JP2002174039A - 住宅の室内配置構造 - Google Patents

住宅の室内配置構造

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JP2002174039A
JP2002174039A JP2000373334A JP2000373334A JP2002174039A JP 2002174039 A JP2002174039 A JP 2002174039A JP 2000373334 A JP2000373334 A JP 2000373334A JP 2000373334 A JP2000373334 A JP 2000373334A JP 2002174039 A JP2002174039 A JP 2002174039A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】各個室における一定の居住性を維持しつつ十分
な広さの共用スペースを確保する。 【構成】本発明に係る住宅の室内配置構造1は、3つの
個室4a、4b、4cと共用室5とで概ね構成してな
り、該各個室が共用室5と連通するように、個室4a、
4b、4cを共用室5にそれぞれ隣接配置してある。各
個室4a、4b、4cには、該各個室を使用する個人の
専用物を収納するためのスペースが設けられていない
が、共用室5には、各個室4a、4b、4cを使用する
個人、すなわち長男、長女、次男に属する専用物を収納
する専用物収納スペースとしての衣類収納スペース6
a、6b、6c及び専用物収納スペース6dを設けてあ
り、該専用物収納スペースに各子供の専用物を収納する
ようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、個室と共用室とを
設けた住宅の室内配置構造に関する。
【0002】
【従来の技術】住宅には子供部屋、主寝室、書斎等の個
室が配置されており、各個室内には個室の目的に応じ
て、ベッド、机、収納スペース等が設置されているが、
生活水準の向上に伴って、子供の衣類も増加しているた
め、個室に十分な収納スペースが要求されるようになっ
てきた。
【0003】また、最近では、家族一人一人がパソコン
を使用する傾向も増加しつつある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような生活環境の
変化に伴って個室の居住性も向上するようになってきた
が、個室内での居住性を高めようとすると、各居室面積
は自ずと大きくなり、それに伴って共用部分の面積は減
少する。そのため、家族が集まることのできる場所が狭
くなり、その結果として、家族間のコミュニケーション
が不足するという問題を生じていた。
【0005】また、個室内に収納スペースを設けてある
ため、各個室ごとに洗濯済みの衣類を収納しなければな
らなくなり、主婦の家事負担が増大するという問題も生
じていた。
【0006】さらに、個室内でほとんどの生活要求を満
たすことができるような個室重視の設計では、子供の成
長、家族構成の変化などに対する将来的な対応が困難に
なるという問題も生じていた。
【0007】一方、夫婦や子供との間、あるいは男子と
女子との間で相応のプライバシーの保持が必要になるこ
とはもちろん、子供部屋や書斎内でのパソコン作業を行
うにあたっても、互いの作業に干渉されない一定の環境
を形成したいというニーズも増えつつある。
【0008】本発明は、上述した事情を考慮してなされ
たもので、各個室における一定の居住性を維持しつつ十
分な広さの共用スペースを確保することが可能な住宅の
室内配置構造を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る住宅の室内配置構造は請求項1に記載
したように、就寝スペース及び所定の個人作業を行うた
めの個人作業用スペースを設けてなる個室を該各個室が
所定の共用室に連通されるように複数配置するととも
に、前記各個室を使用する個人に属する専用物を収納す
る専用物収納スペースを前記共用室に設けてなるもので
ある。
【0010】また、本発明に係る住宅の室内配置構造
は、前記専用物収納スペースを衣類収納スペースとした
ものである。
【0011】また、本発明に係る住宅の室内配置構造
は、前記専用物収納スペースを、前記専用物が帰属する
個人ごとに設けるようにしたものである。
【0012】また、本発明に係る住宅の室内配置構造
は、前記各個室を前記共用室に隣接配置したものであ
る。
【0013】また、本発明に係る住宅の室内配置構造
は、前記各個室を互いに隣接配置するとともに、前記各
個室間を可動壁又は着脱自在壁で仕切るものである。
【0014】また、本発明に係る住宅の室内配置構造
は、前記可動壁又は前記着脱自在壁を棚で構成したもの
である。
【0015】また、本発明に係る住宅の室内配置構造
は、前記共用室に更衣室を配置したものである。
【0016】また、本発明に係る住宅の室内配置構造
は、前記専用物収納スペースを衣類収納スペースとし、
該衣類収納スペースを前記更衣室に設けたものである。
【0017】また、本発明に係る住宅の室内配置構造
は、前記更衣室に畳スペースを設けたものである。
【0018】また、本発明に係る住宅の室内配置構造
は、前記各個室内の個人作業用スペースにクライアント
パソコンを設置するとともに該クライアントパソコンに
LAN接続されたサーバーパソコンを前記共用室に設置
したものである。
【0019】また、本発明に係る住宅の室内配置構造
は、プリンター、スキャナ、MOドライブ、外付けハー
ドディスク等のパソコン周辺機器を前記サーバーパソコ
ンに接続したものである。
【0020】本発明に係る住宅の室内配置構造において
は、就寝スペース及び所定の個人作業を行うための個人
作業用スペースを設けてなる個室を該各個室が所定の共
用室に連通されるように複数配置するとともに、各個室
を使用する個人に属する専用物を収納する専用物収納ス
ペースを共用室に設けてある。
【0021】このようにすると、従来は個室に設けられ
ていた収納スペースに収納していた専用物が共用室に設
けられた専用物収納スペースに収納されることとなり、
個室には大きな収納スペースを設ける必要がなくなる。
そのため、個室の居室面積が小さくなるとともに、その
分、共用室の面積が拡大する。
【0022】個室は、誰が使用するかは任意であり、子
供をはじめ、世帯主、配偶者、祖父母等が使用すること
が考えられる。
【0023】就寝スペースは寝るためのスペースであ
り、例えば、布団を敷くための畳を敷設したり、ベッド
等の寝具を設置したりすることが考えられる。
【0024】個人作業用スペースには、例えば机やラッ
クなど、個室で個人作業を行う際に使用する家具を設置
することが考えられる。ここで、個人作業とは、仕事、
勉強のみならず、遊びも含む概念であって、テレビやそ
れに付随するテレビゲームあるいはパソコンなどを各個
室内の個人作業用スペースに設置された机やラックにお
くようにしてもかまわない。なお、本発明は、各個室に
収納スペースを設けることを排除するものではなく、必
要に応じて、個室内に小さな収納スペースを適宜設ける
ようにしてもかまわない。
【0025】個室を使用する個人に属する専用物とは、
その個室を使用する世帯主、配偶者、子、祖父母といっ
た個人によって専用されるものという意味であって、使
用場所については、個室か共用室かはもちろんのこと、
住宅の内部か戸外であるかも問わない。また、物品の用
途や性質が一般的に専用的でないと考えられるものであ
ったとしても、該物品が上述した定義に該当するのであ
れば、それは、本発明で言うところの専用物に該当す
る。
【0026】例えば、テレビゲームやノートパソコンは
家族全員の共用物であると考えるのが仮に一般的である
としても、上述したように個人によって専用的に使用さ
れるのであれば、そのテレビゲームやノートパソコン
は、本発明で言うところの専用物である。
【0027】本発明の専用物には、このように個人によ
って専用的に使用されるものである限り、どのような種
類の物品であるかは任意であり、例えば、寝具、季節
品、遊具、小物、日用品等が該当する。
【0028】共用室に設けられる専用物収納スペース
は、専用物の用途や種類に応じて、仕切り棚を設けた
り、衣類をかけるためのハンガーパイプを取り付けるな
ど、適宜設計すればよい。
【0029】ここで、専用物収納スペースにどのような
種類の専用物を収納するかは任意であるが、該専用物を
衣類とし、前記専用物収納スペースを衣類収納スペース
とした場合においては、従来は各個室ごとに収納されて
いた衣類が共用室の衣類収納スペースにまとめて収納さ
れることとなり、洗濯済みの衣類を収納する際の作業に
要する時間が短縮される。
【0030】また、専用物収納スペースを専用物の用途
や種類ごとに収納するようにしてもかまわないが、かか
る専用物収納スペースを、前記専用物が帰属する個人ご
とに設けるようにしたならば、各個人の使い勝手が向上
するとともに、個人間同士のプライバシーの確保も可能
となる。
【0031】一方、共用室は、共用可能な部屋という意
味であって、その利用形態は任意であり、個人が任意に
集まってそれぞれの個人作業を行うことを排除するもの
ではないが、上述したように個室の居室面積が小さくな
る分、その面積が拡大するため、例えば、家族全員が集
うための大きなテーブルを配置するとともに、そのテー
ブルを使用して共同作業をしたり家族会議を開いたりす
ることによって、家族のコミュニケーションを高めるこ
とが可能となる。
【0032】なお、かかる共用室は、個室の居室面積の
減少分を利用してあらたに設置するようにしてもよい
し、従来のリビングや二階ホールを転用するようにして
もよい。
【0033】各個室は、共用室に連通されている、言い
換えれば個室と共用室との間で行き来が可能なように個
室内空間が共用室内空間に連通している限り、両者の相
対的な配置関係は任意であり、廊下やホールが介在して
いてもよいし、階段を介して上下階に分かれていてもか
まわないが、前記各個室を前記共用室に隣接配置したな
らば、個室と共用室とを結ぶ動線が短縮されて行き来が
楽になるのみならず、従来、廊下やホールであったスペ
ースが共用室の一部として取り込まれることとなるた
め、共用室の居室面積はさらに拡大する。
【0034】また、各個室同士を隣接配置するか離間配
置するかも任意であり、各個室がそれぞれ共用室に連通
しているならば、個室同士は互いに隣接していなくても
かまわないが、ここで、各個室を互いに隣接配置すると
ともに、各個室間を可動壁又は着脱自在壁で仕切るよう
にした場合においては、可動壁を移動したり、着脱自在
壁を取り外し又は取り付けることによって、個室の数や
広さを変更することが可能となり、子供の成長や家族構
成の変化に応じて、そのつど最適な個室を設けることが
できる。
【0035】可動壁又は着脱自在壁は、個室間を仕切る
ことができる限りどのように構成するかは任意である
が、かかる可動壁又は着脱自在壁を棚で構成した場合に
おいては、可動壁又は着脱自在壁は、間仕切壁としての
みならず、収納のための棚としても利用することが可能
となる。
【0036】共用室の利用形態は上述したように任意で
あるが、共用室に更衣室を配置した場合においては、個
人のプライバシーを守りつつ、共用室内で着替えを行う
ことが可能となる。
【0037】更衣室をどのように構成するかは任意であ
り、例えば、共用室の一角を棚やカーテンなどで仕切る
ことで更衣室を設置してもかまわないが、上述した専用
物収納スペースを衣類収納スペースとし、該衣類収納ス
ペースを更衣室に設けた場合においては、更衣室内の衣
類収納スペースから衣類を出し入れしながら着替えれば
よいので、着替えが楽になる。
【0038】また、更衣室に畳スペースを設けた場合に
おいては、畳スペースに座って着替えることが可能とな
り、例えば高齢者など立ったままの着替えが困難な人で
も、容易に着替えることができる。
【0039】また、共用室についてはその利用形態でも
述べたように、何を設置するかも任意であり、例えば、
家族で共用するパソコンを設置することももちろん考え
られるが、上述した各個室内の個人作業用スペースにク
ライアントパソコンを設置するとともに該クライアント
パソコンにLAN接続されたサーバーパソコンを共用室
に設置した場合においては、個室には、狭くなった空間
を圧迫することがないよう、例えば、DVDドライブが
附属しておらず、拡張スロットの少ないビギナー向けの
パソコンを設置するとともに、共用室には、広くなった
空間を活かして、DVDドライブやCD―Rドライブが
附属したハイエンドのパソコンを配置することが可能と
なる。
【0040】ここで、プリンター、スキャナ、MOドラ
イブ、外付けハードディスク等のパソコン周辺機器を前
記サーバーパソコンに接続した場合においては、パソコ
ン周辺機器を家族で共用することが可能となるととも
に、広くなった共用室をより有意義に利用することが可
能となる。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る住宅の室内配
置構造の実施の形態について、添付図面を参照して説明
する。なお、従来技術と実質的に同一の部品等について
は同一の符号を付してその説明を省略する。
【0042】図1は、本実施形態に係る住宅の室内配置
構造1を示した平面図である。同図に示すように、本実
施形態に係る住宅の室内配置構造1は、3つの個室4
a、4b、4cと共用室5とで概ね構成してなり、該各
個室が共用室5と連通するように、個室4a、4b、4
cを共用室5にそれぞれ隣接配置してある。
【0043】個室4a、4b、4cはそれぞれ長男、長
女、次男が使用する子供部屋である。
【0044】なお、各個室4a、4b、4cの扉開口9
には、必要に応じて引き戸等の建具を適宜建て込んでお
く。
【0045】各個室4a、4b、4cには、それぞれ、
就寝スペース2を設けて該スペースにベッド7を設置し
てあるとともに、個人作業用スペース3を設けて該スペ
ースに机8を設置してある。机8は個室で個人作業を行
う際に使用されるものであり、作業目的に応じて本棚、
パソコン、テレビなどを適宜設置すればよい。
【0046】ここで、各個室4a、4b、4cには、子
供の専用物を収納するためのスペースが設けられていな
いが、共用室5には、各個室4a、4b、4cを使用す
る個人、すなわち長男、長女、次男に属する専用物を収
納する専用物収納スペースとしての衣類収納スペース6
a、6b、6c及び専用物収納スペース6dを設けてあ
り、該専用物収納スペースに各子供の専用物を収納する
ようになっている。
【0047】すなわち、衣類収納スペース6a、6b、
6cは専用物として衣類を収納するようになっており、
それぞれ長男、長女、次男の衣類を個別に収納するよう
構成してある。
【0048】専用物収納スペース6dは、衣類以外の専
用物を個人の区別なく収納するためのスペースであっ
て、長男、長女及び次男は、それぞれの専用物を自由に
収納できるようになっている。かかる専用物収納スペー
ス6dには、例えば、寝具、季節品、遊具、小物、日用
品等を専用物として収納することができる。
【0049】衣類収納スペース6a、6b、6c及び専
用物収納スペース6dは、専用物の用途や種類に応じ
て、仕切り棚を設けたり、衣類をかけるためのハンガー
パイプを取り付けるなど、適宜設計すればよい。
【0050】共用室5には、家族全員が集うための大き
なテーブル14も配置してあり、該テーブルは、共同作
業をしたり家族会議を開いたりするために利用されるほ
か、子供が個人作業である勉強をするためにも利用され
る。
【0051】一方、個室4aと個室4b、個室4bと個
室4cは互いに隣接配置してあり、個室4aと個室4b
の間は可動壁10で、個室4bと個室4cの間は着脱自
在壁11でそれぞれ仕切ってある。
【0052】ここで、可動壁10は、棚で構成してあ
り、例えば同図に示すような4つの区画に分割され、そ
れらのうち、2つずつを個室4a、4b側からそれぞれ
利用できるようになっている。また、可動壁10は、壁
12及び壁13に沿って移動することにより、その仕切
り位置を変更できるようになっている。
【0053】また、着脱自在壁11は、可動壁10と同
様に棚で構成してあり、例えば同図に示すような3つの
区画に分割され、それらのうち、1つを個室4b側か
ら、残りの2つを個室4c側からそれぞれ利用できるよ
うになっている。ここで、着脱自在壁11は、必要に応
じて取り外したり、再び取り付けたりできるようになっ
ている。
【0054】なお、可動壁10を移動したり着脱自在壁
11を着脱するにあたっては、例えば、床や天井に予め
壁固定用の穴を等間隔に設けておき、該穴を利用してネ
ジで固定するようにすればよい。また、かかる穴のう
ち、使用されずに露出しているものについては、適宜キ
ャップを被せておけばよい。
【0055】本実施形態に係る住宅の室内配置構造1に
おいては、例えば、長男がテレビゲームをする際には、
まず、共用室5へ行き、専用物収納スペース6dに収納
してある専用物であるゲーム機を取り出す。次に、個室
4aや共用室5に置かれたテレビを利用してテレビゲー
ムを行う。テレビゲームを行った後は、ゲーム機を専用
物収納スペース6dに戻す。
【0056】また、長男が、例えば帰宅時や外出時など
に着替えを行う際には、共用室5の衣類収納スペース6
aに収納してある自分の衣類を取り出し、次いで、個室
4aで着替えを行う。次に、必要に応じて着替え終わっ
たものを衣類収納スペース6aに戻す。なお、長女や次
男に関しても同様であり、例えば着替えを行う際には、
各自の衣類が収納してある衣類収納スペース6b、6c
から所望の衣類を取り出して、各自の個室4b、4cで
着替えを行い、しかる後、必要に応じて着替え終わった
ものを各自の衣類収納スペース6b、6cに戻す。
【0057】また、洗濯した衣類を収納する際は、共用
室5に行って各衣類収納スペース6a、6b、6cに衣
類を収納する。
【0058】また、本実施形態に係る住宅の室内配置構
造1においては、各個室を互いに隣接配置するととも
に、個室4aと個室4bの間は可動壁10で、個室4b
と個室4cの間は着脱自在壁11で仕切ってあり、個室
の数や広さを変更する際には、可動壁10を移動した
り、着脱自在壁11を取り外し又は取り付けたりする。
【0059】図2は、かかる可動壁10及び着脱自在壁
11を利用して個室の数や広さを変更する様子を示した
図である。同図に示すように、可動壁10を壁12及び
壁13に沿って移動させるとともに、着脱自在壁11を
取り外すことによって、もともと配置されていた3つの
個室4a、4b、4cが、より居室面積が広い2つの個
室4d、4eへと変更される。
【0060】以上説明したように、本実施形態に係る住
宅の室内配置構造1によれば、従来は個室に設けられて
いた収納スペースに収納していた専用物が、共用室5に
設けられた衣類収納スペース6a、6b、6c及び専用
物収納スペース6dに収納されることとなり、各個室4
a、4b、4cには大きな収納スペースを設ける必要が
なくなる。そのため、個室4a、4b、4cの居室面積
が小さくなるとともに、その分、共用室5の面積が拡大
する。
【0061】したがって、各個室における一定の居住性
を維持しつつ、家族が集まることができる共用のスペー
スとして十分な居室面積を確保した共用室5を配置する
ことが可能となり、該共用室にテーブル14を設置して
共同作業をしたり家族会議を開いたりすることによっ
て、家族のコミュニケーションを高めることができる。
【0062】また、本実施形態に係る住宅の室内配置構
造1によれば、専用物収納スペースである衣類収納スペ
ース6a、6b、6cを共用室5に設けたので、従来は
各個室ごとに収納されていた衣類が共用室5の衣類収納
スペース6a、6b、6cにまとめて収納されることと
なり、洗濯済みの衣類を収納する際の作業に要する時間
を短縮することができ、家事負担を軽減することが可能
となる。
【0063】また、本実施形態に係る住宅の室内配置構
造1によれば、個人ごとに衣類収納スペース6a、6
b、6cを設けて各個人に帰属する衣類を個別に収納す
るようにしたので、各個人の使い勝手が向上するととも
に、個人間同士のプライバシーの確保も可能となる。
【0064】また、本実施形態に係る住宅の室内配置構
造1によれば、各個室4a、4b、4cを共用室5に隣
接配置したので、廊下やホールを介さずに各個室4a、
4b、4cと共用室5とを行き来することとなり、個室
4a、4b、4cと共用室5とを結ぶ動線が短縮されて
行き来が楽になるのみならず、従来、廊下やホールであ
ったスペースが共用室5の一部として取り込まれること
となるため、共用室5の居室面積をさらに拡大すること
ができる。
【0065】また、本実施形態に係る住宅の室内配置構
造1によれば、各個室4a、4b、4cを互いに隣接配
置するとともに、各個室間を可動壁10又は着脱自在壁
11で仕切るようにしたので、個室の数や広さを変更す
ることが可能となり、子供の成長や家族構成の変化に応
じて、そのつど最適な個室を設けることができる。
【0066】また、本実施形態に係る住宅の室内配置構
造1によれば、かかる可動壁10及び着脱自在壁11を
棚で構成したので、可動壁10及び着脱自在壁11は、
間仕切壁としてのみならず、収納のための棚としても利
用することが可能となる。
【0067】本実施形態では、専用物収納スペースとし
て衣類収納スペース6a、6b、6cを設けたが、何を
専用物とするかは任意であり、衣類収納スペース6a、
6b、6cとする代わりに、専用物の種類を限定しない
専用物収納スペースとしてもかまわない。
【0068】また、本実施形態では、個人ごとに衣類収
納スペース6a、6b、6cを設けて各個人に帰属する
衣類を個別に収納するようにしたが、これに代えて、衣
服の種類に応じて個別に収納するようにしてもかまわな
いし、場合によっては、各個人に帰属する衣類を1つの
衣類収納スペースにまとめて収納するようにしてもかま
わない。
【0069】また、本実施形態では、各個室4a、4
b、4cを共用室5に隣接配置したが、各個室が共用室
に連通されている限り、両者の相対的な配置関係は任意
であり、廊下やホールが介在していてもよいし、階段を
介して上下階に分かれていてもかまわない。
【0070】また、本実施形態では、各個室4a、4
b、4cを互いに隣接配置するとともに、各個室間を可
動壁10又は着脱自在壁11で仕切るようにしたが、各
個室同士を隣接配置するか離間配置するかも任意である
し、また、隣接配置とした場合であっても、各個室間を
可動や着脱が不可能な通常の間仕切り壁で仕切るように
してもかまわない。
【0071】また、本実施形態では、可動壁10及び着
脱自在壁11を棚で構成したが、これに代えて、棚の機
能を持たない通常の可動壁や着脱自在壁で構成してもか
まわない。
【0072】また、本実施形態では、共用室5に衣類収
納スペース6a、6b、6c、専用物収納スペース6d
及びテーブル14を設けるようにしたが、これに加え
て、共用室に更衣室を配置するようにしてもかまわな
い。
【0073】図3は、かかる変形例を示した平面図であ
る。同図に示すように、本変形例に係る住宅の室内配置
構造21は、上述した実施形態と同様、3つの個室28
a、28b、28cと共用室22とで概ね構成してな
り、該各個室が共用室22と連通するように、個室28
a、28b、28cを共用室22にそれぞれ隣接配置し
てある。
【0074】各個室28a、28b、28cには、上述
した実施形態と同様、それぞれ、就寝スペース2を設け
て該スペースにベッド7を設置してあるとともに、個人
作業用スペース3を設けて該スペースに机8を設置して
ある。
【0075】一方、個室28aと個室28b、個室28
bと個室28cは互いに隣接配置してあり、各個室間を
間仕切り壁29及び間仕切り壁30でそれぞれ仕切って
ある。
【0076】間仕切り壁29は、棚の機能を持つように
構成してあり、例えば同図に示すような2つの区画に分
割され、個室28a側から利用できるようになってい
る。
【0077】間仕切り壁30は、間仕切り壁29と同様
に棚の機能を持つように構成してあり、例えば同図に示
すような4つの区画に分割され、それらのうち、2つず
つを個室28b、28c側からそれぞれ利用できるよう
になっている。
【0078】なお、間仕切り壁29及び間仕切り壁30
を、上述した実施形態と同様に、移動や着脱が可能な可
動壁又は着脱自在壁で構成してもかまわない。
【0079】ここで、共用室22には、更衣室23を配
置してある。かかる更衣室23は、共用室22内に棚2
4を設けて該共用室を仕切るとともに、開口部にカーテ
ン25を設けて出入り可能に構成してある。
【0080】さらに、更衣室23には、専用物収納スペ
ースとしての衣類収納スペース26を設けてあるととも
に、更衣室23の概ね半分を畳敷きにして畳スペース2
7を設けてある。
【0081】このようにすると、個人のプライバシーを
守りつつ、共用室22内で着替えを行うことが可能とな
るとともに、更衣室23内の衣類収納スペース26から
衣類を出し入れしながら着替えればよいので、着替えが
楽になる。また、更衣室23に設けた畳スペース27に
座って着替えることが可能となり、例えば高齢者など立
ったままの着替えが困難な人でも、容易に着替えること
ができる。
【0082】なお、本変形例では、更衣室23に衣類収
納スペース26及び畳スペース27を設けているが、場
合によっては衣類収納スペース26及び畳スペース27
又はそのいずれかを省略してもかまわない。
【0083】また、本変形例では特に言及しなかった
が、更衣室23を女性が専用に使用する女性用更衣室、
あるいは、男性が専用に使用する男性用更衣室としても
かまわないし、更衣室を複数設けた場合には、女性用更
衣室と男性用更衣室の両方を設けてもかまわない。
【0084】また、本実施形態では特に言及しなかった
が、上述した各個室4a、4b、4c内の個人作業用ス
ペース3にクライアントパソコンを設置するとともに該
クライアントパソコンにLAN接続されたサーバーパソ
コンを共用室5に設置してもかまわない。
【0085】このようにすると、個室4a、4b、4c
には、狭くなった空間を圧迫することがないよう、例え
ば、DVDドライブが附属しておらず、拡張スロットの
少ないビギナー向けのパソコンを設置するとともに、共
用室5には、広くなった空間を活かして、DVDドライ
ブやCD―Rドライブが附属したハイエンドのパソコン
を配置することが可能となる。
【0086】ここで、プリンター、スキャナ、MOドラ
イブ、外付けハードディスク等のパソコン周辺機器をサ
ーバーパソコンに接続した場合においては、パソコン周
辺機器を家族で共用することが可能となるとともに、広
くなった共用室5をより有意義に利用することが可能と
なる。
【0087】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係る住宅の
室内配置構造によれば、従来は個室に設けられていた収
納スペースに収納していた専用物が、共用室に設けられ
た専用物収納スペースに収納されることとなり、各個室
には大きな収納スペースを設ける必要がなくなる。その
ため、個室の居室面積が小さくなるとともに、その分、
共用室の面積が拡大する。
【0088】したがって、各個室における一定の居住性
を維持しつつ、家族が集まることができる共用のスペー
スとして十分な居室面積を確保した共用室を配置するこ
とが可能となり、該共用室にテーブルを設置して共同作
業をしたり家族会議を開いたりすることによって、家族
のコミュニケーションを高めることができる。
【0089】
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る住宅の室内配置構造を示した
平面図。
【図2】本実施形態に係る住宅の室内配置構造の作用を
示した平面図。
【図3】本実施形態の変形例に係る住宅の室内配置構造
を示した平面図。
【符号の説明】
1、21 住宅の室内配置構造 2 就寝スペース 3 個人作業用スペース 4a、4b、4c、4d、4e 個室 5、22 共用室 6a、6b、6c、26 衣類収納スペース(専
用物収納スペース) 6d 専用物収納スペース 10 可動壁 11 着脱自在壁 23 更衣室 27 畳スペース 28a、28b、28c 個室

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 就寝スペース及び所定の個人作業を行う
    ための個人作業用スペースを設けてなる個室を該各個室
    が所定の共用室に連通されるように複数配置するととも
    に、前記各個室を使用する個人に属する専用物を収納す
    る専用物収納スペースを前記共用室に設けてなることを
    特徴とする住宅の室内配置構造。
  2. 【請求項2】 前記専用物収納スペースを衣類収納スペ
    ースとした請求項1記載の住宅の室内配置構造。
  3. 【請求項3】 前記専用物収納スペースを、前記専用物
    が帰属する個人ごとに設けるようにした請求項1記載の
    住宅の室内配置構造。
  4. 【請求項4】 前記各個室を前記共用室に隣接配置した
    請求項1記載の住宅の室内配置構造。
  5. 【請求項5】 前記各個室を互いに隣接配置するととも
    に、前記各個室間を可動壁又は着脱自在壁で仕切る請求
    項1記載の住宅の室内配置構造。
  6. 【請求項6】 前記可動壁又は前記着脱自在壁を棚で構
    成した請求項5記載の住宅の室内配置構造。
  7. 【請求項7】 前記共用室に更衣室を配置した請求項1
    記載の住宅の室内配置構造。
  8. 【請求項8】 前記専用物収納スペースを衣類収納スペ
    ースとし、該衣類収納スペースを前記更衣室に設けた請
    求項7記載の住宅の室内配置構造。
  9. 【請求項9】 前記更衣室に畳スペースを設けた請求項
    7又は請求項8記載の住宅の室内配置構造。
  10. 【請求項10】 前記各個室内の個人作業用スペースに
    クライアントパソコンを設置するとともに該クライアン
    トパソコンにLAN接続されたサーバーパソコンを前記
    共用室に設置した請求項1記載の住宅の室内配置構造。
  11. 【請求項11】 プリンター、スキャナ、MOドライ
    ブ、外付けハードディスク等のパソコン周辺機器を前記
    サーバーパソコンに接続した請求項10記載の住宅の室
    内配置構造。
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