JP2002170167A - 火災報知システム - Google Patents

火災報知システム

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JP2002170167A
JP2002170167A JP2000365545A JP2000365545A JP2002170167A JP 2002170167 A JP2002170167 A JP 2002170167A JP 2000365545 A JP2000365545 A JP 2000365545A JP 2000365545 A JP2000365545 A JP 2000365545A JP 2002170167 A JP2002170167 A JP 2002170167A
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Yoshiaki Fuwa
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Abstract

(57)【要約】 【課題】住戸のインターホン設備から切り離すことで、
インターホン設備の影響を受けることなく、長期間に亘
り安定した火災監視ができ、更に設備コストも低減す
る。 【解決手段】火災受信機10から引き出された伝送線、
音声信号線及び電源線に住戸毎の中継器1を接続し、中
継器1からの感知器回線に火災感知器3を接続し、音声
回線に住戸内スピーカ5を接続する。中継器1は、火災
感知器3から発報信号を受信すると火災受信機10に感
知器作動信号を送信し、その後に火災が確定すると火災
確定信号を火災受信機に送信する。火災受信機10は中
継器1から感知器作動信号を受信すると、中継器1に音
声出力制御コマンドを送信してスピーカ5から確認メッ
セージの音声信号を出力させ、火災確定信号を受信する
と火災警報のメッセージ音声信号を出力させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住戸等の監視区画
毎に火災感知器と中継器を設けて個別監視し、中央の管
理人室等に火災受信機を設けて集中監視する共同住宅等
の火災報知システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の共同住宅用の火災報知システムと
しては、例えば図7に示すようなもの知られている。こ
の火災報知システムは、住戸側に火災感知器101、中
継器102、インターホン親器を兼ねた住戸用受信機1
03、ドアホンを兼ねた戸外表示器104を設け、管理
人室側に住棟受信機106と非常電源装置107を設け
ている。更に、各階の共用部分にはスピーカ110や必
要に応じて煙感知器111が設置される。
【0003】住戸内の火災感知器101は中継器102
を介して住戸用受信機103に接続され、火災を監視し
ている。住戸用受信機103には戸外表示器104が接
続され、通常はインターホンとして機能する。
【0004】住戸用受信機103が火災感知器101の
作動を検出すると、音声警報して感知器作動メッセージ
を出力する。住戸用受信機103は音響停止操作が行わ
れないと、タイマーによる一定時間(2〜5分)経過後
に住棟受信機106へ火災確定信号を送る。同時に音声
警報は火災メッセージに変わる。
【0005】一方、タイマー時間内に火災感知器101
が復旧し、住戸用受信機103で音響停止操作が行われ
ると、住戸用受信機103は復旧し、住棟受信機106
への火災確定信号も送らない。
【0006】住棟受信機106は火災確定信号を受信す
ると、火災の警報表示を行うと共に、出火階と直上階の
近隣住戸内の住戸用受信機103に連動信号を送信す
る。
【0007】連動信号を受けた住戸用受信機103は、
自己の音源により共通の近隣火災メッセージ、例えば
「火事です。火事です。この近所で火災が発生しまし
た。安全を確認のうえ、避難してください。」をスピー
カから出力する。同時に住棟受信機106から出火階と
直上階の共用部分のスピーカ110に音声信号を送るこ
とにより近隣火災メッセージを出力させる。
【0008】ここで住戸に設けた住戸用受信機103
は、住戸のAC100Vの電源供給を受けて動作してい
るが、住戸が空きになっている等で住戸の電源が切られ
ている場合に火災が全く監視できなくなることを回避す
るため、管理人室に非常電源装置107を設置し、住戸
のAC100Vが断たれた場合、非常電源装置107か
らDC24Vを供給してバックアップできるようにして
いる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の火災報知システムにあっては、住戸のインタ
ーホン親器を住戸用受信機とし、またドアホンを戸外表
示器としていたため、次のような問題があった。
【0010】近年、集合玄関機から呼出しを行った際に
テレビカメラの映像を映し出すテレビモニタ付きのイン
ターホン親器が普及している。このため住戸用受信機も
テレビモニタ対応のインターホン親器に組込まなければ
ならず、そのための開発と製造に時間とコストがかかる
問題がある。
【0011】また火災報知システムは、一度設置すると
基本的に設備変更を行うことのないのに対し、インター
ホン設備は新機種への移行期間が比較的短く、火災報知
システムの機器と兼用させることは、必ずしも得策では
ない。
【0012】更に、インターホン親器として機能する住
戸用受信機は、各住戸のAC100Vで動作している
が、空き住戸等におけるAC100Vの遮断に対する電
源バックアップのため非常電源装置を設置する必要があ
り、設備コストが高いという問題もある。
【0013】また、住戸用受信機103に設けた音源に
より出力される近隣メッセージは「・・・火災です。こ
の近所で火災が発生しました。・・・」といった内容で
あったことから、より火災発生場所を特定した音声出力
ができるシステムが望まれていた。
【0014】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたもので、住戸のインターホン設備から切り離
すことで、インターホン設備の影響を受けることなく、
長期間に亘り安定した火災監視ができ、更に設備コスト
も低減するようにした火災報知システムを提供すること
を目的とする。
【0015】また、本発明は、近隣住戸に対する火災警
報メッセージとして、より火災発生場所を特定した音声
出力を行うことができる火災報知システムを提供するこ
とを他の目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は次のように構成する。
【0017】本発明は、火災受信機から引き出された伝
送線、音声信号線及び電源線に住戸等の区画毎に設置さ
れた中継器を接続し、中継器から引き出された感知器回
線に火災感知器を接続すると共に、中継器から引き出さ
れた音声信号線に区画内スピーカを接続した火災報知シ
ステムを対象とする。
【0018】このような火災報知システムにつき本発明
は、中継器の各々に、予め割当てられたアドレスを使用
して火災受信機からコマンドを受信すると共に火災受信
機にデータを送信する伝送制御部と、火災感知器から発
報信号を受信した際に、火災受信機に感知器作動信号を
送信し、火災を確定した場合に火災確定信号を火災受信
機に送信する中継器制御部と、火災受信機から音声出力
制御コマンドを受信した際に、区画内スピーカに火災受
信機からの音声信号線を接続して音声メッセージを出力
させる音声制御部とを設け、火災受信機に、予め割当て
られたアドレスを使用した中継器からのデータを受信す
る共に中継器にコマンドを送信する伝送制御部と、中継
器から感知器作動信号を受信した際に送信元の中継器に
対し音声出力制御コマンドを送信し、中継器から火災確
定信号を受信した際に予め定めた近隣区画の中継器に音
声出力制御コマンドを送信する受信機制御部と、中継器
から感知器作動信号を受信した際に音声信号線に確認メ
ッセージの音声信号を送出し、中継器から火災確定信号
を受信した際に音声信号線に火災警報メッセージの音声
信号を送出する音声メッセージ送出部とを設けたことを
特徴とする。
【0019】このように本発明は、集合住宅の各住戸に
設置しているインターホン設備から切離した機器構成を
とっていることから、インターホン機器の設置や使用に
制限されることなく、信頼性の高い火災監視ができる。
また住戸側から電源をとる必要がないためバックアップ
用の非常電源装置を不要にできる。更にインターホン設
備からみれば、火災報知システムに制約されることな
く、機種変更等で容易に交換できる。
【0020】更に、火災受信機からの音声信号線に対す
る住戸等の区画内に設置したスピーカの接続を中継器に
対する音声出力制御コマンドによって制御できるため、
火災受信機から各種の音声メッセージの音声信号を切替
送出して対応するスピーカから出力させることができ
る。
【0021】ここで中継器の中継器制御部は、火災感知
器から発報信号を受信した際に、火災受信機に感知器作
動信号を送信すると共に蓄積動作を開始し、所定の蓄積
動作により火災と確定した場合には、火災確定信号を火
災受信機に送信する。これに対応して火災受信機の受信
機制御部は、中継器から感知器作動信号を受信した際に
送信元の中継器に対し音声出力制御コマンドを送信し、
中継器から火災確定信号を受信した際に送信元の中継器
が設置される区画の少なくとも同一階と直上階に設置し
ている他の中継器に音声出力制御コマンドを送信し、ま
た火災受信機の音声メッセージ出力部は、中継器から感
知器作動信号を受信した際に音声信号線に確認メッセー
ジの音声信号を送出し、中継器から火災確定信号を受信
した際に音声信号線に火災警報メッセージの音声信号を
送出する。
【0022】また本発明は、中継器に監視区画内に設置
した押釦スイッチを接続し、中継器の中継器制御部は、
押釦スイッチからの信号を受信した際に火災確定信号を
火災受信機に送信する。このため火災感知器が発報して
確認メッセージが出された際に、居住者が火災を確認し
て押釦スイッチを操作することで、直ちに火災確定信号
を受信機に送信して対応することができる。勿論、感知
器発報を待つことなく直接押釦スイッチを操作した場合
にも直ちに火災確定信号を受信機に送信できる。
【0023】また火災受信機の音声メッセージ送出部
は、火災警報メッセージの音声信号として火災発生区画
を特定する内容の音声信号を送出する。住戸等の区画単
位に固有のアドレスが割当てられた中継器が設置されて
いることから、火災確定信号を受信した火災受信機は、
火災発生区画を特定できるため、例えば火災発生階と直
上階の近隣住戸に対し、「・・・○○階○○号室で火災
が発生しました・・・」という火災発生場所を特定した
きめ細かい内容の音声警報を火災受信機からの音声信号
で行うことができる。
【0024】また、火災感知器として、遠隔試験機能付
の火災感知器を設け、中継器に、更に、外部試験器を接
続した際に、感知器回線を外部試験器側に切替える切替
回路を備え、中継器制御部は、外部試験器から出力され
る試験正常終了信号により発報信号を受信した際に、火
災受信機に火災確定信号を送信して試験結果を通知す
る。このため火災感知器を設置している住戸等の区画内
に入ることなく住戸の外部から火災感知器の試験を行う
ことができる。
【0025】本発明の火災報知システムは、更に、スピ
ーカに対する音声信号の出力を制御するスピーカ用中継
器を設け、このスピーカ用中継器を火災受信機からの伝
送線及び音声信号線に接続する。
【0026】このスピーカ用中継器は、予め割当てられ
たアドレスを使用した火災受信機からのコマンドを受信
する伝送制御部と、受信機からの音声出力制御コマンド
を受信した際に、スピーカに火災受信機からの音声信号
線を接続して音声メッセージを出力させる中継器制御部
とを備える。スピーカ用中継器は、集合住宅の共用部分
に設置されたスピーカを接続したことを特徴とする。
【0027】
【発明の実施の形態】図1は本発明による火災報知シス
テムのシステム構成を示した説明図である。
【0028】図1において、この実施形態にあっては、
n階建ての共同住宅に本発明の火災報知システムを設置
した場合を例にとっており、そのうちの1階と最上階n
階、及びその下のn−1階について取り出している。
【0029】各階の各住戸には例えばn階の住戸のよう
に中継器1が設置され、中継器1から住戸内に引き出さ
れた感知器回線2に火災感知器3を接続している。この
火災感知器3は自己復旧型の火災感知器であり、且つ遠
隔試験機能付きの火災感知器である。
【0030】また中継器1からは音声回線4が引き出さ
れ、この音声回線4に区画内スピーカである住戸内スピ
ーカ5を接続している。更に中継器1には押釦スイッチ
6と戸外表示器7が接続されている。更に中継器1に
は、後の説明で明らかにする火災感知器3の遠隔試験を
行うための試験器接続コネクタ8が設けられている。
【0031】一方、1階などの管理人室には火災受信機
10が設置されている。火災受信機10からは建物の階
方向に信号線路9が引き出され、各階の中継器1を接続
している。
【0032】中継器1のそれぞれには予め固有のアドレ
スが割り当てられており、火災受信機10との間で、ア
ドレスを指定したコマンドやデータの伝送ができる所謂
R型の設備を構成している。また各住戸に設置している
住戸内スピーカ5からの音声出力は、火災受信機10か
らの音声信号により、中継器1における音声出力制御に
基づいて行われる。
【0033】建物の各階の共用部分には機器収容箱11
が設置されている。機器収容箱11には、表示灯12と
アドレッサブル発信機13が設けられている。また機器
収容箱11には共用部分スピーカ14が音声回線4によ
り接続されている。また、この実施形態では、1階と最
上階のn階についてアドレッサブル火災感知器15を伝
送線9aにより接続している。
【0034】この機器収容箱11の中にはスピーカ専用
の中継器が内蔵されており、この中継器は各住戸の中継
器1と同様、予めアドレスが割り当てられており、火災
受信機10からのアドレスを指定したコマンドを受信解
読して、例えば共用部分スピーカ14に対する音声信号
の出力制御を行うようにしている。
【0035】図2は図1の火災報知システムにおける中
継器1と火災受信機10の回路ブロック図である。図2
において、住戸に設置している中継器1は、中継器1全
体の監視制御を行う中継器制御部16を備えており、ま
た中継器制御部16に対してはアドレス設定部17を備
えた伝送制御部18を設けている。中継器制御部16、
伝送制御部18は、例えばマイクロプロセッサで構成さ
れる。
【0036】中継器1と火災受信機10を接続する信号
線路9は、伝送線9a、音声信号線9b、電源線9cの
3回線で構成されている。これら信号線路9は、例えば
階単位で配線される。伝送制御部18は、この内、伝送
線9aに接続される。中継器制御部16に対しては受信
回路19が設けられ、受信回路19より切替リレー接点
20aを介して住戸内に感知器回線2が引き出され、感
知器回線2に自己復旧型で且つ遠隔試験機能付きの火災
感知器3を複数接続しており、感知器回線2の終端には
断線監視用の終端器23を接続している。また受信回路
19の入力段は断線検出回路22に分岐して入力されて
おり、感知器回線2の断線監視を行っている。
【0037】中継器1には、定電圧回路21が設けら
れ、電源線9cと接続され、電源線9cから供給される
電源、例えばDC48Vから火災感知器3に供給するた
めのDC24Vを生成し、受信回路19を介して感知器
回線2に供給している。
【0038】感知器回線2の引き出し部分に設けた切替
リレー接点20aはリレー20により切り替えられるも
ので、リレー20は試験器接続コネクタ8に対する外部
試験器35の試験器ケーブル36の接続時に、外部試験
器35からの試験中信号を受けて作動する。通常時は外
部試験器35を接続していないことから、リレー20は
復旧状態にあり、このとき切替リレー接点20aは図示
のようにa側に閉じ、受信回路19に感知器回線2を接
続している。
【0039】中継器1に対し図示のように外部試験器3
5を接続し、外部試験器35からの試験中信号を受ける
とリレー20が作動し、切替リレー接点20aがb側に
切り替わり、これによって感知器回線2を中継器1から
外部試験器35側に切り替えて試験を行うようになる。
【0040】また、中継器制御部16に接続されるリレ
ー接点20bは、外部試験器35からの試験中信号によ
るリレー20の作動でオンし、中継器制御部16に対し
て、試験中であることを知らせ、切替リレー接点20a
の切り替えを感知器回線2の断線と判断させないように
すると共に、後述する蓄積動作機能を削除する。
【0041】更に外部試験器35から受信回路19に試
験器接続コネクタ8を介して信号線が接続されており、
この信号線は外部試験器35で火災感知器3の試験を行
って全て正常な場合に正常終了信号を出力するために使
用する。受信回路19は、試験正常終了信号を受ける
と、感知器回線2を短絡状態とし、擬似的に発報状態を
作り出し、中継器制御部16に出力する。
【0042】中継器制御部16には、押釦スイッチ6が
接続され、また火災感知器3の作動時に表示される戸外
表示器7が接続されている。更に中継器1には音声出力
制御部24が設けられ、中継器制御部16からの制御信
号でスイッチ接点24aをオン,オフできるようにして
おり、このスイッチ接点24aを介して住戸内スピーカ
5を火災受信機10からの音声信号線9bに接続できる
ようにしている。
【0043】中継器1に設けた伝送制御部18は、アド
レス設定部17により設定された割当アドレスを使用し
た火災受信機10からのコマンドを受信すると共に、火
災受信機10に対し必要なデータを送信すると共に指示
された制御を行う。
【0044】中継器制御部16は、受信回路19から火
災感知器3の作動による発報信号を受信した際に、火災
受信機10に対し伝送制御部18を使用して感知器作動
信号を送信し、その後の火災が確定した場合に、火災確
定信号を同じく伝送制御部18を使用して火災受信機1
0に送出する。
【0045】中継器制御部16による火災確定は火災蓄
積動作により行われる。即ち、中継器制御部16で受信
回路19より火災感知器3の発報信号を受信するとタイ
マを起動し、例えば予め設定したタイマ時間2〜5分間
の所定時間経過時点で受信回路19の受信出力をチェッ
クし、火災感知器3が発報状態にあれば火災を確定し、
火災確定信号を火災受信機10に送信する。また押釦ス
イッチ6がオン操作された場合には、直ちに火災確定と
して火災確定信号を火災受信機10に送信する。
【0046】また中継器制御部16は、火災受信機10
からの音声出力制御コマンドに基づいて音声出力制御部
24を制御する。具体的には、火災感知器3の発報信号
を受信して火災受信機10に感知器作動信号(蓄積中信
号)を送信すると、火災受信機10より確認メッセージ
の音声信号を出力するための音声出力制御コマンドが送
られてくるので、これを解読して音声出力制御部24の
スイッチ接点24aをオンし、火災受信機10からの音
声信号を住戸内スピーカ5に送って確認メッセージの音
声出力を行わせる。
【0047】また火災確定信号を火災受信機10に送る
と、近隣住戸に対して火災警報メッセージを出力するた
めの音声出力制御コマンドが送られてくるので、同様に
して音声出力制御部24のスイッチ接点24aをオン
し、スピーカ5より火災警報メッセージの音声出力を行
わせる。
【0048】火災受信機10には受信機全体の監視制御
を行う受信機制御部25が設けられる。受信機制御部2
5に対しては伝送制御部26が設けられ、伝送制御部2
6に各住戸の中継器1に対する伝送線9aを接続してい
る。受信制御部25、伝送制御部26は、例えばマイク
ロプロセッサで構成される。また受信機制御部25に対
しては表示部27及び操作部28が設けられる。
【0049】また受信機制御部25に対しては音声メッ
セージ送出部として機能する音声合成部29が設けら
れ、アンプ30を介して受信機内のスピーカ31を接続
し、またアンプ32及びトランス33を介して中継器1
に対する音声信号線9bを接続している。
【0050】更に火災受信機10には電源部34が設け
られ、AC100Vを入力して例えばDC48Vに変換
し、DC48Vを電源線9cに出力し、各住戸の中継器
1に対し電源供給を行っている。
【0051】受信機制御部25は、伝送制御部26を介
して中継器1より感知器作動信号(蓄積中信号)を受信
すると、送信元の中継器1に対し音声出力制御コマンド
を送信し、この音声出力制御コマンドに同期して音声合
成部29を制御し、感知器作動に対する確認メッセージ
の音声信号を音声信号線9bに出力する。
【0052】このとき感知器作動信号を送信した送信元
の中継器1にあっては、火災受信機10からの音声出力
制御コマンドの解読に基づき音声出力制御部24のスイ
ッチ接点24aをオン制御しており、このため火災受信
機10からの確認メッセージの音声信号は音声出力制御
部24から住戸内スピーカ5に供給され、確認メッセー
ジとして例えば「火災感知器が作動しました。確認して
ください」といった音声出力を行う。
【0053】また受信機制御部25は、中継器1から伝
送制御部26を介して火災確定信号を受信すると、火災
発生住戸に対して予め定めた近隣区画の中継器1、具体
的には火災発生階と直上階の全ての中継器に対し、音声
出力制御コマンドを送信し、この音声出力制御コマンド
に同期して音声合成部29を制御し、火災確定に対する
火災警報メッセージの音声信号を音声信号線9bに出力
する。
【0054】図3は火災受信機10における感知器作動
信号受信時及び火災確定信号受信時の音声出力制御コマ
ンドと音声信号の送信タイミングのタイムチャートであ
る。
【0055】図3において、いま火災発生住戸のアドレ
スをA1、火災発生住戸に対して予め定められた近隣住
戸である火災発生階及び直上階の各住戸のアドレスをA
2〜Anとしている。火災発生住戸の中継器から感知器
作動信号を受信すると火災受信機10は、まず図3
(A)のように、音声出力制御コマンドC1を火災発生
住戸の中継器アドレスA1と共に送信し、これによって
火災発生住戸の音声出力制御部24のスイッチ接点24
aをオンし、その住戸内スピーカ5を火災受信機10か
らの音声信号線9bに接続する。
【0056】続いて図3(B)のように、確認メッセー
ジの音声信号を音声合成部29より音声信号線9bに送
出し、火災発生住戸の住戸内スピーカ5から例えば「火
災感知器が作動しました。確認して下さい」の音声出力
を行わせる。
【0057】次に、火災発生住戸の中継器から火災確定
信号を受信すると火災受信機10は、火災発生階の他の
住戸及び直上階の住戸となる近隣住戸のアドレスA2〜
Anを順次指定して、音声出力制御コマンドC1を繰り
返し送信する。この音声出力制御コマンドの近隣住戸に
対する繰り返し送信により、アドレスA2〜Anの中継
器1における音声出力制御部24のスイッチ接点24a
がオンし、これら近隣住戸の住戸内スピーカ5を全て火
災受信機10からの音声信号線9bに接続する。
【0058】このようにして近隣住戸に対する音声出力
制御コマンドの送信が終了したならば、音声信号線9b
に対し火災受信機10の音声合成部29より火災警報メ
ッセージの音声信号を送出する。これによって近隣住戸
に設置している住戸内スピーカ5からは例えば「火事で
す。火事です。○○階○○号室で火災が発生しました。
安全を確認の上、避難してください」とする火災警報の
音声出力を行わせる。以下、これを繰り返す。
【0059】尚、火災発生住戸の音声出力制御部24の
スイッチ接点24aは、近隣住戸への音声出力制御コマ
ンド送信前に既にオンしていることから、火災警報メッ
セージは火災発生住戸の住戸内スピーカ5からも音声出
力される。
【0060】図4は図1の共用部分に設置している機器
収容箱11の回路ブロック図である。機器収容箱11に
設けた表示灯12は、火災受信機10からの表示灯用電
源線9dに接続されることで、常時ランプなどを点灯し
ている。
【0061】アドレッサブル発信機13は、伝送機能を
持つと共に固有のアドレスが設定され、伝送線9aに接
続されることで、前面から押釦スイッチを操作すると、
自己のアドレスと共に火災確定信号を火災受信機10に
送出する。
【0062】機器収容箱11にはスピーカ用中継器38
が内蔵されている。スピーカ用中継器38は、中継器制
御部40、アドレス設定部41、伝送制御部42及び音
声出力制御部43を備えている。アドレス設定部41は
スピーカ用中継器38に予め割り当てられたアドレスを
設定する。
【0063】伝送制御部42はアドレス設定部41の割
当アドレスを使用して火災受信機10との間でコマンド
及びデータの伝送を行う。中継器制御部40は火災受信
機10からの音声出力制御コマンドを伝送制御部42を
介して受信解読した際に、音声出力制御部43のスイッ
チ接点43aをオンし、共用部分スピーカ14を火災受
信機10からの音声信号線9bに接続し、火災受信機1
0から送出された音声信号の供給を受けて音声メッセー
ジを出力できるようにしている。
【0064】スピーカ用中継器38に対しては、図2の
火災受信機10で中継器からの火災確定信号を受信した
際に出力される近隣住戸の中継器に対する音声出力制御
コマンドが送出され、これを中継器制御部40で解読し
て音声出力制御部43のスイッチ接点43aを閉じるこ
とで、図3のコマンド終了タイミングに同期して火災受
信機10より出力される火災警報メッセージの音声信号
を共用部分スピーカ14に出力し、近隣住戸と同じ音声
メッセージを共用部分に出力させる。
【0065】したがって、図4のスピーカ用中継器38
のアドレスは、図3の音声出力制御コマンドに示した近
隣中継器アドレスA2〜Anの中に含まれることにな
る。このため、共用部分に対する火災警報の音声メッセ
ージの出力は、全ての共用部分ではなく、火災発生階と
直上階の共用部分に限定して音声出力を行わせることに
なる。
【0066】また、機器収容箱11を介してアドレッサ
ブル火災感知器15が、伝送線9aに接続されて、共用
部分に設置されている。アドレッサブル火災感知器15
は、自動試験機能及び伝送機能を持つと共に固有のアド
レスが設定されることで、火災を検出すると自己のアド
レスと共に感知器作動信号を火災受信機10に送出し、
火災受信機10からの試験コマンド信号を受信すること
で試験動作を行い、自己のアドレスと共に試験結果を火
災受信機10に返信する。
【0067】次に図5の中継器処理のフローチャートを
参照して図2の中継器1の動作を説明する。中継器制御
部16にあっては、ステップS1で火災感知器3の作動
による発報受信を受信回路19の出力により監視してお
り、発報受信があるとステップS2に進み、タイマを起
動する蓄積動作を開始すると共に、戸外表示器7を点灯
表示させる。
【0068】この蓄積動作の開始と同時に、ステップS
3で感知器作動信号としての機能を持つ蓄積中信号を火
災受信機10に送出する。この蓄積中信号に対し火災受
信機10からは送信元の中継器1に対し音声出力制御コ
マンドが送られてくることから、ステップS4で音声出
力制御部24のスイッチ接点24aをオンし、音声出力
制御コマンドに同期して火災受信機10より音声信号線
9bに送出された確認音声メッセージの音声信号を住戸
内スピーカ5から出力させる。
【0069】続いてステップS5で蓄積時間終了の有
無、即ち2〜5分の範囲内で設定した設定時間をもつタ
イマのタイムアップをチェックしており、蓄積時間以内
の場合はステップS6で住戸内の押釦スイッチ6のオン
操作をチェックしている。
【0070】ステップS5でタイマに設定した2〜5分
の間の設定時間が終了すると、ステップS7に進み、再
度、発報受信をチェックする。このとき火災感知器3が
復旧して発報受信がなければ、ステップS8で火災受信
機10に対して復旧信号を送出し、これによって火災受
信機10からの確認音声メッセージの音声出力が停止す
る。また復旧信号の送出に伴って中継器制御部16は、
音声出力制御部24のスイッチ接点24aをオフ状態に
する等、通常の監視状態に復旧する。
【0071】ステップS5で蓄積時間が終了してステッ
プS7に進んだ状態で継続して火災検出が行われ発報受
信があった場合には、ステップS9に進み、火災確定信
号を火災受信機10に送出する。また蓄積時間中にステ
ップS6で住戸内の押釦スイッチ6がオン操作された場
合にも、ステップS9の火災確定信号の送出を行う。
【0072】この火災受信機10に対する火災確定信号
の送出に対し、火災受信機10より、火災発生住戸に対
する同一階及び直上階の近隣住戸の中継器に対して、音
声出力制御コマンドと火災警報メッセージの音声信号の
出力が行われることから、ステップS10で音声出力制
御コマンドに基づいて音声出力制御部24のスイッチ接
点24aをオンし、住戸内スピーカ5より火災警報メッ
セージを出力させる。
【0073】このメッセージ出力中にあっては、ステッ
プS11で復旧操作の有無をチェックしており、復旧操
作があれば再びステップS1の発報受信の待ちルーチン
に戻る。
【0074】なおステップS1の発報受信のチェックル
ーチンで押釦スイッチ6のオン操作があった場合でも、
直ちにステップS9の火災確定信号の受信機送出に進む
が、フローチャートにあってはこの点は省略している。
【0075】図6は図2の火災受信機10における受信
機処理のフローチャートである。火災受信機10はステ
ップS1で中継器からの感知器作動信号を意味する蓄積
中信号の受信をチェックしている。蓄積中信号を受信す
ると、そのアドレスから蓄積中信号を送信してきた中継
器を特定し、ステップS2で感知器発報住戸のスピーカ
を鳴動制御して確認メッセージを出力させる。
【0076】即ち感知器発報住戸の中継器に対し音声出
力制御コマンドを送信し、これに同期して確認メッセー
ジの音声信号を送出する。続いてステップS3で中継器
からの復旧信号の受信の有無をチェックしており、もし
復旧信号が停を受信すると、ステップS8で確認メッセ
ージの出力停止を行う。
【0077】一方、復旧信号が受信されなければ、ステ
ップS4で火災確定信号の受信をチェックしている。ス
テップS4で火災確定信号が受信されると、そのアドレ
スから火災確定信号を送信してきた中継器を特定し、ス
テップS5で火災受信機10の表示部27及びスピーカ
31を使用して火災表示、火災発生住戸の地区表示及び
主音響の鳴動を行う。
【0078】続いてステップS6で図3のタイムチャー
トに示したように火災発生住戸に対し予め定めた近隣住
戸である出火階及び直上階の中継器に対し音声出力制御
コマンドを送出し、これに同期してアドレスに対応した
火災発生場所を含む火災警報メッセージを合成し、この
火災警報メッセージの音声信号を送出し、近隣住戸で音
声メッセージ出力を行わせる。そしてステップS7で鎮
火を確認した復旧操作があれば、再びステップS1の蓄
積中信号の受信待ちに戻る。
【0079】またステップS6にあっては、図4の共用
部分に設置されている機器収容箱11のスピーカ中継器
38に対する音声出力制御コマンドの送信で、近隣住戸
と同じ火災警報メッセージを共用部分スピーカ14より
出力させる。
【0080】なお上記の実施形態は集合住宅の住戸を対
象とした火災報知システムを例にとるものであったが、
本発明にこれに限定されず、オフィスビルなどの火災監
視領域が区画化された施設での火災監視にそのまま適用
できる。
【0081】また上記の実施形態における火災受信機1
0による各中継器1側の監視は、例えば火災受信機10
からデータ収集コマンドを中継器アドレスを順次指定し
て送信する所謂ポーリング方式で行ってもよいし、感知
器作動あるいは火災確定となった中継器から火災受信機
10に対し割込信号を送出し、この割込信号に対し火災
受信機10側で割込みを起こした中継器の検索処理を行
って中継器を特定し、特定した中継器との間で火災警報
に必要な各種のコマンドやデータのやり取りを方式で行
ってもよい。
【0082】更に図2の中継器1の断線検出回路22で
感知器回線2の断線を検出した場合には、中継器制御部
16は断線検出信号を火災受信機10に送って表示部2
7に、断線した中継器の設置住戸例えば「○○階○○号
室で断線」といった障害表示を行う。
【0083】次にアドレッサブル火災感知器15の動作
を説明する。アドレッサプル火災感知器15の蓄積動作
処理は、火災受信機10で行うことになる。例えばアド
レッサブル火災感知器15がアナログ型の場合、火災受
信機10はアドレッサブル火災感知器15から感知器作
動信号を受信した後に送られるアナログ値を監視し、所
定の蓄積時間のあいだアナログ値が所定レベル以上であ
る場合に火災を確定することになる。
【0084】なお、火災受信機10は、アドレッサブル
火災感知器15から感知器作動信号を受信した場合に
は、対応した区画例えば共用部分にあるスピーカ用中継
器38に対し音声出力制御コマンドを送信し、確認音声
メッセージを音声信号線9bに出力する。スピーカ用中
継器38は、音声制御出力コマンドを受信することで、
音声出力制御部43のスイッチ接点43aをオンし、共
用部分スピーカを火災受信機10からの音声信号線9b
に接続し、共用部分スピーカ14に確認音声メッセージ
の音声信号を出力できるようにする。
【0085】更に共用部分に設置させるアドレッサブル
発信機13からの火災確定信号を受信した場合およびア
ドレッサブル火災感知器15の蓄積動作処理により火災
の確定を判断した場合の火災受信機10の動作は、中継
器1から火災確定信号を受信した場合の動作処理と同様
に、近隣区画の中継器1及びスピーカ用中継器38に音
声出力制御コマンドを送信し、火災警報メッセージの音
声信号を出力してスピーカ6,14から、この火災警報
メッセージを出力させる。
【0086】次に図2の中継器1に対し外部試験器35
を接続して行う感知器試験を説明する。本発明の火災報
知システムにおいて、各住戸内に設置している火災感知
器3は、中継器1に対する外部試験器35の接続で遠隔
試験を行うことができる。このため中継器1は、各住戸
の外側の外部から操作できる場所に設置されており、中
継器1のカバーを開いて試験器接続コネクタ8に外部試
験器35の試験器ケーブル36を接続することで遠隔試
験ができる。
【0087】遠隔試験は図2のように外部試験器35を
中継器1の試験器接続コネクタ8に接続し、スイッチ操
作により試験を開始すると、リレー20に対し試験中信
号が出力され、リレー20が作動し、中継器1に設けて
いる切替リレー接点20aをa側からb側に切り替える
と共に、リレー接点20bがオンする。中継制御部16
は、リレー接点20bのオンを検出することで、試験中
であることを検出し、蓄積動作機能を解除する。
【0088】また切替リレー接点20aの切り替えによ
り感知器回線2は外部試験器35側に切替接続される。
この状態で外部試験器35による試験を開始すると、試
験信号が住戸内の火災感知器3に送信され、1台ずつ順
番に火災感知器3の動作試験が行われる。全ての火災感
知器3の試験が終了すると、外部試験器35の表示部に
対し、試験結果が表示される。この試験結果を確認する
ことで、試験の正常終了、異常終了及び異常感知器番号
が判明できる。
【0089】また、試験が正常終了されると、外部試験
器35から中継器1に試験正常終了信号が送信され、こ
れは受信回路19に入力され、擬似発報状態が生成され
る。受信回路19から擬似発報による発報信号を受信し
た中継器制御部16は、蓄積動作機能が解除されている
ことから、直ちに伝送制御部18を介して火災受信機1
0に対し火災確定信号を送信する。火災確定信号の送信
後の火災受信機10、中継器1等の動作は、前述した動
作と同様である。
【0090】通常、外部試験器35を使用した試験時に
あっては、火災受信機10側にも試験要員がついている
ことから、火災受信機10における火災確定信号の受信
で表示部27に火災表示と火災発生住戸の地区表示「○
○階○○号室で火災発生」が表示されることで、中継器
1から火災受信機10に対する伝送機能も正常に行われ
たことを確認できる。
【0091】また、外部試験器35を操作した試験要員
は、戸外表示器7の表示状況及び共用部分スピーカから
出力される音声メッセージの状況を確認することで、シ
ステムの正常、異常を確認できる。
【0092】このように中継器1に接続して火災感知器
3の遠隔試験を行う外部試験器35としては、例えば特
開平11−259787号の「火災報知システムの遠隔
試験器」を使用することができる。
【0093】また共用部分に設置しているアドレッサブ
ル火災感知器15については、自動試験機能付の感知器
とすることで、火災受信機10から特定のアドレッサブ
ル火災感知器15を指定して試験コマンド信号を送信し
て自動試験を行うことができる。自動試験機能付の感知
器は、自己のアドレスと共に試験コマンドを受信すると
試験動作を行い、試験結果を火災受信機10へ返信す
る。また、住戸内の火災感知器3のように試験時に立ち
入ることができない問題はないことから、自動試験機能
付のものでなくとも良い。この場合には、通常の火災感
知器と同様、火災感知器に直接熱や煙を加えることで試
験を行うことになる。
【0094】なお、上記の実施形態にあっては、電源線
を別途設け、その電源線で供給される電源を受けて中継
器1の定電圧回路21で火災感知器3への動作電圧を生
成し、感知器回線2へ供給するようにしているが、電源
線を別途設けず、伝送線に流れる電圧から火災感知器へ
の動作電圧を生成し、感知器回線2へ供給するようにし
ても良い。
【0095】また上記の実施形態にあっては、中継器に
対する火災感知器として、自己復旧型の火災感知器を使
用しているが、自己保持型の火災感知器でも適用可能で
ある。但し、自己保持型の火災感知器を適用した場合に
は、中継器における蓄積動作処理が若干異なる。この場
合の蓄積動作処理としては、例えば最初に感知器作動を
検出した場合に一旦感知器回線への電源を遮断し、所定
の蓄積時間後に火災感知器が作動していた場合または遮
断後に感知器作動を検出した場合に、火災を確定する火
災確定信号を送信する。
【0096】また本発明は上記の実施形態に限定され
ず、その目的と利点を損なわない適宜の変形を含む。更
に本発明は上記の実施形態に示した数値による限定は受
けない。
【0097】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれ
ば、集合住宅の住戸に設置しているインターホン設備か
ら切り離した機器構成を取ることで、インターホン機器
の設置や使用に制限されることなく信頼性の高い火災監
視ができる。
【0098】また火災監視のための電源を住戸側からと
る必要がないため、空き住戸の電源が切られた場合のバ
ックアップ用の非常電源装置を不要にでき、その分、設
備コストを低減できる。
【0099】更に、インターホン設備から見れば、火災
報知システムに制約されることなく、機種変更など容易
にインターホン機器の交換ができる。
【0100】更に本発明にあっては、火災受信機からの
音声信号線に対する住戸内に設置したスピーカの接続を
中継器に対する音声出力制御コマンドによって制御でき
るため、火災受信機から各種の音声メッセージの音声信
号を、特定の中継器を指定してそのスピーカから出力さ
せることができる。
【0101】更に、住戸等の区画単位に固有のアドレス
が割当てられた中継器が設置されていることから、火災
確定信号を受信した火災受信機は、アドレスから火災発
生区画を特定できるため、火災警報メッセージの音声信
号として火災発生区画を特定する内容の音声信号を近隣
に対し出力させることができる。
【0102】具体的には、中継器から火災確定信号を受
信した際に、火災発生階及び直上階の近隣住戸に対し、
音声出力制御コマンドを送り、このコマンドに同期して
例えば「○○階の○○号室で火災が発生しました」とい
った火災発生場所を特定した火災警報メッセージの音声
出力を送ることができ、よりきめの細かい内容を持った
音声警報の出力で火災発生時の避難や消火を適切に行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシステム構成の説明図
【図2】図1の中継器と火災受信機の回路ブロック図
【図3】図1の火災受信機における感知器作動信号受信
時及び火災確定信号受信時の音声出力制御コマンドと音
声信号の送出タイミングのタイムチャート
【図4】図1の機器収容箱の回路ブロック図
【図5】本発明の中継器処理のフローチャート
【図6】本発明の受信機処理のフローチャート
【図7】インターホン設備を兼用した従来システムの説
明図
【符号の説明】
1:中継器 2:感知器回線 3:火災感知器(遠隔試験機能付) 4:音声回線 5:住戸内スピーカ 6:押釦スイッチ 7:戸外表示器 8:試験機接続コネクタ 9:信号線路 9a:伝送線 9b:音声信号線 9c:電源線 10:火災受信機 11:機器収容箱 12:表示灯 13:アドレッサブル発信機 14:共用部分スピーカ 15:アドレッサブル火災感知器 16:中継器制御部 17:アドレス設定部 18:伝送制御部 19:受信回路 20:リレー 20a,20b:切替リレー接点 21:定電圧回路 22:断線検出回路 23:終端器 24:音声出力制御部 25:受信機制御部 26:伝送制御部 27:表示部 28:操作部 29:音声合成部(音声メッセージ出力部) 30,32:アンプ 31:スピーカ 33:トランス 34:電源部 35:外部試験器 36:試験器ケーブル 38:スピーカ用中継器 40:中継器制御部 41:アドレス設定器 42:伝送制御部 43:音声出力制御部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年12月25日(2000.12.
25)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】また、中継器制御部16に接続されるリレ
ー接点20bは、外部試験器35からの試験中信号によ
るリレー20の作動でオンし、中継器制御部16に対し
て、試験中であることを知らせ、切替リレー接点20a
の切り替えを感知器回線2の断線と判断させないように
すると共に、後述する蓄積動作機能を解除する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0072
【補正方法】変更
【補正内容】
【0072】この火災受信機10に対する火災確定信号
の送出に対し、火災受信機10より、火災発生住戸に対
する同一階及び直上階の近隣住戸の中継器に対して、音
声出力制御コマンドと火災警報メッセージの音声信号の
出力が行われることから、ステップS10で音声出力制
御コマンドに基づいて音声出力制御部24のスイッチ接
点24aをオンし、近隣住戸の住戸内スピーカ5より火
災警報メッセージを出力させる。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】火災受信機から引き出された伝送線、音声
    信号線及び電源線に住戸等の区画毎に設置された中継器
    を接続し、前記中継器から引き出された感知器回線に火
    災感知器を接続すると共に、前記中継器から引き出され
    た音声信号線に区画内スピーカを接続した火災報知シス
    テムに於いて、 前記中継器は、 予め割当てられたアドレスを使用して前記火災受信機か
    らコマンドを受信すると共に前記火災受信機にデータを
    送信する伝送制御部と、 前記火災感知器から発報信号を受信した際に、前記火災
    受信機に感知器作動信号を送信し、火災を確定した場合
    に火災確定信号を前記火災受信機に送信する中継器制御
    部と、 前記火災受信機から音声出力制御コマンドを受信した際
    に、前記区画内スピーカに前記火災受信機からの音声信
    号線を接続して音声メッセージを出力させる音声制御部
    と、を備え、 前記火災受信機は、 予め割当てられたアドレスを使用した前記中継器からの
    データを受信する共に前記中継器にコマンドを送信する
    伝送制御部と、 前記中継器から感知器作動信号を受信した際に送信元の
    中継器に対し音声出力制御コマンドを送信し、前記中継
    器から火災確定信号を受信した際に予め定めた近隣区画
    の中継器に音声出力制御コマンドを送信する受信機制御
    部と、 前記中継器から感知器作動信号を受信した際に前記音声
    信号線に確認メッセージの音声信号を送出し、前記中継
    器から火災確定信号を受信した際に前記音声信線に火災
    警報メッセージの音声信号を送出する音声メッセージ送
    出部と、 を設けたことを特徴とする火災報知システム。
  2. 【請求項2】請求項1記載の火災報知システムに於い
    て、 前記中継器の中継器制御部は、前記火災感知器から発報
    信号を受信した際に、前記火災受信機に感知器作動信号
    を送信すると共に蓄積動作を開始し、所定の蓄積動作に
    より火災と確定した場合には、火災確定信号を前記火災
    受信機に送信し、 前記火災受信機の受信機制御部は、前記中継器から感知
    器作動信号を受信した際に送信元の中継器に対し音声出
    力制御コマンドを送信し、前記中継器から火災確定信号
    を受信した際に送信元の中継器が設置される区画の少な
    くとも同一階と直上階に設置している他の中継器に音声
    出力制御コマンドを送信し、 前記火災受信機の音声メッセージ送出部は、前記中継器
    から感知器作動信号を受信した際に前記音声信号線に確
    認メッセージの音声信号を送出し、前記中継器から火災
    確定信号を受信した際に前記音声信号線に火災警報メッ
    セージの音声信号を送出することを特徴とする火災報知
    システム。
  3. 【請求項3】請求項1記載の火災報知システムに於い
    て、前記中継器に、監視区画内に設置した押釦スイッチ
    を接続し、前記中継器の中継器制御部は、前記押釦スイ
    ッチからの信号を受信した際に火災確定信号を前記火災
    受信機に送信することを特徴とする火災報知システム。
  4. 【請求項4】請求項1記載の火災報知システムに於い
    て、前記音声メッセージ送出部は、火災警報メッセージ
    の音声信号として火災発生区画を特定する内容の音声信
    号を送出することを特徴とする火災報知システム。
  5. 【請求項5】請求項1記載の火災報知システムに於い
    て、 前記火災感知器は遠隔試験機能付の火災感知器であり、 前記中継器は、更に、外部試験器を接続した際に、前記
    感知器回線を外部試験器側に切替える切替回路を備え、 前記中継器制御部は、前記外部試験器から出力される試
    験正常終了信号により発報信号を受信した際に前記火災
    受信機に火災確定信号を送信して試験結果を通知するこ
    とを特徴とする火災報知システム。
  6. 【請求項6】請求項1記載の火災報知システムに於い
    て、更に、スピーカに対する音声信号の出力を制御する
    スピーカ用中継器を設け、該スピーカ用中継器を前記火
    災受信機からの伝送線及び音声信号線に接続したことを
    特徴とする火災報知システム。
  7. 【請求項7】請求項6記載の火災報知システムに於い
    て、前記スピーカ用中継器は、 予め割当てられたアドレスを使用した前記火災受信機か
    らのコマンドを受信する伝送制御部と、 前記受信機からの音声出力制御コマンドを受信した際
    に、前記スピーカに前記火災受信機からの音声信号線を
    接続して音声メッセージを出力させる中継器制御部と、
    を備えたことを特徴とする火災報知システム。
  8. 【請求項8】請求項6又は7記載の火災報知システムに
    於いて、前記スピーカ用中継器は、集合住宅の共用部分
    に設置されたスピーカを接続したことを特徴とする火災
    報知システム。
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