JP2002173281A - エレベータ - Google Patents
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Abstract
させて、釣合錘を配設するために必要な乗りかごの側面
と昇降路の内壁面との間の隙間を小さくする。 【解決手段】 釣合錘20を昇降させるために用いる昇
降駆動用ロープとして薄形扁平ロープ55を用いるた
め、駆動シーブ52の外径寸法を大幅に小さくすること
ができる。これにより、駆動シーブ52の回転軸が釣合
錘20の幅方向に沿って延びるように駆動シーブ52を
釣合錘20に配設できる。駆動装置50の駆動モータ5
1を駆動シーブ52と同軸に配置するので、駆動モータ
51と駆動シーブ52との寸法が累積して釣合錘20の
厚み寸法が大きくなることがない。したがって、釣合錘
20を配設するために必要な乗りかご10の後側面10
Bと昇降路9の後内壁面9Bとの間の隙間を小さくする
ことができる。
Description
械室を持たないエレベータに関し、より詳しくは、釣合
錘に装着した駆動装置によって釣合錘を昇降させること
により乗りかごを昇降させる構造のエレベータに関す
る。
とともに日照権等の問題を回避するために昇降路の頂部
に機械室を持たない、いわゆるマシンルームレスエレベ
ータが種々開発され提案されている。
載されたエレベータ装置は、図12に示したように、昇
降路の頂部に配設された一対のプーリ1に巻き回されて
乗りかご2および釣合錘3を釣瓶状に懸架する吊りロー
プ4と、昇降路の頂部と底部との間で鉛直方向に張設さ
れた昇降駆動用ロープ5を備えている。そして釣合錘3
には、昇降駆動用ロープ5と係合する駆動シーブ6を有
する駆動装置7が配設されている。
5と係合する駆動シーブ6を正逆両方向にそれぞれ回転
させることにより釣合錘3を昇降させ、もって乗りかご
2を昇降させる構造であるから、昇降路の頂部に機械室
を設ける必要がない。
ロープ5として吊りロープ4と同様な円形断面を有する
一般的なロープを用いる際には、駆動シーブ6の外径寸
法の値を昇降駆動用ロープ5の外径寸法の値の約数十倍
に設定する必要があるため、駆動シーブ6の外径寸法が
大きくなってしまう。
図13に示したように駆動シーブ6の回転軸8が釣合錘
3の厚み方向(図13におけるB寸法の方向)に延びる
ように駆動装置7を配設し、図12に示したように駆動
シーブ6の大きな外径寸法を釣合錘3の幅方向寸法(図
12におけるA寸法)内に収めている。
動シーブ6と駆動装置7とが回転軸8上で同軸に配置さ
れているため、駆動シーブ6と駆動装置7の寸法が累積
し、釣合錘3の厚み(図示B寸法)が増してしまう。こ
れにより、釣合錘3を配設するために必要な乗りかご2
の側面と昇降路の内壁面との間の隙間を大きく取らざる
を得ず、建物内の空間を効率良く活用することができな
い。
増加に対応するべく駆動装置7の出力を増すと、釣合錘
3の厚み寸法がさらに大きくなってしまう。
が有する問題点を解消し、駆動装置を装着する釣合錘の
厚み寸法を減少させて、釣合錘を配設するために必要な
乗りかごの側面と昇降路の内壁面との間の隙間を小さく
し、建物内の空間を効率良く活用できるとともに釣合錘
や吊りロープの配置の自由度を高めることができるエレ
ベータを提供することにある。
項1に記載の手段は、昇降路の頂部に配設されたプーリ
に吊りロープを巻き回してその一端側に乗りかごを懸架
するとともにその他端側に釣合錘を懸架して釣瓶状に構
成し、かつ前記昇降路の頂部と底部との間で鉛直方向に
張設された昇降駆動用ロープを前記釣合錘に装着された
駆動装置の駆動シーブに係合させ、この駆動シーブを回
転させて前記昇降用駆動ロープとの係合により前記釣合
錘を昇降させることによって前記乗りかごを昇降させる
エレベータにおいて、前記昇降駆動用ロープを薄形扁平
ロープとするとともに、前記駆動シーブの回転軸を前記
釣合錘の幅方向に沿って延びるように配置したことを特
徴とするものである。
おいては、昇降駆動用ロープとして薄形扁平ロープを用
いるため、円形断面を有する一般的なロープを用いる場
合に比較し、駆動シーブの外径寸法を大幅に小さくする
ことができる。これにより、駆動シーブの回転軸を釣合
錘の幅方向に沿って延びるように配置することができ
る。このとき、駆動装置の駆動軸と駆動シーブの回転軸
とを同軸とすれば、駆動軸もまた釣合錘の幅方向に延び
ることになるから、駆動装置と駆動シーブの寸法が累積
して釣合錘の厚み寸法が大きくなることがない。また、
駆動装置の軸方向長さを釣合錘の幅方向に充分に大きく
取ることができるから、乗りかごの質量増加や昇降速度
を増加に対応するべく駆動装置の出力を増やす場合で
も、釣合錘の厚み寸法が大きくなることがない。したが
って、釣合錘を配設するために必要な乗りかごの側面と
昇降路の内壁面との間の隙間を小さくし、建物内の空間
を有効に活用することができる。また、釣合錘の厚み寸
法を小さい値に抑えることができるから、釣合錘や吊り
ロープ等を配置する際の自由度を高めることができる。
のエレベータにおいて、駆動シーブを駆動するための減
速機を駆動装置に設けることを特徴とする。
おいては、駆動装置の駆動軸が釣合錘の幅方向に延びる
ため、駆動装置を構成する駆動シーブと駆動モータとの
間に減速機を配設するためのスペースを確保することが
できる。そして、そのスペースに駆動シーブを駆動する
減速機を配設することにより、駆動モータをより小型の
ものとし、若しくは一定のスペース内により一層高出力
の駆動モータを配設することができる。
2に記載のエレベータにおいて、駆動装置を制御するた
めの制御装置を釣合錘に装着するものである。
おいては、駆動モータを制御するために必要なインバー
タ等の制御装置を釣合錘に配設することにより、制御装
置の重量を釣合錘の重量として活用できるとともに、制
御装置を他の部分に設けるためのスペースを不要とする
ことができる。
のいずれかに記載のエレベータにおいて、吊りロープを
巻き回すプーリを、昇降路を鉛直方向上方から見たとき
に乗りかごの側面と昇降路の内壁面との間の隙間内に配
設することを特徴とする。
よれば、乗りかごの昇降行程の上方にプーリが存在しな
いため、昇降路頂部の上下方向寸法を短縮することがで
きる。
のいずれかに記載のエレベータにおいて、吊りロープの
一端を乗りかごの下部に接続することを特徴とする。
よれば、乗りかごの天井がプーリよりも上方となる最上
方位置まで乗りかごを上昇させることができるから、昇
降路頂部の上下方向寸法をより一層短縮することができ
る。
のエレベータに一対の吊りロープを備えさせるととも
に、一方の吊りロープの一端を乗りかごに接続する部分
と他方の吊りロープの一端を乗りかごに接続する部分と
を、乗りかごの重心位置を前後方向若しくは左右方向に
挟むように配設することを特徴とする。
よれば、一対の吊りロープが乗りかごの重心位置を前後
方向若しくは左右方向に挟むように対角位置で懸架する
から、乗りかごに作用する重力と乗りかごを上方に吊り
上げる力との水平方向のオフセットを減少させて、乗り
かごをより一層安定的に懸架することができる。
のいずれかに記載のエレベータに、乗りかごの下部に配
設された一対のかご下シーブおよび釣合錘に配設された
錘側シーブをさらに備えさせるとともに、前記吊りロー
プが前記かご下シーブおよび前記錘側シーブを介して前
記乗りかごおよび前記釣合錘を2:1ローピングで懸架
することを特徴とする。
よれば、乗りかごの下部に配設した一対のかご下シーブ
を用いて乗りかごを懸架するから、乗りかごを昇降路の
内部で最も上方の位置まで上昇させることができ、昇降
路頂部の上下方向寸法を短縮することができる。
のエレベータにおいて、乗りかごの重心位置を前後方向
若しくは左右方向に挟むように一対のかご下シーブを配
設することを特徴とする。
よれば、吊りロープが一対のかご下シーブを介して乗り
かごの重心位置を前後方向若しくは左右方向に挟むよう
に対角位置で懸架するから、乗りかごに作用する重力と
乗りかごを上方に吊り上げる力との水平方向のオフセッ
トを減少させて、乗りかごをより一層安定的に懸架する
ことができる。
各実施形態を、図1乃至図11を参照して詳細に説明す
る。なお、以下の説明においては、同一の部分には同一
の符号を用いてその説明を省略するとともに、鉛直方向
を上下方向と、乗りかごに乗客が出入りする方向を前後
方向と、かつ乗りかごの間口方向を左右方向と言う。
施形態のエレベータ100について説明する。
る乗りかご10は、左右一対のかご側ガイドレール1
1,12に案内されて昇降路9の内部を昇降するととも
に、その前面10Fに入口ドア13を有している。
降路9の後内壁面9Bと乗りかご10の後側面10Bと
の間に形成される隙間には、釣合錘20およびその昇降
を案内する左右一対の錘側ガイドレール21,22が配
設されている。
きに昇降路9の左内壁面9Lと乗りかご10の左側面1
0Lとの間に形成される隙間内で、かつ昇降路9の頂部
には、一方の吊りロープ30が巻き回される前後一対の
プーリ31,32が配設されている。この吊りロープ3
0のうち前側のプーリ31から垂下する部分33の下端
は、乗りかご10の下部の前左側に設けられたヒッチ部
14に係止されている。吊りロープ30のうち後側のプ
ーリ32から垂下する部分34の下端は、釣合錘20の
左側上部に設けられたヒッチ部23に係止されている。
きに昇降路9の後内壁面9Bと乗りかご10の後側面1
0Bとの間に形成される隙間内で、かつ昇降路9の頂部
には、他方の吊りロープ40が巻き回される左右一対の
プーリ41,42が配設されている。この吊りロープ4
0のうち左側のプーリ41から垂下する部分43の下端
は、釣合錘20の右側上部に設けられたヒッチ部24に
係止されている。吊りロープ40のうち右側のプーリ4
2から垂下する部分44の下端は、乗りかご10の下部
の後右側に設けられたヒッチ部15に係止されている。
るための駆動装置50が装着されている。駆動装置50
は、駆動モータ51およびこの駆動モータ51によって
回転駆動される駆動シーブ52を有しているが、それら
の回転軸53は釣合錘20の幅方向(図2において図示
左右方向)に沿って水平に延びている。また、駆動シー
ブ52の下方には、回転軸53と平行な図示されない回
転軸を中心として回転する従動シーブ54が配設されて
いる。
シーブ54には、図3に示したように昇降路9の内部で
鉛直方向に張設された薄形扁平ロープ55が巻き付けら
れている。この薄形扁平ロープ55は、鋼線を薄形扁平
に平織りしたもので、図4に示したようにその幅寸法W
は約10ミリメートルであり、かつその厚み寸法tは約
2ミリメートルとなっている。
から上方に延びる部分55aの上端は、ヒッチ部56に
おいて昇降路の頂部に係止されている。薄形扁平ロープ
55のうち駆動シーブ52から下方に延びる部分55b
の下端は、ヒッチ部57において昇降路の底部に係止さ
れている。これにより、図3において駆動シーブ52を
図示右回転させると薄形扁平ロープ55との摩擦係合に
より釣合錘20が上昇して乗りかご10が降下し、かつ
駆動シーブ52を図示左回転させると釣合錘20が上昇
して乗りかご10が降下する。
のエレベータ100の作用効果について説明する。
ては、乗りかご10を昇降させるために用いる昇降駆動
用ロープとして薄形扁平ロープ55を用いているため、
円形断面を有する一般的なロープを用いる場合に比較
し、駆動シーブ52の外径寸法を大幅に小さくすること
ができる。これにより、駆動シーブ52の回転軸53が
釣合錘20の幅方向、言い換えると左右一対の錘側ガイ
ドレール21,22の間で左右方向に水平に延びるよう
に、駆動シーブ52を釣合錘20に配設することができ
る。
動シーブ52と同軸に配置しているので、駆動モータ5
1の図示されない駆動軸もまた釣合錘20の幅方向に延
びることになるから、駆動モータ51と駆動シーブ52
との寸法が累積して釣合錘20の厚み寸法(図3におけ
るB寸法)の値が大きくなることがない。したがって、
釣合錘20を配設するために必要な乗りかご10の後側
面10Bと昇降路9の後内壁面9Bとの間の隙間を小さ
くし、建物内の空間を有効に活用することができる。ま
た、駆動装置50の軸方向長さを釣合錘20の幅方向に
充分に大きく取ることができるから、乗りかご10の質
量増加や昇降速度の増加に対応するべく駆動モータ51
の出力を増やす場合でも釣合錘20の厚み寸法が大きく
なることがない。
ことができるから、釣合錘20および吊りロープ30、
40を必要に応じて任意の位置に自由に配置することが
できる。これにより、一方の吊りロープ30を巻き回す
前後一対のプーリ31,32を、昇降路を鉛直方向上方
から見たときに乗りかご10の左側面10Lと昇降路9
の左内壁面9Lとの間の隙間内に配設することができ
る。また、他方の吊りロープ40を巻き回す左右一対の
プーリ41,42を、昇降路を鉛直方向上方から見たと
きに乗りかご10の後側面10Bと昇降路9の後内壁面
9Bとの間の隙間内に配設することができる。これによ
り、乗りかご10の上方にはこれらのプーリ31,3
2,41,42が存在しないから、昇降路9の頂部の上
下方向寸法を短縮することができる。
を乗りかご10の下部に設けたヒッチ部14,15にそ
れぞれ係止しているから、乗りかご10を昇降路9の内
部で最も上方の位置、言い換えると各プーリ31,3
2,41,42の側方まで上昇させることができ、昇降
路9の頂部の上下方向寸法を短縮することができる。
かご10に係止するヒッチ部14と、他方の吊りロープ
40の一端を乗りかご10に係止するヒッチ部15と
を、図2に示したように乗りかご10の重心位置Gを前
後左右に挟むように対角位置に配設しているから、乗り
かご10に作用する重力と乗りかご10を上方に吊り上
げる力との水平方向のオフセットを減少させて、乗りか
ご10をより一層安定的に懸架することができる。
態のエレベータ200について説明する。
レベータ200は、図1に示した第1実施形態のエレベ
ータ100において釣合錘20の昇降位置を側面側に配
置したものである。
昇降路9を鉛直方向上方から見たときに、昇降路9の右
内壁面9Rと乗りかご10の右側面10Rとの間に形成
される隙間に、釣合錘20およびその昇降を案内する左
右一対の錘側ガイドレール21,22が配設されてい
る。
きに、昇降路9の後内壁面9Bと乗りかご10の後側面
10Bとの間に形成される隙間内における昇降路9の頂
部に、一方の吊りロープ30が巻き回される左右一対の
プーリ31,32が配設されている。また、昇降路9を
鉛直方向上方から見たときに、昇降路9の右内壁面9R
と乗りかご10の右側面10Rとの間に形成される隙間
内における昇降路9の頂部に、他方の吊りロープ40が
巻き回される前後一対のプーリ41,42が配設されて
いる。
合錘20に装着した駆動装置50を用いて乗りかご10
を昇降させる方式でありながら釣合錘20の厚み寸法を
小さな値に保つことができるから、第1実施形態のエレ
ベータ100のように釣合錘20を乗りかご10の背面
側に配置することもできるし、第2実施形態のエレベー
タ200のように釣合錘20を乗りかご10の左右の側
面側に配置することもできる。
態のエレベータ300について説明する。
述した第1実施形態および第2実施形態と同様に、釣合
錘に装着した駆動装置を用いて乗りかごを昇降させる方
式であって、乗りかご10の前面および後面の両方に入
口ドア13を設ける場合に適用されるものであり、乗り
かご10の左側面側に釣合錘60を配設し、かつ一本の
吊りロープ70によって乗りかご10および釣合錘60
をいわゆる2:1ローピングで懸架したものである。な
お、2:1ローピングとは吊りロープを巻き回したプー
リから垂下する吊りロープの昇降速度と乗りかご若しく
は釣合錘の昇降速度との比率が2:1であることを意味
する。
および後面の両方に入口ドア13が設けられており、例
えば前側の入口ドア13Fから乗りかご10内に乗り込
んだ乗客は、後側の入口ドア13Bから降りることがで
きる。
るガイドレール21,22は、昇降路9を鉛直方向上方
から見たときに、昇降路9の左内壁面9Lと乗りかご1
0の左側面10Lとの間に形成される隙間に配設されて
いる。そして、この釣合錘60が駆動装置50の駆動シ
ーブ52と昇降駆動用ロープ55との係合によって昇降
することにより、一本の吊りロープ70を介して乗りか
ご10が昇降する。
方から見たときに、昇降路9の左内壁面9Lと乗りかご
10の左側面10Lとの間に形成される隙間内で、昇降
路9の頂部に配設された一つのプーリ71に巻き回され
ている。
垂下する部分72の下端が乗りかご10の下方で前左側
に配設された一方のかご下シーブ73を介して乗りかご
10の下方で水平に延び、その水平に延びる部分74が
乗りかご10の下方で後右側に配設された他方のかご下
シーブ75を介して乗りかご10の右側面側を上方に延
び、上方に延びる部分76の上端が右側のかご側ガイド
レール12の上端に取り付けられたブラケット25のヒ
ッチ部26に係止されている。
に垂下する部分77は釣合錘60に配設された錘側シー
ブ61を介して上方に延び、上方に延びる部分78の上
端は後側の錘側ガイドレール22の上端に取り付けられ
たブラケット27のヒッチ部28に係止されている。
2:1ローピングで乗りかご10および釣合錘60を懸
架している。本第3実施形態のエレベータ300におい
ては、釣合錘60に装着された駆動装置50により昇降
駆動用ロープ55を介して釣合錘60を昇降させること
によって乗りかご10を昇降させる方式を採用した上
で、乗りかご10の下部に配設した一対のかご下シーブ
73,75を介して乗りかご10を懸架することができ
るから、乗りかご10を昇降路9の内部で最も上方の位
置まで上昇させることができ、昇降路9の頂部の上下方
向寸法を短縮することができる。
りかご10の重心位置Gを前後左右に挟むように配設さ
れているから、乗りかご10に作用する重力と乗りかご
10を上方に吊り上げる力との水平方向のオフセットを
減少させて、乗りかご10をより一層安定的に懸架する
ことができる。
ータ400について説明する。
1実施形態のエレベータ100に対して釣合錘20の幅
方向寸法を増すとともに、吊りロープ30,40の引き
回しを変更したものである。
装着され、この駆動装置50の駆動シーブ51が昇降駆
動用ロープ55と摩擦係合することにより釣合錘20が
昇降し、これに伴い一対の吊りロープ30,40を介し
て乗りかご10が昇降する。ここで、一方の吊りロープ
30は、ガイドレール21の最上部に支持されたプーリ
32から乗りかご10側に垂下する部分33の下端が、
乗りかご10の下部の左後側に設けられたヒッチ部14
に係止され、プーリ32から釣合錘20側に垂下する部
分34の下端が、釣合錘20の左側上部に設けられたヒ
ッチ部23に係止されている。
向上方から見たときに、昇降路の右内壁面と乗りかご1
0の右側面10Bとの間に形成される隙間内に配設され
た前後一対のプーリ41,42に巻き回されている。吊
りロープ40のうち、前側のプーリ41から垂下する部
分43の下端が乗りかご10の下部の前右側に設けられ
たヒッチ部15に係止され、後側のプーリ42から垂下
する部分44の下端が釣合錘20の右側上部に設けられ
たヒッチ部24に係止されている。
に、釣合錘20に装着された駆動装置50により乗りか
ご10を昇降させる方式で、乗りかご10の質量増加に
対応するべく釣合錘20の質量を増加させて乗りかご1
0の背面側で左右方向に一杯に延びるように配置する必
要が生じた場合には、一方の吊りロープ30を乗りかご
10の左側面側に配設するとともに、他方の吊りロープ
40を乗りかご10の右側面側に配設することにより対
応することができる。このとき、一対の吊りロープ3
0,40を乗りかご10に係止するヒッチ部14,15
を乗りかご10の対角位置に配置することにより、乗り
かご10を安定的に懸架することができる。
態ついて詳しく説明したが、本発明は上述した実施形態
によって限定されるものではなく、種々の変更が可能で
あることは言うまでもない。例えば、上述した各実施形
態における駆動装置50の駆動モータ51は、図10に
示したように駆動シーブ52を直接駆動するギヤレスモ
ータである。これに対して図11に示したように、駆動
装置80の駆動モータ81を遊星歯車減速機82を介し
て駆動シーブ83を駆動する構造とすれば、駆動モータ
81をより小型化し、若しくは一定のスペース内により
高出力の駆動モータを配設することができる。また、駆
動装置80の駆動軸が釣合錘の幅方向に延びるため、駆
動シーブ83と駆動モータ81との間に減速機82を配
設するスペースを確保しても、釣合錘の厚み方向の寸法
が増加することはない。
るためのインバータ等を含む制御装置を釣合錘20,6
0に取り付ければ、制御装置の重量を釣合錘20,60
の重量として活用できるとともに、制御装置を他の部分
に設けるためのスペースを不要とすることができる。
のエレベータにおいては昇降駆動用ロープとして薄形扁
平ロープを用いるため、釣合錘に配設する駆動シーブの
外径寸法を大幅に小さくすることができ、駆動シーブの
回転軸を釣合錘の幅方向に沿って延びるように配置する
ことにより、釣合錘の厚み寸法が大きくなることがな
い。また、駆動装置の駆動軸を駆動シーブの回転軸と同
軸とすれば、駆動軸もまた釣合錘の幅方向に延びるか
ら、駆動装置と駆動シーブの寸法が累積して釣合錘の厚
み寸法が大きくなることがない。また、駆動装置の軸方
向長さを釣合錘の幅方向に充分に大きく取ることができ
るから、乗りかごの質量増加や昇降速度の増加に対応す
るべく駆動装置の出力を増やす場合でも、釣合錘の厚み
寸法が大きくなることがない。したがって、釣合錘を配
設するために必要な乗りかごの側面と昇降路の内壁面と
の間の隙間を小さくし、建物内の空間を有効に活用する
ことができる。また、釣合錘の厚み寸法を小さい値に抑
えることができるから、釣合錘や吊りロープ等を配置す
る際の自由度を高めることができる。
斜視図。
斜視図。
斜視図。
斜視図。
図。
エレベータ装置。
Claims (8)
- 【請求項1】昇降路の頂部に配設されたプーリに吊りロ
ープを巻き回し、その一端側に乗りかごを懸架するとと
もにその他端側に釣合錘を懸架して釣瓶状に構成し、 かつ前記昇降路の頂部と底部との間で鉛直方向に張設さ
れた昇降駆動用ロープを前記釣合錘に装着された駆動装
置の駆動シーブに係合させ、この駆動シーブを回転させ
て前記昇降用駆動ロープとの係合により前記釣合錘を昇
降させることによって前記乗りかごを昇降させるエレベ
ータにおいて、 前記昇降駆動用ロープを薄形扁平ロープとするととも
に、 前記駆動シーブの回転軸を前記釣合錘の幅方向に沿って
延びるように配置したことを特徴とするエレベータ。 - 【請求項2】前記駆動装置は、前記駆動シーブを駆動す
る減速機を有することを特徴とする請求項1に記載のエ
レベータ。 - 【請求項3】前記釣合錘は、前記駆動装置を制御する制
御装置が装着されることを特徴とする請求項1または2
に記載のエレベータ。 - 【請求項4】前記プーリは、前記昇降路を鉛直方向上方
から見たときに、前記乗りかごの側面と前記昇降路の内
壁面との間の隙間に配設されることを特徴とする請求項
1乃至3のいずれかに記載のエレベータ。 - 【請求項5】前記吊りロープは、その一端が前記乗りか
ごの下部に接続されることを特徴とする請求項1乃至4
のいずれかに記載のエレベータ。 - 【請求項6】一対の前記吊りロープを備えるとともに、 一方の前記吊りロープの一端を前記乗りかごに接続する
部分と他方の前記吊りロープの一端を前記乗りかごに接
続する部分とは、前記乗りかごの重心位置を前後方向若
しくは左右方向に挟むように配設されることを特徴とす
る請求項5に記載のエレベータ。 - 【請求項7】前記乗りかごの下部に配設された一対のか
ご下シーブおよび前記釣合錘に配設された錘側シーブを
さらに備え、 前記吊りロープは、前記かご下シーブおよび前記錘側シ
ーブを介して前記乗りかごおよび前記釣合錘を2:1ロ
ーピングで懸架することを特徴とする請求項1乃至4の
いずれかに記載のエレベータ。 - 【請求項8】前記一対のかご下シーブは、前記乗りかご
の重心位置を前後方向若しくは左右方向に挟むように配
置されることを特徴とする請求項7に記載のエレベー
タ。
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