提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この目的に沿う本発明の
二軸延伸ポリエステルフィルムは、エチレンテレフタレ
ート単位および/またはエチレンナフタレート単位を主
たる構成成分とするポリエステルからなるフィルムであ
って、該フィルムの融点が180〜270℃であり、カ
ルナウバワックスを0.1〜2重量%含有し、下記式
(1)を満たす量のゲルマニウム元素を含有することを
特徴とし、二軸延伸ポリエステルフィルムである。 10X≦Y≦80 ・・・式(1) X:カルナウバワックスの含有量(重量%) Y:フィルム中に含まれるゲルマニウム元素量(pp
m)
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の二軸延伸ポリエステルフ
ィルムは、エチレンテレフタレート単位および/または
エチレンナフタレート単位を主たる構成成分とするポリ
エステルからなるものである。
【0006】本発明におけるエチレンテレフタレート単
位および/またはエチレンナフタレート単位を主たる構
成成分とするポリエステルとは、70モル%以上をエチ
レンテレフタレート単位および/またはエチレンナフタ
レート単位とするポリエステルであり、耐熱性等の点か
ら85モル%以上であることが好ましく、さらには95
モル%以上であることが好ましい。
【0007】また、他のジカルボン酸成分および/また
はグリコ−ル成分を共重合してもよい。ジカルボン酸成
分としては、例えば、イソフタル酸、ナフタレンジカル
ボン酸、ジフェニルジカルボン酸、ジフェニルスルホン
ジカルボン酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸、5−
ナトリウムスルホイソフタル酸、フタル酸等の芳香族ジ
カルボン酸、シュウ酸、コハク酸、アジピン酸、セバシ
ン酸、ダイマ−酸、マレイン酸、フマル酸等の脂肪族ジ
カルボン酸、シクロヘキシンジカルボン酸等の脂環族ジ
カルボン酸、p−オキシ安息香酸等のオキシカルボン酸
等を使用することができる。
【0008】一方、グリコ−ル成分としては、例えば、
プロパンジオ−ル、ブタンジオ−ル、ペンタンジオ−
ル、ヘキサンジオ−ル、ネオペンチルグリコ−ル等の脂
肪族グリコ−ル、シクロヘキサンジメタノ−ル等の脂環
族グリコール、ビスフェノールA、ビスフェノールS等
の芳香族グリコール、ジエチレングリコール等が使用で
きる。なお、これらのジカルボン酸成分、グリコ−ル成
分は2種以上を併用することができる。
【0009】また、本発明の効果を阻害しない限りにお
いて、本発明で用いられるポリエステルまたは共重合ポ
リエステルに、トリメリット酸、トリメシン酸、トリメ
チロ−ルプロパン等の多官能化合物を共重合することが
できる。
【0010】本発明で、好ましく少量共重合される成分
は、ブタンジオール、ジエチレングリコール、ポリエチ
レングリコール、シクロヘキサンジメタノール、セバシ
ン酸、アジピン酸、ダイマー酸、イソフタル酸、ナフタ
レンジカルボン酸等の成分である。
【0011】本発明では、耐熱性、生産性の点から、フ
ィルムの融点が180〜270℃であることが必要であ
り、さらに加工後の経時変化を抑制する等の点から、フ
ィルムの融点が220〜265℃であることが好まし
く、より好ましくは246〜260℃である。
【0012】また本発明においては、離型性とハンドリ
ング性、生産性の点から、表面自由エネルギーが20〜
40mN/mであることが好ましく、より好ましくは3
0〜38mN/mである。表面自由エネルギーが20m
N/mより低くなった場合、フィルムの巻きで端面がず
れる等の問題が発生することがある。
【0013】本発明においては、繰返しの使用、成形加
工後の使用、水雰囲気下での使用の後にも優れた離型性
を発現でき、包装食品用途等での使用における衛生性の
点から、カルナウバワックスを添加することが必要であ
り、特に精製したカルナウバワックスを使用することが
好ましい。フィルム中におけるカルナウバワックス化合
物等の添加量は、0.1〜2重量%が好ましく、より好
ましくは0.2〜0.9重量%、特に好ましくは0.3
〜0.8重量%である。また下記式(1)を満たす量の
ゲルマニウム元素を含有することが、ワックス分散性の
向上、離型性能の向上、工程での汚れ抑制の点から必要
である。 10X≦Y≦80 ・・・式(1) X:カルナウバワックスの含有量(重量%) Y:フィルム中に含まれるゲルマニウム元素量(pp
m)
【0014】本発明におけるポリエステルにカルナウバ
ワックスを添加含有する方法としては、カルナウバワッ
クスの分散性を向上させ安定した性能を発現させる点や
フィルムを製膜する工程での汚れを抑制する点から下記
の様な重合工程で添加する方法が好ましい。 (1)ポリエステル重合時にカルナウバワックスを添加
する方法。 (2)カルナウバワックスが多量に添加されたマスター
ペレット(カルナウバワックスマスターポリエステル)
を重合によって製造し、このマスターペレットと、カル
ナウバワックスを未含有あるいは少量含有するポリエス
テル(希釈用ポリエステル)とを所定割合で混合し、混
練する方法。 なお、本発明において、カルナウバワックスが添加され
たポリエステルを製造する際、特にゲルマニウム触媒を
使用して重合することが分散性の向上の点から必要であ
り、ゲルマニウム元素が前記した式(1)で特定される
量含有されていることが必要であり、好ましくは20〜
80ppm、さらに好ましくは30〜60ppm含有さ
れる。
【0015】本発明の二軸延伸ポリエステルフィルムの
フィルム構成としては、もちろん単層であってもよい
が、積層構成であってもよい。積層構成の場合、A/B
の2層、A/B/AあるいはA/B/Cの3層、さらに
は3層より多層の積層構成であってもよく、積層厚み比
も任意に設定することができるが、好ましくはA/Bの
2層である。ここで、A層がカルナウバワックスを含有
する本発明(請求項1)のフィルムの層であり、B層や
C層はそれ以外のフィルム層である。特にワックスを添
加したA層が全体の1/30〜1/2の厚みであること
が好ましく、より好ましくは1/20〜1/3である。
この場合、B層のカルナウバワックス含有量は0〜0.
2重量%未満であることが好ましい。
【0016】本発明のフィルムは、加工用途、特に折曲
げや絞り、10%以上の変形がかかる成形加工用途や食
品包装用途に好適に使用できる。特に金属板に貼合せら
れて使用される用途では好適である。
【0017】本発明のフィルムを成形加工用途に使用す
る場合、二軸延伸フィルムの面配向係数(fn)が0.
08〜0.15の範囲内であることが好ましい。面配向
係数がかかる範囲より小さいと耐衝撃性が悪化し、かか
る範囲により、金属や他ポリマーフィルムへのラミネー
ト性が良好となり、さらに成形加工性も優れたものとな
る。耐衝撃性および耐引裂性の点からは、面配向係数が
0.120〜0.145の範囲内であるとさらに好まし
い。
【0018】本発明においては、耐熱性と印刷性、耐薬
品性、加工後の耐衝撃性の点から、二軸延伸化すること
が必要である。二軸延伸の方法としては、同時二軸延
伸、あるいは逐次二軸延伸、チューブラー延伸のいずれ
であってもよいが、特に同時二軸延伸、逐次二軸延伸が
好ましい。
【0019】本発明では、加工性、耐熱性、生産性の点
で、フィルムの固有粘度が0.5〜1dl/gが好まし
く、さらに好ましくは、0.55〜0.8dl/g、特
に好ましくは0.55〜0.7である。
【0020】本発明で用いるポリエステルを製造する際
には、反応触媒を使用することができる。反応触媒とし
ては、例えば、アルカリ金属化合物、アルカリ土類金属
化合物、亜鉛化合物、鉛化合物、マンガン化合物、コバ
ルト化合物、アルミニウム化合物、アンチモン化合物、
チタン化合物等、着色防止剤としては例えばリン化合物
等を使用することができ、通常ポリエステルの製造が完
結する以前の任意の段階において、重合触媒としてアン
チモン化合物またはゲルマニウム化合物、チタン化合物
を添加することが好ましい。このような方法としては、
例えば、ゲルマニウム化合物を例にすると、ゲルマニウ
ム化合物粉体をそのまま添加する方法や、あるいは特公
昭54−22234号公報に記載されているように、ポ
リエステルの出発原料であるグリコ−ル成分中にゲルマ
ニウム化合物を溶解させて添加する方法等を挙げること
ができる。
【0021】ゲルマニウム化合物としては、例えば、二
酸化ゲルマニウム、結晶水含有水酸化ゲルマニウム、あ
るいはゲルマニウムテトラメトキシド、ゲルマニウムテ
トラエトキシド、ゲルマニウムテトラブトキシド、ゲル
マニウムエチレングリコキシド等のゲルマニウムアルコ
キシド化合物、ゲルマニウムフェノレ−ト、ゲルマニウ
ムβ−ナフトレ−ト等のゲルマニウムフェノキシド化合
物、リン酸ゲルマニウム、亜リン酸ゲルマニウム等のリ
ン含有ゲルマニウム化合物、酢酸ゲルマニウム等を使用
することができる。中でも二酸化ゲルマニウムが好まし
い。アンチモン化合物としては、例えば、三酸化アンチ
モンなどのアンチモン酸化物、酢酸アンチモンなどが使
用できる。チタン化合物としては、テトラエチルチタネ
ート、テトラブチルチタネートなどのアルキルチタネー
ト化合物などが好ましく使用される。
【0022】次に、ポリエチレンテレフタレ−トを製造
する際に、ゲルマニウム化合物として二酸化ゲルマニウ
ムを添加する場合を例にとって説明する。テレフタル酸
成分とエチレングリコ−ルをエステル交換またはエステ
ル化反応せしめ、次いで二酸化ゲルマニウム、リン化合
物を添加し、引き続き高温、減圧下で一定のジエチレン
グリコール含有量になるまで重縮合反応せしめ、ゲルマ
ニウム元素含有重合体を得る。さらに、好ましくは得ら
れた重合体をその融点以下の温度において減圧下または
不活性ガス雰囲気下で固相重合反応せしめ、アセトアデ
ルヒドの含有量を減少させ、所定の固有粘度、カルボキ
シル末端基を得る方法等を挙げることができる。
【0023】本発明では、カルナウバワックスとの相溶
性を向上させる点から、ポリエステルのカルボキシル末
端基量が25〜55当量/トンであることが好ましく、
より好ましくは30〜50当量/トン、特に好ましくは
35〜45当量/トンである。
【0024】また、本発明におけるポリエステルは、好
ましくはジエチレングリコール成分量が0.01〜4重
量%、さらに好ましくは0.01〜3重量%、特に好ま
しくは0.01〜2重量%であることが、良好な衛生性
を保持し、経時後や加工で熱履歴を受けた後にも良好な
衛生性を維持する上で望ましい。さらに、酸化防止剤を
0.0001〜1重量%添加してもよい。また、特性を
損ねない範囲でジエチレングリコールをポリマ製造時に
添加してもよい。
【0025】また、衛生性を良好にする上で、フィルム
中のアセトアルデヒドの含有量は、好ましくは30pp
m以下、さらに好ましくは25ppm以下、特に好まし
くは20ppm以下が望ましい。フィルム中のアセトア
ルデヒドの含有量を30pm以下とするための方法とし
ては、例えば、ポリエステルを重縮反応等で製造する際
の熱分解によって生じるアセトアルデヒドを除去するた
め、ポリエステルを減圧下あるいは不活性ガス雰囲気下
において、ポリエステルの融点以下の温度で熱処理する
方法、好ましくはポリエステルを減圧下あるいは不活性
ガス雰囲気下において150℃以上、融点以下の温度で
固相重合する方法、真空ベント式押出機を使用して溶融
押出する方法、ポリマを溶融押出する際に押出温度を高
融点ポリマ側の融点+30℃以内、好ましくは融点+2
5℃以内で、短時間、好ましくは平均滞留時間1時間以
内で押出す方法等が挙げられる。
【0026】本発明における二軸延伸ポリエステルフィ
ルムの製造方法としては、例えば、各ポリエステルを必
要に応じて乾燥した後、公知の溶融押出機に供給し、ス
リット状のダイからシート状に押出し、静電印加などの
方式によりキャスティングドラム上に密着させ、冷却固
化して未延伸シートを得る。延伸方式としては、同時二
軸または逐次二軸延伸のいずれでもよいが、該未延伸シ
ートをフイルムの長手方向および幅方向に延伸、熱処理
して、目的とする面配向度のフィルムを得る。好ましく
はフィルムの品質の点でテンター方式によるものが好ま
しく、長手方向に延伸した後、幅方向に延伸する逐次二
軸延伸方式、長手方向、幅方向をほぼ同時に延伸してい
く同時二軸延伸方式が望ましい。延伸倍率としては、そ
れぞれの方向に1.5〜4.0倍、好ましくは1.8〜
4.0倍である。長手方向、幅方向の延伸倍率はどちら
を大きくしてもよく、同一としてもよい。
【0027】また、延伸速度は1,000%/分〜20
0,000%/分であることが望ましく、延伸温度は、
ポリエステルのガラス転移温度以上、[ガラス転移温度
+80℃]以下であれば任意の温度とすることができる
が、通常は80〜150℃が好ましい。 更に、二軸延
伸の後にフイルムの熱処理を行なうが、この熱処理はオ
−ブン中、加熱されたロ−ル上等、従来公知の任意の方
法で行なうことができる。熱処理温度は通常120℃以
上245℃以下の任意の温度とすることができるが、好
ましくは120〜240℃である。また、熱処理時間は
任意とすることができるが、通常1〜60秒間行なうこ
とが好ましい。熱処理は、フイルムをその長手方向およ
び/または幅方向に弛緩させつつ行なってもよい。さら
に、再延伸を各方向に対して1回以上行ってもよく、そ
の後熱処理を行なっても良い。
【0028】また、本発明の二軸延伸ポリエステルフイ
ルムは、その離型性、取扱い性や加工性を向上させるた
めに、フィルム中に内部粒子、無機粒子、有機粒子を使
用することが好ましく、特にフィルム中に含まれる無機
粒子および/または有機粒子が0.02〜5重量%であ
ることが好ましく、より好ましくは0.03〜4重量%
である。中でも平均粒子径0.01〜10μmの無機粒
子および/または有機粒子などのいわゆる外部粒子を使
用することが好ましい。特に缶内面用のフィルムとして
用いる場合には、平均粒子径0.1〜5μmの無機粒子
および/または有機粒子が添加されていることが好まし
い。内部粒子の析出方法としては、例えば特開昭48−
61556号公報、特開昭51−12860号公報、特
開昭53−41355号公報、特開昭54−90397
号公報などに記載の技術が挙げられる。さらに特開昭5
5−20496号公報、特開昭59−204617号公
報などの他の粒子との併用も行なうことができる。
【0029】10μmを超える平均粒子径を有する粒子
を使用すると、フィルムの欠陥が生じ易くなるので好ま
しくない。無機粒子および/または有機粒子としては、
例えば、湿式および乾式シリカ、コロイダルシリカ、珪
酸アルミ、酸化チタン、炭酸カルシウム、リン酸カルシ
ウム、硫酸バリウム、アルミナ、マイカ、カオリン、ク
レ−等の無機粒子およびスチレン、シリコ−ン、アクリ
ル酸類等を構成成分とする有機粒子等を挙げることがで
きる。なかでも、湿式および乾式コロイド状シリカ、ア
ルミナ等の無機粒子およびスチレン、シリコーン、アク
リル酸、メタクリル酸、ポリエステル、ジビニルベンゼ
ン等を構成成分とする有機粒子等を挙げることができ
る。これらの内部粒子、無機粒子および/または有機粒
子は二種以上を併用してもよい。
【0030】本発明の二軸延伸ポリエステルフイルムに
は、帯電防止剤、熱安定剤、酸化防止剤、結晶核剤、耐
候剤、紫外線吸収剤などの添加剤を本発明の目的を損な
わない程度において用いることができる。また、エンボ
ス加工、サンドマット加工などの表面凹凸加工、あるい
はコロナ放電処理、プラズマ処理、アルカリ処理などの
表面処理を必要に応じて施してもよい。さらに、本発明
のフイルムは、本発明の所望の効果を阻害しないなら
ば、離型性を示す表面のもう一方の面に、易接着処理
剤、帯電防止剤、水蒸気・ガスバリア剤(ポリ塩化ビニ
リデンなど)、粘着剤、接着剤、難燃剤、紫外線吸収
剤、マット化剤、顔料、染料などのコーティングや印刷
を行なってもよく、アルミニウム、酸化アルミニウム、
酸化珪素、パラジウムなどの金属やその化合物を遮光、
水蒸気・ガスバリア、表面導電性、赤外線反射などの目
的で真空蒸着してもよく、その目的、方法については上
記に限定されない。
【0031】〔物性、特性の測定、評価方法〕以下に、
本発明の説明、あるいは後述の実施例の説明に用いた各
物性、特性の測定、および評価方法について説明する。 (1)融点(Tm)、ガラス転移温度(Tg) 示差走査型熱量計DSC2(パーキンエルマー社製)を
用いて測定した。サンプル10mgを窒素気流下で28
0℃、5分間溶融保持し、ついで液体窒素で急冷した。
得られたサンプルを10℃/分の速度で昇温する過程で
ガラス状態からゴム状態への転移に基づく比熱変化ピー
クを読取りこの温度をガラス転移温度(Tg)とし、結
晶融解に基づく吸熱ピーク温度を融点(Tm)とした。 (2)カルボキシル末端基量 フィルムをオルトクレゾール/クロロホルム(重量比7
/3)に95℃で溶解し、アルカリで電位差測定して求
めた。 (3)伸度 伸度についてはASTM−D−882−81(A法)に
準じて測定した。
【0032】(4)面配向係数(fn) ナトリウムD線を光源として、アッベ屈折率計を用いて
長手方向、幅方向、厚み方向の屈折率(Nx,Ny,N
z)を測定し、下記式により求めた。 fn=(Nx+Ny)/2−Nz (5)固有粘度 ポリエステルをオルソクロロフェノールに溶解し,25
℃において測定した。 (6)表面自由エネルギー JIS K−6788に準じて測定した。なお測定温度
は23℃、湿度65%とした。 (7)離型性 フィルムに20×50mmのセロハンテープを貼り付
け、引き剥がした後の表面自由エネルギーSf2を測定
し、もとのフィルムの表面自由エネルギーSf1との差
ΔSf(mN/m)により下記の通り判定した。 A級:0〜1 B級:1〜2 C級:2〜3 D級:3〜5 E級:5を越える
【0033】(8)剥離性 高さ30mm、巾200mm×200mmで金型を150℃に
加熱し転写インモールド成形を行い下記の通り判定し
た。 ○:金型に全く粘着せず、スムーズにとれる。 ×:金型に粘着する部分がある。 (9)非付着性 非付着性は、フィルムを、卵と肉と小麦粉を3:2:1
に混合した内容物を詰めたビーカーに入れた後、125
℃、30分レトルトし、取出して、フィルムへの付着量
を下記に従い判定した。 A級:0〜5% B級:5〜10% C級:10〜20% D級:20〜50% E級:50〜100%
【0034】
【実施例】以下、実施例によって本発明を説明する。
【0035】(実施例1)表1に記載した条件でポリエ
ステルA、Bの両チップを、通常の方法で製造した。得
られた両チップを表1に記載した割合で混合した後、1
80℃で3時間真空乾燥して押出機I(主層)と押出機
II(副層)にそれぞれ供給し、通常の口金から吐出後、
静電印加(7kv)しながら鏡面冷却ドラムにて冷却固
化して未延伸フィルムを得た。この未延伸フィルムを、
温度105℃にて長手方向に3.4倍延伸し、40℃に
冷却した後、温度95℃で5秒予熱し、115℃で幅方
向に3.2倍延伸した後、210℃にてリラックス5
%、5秒間熱処理し、2軸延伸された厚さ15μmの表
1に示すポリエステルフイルムを得た。表1に示すとお
り、優れた特性を発現することを確認した。
【0036】(実施例2〜4)表1に従い、ポリエステ
ルチップの組成、ポリエステルチップ混合割合等を変更
し、実施例1と同様にして二軸延伸ポリエステルフィル
ムを得た。表1に示すとおり、優れた特性を発現するこ
とを確認した。
【0037】(比較例1〜2)ポリエステルチップの組
成、ポリエステルチップ混合割合等を表1のとおり変更
し、実施例1と同様にして二軸延伸ポリエステルフィル
ムを得た。得られたフィルムは特性が劣っていた。
【0038】
【表1】 なお表中における記号は次のとおりである。 PET :ポリエチレンテレフタレート PET/I:イソフタル酸共重合ポリエチレンテレフタ
レート
【0039】
【発明の効果】本発明によると、繰返しの使用、成形加
工後の使用、水雰囲気下での使用の後にも優れた離型性
を発現し、かつバラツキが小さく安定した性能を発揮す
る、離型性に優れた二軸延伸ポリエステルフィルムとす
ることができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08J 3/22 C08J 3/22 C08K 3/08 C08K 3/08 5/101 5/101 C08L 67/02 C08L 67/02 Fターム(参考) 3E086 AB01 AD01 BA02 BA15 BA35 BB71 BB90 CA03 4F070 AA47 AC06 AC14 AC15 AC20 AC36 AC42 AC43 AE17 FA03 FB03 FC05 4F071 AA45 AA46 AB06 AB18 AB25 AC05 AC09 AC10 AE22 AH04 BA01 BB06 BB08 BC01 BC17 4F100 AB01D AK41A AK41B AT00C BA02 BA03 BA04 BA06 BA07 BA10A BA10B BA10D EJ38A EJ38B GB15 GB23 JL14 4J002 CF061 CF081 DA117 DE047 EC077 EG047 EH036 EJ077 FD010 FD166 FD207 GG02

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレンテレフタレート単位および/ま
    たはエチレンナフタレート単位を主たる構成成分とする
    ポリエステルからなるフィルムであって、該フィルムの
    融点が180〜270℃であり、カルナウバワックスを
    0.1〜2重量%含有し、下記式(1)を満たす量のゲ
    ルマニウム元素を含有することを特徴とする二軸延伸ポ
    リエステルフィルム。 10X≦Y≦80 ・・・式(1) X:カルナウバワックスの含有量(重量%) Y:フィルム中に含まれるゲルマニウム元素量(pp
    m)
  2. 【請求項2】 表面自由エネルギーが20〜40mN/
    mであることを特徴とする請求項1に記載の二軸延伸ポ
    リエステルフィルム。
  3. 【請求項3】 ゲルマニウム元素を20〜80ppm含
    有し、カルナウバワックスを1〜5重量%含有するマス
    ターポリエステルを希釈することにより得られたポリエ
    ステルから製造されるフィルムである請求項1又は2に
    記載の二軸延伸ポリエステルフィルム。
  4. 【請求項4】 カルボキシル末端基量が30〜50当量
    /トンであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか
    に記載の二軸延伸ポリエステルフィルム。
  5. 【請求項5】 2層以上の構成からなる積層フィルムで
    あって、少なくとも片方の表面を構成するフィルム層が
    請求項1〜4のいずれかに記載のポリエステルフィルム
    であることを特徴とする二軸延伸ポリエステルフィル
    ム。
  6. 【請求項6】 食品包装用途に使用されることを特徴と
    する請求項1〜5のいずれかに記載の二軸延伸ポリエス
    テルフィルム。
  7. 【請求項7】 金属板に貼合せられて使用されることを
    特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の二軸延伸ポ
    リエステルフィルム。
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