JP2002180056A - コークス炉シート面下部のタール等除去方法およびその装置 - Google Patents

コークス炉シート面下部のタール等除去方法およびその装置

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JP2002180056A
JP2002180056A JP2000383261A JP2000383261A JP2002180056A JP 2002180056 A JP2002180056 A JP 2002180056A JP 2000383261 A JP2000383261 A JP 2000383261A JP 2000383261 A JP2000383261 A JP 2000383261A JP 2002180056 A JP2002180056 A JP 2002180056A
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JP2000383261A
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Hirokazu Takahashi
弘和 高橋
Takashi Torii
高志 鳥居
Toshiharu Ikeda
俊治 池田
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JFE Engineering Corp
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OTTOO KK
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】コークス炉のシート面のタール除去後、直ちに
炉蓋を装着できる方法、およびこの方法を行うための装
置を提供する。 【解決手段】シートクリーナーによるシート面の清掃時
に、シートクリナーの昇降枠3下端に取り付けたシート
面下部クリーナー10の上部スクレーパー18および下
部スクレーパー21によりシート面下部の付着タールを
掻き落とすとともに、下部スクレーパーによりタールパ
ン2の上端から中間部までのタール等をタールパンの中
間部まで掻き落とし、炉蓋4を装着した後、タールパン
上に残っているタール等をタールパンクリーナー30に
よりチェーンコンベヤトラフ6に掻き落とすことを特徴
とするコークス炉シート面下部のタール等除去方法

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コークス炉のシー
ト面下部タール等の除去方法と、この方法を実施するた
めの装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コークス炉では、乾留工程において発生
するガス中のタール成分が、タールとなって炉枠前面の
シート面に付着する。このタールが成長するとシート面
と炉蓋のナイフエッジとの密着が阻害される。シート面
とナイフエッジとの密着が十分でないとガス漏れ、空気
流入が起こり、コークス炉の操業に支障をきたすことに
なる。このような事態を防止するため、シート面に付着
したタールをシートクリーナーにより除去している。こ
れは、移動機械(押出機またはガイド車)上に設けら
れ、シート面に対して取付けられた複数のスクレーパー
をシート面に圧接させ、上下に往復動させることにより
シート面に付着したタールを除去(掻き落とし)するも
ので、例えば、実開平5−45049号の図1に開示さ
れている。
【0003】また、窯口下部には、バックステー間から
突出して傾斜させたタールパンが設置されている。炉蓋
取外し時に落下する落骸、タール滓、シートクリーナー
により除去されたタール、および赤熱コークス押出後引
き戻されるラムシューによって窯口より排出される戻り
コークスは、タールパンを介してチェーンコンベアに落
下し、処理されている。しかし、タールパン上には、落
骸、戻りコークスばかりでなくタール、タール滓が落下
するため、粘着性のあるタールおよびタール滓がタール
パン上面に付着し、落骸等の落下を阻害してタールパン
上に山積みになることがしばしばある。このような事態
が発生すると炉蓋の装着が不可能となるため、これらを
清掃する必要がある。この清掃手段としてタールパンク
リーナーが種々提案されている。
【0004】この一つとして、特開平7−102257
号がある。これは、シートクリーナーの下部背側に前後
して2本のシリンダーを下向きに取付け、一方のシリン
ダーでパンスクレーパーを上下動させ、他方のシリンダ
ーでパンスクレーパーを枢軸の周りに回動させることに
より、タールパン上の堆積物を清掃するものである。
【0005】そして、シート面の付着タールの除去、お
よびタールパン上の付着、堆積物の除去は次のように行
われている。炉蓋を取り外して、押出機により赤熱コ
ークスを炭化室から排出する。シートクリーナーでシ
ート面の付着タールを除去する。その後、タールパン
クリーナーでタールパン上の付着、堆積物の清掃を行
う。炉蓋をシート面に装着し、原料炭を炭化室に装入
する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
シート面の付着タール除去方法とシートクリーナーおよ
びタールパンのタール等の清掃方法とタールパンクリー
ナーには次のような問題がある。
【0007】従来方法においては、タールパン上に堆積
した落骸が炉蓋装着の障害となるため、炉蓋を外したま
まで、シートクリナーでシート面の付着タールを除去
し、タールパン上の付着、堆積物をタールパンクリーナ
ーで清掃した後で炉蓋を装着していた。このため、炉蓋
の取り外しから炉蓋の装着まで時間がかかり、それだけ
装炭が遅くなるという問題があった。
【0008】また、シート面下部およびタールパンにお
いては特にタールの付着が多く、従来のシートクリーナ
ーとタールパンクリーナーでは、タールの取り残しが生
じていた。
【0009】また、特開平7−102257号のタール
パンクリーナーは、炉蓋を外した状態で清掃を行うもの
であり、炉蓋を装着した後に清掃を行おうとしても、タ
ールパンの上部の付着、堆積物を清掃することができな
い。
【0010】本発明は上記の問題を解消しようとするも
ので、シート面のタール除去後、直ちに炉蓋を装着でき
る方法、およびこの方法を行うための装置を提供するこ
とを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を以下
の方法および装置によって達成する。
【0012】請求項1の方法は、シートクリーナーによ
るシート面の清掃時に、シートクリナーの昇降枠下端に
取り付けたシート面下部クリーナーの上部スクレーパー
および下部スクレーパーによりシート面下部の付着ター
ルを掻き落とすとともに、下部スクレーパーによりター
ルパンの上端から中間部までのタール等をタールパンの
中間部まで掻き落とし、炉蓋を装着した後、タールパン
上に残っているタール等をタールパンクリーナーにより
チェーンコンベヤトラフに掻き落とすことを特徴とする
コークス炉シート面下部のタール等除去方法である。
【0013】この方法によれば、シートクリーナーでシ
ート面の付着タールを掻き落とす工程で、タールパンの
上端から中間部までのタールおよび落骸をタールパンの
中間部まで掻き落とすことができ、タールパンの上端か
ら中間部までの落骸が無くなる。よって、シートクリー
ナーでシート面の付着タールを掻き落とす工程終了後、
直ちに炉蓋を装着することができる。炉蓋装着後、ター
ルパンの清掃を行うから、従来方法よりタールパン清掃
に要する時間だけ早く炉蓋装着ができる。従って、炭化
室への原料炭の装入を早く行うことができ、それだけコ
ークス炉の稼働率を向上させることができる。
【0014】請求項2の装置は、コークス炉のシートク
リーナーの昇降枠下端に取付けたブラケットの上部にス
クレーパーをばね力によりシート面に圧接するように設
けた上部スクレーパーと、スクレーパーが前記ブラケッ
トの下部に取り付けた軸の周りに回動し、シート面また
はタールパン表面に圧接するように設けた下部スクレー
パーとを備えたことを特徴とするシート面下部クリーナ
ーである。
【0015】この装置によれば、シート面の下部の付着
タールが下部スクレーパーと上部スクレーパーで二重に
掻き落とされると同時に、タールパンの上端から中間部
までの付着タール等および落骸がタールパンの中間部ま
で掻き落とされる。これにより、付着タールの多いシー
ト面下部の付着タールの清掃が十分なされる。また、タ
ールパン上端から中間部までの付着タールおよび落骸が
タールパンの中間部まで掻き落とされるから、炉蓋の装
着が可能となる。
【0016】請求項3の装置は、コークス炉の移動機械
のデッキ上に設けた、コークス炉に向かって延びるレー
ル部材と、レール部材に係合して走行可能に設けた台車
と、この台車に取付けられ、軸を中心にしてスクレーパ
ー、スクレーパー取付け板およびレバーを一体として回
動させる回動手段と、この回動手段によってタールパン
の表面に接触しつつ移動可能に前記台車の前部に設けた
スクレーパーとを備えたことを特徴とするタールパンク
リーナーである。
【0017】この装置によれば、スクレーパーを台車前
部に設けた軸の周りに回動可能にしてあるので、タール
パンの中間部以降に堆積している落該を避けてスクレー
パーを炉蓋下に前進させることができ、その後、タール
パンの傾斜に合わせて回動手段によりスクレーパーを回
動さるとともに、台車の移動手段により台車を後退させ
ることによりタールパン上に残っているタール、タール
滓および落骸をチェーンコンベヤトラフに掻き落とすこ
とができる。タールパンが傾斜平面のみで形成されてい
る場合は、スクレーパーは直線移動してタール、タール
滓および落骸を掻き落とす。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて以下に説明する。図1は、本発明に係るシート面下
部クリーナーの正面図、図2は、図1のA−A矢視図で
ある。図1および図2において、1はコークス炉の窯口
に設けられた炉枠、1aは炉枠1のシート面、2はシー
ト面1aの下端からチェーンコンベヤ上にかけて設けら
れたタールパン、3はシート面1aの付着タールを掻き
落とし、清掃するシートクリーナーの昇降枠である。シ
ートクリーナーの昇降枠3の下端にシート面下部クリー
ナー10が設けられている。11は、シート面下部クリ
ーナー10の取付けブラケットであり、このブラケット
11は、取付け板12、取付け板12の前後に設けられ
た垂設板13、14および左右の側面に対向して設けら
れた一対の側板15、15からなる。
【0019】垂設板13,14の左右にスプリングボッ
クス19、19が設けられている。ロッド17、17が
スプリングボックス19、19のコイルばねにより前方
に押し出されるように取付けられている。上部スクレー
パー18が、左右のロッド17、17の前端部に、その
後端を架け渡し固着されている。この構成により、上部
スクレーパー18が、コイルばねによりシート面1aに
向かって一定距離押し出されるように付勢されている。
【0020】24は、側板15、15の下部に空けられ
た孔に挿通して取り付けられる軸である。20は下部ス
クレーパーの取付けレバーで、一端にボス23を有し、
他端は下部スクレーバーの取付け部となっている。22
a、22bは、ねじりコイルばねで、その両端はストレ
ート腕となっている。なお、ねじりコイルばね22aと
ねじりコイルばね22bの巻き方向は反対である。
【0021】図1に示すように、軸24にねじりコイル
ばね22aとねじりコイル22bが装着され、取付けレ
バー20、20が、ねじりコイルばね22a、22bを
挟むように、ボス23、23を軸24に回動可能に装着
されている。ねじりコイルばね22a、22bと取付け
レバー20、20を装着した軸24の両端部が、側板1
5、15の下部に空けられた孔を挿通して側板15、1
5に取付けられている。
【0022】左右の取付けレバー20,20の取付け部
に下部スクレーパー21が、架け渡されて取付けられて
いる。21aはスクレーパー21の補強リブである。垂
設板13の後面中央部に、ねじりコイルばね22a、2
2bの一方の腕を挿通する孔を有するばね固定ブロック
14aが着脱可能に取付けられており、ねじりコイルば
ね22a、22bの他方の腕を挿通する孔を有するばね
固定ブロック20a,20aが、各取付けレバー20の
後面に固着されている。そして、図1に示すように、ね
じりコイルばね22aの一方端部が固定ブロック14a
により固定され、他方端部が左側の固定ブロック20a
により固定されている。また、ねじりコイルばね22b
の一方端部が固定ブロック14aにより固定され、他方
端部が右側の固定ブロック20aにより固定されてい
る。
【0023】以上の構成により、下部スクレーパー21
は、ねじりコイルばね22a、22bのばね力により、
取付けレバー20,20を介し軸24を支点として前方
(シート面またはタールパン上面の方向)に回動するよ
う付勢されている。なお、側板15の先端部内面に取り
付けたストッパー16は、取付けレバー20の回動角度
を所定範囲内に規制しており、これにより下部スクレー
パー21の先端がシート面1aに過大に強く当たらない
ようにしている。
【0024】次に、シート面下部クリーナー10による
清掃方法を図2により説明する。シートクリーナー昇降
枠3が上限に上昇したとき、シート面下部クリーナー1
0は二点鎖線で示している位置にあり、シートクリーナ
ー昇降枠3が下限まで下降したとき、シート面下部クリ
ーナー10は実線で示す位置まで下降する。すなわち、
昇降枠3の昇降により、シート面下部クリーナー10は
上限位置と下限位置の間(L:660mm)を昇降す
る。
【0025】上限位置において、上部スクレーパー18
と下部スクレーパー21がシート面1aの下部に圧接し
ている。昇降枠3が下降すると、上部スクレーパー18
と下部スクレーパー21がシート面下部の付着タールを
掻き落としながら下降する。その後、下部スクレーパー
21がシート面下端を通過すると、取付けレバー20と
ねじりコイルばね22a,22bの作用によりタールパ
ンクリーナー2の表面に沿って下降し、表面に付着した
タール等および堆積した落骸を掻き落とす。この間、上
部スクレーパー18はシート面に付着したタールを掻き
落とす。シート面下部クリーナー10が下限位置に移動
する間、下部スクレーパー21はタールパン2の上端か
ら中間部までの付着タール等および堆積した落骸をター
ルパンの中間部まで掻き落とす。
【0026】すなわち、シート面下部クリーナー10に
より、シート面1aの下部の付着タールが下部スクレー
パー21と上部スクレーパー18で二重に掻き落とさ
れ、タールパン2の上端から中間部までの付着タール等
および落骸がタールパンの中間部まで掻き落とされる。
これにより、付着タールの多いシート面下部の付着ター
ルの清掃が十分なされる。また、タールパン2の上端か
ら中間部までの付着タールおよび落骸がタールパンの中
間部まで掻き落とされるから、炉蓋の装着が可能とな
る。
【0027】シート面下部クリーナーで清掃後、炉蓋が
装着されるが、タールパン上にはシート面下部クリーナ
ーの上部スクレーパー18で掻き落とされた少量のター
ルと中間部まで掻き落とされたタール等および堆積物が
残っている。次に、これらのタール等および堆積物を清
掃するタールパンクリーナーについて説明する。図3
は、本発明に係るタールパンクリーナーの側面図、図4
は、本発明に係るタールパンクリーナーの平面図であ
る。図において、1は炉枠、2はタールパン、4は炉
蓋、5は移動機械(押出機またはガイド車)、6はチェ
ーンコンベヤトラフである。31は、移動機械5のデッ
キ上に取付けた基台、この基台31の上に複数本の柱部
材32〜32が立設されている。柱部材32〜32によ
り前後方向のレール部材33、33が左右に間隔をもっ
て配設されている。レール部材33、33の上部には、
前後に梁部材34a,34bが取付けられている。
【0028】36は台車で、レール部材33、33に係
合する車輪36a〜36aにより前後に走行できるよう
になっている。梁部材34bの中央下部に軸受けが取付
けられており、この軸受けに作動シリンダー35が胴部
中央のトラニオン軸を軸着して吊り下げられている。台
車36の前部中央にブラケット37が取付けられてお
り、このブラケット37に作動シリンダー35のロッド
が先端のクレビスを介して軸により連結されている。こ
の構成により、作動シリンダー35のロッドを伸長する
と台車36がタールパン2側に前進し、ロッドを縮長す
ると台車36がタールパン2から後退する。
【0029】台車36の前部に作動シリンダー40がそ
の胴部後端を回動可能に連結して取付けられている。台
車36の前端部左右に前方に突出したブラケット39、
39があり、このブラケット39、39に軸受け42、
42が取付けられている。軸43がこの軸受け42、4
2で回転可能に支持されている。軸43の中間部にレバ
ー46の一端が固着され、他端が作動シリンダー40の
ロッド先端のクレビスと軸により連結されている。軸4
3のレバー46の取付け位置から軸43の円周方向にお
いて所定角度離れ位置に、スクレーパー取付け板44の
後端が固着されている。このスクレーパー取付け板44
の前部にスクレーパー45がボルトにより取付けられて
いる。この構成により、作動シリンダー40のロッドを
伸張するとスクレーパー45が軸43を支点として下向
きに回動し、ロッドを縮長するとスクレーパー45が軸
43を支点として上向きに回動する。なお、台車36の
前端左右には、台車36の前進限を規制するためのスト
ッパー38、38が取付けられており、このストッパー
38は前進限で炉蓋4に当接する寸法に設定されてい
る。
【0030】以上説明したタールパンクリーナー30
は、炉蓋4の装着後にタールパン2上に残るタール等お
よび落骸を清掃するもので、清掃は次のように行われ
る。 (1)最初、台車36は退避位置に位置している。台車
36をタールパン2側に前進させたとき、スクレーパー
45がタールパン2の中間部以降に堆積している落骸に
衝突しないように、スクレーパー45をイの状態に上げ
て置く。 (2)作動シリンダー35により台車36を前進させ、
台車のストッパー38が炉蓋に当接したとき、作動シリ
ンダー35の作動を停止する。このとき、スクレーパー
45は炉蓋4の下に位置する。 (3)作動シリンダー40のロッドを僅かに縮長し、ス
クレーパー45の先端をタールパン2の上端部に当てる
(ロの状態)。 (4)作動シリンダー40によりスクレーパー45を下
向きに回動させてタールパン2上部のタール等を掻き落
とす(ロからハの状態)。なお、タールパン2の上部が
傾斜平面の場合は、スクレーパー45は直線移動する。 (5)タールパン2の傾斜に合わせて作動シリンダー4
0によりスクレーパー45を下向きに回動させるととも
に、作動シリンダー35により台車36を後退させてタ
ールパン2上に残っているタール、タール滓および落骸
をチェーンコンベヤのトラフ6内に掻き落とす(ハから
ニの状態)。 (6)作動シリンダー40によりスクレーパー45を引
き上げ、作動シリンダー35により台車36を退避位置
に戻す。
【0031】以上説明したシート面下部クリーナー10
とタールパンクリーナー30とを使用してシート面下部
1aおよびタールパン2の清掃を次のように行う。 (1)シートクリーナーの昇降枠3の下降時に、昇降枠
下端に取り付けたシート面下部クリーナー10の上部ス
クレーパー18および下部スクレーパー21によりシー
ト面下部の付着タールを掻き落とすとともに、下部スク
レーパー21によりタールパン2の上端から中間部まで
のタール等および落骸をタールパンの中間部まで掻き落
とす。 (2)炉蓋4を装着後、タールパンクリーナー30によ
りタールパン上に残っているタールおよび落骸をチェー
ンコンベヤトラフに掻き落とす。
【0032】この方法によれば、シートクリーナーでシ
ート面の付着タールを掻き落とす工程で、タールパンの
上端から中間部までのタールおよび落骸をタールパンの
中間部まで掻き落とすことができ、タールパンの上端か
ら中間部までの落骸が無くなる。よって、シートクリー
ナーでシート面の付着タールを掻き落とす工程終了後、
炉蓋を装着することができる。炉蓋装着後、タールパン
の清掃を行うから、従来のシート面を清掃後、タールパ
ンの清掃を行い、その後で炉蓋を装着する方法よりター
ルパン清掃に要する時間だけ早く炉蓋装着ができる。従
って、炭化室への原料炭の装入を早く行うことができ、
それだけコークス炉の稼働率を向上させることができ
る。
【0033】
【発明の効果】本発明の方法および装置によれば、以下
の効果が得られる。
【0034】請求項1の方法によれば、シートクリーナ
ーでシート面の付着タールを掻き落とす工程で、タール
パンの上端から中間部までのタールおよび落骸をタール
パンの中間部まで掻き落とすことができ、タールパンの
上端から中間部までの落骸が無くなる。よって、シート
クリーナーでシート面の付着タールを掻き落とす工程終
了後、炉蓋を装着することができる。炉蓋装着後タール
パンの清掃を行うから、従来方法よりタールパン清掃に
要する時間だけ早く炉蓋装着ができる。従って、コーク
ス炉の稼働率を向上させることができる。
【0035】請求項2の装置によれば、シート面の下部
の付着タールが下部スクレーパーと上部スクレーパーで
二重に掻き落とされ、タールパンの上端から中間部まで
の付着タール等および落骸がタールパンの中間部まで掻
き落とされる。これにより、付着タールの多いシート面
下部の付着タールの清掃が十分なされる。また、タール
パン上端から中間部までの付着タールおよび落骸がター
ルパンの中間部まで掻き落とされるから、炉蓋の装着が
可能となる。
【0036】請求項3の装置によれば、スクレーパーを
台車前部に設けた軸の周りに回動可能にしてあるので、
タールパンの中間部以降に堆積している落骸を避けてス
クレーパーを炉蓋下に前進させることができ、その後、
タールパンの傾斜に合わせて回動手段によりスクレーパ
ーを移動させるとともに、台車の移動手段により台車を
後退させることによりタールパン上に残っているター
ル、タール滓および落骸をチェーンコンベヤトラフに掻
き落とすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシート面下部クリーナーの正面図
である。
【図2】図1のA−A矢視図である。
【図3】本発明に係るタールパンクリーナーの側面図で
ある。
【図4】本発明に係るタールパンクリーナーの平面図で
ある。
【符号の説明】
1 炉枠 1a シート面 2 タールパン 3 シートクリナーの昇降枠 4 炉蓋 5 移動機械 6 チェーンコンベヤトラフ 10 シート面下部クリーナー 11 ブラケット 12 取付け板 13、14 垂設板 14a 固定ブロック 15 側板 17 ロッド 18 上部スクレーパー 19 スプリングボックス 20 取付けレバー 20a 固定ブロック 21 下部スクレーパー 22a,22b ねじりコイルばね 23 ボス 24 軸 30 タールパンクリーナー 33 レール部材 35 作動シリンダー 36 台車 36a 車輪 40 作動シリンダー 42 軸受け 43 軸 46 レバー 44 スクレーパー取付け板 45 スクレーパー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鳥居 高志 東京都中央区築地4丁目1番17号 株式会 社オットー内 (72)発明者 池田 俊治 東京都中央区築地4丁目1番17号 株式会 社オットー内 Fターム(参考) 4H012 FA02 FA04

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シートクリーナーによるシート面の清掃時
    に、シートクリナーの昇降枠下端に取り付けたシート面
    下部クリーナーの上部スクレーパーおよび下部スクレー
    パーによりシート面下部の付着タールを掻き落とすとと
    もに、下部スクレーパーによりタールパンの上端から中
    間部までのタール等をタールパンの中間部まで掻き落と
    し、炉蓋を装着した後、タールパン上に残っているター
    ル等をタールパンクリーナーによりチェーンコンベヤト
    ラフに掻き落とすことを特徴とするコークス炉シート面
    下部のタール等除去方法。
  2. 【請求項2】コークス炉のシートクリーナーの昇降枠下
    端に取付けたブラケットの上部にスクレーパーをばね力
    によりシート面に圧接するように設けた上部スクレーパ
    ーと、スクレーパーが前記ブラケットの下部に取り付け
    た軸の周りに回動し、シート面またはタールパン表面に
    圧接するように設けた下部スクレーパーとを備えたこと
    を特徴とするシート面下部クリーナー。
  3. 【請求項3】コークス炉の移動機械のデッキ上に設け
    た、コークス炉に向かって延びるレール部材と該レール
    部材に係合して移動可能に設けた台車と、 該台車に取付けられ、軸を中心にしてスクレーパー、ス
    クレーパー取付け板およびレバーを一体として回動させ
    る回動手段と、 該回動手段によってタールパンの表面に接触しつつ移動
    可能に前記台車の前部に設けたスクレーパーとを備えた
    ことを特徴とするタールパンクリーナー。
JP2000383261A 2000-12-18 2000-12-18 コークス炉シート面下部のタール等除去方法およびその装置 Pending JP2002180056A (ja)

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KR100765061B1 (ko) * 2001-11-12 2007-10-09 주식회사 포스코 미니 상승관의 리드 돌출방지장치
KR100981111B1 (ko) 2008-12-30 2010-09-08 주식회사 포스코 낙코크스 처리장치 및 낙코크스 처리방법

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